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通弁
つうべん [1] 【通弁】 (名)スル
「通訳」の古い言い方。通辞。「英語は…レピツト夫人の演説を―した程の達者/思出の記(蘆花)」
通弁人
つうべんにん [0] 【通弁人】
通弁する人。通訳。
通弊
つうへい [0] 【通弊】
一般に共通してみられる弊害。「閑話(ムダバナシ)は邦人の―にして/新聞雑誌 17」
通式
つうしき [0] 【通式】
一般に通用する方式。
通御
つうぎょ [1] 【通御】
天皇および三后がお通りになること。
通徹
つうてつ [0] 【通徹】 (名)スル
(1)つらぬき通ること。また,つらぬき通すこと。
(2)はっきりと知りつくすこと。「最もゆるかせにすべからざることは,脈絡―といふ事なり/小説神髄(逍遥)」
通志
つうし 【通志】
中国の紀伝体の通史。二〇〇巻。南宋の鄭樵(テイシヨウ)の撰。紹興年間(1131-1162)に成立。帝紀一八巻・后妃伝二巻・年譜四巻・略五一巻・列伝一二五巻。特に正史の「志」にあたる「略」は古代から唐までに及び総合的文化史として注目すべきもの。三通または九通の一。
通念
つうねん [1] 【通念】
一般に共通した考え。「社会―」
通念
つうねん【通念】
a common[an accepted]idea.
通性
つうせい [0] 【通性】
一般にまたは同類のものに共通してみられる性質。「日本人の―」
通性
つうせい【通性】
a common property[quality]; <national> characteristics[traits].
通性嫌気性細菌
つうせいけんきせいさいきん [10] 【通性嫌気性細菌】
酸素の有無にかかわらず生育できる細菌。大腸菌・乳酸菌など。
通患
つうかん [0] 【通患】
全般に共通する心配や弊害。通弊。
通情
つうじょう [0] 【通情】
世間一般の人情。普通の感情。また,世間一般の事情。「是(コレ),実に人の―也/蘭学事始」
通所
つうしょ [0] 【通所】 (名)スル
社会福祉の分野で,授産・療育・更生などのために施設に通うこと。
→入所
通教
つうぎょう [0] 【通教】
〔仏〕 天台宗の化法四教の第二。大乗教の最初の段階で,声聞・縁覚・菩薩の三乗に共通する空の教え。
通日
つうじつ [0] 【通日】
暦で,一月一日から通して数えた日数。
通時態
つうじたい [0] 【通時態】
〔(フランス) diachronie〕
言語のあり方を時間軸に沿って捉えた言語の諸相。主として史的変化を観察する際の対象。ソシュールの用語。通時相。
⇔共時態
通時的
つうじてき [0] 【通時的】 (形動)
複数の現象が時間の継起に従ってあるさま。また,ある対象を時間的・歴史的な変化の相にしたがって記述しようとするさま。
⇔共時的
通時言語学
つうじげんごがく [6] 【通時言語学】
〔(フランス) linguistique diachronique〕
研究法から分けた言語学の一部門。同一言語の二つまたはそれ以上の異なった時代における体系を比較し,その歴史的変遷を対象として研究するもの。ソシュールの用語。通時論。動態言語学。
⇔共時言語学
通暁
つうぎょう [0] 【通暁】 (名)スル
(1)夜を通して朝に至ること。夜通し。
(2)すみずみまで知ること。「その分野に―している」
通暢
つうちょう [0] 【通暢】 (名)スル
つかえることなくすらすら通ること。また,学問に広く通じていること。「漢書を渉(アサ)り,殊に史伝に―せり/緑簑談(南翠)」
通書
つうしょ 【通書】
「太極図説」の理論の応用面を示した書。宋の周敦頤(シユウトンイ)撰。一巻四〇編。旧名,易通。
通有
つうゆう [0] 【通有】 (名・形動)[文]ナリ
物事に共通して備わっている・こと(さま)。「政治家に―の考え方」「老人に―な倦怠に伴ふ睡眠を/土(節)」
通有性
つうゆうせい [0] 【通有性】
特殊なものでなく,一般に共通してある性質。共通性。通性。
通村流
みちむらりゅう 【通村流】
和様書道の流派の一。江戸初期に中院通村(ナカノインミチムラ)(1588-1653)の創始。世尊寺流の流れをくむ書風。中院流。
通気
つうき [0] 【通気】
内部と外部の空気を通わせること。通風。「室内の―が悪い」
通気孔
つうきこう [0][3] 【通気孔】
内外の空気を入れ換えるためにあけられた孔。通風孔。
通気性
つうきせい [0] 【通気性】
空気を流通させる性質。「―のいい繊維」
通気性の
つうきせい【通気性の】
poromeric;breathable.
通気法
つうきほう [0] 【通気法】
体腔内に空気を送り込む治療・診断法。特に,耳管を開かせるために鼻から耳管を経由して鼓室内に空気を送る方法。耳管通気法。
通気組織
つうきそしき [4] 【通気組織】
細胞間隙が連続して網状あるいは管状となり,空気や水蒸気の流通を行う植物の組織。
通水
つうすい [0] 【通水】 (名)スル
水路などに水を通すこと。「管に―する」
通法
つうほう [0] 【通法】
(1)一般に通じる法規や法則。
(2)二種類以上の単位を併用して表された数量を一種類の単位に直すこと。例えば1メートル20センチメートルを120センチメートルとする類。
通洞
つうどう [0] 【通洞】
鉱山で,坑口から水平に掘進された主要坑道。
通済渠
つうさいきょ 【通済渠】
中国,黄河中流と淮河(ワイガ)を結ぶ水路。隋の煬帝(ヨウダイ)が開いた大運河の根幹をなす。605年開通。大運河の一部である山陽瀆(サンヨウトク)(淮河と長江を結ぶ水路)と江南河(長江と銭塘江(セントウコウ)を結ぶ水路)を経て杭州に達する。汴河(ベンガ)。トンジイチウ。
→永済渠(エイサイキヨ)
通熟
つうじゅく [0] 【通熟】 (名)スル
詳しく知りぬいていること。「書籍の意味を了解し幾(ホト)んど英語に―し/新聞雑誌 37」
通牒
つうちょう [0] 【通牒】 (名)スル
(1)書面で通知すること。また,その書面。「いよ��脱逃せしむべき万事を―するによしなく/鬼啾々(夢柳)」
(2)「通達{(3)}」の旧称。
(3)国際法上,国家の一方的意思表示を内容とする文書。駐在外交使節を通して,相手国の外務省に伝達する。「最後―」
→口上書
通理
つうり [1] 【通理】
(1)一般に通じる道理。
(2)筋道を通すこと。
通産大臣
つうさん【通産大臣(省)】
the Minister (Ministry) of International Trade and Industry.
通産省
つうさんしょう [3] 【通産省】
「通商産業省」の略。
通用
つうよう [0] 【通用】 (名)スル
(1)広く一般に用いられること。「その頃―していた…五十銭札/雁(鴎外)」
(2)世間一般に理解され,受け入れられること。また,有効なものとして認められること。「現代では―しない考え方」「一か月―の定期」
(3)双方に通じて用いられること。「両者に―する規定」
(4)いつも出入りすること。「―口(グチ)」
(5)心を通じること。「内心は皆―せり/盛衰記 19」
通用する
つうよう【通用する】
pass <for> ;→英和
circulate;→英和
be current[available,valid];hold good[true](規則などが).‖通用期間 a stipulated period.通用口(門) the side door (gate).通用発売当日限り Available[Valid]for the day of issue only.
通用口
つうようぐち [3] 【通用口】
ふだん出入りする戸口。勝手口。
通用字体
つうようじたい [5] 【通用字体】
社会一般で普通に広く使われている字体。常用漢字表・人名用漢字表に示されている字体など。
通用期間
つうようきかん [6][5] 【通用期間】
切符や入場券などの有効期間。
通用物
つうようもの [0] 【通用物】
立花(タテハナ)や立華(リツカ)で木物・草物両者の性質をもつものとして使用される花材。藤・竹・牡丹が代表的。
通用金
つうようきん [0][3] 【通用金】
世間に通用している貨幣。
通用門
つうようもん [3] 【通用門】
ふだんの出入りに使われる門。
通用音
つうようおん [3] 【通用音】
⇒慣用音(カンヨウオン)
通町
とおりちょう トホリチヤウ [0] 【通町】
(1)目抜きの大通り。またそれにそった町筋。
(2)江戸の町を南北に通じる大通りの名。神田須田町から日本橋・京橋・新橋を経て,芝の金杉橋に至る。
通癖
つうへき [0] 【通癖】
広く一般にみられる,かたよった慣習。
通盛
みちもり 【通盛】
能の一。二番目物。井阿弥作。阿波の鳴門で平家を弔う僧が釣り舟に乗った平通盛と小宰相の局(ツボネ)の化身に会い,やがて甲冑(カツチユウ)姿の通盛の霊が現れて一ノ谷の合戦のさまをみせる。
通直
つうちょく [0] 【通直】
木目(モクメ)などが縦にまっすぐに通っていること。「―木理(モクリ)」
通知
つうち【通知】
(a) notice;→英和
(a) notification;information;→英和
(a) communication;→英和
《商》an advice.→英和
〜する let <a person> know;inform[notify] <a person of> ;→英和
communicate.→英和
‖通知書(票) a notice (an advice slip).通知簿 ⇒通信.通知預金 a deposit at call[notice].
通知
つうち [0] 【通知】 (名)スル
(1)知らせること。知らせ。「前もって―する」
(2)よく知っていること。「普(アマネ)く世人の―する所なれども/新聞雑誌 45」
通知簿
つうちぼ [3] 【通知簿】
「通知表(ツウチヒヨウ)」に同じ。
通知表
つうちひょう [0] 【通知表】
児童・生徒各自の出欠席,教科学習の状況・成績,身体状況,情緒的・社会的発達などについての情報を学校から家庭に通知する書類。通信簿。連絡簿。通知簿。
通知預金
つうちよきん [4] 【通知預金】
預け入れ後一定期間据え置き,預金引き出しの数日前に予告することを条件とする銀行預金。利子は普通預金より高い。
通票
つうひょう [0] 【通票】
鉄道の単線区間で,一定区間に二列車が同時に入るのを防ぎ,列車運行の安全を保つため,駅長から運転士に交付される通行票。タブレット。
通票[図]
通称
つうしょう【通称】
a popular name.ジョーンズ〜トム Jones,commonly called Tom;Jones alias Tom.
通称
つうしょう [0] 【通称】 (名)スル
(1)(正式な名でなくて)世間一般に通用している名前。また,一般に言いならわすこと。また,その名。「―苔(コケ)寺」「源為朝,―鎮西八郎」
(2)結婚により改姓した女性が,職業上の理由などで旧姓を使用すること。また,その名。戸籍名に対していう。
通算
つうさん [0] 【通算】 (名)スル
全体を合わせて計算すること。通計。「加入期間を―する」
通算する
つうさん【通算する】
sum up;totalize;→英和
include (含める).→英和
〜すると in all;all told;including.→英和
通籍
つうせき [0] 【通籍】
〔昔,中国で,宮門の出入りを許された者の姓名・年齢を記載した掛け札のことから〕
宮門の出入りを許されること。また,その者。「―の郎従にあらず/盛衰記 32」
通約
つうやく [0] 【通約】 (名)スル
「約分」の古い言い方。
通級
つうきゅう [0] 【通級】
小・中学校の通常の学級に在籍している軽度の障害児が,障害の状態に応じて養護学校などで指導を受けること。
通経
つうけい [0] 【通経】 (名)スル
月経を薬によって通じさせること。
通経剤
つうけいざい [3][0] 【通経剤】
とどこおっている月経を促進させる薬剤。通経薬。催経剤。
通義
つうぎ [1] 【通義】
広く一般に通用する道理。「権理―の等しきを云ふなり/学問ノススメ(諭吉)」
通肩
つうけん [0] 【通肩】
僧侶が袈裟(ケサ)を両肩を覆って着ること。偏袒右肩(ヘンタンウケン)に対していう。
通脱木
つうだつぼく [4] 【通脱木】
植物カミヤツデの別名。
通航
つうこう【通航】
navigation;sailing.→英和
通航
つうこう [0] 【通航】 (名)スル
船舶が航路を行くこと。「隣国との間を―する船」
通船
つうせん [0] 【通船】 (名)スル
(1)船が通航すること。また,その船。「船をもつて江都(エド)に―し/二宮尊徳(露伴)」
(2)船を通過させること。「―料」「―手形」
通草
あけび [0] 【木通・通草】
アケビ科のつる性落葉低木。山地に自生。葉は五枚の小葉から成る。四月ごろ,薄紫色の小花が咲く。果実は楕円形で,秋,熟すと縦に裂ける。果肉は甘く食べられる。葉が三小葉から成るものをミツバアケビという。つるを利用して,椅子(イス)や細工物などを作る。木部は利尿・鎮痛剤とする。[季]秋。
〔「あけびの花」は [季]春〕
木通[図]
通草
つうそう [0] 【通草・蓪草】
カミヤツデの別名。
通草木の葉
あけびこのは [4] 【通草木の葉】
ヤガ科のガ。体長約3.5センチメートル,開張約10センチメートル。前ばねは褐色,後ろばねは橙黄(トウコウ)色で巴(トモエ)状の黒斑がある。静止した姿は枯れ葉によく似る。幼虫はムベ・アケビなどの葉を食う。成虫は桃などの果汁を吸う害虫。夏,羽化する。日本各地と中国・インドなどに分布。
通衆
かよいしゅう カヨヒ― 【通衆】
鎌倉・室町時代,諸大名の家で給仕・陪膳を務めた者。かよいしゅ。
通行
つうこう【通行】
traffic.→英和
〜する pass;→英和
go along.‖通行税[料金]a toll.通行止 <掲示> No Thoroughfare;Closed to Traffic.通行人 a passer-by.一方通行 <掲示> One Way Only.右側通行 <掲示> Keep to the Right.
通行
つうこう [0] 【通行】 (名)スル
(1)人や車が道を通ること。往来すること。「左側―」「堀割の功成て大船の―するに至れば/西洋道中膝栗毛(魯文)」
(2)広く一般に行われていること。「世間に―している説」
通行人
つうこうにん [0] 【通行人】
道路を通る人。通行者。
通行手形
つうこうてがた [5] 【通行手形】
特定の場所を通行することを許可した証として発行される手形。通券。通行券。
通行本
つうこうぼん [0] 【通行本】
広く一般にゆきわたっている本。流布本(ルフボン)。
通行権
つうこうけん [3] 【通行権】
袋地の所有者が公道に出るために他人の土地を通行する権利。囲繞地(イジヨウチ)通行権。
→相隣関係
通行税
つうこうぜい [3] 【通行税】
電車・船舶・航空機などの乗客に課す直接消費税。
通規
つうき [1] 【通規】
広く各種の事に適用できる規定。通則。
通覧
つうらん [0] 【通覧】 (名)スル
書物や書類の全体にわたって一通り目を通すこと。「全巻を―する」
通覧する
つうらん【通覧する】
survey;→英和
look over;read through.
通観
つうかん [0] 【通観】 (名)スル
全体にわたって見渡すこと。「古今を―するに/明六雑誌 13」
通解
つうかい [0] 【通解】 (名)スル
全体にわたって解釈すること。また,その解釈。「源氏物語―」
通言
つうげん [3][0] 【通言】
(1)世間一般に使用されている言葉。通語。
(2)遊里などで通人の使う言葉。いきな言葉。
通言総籬
つうげんそうまがき 【通言総籬】
洒落本。一冊。山東京伝作。1787年刊。同作者著の「江戸生艶気樺焼(エドウマレウワキノカバヤキ)」の登場人物をそのまま借り,当時の遊里の話題・風俗などを実在の人物に取材して描いたもの。
通計
つうけい [0] 【通計】 (名)スル
〔古くは「つうげ」〕
全体にわたって計算すること。総計。「刊行する所の書が,―約百五十部の多きに至つてゐる/渋江抽斎(鴎外)」
通訳
つうやく【通訳】
interpretation;→英和
an interpreter (人).→英和
〜する interpret;→英和
act as (an) interpreter <for> .‖通訳官 an official interpreter.
通訳
つうやく [1] 【通訳】 (名)スル
言葉が異なるために話が通じない人々の間に立って,互いの言葉を翻訳して話の仲立ちをすること。また,その人。「英語を―する」「同時―」
〔古くは「通辞」「通弁」などといった〕
通訳人
つうやくにん [0] 【通訳人】
通訳をする人。通訳。
通訳案内業
つうやくあんないぎょう [7] 【通訳案内業】
通訳案内業法に基づき,来日する外国人にその母国語で旅行に関する案内を行う者。
通詞
つうじ [1] 【通事・通詞・通辞】
(1)通訳。通訳をする人。特に長崎で通訳や貿易事務を行なった江戸幕府の役人。オランダ通詞と唐通事とがあった。
(2)民事訴訟で,陳述人が日本語を解しないか,聾者や唖者である場合,その通訳を行う者。
(3)間に立って取り次ぐこと。また,その人。「夫はなまなか目礼ばかり女房そばから―して/浄瑠璃・反魂香」
通話
つうわ 【通話】
■一■ [0] (名)スル
(1)電話で話をすること。「―不能」
(2)電話で話をするときの一定時間の長さの単位。
■二■ (接尾)
助数詞。{■一■(2)}の回数を数えるのに用いる。「三―分の料金」
通話
つうわ【通話(料)】
(the charge[fee]for) a telephone call.一通話 one call.
通話度数
つうわどすう [4][5] 【通話度数】
通話を行なった度数。課金制度により,最低料金で話せる時間内の通話を一度数とする。
通語
つうご [0] 【通語】
「つうげん(通言){(1)}」に同じ。
通説
つうせつ [0] 【通説】
(1)世間に広く通用している説。「―をくつがえす新発見」
(2)全般にわたって解説すること。また,その解説。「日本文学史―」
(3)通達した説。
通説
つうせつ【通説】
a common[popular]opinion[view];an accepted theory.
通読
つうどく [0] 【通読】 (名)スル
全体を一通り読むこと。初めから終わりまで読み通すこと。「最初に全体を―する」
通読する
つうどく【通読する】
read through.
通論
つうろん [0] 【通論】 (名)スル
(1)ある事柄の全般にわたって論ずること。また,その説。
(2)世間一般に認められている論。通説。定論。
通論
つうろん【通論】
an introduction <to> ;→英和
an outline <of> .→英和
通謀
つうぼう [0] 【通謀】 (名)スル
相手方としめし合わせて犯罪などをたくらむこと。「敵と―する者」
通貨
つうか【通貨】
currency;→英和
current money.通貨の膨脹(収縮) inflation (deflation).→英和
通貨政策(危機) a monetary policy (crisis).
通貨
つうか [1] 【通貨】
流通手段・支払い手段として機能する貨幣。本位貨幣・銀行券・補助貨幣・政府紙幣などや,取引の決済に使われる預金通貨をさす。広義には貨幣と同義。法貨。
通貨スワップ
つうかスワップ [5] 【通貨―】
円とドルなど異なる通貨建ての債務を交換する金融取引。
→スワップ取引
→金利スワップ
通貨ブロック
つうかブロック [5] 【通貨―】
貿易の決済通貨の価値基準を同一のものに求め,その中で相互に為替相場の安定を図る地域あるいは国々の集団。
通貨主義
つうかしゅぎ [4] 【通貨主義】
1830〜40年,イギリスの通貨論争における主張の一。兌換(ダカン)銀行券発行は正貨(金)によって規制されるべきであるとする考え方。
⇔銀行主義
通貨供給量
つうかきょうきゅうりょう [6] 【通貨供給量】
⇒マネー-サプライ
通貨偽造罪
つうかぎぞうざい [1][2][5] 【通貨偽造罪】
行使の目的で通貨を偽造または変造することにより成立する罪。
通貨収縮
つうかしゅうしゅく [4] 【通貨収縮】
信用創造が弱まり,預金通貨を含めた通貨供給量が減少すること。
→通貨膨張
通貨同盟
つうかどうめい [4] 【通貨同盟】
⇒貨幣同盟(カヘイドウメイ)
通貨性預金
つうかせいよきん [6] 【通貨性預金】
預金者の要求に応じて直ちに払い戻される預金の総称。支払い手段として機能することからこの名がある。当座預金・普通預金などをいう。要求払い預金。
通貨政策
つうかせいさく [4] 【通貨政策】
国内の通貨の供給量を適当に調節し,金融・貿易などの経済活動を制御することによって,経済の安定をはかる政策。
通貨膨張
つうかぼうちょう [4] 【通貨膨張】
信用創造が盛んになり,預金通貨を含めた通貨供給量が増大すること。
→通貨収縮
通貨調節
つうかちょうせつ [4] 【通貨調節】
物価水準を適当な水準に維持するために,通貨の流通量を適切に増減すること。
通販
つうはん [0] 【通販】
「通信販売」の略。
通貫
つうかん [0] 【通貫】 (名)スル
つらぬき通すこと。貫通。
通路
つうろ [1] 【通路】
(1)通行するための道路。通り道。出入り道。「―をふさぐ」
(2)往き来。交際。連絡。「向後(キヨウコウ)房とは―せぬ/浄瑠璃・重井筒(上)」
通路
つうろ【通路】
a passage;→英和
a way;→英和
a path;→英和
an aisle.→英和
〜をふさぐ stand in the[one's]way.〜をあける make way <for> .〜側の席 an aisle seat.
通辞
つうじ [1] 【通事・通詞・通辞】
(1)通訳。通訳をする人。特に長崎で通訳や貿易事務を行なった江戸幕府の役人。オランダ通詞と唐通事とがあった。
(2)民事訴訟で,陳述人が日本語を解しないか,聾者や唖者である場合,その通訳を行う者。
(3)間に立って取り次ぐこと。また,その人。「夫はなまなか目礼ばかり女房そばから―して/浄瑠璃・反魂香」
通途
つうず [1] 【通塗・通途】
(1)普通なこと。並であること。通常。「並や―の者ならば然うはいかぬがち/浮雲(四迷)」
(2)〔仏〕 仏教一般に共通する教義のこと。
通運
つううん [0][1] 【通運】
(1)荷物を運ぶこと。運送。
(2)荷主と鉄道の間に介在して,荷物を鉄道に託送したり,受け取ったりすること。
通運事業
つううんじぎょう [5] 【通運事業】
通運{(2)}を行う事業。運輸大臣の免許を必要とする。
通運会社
つううん【通運会社】
a transport[ <米> an express]company;a forwarding agency.
通運会社
つううんがいしゃ [5] 【通運会社】
通運{(2)}を業とする会社。
通過
つうか [0] 【通過】 (名)スル
(1)ある地点を通り過ぎること。「台風が九州南端を―する」
(2)さしつかえやさまたげがなく,物事が無事すむこと。「検査を―する」
(3)議決・裁決・決裁などが行われること。「予算案が議会を―する」
通過する
つうか【通過する】
pass <a station> ;→英和
pass by[through,over,off];cross (渡る);→英和
[議案が]pass <the Diet> .〜させる pass <a bill> .‖通過駅 a nonstop station.
通過儀礼
つうかぎれい [4] 【通過儀礼】
〔(フランス) rite de passage〕
ベルギー生まれの民俗学者ファン=ヘネップの用語で,ある状態から別の状態へ移行する際に行われる儀礼。特に,人の一生における誕生・成人・結婚・死などの際に執り行われる儀礼をいう。
→イニシエーション
通過貨物
つうかかぶつ [4] 【通過貨物】
輸入されるのではなく,ただある国を経由するだけの貨物。
通過貿易
つうかぼうえき [4] 【通過貿易】
自国を経由して行われる他国同士の貿易。中継貿易と違って自国の業者は商取引に関与しない。
通過通航権
つうかつうこうけん [6] 【通過通航権】
国際海峡を通過する目的で,船舶が航行し,飛行機が上空を飛行し,潜水艦が潜航する権利。
→無害通航権
通道組織
つうどうそしき ツウダウ― [5] 【通道組織】
植物の水分や養分の通路となる組織。木部と師部からなる。
通達
つうたつ【通達】
(a) notification;a notice.→英和
〜する notify <a person of a matter> .→英和
通達
つうたつ [0] 【通達】 (名)スル
〔「つうだつ」とも〕
(1)通知すること。知らせること。「裁判所から―がある」
(2)ある道に深く通ずること。「二か国語に―する」
(3)上級行政庁が下級行政庁に対し,細目的な職務事項や法律の解釈・判断の具体的指針を示し,行政上の処理の統一を期するために文書をもって発する指示通達。
→訓令
(4)とどこおりなく通じること。くまなくゆきわたること。「微細緻密の極にまで―する有様は/文明論之概略(諭吉)」
通達菩提心
つうだつぼだいしん [6] 【通達菩提心】
〔仏〕 密教で説く五相成身観の第一。自己の本性である菩提心を理論的に悟り,自分の心を月輪(ガチリン)の形として観ずるもの。通達心。
通釈
つうしゃく [0][1] 【通釈】 (名)スル
全体を通して解釈すること。また,その解釈。「全文を―する」
通鑑
つがん 【通鑑】
「資治通鑑(シジツガン)」の略。
通鑑紀事本末
つがんきじほんまつ 【通鑑紀事本末】
紀事本末体で書かれた最初の史書。四二巻。南宋の袁枢(エンスウ)の撰。1175年頃成立。編年体で書かれている資治通鑑の内容を,事項別に分類して全体を要約解説したもの。
通鑑綱目
つがんこうもく 【通鑑綱目】
「資治通鑑綱目」の略。
通関
つうかん [0] 【通関】 (名)スル
関税法に従って,貨物の輸出入について税関の許可を受けること。
通関する
つうかん【通関する】
pass the customs.‖通関手続 <pass> customs formalities;clearance (出港の).通関申告書 a bill of entry.通関ベース the customs basis.
通関ベース
つうかんベース [5] 【通関―】
〔customs basis〕
国境通過の時点で集計した貿易額。輸出は本船渡し( FOB )集計,輸入は船積み地の FOB に運賃・保険料を含めたシフ( CIF )集計。
通関士
つうかんし [3] 【通関士】
通関業法に基づき,輸出入業者の依頼に応じて通関手続きの代行や税関の処分等に対する主張・陳述を行う者。
通関統計
つうかんとうけい [5] 【通関統計】
税関の資料をもとに大蔵省が作成し,毎月発表されるわが国の輸出入統計。正称,日本外国貿易統計。
通院
つういん [0] 【通院】 (名)スル
病院へ治療に通うこと。「週に一度―している」
通院する
つういん【通院する】
attend <a hospital> .→英和
通陽門
つうようもん ツウヤウ― 【通陽門】
平安京大内裏の朝堂院二十五門の一。東面する掖門(エキモン)の一。左廂門。
→大内裏
通障子
つしょうじ [2] 【通障子】
衝立(ツイタ)て障子の一種。中央を透かせて長方形の簾(スダレ)を垂らしたもの。とおり障子。
通雅
つうが 【通雅】
中国の,名物・象数・訓詁・音韻などを二五門に分かち,考証した書。五二巻。明の方以智撰。
通電
つうでん [0] 【通電】 (名)スル
電流を通すこと。
通音
つうおん [0][1] 【通音】
(1)音信を通ずること。
(2)江戸時代以前の国語学の術語で,五十音図の同じ行の音が相通ずることをいう。同音相通。五音相通。「すめらぎ―すめろぎ(天皇)」「いを―うを(魚)」などの類。
→通韻
通音
つういん [0][1] 【通音】
⇒つうおん(通音)
通韻
つういん [0] 【通韻】
(1)江戸時代以前の国語学の術語で,五十音図の同じ段の音が相通ずること。「けむり―けぶり(煙)」の類。同韻相通。
→通音(ツウオン)
(2)漢詩で,類似する二つ以上の韻が相通じて用いられること。「東」「冬」「江」が互いに相通ずる類。
通題
つうだい [0] 【通題】
俳句会で,一座の人々に同じ題が出されること。また,その題。とおりだい。
通題
とおりだい トホリ― [3] 【通題】
⇒つうだい(通題)
通風
つうふう [0] 【通風】 (名)スル
空気を通すこと。空気の流通の悪い所に新鮮な空気を通すこと。「―をよくする」
通風
つうふう【通風】
ventilation.〜が良い(悪い) be well (badly) ventilated.‖通風管 an air pipe;a ventiduct.通風機 a ventilator[fan](装置).
通風機
つうふうき [3] 【通風機】
室内や空気の流通の悪い所の換気を行う装置。換気装置。ベンチレーター。
通風筒
つうふうとう [0] 【通風筒】
船舶で船内の各所に新鮮な空気を送るための風道。ダクト。
逝く
ゆく【逝く】
⇒死ぬ.
逝く
ゆ・く [0] 【逝く】 (動カ五[四])
〔「行く」と同源〕
(人が)死ぬ。逝去する。いく。「大正五年漱石―・く」「今日―・くとわれに告げせば還り来ましを/万葉 3789」
逝く
い・く [0] 【行く・往く・逝く】 (動カ五[四])
「ゆく(行・往)(逝)」に同じ。
[可能] いける
逝去
せいきょ【逝去】
death.→英和
〜する die;→英和
pass away.
逝去
せいきょ [1] 【逝去】 (名)スル
人を敬ってその死をいう語。「御尊父様ご―された由」
逝多
せいた 【誓多・逝多・制多】
〔梵 Jeta〕
祇陀太子(ギダタイシ)の別名。
逝多林
せいたりん 【誓多林・逝多林】
祇陀太子が所有していた林の名。須達長者が買い取り,この地に祇園精舎(ギオンシヨウジヤ)を建て釈迦に献じたという。
逞しい
たくましい【逞しい】
strong;→英和
stout;→英和
sturdy;→英和
robust;→英和
muscular.→英和
想像を逞しくする stretch one's imagination.
逞しい
たくまし・い [4] 【逞しい】 (形)[文]シク たくま・し
(1)体つきががっしりしていて強そうである。「筋骨―・い力士」「馬の,極めて太う―・しいが/平家 9」
(2)意志が強くて,くじけない。「―・い精神力」
(3)力強く頼もしい。活力にみちあふれている。「―・く発展する国々」
(4)目を見はるほど盛んである。「―・い食欲」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
逞しくする
たくましく・する [4] 【逞しくする】 (動サ変)[文]サ変 たくましく・す
ほかから制約を受けることなく,思いどおりにする。ほしいままにする。また,勢いを盛んにする。たくましゅうする。「想像を―・する」
逞しゅうする
たくましゅう・する タクマシウ― [4] 【逞しゅうする】 (動サ変)[文]サ変 たくましう・す
「たくましくする」のウ音便。「欲心を―・する」「脱徒等虚威を―・せんと/近世紀聞(延房)」
速い
はや・い [2] 【早い・速い】 (形)[文]ク はや・し
(1)(「疾い」「捷い」とも書く)動作・作用の進行にかかる時間が短い。進む程度が大きい。すみやかだ。《速》
⇔遅い
「彼は仕事が―・い」「この川は流れが―・い」「頭の回転が―・い」「時の経つのが―・い」
(2)
(ア)時間的に前である。《早》
⇔遅い
「予定より―・く帰国する」「どうせ申し込むなら―・いほうがいい」「朝は―・く起きる」
(イ)まだその時期でない。《早》「あきらめるのは―・い」「話すのはまだ―・い」
(3)事が簡単に済む。てっとり早い。「直接会って話すほうが―・い」
(4)(「…するがはやいか」「…するよりはやく」などの形で)続いてすぐ物事が行われるさまをいう。…するやいなや。「席に着くが―・いか発言を求める」
(5)勢いが強い。激しい。「吉野河水の心は―・くとも滝の音には立てじとぞ思ふ/古今(恋三)」
(6)香が強い。「恐づ恐づ筥(ハコ)の蓋を開けたれば,丁子の香極(イミ)じく―・う聞(カガ)ゆ/今昔 30」
→早く
[派生] ――さ(名)
[慣用] 足が―・気が―・手が―・耳が―/遅かれ早かれ
速さ
はやさ [1] 【早さ・速さ】
(1)はやいこと。また,その程度。「―を増す」
(2)〔物〕 速度の大きさ。
速し
はや・し 【早し・速し】 (形ク)
⇒はやい
速まる
はやま・る [3] 【早まる・速まる】 (動ラ五[四])
(1)時期や速度がはやくなる。《速》「台風の上陸が予測より―・る」「スピードが―・る」
(2)あせって,まだしなくてもよいことをしてしまう。急いだために判断を誤る。《早》「―・った行動をするな」
速む
はや・む 【早む・速む】 (動マ下二)
⇒はやめる
速め
はやめ [0][3] 【早め・速め】 (名・形動)
〔「め」は接尾語〕
(1)きまった時刻よりも少し早い・こと(さま)。「会議を―に切り上げる」「いつもより―の出勤」《早》
(2)速度が普通より少し速い・こと(さま)。「―に歩く」《速》
⇔遅め
速める
はや・める [3] 【早める・速める】 (動マ下一)[文]マ下二 はや・む
(1)期日・時刻などを早くする。くりあげる。《早》「開会を―・める」
(2)速さを増させる。急がせる。《速》「足を―・める」「回転を―・める」「鞭(ムチ)を上げ,駒を―・めて/平家 7」
速やか
すみやか [2] 【速やか】 (形動)[文]ナリ
手間をとらず早くするさま。すぐ。「―な決断」「―に対策を講ずる」「可及的―に…」
[派生] ――さ(名)
速やかな
すみやか【速やかな(に)】
quick(ly);→英和
fast;→英和
rapid(ly);→英和
speedy(-ily).→英和
速やく
すみや・く 【速やく】 (動カ四)
〔形容動詞「速やか」の動詞化〕
気がせく。いらだつ。「いつしかとのみ―・かれつつ/詞花(恋下)」
速やけし
すむやけ・し 【速やけし】 (形ク)
すみやかである。はやい。「―・くはや帰りませ/万葉 3748」
速タイプ
そくタイプ [3] 【速―】
和文速記用のタイプライター。
速乾
そっかん ソク― [0] 【速乾】
すぐにかわくこと。「―性の修正液」
速了
そくりょう [0] 【速了】
はやのみこみ。早合点。「彼等は―にも,余を以て色を舞姫の群に漁するものとしたり/舞姫(鴎外)」
速修
そくしゅう [0] ―シウ 【速修】 ・ ―シフ 【速習】 (名)スル
語学や技術などを,短期間で修得すること。「―講座」
速写
そくしゃ [0] 【速写】 (名)スル
すばやく写すこと。
速写
そくしゃ【速写】
《写》 <take> a snapshot.→英和
速力
そくりょく [2] 【速力】
動く物,特に乗り物の進む速さ。単位時間当たりの移動距離で表す。単位時間を一時間としたものは時速,一秒としたものは秒速という。船舶は一時間で走る海里数をノットで表す。スピード。
速力
そくりょく【速力】
(a) speed;→英和
(a) velocity;→英和
(a) rate.→英和
〜の速(遅)い fast (slow) in speed.〜を出す speed up.…の〜をもつ have a speed of….全〜で (at) full speed.全〜で走る go (at) full speed.⇒速度.
速効
そっこう ソクカウ [0] 【速効】
はやく効き目が現れること。
⇔遅効
速効性肥料
そっこうせいひりょう ソクカウ―ヒレウ [7] 【速効性肥料】
効果がはやく現れる肥料。硫安・過リン酸石灰などの無機肥料や水溶性肥料など。
→遅効性肥料
→緩効性肥料
速報
そくほう [0] 【速報】 (名)スル
事故の発生などを素早く報道すること。また,その報道。「開票結果を―する」
速報
そくほう【速報】
<make> a prompt report.速報板 <米> a bulletin[ <英> notice]board;a newsboard.
速報板
そくほうばん [0] 【速報板】
速報のための掲示板。
速射
そくしゃ [0] 【速射】 (名)スル
銃砲をすばやく続けざまに発射すること。
速射砲
そくしゃほう【速射砲】
a quick-firing gun;a quick-firer.
速射砲
そくしゃほう [0][3] 【速射砲】
弾丸の装填(ソウテン)を容易にし,連射速度を速くした中小口径砲。
速度
そくど [1] 【速度】
(1)物の進む速さ。「自動車の―」「最高―」
(2)物事の進み具合。「講義の―を早める」
(3)〔物〕
〔velocity〕
物体の単位時間あたりの位置変化。位置変化は距離だけでなく方向をも含めてベクトルで表されるので速度もベクトル量である。速度の大きさ(絶対値)を速さという。位置変化でない他の量の時間的変化の割合を表すにも速度という語を用いる。例えば,角速度・面積速度・反応速度など。
速度
そくど【速度】
(a) speed;→英和
(a) velocity;→英和
(a) rate.→英和
1時間800マイルの〜で at the rate of 800 miles an hour.→英和
〜を増す gather speed;speed up.〜を減じる reduce the speed;slow down.‖速度計 a speedometer.速度制限 a speed limit.
速度標語
そくどひょうご [4] 【速度標語】
楽曲の演奏速度を感覚的に標示する語。アレグロ・アンダンテなど。イタリア語が多い。緩急記号。
→速度記号
→速度標語[表]
速度計
そくどけい [0][3] 【速度計】
速度を測定する計器の総称。一般には,自動車・電車・航空機などの直線的移動速度を対地速度または対気速度として測定するものをさす。スピード-メーター。
速度記号
そくどきごう [4] 【速度記号】
楽曲の演奏速度を指示する記号。メトロノームを尺度として,単位音符の毎分あたりの拍数を標示する仕方(例,♩=112 など)と,速度標語(アレグロ・アンダンテなど)を用いて感覚的に標示する仕方とがある。
速急
そっきゅう ソクキフ [0] 【速急・即急】 (形動)[文]ナリ
非常に急であること。また,そのさま。「―に弁明書を準備する」
速成
そくせい【速成】
quick mastery.〜する train quickly;complete rapidly.‖速成科 an intensive course.
速成
そくせい [0] 【速成】 (名)スル
物事をはやく成しとげること。「通訳を―する」
速戦即決
そくせんそっけつ [0] 【速戦即決】
戦いを長びかせず,短時日のうちに勝利をおさめようとすること。また,その戦法。また,短時間で物事の決着をつけること。
速攻
そっこう ソク― [0] 【速攻】 (名)スル
すばやく攻めること。「―して先取点をとる」
速攻
そっこう【速攻】
<launch> a swift attack <on,against> .
速断
そくだん [0] 【速断】 (名)スル
(1)すばやく判断すること。
(2)はやまった判断・決断をすること。「此れが人間の堕(オ)ち沈み得られる果(ハテ)の果かと―したが/あめりか物語(荷風)」
速断する
そくだん【速断する】
decide hastily;jump to a conclusion.→英和
速染剤
そくせんざい [0][3] 【促染剤・速染剤】
染色で,染着を早めるために添加する助剤。硫酸・食塩・酢酸など。
速歩
はやあし [2][0] 【早足・速歩】
(1)普通より速く歩くこと。いそぎ足。そくほ。「―で歩く」
(2)馬術で,馬の歩度。一分間210メートルの速度。並み足と駆け足の中間。
速歩
そくほ [1] 【速歩】
「はやあし(早足・速歩)」に同じ。
速水
はやみ 【速水】
姓氏の一。
速水御舟
はやみぎょしゅう 【速水御舟】
(1894-1935) 日本画家。東京生まれ。旧姓,蒔田。本名,栄一。赤曜会の創立に参加。日本画の装飾性に近代的な写実を加え,特に細密描写を得意とした。作「炎舞」「京の舞妓」など。
速決
そっけつ ソク― [0] 【速決】 (名)スル
すばやく決めること。
速球
そっきゅう ソクキウ [0] 【速球】
野球で,速度の非常にはやい投球。ファースト-ボール。スピード-ボール。
⇔緩球
速球
そっきゅう【速球(投手)】
《野》a fastball(-er).
速筆
そくひつ [0] 【速筆】
物を書くのが速いこと。
⇔遅筆
速答
そくとう [0] 【速答】 (名)スル
素早く答えること。
速算
そくさん [0] 【速算】 (名)スル
すばやく算出すること。
速習
そくしゅう [0] ―シウ 【速修】 ・ ―シフ 【速習】 (名)スル
語学や技術などを,短期間で修得すること。「―講座」
速記
そっき【速記】
<take down in> shorthand.→英和
‖速記者 a stenographer.速記術 stenography.速記録 stenographic records.
速記
そっき ソク― [0] 【速記】 (名)スル
(1)会議・講演などで話された言葉を,特別の符号を用いて書き取り,のちに普通の文字に書き直すこと。また,その技術。「―をとる」「講演を―する」「―法ノ事ヲ記ス/経国美談(竜渓)」
(2)速記録。
速記(1)=1[図]
速記(1)=2[図]
速記(1)=3[図]
速記本
そっきぼん ソク― [0] 【速記本】
落語や講談の速記を書物としたもの。1884年(明治17)刊,三遊亭円朝の「怪談牡丹灯籠」を嚆矢(コウシ)とする。
速記符号
そっきふごう ソク―ガウ [4] 【速記符号】
速記術のために使う符号。速記記号。
速記者
そっきしゃ ソク― [3] 【速記者】
速記をする人。また,それを職業とする人。
速記術
そっきじゅつ ソク― [3] 【速記術】
速記符号を使って話し言葉を記録する技術。
速記録
そっきろく ソク― [3] 【速記録】
速記によって作られた記録。
速読
そくどく [0] 【速読】 (名)スル
本などの文章を普通より速く読むこと。「―術」
速読
そくどく【速読】
rapid[quick,speed]reading.〜する read fast.
速贄
はやにえ [0] 【速贄】
(1)初物の供え物。「島の―献る時に,猨女(サルメ)の君どもに給ふなり/古事記(上訓)」
(2)モズの速贄のこと。
→もず
速達
そくたつ [0] 【速達】 (名)スル
(1)早く届くこと。また早く届けること。「遠所に―するの足脚に代るの用を為さしめんとす/経国美談(竜渓)」
(2)「速達郵便」の略。
速達
そくたつ【速達】
<米> special delivery; <英> express delivery.〜の手紙 a special delivery letter.〜で出す send <a letter> by express.‖速達郵便 <米> special delivery mail; <英> express delivery post.速達料 a special delivery fee.
速達郵便
そくたつゆうびん [5] 【速達郵便】
郵便物の特殊取扱の一。一般の郵便物に優先して,運送・配達する制度。また,その郵便物。速達。
速醸
そくじょう [0] 【速醸】
酒や味噌などを短時日で醸造すること。
速雨
はやさめ 【暴雨・速雨】
■一■ (名)
急に降る激しい雨。にわか雨。「沙本の方より―零(フ)り来て/古事記(中訓)」
■二■ (枕詞)
「はやさめ」が物を濡らし腐(クタ)すことから,「くたす」と類音の地名「くたみ」「ふたみ」にかかる。「―久多美の山と詔(ノ)り給ひき/出雲風土記」「―二見国/倭姫命世紀」
造
みやつこ [2] 【造】
〔「み」は接頭語。「御奴(ミヤツコ)」の意とも「御家つ子」の意ともいう〕
古代の姓の一。渡来系技術者集団の統率者をはじめとする伴造(トモノミヤツコ)系の氏族に与えられた。そのうちの有力氏族の多くは天武朝に連(ムラジ)に改姓された。
造り
つくり [3] 【作り・造り】
(1)物をつくること。また,つくった具合。「頑丈な―の椅子」「質素な―の家」「寄せ木―」
(2)よそおい。身なり。化粧。「―を念入りにする」「何処となく色気の有る―なるに/魔風恋風(天外)」「若―」
(3)からだの造作(ゾウサク)。からだつき。体格。「体の―のしっかりした人」「小―な女」
(4)刺身。つくりみ。
→おつくり
(5)耕作すること。また,農作物。「女有りけり。―忙がしく/仮名草子・仁勢物語」
(6)名詞の上に付いて,わざとそのように装う意を表す。「―笑い」「―泣き」
造り太刀
つくりだち [3] 【造り太刀】
木で太刀の形に造ったもの。木太刀。
造り庭
つくりにわ 【作り庭・造り庭】
木一本ごとの手入れに趣向をこらした技巧的な庭。「―をあまり人の見たがるがいやさに/咄本・醒睡笑」
造り滝
つくりだき [3] 【造り滝】
人工的に水を岩の上から落とし,滝のように見せて涼を呼ぶしかけ。庭滝。[季]夏。《―落し来りて庭案内/岡田耿陽》
造り立てる
つくりた・てる [5][0] 【作り立てる・造り立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 つくりた・つ
(1)派手によそおう。かざりたてる。「白ずくめで―・てた女」
(2)作りあげる。こしらえあげる。「おほきなる所によきやを―・てて/宇津保(藤原君)」
(3)姿を変える。変装する。「貌(カタチ)を禅僧に―・てられて/太平記 38」
造り花
つくりばな 【造り花】
「ぞうか(造花)」に同じ。「錦の袋に入れて,―の枝につけて/竹取」
造り込み
つくりこみ [0] 【造り込み】
日本刀の刀身の造形。
造り酒
つくりざけ [3] 【造り酒】
醸造した酒。さけ。
造り酒屋
つくりざかや【造り酒屋】
a sake brewery.
造り酒屋
つくりざかや [4] 【造り酒屋】
酒を醸造して卸す店。酒の醸造元。
造る
つく・る [2] 【作る・造る】 (動ラ五[四])
(1)原料・材料を加工したり組み立てたりして,形のある物をこしらえる。製作する。製造する。「洋服を―・る」「米から酒を―・る」「魚を―・る(=刺シ身ナドニスル)」
(2)建築工事・土木工事などを行なって築く。「道路を―・る」「庭園を―・る」
(3)栽培する。耕す。「畑に麦を―・る」「あしひきの山田―・る子/万葉 2219」
(4)書類などを作成する。「契約書を―・る」「一覧表を―・る」
(5)子供をもうける。「当分は子供を―・らない」
(6)これまでなかったものを生じさせる。
(ア)団体を創立する。部局を新設する。「会社を―・る」「組合を―・る」
(イ)言葉を新たに生み出す。作り上げる。「ユートピアというのはトマス=モアの―・った言葉だ」
(ウ)文章・文芸作品,音楽作品を創作する。「詩を―・る」「曲を―・る」
(エ)記録を打ちたてる。「新記録を―・る」
(オ)財産・借財を築く。また,現金を得る。「財産を―・る」「借金を―・る」「書画を売って金を―・る」(カ)好ましい状態のものに変える。「丈夫な体を―・る」「理想の社会を―・る」(キ)人との親密な関係を生じさせる。「多くの友だちを―・る」(ク)時間を都合して,ある事のための時間を生み出す。「暇を―・る」「機会を―・る」
(7)ある形にする。「列を―・る」「指で丸を―・る」「鬼の顔などの,おどろおどろしく―・りたる物/源氏(帚木)」
(8)表面的にある状態にする。
(ア)顔や容姿を美しく整える。「若く―・る」「顔を―・る」
(イ)とりつくろう。「お客の前では笑顔を―・る」
(9)ある結果を生じさせる。「罪を―・る」「老法師のためには,功徳を―・り給へ/源氏(若菜上)」
(10)(「時をつくる」の形で)雄鶏が朝早く大きな声で鳴く。時を告げる。「雄鶏が時を―・る」
(11)文字をある形に描く。「『峯』はまた『峰』にも―・る」
〔(3)以下は「作る」と書く〕
[可能] つくれる
造仏
ぞうぶつ ザウ― [0] 【造仏】 (名)スル
仏像をつくること。造像。
造仏供養
ぞうぶつくよう ザウ―ヤウ [5] 【造仏供養】 (名)スル
仏像をつくって仏事を営むこと。
造仏所
ぞうぶつしょ ザウ― [0][5] 【造仏所】
造寺司に属し,仏師が所属して仏像制作を行なった組織。
→仏所
造作
ぞうさく ザウ― [0][4] 【造作】 (名)スル
(1)家を建てたり,手を入れたりすること。「両親の隠居所を―する」
(2)建物の内部の仕上げ工事。天井・床板・建具・棚・階段などを取り付けること。また,そのもの。
(3)顔のつくり。目鼻立ち。「顔の―がまずい」
(4)つくること。また,つくられたもの。「かりそめにも此理に心を注がずして,其人物を―せば/小説神髄(逍遥)」
造作
ぞうさ [0][1] ザウ― 【造作】 ・ ザフ― 【雑作】 (名)スル
(1)手間や費用のかかること。面倒なこと。「なんの―もない」
(2)もてなし。御馳走。「飛んだ御―を頂きます/高野聖(鏡花)」
(3)技巧。装飾。「まさしく―の一もなく,風体心をも求めず/遊楽習道風見」
(4)作り出すこと。「大悟を拈来し,迷を―するか/正法眼蔵」
造作
ぞうさく【造作】
fixtures;furnishings;features (顔付).〜する furnish <a house> .→英和
‖造作付貸家 a furnished house to let.
造作ない
ぞうさない【造作ない】
<quite> easy;→英和
simple.→英和
造作なく without difficulty;easily.→英和
造作付き
ぞうさくつき ザウ― [0] 【造作付き】
貸し家や売り家で,畳・建具がついていること。
造作無い
ぞうさな・い ザウサ― [4] 【造作無い】 (形)[文]ク ざうさな・し
手間がかからない。簡単だ。やさしい。「子供でも―・く作れる」
造作魔
ぞうさま ザウ― 【造作魔】
戦争などのように,平穏を害し仏道修行の邪魔となるもの。「この時天狗共力を得て,―の心をぞ付けたりける/太平記 18」
造像
ぞうぞう ザウザウ [0] 【造像】 (名)スル
像,特に仏像をつくること。「―起塔」
造兵
ぞうへい ザウ― [0] 【造兵】
(1)兵器をつくること。
(2)「造兵廠(シヨウ)」の略。
造兵廠
ぞうへいしょう ザウ―シヤウ [3] 【造兵廠】
旧陸海軍で,兵器・火薬その他の軍需品の研究・製造・修理などを担当する役所および工場。
造兵廠
ぞうへいしょう【造兵廠】
an arsenal.→英和
造出
ぞうしゅつ ザウ― [0] 【造出】 (名)スル
つくりだすこと。「需要を―する」「暴力始て奴隷を―し/民約論(徳)」
造化
ぞうか【造化】
creation;nature.→英和
‖造化の神 the Creator.造化の妙 the wonder(s) of nature.
造化
ぞうか ザウクワ [0][1] 【造化】
(1)天地とその間に存在する万物をつくり出し,育てること。また,その道理・それを行う神。「―の妙」
(2)神のつくった天地。自然。
造化の三神
ぞうかのさんじん ザウクワ― 【造化の三神】
古事記神話で,国土・人間・万物を創造したという三柱の神。天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)・高皇産霊神(タカミムスヒノカミ)・神皇産霊神(カミムスヒノカミ)の三神。
造化の神
ぞうかのかみ ザウクワ― [5] 【造化の神】
「造物主(ゾウブツシユ)」に同じ。
造卵器
ぞうらんき ザウラン― [3] 【造卵器・蔵卵器】
車軸藻類・コケ植物・シダ植物の雌性生殖器官。膨らんだ腹部と細い頸部とからなり,腹部に一個の卵細胞を生じる。
→造精器
造反
ぞうはん【造反】
making rebellion;anti-Establishment.〜する make rebellion;rebel <against the Establishment> .→英和
‖造反者 a rebel.
造反
ぞうはん ザウ― [0] 【造反】 (名)スル
組織や体制の中からそのあり方に対して批判・抵抗を行うこと。「下部組織が―した」
〔中国で反逆・謀反(ムホン)の意。文化大革命以降,日本でも用いられるようになった〕
造反有理
ぞうはんゆうり ザウ―イウ― [5] 【造反有理】
反逆には道理があるということ。1939年毛沢東が演説に用い,文化大革命の際,紅衛兵がスローガンの一つとして用いた。
造営
ぞうえい ザウ― [0] 【造営】 (名)スル
社寺・宮殿などを建てること。「皇居を―する」
造営する
ぞうえい【造営する】
build;→英和
construct;→英和
erect.→英和
⇒建築.
造営奉行
ぞうえいぶぎょう ザウ―ギヤウ [5] 【造営奉行】
鎌倉・室町幕府の職名。社寺の造営をつかさどる。臨時の官。
造営料国
ぞうえいりょうこく ザウ―レウ― 【造営料国】
⇒造国(ゾウコク)
造国
ぞうこく ザウ― [0] 【造国】
平安中期から鎌倉時代にかけて,朝廷の行う皇居・神社・寺院などの建造・修理を請け負わされた国。造営料国。
造国司
ぞうこくし ザウ― [4] 【造国司】
造国に指定された国の国守。多くは成功(ジヨウゴウ)として,重任(チヨウニン)あるいは昇階の栄にあずかった。
造園
ぞうえん ザウヱン [0] 【造園】
庭園・公園などを造ること。広く都市の道路や広場などを含み,自然との調和を図りながら,快適な生活環境・景観を創造するための計画をいう。ランドスケープ-アーキテクチャー。
造園
ぞうえん【造園】
landscape gardening.造園家 a landscape gardener.
造園施工管理技士
ぞうえんせこうかんりぎし ザウヱン―クワンリ― [11][0][4] 【造園施工管理技士】
建築業法に基づき,造園工事の施工計画作成や工程管理などを行う者。
造型
ぞうけい ザウ― [0] 【造形・造型】 (名)スル
形のあるものを作り上げること。「都市空間を―する」
造士館
ぞうしかん ザウシクワン 【造士館】
薩摩藩の藩校。1773年藩主島津重豪(シゲヒデ)の創設。和学とともに洋学をも重んじた。
造宮
ぞうぐう ザウ― [0] 【造宮】
宮殿・神宮を造営すること。
造宮司
ぞうぐうし ザウ― [3] 【造宮司】
⇒造宮職(ゾウグウシキ)
造宮職
ぞうぐうしき ザウ― [3] 【造宮職】
古代,皇居の造営をつかさどる臨時の役所。藤原京造営のために初めて置かれ,805年木工寮に合併。造宮司。
造寺
ぞうじ ザウ― [1] 【造寺】
寺を建てること。
造寺司
ぞうじし ザウ― [3] 【造寺司】
律令制で,官寺造営・造仏などの際,臨時に設けた役所。
造山古墳
つくりやまこふん 【造山古墳・作山古墳】
(1)岡山市新庄下にある巨大な前方後円墳。全長約350メートル。五世紀頃の築造。加茂造山古墳。
(2)岡山県総社市三須にある前方後円墳。全長約270メートル。自然地形を利用し三段に築造されている。三須作山古墳。
造山帯
ぞうざんたい ザウザン― [0] 【造山帯】
造山運動を受けた地帯。
造山運動
ぞうざんうんどう ザウザン― [5] 【造山運動】
大山脈や弧状列島を形成する地殻変動。広域変成岩の形成や花崗岩の貫入などがみられる。大規模な褶曲(シユウキヨク)山脈がつくられる。
造岩鉱物
ぞうがんこうぶつ ザウガンクワウブツ [5] 【造岩鉱物】
岩石を構成する鉱物。石英・長石・雲母・輝石・角閃(カクセン)石・橄欖(カンラン)石など。
造幣
ぞうへい ザウ― [0] 【造幣】
貨幣を製造すること。
造幣
ぞうへい【造幣】
mintage.造幣局 a mint;→英和
the Mint Bureau (大蔵省の).
造幣局
ぞうへいきょく ザウ― [3] 【造幣局】
大蔵省の付属機関の一。貨幣の鋳造,勲章・記章などの製造,貴金属の品位証明などを行う。本局は大阪にある。1869年(明治2)に設立。
造幣平価
ぞうへいへいか ザウ― [5] 【造幣平価】
二国間の貨幣の換算率。法制上,含有されるべき純金量(純銀量)をもとにして換算する。
造形
ぞうけい ザウ― [0] 【造形・造型】 (名)スル
形のあるものを作り上げること。「都市空間を―する」
造形美術
ぞうけいびじゅつ ザウ― [5] 【造形美術】
「造形芸術」に同じ。
造形美術
ぞうけいびじゅつ【造形美術】
the plastic[formative]arts.
造形芸術
ぞうけいげいじゅつ ザウ― [5] 【造形芸術】
物質的材料を用いて,空間に形体を構成する芸術の総称。絵画・彫刻・建築・工芸など。空間芸術。視覚芸術。造形美術。
造影剤
ぞうえいざい【造影剤】
《医》a contrast medium.
造影剤
ぞうえいざい ザウエイ― [3][0] 【造影剤】
X 線写真に現れない器官や,現れにくい病変などについて,目的の部位と周辺とのコントラストをつけ,X 線診断をしやすくするために用いる薬品。硫酸バリウムなど。
造悪
ぞうあく ザウ― 【造悪】
悪事を行うこと。「一生―の娑婆世界/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(下)」
造意
ぞうい ザウ― 【造意】
計画すること。特に,悪事をたくらむこと。「―の嫌疑ありけるによつて/保元(中)」
造成
ぞうせい ザウ― [0] 【造成】 (名)スル
土地などを使えるようにつくりあげること。「宅地を―する」
造成する
ぞうせい【造成する】
develop <land for housing> .→英和
造替
ぞうたい ザウ― [0] 【造替】
(神社・仏閣を)つくりかえること。
造木
みやつこぎ 【造木】
(1)ニワトコの古名。[和名抄]
(2)タマツバキの古名。[本草和名]
造本
ぞうほん ザウ― [0] 【造本】
印刷・製本・装丁・用紙・材料など,書物の製作に関する設計や作業。本の造り。「堅牢な―」
造本
ぞうほん【造本】
bookmaking.〜が良い be well bound.
造材
ぞうざい ザウ― [0] 【造材】
切り出した木の枝や皮を取り,用途に応じた長さに玉切りして,素材(丸太)にすること。
→玉切り
造林
ぞうりん【造林】
afforestation.〜する afforest <a mountain> ;→英和
plant trees.
造林
ぞうりん ザウ― [0] 【造林】 (名)スル
樹木を植え育てて森林とすること。「―学」「―業」
造機
ぞうき ザウ― [1] 【造機】
機械や機関の設計・製造に関すること。「―部門」
造次
ぞうじ ザウ― [1] 【造次】
〔古くは「そうし」「そうじ」とも〕
事がにわかで,急ぎあわてる場合。ほんのわずかの時間。「―にも忠戦を計らずと言ふ事なし/太平記 21」「―の間八田巡査は,木像の如く突立ちぬ/夜行巡査(鏡花)」
造次顛沛
ぞうじてんぱい ザウ― [4] 【造次顛沛】
〔論語(里仁)「君子無�終�食之間違�仁,造次必於�是,顛沛必於�是」から〕
とっさの場合や危難の迫った場合。わずかの間。「―にもかれらの取締法を研究して置かんとナ/復活(魯庵)」
造波抵抗
ぞうはていこう ザウハテイカウ [4] 【造波抵抗】
液体中を運動する物体が,波を起こすことによって生じる抵抗。
造物
ぞうぶつ ザウ― [0] 【造物】
造物主によってつくられた物。天地間の万物。自然。
造物主
ぞうぶつしゅ【造物主】
the Creator[Maker].
造物主
ぞうぶつしゅ ザウ― [4][3] 【造物主】
万物を創造したとされる者。造化の神。造物者。
造物者
ぞうぶつしゃ ザウ― [4][3] 【造物者】
「造物主」に同じ。
造畢
ぞうひつ ザウ― 【造畢】 (名)スル
(建物を)つくりおえること。「一両年の中に―して遷幸なし奉る/平治(上・古活字本)」
造石
ぞうこく ザウ― [0] 【造石】
酒・醤油などの醸造された石高。
造礁珊瑚
ぞうしょうさんご ザウセウ― [5] 【造礁珊瑚】
イシサンゴ類のうち,群生して珊瑚礁をつくる種類。水深30メートル以浅,水温摂氏二〇度以上で強い太陽光線の当たる水のきれいな海に繁殖する。
造神宮使庁
ぞうじんぐうしちょう ザウジングウシチヤウ 【造神宮使庁】
もと,伊勢神宮の造営および神宝・装束の調進をつかさどった官庁。
造立
ぞうりゅう ザウリフ [0] 【造立】 (名)スル
建物をたてること。特に,寺院・仏塔・仏像などを建立すること。ぞうりつ。「堂舎・塔婆を―したまふ/曾我 2」
造粒
ぞうりゅう ザウリフ [0] 【造粒】
粉末を固めて粒状に形成すること。食品・薬品・化学肥料・製鉄など諸分野で行われる。
造精器
ぞうせいき ザウセイ― [3] 【造精器・蔵精器】
車軸藻類・コケ植物・シダ植物の雄性生殖器官。精子をつくる。
→造卵器
造胞体
ぞうほうたい ザウハウ― [0] 【造胞体】
⇒胞子体(ホウシタイ)
造船
ぞうせん【造船】
shipbuilding.→英和
‖造船技師 a marine engineer.造船所 a shipyard.造船台 a shipway;a slip.
造船
ぞうせん ザウ― [0] 【造船】 (名)スル
船を設計し造ること。
造船台
ぞうせんだい ザウ― [0] 【造船台】
「船台(センダイ)」に同じ。
造船学
ぞうせんがく ザウ― [3] 【造船学】
船舶の設計・建造・修繕・改造などの技術・理論を研究する学問。船舶工学。
造船所
ぞうせんじょ ザウ― [0][5] 【造船所】
船舶の建造・艤装(ギソウ)・改造・修理をする工場。造船場。
造船疑獄
ぞうせんぎごく ザウ― 【造船疑獄】
1953年(昭和28)から翌年にかけて起こった,海運・造船会社と政府・与党との間の贈収賄をめぐる疑獄事件。多数の自由党政治家が取り調べを受けたが,犬養健法相の指揮権発動により幹事長佐藤栄作に対する逮捕要求が阻まれ,事件は核心に触れずに終わった。これにより第五次吉田内閣は崩壊した。
造艦
ぞうかん【造艦(計画)】
(a) naval construction (program).
造艦
ぞうかん ザウ― [0] 【造艦】 (名)スル
軍艦を造ること。建艦。
造花
ぞうか【造花】
an artificial flower.
造花
ぞうか ザウクワ [0] 【造花】
紙・布・ビニールその他の材料でこしらえた花。つくりばな。
造血
ぞうけつ ザウ― [0] 【造血】 (名)スル
体内で血液をつくりだすこと。
造血器官
ぞうけつきかん ザウ―クワン [6][5] 【造血器官】
血球をつくる器官。ヒトでは胎児期の肝臓・脾臓・骨髄,成人の骨髄など。
造血幹細胞
ぞうけつかんさいぼう ザウ―サイバウ [7] 【造血幹細胞】
赤血球・白血球・リンパ球などの血液細胞の供給源となる細胞。造血器官に存在し,未分化で成熟を伴わない分裂を行う。
造血薬
ぞうけつやく ザウ― [4][3] 【造血薬】
血液中の特に赤血球を増加させる薬剤。貧血治療に用いられる。鉄剤・肝臓製剤・葉酸・ビタミン B�� など。造血剤。増血剤。
造言
ぞうげん ザウ― [0] 【造言】
こしらえごと。うそ。「―蜚語(ヒゴ)」
造設
ぞうせつ ザウ― [0] 【造設】 (名)スル
施設などをつくりもうけること。「新道を―する」
造詣
ぞうけい ザウ― [0] 【造詣】
学問・芸術・技術などについての深い知識やすぐれた技量。「文楽に―が深い」
造詣
ぞうけい【造詣】
attainments.〜が深い have a profound knowledge <of> ;be of great erudition <in> .
造語
ぞうご ザウ― [0] 【造語】 (名)スル
新しい言葉を作り出すこと。既成の語の転用・複合や擬音・擬態などにより,新語を作ること。「―力」
造語
ぞうご【造語】
a coined word;a coinage;→英和
coinage (新語を作ること).
造語成分
ぞうごせいぶん ザウ― [4] 【造語成分】
複合語を構成している,それぞれの成分。「夕焼け」における「夕」と「焼け」の類。造語成分。
造説
ぞうせつ ザウ― [0] 【造説】
根拠のないうわさ。造言。
造進
ぞうしん ザウ― [0] 【造進】 (名)スル
造って,さしあげること。「鳥居を―する」
造酒
ぞうしゅ ザウ― [0] 【造酒】 (名)スル
酒を醸造すること。さかづくり。
造酒
ぞうしゅ【造酒】
⇒酒造.
造酒児
さかつこ 【造酒児】
大嘗祭(ダイジヨウサイ)の際,神に供える御酒(ミキ)を造る少女。斎田に選ばれた郡の郡司の娘で未婚の者をあてた。
造酒司
ぞうしゅし ザウ― [3] 【造酒司】
⇒みきのつかさ(造酒司)
造酒司
みきのつかさ 【造酒司・酒司】
(1)律令制で,宮内省に属し,宮中で使用する酒・醴(アマザケ)・酢などを醸造することをつかさどった役所。さけのつかさ。ぞうしゅし。《造酒司》
(2)古代,律令制の後宮十二司の一。酒造りのことをつかさどった。さけのつかさ。しゅし。《酒司》
造陸運動
ぞうりくうんどう ザウリク― [5] 【造陸運動】
元の構造を残しながら,広範囲にわたってゆっくり隆起または沈降する地殻変動。
造面
ぞうめん ザウ― [0] 【蔵面・造面】
舞楽面の一。長方形の厚紙に白絹を張り,墨で抽象化した眉・目・鼻・口を描く。蘇利古(ソリコ)・安摩(アマ)の二種がある。雑面。
蔵面[図]
造骨細胞
ぞうこつさいぼう ザウコツサイバウ [5] 【造骨細胞】
骨の新生および再生に関与する細胞。骨の形成表面に並んで骨基質を分泌し,やがて一部は骨基質中に埋まって骨細胞となる。骨芽細胞。
逡巡
しゅんじゅん [0] 【逡巡】 (名)スル
決断をためらうこと。ぐずぐずすること。「事ここに至ってまだ―している」
逡巡する
しゅんじゅん【逡巡する】
⇒躊躇(ちゆうちよ).
逢い引き
あいびき アヒ― [0][4] 【逢い引き・媾曳き】 (名)スル
男女が人目を忍んで会うこと。密会。ランデブー。
逢い見る
あい・みる アヒ― [1] 【逢い見る・相見る】 (動マ上一)[文]マ上一
(1)互いに相手を見る。対面する。「二人は―・みて笑ひぬ/義血侠血(鏡花)」
(2)男女が肉体関係を結ぶ。「二人してむすびし紐をひとりして―・みるまでは解かじとぞ思ふ/伊勢 37」
(3)一緒に見る。「去年見てし秋の月夜は照らせども―・みし妹はいや年離(サカ)る/万葉 214」
逢う
あ・う アフ [1] 【会う・逢う・遭う】
〔「合う」と同源〕
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)ある場所で顔を合わせ,互いに相手を見てそれと認識する。対面する。《会・逢》「彼は先輩に―・うため,自宅を訪問した」「五時半にいつもの喫茶店で―・おう」
(2)偶然に出会う。出くわす。行きあう。遭遇する。《遭》「同級生と駅でばったり―・う」「いやな奴と―・ってしまった」
(3)(「…にあう」の形で)好ましくない出来事が身に及ぶ。遭遇する。《遭》「盗難に―・う」「交通事故に―・う」「ひどい目に―・う」
(4)その場に来合わせる。そこへやって来る。「宇津の山に至りて,…修行者―・ひたり/伊勢 9」
(5)相手に向かう。
(ア)面と向かう。対する。「明らけき鏡に―・へば,過ぎにしも今行く末の事も見えけり/大鏡(後一条)」
(イ)敵に立ち向かう。戦う。あらそう。「香具山と耳梨(ミミナシ)山と―・ひし時/万葉 14」
(6)男女が関係を結ぶ。結婚する。「この世の人は男は女に―・ふ事をす,女は男に―・ふことをす/竹取」
[可能] あえる
■二■ (動ハ下二)
(1)重ね合わせる。「鶺鴒(マナバシラ)尾行き―・へ/古事記(下)」
(2)合わせて一つにする。「みづらの中に―・へ巻かまくも/万葉 4377」
逢う
お・う アフ 【会う・逢う】 (動ワ五[ハ四])
⇒あう(会・逢)
逢うた時に笠(カサ)を脱げ
逢うた時に笠(カサ)を脱げ
道で知人に出会ったら,時機を逃さずすぐ笠を脱いで挨拶(アイサツ)せよ。好機は逃さず利用せよ。
逢うは別れの始め
逢うは別れの始め
〔白居易「和夢遊春詩」の句「合者離之始」から〕
逢った人とはいつか必ず別れなければならない。無常のたとえ。会者定離(エシヤジヨウリ)。
逢う魔が時
おうまがとき アフマ― [1][4] 【逢う魔が時】
「大禍時(オオマガトキ)」に同じ。
逢う魔時
おうまどき アフマ― [3] 【逢う魔時】
「大禍時(オオマガトキ)」に同じ。
逢わせる
あわ・せる アハセル [3] 【会(わ)せる・逢わせる・遭(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 あは・す
〔「合わせる」と同源〕
(1)二人の人が会うようにする。《会・逢》「大臣に―・せてほしい」「離ればなれになっていた親子を―・せる」
(2)好ましくない出来事に遭遇するようにする。《遭》「ひどい目に―・せてやる」
(3)男女を結婚させる。夫婦にする。「かしづき給ふ四の君に―・せ給へり/源氏(桐壺)」
逢坂
おうさか アフサカ 【逢坂】
滋賀県大津市西部の地名。
逢坂の関
おうさかのせき アフサカ― 【逢坂の関】
逢坂山にあった関所。646年頃設置。東海道と東山道の合する要地で,平安京防備の三関の一。795年廃止。東関。((歌枕))「―しまさしき物ならばあかず別るる君をとどめよ/古今(離別)」
逢坂山
おうさかやま アフサカ― 【逢坂山】
滋賀県大津市西部,京都府との境に近い山。畿内の北東を限り,古来要衝の地。((歌枕))
逢坂越
おうさかごえ アフサカ― 【逢坂越】
三重県中部,伊勢市と磯部町の境の峠。
逢引
あいびき【逢引】
a (secret) meeting <of lovers> ;a rendezvous.→英和
〜をする meet (secretly).→英和
逢瀬
おうせ【逢瀬】
a rendezvous;→英和
a date.→英和
逢瀬
おうせ アフ― [1] 【逢瀬】
会う機会。特に,恋愛関係にある男女が人目をしのんで会うこと。「ひとときの―を楽しむ」
逢瀬
あうせ アフ― 【逢瀬】
⇒おうせ(逢瀬)
逢着
ほうちゃく [0] 【逢着】 (名)スル
出あうこと。でくわすこと。「難関に―する」「屡々此の問題に―した/彷徨(潤一郎)」
連
つら 【連・列】
(1)連なること。並んでいること。列(レツ)。「秋ごとに―を離れぬかりがねは/後撰(秋下)」
(2)同列。同類。仲間。「はらからの―に思ひきこえ給へれば/源氏(竹河)」
連
むらじ [1][0] 【連】
古代の姓(カバネ)の一。大和政権を構成する豪族のうち,伴造(トモノミヤツコ)系の有力氏族に与えられた姓。大伴連・中臣連・物部連・忌部連など。684年の八色(ヤクサ)の姓で第七位。連姓から第二,三位の朝臣(アソミ)・宿禰(スクネ)を賜姓されたものも多い。
連
れん【連】
(1)[紙]a ream <of paper> .→英和
(2)[輩]⇒連中(れんじゆう).
連
れん 【連】
■一■ [1] (名)
(1)生物の分類上,科と属との間の階級。族。
(2)「連勝式」の略。
(3)
(ア)他の語の下に付いて,「連中」「たち」の意を表す。少し軽侮の意を含むことが多い。「悪童―」「奥さん―」「教授―」「どうする―」
(イ)祭りなどで,踊りのグループ,山車(ダシ)をひくグループ,みこしをかつぐグループなどの名の下に付ける。
(4)〔ream の音訳。「嗹」とも書く〕
印刷用紙の全紙の枚数の単位。一〇〇〇枚で一連とする。
■二■ (接尾)
(古く「聯」とも書く)助数詞。
(1)ひとまとめにくくったものや連ねたものを数えるのに用いる。「めざし一―」「ほし柿三―」
(2)鷹を数えるのに用いる。
連なり
つらなり [0][4] 【連なり】
つらなること。つらなっているもの。「山の―」
連なる
つらな・る [3] 【連なる・列なる】 (動ラ五[四])
(1)一列にならんで続く。切れることなく続く。「雁が―・る」「国境に―・る山々」
(2)会などに出席する。列席する。「卒業式に―・る」「末席に―・る」
(3)団体などの一員として加わる。「幹事に―・る」
(4)つながる。関係を持つ。「忽に釈迦の遺弟に―・り/平家(灌頂)」
(5)連れ立つ。「同じ郷の者三人と―・りて水銀を掘る所に行きぬ/今昔 17」
〔「連ねる」に対する自動詞〕
連なる
つらなる【連なる】
[連続]stretch[run] <east and west> ;→英和
[列席]attend;→英和
be present <at> .
連なる枝(エダ)
連なる枝(エダ)
〔「連枝(レンシ)」の訓読み〕
(1)つらなっている枝。
(2)兄弟のたとえ。
連ぬ
つら・ぬ 【連ぬ・列ぬ】 (動ナ下二)
⇒つらねる
連ね
つらね [0] 【連ね・列ね】
〔動詞「連ねる」の連用形から〕
(1)中世芸能の猿楽や延年舞で,長い言葉や歌を連ねて吟唱する芸能。
(2)歌舞伎で,主として荒事の主役が,物の趣意・由来・効能などを朗々と面白く述べる長ぜりふ。「暫(シバラク)」のものが代表的。
連ねる
つら・ねる [3] 【連ねる・列ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 つら・ぬ
(1)一列に並ぶようにする。「軒を―・ねる」「車を―・ねて,五戸に向ふ/十和田湖(桂月)」
(2)次から次へと続ける。「美辞麗句を―・ねる」「百万言を―・ねて説得する」
(3)団体や組織などにその一員として加わる。「発起人として名を―・ねる」
(4)言葉を並べて詩歌を作る。「念者心静かに十念して,一首かく―・ねし/咄本・昨日は今日」
(5)伴う。引き連れる。「老(オイ)人,これを―・ねてありきけると思ひて/源氏(空蝉)」
〔「連なる」に対する他動詞〕
[慣用] 袖(ソデ)を―・袂(タモト)を―/枝を連ぬ・星を列ぬ
連ねる
つらねる【連ねる】
link;→英和
join;→英和
put together.自動車を連ねて in a motorcade.→英和
名前を連ねて have one's name entered <in a list> .
連ね歌
つらねうた [3] 【連ね歌】
(1)尻取りで続けてよむ和歌。前の歌の最後の語句を冒頭にして次の歌をよむこと。
(2)「連歌(レンガ)」に同じ。{(1)}と区別して「聯歌」とも書く。「―夜もすがらによみて/基佐集」
連ぶ
つる・ぶ 【連ぶ】 (動バ下二)
(1)並べる。連ねる。「鼻を―・べて参りたるぞや/狂言記・靫猿」
(2)鉄砲などをつづけざまにうつ。つるべうちにうつ。「すきまをあらせず,―・べかけ―・べかけ/太閤記」
連べ打ち
つるべうち [0] 【釣瓶打ち・連べ打ち】 (名)スル
〔「つるべ」は動詞「連(ツル)ぶ」の連用形から。「釣瓶」は当て字〕
(1)(多くのうち手が立ち並んで)銃や砲を続けざまにうつこと。「鉄砲を―にする」
(2)転じて,野球で続けざまに安打を浴びせること。
連べ掛ける
つるべか・ける [5] 【連べ掛ける・釣瓶掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 つるべか・く
鉄砲などをつるべうちにする。「小筒を―・けた/大塩平八郎(鴎外)」
連む
つる・む [2] 【連む】 (動マ五[四])
〔「つるぶ」の転〕
連れだつ。行動をともにする。「往来を―・んで歩く」
連り
つがり 【連り・鎖り・縋り】
〔動詞「つがる(連)」の連用形から。「つかり」とも〕
(1)くさり。「鉄(クロガネ)の―を以て酒の君を縛(ユワ)ひて/日本書紀(仁徳訓)」
(2)糸で結びつないだもの。「ふぢばかま玉ぬく露の―しつらん/新撰六帖 6」
(3)口の部分に通した緒を引いたりゆるめたりすることで開閉するようにした袋。茶入れなどを包むのに用いる。[日葡]
連る
つ・る 【連る】 (動ラ下二)
⇒つれる
連れ
づれ 【連れ】 (接尾)
〔動詞「連れる」の連用形から〕
名詞に付く。
(1)それを連れていること,また,それらの人々が連れ立っていることを表す。「子供―」「二人―」「親子―」
(2)そこをいっしょに行くこと,また,その人を表す。「道―」
(3)それを軽んじののしる気持ちを表す。風情(フゼイ)。「足軽―」「秀頼公が家康―の下風に立つなど許せぬ」
連れ
つれ【連れ】
company;→英和
a companion (人).→英和
〜になる keep a person('s) company (同行);pick up a companion.二人(三人)連れで in a couple (in a party of three).→英和
連れ
つれ [0] 【連れ】
〔動詞「連れる」の連用形から〕
(1)いっしょに行くこと。いっしょに行動をすること。また,その人。仲間。同伴者。「船中で―になる」「お―の方」「―とはぐれる」
(2)(普通「ツレ」と書く)能で,シテまたはワキに連れ添い,あるいはその補助的な役割をつとめる役柄。シテツレとワキツレがある。
(3)関係。因縁。「人皆の思ひやすみて―もなくありし間に/万葉 6」
→つれもなし
(4)種類。程度。たぐい。「勝にのつてその―な事をいふ/狂言・岡太夫」
(5)春宮坊(トウグウボウ)の帯刀(タチハキ)の一。脇の次。
(6)(接頭語的に用いて)一緒に物事をする意を表す。「―平家」「―三味線」
→づれ
連れっ子
つれっこ [0] 【連れっ子】
「連れ子」に同じ。
連れて
つれて 【連れて】
■一■ [0] (接続)
それにしたがって。それとともに。「円高となり,―輸出もかげりはじめた」
■二■ (連語)
〔動詞「つれる(連)」の連用形に接続助詞「て」の付いたもの。「につれて」の形で接続助詞のように用いる〕
⇒につれて(連語)
連れて行く
つれる【連れて行く(来る)】
take (bring) <a person> with one.…を連れて with;→英和
accompanied[attended (供を)]by.
連れる
つ・れる [0] 【連れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 つ・る
□一□(他動詞)
同行者として従える。伴う。「犬を―・れて散歩する」
□二□(自動詞)
(1)ある物事の変化にともなって,うつりうごく。「歌は世に―・れ,世は歌に―・れ」
→つれて
(2)列を作る。連なる。「雁―・れて渡る/源氏(須磨)」
(3)いっしょに行く。同行する。連れ立つ。「夕暮のしめやかなるに,藤侍従と―・れてありくに/源氏(竹河)」
連れ三味線
つれじゃみせん [3] 【連(れ)三味線】
(1)二人以上で三味線を合奏すること。つれびき。
(2)浄瑠璃・長唄などで三味線を合奏するとき,立三味線を中心にしてそれに合わせてひく他の三味線。また,それをひく人。
連れ人
つれびと [0] 【連(れ)人】
連れ立っている人。同伴者。つれ。
連れ出す
つれだ・す [3] 【連(れ)出す】 (動サ五[四])
連れて外へ出す。誘い出す。「祭り見物に―・す」
[可能] つれだせる
連れ出す
つれだす【連れ出す】
take out;entice <a person> out (誘い出す);[誘拐]abduct;→英和
kidnap.→英和
連れ去る
つれさる【連れ去る】
take <a person> away.
連れ去る
つれさ・る [3] 【連(れ)去る】 (動ラ五[四])
だましたりして同行させてほかの所へ行く。「公園から―・る」
[可能] つれされる
連れ合い
つれあい【連れ合い】
one's husband[wife];one's spouse (配偶者).
連れ合い
つれあい 【連(れ)合い】
(1) [0]
連れ合うこと。連れになること。「帰り道で―になる」
(2) [2]
連れ添う相手。配偶者。また,夫婦の一方が第三者に対して相手をいう称。「―に死に別れる」「―との仲はうまくいっている」
連れ合う
つれあ・う [3] 【連(れ)合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)ともに行く。連れ立つ。同伴する。「二人―・って出かける」
(2)夫婦になる。連れ添う。「長年―・った仲」
連れ吹き
つれぶき [0] 【連(れ)吹き】
笛や尺八などを二人以上で合奏すること。「―の笛竹,息の哀れや/浮世草子・五人女 5」
連れ子
つれこ【連れ子】
a child by one's former marriage[husband].
連れ子
つれこ [0] 【連(れ)子】
再婚するときに連れてきた,先夫または先妻の子。連れっ子。つれご。
連れ安
つれやす [0] 【連(れ)安】
相場で,他の銘柄の値下がりにつられて下がること。追随安。
⇔連れ高
連れ小便
つれしょうべん [3] 【連(れ)小便】
いっしょに連れだってする小便。つれしょん。
連れ帰る
つれかえる【連れ帰る】
bring[take] <a person> back[home].
連れ平家
つれへいけ 【連れ平家】
平曲を二人以上で語ること。「真都(シンイチ)と覚都検校と,二人―を歌けるに/太平記 21」
連れ弾き
つれびき [0] 【連(れ)弾き】
琴・三味線などを二人以上で奏すること。連奏。添え弾き。
→連弾(レンダン)
連れ戻す
つれもど・す [4] 【連(れ)戻す】 (動サ五[四])
伴ってもとの場所に帰す。「家に―・す」
[可能] つれもどせる
連れ戻す
つれもどす【連れ戻す】
⇒連れ帰る.
連れ歌
つれうた [0] 【連(れ)歌】
連れ節(ブシ)で歌う歌。
連れ添い
つれそい [0] 【連(れ)添い】
連れ合い。配偶者。
連れ添う
つれそう【連れ添う】
⇒結婚.
連れ添う
つれそ・う [3] 【連(れ)添う】 (動ワ五[ハ四])
夫婦になる。夫婦としていっしょに暮らしている。連れ合う。「長年―・った妻」
[可能] つれそえる
連れ立って行く
つれだつ【連れ立って行く】
go[walk]together;go (along) <with> .→英和
連れ立つ
つれだ・つ [3] 【連(れ)立つ】 (動タ五[四])
いっしょに行く。伴って行く。「友達数人と―・って映画を見に行く」
連れ節
つれぶし [0] 【連(れ)節】
複数の人間が同じ節を声を合わせてうたうこと。
連れ舞
つれまい [2] 【連(れ)舞】
二人以上の人がいっしょに舞うこと。あいまい。
連れ込み
つれこみ [0] 【連(れ)込み】
(1)連れ込むこと。特に,愛人を同伴して旅館などにはいり込むこと。
(2)「連れ込み宿」の略。
連れ込み宿
つれこみやど [5] 【連(れ)込み宿】
情事のための客を目当てに営んでいる旅館。
連れ込む
つれこむ【連れ込む】
take[bring] <into> .→英和
連れ込み宿 a rendezvous hotel.
連れ込む
つれこ・む [3] 【連(れ)込む】 (動マ五[四])
(1)いっしょに連れてはいり込む。「無理に飲み屋に―・まれた」
(2)愛人を連れて旅館などにはいり込む。「ホテルに―・む」
[可能] つれこめる
連れ道心
つれどうしん [3] 【連(れ)道心】
いっしょに仏道に志すこと。また,ともに仏道に志す者。
連れ高
つれだか [0] 【連(れ)高】
相場で,他の銘柄の値上がりにつられて上がること。追随高。
⇔連れ安
連三味線
つれじゃみせん [3] 【連(れ)三味線】
(1)二人以上で三味線を合奏すること。つれびき。
(2)浄瑠璃・長唄などで三味線を合奏するとき,立三味線を中心にしてそれに合わせてひく他の三味線。また,それをひく人。
連丘
れんきゅう [0] 【連丘】
いくつも連なっている丘。
連中
れんじゅう [0] 【連中】
(1)仲間の人たち。また聞き手にもわかっている一定の範囲の人々。親しみや,軽侮をこめて用いる語。あいつら。れんちゅう。「会社の―」「うるさくて手のつけられない―だ」「あの―ときた日には…」
(2)音曲や演芸の一座の人たち。「お囃子―」「常磐津―」
連中
れんじゅう [0] ―ジユウ 【連衆】 ・ ―ヂユウ 【連中】
香会などに列席した人。
→れんじゅ(連衆)
連中
れんじゅう【連中】
a party;→英和
a company;→英和
folk(s);→英和
a troupe (芸人の).→英和
連中
れんちゅう【連中】
⇒連中(れんじゆう).
連中
れんちゅう [0] 【連中】
「れんじゅう(連中){(1)}」に同じ。「あの―とはもうしばらく会っていない」
連乗
れんじょう [0] 【連乗】
三つ以上の数や式をかけ合わせること。
連乗積
れんじょうせき [3] 【連乗積】
〔数〕 三つ以上の数を掛け合わせて得た結果。特に,自然数 1 ・ 2 ・ 3 … � の連乗積を � の階乗といい,�! と書く。
連亘
れんこう [0] 【連亘・聯亙】 (名)スル
連なりわたること。長く連なり続くこと。「榛名山…伊香保温泉場の西南に―す/日本風景論(重昂)」
連人
つれびと [0] 【連(れ)人】
連れ立っている人。同伴者。つれ。
連任
れんにん [0] 【連任】 (名)スル
引き続いて任務にあたること。「―をさまたげない」
連休
れんきゅう【連休】
a <three-day,week's> holiday;→英和
<three> consecutive holidays.
連休
れんきゅう [0] 【連休】
休日が続くこと。また,連続した休日。
連体
れんたい [0] 【連体】
体言に続くこと。
連体修飾語
れんたいしゅうしょくご [0] 【連体修飾語】
文の成文の一。修飾語のうち体言を修飾するもの。「白い花」「大きな家」「梅の花」「飛び回っている蝶(チヨウ)」の「白い」「大きな」「梅の」「飛び回っている」の類。形容詞的修飾語。
→修飾語
連体形
れんたいけい [0] 【連体形】
用言・助動詞の活用形の一。六活用形のうち第四番目に置かれる。「考える人」「白い山」における「考える」「白い」などのように,体言を修飾するときに用いられる形。文語では,係助詞「ぞ」「なむ」「や」「か」を受けて文を終止したり,単独で詠嘆的に文を終止したりするのに用いられ,また,下にくるべき体言が省略された形で体言と同等の資格をもつ用法などがある。
連体法
れんたいほう [0] 【連体法】
活用語の用法の一。連体形が連体修飾語として用いられる場合をいう。「歩く人」「美しい人」の「歩く」「美しい」の類。
〔文語の連体形には連体法以外の用法があるが,口語の連体形には連体法の用法しかない〕
連体詞
れんたいし [3] 【連体詞】
品詞の一。自立語のうち,もっぱら連体修飾語としてのみ用いられるもの。「この」「その」「いわゆる」「或る」などの類。
〔「大きな」「同じ」などの語を連体詞とする説もあるが,これらの語は,「目の大きな人」「これと同じ色」のように,述語としても用いられるので,本辞典では連体詞とせず,いずれも形容動詞として扱う。→おおきな・おなじ〕
連作
れんさく [0] 【連作】 (名)スル
(1)同じ土地に,毎年続けて同じ作物を作ること。ナス科植物は連作のきかないものが多い。
⇔輪作
(2)和歌や俳句・絵などで,一人の作者があるテーマに基づいていくつか作品を作り,全体として一つの味わいを出そうとする作り方。また,その作品。
(3)数人の作者がそれぞれ一部分を分担して,全体としてまとまった一つの小説を作ること。また,その作品。
連作する
れんさく【連作する】
plant consecutively.
連係
れんけい [0] 【連係・連繋・聯繋】 (名)スル
物事と物事,あるいは人と人との間のつながり。また,つながりをつけること。つながっていること。「緊密な―を取る」「―を保つ」「事は北条氏の不幸に―してゐる/伊沢蘭軒(鴎外)」
連係する
れんけい【連係する】
cooperate <with> ;→英和
be (closely) connected <with> .〜して in cooperation <with> .‖連係プレー teamwork.
連俳
れんぱい [0] 【連俳】
(1)連歌と俳諧。
(2)何句か続けて作る俳諧。俳諧の連句。
連借
れんしゃく [0] 【連借】 (名)スル
連名で金品を借用すること。連帯借。「平岡の為に判を押して,―でもしたら/それから(漱石)」
連出す
つれだ・す [3] 【連(れ)出す】 (動サ五[四])
連れて外へ出す。誘い出す。「祭り見物に―・す」
[可能] つれだせる
連判
れんばん [0] 【連判】 (名)スル
〔「れんぱん」とも〕
二人以上の人が署名して判を押すこと。「団結を誓って―する」
連判する
れんばん【連判する】
sign[seal]jointly.連判状 a covenant[compact]under joint signature.
連判借り
れんばんがり 【連判借り】
江戸時代に,数人が一枚の証書に連判して借金すること。連帯債務を負う。連印借り。
連判帳
れんばんちょう [0] 【連判帳】
「連判状」に同じ。
連判状
れんばんじょう [0] 【連判状】
志を同じくする者が名を連ね判を押した書面。連判帳。
連刷
れんさつ [0] 【連刷】
郵便切手などで,図案の異なったものをならべて印刷すること。
連動
れんどう [0] 【連動】 (名)スル
ある部分を動かすと,それに応じて他の部分も動くこと。「物価に―する年金額」
連動する
れんどう【連動する】
be connected[linked,coupled] <with> .連動装置 a coupling[an interlocking]device.
連動装置
れんどうそうち [5] 【連動装置】
機器の誤操作防止のため,関連機器相互間に,電気的・機械的連絡をつけた装置。
連勝
れんしょう [0] 【連勝】 (名)スル
続けて勝つこと。
⇔連敗
「連戦―」「選抜戦で―する」
連勝する
れんしょう【連勝する】
win <three> successive[straight]victories.
連勝単式
れんしょうたんしき [0] 【連勝単式】
連勝式のうち,一,二着を着順どおり当てるもの。
連勝式
れんしょうしき [0] 【連勝式】
競馬・競輪などで,そのレースの一着と二着を的中させる方式。
連勝複式
れんしょうふくしき [0] 【連勝複式】
連勝式のうち,一,二着を着順にかかわりなく当てるもの。連複。
連単
れんたん [0] 【連単】
「連勝単式」の略。
連印
れんいん [0] 【連印】 (名)スル
「連判(レンバン)」に同じ。「東吾が―するなら,其の金を貸して遣らう/魔風恋風(天外)」
連去る
つれさ・る [3] 【連(れ)去る】 (動ラ五[四])
だましたりして同行させてほかの所へ行く。「公園から―・る」
[可能] つれされる
連双窓
れんそうまど レンサウ― [5] 【連双窓】
二つ続きの窓。夫婦(メオト)窓。
連取
れんしゅ [1] 【連取】 (名)スル
スポーツ競技で,ポイントまたはセットを続けて取ること。「五点―する」
連句
れんく [0] 【連句・聯句】
(1)俳諧体の連歌,すなわち俳諧のこと。俳諧の発句(第一句目の長句)が独立して俳句と呼ばれるようになった明治以降,特に連歌や俳句と区別してこの呼称を用いる。原則として複数で五七五の長句と七七の短句とを交互に付け連ねるもの。歌仙(三六句)・世吉(ヨヨシ)(四四句)・百韻(一〇〇句)などの形式がある。
(2)中国の古詩の一体。何人かの人が一,二句ずつ作り,集めてつないで一編の詩とするもの。起源は,漢の武帝の柏梁台詩(ハクリヨウダイシ)を初めとするなど諸説ある。聯詩。
(3){(2)}に日本の連歌が結びついたもの。漢詩の一句(普通五言または七言)に連歌の一句(五・七・五または七・七)を交互に付け連ねる形式をとる。室町時代に盛行。発句(第一句目)が和句に始まるものを和漢連句,漢句のものを漢和(カンナ)連句という。
(4)律詩の中の対句。聯。
連句
れんく【連句】
a couplet.→英和
連合
れんごう [0] 【連合・聯合】 (名)スル
(1)二つ以上のものが組み合わさって一つのグループになること。「―して関ケ原の戦を起せしも/日本開化小史(卯吉)」
(2)〔心〕
〔association〕
感覚面・感情面・思考面におけるさまざまの心的要素が,お互いに結びつくこと。観念連合。
→連想
(3)「日本労働組合総連合会」の略称。1987年(昭和62)に民間主要単産を中心として発足した全日本民間労働組合連合会(この組織も「連合」と略称)に,89年官公労組が加わって発足した日本最大のナショナル-センター。
連合い
つれあい 【連(れ)合い】
(1) [0]
連れ合うこと。連れになること。「帰り道で―になる」
(2) [2]
連れ添う相手。配偶者。また,夫婦の一方が第三者に対して相手をいう称。「―に死に別れる」「―との仲はうまくいっている」
連合う
つれあ・う [3] 【連(れ)合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)ともに行く。連れ立つ。同伴する。「二人―・って出かける」
(2)夫婦になる。連れ添う。「長年―・った仲」
連合する
れんごう【連合する】
be combined[united];form a union.→英和
〜の combined;united;→英和
allied;→英和
joint.→英和
‖連合王国 the United Kingdom (of Great Britain and Northern Ireland) <U.K.> .連合会 a federation (団体).連合艦隊 a combined fleet.連合軍(国) the Allied Forces (Powers);the Allies.
連合国
れんごうこく [3] 【連合国】
(1)共通の目的のために連合した国々。
(2)第一次大戦で,三国協商側に参戦した諸国の総称。
(3)第二次大戦で,枢軸国側と戦った諸国の総称。
連合国救済復興機関
れんごうこくきゅうさいふっこうきかん 【連合国救済復興機関】
〔United Nations Relief and Rehabilitation Administration〕
第二次大戦末期,連合国が解放した地域における戦争犠牲者の救済,社会の復興を目的とした国際機関。1943年設立。戦後,国連の諸機関に継承。アンラ(UNRRA)。
連合国総司令部
れんごうこくそうしれいぶ 【連合国総司令部】
⇒ジー-エッチ-キュー( GHQ )
連合大学院
れんごうだいがくいん [8] 【連合大学院】
いくつかの大学の同一の専門学部が連合し,特定の大学を拠点としてつくられた大学院。
連合心理学
れんごうしんりがく [7] 【連合心理学】
心的要素の結合,観念の連合によって心のはたらきを説明しようとする心理学上の立場。ロック・ヒューム・ミル・スペンサーなどのイギリス経験論者が提唱し,発展させた。連想心理学。
連合艦隊
れんごうかんたい [5] 【連合艦隊】
二個以上の艦隊で編制した艦隊。旧日本海軍では,内戦部隊を除いた全兵力で連合艦隊を編制した。
連合軍
れんごうぐん [3] 【連合軍】
(1)二国以上の軍隊で編制した軍隊。
(2)連合国の軍隊。
連合野
れんごうや [3] 【連合野】
大脳皮質の運動野,視覚・聴覚・味覚・嗅覚などの感覚野の周辺にあって,関係のある他の神経中枢と連絡をとって種々の情報を統合し,より高次な精神機能を営む神経中枢の総称。連合領。
連合領
れんごうりょう [3] 【連合領】
⇒連合野(レンゴウヤ)
連名
れんめい [0] 【連名】
二名以上の者が名前を並べて記すこと。姓名を連ね書くこと。連署。「―で嘆願書を出す」
連名の
れんめい【連名の】
joint.→英和
〜で jointly.→英和
‖連名陳情書 a joint petition.
連吟
れんぎん [0] 【連吟】 (名)スル
謡曲を二人以上で声をそろえてうたうこと。
⇔独吟
連吹き
つれぶき [0] 【連(れ)吹き】
笛や尺八などを二人以上で合奏すること。「―の笛竹,息の哀れや/浮世草子・五人女 5」
連呼
れんこ [1] 【連呼】 (名)スル
(1)同じ言葉を続けて何度も大声で言うこと。「候補者の名前を―する」
(2)一つの単語,特にその語構成要素の中で,つづけて発音されること。「同音の―によって生じた『ぢ』『づ』」
〔現代仮名遣いでは「ちぢむ」「つづく」などのように,同音の連呼によって生じた「ぢ」「づ」は「ぢ」「づ」を用いて書くとしている〕
連呼する
れんこ【連呼する】
call[shout] <one's name> repeatedly.
連唱
れんしょう [0] 【連唱】
「重唱(ジユウシヨウ)」に同じ。
連坐
れんざ [1][0] 【連座・連坐】 (名)スル
(1)他人の犯罪により連帯して処罰されること。封建時代広く行われたが,今日では否認されている。
(2)同じ席につらなりすわること。
連城
れんじょう [0] 【連城】
多くの城をつらねること。また,つらなった城。
連声
れんじょう [0] 【連声】
二つの語が連接するときに生ずる音変化の一。日本語では,漢語の熟語を中心に始まったもので,唇内・舌内の鼻音( m ・ n )および舌内の入声音( t )の次に来たア・ヤ・ワの三行の音がマ・ナ・タ行音に変化することをいう。「さむゐ(三位)」が「さんみ」に,「にんわじ(仁和寺)」が「にんなじ」に,「せついん(雪隠)」が「せっちん」に転ずる類。主に中世の文献に見えるが,近世以降は語として固定した限られた語を除き,一般には消滅。
連声
れんじょう【連声】
《文》sandhi.
連夜
れんや【連夜】
night after night;every night.〜の nightly.→英和
連夜
れんや [1] 【連夜】
幾夜も続くこと。毎夜。「連日―」
連失
れんしつ [0] 【連失】
(野球などで)続いて起こる失策。
連奏
れんそう [0] 【連奏】 (名)スル
(1)神祇官や陰陽寮(オンヨウリヨウ)などから下級官人の異動を申請する奏上文に,二人以上の件を記載すること。
(2)二人以上で同じ種類の楽器を同時に演奏すること。重奏。「四五人の伊太利亜(イタリア)人が―する細(コマカ)くて早いギタアの曲/ふらんす物語(荷風)」
→連弾
連子
つれこ [0] 【連(れ)子】
再婚するときに連れてきた,先夫または先妻の子。連れっ子。つれご。
連子
れんじ [0] 【連子・櫺子】
窓や戸に木や竹の桟を縦または横に細い間隔ではめこんだ格子。れにし。
連子窓
れんじまど [4] 【連子窓】
日本建築に用いられる窓の一。窓枠の内側に,断面が方形または菱(ヒシ)形の棒状の材(連子子(レンジコ))をならべたもの。
連子窓[図]
連子鯛
れんこだい [3] 【連子鯛】
キダイの別名。主に関西地方での称。
連字
れんじ [0] 【連字】
(1)「熟語{(2)}」に同じ。
(2)よく使われる熟語などを,まとめて一つのボディーに鋳造した活字。連結活字。
連安
つれやす [0] 【連(れ)安】
相場で,他の銘柄の値下がりにつられて下がること。追随安。
⇔連れ高
連客
れんきゃく [0] 【連客】
茶会の客となったとき,自分以外の客をいう称。相客(アイキヤク)。
連射
れんしゃ [1] 【連射】 (名)スル
連続して発射すること。「機銃を―する」
連小便
つれしょうべん [3] 【連(れ)小便】
いっしょに連れだってする小便。つれしょん。
連尺
れんじゃく [0] 【連尺・連索】
(1)籠(カゴ)・箱・荷などを背負うときに,肩にあたる部分を幅広く編んでつくった荷縄。また,それをつけた背負子(シヨイコ)。
(2)両肩から脇にかけてひもをかけて背負うこと。「姉を―に負ひ/歌舞伎・幼稚子敵討」
(3)「連尺商い」の略。
連尺商い
れんじゃくあきない [6][5] 【連尺商い】
物を背負って売り歩く商売。行商。
連山
れんざん [1] 【連山】
(1)つらなりつづく山々。連峰。
(2)三易(サンエキ)の一。夏(カ)の時代に行われたという占い法。
連山
れんざん【連山】
a range of mountains.
連山の眉
れんざんのまゆ 【連山の眉】
長くひいた美しい眉。
連峰
れんぽう [0] 【連峰】
山のみねがいくつも続いているもの。つらなり続いた山々。みねみね。連山。「朝日―」
連峰
れんぽう【連峰】
the peaks of <the Japan Alps> ;a mountain range.
連嶺
れんれい [0] 【連嶺】
いくつも連なっている峰。「雪の―」
連帯
れんたい [0] 【連帯】 (名)スル
(1)お互いが,結びついていること。気分が一つになっていること。「―感」
(2)二人以上の者が共同で責任をとること。「―して債務を負う」
連帯の
れんたい【連帯の(で)】
joint(ly).→英和
‖連帯感 sense of solidarity.連帯責任 <borrow money on> joint responsibility.連帯保証人 a joint surety.
連帯保証
れんたいほしょう [5] 【連帯保証】
保証人が主たる債務者と連帯して債務を負担すること。
連帯借
れんたいしゃく [3] 【連帯借】
⇒連借(レンシヤク)
連帯債務
れんたいさいむ [5] 【連帯債務】
同一内容の給付について,複数の者がそれぞれ独立して全部を給付する義務を負うが,その中の一人が給付を実現すれば他の者も給付の義務を免れる債務。
連帯責任
れんたいせきにん [5] 【連帯責任】
複数の者がある行為について連帯して負う責任。
連帯責任制
れんたいせきにんせい [0] 【連帯責任制】
内閣が議会に対して連帯して政治的責任を負う制度。
→議院内閣制
→責任内閣
連年
れんねん [0] 【連年】
何年も続くこと。毎年。「―水害に襲われる」「―の豊作続き」
連座
れんざ [1][0] 【連座・連坐】 (名)スル
(1)他人の犯罪により連帯して処罰されること。封建時代広く行われたが,今日では否認されている。
(2)同じ席につらなりすわること。
連座する
れんざ【連座する】
be involved <in> .
連座制
れんざせい [0] 【連座制】
(1)ある人の犯罪行為の責任を,その本人だけでなく特定範囲の人々にまで及ぼす制度。
(2)公職選挙法上,選挙運動の総括主宰者・出納責任者などが,買収などの悪質な選挙犯罪により刑に処せられた場合,その当選人の当選を無効とする制度。
連弩
れんど [1] 【連弩】
一時に多くの矢を発射することのできる大弓。「―とて四五百人して引て,同時に放つ大弓大矢を船ごとに持せられたり/太平記 26」
連弾
れんだん [0] 【連弾・聯弾】 (名)スル
一台のピアノで,二人が分担して一つの曲を演奏すること。
〔二台を二人で弾くのは連奏という〕
連弾
れんだん【連弾】
a duet performance <on the piano> .
連弾き
つれびき [0] 【連(れ)弾き】
琴・三味線などを二人以上で奏すること。連奏。添え弾き。
→連弾(レンダン)
連想
れんそう【連想】
association.→英和
〜する[させる] <We> associate <A with B> ;→英和
<A> is associated <with B> ; <The name> suggests <a beautiful woman> .
連想
れんそう [0] 【連想・聯想】 (名)スル
ある観念につれて,それと関連のある他の観念が頭に浮かぶこと。また,その観念。「哲学者というとカントを―する」
連想心理学
れんそうしんりがく [7] 【連想心理学】
⇒連合(レンゴウ)心理学
連想検査
れんそうけんさ [5] 【連想検査】
〔心〕 刺激語を与えて,心に浮かんだ言葉(反応語)を言わせ,被験者の心理状態を調べようとする検査。
連戦
れんせん [0] 【連戦】 (名)スル
続けて戦うこと。「各地に―する」
連戦連勝
れんせんれんしょう [0] 【連戦連勝】 (名)スル
戦うたびに勝つこと。「遠征試合に―する」
連戦連勝する
れんせん【連戦連勝(連敗)する】
win (lose) battle after battle[every game].
連戻す
つれもど・す [4] 【連(れ)戻す】 (動サ五[四])
伴ってもとの場所に帰す。「家に―・す」
[可能] つれもどせる
連打
れんだ [1] 【連打】 (名)スル
(1)つづけざまに打つこと。「ドラムを―する」
(2)ボクシング・野球などで,つづけざまに有効打・安打を打つこと。「相手のボディを―する」
連投
れんとう [0] 【連投】 (名)スル
野球で,同じ投手が二試合以上続けて登板して投球すること。
連投する
れんとう【連投する】
《野》take the (pitcher's) mound in <two> consecutive games.
連担
れんたん [0] 【連担】 (名)スル
それぞれが拡大することによって連なり,相互に融合すること。
連担都市
れんたんとし [5] 【連担都市】
⇒コナーベーション
連接
れんせつ [0] 【連接】 (名)スル
つらなっていること。並べつなげること。「若し是を―して地上に布(シ)けば殆ど地球を一周す/新聞雑誌 17」
連接棒
れんせつぼう [4] 【連接棒】
エンジンのピストンからの動力をクランク軸に伝える棒。連桿(レンカン)。接合棒。コネクティング-ロッド。
連接都市
れんせつとし [5] 【連接都市】
⇒コナーベーション
連携
れんけい [0] 【連携】 (名)スル
連絡をとって,一緒に物事をすること。「―プレー」「父母と教師の―を密にする」「関係諸機関が―して研究開発を行う」
連敗
れんぱい [0] 【連敗】 (名)スル
続けて負けること。
⇔連勝
「下位のチームに―する」「三―」
連敗する
れんぱい【連敗する】
suffer a series of defeats;lose <three> games straight[in succession].
連文節
れんぶんせつ [3] 【連文節】
いくつかの文節が一まとまりになって一つの文節のようなはたらきをなすもの。「桜の花が咲く」という文では,「桜の」「花が」という二つの文節が一まとまりになって,「咲く」に対する主語の役割を果たす。この「桜の花が」の類を連文節と呼ぶ。
〔橋本進吉の用いはじめた用語〕
連日
れんじつ [0] 【連日】
同じことが続けざまに繰り返される日々。毎日毎日。「―の暑さ」
連日
れんじつ【連日】
every day;day after day.連日連夜 day and night.
連日連夜
れんじつれんや [5] 【連日連夜】
毎日毎夜。たえず。「―おしかける客」
連星
れんせい [0] 【連星】
二個の星が引力を及ぼし合って,共通重心の周りをまわっているもの。望遠鏡で二個に分離して見えるものを実視連星,分光器でスペクトル線が分離して見えることによってはじめて連星とわかるものを分光連星という。
→重星
連木
れんぎ [1] 【連木】
すりこぎ。主に西日本でいう。
連村
れんそん [0] 【連村】
街路の片側または両側に家屋が並ぶ細長い集落。
連枝
れんし [1] 【連枝】
(1)つらなった枝。
(2)身分の高い人の兄弟姉妹。「将軍様の御―」
連枷
れんか [1] 【連枷】
「殻竿(カラザオ)」に同じ。
連枷
からざお [0] 【殻竿・唐竿・連枷】
〔「からさお」とも〕
稲・麦などの脱穀に用いた農具。柄の先の枢(クルル)に打ち棒をつけ,柄を振り,打ち棒を回転させて筵(ムシロ)の上の穂を打つ。脱穀機が普及するまで用いられた。まいぎね。くるりぼう。麦打ち。
殻竿[図]
連歌
つれうた [0] 【連(れ)歌】
連れ節(ブシ)で歌う歌。
連歌
れんが [1] 【連歌】
古典詩歌の一体。短歌の上下句を分けて二人で問答唱和することに始まり,万葉集に大伴家持と尼との唱和の例がある。平安時代に入って歌人の余技として即興的・遊戯的に行われ,長短二句の短連歌が多かったが,やがて第三句以後を連ねる鎖連歌(長連歌)の形式を生み,鎌倉時代に盛行した。次第に,規則としての式目(シキモク)もでき,和歌的な有心(ウシン)連歌が発達,これに対して諧謔(カイギヤク)性の強い無心(ムシン)連歌も行われたが,南北朝時代に准勅撰の「菟玖波集」が生まれたことによって有心連歌(純正連歌)が芸術詩として確立。さらに,心敬・一条兼良(カネラ)・宗祇らにより幽玄・有心の理念がおしすすめられ,室町時代に大成したが,江戸時代に入って衰退した。室町時代の末には俳諧連歌が盛んになり,江戸時代の俳諧の基を成した。独吟もあるが,原則として「座の文芸」である点に特色がある。つらねうた。つづけうた。
連歌
れんが【連歌】
a linked poem.
連歌合
れんがあわせ [4] 【連歌合】
歌合(ウタアワセ)にならい,連歌を二句ずつ番(ツガ)え,判をしたもの。後には,門弟のため師が自句に注や判詞を付けた作法書的な性格のものもある。
連歌始め
れんがはじめ [4] 【連歌始め】
室町・江戸幕府の年中行事の一。新年に幕府の行なった連歌の会。室町幕府は正月一九日,江戸幕府では初めは二〇日に,承応年間(1652-1655)以後は一一日に行われた。柳営連歌始め。
連歌師
れんがし [3] 【連歌師】
(1)専門的に連歌をつくる人。連歌をつくり,また指導することを職業とする人。
(2)江戸幕府の職名。寺社奉行の配下。連歌のことをつかさどり,将軍家の連歌の指南をつとめた。
連歌新式
れんがしんしき [4] 【連歌新式】
連歌で,新しく定められた式目。特に「応安(オウアン)新式」をさすことが多い。
連歌本式
れんがほんしき [4] 【連歌本式】
連歌で,新式目に対して,従来からの式目をいう。一三世紀末に善阿が制定したかとされる式目は現存せず,1492年兼載が制定した式目が現存する。
連歌盗人
れんがぬすびと 【連歌盗人】
狂言の一。連歌の当番にあたって準備のできない貧乏な二人が金持ちの家に忍び入るが,発句を書いた懐紙を見つけて,添え句に熱中してしまう。金持ちは二人を発見するが,添え句に感心して,太刀などを与えて帰す。盗人連歌。
連母音
れんぼいん [3] 【連母音】
母音音節,または音節末尾の母音に母音音節が続いたもの。「ない」の ai の類。
連比
れんぴ [1] 【連比】
〔数〕 三つ以上の数(または同種の量)の比を一つにまとめたもの。三つの数が �・�・� であるとき,� : �,� : �,� : � をまとめて � : � : � と書く類。
連添い
つれそい [0] 【連(れ)添い】
連れ合い。配偶者。
連添う
つれそ・う [3] 【連(れ)添う】 (動ワ五[ハ四])
夫婦になる。夫婦としていっしょに暮らしている。連れ合う。「長年―・った妻」
[可能] つれそえる
連濁
れんだく [0] 【連濁】
二つの語が結合して一語をつくるとき,後ろの語の語頭の清音が濁音に変わること。「はる(春)+かすみ(霞)」が「はるがすみ」「はな(花)+ひ(火)」が「はなび」となる類。
連火
れんが [1] 【連火】
「列火(レツカ)」に同じ。
連状
れんじょう [0] 【連状】
連名の文書。
連獅子
れんじし 【連獅子】
歌舞伎舞踊の一。長唄。河竹黙阿弥作詞。二世杵屋勝三郎作曲と三世杵屋正次郎作曲の二種があり,後者の上演が多い。能の「石橋(シヤツキヨウ)」を舞踊化したものの一つで,親子の獅子の狂いを見せる。
連珠
れんじゅ [0][1] 【連珠・聯珠】
(1)玉をつなぎ並べること。また,つなぎ並べた玉。
(2)五目並べのルールを整備した盤上遊戯。先手は三三・四四・長連(一列に六目以上並べること)が禁手。縦横各一五本の線を描いた連珠盤(一五道盤)を用いる。
(3)漢文の文体の名。真珠を連ねたような美文。数句の対句から構成され,風諭を主とする。
連珠砦
れんじゅさい [3] 【連珠砦】
連珠のように間隔を置いて多数設け,互いに連絡を取って応援できるように配置したとりで。
連理
れんり [1] 【連理】
(1)一本の木の枝が他の木の枝につき,一本の木のように木理が同じになること。
(2)夫婦・男女の仲がきわめて親密なことのたとえ。「比翼―の契り」
連理の契り
れんりのちぎり 【連理の契り】
男女間の,永遠に変わることのないむつまじい契り。「別れとなれば名残を惜む習なるに,況や―浅からずして/太平記 2」
連理の枝
れんりのえだ 【連理の枝】
〔白居易「長恨歌」から〕
男女の契りの深いことのたとえ。夫婦の仲のむつまじいこと。
連理引き
れんりびき [0] 【連理引き】
歌舞伎の演出の一。幽霊や妖怪が引き戻す手つきに応じて,逃げようとする人が襟髪をつかまえられた形で,引きずられるように戻る演技。
連理秘抄
れんりひしょう 【連理秘抄】
連歌論書。一巻。二条良基著。1349年頃成立。草稿本とみられる「僻連抄」を改稿したもの。連歌を詠む心得・付句などを論じた前半と,式目を述べた後半とから成る。後半の式目は,「応安新式」に発展してゆくものとして重視される。
連理草
れんりそう [0] 【連理草】
マメ科の多年草。山中や川岸の草地に生える。高さ約60センチメートル。葉は羽状複葉で,中軸の先は巻きひげとなる。初夏,葉腋(ヨウエキ)に径約2センチメートルの紫色の蝶(チヨウ)形花数個を総状につける。カマキリソウ。
連理香
れんりこう [0] 【連理香】
香道の組香の一。五種の香木を三包ずつ用意し,うち一包ずつを試香とする。残る十包を二包ずつ,一枚の銀葉に並べて炷(タ)く。皆伝の印とされ,式次第は秘伝とされる。
連環
れんかん [0] 【連環】
輪をつなぐこと。また,そのもの。くさり。つぎわ。
連環画
れんかんが [0] 【連環画】
中国で,絵本。多くの画面に簡単な説明を加えて歴史故事・物語などを表す形式。二〇世紀初葉,上海におこる。小人書。
連産品
れんさんぴん [3] 【連産品】
⇒結合生産物(ケツゴウセイサンブツ)
連用
れんよう [0] 【連用】 (名)スル
(1)続けて用いること。「この睡眠薬は―すると副作用がみられる」
(2)用言に続くこと。
連用修飾語
れんようしゅうしょくご [0] 【連用修飾語】
修飾語のうち用言(副詞の場合も含む)を修飾するもの。「非常に暑い」「楽しく遊ぶ」「思わず吹き出す」の「非常に」「楽しく」「思わず」の類。普通,補語・目的語などと呼ばれるものも連用修飾語の中に入れて考える。副詞的修飾語。
→修飾語
連用形
れんようけい [0] 【連用形】
用言・助動詞の活用形の一。六活用形のうち第二番目に置かれる。「白く光る」における「白く」のように,下の用言に続くときに使われる形。他に,「山青く,水清し」の「青く」のように,文をいったん中止したり,「休み」「遠く」のように名詞に転用したりするのに用いられる。なお,動詞の場合には,文語では助動詞「き・けり・たり」など,口語では助動詞「た」などに接続したりする。また,文語の四段・ナ変・ラ変の動詞や口語の五段動詞には,本来の形のほかに音便の形があり,形容詞には本来の形のほかに音便やカリ活用の形もある。
連用法
れんようほう [0] 【連用法】
活用語の用法の一。主として連用形が連用修飾語として用いられる場合をいう。「美しく咲いた」「急ぎ駆け寄る」「親切に扱う」の「美しく」「急ぎ」「親切に」の類。副詞的用法で副詞法ともいわれる。
連番
れんばん [0] 【連番】
(宝くじや指定席などの)続き番号。
連発
れんぱつ [0] 【連発】 (名)スル
(1)たまを続けて発射すること。「六―」
(2)言葉を続けざまに発すること。「ワンダフルを―する」
(3)物事が続いて起きること。
連発する
れんぱつ【連発する】
fire[shoot]in rapid succession;[質問を]shower questions <on> ;fire questions <at> .‖連発銃 a magazine rifle.二連発銃 a double-barreled gun.六連発銃 a six shooter.
連発銃
れんぱつじゅう [4] 【連発銃】
弾倉に数発の弾丸を込め,連発できる構造の小銃。
⇔単発銃
連盟
れんめい【連盟】
a league;→英和
a union;→英和
a federation.
連盟
れんめい [0] 【連盟・聯盟】
共同の目的のために同一の行動をとることを誓うこと。また,そのことを誓ってできた団体。「野球―」「国際―」
連着
れんじゃく [0] 【連着・連著】
「連着の鞦(シリガイ)」の略。
連着の鞦
れんじゃくのしりがい 【連着の鞦】
ふさを並べつらねた鞦。五位以上が用いた。
連破
れんぱ [1] 【連破】 (名)スル
続けざまに相手・敵を破ること。「ライバル-チームを―する」
連碁
れんご [0][1] 【連碁・聯碁】
数人ずつ二組みに分かれ,一局の碁をかわるがわる一手もしくは数手ずつ打つこと。また,その囲碁。
連祷
れんとう [0] 【連祷】
カトリック教会の礼拝で,司式者と会衆とが交互にかわす連続の祈り。リタニア。聖公会では,嘆願。
連福草
れんぷくそう [0] 【連福草】
レンプクソウ科の多年草。山地の林中に生える。高さ10〜20センチメートル。全体に柔らかい。地下に細長い横走枝がある。葉は三出複葉。春,花茎の先に淡緑色の花を数個つける。ゴリンバナ。
連立
れんりつ [0] 【連立・聯立】 (名)スル
いくつかのものが並び立つこと。「有力候補が―する」
連立つ
つれだ・つ [3] 【連(れ)立つ】 (動タ五[四])
いっしょに行く。伴って行く。「友達数人と―・って映画を見に行く」
連立内閣
れんりつないかく [5] 【連立内閣】
二つ以上の政党の党員から成立している内閣。連立政権。
⇔単独内閣
連立内閣
れんりつ【連立内閣】
a coalition cabinet.連立方程式《数》simultaneous equations.
連立方程式
れんりつほうていしき [7] 【連立方程式】
〔数〕 二個以上の未知数を含む二つ以上の方程式の組。それらの方程式を同時に成り立たせる未知数の値の組をこの連立方程式の解といい,解をすべて求めることを連立方程式を解くという。未知数に関する最高の次数により連立一次方程式・連立二次方程式などという。
連筆
れんぴつ [0] 【連筆】
一本の主筆を中心に数本の短軸の筆を一列に連ねた,南画・日本画用の絵筆。
連管
れんかん [0] 【連管】
二本以上の尺八で合奏すること。
連節
つれぶし [0] 【連(れ)節】
複数の人間が同じ節を声を合わせてうたうこと。
連索
れんじゃく [0] 【連尺・連索】
(1)籠(カゴ)・箱・荷などを背負うときに,肩にあたる部分を幅広く編んでつくった荷縄。また,それをつけた背負子(シヨイコ)。
(2)両肩から脇にかけてひもをかけて背負うこと。「姉を―に負ひ/歌舞伎・幼稚子敵討」
(3)「連尺商い」の略。
連累
れんるい [0] 【連累】 (名)スル
他人の罪にかかわりあって罰せられること。連座。「亦民心に関係し人民是に―することあらんとき/新聞雑誌 54」
連結
れんけつ [0] 【連結】 (名)スル
つなぎ合わせること。「車両を―する」
連結する
れんけつ【連結する】
connect;→英和
join;→英和
couple;→英和
attach <a dining car to a train> .→英和
‖連結機 a coupler.6 両連結列車 a six-car train.
連結器
れんけつき [4][3] 【連結器】
鉄道車両を相互に連結するための装置。
連結決算
れんけつけっさん [5] 【連結決算】
親会社と関連子会社を含めた決算。証券取引法により一定の企業集団に要求される。
連結財務諸表
れんけつざいむしょひょう [8] 【連結財務諸表】
親会社と全子会社をはじめとする企業グループ全体の財務諸表を結合し,一つの財務単位として財務状態・経営成績を示したもの。連結貸借対照表・連結損益計算書などをいう。
連絡
れんらく [0] 【連絡・聯絡】 (名)スル
(1)互いにつながり・関連があること。また,つながり・関連をつけること。また,そのつながり・関連。「二つの物事の間に―を見出す」
(2)関係の人に情報などを知らせること。「―がとだえる」「警察に―する」「―をとる」
(3)交通機関が,ある一つのところで接続していること。「この電車は終点でバスと―している」
連絡する
れんらく【連絡する】
(be) connect(ed) <with> ;→英和
get in touch <with> ;make[establish]contact <with> ;liaison;→英和
[通告する]inform[notify] <a person of> ;→英和
let <a person> know.〜を失う[断つ]lose contact <with> ;go[be]out of communication.〜を保つ keep[be]in touch[contact] <with> ;keep <me> informed[ <俗> posted] <on your progress> (手紙で).‖連絡駅 a junction.連絡係 a liaison officer;a contact.連絡切符 a through[ <米> transfer,coupon (他線との)]ticket.連絡線 a connecting line.連絡船 a ferry(-boat).
連絡帳
れんらくちょう [0] 【連絡帳】
学校・幼稚園などと家庭の間や,サークルや研究会などの仲間どうしが,連絡事項を書き合う帳面。連絡ノート。
連絡船
れんらくせん [0] 【連絡船】
海峡間や,湾・湖の両岸,本土と島などを結んで連絡する船舶。
連続
れんぞく [0] 【連続】 (名)スル
(1)つぎつぎにつながって続くこと。また,続けること。「三年―して大会に出場する」
(2)〔数〕 関数 �(�)の定義域の点 �=� で x→� のとき lim �(�)が存在し,かつ �(�)と一致するとき,�(�)は �=� で連続であるという。
→不連続
連続
れんぞく【連続】
continuation;→英和
continuity;→英和
(a) succession;→英和
a series <of> .→英和
〜的(に) continuous(ly);→英和
consecutive(ly);→英和
successive(ly).→英和
〜する continue;→英和
go on <doing> ;last.→英和
‖連続講演 a series of lectures.連続小説(放送劇) a serial story (radio drama).連続漫画 a comic[cartoon]strip.
連続スペクトル
れんぞくスペクトル [6] 【連続―】
ある波長範囲にわたってとぎれなく連続的に現れるスペクトル。熱放射のスペクトルがその例。光・音だけでなく,一般の波にもいう。
連続関数
れんぞくかんすう [5] 【連続関数】
〔数〕 いたるところで連続な関数。グラフ上では常につながっていて切れ目のない曲線といえる。
連綴
れんてい 【連綴・聯綴】 (名)スル
つらなり続くこと。また,つらねてとじること。「驚天動地の奇談,…抜山倒河の言行,巧みに之を―して/雪中梅(鉄腸)」
連綿
れんめん [0] 【連綿】
■一■ (ト|タル)[文]形動タリ
途絶えずに長く続くさま。「―として続く文章」「―と続く血統」
■二■ (名)スル
途絶えず長く続くこと。「三百年来―せし徳川家の武徳/近世紀聞(延房)」
連綿たる
れんめん【連綿たる】
unbroken;→英和
uninterrupted;→英和
continuous.→英和
連綿体
れんめんたい [0] 【連綿体】
書道で,草書・行書や仮名の各字が,切れないで連続して書かれているもの。
連繋
れんけい [0] 【連係・連繋・聯繋】 (名)スル
物事と物事,あるいは人と人との間のつながり。また,つながりをつけること。つながっていること。「緊密な―を取る」「―を保つ」「事は北条氏の不幸に―してゐる/伊沢蘭軒(鴎外)」
連署
れんしょ [1][0] 【連署】 (名)スル
(1)同一書面に二人以上の者が署名すること。
(2)鎌倉幕府において執権を補佐しつつ政務に参画する重職。幕府発給の公文書に,執権とともに署判を加えたための名。執権に近い北条氏一門の有力者・長老の中から選ばれたが,設置されない場合もあった。
連署する
れんしょ【連署する】
sign jointly.〜をもって under the joint signature <of the surety> .‖連署人 a joint signer;a cosignatory.
連翹
れんぎょう【連翹】
《植》a forsythia.→英和
連翹
れんぎょう [1][0] 【連翹】
(1)モクセイ科の落葉低木。中国原産。古くから観賞用に植える。枝は長く伸び,広卵形で鋸歯(キヨシ)のある葉を対生。早春,葉に先立ち黄色の花を開く。花冠は筒状で深く四裂する。イタチグサ。[季]春。
(2){(1)}の果実を用いた漢方薬。解毒・利尿・消炎薬とする。
連舞
つれまい [2] 【連(れ)舞】
二人以上の人がいっしょに舞うこと。あいまい。
連荘
れんチャン [0] 【連荘】
〔「荘(チヤン)」は中国語〕
(1)麻雀で,親が勝ち続けること。
(2)同じことが何回も続くことを俗にいう語。「忘年会が―で開かれる」
連著
れんじゃく [0] 【連着・連著】
「連着の鞦(シリガイ)」の略。
連衆
れんじゅ [1] 【連衆】
連歌・俳諧の座に列する人々。連歌では会衆(カイシユウ)ともいう。「其の日の―に加はりた/咄本・昨日は今日」
連衆
れんしゅう [0] 【連衆】
⇒れんじゅ(連衆)
連衆
れんじゅう [0] ―ジユウ 【連衆】 ・ ―ヂユウ 【連中】
香会などに列席した人。
→れんじゅ(連衆)
連行
れんこう [0] 【連行】 (名)スル
(犯人などを)つれていくこと。「容疑者を―する」
連行する
れんこう【連行する】
take <a person to the police station> .→英和
連衡
れんこう [0] 【連衡】 (名)スル
〔「衡」は横(ヨコ)で,横に連合する意〕
中国,戦国時代に,張儀(チヨウギ)が唱えた秦の対外政策。韓・魏(ギ)・趙(チヨウ)・燕(エン)・楚(ソ)・斉の六国にそれぞれ単独に秦と同盟を結ばせ,蘇秦(ソシン)の合従(ガツシヨウ)策を破った。
⇔合従
「三国と―して/佳人之奇遇(散士)」
→合従連衡
連袂
れんべい [0] 【連袂】
〔袂(タモト)をつらねるということから〕
多くの人々が行動を共にすること。
連袂辞職
れんべいじしょく [5] 【連袂辞職】
複数の人が一緒にそろって辞職すること。
連装
れんそう [0] 【連装】
一つの砲塔・銃座などに二門以上の砲や銃を備え付けてあること。
連装砲
れんそうほう [3][0] 【連装砲】
一つの砲架や砲塔などに二門以上を並べた大砲。艦砲・高射砲などに用いる。
⇔単装砲
連複
れんぷく [0] 【連複】
「連勝複式」の略。
連覇
れんぱ [1] 【連覇】 (名)スル
競技会などで,続けざまに優勝すること。「全国大会で三―する」
連覇する
れんぱ【連覇する】
win <three> successive <all-Japan tennis> championships.
連言
れんげん [0] 【連言】
〔論〕
〔conjunction〕
命題と命題を「そして」あるいは「および」に相当する記号で結合する仕方,またそれで得られた立言。論理積。
連記
れんき [1][0] 【連記】 (名)スル
いくつか並べて書くこと。
⇔単記
「三名―で投票する」「―制」
連記する
れんき【連記する】
write <three names> on a ballot.→英和
‖連記制 the plural[multi-entry]ballot system.無記名連記投票 a secret vote with plural[multi-]entry.
連記投票
れんきとうひょう [4] 【連記投票】
一回の選挙につき,一人の選挙人が二名以上の候補者に投票すること。特に,定数だけの候補者の氏名を連記して投票すること。
⇔単記投票
連詩
れんし [0] 【連詩・聯詩】
「連句(レンク){(2)}」に同じ。
連語
れんご [0] 【連語】
(1)二つ以上の単語が連結し,一つの単語と等しい働きをするもの。「我が君」「いけない」「もひとつ」「えたり」「とかや」の類。
(2)〔論〕「繋辞(ケイジ)」に同じ。
連語
れんご【連語】
a compound word (複合語);a phrase (句).→英和
連載
れんさい [0] 【連載】 (名)スル
小説や記事などを新聞や雑誌に,何回かに分割して続けて載せること。「新聞に―された小説」「―読み物」
連載される
れんさい【連載される】
appear[be published]serially[daily] <in a newspaper> .連載小説 a serial story.
連辞
れんじ [0] 【連辞】
〔論〕「繋辞(ケイジ){(2)}」に同じ。
連込み
つれこみ [0] 【連(れ)込み】
(1)連れ込むこと。特に,愛人を同伴して旅館などにはいり込むこと。
(2)「連れ込み宿」の略。
連込み宿
つれこみやど [5] 【連(れ)込み宿】
情事のための客を目当てに営んでいる旅館。
連込む
つれこ・む [3] 【連(れ)込む】 (動マ五[四])
(1)いっしょに連れてはいり込む。「無理に飲み屋に―・まれた」
(2)愛人を連れて旅館などにはいり込む。「ホテルに―・む」
[可能] つれこめる
連通管
れんつうかん [0] 【連通管】
二つまたはそれ以上の容器の底を管で連結し,液体が自由に流通できるようにしたもの。U 字管はその一。
連連
れんれん [0] 【連連】
■一■ (形動)[文]ナリ
続いていて絶えることのないさま。「訴出る者―なれども/新聞雑誌 54」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
{■一■}に同じ。「同じような格子窓が―と続く家」
連道心
つれどうしん [3] 【連(れ)道心】
いっしょに仏道に志すこと。また,ともに仏道に志す者。
連邦
れんぽう【連邦】
a federation;a union.→英和
‖連邦会議 a federal council.連邦政府 a federal government.
連邦
れんぽう [0] 【連邦・聯邦】
複数の州または国家が結合し,全体を包括する一つの国家として形成されたもの。内政には相互に独立性の高い自治的権能を有し,外交・軍事には連合して一主権を構成する。アメリカ合衆国・スイス・ユーゴスラビアなど。連邦国家。合衆国。
連邦取引委員会法
れんぽうとりひきいいんかいほう 【連邦取引委員会法】
アメリカ連邦法の反トラスト法の一。シャーマン法を補充し,連邦取引委員会の組織・権限を定める。1914年制定。わが国の公正取引委員会はこの連邦取引委員会を範として設けられた。
→反トラスト法
連邦国家
れんぽうこっか [5] 【連邦国家】
⇒連邦
連邦準備制度
れんぽうじゅんびせいど 【連邦準備制度】
〔Federal Reserve System〕
アメリカで,1913年の連邦準備法により設けられた中央銀行制度。FRS 。
連邦準備制度理事会
れんぽうじゅんびせいどりじかい 【連邦準備制度理事会】
〔Federal Reserve Board, Board of Governors of the Federal Reserve System〕
全米に一二ある連邦準備銀行を統括し,連邦準備券の発行や公定歩合の変更などを行う機関。FRB 。
連邦準備銀行
れんぽうじゅんびぎんこう [8] 【連邦準備銀行】
〔Federal Reserve Bank〕
連邦準備制度により全国一二の準備区に一行ずつ設立された銀行。各銀行は連邦準備制度理事会に統括されており,他国の中央銀行と同じ業務を行う。FRB 。
連量
れんりょう [3] 【連量】
印刷で,紙の重さを表す単位。
連銭
れんぜん [0] 【連銭】
〔「れんせん」とも〕
穴あき銭を並べた形の模様・家紋。「―・三星・四目結…家々の紋画たる旗/太平記 17」
連銭葦毛
れんぜんあしげ [5] 【連銭葦毛】
馬の毛色の名。葦毛に灰色の円い斑点の付いたもの。星葦毛。
連鎖
れんさ [1] 【連鎖】 (名)スル
(1)つながったくさり。
(2)つらなりつづくこと。物がつながり,互いにかかわり合っていること。
(3)同一染色体上にある二つ以上の非対立遺伝子が,メンデルの独立の法則に従わず,互いに結びついて行動すること。リンケージ。連関。
連鎖劇
れんさげき [3] 【連鎖劇】
映画と実演を取りまぜて上演する演劇。大正時代に一時流行。キノドラマ。
連鎖反応
れんさ【連鎖反応】
(a) chain reaction.連鎖状球菌 a streptococcus.→英和
連鎖反応
れんさはんのう [4] 【連鎖反応】
(1)一つの反応で生成された化学種が次の反応を引き起こし,それにより生成されたものがまた次の反応を引き起こすという過程の繰り返しで連続して進行する一連の化学反応。各種の爆発反応・重合反応など。また,核分裂によって放出される中性子をなかだちとして次々に別の原子核を分裂させる一連の核分裂反応(核爆発)。
(2)転じて,ある一つの出来事を契機にして,次々に関連して出来事が生じること。
連鎖店
れんさてん [3] 【連鎖店】
⇒チェーン-ストア
連鎖式
れんさしき [3] 【連鎖式】
〔論〕
〔sorites〕
多数の三段論法を複合し,結論は最後のそれを除いてすべて省略し,その前提だけを重ねる推論。(1)すべての A は B なり,(2)すべての B は C なり,(3)すべての C は D なり,(4)すべての D は E なり,(5)故にすべての A は E なり,のように,A から B ,B から C へと狭い範囲の概念から広い概念へと移るのをアリストテレスの連鎖式(順進的連鎖式)といい,逆に(4)(3)(2)(1)(5)の順に広い概念から狭い概念に移る形式のものをゴクレニウスの連鎖式(逆退的連鎖式)という。
連鎖球菌
れんさきゅうきん [4] 【連鎖球菌】
連鎖状に増殖・配列するグラム陽性球菌の一群。多くの菌種があり,病原性を示すものには,丹毒・猩紅(シヨウコウ)熱・産褥(サンジヨク)熱・敗血症・リューマチ熱・急性腎炎などを起こす菌が知られる。連鎖状球菌。
連鎖群
れんさぐん [3] 【連鎖群】
同一染色体上にあって,相互に連鎖を示す遺伝子の一群。連鎖群の数は,個々の生物の半数染色体数に等しい。
連鎖販売取引
れんさはんばいとりひき [8][9] 【連鎖販売取引】
⇒マルチ商法(シヨウホウ)
連関
れんかん【連関】
⇒関連.
連関
れんかん [0] 【連関・聯関】 (名)スル
(1)つながりがあること。かかわりあいがあること。関連。「互いに―した問題」
(2)「連鎖{(3)}」に同じ。
連隊
れんたい [0] 【連隊・聯隊】
軍隊の編制単位の一。師団または旅団と大隊との中間の規模。独立して一方面の戦争遂行能力を有する。
連隊
れんたい【連隊】
a regiment.→英和
連隊長 the regimental commander.
連隊旗
れんたいき [3] 【連隊旗】
旧陸軍で,連隊の表章とする旗。軍旗。
連雀
れんじゃく [0][1] 【連雀】
(1)スズメ目レンジャク科レンジャク属の鳥の総称。日本には冬鳥としてキレンジャクとヒレンジャクが渡来し,北アメリカ北部ではヒメレンジャクが繁殖する。[季]秋。
(2)雀(スズメ)の群れ。[日葡]
連雀(1)[図]
連雨
れんう [1] 【連雨】
連日降り続く雨。ながあめ。
連音
れんおん [1] 【連音】
(1)単音の連結からなる音。
(2)舌先を上歯の裏の歯ぐきに当て,呼気によって舌先をふるわせて発する音。[r] の類。
(3)リエゾンに同じ。
連音符
れんおんぷ [3] 【連音符】
単位となる音符の音の長さを,本来とは異なる変則的な方法で等分割して得られる一組の音符をいう。二拍分を三等分した三連音符をはじめとし,四連音符・五連音符などさまざまな種類がある。
連類
れんるい [1] 【連類】
仲間。同類。
連飛び
れんとび [0] 【連飛び】
(1)軽業(カルワザ)の一種。輪のくぐり抜けをしたりするもの。江戸初期に流行。「亭主が―,花車が蜘蛛舞/浮世草子・御前義経記」
(2)宿場の私娼。「目黒の茶屋を捜し,品川の―,白山・三崎のえしれぬもの/浮世草子・一代男 2」
連騰
れんとう [0] 【連騰】 (名)スル
物価・株価などが騰貴を続けること。
連高
つれだか [0] 【連(れ)高】
相場で,他の銘柄の値上がりにつられて上がること。追随高。
⇔連れ安
連鷺草
つれさぎそう [0] 【連鷺草】
ラン科の多年草。日当たりのよい草地や林内に生える。強い香りがある。高さ40〜60センチメートル。長楕円形の葉を互生。五,六月,長さ10〜20センチメートルの花序を出し,乳白色の花を十数個開く。
逮夜
たいや [1][0] 【逮夜】
葬儀の行われる前夜。また,忌日の前夜。
逮夜経
たいやぎょう [0] 【逮夜経】
逮夜に行う読経。
逮捕
たいほ [1] 【逮捕】 (名)スル
(1)捜査機関または私人が,被疑者の身体の自由を拘束し,引き続き一定期間抑留すること。憲法上,現行犯以外は,裁判官の発する令状を必要とする。通常逮捕・現行犯逮捕・緊急逮捕の三種がある。「誘拐犯人は―された」
(2)他人の身体的行動の自由を奪うこと。
逮捕
たいほ【逮捕】
(an) arrest;→英和
capture.→英和
〜する arrest;capture;catch.→英和
‖逮捕状 <issue> a warrant for the arrest <of> .
逮捕状
たいほじょう [3][0] 【逮捕状】
裁判官が被疑者の逮捕を捜査機関に許可する旨を記載した令状。
逮捕監禁罪
たいほかんきんざい [6] 【逮捕監禁罪】
不法に人を逮捕{(2)}または監禁することにより成立する罪。
逮捕許諾請求
たいほきょだくせいきゅう [1][4] 【逮捕許諾請求】
国会議員を国会の会期中に逮捕する許諾を議院に求めること。
→不逮捕特権
週
しゅう【週】
a week.→英和
何週も for weeks.
週
しゅう シウ [1] 【週】
日・月・火・水・木・金・土の七日を一区切りとした日時の単位。一週間。
週休
しゅうきゅう【週休】
a weekly holiday.週休二日制 a five-day week.
週休
しゅうきゅう シウキウ [0] 【週休】
一週間のうちに一度は決まった休みがあること。また,その休日。「―二日制」
週刊
しゅうかん シウ― [0] 【週刊】
雑誌・新聞などを一週間ごとに発行すること。また,その刊行物。ウイークリー。
週刊の
しゅうかん【週刊の】
weekly.→英和
週刊誌 a weekly (magazine).
週刊朝日
しゅうかんあさひ 【週刊朝日】
朝日新聞社発行の大衆総合週刊誌。1922年(大正11)創刊。四号までは「旬刊朝日」,五号から現誌名。「サンデー毎日」とともに新聞社系週刊誌の先駆け。
週刊誌
しゅうかんし シウ― [3] 【週刊誌】
一週間に一回発行される雑誌。週刊雑誌。
週報
しゅうほう【週報】
a weekly (paper) (定期刊行物);→英和
a weekly report (報告).
週報
しゅうほう シウ― [1] 【週報】
一週ごとに行う報告・案内。また,週刊の出版物。
週日
しゅうじつ シウ― [0] 【週日】
一週間のうち,日曜日以外の日。土曜日も除いていう場合もある。平日。ウイークデー。
週日
しゅうじつ【週日】
a weekday.→英和
週明け
しゅうあけ シウ― [0] 【週明け】
新しい週に入ること。普通,月曜日をいう。
週末
しゅうまつ シウ― [0] 【週末】
一週間の末。土曜日から日曜日にかけてをいう。ウイークエンド。
〔金曜日を含めていうこともある〕
週末
しゅうまつ【週末】
<over> the weekend.→英和
〜を熱海で過ごす (pass the) weekend at Atami.‖週末旅行 a weekend trip.
週番
しゅうばん シウ― [0] 【週番】
一週間ごとに交代して服する勤務・仕事。また,その当番の人。
週番
しゅうばん【週番】
weekly duty.
週給
しゅうきゅう シウキフ [0] 【週給】
一週間を単位として支給される給料。
週給
しゅうきゅう【週給】
weekly wages.
週評
しゅうひょう シウヒヤウ [0][1] 【週評】
一週間の出来事や発表された作品などについての批評。
週足
しゅうあし シウ― [0] 【週足】
相場の動きを週間単位で,始まり値と終わり値,高値・安値を図示したもの。
週間
しゅうかん シウ― [0] 【週間】
(1)一週の間。すなわち日曜日から土曜日までの七日間。週。
(2)特別な行事の行われる七日間。「新聞―」
週間
しゅうかん【週間】
a week.→英和
何〜も for weeks.‖安全週間 Safety Week.
進じる
しん・じる [3][0] 【進じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「進ずる」の上一段化〕
(1)「進ずる{(1)}」に同じ。「これを―・じよう」
(2)(補助動詞)
「進ずる{(2)}」に同じ。「読んで―・じる」
進ずる
しん・ずる [3] 【進ずる】 (動サ変)[文]サ変 しん・ず
(1)差し上げる。進上する。「お祝いを―・じましょう」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に助詞「て(で)」を添えた形に付いて,好意をもって他に動作をしむける意を表す。…してあげる。…してさしあげる。「私が書いて―・ぜよう」
進ぜる
しん・ぜる [3][0] 【進ぜる】 (動ザ下一)
〔サ変動詞「進ずる」の下一段化〕
(1)「進ずる{(1)}」に同じ。「お祝いを―・ぜましょう」
(2)(補助動詞)
「進ずる{(2)}」に同じ。「私が直して―・ぜましょう」
進まし
すすま・し 【進まし】 (形シク)
〔動詞「進む」の形容詞化〕
気乗りがする。積極的である。「心には面白く―・しく覚ゆとも/無名抄」
進み
すすみ [0] 【進み】
〔動詞「進む」の連用形から〕
(1)前へ出ること。「―も退きもできない」
(2)仕事などのはかどること。はか。「工事の―が早い」
(3)進歩。上達。「文化の―」
進みが速い
すすみ【進みが速い(遅い)】
make rapid (slow) progress.
進み出る
すすみでる【進み出る】
come[(make a) step]forward.
進み出る
すすみ・でる [4] 【進み出る】 (動ダ下一)[文]ダ下二 すすみい・づ
進んで前へ出る。「一言意見しようと―・出た」
進む
すす・む [0] 【進む】
■一■ (動マ五[四])
(1)前の方に移動する。前進する。
⇔退く
「風車をめがけて―・む」「前に―・む」
(2)目標・進路などを定めてそれを始める。「医科に―・む」「芸の道に―・む」
(3)仕事や計画がはかどる。
⇔おくれる
「工事が―・む」「開発が―・む」「筆が―・む」
(4)他のものに比べて,先にある。特に時計の表示が正しい時刻よりも先になる。
⇔おくれる
「―・んだ考えの持ち主」「この時計は五分―・んでいる」
(5)地位や学年などがより上級に移る。「位(クライ)が―・む」「専門課程に―・む」
(6)能力や技術の程度が上がる。上達する。進歩する。「剣の腕が―・む」「文明が―・む」
(7)程度がひどくなる。悪くなる。「腐敗が―・む」「病勢が―・む」「近眼の度が―・む」
(8)ある事をしようという気力・意欲が出てくる。積極的になる。「気が―・まない」「―・んで事に当たる」
(9)「食がすすむ」などの形で,食欲が出るの意を表す。「熱っぽくて食が―・まない」
(10)心がはやる。気がせく。「家思ふと心―・むな風まもりよくしていませ荒しその道/万葉 381」
(11)涙が自然に出る。「これに向ふにいかんが涙(ナンダ)―・まざらん/平家 6」
〔「進める」に対する自動詞〕
[可能] すすめる
■二■ (動マ下二)
⇒すすめる
進む
すすむ【進む】
(1)[前へ]advance;→英和
proceed;→英和
go forward.(2)[進歩](make) progress;→英和
improve.→英和
(3)[気が]feel inclined <to do> .
(4)[位が]be promoted[moved up] <to> .
(5)[食欲が]have a good appetite.(6)[時計が]gain <5 minutes a day> ;→英和
be <5 minutes> too fast (進んでいる).
自ら進んで of one's own accord;willingly;→英和
voluntarily.→英和
進める
すす・める [0] 【進める】 (動マ下一)[文]マ下二 すす・む
(1)前の方へ移動させる。前進させる。「船を―・める」「将棋の駒を―・める」「歩(ホ)を―・める」
(2)仕事や計画をはかどらせる。進行させる。「議事を―・める」「縁談を―・める」
(3)時計の表示を正しい時刻よりも先の時刻を示すようにする。「五分―・めておく」
(4)物事の度合をさらに高度にする。
(ア)位を高くする。「段を―・める」「位を―・める」
(イ)進展させる。「合理化を―・める」
(ウ)欲望などを増進させる。「コレ食ヲ―・ムルモノヂャ/日葡」
〔「進む」に対する他動詞〕
進める
すすめる【進める】
(1)[前へ]advance;→英和
put forward;push on.(2)[昇進]promote;→英和
raise.→英和
(3)[促進]hasten;→英和
speed up.(4)[助長]promote;help on;further.→英和
時計を5分〜 put a watch forward[on]by 5 minutes.
進め肴
すすめざかな [4] 【進め肴】
「しいざかな(強肴)」に同じ。
進らす
まいら・す マヰラス 【参らす・進らす】 (動サ下二)
〔動詞「まゐる(参)」の未然形「まゐら」に使役の助動詞「す」が付いて一語化したもの〕
(1)さし上げる。献上する。たてまつる。「一筆―・せ候」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に付く。
(ア)謙譲の意を表す。話し手の動作に付けて,動作の及ぶ対象への敬意を表す。…し申し上げる。「大殿ごもりおはしましてにやなど思ひ―・するほどに/枕草子 291」
(イ)聞き手に対する丁寧の意を表す。「張り物にしかかりて遅なはり―・せし/浄瑠璃・堀川波鼓(上)」
進らせ候
まいらせ∘そろ マヰラセ― 【参らせ候・進らせ候】 (連語)
〔動詞「まゐらす(参)」に補助動詞「さうらふ(候)」の転である「そろ」の付いたもの。近世語。主として女性の手紙文に用いる〕
動詞の連用形に付いて補助動詞的に用いられる。丁寧の意を表す。…ております。…でございます。…ます。まゐらせさうらふ。「何事も先生(サキシヨウ)よりの定り事とあきらめ―∘そろ/浄瑠璃・先代萩」
〔手紙文では草書でくずして「��」などと書く〕
進らせ候ふ
まいらせそうろ・う マヰラセサウラフ 【参らせ候ふ・進らせ候ふ】 (連語)
〔動詞「まゐらす(参)」に補助動詞「さうらふ(候)」の付いたもの〕
□一□「まゐらす」が本動詞の場合。さし上げます。さし上げております。「六波羅の煖廷(ナンリヨウ)こそとてまゐて候へ,―・はんとて,伊豆守にたてまつる/平家 4」
□二□「まゐらす」が補助動詞の場合。他の動詞の連用形に付く。
(1)「まゐらす」が謙譲の意を表し,それに丁寧の意を表す「さうらふ」が付いたもの。…してさしあげます。「もとよりわらはは推参の者にて,いだされまゐらせさぶらひしを/平家 1」
(2)「まゐらす」「さうらふ」ともに丁寧の意を表すもの。…ております。…でございます。…ます。「御行水はわき―・ふ。はやとり給へ/御伽草子・鉢かづき」
進んで
すすんで [0] 【進んで】 (副)
積極的に物事を行うさま。「―仕事を手伝う」「―意見を述べる」
進上
しんじょう [0] 【進上】 (名)スル
(1)人に物を贈ること。差し上げること。進呈。献上。「歳末に門弟子(モンテイシ)より―する些少の品物か金子(キンス)/福翁百話(諭吉)」
(2)目上の人に出す書状の表に書き,敬意を表す語。
進上台
しんじょうだい [0] 【進上台】
進上物を載せる台。
進上書
しんじょうしょ [0][5] 【進上書】
目上の人に差し上げる書状。
進上物
しんじょうもの [0] 【進上物】
進上する品物。進物。贈り物。
進上箱
しんじょうばこ [3] 【進上箱】
進上物を入れる箱。
進入
しんにゅう [0] 【進入】 (名)スル
すすみ入ること。「エプロンから滑走路に―する」「大型車―禁止」
進入する
しんにゅう【進入する】
enter;→英和
make one's way <into> .
進出
しんしゅつ [0] 【進出】 (名)スル
(1)新しい分野に発展して出ること。
⇔後退
「日本商品が海外に―する」
(2)進み出ること。前進すること。
進出
しんしゅつ【進出】
march;→英和
advance.→英和
〜する push <into> ;→英和
advance;find one's way <into> ;go <into> ;→英和
extend one's business.
進出色
しんしゅつしょく [4] 【進出色】
背景になる色から浮き出して近くにあるように見える色。赤・黄などの暖色系の色。膨張色。
⇔後退色
進化
しんか [1] 【進化】 (名)スル
(1)〔evolution〕
生物は不変のものではなく,長大な年月の間に次第に変化して現生の複雑で多様な生物が生じた,という考えに基づく歴史的変化の過程。種類の多様化と,環境への適応による形態・機能・行動などの変化がみられる。この変化は,必ずしも進歩とは限らない。また,生物だけを対象とするにとどまらず,社会進歩観を背景に社会進化論が生まれ,さらに全宇宙・全物質を歴史的変化の中でとらえる概念にまで拡大される。
(2)物事が次第に発達していくこと。
⇔退化
進化
しんか【進化】
evolution.→英和
〜する evolve <into> .→英和
‖進化論 the theory of evolution.進化論者 an evolutionist.
進化主義
しんかしゅぎ [4] 【進化主義】
〔evolutionism〕
進化論の影響のもとに,未開社会から先進社会までの文化や社会構造の発展を単線的な進化のプロセスとして捉えようとする文化人類学の理論。一九世紀後半に有力であったが,現在では否定されている。
進化論
しんかろん [3] 【進化論】
生物は造物主によって現在の形のまま創造されたとする種の不変説に対して,原初の単純な形態から次第に現在の形に変化したとする自然観。一九世紀後半ダーウィンらによって体系づけられ諸科学に甚大な影響を与えた。
進取
しんしゅ [1] 【進取】
従来の慣習にこだわらず,進んで新しいことをしようとすること。「―の気性に富む」
進取的
しんしゅ【進取的】
progressive;→英和
pushing.→英和
〜の気性 <be endowed with> a progressive spirit.
進呈
しんてい【進呈】
presentation.→英和
〜する present <a person with a thing> ;→英和
present <a thing to a person> ;offer.→英和
A氏へ〜 <上書き> To Mr.A.→英和
進呈
しんてい [0] 【進呈】 (名)スル
人に物を贈ること。さしあげること。「新しい著作を―する」
進塁
しんるい [0] 【進塁】 (名)スル
野球で,走者が次の塁に進むこと。「走者が三塁へ―する」
進塁する
しんるい【進塁する】
《野》advance <to second> .→英和
進境
しんきょう [0] 【進境】
(学問・技芸などの)進歩して到達した境地。上達した状態。「著しい―を示す」
進境
しんきょう【進境(を示す)】
(show) <marked> progress.→英和
進士
しんし [1] 【進士】
〔「しんじ」とも〕
(1)中国で,科挙の科目の一。また,その合格者。宋以後では,殿試に合格した者の特称。
→科挙
(2)律令制で,式部省が課した官吏登用試験の一。時務策(ジムサク)および文選(モンゼン)・爾雅(ジガ)について試験した。しじ。
(3)文章生(モンジヨウシヨウ)のこと。
進奉
しんぽう [0] 【進奉】 (名)スル
たてまつること。進上。奉献。
進奏
しんそう [0] 【進奏】 (名)スル
天子に申し上げること。奏上。
進学
しんがく [0] 【進学】 (名)スル
(1)上級の学校へ進むこと。「大学に―する」
(2)学問の道に進み励むこと。
進学する
しんがく【進学する】
proceed to a higher school;go on to <college> .
進学適性検査
しんがくてきせいけんさ [9] 【進学適性検査】
(1)どういう方面の上級教育を受ける資質があるかを調べる検査。
(2)大学進学にふさわしい能力・資質があるかを調べる検査。
進展
しんてん [0] 【進展】 (名)スル
事態が進行し展開すること。「局面が―する」「捜査が―する」
進展
しんてん【進展】
development;→英和
progress.→英和
進度
しんど [1] 【進度】
物事の進んでいく度合。「学科―表」
進度
しんど【進度】
progress.→英和
進度表 a teaching schedule.
進捗
しんちょく [0] 【進捗・進陟】 (名)スル
(1)物事が進みはかどること。「工事が予定どおり―する」
(2)官位などを進めのぼらせること。
進捗
しんちょく【進捗】
progress.→英和
〜する (make good) progress;advance.→英和
〜中 in progress;under way.
進撃
しんげき【進撃】
an attack;→英和
a charge.→英和
〜する advance <on> ;→英和
charge <at> ;make an attack <on> .
進撃
しんげき [0] 【進撃】 (名)スル
軍を進めて敵をうつこと。また,積極的に攻撃すること。「大軍を擁して―する」「快―」
進攻
しんこう [0] 【進攻】 (名)スル
軍隊をすすめて敵を攻撃すること。進撃。「敵陣深く―する」
進止
しんし [1] 【進止】
〔「しんじ」とも〕
(1)立ち居振る舞い。挙動。「大乗菩薩法の威儀―を判ず/正法眼蔵」
(2)土地や人間を占有・支配すること。管領。「田園ことごとく一家の―たり/平家 2」
進歩
しんぽ [1] 【進歩】 (名)スル
(1)物事が時の経過とともによくなっていくこと。文明が発展すること。
⇔退歩
「―の跡が見られる」「―した文明」
(2)進んでいくこと。歩を進めること。前進。
進歩
しんぽ【進歩】
<rapid> progress;→英和
advance.→英和
〜的な advanced;→英和
progressive;→英和
forward-looking.〜する (make <some> ) progress;advance;improve.→英和
学問が〜する make progress in one's studies.〜を阻害する hamper progress.科学の〜 the progress of science.長足の〜 <take> long strides; <make> a marked advance.→英和
‖進歩派 the progressives.
進歩主義
しんぽしゅぎ [4] 【進歩主義】
(1)国家・社会などの矛盾を変革し,より前進しようとする思想。
⇔保守主義
〔急進主義と比べて,穏健な変革をめざす〕
(2)人間の精神や文明・歴史などが,時を追って,より完全な状態に進歩するとする合理主義的信念。
→進化
進歩党
しんぽとう 【進歩党】
(1)1896年(明治29)立憲改進党を中心に,自由党と対抗するため他の小会派を集めて結成された政党。党首は大隈重信。大隈離党後,98年自由党と合同して憲政党,四か月後に分裂して憲政本党と改称。
(2)1945年(昭和20)11月,町田忠治を党首として結成された政党。正式名称は,日本進歩党。47年,日本民主党に合流。
進歩的
しんぽてき [0] 【進歩的】 (形動)
(1)進歩主義{(1)}の立場に立つさま。革新的。
⇔保守的
「―な思想の持ち主」
(2)進歩する方向にあること。前進的。
進水
しんすい [0] 【進水】 (名)スル
船体のできあがった新造の艦船を,陸上の造船台から水面に浮かべること。船内装備などはそのあとに行う。「巨大タンカーを―させる」
進水する
しんすい【進水する】
be launched.‖進水式 a launching (ceremony).
進水式
しんすいしき [3] 【進水式】
艦船を進水させるときに行う儀式。
進物
しんもつ【進物】
a present;→英和
a gift.→英和
〜にする give <a thing> for a gift.→英和
進物
しんもつ [0] 【進物】
他人に贈る物。「中元の御―」
進物奉行
しんもつぶぎょう [5] 【進物奉行】
鎌倉幕府の職名。内裏・院・親王・大臣家などへの進物のことをつかさどる。
進物所
しんもつどころ [5] 【進物所】
(1)平安時代,宮内省内膳司に属した役所。内膳司で作った天皇および皇族の食事を,温めなおしたり,簡単な調理をする所。たまいどころ。
(2)平安時代,貴人の家で食事を作る所。
進物番
しんもつばん [0] 【進物番】
江戸幕府の職名。諸大名・旗本などから幕府に献上される品をつかさどる。
進献
しんけん [0] 【進献】 (名)スル
品物を差し上げること。献上。「漆器類を―せしに国王殊に満足の旨を陳謝せり/浮城物語(竜渓)」
進発
しんぱつ [0] 【進発】 (名)スル
軍隊などが出発すること。「先頭部隊はすでに―した」
進級
しんきゅう [0] 【進級】 (名)スル
等級・学年が上に進むこと。「六年生に―する」
進級
しんきゅう【進級】
promotion.〜する be promoted[moved up] <to> .‖進級試験 an examination for promotion.
進航
しんこう [0] 【進航】 (名)スル
船が進路を行くこと。航行すること。「ボルネヲに向て―す/浮城物語(竜渓)」
進藤流
しんどうりゅう 【進藤流】
能楽ワキ方の一流。現在は廃絶。1603年,その祖進藤久右衛門が観世黒雪に見込まれて以来,観世座の座付きであった。
進行
しんこう [0] 【進行】 (名)スル
(1)前へ進むこと。「列車が―する」
(2)物事がはかどること。はかどらせること。「工事が―する」「議事の―がおそい」
進行
しんこう【進行】
<steady> progress;→英和
advance.→英和
〜する advance;progress;make headway.〜中 <be> in progress.〜させる expedite <the proceedings> .→英和
〜を妨げる hinder progress.‖進行形《文》the progressive form.
進行係
しんこうがかり [5] 【進行係】
行事や議事を手順どおり進めていくことを担当する役。
進行形
しんこうけい [0] 【進行形】
(1)〔progressive form〕
英文法で,ある時点で動作・状態が継続・進行中であることを示す動詞の形およびその用法。be 動詞と動詞原形に ing を添えた形とで構成する。
(2)ある事態が目下進行中であることを表す言い方。「二人の交際は―だ」
進行性筋ジストロフィー
しんこうせいきんジストロフィー [0][5] 【進行性筋―】
筋肉が次第に変性・萎縮していく遺伝性の疾患。多くは幼児期に発病し,肩や上腕,腰などの筋の変性・萎縮が緩やかに進行する。筋ジストロフィー。
進行性筋萎縮症
しんこうせいきんいしゅくしょう [0][1] 【進行性筋萎縮症】
筋肉,特に四肢の筋肉が左右対称に徐々に萎縮する疾患。脊髄中にある運動神経繊維の進行性変性によるが,原因は不明。
進行波
しんこうは [3] 【進行波】
空間内をある方向に進む波。
⇔定常波
進行波管
しんこうはかん [0] 【進行波管】
マイクロ波用真空管の一種。螺旋(ラセン)形などの遅延回路に沿って進行するマイクロ波とその中心を通る電子ビームとの相互作用により,マイクロ波を増幅するもの。高利得・広帯域の増幅器として利用できる。
進行麻痺
しんこうまひ [5] 【進行麻痺】
梅毒による精神神経障害。感染後10〜20年で発症,脳実質が広く冒されて痴呆(チホウ)化が進み,末期には全身麻痺に至る。俗に脳梅毒という。麻痺性痴呆。
進言
しんげん [0] 【進言】 (名)スル
上位の者に意見を申し述べること。具申。「議会の設置を―する」
進言
しんげん【進言】
advice;→英和
counsel;→英和
a suggestion.→英和
〜する advise;→英和
counsel;→英和
suggest.→英和
進講
しんこう [0] 【進講】 (名)スル
天皇や身分の高い人に学問を講義すること。「皇太子に英国史を御―する」
進貢
しんこう [0] 【進貢】 (名)スル
貢ぎ物を奉ること。「国王に―する」
進貢船
しんこうせん [0] 【進貢船】
(1)室町幕府が派遣した遣明船。将軍家が宗主国たる明皇帝の冊封(サクホウ)を受けて朝貢するという形式をとった。
(2)琉球から朝貢のため中国へおもむいた船。
進路
しんろ【進路】
a course;→英和
a way.→英和
〜に当たる be in the path <of> .→英和
〜を開く make way <for one's juniors> .
進路
しんろ [1] 【進路】
(1)進んで行く道。
⇔退路
(2)人が将来進む方向。「卒業後の―を決定する」
進路指導
しんろしどう [4] 【進路指導】
生徒や学生の卒業後の進路に関して行われる指導。進学指導や職業指導。
進軍
しんぐん【進軍(する)】
march;→英和
advance.→英和
〜中である be on the march.
進軍
しんぐん [0] 【進軍】 (名)スル
軍隊を進めること。また,軍隊が進むこと。「雪中を―する」「―ラッパ」
進退
しんたい [1] 【進退】 (名)スル
〔古くは「しんだい」とも〕
□一□
(1)進むことと退くこと。動くこと。「―きわまる」「軽々に―する如きは,決して大海将の為すべき所でない/此一戦(広徳)」
(2)行動すること。振る舞うこと。「挙措―」「貴君(アナタ)が貴君の考どほりに―して良心に対して毫(スコ)しも恥る所が無ければ/浮雲(四迷)」
(3)職を続けるかやめるかの身の処置。「出処―」「―を伺う」「―を明らかにする」
□二□
(1)物を自由に移動させること。「屏風の高きをいとよく―して/枕草子 120」
(2)人や物を自分の思い通りにすること。また,思い通りにできる人や物。「悪行の僧どもあまた有れど,我等が―に懸からぬ者は无(ナ)し/今昔 20」
(3)所領・所職などの宛行(アテオコナイ)・没収・改易などの権限を自由に行使すること。また,その所領や所職。
進退
しだい 【進退】
〔「しんだい」の撥音「ん」の無表記〕
自由になること。「我が―にはかなふまじきなめり/落窪 1」
進退
しんたい【進退】
movement;→英和
one's course of action;one's attitude.〜窮まる be in a dilemma;→英和
be driven to the wall.→英和
〜を共にする act in line <with> .〜伺をだす submit an informal resignation.
進退両難
しんたいりょうなん [1] 【進退両難】
進むことも退くこともできない困難な状態。進退きわまったさま。
進退伺
しんたいうかがい [5] 【進退伺(い)】
公務員や会社員などが,過失があったとき,責任を負って職を辞するか否かについて上役に指図を仰ぐこと。また,そのことを記した文書。「上司に―を出す」
進退伺い
しんたいうかがい [5] 【進退伺(い)】
公務員や会社員などが,過失があったとき,責任を負って職を辞するか否かについて上役に指図を仰ぐこと。また,そのことを記した文書。「上司に―を出す」
進運
しんうん [0] 【進運】
進歩・発達する機運。向上する傾向。
進達
しんたつ [0] 【進達】 (名)スル
〔「しんだつ」とも〕
(1)官庁への上申などを取り次いで届けること。
(2)よくなるように進んで努力すること。また,進歩・上達すること。「嘗て西洋に游学し志業も―し/新聞雑誌 5」
進達書
しんたつしょ [0][5] 【進達書】
役所への上申を取り次ぐ文書。添え状。
進陟
しんちょく [0] 【進捗・進陟】 (名)スル
(1)物事が進みはかどること。「工事が予定どおり―する」
(2)官位などを進めのぼらせること。
進駐
しんちゅう [0] 【進駐】 (名)スル
軍隊が他国に行き,そこにとどまること。「海外各地に―する」
進駐する
しんちゅう【進駐する】
be stationed;advance <into> .→英和
進駐軍 the occupation forces.
進駐軍
しんちゅうぐん [3] 【進駐軍】
(1)他国の領土に進軍し,そこにとどまっている軍隊。
(2)第二次大戦後,日本に進駐した連合国軍隊。
〔講和条約発効後は「駐留軍」と称した〕
逶迤
いい ヰ― [1] 【委蛇・逶迤】 (ト|タル)[文]形動タリ
〔「いだ」とも〕
うねうねと長く続くさま。「―たる長阪を登る/日光山の奥(花袋)」
逶迱
いだ ヰ― [1] 【委蛇・逶迱】 (ト|タル)[文]形動タリ
「いい(委蛇)」に同じ。「―たる細径は荊榛(ケイシン)の間に通ぜり/即興詩人(鴎外)」
逸
いち 【逸】 (接頭)
〔「いた(甚)」「いと(甚)」と同源。「逸」は当て字〕
形容詞,時には名詞・動詞に付いて,勢のはなはだしい,すぐれているなどの意を添える。「―じるしい」「―はやい」「―もつ」
逸す
いっ・す 【逸す】 (動サ変)
⇒いっする
逸する
いっ・する [0][3] 【逸する】 (動サ変)[文]サ変 いつ・す
(1)とり逃がす。のがす。「チャンスを―・した」「打球を―・する」
(2)ある範囲から外れる。「常軌を―・した振る舞い」「其範囲外に―・するを許さず/福翁百話(諭吉)」
(3)もらす。おとす。「国語学史上,名を―・することのできない人」
(4)うせる。なくなる。「早く本文を―・し書名のみ伝わる」
(5)気ままに楽しむ。「富者は―・して,貧者は労せざるを得ず/文明論之概略(諭吉)」
[慣用] 常軌を―・大魚を―・長蛇を―
逸する
いっする【逸する】
lose[miss] <a chance> ;→英和
let <the enemy> escape.
逸せ板
そらせいた [4] 【逸せ板】
流体の流れを必要な方向に導くために設ける板。特にペルトン水車で,ノズルからの噴流の向きを変えるための板。ディフレクター。バッフル-プレート。
逸ゆ
は・ゆ 【逸ゆ】 (動ヤ下二)
心がはやる。勢いこむ。「あやしくもいとふに―・ゆる心哉/後撰(恋二)」
逸らす
そらす【逸らす】
[避ける]elude;→英和
evade;→英和
dodge;→英和
parry <a question> ;→英和
[ほかへ向ける]divert <a person's attention> ;→英和
turn away.人を逸らさない obliging;affable;→英和
tactful.→英和
話を脇に〜 change the subject.→英和
目を〜 turn one's eyes away <from> .
逸らす
そら・す [2] 【逸らす】 (動サ五[四])
(1)ねらいをはずす。また,ねらいとは別の方向へ行かせる。「的を―・す」
(2)わざと違った方向にもっていく。
(ア)視線などを対象から別の方向に向かわせる。「目を―・す」「顔を―・す」
(イ)話などを,本筋からはずれるようにする。はぐらかす。「話を―・す」「話題を―・す」「注意を―・す」
(3)人の機嫌をそこなう。打ち消しの形で用いることが多い。「人を―・さない話し上手」
(4)逃がす。のがす。「手に据ゑたる鷹を―・したるなどいふやうに思ふべし/栄花(ゆふしで)」
逸り
はやり 【逸り】
はやること。勇み立つこと。「―のままに渡し懸て,水に溺れて亡びなば/太平記 28」
逸りか
はやりか 【逸りか・早りか】 (形動ナリ)
(1)軽快で速いさま。「―なる曲の物など/源氏(東屋)」
(2)話し方や態度が,落ち着かないさま。せっかちなさま。「いふかひなく,―なる口ごはさに/源氏(若菜下)」
逸り気
はやりぎ 【逸り気】
勇み立つ気持ち。「きさまは,一花(イツカ)の―ゆゑ/黄表紙・御存商売物」
逸り立つ
はやりた・つ [4][0] 【逸り立つ】 (動タ五[四])
心が勇み立つ。気負い立つ。「戦いを前にして―・つ」
逸り雄
はやりお 【逸り雄】
血気さかんで勇み立つ若者。「―のわか者ども/平家 10」
逸る
はや・る [2] 【逸る・早る】 (動ラ五[四])
(1)早く実現させたくて気持ちばかりあせる。「―・る心を抑える」「血気に―・る」「功を奏せんと―・れども/近世紀聞(延房)」
(2)興奮して荒立つ。勇み立つ。「―・る馬にのり/宇津保(蔵開下)」
(3)あることに夢中になる。「面白き手ども(=琴ノ曲)を遊ばし―・りて/宇津保(国譲上)」
〔形容詞「早し」を動詞化した語。心がある物にひかれてそちらに進む意〕
逸る
はぐ・る 【逸る】 (動ラ下二)
⇒はぐれる
逸る
はやる【逸る】
be[get]impatient.〜心を静める control oneself.
逸る
そ・る 【逸る】
■一■ (動ラ四)
それる。「―・り果てぬるか矢形尾の鷹/詞花(恋下)」
■二■ (動ラ下二)
⇒それる
逸れる
そ・れる [2] 【逸れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 そ・る
(1)予想とは別の方向へ進む。「矢が―・れる」「話がよこみちに―・れる」「コースを―・れる」
(2)気持ちが他へ移る。「ことなる物の栄えなくて―・れにけり/栄花(初花)」
(3)調子がはずれる。調子があわなくなる。「管絃の調子も―・れにけり/義経記 7」
逸れる
はぐ・れる [3] 【逸れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 はぐ・る
(1)連れの人や仲間と離ればなれになる。「仲間に―・れる」
(2)動詞の連用形について,その動作をしようとしたのにうまくできずに終わる,の意を表す。…しそこなう。「っぱぐれる」の形でも用いる。「昼めしを食い―・れた」「代金を取り―・れる心配はない」
逸れる
それる【逸れる】
turn away;wander[digress] <from the subject> (話が);→英和
miss the mark (弾丸が).→英和
逸れ弾
それだま [0] 【逸れ弾・逸れ玉】
ねらいが外れて,見当違いの方に飛んで行く弾丸。流れだま。流弾。「―に当たる」
逸れ弾
それだま【逸れ弾】
a stray bullet.
逸れ玉
それだま [0] 【逸れ弾・逸れ玉】
ねらいが外れて,見当違いの方に飛んで行く弾丸。流れだま。流弾。「―に当たる」
逸れ矢
それや [2] 【逸れ矢】
ねらいがそれてほかの方へ飛んでゆく矢。流れ矢。
逸事
いつじ [1] 【逸事・軼事】
世に知られない事柄。
逸出
いっしゅつ [0] 【逸出】 (名)スル
(1)逃れ出ること。
(2)抜け出ること。他よりとびぬけていること。「或は前続艦を追ひ越し,或は列外に―する/此一戦(広徳)」
逸史
いっし [0] 【逸史】
正史に記述されていない歴史上の事実。また,それを書いた史書。
逸品
いっぴん [0] 【逸品】
(美術品・骨董(コツトウ)品などの)すぐれた品物。またとない品。
逸品
いっぴん【逸品】
an excellent article;a masterpiece.→英和
逸士
いっし [1] 【逸士】
世をのがれて暮らしている人。隠者。
逸失利益
いっしつりえき [5] 【逸失利益】
債務不履行または不法行為に基づく損害賠償において,その損害賠償の対象となる事実がなければ得ることができたと考えられる利益。喪失利益。得べかりし利益。
逸宕
いっとう [0] 【逸宕】 (ト|タル)[文]形動タリ
さっぱりとして物事にこだわらないさま。
逸居
いっきょ [1] 【逸居】 (名)スル
安楽に暮らすこと。怠けて気ままに暮らすこと。「―して空しく衣食するの道理はある可らず/福翁百話(諭吉)」
逸年号
いつねんごう [3] 【逸年号】
大宝令による公年号制の確立以前に用いられた年号のうち正史に逸せられたもの。法興・白鳳・朱雀など。異年号。
→私年号
逸散に
いっさんに [3] 【一散に・逸散に】 (副)
わき目もふらずに走るさま。一目散に。「―自分の家へ帰った/土(節)」
逸散走り
いっさんばしり [5] 【一散走り・逸散走り】
わき目もふらずに走ること。「此方(コナタ)へ―/いさなとり(露伴)」
逸文
いつぶん [0] 【逸文・佚文】
(1)原文がほとんどなくなって世に一部分しか伝わっていない文章。一部分だけ残った文章。「風土記―」
(2)優れた文章。秀逸な文章。
逸早く
いちはやく [3] 【逸早く・逸速く】 (副)
〔形容詞「いちはやし」の連用形の副詞化〕
まっさきに。人に先んじて。「―駆け付ける」「―逃亡する」
逸早く
いちはやく【逸早く】
quickly;→英和
promptly.→英和
逸書
いっしょ [1][0] 【逸書・佚書】
散逸した書物。名前だけ,あるいは本文の一部分しか伝わっていない本。散逸書。
逸材
いつざい [0] 【逸材】
抜きんでてすぐれた才能。また,その才能をもっている人。逸才(イツサイ)。「角界の―」
逸材
いつざい【逸材】
a man of exceptional talent.
逸楽
いつらく [0] 【逸楽・佚楽】 (名)スル
気ままに遊び楽しむこと。「唯だ―して歳月を送れり/日本開化小史(卯吉)」
逸機
いっき [0][1] 【逸機】 (名)スル
適当な時機を逃してしまうこと。特にスポーツで,チャンスをのがすこと。
逸民
いつみん [0] 【逸民】
(1)世俗を逃れて隠れ住んでいる人。
(2)官職につかず気楽に暮らす人。「泰平の―」
逸気
いっき [1] 【逸気】
(1)すぐれた気質。世俗を超越した気風。「―のある文章」
(2)気持ちがいさみたつこと。「―になる」
逸然
いつねん 【逸然】
(1600頃-1668) 中国明末の黄檗(オウバク)宗の禅僧。1645年来日し,その画風はいわゆる長崎派絵画の主流となった。逸然派の祖。
逸物
いちもつ [0] 【逸物】
群を抜いて優れているもの。いちもち。いちぶつ。いつもつ。いつぶつ。「乗たる馬…いみじき―にてありければ/宇治拾遺 1」
逸物
いつぶつ [0] 【逸物】
「いちもつ(逸物)」に同じ。
逸物
いつもつ [0] 【逸物】
⇒いちもつ(逸物)
逸球
いっきゅう [0] 【逸球】 (名)スル
野球で,野手または捕手が球をとりそこなうこと。パス-ボール。
逸群
いつぐん [0] 【逸群】
「抜群(バツグン)」に同じ。「―の才」
逸聞
いつぶん [0] 【逸聞】
世にあまり知られていない珍しい話。世間に伝わっていない話。
逸脱
いつだつ【逸脱】
(a) deviation.〜する deviate <from> .→英和
逸脱
いつだつ [0] 【逸脱】 (名)スル
本筋や決められた範囲からそれること。「本来の目的から―する」
逸興
いっきょう 【逸興】 (名・形動ナリ)
(1)興趣が深い・こと(さま)。「四道の間に―のすぐれたるか/海道記」
(2)奇抜で特異な・こと(さま)。「不思議に思ひて見れば,―なるものにてありけり/御伽草子・一寸法師」
逸言
いつげん [0] 【逸言】
言い過ぎ。過言。失言。
逸詩
いっし [1] 【逸詩・軼詩・佚詩】
(1)現在に伝わらない詩。
(2)詩経にもれた詩。
逸話
いつわ【逸話】
an anecdote.→英和
逸話
いつわ [0] 【逸話】
その人の隠れた一面を知らせる,世間にあまり知られていない面白い話。「―に富む生涯」
逸走
いっそう [0] 【逸走】 (名)スル
それて走ること。走り逃げること。「艦は…急転しつつ列外に―し/此一戦(広徳)」
逸足
いっそく [0] 【逸足】
(1)足が早いこと。駿足。
(2)優れた才能。逸材。「門下の―」
逸速く
いちはやく [3] 【逸早く・逸速く】 (副)
〔形容詞「いちはやし」の連用形の副詞化〕
まっさきに。人に先んじて。「―駆け付ける」「―逃亡する」
逸速し
いちはや・し 【逸速し】 (形ク)
〔「いち」は接頭語〕
(1)〔「はやし」は速いの意〕
すばやい。時をおかない。「験だに―・からばよかるべきを/枕草子 157」
(2)〔「はやし」は激しいの意〕
(ア)(人の性情・神意などが)手厳しい。容赦しない。「后の御心―・くて/源氏(賢木)」
(イ)勢いが強い。猛烈だ。「暗う家に帰りて,うち寝たるほどに,門(カド)―・くたたく/蜻蛉(下)」
逸遊
いつゆう [0] 【逸遊・佚遊】 (名)スル
気ままに楽しみ遊ぶこと。「只日夜に―を事として/太平記 1」
逼む
せ・む 【迫む・逼む】 (動マ下二)
(1)追い詰める。「かく年も―・めつれば/源氏(若菜下)」
(2)きつく締めつける。「御襪のいたう―・めさせ給ひけるに/大鏡(兼家)」
逼る
せま・る [2] 【迫る・逼る】 (動ラ五[四])
(1)間隔が小さくなる。「―・った眉」「峡―・り水窄(セバ)まり/日本風景論(重昂)」
(2)すぐ近い所まで寄る。「危険が―・る」「敵陣に―・る」「裏に崖の―・った土地」「核心に―・る」「禿山が一つ,群を抜きんでて眉に―・る/草枕(漱石)」
(3)時刻・期限などが近づく。「締め切りが―・る」
(4)それとほとんど違わなくなる。「兄弟子に力量が―・る」「真に―・った演技」
(5)ある感情がこみあげて胸が苦しくなる。「悲しくなつて,胸が―・つて,涙が流れて/多情多恨(紅葉)」
(6)行き詰まる。窮地に立つ。「何処か―・らない鷹揚な気象がある/それから(漱石)」「必要に―・られる」
(7)強い態度で相手に対する。「復縁を―・る」
(8)不足する。「五穀登(ミノ)らずして百姓―・り乏(トモ)しからむと/日本書紀(仁徳訓)」「水ガ―・ッタ/日葡」
〔形容詞「せばし」と同源。「迫(セ)む」に対する自動詞〕
逼塞
ひっそく [0] 【逼塞】 (名)スル
(1)姿を隠してひきこもること。落ちぶれて隠れて暮らすこと。「片田舎に―する」
(2)江戸時代,武士や僧侶に行われた謹慎刑。門を閉じて昼間の出入りを禁じたもの。閉門より軽く,遠慮より重い。夜間,潜り戸からの目立たない出入りは許された。
逼迫
ひっぱく [0] 【逼迫】 (名)スル
(1)行き詰まって,ゆとりのない状態になること。「生活が―する」「事態が―する」
(2)苦痛が身に迫ること。「直義朝臣俄に邪気に侵され,身心悩乱して,五体―しければ/太平記 23」
逼迫
ひっぱく【逼迫】
pressure <for money> .→英和
〜する be pressed <for money> .金融が〜している The money market is tight.
遁る
のが・る 【逃る・遁る】 (動ラ下二)
⇒のがれる
遁れ
のがれ [3] 【逃れ・遁れ】
(1)逃れること。まぬがれること。また,回避すること。「税金―」「責任―」
(2)見逃すこと。「この宗清が眼力に一目見たれば―はない/常磐津・宗清」
遁れる
のが・れる [3] 【逃れる・遁れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 のが・る
(1)危険や不都合な状態などからにげる。「追っ手から―・れる」「都会を―・れる」
(2)負担・不幸などからまぬがれる。「責任を―・れる」「老いは,え―・れぬわざなり/源氏(若菜下)」
(3)言いのがれをする。「切にせめのたまはするに―・れがたくて/源氏(花宴)」
遁世
とんせい [0] 【遁世・遯世】 (名)スル
〔古くは「とんぜい」〕
(1)俗世の煩わしさを避けて静かな生活に入ること。隠遁。遁俗。
(2)〔仏〕 仏門に入ること。また,出家すること。「出家―の身」「只渡世の為に―する人,年々に多く見るにや/沙石 3」
遁世する
とんせい【遁世する】
retire from[renounce]the world.→英和
遁世者
とんせいしゃ [3] 【遁世者】
俗世間をのがれて仏門に入った人。世捨て人。隠者。
遁亡
とんぼう [0] 【遁亡】 (名)スル
かくれ逃げること。「何ぞ我策を破り客を―せしめたるや/花柳春話(純一郎)」
遁俗
とんぞく [0] 【遁俗】
「遁世(トンセイ)」に同じ。
遁甲
とんこう [0] 【遁甲】
占星術の一種。天文現象から吉凶を判断して,人目をくらまし身を隠す術。遁術。
遁竄
とんざん [0] 【遯竄・遁竄】 (名)スル
逃げかくれること。逃げうせる。逃竄。「―して行く処を知らず/自然と人生(蘆花)」
遁走
とんそう [0] 【遁走】 (名)スル
逃げ走ること。逃走。「敵は―した」
遁走する
とんそう【遁走する】
⇒逃走.
遁走曲
とんそうきょく [3] 【遁走曲】
⇒フーガ
遁路
とんろ [1] 【遁路】
逃げ道。退路。
遁辞
とんじ [1] 【遁辞】
責任やかかわりあいなどをのがれるための言葉。言いのがれ。逃げ口上。「―を弄する」
遁辞
とんじ【遁辞】
<make> an excuse.→英和
遁逃
とんとう [0] 【遁逃】 (名)スル
逃げること。のがれること。「戦場より―するを防ぐ為め/此一戦(広徳)」
遁避
とんぴ [1] 【遁避】 (名)スル
のがれさけること。
遂ぐ
と・ぐ 【遂ぐ】 (動ガ下二)
⇒とげる
遂げる
と・げる [0][2] 【遂げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 と・ぐ
(1)したいと思っていたことをやりおえる。成就する。「目的を―・げる」「本懐を―・げる」「何すとか相見そめけむ―・げざらまくに/万葉 4」
(2)結果としてそうなる。「目覚ましい発展を―・げる」「悲惨な最期(サイゴ)を―・げる」
[慣用] 功成り名―・最期を―・名を―
遂げる
とげる【遂げる】
[完遂]accomplish;→英和
complete;→英和
fulfill;→英和
[達する]attain;→英和
achieve;→英和
[実行]carry out.
遂せる
おお・せる オホセル [3] 【果せる・遂せる】 (動サ下一)[文]サ下二 おほ・す
(普通,他の動詞の連用形に付いて)すっかり…する。見事になしとげる。「逃げ―・せる」「よく縫ひ―・せたり/落窪 1」
遂に
ついに【遂に】
at last[length](とうとう);finally;after all (結局).
遂に
ついに ツヒ― [1] 【終に・遂に・竟に】 (副)
(1)長い時間の過ぎたのちに,その状態に達するさま。様々の過程を経て実現したさま。とうとう。「―約束の日が来た」「幼時からの夢が―実現した」「株価は―大台を割った」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)その状態のままで終わるさま。ある時点まで,ずっと。一度も。いまだかつて。ついぞ。「―帰って来なかった」「一別以来―会うことはなかった」
(3)最後に。終わりに。「泣く泣く,―おはすべき住みかどもに皆おのおの移ろひ給ひにしに/源氏(匂宮)」
遂行
すいこう【遂行】
performance;→英和
execution.→英和
〜する execute;→英和
carry out;accomplish.→英和
遂行
すいこう [0] 【遂行】 (名)スル
物事をなしとげること。やりとおすこと。「任務を―する」
遅
おそ 【遅・鈍】
〔形容詞「おそし」の語幹から〕
(1)おそいこと。また,おくれること。《遅》「―速(ハヤ)も汝(ナ)をこそ待ため/万葉 3493」
(2)おろかなこと。にぶいこと。「剣大刀(ツルギタチ)己(ナ)が心から―やこの君/万葉 1741」
遅々とした
ちち【遅々とした(して)】
slow(ly).→英和
〜として進まない make but slow progress.
遅い
おそい【遅い】
(1)[時間]late (時刻が);→英和
behind time (遅刻).
(2)[動作などが]slow.→英和
遅く late (時刻); slowly (動作).
遅くなる be late;be behind time.夜遅く(まで) (until) late at night.遅くとも at (the) latest.遅かれ早かれ sooner or later.
遅い
おそ・い [0][2] 【遅い・鈍い】 (形)[文]ク おそ・し
(1)物事の時期や順序があとである。基準になる時から時間がかなり経過している。《遅》
⇔はやい
「入社は彼の方が―・い」「例年より開花が―・い」「今日はもう―・いから明日にしよう」
〔時刻・時期の場合は「晩い」とも書く〕
(2)時期がすでに過ぎていて役に立たない。間に合わない。《遅》「今ごろ来たってもう―・い」
(3)物事をするのに時間がかかる。また,進む程度が小さい。のろい。
⇔はやい
「スピードが―・い」「仕事は―・いが丁寧だ」「発育が―・い」
(4)にぶい。愚かだ。「さ様のことにも,心―・くて物し給ふ/源氏(蓬生)」
[派生] ――さ(名)
[慣用] 今や遅し
遅かりし由良之助(ユラノスケ)
遅かりし由良之助(ユラノスケ)
〔歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」で,大星由良之助が主君の切腹に間に合わなかったことから〕
時機を逃して用をなさないことにいう。
遅かれ早かれ
おそかれはやかれ 【遅かれ早かれ】 (連語)
遅い早いの違いはあっても必ず。いずれにしても。早晩。
遅きに失する
遅きに失・する
遅すぎて間に合わない。時機におくれて役に立たない。
遅き日
おそきひ 【遅き日】 (連語)
俳句で,日の暮れるのが遅くなったと感じられる,春の日。永き日。遅日(チジツ)。[季]春。
遅く
おそく [0] 【遅く】
〔「おそい」の連用形から〕
おそい時刻・時期。「夜―まで働く」
遅くとも
おそくとも [4] 【遅くとも】 (副)
「遅くも」に同じ。「―来年末には完成するだろう」
遅くも
おそくも [2][3] 【遅くも】 (副)
たとえ遅くなっても。遅くても。遅くとも。
遅し
おそ・し 【遅し・鈍し】 (形ク)
⇒おそい
遅なわる
おそなわ・る [4] 【遅なわる】 (動ラ五[四])
おそくなる。おくれる。「大変―・りまして,相すみません」
〔現代ではやや古風な言い方で,遅参の挨拶などに用いられる〕
遅まきながら
おそまき【遅まきながら】
though a bit too late.
遅め
おそめ [0] 【遅め】 (名・形動)
(1)きまった時間よりも少し遅い・こと(さま)。「―の昼食をとる」
(2)速度が普通より少し遅い・こと(さま)。「―のペース」
⇔早め
遅らす
おくら・す [0] 【遅らす・後らす】
■一■ (動サ五[四])
(1)おくらせる。「開始の時間を―・す」「時計の針を―・す」
(2)あとに残す。置き去りにする。「かぎりなき雲井のよそにわかるとも人を心に―・さむやは/古今(離別)」
(3)人を残して,先に死ぬ。先立つ。「おひ立たむありかも知らぬ若草を―・す露ぞ消えむそらなき/源氏(若紫)」
■二■ (動サ下二)
⇒おくらせる
遅らす
おくらす【遅らす】
delay <work> ;→英和
put off[postpone](延期する);retard (進歩を);→英和
put back <the clock one hour> .
遅らせる
おくら・せる [0] 【遅らせる・後らせる】 (動サ下一)[文]サ下二 おくら・す
おくれるようにする。おそくする。「集合時間を―・せる」「締め切りを一日―・せる」
遅る
おく・る 【遅る・後る】 (動ラ下二)
⇒おくれる
遅れ
おくれ [0] 【遅れ・後れ】
(1)おくれること。あとになること。「―を取り戻す」「一時間―」
(2)おくれ毛。「そそけたる御―をあらため給へ/浮世草子・一代男 1」
(3)気おくれ。「―が来る」「気遣ひ召さんな―はせぬ/浄瑠璃・近江源氏」
遅れる
おく・れる [0] 【遅れる・後れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 おく・る
(1)物事の実現が一定の日時・時刻よりあとになる。遅くなる。《遅》「列車は定刻より一〇分―・れて発車した」「約束の時間に―・れる」「学校に―・れる」
(2)進み方が他より小さくて,へだたりができる。また,後からついて行くようになる。
⇔進む
《遅》「先頭から五メートル―・れる」「時計が―・れている」
(3)他が進むのに対して,元の位置にとどまる。《後》「流行に―・れる」「―・れ居て君に恋ひつつ現(ウツ)しけめやも/万葉 3752」
(4)親族や親しい人が先に死に,自分は生き残る。《後》「夫に―・れる」
(5)(「怯れる」とも書く)気持ちがくじける。気おくれする。《後》「お種は少しく―・れたが/多情多恨(紅葉)」
(6)才能・性質などが劣る。「心の色なく,情―・れ/徒然 141」
遅れ馳せの
おくればせ【遅れ馳せの】
belated.→英和
〜ながら though a little too late.
遅上がり
おそあがり [3] 【遅上(が)り】
もと,数え年八歳で小学校に入学することの俗称。八つ上がり。
⇔早上がり
遅上り
おそあがり [3] 【遅上(が)り】
もと,数え年八歳で小学校に入学することの俗称。八つ上がり。
⇔早上がり
遅便
おそびん [0] 【遅便】
郵便や飛行機で,出発や到着がその日のうちで遅いもの。
⇔早便(ハヤビン)
遅出
おそで [0] 【遅出】
遅く出勤すること。
⇔早出
遅刻
ちこく [0] 【遅刻】 (名)スル
決められた時刻に遅れること。「―届け」「会議に―する」
遅刻する
ちこく【遅刻する】
be late <for school> .遅刻者 a late comer.
遅効
ちこう [0] 【遅効】
しばらく時間がたってから効き目が表れること。
⇔速効
遅効性肥料
ちこうせいひりょう [6] 【遅効性肥料】
作物に施してから,効果がでるまでに時間のかかる肥料。微生物に分解されて吸収される有機質のものが多い。油粕(アブラカス)・骨粉・緑肥など。
→速効性肥料
→緩効性肥料
遅参
ちさん [0] 【遅参】 (名)スル
決められた刻限に遅れて来ること。遅刻。「会合に―する」
遅咲き
おそざき [0] 【遅咲き】
開花時期が遅いこと。また,遅く咲く品種。
⇔早咲き
遅咲きの
おそざき【遅咲きの】
late-flowering <azalea> ;late <flowers> .→英和
遅場
おそば [0] 【遅場】
米などを普通より遅く作る地方。
⇔早場
遅場米
おそばまい [0] 【遅場米】
稲の成熟の遅い地方でとれる米。
⇔早場米
遅塚
ちづか 【遅塚】
姓氏の一。
遅塚麗水
ちづかれいすい 【遅塚麗水】
(1866-1942) 紀行文家。静岡県生まれ。本名,金太郎。山岳文学の先駆とされる「不二の高根」や,紀行文「日本名勝記」を著した。
遅延
ちえん [0] 【遅延】 (名)スル
物事が予定より長びくこと。遅れること。「雪のため列車は三時間―した」
遅延
ちえん【遅延】
(a) delay.→英和
〜する be delayed.
遅延利息
ちえんりそく [4] 【遅延利息】
金銭債務の返済を期日までに履行しなかった場合,損害賠償として支払われるべき金銭。金額は債務額に対する法定利率を原則とする。延滞利息。
遅延賠償
ちえんばいしょう [4] 【遅延賠償】
債務の履行が遅れたことによって生じた損害に対する賠償。
遅引
ちいん [0] 【遅引】 (名)スル
おくれること。ながびくこと。
遅怠
ちたい [0] 【遅怠】 (名)スル
すべき事を怠ったために,遅れをきたすこと。
遅慢
ちまん [0] 【遅慢】 (名・形動)[文]ナリ
おそいこと。のろいこと。また,そのさま。「米国の運輸(ウンシユ)は決して―なりとは評すべからず/八十日間世界一周(忠之助)」
遅払い
ちはらい [2] 【遅払い】
支払いが期日に遅れること。
遅日
おそひ [0] 【遅日】
「おそきひ(遅日)」に同じ。俳句でいう。
遅日
ちじつ [0] 【遅日】
容易に暮れない春の日。日永。[季]春。
遅明
ちめい [0] 【遅明】
〔「明(メイ)を遅(マ)つ」の意〕
夜がまさに明けようとする頃。明け方。
遅桜
おそざくら [3] 【遅桜】
時節に遅れて咲く桜。[季]春。
遅滞
ちたい [0] 【遅滞】 (名)スル
(1)物事が予定どおり進まず遅れること。「工事が―する」「―なく進む」
(2)〔法〕 債務者が履行期になっても債務を履行せず(履行遅滞),または債権者が弁済を受領すべきであるのに受領しないこと(受領遅滞)。
遅滞
ちたい【遅滞】
(a) delay.→英和
〜する delay;be delayed;be in arrears (支払などが).〜なく without delay;promptly.→英和
遅漏
ちろう [0] 【遅漏】
性交時,射精に至るまでの時間が異常に長いこと。
⇔早漏
遅牛
おそうし 【遅牛】
〔「おそうじ」とも〕
歩くことが遅い牛。練り牛。
遅生まれ
おそうまれ [3] 【遅生(ま)れ】
四月二日から一二月三一日までに生まれたこと。また,その人。
⇔早生まれ
遅生れ
おそうまれ [3] 【遅生(ま)れ】
四月二日から一二月三一日までに生まれたこと。また,その人。
⇔早生まれ
遅番
おそばん [0] 【遅番】
交代勤務で,あとの出番。
⇔早番
遅疑
ちぎ [1] 【遅疑】 (名)スル
疑い迷ってためらうこと。「少しも―せず,直ぐさま前へ進んだ/夢かたり(四迷)」
遅発
ちはつ [0] 【遅発】 (名)スル
(1)定刻よりおくれて出発・発車すること。「雪のため―する列車」
(2)遅れて発現すること。
⇔早発
「―月経」
(3)おくれて作動すること。「―信管」
遅知恵
おそぢえ [0] 【遅知恵】
(1)知恵の発達の遅れていること。
(2)事が終わったあとになって浮かんだ知恵。あとぢえ。
遅筆
ちひつ [0] 【遅筆】
文章などを書くのが遅いこと。
⇔速筆
遅緩
ちかん [0] 【遅緩】 (名・形動)[文]ナリ
おそいこと。のろいこと。ゆっくりしていること。また,そのさま。「我書の成る其の―なる此の如し/花間鶯(鉄腸)」
遅脈
ちみゃく [0] 【遅脈】
平常より遅い脈搏。
遅腐れ病
おそぐされびょう [0] 【遅腐れ病】
ブドウに発生する炭疽(タンソ)病。
→炭疽病(2)
遅蒔き
おそまき [0] 【遅蒔き】
(1)時期に遅れて種をまくこと。また,その品種。
⇔早蒔き
(2)時期に遅れて,事をなすこと。「―ながら,政府も事態の収拾に乗り出した」
遅行指標
ちこうしひょう チカウシヘウ [4] 【遅行指標】
景気の変動に遅れて動く傾向のある指標。雇用指数など。
⇔先行指標
遅足
おそあし [0] 【遅足】
ゆっくり歩くこと。
遅速
ちそく [0] 【遅速】
遅いことと速いこと。遅いか速いか。「分秒の―を争う」
遅進児
ちしんじ [2] 【遅進児】
知能が遅れているために,学力の進み方の遅れている児童。学業遅進児。
遅遅
ちち [1][2] 【遅遅】
■一■ (ト|タル)[文]形動タリ
(1)物事がすらすらと進まず,時間がかかるさま。「―として進まず」「―たる歩み」
(2)日が長くのどかなさま。「春日―たり」
■二■ (名)スル
おくれること。予定の時を過ぎること。「水に倒れ入り,装束をぬらし御神楽に―したりけるに/平家 6」
遅達
ちたつ [0] 【遅達】 (名)スル
遅れて配達・通達すること。
遅配
ちはい [0] 【遅配】 (名)スル
支給・配達・配給などが期日よりも遅れること。「給料が―する」
遅配になる
ちはい【遅配になる】
be delayed <for ten days> .
遅鈍
ちどん [0] 【遅鈍】 (名・形動)[文]ナリ
動作がおそく,頭の働きもにぶいこと。のろまであること。また,そのさま。「決断力の上に―なる影響を与へるのが原則だ/琴のそら音(漱石)」
[派生] ――さ(名)
遅[後]れる
おくれる【遅[後]れる】
be late <for> ;be behind time;be delayed;be[fall]behind <the times> ;lose <ten minutes a day> .→英和
汽車に〜 miss a train.→英和
時勢に遅れないようにする keep abreast of[keep up with]the times.3分遅れている be three minutes slow.
遅[後]れをとる
おくれ【遅[後]れをとる】
be defeated (勝負に);be inferior <to> (劣る).人に〜をとらない be second[yield]to none.月〜の雑誌 a magazine a month old.
遇す
ぐう・す 【遇す】 (動サ変)
⇒ぐうする(遇)
遇する
ぐう・する [3] 【遇する】 (動サ変)[文]サ変 ぐう・す
人をもてなす。待遇する。扱う。「客を丁重に―・する」
遇する
ぐうする【遇する】
treat;→英和
receive <one's guest> .→英和
遊ばす
あそば・す [0] 【遊ばす】
■一■ (動サ五[四])
(1)遊ぶようにさせる。遊ばせる。「子供を外で―・す」
(2)人や道具などの機能を活用せずにおく。あそばせる。「余剰人員を―・しておくわけにはいかない」「機械を―・しておく」
(3)〔■二■が一語化したもの〕
「する」の尊敬語。主に女性が用いる。「いかが―・しますか」「ピアノのお稽古を―・していらっしゃいます」
(4)(補助動詞)
〔中世後期以降の用法〕
動詞の連用形または名詞に「お」「ご」を添えたものの下に付いて,「なさる」よりさらに尊敬の意の高い言い方とする。主に女性が用いる。「お帰り―・しませ」「御免―・せ」「ご結婚―・すそうで」
■二■ (連語)
〔動詞「あそぶ」の未然形に,上代の尊敬の助動詞「す」の付いたもの〕
狩猟・音楽などをして,お遊びになる。「冬の朝は刺し柳根張り梓を大御手に取らしたまひて―・しし我が大君/万葉 3324」
遊ばす
あすば・す 【遊ばす】 (動サ四)
〔「あそばす」の転〕
(1)「する」の尊敬語。なさる。「お頭痛が―・すとか云つて/滑稽本・浮世床(初)」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に接頭語「お(御)」の付いた形に付いて,その動作をする人に対する尊敬の意を表す。「お寄合・参会がございましても,一番にお帰り―・すし/滑稽本・浮世風呂 2」
遊ばせる
あそば・せる [0] 【遊ばせる】 (動サ下一)
(1)「あそばす{(1)}」に同じ。「子供を外で―・せる」
(2)「あそばす{(2)}」に同じ。「―・せておくほどの金はない」
遊ばせる
あそばせる【遊ばせる】
amuse;→英和
have <a person,money> idle.
遊ばせ言葉
あそばせことば [5] 【遊ばせ言葉】
丁寧な,また上品な響きをもたせようとして,「ごめんあそばせ」「おいであそばせ」など「あそばせ」を添えた言い方をする女性の言葉遣い。
→あそばす
遊び
あそび [0] 【遊び】
(1)遊ぶこと。「―に夢中になる」
(2)賭(カ)け事や酒色にふけること。遊興。「―人」
(3)仕事がないこと。暇なこと。「これを納めたら当分―だ」
(4)気持ちのゆとり。「―心」
(5)機械の連結部分が,ぴったりと付かないで少しゆとりがあること。「ハンドルの―」
(6)洋装本で,見返し{(1)}の表紙に貼られないほうの紙。
→遊び紙(ガミ)
(7)狩猟・歌舞・酒宴など,楽しみですること。平安時代には特に管弦を奏すること。「梓弓春来るごとにすめ神の豊の―に逢はむとぞ思ふ/神楽歌」「静かなる頃ほひなれば―せむ/源氏(藤裏葉)」
(8)遊び女(メ)。「西国の―はえかからじ/更級」
遊び
あそび【遊び】
(1)[遊戯]play;→英和
(a) sport.→英和
(2)[娯楽]pleasure;→英和
(an) amusement.(3)[気晴らし]a recreation;→英和
a diversion.→英和
(4)[行楽]an outing.→英和
(5)[遊蕩(とう)]dissipation.〜半分に just for play.
遊び
すさび [0] 【荒び・遊び】
〔動詞「すさぶ」の連用形から〕
(1)物事の進んでいく勢いにまかせること。事の成り行きにまかせること。「ある時はありの―に語らはで恋しきものと別れてぞ知る/古今六帖 5」
(2)心のおもむくままに物事をすること。慰み。遊び。すさみ。「筆の―」「老の―」「はかなき―をも人まねに心をいるる事もあるに/源氏(帚木)」
遊び事
すさびわざ 【遊び事】
慰みごと。「えうなき―なりや/源氏(末摘花)」
遊び事
すさびごと 【遊び事】
慰みごと。「などて,あやなき―につけても,さ思はれたてまつりけむ/源氏(明石)」
遊び事
あそびごと [0] 【遊び事】
娯楽。遊戯。手慰み。また,勝負事。
遊び事
あそびごと【遊び事】
a game;→英和
a pastime;→英和
a diversion.→英和
遊び人
あそびにん【遊び人】
a gambler;→英和
an idler;a playboy.→英和
遊び人
あそびにん [0] 【遊び人】
(1)定職をもたず,ぶらぶら遊び暮らしている人。
(2)ばくちうち。
(3)放蕩者。
遊び仲間
あそびなかま【遊び仲間】
⇒遊び相手.
遊び半分
あそびはんぶん [4] 【遊び半分】 (名・形動)
重要な物事をいいかげんな気持ちでする・こと(さま)。
遊び呆ける
あそびほう・ける [6] 【遊び呆ける】 (動カ下一)
遊びに熱中し,他のことをかえりみない。「毎日―・けている」
遊び唄
あそびうた [3] 【遊び唄・遊び歌】
わらべ歌の一分類。子供が遊ぶときにうたう歌。手毬(テマリ)歌・羽根突き歌・縄跳び歌など。遊戯歌。
遊び場
あそびば【遊び場】
a playing field;a playground (運動場).→英和
遊び女
あそびめ [0] 【遊び女】
宴席で,舞い歌い,寝所で客の相手をしたりする女。ゆうじょ。うかれめ。あそび。
遊び好き
あそびずき【遊び好き】
a pleasure seeker.
遊び宿
あそびやど 【遊び宿】
(1)人々が集まって遊芸・談笑などをして遊ぶ家。
(2)遊興をする宿。遊女屋。
遊び寺
あそびでら 【遊び寺】
江戸時代,座敷を貸して宴会や遊興の行われる場所となった寺。世間寺。浮世寺。「嵯峨の―に納めおきぬ/浮世草子・男色大鑑 8」
遊び心
あそびごころ [4] 【遊び心】
(1)遊びたがる気持ち。
(2)まじめ一方でなく,ゆとりやしゃれ気のある気持ち。
(3)音楽をたしなむ心。「みかど,いみじう―おはしませど/栄花(鶴の林)」
遊び手
あそびて [0] 【遊び手】
遊ぶことの好きな人。遊ぶことの上手な人。遊び上手。
遊び明かす
あそびあか・す [5] 【遊び明かす】 (動サ五[四])
(1)夜どおし遊ぶ。また,遊んで長い時間を過ごす。
(2)詩歌・管弦などをして夜どおし遊ぶ。「夜もすがら―・し給ふ/源氏(胡蝶)」
遊び時間
あそびじかん【遊び時間】
playtime;→英和
[授業の間の]a recess;→英和
a break.→英和
遊び暮らす
あそびくら・す [5][0] 【遊び暮らす】 (動サ五[四])
一日を遊んで暮らす。遊んで日々を過ごす。
遊び歌
あそびうた [3] 【遊び唄・遊び歌】
わらべ歌の一分類。子供が遊ぶときにうたう歌。手毬(テマリ)歌・羽根突き歌・縄跳び歌など。遊戯歌。
遊び毛
あそびげ [3] 【遊び毛】
(1)「後れ毛」に同じ。
(2)紡毛織物で,こすられたりした時に抜ける繊維。短繊維や平行にそろえられていない繊維が抜ける。
遊び癖
あそびぐせ【遊び癖】
habit of idleness.
遊び癖
あそびぐせ [0] 【遊び癖】
仕事や勉強を怠ける悪い習慣。とかく遊興にふける癖。「―がつく」
遊び相手
あそびあいて【遊び相手】
a playmate.→英和
遊び着
あそびぎ【遊び着】
a playsuit (子供の).→英和
遊び紙
あそびがみ [3] 【遊び紙】
書物の見返しと本文の間に入れる白紙。体裁を整えるためのもの。
→遊び(6)
→見返し(2)
遊び者
あそびもの 【遊び者】
(1)遊女(ユウジヨ)。あそびめ。「道すがら―どもまゐる/増鏡(新島守)」
(2)遊び相手。慰みもの。「さきざきは心安き―に思ひ聞えさせしを/栄花(輝く藤壺)」
遊び言葉
あそびことば [4] 【遊び言葉】
話の始めや中間などに発せられる,話の内容とは直接に関係のない言葉。「ええ…」「…そのう…」の類。
遊び車
あそびぐるま [4] 【遊び車】
(1)ベルト伝動で,原車と従車の間に入れて,ベルトの緊張を保ったり,ベルトの方向を変えたりする車。から回り車。アイドラー。
(2)摩擦伝動で,原車と従車の間に入れて動力のなかだちをしたり,回転方向を変えたりする車。間車(アイグルマ)。アイドラー。
遊び道具
あそびどうぐ【遊び道具】
a plaything.→英和
遊び道具
あそびどうぐ [4] 【遊び道具】
遊ぶときに使う道具。おもちゃ。
遊び金
あそびがね [0] 【遊び金】
使うこともなく,ただしまってある金。
遊び駒
あそびごま [0] 【遊び駒】
将棋で,盤上にあって,攻めにも守りにも役立っていない駒。
遊ぶ
あそぶ【遊ぶ】
(1) play;→英和
amuse[enjoy]oneself; make merry.(2)[無為]be idle;be free (ひま);be out of work (失職).
(3)[行楽]make an excursion[a trip] <to> ;→英和
visit.→英和
遊び暮らす spend one's days in idleness.遊んでいる金 idle money.
遊ぶ
あす・ぶ [0] 【遊ぶ】 (動バ五[四])
「あそぶ」の転。「―・んでゐて食へると云ふ身分でも有るまい/浮雲(四迷)」
遊ぶ
あそ・ぶ [0] 【遊ぶ】 (動バ五[四])
(1)仕事や勉強をせず,遊戯などをして楽しく時を過ごす。「かくれんぼをして―・ぶ」「よく学びよく―・べ」
(2)酒・女・ギャンブルなどで楽しむ。遊興をする。「―・ぶ金に困る」
(3)職をもたず,ぶらぶらする。「定年後は―・んで暮らす」
(4)その物の機能・価値が十分に活用・利用されない状態で放置されている。「広い土地が―・んでいる」「―・んでいる金が少しある」「手が―・んでいる」
(5)〔漢字「遊」にその意味があることから〕
(「…に遊ぶ」の形で)離れた土地へ行って風物を楽しむ。また,勉学する。「友人と琵琶湖に―・ぶ」「若き日に留学生としてウィーンに―・ぶ」
(6)野球で,投手が打者の打ち気をそらすため,故意にボールとなる投球をする。「一球―・ぶ」
(7)歌舞・管弦をして楽しむ。「三日うちあげ―・ぶ/竹取」「趙王と秦王と共に―・びしに,…秦王命じて弾ぜしむ/正法眼蔵随聞記」
(8)人をからかう。もてあそぶ。「けつくあつちに―・ばれた/滑稽本・膝栗毛 2」
(9)鳥獣や魚が,あたりを動きまわる。「白き鳥のはしと脚と赤き,川のほとりに―・びけり/古今(羇旅詞)」
〔「古事記」に天若日子(アメワカヒコ)の葬儀を「日(ヒ)八日(ヤカ),夜(ヨ)八夜(ヤヨ)を遊びき」とあるように,「遊ぶ」はもと,日常の業務を一時やめて,儀式や祭礼を行うことを意味した。また,儀式や祭礼には歌・音楽が奏されたことから(7)の意味が生じた〕
[可能] あそべる
遊み
すさみ [0] 【荒み・遊み】
〔動詞「すさむ」の連用形から〕
慰みごと。すさび。「手―」「うなゐこが―にならす麦笛の/夫木 35」
遊れ女
たわれめ タハレ― 【戯れ女・遊れ女】
(1)遊女。浮かれ女。
(2)浮気な女。
遊人
ゆうじん イウ― [0] 【遊人】
(1)一定の職業がなくて,遊んでいる人。あそびにん。
(2)物見遊山に出る人。遊客。
(3)遊女。
遊仙窟
ゆうせんくつ イウセンクツ 【遊仙窟】
中国,唐代の伝奇小説。張鷟(チヨウサク)著。主人公の張生が旅の途中,神仙の窟に迷いこみ仙女の崔十娘(サイジユウジヨウ)と五嫂(ゴソウ)に歓待され,歓楽の一夜を過ごす物語。中国では早く亡佚(ボウイツ)したが,日本には奈良時代に伝来して文学に大きな影響を与え,古訓は国語資料として重要。江戸時代に中国へ逆輸入された。
遊休
ゆうきゅう イウキウ [0] 【遊休】
設備などが利用されずにほうっておかれること。「―地」
遊休施設
ゆうきゅう【遊休施設】
idle equipment.遊休資本 unemployed capital.
遊休費
ゆうきゅうひ イウキウ― [3] 【遊休費】
⇒アイドル-コスト
遊休資本
ゆうきゅうしほん イウキウ― [5] 【遊休資本】
運用・利殖を目的とする資金でありながら,貸付先・投資先がなくて活用されていない資本。遊資。
遊佐
ゆざ 【遊佐】
山形県北西部,飽海(アクミ)郡の町。鳥海山南西麓に広がり,日本海に面する。鳥海登山の基地。
遊侠
ゆうきょう イウケフ [0] 【遊侠・游侠】
仁義を守り,任侠を売り物にする人。おとこだて。侠客。
遊僧
ゆうそう イウ― [0] 【遊僧】
延年(エンネン)舞などの遊芸を行なった僧。
遊具
ゆうぐ イウ― [1] 【遊具】
遊戯に用いる器具。遊び道具。
遊冶
ゆうや イウ― [1] 【遊冶】
〔「冶」は飾る意〕
遊びにふけって,容姿を飾ること。酒色にふけること。「飲酒を禁じ,―を制し/学問ノススメ(諭吉)」
遊冶郎
ゆうやろう イウ―ラウ [3] 【遊冶郎】
酒色にふける,身持ちの悪い男。放蕩(ホウトウ)者。道楽者。
遊処
ゆうしょ イウ― [1] 【遊所・遊処】
(1)遊ぶ所。遊び場所。
(2)遊里。
遊動
ゆうどう イウ― [0] 【遊動・游動】 (名)スル
(1)自由に動くこと。「小魚の―するを見るなど,如何にも閑雅の棲居(スマイ)なり/花間鶯(鉄腸)」
(2)哺乳類の生活様態の一。かなり広い地域を日常的な生活の場を移動しながら暮らし,年間を通じてみると一定の範囲内を規則的に巡回しているもの。
遊動円木
ゆうどうえんぼく イウ―ヱン― [5] 【遊動円木】
子供の遊び用あるいは運動用設備。太い丸太を地上低く水平に鉄の鎖でつり下げたもの。乗って前後に揺り動かして遊ぶ。
⇔固定円木
遊動円木
ゆうどうえんぼく【遊動円木】
a swinging pole.
遊動嵌合
ゆうどうかんごう イウ―ガフ [5] 【遊動嵌合】
⇒隙間嵌(スキマバ)め
遊化
ゆけ 【遊化】
(1)〔仏〕 諸方に出かけて人々を教え導くこと。「世間出世間のうち,いづれのくににか―したまふ/性霊集」
(2)〔多く「ゆげ」〕
「遊戯(ユゲ){(3)}」に同じ。
遊印
ゆういん イウ― [0] 【遊印】
〔遊戯の印の意〕
自分の名や号を彫った印でなく,自分の好む詩句・成語などを彫った印。文人などが自分の書画の落款(ラツカン)の下などに押す。
遊君
ゆうくん イウ― [1] 【遊君】
あそびめ。うかれめ。遊女。
遊吟
ゆうぎん イウ― [0] 【遊吟】 (名)スル
散策しつつ,詩歌を作り,また吟ずること。吟行。
遊園
ゆうえん イウヱン [0] 【遊園】
遊び場・憩いの場として設けられた庭園。
遊園地
ゆうえんち イウヱン― [3] 【遊園地】
遊覧・娯楽のために諸種の乗り物や設備を設けた施設。
遊園地
ゆうえんち【遊園地】
a recreation[pleasure]ground;an amusement park; <英> a funfair.→英和
遊士
ゆうし イウ― [1] 【遊士・游士】
(1)風流に遊んで暮らす男。みやびお。
(2)中国の春秋戦国時代,仕官を目的として,抗争中の諸侯を歴訪し政策を説いた人。遊説家。
遊女
ゆうじょ イウヂヨ [1] 【遊女】
(1)古来,宴席などで歌舞をし,また,寝所に侍ることを職業とした女。あそびめ。うかれめ。遊君。
(2)遊郭の女。娼婦(シヨウフ)。女郎。
遊女屋
ゆうじょや イウヂヨ― [0] 【遊女屋】
遊女をかかえておいて客を遊興させる家。女郎屋。青楼。貸座敷。娼家。
遊女歌舞伎
ゆうじょかぶき イウヂヨ― [4] 【遊女歌舞伎】
初期の歌舞伎の一。遊女を中心とした歌舞伎踊り。
→女(オンナ)歌舞伎
遊女狂い
ゆうじょぐるい イウヂヨグルヒ [4] 【遊女狂い】
女郎買いに夢中になること。
遊嬉
ゆうき イウ― [1] 【遊嬉】 (名)スル
遊び楽しむこと。遊楽。嬉遊。「己れを愛撫し己れを―せしむる/即興詩人(鴎外)」
遊子
ゆうし イウ― [1] 【遊子・游子】
家を離れて他郷にある人。旅人。「小諸なる古城のほとり,雲白く―悲しむ/落梅集(藤村)」
遊子方言
ゆうしほうげん イウシハウゲン 【遊子方言】
〔題名は漢の揚雄の「揚子方言」のもじり〕
洒落本。一冊。田舎老人多田爺(イナカロウジンタダノジジイ)作。1770年刊。商家のうぶな息子が歓待され,通人ぶった男が嫌われる滑稽を描いたもので,江戸洒落本の定型を確立した作品。
遊学
ゆうがく イウ― [0] 【遊学】 (名)スル
ふるさとを離れて,よその土地や国に行って勉強すること。「東京に―する」
遊学する
ゆうがく【遊学する】
go <to a country> to study;go abroad for study (海外に).
遊宜門
ゆうぎもん イウギ― 【遊義門・遊宜門】
平安京内裏内郭十二門の一。西面し,陰明門の北にあった。右廂門(ウシヨウモン)。
→内裏
遊客
ゆうきゃく イウ― [0] 【遊客】
⇒ゆうかく(遊客)
遊客
ゆうかく イウ― [0] 【遊客】
〔「ゆうきゃく」とも〕
(1)仕事をせずに遊んでいる人。あそびにん。
(2)遊覧の客。観光客。
(3)遊郭で遊ぶ人。嫖客(ヒヨウカク)。
(4)たびびと。
遊宴
ゆうえん イウ― [0] 【遊宴】
酒宴を張り,遊び楽しむこと。また,その宴会。
遊尺
ゆうしゃく イウ― [0] 【遊尺】
⇒バーニヤ
遊山
ゆさん【遊山】
<go on> a picnic;→英和
<話> an outing.→英和
‖遊山気分で in a holiday mood.遊山客 a holidaymaker.
遊山
ゆさん [0][1] 【遊山】
(1)山へ行って遊ぶこと。山遊び。
(2)よそへ遊びに行くこと。気晴らしに遊びに出かけること。「物見―」「―客」「―に出かける」
遊山所
ゆさんじょ [4] 【遊山所】
(1)遊山に行く所。物見遊山の場所。
(2)遊郭・茶屋などの遊び場所。
遊山旅
ゆさんたび [2] 【遊山旅】
遊山のための旅。物見遊山の旅。「雲井路のみちくさくふ―/滑稽本・膝栗毛 6」
遊山翫水
ゆさんがんすい [1] 【遊山翫水】
山野や水辺などに遊ぶこと。行楽。
遊山船
ゆさんぶね [4] 【遊山船】
遊山客を乗せた船。川遊びの屋形船。
遊山茶屋
ゆさんぢゃや [2][4] 【遊山茶屋】
遊山所にある茶屋。
遊年
ゆうねん イウ― [0] 【遊年】
陰陽道(オンヨウドウ)で,年によってその人が建築・旅行・移転・嫁取りなどを忌んで,避けなくてはならないとする方角。
遊底
ゆうてい イウ― [0] 【遊底】
銃身の後部にあり,前後にスライドして,弾薬の装填・発射,空薬莢(カラヤツキヨウ)の排出などを行う装置。
遊廓
ゆうかく イウクワク [0] 【遊郭・遊廓】
遊女を抱えた家が多く集まっている地域。くるわ。遊里。いろざと。いろまち。
遊弋
ゆうよく イウ― [0] 【遊弋】 (名)スル
〔「弋」は獲物をとる意〕
艦船が敵にそなえ海上をあちこち動き回ること。「敵艦隊の尚ほ黄海方面に―せることが/此一戦(広徳)」
遊弋する
ゆうよく【遊弋する】
cruise;→英和
sail.→英和
遊惰
ゆうだ イウ― [1] 【遊惰】 (名・形動)[文]ナリ
仕事もせずにぶらぶらと遊んでいる・こと(さま)。「―な生活にひたる」「―にして財を糜(ビ)し/伊沢蘭軒(鴎外)」
遊惰な
ゆうだ【遊惰な】
lazy;→英和
idle.→英和
遊戯
ゆげ 【遊戯】
〔「ゆけ」とも〕
(1)心にまかせて遊び楽しむこと。「伎楽を調べて―すること限りなし/今昔 1」
(2)楽しく思うこと。「いたく―するを,みきく人々,をこがましくをかしけれども/大鏡(後一条)」
(3)〔仏〕 仏,菩薩,また悟りの中にいる修行者が,自由自在にふるまうこと。
遊戯
ゆうげ イウ― [0] 【遊戯】 (名)スル
「ゆうぎ(遊戯){(1)}」に同じ。「乃翁(ダイオウ)請ふ来て児と共に―せよ/花柳春話(純一郎)」
遊戯
ゆうぎ【遊戯】
play;→英和
a game;→英和
a pastime.→英和
〜をする play (a game).‖遊戯場 a recreation hall;a playground (運動場).
遊戯
ゆうぎ イウ― [1] 【遊戯】 (名)スル
(1)遊びたわむれること。あそびごと。
(2)幼稚園や小学校などで,運動と娯楽を兼ね,集団内での役割を自覚させることなどを目的として一定の方法に従って行う遊び。自由遊戯と組織的遊戯とがある。
遊戯療法
ゆうぎりょうほう イウ―レウハフ [4] 【遊戯療法】
心理療法の一。治療者とクライアントが遊びを通して交流し,感情や葛藤(カツトウ)の表現をはかるもの。子供の心理治療における代表的技法。プレー-セラピー。
遊戯的
ゆうぎてき イウ― [0] 【遊戯的】 (形動)
遊び気分で物事をするさま。
遊所
ゆうしょ イウ― [1] 【遊所・遊処】
(1)遊ぶ所。遊び場所。
(2)遊里。
遊手
ゆうしゅ イウ― [1] 【遊手】 (名)スル
何もしないで遊び暮らすこと。また,その人。「―徒食」「日本の士人等―して他人の辛苦経営せるものを消耗すること/新聞雑誌 14」
遊技
ゆうぎ イウ― [1] 【遊技】
遊びとして行うわざ。特に,ゲームに景品などがかかった遊びや勝負事。パチンコ・射的・ビリヤードなど。「―場」
遊撃
ゆうげき イウ― [0] 【遊撃・游撃】 (名)スル
(1)あらかじめ攻撃する敵を定めておかず,時に応じて敵に襲いかかり,また味方を助けること。
(2)「遊撃手」の略。
遊撃戦
ゆうげきせん イウ― [0] 【遊撃戦】
遊撃隊をもって敵を攻撃する戦い。
遊撃手
ゆうげき【遊撃手】
《野》a shortstop.→英和
‖遊撃戦 guerrilla warfare.遊撃隊(艦隊) a flying column (squadron).
遊撃手
ゆうげきしゅ イウ― [4][3] 【遊撃手】
野球で,内野手の一。二塁と三塁の間を守る選手。遊撃。ショート-ストップ。ショート。
遊撃隊
ゆうげきたい イウ― [0] 【遊撃隊】
遊撃のために備えた軍隊。遊軍。
遊星
ゆうせい イウ― [0] 【遊星】
⇒わくせい(惑星)
遊星
ゆうせい【遊星】
a planet.→英和
遊星歯車装置
ゆうせいはぐるまそうち イウ―サウチ [9] 【遊星歯車装置】
二種の歯車をかみ合わせ,おのおのの軸をつないで,一つの歯車のまわりを他がかみ合いながら回るようにした歯車装置。かみ合いながら回る歯車を遊星歯車,中心になる方を太陽歯車という。自動車の差動歯車装置などに用いられる。
遊星歯車装置[図]
遊楽
ゆうらく イウ― [0] 【遊楽】 (名)スル
山野・温泉などに行って遊び楽しむこと。遊びまわること。行楽。「四十五迄に一生の家をかため―する事に極まれり/浮世草子・永代蔵 4」
遊楽
ゆうがく イウ― [0] 【遊楽】
(1)音楽を奏し舞を舞うこと。歌舞。
(2)猿楽能。「―の道は一切物まね也といへども/申楽談儀」
遊標
ゆうひょう イウヘウ [0] 【遊標】
⇒バーニヤ
遊歩
ゆうほ イウ― [1] 【遊歩】 (名)スル
ゆっくり歩くこと。そぞろ歩きすること。散歩。「庭園を―する時は/経国美談(竜渓)」
遊歩する
ゆうほ【遊歩する】
take a walk.→英和
‖遊歩甲板 a promenade deck.遊歩道 a promenade.
遊歩場
ゆうほじょう イウ―ヂヤウ [0] 【遊歩場】
遊歩する場所。散歩場。
遊歩道
ゆうほどう イウ―ダウ [3] 【遊歩道】
散歩に適するようにつくった歩道。散歩道。プロムナード。
遊歴
ゆうれき イウ― [0] 【遊歴】 (名)スル
各地をめぐり歩くこと。遍歴。「諸国を―する書画家等の/渋江抽斎(鴎外)」
遊民
ゆうみん イウ― [0] 【遊民・游民】
職業にもつかず,遊んで暮らしている人。のらくらもの。遊手。「高等―」
遊水
ゆうすい イウ― [0] 【遊水】 (名)スル
洪水のために河川の水が流れ出てたまること。
遊水池
ゆうすいち イウ― [3] 【遊水池】
遊水の一部を一時貯留して,流量の調整をはかる,人工または天然の池。
遊泳
ゆうえい イウ― [0] 【遊泳・游泳】 (名)スル
(1)泳ぐこと。水泳。「―禁止」
(2)じょうずに世間を渡ること。世渡り。「―術にたけている」
遊泳
ゆうえい【遊泳】
swimming.→英和
〜禁止になる Swimming is prohibited.
遊泳動物
ゆうえいどうぶつ イウ― [5] 【遊泳動物】
水生動物のうち,強い遊泳力をもち,水流とは無関係に水中を遊泳して生活する動物の総称。魚類やクジラ類など。
遊泳生物
ゆうえいせいぶつ イウ― [5] 【遊泳生物】
⇒ネクトン
遊漁
ゆうぎょ イウ― [1] 【遊漁】
職業としてではなく,楽しみとして釣りや漁(リヨウ)をすること。「―料」「―船」
遊漁
ゆうりょう イウレフ [0] 【遊漁】 (名)スル
漁をして楽しむこと。
遊牝
つるび 【交尾・孳尾・遊牝】
交尾。「馬を牽(ヒ)きて前に就(イタ)して―せしむ/日本書紀(武烈訓)」
遊牝ぶ
つる・ぶ 【交尾ぶ・孳尾ぶ・遊牝ぶ】 (動バ四)
〔「連ぶ」と同源〕
「つるむ(交尾)」に同じ。「他の烏遞(タガイ)に来たりて―・ぶ/霊異記(中訓注)」
遊牝む
つる・む [2] 【交尾む・孳尾む・遊牝む】 (動マ五[四])
〔「つるぶ」の転〕
動物の雌と雄が交尾する。「犬が―・む」
遊牧
ゆうぼく【遊牧】
nomadism.→英和
〜の生活 a nomadic life.〜の民 nomads;a wandering tribe.
遊牧
ゆうぼく イウ― [0] 【遊牧】 (名)スル
一定の土地に定住せず,牛や羊などの家畜とともに水や草を求めて移動し,家畜を飼養する牧畜形態。
遊牧民
ゆうぼくみん イウ― [4] 【遊牧民】
遊牧しながら生活を営む人々。中央アジア・モンゴル・サハラなどの乾燥・砂漠地帯に分布。遊牧民族。
遊猟
ゆうりょう イウレフ [0] 【遊猟】 (名)スル
猟をして楽しむこと。
遊禍
ゆうか イウクワ [1] 【遊禍】
陰陽道(オンヨウドウ)で,病気の治療・祈祷(キトウ)などを忌む日。一・五・九月は巳(ミ)の日,二・六・一〇月は寅(トラ)の日,三・七・一一月は亥(イ)の日,四・八・一二月は申(サル)の日。
遊糸
ゆうし イウ― [1] 【遊糸】
(1)蜘蛛(クモ)の糸が空中を飛んでいるもの。ゴッサマー。
→雪迎え
(2)糸遊(イトユウ)。
遊糸
あそぶいと 【遊糸】
〔遊糸(ユウシ)の訓読み〕
かげろう。いとゆう。「―を我より外に人や見るらむ/永久百首」
遊糸描
ゆうしびょう イウ―ベウ [0] 【遊糸描】
東洋画の線描の一種。細いなよやかな線。
遊義門
ゆうぎもん イウギ― 【遊義門・遊宜門】
平安京内裏内郭十二門の一。西面し,陰明門の北にあった。右廂門(ウシヨウモン)。
→内裏
遊脚
ゆうきゃく イウ― [0] 【遊脚】
人体立像で,身体の重みのかからない方の脚。
遊興
ゆうきょう イウ― [0] 【遊興】 (名)スル
おもしろく遊ぶこと。特に,料理屋や待合などで酒を飲んだりして遊ぶこと。「―にふける」「金にまかせて―する」
遊興する
ゆうきょう【遊興する】
make merry;have a spree.→英和
遊興(飲食)税 the amusement (eating and drinking) tax.
遊舞
ゆうぶ イウ― [1] 【遊舞】 (名)スル
舞い遊ぶこと。「踏歌放吟,牧童の―するもあれど/希臘思潮を論ず(敏)」
遊船
ゆうせん イウ― [0] 【遊船】
船遊びの船。特に夏,納涼のため川や海などに出す船をいう。[季]夏。
遊船宿
ゆうせんやど イウ― [5] 【遊船宿】
遊船を仕立てて貸すことを業とする家。船宿。
遊芸
ゆうげい【遊芸】
accomplishments.
遊芸
ゆうげい イウ― [0][1] 【遊芸】
遊びごとに関する芸能。茶の湯・生け花・音曲・舞踊などの類。
遊蕩
ゆうとう イウタウ [0] 【遊蕩】 (名)スル
遊興にふけること。酒や淫事におぼれること。放蕩。
遊蕩児
ゆうとうじ イウタウ― [3] 【遊蕩児】
遊蕩をする人。放蕩者。遊冶郎(ユウヤロウ)。遊び人。
遊行
ゆぎょう [0] 【遊行】 (名)スル
(1)僧が各地をめぐり歩いて修行または教化すること。行脚(アンギヤ)。
(2)出歩くこと。ぶらぶら歩くこと。「つれづれなる時は,これを友として―す/方丈記」
(3)「遊行聖」の略。
遊行
ゆうこう イウカウ [0] 【遊行】 (名)スル
(1)遊び歩くこと。うかれ歩くこと。
(2)あてもなく歩くこと。「僕異邦に―すること已に四年/花柳春話(純一郎)」
→ゆぎょう
遊行上人
ゆぎょうしょうにん [4] 【遊行上人】
(1)各地を遊行して歩く僧。
(2)時宗の総本山遊行寺(清浄光寺)の歴代住職のこと。特に,開祖一遍またはその弟子の真教のことをいう。
遊行宗
ゆぎょうしゅう [2] 【遊行宗】
時宗(ジシユウ)の異名。
遊行寺
ゆぎょうじ 【遊行寺】
⇒清浄光寺(シヨウジヨウコウジ)
遊行柳
ゆぎょうやなぎ ユギヤウ― 【遊行柳】
能の一。観世信光作。三番目物。諸国行脚の遊行上人が白河の関を越えると,朽木柳の精の化身である老翁から道を教えられ,十念を授けて成仏(ジヨウブツ)させる。
遊行派
ゆぎょうは 【遊行派】
時宗十二派の一。真教を開祖とし,京都金光寺を本山とする。
遊行聖
ゆぎょうひじり [4] 【遊行聖】
諸国をめぐり歩いて,人々を教化する僧。ゆぎょう。
遊覧
ゆうらん イウ― [0] 【遊覧】 (名)スル
あちこち見物してまわること。「東京都内を―する」「―バス」「―船」
遊覧する
ゆうらん【遊覧する】
go on a sight-seeing trip[tour];go sight-seeing;do[see]the sights <of> .‖遊覧案内所 a tourist bureau.遊覧客 a sightseer;a visitor.遊覧船 a pleasure boat.遊覧地 a tourist resort.遊覧バス a sight-seeing bus.遊覧切符 an excursion ticket.
遊覧飛行
ゆうらんひこう イウ―カウ [5][6] 【遊覧飛行】
遊覧を目的とした飛行。
遊観
ゆうかん イウクワン [0] 【遊観】 (名)スル
遊び歩いて見物すること。遊覧。「昨日は舞場(オドリバ)今日は劇場(シバイ)日として―せざるはなし/花柳春話(純一郎)」
遊説
ゆうぜい イウ― [0] 【遊説】 (名)スル
意見や主義・主張を説いてまわること。特に,政治家が各地を演説してまわること。「全国を―して歩く」
遊説する
ゆうぜい【遊説する】
go canvassing; <米> take[go on]the stump;→英和
stump <a district> .遊説員 a canvasser;→英和
<米> a stump speaker.
遊資
ゆうし イウ― [1] 【遊資】
「遊休資本」の略。
遊走子
ゆうそうし イウソウ― [3] 【遊走子】
無性生殖をする胞子の一種で,鞭毛を有し,水中を運動する能力があるもの。藻類・藻菌類その他の下等な菌類などに見られる。動胞子。
遊走細胞
ゆうそうさいぼう イウソウサイバウ [5] 【遊走細胞】
結合組織を構成する細胞の一種。リンパ球・単球・顆粒白血球・形質細胞および組織球・肥満細胞などで,組織内を比較的自由に移動する。
遊走腎
ゆうそうじん イウソウ― [3] 【遊走腎】
腎臓の固定が不十分なため,臥位に比べ立位で腎臓が著しく(5センチメートル以上)下方に移動すること。腰痛・背痛などを起こすことがある。
遊軍
ゆうぐん【遊軍】
reserve forces[corps].
遊軍
ゆうぐん イウ― [1] 【遊軍・游軍】
(1)待機していて,時機を見計らって出動し,味方を助ける部隊。遊撃隊。
(2)特定の,所属や任務が決められていないで,忙しい仕事やむずかしい仕事を援助する人たち。「―記者」
遊部
あそびべ [3] 【遊部】
古代の部民の一。天皇の葬礼の際に,棺や祭器などを用意し殯宮(アラキノミヤ)で呪術的な神事を行うことを職とした。
遊郭
ゆうかく イウクワク [0] 【遊郭・遊廓】
遊女を抱えた家が多く集まっている地域。くるわ。遊里。いろざと。いろまち。
遊郭
ゆうかく【遊郭】
licensed (prostitute) quarters;a redlight district.
遊里
ゆうり イウ― [1] 【遊里】
くるわ。遊郭。色里。
遊里語
ゆうりご イウ― [0] 【遊里語】
⇒郭言葉(クルワコトバ)
遊金
ゆうきん イウ― [0] 【遊金】
さしあたり使いみちがなくて,しまってある金・資本。あそびがね。あそびきん。
遊閑地
ゆうかんち イウカン― [3] 【遊閑地】
利用されていない土地。
遊離
ゆうり イウ― [1][0] 【遊離】 (名)スル
(1)他のものと離れて存在すること。「現実から―した議論」「クラスの中で―した存在になっている」
(2)化合物中の結合が切れて,原子または原子団が分離すること。また,原子または原子団が結合をつくらずに,他の物質中に存在していること。ゴムに含まれる遊離硫黄,鉄に含まれる遊離炭素は後者の例。
遊離する[させる]
ゆうり【遊離する[させる]】
isolate;→英和
separate <from> .→英和
〜した isolated;→英和
unrealistic (現実から).
遊離基
ゆうりき イウ― [3] 【遊離基】
不対電子をもつ原子団または原子。一般に,化学反応性が大きく,不安定。気相での光化学反応や熱化学反応,また工業化学上重要な各種の重合反応など,種々の化学反応の中間体として現れる。フリー-ラジカル。ラジカル。
遊離脂肪酸
ゆうりしぼうさん イウ―シバウ― [5] 【遊離脂肪酸】
脂肪が分解されて生じる脂肪酸で血漿(ケツシヨウ)中にアルブミンと結合して存在するもの。飢餓状態や糖尿病のときに,血漿中の濃度が極端に上昇する。非エステル型脂肪酸。
遊離魂
ゆうりこん イウ― [3] 【遊離魂】
肉体を離れた霊魂。
遊食
ゆうしょく イウ― [0] 【遊食】 (名)スル
職につかず遊び暮らすこと。いぐい。徒食。座食。遊手。
遊魚
ゆうぎょ イウ― [1] 【游魚・遊魚】
泳いでいる魚。
遊鳥
ゆうちょう イウテウ [0] 【遊鳥】
(1)遊んでいる鳥。
(2)他の鳥を誘い捕らえるためにつないでおく鳥。囮(オトリ)。
運
うん [1] 【運】
(1)人知でははかり知れない身の上の成り行き。めぐりあわせ。「―が悪い」「―を試す」
(2)幸せなめぐりあわせ。幸運。「―がなかった」
運
うん【運】
[運命]fate;→英和
destiny;→英和
one's lot;[幸運](good) luck;→英和
fortune;→英和
[機会]a chance.→英和
〜が良い(悪い) be (un)lucky[(un)fortunate];have good (bad,no) luck.〜良く(悪く) (un)fortunately;(un)luckily.〜をためす try[take]one's chance.〜を天に任せる trust to chance[luck,God];leave <a thing> to chance.
運び
はこび [0] 【運び】
(1)足を動かして移動すること。また,足などの動かし方や速さ。「かろやかな足の―」「わざわざのお―恐縮です」「筆の―」
(2)物事の進め方。また,進む具合。「話の―」
(3)物事が進行して,ある段階に至ること。「調印の―となる」
(4)料理屋などで,料理を客の席に運んだり,給仕をしたりする人。お運びさん。
運び出す
はこびだ・す [4] 【運び出す】 (動サ五[四])
物を運んで,ある所から外へ出す。「家財道具を―・す」
[可能] はこびだせる
運び屋
はこびや [0] 【運び屋】
盗品・麻薬・密輸品などを運搬する役の者。
運び点前
はこびてまえ [4] 【運び点前】
茶の湯で,風炉(フロ)・釜以外の器物を水屋から運び出して行う点前。
運び込む
はこびこ・む [4] 【運び込む】 (動マ五[四])
物を運んで,ある場所の中へ入れる。「ピアノを演奏会場へ―・む」
[可能] はこびこめる
運ぶ
はこ・ぶ [0] 【運ぶ】 (動バ五[四])
(1)物を他の場所に移す。移動させる。運搬する。「荷物を―・ぶ」「材木を船で―・ぶ」「タンポポの種が風に―・ばれてゆく」
(2)人がある場所へ行く。
(ア)主に「お運びになる」「お運び下さる」の形で,「行く」「来る」の尊敬表現として用いる。「わざわざお―・び下さって恐縮です」
(イ)ある場所へ出かけて行く。「歩(ホ)を―・ぶ」「何度も役所まで足を―・んでやっと認可を受けた」
(3)事をうまく進行・進展させる。「計画どおりことを―・ぶ」「手ぎわよく仕事を―・ぶ」「これ(=刹那)を―・びて止まざれば/徒然 108」
(4)道具を使ってある仕事をする。「筆を―・ぶ(=モノヲカク)」「針を―・ぶ」
(5)ものごとが進行・進展する。「とんとん拍子に話が―・んだ」「交渉がうまく―・ぶ」
[可能] はこべる
運ぶ
はこぶ【運ぶ】
carry;→英和
convey.→英和
すらすらと〜 go on smoothly[well].
運上
うんじょう [0] 【運上】
(1)〔「運送上納」の意〕
中世,公の物,特に年貢を京に運送し上納すること。
〔室町末期より「課税」の意に使われた〕
(2)江戸時代の雑税。商・工・漁・運送業者などに課した。種類はさまざまで,すべて金納。営業税と免許手数料の二通りの性質のものがあった。運上金。
運上山
うんじょうやま 【運上山】
江戸時代,運上を納めることで使用収益を許された山野。
運上所
うんじょうしょ [0][5] 【運上所】
(1)江戸時代,運上をつかさどった役所。
(2)幕末から明治初年にかけて,輸出入貨物の取り締まりや関税の徴収を行なった開港場の役所。今日の税関の前身。
運上方
うんじょうかた [0] 【運上方】
江戸時代,運上をつかさどった役人。
運上物
うんじょうもの [0] 【運上物】
中世,運上して納入した金品。
運任せ
うんまかせ [3] 【運任せ】 (名・形動)
事の成り行きを運に任せること。運次第。
運休
うんきゅう [0] 【運休】 (名)スル
〔「運転休止」「運航休止」の略〕
定期的に動く交通機関が運転・運航をとりやめること。「大雪のため列車が―する」
運休
うんきゅう【運休】
suspension <of the railroad[railway]service> .→英和
〜になっている <The bus service> is suspended.
運動
うんどう【運動】
(1)[物体の]movement;→英和
motion.→英和
(2)[身体の](physical) exercise;→英和
[競技]sports;→英和
an outdoor game.(3)[奔走]a movement;a drive;→英和
[選挙などの]a campaign;→英和
[政治的]an agitation.‖運動員 a campaign agent;a canvasser.運動会 <hold> an athletic meet(ing)[ <英> sports];[運動会の日]a sports day.運動競技 athletic[track and field]events.運動具(店) (a) sporting goods (store).運動靴 sports shoes.運動資金 campaign funds.運動場 a playground;[屋内の]a gymnasium; <話> a gym.運動選手 a sportsman;an athlete.運動不足(のために) (through) lack of exercise.運動神経が発達している(鈍い) have good (slow) reflexes.
運動
うんどう [0] 【運動】 (名)スル
(1)物体が,時間の経過とともに空間内の位置を変える現象。
⇔静止
「分子の―」
(2)健康や楽しみのために体を動かすこと。
(ア)体操や競技などをすること。スポーツ。「何か―してますか」「―選手」
(イ)ぶらぶらと歩くこと。散歩。「―に便宜なる場所とも見えねば/当世書生気質(逍遥)」
(3)目的を達成するために積極的に行動すること。「学生―」「緑化―」「選挙―をする」
(4)物がめぐり動くこと。また,物事の状態が時とともに変化すること。
運動の法則
うんどうのほうそく [0] 【運動の法則】
物体の運動を説明する基本的な法則。普通は古典力学の基礎であるニュートンの運動の三法則をさす。(1)第一法則(慣性の法則)静止または等速直線運動をする物体は力が作用しないかぎりその状態を保つ。(2)第二法則(ニュートンの運動方程式)物体に外力がはたらくとその方向に,力に比例し質量に反比例した加速度を生ずる。(3)第三法則(作用反作用の法則)物体が他の物体に力を及ぼすとき,相手の物体は同一直線上にあって大きさが等しい逆向きの力をはたらき返す。
運動エネルギー
うんどうエネルギー [6] 【運動―】
運動している物体がもつエネルギー。古典力学では,質量 � 速さ � の質点の運動エネルギーは ��²/2 である。
運動中枢
うんどうちゅうすう [5] 【運動中枢】
筋肉運動を支配する神経中枢。哺乳類では大脳皮質の運動野およびその連合野がこれにあたる。
運動会
うんどうかい [3] 【運動会】
大勢でいろいろの運動競技や遊戯をする催し。学校の行事となったのは明治30年代で,それまでは遠足の意味でも使われた。[季]秋。「社内大―」
運動具
うんどうぐ [3] 【運動具】
体育・スポーツに用いられる道具。
運動員
うんどういん [3] 【運動員】
ある目的や目標を実現するために働く人。「選挙の―」
運動場
うんどうじょう [0] 【運動場】
運動競技ができるように整地され,種々の器具が設置されている場所。グラウンド。うんどうば。
運動失調
うんどうしっちょう [5] 【運動失調】
個々の筋肉には異常はないが,いくつかの筋の協調運動の障害のため複雑な運動ができなくなる症状。起立時の平衡障害と歩行時の躯幹(クカン)失調・四肢失調に大別される。
運動学
うんどうがく [3] 【運動学】
力の詳細には立ち入らずに,物体の運動のみを記述する方法を論ずる学問の分野。位置の移動や,その時間変化などを調べる。
運動家
うんどうか [0] 【運動家】
(1)運動競技の選手や運動を好んでする人。スポーツマン。
(2)社会運動や政治運動に専念している人。
運動性失語症
うんどうせいしつごしょう [0] 【運動性失語症】
失語症のうち,主に言語の表出(意味のある文章を喋ることなど)が障害されているもの。
運動性言語中枢
うんどうせいげんごちゅうすう [10] 【運動性言語中枢】
⇒ブローカ領(リヨウ)
運動摩擦
うんどうまさつ [5] 【運動摩擦】
物体が他の物体と接触して運動するとき,接触表面から接線方向にうける抵抗力のこと。すべり摩擦ところがり摩擦がある。動摩擦。
⇔静止摩擦
運動方程式
うんどうほうていしき [7] 【運動方程式】
物体の運動を決める方程式。ニュートンの第二法則による運動方程式から,四元の運動量を用いて表された相対論的力学で用いられるものまで,いろいろなかたちで導かれている。
運動星団
うんどうせいだん [5] 【運動星団】
長年月の間に,天球に対して共通な一定の方向に運動して行くように見える星の集団。ヒアデス星団・大熊座運動星団など。
運動療法
うんどうりょうほう [5] 【運動療法】
失ったり,減退した運動機能を回復するために行う運動訓練。
運動神経
うんどうしんけい [5] 【運動神経】
(1)骨格筋の運動を支配する末梢神経。神経系の中枢に起きた興奮を末梢に伝える遠心性神経で,脳神経(動眼神経・滑車神経・三叉神経・外転神経・顔面神経・舌咽神経・迷走神経・副神経・舌下神経)と,脊髄から起こり前根を通って各筋肉に神経枝を出している脊髄神経とがある。
⇔感覚神経
(2)運動を巧みにこなす能力。
運動競技
うんどうきょうぎ [5] 【運動競技】
運動の能力や技術を,決められた規則のもとで競い合うこと。スポーツ。
運動費
うんどうひ [3] 【運動費】
社会運動や政治運動などで運動を進めるのに必要な費用。
運動資金
うんどうしきん [5][6] 【運動資金】
「運動費(ウンドウヒ)」に同じ。
運動野
うんどうや [3] 【運動野】
大脳皮質の随意運動に関係する領域。運動領。
運動量
うんどうりょう [3] 【運動量】
物体の質量と速度の積であらわされる物理量。運動の第二法則から,その時間的変化の割合が質点にはたらく力に等しい。相対論では四元ベクトルであるエネルギー・運動量の空間成分である。
運動量保存の法則
うんどうりょうほぞんのほうそく [3][0] 【運動量保存の法則】
質点系に外力がはたらかなければ,その系の運動量の和は変化しないという法則。この時,質点系の重心は等速度運動をする。
運動障害
うんどうしょうがい [5] 【運動障害】
運動神経経路の疾病によって起こる随意運動の障害。右または左半身が麻痺(マヒ)する片麻痺に代表される中枢性麻痺と,脊髄性小児麻痺や脊髄性筋萎縮症などにみられる弛緩(シカン)性麻痺を示す末梢性麻痺に分けられる。
運動靴
うんどうぐつ [3] 【運動靴】
ズックやビニールのゴム底靴で軽くて運動に適した靴。
運動麻痺
うんどうまひ [5] 【運動麻痺】
筋肉を意識的に動かすことができなくなる症状。
運勢
うんせい【運勢】
one's fortune.〜が良い(悪い) be (un)lucky.〜を見てもらう have one's fortune told.
運勢
うんせい [1] 【運勢】
幸・不幸の巡ってくる具合。運命の勢い。「―を占う」
運否
うんぷ [1] 【運否】
幸運と不運。運不運。「―の境(サカイ)」
運否天賦
うんぷてんぷ [4] 【運否天賦】
人の吉凶は天がきめるということ。運にまかせること。「勝負は―」
運命
うんめい【運命】
fate;→英和
destiny;→英和
fortune;→英和
one's lot.⇒運.〜を切り開く seek one's fortune.〜を共にする share the fate <with> .‖運命論者 a fatalist.
運命
うんめい 【運命】
〔第一楽章冒頭の主題に関して,作曲者自身が「運命はかく扉をたたく」と語ったと伝えられるところから〕
ベートーベンの交響曲第五番ハ短調の日本での通称。1808年完成。
→「運命」(ベートーベン)[音声]
運命
うんめい [1] 【運命】
(1)超自然的な力に支配されて,人の上に訪れるめぐりあわせ。天命によって定められた人の運。「すべて―のしからしめるところ」「これも―とあきらめる」
(2)今後の成り行き。将来。「主人公の―やいかに」
運命付ける
うんめいづ・ける [6] 【運命付ける】 (動カ下一)
運命としてあらかじめ決める。「二人の出会いは―・けられていた」
運命共同体
うんめいきょうどうたい [1] 【運命共同体】
一方の盛衰がそのまま他方の盛衰となるような関係にあること。
運命劇
うんめいげき [3] 【運命劇】
運命の支配と,それにあらがう個人の意志との間の葛藤を主題とする劇。ソフォクレスの「オイディプス王」など。
運命愛
うんめいあい [3] 【運命愛】
〔(ラテン) amor fati〕
ニーチェの用語。永劫回帰の法則を受け入れ,あるがままの生を勇気をもって肯定すること。
運命的
うんめいてき [0] 【運命的】 (形動)
運命として定まっているとしか考えられないさま。宿命的。「―な出会い」
運命論
うんめいろん [3] 【運命論】
一切の出来事は運命によってあらかじめ決定されており,人間の意志や選択は無力であるとする考え方。宿命論。宿命観。
運命論者
うんめいろんじゃ 【運命論者】
小説。国木田独歩作。1903年(明治36)「山比古」に発表。異父妹と知らずに結婚した主人公の運命論的・虚無的な人生観を描く。
運営
うんえい [0] 【運営】 (名)スル
組織や機構などを動かし,うまく機能するようにすること。「―方針」「会を―する」
運営
うんえい【運営】
management;→英和
operation.→英和
〜する manage;→英和
operate;→英和
conduct.→英和
‖運営委員会[国会の]the Steering Committee.
運尽く
うんずく 【運尽く】
事の成り行きを運にまかせること。運まかせ。「此の上は―,神力にまかせん/浄瑠璃・大職冠」
運座
うんざ [0] 【運座】
(1)江戸時代後期の月並俳諧で,兼題のほかに席題によって句作し,宗匠の即点を受ける会。
(2)明治時代以降,連衆一同が一定の題で句を作り,優れた句を互選する会。膝回しと袋回しの二方法がある。伊藤松宇・正岡子規らが新しく定式化した。
運弓
うんきゅう [0] 【運弓】
バイオリン・チェロなどの擦弦楽器を演奏する際の,弓の運びや操作。
運弓法
うんきゅうほう [0] 【運弓法】
バイオリンやチェロなどの弦楽器を奏する際の弓を用いる技法。ボーイング。
運慶
うんけい 【運慶】
(?-1223) 鎌倉前期の仏師。康慶の子。慶派を代表する仏師。写実的な作風で男性的な体躯と自由な動きをもった仏像を制作。文献上には作例が多いが,確実な作品は円成寺大日如来像,快慶との共作の東大寺南大門仁王像など。
運指
うんし [0][1] 【運指】
楽器を演奏する際の指の運び。ゆびづかい。「―法」
運搬
うんぱん [0] 【運搬】 (名)スル
人や物を運び移すこと。「食糧を―する」
運搬
うんぱん【運搬(する)】
⇒運送.
運搬RNA
うんぱんアールエヌエー [10] 【運搬 RNA 】
⇒転移 RNA
運搬作用
うんぱんさよう [5] 【運搬作用】
風・水・氷河など自然の力で土砂や岩石が運び移される作用。
運星
うんせい [1] 【運星】
人の運命をつかさどるという,星のめぐり合わせ。星まわり。
運材
うんざい [0] 【運材】
切り出して集めた木材を,集積地などに運ぶこと。「陸上―」「水上―」
運根鈍
うんこんどん [1] 【運根鈍】
成功するためには,幸運と根気と,ねばり強さの三つが必要であるというたとえ。うんどんこん。
運次第
うんしだい [3] 【運次第】
事の成否が運のよしあしにかかっていること。運まかせ。「できるかどうかは―だ」
運歩
うんぽ [1] 【運歩】
(1)歩を進めること。歩くこと。
(2)持ち運ぶこと。
(3)事の成り行き。「基教(=キリスト教)の我邦に侵入せんこと是自然の―にして/明六雑誌 3」
運歩色葉集
うんぽいろはしゅう 【運歩色葉集】
室町時代の辞書。編者未詳。三冊。1547〜48年成立。約一万七千語を頭音によりイロハ四四部に分類。俗語・百科語彙も多い。
運気
うんき [1] 【運気】
(1)自然現象に現れる人の運勢。
(2)陰陽道(オンヨウドウ)や漢方医学で,天地・人体を貫いて存在するとされた五運六気。
運河
うんが [1] 【運河】
船の運航・水利・灌漑(カンガイ)・排水・給水などのため,人工的に陸地を掘ってつくった水路。特に,船の運航のための水路にいう。
〔明治期には「うんか」とも〕
運河
うんが【運河(を開く)】
(dig[cut,make,build]) a canal.→英和
パナマ(スエズ)運河 the Panama (Suez) Canal.
運漕
うんそう [0] 【運漕】 (名)スル
船で貨物を運ぶこと。
運用
うんよう [0] 【運用】 (名)スル
(1)物の機能を生かして用いること。活用。「法の―をめぐって論争する」
(2)金銭を利殖などの目的のために他の財産形態に変えること。「財産を―する」
(3)運転。特に,操船。
運用する
うんよう【運用する】
employ <one's capital,funds> ;→英和
apply <a law> ;→英和
use;→英和
work;→英和
invest (投資する).→英和
運祚
うんそ [1] 【運祚】
天子の位。帝位。
運積土
うんせきど [4][3] 【運積土】
河水・氷河・風・重力などによって,他の位置から運ばれてきた砕屑物(サイセツブツ)が堆積してできた土壌。
⇔残積土
運筆
うんぴつ【運筆】
the use of the brush;→英和
strokes of the brush.
運筆
うんぴつ [0] 【運筆】
文字を書くときの筆の動かし方。字の書き方。筆遣い。「勢いのある―」
運算
うんざん【運算】
calculation.〜する calculate;→英和
figure out <a sum> .
運算
うんざん [0] 【運算】 (名)スル
「演算」に同じ。
運脚
うんきゃく 【運脚】
律令時代に,租税の庸(ヨウ)・調を都まで運んだ人夫。農民にとって重い負担となった。脚夫。担夫。
運航
うんこう【運航】
operation;→英和
service.→英和
〜する operate;→英和
run <ships> .→英和
運航
うんこう [0] 【運航】 (名)スル
船・航空機が航路を進むこと。「島へは一日一便だけ―している」
運行
うんこう [0] 【運行】 (名)スル
(1)バス・列車などが定まった道筋を動くこと。「ダイヤどおりに―する」
(2)天体がきまった軌道を進んで行くこと。「星の―」
運行
うんこう【運行】
movement;→英和
《天》revolution.→英和
〜する go[move](a)round <the earth> ;revolve.→英和
運試し
うんだめし [3] 【運試し】
運がよいかどうかを何かの結果によって判断しようとすること。「―に応募してみる」
運賃
うんちん【運賃】
[旅客の]a (passenger) fare;[貨物の]freight[ <英> goods]rates;carriage;→英和
shipping expenses.‖運賃後払い freight to collect.運賃先(方)払 carriage[freight]forward.運賃支払済 carriage[freight]paid.運賃精算所 a fare adjustment office.
運賃
うんちん [1] 【運賃】
人が乗り物に乗るとき,あるいは貨物輸送を依頼するときに払う費用。特に,交通機関・タクシーなどでは輸送距離に応じた料金をいう。「鉄道―」「―表」
→料金
運賃保険
うんちんほけん [5] 【運賃保険】
運送保険の一種。貨物が目的地(仕向け港)に届かず運賃を得られなかったときの損失を補う保険。
運賃前払い
うんちんまえばらい [1][3] 【運賃前払い】
貨物の輸送を依頼するときに,荷送人が依頼時に運賃を払うこと。運賃元地払い。運賃元払い。
運賃表
うんちんひょう [0] 【運賃表】
旅客または貨物の運賃を種別・距離別・重量別などによって示した表。
運転
うんてん【運転】
operation;→英和
<the railway> service;→英和
[運用]employment <of one's capital> .〜する run <a train> ;→英和
drive <a car> ;→英和
operate <a machine> ;→英和
employ <one's capital> .→英和
〜を誤る lose the control of the steering wheel (自動車).‖運転系統 <bus> routes.運転免許証 <米> a driver's license; <英> a driving licence.運転資金 working[operating]funds.運転手[自動車の]a driver;a chauffeur;[列車の] <米> an engineer; <英> an engine driver;[電車の]a motorman;[機械の]an operator.
運転
うんてん [0] 【運転】 (名)スル
(1)機械を操作して作動させること。また,機械が動くこと。「電車を―する」「―中のタービン発電機」
(2)資金などをやりくりして活用すること。運用。
(3)めぐり回ること。日月・時節などがめぐり移ること。「地球も正則(キマリドオ)り―して/当世書生気質(逍遥)」
運転免許
うんてんめんきょ [5] 【運転免許】
道路における自動車または原動機付き自転車の運転資格。道路交通法に基づいて,公安委員会が与える。
運転台
うんてんだい [0] 【運転台】
乗り物で,運転に必要な装置を備え,運転する人が席を占めるように設けた場所。運転席。
運転在庫
うんてんざいこ [5] 【運転在庫】
⇒ランニング-ストック
運転士
うんてんし [3] 【運転士】
電車・自動車を運転する業務に従事する人。
運転手
うんてんしゅ [3] 【運転手】
電車・自動車などの運転をする人。
運転時計
うんてんどけい [5] 【運転時計】
天体望遠鏡の向きを天体の日周運動に合わせて動かすため,モーターをコントロールし,赤道儀の極軸を一恒星日に一回転させるための装置。
運転系統
うんてんけいとう [5] 【運転系統】
(1)電車・バスなどの系統を路線経路によってまとめたもの。
(2)乗り物で,運転に関連する一連の機械。「―に欠陥がある」
運転資本
うんてんしほん [5] 【運転資本】
企業が原料購入や人件費の支払い,あるいは在庫投資などの日常活動に必要とする短期の資金。
→回転資金
運転資金
うんてんしきん [5][6] 【運転資金】
企業が運転資本にあてる資金。
→回転資金
運載
うんさい [0] 【運載】
〔「うんざい」とも〕
舟や車に物を載せて運ぶこと。
運輸
うんゆ【運輸】
<米> transportation;→英和
<英> transport.→英和
運輸省(大臣) the Ministry (Minister) of Transport.
運輸
うんゆ [1] 【運輸】
〔「ゆ」は「しゅ(輸)」の慣用読み〕
旅客・貨物を運ぶこと。輸送。「―業」
運輸大臣
うんゆだいじん [4] 【運輸大臣】
運輸省の長である国務大臣。
運輸省
うんゆしょう [3] 【運輸省】
国の行政機関の一。空水陸の交通運輸,および関連する倉庫業・観光・気象などの事項を取り扱う。海運・港湾・鉄道監督などの内局,海上保安庁・気象庁などの外局,その他の機関を設置。また,運輸大臣の諮問機関として運輸審議会を常置。1945年(昭和20)に運輸通信省を改編して発足。
運送
うんそう [0] 【運送】 (名)スル
品物を運ぶこと。運搬。「貨物の―」「荷物だけ先に―する」
運送
うんそう【運送】
<米> transportation;→英和
shipping;→英和
<英> transport.→英和
〜する carry;→英和
transport;ship.→英和
‖運送業者 a forwarding agent.運送店 a shipping[freight,forwarding,an express]agency.運送費[料]cost of transport(ation);freight (rates);shipping expenses;carriage.陸(海)上運送 ground[land](ocean,water) transport(ation).
運送人
うんそうにん [0] 【運送人】
商法上,陸上または湖川・港湾において,他人と運送契約を結び,物品または旅客の運送を引き受けることを業とする人。
運送保険
うんそうほけん [5] 【運送保険】
陸上(湖・川・港湾を含む)の運送中に生ずる運送品の損害を填補(テンポ)するための損害保険。
→海上保険
運送取扱人
うんそうとりあつかいにん [0] 【運送取扱人】
物品運送の取次を業とする者。荷主から依頼を受け,運送人と自己の名をもって運送契約を結ぶ。
運送契約
うんそうけいやく [5] 【運送契約】
運送人が貨物または旅客を運送することを約束し,相手方がこれに対して報酬を支払うことを約束する契約。
運送店
うんそうてん [3] 【運送店】
主にトラックによる貨物の運送,および運送の取次を業とする店。
運送料
うんそうりょう [3] 【運送料】
運送の報酬として支払われる料金。運送賃。運賃。
運送業
うんそうぎょう [3] 【運送業】
運賃または手数料を受け取って,貨物や旅客を輸送する営業。
運送状
うんそうじょう [0] 【運送状】
物品の陸上運送契約において,荷送人が運送人の請求により交付する証書。送り状。
運送船
うんそうせん [0] 【運送船】
貨物を輸送する船。
運送証券
うんそうしょうけん [5] 【運送証券】
貨物引換証・船荷証券の総称。
運送賃
うんそうちん [3] 【運送賃】
運送の対価として運送者・運送業者が受け取る報酬。運送料。運賃。
運針
うんしん [0] 【運針】
裁縫で,針の運び方。普通,和裁の基本的縫い方であるぐし縫いをいう。
運針縫い
うんしんぬい [0] 【運針縫い】
「ぐし縫い」に同じ。
運鈍根
うんどんこん [1] 【運鈍根】
⇒うんこんどん(運根鈍)
運鉱船
うんこうせん ウンクワウ― [0] 【運鉱船】
鉱石運搬船。
遍
へん 【遍・返】 (接尾)
〔上に来る語によっては「ぺん」「ベん」となる〕
助数詞。動作・作用の回数を数えるのに用いる。たび。度。回。「二―答えたが,相手に聞こえなかった」「一〇―も繰り返して練習する」「読書百―意おのずから通ず」
遍く
あまねく [3] 【遍く・普く】 (副)
〔形容詞「あまねし」の連用形から〕
すべてにわたって。すみずみまで。広く。「―知れ渡る」
遍く
あまねく【遍く】
universally;→英和
everywhere;→英和
throughout[all over] <the land> .→英和
遍し
あまね・し 【遍し・普し】 (形ク)
すみずみまで及ばない所がない。広く行き渡っている。あばねし。「木末(コヌレ)―・く色付きにけり/万葉 1553」
遍す
へん・す 【遍す】 (動サ変)
もれなく行き渡る。あまねく存在する。「此の像,虚空に―・し給ひにき/今昔 6」
遍参
へんざん [0] 【遍参】
〔仏〕 禅僧が各地の師のもとを訪れ,修行してまわること。「―の僧/読本・雨月(青頭巾)」
遍在
へんざい【遍在】
omnipresence.→英和
〜する be omnipresent.
遍在
へんざい [0] 【遍在】 (名)スル
あまねく存在すること。どこにでも存在すること。「神は世界に―するという説」
遍昭
へんじょう ヘンゼウ 【遍昭・遍照】
(816-890) 平安前期の僧・歌人。六歌仙・三十六歌仙の一人。俗名,良岑宗貞(ヨシミネノムネサダ)。桓武天皇の孫。大納言安世の子。素性の父。左近衛少将・蔵人頭に進むが仁明天皇の崩御にあい出家。京都花山に元慶寺を創設。歌は軽妙洒脱。古今集以下の勅撰集に三五首入集。花山僧正。家集「遍昭集」
遍歴
へんれき [0] 【遍歴】 (名)スル
(1)いろいろな地方を巡り歩くこと。「諸国を―する」
(2)さまざまな経験をすること。「豊富な女性―」
遍歴
へんれき【遍歴】
travels.〜する travel about.
遍満
へんまん [0] 【遍満】 (名)スル
あまねく満ちること。「無数の光明かがやきて十方界に―す/栄花(鳥の舞)」
遍照
へんじょう ヘンゼウ 【遍昭・遍照】
(816-890) 平安前期の僧・歌人。六歌仙・三十六歌仙の一人。俗名,良岑宗貞(ヨシミネノムネサダ)。桓武天皇の孫。大納言安世の子。素性の父。左近衛少将・蔵人頭に進むが仁明天皇の崩御にあい出家。京都花山に元慶寺を創設。歌は軽妙洒脱。古今集以下の勅撰集に三五首入集。花山僧正。家集「遍昭集」
遍照
へんじょう [0] 【遍照】 (名)スル
〔「へんしょう」とも〕
あまねく照らすこと。
遍照如来
へんじょうにょらい 【遍照如来】
大日如来の別名。
遍照遮那仏
へんじょうしゃなぶつ 【遍照遮那仏】
毘盧遮那(ビルシヤナ)仏の別名。
遍照金剛
へんじょうこんごう 【遍照金剛】
〔仏〕 大日如来の別名。その光があまねく世界を照らし,その存在は金剛のように堅固であることからいう。
遍界
へんかい [0] 【遍界・徧界】
〔仏〕 全世界。三千世界。
遍羅
べら [0] 【遍羅・倍良】
スズキ目ベラ科の海魚の総称。全長20〜40センチメートルほどのものが多い。キュウセン・ニシキベラ・テンスなど日本近海に約一二五種がいて,体色が鮮やかなものが多く,雌雄で体色・斑紋を異にするものもある。観賞魚。暖海の沿岸に広く分布。[季]夏。
遍路
へんろ [1] 【遍路】
祈願のために,弘法大師修行の遺跡である四国八十八か所の霊場を巡り歩くこと。また,その人。「―宿」「お―さん」[季]春。《道のべに阿波の―の墓あはれ/虚子》
遍路
へんろ【遍路】
a pilgrimage;→英和
a pilgrim (人).→英和
〜の旅に出る go on a pilgrimage.
遍路姿
へんろすがた [4] 【遍路姿】
遍路をする時の服装。白木綿の衣服を着て同行二人と記した菅笠をかぶり,手甲・脚半をつけ,頭陀袋(ズダブクロ)と鈴・金剛杖を持つ。
遍身
へんしん [0] 【遍身】
からだじゅう。総身。全身。
遍遊
へんゆう [0] 【遍遊】 (名)スル
各地を歩き回ること。「海外を―し/新聞雑誌 18」
過
か クワ 【過】
■一■ [1] (名)
(1)あやまち。「自らの―を悔いる」
(2)「過去」の略。「―・現・未の三世」
(3)実際より大げさなこと。誇張されていること。「かように―をば申せども/狂言・鼻取相撲」
■二■ (接頭)
(1)漢語に付いて,度がすぎていることを表す。「―保護」
(2)〔化〕 同一元素を含む類似の化合物のうち,中心元素の原子数が,基準となるものより多いことを表す。酸素を含む酸(オキソ酸)では,中心原子の酸化数が基準となるものより多いことを表す。「―酸化物」「―塩素酸」「―マンガン酸」
過ぎ
−すぎ【−過ぎ】
past;→英和
after;→英和
over.→英和
3時〜 past three o'clock.1時5分〜 It is five past[ <米> after]one.5日〜まで till after the fifth.→英和
過ぎ
すぎ [2] 【過ぎ】
(1)時間・年齢などを表す語の下に付いて,その時間や年齢をすでにすぎていることを表す。「七時―に帰る」「四〇―の女」
(2)動詞の連用形の下に付いて,その程度が度を超していることを表す。「食べ―」「太り―」
過ぎし
すぎし 【過ぎし】 (連語)
〔動詞「過ぐ」の連用形に助動詞「き」の連体形が付いたもの〕
過ぎ去った。「―日の面影」
過ぎたるは猶(ナオ)及ばざるが如(ゴト)し
過ぎたるは猶(ナオ)及ばざるが如(ゴト)し
〔論語(先進)〕
物事の程度を超えたゆきすぎは不足していることと同じようによくないことである。
過ぎない
すぎ∘ない 【過ぎない】 (連語)
(「…に過ぎない」の形で)…以上のものではない。ただ…だけだ。「単なる言い逃れに―∘ない」
→すぎる
過ぎにし方(カタ)
過ぎにし方(カタ)
〔「に」は完了の助動詞「ぬ」の連用形,「し」は助動詞「さ」の連体形〕
過ぎてしまった時。過去。
過ぎる
す・ぎる [2] 【過ぎる】 (動ガ上一)[文]ガ上二 す・ぐ
(1)その場所を通ってさらに先へ行く。通過する。「京都は―・ぎた。もうじき大阪だ」
(2)時間が経過する。時がたつ。「就職してはや一年が―・ぎた」
(3)その時刻・期間・時期が終わる。「もう六時を―・ぎた」「冬が―・ぎて春となる」
(4)物事の盛りが終わる。「花は盛りを―・ぎてしまった」
(5)物事が済む。終わる。「祭―・ぎぬれば,後の葵不用なりとて/徒然 138」
(6)物事がある水準を越える。
(ア)(良くないことについて)許される程度を越す。「悪ふざけが―・ぎる」「言葉が―・ぎる」「冗談が―・ぎる」「口が―・ぎる」「度が―・ぎる」
(イ)(良いことについて)その人にふさわしい程度以上である。「花子は私には―・ぎた女房です」
(ウ)他のものに比べて優れている。「身帛体魁偉,腕力人に―・ぎ/日本風景論(重昂)」
(エ)(「これに過ぎる…はない」の形で)これ以上の…はない。この上なく…である。「これに―・ぎる光栄はございません」
(7)日をくらす。生計をたてる。「商(アキナイ)をして―・ぎよ/御伽草子・物臭太郎」
(8)(動詞の連用形,形容詞・形容動詞の語幹に付けて)程度や限度を超える。「少し言い―・ぎた」「高―・ぎて手が届かない」
(9)(「…に過ぎない」「…に過ぎぬ」の形で)ただそれだけのことである。「大臣の答弁は言い逃れに―・ぎない」「解脱は便法に―・ぎぬ/野分(漱石)」
(10)「死ぬ」を婉曲に言う語。「黄葉(モミチバ)の―・ぎにし君が形見とそ来(コ)し/万葉 47」
過ぎる
すぎる【過ぎる】
(1)[通る]pass (by);→英和
go past.(2)[時が]pass;elapse.→英和
(3)[程度を]go too far;go to excess.(4)[超過]be over[more than];exceed.→英和
(5)[期限が]be out;expire.→英和
3年過ぎて after three years.働き〜 overwork oneself.(事を)やり〜 overdo (things);→英和
carry too far;do once too often (回数).
過ぎ去る
すぎさ・る [0][3] 【過(ぎ)去る】 (動ラ五[四])
(1)その場所を通り過ぎて行ってしまう。「台風が―・った」
(2)時が経過して,過去のこととなる。「―・った昔」
過ぎ去る
すぎさる【過ぎ去る】
pass away[by,on].⇒過ぎる.
過ぎ来し方
すぎこしかた 【過ぎ来し方】 (連語)
過ぎ去った昔。こしかた。「―を語りながら/鉄仮面(涙香)」
過ぎ物
すぎもの [0] 【過(ぎ)者・過(ぎ)物】
その者にとって分不相応にすぐれたもの。「あの女房はあの男には―だ」
過ぎ者
すぎもの [0] 【過(ぎ)者・過(ぎ)物】
その者にとって分不相応にすぐれたもの。「あの女房はあの男には―だ」
過ぎ行く
すぎゆ・く [3][0] 【過(ぎ)行く】 (動カ五[四])
(1)時がたってゆく。「―・く日々」「神なびの山を―・く秋なれば/古今(秋下)」
(2)通りすぎる。通ってゆく。「せわしげに往来を―・く人々」
(3)死ぬ。「終に其身は―・きぬ/浮世草子・色三味線」
過ぎ行く
すぎゆく【過ぎ行く】
pass[go]by;pass away.
過ぎ越しの祭
すぎこしのまつり [0] 【過(ぎ)越しの祭】
〔Passover〕
ユダヤ教の三大祝祭の一。ユダヤ人の出エジプトを記念して春に行われる。贖罪(シヨクザイ)のために小羊の犠牲(イケニエ)をささげ,種(酵母菌)なしパンを食べて祖先の艱難(カンナン)をしのぶ。ヤハウェによってエジプト人の長子は皆殺されたが,戸口に小羊の血を塗ってあったユダヤ人の家は通り過ぎて,難をのがれたことからの名といわれる。
過ぐ
す・ぐ 【過ぐ】 (動ガ上二)
⇒すぎる
過ぐす
すぐ・す 【過ぐす】 (動サ四)
(1)「過ごす{(1)}」に同じ。「秋の野に露負へる萩を手折らずてあたら盛りを―・してむとか/万葉 4318」
(2)通過させる。やりすごす。「木隠れにゐかしこまりて―・し奉る/源氏(関屋)」
(3)限度をこす。すごす。「(心身ヲ)使ふとても,度(タビ)たび―・さず/方丈記」
(4)「過ごす{(5)}」に同じ。「初夜いまだ勤め侍らず。―・して候はむ/源氏(若紫)」
(5)「過ごす{(6)}」に同じ。「女君は少し―・し給へるほどに,(男君ハ)いと若うおはすれば/源氏(桐壺)」
過ぐる
すぐ・る 【過ぐる】 (動ラ四)
〔上二段活用動詞「過ぐ」の四段化〕
通り過ぎる。「橘のほつ枝を―・り/万葉 3309」
過ぐる
すぐる 【過ぐる】 (連体)
〔上二段動詞「過ぐ」の連用形から〕
過ぎ去った。去る。「―五月」
過ぐ世
すぐせ 【過ぐ世】
「すくせ(宿世)」を過去の世と考えてできた語。「夫の刃にかかる事―にふかく結びけん,縁(エニ)しこそ喜しけれ/読本・弓張月(続)」
過ごす
すご・す [2] 【過(ご)す】 (動サ五[四])
〔「すぐす」の転〕
(1)時間がたつのにまかせる。月日・時をおくる。くらす。「遊んで―・す」「楽しいひとときを―・す」「一冬―・す」
(2)限度をこす。特に,酒をたくさん飲む。また,単に酒を飲む。「つい酒を―・す」「和尚さんもあまり行けぬ口に一杯―・された/風流懺法(虚子)」
(3)(動詞の連用形に付いて)
(ア)そのままにしておく。ほうっておく。「見―・す」「やり―・す」
(イ)度をこす。限度をこす。「寝―・す」「飲み―・す」
(4)生活の面倒をみる。養っていく。「私が母親を―・さにやならんのだ/義血侠血(鏡花)」
(5)物事をすませる。終わらせる。「産屋(ウブヤ)のこともあるを,これ―・すべしと思ひて/蜻蛉(中)」
(6)盛りをすぎさせる。また,人が年をとる。「久我の少将通宣,いたく―・したる程にて/増鏡(秋のみ山)」
〔上代は「すぐす」。中古以降は「すごす」も併用され,近世からは「すごす」が一般的となった〕
[可能] すごせる
過ごす
すごす【過ごす】
pass[spend] <time> ;→英和
get through;tide over <difficulties> .時を無駄に(愉快に)〜 waste (have a good) time.程度を〜 go[carry a thing]too far;do too much.
過す
すご・す [2] 【過(ご)す】 (動サ五[四])
〔「すぐす」の転〕
(1)時間がたつのにまかせる。月日・時をおくる。くらす。「遊んで―・す」「楽しいひとときを―・す」「一冬―・す」
(2)限度をこす。特に,酒をたくさん飲む。また,単に酒を飲む。「つい酒を―・す」「和尚さんもあまり行けぬ口に一杯―・された/風流懺法(虚子)」
(3)(動詞の連用形に付いて)
(ア)そのままにしておく。ほうっておく。「見―・す」「やり―・す」
(イ)度をこす。限度をこす。「寝―・す」「飲み―・す」
(4)生活の面倒をみる。養っていく。「私が母親を―・さにやならんのだ/義血侠血(鏡花)」
(5)物事をすませる。終わらせる。「産屋(ウブヤ)のこともあるを,これ―・すべしと思ひて/蜻蛉(中)」
(6)盛りをすぎさせる。また,人が年をとる。「久我の少将通宣,いたく―・したる程にて/増鏡(秋のみ山)」
〔上代は「すぐす」。中古以降は「すごす」も併用され,近世からは「すごす」が一般的となった〕
[可能] すごせる
過す
そ・す 【過す】 (動サ四)
(動詞の連用形に付いて)十二分にする。…し過ぎるほどである。「かしづき―・し給ふ/落窪 1」
〔「そす(殺)」と同語源とする説もある〕
過たず
過たず
(副詞的に用いて)
(1)ねらったとおりに。「―矢は的を射た」
(2)思ったとおりに。案の定。「音に聞きし猫また,―足許へふと寄り来て/徒然 89」
過ち
あやまち [3][0] 【過ち】
(1)やりそこなうこと。間違い。失敗。過失。あやまり。「―を犯す」「若気(ワカゲ)の―」
(2)してはならないこと。罪。「―を認める」
(3)男女間の過失。「たった一度の―」
(4)けが。「近う寄て―すな/平家 4」
過ち
あやまち【過ち】
a fault;→英和
an error;→英和
a mistake;→英和
blame (罪);→英和
an accident (事故).→英和
〜の accidental.→英和
〜を犯す commit a fault;→英和
make a mistake.〜を改める mend one's ways.
過ちては則(スナワ)ち改むるに憚(ハバカ)ること勿(ナカ)れ
過ちては則(スナワ)ち改むるに憚(ハバカ)ること勿(ナカ)れ
〔論語(学而)〕
過ちを犯してしまったら,ためらわずにすぐ悔い改めよ。
過ちて改めざる、これを過ちという
過ちて改めざる、これを過ちという
〔論語(衛霊公)〕
過ちを犯したことに気づきながらも改めようとしない,これこそ本当の過ちというべきである。
過つ
あやま・つ [3] 【過つ】 (動タ五[四])
(1)間違える。失敗する。「―・たず命中させた」「我,―・てり」
(2)してはならないことをする。
(ア)道義や法に背く行為をする。「(仏ノ戒ヲ)いかで―・たじと慎みて/源氏(夢浮橋)」「帝の御めをも―・つたぐひ昔もありけれど/源氏(若菜下)」
(イ)人を殺す。「ちかづきけれども―・つべき気しきもなくて/平家 10」
(3)身体や器物をそこなう。また,身を破滅させる。「身を―・つことは,若き時のしわざなり/徒然 172」
過つ
あやまつ【過つ】
err;→英和
commit an error.→英和
過る
よぎ・る [2] 【過る】 (動ラ五[四])
〔鎌倉時代頃まで「よきる」と清音〕
(1)目の前を横ぎる。比喩的にも用いる。「目の前をリスが―・った」「脳裏に一抹の不安が―・る」
(2)立ち寄る。「―・りおはしましけるよし/源氏(若紫)」
(3)避ける。よける。「逸散(イツサン)に来る手負ひ猪(ジシ),是はならぬと身を―・る/浄瑠璃・忠臣蔵」
(4)さえぎる。「道を塞ぎ前を―・つて/太平記 21」
過マンガンさんカリウム酸
かマンガンさんカリウム クワ― [9] 【過―酸―】
赤紫色の柱状結晶。緑色の光沢をもつ。化学式 KMnO� 強い酸化剤で分析化学において酸化還元滴定に広く用いられる。サッカリンなど有機化合物の合成や,殺菌剤・収斂(シユウレン)剤などの医薬品,火薬原料・漂白剤などに利用される。
過不及
かふきゅう クワフキフ [2] 【過不及】
過ぎることと及ばないこと。程度を超えることと,程度に達しないこと。過不足。
過不足
かふそく クワ― [2][3] 【過不足】
数量が多すぎることと少なすぎること。「―なく配る」
過不足なく
かふそく【過不足なく】
equally;→英和
just enough.
過不足算
かふそくざん クワ― [4] 【過不足算】
算術の四則応用問題の一。「何人かの人に品物を六個ずつ分ければ八個余り,七個ずつ分ければ五個不足するという。人数と品物の個数を求めよ」といった問題。盗人算(ヌスビトザン)。
過乾
かかん クワ― [0] 【過乾】
乾燥しすぎていること。「耕地の―」
過保護
かほご クワ― [2] 【過保護】 (名・形動)
子供などを大事にしすぎること。また,そのように育てられること。「―な親」
過保護の
かほご【過保護の】
overprotective.
過信
かしん クワ― [0] 【過信】 (名)スル
価値・力量などを実際以上に高く評価してたよること。「才能を―する」
過信する
かしん【過信する】
be overconfident <of> ;have too much confidence <in one's ability> .
過冷却
かれいきゃく クワ― [2] 【過冷却】
液体または気体を冷やしていく時,相転移が起こるはずの温度以下になっても,なお凝固または凝縮が起こらないこと。また,その状態。この状態で小さな結晶を入れたり,振動させたりすると,ただちに凝固・凝縮が起こる。飛行機雲はその例。過冷。
過分
かぶん クワ― [0] 【過分】 (名・形動)[文]ナリ
(1)分に過ぎた扱いを受けること。身に余るさま。主に謙遜の意で用いる。
⇔応分
「―なおほめにあずかる」
(2)思い上がっていること。僭越なこと。「平家以ての外に―に候ふ間/平家 1」
過分の
かぶん【過分の】
excessive;→英和
generous;→英和
undeserved (不相応の).→英和
過刻
かこく クワ― [0][1] 【過刻】
(1)さきほど。先刻。「―永田町まで行て帰つたばかりだから/緑簑談(南翠)」
(2)予定より時を過ごすこと。「思はず―致してござる/歌舞伎・宇都宮紅葉釣衾」
過剰
かじょう【過剰】
an excess;→英和
a surplus.→英和
〜の superfluous.→英和
‖過剰人口 surplus[overflowing]population.過剰防衛 excessive self-defense.意識過剰 overconsciousness.生産過剰 overproduction.
過剰
かじょう クワ― [0] 【過剰】 (名・形動)[文]ナリ
適当な分量や程度を超えていること。多すぎること。また,そのさま。「―な供給」「自意識―」
過剰包装
かじょうほうそう クワ―ハウサウ [4] 【過剰包装】
必要以上に商品・製品を包装すること。
過剰流動性
かじょうりゅうどうせい クワ―リウドウ― [0] 【過剰流動性】
通貨(流動性)の量が,正常な経済活動に必要な適正水準を上回り,インフレーションが発生する状態。
過剰生産
かじょうせいさん クワ― [4] 【過剰生産】
需要量を超えて生産されること。これが経済全体にわたるとき恐慌になるとされる。
過剰矯正
かじょうきょうせい クワ―ケウ― [4] 【過剰矯正】
〔hypercorrection〕
語句の発音・形・用法が正しいにもかかわらず,それを社会的な権威のある方言・言語の規則に基づく類推によって誤りあるいは不適切と判断し,訂正すること。標準語の「ぜ(せ)」がジェ(シェ)と発音される松江市などで,「 JR 」をゼーアールと発音する類。過剰修正。
過剰虹
かじょうにじ クワ― [2] 【過剰虹】
虹の内側の紫のさらに内側に出ることのある,赤・黄・紫などの狭い色帯。
過剰避難
かじょうひなん クワ― [4] 【過剰避難】
〔法〕 緊急避難として認められる限度を超えた行為。違法なものとされるが,情状により刑が軽減,または免除される。
→緊急避難
過剰防衛
かじょうぼうえい クワ―バウヱイ [4] 【過剰防衛】
〔法〕 正当防衛として必要な限度を超えた防衛行為。違法なものとされるが,情状により刑を軽減,または免除される。
→正当防衛
過労
かろう【過労】
overwork.→英和
〜になる work too hard;overwork oneself.
過労
かろう クワラウ [0] 【過労】
体や頭脳を使いすぎて,疲労すること。「―で倒れる」
過労死
かろうし クワラウ― [2] 【過労死】
業務上などの過重な精神的・肉体的負担が原因となって,心筋梗塞や脳卒中などで急死すること。
過勤
かきん クワ― [0] 【過勤】
「超過勤務」の略。超勤。「―手当」
過半
かはん【過半】
the greater part <of> .‖過半数 the greater part[number] <of> ;a majority.過半数を得る gain[win]a majority.
過半
かはん クワ― [0][1] 【過半】
半分より多いこと。大半。
過半数
かはんすう クワ― [2][4] 【過半数】
全体の半分より多い数。「―の議席を得た」
過去
かこ【過去】
the past (day);→英和
《文》the past[preterite]tense.〜3年間 for the past[last]three years.‖過去完了 the past perfect[pluperfect]tense.過去分詞 a past participle.
過去
かこ クワ― [1] 【過去】
(1)すぎさった時。昔。「―を振り返る」
(2)(人に知られたくない)前歴。「―のある女」「暗い―」
(3)〔仏〕 三世(サンゼ)の一。生まれる前の世。前世。過去世。
(4)文法で,動作・作用・状態などがすでに行われたものとして表す言い方。日本語の場合,口語では助動詞「た(だ)」,文語では助動詞「き」「けり」を付けて言い表す。なお,英語などでは動詞の時制の一とされる。
過去る
すぎさ・る [0][3] 【過(ぎ)去る】 (動ラ五[四])
(1)その場所を通り過ぎて行ってしまう。「台風が―・った」
(2)時が経過して,過去のこととなる。「―・った昔」
過去七仏
かこしちぶつ クワコ― [4] 【過去七仏】
〔仏〕 釈迦牟尼(ムニ)とそれ以前に現れたといわれる毘婆尸(ビバシ)・尸棄(シキ)・毘舎浮(ビシヤブ)・拘留孫(クルソン)・拘那含牟尼(クナガンムニ)・迦葉(カシヨウ)の諸仏の総称。
過去世
かこぜ クワコ― [2] 【過去世】
〔仏〕 前世。前生。過去生(カコシヨウ)。
→現世
→未来世
過去分詞
かこぶんし クワコ― [3] 【過去分詞】
〔past participle〕
印欧語の動詞の活用変化形の一。助動詞とともに用いられて動作の完了・受け身を表す。形容詞と同じ働きもする。
⇔現在分詞
→分詞
過去完了
かこかんりょう クワコクワンレウ [3] 【過去完了】
〔past perfect〕
英語などの時制の一。過去の一時点からみて,それ以前に始まった動作・状態がその時点まで続いていたこと,またはその動作・状態がその時点ですでに終わっていることを表現するもの。大過去。
過去帳
かこちょう クワコチヤウ [0] 【過去帳】
寺院で檀家・信徒の死者の俗名・法名・死亡年月日などを記しておく帳簿。鬼簿。点鬼簿。鬼籍。冥帳。
過去現在因果経
かこげんざいいんがきょう クワコゲンザイイングワキヤウ 【過去現在因果経】
仏伝の代表的経典。445〜453年頃,求那跋陀羅(グナバツダラ)が漢訳。四巻。釈迦の前世とその生涯の大部分を説く。因果経。過現因果経。
過去現在因果経絵巻
かこげんざいいんがきょうえまき クワコゲンザイイングワキヤウヱ― 【過去現在因果経絵巻】
⇒絵因果経(エインガキヨウ)
過呼吸
かこきゅう クワコキフ [2] 【過呼吸】
〔医〕 何らかの原因によって,必要以上に呼吸を行うこと。
過塩基性岩
かえんきせいがん クワ― [5] 【過塩基性岩】
⇒超塩基性岩(チヨウエンキセイガン)
過多
かた【過多】
(an) excess <of fat> .→英和
〜の excessive;→英和
too much;over-.→英和
過多
かた クワ― [1] 【過多】 (名・形動)[文]ナリ
必要以上に多すぎる・こと(さま)。
⇔過少
「胃酸―」「―な情報」
過大
かだい【過大(な)】
excessive;→英和
exaggerated (誇大).〜に excessively;→英和
with exaggeration.〜に言う(評価する) exaggerate (overestimate,overvalue).→英和
過大
かだい クワ― [0] 【過大】 (形動)[文]ナリ
程度が大きすぎるさま。
⇔過小
「―な期待をかける」「経費を―に見積もる」
[派生] ――さ(名)
過大視
かだいし クワ― [2] 【過大視】 (名)スル
物事を実際よりも大きく見ること。重要に考えすぎること。「自分の力を―する」
過大評価
かだいひょうか クワ―ヒヤウ― [4] 【過大評価】 (名)スル
物事の価値を実際以上に大きく見積もること。
⇔過小評価
過失
かしつ【過失】
a fault;→英和
<make> a mistake;→英和
<commit> an error;→英和
negligence (怠慢).→英和
‖過失致死罪 accidental homicide.過失傷害罪 accidental infliction of injury.
過失
かしつ クワ― [0] 【過失】
(1)不注意・怠慢などのためにおかした失敗。法律的には,一定の事実を認識することができるにもかかわらず,注意を怠ったために認識しないこと。不注意の程度によって重過失と軽過失とに分けられる。
⇔故意
「当方に―はない」
(2)欠点。「―なき美人なりけり/盛衰記 19」
過失傷害罪
かしつしょうがいざい クワ―シヤウガイ― [6] 【過失傷害罪】
過失によって,人を傷害する罪。業務上必要な注意を怠った,あるいは重大な過失のある場合は刑が加重される。
過失犯
かしつはん クワ― 【過失犯】
一定の結果の発生を不注意により認識することなく行われた犯罪。故意犯に対していう。
過失相殺
かしつそうさい クワ―サウ― [4] 【過失相殺】
債務不履行または不法行為に対する損害賠償額を算定する際,債権者や被害者の側に損害発生に寄与する過失があれば,それを考慮して賠償額を減らすこと。
過失致死傷罪
かしつちししょうざい クワ―チシシヤウ― [6] 【過失致死傷罪】
過失によって人を負傷させ,または死に至らせる犯罪。業務上必要な注意を怠った場合,または重大な過失がある場合には,刑が加重される。
過失責任主義
かしつせきにんしゅぎ クワ― [8] 【過失責任主義】
故意または過失によって他に損害を与えた場合に限り,その賠償責任を負うという原則。近代法はこれを採用するが,経済発展に伴い,無過失責任を認める分野が生まれた。過失主義。
⇔無過失責任主義
過客
かきゃく クワ― [0] 【過客】
⇒かかく(過客)
過客
かかく クワ― [0] 【過客】
通り過ぎて行く人。旅人。「月日は百代の―にして,行かふ年も又旅人也/奥の細道」
過密
かみつ クワ― [0] 【過密】 (名・形動)
(1)人口や産業が特定の地域に集中しすぎている・こと(さま)。
⇔過疎(カソ)
「―都市」「―な人口」
(2)(予定などが)ぎっしりと詰まりすぎている・こと(さま)。「―スケジュール」「―ダイヤ」
過密ダイヤ
かみつ【過密ダイヤ】
a congested time table.過密都市 an overpopulated[overcrowded]city.
過小
かしょう クワセウ [0] 【過小】 (形動)[文]ナリ
小さすぎるさま。
⇔過大
「力量を―に見誤る」
[派生] ――さ(名)
過小評価
かしょうひょうか クワセウヒヤウ― [4] 【過小評価】 (名)スル
物事の価値を実際より低く見積もること。
⇔過大評価
「敵の戦力を―する」
過少
かしょう クワセウ [0] 【過少】 (形動)[文]ナリ
少なすぎるさま。
⇔過多
「予算が―に過ぎる」
[派生] ――さ(名)
過少の
かしょう【過少の】
too little[few].〜評価する underestimate;→英和
underrate.→英和
過少申告
かしょうしんこく クワセウ― [4] 【過少申告】
税の確定申告の際に,実際よりも少ない額を申告すること。確定申告後に増額の修正をした場合には,その増額分に対して過少申告加算税が課される。
過差
かさ クワ― [1] 【過差】
(1)分に過ぎること。不相応なぜいたく。「―をばえしづめさせ給はざりしに/大鏡(時平)」
(2)誤差。
過年度
かねんど クワ― [2] 【過年度】
すでに過ぎた会計年度。過去の会計年度。「―余剰金」
→現年度
過年度収入
かねんどしゅうにゅう クワ―シウニフ [5] 【過年度収入】
過年度に属する収入を現年度の収入に入れること。
過年度支出
かねんどししゅつ クワ― [5] 【過年度支出】
過年度に属する経費を現年度の予算から支出すること。
過度
かど【過度】
excess.→英和
〜の excessive;→英和
too much.〜に excessively;→英和
too much.
過度
かど クワ― [1] 【過度】 (名・形動)[文]ナリ
適切な程度を超えていること。度を過ごすこと。また,そのさま。「―の運動」「―に緊張する」
過度経済力集中排除法
かどけいざいりょくしゅうちゅうはいじょほう クワド―シフチユウハイヂヨハフ 【過度経済力集中排除法】
1947年(昭和22)財閥解体と大企業のもつ経済力の分散を目的として制定された法律。不徹底のまま55年廃止。
→独占禁止法
過度適応
かどてきおう クワド― [3] 【過度適応】
生物のある形質が,適応の度を越えて発達すること。マンモスの牙など。
過当
かとう クワタウ [0] 【過当】 (形動)[文]ナリ
適当な度合を超えているさま。過分。「其価―なりと雖ども/文明論之概略(諭吉)」
過当な
かとう【過当な】
undue;→英和
excessive.→英和
過当競争 an excessive competition.
過当競争
かとうきょうそう クワタウキヤウサウ [4] 【過当競争】
多数の同業種企業間の,適正な水準を超えた激しい経済競争。
過怠
かたい クワ― [0] 【過怠】
(1)あやまち。てぬかり。「大した―もなく勤めを終える」
(2)中世,過失や罪を犯した者に対して金銭や労役によって償わせた武家法上の刑罰。
(3)あやまちの償いにする物事。「馬場を渡らずは,百文の―なり/申楽談儀」
過怠手錠
かたいてじょう クワ―ヂヤウ [4] 【過怠手錠】
江戸幕府の刑罰の一。過料を納めることができない時,代わりに科した手錠。
過怠牢
かたいろう クワ―ラウ [2] 【過怠牢】
江戸幕府の刑罰の一。敲刑(タタキケイ)などの代わりに入牢させた刑。
過怠破産罪
かたいはさんざい クワ― [5] 【過怠破産罪】
破産宣告の前後を問わず,債務者が財産の減少,特定債権者に対する利益の供与,帳簿記載上の不正などの行為をした時,破産宣告が確定すると成立する破産法上の罪。
過怠約款
かたいやっかん クワ―ヤククワン [4] 【過怠約款】
旧民法用語。債務不履行があった場合に賠償すべき損害額をあらかじめ契約により定めておくこと。損害賠償額の予定。
過怠金
かたいきん クワ― [0] 【過怠金】
公共組合その他の団体で,構成員が義務を怠ったり,規約に違反した時,自治的制裁として科する金銭罰。
過慮
かりょ クワ― [1] 【過慮】
考えすぎ。思いすごし。
過所
かしょ クワ― 【過書・過所】
〔「かそ」とも〕
古代・中世の関所通過の許可証。「―無しに関飛び越ゆるほととぎす/万葉 3754」
過所船
かしょぶね クワ― 【過書船・過所船】
〔過所を所持する船の意〕
江戸時代,運上を納めて,京坂間の貨客輸送のため淀川を航行した船。三十石積みから二百石積みまであり,特に,乗り合い船としての三十石船が有名。
過払い
かばらい クワバラヒ [2] 【過払い】
代金や給料などを,規定より払い過ぎること。
過振
かぶり クワ― [0] 【過振】
当座勘定契約を結んだ取引者が,当座預金残高または当座貸越限度額以上に小切手や手形を振り出すこと。
過換気症候群
かかんきしょうこうぐん クワクワンキシヤウコウグン [7] 【過換気症候群】
呼吸運動が発作的に激しくなって生体の代謝に必要以上の換気が起こるため生じる一連の症状。呼吸困難・動悸・胸痛・四肢のしびれ感・めまい・失神など。
過放牧
かほうぼく クワハウボク [2] 【過放牧】
土地の広さ・生産力に対して家畜数が多過ぎるために,採食や踏みつけによって草地の再生産を悪化させるような放牧。砂漠化の原因となる。
過敏
かびん クワ― [0] 【過敏】 (名・形動)[文]ナリ
肉体的また精神的に度を超して感じやすい・こと(さま)。「神経―」「―な反応」
[派生] ――さ(名)
過敏な
かびん【過敏な】
(over)sensitive;→英和
nervous.→英和
‖過敏症 hypersensitiveness;《医》hyperesthesia.
過敏性大腸
かびんせいだいちょう クワ―ダイチヤウ [6] 【過敏性大腸】
大腸の運動機能異常のため,長期にわたり下痢や便秘,あるいは両者の反復症状をきたした状態。心因的な背景が関与していることが多い。過敏性腸症候群。
過敏性肺臓炎
かびんせいはいぞうえん クワ―ハイザウエン [8] 【過敏性肺臓炎】
真菌胞子や動物性異種タンパク質を含む塵埃(ジンアイ)の長期にわたる吸入が原因で,肺にアレルギー反応を起こす症状。外因性アレルギー性肺胞隔炎。農夫肺・鳥飼育者肺・コルク肺など職業病的なものが多い。
過敏症
かびんしょう クワ―シヤウ [0][2] 【過敏症】
普通では反応を示さない弱い刺激に対し,特定の条件下で過敏に反応する症状。血清注射によるショック死の例など。アレルギー体質による反応性の過度となったものとされる。アナフィラキシーはこの一型。
過料
かりょう クワレウ [0] 【過料】
(1)行政上の義務の履行を強制する手段として,あるいは法令の違反に対する制裁ないしは懲戒として科せられる金銭罰。科料・罰金と違って刑罰ではなく,刑法・刑事訴訟法は適用されない。
〔法曹界では「科料」と区別するため「あやまちりょう」と読むことがある〕
(2)中世・近世,軽い罪の償いとして金銭を出させたこと。また,その金銭。
過日
かじつ【過日】
some days ago;the other day.
過日
かじつ クワ― [1] 【過日】
過ぎ去ったある日。先日。「―お申し越しの件」
過書
かしょ クワ― 【過書・過所】
〔「かそ」とも〕
古代・中世の関所通過の許可証。「―無しに関飛び越ゆるほととぎす/万葉 3754」
過書船
かしょぶね クワ― 【過書船・過所船】
〔過所を所持する船の意〕
江戸時代,運上を納めて,京坂間の貨客輸送のため淀川を航行した船。三十石積みから二百石積みまであり,特に,乗り合い船としての三十石船が有名。
過栄養
かえいよう クワエイヤウ [2] 【過栄養】
(1)栄養塩類や有機物の含有量が極端に増大した水域の状態。
(2)栄養素の過剰摂取による病的状態。肥満,ビタミン A 過剰による肝障害など。
過渡
かと クワ― [1] 【過渡】
ある状態から他の新しい状態へ移り変わること。また,その過程。「―期」
過渡期
かとき【過渡期】
a transition period[stage].
過渡期
かとき クワト― [2] 【過渡期】
ある状態から新しい状態へ移り変わっていく途中の時期。「―の混乱」
過渡現象
かとげんしょう クワトゲンシヤウ [3] 【過渡現象】
安定状態から他の安定状態に移る際に,ある変動を示す現象。例えば電気回路などで,スイッチを入れてから,電圧や電流などが定常状態になるまでの間に起こる現象。
過渡的
かとてき クワト― [0] 【過渡的】 (形動)
ある状態から新しい状態へ移り変わる途中であるさま。「―な現象」
過激
かげき クワ― [0] 【過激】 (名・形動)[文]ナリ
(1)度を超してはげしい・こと(さま)。「―なスポーツ」
(2)思想が極端である・こと(さま)。ラジカル。
⇔穏健
「―な政治闘争」
[派生] ――さ(名)
過激な
かげき【過激な】
extreme;→英和
violent;→英和
radical (急進的).→英和
‖過激派 the extremists[radicals].過激分子 radical elements.
過激思想
かげきしそう クワ―サウ [4] 【過激思想】
過激な手段によって主義や理想を実現しようとする思想。急進思想。
過激派
かげきは クワ― [0] 【過激派】
過激な方法で,主義や理想を実現しようとする党派。急進派。
過激社会運動取締法案
かげきしゃかいうんどうとりしまりほうあん クワ―シヤクワイ―ハフアン 【過激社会運動取締法案】
1922年(大正11)高橋是清内閣が提出した社会運動弾圧法案。議会内外の反対運動の中で廃案となった。
過焦点距離
かしょうてんきょり クワセウテン― [6] 【過焦点距離】
カメラなどのレンズで,ある距離 S に焦点を合わせたとき,その後方が無限遠までぼけない画像が得られる距離 S 。
過熟児
かじゅくじ クワジユク― [3] 【過熟児】
(1)出産予定日よりかなり遅れて生まれた子供。
(2)著しく体重の多い新生児。通常4キログラム以上ある場合にいう。巨大児。
過熱
かねつ クワ― [0] 【過熱】 (名)スル
(1)必要以上に,また限界以上に熱くなること。「エンジンが―する」
(2)物事の状態が限度を超えて激しくなること。「―ぎみの景気」
(3)〔物〕 蒸気が沸点以上の温度になっていること。また,沸点以上に熱せられた液体が沸騰しない状態。
過熱する
かねつ【過熱する】
overheat.→英和
過熱器
かねつき クワ― [3][2] 【過熱器】
ボイラーから出た飽和蒸気を,再度摂氏二〇〇〜三〇〇度に過熱して過熱蒸気としてタービンに送る装置。スーパー-ヒーター。
過熱蒸気
かねつじょうき クワ― [4] 【過熱蒸気】
水から分離した水蒸気を沸点以上に加熱したもの。高温度の加水分解やボイラーなどの効率を高めるために利用される。
過燐酸石灰
かりんさんせっかい クワリンサンセキクワイ [6] 【過燐酸石灰】
リン酸二水素カルシウムと硫酸カルシウムとの混合肥料。リン鉱石に硫酸を作用させて作る速効性のリン酸肥料。
過物
すぎもの [0] 【過(ぎ)者・過(ぎ)物】
その者にとって分不相応にすぐれたもの。「あの女房はあの男には―だ」
過状
かじょう クワジヤウ 【過状】
過怠をわびる公文書。「検非違使―奉りけるとぞ/続古事談 5」
→怠状
過現
かげん クワ― [1][0] 【過現】
過去と現在。前世と現世。
過現未
かげんみ クワ― [2] 【過現未】
過去と現在と未来。三世(サンゼ)。
過甚
かじん クワ― [0] 【過甚】 (名・形動)[文]ナリ
程度がはなはだしい・こと(さま)。過激。「偏頗なく節適にして―ならざる/明六雑誌 15」
過疎
かそ クワ― [1] 【過疎】
非常にまばらであること。特に,農山村の人口が極度に少ない状態などにいう。
⇔過密
「―化」
過疎地域
かそちいき クワソチヰキ [3] 【過疎地域】
人口の著しい減少により,その地域社会の活力が低下している地域。
過疎現象
かそ【過疎現象】
the drift of population away from the countryside.→英和
過疎地帯 an underpopulated area.
過眼線
かがんせん クワガン― [2] 【過眼線】
鳥の顔の模様で,くちばしの基部から眼の前後を通る線。
過硫酸
かりゅうさん クワリウサン [2][0] 【過硫酸】
ペルオキソ二硫酸の俗称。二硫酸(H�S�O�)の硫黄原子に結合する酸素イオン O²� を,ペルオキソ-イオン O�²� で置換したもの。化学式 H�S�O�(ペルオキソ二硫酸)強い酸化剤で,写真・染色などに用いる。
過程
かてい【過程】
a process;→英和
a course.→英和
過程
かてい クワ― [0] 【過程】
物事が変化・発展していくみちすじ。プロセス。「生産―」「変化の―にある」
過積載
かせきさい クワ― [2] 【過積載】
トラックなどが荷物を積み過ぎること。過積み。積み過ぎ。過載。
過納
かのう クワナフ [0] 【過納】 (名)スル
税金・手数料などを,納めるべき額より多く納めること。納めすぎ。
過納金
かのうきん クワナフ― [0] 【過納金】
納め過ぎた金銭。
過給機
かきゅうき クワキフ― [2] 【過給機】
圧縮して密度を高めた空気を内燃機関内に吹き込み,効率を上げる装置。50〜100パーセントの出力増が得られる。スーパー-チャージャー。
過者
すぎもの [0] 【過(ぎ)者・過(ぎ)物】
その者にとって分不相応にすぐれたもの。「あの女房はあの男には―だ」
過般
かはん クワ― [1] 【過般】
さきごろ。この間。先般。「―面談の折」
過融解
かゆうかい クワ― [2] 【過融解】
〔物〕 純粋液体の過冷却の状態。
過行く
すぎゆ・く [3][0] 【過(ぎ)行く】 (動カ五[四])
(1)時がたってゆく。「―・く日々」「神なびの山を―・く秋なれば/古今(秋下)」
(2)通りすぎる。通ってゆく。「せわしげに往来を―・く人々」
(3)死ぬ。「終に其身は―・きぬ/浮世草子・色三味線」
過褒
かほう クワ― [0] 【過褒】
ほめすぎること。過賞。
過言
かごん クワ― [0] 【過言】
度を過ごした言葉。いいすぎ。「原因は政治の貧困にあるといっても―ではない」
過言
かげん クワ― [0] 【過言】
(1)誤って言うこと。また,その言葉。言い誤り。失言。
(2)言い過ぎ。かごん。
過訪
かほう クワハウ [0] 【過訪】 (名)スル
通りがかりに訪問すること。「妓家を―して帰る/日乗(荷風)」
過誉
かよ クワ― [1] 【過誉】
ほめすぎ。過褒(カホウ)。
過誤
かご クワ― [1] 【過誤】
あやまち。やり損じ。「―を犯す」
過誤納
かごのう クワゴナフ [2] 【過誤納】
過納と誤納。「―金」
過謬
かびゅう クワビウ [0] 【過謬】
あやまち。過誤。
過負荷
かふか クワ― [2] 【過負荷】
機械や電気機器・回路などで定格負荷を上回る負荷がかかること。また,その負荷。オーバー-ロード。
過賞
かしょう クワシヤウ [0] 【過賞】 (名)スル
ほめすぎること。ほめすぎ。
過越しの祭
すぎこしのまつり [0] 【過(ぎ)越しの祭】
〔Passover〕
ユダヤ教の三大祝祭の一。ユダヤ人の出エジプトを記念して春に行われる。贖罪(シヨクザイ)のために小羊の犠牲(イケニエ)をささげ,種(酵母菌)なしパンを食べて祖先の艱難(カンナン)をしのぶ。ヤハウェによってエジプト人の長子は皆殺されたが,戸口に小羊の血を塗ってあったユダヤ人の家は通り過ぎて,難をのがれたことからの名といわれる。
過越の祝い
すぎこし【過越の祝い】
the Passover.→英和
過載
かさい クワ― [0] 【過載】
「過積載」に同じ。
過酷
かこく クワ― [0] 【過酷】 (名・形動)[文]ナリ
ひどすぎること。きびしすぎること。また,そのさま。「―な労働条件」「―な自然環境」
[派生] ――さ(名)
過酸化
かさんか クワサンクワ [0] 【過酸化】
物質の構造中に酸素‐酸素の結合をもつこと。
過酸化ナトリウム
かさんかナトリウム クワサンクワ― [7] 【過酸化―】
金属ナトリウムを二酸化炭素を含まない乾燥空気中で加熱して得る淡黄色の粉末。化学式 Na�O� 水と激しく反応して,水酸化ナトリウムと酸素とを生ずる。酸化剤・漂白剤に用いる。
過酸化バリウム
かさんかバリウム クワサンクワ― [6] 【過酸化―】
酸化バリウムを乾燥酸素中で加熱して得る白色粉末。化学式 BaO� 酸と反応して過酸化水素を生ずるので,酸化剤・漂白剤のほか,過酸化水素の製造原料に用いる。
過酸化水素
かさんかすいそ クワサンクワ― [5] 【過酸化水素】
水素と酸素の化合物の一。化学式 H�O� 強い酸化性を示す。金属酸化物の触媒や酵素により分解されて酸素を放出する。純粋のものは粘性のある無色透明の爆発性液体でロケット燃料として重要。水溶液は漂白剤・消毒殺菌剤として用いる。
過酸化水素
かさんか【過酸化水素(物)】
hydrogen peroxide (a peroxide).
過酸化水素水
かさんかすいそすい クワサンクワ― [7] 【過酸化水素水】
過酸化水素を含む水溶液。3パーセント水溶液は消毒薬,30パーセント水溶液は化学薬品として用いられる。
→オキシドール
過酸化物
かさんかぶつ クワサンクワ― [4] 【過酸化物】
分子内に酸素‐酸素の結合をもつ物質。水や酸の作用により過酸化水素を遊離する。無機化合物としては過酸化ナトリウム(Na�O�)や過酸化バリウム(BaO�)などが知られ,多くは酸化剤・漂白剤となる。
過酸化窒素
かさんかちっそ クワサンクワ― [5] 【過酸化窒素】
二酸化窒素のこと。化学式 NO� 酸素‐酸素の結合がないので過酸化物ではない。
過酸化鉛
かさんかなまり クワサンクワ― [5] 【過酸化鉛】
二酸化鉛のこと。化学式 PbO� 酸素‐酸素の結合がないので過酸化物ではない。
過酸症
かさんしょう クワサンシヤウ [0] 【過酸症】
胃液の酸度が異常に高い状態。消化性潰瘍・胃炎などを生じると,胸やけ,げっぷ,空腹時の胃痛,吐き気などがみられる。胃酸過多症。
過重
かじゅう【過重】
overweight.→英和
〜の too heavy[severe].
過重
かじゅう クワヂユウ [0] 【過重】 (名・形動)
重すぎること。負担などが大きすぎること。また,そのさま。「―な負担」「―労働」
過雁
かがん クワ― [0][1] 【過雁】
空を飛んで行く雁。
過電圧
かでんあつ クワ― [2] 【過電圧】
(1)電流が流れている時の電極電位と,電流が流れずに電極反応が平衡状態にある時の電極電位との差。電気分解を進行させるために必要な電圧は,両極の平衡電位の差に過電圧を加えたものになる。
(2)「異常電圧」に同じ。
過食
かしょく クワ― [0] 【過食】 (名)スル
たべすぎること。くいすぎ。
過食症
かしょくしょう クワ―シヤウ [0] 【過食症】
異常に食欲が亢進し,過剰に食物を摂取する症状。大食症。多食症。
→食欲異常
過飲
かいん クワ― [0] 【過飲】 (名)スル
酒などを,飲みすぎること。
過飽和
かほうわ クワハウワ [2] 【過飽和】
(1)溶液が,ある温度での一定の溶解度に相当する量以上の溶質を含む状態。
(2)蒸気が,ある温度で本来気体として存在しうる量以上に存在している状態。
過飽和溶液
かほうわようえき クワハウワ― [5] 【過飽和溶液】
溶解度に相当する量以上の溶質を含んでいる不安定な状態の溶液。結晶の核となるような異物質のない溶液を静かに冷却した際などに得られる。刺激を与えると過量の溶質が急激に析出して通常の飽和溶液となる。
過飽和蒸気
かほうわじょうき クワハウワ― [5] 【過飽和蒸気】
露点以下に冷却されても,凝縮のための核となる塵埃(ジンアイ)などがないため,液滴を生じないでいる不安定な状態の蒸気。何らかの刺激が与えられれば急速に凝縮する。
遏止
あっし [0] 【遏止】 (名)スル
とどめること。とめること。「此の議案を―せらるるか/経国美談(竜渓)」
遏絶
あつぜつ [0] 【遏絶】 (名)スル
さえぎりとどめること。排斥すること。「一国全く他の諸国を―し/万国公法(周)」
遐陬
かすう [0] 【遐陬】
〔「遐」は遠い,「陬」は隅の意〕
都から遠いへんぴな所。辺地。「―僻境」
遐齢
かれい 【遐齢】
〔「遐」ははるかの意〕
長生き。高齢。長寿。「猿楽は是―延年の方なればとて/太平記 23」
遑
いとま [0][3] 【暇・遑】
〔物事と物事との間の空白の意〕
(1)仕事のない時。時間の余裕。ひま。「応接に―がない」「枚挙に―がない」
(2)休むこと。休暇。「一週間のお―をいただく」
(3)職務をやめること。また,やめさせること。ひま。「―を出す」「玄機は僮僕に―を遣つて/魚玄機(鴎外)」
(4)別れて去ること。辞去。「―を告げる」
→おいとま
(5)離縁。「妻に―を出す」
(6)すき間。ひま。「たま柳えだの―も見えぬ春かな/後葉集」
(7)喪に服してひきこもること。「御髪おろし給ひて隠れ給ひぬ。…おとども,御―になり給ひ/宇津保(国譲上)」
遑遑
こうこう クワウクワウ [0] 【遑遑】 (ト|タル)[文]形動タリ
心が落ち着かないさま。あわただしいさま。「齷齪たり,又た―たり/欺かざるの記(独歩)」「―として奔走し/思出の記(蘆花)」
遒勁
しゅうけい シウ― [0] 【遒勁】
書画・文章などで,筆の運び方が力強いこと。「―自在の筆に心酔して/肖像画(四迷)」
道
みち【道】
(1) a way;→英和
a road;→英和
a street (街路);→英和
a path (小道);→英和
a passage (通路).→英和
(2)[道徳]moral principles;a duty (義務).→英和
(3)[方法]a way <of doing,to do> ;the road <to success> .
(4)[専門]⇒専門.
〜で on the road[street];on the way (途中で).
〜を聞く(教える) ask (show) <a person> the way <to a place> .
〜に迷う lose one's way.〜にそむく do wrong.→英和
〜にそむいた wrong;immoral.→英和
道
ち 【路・道】
みち。地名の下に付くときには,そこへ行く道,その地域内を通じている道の意を表す。「しなだゆふ楽浪(ササナミ)―をすくすくと我が行ませばや/古事記(中)」
道
どう ダウ [1] 【道】
(1)みち。
(2)人のふみおこなうべきみち。
(3)〔仏〕 仏教徒として修行すべきおこない。八正道のこと。また,仏の教え。仏道。
(4)「道教」の略。「儒・仏・―」
(5)都・府・県と同等の地方公共団体。北海道のこと。また,「北海道」の略。
(6)律令制で,畿内以外の諸国を大別した行政区画。東海道・東山道・西海道など。
(7)中国,唐代の行政区画の一。全国を一〇道に区分。
(8)朝鮮の行政区画の一。
道
みち [0] 【道・路・途・径】
(1)人や動物,車などが行き来する通路。ある地点と地点をつないで長く連なった帯状のもの。「都へ通ずる―」「―を横切る」「―を通す」
(2)目的とする所へ至る経路。道すじ。「学校へ行く―で忘れ物に気づいた」「―をまちがえる」「―を聞く」
(3)道のり。距離。道程。「―を急ぐ」「―がはかどる」「日暮れて―遠し」
(4)ある状態に至る道すじ。「勝利への―は遠かった」「栄光の―を歩む」
(5)人のふみ行うべき道すじ。人としてのあり方や生き方。「―にそむく」「―をあやまる」
(6)ある関係を成り立たせている理(コトワリ)。また,世間のならい。「親子の―」「誰踏み初めて恋の―,巷に人の迷ふらん/謡曲・恋重荷」
(7)(仏教・儒教などの)教え。教義。「仏の―」「朝(アシタ)に―を聞かば,夕べに死すとも可なり」
(8)ある専門的分野。方面。「医学の―を究める」「この―にはいって三〇年」
(9)方法。手段。手順。「解決の―を見いだす」「生活の―を断たれる」
道々
みちみち【道々】
on the way (途中で);→英和
all the way (途中ずっと).
道しるべ
みちしるべ【道しるべ】
a signpost.→英和
道すがら
みちすがら【道すがら】
⇒道々.
道すがら
みちすがら [0] 【道すがら】 (副)
道を行きながら。道を行く途中。道々。「参詣の―土産物屋をひやかして歩く」
道ならぬ
みちならぬ 【道ならぬ】 (連語)
道徳にはずれた。「―恋」
道の中
みちのなか 【道の中】
昔,京都から下る道筋の国を遠近によって分けた場合,中ほどにある国。例えば越(コシ)の国のうち,越中を「越の道の中」という。
→道の口
→道の後(シリ)
道の人
みちのひと 【道の人】
その方面に通じた人。その道の達人。「宿曜(スクヨウ)のかしこき―に考へさせ給ふにも/源氏(桐壺)」
道の口
みちのくち 【道の口】
昔,京都から下る道筋の国を遠近によって二つまたは三つに分けた場合,最も近い方にある国。例えば越(コシ)の国のうち,越前を「越の道の口」という。
→道の中
→道の後(シリ)
道の尻
みちのしり 【道の後・道の尻】
昔,京都から下る道筋の国を遠近によって分けた場合,最も遠い方にある国。例えば越(コシ)の国のうち,越後を「越の道の後」という。
→道の口
→道の中
道の後
みちのしり 【道の後・道の尻】
昔,京都から下る道筋の国を遠近によって分けた場合,最も遠い方にある国。例えば越(コシ)の国のうち,越後を「越の道の後」という。
→道の口
→道の中
道の神
みちのかみ 【道の神】
道路・旅行者の安全を守る神。道祖神。「玉桙(タマホコ)の―たち賂(マイ)はせむ/万葉 4009」
道の空
みちのそら 【道の空】
道の途中。道中。「かかる―にて,はふれぬべきにやあらむ/源氏(夕顔)」
道の者
みちのもの 【道の者】
(1)一芸に秀でた者。道の人。「―参会して音曲する/申楽談儀」
(2)宿駅の遊女。また一般に,遊女のこと。「―ははづかしきぞ/曾我 9」
道の記
みちのき 【道の記】
旅行中のことを記した文。旅行記。道中記。「―の口元でなくほととぎす/柳多留 22」
道の辺
みちのべ [0] 【道の辺】
みちばた。道のほとり。
道上
どうじょう ダウジヤウ [0] 【道上】
道のほとり。また,路上。
道中
みちなか [0] 【道中】
(1)道の真ん中。道路上。
(2)道の途中。
道中
どうちゅう ダウ― [1] 【道中】
(1)旅行をすること。また,旅行の途中。旅をしている間。「―の無事を祈る」
(2)「花魁(オイラン)道中」に同じ。「きつとした―にて/浮世草子・禁短気」
道中
どうちゅう【道中】
[旅行中]on the[one's]way <to> ;→英和
while traveling.〜無事に safely.→英和
‖道中記 a book of travels.
道中付け
どうちゅうづけ ダウ― 【道中付け】
⇒道中記(ドウチユウキ)(2)
道中付けの扇
どうちゅうづけのおうぎ ダウ―アフギ 【道中付けの扇】
旅行中必要な里程・宿名・物価・名物などを記した扇。どうちゅうおうぎ。
道中双六
どうちゅうすごろく ダウ― [5] 【道中双六】
双六の一。東海道五十三次の絵を描き,日本橋を振り出しに,京都を上がりとする。旅双六。
道中奉行
どうちゅうぶぎょう ダウ―ギヤウ [5] 【道中奉行】
江戸幕府の職名。五街道の道路・橋梁の管理,宿場の伝馬・旅宿・飛脚などの取り締まりを行う。大目付・勘定奉行公事方の兼職。
道中姿
どうちゅうすがた ダウ― [5] 【道中姿】
(1)旅をする姿。旅装束の姿。
(2)遊里で,遊女が盛装して郭内を練り歩いた姿。「見あかぬ君が外八文字の―/浄瑠璃・寿の門松」
道中差
どうちゅうざし ダウ― [0] 【道中差(し)】
江戸時代,町人などが旅に出る時,携帯した護身用の刀。通常の刀よりもやや短い。
道中差し
どうちゅうざし ダウ― [0] 【道中差(し)】
江戸時代,町人などが旅に出る時,携帯した護身用の刀。通常の刀よりもやや短い。
道中師
どうちゅうし ダウ― [3] 【道中師】
(1)ある決まった土地の間を往復し他人の用事を果たす者。飛脚・荷宰領など。
(2)旅行者の金品を盗んだり,だまし取ったりする者。ごまのはい。
道中着
どうちゅうぎ ダウ― [3][0] 【道中着】
旅行用の衣服。旅行着。
道中稼ぎ
どうちゅうかせぎ ダウ― [5] 【道中稼ぎ】
街道で旅行者から金品を盗み取ること。また,その泥棒。
道中笠
どうちゅうがさ ダウ― [5] 【道中笠】
旅行の時,かぶる笠。三度笠など。
道中筋
どうちゅうすじ ダウ―スヂ [3] 【道中筋】
街道の道筋。
道中羽織
どうちゅうばおり ダウ― [5] 【道中羽織】
江戸時代,武士が着用した旅行用の羽織。
道中脛巾
どうちゅうはばき ダウ― [5] 【道中脛巾】
旅装束として身につける脛巾。
道中記
どうちゅうき ダウ― [3] 【道中記】
(1)旅行中の見聞を記した日記。旅行記。紀行。
(2)旅行の案内書。街道の宿駅・里数・名所などを記したもの。道中付け。
道中駕籠
どうちゅうかご ダウ― [3] 【道中駕籠】
江戸時代,街道で客を乗せて賃銭をとった駕籠。
道了薩埵
どうりょうさった ダウレウ― 【道了薩埵】
室町期の曹洞宗の僧。出生は不明。師の了庵慧明を助けて相模最乗寺を創建。神通力をもち,仏法を守護すべしとして天狗となったという伝説から,後世,広く信仰を集めた。生没年未詳。
道交ひ
みちかい 【道交ひ】
(1)道で行き違うこと。すれちがい。「―にてだに,人か何ぞとだに御覧じわくべくもあらず/源氏(明石)」
(2)道を行き来すること。「大路の―もいかがとのみわづらはしく/大鏡(師尹)」
道交法
どうこうほう ダウカウハフ 【道交法】
「道路交通法」の略。
道人
どうじん ダウ― [0] 【道人】
(1)「どうにん(道人)」に同じ。
(2)世俗を捨てた人。隠遁生活をする人。
(3)道教を修めた人。また,仙術を修めた人。
(4)書家などの雅号の下につける語。
道人
どうにん ダウ― [0] 【道人】
(1)仏道修行をする人。仏道に入った人。僧侶。どうじん。
(2)道教を修めた人。どうじん。
道会
どうかい ダウクワイ [0] 【道会】
旧北海道議会の略称。1901年(明治34)北海道会法により設立。現在は道議会。
道俗
どうぞく ダウ― [1] 【道俗】
出家した人と在家の人。僧と俗人。
道修町
どしょうまち 【道修町】
大阪市中央区船場(センバ)にある町。近世初期より薬種業者が集中,薬種問屋街として知られる。
道元
どうげん ダウゲン 【道元】
(1200-1253) 鎌倉初期の禅僧。日本曹洞宗の開祖。京都の人。号は希玄(キゲン)。諡号(シゴウ)承陽大師。久我通親の子。比叡山で天台宗を,建仁寺で禅を学んだ。1223年入宋。帰国後,京都深草に興聖寺を開く。44年越前に移り,大仏寺(のちの永平寺)を開創。修証一如・只管打坐(シカンタザ)の純一の禅風で知られる。著「正法眼蔵」「永平清規」など。
道光帝
どうこうてい ダウクワウ― 【道光帝】
(1782-1850) 中国,清の第八代皇帝(在位 1820-1850)。名は旻寧(ビンネイ)。廟号(ビヨウゴウ)は宣宗。アヘン戦争に敗れ,西洋諸国に対し開国を余儀なくされた。
道入
どうにゅう ダウニフ 【道入】
(1599-1656) 江戸初期の陶工。本名吉兵衛。俗に「のんこう」と称した。楽家の三代目。作品の口縁から胴にかけて釉(ウワグスリ)が厚くたれる幕釉を創始。黒楽茶碗を得意とし,のんこう七種といわれる名品を残す。
道八
どうはち ダウハチ 【道八】
京都清水焼陶工高橋氏代々の名。また,道八作の焼き物。
→高橋道八
道具
どうぐ【道具】
[用具]a tool;→英和
a utensil;→英和
an instrument;→英和
a gadget;→英和
furniture (家具);→英和
[手段・方便]a means;→英和
<use a person as> a tool;[劇場の]⇒大道具,小道具.‖道具入れ a gadget bag (カメラなどの).道具方 a stagehand; <米> a grip hand.道具箱 a toolbox.道具屋 a dealer in secondhand articles (古物商);a curio dealer (骨董(とう)商).
道具
どうぐ ダウ― [3] 【道具】
(1)物を作り出すため,あるいは仕事をはかどらせるため,また生活の便のために用いる器具の総称。「大工―」「家財―」
(2)他の目的のための手段・方法として利用される物や人。「他人を―に使う」
(3)仏道修行に用いる用具。僧の必需品や修法に用いる器具など。
(4)刀剣・弓矢・槍などの武具。
(5)芝居の大道具,小道具。
(6)顔や身体の種々のつくり。また,その部分をいう称。「顔の―,手足まで,母(カカ)は斯うは産み付ぬ/浄瑠璃・丹波与作(上)」
道具の年取り
どうぐのとしとり ダウ― [7][8] 【道具の年取り】
正月一四日,仕事道具に供え物をして年取りを祝う行事。道具の正月。
道具屋
どうぐや ダウ― [0] 【道具屋】
(1)古道具を商う店。また,その人。
(2)「道具屋節((独立項目))」の略。
道具屋節
どうぐやぶし ダウグヤ― 【道具屋節】
上方浄瑠璃の一。寛文(1661-1673)・延宝(1673-1681)頃,大坂の道具屋吉左衛門が語り始めた。播磨節の影響が強く,曲風は豪壮味に富む。彼一代で絶えたが,義太夫節に取り入れられる。道具屋。
道具市
どうぐいち ダウ― [3] 【道具市】
古道具を売る市。
道具幕
どうぐまく ダウ― [3] 【道具幕】
歌舞伎で,浪・山・街道・網代(アジロ)塀などをかいた幕。舞台転換のつなぎのためのもの。
道具持
どうぐもち ダウ― [3] 【道具持(ち)】
(1)道具をたくさん持っていること。また,その人。
(2)武家で,槍持ちのこと。
(3)火消しで,纏(マトイ)持ちのこと。
道具持ち
どうぐもち ダウ― [3] 【道具持(ち)】
(1)道具をたくさん持っていること。また,その人。
(2)武家で,槍持ちのこと。
(3)火消しで,纏(マトイ)持ちのこと。
道具方
どうぐかた ダウ― [0] 【道具方】
演劇で,舞台の道具,特に大道具を取り扱う者。
道具浄瑠璃
どうぐじょうるり ダウ―ジヤウ― [4] 【道具浄瑠璃】
〔太夫を道具に使うことから〕
三味線弾きを座頭にした素語り一座の浄瑠璃。
道具畳
どうぐだたみ ダウ― [4] 【道具畳】
⇒点前畳(テマエダタミ)
道具的条件付け
どうぐてきじょうけんづけ ダウ―デウケンヅケ [0] 【道具的条件付け】
自発行動がなされたときに正の強化刺激が与えられるか,負の強化刺激が取り去られると,その行動の生起頻度が高まる現象。オペラント条件付け。
⇔古典的条件付け
道具的理性
どうぐてきりせい ダウ― [7] 【道具的理性】
〔(ドイツ)instrumentale Vernunft〕
フランクフルト学派の用語。啓蒙(ケイモウ)思想が科学的認識によって自然を支配し,宗教の拘束から脱しようとするとき,理性は実は自然と社会とを搾取する道具として働いているとする。
→批判理論
道具立
どうぐだて【道具立】
(1)[劇場の](stage) setting.→英和
(2)[準備] <make> preparations[arrangements] <for> .
〜は出来ている be prepared <to do,for a matter> .
道具立て
どうぐだて ダウ― [0] 【道具立て】
(1)必要とする道具を取りそろえておくこと。また,その道具。
(2)物事をするに当たっての準備。「―に着手する」
(3)身体に備わっている部分。顔などのつくり。「顔の―がいい」
道具箱
どうぐばこ ダウ― [3][0] 【道具箱】
道具一式を入れておく箱。特に,大工道具を入れておく箱。
道具落し
どうぐおとし ダウ― [4] 【道具落(と)し】
(1)戦場で敵の槍(ヤリ)を巻き落とす武具。
(2)相手の武器を封じてしまうもの。「義経が雷でも秀平が鬼神でも,院宣と云ふ―に出会つてはいごく物ではおりない/浄瑠璃・殩静胎内捃」
(3)弱点。苦手。「されば人間死ぬるといふ―,是に勝つ男達(オトコダテ)もなし/浮世草子・置土産 3」
道具落とし
どうぐおとし ダウ― [4] 【道具落(と)し】
(1)戦場で敵の槍(ヤリ)を巻き落とす武具。
(2)相手の武器を封じてしまうもの。「義経が雷でも秀平が鬼神でも,院宣と云ふ―に出会つてはいごく物ではおりない/浄瑠璃・殩静胎内捃」
(3)弱点。苦手。「されば人間死ぬるといふ―,是に勝つ男達(オトコダテ)もなし/浮世草子・置土産 3」
道分け石
みちわけいし [4] 【道分け石】
道路の分岐点などに置いた,道しるべの石。道分けの石。
道切り
みちきり [0] 【道切り】
(1)道をさえぎること。「イタチの―」
(2)疫病神など災厄をもたらすものが村に侵入するのを防ぐ呪術行為。村の入り口に注連縄(シメナワ)を張ったりする。
道刈
みちかり [0] 【道刈(り)・路刈(り)】
盆路(ボンミチ)作りのこと。路薙(ミチナ)ぎ。朔日路(ツイタチミチ)。
道刈り
みちかり [0] 【道刈(り)・路刈(り)】
盆路(ボンミチ)作りのこと。路薙(ミチナ)ぎ。朔日路(ツイタチミチ)。
道列
みちづら 【道列・道面】
道筋。途上。「山科の―に四の宮川原と云ふ所にて/宇治拾遺 5」
道別く
ちわ・く 【道別く】 (動カ四)
進路を開く。「天の八重雲をいつの千別(チワ)きに―・きて/祝詞(六月晦大祓)」
道化
どうけ ダウ― [0][3] 【道化】
(1)人を笑わせるおかしなしぐさや言葉。また,それをする人。滑稽(コツケイ)。おどけ。「―を演じる」「―に徹する」「―役」
(2)「道化方」の略。
道化る
どう・ける ダウケル [3] 【道化る】 (動カ下一)
〔「道化(ドウケ)」の動詞化〕
滑稽(コツケイ)なことをする。おどける。「―・けたかっこう」
道化師
どうけし ダウ― [3] 【道化師】
道化を職業とする人。道化役。ピエロ。
道化役者
どうけやくしゃ ダウ― [4] 【道化役者】
演劇で,道化を演ずるのを得意とする役者。道化芝居の役者。
道化方
どうけがた ダウ― [0] 【道化方・道外方】
歌舞伎で,滑稽な所作を専門とする役柄。また,その役者。
道化猿
どうけざる ダウ― [4] 【道化猿】
スロー-ロリスの異名。
道化者
どうけもの ダウ― [0] 【道化者】
滑稽なことをして人を笑わせる者。おどけ者。
道化者
どうけ【道化(役)者】
a clown;→英和
a buffoon.→英和
道化芝居 a farce;→英和
a low[light]comedy.
道化芝居
どうけしばい ダウ―ヰ [4] 【道化芝居】
滑稽なしぐさ・台詞(セリフ)で観客を笑わせる芝居。おどけ芝居。
道北
どうほく ダウ― [0] 【道北】
北海道の北部。
道南
どうなん ダウ― [0] 【道南】
北海道の南部。函館市を中心とした地域。
道占
みちうら 【道占】
「道行き占(ウラ)」に同じ。「恵心僧都も,…―とはんとて/沙石 10」
道号
どうごう ダウガウ [3][0] 【道号】
〔仏〕 出家者が法名のほかに,自己の悟りの内容や願いを表現してつける名前。のち,本来の意義が薄れ,単なる別名・通称となった。
道器
どうき ダウ― [1] 【道器】
仏道を修めるに足る資質を備えた人。
道因
どういん ダウイン 【道因】
⇒藤原敦頼(フジワラノアツヨリ)
道均し
みちならし【道均し】
road leveling.
道場
どうじょう ダウヂヤウ [1][0] 【道場】
(1)武芸の練習や,修養・訓練などを行う場所。「町―」「ヨーガ―」
(2)〔仏〕
(ア)釈迦が悟りをひらいた場所。菩提道場。
(イ)修行をする建物や施設。
(ウ)寺院の別名。
(エ)特に中世の真宗などで,寺院に準ずる役割を果たす施設。
道場
どうじょう【道場】
a gymnasium;→英和
a <fencing> hall.→英和
道場破り
どうじょうやぶり ダウヂヤウ― [5] 【道場破り】
武芸道場に赴いて試合をし,道場の者をすべて打ち負かすこと。また,道場荒らしをいう。
道場荒らし
どうじょうあらし ダウヂヤウ― [5] 【道場荒らし】
武芸道場に押しかけ無理に試合を申し込み,勝てば金銭を強要したりすること。また,その人。道場破り。
道塗
どうと ダウ― [1] 【道途・道塗】
みち。道路。「それをして自ら脩むるの―に入らしめ/西国立志編(正直)」
道士
どうし ダウ― [1] 【道士】
(1)道義を体得した人。道義心の強い人。
(2)仏教の修行者。仏門にある人。沙門。
(3)道教の修行につとめ,その祭儀を執り行う専門家。道家。
(4)神仙の術を行う人。仙人。方士。
道外れ
みちはずれ [3] 【道外れ】
(1)道筋から他へそれること。
(2)道理にはずれること。また,そうした行為。
道外方
どうけがた ダウ― [0] 【道化方・道外方】
歌舞伎で,滑稽な所作を専門とする役柄。また,その役者。
道央
どうおう ダウアウ [0] 【道央】
北海道の中央部。札幌市を中心とした地域。
道央自動車道
どうおうじどうしゃどう ダウアウ―ダウ 【道央自動車道】
北海道虻田(アブタ)町から室蘭・札幌を経て旭川市に至る高速道路。延長270.2キロメートル。1994年(平成6)全線開通。
道学
どうがく ダウ― [0] 【道学】
(1)道徳を説く学問。
(2)儒学。特に,宋代の程朱学をさす。朱子学。
(3)石門心学の別名。
(4)道家の学問。道教。
道学
どうがく【道学】
moral philosophy.〜的 moralistic.‖道学者 a moralist.
道学先生
どうがくせんせい ダウ― [7] 【道学先生】
道徳・道理にこだわり世間の実情に暗く,融通のきかない人・学者をからかっていう語。
道学者
どうがくしゃ ダウ― [3] 【道学者】
(1)道学を説く人。特に心学者。
(2)道理にこだわり,世事に暗く人情の機微にうとい人をからかっていう語。
道守
ちもり 【道守】
(1)道を守る者。みちもり。
(2)諸道を巡回して民情の視察や非法行為の取り締まりにあたった法官。ていら。[和名抄]
道守
みちもり 【道守】
街路・駅路を守る人。ちもり。「―の問はむ答へを言ひ遣らむすべを知らにと/万葉 543」
道安
どうあん ダウアン 【道安】
(1)(312-385) 中国東晋時代の僧。初期中国仏教の中心的存在。仏図澄(ブツトチヨウ)門下。漢訳仏典の目録をつくり,教団の儀式・規則を定め,般若経典などの研究・解釈を行なった。
(2)
⇒千道安(センドウアン)
道安囲い
どうあんがこい ダウアンガコヒ [5] 【道安囲い】
茶室で,客座と点前(テマエ)座との境に中柱を立て,仕切り壁を付け火灯口(カトウグチ)を設けた構成のもの。亭主は客に対し,次の間に見立てた所で点前を行うことから,謙虚な心構えを表す構成といえる。千道安の創始かといわれる。
道宣
どうせん ダウセン 【道宣】
(596-667) 中国唐代の南山律宗の祖。また史学者。智首に律を学び,のち終南山に住す。各地で律を説き,また玄奘の経典漢訳事業にも参加。著「四分律行事鈔」「続高僧伝」「広弘明集」など。南山律師。南山大師。
道家
どうけ ダウ― [1] 【道家】
⇒どうか(道家)
道家
どうか ダウ― [1] 【道家】
(1)中国,諸子百家の一。老子を祖とする学派で,荘子らが継承し発展させた。宇宙原理としての道を求め,無為・自然を説いた。のち広く道教をも含めていう。
(2)道教を奉ずる人。道士。
道寄り
みちより [0] 【道寄り】 (名)スル
寄り道。「―をしながら鎌倉の宿へ着いた/発展(泡鳴)」
道富波留麻
ズーフハルマ 【道富波留麻】
蘭和辞典。長崎オランダ商館長ズーフが通辞吉雄永保らの協力により,ハルマの「蘭仏辞典」をもとに編集。1831年ごろ成立。写本で伝わる。長崎ハルマ。道訳ハルマ。
→和蘭字彙(オランダジイ)
→波留麻和解(ハルマワゲ)
道導
みちしるべ [3] 【道標・道導】
(1)道の行き先や目的地までの距離などを示して道端に立てるもの。どうひょう。
(2)ある事の手引きとなるもの。「極楽への―」「会社経営の―」
(3)ハンミョウの異名。みちおしえ。
道州制
どうしゅうせい ダウシウ― [0] 【道州制】
現在の府県を統合し,全国を七ないし九の道および州に編成する広域行政の制度。府県の制度の行政的・財政的ゆきづまりを打開しようとする点から構想された案。
道師
みちのし [3] 【道師】
684年に制定された八色(ヤクサ)の姓(カバネ)の第五位。技術に通じた有力氏族に与えるためのものと考えられるが,実際には賜姓は行われなかった。
道幸
どうこう ダウカウ 【道幸】
「洞庫(ドウコ)」に同じ。
道幸棚
どうこうだな ダウカウ― [3] 【道幸棚】
「洞庫棚(ドウコダナ)」に同じ。
道庁
どうちょう ダウチヤウ [1] 【道庁】
「北海道庁」の略。
道床
どうしょう ダウシヤウ [0] 【道床】
鉄道線路で,枕木と路盤との間の砂利・砕石・コンクリートなどから成る層。路盤にかかる重圧の分散や列車振動の緩和などをはかるためのもの。
道府県
どうふけん ダウ― [3][4] 【道府県】
北海道および各府県の総称。
道府県民税
どうふけんみんぜい ダウ― [6] 【道府県民税】
道府県が課する住民税。
道府県税
どうふけんぜい ダウ― [4] 【道府県税】
道府県が課する地方税。普通税として道府県民税・不動産取得税など,目的税として軽油引取税・水利地益税などがある。
道形
みちなり [0] 【道形】
〔途中にある角を曲がらないで〕
道路の自然なカーブに沿って行くこと。「―に行く」
道彦
みちひこ 【道彦】
⇒鈴木(スズキ)道彦
道後温泉
どうごおんせん ダウゴヲンセン 【道後温泉】
愛媛県松山市の市街の北東,道後山の麓にある温泉。古代から知られた温泉で「伊予国風土記」逸文などに記載が見られる。単純泉。
道徳
どうとく ダウ― [0] 【道徳】
(1)ある社会で,人々がそれによって善悪・正邪を判断し,正しく行為するための規範の総体。法律と違い外的強制力としてではなく,個々人の内面的原理として働くものをいい,また宗教と異なって超越者との関係ではなく人間相互の関係を規定するもの。
(2)小・中学校において,道徳教育を行う教育課程。1958年(昭和33)から新設。
(3)〔もっぱら道と徳とを説くことから〕
老子の学。
道徳
どうとく【道徳】
morality;→英和
morals.〜的[上の]moral.→英和
〜的に[上]morally;→英和
from the moral point of view.‖道徳家 a moralist;a virtuous man.道徳教育 moral education.道徳心[観念]a moral sense;a sense of morality.道徳律 a moral law;an ethical code.
道徳哲学
どうとくてつがく ダウ― [6][5] 【道徳哲学】
倫理学の一部門。道徳の起源や発達を経験的に研究するのではなく,その本質や原理の研究を主題とするもの。
道徳家
どうとくか ダウ― [0] 【道徳家】
人に道徳を説く人。また,道徳を守る人。
道徳律
どうとくりつ ダウ― [4] 【道徳律】
⇒道徳法則(ドウトクホウソク)
道徳心
どうとくしん ダウ― [4][3] 【道徳心】
道徳を守ろうとする心。善をなそうとする心。
道徳性
どうとくせい ダウ― [0] 【道徳性】
〔(ドイツ) Moralität〕
道徳法則にかなっていること。カントは外的行為が義務にかなっているにすぎない適法性と区別して,意志そのものまで道徳法則に規定されている場合にこれを認めた。ヘーゲルは客観的・普遍的な人倫と区別して,主観的意志の法を道徳性と呼んだ。
道徳意識
どうとくいしき ダウ― [5] 【道徳意識】
〔(ドイツ) sittliches Bewußtsein〕
道徳上の善悪正邪を自覚的に知り,正や善を志向する心。
道徳感覚
どうとくかんかく ダウ― [5] 【道徳感覚】
〔moral sense〕
善悪や正邪を直覚的に識別できる,人間に備わった感覚。モラル-センス。
→道徳感覚説
道徳感覚説
どうとくかんかくせつ ダウ― [8] 【道徳感覚説】
人間の倫理的判断の根拠を,同情心や利他心など道徳感覚に求め,それが良心であるとする説。イギリスのシャフツベリー・ハチソン・ヒュームらの倫理説に代表される。
道徳教育
どうとくきょういく ダウ―ケウ― [5] 【道徳教育】
社会において望ましいと考えられている価値観や価値体系に基づく意識や行動様式・生活態度の形成をめざす教育。
道徳法則
どうとくほうそく ダウ―ハフ― [5] 【道徳法則】
人間がいかに行為すべきかを示す規範・法則。道徳律。
→定言命法
道徳的
どうとくてき ダウ― [0] 【道徳的】 (形動)
道徳に関するさま。道徳にかなっているさま。「―な見地」「―に赦(ユル)されない行為」
道徳的危険
どうとくてききけん ダウ― [0] 【道徳的危険】
⇒モラル-ハザード
道徳的証明
どうとくてきしょうめい ダウ― [0] 【道徳的証明】
神の存在証明の一。道徳的要請に基づいて,道徳の賦与者としての神の存在を証明するもの。
→神の存在証明
道徳的説得
どうとくてきせっとく ダウ― [0] 【道徳的説得】
中央銀行が,金融政策の有効性を確保するために取引金融機関に対し協力を要請する形でなされる種々の指導をいう語。道義的説得。
道徳社会学
どうとくしゃかいがく ダウ―シヤクワイ― [6] 【道徳社会学】
道徳現象を個人的・内在的な問題としてではなく,社会的状況との関連から社会現象としてとらえ研究しようとする社会学。フランスのデュルケーム学派が提唱した。
道徳経
どうとくきょう ダウ―キヤウ 【道徳経】
⇒老子(ロウシ)(2)
道徳関税
どうとくかんぜい ダウ―クワン― [5] 【道徳関税】
贅沢(ゼイタク)品の輸入に禁止的な意味でかける高い率の関税。
道心
どうしん ダウ― [0] 【道心】
(1)是非を判断して,正しい道をふみおこなう心。道徳心。良心。
(2)仏教を信じる心。出家者となって,修行に励む心。菩提心(ボダイシン)。
(3)出家者。特に一三歳または一五歳で出家となった者。「今―」「青―」
道心坊
どうしんぼう ダウ―バウ 【道心坊】
(1)成人後,仏門に入った者。「としごろ五十ちかき―/洒落本・田舎談義」
(2)僧形をして物乞いをする者。道心坊主。道心者。「―の身でかう云ふも気の毒だあが/洒落本・田舎談義」
(3)網元制のもとで,漁夫が漁獲物の一部を隠匿すること。
道心者
どうしんじゃ ダウ― 【道心者】
(1)仏門に帰依した者。「まことありがたき―なりとぞ人申しける/徒然 60」
(2)「道心坊{(2)}」に同じ。「念仏嫌ひな―とは/浮世草子・禁短気」
道志
どうし ダウ― [1] 【道志】
平安時代,大学の明法道を修め,衛門府の志(サカン)と検非違使庁の志を兼任した者。
道念
どうねん ダウ― [1] 【道念】
(1)道徳を重んずる心。道義心。
(2)信仰を求める気持ち。求道心。
(3)僧侶の妻。梵妻。
道念節
どうねんぶし ダウネン― 【道念節】
江戸時代,貞享(1684-1688)の頃から京都で流行した盆踊り唄の曲節。道念山三郎が唄い始めたという。
道悪
みちわる [0] 【道悪】
ぬかって歩きにくい道。「―へ入つて了つて,履物が取れない/金色夜叉(紅葉)」
道慈
どうじ ダウジ 【道慈】
(?-744) 奈良時代の僧。大安寺流の祖。大和の人。701年入唐,元康から三論を,善無畏(ゼンムイ)から密教を学ぶ。718年帰国,大安寺に住し,三論宗を宣揚した。
道成寺
どうじょうじ ダウジヤウ― 【道成寺】
(1)和歌山県日高郡川辺町にある天台宗の寺。山号,天音山。701年の開創と伝えられる。開基は義淵。安珍(アンチン)・清姫(キヨヒメ)の伝説で名高い。
→安珍清姫
(2)能の一。四番目物。恋に破れた女の恨みと死後の執念の恐ろしさを描く。紀州道成寺の釣り鐘の再興供養に女の怨霊が白拍子の姿で現れ,乱拍子を舞い,蛇体となって供養を妨げるが,僧の祈りで退散する。
(3)能の「道成寺」によった歌舞伎舞踊。「百千鳥(モモチドリ)娘道成寺」「傾城道成寺」「二人道成寺」「奴道成寺」など多数あるが,長唄の「京鹿子(キヨウガノコ)娘道成寺」がよく知られ,その通称となっている。
道才棒
どうさいぼう ダウサイバウ 【道才棒】
⇒これに懲(コ)りよ道才棒(「これ」の句項目)
道打ち
みちうち 【道打ち】
馬に乗って道を行くこと。「―には,…馬に黄覆輪の鞍置いて乗り給へり/平家 5」
道捗
みちはか [0] 【道果・道捗】
旅程のはかどりぐあい。「―がいく」「―がゆかぬ」
道教
どうきょう【道教】
Taoism.→英和
道教信者 a Taoist.
道教
みちおしえ [3] 【道教・路導】
ハンミョウの異名。道路上にいて人の歩く方向へ飛ぶことからいう。[季]夏。《草の戸を立出づるより―/高野素十》
道教
どうきょう ダウケウ [1] 【道教】
中国固有の宗教。儒・仏と並ぶ三教の一。不老長生をめざす神仙術と原始的な民間宗教が結合し,老荘思想と仏教を取り入れて形成されたもの。後漢末の五斗米道(ゴトベイドウ)に起源し,のち次第に宗教の形を整え,中国の民間習俗に強い影響力をもった。
道断
どうだん ダウ― [0] 【道断】
〔「道」は言うの意〕
言うにたえないこと。もってのほかのこと。「言語(ゴンゴ)―」
道明寺
どうみょうじ ダウミヤウジ 【道明寺】
(1)能の曲名。脇能物。観世・金剛・喜多流にある。世阿弥作。僧尊性(ソンジヨウ)は道明寺で,その寺の木槵(モクゲン)樹の実のありがたさを夢に見て,天神の使い白太夫(シラタユウ)に告げる。僧はその夜の夢で木槵樹の実を与えられる。
(2)浄瑠璃・歌舞伎で「菅原伝授手習鑑」二段目の切をいう。
道明寺
どうみょうじ ダウミヤウ― 【道明寺】
(1)大阪府藤井寺市にある真言宗御室派の寺。山号,蓮土山。聖徳太子の河州尼寺建立の願に応じて,菅原氏の祖,土師八島連(ハジヤシマノムラジ)が自邸を寺としたものという。のち菅原道真のおば覚寿尼が入住。本尊十一面観音像は国宝。旧称土師(ハジ)寺。
(2) [1][5]
「道明寺粉」の略。また,それで作った餅菓子。
(3) [1][5]
「道明寺糒(ホシイ)」の略。
道明寺粉
どうみょうじこ ダウミヤウ― [5][0] 【道明寺粉】
道明寺糒(ホシイ)をひいて粉にしたもの。道明寺。
道明寺糒
どうみょうじほしい ダウミヤウ―ヒ [7] 【道明寺糒】
糯米(モチゴメ)を蒸して干したもの。熱湯を注ぎ柔らかくして食用にしたり,菓子の材料に用いる。道明寺で作ったところからいう。
道春
どうしゅん ダウシユン 【道春】
林羅山の剃髪後の通称。
道春点
どうしゅんてん ダウシユン― 【道春点】
林羅山が漢籍に施した訓点。江戸期の漢文訓読法の基となった。
道昭
どうしょう ダウセウ 【道昭】
(629-700) 飛鳥時代の法相宗の僧。河内の人。653年入唐し,玄奘に師事。660年帰国し,初めて法相宗を広め,また社会事業を行なった。死後,火葬にされた(日本における火葬の始まりという)。
道普請
みちぶしん【道普請】
road repair[mending].〜をする repair a road.→英和
道普請
みちぶしん [3] 【道普請】 (名)スル
道を作ったり直したりすること。道路工事。
道書
どうしょ ダウ― [0] 【道書】
道教の教義を説いた書物。
道有
どうゆう ダウイウ [0] 【道有】
北海道の所有であること。「―林」
道服
どうふく ダウ― [0] 【道服】
〔「どうぶく」とも〕
(1)道士の着る衣服。
(2)室町時代頃から公卿・大納言以上の人が内々で着た上着。腰から下にひだがつく。庶民で道中着とする者もあった。
(3)袈裟(ケサ)。僧衣。
道服(2)[図]
道束
どうそく ダウ― [0] 【導束・道束】
蘚類にある水や同化物などの通路となる組織。維管束ほど細胞は分化していない。
道東
どうとう ダウ― [0] 【道東】
北海道の東部。釧路市・帯広市・北見市などを中心とした地域。
道果
みちはか [0] 【道果・道捗】
旅程のはかどりぐあい。「―がいく」「―がゆかぬ」
道柳
みちやなぎ [3] 【道柳】
タデ科の一年草。原野・道端などに多い。茎は基部からよく分枝し,細く硬い。葉は狭長楕円形で多数互生。夏から秋,葉腋に緑色の小花が数個ずつつく。庭柳。
道案内
みちあんない【道案内】
guidance;→英和
a guide (人).→英和
〜をする show <a person> the way <to> ;→英和
guide.
道案内
みちあんない [3] 【道案内】 (名)スル
(1)道順などを教えるために先に立って歩くこと。また,その人。
(2)道順を示す,簡略な地図・貼り紙・看板など。道標。みちしるべ。
道楽
どうらく ダウ― [4][3] 【道楽】 (名・形動)スル[文]ナリ
(1)本職以外の趣味にふけること。趣味を楽しむこと。また,その趣味。「食い―」「着―」「―に焼き物をする」
(2)酒色・ばくちなどの遊興にふける・こと(さま)。「若い頃は随分―したものだ」「―なお方でございますので/真景累ヶ淵(円朝)」
(3)〔仏〕 仏道修行によって得た悟りのたのしみ。
道楽
どうらく【道楽】
[放蕩(ほうとう)] <be given to> dissipation; <lead> a dissipated life;a hobby (趣味).→英和
〜に…する do <a thing> as a hobby[for pleasure].‖道楽者(息子(むすこ)) a prodigal (son).
道楽
みちがく [2] 【道楽】
雅楽で,楽人が行列の先頭で行進しながら演奏すること。行幸・葬祭・寺社行事などで行われ,行列全体の進行を促す。
→居楽(イガク)
→立楽(タチガク)
道楽息子
どうらくむすこ ダウ― [5] 【道楽息子】
酒色・ばくちなどにふける息子。蕩児(トウジ)。どらむすこ。
道楽焼
どうらくやき ダウラク― [0] 【道楽焼】
楽焼(ラクヤ)きの一。楽家三代道入の弟,道楽が和泉国堺ではじめたもの。印に左書きの「楽」の字を用いた。
道楽者
どうらくもの ダウ― [0][6] 【道楽者】
(1)酒色・ばくちなどにふけり,身を持ちくずしている者。
(2)なまけ者。
道標
どうひょう【道標】
a guidepost;→英和
a signpost;→英和
a milestone.→英和
道標
どうひょう ダウヘウ [0] 【道標】
通行人の便宜のために,方向・距離などを記して道端に立てる案内の立て札。木や石でつくる。道しるべ。
道標
みちしるべ [3] 【道標・道導】
(1)道の行き先や目的地までの距離などを示して道端に立てるもの。どうひょう。
(2)ある事の手引きとなるもの。「極楽への―」「会社経営の―」
(3)ハンミョウの異名。みちおしえ。
道歌
どうか ダウ― [1] 【道歌】
教導のために宗教的道徳的な教訓をよみこんだ和歌。
道止め
みちどめ [0] 【道止め】
道路の通行を止めること。通行止め。
道武帝
どうぶてい ダウブ― 【道武帝】
⇒拓跋珪(タクバツケイ)
道民
どうみん ダウ― [0] 【道民】
北海道の住民。
道灌
どうかん ダウクワン 【道灌】
⇒太田道灌(オオタドウカン)
道灌山
どうかんやま ダウクワン― 【道灌山】
東京都荒川区西日暮里にある台地。太田道灌の館があったといわれる。
道灌草
どうかんそう ダウクワンサウ [0] 【道灌草】
ナデシコ科の一年草。ヨーロッパ原産。観賞用に植える。高さ約50センチメートル。葉は対生し,卵状披針形。晩春,枝端に集散花序を出して淡紅色の五弁花をつける。種子は薬用。江戸道灌山の薬園に植えられていたためこの名がある。
道火
みちび [0] 【道火】
火薬の導火線。くちび。火縄。
道理
どうり ダウ― [3] 【道理】
(1)物事がそうあるべきすじみち。ことわり。わけ。「春になれば花も咲く―だ」「そんな―が世間で通るわけがない」
(2)人の行うべき正しい道。「―にかなった行為」
道理
どうり【道理】
reason.→英和
〜にかなった reasonable;→英和
right;→英和
sensible.→英和
〜にそむいた unreasonable;→英和
absurd.→英和
〜で It is natural[no wonder]that…;naturally.→英和
道理で
どうりで ダウ― [3][1] 【道理で】 (副)
物事の原因や理由に思いあたるふしがあるさま。そういうわけで。なるほど。「寄り道をしたのか。―遅いわけだ」「革製じゃないのか。―安いはずだ」
道理至極
どうりしごく ダウ― [4] 【道理至極】 (名・形動)
理にかなっていること。もっともであること。また,そのさま。
道璿
どうせん ダウセン 【道璿】
(702?-760) 奈良時代の律宗の僧。許州(河南省)出身の中国人。禅・天台・華厳にも通じ,736年来日して戒律を講じ,また東大寺の大仏開眼法要の重責を担った。後世,華厳宗の初伝,禅宗の第二伝とする。
道産
どうさん ダウ― [0] 【道産】
(1)北海道の産。北海道の産物。
(2)北海道の生まれ。どさん。
道産子
どさんこ [0] 【道産子】
(1)北海道産の馬。
(2)北海道生まれの人。
道真
みちざね 【道真】
⇒菅原(スガワラノ)道真
道石
みちいし [0] 【道石】
道路の案内に立てた石。
道破
どうは ダウ― [1] 【道破】 (名)スル
〔「道」は言う意〕
はっきりと言い切ること。「迷亭が言下に―する/吾輩は猫である(漱石)」
道祖土焼
さいとやき [0] 【道祖土焼(き)】
主に東日本で,小正月に道祖神をまつって行われる火祭り。正月の飾りものを焚きあげ,火の霊力により健康を祈る。さいのちょう。さいとうばらい。さいのかみやき。
→左義長(サギチヨウ)
道祖土焼き
さいとやき [0] 【道祖土焼(き)】
主に東日本で,小正月に道祖神をまつって行われる火祭り。正月の飾りものを焚きあげ,火の霊力により健康を祈る。さいのちょう。さいとうばらい。さいのかみやき。
→左義長(サギチヨウ)
道祖神
さいのかみ 【障の神・塞の神・道祖神】
⇒さえのかみ(障神)
道祖神
どうそじん ダウソ― [3] 【道祖神】
村境や峠にまつられる,禍・悪霊を防ぐ神。旅の安全をもつかさどる。婚姻や出産の神とされることもある。地蔵・猿田彦神と習合したものも多い。さえのかみ。手向けの神。道陸(ドウロク)神。
道祖神[図]
道祖神
さえのかみ サヘ― [3] 【障の神・塞の神・道祖神】
悪霊の侵入を防ぐため村境・峠・辻などにまつられる神。旅の安全を守る神。また,生殖の神,縁結びの神ともする。さいのかみ。どうそじん。
道祖神場
さえのかみば サヘ― 【道祖神場】
⇒どんど場(バ)
道程
どうてい ダウテイ 【道程】
詩集。高村光太郎作。1914年(大正3)刊。生命の肯定と情熱の燃焼を平明な言葉でうたう。作者の第一詩集で,理想主義的傾向を示している。
道程
どうてい ダウ― [0] 【道程】
(1)みちのり。行程。「一か月の―」
(2)ある所・状態へ行き着くまでのみちすじ。過程。「完成までの―は厳しいものだった」
道程
どうてい【道程】
(a) distance;→英和
<a day's> journey.→英和
道程
みちのり [0] 【道程】
目的地までの距離。行程。どうてい。「一時間ほどの―」「長い―」
道程
みちのり【道程】
(a) distance.→英和
どれ位の〜があるか How far is it <from…to> ?
道種智
どうしゅち ダウ― [3] 【道種智】
〔仏〕 三智の一。菩薩が教化する対象をよく理解する智慧。
道立
どうりつ ダウ― [0] 【道立】
北海道庁が設立し維持すること。
道端
みちばた【道端(に)】
(by,on) the roadside[wayside].→英和
道端
みちばた [0] 【道端】
道のはしの方。道のほとり。路傍。
道筋
みちすじ【道筋】
a route;→英和
a course.→英和
道筋
みちすじ [0] 【道筋】
(1)通って行く道。通り道。「郵便局は駅へ行く―にある」
(2)物事の道理。筋道。「議論の―」
道管
どうかん ダウクワン [0] 【導管・道管】
(1)物を導き送る管。
(2)被子植物の維管束の主要な構成要素で,管状細胞(導管細胞)の上下の隔壁が消失し,縦に連なった組織。根から吸収した水分の通路。細胞壁は部分的に肥厚し,いろいろな模様を生じる。シダ植物でも,ワラビなどには存在する。
道糸
みちいと [0] 【道糸】
釣りで,竿の穂先から仕掛けまたは鉤素(ハリス)に至るまでの釣り糸の部分。
道統
どうとう ダウ― [0] 【道統】
(1)学問・芸などの道を伝える系統。
(2)儒学を伝える系統。
道統論
どうとうろん ダウ― [3] 【道統論】
儒教の教えを正しく後世に伝えたとされる儒学者の系統論。唐の韓愈に始まり,宋代以降盛んに説かれた。
道続き
みちつづき [3] 【道続き】
同じ道で続いていること。一本の道に沿っていること。
道綱母
みちつなのはは 【道綱母】
⇒藤原(フジワラノ)道綱母
道綽
どうしゃく ダウシヤク 【道綽】
(562-645) 中国,隋唐代の僧。浄土五祖の第二。真宗七祖の第四。称名すること日に七万遍,観経の講義は計二〇〇回に及んだと伝える。著「安楽集」
道義
どうぎ【道義】
morality;→英和
morals.〜を重んじる have the keen moral sense.‖道義心 the moral sense.
道義
どうぎ ダウ― [1] 【道義】
人としてふみ行うべき道。道徳。道理。
道義心
どうぎしん ダウ― [3] 【道義心】
道義を守る心。道徳心。
道義的
どうぎてき ダウ― [0] 【道義的】 (形動)
道義にかかわるさま。「―な責任」
道者
どうしゃ ダウ― [1] 【道者】
(1)仏道を修行する人。修行者。
(2)仏法を修めた人。
(3)道教を修めた人。道士。道人。
(4)(「同者」「同社」とも書く)神社・仏閣,霊場などを連れ立って参詣する人。巡礼。道衆。「百人―付け奉りて/義経記 3」
道聴塗説
どうちょうとせつ ダウチヤウ― [0][5] 【道聴塗説】
〔論語(陽貨)〕
路上で聞いたことをそのまま直ちに路上で話すこと。人の話を心にとどめて自分のものにしないこと。また,人から聞いたことをすぐ受け売りすること。いい加減なうわさ話。
道芝
みちしば [0] 【道芝】
(1)道端の芝草。路傍の草。
(2)チカラシバの異名。
(3)道案内。恋の手引き。「その―をするにつけても/とはずがたり 1」
道草
みちくさ [0] 【道草】 (名)スル
(1)〔「道草を食う」から〕
目的地へ行く途中で他の事に時間を使うこと。「―してはいけません」
(2)道端に生えている草。
(3)書名(別項参照)。
道草
みちくさ 【道草】
小説。夏目漱石作。1915年(大正4)「朝日新聞」連載。「吾輩は猫である」執筆当時の実生活を題材に,日常生活にひそむ危機に直面した知識人の姿を描く。
道草をくう
みちくさ【道草をくう】
loiter about on the way.→英和
道蔵
どうぞう ダウザウ 【道蔵】
仏教の大蔵経にならって道教の経典を集大成したもの。現行本は1607年に成立。五四八五巻。洞真・洞玄・洞神の三洞部よりなり,それぞれ細かく分類されている。大部分は唐以後の作で著述年代が不明の経典が多い。
道虚日
どうこにち ダウコ― [3] 【道虚日】
陰陽道(オンヨウドウ)で,外出に凶であるとする日。
道行き
みちゆき [0] 【道行き】
(1)道を行くこと。旅行すること。
(2)旅の途中の光景を描写する詞章。修辞技巧を駆使した韻文。軍記物・歌謡・謡曲・浄瑠璃,また講談・浪曲などの芸能にもみられる。道行き文。
(3)能と狂言の構成単位。能の場合は,叙景の謡を伴い,ワキが目的の地に到着するまでの道程を表現する部分。狂言の場合は,会話や独白を伴い,舞台を歩きながら目的地に向かうことを示す部分。
(4)浄瑠璃・歌舞伎で,道中を描く舞踊。多く心中・駆け落ちが扱われる。
(5)和装用コートの一。襟を四角にくり,小襟を額縁に仕立てたもの。道行きコート。道行きぶり。
(6)物事のいきさつ。そこに至るまでの経過。「道純と抽斎とが同人であることを知つたと云ふ―を語つた/渋江抽斎(鴎外)」
道行き占
みちゆきうら [0] 【道行き占】
道に立っていて,行きかう人の言葉を聞いて吉凶を占うこと。辻うら。道うら。「玉桙(タマホコ)の―の占(ウラ)正に/万葉 2507」
道行き振り
みちゆきぶり 【道行き触り・道行き振り】
(1)道ですれちがうこと。道で行き合うこと。みちぶり。「玉桙(タマホコ)の―に思はぬに妹を相見て恋ふるころかも/万葉 2605」
(2)旅の日記。道の記。紀行。
(3)「道行き{(5)}」に同じ。
道行き物
みちゆきもの [0] 【道行き物】
歌舞伎で,道行きの舞踊。相愛の男女の旅行場面が多いが,親子・主従の場合もある。景事(ケイゴト)。道行き事(ゴト)。
道行き衣
みちゆきごろも [5] 【道行き衣】
旅行の際に着る衣服。旅衣。「春雨はいたくな降りそ旅人の―ぬれもこそすれ/金槐(雑)」
道行き触り
みちゆきぶり 【道行き触り・道行き振り】
(1)道ですれちがうこと。道で行き合うこと。みちぶり。「玉桙(タマホコ)の―に思はぬに妹を相見て恋ふるころかも/万葉 2605」
(2)旅の日記。道の記。紀行。
(3)「道行き{(5)}」に同じ。
道術
どうじゅつ ダウ― [1] 【道術】
道士や方士の行う長生・呪術などの術。仙術。方術。
道衣
どうい ダウ― [1] 【道衣】
道士の着る衣服。道服。
道観
どうかん ダウクワン [0] 【道観】
道士(道教の僧)が居住する道教寺院。
道触の神
ちふりのかみ 【道触の神】
〔「ちぶりのかみ」とも〕
旅行の道中の安全を守る神。旅をする時,たむけして守護を祈った。「わたつみの―にたむけする/土左」
道話
どうわ ダウ― [0] 【道話】
(1)人間としての道を説いた話。
(2)江戸時代,心学者の行なった訓話。身近な例をあげつつ,道理を説いた心学訓話。「鳩翁(キユウオウ)―」
道諦
どうたい ダウ― [0] 【道諦】
〔仏〕 四諦(シタイ)の一。悟りに至るには,正しい修行によらねばならぬということ。
道議会
どうぎかい ダウギクワイ [3] 【道議会】
北海道の住民から公選された議員で組織される議決機関。
道路
どうろ【道路】
a road;→英和
a street (街路);→英和
a highway (公道).→英和
‖道路工事 road repairing;street improvement.道路交通(取締)法 the Road Traffic Control Law.道路地図 a road map.道路標識 a road sign.有料道路 a toll road;a turnpike.
道路
どうろ ダウ― [1] 【道路】
人・車馬などが交通するための通路。みち。往来。往還。「―工事」
道路交通法
どうろこうつうほう ダウ―カウツウハフ 【道路交通法】
道路交通の安全と円滑を図ることを目的とする法律。1960年(昭和35)制定。歩行者の通行方法,車両・電車の交通方法,運転者の義務,道路の使用,運転免許などについて定める。道交法。
道路元標
どうろげんぴょう ダウ―ペウ [4] 【道路元標】
路線の起点・終点または主な経過地を表示する標識。
道路占用権
どうろせんようけん ダウ― [6] 【道路占用権】
電柱の建設・ガス管の埋設などのために道路を特別に使用する権利。
道路標示
どうろひょうじ ダウ―ヘウ― [4] 【道路標示】
道路の交通について,指示や規制などを路面上に記した記号・文字。
道路標識
どうろひょうしき ダウ―ヘウ― [4] 【道路標識】
道路の交通についての,案内・警戒・規制・指示などを示す標示板。
道路橋
どうろきょう ダウ―ケウ [0] 【道路橋】
鉄道橋などに対して,道路として用いられる橋。
道路法
どうろほう ダウ―ハフ 【道路法】
道路整備に関する基本法。現行法は1952年(昭和27)制定。高速自動車国道・一般国道・都道府県道・市町村道の路線の指定,管理・費用・監督などについて規定する。
道路負担金
どうろふたんきん ダウ― [0][5][1] 【道路負担金】
道路に関する費用に充当するため,道路に特別の関係をもつ者に課される公法上の金銭負担。
道路運送事業
どうろうんそうじぎょう ダウ―ジゲフ [8] 【道路運送事業】
自動車運送事業・自動車道事業・自動車運送取扱事業・軽車両運送事業の総称。道路運送法により,免許事業とされている。
道路運送法
どうろうんそうほう ダウ―ハフ 【道路運送法】
道路運送事業の適正な運営および公正な競争の確保を目的とする法律。1951年(昭和26)制定。
道路運送車両法
どうろうんそうしゃりょうほう ダウ―シヤリヤウハフ 【道路運送車両法】
自動車・原動機付自転車・軽車両について,所有権の公証,安全性の確保,公害の防止,整備等に関し規定した法律。1951年(昭和26)制定。
道路里程標
どうろりていひょう ダウ―ヘウ [0][1] 【道路里程標】
道路元標からの距離を表示してある標識。
道路鋲
どうろびょう ダウ―ビヤウ [3] 【道路鋲】
道路標示の一。区分などを示すため道路に埋め込まれている金属の鋲。
道辺
みちべ [0] 【道辺】
道のほとり。みちばた。
道辻
みちつじ [0] 【道辻】
道が十字形に交わっている所。道のつじ。ちまた。つじ。
道途
どうと ダウ― [1] 【道途・道塗】
みち。道路。「それをして自ら脩むるの―に入らしめ/西国立志編(正直)」
道連れ
みちづれ【道連れ】
a traveling companion.〜になる go[travel]with <a person> .
道連れ
みちづれ [0] 【道連れ】
(1)連れ立って一緒に道を行くこと。また,その人。同行者。「旅は―世は情け」
(2)むりに一緒の行動をとらせること。「子供を―にした一家心中」
道道
みちみち 【道道】
■一■ [0] (副)
道を行きながら。道中。「―話す」「―相談しよう」
■二■ [2] (名)
(1)いろいろの方面。さまざまな学問・技芸の道。「―の才をならはさせ給ふ/源氏(桐壺)」
(2)あちこちの道。「軍の寄り来べき―に/今昔 25」
道道し
みちみち・し 【道道し】 (形シク)
道理にかなっている。学問的である。また,理屈っぽい。「三史・五経の―・しき方を,あきらかにさとりあかさむこそ/源氏(帚木)」
道邃
どうすい ダウスイ 【道邃】
中国,唐代の僧。天台宗第七祖。諡(オクリナ)は興道尊者。湛然(タンネン)に師事。天台山国清寺に,のち浙江省の竜興寺に住す。入唐中の最澄に天台の教えを授けた。生没年未詳。
道都大学
どうとだいがく ダウト― 【道都大学】
私立大学の一。1978年(昭和53)設立。本部は北海道紋別市。
道釈
どうしゃく ダウ― [0] 【道釈】
道教と仏教。
道釈画
どうしゃくが ダウ―グワ [0] 【道釈画】
東洋画の一部門。道教における仙人・天女や,仏教における諸仏・高僧などを画題としたもの。
道鏡
どうきょう ダウキヤウ 【道鏡】
(?-772) 奈良時代の僧。河内の人。俗姓弓削(ユゲ)氏。称徳天皇の寵を受け,太政大臣禅師に,次いで法王位に昇り,政界に権勢をふるった。のち皇位に就こうとしたが和気清麻呂らの妨害にあい失敗。称徳天皇の死後失脚し,造下野国薬師寺別当に左遷されその地で没した。
道長
みちなが 【道長】
⇒藤原(フジワラノ)道長
道長取り
みちながどり [0] 【道長取り】
和服の文様構成の一。継色紙から取り入れた技法で,いくつかの色・柄の違う模様をちぎって貼り合わせたように,曲線や折れ線で区切って置いたもの。
道門
どうもん ダウ― [0] 【道門】
(1)道教。また,道家。
(2)仏道。仏門。
道開け
みちあけ [0] 【道開け】
(1)道路が開通すること。
(2)交際を始めること。
道阿弥
どうあみ ダウアミ 【道阿弥】
(?-1413) 室町前期の能役者。名は犬王。近江猿楽日吉(ヒエ)座の名手。世阿弥に影響を与えた。
道陸神
どうろくじん ダウロク― [4] 【道陸神】
「道祖神(ドウソジン)」に同じ。
道隆
どうりゅう ダウリユウ 【道隆】
⇒蘭渓道隆(ランケイドウリユウ)
道面
みちづら 【道列・道面】
道筋。途上。「山科の―に四の宮川原と云ふ所にて/宇治拾遺 5」
道順
みちじゅん【道順】
a route;→英和
a course;→英和
an itinerary (旅程).→英和
道順
みちじゅん [0] 【道順】
目的地へ行くのに通るべき道の順序。順路。「駅へ行く―」
道頓堀
どうとんぼり ダウトン― 【道頓堀】
大阪市中央区,道頓堀川南岸沿いにある繁華街。劇場・寄席・映画館・飲食店などが立ち並ぶ。
道頓堀川
どうとんぼりがわ ダウトン―ガハ 【道頓堀川】
大阪市中央区南部,西区・浪速区の境を東西に走る運河。全長3キロメートルに満たず,東横堀川と木津川を結ぶ。江戸時代初期に完成し,米・木材など物資の輸送に利用された。
道風
とうふう タウフウ 【道風】
⇒小野道風(オノノミチカゼ)
道饗祭
みちあえのまつり ミチアヘ― 【道饗祭】
昔,陰暦六月・一二月,京都の四隅に八衢比売(ヤチマタヒメ)・八衢比古(ヤチマタヒコ)・久那斗(クナド)の三神をまつって,路上で怪物・妖物を饗応し,都にはいるのを防ぐために行なった祭事。ちあえのまつり。
道饗祭
ちあえのまつり チアヘ― 【道饗祭】
⇒みちあえのまつり(道饗祭)
達
たち 【達】 (接尾)
名詞・代名詞に付いて,それらが複数であることを表す。「きみ―のせいだ」「わたし―も頑張る」「森の小鳥―」
〔古くは敬意を含み,神や貴人にだけ付いた。現在では「ども」「ら」のような見下した感じはないが,「かた」ほどの敬意はなく,普通,尊敬すべき人にはつけない〕
達し
たっし [0] 【達し】
(1)官庁から一般人民,または上級官庁から下級官庁へ通知が出されること。また,その文書。ふれ。「その筋からお―があった」
(2)(「達示」とも書く)上司から部下に出される通知。
(3)江戸幕府で,老中または諸役の上司から下司の者に発した命令。
達し
たっし【達し】
an official notice.
達しる
たっ・しる 【達しる】 (動サ上一)
〔サ変動詞「達する」の上一段化〕
「達する」に同じ。「総て砲器の筒先を後ろへ向けると―・しらるれば/近世紀聞(延房)」
達し書き
たっしがき [0] 【達し書き】
達しを書いた文書。ふれがき。達し文(ブミ)。
達す
たっ・す [0] 【達す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「達する」の五段化〕
「達する」に同じ。
[可能] たっせる
■二■ (動サ変)
⇒たっする
達する
たっ・する [0][3] 【達する】 (動サ変)[文]サ変 たつ・す
□一□(自動詞)
(1)ある場所に行き至る。到達する。「山頂に―・する」「目的地に―・する」
(2)情報がある人に伝わり届く。伝わってある人の知るところとなる。「社長の耳に―・する」「上聞ニ―・ス/ヘボン」
(3)程度が限度に及ぶ。最高のところまで至る。また,深く通じる。「名人の域に―・する」「孔子は此礼と云ふ者に深く博く―・した人と見える/百一新論(周)」「管絃の道に―・し/平家 3」
(4)一定の数値にまで届く。「人口が百万に―・する」「募金が目標額に―・する」
□二□(他動詞)
(1)物事を成しとげる。達成する。「目的を―・する」
(2)ある事柄を人に届け知らせる。広く告げ知らせる。「東京に於て某氏とのみ記せる書状を―・するは実に困難の極/新聞雑誌 46」
達する
たっする【達する】
[目的を]⇒達成;[到達]reach;→英和
arrive <at,in> ;→英和
get to;amount to (額に).
達て
たって [1][0] 【達て・強って】 (副)
〔「達て」「強って」は当て字〕
要求・希望などをどうしても実現しようとするさま。無理に。しいて。どうしてでも。「―お望みとあれば致し方ない」「別に―飲みたくもないけれど/二人女房(紅葉)」
達ての
たっての 【達ての】 (連語)
大変切実な。大変激しい。現代では多く連体詞的に用いる。「―の願い」「―の所望」
達て引く
たてひ・く 【立て引く・達て引く】 (動カ四)
(1)義理立てをする。意地を張り合う。「兄弟分の友誼(ヨシミ)で此事はいはないと―・いて呉れるなら/真景累ヶ淵(円朝)」
(2)義理を立てて他人の金銭を立て替える。特に遊女が客の遊興費を負担する。「梅田屋の女がいつでも―・くよ/洒落本・角鶏卵」
達人
たつじん [0] 【達人】
豊富な経験と長年の鍛練により,その道の真髄を体得した人。「―の境地に入る」「剣道の―」
達人
たつじん【達人】
an expert <at,in> ;→英和
a master <of> .→英和
達入れ
たていれ [0] 【立て入れ・達入れ】
(1)男としての義理や意気地を立て通すこと。意地の張り合い。たてひき。「そりや―ぢやない。とつとの横入ぢや/滑稽本・浮世床(初)」
(2)喧嘩。
達士
たっし [1] 【達士】
ある物事によく通じている人。達人。
達尊
たっそん [0] 【達尊】
世間一般に尊ばれる物事。学徳・爵位・年齢など。
達弁
たつべん [0] 【達弁】
達者な弁舌。能弁。「―を振るう」
達引き
たてひき 【立て引き・達引き】 (名)スル
(1)意地を張り通すこと。義理を立てること。「私(ワチキ)がお前に―でこれまでにした親切を/人情本・梅児誉美(後)」
(2)意気地を見せて支払いを引き受けること。金品を用立てること。「二朱と三朱の―までして呼んで遣りやあいいかと思つて/洒落本・客衆肝照子」
(3)意地を張り合うこと。談判。喧嘩。「角の酒屋で何やら―しやがつたさうだ/洒落本・郭中奇譚」
達徳
たっとく [0] 【達徳】
古今東西を通じて尊ばれる徳。
達意
たつい [1] 【達意】
言わんとする事柄を十分にわからせること。「―の文章」
達成
たっせい [0] 【達成】 (名)スル
成し遂げること。「目標を―する」
達成する
たっせい【達成する】
accomplish;→英和
achieve;→英和
attain.→英和
達成動機
たっせいどうき [5] 【達成動機】
〔心〕 困難な物事を迅速かつ立派にやりとげるために努力しようとする動機。
達才
たっさい [0] 【達才】
広く物事に通じている優れた才能。また,その人。達材。
達拝
たっぱい [0] 【達拝】
能の拝礼の型。両手を高めに肘(ヒジ)をひろげて前方に出し,こぶしを顔の前で合わせるようにするもの。ワキが名乗りのあとで行う。
達摩
だつま [1] 【達摩】
(1)数珠(ジユズ)に通してある玉の中で,とめにする大玉。おやだま。
(2)達磨(ダルマ)のこと。
達文
たつぶん [0] 【達文】
(1)上手な,優れた文章。
(2)意味のよくわかる文章。達意の文。
達智門
たっちもん 【達智門】
平安京大内裏の外郭十二門の一。北面し,偉鑒(イカン)門の東にある。だっちもん。たちいもん。
→大内裏
達理
たつり [1] 【達理】
道理に通じること。物事の奥義を身につけること。
達眼
たつがん [0] 【達眼】
物事の本質を見抜く鋭い眼力。「―の士」
達磨
だるま【達磨】
Dharma;a tumbler (おもちゃ).→英和
達磨船 a barge.→英和
達磨
だるま [0] 【達磨】
(1)〔梵 Bodhi-dharma 菩提達磨と訳す〕
中国禅宗の祖。南インドの王子として生まれ,般若多羅から教えを受け,中国に渡って禅宗を伝えた。少林寺に九年面壁したといわれる。五世紀末から六世紀末の人とされる。なお,「達摩」と表記して,歴史上の人物として扱うことを示し,宗門上の伝説と区別することがある。円覚大師。達磨大師。生没年未詳。
(2){(1)}の座禅姿を模して作った張り子の玩具。赤く塗り,全体を丸くかたどり,底を重くして倒してもすぐ起き上がるようにしてある。開運の縁起物とされ,最初片目だけを書き,願いのかなった時にもう一方の目を書き込んで祝う。起き上がり小法師。不倒翁。
(3)形が丸いものや,全体の色が赤いものをいう。「―ストーブ」「血―」「火―」
(4)〔仏〕
〔梵 Dharma〕
「法{□二□}」に同じ。
(5)〔すぐにころぶことから〕
売春婦のこと。
達磨ストーブ
だるまストーブ [5] 【達磨―】
丸形の簡単な構造の石炭ストーブ。
達磨剥がし
だるまはがし [4] 【達磨剥がし】
人の着ている羽織をぬがせて奪うこと。また,その盗人。
達磨大師
だるまだいし 【達磨大師】
達磨の尊称。
達磨宗
だるましゅう [3] 【達磨宗】
(1)禅宗の異名。
(2)藤原定家などの和歌の新風を嘲っていう語。
→達磨歌
達磨寺
だるまでら 【達磨寺】
群馬県高崎市にある黄檗(オウバク)宗の寺。山号は少林山。正月六・七日に開かれる達磨市が有名。
達磨屋
だるまや [0] 【達磨屋】
売春婦を置いている宿。
達磨市
だるまいち [3] 【達磨市】
神社や寺の縁日で開かれる縁起物の達磨を売る市。多く東日本で一月ないし年末に開かれる。
達磨忌
だるまき [3] 【達磨忌】
禅宗で,陰暦一〇月五日の達磨の忌日に行う法会(ホウエ)。少林忌。初祖忌。[季]冬。
達磨歌
だるまうた [3] 【達磨歌】
歌論で意味の難解な歌のこと。特に定家らの象徴的幽玄の歌風を六条家側から揶揄(ヤユ)していった呼称。
達磨糸
だるまいと [4] 【達磨糸】
足踏み式の製糸機械で作った生糸。自転車取糸。
達磨船
だるません [0] 【達磨船】
積み荷を運ぶための幅の広い大きな伝馬船。だるまぶね。
達磨草
だるまそう [0] 【達磨草】
ザゼンソウの別名。
達磨菊
だるまぎく [3] 【達磨菊】
キク科の多年草。海岸の岩上に生え,また観賞用に栽培。茎は木質化しよく分枝する。葉は密に互生し,倒卵へら形で毛が多い。秋,枝先に頭花をつけ,舌状花は青紫色で美しい。
達磨落し
だるまおとし [4] 【達磨落(と)し】
(1)玩具の一。円筒形の木片を数個重ねた上に達磨人形を置き,それが落ちないようにして木槌(キヅチ)で木片を横からたたいてはずして遊ぶもの。
(2)台の上の達磨人形を,コルク玉の鉄砲やまりで落とす遊戯。
達磨落とし
だるまおとし [4] 【達磨落(と)し】
(1)玩具の一。円筒形の木片を数個重ねた上に達磨人形を置き,それが落ちないようにして木槌(キヅチ)で木片を横からたたいてはずして遊ぶもの。
(2)台の上の達磨人形を,コルク玉の鉄砲やまりで落とす遊戯。
達磨被き
だるまかずき [4] 【達磨被き】
達磨が緋の衣をかぶっているように着物を上からすっぽりとかぶること。
達磨返し
だるまがえし [4] 【達磨返し】
江戸末期・明治時代の女性の髪形の一。髪をひねって頭上にあげ,髱(タボ)の中に押し込み簪(カンザシ)でとめたもの。伝法な年増が多く結った。
達磨返し[図]
達磨鸚哥
だるまいんこ [4] 【達磨鸚哥】
オウム目インコ科の鳥。中形のインコで,翼長170ミリメートル内外。羽色は緑色を主調とし,胸は淡桃色など色彩に富む。尾が長い。雄の頬には太い黒線があり,達磨のひげに似るのでこの名がある。熱帯アジアに分布し,日本へは古くから飼鳥として輸入されている。
達筆
たっぴつ【達筆】
<write> a good hand.〜で <written> in a good hand.
達筆
たっぴつ [0] 【達筆】 (名・形動)[文]ナリ
(1)文字を上手に書く・こと(さま)。また,その文字。能筆。「―な字」
(2)勢いのある筆づかい。健筆。
達者
たっしゃ [0] 【達者】
■一■ (名)
ある道をきわめた人。達人。「弓の―」
■二■ (形動)[文]ナリ
(1)ある事に熟達しているさま。上手であるさま。「英語が―だ」「口の―なやつ」「―な筆づかい」
(2)体の各部の働きが優れているさま。また,体が丈夫で健康であるさま。「年はとっても目は―だ」「祖母は―にしております」
(3)物事をするのにしたたかで抜け目のないさま。「その方面にかけては―な男」
〔■一■の意が原義〕
達者な
たっしゃ【達者な】
healthy;→英和
well;→英和
fine;→英和
strong;→英和
good <at> (じょうず);→英和
skillful <at,in> ;expert[proficient] <in> .→英和
〜に <get> well (健康に);skillfully;→英和
well (じょうずに).
達者者
たっしゃもの [0] 【達者者】
(1)ある事柄に熟達している者。また,体の丈夫な者。
(2)経験豊かな,したたか者。
達衆
だてしゅう 【伊達衆・達衆】
〔「たてしゅ」「たてし」とも〕
(1)伊達(ダテ)を好む人々。
(2)男伊達(ダテ)。侠客。「そこをそのまま通さぬが白柄組の―の意地づく/歌舞伎・鞘当」
達見
たっけん [0] 【達見】
広い見通しをもった,優れた見解。
達観
たっかん [0] 【達観】 (名)スル
(1)細かい事にこだわらず,物事の本質を見通すこと。また,物事に超然として,悟りの心境に達すること。「人生を―する」
(2)広い視野で物事を見ること。全体を見渡すこと。「若し―する時は世界は罪を持ちながらに美である/善の研究(幾多郎)」
達観する
たっかん【達観する】
have an insight <into> ;→英和
view <the world> with a philosophic eye.
達識
たっしき [0] 【達識】
物事の全体を広く見通す,優れた見識。達見。
達道
たつどう [0] 【達道】
〔「たっとう」とも〕
いかなる場合にも行われるべき人間の道。
違い
たがい タガヒ [0] 【違い】
ちがい。相違。「本物に―ない」
違い
ちがい【違い】
(a) difference;→英和
(a) distinction (区別).→英和
AとBの〜がわかる(わからない) can(not) tell the difference between A and B;can(not) tell A from B.
違い
ちがい チガヒ [0] 【違い】
(1)相違。また,その差。「性格の―」「両者にはそれほどの―はない」
(2)誤り。まちがい。「計算に―がある」
(3)交差すること。「―沢瀉(オモダカ)」
違いない
ちがいな・い チガヒ― 【違いない】 (連語)
(1)(「に違いない」の形で)確実にそうであると推量される意を表す。…に決まっている。…でないはずはない。たしかに…だ。「この試合は勝つに―・い」
(2)(相手の言葉を受けて)その内容が正しい意を表す。そのとおりである。「『嵐になりそうだ』『―・い,雲行きが怪しい』」
違い付け
ちがいづけ チガヒ― [0] 【違い付け】
俳諧の付合(ツケアイ)方法の一。「月」に「雨」,「花」に「風」など,前句に対し逆の構想に立った付け句をすること。連歌では「引き違え」という。
違い接ぎ
ちがいはぎ チガヒ― [0] 【違い矧ぎ・違い接ぎ】
「合い決(ジヤク)り」に同じ。
違い棚
ちがいだな チガヒ― [2][0] 【違い棚】
隣り合う棚板を段違いに取り付けた棚。普通,床の間の脇に設けられる。ちがえだな。
→床脇(トコワキ)棚
違い棚
ちがいだな【違い棚】
(fancy) alcove shelves.
違い目
たがいめ タガヒ― 【違い目】
ちがっているところ。くいちがう点。「かかる―のあるをいかにおぼすらむ/源氏(絵合)」
違い目
ちがいめ チガヒ― [0] 【違い目】
(1)違っているところ。
(2)筋交いに組んだところ。
違い矧ぎ
ちがいはぎ チガヒ― [0] 【違い矧ぎ・違い接ぎ】
「合い決(ジヤク)り」に同じ。
違い鷹
ちがいだか チガヒ― [2] 【違い鷹】
「違い鷹の羽(ハ)」に同じ。
違い鷹の羽
ちがいたかのは チガヒ― [6] 【違い鷹の羽】
鷹の羽紋の一。鷹の羽を交差させたもの。ちがいだか。
→鷹の羽
違う
たがう【違う】
⇒違える.
違う
たが・う タガフ [2] 【違う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)相違する。一致しない。くいちがう。「事志と―・う」「案に―・わず」「なき人の御ほい―・はむがあはれなること/源氏(蓬生)」
(2)背反する。そむく。「人の道に―・う行為」「汝(イマシ)を頼み母に―・ひぬ/万葉 3359」
(3)変わる。通常の状態でなくなる。「いかでかは御色も―・ひてきららかにおはする人とも覚えず/大鏡(道兼)」
〔「たがえる」に対する自動詞〕
■二■ (動ハ下二)
⇒たがえる
違う
ちが・う チガフ [0] 【違う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)二つの事物が一致しない。異なる。差がある。「色の―・う二枚の折り紙」「英語と日本語では語順が―・う」「年が―・いすぎます」
(2)それとは別のものである。異なったものである。「いつもと―・う背広」「注文と―・う品が届く」「昨日と―・って今日はいい天気だ」
(3)正常な状態からずれる。「首の筋が―・った」「気が―・う」
(4)正しいとされるものと合っていない。「答えが―・っている」「字が―・う」
(5)約束などが守られない。「それでは話が―・うじゃないか」「筈ガ―・ウ/日葡」
(6)反対方向から来たものが,ぶつからないで交差する。「行き―・う」「すれ―・う」「足の下に鵜飼ひ―・ふ/蜻蛉(中)」
(7)入れ違いになるようにする。「とかく―・ひて能登殿にはくまれず/平家 11」
〔「たがう」の転か。「違える」に対する自動詞〕
■二■ (動ハ下二)
⇒ちがえる
違う
ちがう【違う】
(1)[相違する]differ[be different]from;vary;→英和
[似ない]be not like;be unlike.(2)[一致しない]disagree[do not agree] <with> ;→英和
do not correspond <with the original> .
(3)[まちがう]be wrong;be mistaken.
違え
ちがえ チガヘ 【違え】
〔動詞「ちがえる」の連用形から〕
交差させること。「二番めに持つた者,其の上に―に置く/狂言・三本柱」
違え
たがえ タガヘ 【違え】
(1)たがえること。「邪神善神の御―,色にあらはれ内にこもりてみゆるなり/愚管 7」
(2)「方違(カタタガ)え」の略。「―こそはせましか/蜻蛉(下)」
違える
たが・える タガヘル [3] 【違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 たが・ふ
(1)一致しないようにする。くいちがわせる。「彼とは道を―・えることになった」
(2)背くようにする。「約束を―・える」「かの遺言を―・へじ/源氏(桐壺)」
(3)方違(カタタガ)えをする。「二条院にも同じすぢにていづくにか―・へむ/源氏(帚木)」
(4)まちがえる。「所―・へてけり/蜻蛉(中)」
〔「たがう」に対する他動詞〕
違える
ちがえる【違える】
(1)[変更する]change;→英和
alter.→英和
(2)[まちがえる]make a mistake;→英和
(mis)take <one thing> for <another> .
(3)[約束を]break <one's promise> .→英和
(4)[骨・筋を]sprain <one's knee,ankle> .→英和
列車を乗り(薬を飲み)〜 take the wrong train (medicine).
違える
たがえる【違える】
break <one's promise> .→英和
違えない keep <one's promise> ;→英和
be punctual (時間を).
違える
ちが・える チガヘル [0] 【違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ちが・ふ
(1)一致しないようにする。変える。「クラスごとに帽子の色を―・える」
(2)判断や行動を誤る。まちがえる。「どうも日を―・えたようだ」「道を―・えたらしい」「見通しを―・えてしまった」
(3)筋肉をねじるなどして痛める。「足の筋を―・える」
(4)交わらせる。交差させる。「上下よりたすきに―・へて/徒然 208」
(5)夢違えをする。「(夢ヲ)―・ふるわざもがなとて/蜻蛉(上)」
〔「たがえる」の転か。「違う」に対する他動詞〕
違え棚
ちがえだな チガヘ― [3] 【違え棚】
「違い棚」に同じ。
違え遣り戸
ちがえやりど チガヘ― [4] 【違え遣り戸】
二筋の溝で入れ違えにして開閉する遣り戸。
違乱
いらん ヰ― [0] 【違乱】
(1)法に違反し秩序を乱すこと。「今度の御即位に―なくめでたき様/平家 4」
(2)苦情を言うこと。反対すること。「外より―少しもなし/浄瑠璃・卯月の紅葉(上)」
(3)物事が乱れること。
違令
いれい ヰ― [0] 【違令】
命令・法令に違反すること。
違例
いれい ヰ― [0] 【違例】
(1)常と違うこと。
(2)病気その他でからだの具合がいつもと違うこと。病気。不例。「入道相国―の御心地とてとどまり給ひぬ/平家 6」
違勅
いちょく ヰ― [0] 【違勅】 (名)スル
天子の命令に背くこと。
違反
いはん ヰ― [0] 【違反】 (名)スル
法規・協定・約束などに従わないこと。違背。「法規に―する」「交通―」
違反
いへん ヰ― [0] 【違変・違反】 (名)スル
契約や約束に背くこと。心変わりすること。「約束ヲ―スル/日葡」
違反切符
いはんきっぷ ヰ― [4] 【違反切符】
交通違反を犯したとき交付される通告書。処分を受けるまで運転免許証に代えて運転できる。軽い違反に対する青切符と重い違反に対する赤切符がある。
違反[犯]
いはん【違反[犯]】
(a) violation (規則の);an offense <against the law> ;→英和
(a) breach <of promise,contract> .→英和
〜する violate;→英和
infringe;→英和
offend <against> ;→英和
break <one's promise> .→英和
‖違犯者 an offender.
違命
いめい ヰ― [0] 【違命】
命令に背くこと。
違和
いわ ヰ― [1] 【違和】
(1)身心の調和が破れること。「―を覚える」
(2)雰囲気にそぐわないこと。
→違和感
違和感
いわかん ヰワ― [2] 【違和感】
周りのものとの関係がちぐはぐで,しっくりしないこと。「―を感じる」
違和感
いわかん【違和感】
incompatibility;incongruity.
違変
いへん ヰ― [0] 【違変・違反】 (名)スル
契約や約束に背くこと。心変わりすること。「約束ヲ―スル/日葡」
違失
いしつ ヰ― [0] 【違失】
しくじり。過失。「誠に―なし/著聞 10」
違式
いしき ヰ― [0][1] 【違式】
(1)きめられた形式や手続きに従わないこと。
(2)律令制下において,式に違反すること。
違憲
いけん【違憲】
unconstitutionality.〜の unconstitutional.→英和
違憲
いけん ヰ― [0] 【違憲】
法律・命令・規則・処分などが憲法の規定に違反すること。
⇔合憲
違憲判決
いけんはんけつ ヰ― [4] 【違憲判決】
裁判所が違憲立法審査権に基づいて,ある法律・命令・規則・処分が憲法に違反すると判断する判決。
違憲立法審査権
いけんりっぽうしんさけん ヰ―リツパフ― [10] 【違憲立法審査権】
一切の法律,命令,規則または処分が憲法に違反するか否かを審査する裁判所の権限。具体的訴訟事件の取り扱いにおいて行使され,裁判所は法令等が違憲であると判断するとき,その無効を宣言することができる。法令審査権。
違戻
いれい ヰ― [0] 【違戻】 (名)スル
道理・命令にたがうこと。「敢て君命に―するを許すにあらず/明六雑誌 7」
違旨
いし ヰ― [1] 【違旨】
趣旨にたがうこと。仰せに背くこと。
違格
いきゃく ヰ― [1][0] 【違格】
(1)平安時代の罪名の一。「格」に違犯すること。
(2)格式・規格にはずれること。いかく。「―する事かなはず/こんてむつすむん地」
(3)(「違却」とも書く)思惑がはずれて,当惑すること。「何とも―千万/浄瑠璃・薩摩歌」
違法
いほう ヰハフ [0] 【違法】 (名・形動)[文]ナリ
法に違反すること。具体的な規定だけでなく,法の理念に違反することをもいう。
⇔適法
「―行為」「―な駐車」
違法の
いほう【違法の】
illegal;→英和
unlawful <act> .→英和
違法処分
いほうしょぶん ヰハフ― [4] 【違法処分】
法規に違反する行政処分。
違法性阻却
いほうせいそきゃく ヰハフ― [0] 【違法性阻却】
違法と推定される行為であっても,正当防衛・緊急避難など特別の事情がある場合には違法とはされないこと。
違犯
いはん ヰ― [0] 【違犯】 (名)スル
法にそむいて罪を犯すこと。
違犯
いぼん ヰ― 【違犯】
〔「ぼん」は呉音〕
「いはん(違犯)」に同じ。「律は,…―を制する故に/沙石 2」
違算
いさん ヰ― [0] 【違算】
(1)計算の誤り。計算違い。
(2)見当違い。誤算。「母は初めて吾―を悟り/不如帰(蘆花)」
違約
いやく【違約】
(a) breach of contract[promise].→英和
〜する break a contract[a promise,one's word].‖違約者(金) a defaulter (a forfeit).
違約
いやく ヰ― [0] 【違約】 (名)スル
約束・契約を破ること。約束にそむくこと。「買入るるの力なく手附を棄て―せり/浮城物語(竜渓)」
違約処分
いやくしょぶん ヰ― [4] 【違約処分】
(1)違約者に対する罰として行う処分。
(2)取引所の売買取引で,期日までに受け渡しをしなかった者に対する制裁処分。過怠金,売買取引の停止・制限,または除名など。
違約手付
いやくてつけ ヰ― [4] 【違約手付(け)】
手付けのうち,それを交付した者が契約を履行しない場合に,手付けを受けた者が取得してもよいもの。
違約手付け
いやくてつけ ヰ― [4] 【違約手付(け)】
手付けのうち,それを交付した者が契約を履行しない場合に,手付けを受けた者が取得してもよいもの。
違約罰
いやくばつ ヰ― [3] 【違約罰】
債務者が債権者に債務が履行できない場合に給付することを予め約束した金銭その他のもの。または,その約束そのもの。
違約賠償
いやくばいしょう ヰ―シヤウ [4] 【違約賠償】
取引所での売買取引に関する契約が履行されなかったことで取引所の会員が損失を受けた場合,取引所がその損失を賠償すること。
違約金
いやくきん ヰ― [0] 【違約金】
債務の不履行があった場合に支払う旨を,債務者が債権者にあらかじめ約束した金銭。
違背
いはい ヰ― [0] 【違背】 (名)スル
命令・規則・約束などに背くこと。違反。「規約に―する」
違警罪
いけいざい ヰケイ― [2] 【違警罪】
重罪・軽罪とともに,旧刑法で犯罪を三分類したうちの一。拘留・科料にあたる軽い罪。
違順
いじゅん ヰ― [1][0] 【違順】
〔仏〕 違境と順境。心に苦や不快を与える対象と,楽や快を与える対象。順違。
遖
あっぱれ [3][1] 【天晴(れ)・遖】
■一■ (形動)[文]ナリ
人の行為がとてもすぐれていて,賞賛に値するさま。みごとだ。感心だ。「―なおこない」「―なる政治家となりて/谷間の姫百合(謙澄)」
■二■ (感)
(1)人の行為をほめたたえる時に発する語。でかした。「よくやった。―,―」
(2)驚き・嘆き・期待・決意などの気持ちで発する語。ああ。おお。「―剛の者かな/平家 8」「―疾う斬らればや/謡曲・盛久」
〔「あはれ(哀)」を促音化して意味を強めた語。「天晴」は当て字,「遖」は国字。古くは連体詞的にも副詞的にも用いられた〕
遙々
はるばる【遙々】
<come> all the way <from> .→英和
遙か
はるか【遙か(に)】
(1)[距離]far;→英和
far away[off];in the distance.→英和
(2)[比較の強調]much <better> ;→英和
by far.〜かなたの far-off;distant.→英和
〜前方に far ahead.
遜る
へりくだ・る [4][0] 【遜る・謙る】 (動ラ五[四])
相手を敬って自分を低くする。謙遜(ケンソン)する。「―・った言い方」「―・った態度」
遜位
そんい [1] 【遜位】
天子が位をゆずること。譲位。
遜恭
そんきょう [0] 【遜恭】
へりくだってうやうやしいこと。
遜色
そんしょく [0][1] 【遜色】
劣っていること。見劣り。ひけめ。「世界の一流品と比べても―(が)ない」
遜色がない
そんしょく【遜色がない】
be equal <to> ;bear comparison <with> ;be by no means inferior <to> .
遜譲
そんじょう [0] 【遜譲】
へりくだり,人にゆずること。
遜辞
そんじ [1] 【遜辞】
へりくだった言葉。謙辞。
遠
おち ヲチ 【遠・彼方】 (代)
遠称の指示代名詞。
(1)多く隔たっている場所を指す。ある地点より向こうの場所をもいう。「白雲の八重に重なる―にても思はむ人に心へだつな/古今(離別)」「知り給ふ所は川より―にいと広く/源氏(椎本)」
(2)遠く隔たっている時を指す。ある時を中心として,それ以前とそれ以後と両方がある。「ま玉つく―をしかねて思へこそ一重の衣ひとり着て寝(ヌ)れ/万葉 2853」「昨日より―をば知らず百年の/拾遺(雑賀)」
遠
とお トホ 【遠】
〔形容詞「とほし」の語幹〕
「とおつ」「とおの」の形で,または直接に名詞の上に付き,遠いことの意を表す。「―つ国」「―のみかど」「―干潟」
遠
おと ヲト 【遠・彼方】
〔「おち(遠)」の転〕
時間的また空間的に遠いこと。遠方。おち。「大宮の―つ鰭手(ハタデ)/古事記(下)」「―つ日も昨日も今日も/万葉 3924」
〔現代語では「 おとつい」「おととし」などの語形に残存する〕
遠い
とお・い トホイ [0] 【遠い】 (形)[文]ク とほ・し
(1)空間的に,隔たりが大きい。「―・い国」「―・く離れている友」「―・い空」「山頂まではまだまだ―・い」
(2)時間的に隔たりが大きい。「―・い昔のこと」「そう―・くない将来」
(3)なかなかそうならない。その段階に達するにはまだまだである。「完成にはまだ―・い」「合格には―・い成績」
(4)
(ア)関係があまりない。「我々の気分とは―・いところにある」「近うて―・きもの,宮の前の祭思はぬ/枕草子 166」
(イ)血縁関係が薄い。「―・い親戚」
(ウ)親しくない。疎遠だ。「その後彼とも―・くなった」
(5)性質や内容が似ていない。似つかわしくない。「ハンサムというには―・い顔だ」
(6)
(ア)(「気がとおくなる」の形で)意識がはっきりしない。また,程度が激しすぎて,意識を失うほどである。「気が―・くなるような大金」
(イ)(「目がとおい」の形で)遠視である。
(ウ)(「耳がとおい」の形で)聴覚が弱い。
⇔近い
→遠く
[派生] ――さ(名)
遠い
とおい【遠い】
far(-off);→英和
faraway;→英和
distant;→英和
remote;→英和
[…から] <be> far <from> ; <be> a long way off;[…までは] <be> a long way <to> ; <How> far <is it from here?> ;be hard of hearing (耳が).〜親戚 ⇒遠縁.〜昔 <in> olden times.遠くに[で]far away;in the[at a]distance.→英和
遠くから from a distance.
遠い一家(イツカ)より近い隣(トナリ)
遠い一家(イツカ)より近い隣(トナリ)
いざという時には遠くにいたり疎略にしている親類より,近くにいて親しくしている他人の方が頼りになる。遠くの親類より近くの他人。
遠からず
とおからず【遠からず】
before long;soon;→英和
shortly;→英和
It won't be long before….
遠からず
とおからず トホカラ― [3] 【遠からず】 (副)
近いうちに。そのうちに。「作品は―完成する」
遠からん者は音にも聞け、近くば寄って目にも見よ
遠からん者は音にも聞け、近くば寄って目にも見よ
戦場で,武士が名乗りをあげるときの言葉。
遠きに交わりて近きを攻む
遠きに交わりて近きを攻む
⇒遠交近攻(エンコウキンコウ)
遠きに行くは必ず邇(チカ)きよりす
遠きに行くは必ず邇(チカ)きよりす
〔中庸〕
物事を行うには,順序を追って一歩一歩進まなければならない。
遠きは花の香(カ)近きは糞(クソ)の香
遠きは花の香(カ)近きは糞(クソ)の香
遠いものを尊び,近いものは軽んじるのが世の常であるというたとえ。
遠き慮(オモンパカ)りなければ必ず近き憂えあり
遠き慮(オモンパカ)りなければ必ず近き憂えあり
〔論語(衛霊公)〕
将来の方針もなく目先のことに追われていると,必ず近いうちに困ることが起きる。遠慮なければ近憂あり。
遠く
とおく トホク 【遠く】
〔形容詞「遠い」の連用形から〕
■一■ [3] (名)
とおい所。「―へ出かける」「―の山々」
■二■ [0] (副)
距離が遠いさま。隔たりが大きいさま。はるかに。「私の腕前など彼には―及ばない」「―海を渡って渡来した経典」
遠く
とおく【遠く】
⇒遠い.
遠くて近きは男女の仲(ナカ)
遠くて近きは男女の仲(ナカ)
〔「枕草子(能因本)」一七一段による〕
男女の仲の意外に結ばれやすいことにいう。
遠ざかる
とおざかる【遠ざかる】
[遠くなる]go away <from> ;recede;→英和
die away (音が);keep away <from> (近寄らぬ);be estranged <from> (疎遠).
遠ざかる
とおざか・る トホ― [4] 【遠ざかる】 (動ラ五[四])
〔「さかる」は離れるの意〕
(1)遠く離れる。だんだん遠くなる。「足音が―・る」「危機が―・る」「―・る月日ぞいとどなげかるる/新千載(哀傷)」
(2)疎遠になる。関係が薄くなる。「政界から―・る」「彼らとはできるだけ―・るようにしている」
[可能] とおざかれる
遠ざける
とおざ・ける トホ― [4] 【遠ざける】 (動カ下一)[文]カ下二 とほざ・く
(1)遠く離れさせる。退ける。
⇔近づける
「追手を―・ける」
(2)親しくしないようにする。疎遠にする。「悪友を―・ける」
遠ざける
とおざける【遠ざける】
keep away <from> ;drive off (追いのける);estrange (疎遠にする);→英和
abstain <from> (節制).→英和
遠し
とお・し トホシ 【遠し】 (形ク)
⇒とおい
遠っ走り
とおっぱしり トホツ― [0][4] 【遠っ走り】 (名)スル
遠くへ出かけること。「休日には車で―する」
遠つ
とおつ トホ― 【遠つ】 (連語)
〔形容詞「とほし」の語幹に格助詞「つ」が付いたもの〕
名詞に付いて,遠くはなれた所にある,遠い昔の,などの意を表す。
遠つ人
とおつひと トホ― 【遠つ人】 (枕詞)
(1)遠い人を待つ意から,「松」,地名「松浦(マツラ)」にかかる。「―松浦の川に若鮎釣る/万葉 857」
(2)雁が遠方から来ることから,「雁」および同音の「猟路(カリジ)」にかかる。「―雁が来鳴かむ時近みかも/万葉 3947」「―猟路の池に住む鳥の/万葉 3089」
遠つ国
とおつくに トホ― 【遠つ国】
遠い国。特に死後の世界。「―黄泉(ヨミ)の界に/万葉 1804」
遠つ祖
とおつおや トホ― 【遠つ祖】
遠い祖先。先祖。「中臣の連(ムラジ)の―天児屋(アマノコヤネ)の命/日本書紀(神代上訓)」
遠つ神
とおつかみ トホ― 【遠つ神】
■一■ (名)
神々の時代の先祖。先祖。「伊支等が―/出雲風土記」
■二■ (枕詞)
天皇を称賛して「わが大君」にかかる。過去の天皇を表す普通名詞と解する説もある。「―我が大君の幸行処(イデマシトコロ)/万葉 295」
遠の
とおの トホ― 【遠の】 (連語)
〔形容詞「とほし」の語幹に格助詞「の」の付いたもの〕
名詞に付いて,とおくの,遠方のの意を表す。
遠の国
とおのくに トホ― 【遠の国】
遠い所の国。遠国。「家人は待ち恋ふらむに―いまだも着かず/万葉 3688」
→遠つ国
遠の朝廷
とおのみかど トホ― 【遠の朝廷】
京都から遠く隔たった地方にある役所。大宰府・国府,また新羅にあった日本府などをいう。「天皇(スメロキ)の―と韓国に渡る我が背は/万葉 3688」
遠め
とおめ トホ― [0] 【遠め】 (名・形動)[文]ナリ
基準より少し離れぎみである・こと(さま)。
⇔近め
「―の球に手を出して三振する」
遠らか
とおらか トホ― 【遠らか】 (形動ナリ)
遠く隔たっているさま。遠いさま。「―に男の音(コエ)にて荒らかに/今昔 16」
遠乗り
とおのり トホ― [0] 【遠乗り】 (名)スル
馬や車などに乗って遠くまで行くこと。「馬で―する」
遠乗りする
とおのり【遠乗りする】
have a long ride;take[have,go for]a long drive;make a long cycling excursion (サイクリングで).
遠交近攻
えんこうきんこう ヱンカウ― [0][0] 【遠交近攻】
遠い国と親しくして,近くの国々を攻める政策。中国で戦国時代に魏(ギ)の范雎(ハンシヨ)の唱えた外交政策で,秦(シン)がこれを採用した。遠きに交わりて近きを攻む。
遠人
とおひと トホ― 【遠人】
〔「とおびと」とも〕
(1)遠方の人。
(2)高齢の人。長命の人。「汝こそは世の―/日本書紀(仁徳)」
遠侍
とおさぶらい トホサブラヒ [3] 【遠侍】
中世・近世の武家の屋敷で,主殿から離れた中門の近くに位置する,当番の侍の詰め所。外侍。とおさむらい。
⇔内侍
→主殿造り
遠写
えんしゃ ヱン― [0][1] 【遠写】
ロング-ショットに同じ。
遠出
とおで トホ― [0] 【遠出】 (名)スル
遠くへ出かけること。遠くへ旅行すること。「車で―する」
遠出する
とおで【遠出する】
take a trip <to> .→英和
遠刈田温泉
とおがったおんせん トホガツタヲンセン 【遠刈田温泉】
宮城県南部,蔵王山北東麓,蔵王町中部,松川中流北岸にある放射能泉。青麻山(アオソヤマ)・岩ヶ崎山がある。
遠古
えんこ ヱン― [1] 【遠古】
遠い昔。はるかな昔。
遠古登点
おことてん ヲコト― [3][0] 【乎己止点・乎古止点・遠古登点】
⇒をことてん(乎己止点)
遠吠え
とおぼえ トホ― [0] 【遠吠え】 (名)スル
(1)犬や狼などが,遠くへ向かって,また,遠くの方で長く尾を引くように鳴くこと。
(2)かなわない相手に遠くの方からののしること。「負け犬の―」
遠吠えする
とおぼえ【遠吠えする】
howl.→英和
遠回し
とおまわし トホマハシ [3][0] 【遠回し】 (名・形動)[文]ナリ
直接に示さないで,それとなくにおわせて言う・こと(さま)。「―な表現」「―に悪口を言う」
遠回しの
とおまわし【遠回しの(に)】
indirect(ly);→英和
(in a) roundabout (way).→英和
〜に言う hint <at> ;→英和
suggest.→英和
遠回り
とおまわり トホマハリ [3] 【遠回り】 (名・形動)スル[文]ナリ
(1)遠いほうの道を回って行くこと。回り道。迂回(ウカイ)。
⇔近回り
「わざわざ―して行く」「右へ行くと―になる」
(2)回り遠い・こと(さま)。迂遠。「―な考え方」
遠回りする
とおまわり【遠回りする】
take a roundabout way;make a detour.→英和
遠因
えんいん ヱン― [0] 【遠因】
直接的ではないが,結果に対して何らかの関係をもつ原因。
⇔近因
「紛争の―」
遠因
えんいん【遠因】
a remote cause.
遠図
えんと ヱン― [1] 【遠図】
遠大なはかりごと。
遠国
おんごく ヲン― [0] 【遠国】
(1)都から遠くはなれた国。辺鄙(ヘンピ)な土地。
(2)律令制で,近国・中国に対して,都に遠い国。延喜式では,相模・武蔵・上野・越後以北,安芸・石見以西および伊予・土佐と九州の諸国。
遠国
えんごく ヱン― [1] 【遠国】
〔古くは「えんこく」〕
都から遠く離れた所にある国。おんごく。
⇔近国
遠国奉行
おんごくぶぎょう ヲン―ギヤウ [5] 【遠国奉行】
江戸幕府の職名。幕府の重要直轄地に置かれた奉行の総称。老中の支配。京都・大坂・駿府の町奉行と伏見・佐渡・長崎・堺・山田・奈良・日光・浦賀・下田・新潟・箱館・神奈川・兵庫の各奉行を含む。伏見奉行は大名から,他は旗本から任ぜられた。
遠国奉行
えんごくぶぎょう ヱン―ギヤウ 【遠国奉行】
⇒おんごくぶぎょう(遠国奉行)
遠国役人
おんごくやくにん ヲン― [5] 【遠国役人】
(1)江戸時代,幕府の役人のうち江戸以外の地に勤務した役人。
(2)「遠国奉行」に同じ。
遠地
えんち ヱン― [1] 【遠地】
遠い土地。
遠地津波
えんちつなみ ヱン― [4] 【遠地津波】
日本の沿岸から600キロメートル以遠に発生した地震による津波。
遠地点
えんちてん【遠地点】
the apogee.→英和
遠地点
えんちてん ヱン― [3] 【遠地点】
月や人工衛星が,その軌道上で地球から最も遠ざかる位置。
⇔近地点
遠境
えんきょう ヱンキヤウ [0] 【遠境】
遠く離れた土地。遠い国境の地方。「―に遷されけん心の中こそ無慚なれ/盛衰記 46」
遠声
とおごえ トホゴヱ [0] 【遠声】
遠くから聞こえてくる声。遠くの方でする声。
遠大
えんだい ヱン― [0] 【遠大】 (形動)[文]ナリ
計画や考えが,遠い将来のことまで考えた大きな規模であるさま。「―な計画」
遠大な
えんだい【遠大な】
far-reaching;grand[great] <ambition> .→英和
遠夫
とおづま トホ― 【遠夫】
遠く離れている夫。なかなか会えない夫。また,特に牽牛星をいう。「―の来べき秋なりいとのあみの玉のささがにかねてしるしも/夫木 10」
遠妻
とおづま トホ― 【遠妻】
遠くに離れている妻。なかなか会えない妻。また,特に織女星をいう。「ぬばたまの夜霧隠れる―の手を/万葉 2035」
遠孫
えんそん ヱン― [0] 【遠孫】
遠く隔たった子孫。遠裔(エンエイ)。
遠寄せ
とおよせ トホ― [0] 【遠寄せ】
(1)遠くから回りを取り囲んで攻め寄せること。「八方から―に押寄せてゐるやうな圧迫/黴(秋声)」
(2)歌舞伎の下座音楽の一。戦乱の場を暗示する鳴物。大太鼓・銅鑼(ドラ)の縁を打って表す。
遠寺
えんじ ヱン― [1] 【遠寺】
遠くにある寺。「諸行無常と響きつつ菩提を知らする―の鐘/浄瑠璃・頼光跡目論」
〔瀟湘(シヨウシヨウ)八景の一つ「遠寺(煙寺)晩鐘」をふまえた例が多い〕
遠山
とおやま トホ― [0] 【遠山】
(1)遠くの山。遠くに見える山。
(2)文様の一。曲線を重ね連ねて{(1)}を表したもの。
(3)茶道で,道具の模様や部分が遠山の形に似ているもの。
(ア)茶壺の肩につけられた山形の横筋。
(イ)釜の鐶付(カンツキ)の種類名称の一。
(ウ)茶碗の釉(ウワグスリ)が遠山の形にかかったもの。
(4)「遠山灰」の略。
遠山
とおやま トホヤマ 【遠山】
姓氏の一。
遠山
えんざん ヱン― [1] 【遠山】
遠くの山。とおやま。
遠山桜
とおやまざくら トホ― 【遠山桜】
遠くの山に咲く桜。「―明けば行き見む/壬二集」
遠山灰
とおやまばい トホ―バヒ [4] 【遠山灰】
茶道で,風炉(フロ)の灰形の一。五徳の向こう側に山形に灰を盛ったもの。遠山。
遠山石
えんざんせき ヱン― [3] 【遠山石】
庭園の築山などに配置されている石。遠山を抽象的に表現したもの。
遠山祭
とおやままつり トホヤマ― 【遠山祭】
長野県下伊那郡遠山地方で一二月に行われる神事。湯立により託宣を下していたものが,心身を浄め息災を祈る神楽として芸能化している。
遠山金四郎
とおやまきんしろう トホヤマキンシラウ 【遠山金四郎】
(?-1855) 江戸末期の幕臣。名は景元。金四郎は通称。左衛門尉とも。1840年江戸北町奉行,45年南町奉行。名奉行の評判高く,「遠山の金さん」の名で浪曲・講談に脚色される。
遠山陰
とおやまかげ トホ― [3] 【遠山陰】
遠くの山のふもと。
遠山雲如
とおやまうんじょ トホヤマ― 【遠山雲如】
(1810-1863) 江戸後期の漢詩人。江戸の人。名は澹,号は裕斎,雲如は字(アザナ)。大窪詩仏・菊池五山と交友,のちに梁川星巌の玉池吟社に加わる。晩年は京都に住んで各地を遊歴。著「雲如山人集」「墨水四時雑詠」
遠島
えんとう ヱンタウ [0] 【遠島】
(1)陸地を遠く離れた島。
(2)江戸時代の刑罰の一。追放より重く,死罪より軽い。博打(バクチ)うち,女犯(ニヨボン)の僧,誤って人を殺した者などに科せられた。伊豆七島・佐渡・五島・天草・隠岐・壱岐などに送った。島流し。
遠島
おんとう ヲンタウ [0] 【遠島】
⇒えんとう(遠島)(2)
遠巒
えんらん ヱン― [0][1] 【遠巒】
遠くに連なって見える山々。
遠州
えんしゅう ヱンシウ [1] 【遠州】
(1)遠江(トオトウミ)の別名。
(2)小堀遠州(コボリエンシユウ)のこと。
(3)「遠州流{(1)}」の略。「千家か古流か―かしらぬが,とんだ茶人だ/黄表紙・艶気樺焼」
遠州七窯
えんしゅうなながま ヱンシウ― 【遠州七窯】
小堀遠州の好みの茶器を作った窯。遠江志戸呂(シドロ)・近江膳所(ゼゼ)・豊前上野(アガノ)・筑前高取・山城朝日・摂津古曾部(コソベ)・大和赤膚(アカハダ)の七窯をいう。江戸末期につけられた呼称。異説もある。
遠州信楽
えんしゅうしがらき ヱンシウ― [5] 【遠州信楽】
寛永年間(1624-1644),小堀遠州が好んで作らせた信楽焼の茶器。薄作りで瀟洒(シヨウシヤ)なものが多い。
遠州流
えんしゅうりゅう ヱンシウリウ 【遠州流】
(1)江戸初期,織部流をもとに小堀遠州が開いた茶道の一派。公家・旗本などを中心に地方各藩に普及した。
(2)生け花の流派の一。小堀遠州を祖と称する。春秋軒一葉が宝暦・明和(1751-1772)の頃に始め,江戸で盛んに行われた。
遠州灘
えんしゅうなだ ヱンシウ― 【遠州灘】
静岡県御前崎から愛知県伊良湖岬までの沖合一帯の海。波が荒く,港が少なかったため帆船時代には難所だった。
遠州灯籠
えんしゅうどうろう ヱンシウ― [5] 【遠州灯籠】
石灯籠の一。小堀遠州の意匠によるという。遠州形。
遠州灯籠[図]
遠州縞
えんしゅうじま ヱンシウ― [0] 【遠州縞】
浜松付近で織られる縞織物。
→遠州織物
遠州織物
えんしゅうおりもの ヱンシウ― [5][6] 【遠州織物】
静岡県浜松付近から産出する織物。綿織物が中心で,毛・絹や絹綿交織物もある。縞織物が多い。
遠州行灯
えんしゅうあんどん ヱンシウ― [5] 【遠州行灯】
丸行灯(マルアンドン)の異名。えんしゅうあんどう。えんしゅうあんど。
〔一説に,小堀遠州が考案したという〕
遠州高取
えんしゅうたかとり ヱンシウ― [5] 【遠州高取】
小堀遠州の好みによる高取焼の茶器。
→高取焼
遠巻き
とおまき トホ― [0] 【遠巻き】
遠くからその回りを取り囲むこと。「事故現場を―にして見る」
遠巻きにする
とおまき【遠巻きにする】
surround <the enemy> at a distance;→英和
close in <on> .
遠干潟
とおひがた トホ― 【遠干潟】
遠くまで潮が引いた潟。「稲村が崎の―を/太平記 10」
遠征
えんせい【遠征】
<go on> an expedition[a visit (スポーツ)].→英和
遠征隊 an expedition;a visiting team.
遠征
えんせい ヱン― [0] 【遠征】 (名)スル
〔「征」はほかの場所へ行く意〕
(1)敵を討つために遠くまで出かけること。「大軍を率いて―する」
(2)研究・調査・探検・試合などの目的で,グループを組織し,遠くまで出かけること。「ヒマラヤ―隊」
遠心
えんしん【遠心】
遠心の centrifugal.→英和
‖遠心分離機 a centrifuge;a centrifugal separator.遠心分離機にかける centrifuge.遠心力 centrifugal force.
遠心
えんしん ヱン― [0] 【遠心】
中心から遠ざかること。
⇔求心
遠心ポンプ
えんしんポンプ ヱン― [5] 【遠心―】
(1)湾曲した多数の羽根をもつ羽根車を高速で回転させ,遠心力によって水に圧力・速度を与えて揚水するポンプ。
(2)特に,渦巻ポンプのこと。
遠心分離機
えんしんぶんりき ヱン― [7] 【遠心分離機】
固体と液体,または液体と液体の混合物から,それぞれを分離する装置。容器を回転させて遠心力を働かせ,被分離物の密度の差を利用して分離する。遠心機。
遠心力
えんしんりょく ヱン― [3] 【遠心力】
円運動する座標系に現れるみかけの力(慣性力)で,回転の中心から遠ざかる向きに働く。向心力と大きさは同じで向きが反対になる。このため,円運動をしている物体は,同じ回転座標上の観測者には静止して見える。
⇔向心力
⇔求心力
遠心圧縮機
えんしんあっしゅくき ヱン― [8] 【遠心圧縮機】
遠心力を利用したガス(空気)圧縮機。ターボ圧縮機。
遠心性神経
えんしんせいしんけい ヱン― [7] 【遠心性神経】
中枢より末梢へ興奮を伝達する神経。運動神経や,多くの自律神経が属する。
⇔求心性神経
遠心花序
えんしんかじょ ヱン―クワ― [5] 【遠心花序】
⇒有限花序(ユウゲンカジヨ)
遠心荷重
えんしんかじゅう ヱン―ヂユウ [5] 【遠心荷重】
列車または自動車が曲線部分を走行する場合に生ずる遠心力方向の水平荷重。この影響を弱めるために,曲線部にカント(傾斜)がつけられる。
遠心鋳造
えんしんちゅうぞう ヱン―チウザウ [5] 【遠心鋳造】
回転する鋳型に熔融金属を注入し,遠心力を利用して鋳造する方法。主として円筒状および中空管状の鋳物をつくる。
遠忌
えんき ヱン― [1][0] 【遠忌】
「おんき(遠忌)」に同じ。
遠忌
おんき ヲン― [1] 【遠忌】
(1)仏教諸宗派で,宗祖などの遺徳をたたえるため,50年忌以後50年ごとに行う法要。
(2)一般に,一三回忌以上の,25年忌.50年忌・百年忌など,遠い年忌をいう。遠年忌。えんき。遠関日。
遠志
おんじ ヲン― [1] 【遠志】
中国原産イトヒメハギの根を乾燥した生薬。去痰(キヨタン)薬とする。
遠感
えんかん ヱン― [0] 【遠感】
⇒テレパシー
遠慮
えんりょ【遠慮】
(1)[控え目]reserve;→英和
deference (敬意);hesitation (躊躇).
(2)[深い考え]forethought;→英和
foresight.→英和
〜する be reserved[modest];refrain <from doing> .→英和
〜なく without ceremony;freely;unsparingly (容赦なく).→英和
〜のない unreserved.→英和
〜会釈もなく ruthlessly.→英和
〜深い reserved;modest.→英和
遠慮
えんりょ ヱン― 【遠慮】 (名)スル
(1) [0]
他人に対して,控え目に振る舞うこと。言動を控え目にすること。「発言を―する」「―なくいただきます」
(2) [0]
(事情や状況を考え合わせて)やめること。辞退すること。「喪中につき新年の御挨拶は―させていただきます」「おタバコは御―ください」
(3) [0]
断ることの遠回しな言い方。「今回は出席を―させていただきます」
(4) [1]
遠い先々のことまで見通して,よく考えること。深慮。「深謀―をめぐらす」
(5) [0]
江戸時代,武士や僧侶に対して科された軽い謹慎刑。門を閉じて居宅にこもらせ,昼間の外出を禁じたもの。夜間,くぐり戸から目立たないように出入りすることは許された。
遠慮勝ち
えんりょがち ヱン― [0] 【遠慮勝ち】 (形動)[文]ナリ
言葉や態度が控え目であるさま。ややもすると遠慮することが多いさま。「―な性格」「―に用件を切り出す」
遠慮深い
えんりょぶか・い ヱンリヨ― [5] 【遠慮深い】 (形)
他人に対する言動や態度がたいへん控え目である。「―・い人柄」
遠戚
えんせき ヱン― [0] 【遠戚】
血筋の遠い親戚。
遠投
えんとう ヱン― [0] 【遠投】 (名)スル
ボールなどを遠くへ投げること。「―競技」「外野からホームへ―する」
遠攻め
とおぜめ トホ― [0] 【遠攻め】
遠くの方から攻め寄せること。
遠文
とおもん トホ― [0] 【遠文】
間隔を広くとった模様。
⇔繁文(シゲモン)
遠方
えんぽう ヱンパウ [0] 【遠方】
遠いところ。「友―より来たる」
遠方
おちかた ヲチ― 【遠方】
遠い所。遠くの方。「―の赤土(ハニユウ)の小屋にこさめ降り/万葉 2683」
遠方
えんぽう【遠方】
a great distance;→英和
a long way.〜の distant;→英和
remote;→英和
faraway.→英和
〜に a long way;far away;in the distance.
遠方人
おちかたびと ヲチ― 【遠方人】
(1)遠くの方にいる人。遠方の人。「うちわたす―にもの申すわれ/古今(雑体)」
(2)旅人。「―の霞みゆくらむ/壬二集」
遠方野辺
おちかたのべ ヲチ― 【遠方野辺】
遠くの方にある野辺。「大名児を―に刈る草(カヤ)の/万葉 110」
遠日点
えんじつてん ヱンジツ― [4][3] 【遠日点】
太陽を回る惑星や彗星(スイセイ)の楕円軌道上で,太陽から最も離れた位置。この付近で公転速度は最小になる。地球の場合,毎年7月初め頃,この位置を通過する。
⇔近日点
遠景
えんけい ヱン― [0] 【遠景】
(1)遠くの景色。
⇔近景
(2)絵・画面などにおいて,背景として描かれている景色。バック。
遠景
えんけい【遠景】
a distant view.
遠望
えんぼう【遠望】
a distant view.〜する see from a distance.→英和
遠望
えんぼう ヱンバウ [0] 【遠望】 (名)スル
遠方を見ること。はるかに見渡すこと。遠見(トオミ)。見渡し。「―がきく丘」「巌頭に座して―したる時の光景は/欺かざるの記(独歩)」
遠来
えんらい ヱン― [0] 【遠来】
遠くからやってくること。「―の客」
遠来の客
えんらい【遠来の客】
a visitor from a distant place.
遠検見
とおけみ トホ― [3] 【遠検見】
「遠見検見(トオミケミ)」に同じ。
遠歩き
とおあるき トホ― [3][0] 【遠歩き】 (名)スル
遠くまで出歩くこと。「―して烏の声に不図(フト)頭を上ぐれば/思出の記(蘆花)」
遠水
えんすい ヱン― [0] 【遠水】
遠くにある水。遠方の河川。
遠江
とおつおうみ トホツアフミ 【遠江・遠淡海】
〔琵琶湖を「近つ淡海(オウミ)」というのに対して,都から遠い湖の意〕
浜名湖。また,遠江国(トオトウミノクニ)。「―引佐(イナサ)細江の水脈(ミオ)つくし/万葉 3429」
遠江
とおとうみ トホタフミ 【遠江】
(1)〔「遠淡海(トオツオウミ)」の転〕
旧国名の一。静岡県の西部に相当。遠州(エンシユウ)。
(2)〔(1)が三河(ミカワ)の隣だったことから〕
フグの身と皮の間のゼラチン質の皮膜。
遠泳
えんえい ヱン― [0] 【遠泳】 (名)スル
海・湖などで,長い距離を泳ぐこと。[季]夏。「沖の小島まで―する」
遠泳
えんえい【遠泳】
a long-distance swim.
遠洋
えんよう ヱンヤウ [0] 【遠洋】
陸地を遠く離れた海。
⇔近海
遠洋
えんよう【遠洋】
an ocean.→英和
‖遠洋漁業 deep-sea fishery[fishing].遠洋航海 ocean navigation.
遠洋区域
えんようくいき ヱンヤウ―ヰキ [5] 【遠洋区域】
航行区域の一。平水区域・沿海区域・近海区域を除くすべての水域。形も大きく耐航性も十分な船舶のみが航行し得る。遠洋航路。
遠洋漁業
えんようぎょぎょう ヱンヤウ―ゲフ [5] 【遠洋漁業】
基地とする港から遠く離れた海域で行う漁業。母船式トロール漁業,北洋サケ・マス漁域など。船団を組んで長期間操業する。
→沿岸漁業
→沖合漁業
遠洋航海
えんようこうかい ヱンヤウカウ― [5] 【遠洋航海】
(1)遠洋を航海して,内国と外国との間を交通すること。
(2)商船学校・水産学校・防衛大学校などの学生で,海上技術を履修する者が,実習のため練習艦船によって海外巡航をすること。
遠洋航路
えんようこうろ ヱンヤウカウ― [5] 【遠洋航路】
(1)遠洋区域を航行する航路。
⇔近海航路
(2)遠洋区域の旧称。
遠流
おんる ヲン― [1] 【遠流】
律令制の三流(サンル)の一。流罪のうち最も重い刑。延喜式では伊豆・安房・佐渡・隠岐・土佐などへの配流。
→近流(コンル)
→中流(チユウル)
遠浅
とおあさ トホ― [0] 【遠浅】
海や川の岸から遠くの沖まで水の浅いこと。「―の海岸」
遠浅
とおあさ【遠浅】
a shoal;→英和
a shoaling beach.〜だ The sea is shallow to a good distance from the shore.→英和
遠海
えんかい ヱン― [0] 【遠海】
陸地から遠い海。
⇔近海
「―魚」
遠海
えんかい【遠海】
⇒遠洋.遠海魚 (a) pelagic fish.
遠淡海
とおつおうみ トホツアフミ 【遠江・遠淡海】
〔琵琶湖を「近つ淡海(オウミ)」というのに対して,都から遠い湖の意〕
浜名湖。また,遠江国(トオトウミノクニ)。「―引佐(イナサ)細江の水脈(ミオ)つくし/万葉 3429」
遠火
とおび トホ― [0] 【遠火】
(1)火からある程度離れていること。
⇔近火
「―でパンを焼く」
(2)遠くで燃えている火。
遠点
えんてん ヱン― [1] 【遠点】
(1)目の調節を休止した状態で網膜上に結像できる外界物点の位置。正視眼では無限遠。
(2)中心天体に対して,それをめぐる天体が最も遠ざかる位置。遠日点・遠地点など。
⇔近点
遠物見
とおものみ トホ― [3] 【遠物見】
味方の陣地を離れて敵情を探りに出ること。また,その者。斥候。遠目付。遠目。遠見。
遠猷
えんゆう ヱンイウ [0] 【遠猷】
〔「猷」ははかりごと〕
遠い将来まで考えた計画。遠謀。「深謀―」
遠略
えんりゃく ヱン― [0] 【遠略】
遠大な計画。深い策略。遠謀。
遠目
とおめ トホ― [0] 【遠目】
(1)遠くから見た感じ。遠くから見えるぐあい。遠見。「―にはよく分からない」
(2)遠くの方がよく見えること。また,そのような目。「―がきく」
(3)遠視(エンシ)。
(4)「遠物見」に同じ。
遠目がきく
とおめ【遠目がきく】
have long[far]sight.〜には <look fine> at a distance.→英和
遠眼
えんがん【遠眼】
⇒遠視.遠眼鏡 (a pair of) convex glasses;spectacles for longsighted eyes.
遠眼
えんがん ヱン― [0] 【遠眼】
「遠視」に同じ。
⇔近眼
遠眼鏡
えんがんきょう ヱン―キヤウ [0] 【遠眼鏡】
遠視眼用の凸レンズのめがね。
遠眼鏡
とおめがね トホ― [3] 【遠眼鏡】
遠くの物がよく見える光学器具の称。望遠鏡や双眼鏡。
遠矢
とおや トホ― [0] 【遠矢】
遠くから矢を射ること。また,その矢。「われにすぎて―射るものなし/平家 11」
遠祖
えんそ ヱン― [1] 【遠祖】
遠い先祖。とおつおや。
遠称
えんしょう ヱン― [0] 【遠称】
指示代名詞の「こ・そ・あ」の三区分のうち,「あ」にあたる指し方。話し手・聞き手のいずれにも属さないと思われる範囲の事物・場所・方向などをさす。口語では「あれ・あそこ・あちら」など,文語では「かれ・かしこ・かなた」などの類。
→近称
→中称
遠笠懸
とおかさがけ トホ― [3] 【遠笠懸】
笠懸のこと。小笠懸に対して普通の笠懸をいう。
遠紫外線
えんしがいせん ヱンシグワイセン [0] 【遠紫外線】
空気が吸収する波長約200ナノメートル以下の紫外線。真空中で研究するので真空紫外線ともいう。
遠縁
とおえん【遠縁】
a distant relative[relation](人).〜に当たる be distantly related <to one> .
遠縁
とおえん トホ― [0] 【遠縁】
血縁関係の遠い親戚。
⇔近縁
遠羅天釜
おらてがま ヲラテガマ 【遠羅天釜】
江戸中期の仮名法語集。1749年刊。白隠慧鶴(エカク)著。三巻。白隠禅の中心思想を平易に述べたもの。
遠聞
えんぶん ヱン― [0] 【遠聞】
遠く離れた土地にまでうわさとして伝わること。「事―に達せば/太平記 17」
遠聞き
とおぎき トホ― [0] 【遠聞き】
戦国時代,ひそかに敵の陣営にはいり込み,その様子を探る役目の者。しのび。
遠菱
とおびし トホ― [0] 【遠菱】
文様の一。間隔をおいて,菱形の単位模様を配したもの。
遠藤
えんどう ヱンドウ 【遠藤】
姓氏の一。
遠藤元閑
えんどうげんかん ヱンドウ― 【遠藤元閑】
江戸中期の茶人。号,広長軒。茶・花・軍記などに多くの著作を残した。著「茶之湯六宗匠伝記」「茶湯評林」など。生没年未詳。
遠藤嘉基
えんどうよしもと ヱンドウ― 【遠藤嘉基】
(1905-1992) 国語学者。鳥取県生まれ。京大教授。漢文の古訓点資料を研究,訓点語研究に業績を残す。著「訓点語と訓点資料」など。
遠藤於菟
えんどうおと ヱンドウ― 【遠藤於菟】
(1865-1943) 建築家。木曾福島の人。東京帝大卒。1905年(明治38)日本人として初めて設計事務所を開設した。横浜銀行集会所,三井物産横浜支店一号館などを設計。
遠藤盛遠
えんどうもりとお ヱンドウモリトホ 【遠藤盛遠】
文覚(モンガク)の俗名。
遠藤隆吉
えんどうりゅうきち ヱンドウ― 【遠藤隆吉】
(1874-1946) 教育家。群馬県生まれ。東大卒。1910年(明治43)巣園学舎(現千葉商大)を創立。「硬教育」「読書法」をはじめ,多くの哲学書・教育書を著した。
遠蛙
とおかわず トホカハヅ [3] 【遠蛙】
遠くから聞こえるカエルの声。[季]春。《子供等に夜が来れり―/山口青邨》
遠行
えんこう ヱンカウ [0] 【遠行】
(1)遠くへ出かけること。とおで。遠征。
(2)死ぬこと。遠逝(エンセイ)。長逝(チヨウセイ)。[日葡]
遠見
えんけん ヱン― [0] 【遠見】 (名)スル
(1)遠くを見ること。とおみ。遠望。
(2)遠い将来を見通すこと。「大利の基(モト)ひをひらくの理だから落ち付いて―すべし/西洋道中膝栗毛(魯文)」
(3)(能楽で)遠くを見渡したりして,観客に遠景を想像させるような演技。また,場面を広い背景の中におくことによって生まれる間接的な効果。「本木に名所のほしきは,かやうの―の便りのため也/申楽談儀」
遠見
とおみ トホ― [0] 【遠見】
(1)遠くを見渡すこと。遠くから見ること。「―のきく目」
(2)高い所から敵情を見ること。また,その人。「少々を櫓に登せて―をせさせて/今昔 25」
(3)「遠物見(トオモノミ)」に同じ。
(4)芝居の大道具で,遠景に用いる背景。「―の舞台」
(5)「遠見検見」の略。
(6)歌舞伎の演出で,遠くにいることを表すため,子役に大人が近景で扮していたのと同じ扮装をさせて,遠景の中で演技させるもの。
遠見検見
とおみけみ トホ― [4] 【遠見検見】
江戸時代の検見法の一。地理的にあるいは財政的に検見の遂行が困難な場合に用いられた一便法。検見を実施せず前年までの実績および村役人が前もって作成した内見帳を基準として年貢高を決定するもの。とおみけんみ。とおけみ。
遠見番所
とおみばんしょ トホ― [4] 【遠見番所】
江戸時代,異国船を見張るため沿岸各地に設けた番所。
遠視
えんし ヱン― [0] 【遠視】
外界から来る平行光線が網膜の後方で結像するため,近くの物体がはっきり見えない状態。また,その目。水晶体から網膜までの距離が短い場合や,角膜や水晶体の屈折力が弱い場合に起こる。適度の凸レンズで矯正する。とおめ。遠眼。
⇔近視
遠視
えんし【遠視(眼)】
farsightedness;→英和
longsightedness.〜である be farsighted[longsighted].⇒遠眼.
遠視画
えんしが ヱン―グワ [0] 【遠視画】
⇒浮絵(ウキエ)
遠視鏡
えんしきょう ヱン―キヤウ [0] 【遠視鏡】
遠視用の凸レンズの眼鏡。
遠計
えんけい ヱン― [0] 【遠計】
遠い将来の計画。遠大な計画。
遠謀
えんぼう ヱン― [0] 【遠謀】
遠い将来のことまでも考えにいれたはかりごと。「―をめぐらす」
遠謀
えんぼう【遠謀】
a far-reaching scheme.遠謀深慮の farsighted.→英和
遠謀深慮
えんぼうしんりょ ヱン― [5] 【遠謀深慮】
「深謀遠慮」に同じ。
遠賀
おんが ヲンガ 【遠賀】
福岡県北部,遠賀郡の町。遠賀川下流の水田農業地帯。
遠賀川
おんががわ ヲンガガハ 【遠賀川】
筑紫山地に源を発し,福岡県を北流して響灘(ヒビキナダ)に注ぐ川。古くから筑豊炭田の石炭輸送に利用された。長さ58キロメートル。
遠賀川式土器
おんががわしきどき ヲンガガハ― [8] 【遠賀川式土器】
弥生前期の土器の総称。九州から伊勢湾沿岸・東北日本海岸にかけて分布する。稲作の伝播に伴う弥生前期文化の範囲を示す。遠賀川河床からの出土による名称。
遠赤外線
えんせきがいせん ヱンセキグワイセン [0] 【遠赤外線】
(波長の短い赤外線を近赤外線というのに対し)波長の長い赤外線。普通は波長25マイクロメートルから1ミリメートル。
遠足
えんそく【遠足】
<go on> an excursion[a picnic] <to> ;→英和
<have an> outing;→英和
<go> hiking.
遠足
えんそく ヱン― [0] 【遠足】 (名)スル
(1)学校の特別活動で,見学や運動・レクリエーションなどのために,歩くことを主にして遠くへ行くこと。日帰りの集団遠出にいう。[季]春。「鎌倉へ―に行く」
(2)歩いて遠くへ行くこと。「家弟をつれて多摩川の方へ―したときに/武蔵野(独歩)」
遠距離
えんきょり ヱン― [3] 【遠距離】
遠くへだたっていること。
⇔近距離
「―通勤」
遠距離の
えんきょり【遠距離の】
long-distance.⇒長距離.
遠路
えんろ【遠路(を来る)】
(come) a long way.〜わざわざお越しくださってありがとう存じます Thank you very much for your coming all the long way.
遠路
えんろ ヱン― [1] 【遠路】
遠いみちのり。「―はるばる訪れる」
遠軽
えんがる ヱンガル 【遠軽】
北海道北東部,網走支庁紋別郡の町。湧別(ユウベツ)川中流域に位置する。
遠輪廻
とおりんね トホリンヱ [3] 【遠輪廻】
連歌・俳諧の去り嫌いの一。一巻のうち数句へだてて再び同じ趣向の付合(ツケアイ)を繰り返すこと。
→輪廻(3)
遠近
えんきん【遠近】
<from> far and near;distance (距離).→英和
遠近法 perspective.→英和
遠近
おちこち ヲチ― [3][2] 【遠近・彼方此方】 (代)
場所・時を示す指示代名詞。
(1)あちらこちら。ここかしこ。「妹(イモ)も兄(セ)も若き子どもは―に騒き泣くらむ/万葉 3962」
(2)未来と現在。「ま玉つく―かねて結びつる/万葉 2973」
遠近
えんきん ヱン― [0] 【遠近】
遠くと近く。遠い所と近い所。
遠近人
おちこちびと ヲチ― 【遠近人】
あちこちの人。「信濃なる浅間の嶽にたつ煙―の見やはとがめぬ/伊勢 8」
遠近法
えんきんほう ヱン―ハフ [0] 【遠近法】
絵画などで,遠景・近景を目で見たのと同じような距離感が表現できるように描き分ける方法。透視図法。パースペクティブ。
→逆遠近法
遠近調節
えんきんちょうせつ ヱン―テウ― [5] 【遠近調節】
外界の物体の像を目の網膜上に明瞭に結ばせる目の働き。動物により,レンズと網膜の距離を変えることによって行うものと,水晶体の厚みを変化させて行うものとがあり,ヒトは後者。
遠退く
とおそ・く トホ― 【遠退く】 (動カ四)
遠ざかる。遠くなる。「妹が門いや―・きぬ/万葉 3389」
遠退く
とおの・く トホ― [3] 【遠退く】
■一■ (動カ五[四])
(1)遠く離れて行く。遠ざかる。「足音が―・く」「危険が―・いた」「優勝の可能性が―・く」
(2)関係がうすくなる。疎遠になる。「関心が―・く」「足が―・く」
■二■ (動カ下二)
⇒とおのける
遠退く
とおのく【遠退く】
die away (音が);keep away (人が);come less frequently (足が);recede <from view> (視界から);→英和
be out of danger (危険が).
遠退ける
とおの・ける トホ― [4] 【遠退ける】 (動カ下一)[文]カ下二 とほの・く
とおのかせる。とおざける。「他人を―・ける」[日葡]
遠逝
えんせい ヱン― [0] 【遠逝】 (名)スル
(1)遠方に立ち去ること。
(2)死ぬこと。長逝。
遠道
とおみち トホ― [0] 【遠道】
(1)遠回りの道。まわり道。
(2)遠い道。はるかな道程。「人も皆―行けど/貫之集」
遠遠しい
とおどおし・い トホドホ― [5] 【遠遠しい】 (形)[文]シク とほどほ・し
〔古くは「とほとほし」〕
(1)いたって疎遠である。「縁家親類の間も―・くなつて/自然と人生(蘆花)」
(2)非常に遠い。「―・し高志(コシ)の国に/古事記(上)」
遠邇
えんじ ヱン― [1] 【遠邇】
〔「邇」は近いの意〕
遠い所と近い所。遠近。
遠郊
えんこう ヱンカウ [0] 【遠郊】
都会から離れた土地。
⇔近郊
遠里小野
とおさとおの トホサトヲノ 【遠里小野】
現在の大阪市住吉区と堺市にまたがる一帯の地名。榛(ハリ)の木の特産地だったが,万葉集の「榛」が萩のこととされたため,後には萩の名所として詠まれるようになった。((歌枕))「住吉(スミノエ)の―のま榛もち摺(ス)れる衣(コロモ)の盛り過ぎ行く/万葉 1156」
遠野
とおの トホノ 【遠野】
岩手県中東部にある市。遠野盆地の中心地。近世,城下町・宿場町として発展。古来,馬の産地。伝説と民話で知られる。酪農・製材業が発達。
遠野物語
とおのものがたり トホノ― 【遠野物語】
口頭伝承を文語体で記した著作。柳田国男著。1910年(明治43)刊。岩手県遠野町に伝わる昔話・習俗,また世間話などを同地の人佐々木喜善(鏡石)から聞き,まとめたもの。
遠長
とおなが トホ― 【遠長】 (形動ナリ)
いつまでも続くさま。永遠であるさま。「仕へ奉(マツ)らめいや―に/万葉 4098」
遠長し
とおなが・し トホ― 【遠長し】 (形ク)
(1)遠くはるかである。「富士の嶺のいや―・き山路をも/万葉 3356」
(2)いつまでも続くさまである。永遠である。「―・く仕へむものと思へりし君しまさねば/万葉 457」
遠陬
えんすう ヱン― [0] 【遠陬】
都から遠く離れた地。「―の地」
遠陵
えんりょう ヱン― [0] 【遠陵】
平安時代,天皇からみて縁戚関係の遠い天皇・皇后などの墓。陵墓奉幣では常幣のみを献ずる。
⇔近陵
遠隔
えんかく ヱン― [0] 【遠隔】 (名)スル
遠くへだたっていること。「―の地」「太陽より―したる惑星/月世界旅行(勤)」
遠隔の
えんかく【遠隔の】
remote;→英和
distant.→英和
遠隔操作 remote control.
遠隔作用
えんかくさよう ヱン― [5] 【遠隔作用】
離れた物体の間に作用が働くとき,その間の媒質に関係なく,直接瞬間的に伝わると考えられる作用。ニュートンは万有引力を,クーロンは電気力も遠隔作用と考えた。
→近接作用
遠隔制御
えんかくせいぎょ ヱン― [5] 【遠隔制御】
離れた場所にある機器・装置類を,信号を送って自由に制御すること。信号の伝送手段により,室内距離から宇宙空間に至るまでさまざまの規模がある。リモート-コントロール。リモ-コン。
遠隔探査
えんかくたんさ ヱン― [5] 【遠隔探査】
⇒リモート-センシング
遠隔操作
えんかくそうさ ヱン―サウ― [5] 【遠隔操作】
離れた場所から,機械的あるいは電気的な方法によって機器類を操作すること。マジック-ハンドの使用や航空機の操舵など。
遠隔教育
えんかくきょういく ヱン―ケウ― [5] 【遠隔教育】
さまざまな通信手段を利用し,遠隔地域の人々に対して行う教育。放送教育・通信教育など。
遠隔測定
えんかくそくてい ヱン― [5] 【遠隔測定】
送信機により,被測定対象と離れた地点に測定量を伝送し,処理・記録などを行うこと。ロケットの飛翔(ヒシヨウ)状態把握,動物の生体測定などに用いる。
→テレメーター
遠離
おんり ヲン― [1] 【遠離】
遠く離れること。遠ざけること。えんり。[日葡]
遠雷
えんらい【遠雷】
a distant roll of thunder.
遠雷
えんらい ヱン― [0] 【遠雷】
遠くの方で鳴っている雷。[季]夏。
遠霞
とおがすみ トホ― [3] 【遠霞】
遠くをぼんやりとおおっている霞。
遠音
とおね トホ― [0] 【遠音】
遠くから聞こえて来る音。また,遠くまで聞こえる音。「―に観世(ミセ)ものの囃子の声を打聞かせ/婦系図(鏡花)」
遠類
えんるい ヱン― 【遠類】
(1)血縁の遠い親類。
(2)近世,大伯父(オオオジ)・大伯母(オオオバ)・又従兄弟(マタイトコ)・又甥(マタオイ)などの傍系の親族。
遠駆け
とおがけ トホ― [0] 【遠駆け】 (名)スル
馬を駆って遠方まで走り行くこと。
遠鳴き
とおなき トホ― [0] 【遠鳴き】
遠くに聞こえる鳴き声。
遠鳴り
とおなり トホ― [0] 【遠鳴り】
遠くの方から音が聞こえて来ること。また,その音。「潮(シオ)の―」
遠鳴り
とおなり【遠鳴り】
the distant peals <of thunder> [roar <of the sea> ].
遡る
さかのぼ・る [4] 【遡る・溯る】 (動ラ五[四])
(1)水の流れにさからって進む。上流へ進む。「河口から一〇〇キロほど―・った所にある町」「水脈(ミオ)―・る梶の音の/万葉 4461」
(2)過去や根源となる事柄にもどる。「話は一〇年前に―・る」「根源に―・って考える」
[可能] さかのぼれる
遡る
さかのぼる【遡る】
go[row]up (流れを);go[trace]back <to> (昔に).5月に遡って retroactively to May.
遡上
そじょう [0] 【遡上・溯上】 (名)スル
流れをさかのぼって行くこと。「鮭が産卵のために母川(ボセン)を―する」
遡及
さっきゅう サクキフ [0] 【遡及】 (名)スル
「そきゅう(遡及)」の慣用読み。
遡及
そきゅう [0] 【遡及・溯及】 (名)スル
(1)過去のある時点までさかのぼること。
(2)法律をその施行以前になされた行為や生じた事実にさかのぼって適用すること,または法律要件の効力をその成立以前にさかのぼらせること。さっきゅう。
遡及する
そきゅう【遡及する】
trace back;retrace;→英和
《法》be retroactive <to May 1,1980> ;→英和
act retroactively.〜的な retroactive;retrospective.
遡及効
そきゅうこう [2] 【遡及効】
法律の効力がその施行前にさかのぼって生ずること,または法律要件の効力がその成立前にさかのぼって生ずること。
遡求
そきゅう [0] 【遡求】
(1)さかのぼって追求すること。
(2)手形・小切手の支払いがないときなどに,その所持人が,裏書人など流通過程上自己の前者に該当する者に対して代償の支払いを請求すること。償還請求。「―権」
遡江
そこう [0] 【遡江・溯江】 (名)スル
川をさかのぼること。特に,揚子江をさかのぼること。
遡河
そか [1] 【遡河・溯河】 (名)スル
海から川へ,または川の下流から上流の方へさかのぼること。
遡河魚
そかぎょ [2] 【遡河魚・溯河魚】
産卵のために海から川へさかのぼる魚。サケ・マス・アユなど。
遡洄
そかい [0] 【遡洄・溯洄】 (名)スル
流れをさかのぼること。また,歴史をさかのぼること。「十数年の前に―して之を視れば/明六雑誌 24」
遡源
さくげん [0] 【遡源・溯源】
〔「そげん(遡源)」の慣用読み〕
源にさかのぼること。物事の根本をつきとめること。
遡源
そげん [0] 【遡源・溯源】 (名)スル
源にさかのぼること。根本をきわめること。さくげん。
遡航
そこう [0] 【遡航・溯航】 (名)スル
船で流れをさかのぼること。「川上の湖まで―する」
遡行
そこう [0] 【遡行・溯行】 (名)スル
流れをさかのぼって行くこと。「天竜川を―する」
遡行する
そこう【遡行する】
go up <a river> ;go upstream.
遣い
つかい ツカヒ [0] 【使い・遣い】
(1)使うこと。使う人。他の語と複合して用いる。「―心地」「魔法―」「金―」「―方」
(2)用足しのために外出すること。「―に行く」「お―」
(3)用足しのために人をさしむけること。また,その人。使者。「―に立てる」「―の者」「―を出す」
(4)神仏の使者とされる動物。つかわしめ。「猿は山王様のお―,狐は稲荷様のお―」
(5)召し使い。そばめ。妾。「御―とおはしますべきかぐや姫/竹取」
遣い出
つかいで ツカヒ― [0] 【使い出・遣い出】
使ってもなかなか減らないほどの量。また,使ってみて感じとれる量の多さ。「―がある」
遣い切る
つかいき・る ツカヒ― [4] 【使い切る・遣い切る】 (動ラ五[四])
与えられたものを全部使ってしまう。使い尽くす。「金を―・る」「予算を―・る」
[可能] つかいきれる
遣い手
つかいて ツカヒ― [0] 【使い手・遣い手】
(1)その物を使う人。「包丁も―がよいとよく切れる」
(2)刀・槍などをたくみに使う人。「槍の―」
(3)金遣いのあらい人。
遣い果す
つかいはた・す ツカヒ― [5] 【使い果(た)す・遣い果(た)す】 (動サ五[四])
所持している金銭や物を全部使って,なくなってしまう。「あり金を―・す」
遣い果たす
つかいはた・す ツカヒ― [5] 【使い果(た)す・遣い果(た)す】 (動サ五[四])
所持している金銭や物を全部使って,なくなってしまう。「あり金を―・す」
遣い物
つかいもの【遣い物】
<make a person> a present.→英和
遣い物
つかいもの ツカヒ― [0] 【使い物・遣い物】
(1)使えるもの。使って役に立つもの。「この時計はもう―にならない」
(2)贈り物。進物。「お―」
遣い込み
つかいこみ ツカヒ― [0] 【使い込み・遣い込み】 (名)スル
他人の金銭を使いこむこと。「―がばれる」
遣い込む
つかいこ・む ツカヒ― [4] 【使い込む・遣い込む】 (動マ五[四])
(1)自分のものでない金銭を私用に使う。「公金を―・む」
(2)長い間使って具合よいものにする。使いならす。「長年―・んだ万年筆」
(3)予算以上に金を使う。「金にもなるが,金も―・む所さ/滑稽本・浮世風呂(四上)」
遣う
つか・う ツカフ [0] 【使う・遣う】 (動ワ五[ハ四])
(1)ある目的のために物や体を利用する。《使》「サッカーでは手を―・ってはいけない」「通勤に車を―・う」
(2)物を,それ本来の用途に用いる。《使》「扇子を―・う」「食後に楊枝を―・う」
(3)手段として術・技(ワザ)を行う。「トリックを―・う」「仮病を―・う」「居留守を―・う」
(4)頭脳・神経などを働かせる。「頭を―・え」「対人関係に神経を―・う」
(5)物・金・時間などを費やす。消費する。「この冬は石油を去年の倍も―・った」「時間をうまく―・う」「体力を―・う仕事」
(6)ある行為をする。「手水(チヨウズ)を―・う」「弁当を―・う」「産湯(ウブユ)を―・う」
(7)人などを働かせる。
(ア)人を働かせて自分の目的を果たす。また,奉仕させる。《使》「人を―・って急いで仕上げる」「頼朝をたのまば助けて―・はんはいかに/平家 12」
(イ)人形・動物などを自分の意図どおりに動かす。あやつる。《遣》「猿を―・う」「蛇を―・う」「文楽の人形を―・う」
[可能] つかえる
[慣用] 顎(アゴ)で―・色目を―・気を―・空(ソラ)を―・出しに―/馬鹿と鋏は使いよう
遣す
よこ・す [2] 【寄越す・遣す】 (動サ五[四])
(1)こちらへ送ってくる。こちらへ渡す。「手紙を―・す」「分け前を―・せ」「金ヲ―・セバ代物ヲヤル/ヘボン」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に接続助詞「て」(または「で」)を添えた形に付いて,何らかの動作を他からこちらへし向けてくる意を表す。「親もとから知らせて―・した」
[可能] よこせる
遣す
まだ・す 【遣す】 (動サ四)
〔「まゐる(参)」の連用形に「いだす(出)」の付いた「参出(マヰイダ)す」の転か〕
(1)使いを目上の人のところに遣わす。さし遣わす。「五百野皇女を―・したまひて/日本書紀(景行訓)」
(2)献上する。奉る。「幣帛(イワイノミテグラ)を諸の神祇にあかち―・す/日本書紀(天武訓)」
遣す
こ・す 【遣す】 (動サ四)
よこす。おこす。「筑紫より来たる人にすだれがはを乞ふを,今々とて―・さねば/兼澄集」
遣す
おこ・す 【遣す・致す】
■一■ (動サ下二)
(1)先方からこちらへ送ってくる。よこす。「白玉の五百箇集(イオツツド)ひを手に結び―・せむ海人(アマ)はむがしくもあるか/万葉 4105」
(2)(動詞の連用形に付いて)その動作がこちらへ向けて行われる意を表す。「度度ほのめかし―・せけれど/源氏(東屋)」
■二■ (動サ四)
{■一■}に同じ。「おのれ―・さずは胴切にしてやらう/狂言・太刀奪(虎寛本)」
〔下二段が室町末期に四段に変わったもの〕
遣って来る
やって・くる [4] 【遣って来る】 (動カ変)
こちらへ近づいて来る。向かって来る。「向こうから―・くる人」
遣って行く
やってい・く [0] 【遣って行く】 (動カ五[四])
(1)生活する。暮らす。「これでなんとか―・くしかない」
(2)仕事や交際などを続ける。「同僚とうまく―・く」
[可能] やっていける
遣って退ける
やっての・ける [0] 【遣って退ける】 (動カ下一)
みごとにやる。普通の人はしないようなことをやりとげる。「苦もなく―・ける」
遣っ付ける
やっつ・ける [4] 【遣っ付ける】 (動カ下一)
〔「やりつける」の転〕
(1)相手を打ち負かす。倒す。「けんかで相手を―・ける」
(2)「する」「やる」を強めていう語。一気に,ぞんざいにやってしまう。「宿題を―・けてから遊びに行く」
(3)飲む・食うの意を強めたりののしったりしていう。「爰で一盃―・けう/洒落本・当世穴知鳥」
遣っ付け仕事
やっつけしごと [5] 【遣っ付け仕事】
間に合わせのいいかげんな仕事。
遣はさる
つかわさ・る ツカハサル 【遣はさる】
■一■ (動ラ下二)
〔動詞「つかはす」の未然形に尊敬の助動詞「る」が付いたもの〕
(1)「与える」「くれる」の意の尊敬語。くださる。「此様な結構なおみやげを―・れた代りに/洒落本・列仙伝」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に助詞「て」の付いた形に付いて,動作をする人に対して,その動作を受ける者の立場から敬意を表す。…てくださる。「悪米(ワルヨネ)達を揚げて―・れ/浮世草子・禁短気」
■二■ (動ラ四)
〔■一■の四段化〕
{■一■}に同じ。「松川さんからしらせて―・りまして/洒落本・遊僊窟烟之花」「かはいがつて―・つて下さいまし/人情本・英対暖語」
遣らい
やらい ヤラヒ 【遣らい】
〔動詞「遣らう」の連用形から〕
追い払うこと。追い払うもの。多く他の語と複合して用いる。「神―」「鬼―」
遣らかす
やらか・す [0][3] 【遣らかす】 (動サ五[四])
〔「やる」のぞんざいな言い方〕
(1)する。「失敗を―・す」
(2)食う。また,飲む。「もういつぺゑ―・しねへ/安愚楽鍋(魯文)」
遣らす
やら・す [0] 【遣らす】 (動サ五[四])
「遣らせる」に同じ。「僕に―・してちょうだい」
遣らずの雨
やらずのあめ 【遣らずの雨】 (連語)
訪れてきた人の帰るのを引き止めるかのように降り出した雨。
遣らずぶったくり
やらずぶったくり 【遣らずぶったくり】 (連語)
人には与えずにただ取り上げる一方であること。
遣らずもがな
やらずもがな 【遣らずもがな】 (連語)
やらなくてもよかった。「―の追加点を与えてしまった」
遣らせ
やらせ [0] 【遣らせ】
〔動詞「遣らせる」の連用形から〕
事前にしめしあわせて事を行わせること。「テレビ局の―」
遣らせる
やら・せる [0] 【遣らせる】 (動サ下一)
物事を行わせる。「この仕事は彼に―・せよう」
遣らふ
やら・う ヤラフ 【遣らふ】 (動ハ四)
〔動詞「やる」の未然形に助動詞「ふ」の付いたものから〕
追い払う。追い出す。「霧の籬(マガキ)は立ちとまるべうもあらず―・はせ給ふ/源氏(夕霧)」
遣られる
やられる【遣られる】
[負ける]be beaten[defeated] <by> ;[だまされる]be taken in;[盗まれる]have <a thing> stolen;[人・家が主語]be robbed <of a thing> ;be attacked <by> (病気に);be broken[damaged](破損);be wounded (負傷);be killed[murdered](殺される).
遣らん方無し
やらんかたな・し 【遣らん方無し】 (連語)
どこへやることもできない。心を晴らすてだてがない。やる方なし。「その恨み,まして―・し/源氏(桐壺)」
遣り
やり [0] 【遣り】
〔動詞「やる」の連用形から〕
(1)取引で,売ること。うり。取引員が立会中に使う語。「一買い二―」
(2)遣り手。「―が前垂茜さす/浄瑠璃・寿の門松」
遣りこなす
やりこなす【遣りこなす】
manage <a difficult task> .→英和
遣りっ放し
やりっぱなし [0] 【遣りっ放し】
〔「やりばなし」の転〕
したままであとの始末をしないこと。また,仕上げ・点検などをしないこと。しっぱなし。
遣りっ放しにする
やりっぱなし【遣りっ放しにする】
leave <a thing> half-done;neglect;→英和
be careless <about> .
遣り上げる
やりあ・げる [4] 【遣り上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 やりあ・ぐ
最後までやる。やりとげる。「今日中に仕事を―・げる」
遣り付ける
やりつ・ける [4] 【遣り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 やりつ・く
(1)するのに慣れている。「―・けない事」
(2)やりこめる。やっつける。「想像で―・けることの出来ぬ政事社会で/花間鶯(鉄腸)」
(3)「飲む」または「食う」を強めていう。「もう二三盃―・けようか/滑稽本・八笑人」
遣り付ける
やりつける【遣り付ける】
be used[accustomed]to <doing,the work> .
遣り出し
やりだし [0] 【遣り出し】
船の舳(ヘサキ)から前へ斜めに突き出した帆柱。近世初期の朱印船や明治以後の和船に装着された。洋式帆船のバウスプリットにあたる。
遣り出す
やりだす【遣り出す】
begin[start] <to do,doing> ;→英和
take up.
遣り出す
やりだ・す [3] 【遣り出す】 (動サ五[四])
(1)し始める。しだす。「仕事を―・す」
(2)出して進める。「車ヲ―・ス/日葡」
遣り切る
やりき・る [3] 【遣り切る】 (動ラ五[四])
物事を最後までする。やりとげる。「ノルマを全力を尽くして―・る」
[可能] やりきれる
遣り切れない
やりきれ∘ない 【遣り切れない】 (連語)
(1)物事を最後まではすることができない。「今日中には―∘ない」
(2)がまんできない。かなわない。「ぐちを聞かされるのが―∘ない」
遣り切れない
やりきれない【遣り切れない】
cannot stand <the heat> ;[事物が主語]be unbearable[intolerable] <to a person> ;[人または事物が]be too much <for a person> .
遣り取り
やりとり [2] 【遣り取り】 (名)スル
(1)物を与えることと受け取ること。とりやり。贈答。「手紙を―する」
(2)言葉の応酬。また,口論。「二人の―をわきで聞く」
(3)さかずきをとりかわすこと。「さしつさされつの―」
遣り取りする
やりとり【遣り取りする】
give and take;[議論の]argue <with> ;→英和
[手紙の]correspond[exchange letters] <with> ;→英和
[贈物の]give[send]presents to each other.
遣り口
やりくち【遣り口】
⇒遣り方.
遣り口
やりくち [2][0] 【遣り口】
物事のやり方。やりよう。「―がきたない」
遣り句
やりく [0] 【遣り句】
連歌・俳諧の付合で,あっさりと付け捨てる句。前句が難しく付けにくい時や,手の込んだ句が続き,気分を転換させる必要がある時に行う。逃げ句。
遣り合う
やりあう【遣り合う】
[口論]quarrel;→英和
argue;→英和
dispute.→英和
遣り合う
やりあ・う [3] 【遣り合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)互いに争う。いがみあう。「店先で―・う」
(2)互いにする。し合う。
遣り場
やりば [0] 【遣り場】
持ってゆく場所。「不満の―がない」「目の―に困る」
遣り場がない
やりば【遣り場がない】
do not know which way to look (目の)[where to put it (置場)].
遣り尽くす
やりつく・す [4] 【遣り尽(く)す】 (動サ五[四])
物事を十分にする。しつくす。「防災対策は全部―・した」
[可能] やりつくせる
遣り尽す
やりつく・す [4] 【遣り尽(く)す】 (動サ五[四])
物事を十分にする。しつくす。「防災対策は全部―・した」
[可能] やりつくせる
遣り形
やりかた [0] 【遣り形】
建物を建てる前に,柱・壁などの位置,高さの基準となる水平線などを標示するため敷地に設ける仮設物。
遣り戸
やりど [2] 【遣り戸】
引き戸のこと。
遣り戸口
やりどぐち [3] 【遣り戸口】
遣り戸のある出入り口。
遣り所
やりどころ [0] 【遣り所】
やるべき場所。また,持ってゆく場所。やりば。「身の―にもまた困つて/いさなとり(露伴)」
遣り手
やりて [0] 【遣り手】
(1)する人。「―のない仕事」
(2)物を与える人。「―ともらい手」
(3)腕前のすぐれた人。仕事のよくできる人。「あの人はなかなかの―だ」
(4)妓楼で,遊女の教育・監督,客との応対など,一切を切り回す女性。多くは古手の遊女がなった。花車(カシヤ)。やりてばば。
(5)もやいづな。
(6)牛を使う人。牛車を操る人。「牛飼は平家内大臣の童を取り仕ひければ高名の―なり/盛衰記 33」
(7)「遣り手結び」の略。
遣り手婆
やりてばば [4] 【遣り手婆】
「遣り手{(4)}」に同じ。
遣り手結び
やりてむすび [4] 【遣り手結び】
⇒糸巻(イトマ)き(4)
遣り抜く
やりぬく【遣り抜く】
carry through[out];achieve;→英和
accomplish;→英和
stick <to one's business> .→英和
遣り抜く
やりぬ・く [3] 【遣り抜く】 (動カ五[四])
物事を最後までする。しとげる。「仕事を―・く」
[可能] やりぬける
遣り掛け
やりかけ [0] 【遣り掛け】
途中までやって中断している状態。「―の仕事」「仕事を―にしたまま出かける」
遣り掛けの
やりかけ【遣り掛けの】
half-done;unfinished;→英和
<a work> in hand.〜にする leave <a thing> half-done.
遣り掛ける
やりか・ける [4] 【遣り掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 やりか・く
(1)し始める。また,し始めて途中でやめる。「―・けた仕事を続ける」
(2)相手に向かって,動作をしかける。「こなたより文を―・けたるあしし/評判記・色道大鏡」
遣り損じ
やりそんじ [0] 【遣り損じ】
やりそんじること。しそんじること。また,やりそんじたもの。
遣り損じる
やりそん・じる [5] 【遣り損じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「遣り損ずる」の上一段化〕
「遣り損ずる」に同じ。「今度は―・じないようにしよう」
遣り損ずる
やりそん・ずる 【遣り損ずる】 (動サ変)[文]サ変 やりそん・ず
(1)やりそこなう。失敗する。「計算を―・ずる」
(2)乗り物をへたに操作する。進ませそこなう。「車―・じてきられにける/平家 11」
遣り損ない
やりそこない [0] 【遣り損ない】
やりそこなうこと。また,やりそこなったもの。しそんじ。
遣り損ない
やりそこない【遣り損ない】
a failure;→英和
a blunder.→英和
遣り損なう fail <in> ;→英和
spoil;→英和
make a mistake[blunder].→英和
遣り損なう
やりそこな・う [5] 【遣り損なう】 (動ワ五[ハ四])
しそんじる。やりそこねる。失敗する。「―・ってけがをする」
遣り方
やりかた【遣り方】
<Show me> how to do it; <It depends on> how you do it;a[one's]way <of doing things> ;→英和
a method;→英和
a process (手順).→英和
一番良い〜 the best way <to do> .
遣り方
やりかた [0] 【遣り方】
物事をする方法・手段。しかた。「ひどい―だ」「―をまちがえる」
遣り替える
やりか・える [4][3] 【遣り替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 やりか・ふ
やりなおす。しなおす。「塗装を―・える」
遣り果せる
やりおお・せる [5] 【遣り果せる】 (動サ下一)[文]サ やりおほ・す
やり続けて,完了させる。成し遂げる。「最後まで―・せる」
遣り様
やりよう [0] 【遣り様】
物事を行う方法。手段。しかた。
遣り水
やりみず [0][2] 【遣り水】
(1)庭園などに水を導き入れて作った流れ。
(2)植え込み・植木鉢などに水をかけてやること。水やり。灌水。
遣り熟す
やりこな・す [4] 【遣り熟す】 (動サ五[四])
うまく処理する。「難役をみごとに―・す」
[可能] やりこなせる
遣り甲斐
やりがい [0] 【遣り甲斐】
物事をするに当たっての心の張り合い。しがい。「―のある仕事」
遣り甲斐のある
やりがい【遣り甲斐のある】
<be> worth doing.
遣り直し
やりなおし [0] 【遣り直し】 (名)スル
やりなおすこと。しなおすこと。「何度も―をさせられる」
遣り直す
やりなお・す [4] 【遣り直す】 (動サ五[四])
改めてする。しなおす。「最初から―・す」
[可能] やりなおせる
遣り直す
やりなおす【遣り直す】
do over again;try again;brush up <one's English> .
遣り端
やりは [0] 【遣り端】
処置のし方。「此金の―に困つて/いさなとり(露伴)」
遣り繰り
やりくり [2][0] 【遣り繰り】 (名)スル
(1)あれこれ工夫をして都合をつけること。「家計の―に追われる」「―して帳尻を合わせる」
(2)遊女が間夫(マブ)に密会すること。「後には―を見とがめ/浮世草子・一代女 6」
遣り繰りする
やりくり【遣り繰りする】
make shift <with,without> ;manage somehow;make time <to do> (時間の);live by shift(s) (暮らす).
遣り繰り算段
やりくりさんだん [5] 【遣り繰り算段】 (名)スル
工夫してやりくりをすること。特に金銭上のやりくりの工夫。「―して費用をひねり出す」
遣り繰り身上
やりくりしんしょう [5] 【遣り繰り身上】
やりくりをしてやっと生活してゆける貧しい所帯。
遣り繰る
やりく・る [3] 【遣り繰る】 (動ラ五[四])
やりくりをする。不十分なところをいろいろ工夫して都合をつける。「身上ヲ―・ル/ヘボン(三版)」
[可能] やりくれる
遣り羽子
やりはね [0] 【遣り羽子】
羽根突き。追い羽根。やりはご。[季]新年。《―や船渠かすみて見ゆる坂/山口誓子》
遣り込める
やりこめる【遣り込める】
talk[argue] <a person> down;put <a person> to silence.
遣り込める
やりこ・める [4] 【遣り込める】 (動マ下一)[文]マ下二 やりこ・む
相手の弱点をついたり,言い負かしたりして相手を黙らせる。「孫に―・められる」
遣り返し
やりかえし [0] 【遣り返し】
(1)相手を,反対にやりこめること。やりかえすこと。
(2)やりなおし。
遣り返す
やりかえ・す [3] 【遣り返す】 (動サ五[四])
(1)相手から受けた非難・攻撃を,こちらからもする。「やられたら―・せ」
(2)やりなおす。しなおす。「もう一度―・す」
(3)ある所まで来たものをもとへもどす。「御車を―・し,大宮をのぼりに/平家 7」
[可能] やりかえせる
遣り返す
やりかえす【遣り返す】
[言葉を] answer[talk]back;retort.→英和
遣り退ける
やりの・ける [4] 【遣り退ける】 (動カ下一)[文]カ下二 やりの・く
(1)巧みにしとげる。やってのける。「難しい仕事を―・ける」
(2)物をその場から退かせる。「基盛が車を門外に立てたりけるを,御随身―・けよと責めけれども/盛衰記 2」
遣り通す
やりとおす【遣り通す】
⇒遣り抜く.
遣り通す
やりとお・す [3] 【遣り通す】 (動サ五[四])
物事を途中でやめずに最後までする。しとおす。「最後まで―・す」
[可能] やりとおせる
遣り遂げる
やりと・げる [4] 【遣り遂げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 やりと・ぐ
困難な仕事などを完了する。「一人で―・げる」
遣り遂げる
やりとげる【遣り遂げる】
⇒仕遂げる.
遣り過ぎ
やりすぎ [0] 【遣り過ぎ】
やりすぎること。「そこまでやるのは―だ」
遣り過ぎる
やりすぎる【遣り過ぎる】
overdo;→英和
do <a thing> too much;go too far.
遣り過ぎる
やりす・ぎる [4] 【遣り過ぎる】 (動ガ上一)
度を超えて物事をする。しすぎる。「仕事を―・ぎて病気になる」
遣り過ごす
やりすご・す [4] 【遣り過(ご)す】 (動サ五[四])
(1)あとから来たものを先に通らせる。「自動車を―・す」
(2)ある状態が経過するにまかせる。「猛暑を―・してから旅立つ」
(3)限度を超えてする。しすぎる。「酒を―・して体を壊す」
遣り過ごす
やりすごす【遣り過ごす】
let <a person> go past <one> .
遣り過す
やりすご・す [4] 【遣り過(ご)す】 (動サ五[四])
(1)あとから来たものを先に通らせる。「自動車を―・す」
(2)ある状態が経過するにまかせる。「猛暑を―・してから旅立つ」
(3)限度を超えてする。しすぎる。「酒を―・して体を壊す」
遣り違う
やりちが・う [4] 【遣り違う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
ぶつからないようにすれちがう。「閃く白刃―・はせ/桐一葉(逍遥)」
■二■ (動ハ下二)
⇒やりちがえる
遣り違え
やりちがえ [0] 【遣り違え】
(1)やりちがえること。まちがい。「計算の―」
(2)すれちがい。交差。「足元のゆるんだ処をやりちげへに見つけたから/安愚楽鍋(魯文)」
遣り違える
やりちが・える [5] 【遣り違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 やりちが・ふ
(1)やってまちがえる。「計算を―・える」
(2)すれちがわせる。交差させる。「輿や車を―・へ/仮名草子・竹斎」
遣り難い
やりにくい【遣り難い】
difficult[hard]to do[deal with];be in a delicate[an awkward]position.
遣り難い
やりにく・い [4] 【遣り難い】 (形)
物事を進めるのが難しい。うまく進めにくい。「―・い仕事」
[派生] ――さ(名)
遣る
や・る [0] 【遣る】 (動ラ五[四])
❶物や人を遠くへ移動させる。
(1)人を遠くへ行かせる。「息子を戦場へ―・る」
(2)ある目的を与えて,人を先方へ行かせる。「薬を受け取りに子供を―・る」「学校に―・る」
(3)物を先に進める。また,移動させる。「舟を上(カミ)に―・る」「額に手を―・る」
(4)使者などに託して,物を先方に送る。「ことづけを―・る」
(5)動作が遠くへ向かってなされる。「目を―・る」
(6)心にかかることを払いのける。晴らす。「憤懣(フンマン)―・る方ない」「思ふどち心―・らむを馬並めて/万葉 3991」
(7)逃げて行くのにまかせる。「御算用もなされぬほどに―・るまいと申すに付/狂言・千鳥」
→やるまいぞ
❷他人に物を与える。
(1)同等またはそれ以下の人に物を与える。「孫に小遣いを―・る」「犬にえさを―・る」「植木に水を―・る」
(2)遠くにいる人に品物や手紙・歌を送る。「手紙を―・って注文する」
❸(動作性の名詞を受けて)ある動作・行為をする。
(1)サ変動詞「する」に同じ。「野球を―・る」「―・るべきことはすべて―・った」「この仕事は A 君に―・らせる」
(2)本来の動詞の使用を避けて言う。「酒・タバコは一切―・らない(=タシナマナイ)」「学生時代にロシア語を少し―・った(=勉強シタ)」「父は駅前で土産物屋を―・っています(=営業スル)」「安月給でとても―・って(=生活シテ)いけない」
❹流れていくようにする。「巌を立てて水を―・り/大鏡(道長)」
❺動詞の連用形の下に付く。
(1)その動作が遠くへ向かってなされる意を表す。「甲板の上から水平線のかなたまで眺め―・った」
(2)その動作をやり終える意を表す。多く,下に打ち消しの語を伴って用いられる。「興奮がさめ―・らずにそわそわしていた」
❻(補助動詞)
動詞の連用形に接続助詞「て(で)」を添えた形に付く。
(1)何らかの動作を他に対して行う意を表す。「紹介状を書いて―・る」「本を読んで―・る」
(2)強い意志をもってする意を表す。「返事を書かないで,ほっておいて―・った」「死んで―・る」
[可能] やれる
遣る
やる【遣る】
[与える]give;→英和
make <a person> a present <of a thing> ;→英和
send (送る);→英和
send for <a doctor> (迎えに遣る);do (行なう);→英和
try;→英和
act;→英和
play <baseball> ;→英和
get along (やっていく).一杯〜 have a drink.→英和
して(買って)〜 do (buy) <a thing for a person> .
遣る方ない
やるかた【遣る方ない】
be mortified <at> .
遣る方無い
やるかたな・い [5] 【遣る方無い】 (形)[文]ク やるかたな・し
(1)思いを晴らす方法がない。どうすることもできない。「憤懣(フンマン)―・い」「このうれへこそ―・く悲しけれ/十六夜」
(2)程度が普通でない。非常だ。「女―・く名残を惜しむあはれさに/咄本・醒睡笑」
遣る気
やるき [0] 【遣る気】
物事をやりとげようとする積極的な気持ち。「―が出る」「―をそがれる」「―を起こす」
遣る気を起こす
やるき【遣る気を起こす(なくす)】
become interested (lose interest) in doing.
遣る瀬
やるせ [0] 【遣る瀬】
処すべき手段・方法。特に,気持ちを晴らす方法。やる方。
遣る瀬ない
やるせない【遣る瀬ない】
uneasy;→英和
helpless;→英和
miserable;→英和
wretched.→英和
遣る瀬無い
やるせな・い [4] 【遣る瀬無い】 (形)[文]ク やるせな・し
(1)思いを晴らすことができずせつない。つらく悲しい。「片思いの―・い気持ち」
(2)施すべき手段がない。どうしようもない。「見る人―・く立ち塞(フサ)がり,海道塞げて人を通さず/浮世草子・新色五巻書」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
遣わす
つかわ・す ツカハス [0][3] 【使わす・遣わす】 (動サ五[四])
〔動詞「つかふ」の未然形に尊敬の助動詞「す」の付いた語〕
(1)上位者が下位者を行動させる。また,物などを与える。本来,動作者に対する敬意を含んでいたが,次第に敬意が薄れていった。
(ア)上位者が下位者を使者として派遣する。「聖徳太子が小野妹子を隋に―・す」「仲麿を唐(モロコシ)に物習はしに―・したりけるに/古今(羇旅左注)」
(イ)上位者が下位者を行かせる。「この翁丸(=犬ノ名)打ち懲じて犬島へ―・せ/枕草子 9」「その田を刈りて取れ,とて人を―・しけるに/徒然 209」
(ウ)上位者が下位者に物・歌・手紙などを与える。贈る。「手前にも御祝儀をお―・し下さいまし」「(帝ハカグヤ姫ノモトニ)木草につけても御歌をよみて―・す/竹取」「御文にはいといみじき事を書き集め給ひて―・す/源氏(浮舟)」「色々の染物三十,…小袖に調ぜさせて後に―・されけり/徒然 216」
(2)聞き手に対する敬意を表す表現で,物・人を第三者に送る,あるいは第三者から物・人が送られることをいう時に,受け手を低めることによって聞き手を敬う。
(ア)話し手(の側の人)が第三者に物や人を与えたり送ったりする場合。やります。(人を)行かせます。「まうで来て帰りにける後によみて花に挿して―・しける/古今(春下詞)」「かうかう今は,とてまかるを,何事もいささかなる事もえせで―・すこと/伊勢 16」
(イ)第三者が話し手(の側の人)に物や人を与えたり送ったりする場合。よこします。「おもしろき桜を折りて友たちの―・したりければ/後撰(春中詞)」「『さらば(オマエハ)行きて取りて来なんや』と言へば,『―・さばまかり候はん』と言ふ/宇治拾遺 12」
(3)(補助動詞)
動詞の連用形に助詞「て」(「で」)の付いた形に付いて,「…してやる」の意を表す。尊大な気持ちがこめられる。「許して―・す」「ほめて―・す」
遣わす
つかわす【遣わす】
send (人を);→英和
give (物を).→英和
遣仰院
けんごういん ケンガウヰン 【遣仰院】
京都市北区にある浄土真宗遣仰院派の本山。1201年,藤原道家の創建。のち,勅願寺となる。快慶作の釈迦・阿弥陀立像を蔵する。
遣唐使
けんとうし ケンタウ― [3] 【遣唐使】
遣隋使のあとをうけ,日本から唐へ派遣された公式使節。国書・物品などを奉献し,唐の文化を摂取する目的で,630年から894年に中止されるまで一六回にわたって派遣された。入唐使(ニツトウシ)。もろこしの使い。
遣唐船
けんとうせん ケンタウ― [0] 【遣唐船】
遣唐使が渡航に用いた帆船。当初は二隻,七〜八世紀は四隻編成が基本となる。一隻に約一二〇〜一六〇人程度が乗船した。
遣外
けんがい [0] 【遣外】
外国へ派遣すること。「―使節」
遣手
やりて【遣手(である)】
(be) an able[a shrewd]man; <米話> (be) a go-getter;a wheeler-dealer.
遣新羅使
けんしらぎし [5] 【遣新羅使】
古代,日本の朝廷から朝鮮半島の新羅に派遣された外交使節。六世紀末頃から八世紀末頃までつづけられ,それにより中国大陸や朝鮮半島の文物制度がもたらされた。
遣明使
けんみんし [3] 【遣明使】
室町幕府から明国に派遣された使節。正使の派遣は1401年から1547年まで続けられた。また,使節を乗せた船を遣明船といい,勘合貿易に従事したので,勘合船ともいう。
遣欧
けんおう [0] 【遣欧】
欧州に派遣すること。
遣欧使節
けんおうしせつ [5][6] 【遣欧使節】
⇒天正遣欧使節(テンシヨウケンオウシセツ)
遣渤海使
けんぼっかいし [5] 【遣渤海使】
728年から811年まで,一三回にわたって,日本の朝廷から渤海に派遣された外交使節。渤海から文物制度をもたらすとともに,日本と唐との中継に大きな役割を果たした。
遣米
けんべい [0] 【遣米】
アメリカに派遣すること。「―使節」
遣隋使
けんずいし [3] 【遣隋使】
聖徳太子が隋に派遣した大和朝廷の使節。前後三回(隋書に記録される600年を含めて四回・五回・六回説がある)行われた。607年の小野妹子の派遣が有名。隋滅亡後,遣唐使として継承された。
遥
はる 【遥】 (形動ナリ)
はるかに見渡せるさま。「目もはるに」の形で,「芽も張る」とかけて用いられる。「めも―に野なる草木ぞわかれざりける/古今(雑上)」
遥か
はろか 【遥か】 (形動ナリ)
「はるか(遥)」に同じ。「たまかぎる―に見えていにし子ゆゑに/霊異記(上)」
遥か
はるか [1] 【遥か】
■一■ (形動)[文]ナリ
(1)距離・時間の非常に隔たっているさま。「―なる故郷の空」「―にそびえる国境の山々」「―な旅」「―な未来」
(2)(「はるかに」の形で)程度の差がはなはだしいさま。「予算を―に上回る」
(3)心理的に遠く隔たっているさま。「まだ見ぬ国に―な思いを寄せる」「見奉りしにつけて,身のほど知られて,いと―にぞ思ひ聞えける/源氏(明石)」
(4)気持ちが進まないさま。「大床子の御膳などは,いと―に思し召したれば/源氏(桐壺)」
■二■ (副)
(1)距離・時間の非常に隔たっているさま。「―かなた」「―昔の話」
(2)程度の差がはなはだしいさま。「不二といへる名山あり。其の大きさ五岳にも―まさり/滑稽本・志道軒伝」
遥けさ
はるけさ [3] 【遥けさ】
〔「はるけし」の語幹に,接尾語「さ」が付いたもの〕
遠くへだたっていること。はるかなこと。「道の―を感ずる」
遥けし
はるけ・し 【遥けし】 (形ク)
(1)空間的・時間的に遠くへだたっている。はるかである。「人めゆゑ後に逢ふ日の―・くはわがつらきにや思ひなされむ/古今(物名)」
(2)心が遠く離れている。「もろこしも夢に見しかば近かりき思はぬ仲ぞ―・かりける/古今(恋五)」
遥任
ようにん エウ― [0] 【遥任】
古代,国司に任命されながら任地に赴任せず,代わりの者(目代)を派遣して国務をとらせること。収益の獲得のみを図ったもので,一二世紀にはほぼ常態化した。遥授(ヨウジユ)。
遥拝
ようはい エウ― [0] 【遥拝】 (名)スル
遠く離れた所から神仏などをはるかにおがむこと。「畝傍山右手に見ゆ車上ながらも―し奉りて/千山万水(乙羽)」
遥授
ようじゅ エウ― [1] 【遥授】
「遥任(ヨウニン)」に同じ。
遥遠
ようえん エウヱン [0] 【遥遠】 (形動)[文]ナリ
はるかで遠いさま。「其位置の相異なる―なれば/花柳春話(純一郎)」
遥遥
はるばる [3][2] 【遥遥】
■一■ (副)
(1)非常にへだたっているさま。また,非常に遠くへ時間をかけて移動するさま。「―(と)故郷から訪ねて来る」「湖面が―(と)見渡される」「山路―ゆく程に/曾我 11」
(2)程度がかけ離れているさま。「―此の二人にまし物ぞと英をほめたぞ/蒙求抄 5」
■二■ (形動ナリ)
{■一■(1)}に同じ。「松原目も―なり/土左」
遥遥
ようよう エウエウ [0] 【遥遥】 (副)
時間的または,空間的にはるかにへだたっているさま。「―其前日に/明六雑誌 21」「―東京に往復し/新聞雑誌 54」
遥遥に
はろはろに 【遥遥に】 (副)
はるかに。はるばると。「―思ほゆるかも白雲の千重に隔てる筑紫の国は/万葉 866」
遨遊
ごうゆう ガウイウ [0] 【遨遊】 (名)スル
さかんに遊ぶこと。「君議員を辞して此地に―すと/花柳春話(純一郎)」
適
たまたま [0] 【偶・偶偶・適】 (副)
(1)偶然。ちょうどその時。「―来合わせていた」「―目撃者となる」
(2)まれに。時おり。「―しか会えぬ」「―の逢瀬」
適
たま [0] 【偶・適】 (名・形動)[文]ナリ
めったにない・こと(さま)。まれ。「―の機会」「―に会う」「―には帰っておいで」
適々斎塾
てきてきさいじゅく 【適々斎塾】
⇒適塾(テキジユク)
適う
かなう【適う】
suit;→英和
be suitable <to,for> .目的に〜 answer[serve]the purpose.→英和
適う
かな・う カナフ [2] 【叶う・適う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)願望が実現する。《叶》「念願が―・った」「―・わぬ恋」
(2)(基準や条件などに)適合する。《適》「理想に―・った人」「時宜に―・う」「潮も―・ひぬ今は漕ぎ出でな/万葉 8」
(3)(動作性の名詞などを受け,下に打ち消し表現を伴って)…することができる。…することが許される。「足が弱って歩行も―・わない」
(4)(多く「敵う」と書く)対抗できるほどである。匹敵する。打ち消し表現を伴って用いる。「二人でかかっても―・う相手ではない」
〔「かなえる」に対する自動詞〕
→かなわない
→かなわぬ
■二■ (動ハ下二)
⇒かなえる
[慣用] 御眼鏡(オメガネ)に―/願ったり叶ったり
適える
かな・える カナヘル [3] 【叶える・適える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かな・ふ
(1)他人の望みを実現させる。《叶》「望みを―・えてあげる」
(2)基準・条件をみたす。《適》「条件を―・える」
〔「かなう」に対する他動詞〕
適さか
たまさか [0] 【偶さか・適さか】
〔「たま」は「たまたま」「たまに」の「たま」と同源〕
■一■ (副)
(「に」を伴うこともある)
(1)偶然。思いがけず。たまたま。「―(に)中学時代の友人に会った」
(2)まれに。たまに。「―(に)故郷を訪れることもある」
■二■ (形動ナリ)
めったにないさま。まれなさま。「はかなき一くだりの御返りの―なりしも,絶えはてにけり/源氏(若紫)」
適す
てき・す [2] 【適す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「適す」の五段化〕
「適する」に同じ。「生徒に―・さない教材」
■二■ (動サ変)
⇒てきする
適する
てき・する [3] 【適する】 (動サ変)[文]サ変 てき・す
ある物事にとってふさわしい条件や能力などをそなえている。あう。あてはまる。「年齢に―・した運動」「この水は飲用に―・しません」「教師に―・している」
適する
てきする【適する】
fit;→英和
suit;→英和
be fit <for> ;be suited[suitable] <to,for> ;be good <to eat,for the health> ;agree <with one> .→英和
適わぬ
かなわ∘ぬ カナハ― 【叶わぬ・適わぬ】 (連語)
(1)望みが実現しない。かなわない。「―∘ぬ恋」
(2)(「…しなくてはかなわぬ」の形で)そうしなくては実現できない。どうしても必要である。かなわない。「行かなくては―∘ぬ用事」
適マーク
てきマーク [3] 【適―】
防火基準適合表示の通称。ホテルやホールなど,多数の人が集まる施設で,防火体制や設備が整備されていると判断される場合に消防署が交付するマーク。1981年(昭和56)から実施。丸適マーク。
適不適
てきふてき [1] 【適不適】
適当か不適当か。適否。
適不適がある
てきふてき【適不適がある】
Some are fitted <for the work> ,but others are not.⇒適否.
適中
てきちゅう [0] 【的中・適中】 (名)スル
(1)矢や弾丸がまとに当たること。命中。《的中》「真ん中に―する」
(2)予言や予想などが当たること。「予想が―する」
適任
てきにん [0] 【適任】 (名・形動)[文]ナリ
その仕事や任務に合っている・こと(さま)。また,そういう人をもいう。「代表には彼が―だ」
適任の
てきにん【適任の】
fit(ted)[suitable,qualified] <for> ;→英和
competent <to do,for a task> .→英和
適任者 the right man <for the position> .
適作
てきさく [0] 【適作】
その土地によく合った作物。「適地―」
適例
てきれい [0] 【適例】
それを説明するのにぴったりと合う例。よくあてはまる適切な例。
適例
てきれい【適例】
a good example;a case in point.
適債事業
てきさいじぎょう [5] 【適債事業】
自治体の地方債発行の対象として認められる事業。公営企業への出資金・貸付金の財源,災害対策事業,学校・道路などの建設事業など。
適切
てきせつ [0] 【適切】 (名・形動)[文]ナリ
ぴったりと当てはまること。ふさわしいこと。また,そのさま。「―に表現する」「―な指導」
[派生] ――さ(名)
適切な
てきせつ【適切な(に)】
proper(ly);→英和
adequate(ly);→英和
apt(ly);→英和
just(ly);→英和
right(ly).→英和
適刺激
てきしげき [3] 【適刺激】
⇒適合刺激(テキゴウシゲキ)
適合
てきごう [0] 【適合】 (名)スル
条件・状況などに当てはまること。「条件に―する」
適合する
てきごう【適合する】
conform to;suit;→英和
fit;→英和
adapt oneself <to one's environment> .
適合刺激
てきごうしげき [5] 【適合刺激】
ある感覚器官が自然の状態で受け取る特定の刺激。目に対する光,耳に対する音波など。適刺激。適当刺激。
適否
てきひ【適否】
suitability;fitness (人の);propriety (事の);→英和
whether <a thing> is proper or not.
適否
てきひ [1] 【適否】
適するか適しないか。適不適。
適地
てきち [1] 【適地】
ある目的に適当な土地。「稲作の―」「工場建設の―」
適塾
てきじゅく 【適塾】
1838年,緒方洪庵が大坂に開いた蘭学塾。大村益次郎・福沢諭吉・橋本左内など幕末から明治にかけて活躍した人材を輩出した。緒方塾。適々斎塾。
適宜
てきぎ [1] 【適宜】 (名・形動)[文]ナリ
(1)その場に合っていること。ちょうど適していること。また,そのさま。適当。「―な処置」
(2)個々の状況に合わせて行動するさま。副詞的にも用いる。「各自―解散してよろしい」
適宜の
てきぎ【適宜の】
suitable;→英和
fit;→英和
proper.→英和
〜に suitably;→英和
properly;→英和
as one likes[thinks fit].
適度
てきど [1] 【適度】 (名・形動)[文]ナリ
程度がちょうどよい・こと(さま)。「―な運動をする」「―な大きさに切る」
適度の
てきど【適度の(に)】
moderate(ly);→英和
temperate(ly);→英和
proper(ly).→英和
適式
てきしき [0] 【適式】
定められた形式に一致すること。
適当
てきとう [0] 【適当】 (名・形動)スル[文]ナリ
(1)ある状態・目的・要求などにぴったり合っていること。ふさわしいこと。また,そのさま。相当。「―な例」「―な結婚相手を世話する」「君主政治なる者は殊に大国に―するの理を/民約論(徳)」
(2)その場を何とかつくろう程度であること。いい加減なこと。また,そのさま。「―にはぐらかす」「―なことを言う」
適当な
てきとう【適当な】
fit <for> ;→英和
suitable <to,for> ;→英和
proper;→英和
right;→英和
adequate;→英和
appropriate;→英和
competent <for,to do> ;→英和
qualified <for> .→英和
〜に suitably;→英和
properly;→英和
adequately.→英和
適当刺激
てきとうしげき [5] 【適当刺激】
⇒適合刺激(テキゴウシゲキ)
適役
てきやく [0] 【適役】
その人にあてはまった役。はまり役。
適役である
てきやく【適役である】
be the right man <for> .
適従
てきじゅう [0] 【適従】 (名)スル
頼って,そのもとに行くこと。適帰(テツキ)。「恒産なきの民は窮路に怨泣して―する所なく/佳人之奇遇(散士)」
適応
てきおう [0] 【適応】 (名)スル
(1)ある状況に合うこと。また,環境に合うように行動のし方や考え方を変えること。「状況に―する」
(2)〔生〕 生存のために環境に応じて生物体の生理的・形態的な特質が変化すること。
適応する
てきおう【適応する】
adjust[adapt]oneself <to> .〜した suitable[proper] <for> ;→英和
fitted <to> ;appropriate.→英和
適応制御
てきおうせいぎょ [5] 【適応制御】
〔adaptive control〕
時々刻々と変化する制御対象の特性に合わせて,制御装置の制御定数を変化させ制御を行う方式。AC 。
適応性
てきおうせい [0] 【適応性】
外的な刺激や環境の変化に応じて,それにふさわしいように自分を変えていく性質・能力。「―に富む」
適応性
てきおうせい【適応性】
adaptability.〜のある(ない) (in)adaptable.→英和
適応放散
てきおうほうさん [5] 【適応放散】
進化過程において,生物が異なった環境に適応して多様な形態的・生理的分化を生じ,比較的短い期間内で多数の異なった系統に分岐を強めていく現象。
適応機制
てきおうきせい [5] 【適応機制】
⇒防衛機制(ボウエイキセイ)
適応症
てきおうしょう [0][3] 【適応症】
治療の方法が適用されて有効な疾患または症候。例えば,キニーネ投与に対するマラリアなど。
適応症
てきおうしょう【適応症】
indications.
適応症候群
てきおうしょうこうぐん [7] 【適応症候群】
外から加えられるストレスに対する生体の適応反応の総称。好酸球・リンパ球の減少,アシドーシス,血圧・体温の上昇,高血糖など。
適応酵素
てきおうこうそ [5] 【適応酵素】
⇒誘導酵素(ユウドウコウソ)
適性
てきせい【適性】
aptitude;→英和
fitness.適性検査 an aptitude test.
適性
てきせい [0] 【適性】
ある事に適している性質や能力。また,そのような素質・性格。「運転に―がない」「―を見る」
適性技術
てきせいぎじゅつ [5] 【適性技術】
〔appropriate technology〕
環境への影響,生産施設,技術の現状,労働力,市場規模,文化的・社会的環境など関連するすべての面から,開発のための技術的ニーズを満たすうえで最も適切な技術をいう。AT 。
適性検査
てきせいけんさ [5] 【適性検査】
職業・学科などにおける特定の活動にどれほど適した素質をもっているかを判定するための検査。職業適性検査・進学適性検査・音楽適性検査など。
適意
てきい [1] 【適意】
(1)思いどおりにすること。随意。「唯だ君の―たるべし/花柳春話(純一郎)」
(2)心にかなうこと。気に入ること。「閑人―の韻事である/草枕(漱石)」
適所
てきしょ [1] 【適所】
その人にふさわしい地位や仕事の部署。「―に配する」「適材―」
適所
てきしょ【適所】
⇒適材.
適時
てきじ [1] 【適時】
それをするのにふさわしい時。
適時の
てきじ【適時の】
timely <hit> .→英和
適時打
てきじだ [3] 【適時打】
タイムリー-ヒット。適時安打。
適期
てきき [1] 【適期】
⇒てっき(適期)
適期
てっき テキ― [1] 【適期】
適当な時期。てきき。
適材
てきざい [0] 【適材】
ある仕事に適した才能をもった人物。
適材適所
てきざい【適材適所】
the right man in the right place.
適材適所
てきざいてきしょ [5] 【適材適所】
人の能力・特性などを正しく評価して,ふさわしい地位・仕事につけること。
適格
てきかく [0] 【適格】
〔「てっかく」とも〕
必要な資格を満たしていること。
⇔欠格
適格
てっかく テキ― [0] 【適格】
⇒てきかく(適格)
適格
てきかく【適格】
⇒適格(てつかく).
適格
てっかく【適格】
qualifications.〜の qualified;→英和
competent.→英和
‖適格審査委員会 a screening committee.
適格手形
てきかくてがた [5] 【適格手形】
日本銀行が,再割引または貸し出しの担保の対象として認めた手形。
適格退職年金
てきかくたいしょくねんきん [9] 【適格退職年金】
企業年金制度の一。法人税法施行令に定められた適格要件を満たしている退職年金制度。企業負担掛金は損金算入できるなど,税制上種々の優遇措置がある。税制適格年金。適格年金。
適業
てきぎょう [0] 【適業】
その人に適した職業。適職。
適正
てきせい [0] 【適正】 (名・形動)[文]ナリ
適当で,正しい・こと(さま)。「―な手段」「評価が―を欠く」
[派生] ――さ(名)
適正な
てきせい【適正な】
proper;→英和
right.→英和
適正価格 a reasonable price.
適正価格
てきせいかかく [5] 【適正価格】
原価・利潤などを考慮に入れて,適当と思われる価格。
適正成長率
てきせいせいちょうりつ [7] 【適正成長率】
資本(生産設備)の完全な利用を常に保証する成長率。ハロッドによって用いられた。完全能力成長率。保証成長率。
適正手続
てきせいてつづき [6] 【適正手続】
⇒デュー-プロセス
適法
てきほう [0] 【適法】
法規または法律が是認すること。または,それに反しないこと。
⇔違法
「―行為」
適法の
てきほう【適法の】
lawful;→英和
legitimate;→英和
legal.→英和
適法行為 a legal act.
適法性
てきほうせい [0] 【適法性】
(1)〔哲〕 カントの用語。行為が,動機の如何(イカン)にかかわらず結果として外形的に道徳法則にかなうこと。合法性。
(2)法にかなう性質。
適法手続
てきほうてつづき [6] 【適法手続】
⇒デュー-プロセス
適温
てきおん [0] 【適温】
ほどよい温度。ちょうどよい温度。
適用
てきよう [0] 【適用】 (名)スル
法律・規則・原理などをあてはめて用いること。「災害救助法を―する」
適用する
てきよう【適用する】
apply <a rule to a case> .→英和
〜しうる(しえない) be (in)applicable <to> ;(do not) apply <to> .
適確
てきかく [0] 【的確・適確】 (形動)[文]ナリ
〔「てっかく」とも〕
肝要な点を確実にとらえているさま。確かなさま。「―な判断」「―な指示」「要点を―に示す」
[派生] ――さ(名)
適確
てっかく テキ― [0] 【的確・適確】 (形動)[文]ナリ
⇒てきかく(的確)
適者
てきしゃ [1] 【適者】
ある環境や仕事などにふさわしい者。また,環境などに適応している者・生物。
適者生存
てきしゃせいぞん [1] 【適者生存】
〔survival of the fittest〕
生存競争において,ある環境に最も適した生物が生存し得るという考え。
〔 H =スペンサーによって提唱され,ダーウィンが「種の起原」の第四版以降の「生存闘争」の章中に用いた語〕
適者生存
てきしゃ【適者生存】
the survival of the fittest.
適職
てきしょく [0] 【適職】
その人にふさわしい職業。
適薬
てきやく [0] 【適薬】
その病気に適した薬。合い薬(グスリ)。
適言
てきげん [0] 【適言】
その状況や場面に適合した言葉。
適訳
てきやく【適訳】
a good translation;an exact equivalent <of> .
適訳
てきやく [0] 【適訳】
原文にぴったりとあった訳。
適評
てきひょう [0] 【適評】
適切な批評。
適評を下す
てきひょう【適評を下す】
offer a just criticism <on> ;hit the mark.→英和
〜である be to the point.→英和
適量
てきりょう [0] 【適量】
ちょうどよい量。適当な量。
適量
てきりょう【適量】
a proper quantity[dose (薬の)].
適間
たまひま 【適間】
(1)たまたま。偶然。
(2)朝のこと。「―におきつつ見れば/秘蔵抄」
適齢
てきれい [0] 【適齢】
ある条件にあてはまる年齢。特に,第二次大戦終了まで,徴兵検査を受ける年齢。
適齢期
てきれい【適齢期】
<a girl of> marriageable age.
適齢期
てきれいき [3] 【適齢期】
あることをするのに適した年頃。特に,結婚に適した年頃。
遭う
あ・う アフ [1] 【会う・逢う・遭う】
〔「合う」と同源〕
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)ある場所で顔を合わせ,互いに相手を見てそれと認識する。対面する。《会・逢》「彼は先輩に―・うため,自宅を訪問した」「五時半にいつもの喫茶店で―・おう」
(2)偶然に出会う。出くわす。行きあう。遭遇する。《遭》「同級生と駅でばったり―・う」「いやな奴と―・ってしまった」
(3)(「…にあう」の形で)好ましくない出来事が身に及ぶ。遭遇する。《遭》「盗難に―・う」「交通事故に―・う」「ひどい目に―・う」
(4)その場に来合わせる。そこへやって来る。「宇津の山に至りて,…修行者―・ひたり/伊勢 9」
(5)相手に向かう。
(ア)面と向かう。対する。「明らけき鏡に―・へば,過ぎにしも今行く末の事も見えけり/大鏡(後一条)」
(イ)敵に立ち向かう。戦う。あらそう。「香具山と耳梨(ミミナシ)山と―・ひし時/万葉 14」
(6)男女が関係を結ぶ。結婚する。「この世の人は男は女に―・ふ事をす,女は男に―・ふことをす/竹取」
[可能] あえる
■二■ (動ハ下二)
(1)重ね合わせる。「鶺鴒(マナバシラ)尾行き―・へ/古事記(下)」
(2)合わせて一つにする。「みづらの中に―・へ巻かまくも/万葉 4377」
遭す
あわ・す アハス [2] 【会(わ)す・遭(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
〔「あわす(合)」と同源〕
「会わせる」に同じ。「人と顔を―・さないようにする」
■二■ (動サ下二)
⇒あわせる
遭せる
あわ・せる アハセル [3] 【会(わ)せる・逢わせる・遭(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 あは・す
〔「合わせる」と同源〕
(1)二人の人が会うようにする。《会・逢》「大臣に―・せてほしい」「離ればなれになっていた親子を―・せる」
(2)好ましくない出来事に遭遇するようにする。《遭》「ひどい目に―・せてやる」
(3)男女を結婚させる。夫婦にする。「かしづき給ふ四の君に―・せ給へり/源氏(桐壺)」
遭わす
あわ・す アハス [2] 【会(わ)す・遭(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
〔「あわす(合)」と同源〕
「会わせる」に同じ。「人と顔を―・さないようにする」
■二■ (動サ下二)
⇒あわせる
遭わせる
あわ・せる アハセル [3] 【会(わ)せる・逢わせる・遭(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 あは・す
〔「合わせる」と同源〕
(1)二人の人が会うようにする。《会・逢》「大臣に―・せてほしい」「離ればなれになっていた親子を―・せる」
(2)好ましくない出来事に遭遇するようにする。《遭》「ひどい目に―・せてやる」
(3)男女を結婚させる。夫婦にする。「かしづき給ふ四の君に―・せ給へり/源氏(桐壺)」
遭逢
そうほう サウ― [0] 【遭逢】 (名)スル
出会うこと。めぐり会うこと。「種々の事に―した年である/渋江抽斎(鴎外)」
遭遇
そうぐう【遭遇】
an encounter.→英和
〜する meet with;encounter;come across.
遭遇
そうぐう サウ― [0] 【遭遇】 (名)スル
思いがけなく出会うこと。偶然,巡り合うこと。「山中で敵兵に―する」「緊迫した場面に―する」
遭遇戦
そうぐうせん サウ― [0][3] 【遭遇戦】
軍隊が行動中に,偶然敵と出会って始まった戦闘。
遭遇説
そうぐうせつ サウ― [3] 【遭遇説】
太陽系の起源説の一。太陽がたまたま別の恒星と遭遇して引き出された物質が惑星になったとする説。微惑星説・潮汐説・連星説などの変形した説もある。
遭難
そうなん サウ― [0] 【遭難】 (名)スル
生死にかかわる危険な目にあうこと。「アルプスで―する」
遭難
そうなん【遭難】
a disaster;→英和
an accident;→英和
(a) shipwreck (船の).→英和
〜する meet with a disaster[an accident];be wrecked.‖遭難者 a victim;a sufferer;a survivor (生存者).遭難信号 <send> an SOS.遭難船 a ship in distress.
遭難信号
そうなんしんごう サウ―ガウ [5] 【遭難信号】
遭難した船舶や航空機が,緊急事態を告げ,救助を求めるために発する信号。無線電信その他では「 SOS 」,無線電話では「メーデー」,旗旒(キリユウ)信号では「 NC 」が使われてきたが,1999年には GMDSS (global maritime distress and safety system 海上における遭難及び安全の世界的な制度)の下での遭難通信に移行する。
遮ふ
た・う タフ 【遮ふ】 (動ハ下二)
ふせぎとめる。さえぎる。「然して新羅人,道に―・へて奪ひつ/日本書紀(垂仁訓)」
遮る
さいぎ・る 【遮る】 (動ラ四)
〔「先切(サキキ)る」の転。「さえぎる」の古形〕
(1)行く手をふさぐ。「毛野臣の軍を―・りて/日本書紀(継体訓)」
(2)先立つ。「―・ッテ御状ニ預カル/日葡」
遮る
さえぎ・る [3] 【遮る】 (動ラ五[四])
〔「さいぎる」の転〕
(1)進路や人の話を途中で妨げて,先へ進ませないようにする。「黒い車が行く手を―・った」「相手の言葉を―・る」
(2)光の照射や視界をじゃまする。さまたげる。「隣のビルに視界を―・られる」
(3)先立つ。「此方より―・つて博多へ寄せて/太平記 11」
[可能] さえぎれる
遮る
さえぎる【遮る】
interrupt;→英和
obstruct;→英和
intercept;→英和
cut off.風を〜 screen from winds.行く手を〜 cross one's path.
遮二無二
しゃにむに [0] 【遮二無二】 (副)
一つのことだけをがむしゃらにするさま。むやみに。「かなわぬ敵に―ぶつかる」
遮二無二
しゃにむに【遮二無二】
recklessly;→英和
desperately;→英和
like mad;by force (無理に).〜仕事を片付ける rush through a work.→英和
遮光
しゃこう [0] 【遮光】 (名)スル
光をさえぎること。おおいをして灯火が外部にもれたり,外光が入ったりしないようにすること。
遮光する
しゃこう【遮光する】
shield <a light> .→英和
遮光幕 a shade;→英和
a blackout curtain.
遮光板
しゃこうばん [0] 【遮光板】
自動車のヘッド-ライトをさえぎるために道路沿いに設ける板。
遮光栽培
しゃこうさいばい [4] 【遮光栽培】
短日植物を早く開花させるため,黒色ビニールなどで一定時間光をさえぎって行う栽培。キクなどに用いる。
遮戒
しゃかい [0] 【遮戒】
〔仏〕 世間から非難を受けるような行為を禁じた戒律。飲酒戒(オンジユカイ)など。
→性戒(シヨウカイ)
遮断
しゃだん [0] 【遮断】 (名)スル
間をさえぎって,流れなどを止めること。「交通を一時―する」
遮断する
しゃだん【遮断する】
intercept;→英和
cut off;isolate.→英和
‖交通遮断 suspension of traffic.遮断機 a crossing gate;a barrier.
遮断器
しゃだんき [2] 【遮断器】
電気回路の開閉を行う装置。
遮断機
しゃだんき [2] 【遮断機】
踏切などで,列車の通過時に,道路を閉鎖して交通を止める設備。
遮煙
しゃえん [0] 【遮煙】 (名)スル
煙をさえぎること。
遮眼帯
しゃがんたい [0] 【遮眼帯】
⇒遮眼革(シヤガンカク)
遮眼灯
しゃがんとう [0] 【遮眼灯】
「強盗提灯(ガンドウチヨウチン)」に同じ。
遮眼革
しゃがんかく [2] 【遮眼革】
馬が前方しか見えないように視野をさえぎる装具。遮眼帯。ブリンカー。
遮蔽
しゃへい [0] 【遮蔽】 (名)スル
上におおいをかけたりして,他から見えないようにすること。「砲台を―する」
遮蔽する
しゃへい【遮蔽する】
cover;→英和
shelter;→英和
shade <a light> .→英和
遮蔽物 a shelter;→英和
a cover.
遮蔽物
しゃへいぶつ [2] 【遮蔽物】
おおい隠しているもの。
遮那
しゃな 【遮那・舎那】
〔仏〕 「毘盧遮那(ビルシヤナ)」の略。
遮那仏
しゃなぶつ 【遮那仏】
「毘盧遮那仏(ビルシヤナブツ)」の略。
遮那教主
しゃなきょうしゅ 【遮那教主】
大日如来のこと。「―の秘蔵を受け/謡曲・大会」
遮那業
しゃなごう [0][2] 【遮那業】
〔仏〕 日本天台宗で行う密教的方面の修行。
→止観業(シカンゴウ)
遮那王
しゃなおう 【遮那王】
源義経の幼名。
遮那経
しゃなきょう 【遮那経】
「大日経(ダイニチキヨウ)」の別名。
遮障
しゃしょう [0] 【遮障】
さえぎって進行を妨げること。
遮音
しゃおん [0] 【遮音】 (名)スル
音が外部に伝わるのを防ぐこと。「―効果」「―材」
→吸音
→防音
遯世
とんせい [0] 【遁世・遯世】 (名)スル
〔古くは「とんぜい」〕
(1)俗世の煩わしさを避けて静かな生活に入ること。隠遁。遁俗。
(2)〔仏〕 仏門に入ること。また,出家すること。「出家―の身」「只渡世の為に―する人,年々に多く見るにや/沙石 3」
遯竄
とんざん [0] 【遯竄・遁竄】 (名)スル
逃げかくれること。逃げうせる。逃竄。「―して行く処を知らず/自然と人生(蘆花)」
遵奉
じゅんぽう [0] 【遵奉】 (名)スル
法律・教義などに従い,それを守ること。「師の教えを―する」
遵奉する
じゅんぽう【遵奉する】
observe;→英和
obey;→英和
abide by.
遵守
じゅんしゅ [1] 【遵守・順守】 (名)スル
規則や法律などにしたがい,それをまもること。「交通規則を―する」
遵守
じゅんしゅ【遵守】
observance.→英和
〜する observe;→英和
abide by.
遵従
じゅんじゅう [0] 【順従・遵従】 (名・形動)スル[文]ナリ
さからわないで,おとなしく従う・こと(さま)。従順。「法律に―する所の人民は/民約論(徳)」「兵隊は―なるを貴ぶ/明六雑誌 21」
遵法
じゅんぽう [0] 【遵法・順法】
法律を守りそれに従うこと。「―精神」「―を旨とする」
遵用
じゅんよう [0] 【遵用】 (名)スル
手本として従い用いること。「男子婦人の差別なく共に―すべきは/明六雑誌 33」
遵義会議
じゅんぎかいぎ 【遵義会議】
1935年1月,長征途上の中国共産党が貴州省遵義で開いた拡大政治局会議。この会議で毛沢東は紅軍の軍事指揮権を掌握。
遵行
じゅんこう [0] 【遵行】 (名)スル
きまり・命令などに従って行うこと。「藩の士人の能くこれを―するものは少い/渋江抽斎(鴎外)」
→じゅんぎょう(遵行)
遵行
じゅんぎょう [0] 【遵行】
(1)「遵行状」の略。
(2)室町時代,将軍の命を守護が下達すること。
遵行状
じゅんぎょうじょう [0] 【遵行状】
室町時代,将軍家御教書や幕府奉行人奉書により命令を受けた守護が,それを守護代に,また守護代が守護使に伝えるための文書。
遷仏
せんぶつ [0] 【遷仏】
仏堂の修繕や新築のために仮堂に移してあった仏像を,本堂に移すこと。
遷代
せんたい [0] 【遷代・遷替】
古代,官人の任期が満ちて,他の官職に転じること。
遷任
せんにん [0] 【遷任】
律令官制で,異なる官職・任務,または任地にうつしかえること。
遷化
せんげ [1] 【遷化】 (名)スル
〔仏〕
〔教化の場所を他の国土に移す意〕
高僧が死ぬこと。
遷化
せんか [1] 【遷化】
⇒せんげ(遷化)
遷客
せんかく [0] 【遷客】
罪によって遠くに流された人。流人。
遷宮
せんぐう [3][0] 【遷宮】
神社本殿の造営修理に際し,神体を移すこと。多く伊勢神宮についていい,一般神社では遷座という。仮殿に移す仮殿遷宮(仮遷宮),本殿に移す本殿遷宮(正遷宮(シヨウセングウ))がある。宮うつし。
遷宮
せんぐう【遷宮】
the removal of a shrine.→英和
遷宮祭
せんぐうさい [3] 【遷宮祭】
遷宮の際に行われる祭式。遷座祭。
→式年遷宮祭
遷居
せんきょ [1] 【遷居】 (名)スル
住居を移しかえること。転居。
遷幸
せんこう [0] 【遷幸】 (名)スル
(1)天皇が都を他の地に移すこと。また,新しい都へ天皇が移って行くこと。「信西一両年が間に修造して―をなしたてまつる/平治(上)」
(2)天皇・上皇が,他の場所に行くこと。遷御。
遷座
せんざ [0][1] 【遷座】 (名)スル
神仏の座をほかへ移すこと。天皇についても用いることがある。「御神体を仮殿(カリドノ)へ―する」
遷座祭
せんざさい [3] 【遷座祭】
⇒遷宮祭(セングウサイ)
遷延
せんえん [0] 【遷延】 (名)スル
長引くこと。のびのびになること。また,のびのびにすること。「工事が―する」「時日を―して人心漸く定まり/経国美談(竜渓)」
遷徙
せんし [1] 【遷徙】 (名)スル
うつること。うつすこと。「其の土人を南方色丹(シコタン)島に―せしむや/日本風景論(重昂)」
遷御
せんぎょ [1] 【遷御】 (名)スル
(1)天皇・上皇・皇太后が居所を変えること。遷幸。
(2)神霊・神体または神社を他の場所へ移すこと。
遷替
せんたい [0] 【遷代・遷替】
古代,官人の任期が満ちて,他の官職に転じること。
遷殿
うつしどの [0][3] 【移し殿・遷殿】
(1)「仮殿(カリドノ)」に同じ。
(2)春日神社で,神木を移し安置する社殿。
遷移
せんい [1] 【遷移】 (名)スル
(1)うつりかわること。うつりかわり。推移。
(2)ある場所の植物群落が長年月の間に次第に別の群落に変わってゆくこと。裸地に一つの群落が成立するとその場所の環境条件を変化させ,それに適合した別の植物群が生育するようになるために起きる。
→極相
→一次遷移
→二次遷移
→乾生遷移
→湿生遷移
(3)量子力学で,粒子があるエネルギーの定常状態からエネルギーの異なる他の定常状態へ移ること。転移。
遷移元素
せんいげんそ [4] 【遷移元素】
周期表において 3 族から 11 族までの間に位置する元素群。12 族を含めていう場合がある。族ごとの縦の類似性よりも横の類似性が目立つ。多くは硬い高融点の重金属で複数の酸化数をもち,イオンや化合物は多彩な色をもつ。種々の錯体をつくる。
遷移状態
せんいじょうたい [4] 【遷移状態】
⇒活性化状態(カツセイカジヨウタイ)
遷謫
せんたく [0] 【遷謫】
官位を下げて,辺地へ移すこと。
遷都
せんと【遷都】
the transfer of the capital.→英和
遷都
せんと [1] 【遷都】 (名)スル
都を他の地へうつすこと。みやこうつり。「明治二年東京に―する」
遷音速流
せんおんそくりゅう [6] 【遷音速流】
物体の周りの気流の速さが音速に近い流れ。ある部分では音速を超え,ある部分では音速以下。
→亜音速流
→超音速流
選
せん【選】
choice;→英和
selection.→英和
〜に入(洩れ)る be (not) chosen.
選
せん [1] 【選】
(1)多くの中から選ぶこと。「―にもれる」
(2)官吏がある地位や職に選ばれること。「我等,―に何なる官をか得んとする/今昔 9」
選する
せん・する [3] 【選する】 (動サ変)[文]サ変 せん・す
多くの物の中から,よい物,目的にあった物をえらびとる。
選び出す
えらびだ・す [4] 【選び出す】 (動サ五[四])
二つ以上の物の中からよいもの,条件にかなうものを抜き出す。選出する。えりだす。「代表を―・す」
[可能] えらびだせる
選び取る
えらびと・る [4] 【選び取る】 (動ラ五[四])
いくつかあるもののうちから条件にかなうものを選んでとる。えりとる。「本棚から一冊―・る」
[可能] えらびとれる
選ぶ
えらぶ【選ぶ】
choose;→英和
select;→英和
pick out;elect (選挙);→英和
(as)sort (分類).→英和
選ぶ
えら・ぶ [2] 【選ぶ・択ぶ・撰ぶ】 (動バ五[四])
〔動詞「選(エ)る」に助動詞「ふ」の付いたものという。上代は「えらふ」と清音〕
(1)いくつかのもののうちで,条件にかなうものを決める。また,決めて抜き出す。よる。選択する。《選・択》「学校を―・ぶ」「学級委員に―・ばれる」「天の下奏(マオ)したまひし家の子と―・ひたまひて/万葉 894」
(2)編集して書物にまとめる。あむ。《撰》「歌集を―・ぶ」
(3)(多く打ち消しを伴って)区別する。「勝つためには手段を―・ばない」
[可能] えらべる
選ぶところがない
選ぶところがな・い
比較してみても,変わったところがない。同じである。
選む
えら・む 【選む・択む】 (動マ四)
「えらぶ(選)」に同じ。「源氏の方には…佐奈田の与市義貞を―・む/狂言・文蔵」「山伏をかたく―・むとこそ申しつれ/謡曲・安宅」
選りすぐり
よりすぐり [0] 【選りすぐり】
よりすぐること。えりすぐり。
選りすぐり
えりすぐり [0] 【選りすぐり】
えりすぐること。また,えりすぐったもの。
選りすぐる
よりすぐ・る [4][0] 【選りすぐる】 (動ラ五[四])
多くの中からよいものを選び出す。えりすぐる。「―・った精鋭」
選りすぐる
えりすぐ・る [4][0] 【選りすぐる】 (動ラ五[四])
よい物の中からさらによい物を選び出す。「―・った精鋭」
選りに選(ヨ)って
選りに選(ヨ)って
⇒よりによって(独立項目)
選りに選って
よりによって 【選りに選って】 (連語)
相手の選択のまずさを非難する語。他にもっとよい選び方がいくらでもありそうなのに。「―一番粗悪なものを選ぶとは」
選り出す
よりだ・す [3][0] 【選り出す】 (動サ五[四])
多くの中から選び分けて取り出す。えらびだす。「俊秀ばかりを―・す」
選り出す
よりだす【選り出す】
pick[single,sort]out;select.→英和
選り出す
えりだ・す [3] 【選り出す】 (動サ五[四])
「えらびだす」に同じ。「よい物だけを―・す」
選り分ける
よりわ・ける [4][0] 【選り分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 よりわ・く
物を選んで,良いものと悪いものなどに区別する。えりわける。「みかんを大と小に―・ける」
選り分ける
よりわける【選り分ける】
sort out;classify;→英和
pick out (選び出す).
選り分ける
えりわける【選り分ける】
(as)sort;→英和
sift out.
選り分ける
えりわ・ける [4][0] 【選り分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 えりわ・く
選別する。よりわける。「ヒナの雌雄を―・ける」
選り取り
えりどり [0] 【選り取り】
選んで取ること。よりどり。
選り取り
よりどり [0] 【選り取り】
自由に好きなものを選び取ること。
選り取りする
よりどり【選り取りする】
make[take]one's choice.〜100円 One hundred yen apiece at your choice.
選り取り見取り
よりどりみどり [5] 【選り取り見取り】
多くの物の中から好き勝手に選び出し,見つけ出して取ること。
選り取る
えりと・る [3] 【選り取る】 (動ラ五[四])
〔「えりどる」とも〕
「えらびとる」に同じ。「妙に―・つて揃へたもんだな/婦系図(鏡花)」
選り取る
よりど・る [0][3] 【選り取る】 (動ラ五[四])
選んで取る。選びとる。えりとる。「あれかこれかと惑ひながら―・るのが楽みである/銀の匙(勘助)」
選り取る
よりと・る [0][3] 【選り取る】 (動ラ五[四])
〔「よりどる」とも〕
選んで取る。選び取る。えり取る。
選り好み
よりごのみ [0] 【選り好み】 (名)スル
自分の好きなものだけ選び取ること。えりごのみ。「おかずを―する」
選り好み
えりごのみ [0] 【選り好み】 (名)スル
嫌いなものは捨て,自分の好きなものだけを選び取ること。えりぎらい。よりごのみ。「―せずに何でも食べる」「―がはげしい」
選り好みする
えりごのみ【選り好みする】
be fastidious[particular] <about> .
選り好みする
よりごのみ【選り好みする】
be particular[fastidious] <about> .
選り嫌い
えりぎらい [0][3] 【選り嫌い】
「えりごのみ」に同じ。「上戸でも下戸でも―なく/安愚楽鍋(魯文)」
選り屑
えりくず 【選り屑・撰り屑】
(1)よい物を選び取って残ったくず。よりくず。
(2)名物茶入れの銘。小堀遠州の命名という。
選り屑
よりくず [3] 【選り屑】
よいものを選んだあとの残り屑。えりくず。
選り抜き
よりぬき [0] 【選り抜き】
より抜くこと。また,そのもの。えりぬき。「―の秀才ぞろい」
選り抜き
よりぬき【選り抜き】
the choice;→英和
the pick;→英和
the elite (人々).→英和
〜の choice;select;→英和
picked.→英和
選り抜く choose[select,pick] <out of> .→英和
選り抜き
えりぬき [0] 【選り抜き】
えりぬくこと。また,そのもの。よりぬき。つぶより。「―の選手をそろえる」
選り抜きの
えりぬき【選り抜きの】
picked;→英和
choice;→英和
well-chosen.
選り抜く
よりぬ・く [3][0] 【選り抜く】 (動カ五[四])
多くの中からすぐれたものを選び抜き出す。えり抜く。「大勢の中から自分で有井を―・き/鉄仮面(涙香)」
選り抜く
えりぬく【選り抜く】
pick[single]out.
選り抜く
すぐりぬ・く [4][0] 【選り抜く】 (動カ五)
多くのものの中から選び出す。えりぬく。えりすぐる。
選り抜く
えりぬ・く [3][0] 【選り抜く】 (動カ五[四])
多くの中から特によいものを選んで抜き出す。よりぬく。「力の強そうな者を―・く」
選る
よ・る [1] 【選る・択る】 (動ラ五[四])
〔「える(選)」の転〕
多くのものの中から,選び出す。える。「傷のないりんごを―・る」「気に適(イ)つたのを―・つて御覧な/魔風恋風(天外)」「悪イノヲ―・ッテ捨テル/ヘボン」
[可能] よれる
選る
すぐ・る [2] 【選る】 (動ラ五[四])
多くのものの中から選び出す。えりぬく。「精鋭を―・る」「えらび―・りたる上手/宇津保(吹上・下)」
選る
え・る [1] 【選る】 (動ラ五[四])
いくつかの中から基準に合うものをとり分ける。良いものを取り上げる意にも悪いものを除く意にも用いる。現代では他の語と複合して用いることが多い。「―・りすぐる」「かたちよき限り―・りていだされて/枕草子 221」「塵ヲ―・ル/日葡」
選る
よる【選る】
⇒選ぶ.
選任
せんにん [0] 【選任】 (名)スル
適した人を選んでその任務に就かせること。「理事を―する」
選任する
せんにん【選任する】
elect;→英和
appoint;→英和
nominate.→英和
選伐
せんばつ [0] 【選伐】 (名)スル
立ち木などを選んで切ること。「生育の悪い木を―する」
選入
せんにゅう [0] 【選入】 (名)スル
選んで入れること。「通信員に―されたる者五名/明六雑誌 30」
選出
せんしゅつ [0] 【選出】 (名)スル
代表者・選手などを選び出すこと。「代議士として―される」
選出する
せんしゅつ【選出する】
elect;→英和
return <to> .→英和
…から〜される be elected from <Kyoto Prefecture> .
選別
せんべつ [0] 【選別】 (名)スル
より分けること。「トマトを―して出荷する」
選別
せんべつ【選別】
selection.→英和
〜する select;→英和
sort.→英和
選叙
せんじょ [1] 【選叙】
選んで,叙位・叙任すること。
選句
せんく [0][1] 【選句】 (名)スル
多くの句の中からよい俳句を選ぶこと。また,選ばれた句。「句会で―する」
選士
せんし [1] 【選士】
(1)選抜された人。
(2)奈良・平安時代,大宰府の下で,土豪の子弟から選ばれて国防・警備に当たった兵士。
選外
せんがい [0][1] 【選外】
選にもれること。入選しないこと。「―佳作」
選外の
せんがい【選外の】
<be> left out of selection.‖選外佳作 <receive,win> honorable mention.
選奨
せんしょう [0] 【選奨】 (名)スル
よいものを選んで人にすすめること。「良書を―する」「芸術―」
選好
せんこう [0] 【選好】
他よりもあるものを好むこと。「国民生活―度調査」
選子内親王
せんしないしんのう 【選子内親王】
(964-1035) 平安中期の歌人。村上天皇の皇女。57年間賀茂の斎院を務め大斎院と呼ばれる。「大斎院前の御集」「大斎院御集」はその生活を伝える。家集に「発心和歌集」がある。
選定
せんてい【選定】
selection;→英和
choice.→英和
〜する select;→英和
choose.→英和
選定
せんてい [0] 【選定】 (名)スル
多くのものの中から,目的・条件に合ったものをえらんで決めること。「候補者を―する」
選定当事者
せんていとうじしゃ [7] 【選定当事者】
民事訴訟で,共同の利益を有する多数の人々の中からえらばれて,全員の利益を代表して訴訟の原告または被告となる者。
選定後見人
せんていこうけんにん [0] 【選定後見人】
指定後見人または法定後見人がいないとき,家庭裁判所が選任する後見人。
選対
せんたい [0] 【選対】
「選挙対策委員会」「選挙対策本部」の略。
選局
せんきょく [0] 【選局】 (名)スル
視聴したい放送局を選ぶこと。チューニング。
選帝侯
せんていこう [3] 【選帝侯】
神聖ローマ帝国の皇帝選挙権をもった有力諸侯。特に,1356年に金印勅書で規定された三司教と四諸侯。選挙侯。
選手
せんしゅ [1] 【選手】
スポーツで選ばれて競技に出場する人。「運動会のリレーの―」「野球―」
選手
せんしゅ【選手】
(1) a <tennis> player.→英和
(2)[全体]a team;→英和
the nine (野球);→英和
the eleven (サッカー);→英和
the fifteen (ラグビー).→英和
‖選手権 <win,lose,defend> a championship.選手権試合 a title match (拳闘・レスリングなどの).補欠選手 a substitute;a reserve.
選手村
せんしゅむら [0] 【選手村】
オリンピックなどで,出場する選手などのために用意された宿泊施設。
選手権
せんしゅけん [3] 【選手権】
選手権大会で優勝した選手または団体に与えられる資格。
選手権大会
せんしゅけんたいかい [6] 【選手権大会】
ある競技や種目で,最優秀選手または団体を決める競技会。
選抜
せんばつ [0] 【選抜】 (名)スル
多くの中からよいもの,すぐれたものを選び出すこと。「代表を―する」「―試験」
選抜
せんばつ【選抜】
selection;→英和
choice.→英和
〜する select;→英和
pick out;choose.→英和
〜された selected;picked.→英和
‖選抜高校野球大会 an invitational high-school baseball tournament.選抜試験 a selective[competitive]examination.
選抜高等学校野球大会
せんばつこうとうがっこうやきゅうたいかい 【選抜高等学校野球大会】
二大高校野球大会の一つ。前年秋の地区予選大会の成績をもとに地区代表チームが選抜され,毎年春,甲子園球場に集まって日本一を目指す。第一回大会は1924年(大正13)。
選択
せんたく【選択】
selection;→英和
choice.→英和
〜に迷う be at a loss which to choose.〜を誤る make a bad choice.→英和
‖選択科目 an optional[ <米> elective]subject.選択権 <have> the option.
選択
せんじゃく [0] 【選択】
〔「じゃく」は呉音〕
〔仏〕 劣るものを避け,すぐれたものを選びとること。せんちゃく。せんたく。
〔主に浄土真宗で「せんじゃく」,浄土宗系の多くは「せんちゃく」と読む〕
選択
せんちゃく [0] 【選択】
⇒せんじゃく(選択)
選択
せんたく [0] 【選択】 (名)スル
二つ以上のものの中から条件に合ったもの,また,よりよいものを選び出すこと。「取捨―する」「―を誤る」
選択債権
せんたくさいけん [5] 【選択債権】
債権の目的が数個の給付の中から選択権者の選択によって定められる債権。三頭の馬のいずれかを給付するという内容の債権がその例。
選択則
せんたくそく [4][3] 【選択則】
量子力学において,ある状態から他の状態への遷移は,状態間の量子数の変化が特別な値をとる場合に制限される,その制限のつき方をいう。選択規則。
選択反射
せんたくはんしゃ [5] 【選択反射】
物質が特有の波長範囲の光を特に強く反射する現象。普通の物体はほとんど選択反射をするので色づいて見える。
選択定年制
せんたくていねんせい [0] 【選択定年制】
定年に達する前に,本人の希望という形で,割増しの退職金をもらって退職できる制度。早期退職優遇制度。自由選択定年制。
選択本願
せんじゃくほんがん [5] 【選択本願】
〔仏〕 阿弥陀仏の四十八願。特に第十八願の誓願をいう。
選択権付取引
せんたくけんつきとりひき [9][10] 【選択権付取引】
⇒オプション取引(トリヒキ)
選択毒性
せんたくどくせい [5] 【選択毒性】
抗生物質や化学療法剤が,特定の病原菌・癌細胞などに作用して毒性を示し,他の有益な菌や正常細胞には害を与えないこと。農薬や殺虫剤などにも見られる。
選択法
せんたくほう [0] 【選択法】
育種法の一。遺伝的支配を受けている変異の中から実用的にすぐれた形質をもつ個体あるいは系統の選抜を繰り返して,すぐれた品種を育成する方法。
選択的消費
せんたくてきしょうひ [7] 【選択的消費】
必要不可欠な消費である必需的消費に対し,高級品・ぜいたく品など,生活上必ずしも必要ではない消費。随意的消費。
選択科目
せんたくかもく [5] 【選択科目】
必修科目以外に,学生・生徒が選んで履習する科目。
選択肢
せんたくし [4][3] 【選択肢】
質問に対して用意されているいくつかの項目。多肢選択法では正答を含むいくつかの項目。
選択関税
せんたくかんぜい [5] 【選択関税】
同一貨物について従価税と従量税の二種の税率を定め,そのうちの一方を選択して課する関税。通常,税額の高い方の税率を適用する。
選択集
せんちゃくしゅう 【選択集】
「選択本願念仏集」の略。浄土宗の根本聖典。二巻。1198年に法然が九条兼実の求めに応じて著す。諸行の中から念仏を選択し,念仏門が末代相応の法門であると説く。
〔浄土真宗では「せんじゃくしゅう」〕
選択集
せんじゃくしゅう センヂヤクシフ 【選択集】
⇒せんちゃくしゅう(選択集)
選挙
せんきょ【選挙】
(an) election.→英和
〜する elect;→英和
return.→英和
〜が行なわれる An election takes place.〜に勝つ win in an election.〜を行なう hold an election.‖選挙違反 election irregularities;violation of an election law.選挙運動 election canvassing.選挙運動をする electioneer.選挙演説 a campaign speech.選挙管理委員会 an election administration committee.選挙区 a constituency.選挙権 suffrage.選挙事務所 an election campaign office.選挙場 a polling place.選挙人名簿 a pollbook;a voters' list;an electoral register.公明選挙 a fair election.大(小)選挙区制 the major (minor) electorate system.ダブル(同日)選挙 a double (simultaneous) election.中間選挙 an off-year election.補欠選挙 a by-election.
選挙
せんきょ [1] 【選挙】 (名)スル
(1)組織・団体において,役員や代表者を選出すること。特に,選挙権を有する者が投票によって議員や一定の公職に就く者を選び出すこと。「役員を―する」
(2)多くの人の中から選び出し,推薦すること。
選挙人
せんきょにん [0] 【選挙人】
選挙権をもつ者。
選挙人名簿
せんきょにんめいぼ [6] 【選挙人名簿】
選挙権を有する者の氏名・住所・性別・生年月日などを記載した公簿。市町村選挙管理委員会が作成・管理する。
→永久選挙人名簿
選挙会
せんきょかい [3] 【選挙会】
開票結果に基づき,各候補者の得票総数を計算して当選人を決定するための会。
選挙侯
せんきょこう [3] 【選挙侯】
⇒選帝侯(センテイコウ)
選挙公報
せんきょこうほう [4] 【選挙公報】
公職選挙に際して,選挙管理委員会が選挙人に配布する候補者の政見・経歴などを紹介した文書。
選挙制度審議会
せんきょせいどしんぎかい 【選挙制度審議会】
1961年(昭和36)設置された総理大臣の諮問機関。国会議員の選挙区制,定数の変更,政治資金の規制などについて審議する。
選挙区
せんきょく [3] 【選挙区】
(1)議員を選出する単位として分けられた地域的区画。小選挙区・中選挙区・大選挙区などに分けられる。
(2)参議院議員選挙で,都道府県を単位として設定される区画。もと地方区といった。
→比例代表制
選挙干渉
せんきょかんしょう [4] 【選挙干渉】
政府の当局者が官憲などの力を利用して反対派の選挙運動に不当に干渉すること。
選挙権
せんきょけん [3] 【選挙権】
議員その他一定の公務員を選挙する権利。参政権の代表的なもの。公職選挙法は,満二〇歳以上の国民はこれを有するとする。また,三か月以上区域内の市町村に住所を有する満二〇歳以上の国民は地方公共団体の議会の議員およびその長の選挙権を有するとする。
選挙犯罪
せんきょはんざい [4] 【選挙犯罪】
選挙の自由・公正を侵害する犯罪。公職選挙法は刑罰のほか,当選無効,選挙権・被選挙権の停止などの制裁を定める。
選挙立会人
せんきょたちあいにん [0] 【選挙立会人】
選挙会の手続きが公正に行われるよう立ち会う者。
選挙管理委員会
せんきょかんりいいんかい [8] 【選挙管理委員会】
選挙人名簿の作成,投票・開票の管理など,公職の選挙に関する一切の事務を行う機関。委員は任期四年。都道府県・市町村に置かれるほか,参議院比例代表区の管理を行う中央選挙管理委員会がある。選管。
選挙訴訟
せんきょそしょう [4] 【選挙訴訟】
選挙の効力に異議を唱えて争う訴訟。
選挙運動
せんきょうんどう [4] 【選挙運動】
選挙で,ある候補者を当選させるために選挙人に働きかける行為。公職選挙法は公正を確保するために種々の制限・保護を加えている。
選挙違反
せんきょいはん [4] 【選挙違反】
公職選挙法で禁止され,あるいは制限されている買収・妨害・事前運動などの行為を犯すこと。
選挙長
せんきょちょう [3] 【選挙長】
選挙会に関する事務を担任する者の長。
選曲
せんきょく [0] 【選曲】 (名)スル
曲目を選ぶこと。「クラシックから―する」「―のよい番組」
選書
せんしょ [1] 【選書】
多くの著作の中から,ある目的に合わせて選出し,まとめた書物。
選木
せんぼく [0] 【選木】 (名)スル
林木・木材の中から目的とするものを選ぶこと。
選果
せんか [1] 【選果】 (名)スル
果物の実を,傷の有無や大きさなどによってえり分けること。
選歌
せんか【選歌】
a selected poem.
選歌
せんか [1] 【選歌】
多くの歌の中から,よい歌を選び出すこと。また,選ばれた歌。
選歌合
せんかあわせ [4] 【選歌合】
歌合(ウタアワセ)の一。古今の秀歌を選びつきあわせ,優劣を決めるもの。
選民
せんみん【選民】
the chosen people;the elect.→英和
選民
せんみん [0] 【選民】
神から選ばれた民族。イスラエル民族が自らをさしていう語。その理念はキリスト教にも受け継がれた。
→契約(3)
選炭
せんたん [0] 【選炭】 (名)スル
掘り出した石炭から不純物を取り除き,粒の大きさ,品質などをそろえてえり分けること。また,その作業。
選球
せんきゅう [0] 【選球】 (名)スル
野球で,打者が投手の投げる球をボールかストライクか見分け,打つ球を選ぶこと。
選球眼
せんきゅうがん【選球眼】
《野》 <have> a <sharp> batting eye.
選球眼
せんきゅうがん [3] 【選球眼】
野球で,打者の選球する能力。
選用
せんよう [0] 【選用】 (名)スル
えらび用いること。「此有司を―せざるに至りしと雖も/民約論(徳)」
選科
せんか [1] 【選科】
規定の学科のうちから一部だけを選んで学ぶ課程。本科に準ずる課程。
選科
せんか【選科(生)】
a special course (student).
選管
せんかん [0] 【選管】
「選挙管理委員会」の略。
選考
せんこう [0] 【選考・銓衡】 (名)スル
多くのものの中から適・不適などを考ええらぶこと。よく調べて,適任者をえらび出すこと。「後任を―する」「―に漏れる」
〔本来は「銓衡」。「銓」は分銅,「衡」は,はかりざおの意で,はかりしらべる意〕
選考
せんこう【選考】
selection.→英和
〜する nominate;→英和
select.→英和
〜中 under consideration.‖選考委員会 a selection committee.
選者
せんじゃ【選者】
a judge;→英和
a selector.→英和
選者
せんじゃ [1] 【選者】
多くのものの中からすぐれたものを選び出す役の人。「俳句の―」
選良
せんりょう [0] 【選良】
選ばれたすぐれた人物。特に,国会議員をさす。「―にあるまじき行為」
選言
せんげん [0] 【選言】
〔論〕
〔disjunction〕
命題と命題を「あるいは」「または」に相当する記号で結合する仕方。また,それで得られた立言。論理和。
選言原理
せんげんげんり [5] 【選言原理】
⇒選言律(センゲンリツ)
選言命題
せんげんめいだい [5] 【選言命題】
二つ以上の命題を「または」で結んで作られる「 p または q または r …」という形の複合命題。各選言肢の主語が共通であるときは「 S は a または b または c である」という形で表されもする。選言肢のうち少なくとも一つが真であることを立言する非排反的選言の場合と,選言肢の一つがそして一つのみが真であることを意味する排反的選言の場合とがある。選言的判断。
選言律
せんげんりつ [3] 【選言律】
思考の原理の一。「 p であるか,p でないかのいずれかである」あるいは「 A は B であるか,B でないかのいずれかである」という形式で表される。排中律の反面をいうもの。選言原理。離接原理。
→排中律
選言的
せんげんてき [0] 【選言的】 (形動)
〔disjunctive〕
ある命題において,二つ以上の選言肢が含まれ,少なくともその一つが選ばれるべきさま。
選言的三段論法
せんげんてきさんだんろんぽう [11] 【選言的三段論法】
三段論法の一。大前提には選言命題を,小前提および結論には定言命題を取る。例えば「 S は P であるか Q である」(大前提)「 S は P である」(小前提)「ゆえに S は Q でない」(結論)。選言的推理。
選言的判断
せんげんてきはんだん [7] 【選言的判断】
⇒選言命題(メイダイ)
選言的概念
せんげんてきがいねん [7] 【選言的概念】
白と赤と黒,男と女のように,同一の類に属しながら,それらの外延が重なることなく,全く分離しているもの。離接的概念。
選言肢
せんげんし [3] 【選言肢】
選言命題において,「または」に相当する記号で結合される各項をいう。
選評
せんぴょう [0] 【選評】
多くの作品の中からよいものを選んで批評すること。また,その批評。
選鉱
せんこう [0] 【選鉱】 (名)スル
粗鉱から目的とする鉱物をなるべく純粋に,残りなく得ること。
選鉱する
せんこう【選鉱する】
dress <ores> .→英和
選録
せんろく [0] 【選録】 (名)スル
えらんで記録すること。
選集
せんしゅう【選集】
a selection <of> .→英和
選集
せんしゅう [0] 【選集】
多くの作品,あるいは個人の作品からいくつかえらび集めて作った書物。
遺丘
いきゅう ヰキウ [0] 【遺丘】
廃墟となった村落が,同一地で何層にも積み重なってできた人工丘。
遺事
いじ ヰ― [1] 【遺事】
(1)昔から伝わって残っている事柄。
(2)故人のし残した事柄。
(3)計画などでもれ残された事柄。
遺令
いりょう ヰリヤウ [0] 【遺令】
皇太子・三后・親王などがのこした遺言。特に,薄葬を命じた言葉。遺命。いれい。
遺令の奏
いりょうのそう ヰリヤウ― 【遺令の奏】
遺令を奏聞する儀式。特に,薄葬を命じた遺令を天皇に奏上するもの。
遺伝
いでん ヰ― [0] 【遺伝】 (名)スル
〔(2)が原義〕
(1)親の形質が遺伝子により子やそれ以後の世代に伝えられること。
(2)あとまで残り伝わること。また,残し伝えること。「現今存在の旧器は社寺に―する什物の外/新聞雑誌 31」
遺伝
いでん【遺伝】
heredity;→英和
inheritance.→英和
〜の[的]hereditary <disease> .→英和
〜する be hereditary;run in the family.→英和
‖遺伝学 genetics.
遺伝因子
いでんいんし ヰ― [4] 【遺伝因子】
⇒遺伝子(イデンシ)
遺伝子
いでんし ヰ― [2] 【遺伝子】
染色体中に一定の順序で配列されて各々一つずつの遺伝形質を決定し,両親から子孫へ,細胞から細胞へと伝えられる因子。遺伝子の本体は DNA(一部のウイルスでは RNA )であり,そのヌクレオチドの塩基の配列順序の一定の部分によって特定の形質を発現したり,調節したりする情報が伝えられる。遺伝因子。
遺伝子
いでんし【遺伝子】
a gene.→英和
〜組み換え gene recombination.〜工学 genetic engineering.
遺伝子型
いでんしがた ヰ― [0] 【遺伝子型】
ある生物個体の形質を決定する遺伝子の組成。
⇔表現型
遺伝子工学
いでんしこうがく ヰ― [5] 【遺伝子工学】
遺伝子を有効に利用して人類に役立たせることを目的とした学問。遺伝子操作などの技術により発展した。高等生物の特定の遺伝子を多量に作り出して構造を分析したり,有用物質を生物的に生産するなど,広く応用される。
遺伝子座
いでんしざ ヰ― [4] 【遺伝子座】
染色体における各遺伝子の占める位置。
遺伝子操作
いでんしそうさ ヰ―サウサ [5] 【遺伝子操作】
遺伝子を人工的に組み換えたり,大腸菌などの宿主細胞に導入して増殖させたりすること。遺伝子工学の基礎となる技術。
遺伝子治療
いでんしちりょう ヰ―チレウ [5] 【遺伝子治療】
遺伝的な継承により異常をもつ遺伝子を正常な遺伝子に置き換えたり,欠失した遺伝子の機能を補うことで遺伝病を治療すること。
遺伝子突然変異
いでんしとつぜんへんい ヰ― [2][5] 【遺伝子突然変異】
塩基対の置換・重複・欠失,配列の組み換えなど,遺伝子自体の構造上の変化によって起こる突然変異。
⇔染色体突然変異
遺伝子組み換え
いでんしくみかえ ヰ―クミカヘ [5] 【遺伝子組(み)換え】
遺伝子操作の一。DNA 分子の特定部位を切り出して他の DNA 分子に結合させること。これにより従来なかった形質をもつ生物をつくることができる。組み換え DNA 実験。
→遺伝子工学
遺伝子組換え
いでんしくみかえ ヰ―クミカヘ [5] 【遺伝子組(み)換え】
遺伝子操作の一。DNA 分子の特定部位を切り出して他の DNA 分子に結合させること。これにより従来なかった形質をもつ生物をつくることができる。組み換え DNA 実験。
→遺伝子工学
遺伝子銀行
いでんしぎんこう ヰ―ギンカウ [5] 【遺伝子銀行】
(1)一つの生物種のもつすべての遺伝情報を遺伝子ごとに切断し,それぞれ独立に大腸菌などを宿主(シユクシユ)としてクローン化したもの。
(2)特定の遺伝子をクローンや種子として保持し,必要に応じて供給する施設。ジーン-バンク。
遺伝学
いでんがく ヰ― [2] 【遺伝学】
遺伝現象の解明を目的とした生物学の一分野。遺伝子が形質を発現する時の調節機構,遺伝子本体の物理的・化学的性質,生物集団のもつ遺伝子群の変化などを研究対象とし,多くの分科に分かれる。
遺伝性
いでんせい ヰ― [0] 【遺伝性】
親から子に遺伝する性質・傾向。
遺伝情報
いでんじょうほう ヰ―ジヤウ― [4] 【遺伝情報】
細胞の形質発現や複製のために必要なすべての情報。DNA 分子における塩基の配列の仕方であらわされ,各種のタンパク質の構造に対応する構造遺伝子をはじめとし,その生成を制御するすべての遺伝子群が含まれる。
遺伝暗号
いでんあんごう ヰ―ガウ [4] 【遺伝暗号】
四種類の塩基の配列により構成される DNA(または RNA )の遺伝情報のうち,三個一組の塩基配列(コドン)の組み合わせを指す。六十余の暗号がそれぞれ特定のアミノ酸を指定する。アミノ酸暗号。
遺伝毒性
いでんどくせい ヰ― [4] 【遺伝毒性】
ある種の放射線や化学物質が,生物の遺伝子に障害を与える性質をもっていること。発癌性物質・催奇形性物質とされるものの中などに見いだされている。
遺伝病
いでんびょう ヰ―ビヤウ [0] 【遺伝病】
遺伝によって次代に伝わる疾患。フェニルケトン尿症など。
遺伝資源
いでんしげん ヰ― [4] 【遺伝資源】
生物種のもつ遺伝情報のこと。遺伝子工学の発展に伴い,多くの遺伝子が有用物質の生産,農作物の改良などに実用価値をもつところから,資源として認識した称。
遺体
いたい【遺体】
a (dead) body;a person's remains.
遺体
いたい ヰ― [0] 【遺体】
(1)死んだ人のからだ。なきがら。遺骸。「―を葬る」
〔「死体」に比べて人格性をこめていう〕
(2)父母の残してくれたからだ。自分の身体。「父母の―といふことを忘るるが故なり/人情本・閑情末摘花」
遺作
いさく ヰ― [0] 【遺作】
死んだ人が残した未発表の作品。
遺作
いさく【遺作】
one's posthumous work.
遺俗
いぞく ヰ― [1][0] 【遺俗】
後世にまで残った,昔の風俗や習慣。
遺偈
ゆいげ [1] 【遺偈】
高僧が死に臨んで,自己の感懐,信仰の根幹,弟子・後世への教訓などを記した偈。
遺像
いぞう ヰザウ [0] 【遺像】
(1)彫刻・写真・画(エ)などで残された故人の像。
(2)残像。
遺児
いじ ヰ― [1] 【遺児】
(1)親が死んだあとに残された子。遺子。「交通―」
(2)捨て子。
遺児
いじ【遺児】
a child left by the deceased;→英和
an orphan (みなし子).→英和
遺制
いせい ヰ― [0] 【遺制】
現在も残っている昔の制度。「封建―」
遺功
いこう ヰ― [0] 【遺功】
死後に残る功績。
遺勅
ゆいちょく 【遺勅】
「いちょく(遺勅)」に同じ。「兼ねて―有しかば/太平記 21」
遺勅
いちょく ヰ― [0] 【遺勅】
遺言としての勅命。ゆいちょく。
遺却
いきゃく ヰ― [0] 【遺却】 (名)スル
忘れ去ること。「此眸(ヒトミ)と此瞼(マブタ)の間に凡てを―した/三四郎(漱石)」
遺命
いめい ヰ― [0][1] 【遺命】 (名)スル
故人の残した命令。故人の指示。遺令。ゆいめい。「先君の―」
遺品
いひん【遺品】
articles left by the departed.→英和
遺品
いひん ヰ― [0] 【遺品】
(1)死者の残した品物。「亡き父の―」
(2)落とし物。遺失物。
遺址
いし ヰ― [1] 【遺址】
昔,建物・城などのあったあと。
遺墨
いぼく ヰ― [0] 【遺墨】
故人が書き残した書画。「―展」
遺失
いしつ ヰ― [0] 【遺失】 (名)スル
(1)物や金銭を落としたり,おき忘れたりしてなくすこと。
(2)〔法〕 動産が所有者の意思によらずにその所持から離れること。
遺失物
いしつ【遺失物(届)】
(a report on) lost property.遺失物取扱所 <米> a lost-and-found (office); <英> a lost-property office.
遺失物
いしつぶつ ヰ― [3] 【遺失物】
(1)落とし物・忘れ物。
(2)〔法〕 所有者の意思によらずにその所持を離れた物で,盗品ではない物。
遺失物横領罪
いしつぶつおうりょうざい ヰ―ワウリヤウ― [8] 【遺失物横領罪】
遺失物・漂流物などを横領する犯罪。占有離脱物横領罪。
遺子
いし ヰ― [1] 【遺子】
親の死後に残された子。遺児。
遺存
いそん ヰ― [0] 【遺存】 (名)スル
あとまで残って存在すること。「其草案は今日迄―せり/経国美談(竜渓)」
遺存種
いそんしゅ ヰ― [2] 【遺存種】
⇒残存種(ザンソンシユ)
遺孤
いこ ヰ― [1] 【遺孤】
遺児。遺子。わすれがたみ。
遺孼
いげつ ヰ― [1] 【遺孼】
(1)父の死後に残された子供。わすれがたみ。
(2)滅亡した家の血すじをひくもの。残党。「国学の―」
遺家族
いかぞく【遺家族】
a bereaved family.
遺家族
いかぞく ヰ― [2] 【遺家族】
主人または家族の主要な人が死んで,あとに残された家族。特に,戦没者を出した家族。
遺尿
いにょう ヰネウ [0] 【遺尿】
眠っている時や他の事に夢中になっているとき,無意識に尿をもらすこと。「―症」
遺屍
いし ヰ― [1] 【遺屍】
死体。なきがら。
遺弟
いてい ヰ― [0] 【遺弟】
⇒ゆいてい(遺弟)
遺弟
ゆいてい 【遺弟】
師の死後に残った門弟。いてい。「たちまちに釈迦の―につらなり/平家(灌頂)」
遺形
ゆいぎょう [0] 【遺形】
(1)遺骸。
(2)〔仏〕 仏舎利の異名。
遺影
いえい ヰ― [0] 【遺影】
故人の写真や肖像。
遺徳
いとく ヰ― [0] 【遺徳】
故人が後世に残した徳。後世に残る恩徳。「故人の―を顕彰する」
遺志
いし ヰ― [1] 【遺志】
死んだ人が生前もっていた志。
遺志
いし【遺志】
one's dying[last]wishes.〜を継ぐ carry on <one's father's> will.
遺忘
いぼう ヰバウ [0] 【遺忘】 (名)スル
忘れること。忘却。「自由の権を―せず/明六雑誌 14」
遺恨
いこん ヰ― [0][1] 【遺恨】
(1)長い間もち続けていた恨み。宿怨。「―を晴らす」
(2)残念に思うこと。心残り。「―のわざをもしたりけるかな/大鏡(昔物語)」
遺恨
いこん【遺恨】
<bear a person> a grudge.→英和
〜を晴らす revenge oneself on another.
遺恩
いおん ヰ― [0] 【遺恩】
故人から受けた恩恵。「―に報いる」
遺意
いい ヰ― [1] 【遺意】
故人の意志。「父の―を継ぐ」
遺愛
いあい ヰ― [0] 【遺愛】
(1)故人が大切にしていた品で,残っている物。「漱石―の品」
(2)故人が残した功績。「人皆柿本の―を恋ふるのみならず/太平記 40」
遺愛寺
いあいじ ヰアイ― 【遺愛寺】
中国江西省廬山(ロザン)香炉峰の北方にある寺。白居易の詩句「遺愛寺の鐘は枕を攲(ソバタ)てて聴き,香炉峰の雪は簾(スダレ)を撥(カカ)げて看(ミ)る」で知られる。
遺憾
いかん ヰ― [0][1] 【遺憾】 (名・形動)[文]ナリ
思っているようにならなくて心残りであること。残念な,そのさま。「このような結果になりまことに―に存じます」「―の意を表する」「―なきを期する」「―千万(センバン)」
遺憾
いかん【遺憾】
<a matter for> regret;→英和
<It is> a pity.→英和
〜な regrettable;→英和
deplorable.→英和
〜なく satisfactorily;→英和
perfectly;fully.〜ながら I am sorry to say <that…> ./To my regret….〜に思う regret;be sorry.
遺戒
ゆいかい [0] 【遺戒・遺誡】
後人のために残すいましめ。遺訓。遺言。いかい。
遺戒
いかい ヰ― [0] 【遺戒・遺誡】
子孫などのために残しておくいましめ。ゆいかい。「―を守る」
遺教
いきょう ヰケウ [0][1] 【遺教】
昔の人の残した教え。また,死ぬ時に残した教え。「聖賢の―」
→ゆいきょう(遺教)
遺教
ゆいきょう [0] 【遺教】
〔「ゆいぎょう」とも〕
(1)教訓を後世に残すこと。また,その教訓。遺訓。
(2)釈迦の残した教え。仏教。「漢土の仏法は弘まりて,―今に流布せり/太平記 24」
遺教経
ゆいきょうぎょう 【遺教経】
仏教経典。一巻。鳩摩羅什(クマラジユウ)訳とされる。釈迦の最後の教えを内容とする経典。戒に基づく滅後の修行のあり方を説く。特に禅門で重視し,仏祖三経の一。仏垂般涅槃略説教誡経。仏遺教経。
遺教経会
ゆいきょうぎょうえ [5] 【遺教経会】
京都市上京区の大報恩寺の釈迦堂で,東山智積院の僧徒が集まって遺教経を講じ,大念仏を修する法会。二月九日から一五日まで行われる。
遺文
いぶん ヰ― [0][1] 【遺文】
(1)故人が生前に書きのこした文章。
(2)過去の時代の文書で,現存するもの。「平安―」
遺族
いぞく ヰ― [1] 【遺族】
死亡した者の家族・親族。
遺族
いぞく【遺族】
the bereaved family;the survivors <of the war dead> .‖遺族年金 a survivor's annuity.戦争遺族 the war bereaved (総称).
遺族年金
いぞくねんきん ヰ― [4] 【遺族年金】
〔法〕 遺族に支給される年金。厚生年金保険法,各種の共済組合法,戦傷病者・戦没者遺族等援護法,船員保険法による各種の給付がある。
遺族扶助料
いぞくふじょりょう ヰ―レウ [5] 【遺族扶助料】
恩給法上の恩給の一。公務員の遺族に支給されるもの。年金の扶助料と一時扶助料とがある。
遺族給付
いぞくきゅうふ ヰ―キフ― [4] 【遺族給付】
〔法〕
(1)各種の共済組合で,組合員の死亡後その遺族に支給する年金および一時金。遺族年金・遺族一時金・死亡一時金の三種がある。
(2)警察官の職務に協力援助した者が死亡した時,その遺族に支給される金。
遺族補償
いぞくほしょう ヰ―シヤウ [4] 【遺族補償】
〔法〕 災害補償の一。業務上死亡した労働者の遺族に対して使用者が行う補償。労働基準法に基づき,平均賃金の千日分を支払わなければならない。
→災害補償
遺旨
いし ヰ― [1] 【遺旨】
前人の残した考え。
遺書
いしょ ヰ― [1] 【遺書】
(1)故人が死後のことを考えて書いた手紙や文書。
(2)後世に残した著作。遺著。
遺書
いしょ【遺書】
a will (遺言);→英和
a note left by a dead person (書置).
遺棄
いき ヰ― [1] 【遺棄】 (名)スル
(1)捨てておくこと。そのままほうっておくこと。「死体を―する」
(2)〔法〕
(ア)刑法上,遺棄罪となる行為。
→遺棄罪
(イ)民法上,夫婦・養子縁組の一方が,相手に対する扶養義務を怠ること。夫婦の場合は,同居義務に反することも含む。
遺棄する
いき【遺棄する】
abandon;→英和
leave <a thing> behind.遺棄物(死体) a left article (an abandoned corpse).
遺棄罪
いきざい ヰキ― [2] 【遺棄罪】
老幼・不具または疾病のため扶助を要する者を遺棄し,生命・身体を危険にさらす罪。保護責任のない者の場合は,被遺棄者を危険な場所に移したときのみ処罰されるが,保護責任のある者については,置き去りにした場合も処罰される。
遺業
いぎょう ヰゲフ [0] 【遺業】
故人の残していった仕事や事業。生前になしとげたものにも,未完成のものにもいう。「父の―を継ぐ」
遺業
いぎょう【遺業】
<take up> the work left unfinished <by one's father> .
遺構
いこう ヰ― [0] 【遺構】
古い建造物で今日にその一部が残っているもの。また,古代の構築物の様式や配置などを知る残存物として,土地に残された基壇や柱穴など。
遺民
いみん ヰ― [0][1] 【遺民】
(1)国が滅びた後に生き残っている民。
(2)前朝が滅んだ後も,義を守り新朝に仕えない民。
遺沢
いたく ヰ― [0] 【遺沢】
後世に残る恵み。
遺法
いほう ヰハフ [0] 【遺法】
先祖や先人の残した決まり。遺制。
遺流
いりゅう ヰリウ [0] 【遺流】
末流。子孫。後裔(コウエイ)。[運歩色葉集]
遺漏
いろう ヰ― [0] 【遺漏】 (名)スル
手落ちがあること。もれること。手ぬかり。「万―なきよう努める」「其他―する所の書は追々之を館内に蒐集し/新聞雑誌 55」
遺漏なく
いろう【遺漏なく】
without omission[any slip];exhaustively.
遺烈
いれつ ヰ― [0][1] 【遺烈】
先人のなした立派な功績。
遺物
ゆいもつ 【遺物】
死者ののこした物。遺品。[日葡]
遺物
いぶつ【遺物】
a relic <of ancient days> .→英和
遺物
いぶつ ヰ― [0][1] 【遺物】
(1)過去の人類の残した物。考古学では,石器・土器・骨格器・青銅器・人骨など持ち運べる物をいう。「前世紀の―」
(2)形見。また,教祖や聖人の遺骸や遺品。ゆいもつ。
(3)落とし物。遺失物。
遺物崇拝
いぶつすうはい ヰ― [4] 【遺物崇拝】
遺物に,奇跡を起こしたりする,神秘的な力や効験があると信じて,崇拝すること。
遺珠
いしゅ ヰ― [1] 【遺珠】
(1)拾われないままで,残されている玉。
(2)世に知られないまま残されている,優れた詩や文章。
遺産
いさん ヰ― [0] 【遺産】
(1)死んだ人の残した財産。所有権・債権などのほか,債務も含まれる。
(2)前代の人が残した業績。「文化―」
遺産
いさん【遺産】
<receive> an inheritance <from> ;→英和
legacy;→英和
an estate left <by> .〜相続人 an heir[heiress (女)].→英和
〜相続税 <米> a death tax[ <英> duty].
遺産債権者
いさんさいけんしゃ ヰ― [6] 【遺産債権者】
⇒相続債権者(ソウゾクサイケンシヤ)
遺産分割
いさんぶんかつ ヰ― [4] 【遺産分割】
相続人が複数あって,遺産が共有となっている場合に,相続人間で遺産を分配し各相続人の単独財産にすること。
遺産相続
いさんそうぞく ヰ―サウ― [4] 【遺産相続】
死者の残した財産を相続すること。旧民法では,戸主の地位の相続である家督相続に対し,戸主以外の家族の遺産の相続をさした。
遺産相続人
いさんそうぞくにん ヰ―サウゾク― [0] 【遺産相続人】
遺産を相続する人。
遺留
いりゅう ヰリウ [0] 【遺留】 (名)スル
(1)所持品を置き忘れること。
(2)死後に残すこと。
遺留分
いりゅうぶん ヰリウ― [2] 【遺留分】
一定の相続人のために,法律上必ず残しておかなければならない遺産の一定部分。これを受ける権利のある者は,被相続人の直系尊族・直系卑族および配偶者であり,兄弟姉妹にはその権利はない。
遺留品
いりゅうひん ヰリウ― [0] 【遺留品】
死後に残した品物。また,持ち主が忘れた品物。
遺留品
いりゅうひん【遺留品】
an article left behind;lost articles (遺失物).
遺票
いひょう ヰヘウ [0] 【遺票】
選挙で,候補者が急死したような場合,後を引き継いで立った候補者に集まる票。
遺稿
いこう【遺稿】
posthumous works[manuscripts].
遺稿
いこう ヰカウ [0] 【遺稿】
未発表のまま死後に残された原稿。
遺筆
いひつ ヰ― [0] 【遺筆】
故人が生前に書きのこした文章・筆跡。
遺策
いさく ヰ― [0] 【遺策】
手落ちのあるはかりごと。
遺算
いさん ヰ― [0] 【遺算】
手落ち。見込み違い。
遺篇
いへん ヰ― [0] 【遺編・遺篇】
故人の残した著書。
遺精
いせい ヰ― [0] 【遺精】
性行為を伴わず,不随意におこる射精の総称。昼間遺精と夜間遺精(夢精)がある。
遺精
いせい【遺精】
《医》pollution.→英和
遺編
いへん ヰ― [0] 【遺編・遺篇】
故人の残した著書。
遺習
いしゅう ヰシフ [0] 【遺習】
現在にまで残っている古い時代の風俗習慣。「封建道徳の―」
遺老
いろう ヰラウ [0] 【遺老】
(1)生き残っている老人。
(2)先代の主君に仕えた旧臣。
遺聞
いぶん ヰ― [0][1] 【遺聞】
一般に知られていない珍しい事柄。
遺脱
いだつ ヰ― [0] 【遺脱】 (名)スル
漏れ落ちること。遺漏(イロウ)。
遺臣
いしん ヰ― [1] 【遺臣】
(1)滅亡した国や諸侯の旧臣。「宋王朝の―」
(2)先代から仕えている,古い家来。旧臣。
遺芳
いほう ヰハウ [0] 【遺芳】
(1)あとまで残る薫り。遺薫。
(2)後世に残る名誉・業績。
(3)故人の筆跡。遺墨。
遺草
いそう ヰサウ [0] 【遺草】
生前に残した和歌・詩文などの原稿。遺稿。
遺著
いちょ【遺著】
a posthumous work.
遺著
いちょ ヰ― [1] 【遺著】
(1)著者の死後,出版された書物。
(2)後世に残された著書。
遺薫
いくん ヰ― [0] 【遺薫】
ものに移って残った香り。移り香(ガ)。
遺言
ゆいごん【遺言】
<leave,make> a will;→英和
one's last words (口頭の).遺言状 a will.遺言者 a testator[testatrix (女)].→英和
遺言
ゆいごん [0] 【遺言】 (名)スル
自分の死んだあとの事について言い残すこと。また,その言葉。「財産の分配について―しておく」「親の―」
〔法律上では「いごん」という〕
遺言
いげん ヰ― [0] 【遺言】
(1)「ゆいごん(遺言)」に同じ。
(2)「いごん(遺言)」に同じ。
(3)先人の残した言葉。
遺言
いごん ヰ― [0] 【遺言】
(1)「ゆいごん(遺言)」に同じ。
(2)〔「ゆいごん」の法律上の読み方〕
人が自分の死後に効力を生ぜしめる目的で一定の方式によってなす単独の意思表示。法律上その内容として,認知,相続人の廃除,相続分の指定,遺贈などが認められている。
遺言執行者
いごんしっこうしゃ ヰ―シツカウ― [6] 【遺言執行者】
遺言の内容を実現するために,一定の行為を行う職務および権限をもつ者。遺言者が指定するか,家庭裁判所が選任する。
遺言書
ゆいごんしょ [5] 【遺言書】
遺言状。
遺言状
ゆいごんじょう [0] 【遺言状】
遺言を書き記した文書。遺言書。
遺言能力
いごんのうりょく ヰ― [4] 【遺言能力】
遺言を単独で有効に行うことのできる資格。遺言を有効に行うには意思能力があればよく,行為能力は必要ではない。民法は,満一五歳に達すれば遺言能力があるとしている。
遺言証書
いごんしょうしょ ヰ― [4] 【遺言証書】
法定の方式によって遺言を記載した書面。自筆証書・公正証書・秘密証書などがある。
遺言養子
いごんようし ヰ―ヤウ― [4] 【遺言養子】
遺言に基づいて養子縁組がなされる養子。民法旧規定では存在したが,現行民法では廃止。
遺訓
いくん ヰ― [0] 【遺訓】
故人の残した教え。父祖の残した教え。「先代の―を守る」
遺訓
いくん【遺訓】
one's last instructions.
遺訓
ゆいくん [0] 【遺訓】
⇒いくん(遺訓)
遺託
いたく ヰ― [0] 【遺託】
死に際に言い残した頼み。
遺詔
いしょう ヰセウ [0] 【遺詔】
帝王・天皇の遺言。
遺詠
いえい ヰ― [0] 【遺詠】
(1)故人がのこした未発表の詩歌。
(2)辞世の詩歌。
遺誡
いかい ヰ― [0] 【遺戒・遺誡】
子孫などのために残しておくいましめ。ゆいかい。「―を守る」
遺誡
ゆいかい [0] 【遺戒・遺誡】
後人のために残すいましめ。遺訓。遺言。いかい。
遺財
いざい ヰ― [0][1] 【遺財】
人の死後に残された財産。
遺賢
いけん ヰ― [0] 【遺賢】
官職に登用されず,民間にうずもれている有能な人物。「野(ヤ)に―なし」
遺贈
いぞう ヰ― [0] 【遺贈】 (名)スル
遺言によって財産を他人に与えること。「蔵書を母校に―する」
遺贈
いぞう【遺贈】
a bequest (動産の);→英和
a devise (不動産の).→英和
〜する bequeath;→英和
devise.
遺跡
ゆいせき 【遺跡】
「いせき(遺跡)」に同じ。「かれはむかしの―也/平家 7」
遺跡
いせき【遺跡】
<visit the> ruins <of Rome> ;relics;historic spots (史跡).
遺跡
いせき ヰ― [0] 【遺跡・遺蹟】
(1)過去の人間の営為の跡が残されている場所。遺構・遺物のある場所。考古学では住居址・墳墓・貝塚・城郭など,土地に固定して動かすことができないものをさす。
(2)故人の残した領地・地位など。また,その相続人。
遺跡帳
いせきちょう ヰ―チヤウ [0][3] 【遺跡帳】
江戸時代,跡目相続者を記録した,町年寄備え付けの帳簿。
遺跡証文
いせきしょうもん ヰ― [4] 【遺跡証文】
江戸時代,町人の家での養子縁組の証文。
遺蹟
いせき ヰ― [0] 【遺跡・遺蹟】
(1)過去の人間の営為の跡が残されている場所。遺構・遺物のある場所。考古学では住居址・墳墓・貝塚・城郭など,土地に固定して動かすことができないものをさす。
(2)故人の残した領地・地位など。また,その相続人。
遺金
いきん ヰ― [0] 【遺金】
(1)先祖から残された金品。特に軍用金。「家康―」
(2)落とした金銭。「廉士は―をかへりみず/読本・夢想兵衛」
遺闕
いけつ ヰ― [0] 【遺闕】
欠けて不足すること。
遺霊
いれい ヰ― [0] 【遺霊】
死者の霊魂。
遺領
いりょう ヰリヤウ [0] 【遺領】
死後に残された領地。
遺題
いだい ヰ― [0] 【遺題】
江戸時代,和算家が数学書の中に解答をつけず問題だけを提出して,後世の人にその解答を求めた問題。「―承継」
遺類
いるい ヰ― [0] 【遺類】
生き残った仲間。余党。
遺風
いふう ヰ― [0] 【遺風】
(1)昔から伝わる風習・習慣。「封建時代の―」
(2)先人ののこした教えや影響。
遺風
いふう【遺風】
an old custom;a survival.→英和
遺骨
いこつ【遺骨】
one's remains; <gather a person's> ashes.
遺骨
いこつ ヰ― [0] 【遺骨】
(1)火葬にしたあとの死者の骨。
(2)戦死者などの死後に残された骨。
遺骸
いがい【遺骸】
the remains;→英和
a (dead) body.
遺骸
ゆいがい [0] 【遺骸】
⇒いがい(遺骸)
遺骸
いがい ヰ― [0] 【遺骸】
なきがら。遺体。死体。死骸。
遺髪
いはつ【遺髪】
the hair of the deceased.→英和
遺髪
いはつ ヰ― [0] 【遺髪】
故人の形見の頭髪。
遼
りょう レウ 【遼】
中国,契丹(キツタン)族の耶律阿保機(ヤリツアボキ)が建てた国(916-1125)。モンゴリア・中国東北部・華北の一部を支配,宋から燕雲十六州を奪い澶淵(センエン)の盟を結ぶ。金と宋に挟撃されて滅んだが,王族の耶律大石が中央アジアに逃れて西遼を建国した。
遼史
りょうし レウシ 【遼史】
中国,二十四史の一。遼朝の歴史を記した書。一一六巻。元の脱脱らの撰。1345年成立。本紀三〇巻,志三二巻,表八巻,列伝四五巻,国語解一巻。
遼寧
りょうねい レウネイ 【遼寧】
中国,東北部の渤海(ボツカイ)と黄海に面する省。鴨緑江(オウリヨツコウ)を隔てて朝鮮半島と接する。鉱工業が発達。省都,瀋陽(シンヨウ)。別名,遼。リアオニン。
遼東
りょうとう レウトウ 【遼東】
中国,遼寧省の遼河以東一帯の呼称。リアオトン。
遼東半島
りょうとうはんとう レウトウ―タウ 【遼東半島】
中国,遼寧省の渤海(ボツカイ)と黄海の間に突き出た半島。南端に旅順がある。1905年(明治38)日露戦争の結果,この半島の南端部は日本の租借地になり,関東州とよばれた。45年(昭和20)中国に返還。
遼東還付
りょうとうかんぷ レウトウクワン― 【遼東還付】
日清戦争の結果,1895年(明治28)4月の下関条約により日本に割譲された遼東半島を,露・独・仏三国干渉により,同年5月償金三千万両と引き換えに清国に返還したこと。
遼河
りょうが レウ― 【遼河】
中国,東北地方南部を南流する河川。大興安嶺の南端に発する西遼河と吉林省の丘陵に発する東遼河とが,遼寧省北端付近で合流して遼河となり,渤海(ボツカイ)に注ぐ。長さ1430キロメートル。遼水。リアオ-ホー。
遼遠
りょうえん レウヱン [0] 【遼遠】 (名・形動)[文]ナリ
はるかに遠い・こと(さま)。「完成までは前途―だ」「幽闃(ユウゲキ)のあなた,―のかしこへ/草枕(漱石)」
遼陽
りょうよう レウヤウ 【遼陽】
中国,遼寧省東部の都市。綿織物・機械・セメントなどの工業が発達。付近は日露戦争の激戦地。遼・金時代には東京(トウケイ)と称した。リアオヤン。
遽しい
あわただし・い [5] 【慌ただしい・遽しい】 (形)[文]シク あわただ・し
〔古くは「あわたたし」と清音。「慌(アワ)つ」と同源。「たたし」は「立つ」の形容詞形〕
(1)あれこれすることがあって,忙しい。気持ちがせきたてられるようで落ち着かない。せわしない。「―・い一日」「―・く旅立つ」
(2)ものの動きや周囲の状況が激しく変化する。「雲の動きが―・い」「政局の動きが―・い」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
遽然
きょぜん [0] 【遽然】 (副)
急なさま。あわてるさま。突然。「―として室内に足音あり/蜃中楼(柳浪)」
遽走る
そそばし・る 【遽走る】 (動ラ四)
あわただしく走る。「まろはましてふようなりとて,―・るなれば/狭衣 1」
避く
さ・く 【避く】 (動カ下二)
⇒さける(避)
避く
よ・く 【避く】
〔「よこ(横)」と同源〕
■一■ (動カ四)
「避(ヨ)ける」に同じ。「秋風にさそはれ渡るかりがねは物思ふ人のやどを―・かなむ/後撰(秋下)」
■二■ (動カ上二)
「避ける」に同じ。「この女の家,はた―・きぬ道なりければ/源氏(帚木)」
■三■ (動カ下二)
⇒よける
〔上代には上二段が用いられた。下二段は中世以降生じた〕
避け
よけ [2][0] 【避け・除け】
よけること。また,よけるためのもの。多く他の語の下に付いて複合語として用いる。「日―」「災難―」「泥―」「魔―」
避ける
よ・ける [2] 【避ける・除ける】 (動カ下一)[文]カ下二 よ・く
〔「よこ(横)」と同源〕
(1)出会わないように自分の位置を変える。「犬を―・けて通る」「自動車を危く―・けた」
(2)被害に遭わないように前もって防ぐ。「霜を―・けるために菊におおいをする」「水ヲ―・クル/日葡」
(3)一部分だけを別にする。のける。「不良品を―・ける」
→よく(避)
避ける
よける【避ける】
avoid;→英和
keep off[away] <from> ;make way <for> (道をあける);dodge (身をかわす);→英和
take shelter <from> (風雨を).
避ける
さ・ける [2] 【避ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さ・く
〔「離(サ)く」と同源〕
(1)好ましくない人・物・事態に近づかないように,あるいは触れないようにする。よける。「危険な場所を―・けて迂回する」「危うく高台に難を―・けた」「ツバメは冬の寒さを―・けるために南へ渡る」「人目を―・けて暮らす」「混雑を―・けて早朝に出発する」
(2)好ましくない結果を生むような行動をしないようにする。さしひかえる。「事情を考慮して公表を―・ける」「混乱を―・けるために入場を制限する」「出すぎた発言は―・けたほうがよい」
避ける
さける【避ける】
avoid;→英和
evade;→英和
dodge;→英和
shirk;→英和
shun.→英和
避け難い unavoidable;→英和
inevitable.→英和
人目を〜 avert people's eyes.
避け道
よけみち [2] 【避け道】
間道。わきみち。[日葡]
避らず
さらず 【去らず・避らず】 (連語)
〔動詞「さる(去・避)」の未然形に打ち消しの助動詞「ず」の付いたもの〕
(1)避けることができないで。仕方なく。「―まかりぬべければ/竹取」
(2)去らせないで。放さないで。「あながちにお前―もてなさせ給ひし程に/源氏(桐壺)」
避らぬ別れ
避らぬ別れ
避けることのできない別れ。死別。「老いぬれば―のありと言へば/伊勢 84」
避り敢へず
さりあえ∘ず 【避り敢へず】 (連語)
避けることができない。「梓弓春の山べを越え来れば路も―∘ず花ぞ散りける/古今(春下)」
避り文
さりぶみ 【去り文・避り文】
⇒去(サ)り状(ジヨウ)
避り状
さりじょう [0][2] 【去り状・避り状】
(1)夫が離縁する旨を記して妻に渡す文。室町時代以降,女は去り状がないと再婚できなかった。離縁状。三行半(ミクダリハン)。さりぶみ。
(2)中世,土地などの権利を放棄し,他人にゆだねる旨を明記した文書。さりぶみ。
避り難し
さりがた・し 【避り難し・去り難し】 (形ク)
(1)捨て去りにくい。別れにくい。離れられない。「―・き妻(メ)・をとこ持ちたるものは/方丈記」
(2)避けることがむずかしい。のがれにくい。「人間の儀式,いづれの事か―・からぬ/徒然 112」
(3)断りにくい。辞退しにくい。「―・き餞(ハナムケ)などしたるは,さすがに打ち捨て難くて/奥の細道」
避る
さ・る [1] 【去る・避る】 (動ラ五[四])
□一□(自動詞)
(1)今までいた場所・地位を離れる。「故郷を―・るのは忍びない」「三〇年勤めた会社を―・る」「社長の職を―・る」「台風が―・ったあとの青空」
(2)ある時期が過ぎる。過ぎ去る。「夏が―・って秋になる」「私の青春はもう―・ってしまった」
(3)ある状態・事態がなくなる。「危険は―・った」「一難―・ってまた一難」「痛みが―・らない」
(4)へだたる。
(ア)空間的に,ある場所から遠くへだたっている。距離がある。「都を―・ること二百里」「理想を―・ることはなはだしい」
(イ)時間的に,ある時点から過去へさかのぼる。「今を―・ること三百年」
→去る(連体)
(5)(サ変動詞の連用形に付いて)すっかり…する。「無視し―・る」
(6)(季節や時を表す語について)ある季節・時期になる。「秋―・らば黄葉(モミチ)の時に春―・らば花の盛りに/万葉 3993」
→夕さる
(7)進行する。変化する。「たとひ時移り事―・り/古今(仮名序)」
□二□(他動詞)
(1)遠ざける。しりぞける。なくなす。「俗念を―・る」「迷いを―・る」
(2)妻を離縁する。「妻を―・る」「―・られるのは女の恥だのって/化銀杏(鏡花)」
(3)避ける。よける。「道も―・りあへず花ぞ散りける/古今(春)」
(4)辞退する。ことわる。「いとことに―・り聞え給へるを/源氏(紅葉賀)」
(5)連歌や連句で,句をへだてる。
→去らず
[慣用] 世を―
避妊
ひにん [0] 【避妊・避姙】 (名)スル
人為的に妊娠しないようにすること。受胎調節。
避妊
ひにん【避妊】
contraception.→英和
〜する prevent conception.〜の contraceptive.‖避妊薬(具) a contraceptive.
避妊リング
ひにんリング [4] 【避妊―】
⇒子宮内(シキユウナイ)リング
避妊具
ひにんぐ [2] 【避妊具】
避妊のための器具。コンドーム・ペッサリー・子宮内リング( IUD )など。
避妊薬
ひにんやく [2] 【避妊薬】
避妊の目的に用いる薬剤。卵巣からの排卵を抑制する経口避妊薬(ピル)と,膣内に挿入して精子を殺すための殺精子薬がある。
避姙
ひにん [0] 【避妊・避姙】 (名)スル
人為的に妊娠しないようにすること。受胎調節。
避寒
ひかん [0] 【避寒】 (名)スル
冬の寒さを避けて気候の暖かい土地へ行くこと。
⇔避暑
[季]冬。「―地」
避寒する
ひかん【避寒する】
pass the winter <at,in> .→英和
避寒地 a winter resort.
避暑
ひしょ【避暑】
summering.〜する pass the summer <at,in> .→英和
‖避暑客 a summer visitor.避暑地 a summer resort.
避暑
ひしょ [2] 【避暑】 (名)スル
夏の暑さを避けるために涼しい土地へ行くこと。
⇔避寒
[季]夏。「軽井沢へ―に行く」「別荘の設が有つて,例年必ず其処へ―する/婦系図(鏡花)」
避暑地
ひしょち [2] 【避暑地】
避暑に適した土地。
避泊
ひはく [0] 【避泊】 (名)スル
船が,風雨をさけて港に入り停泊すること。ハーバリング。
避病院
ひびょういん [2] 【避病院】
法定伝染病の患者を隔離・収容し治療する病院。
避退
ひたい [0] 【避退】 (名)スル
危険な場所からのがれしりぞくこと。「戦場から―する」
避難
ひなん [1] 【避難】 (名)スル
災難をさけて他の場所へ立ちのくこと。「火事場から―する」「―場所」「―訓練」
避難
ひなん【避難】
refuge;→英和
shelter.→英和
〜する take[find]refuge[shelter] <in,from> .‖避難民 a refugee.避難所 a refuge[shelter].
避難広場
ひなんひろば [4] 【避難広場】
災害時の避難場所として,地方公共団体により設置または指定された広場。
避難民
ひなんみん [2] 【避難民】
火事・洪水・戦争などからのがれ避難してきた人々。
避難港
ひなんこう [2] 【避難港】
船舶が航行中に生じた危難からのがれるために,一時的に寄港する港。
避雷
ひらい [0] 【避雷】
落雷による被害を避けること。
避雷器
ひらいき [2] 【避雷器】
落雷から機器を保護する装置。一般に,保護される機器と大地との間を接続し,雷などによる異常電圧が加わると異常電流を大地に通して放電させ,保護するもの。
避雷針
ひらいしん [0][2] 【避雷針】
落雷による被害を防ぐために,建造物の上に立てる金属棒。導線によって接地し,地中へ放電して雷撃を避ける。
避雷針
ひらいしん【避雷針】
a lightning rod.
邀撃
ようげき エウ― [0] 【邀撃】 (名)スル
〔「邀」は迎える意〕
迎え撃つこと。迎撃。「―戦闘機」「敵を筑前沖の島附近に―せんと/此一戦(広徳)」
邁往
まいおう [0] 【邁往】 (名)スル
励み進むこと。ひたすら進むこと。邁進。「―奮烈なる人なり/西国立志編(正直)」
邁進
まいしん [0] 【邁進】 (名)スル
元気よく,ひたすら目的に向かって進むこと。「記録達成に―する」「勇往―」
邁進する
まいしん【邁進する】
push on[forward];go ahead <with the work> ;strive <for> .→英和
邂逅
わくらば 【邂逅】 (形動ナリ)
たまたま。偶然に。まれに。「―に人とはあるを人並に我(アレ)もなれるを/万葉 892」「―に問ふ人あらばすまの浦に藻塩たれつつわぶと答へよ/古今(雑下)」「此心をふくむ人―なり/浮世草子・男色大鑑 6」
邂逅
かいこう [0] 【邂逅】 (名)スル
思いがけなく出会うこと。めぐりあい。「三年振りで―した二人は/それから(漱石)」
邂逅する
かいこう【邂逅する】
meet by chance.
還す
かえ・す カヘス [1] 【帰す・還す】 (動サ五[四])
〔「かえす(返)」と同源〕
人を,初めにいた所,または本来の居場所に戻らせる。帰らせる。「台風のため生徒を早めに―・す」
[可能] かえせる
還り
かえり カヘリ [3] 【帰り・還り】
〔「かえり(返)」と同源〕
(1)もとのところへ帰ること。「夫の―を待つ」「―がおそい」
(2)帰る時。帰り道。帰途。「学校の―に本屋に寄る」
還り成る
かえりな・る カヘリ― 【還り成る】 (動ラ四)
再びもとの官職に復する。「かの,解けたりし蔵人も,―・りにけり/源氏(松風)」
還り殿上
かえりてんじょう カヘリ―ジヤウ 【還り殿上】
(1)いったん昇殿を停止された殿上人が再び昇殿を許されること。還昇。
(2)〔「源平盛衰記」が誤用した語か〕
退位した天皇が再び即位すること。重祚(チヨウソ)。「後には―して,称徳天皇と申しき/盛衰記 3」
還り立つ
かえりた・つ カヘリ― 【還り立つ】 (動タ四)
(1)帰途につく。「―・ち路を来れば/万葉 3791」
(2)「還立(カエリダチ){(1)}」の遊びをする。「―・つ雲ゐの庭火深き夜に/夫木 18」
還り聞く
かえりき・く カヘリ― 【還り聞く】 (動カ四)
めぐりめぐって耳に入る。伝え聞く。「もしは侍どもの―・かんこと,返す返すはづかしう候へば/平家 10」
還る
かえ・る カヘル [1] 【帰る・還る】 (動ラ五[四])
〔「かえる(返)」と同源〕
(1)初めにいた所,またはもといた場所にもどる。「五時には―・ってくる」「故国に―・る」
(2)やって来た人がそこを立ち去る。「客が―・る」
[可能] かえれる
還付
かんぷ クワン― [1] 【還付】 (名)スル
(1)いったん所有主の移ったものを,元の所有主へ戻すこと。「押収物を―する」
(2)還付金を返還すること。「税金の―」
還付
かんぷ【還付】
return;→英和
restoration.→英和
〜する return;→英和
give back.‖還付金 a refund.還付税 a tax refund.
還付申告
かんぷしんこく クワン― [4] 【還付申告】
還付金を受けるための申告。
還付金
かんぷきん クワン― [0] 【還付金】
いったん納付された税金について,納め過ぎや減免が生じた場合に納税者に返還される金銭。
還任
かんにん クワン― 【還任】
⇒げんにん(還任)
還任
げんにん 【還任】
いったん官を解かれた人が,再び元の官職に任ぜられること。かんにん。
還俗
かんぞく クワン― 【還俗】
⇒げんぞく(還俗)
還俗
げんぞく [0] 【還俗】 (名)スル
いったん出家して僧籍に入った者が,再び俗人に戻ること。復飾。「僧侶が―する」
還俗する
げんぞく【還俗する】
return to secular life.
還元
かんげん【還元】
《化》reduction;→英和
resolution (分解);→英和
deoxidization (酸化物の).〜する reduce <to its components> ;→英和
resolve <into its elements> ;→英和
deoxidize (酸化物を).→英和
還元
かんげん クワン― [0] 【還元】 (名)スル
(1)元の状態にもどすこと。「利益を消費者に―する」「白紙―」
(2)〔化〕 元来は,酸化された物質を元に戻すこと。一つの物質から酸素が奪われる反応。また,一つの物質が水素と化合する反応。より一般的には,原子・分子・イオンが電子を得る反応をいう。また,反応にあずかる各原子に対して酸化数という尺度を考え,酸化数の減少を還元と考える方法もある。
(3)〔哲〕 多様で複雑な物事を何らかの根本的なものに置き直し,帰着させること。「現象学的―」「本質に―して事態を論ずる」
〔幕末から明治初期の,revivification, reduction などの訳語〕
還元主義
かんげんしゅぎ クワン― [5] 【還元主義】
(1)多様で複雑な事象は単一の基本的要素に還元して説明せねばならないとする態度。
(2)物体に関するすべての命題は,直接与えられる経験を記述する命題に還元(翻訳)可能でなければならないとする認識論上の立場。特に科学理論について,直接観察できない理論的対象は観察可能なものに還元されないかぎり,持ち込むべきでないとする考え方。
→現象主義
→操作主義
還元分裂
かんげんぶんれつ クワン― [5] 【還元分裂】
⇒減数分裂(ゲンスウブンレツ)
還元剤
かんげんざい クワン― [3] 【還元剤】
他の物質を還元する性質をもつ物質。酸化還元反応において,他の物質を還元して自身は酸化される物質。水素・金属ナトリウム・亜硫酸塩など。
還元地
かんげんち クワン― [3] 【還元地】
一度開墾されたが,再び元の原野・荒れ地にもどった土地。
還元建
かんげんだて クワン― [0] 【還元建】
そのままでは水に溶解しない天然藍や建染め染料を還元剤を用いて還元し,水溶性に変えて染色可能な状態にすること。
還元漂白剤
かんげんひょうはくざい クワン―ヘウハク― [8] 【還元漂白剤】
有色物質を還元することによって無色に漂白するのに用いられる物質。二酸化硫黄や亜硫酸塩など。酸化漂白剤のように作用が強くないため布地を傷めず,絹・羊毛など動物性繊維の漂白に用いられる。
還元焔
かんげんえん クワン― [3] 【還元焔】
⇒内炎(ナイエン)
還元牛乳
かんげんぎゅうにゅう クワン―ギウ― [5] 【還元牛乳】
脱脂粉乳に乳脂肪や水を加えて均質化したもの,あるいは全脂粉乳に水を加えて溶解したもの。牛乳に混ぜ,加工乳として販売される。
還元米
かんげんまい クワン― [0] 【還元米】
自家用の保有米までも供出させられた米作農家に,米の不足する期間,政府から配給される米。
還元糖
かんげんとう クワン―タウ [0] 【還元糖】
フェーリング液を還元するなどの還元性を示す糖類の総称。ブドウ糖などの単糖類や,二糖類である麦芽糖などは還元糖であるが,二糖類のうちでもショ糖などは還元糖ではない。
還元鉄
かんげんてつ クワン― [3] 【還元鉄】
鉄の酸化物の還元によって得られる極微細粉末状の金属鉄。触媒として用いられ,また消化管での溶解吸収が速いので増血剤としても用いられる。
還収
かんしゅう クワンシウ [0] 【還収】 (名)スル
一度他人の手に渡ったものを取り戻すこと。
還向
げこう 【還向】 (名)スル
神社・仏閣に参拝して帰ること。下向。「まだ未(ヒツジ)に―しぬべし/枕草子 158」
還啓
かんけい クワン― [0] 【還啓】 (名)スル
三后・皇太子などが行啓先から帰ること。
還城楽
げんじょうらく ゲンジヤウラク 【還城楽】
舞楽の一。左方。太食(タイシキ)調。古楽。一人舞。走舞。胡人の扮装に面をつけ,桴(バチ)を持ち,作り物の蛇を捕らえて舞う。童舞(ワラワマイ)としても舞われる。かんじょうらく。見蛇(ケンダ)楽。
還城楽[図]
還城楽
かんじょうらく クワンジヤウラク 【還城楽】
⇒げんじょうらく(還城楽)
還幸
かんこう クワンカウ [0] 【還幸】 (名)スル
(1)天皇が行幸先から帰ること。還御(カンギヨ)。「主上(シユジヨウ)隠岐国より―成つて/太平記 7」
(2)神が神幸先から帰ること。
還幸祭
かんこうさい クワンカウ― [3] 【還幸祭】
神幸を終えた神霊を,御輿(ミコシ)から社殿に移す祭り。
還御
かんぎょ クワン― 【還御】 (名)スル
天皇・上皇が行幸先から帰ること。還幸。のちには,将軍・公家に対しても用いられた。「石山に詣でて―ありけるに/東関紀行」
還昇
かんじょ クワン― 【還昇】
⇒かんじょう(還昇)
還昇
かんじょう クワン― 【還昇】
「還(カエ)り殿上(テンジヨウ)」に同じ。かんじょ。げんじょう。
還昇
げんじょう 【還昇】
⇒かんじょう(還昇)
還暦
かんれき クワン― [0] 【還暦】
〔干支(エト)が60年たつと一回りして,元にかえるところから〕
数え年で六一歳をいう語。本卦(ホンケ)がえり。華甲(カコウ)。「―を迎える」
還暦
かんれき【還暦(を祝う)】
(celebrate) one's sixtieth birthday.
還暦の祝
かんれきのいわい クワン―イハヒ 【還暦の祝(い)】
還暦を祝う祝宴。当日,本人は赤い頭巾(ズキン)をかぶり,赤いちゃんちゃんこを着る風習があった。
還暦の祝い
かんれきのいわい クワン―イハヒ 【還暦の祝(い)】
還暦を祝う祝宴。当日,本人は赤い頭巾(ズキン)をかぶり,赤いちゃんちゃんこを着る風習があった。
還流
かんりゅう クワンリウ [0] 【還流】 (名)スル
発生した蒸気を冷却して凝縮液とし,再びもとの容器に戻すこと。「―器」
還流
かんりゅう【還流】
《電・海流》a return current;《金融》reflux <of capital> .→英和
〜する flow back <to> .
還滅
げんめつ [0] 【還滅】
〔仏〕 煩悩(ボンノウ)を断ち,生死流転を離れて涅槃(ネハン)に入ること。
還相
げんそう [0] 【還相】
〔仏〕 浄土へ往生した者が,他者を救済するためにこの世へ戻ってくること。
⇔往相
還相回向
げんそうえこう [5] 【還相回向】
〔仏〕 浄土門の二種回向の一。極楽浄土に往生した人が,再びこの世に帰って来て,生きとし生けるものを教化し救済すること。
⇔往相回向
還着
かんちゃく クワン― 【還着】
一度離れた官職・地位に復すること。げんじゃく。「前座主明雲大僧正―せらる/平家 3」
還立
かえりだち カヘリ― 【還立】
(1)賀茂神社・石清水八幡宮などの祭礼の後,奉仕した使い・舞人たちが天皇の前に出て,歌舞の遊びをすること。還遊(カエリアソビ)。還饗(カエリアルジ)。「賀茂の臨時の祭の―に御神楽のあるに/宇治拾遺 5」
(2)「かえりあるじ{(1)}」に同じ。「左の大臣殿の賭弓(ノリユミ)の―,相撲のあるじなどには/源氏(竹河)」
還立の饗
かえりだちのあるじ カヘリ― 【還立の饗】
「かえりあるじ{(1)}」に同じ。「またの年賭弓の―にまかりて/後撰(雑一詞)」
還納
かんのう クワンナフ [0] 【還納】
一度得たものをもとへ戻すこと。
還送
かんそう クワン― [0] 【還送】 (名)スル
送り返すこと。送還。
還遊
かえりあそび カヘリ― 【還遊】
「かえりだち{(1)}」に同じ。「祭の日の―御前にてあるに/栄花(様々の悦)」
還都
かんと クワン― [1] 【還都】
(1)都をうつすこと。
(2)もと都であった場所に再び都をもどすこと。
還願
かんがん クワングワン [0] 【還願】
「願解(ガンホド)き」に同じ。
還饗
かえりあるじ カヘリ― 【還饗】
(1)賭弓(ノリユミ)・相撲(スマイ)の節会(セチエ)などのあとで,その日の勝負に勝った方の近衛大将が自邸で配下の人々を召して饗応すること。還立(カエリダチ)の饗(アルジ)。「八月にこの殿に相撲の―あるべければ/宇津保(俊蔭)」
(2)「かえりだち{(1)}」に同じ。「その日―いかめしく/宇津保(春日詣)」
還魂
かんこん クワン― [0] 【還魂】
死者の魂がよみがえること。
還魂紙
かんこんし クワン― [3] 【還魂紙】
反故(ホゴ)紙などを漉(ス)き返して作った紙。
還魂記
かんこんき クワンコンキ 【還魂記】
中国,明代の戯曲。湯顕祖作。杜麗娘(トレイジヨウ)は夢に見た青年を恋して死ぬが,冥界で許されて三年後に魂のみこの世に戻る。彼女を夢に見て慕う青年があって深く契り,ついには肉体も蘇生して幸せに暮らす。明曲の代表作。牡丹亭(ボタンテイ)。牡丹亭還魂記。
邇芸速日命
にぎはやひのみこと 【饒速日命・邇芸速日命】
天孫降臨とは別に大和国に降った神。長髄彦(ナガスネヒコ)の妹を妻とする。のち神武東征のとき,抵抗した長髄彦を討つ。
邇邇芸命
ににぎのみこと 【瓊瓊杵命・邇邇芸命】
記紀神話の神。天照大神(アマテラスオオミカミ)の孫。天忍穂耳尊(アメノオシホミミノミコト)の子。天照大神の命により父神に代わって瑞穂(ミズホ)国の統治者として日向(ヒムカ)国高千穂峰に降臨。木花開耶姫(コノハナノサクヤビメ)を妻とし,彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)を生む。皇室の祖神。天津彦彦火(アマツヒコヒコホノ)瓊瓊杵尊。
邈焉
ばくえん [0] 【邈焉・藐焉】 (ト|タル)[文]形動タリ
非常に遠いさま。遠くてはっきりしないさま。「―たる大空の百千の提灯を掲げ出せるあるのみ/春(藤村)」
邈邈
ばくばく [0] 【邈邈】 (ト|タル)[文]形動タリ
とおいさま。遠邈。「―たる地平の彼方」
邌り供養
ねりくよう [3] 【練(り)供養・邌り供養】
来迎会(ライゴウエ)の行事。来迎の諸菩薩に扮して練り歩く行列を中心とする。奈良の当麻寺(タイマデラ)で中将姫の忌日とされる五月一四日に行われるものが有名。[季]夏。
邌り回る
ねりまわ・る [4] 【練(り)回る・邌り回る】 (動ラ五[四])
列などをつくってゆっくりと歩きまわる。また,行列を整えて歩きまわる。「おみこしが町内を―・る」
邌り歩く
ねりある・く [4] 【練(り)歩く・邌り歩く】 (動カ五[四])
列になって,ゆっくりと歩く。また,行列がうねるようにして進む。「大通りを―・く」
邌り物
ねりもの [2] 【練(り)物・邌り物】
祭礼などにねり歩く,行列・山車(ダシ)・踊り屋台など。
邌り行く
ねりゆ・く [0][3] 【練(り)行く・邌り行く】 (動カ五[四])
静かに歩いて行く。また,行列を整えて行く。「招牌(カンバン)を押し立て街上を―・く者あり/八十日間世界一周(忠之助)」
邌り踊り
ねりおどり [3] 【練(り)踊り・邌り踊り】
行列を作って踊りながら進むこと。また,その踊り。
邌足
ねりあし [2][0] 【練(り)足・邌足】
殿上人が,儀式などで練って歩くときの歩き方。ゆっくりした足取り。
邏卒
らそつ [0] 【邏卒】
(1)見まわりの兵卒。巡邏(ジユンラ)の兵隊。
(2)巡査の旧称。明治初年,各府県で警察の任にあたった者。
邑
おおざと オホ― [0][1] 【邑】
漢字の旁(ツクリ)の一。「都」「部」などの「阝」の部分。偏(ヘン)の「こざとへん」と区別していう。人の居住地・地名などを表す文字を作る。おおざる。のぼりざと。
〔漢和辞典では一般に「邑」(七画)に配列される〕
邑
ゆう イフ [1] 【邑】
(1)むら。集落。
(2)中国,西周および春秋時代初期の城壁で囲まれた都市国家。また,諸侯の封土をさす。
邑久
おく 【邑久】
岡山県南東部,邑久郡の町。古く韓泊(カラドマリ)と言われた朝鮮使節寄港地。カキを養殖。竹久夢二の生地。
邑君
むらぎみ 【邑君・漁父・漁翁】
(1)農民のかしら。むらおさ。「又よりて天の―を定む/日本書紀(神代上訓)」
(2)漁夫の長。「―召して大網引かせなどし給ふ/宇津保(吹上・上)」
邑城
ゆうじょう イフジヤウ [0] 【邑城】
中国の城郭で,都邑全体を城壁で囲んで外敵を防ぐ構造のもの。城郭都市。
邑楽
おおら 【邑楽】
⇒おうら(邑楽)
邑楽
おうら オフラ 【邑楽】
群馬県南東部,邑楽郡の町。近年,工業・住宅地化が進む。おおら。
邑知潟
おうちがた オフチ― 【邑知潟】
石川県,能登半島基部にあった潟湖(セキコ)。江戸時代末からの干拓により,1968年(昭和43),潟は消滅した。大蛇(オロチ)潟。
邢州窯
けいしゅうよう ケイシウエウ [3] 【邢州窯】
中国唐代の古窯。河北省臨城県祁村・双井村で,当時最高と賞賛された純白色の白磁を焼いた。邢窯。
那先比丘経
なせんびくきょう 【那先比丘経】
〔仏〕「ミリンダ王の問い」の漢訳名。
那古寺
なごじ 【那古寺】
千葉県館山市那古にある真言宗智山派の寺。山号,補陀落山。俗に那古観音といい,坂東三十三所第三三番札所。717年行基の創建。円仁が再興。源頼朝が平家討滅後再建。
那大津
なのおおつ 【那大津】
博多津の旧称。那津(ナノツ)。
那智の観音
なちのかんのん 【那智の観音】
青岸渡(セイガント)寺の別名。
那智勝浦
なちかつうら 【那智勝浦】
和歌山県南東部の町。北西部に那智山がある。熊野灘に臨む勝浦地区は温泉地として知られる。
→那智山
那智山
なちさん 【那智山】
和歌山県那智勝浦町北東部,那智川上流の山地。烏帽子山・光ヶ峰・妙法山などを含む。熊野那智大社・青岸渡(セイガント)寺・那智の滝があり,原始林におおわれた聖域。
那智滝
なちのたき 【那智滝】
和歌山県那智勝浦町,那智川上流にある滝。四十八滝と称される多くの滝があり,そのうちの一ノ滝は,落差約133メートルで,飛滝神社の神体。
那智黒
なちぐろ [0] 【那智黒】
(1)和歌山県那智川付近,三重県熊野市神川町から産出する黒色で緻密,堅硬なケイ質粘板岩。庭石・碁石・硯(スズリ)石などに用いる。
(2)三重県御浜(ミハマ)町の海岸で採取される薄い円礫。最良質の敷き砂利として有名。那智石。
那波
なわ ナハ 【那波】
姓氏の一。
那波活所
なわかっしょ ナハクワツシヨ 【那波活所】
(1595-1648) 江戸初期の儒者。字(アザナ)は道円。播磨の人。藤原惺窩の高弟。著「人君明暗図説」「活所遺稿」など。
那珂
なか 【那珂】
茨城県中部,那珂郡の町。水戸市の北に接する。
那珂
なか 【那珂】
姓氏の一。
那珂川
なかがわ 【那珂川】
(1)栃木県北部,那須岳に源を発し,茨城県水戸市を経てひたちなか市で太平洋に注ぐ川。長さ150キロメートル。
(2)背振(セブリ)山に源を発し那珂川町・博多市を経て博多湾に注ぐ川。
(3)福岡県西部,筑紫(チクシ)郡の町。福岡市の南東に接し,中央を那珂川{(2)}が北流する。
那珂湊
なかみなと 【那珂湊】
茨城県ひたちなか市の地名。旧市名。那珂川河口の港を中心に発展。近世,水戸藩の商港,現在,遠洋漁業基地。乾燥芋が特産。1994年(平成6)勝田市と合併。
那珂通世
なかみちよ 【那珂通世】
(1851-1908) 東洋史学者。盛岡生まれ。生家は藤村氏。慶応義塾卒。日本・朝鮮・中国の古代史,モンゴル史に実証的方法を開拓した。神武紀元の誤りを指摘。また,「東洋史」の命名者。主著「外交繹史(エキシ)」「支那通史」
那由他
なゆた [0] 【那由他・那由多】
〔梵 nayuta〕
数の単位。
(1)〔仏〕 きわめて大きい数。一〇〇〇億。異説も多い。仏典では溝・兆・百万などと訳す。
(2)一〇の七二乗。[塵劫記]
那由多
なゆた [0] 【那由他・那由多】
〔梵 nayuta〕
数の単位。
(1)〔仏〕 きわめて大きい数。一〇〇〇億。異説も多い。仏典では溝・兆・百万などと訳す。
(2)一〇の七二乗。[塵劫記]
那箇
なこ [1] 【那箇】
あれ。あのもの。どれ。どのもの。「なこの」の形で,連体詞的に用いることが多い。「さても先生薬籠の底に丸くひかるは―の薬/鉄幹子(鉄幹)」
那羅延
ならえん 【那羅延】
〔梵 Nārāyaṇa〕
仏教の守護神の一。大力を有し,梵天または毘紐(ビチユウ)天と同体とされる。那羅延金剛と混同されることがある。勝力。那羅延天。
那羅延金剛
ならえんこんごう 【那羅延金剛】
大力をもつ神。密迹(ミツシヤク)金剛とともに,仁王として寺門を守る金剛力士。那羅延天。力士。
那覇
なは 【那覇】
沖縄県,沖縄島南部,東シナ海に面する市。県庁所在地。王城のあった首里を合併,県の行政・政治・文化の中心地。琉球王朝時代から貿易港として発展。伝統産業に紅型(ビンガタ)・壺屋焼・漆器・泡盛などがある。
那谷寺
なたでら 【那谷寺】
石川県小松市那谷町にある高野山真言宗の寺。山号,自生山。越智山の泰澄が開基し,岩屋寺と命名。のち花山法皇が,紀伊の那智寺と美濃の谷汲寺から一字ずつとって現名に改称。那谷観音。
那賀川
なかがわ 【那賀川】
徳島県南部,剣山あたりに源を発し,東流して紀伊水道に注ぐ川。長さ125キロメートル。
那辺
なへん [0] 【那辺・奈辺】 (代)
〔「那」は中国語の疑問詞または遠称代名詞〕
不定称の指示代名詞。多く,抽象的な場所や不明の位置などを指し示すのに用いる。どのあたり。どこ。「その真意が―にあるか不明だ」
那辺加
なべか [0] 【那辺加】
スズキ目の海魚。全長約8センチメートル。体形は細長く側扁する。体色は美しい黄色で前半部に走る数本の横じまは黒褐色。温帯の潮だまりや干潮線付近の石の間にすむ。オオヘビガイの殻などに赤色の卵を産みつけ,雄が保護する。日本各地に分布。
那須
なす 【那須】
姓氏の一。
那須
なす 【那須】
(1)栃木県北東部,那珂川上流一帯の総称。古代に那須国があり,国造(クニノミヤツコ)が置かれていた。
(2)栃木県北東部,那須郡の町。那須岳南東の那須高原を占め,観光・酪農が盛ん。
那須七党
なすしちとう 【那須七党】
中世,下野(シモツケ)国那須郡の有力国人であった那須氏一族と同郡居住の武蔵丹党とにより結成された地縁的連合体。那須(烏山)・福原・蘆野・伊王野・千本(以上那須氏),大田原・大関(以上武蔵丹党)の七氏をさす。那須七騎。
那須与一
なすのよいち 【那須与一】
鎌倉初期の源氏の武将。名は宗高。与一は通称。与市・余市とも。下野(シモツケ)国那須の人。弓の名手。屋島の合戦で平家が舟に掲げた扇の的を一矢で射た話が平家物語にあり,後世,謡曲・浄瑠璃などに脚色された。生没年未詳。
那須信吾
なすしんご 【那須信吾】
(1829-1863) 幕末期の土佐藩士。土佐勤皇党に加盟。同志と吉田東洋を暗殺し長州に脱走。天誅組挙兵に参加して戦死した。
那須国造碑
なすこくぞうひ ナスコクザウ― 【那須国造碑】
栃木県湯津上村の笠石神社にある古碑。700年に没した那須直(アタイ)韋提(イデ)の頌徳のために建立されたもの。日本三古碑の一。
那須岳
なすだけ 【那須岳】
栃木県北部にある火山群。茶臼岳(海抜1915メートル)・朝日岳・三本槍岳・南月山・黒尾谷岳の那須五岳から成る。また,主峰茶臼岳の別名。
那須温泉
なすおんせん 【那須温泉】
栃木県北部,那須岳の山麓に散在する温泉群の総称。那須湯本・高雄・弁天・大丸(オオマル)・北・板室・三斗小屋など。
那須火山帯
なすかざんたい 【那須火山帯】
北海道南西部から東北地方中央部を通り,長野県北東部にいたる火山帯。有珠(ウス)山・八甲田山・蔵王山・安達太良(アダタラ)山・磐梯山・那須岳・赤城山・浅間山などが属する。
那須野
なすの 【那須野】
「那須野原(ナスノハラ)」に同じ。
那須野原
なすのはら 【那須野原】
栃木県北部,那珂(ナカ)川と箒(ホウキ)川にはさまれた扇状地。水が乏しく,不毛地であったが,那須疏水の開通により開拓が進められている。なすのがはら。なすの。
那須野紙
なすのがみ [3] 【那須野紙】
栃木県那須野烏山地方で産する和紙。那須烏の子。烏山紙。
邦
くに [0] 【国・邦】
(1)一つの政府に治められている地域。国家。国土。「―を治める」
(2)地域。地方。「北の―」
(3)(地方自治体に対して)中央政府。「―から県に管轄が移る」
(4)古代から近世に至る日本の行政単位の一。大化の改新の国郡制によって定められ,明治維新後郡県制に変更された。「武蔵の―」
(5)自分の生まれ育った所。故郷。郷里。「何年ぶりかで―に帰る」
(6)任国。領国。知行所。「紀の守―に下(クダ)り/源氏(空蝉)」
(7)任国を治めること。国務。「国司くだりて―の沙汰どもあるに/宇治拾遺 3」
(8)(天に対して)地。大地。「天の壁(カキ)立つ極み,―の退(ソ)き立つ限り/祝詞(祈年祭)」
(9)国の統治者。天皇の位。また,その政務。「御―譲らむこと近くなり侍るを/宇津保(国譲中)」
(10)国{(4)}ごとにおかれた地方行政府。「―に告げたれども,国の司(ツカサ)まうでとぶらふにも/竹取」
(11)国府。
邦人
ほうじん ハウ― [0] 【邦人】
わが国の人。日本人。現在は,外国にいる日本人をいうことが多い。「在留―」「―徒に摸倣に長じ/真善美日本人(雪嶺)」
邦人
ほうじん【邦人】
a Japanese;→英和
the Japanese (総称).
邦国
ほうこく ハウ― [1][0] 【邦国】
(1)くに。国家。
(2)くにぐに。諸国。
邦土
ほうど ハウ― [1] 【邦土】
一国の領土。国土。
邦字
ほうじ ハウ― [0] 【邦字】
我が国の文字。ローマ字などに対して,漢字と仮名。国字。
邦字新聞
ほうじ【邦字新聞】
a Japanese newspaper.
邦字紙
ほうじし ハウ― [3] 【邦字紙】
外国に在留する邦人や日系人を対象とする日本語の新聞。邦字新聞。
邦家
ほうか ハウ― [1] 【邦家】
くに。国家。「―の経緯,王化の鴻基なり/古事記(序訓)」
邦文
ほうぶん ハウ― [0] 【邦文】
日本の文字・文章。和文。
⇔欧文
邦文タイプライター
ほうぶんタイプライター ハウ― [8] 【邦文―】
日本語の文を打つためのタイプライター。漢字・仮名・数字などのキーがある。
邦楽
ほうがく ハウ― [0] 【邦楽】
日本音楽。
(1)広義では,洋楽など外国音楽に対して,日本の伝統音楽全体を指す。
⇔洋楽
(2)狭義では,近世に発展した箏(コト)・三味線・尺八などの音楽(近世邦楽)を指し,雅楽・声明(シヨウミヨウ)・能楽など古代・中世起源の種目および民謡・郷土芸能などの民俗音楽を含めない。日常的には狭義の場合が多い。
邦楽
ほうがく【邦楽】
Japanese music.
邦画
ほうが ハウグワ [0] 【邦画】
(1)日本の絵画。日本画。
(2)日本の映画。
⇔洋画
邦画
ほうが【邦画】
a Japanese film.
邦畿
ほうき ハウ― [1] 【邦畿】
王城の地。また,都に近い地。畿内。「―千里を避て,かかる山陰に/奥の細道」
邦盤
ほうばん ハウ― [0] 【邦盤】
(1)日本で製作されたレコード。
(2)日本音楽・歌謡曲のレコード。
⇔洋盤
邦舞
ほうぶ ハウ― [0] 【邦舞】
日本舞踊。
⇔洋舞
邦船
ほうせん ハウ― [0] 【邦船】
日本の船。わが国の船。
邦訳
ほうやく ハウ― [0] 【邦訳】 (名)スル
外国文を日本語に訳すこと。また,その訳。和訳。「フランスの小説を―する」
邦語
ほうご ハウ― [0] 【邦語】
(外国語に対して)日本語。「―訳」
邦貨
ほうか ハウクワ [1] 【邦貨】
我が国の貨幣。
⇔外貨
邦貨
ほうか【邦貨】
Japanese money[currency](貨幣).
邦貨建相場
ほうかだてそうば ハウクワ―サウバ [6] 【邦貨建相場】
外国為替相場の建て方の一。外国通貨一単位に対する自国通貨の額で表示される相場。支払い勘定相場。
⇔外貨建相場
邦銀
ほうぎん ハウ― [0] 【邦銀】
外国にある日本の銀行。わが国の銀行。
邦題
ほうだい ハウ― [0] 【邦題】
外国作品に日本でつけた題名。
邪
じゃ [1] 【邪】
正しくないこと。よくないこと。また,その人。
⇔正
「―は正に勝たず」
邪
よこしま [0] 【邪・横しま】 (名・形動)[文]ナリ
(1)道理にはずれていること。正しくないこと。また,そのさま。「―な恋」「―な考え」
(2)横の方向であること。よこさま。「賊虜の矢,―に山より之を射る/日本書紀(景行訓)」
邪佞
じゃねい [0] 【邪佞】
心がよこしまで,人にへつらうこと。また,その人。
邪偽
じゃぎ [1] 【邪偽】
いつわること。
邪僻
じゃへき [0] 【邪僻】 (名・形動ナリ)
心がよこしまで,ひがんでいる・こと(さま)。「人を欺誑して―なる事どもをして/史記抄 18」
邪婬
じゃいん [0] 【邪淫・邪婬】
(1)よこしまで,みだらなこと。
(2)〔仏〕 夫または妻以外の異性との情事など,人の道にはずれた性行為。
邪宗
じゃしゅう [0] 【邪宗】
(1)人心を惑わし社会を毒する宗教。邪教。
(2)江戸時代,キリスト教の称。邪宗門。
邪宗
じゃしゅう【邪宗】
⇒邪教.
邪宗門
じゃしゅうもん 【邪宗門】
詩集。北原白秋作。1909年(明治42)刊。異国情緒や官能を主調とする象徴詩を収録。
邪宗門
じゃしゅうもん [2] 【邪宗門】
「邪宗{(2)}」に同じ。
邪径
じゃけい [0] 【邪径】
横にそれた道。正しくないよこしまな道。また,そうした行為。
邪心
じゃしん【邪心】
a wicked heart.
邪心
じゃしん [0] 【邪心】
悪い心。よこしまな心。「―を起こす」
邪念
じゃねん [0] 【邪念】
(1)人としての道にはずれた考え。邪心。「―を抱く」
(2)本来の目的にはずれた余計な考え。雑念。妄想。「―を去って勉学に打ち込む」
邪念
じゃねん【邪念】
an evil thought[desire,intention];a vicious mind.〜を払う clear oneself of evil thoughts.
邪恋
じゃれん [0][1] 【邪恋】
道にはずれた恋。
邪悪
じゃあく [0] 【邪悪】 (名・形動)[文]ナリ
不正で悪いこと。心がねじけていて悪意に満ちていること。また,そのさま。よこしま。「―な考え」
[派生] ――さ(名)
邪悪な
じゃあく【邪悪な】
vicious;→英和
evil;→英和
wicked.→英和
邪意
じゃい [1] 【邪意】
よこしまな心。正しくない心。邪心。
邪慢
じゃまん [0] 【邪慢】
〔仏〕 徳がないのに,あるといってたかぶっている心。
邪慳
じゃけん [1] 【邪険・邪慳】 (名・形動)[文]ナリ
〔「邪見」と同源〕
意地が悪く,人に対して思いやりのないさま。薄情。「―な扱いを受ける」「―に袂を振払つて/浮雲(四迷)」「―にする」
邪慳な
じゃけん【邪慳な】
cruel;→英和
hardhearted;unkind.→英和
〜にする be hard <on a person> ;ill-treat.
邪推
じゃすい [0] 【邪推】 (名)スル
ひがみから,悪い方に推測すること。「二人の仲を変に―された」
邪推
じゃすい【邪推】
a groundless suspicion;distrust.→英和
〜する suspect;→英和
be suspicious <of> .→英和
〜深い suspicious.
邪推深い
じゃすいぶか・い [5] 【邪推深い】 (形)
疑い深い。邪推の念が強い。「すっかり―・くなる」
邪教
じゃきょう【邪教】
heresy;→英和
a heretical religion.邪教徒 a heretic.→英和
邪教
じゃきょう [0] 【邪教】
人心をまどわし,世の中を乱すような宗教。邪宗。「淫祠(インシ)―」
邪智
じゃち [1] 【邪知・邪智】
よこしまな知恵。悪知恵。
邪曲
じゃきょく [0][1] 【邪曲】 (名・形動)[文]ナリ
心がねじ曲がっていて,正しくないさま。邪悪。よこしま。「―なると,公平なると,自ら私くしすると/西国立志編(正直)」
邪欲
じゃよく【邪欲】
an evil desire[passion];carnal desires.
邪欲
じゃよく [0][1] 【邪欲】
(1)よこしまな欲望。道に外れた欲望。
(2)みだらな欲望。性的な欲望。淫欲。
邪正
じゃしょう 【邪正】
邪と正。悪と善。じゃせい。「―ヲ分ツ/日葡」
邪正
じゃせい [0] 【邪正】
「じゃしょう(邪正)」に同じ。
邪正一如
じゃしょういちにょ 【邪正一如】
〔仏〕 邪と正は一つの心から出て邪となったり,正となったりするものだから,もとは同一のものだということ。善悪不二。
邪気
じゃき [1] 【邪気】
(1)悪意。わるげ。「―のない人」「―のないいたずら」「無―」
(2)病気などを起こす悪い気。悪気。「―を払う」
(3)もののけ。じゃけ。「はじめ,歩み来たりつるものは―なり/著聞 1」
邪気
じゃけ 【邪気】
物の怪(ケ)。また,病気。じゃき。「其の妻―に重く煩て/今昔 12」
邪気乱
じゃけら 【邪気乱】 (名・形動)
〔「邪気乱」は当て字〕
取るに足りないつまらないこと。とりとめもないこと。また,そのさま。「狂言は,真なる事ををかしくして,―なる事を真にすべし/わらんべ草」
邪法
じゃほう [0][1] 【邪法】
(1)正道にそむく,有害な教え。邪道。
(2)魔法。
邪淫
じゃいん [0] 【邪淫・邪婬】
(1)よこしまで,みだらなこと。
(2)〔仏〕 夫または妻以外の異性との情事など,人の道にはずれた性行為。
邪淫戒
じゃいんかい [2] 【邪淫戒】
〔仏〕 五戒の一。夫婦間以外の性行為を禁止したもの。
邪知
じゃち [1] 【邪知・邪智】
よこしまな知恵。悪知恵。
邪神
じゃしん【邪神】
an evil deity;a devil.→英和
邪神
じゃしん [0] 【邪神】
人にわざわいを与える神。よこしまな神。悪神。まがつびの神。
邪義
じゃぎ [1] 【邪義】
正しくない教義。まちがった見解。異端。
邪術
じゃじゅつ [1] 【邪術】
(1)よこしまな術。幻術。魔法。
(2)〔sorcery〕
文化人類学などでの呪術の分類の一。他人を意図的に傷つけたり,害したりするために行われる呪術。死や疾病がこれによると考える社会が少なくない。
→妖術(2)
邪見
じゃけん [0] 【邪見】
(1)〔仏〕 五見・十惑の一。因果の理法を否定する誤った考え。
(2)正しくない見解。よこしまな考え。
邪見の刃
じゃけんのやいば 【邪見の刃】
よこしまで人を害するのを,刃(ヤイバ)にたとえた語。「無慙の切つ先,―/浄瑠璃・井筒業平」
邪視
じゃし [1] 【邪視】
(1)物を正面から見ないこと。また,物事を正しく見ないこと。よこめ。すがめ。
(2)〔evil eye〕
人や物に災厄をおこす神秘的な力をもつ目。また,そのはたらきに対する信仰。
→妖術(2)
邪計
じゃけい [0] 【邪計】
人をおとしいれようとする,よこしまなはかりごと。奸計(カンケイ)。わるだくみ。「―をめぐらす」
邪説
じゃせつ [1] 【邪説】
よこしまな教え・説。「異端―」
邪説
じゃせつ【邪説】
a heretical doctrine;a heresy.→英和
邪論
じゃろん [0] 【邪論】
人を迷わす,まちがった議論・論説。
邪謀
じゃぼう [0] 【邪謀】
邪悪なはかりごと。悪だくみ。
邪道
じゃどう【邪道】
evil ways;a heretical doctrine (邪説).〜に陥る go wrong[astray].
邪道
じゃどう [0] 【邪道】
(1)本来の目的からはずれたやり方。「勝てばいいという考え方は―だ」
(2)不正な教え。よこしまな道。
⇔正道
邪険
じゃけん [1] 【邪険・邪慳】 (名・形動)[文]ナリ
〔「邪見」と同源〕
意地が悪く,人に対して思いやりのないさま。薄情。「―な扱いを受ける」「―に袂を振払つて/浮雲(四迷)」「―にする」
邪飛
じゃひ [1] 【邪飛】
野球で,ファウルと判定されたフライ。邪飛球。「三―」
邪馬台国
やまたいこく 【邪馬台国・耶馬台国】
「魏書(東夷伝)」倭の条(いわゆる「魏志倭人伝」)から知られる,二世紀後半から三世紀にかけての日本に存在した国。二世紀後半の倭国大乱は,女王卑弥呼(ヒミコ)を倭王に共立することによって鎮まったという。魏と交通した。その位置については九州北部説と畿内大和説とがある。やばたいこく。
→卑弥呼
邪馬台国
やばたいこく 【邪馬台国】
⇒やまたいこく(邪馬台国)
邪鬼
じゃき [1] 【邪鬼】
(1)たたりをなす神。また,もののけ。妖怪。
(2)四天王像の足の下に踏まれている怪獣。
邪魔
じゃま【邪魔】
[障害](a) hindrance;→英和
an obstruction;an obstacle;→英和
an impediment;→英和
[干渉](a) disturbance;(an) interference.→英和
〜する disturb;→英和
hinder;→英和
interfere;→英和
obstruct.→英和
〜になる stand[get]in one's way.お〜いたしました Excuse me for disturbing[interrupting]you.‖邪魔物 an obstacle;a nuisance;a burden.
邪魔
じゃま [0] 【邪魔】 (名・形動)スル
(1)さまたげること。さまたげになるさま。また,その物。「―が入る」「勉強を―する」「―な枝を切る」「仕事の―になる」「子供を―にする」
→御(オ)邪魔
(2)〔仏〕 仏道修行のさまたげをする悪魔。
邪魔っ気
じゃまっけ [0] 【邪魔っ気】 (形動)
じゃまな感じのするさま。「―なものを取り除く」
邪魔物
じゃまもの [0] 【邪魔者・邪魔物】
さまたげになるもの。邪魔をするもの。
邪魔立て
じゃまだて [0] 【邪魔立て】
わざと邪魔をすること。「いらぬ―をするな」
邪魔者
じゃまもの [0] 【邪魔者・邪魔物】
さまたげになるもの。邪魔をするもの。
邪魔臭い
じゃまくさ・い [4] 【邪魔臭い】 (形)[文]ク じゃまくさ・し
邪魔だと感じられる。「―・い家具」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
邯鄲
かんたん [0][1] 【邯鄲】
カンタン科の昆虫。体長13ミリメートル内外。スズムシに似るが全身が淡黄緑色。触角は長く前ばねは半透明,後ろばねはたたむと前ばねの下から尾のように出る。雄はルルルルと美しく鳴く。日本と東アジアに分布。[季]秋。《こときれてなほ―のうすみどり/富安風生》
邯鄲
かんたん 【邯鄲】
(1)中国,河北省南部の都市。綿花・落花生の集散地。古来,山東・山西を結ぶ交通の要衝に当たり交易が盛ん。戦国時代には趙(チヨウ)の国都。ハンタン。
(2)能の一。四番目物。「邯鄲の夢」の故事を題材としたもの。
(3)能の「邯鄲」に取材した常磐津(トキワズ)・長唄・一中(イツチユウ)・河東(カトウ)・地歌・箏曲(ソウキヨク)の曲名。
邯鄲師
かんたんし [3] 【邯鄲師】
〔「邯鄲の夢」の故事から〕
客が眠っている間にその金品を盗む者。まくらさがし。
邯鄲男
かんたんおとこ [5] 【邯鄲男】
能面の一。男面で「邯鄲」のほかに,脇能の「高砂」「弓八幡」「養老」などの後ジテにも用いる。
邵康節
しょうこうせつ セウカウセツ 【邵康節】
(1011-1077) 北宋の儒者。名は雍(ヨウ),字は尭夫,康節は諡号(シゴウ)。図書先天象数の学を李之才より受け,また易に精通し,程顥(テイコウ)・程頤(テイイ)や朱熹に影響を与えた。著「皇極経世」「伊川撃壌集」など。
邸
てい【邸】
a mansion;→英和
a residence.→英和
邸内 the grounds[premises].
邸
てい 【邸】
人名の下に付けて,やや敬意をこめて,その人の家をいう。「前田―」「中山氏―」
邸内
ていない [1] 【邸内】
屋敷の中。
邸内で
ていない【邸内で】
on the grounds[premises].
邸内社
ていないしゃ [3] 【邸内社】
邸内に社殿を設けてまつる神社。
邸宅
ていたく [0] 【邸宅】
屋敷。規模の大きい立派な家。「豪壮な―をかまえる」
邸宅
ていたく【邸宅】
a residence;→英和
a mansion.→英和
邸第
ていだい [0] 【邸第】
やしき。大きな家。邸宅。第宅(テイタク)。
郁子
むべ [1] 【郁子・野木瓜】
アケビ科の常緑つる性低木。本州中部以西の山地に生え,庭木ともする。葉は掌状複葉で,小葉は五〜七個。雌雄同株。晩春,葉腋(ヨウエキ)に緑白色の花を数個ずつつける。果実は長さ約5センチメートルの楕円形で,アケビに似るが裂けない。食用。茎や根は強心剤・利尿薬に用いる。トキワアケビ。ウベ。[季]秋。
〔「郁子の花」は [季]春。《蔓棚の端にかたまり―の花/山本京童》〕
郁子[図]
郁子
うべ [1] 【郁子】
植物ムベの別名。[季]秋。
郁文
いくぶん [0] 【郁文】
〔論語(八佾)「郁郁乎文哉」より〕
文化・文物の盛んなこと。
郁芳門
いくほうもん イクハウ― 【郁芳門】
平安京大内裏(ダイダイリ)の外郭十二門の一。東面の南端にあった。大炊御門(オオイノミカド)。
→大内裏
郁芳門院
いくほうもんいん イクハウモンヰン 【郁芳門院】
(1076-1096) 白河天皇の皇女。名は媞子。伊勢斎宮となったが,母の喪で退く。1091年,堀河天皇准母として立后。93年院号宣下。
郁達夫
いくたつふ 【郁達夫】
(1896-1945) 中国の小説家。日本留学中に郭沫若(カクマツジヤク)らと創造社を結成し,ロマン派文学を提唱。鬱屈(ウツクツ)する情感を吐露した私小説を書いた。第二次大戦終戦時,スマトラ島で日本憲兵に殺害された。代表作「沈淪(チンリン)」「過去」など。ユイ=ターフー。
郁郁
いくいく [0] 【郁郁】 (形動タリ)
(1)〔論語(八佾)「郁郁乎文哉」〕
文化の盛んなさま。「其文や―,其声や洋々/真善美日本人(雪嶺)」
(2)香気の高いさま。「―たる梅花」
郊労
こうろう カウラウ [0] 【郊労】
使者などを郊外に出迎えてねぎらうこと。
郊労使
こうろうし カウラウ― [3] 【郊労使】
平安時代,外国使節や征討将軍の入京に際し,郊外まで出迎えに遣わされた使臣。
郊外
こうがい【郊外】
<in> the suburbs; <on> the outskirts.→英和
郊外生活(電車) a suburban life (railway).
郊外
こうがい カウグワイ [1] 【郊外】
都市の周辺にあって,森林・田畑などが比較的多い住宅地区。
郊寒島痩
こうかんとうそう カウカンタウソウ 【郊寒島痩】
〔蘇軾「祭�柳子玉�文」〕
唐の孟郊(モウコウ)の詩は殺風景で趣がなく,賈島(カトウ)の詩はやせて弱々しい意。唐代の詩風を酷評した言葉。
→元軽白俗(ゲンケイハクゾク)
郊社
こうしゃ カウ― [1] 【郊社】
「郊祀(コウシ)」に同じ。
郊祀
こうし カウ― [1] 【郊祀】
古代中国で,帝王が国都の郊外に壇を築き天地をまつる儀式。漢代以降は帝王の特権となり,その威厳を誇示する祭祀(サイシ)となった。八〜九世紀,日本でも行われた。郊社。郊祭。
郊野
こうや カウ― [1] 【郊野】
郊外の野原。
郎
ろう ラウ 【郎】
■一■ [1] (名)
(1)男子。特に,年若い男子。「初陣の―ある家の牡丹かな/続春夏秋冬(碧梧桐)」
(2)女性から夫,または情夫をさしていう語。「―が来れば夜の短きを苦み,―が往けば宵の長きを苦む/南郭先生文集」
(3)中国の官名。侍郎・尚書郎などの総称。
■二■ (接尾)
(1)男子の名前に付ける言葉。一族・一家の中で男の生まれた順序に従って付ける。「太―,次―,三―」
(2)助数詞。男女の別なく,子供の生まれた順序を表すのに用いる。「男子二人,女子一人をもてり。太―は質朴(スナオ)によく生産(ナリワイ)を治む,二―の女子は大和の人のつまどひに迎へられて彼所(カシコ)に行く,三―の豊雄なるものあり/読本・雨月(蛇性の婬)」
郎世寧
ろうせいねい ラウ― 【郎世寧】
⇒カスティリオーネ
郎党
ろうとう【郎党】
followers;retainers.
郎党
ろうとう [0][1] ラウトウ 【郎等】 ・ ラウタウ 【郎党】
「ろうどう(郎等・郎党)」に同じ。「一族―」
郎党
ろうどう [0][1] ラウドウ 【郎等】 ・ ラウダウ 【郎党】
〔現代では「ろうとう」とも〕
(1)中世,武家社会における侍身分の家臣。主人と血縁関係にある家の子とは異なるとされるが,両者の差異は必ずしも判然としない。郎従。
(2)有力者の側近や子分。
郎君
ろうくん ラウ― [1] 【郎君】
年若い男子を敬っていう語。「―独(ヒトリ)寂莫(セキバク)ですたい/吾輩は猫である(漱石)」
郎女
いらつめ 【郎女】
上代,若い女子を親しんでいう称。
⇔いらつこ
「播磨の稲日の大―を立て,皇后と為す/日本書紀(景行訓注)」
郎子
いらつこ 【郎子】
上代,若い男子を親しんでいう称。
⇔いらつめ
「菟道稚―((ウジノワキイラツコ))/日本書紀(応神訓)」
郎従
ろうじゅう ラウ― [0] 【郎従】
「郎党(ロウドウ){(1)}」に同じ。「その資財を奪取て,悉く―に与へ/平家 7」
郎等
ろうどう [0][1] ラウドウ 【郎等】 ・ ラウダウ 【郎党】
〔現代では「ろうとう」とも〕
(1)中世,武家社会における侍身分の家臣。主人と血縁関係にある家の子とは異なるとされるが,両者の差異は必ずしも判然としない。郎従。
(2)有力者の側近や子分。
郎等
ろうとう [0][1] ラウトウ 【郎等】 ・ ラウタウ 【郎党】
「ろうどう(郎等・郎党)」に同じ。「一族―」
郡
ぐん [1] 【郡】
(1)都道府県の下位区分の一つで,町・村を包括する区画。1878年(明治11)府・県の下の行政区画とされ,1890年の郡制によって地方自治体としての権能が明確になったが,1923年(大正12)廃止。以後,地理的区画となった。
(2)律令制下,国の下に置かれた地方行政単位。この下に里(郷)があった。中世・近世にも存続した。
(3)中国で,秦以降隋まで県の上に置かれた行政区画。
→郡県制度
郡
ぐん【郡】
a county;→英和
a district.→英和
郡
こおり コホリ [1] 【郡】
郡(グン)の古い呼び方。一国を小分けにした町・村・里・郷などを包括するもの。
→ぐん(郡)
郡の司
こおりのつかさ コホリ― 【郡の司】
「ぐんじ(郡司)」に同じ。
郡の家
こおりのみやけ コホリ― 【郡の家】
郡司の役所。また,郡司。ぐうけ。ぐんけ。「咸(コトゴトク)に―に収めよ/日本書紀(天武下訓)」
郡の造
こおりのみやつこ コホリ― 【郡の造】
「大領(ダイリヨウ)」に同じ。
郡上おどり
ぐじょうおどり グジヤウヲドリ 【郡上おどり】
岐阜県郡上郡八幡町の盆踊り。毎年7月中旬から九月上旬まで続き,特に八月一三日から一六日までは徹夜で踊る。
郡上八幡
ぐじょうはちまん グジヤウハチマン 【郡上八幡】
岐阜県郡上郡八幡町の通称。長良川上流の山間に位置し,奥美濃の経済・行政の中心地。近世,郡上藩の城下町。郡上踊りが有名。東部に大滝鍾乳洞がある。
郡中惣代
ぐんちゅうそうだい [5] 【郡中惣代】
江戸時代の天領における村役人の代表。代官所の行財政の補完的役割を担うものとして江戸時代後半から置かれた。郡中惣代庄屋。郡中惣代名主。
郡代
ぐんだい [1] 【郡代】
(1)中世,郡をあずかる代官,特に守護代の称。
(2)江戸幕府の職名。関東諸代官を支配した関東郡代と,勘定奉行に属して天領支配にあたった美濃郡代・飛騨郡代・西国郡代とがあった。
郡内
ぐんない 【郡内】
(1)山梨県東部,桂川流域一帯の南都留(ツル)・北都留郡の称。国中(クンナカ)とともに甲斐を二分する古称の一。甲斐絹(カイキ)の産地。
(2)「郡内織」「郡内縞(ジマ)」の略。
郡内縞
ぐんないじま [0] 【郡内縞】
「郡内織(グンナイオリ)」に同じ。
郡内織
ぐんないおり [0] 【郡内織】
山梨県郡内地方で産する絹織物。甲斐絹(カイキ)の一種。太い格子縞のものが多く,夜具地。郡内縞。
郡司
ぐんじ 【郡司】
姓氏の一。
郡司
ぐんじ [1] 【郡司】
(1)律令制で,国司の下にあって郡を統治した地方官。大領(長官)・少領(次官)・主政・主帳の総称。こおりのつかさ。
(2)特に,大領・少領の称。
郡司召
ぐんじめし 【郡司召】
平安時代,郡司(大領・少領のみ)補任の儀式。
郡司成忠
ぐんじしげただ 【郡司成忠】
(1860-1924) 北方探検家。幸田露伴の兄。東京生まれ。1893年(明治26),白瀬矗(ノブ)らと報効義会を結成し,北方の防備・開拓のため千島の占守(シユムシユ)島へ上陸。日露戦争後,義勇艦隊を組織。
郡国制度
ぐんこくせいど [5] 【郡国制度】
漢の高祖が始めた,封建制度と郡県制度とを併用した地方行政制度。直轄地には郡県制度をしき,遠隔地には同姓の一族・功臣を封じ王侯国とした。
郡奉行
こおりぶぎょう コホリ―ギヤウ [4] 【郡奉行】
江戸時代,諸藩の職名。農政・民政・訴訟など地方(ジカタ)に関する事柄を職務とした。郡代。代官。
郡家
ぐんけ [1] 【郡家】
律令制で,郡司が政務を執る役所。郡院。ぐうけ。こおりのみやけ。
郡家
ぐうけ 【郡家】
⇒ぐんけ(郡家)
郡山
こおりやま コホリヤマ 【郡山】
福島県中央部にある市。近世以後は交通の要地となり,商工業地として発展。
郡山女子大学
こおりやまじょしだいがく コホリヤマヂヨシ― 【郡山女子大学】
私立大学の一。1947年(昭和22)創立の郡山女子専門学院を源とし,66年設立。本部は郡山市。
郡市
ぐんし [1] 【郡市】
都道府県における郡と市。
郡王
ぐんおう [3] 【郡王】
中国で,晋(シン)以降,唐・明・清の封爵の名。清朝では,親王に次ぐ称号。
郡県制度
ぐんけんせいど [5] 【郡県制度】
中国の中央集権的な地方行政制度。全国を郡・県などの行政区画に分け,中央政府より官吏を派遣して治めさせたもの。紀元前221年,秦の始皇帝が全国を三六の郡に分け,その下にいくつかの県を置いたのに始まり,名称は時代によって異なるがその統治形態は清末まで続いた。
⇔封建制
郡稲
ぐんとう 【郡稲】
律令制下,官稲の一。郡ごとに蓄え,出挙(スイコ)してその利を郡の経費にあてた。
郡衙
ぐんが 【郡衙】
律令制下,郡を治める役所。
→国衙(コクガ)
郡部
ぐんぶ [1] 【郡部】
郡に属している地域。
→市部
郡部
ぐんぶ【郡部】
suburban[rural]districts.
郡部会
ぐんぶかい [3] 【郡部会】
旧府県制下で,市部経済と郡部経済を分別する府県において,郡部に関する予算を審議するため,郡部選出の府県会議員で組織した議決機関。
郡長
ぐんちょう [1] 【郡長】
地方自治団体としての郡行政をつかさどった郡の長官。
→郡(1)
郡領
ぐんりょう [0] 【郡領】
郡司の中の大領・少領の総称。
郢
えい 【郢】
中国,春秋戦国時代の楚(ソ)の都の名。春秋初期に湖北省江陵県(荊州(ケイシユウ))にあった。楚は,鄀(ジヤク)・陳(チン)・寿春に遷都したが,そのいずれをも郢と呼んだ。
郢斧
えいふ [1] 【郢斧】
「郢斲(エイタク)」に同じ。
郢斲
えいたく [0] 【郢斲】
詩文の添削を頼むときに用いる言葉。郢斧(エイフ)。「―を請う」
〔「荘子(徐無鬼)」による。郢の人が,鼻の先に白土を薄く塗って,匠石という工人に斧(オノ)で削らせたところ,少しも鼻を傷つけず白土だけを削り落としたという故事から〕
郢曲
えいきょく [0][1] 【郢曲】
(1)〔中国の春秋時代,楚(ソ)の都である郢の人が歌った俗曲の意〕
流行歌曲。はやり歌。俗曲。
(2)催馬楽(サイバラ)・風俗歌(フゾクウタ)・朗詠・今様(イマヨウ)など,中古・中世の歌謡類の総称。
郢曲抄
えいきょくしょう 【郢曲抄】
平安後期の音楽書。後白河法皇著といわれるが不明。一巻。治承(1177-1181)頃の成立。神楽・催馬楽(サイバラ)・朗詠・今様(イマヨウ)・宴曲などの謡い方,歌謡の由来などを記す。「梁塵秘抄口伝集巻一一」と内容は同一。
郢書燕説
えいしょえんせつ [1][1] 【郢書燕説】
〔「韓非子」より。郢の人が,燕の大臣へあてた手紙の誤った部分を,燕の大臣がいいように解釈し実行したところ,かえって国が良く治まったという故事から〕
こじつけてもっともらしく説明すること。
部
ぶ 【部】
■一■ [1][0] (名)
(1)全体をいくつかに分けたそれぞれの部分。「午前の―」「上(ジヨウ)の―にはいる」
(2)官庁・会社などの,組織上の一区分。普通,課より大きく局より小さい。「経理―」
(3)学校・会社などのクラブ活動やレクリエーションのための団体。「図書―」
(4)歌集などで,全体を区分けしたそれぞれの部分。部立て。「秋の―」
■二■ (接尾)
助数詞。書物・出版物などの数を表す。分冊ものは一揃(ソロ)えで一部とする。「初版一万―」「一―三冊」
部
ぶ【部】
(1)[課・局など]a department;→英和
a section.→英和
(2)[本の]a copy.→英和
部
べ [1] 【部】
大化前代,大和政権に服属する官人・人民の集団に付せられた呼称。五世紀末の渡来系技術者の品部(シナベ)への組織化に始まり,旧来の官人組織である伴(トモ)を品部の組織に改編し,また王権の発展に伴って服属した地方首長の領有民や技術者集団,中央豪族の領有民(部曲(カキベ))にも部を設定し,王権に服属した民であることを示した。部による支配方式を一般に部民制と呼び,六世紀を通じて大和政権の基本的な支配構造となった。部(トモ)。
部
とも 【部】
⇒べ(部)
部の民
べのたみ 【部の民】
⇒べみん(部民)
部下
ぶか【部下】
a subordinate;→英和
one's men.
部下
ぶか [1] 【部下】
ある人に従い,その命令を受けて行動する者。てした。「―を従える」
部会
ぶかい【部会】
a sectional meeting.
部会
ぶかい [0] 【部会】
(1)ある組織をいくつかの部門に分けた,その一つ一つ。「専門―」
(2)各部門の会合。
部位
ぶい [1] 【部位】
全体に対するある部分の位置。「身体各―の名称」
部内
ぶない [1] 【部内】
(1)官公庁・会社などの部の内部。
(2)その組織・機構の内部。
⇔部外
部内では
ぶない【部内では】
(with)in the department.→英和
政府部内 government circles.
部分
ぶぶん【部分】
a part;→英和
a portion.→英和
〜的な partial;→英和
local.→英和
〜的に partially;→英和
partly;→英和
locally.→英和
‖部分食《天》a partial eclipse.部分品 parts;accessories.
部分
ぶぶん [1] 【部分】
全体をいくつかに分けたものの一部。また,小分けしたもの。「―にこだわって全体を見ない」
部分け
ぶわけ [0][3] 【部分け】 (名)スル
同類のものにまとめて分けること。部類分け。
部分冠詞
ぶぶんかんし [4] 【部分冠詞】
フランス語などにみられる冠詞の一。数えられない名詞に付いて,その示す内容全体ではなく,その一部分が問題にされていることを表すもの。例えば,manger du pain(パンを食べる)の pain(パン)の前に付けられている du など。
部分切除
ぶぶんせつじょ [4] 【部分切除】
組織あるいは器官の一部を切除し,摘出する外科手術。
→全摘出
部分割
ぶぶんかつ [2] 【部分割】
動物の受精卵の卵割で,卵黄に妨げられて卵の一部分のみが分裂し,割球が完全に仕切られないもの。卵黄の多い端黄卵(魚類・鳥類など)や中黄卵(昆虫類など)でみられる。盤割と表割がある。局割。部分卵割。
⇔全割
部分否定
ぶぶんひてい [4] 【部分否定】
〔partial negation〕
文で,陳述内容の全体でなく,その一部の否定を表す形式。「必ずしも…ない」の類。
部分品
ぶぶんひん [0] 【部分品】
器具・機械などの一部分を構成する品。部品。パーツ。
部分均衡
ぶぶんきんこう [4] 【部分均衡】
ある経済の中のすべての市場についてではなく,その一部の市場だけについて均衡が成立すること。
部分均衡理論
ぶぶんきんこうりろん [8] 【部分均衡理論】
ある市場のみを対象として,その需要と供給の均衡を分析する理論。一般均衡理論が抽象的性格をもつのに対して,具体的であり実際問題に応用しやすい。イギリスのマーシャルらのケンブリッジ学派によって始められた。
→一般均衡理論
部分林
ぶぶんりん [2] 【部分林】
国有林野に契約によって国以外の者が造林し,その収益を国と造林者が分けあう林地。設定区部分林・旧慣部分林・学校部分林・各種記念部分林・その他部分林の五種がある。
部分的
ぶぶんてき [0] 【部分的】 (形動)
部分にだけかかわりのあるさま。一部分だけであるさま。「―な誤り」
部分的核実験禁止条約
ぶぶんてきかくじっけんきんしじょうやく 【部分的核実験禁止条約】
正式名称,大気圏内,宇宙空間および水中における核兵器実験を禁止する条約。アメリカ・イギリス・ソ連が署名,1963年発効。地下核実験は禁止されていない。また,フランス・中国は参加していない。
→核不拡散条約
部分蝕
ぶぶんしょく [2] 【部分食・部分蝕】
日食や月食で,日面または月面の一部分だけ欠けて見える現象。分食。
⇔皆既食
部分集合
ぶぶんしゅうごう [4] 【部分集合】
〔数〕 集合 � の要素がすべて集合 � の要素になっている時の,集合 � を � の部分集合という。
⇔全体集合
部分音
ぶぶんおん [2] 【部分音】
音響分析によって一つの音を多くの純音を成分とする複合音として表したときの,その各成分をいう。
→純音
部分食
ぶぶんしょく [2] 【部分食・部分蝕】
日食や月食で,日面または月面の一部分だけ欠けて見える現象。分食。
⇔皆既食
部別
ぶべつ [0] 【部別】 (名)スル
分類して分けること。部分け。
部厚
ぶあつ [0] 【分厚・部厚】 (形動)
かなりの厚みがあるさま。「―な本」
部厚い
ぶあつ・い [0][3] 【分厚い・部厚い】 (形)[文]ク ぶあつ・し
(本・板など平らなものに)かなりの厚みがある。「―・い封書」「―・い唇」
[派生] ――さ(名)
部品
ぶひん【部品】
parts.
部品
ぶひん [0] 【部品】
「部分品」の略。「ラジオの―」
部員
ぶいん [0][1] 【部員】
部に属する部長以外の人・職員。
部員
ぶいん【部員】
a member;→英和
the staff (全体).→英和
部外
ぶがい [1] 【部外】
ある組織の範囲外。関係のない外部。
⇔部内
「話を―にもらす」「―秘」「―者」
部外者
ぶがいしゃ【部外者】
an outsider.→英和
部室
ぶしつ【部室】
a clubroom;a clubhouse (更衣室).→英和
部室
ぶしつ [0] 【部室】
クラブなどの部の部屋。
部将
ぶしょう [0][1] 【部将】
一部隊の長。
部局
ぶきょく [1] 【部局】
官庁や企業などの内部で,事務を分担する局・部・課などの総称。
部局
ぶきょく【部局】
⇒部.
部屋
へや [2] 【部屋】
(1)家の内部を壁や建具で仕切った一画。人が起居し,物などを置くための空間。座敷。室。「子供―」「布団―」
(2)「相撲部屋」の略。
(3)殿中の女中の居間。局(ツボネ)。
(4)江戸時代,諸大名の江戸屋敷で,小者・人足などの詰め所。
部屋
へや【部屋】
a room.→英和
〜を借りる rent a room.→英和
‖部屋割り allocation of rooms.
部屋住み
へやずみ [0] 【部屋住み】
(1)まだ家督を相続しない嫡男。
(2)江戸時代,次男以下で家督を相続できないもの。曹司(ゾウシ)住み。部屋住まい。
部屋割
へやわり [0] 【部屋割(り)】 (名)スル
宿泊者の部屋の割り当てをすること。
部屋割り
へやわり [0] 【部屋割(り)】 (名)スル
宿泊者の部屋の割り当てをすること。
部屋子
へやご [0][2] 【部屋子】
(1)部屋住みの人。親がかりの子。曹司(ゾウシ)。
(2)江戸時代,大名屋敷の奥女中に仕えた召し使い。
(3)武家屋敷の奉公人の部屋に寄食している者。居候(イソウロウ)。
(4)江戸時代,歌舞伎で幹部俳優に預けられている身分の定まらない若い俳優。
部屋持
へやもち [0][4] 【部屋持(ち)】
〔「部屋持ち女郎」の略〕
自分の部屋を持っている遊女。吉原で,部屋を持たない回り女郎の上,座敷持ちの女郎の下に位する。
部屋持ち
へやもち [0][4] 【部屋持(ち)】
〔「部屋持ち女郎」の略〕
自分の部屋を持っている遊女。吉原で,部屋を持たない回り女郎の上,座敷持ちの女郎の下に位する。
部屋着
へやぎ [0][3] 【部屋着】
室内でくつろいだときに着る衣服の総称。
部屋衆
へやしゅう [2] 【部屋衆】
室町時代,毎夜交代で将軍の寝所で宿直した役。
部屋頭
へやがしら [3] 【部屋頭】
江戸時代,諸侯の江戸屋敷に出入りする小者・人足などの首(カシラ)。
部属
ぶぞく [0] 【部属】
部局に分けて所属させること。
部数
ぶすう [2] 【部数】
書物や雑誌など,出版物の数。続き物では,全体を一部としても数える。冊数。「発行―」
部数
ぶすう【部数】
the number of copies.発行部数 a circulation.→英和
部族
ぶぞく【部族】
a tribe.→英和
部族
ぶぞく [1] 【部族】
特定の地域内に居住し,共通の言語・文化などをもつ集団で,いわゆる未開・原始とされる小規模な集団。政治社会の進化の一段階をさすものとして用いられることもある。民族と同義で用いられることもある。
部曲
ぶきょく [1] 【部曲】
(1)中国,南北朝から隋唐時代にかけて,賤民より上位にあった一種の半自由人。居住・移動の自由はないが,奴婢と異なり売買の対象にはならない。女は客女という。
(2)「かきべ(部曲)」に同じ。
部曲
かきのたみ 【部曲・民部】
⇒かきべ(部曲)
部曲
かきべ [1] 【部曲・民部】
古代の部民(ベミン)のうち,豪族が私有した民の総称。一定の技術をもって各豪族に隷属していたものもいたが,大部分は農耕に従事していたとみられる。大化改新の後,ほとんどが公民とされた。かき。かきのたみ。ぶきょく。
部材
ぶざい [0] 【部材】
構造の一部となる材料。「建築―」
部民
べみん [0] 【部民】
大化前代,大和王権に服属する官人・人民の総称。大別すると,技術者集団である品部(シナベ),王権に服属した地方首長の領有民である子代(コシロ)・名代(ナシロ),中央の豪族の領有民である部曲(カキベ)に分類される。べのたみ。
→部(ベ)
部民
ぶみん 【部民】
⇒べみん(部民)
部民制
べみんせい [0] 【部民制】
大化前代の大和王権の基本的な支配方式。
→部(ベ)
部活
ぶかつ [0] 【部活】
〔「部活動」の略〕
野球部・美術部など,学生・生徒のクラブ活動。
部派仏教
ぶはぶっきょう [3] 【部派仏教】
釈迦の死後百年頃から数百年の間に成立した二〇の部派による仏教。初め保守的な上座部と進歩的な大衆部に分かれ,のちに前者の系統が一一部,後者の系統が九部となった。これら二〇の部派を小乗仏教というのは大乗仏教側からの批判的呼称。
部立て
ぶだて [0] 【部立て】
全体をいくつかの部類・部門に分けること。分類。特に,詩歌集などで四季・恋・雑などの部を分けること。
部署
ぶしょ【部署】
one's post;one's position.〜につく(ついている) take up (be at) one's post.
部署
ぶしょ [1] 【部署】 (名)スル
(1)自分の受け持ちとして定められた場所。また,割り当てられた役目。「―につく」
(2)役割を定めること。役目を割り当てること。「此の山頂は散兵陣地,右方の山陵が砲兵陣地と斯く―せられ/肉弾(忠温)」
部落
ぶらく [1] 【部落】
(1)比較的少数の家からなる地域的共同体。生産と生活をともにする農民の共同体的結合を基礎とした地縁団体として形成され,明治時代の市町村制施行以後市町村の下部機構として機能するようになった。
(2)
⇒被差別部落(ヒサベツブラク)
部落解放運動
ぶらくかいほううんどう [8][1][5] 【部落解放運動】
被差別部落出身者に対する社会的差別の解消を目指す社会運動。1922年(大正11)水平社の結成により全国的な運動に発展。
部費
ぶひ [0] 【部費】
学校や会社などの部の活動のために必要な費用。
部長
ぶちょう【部長】
the director[chief,head]of a department[division];→英和
a dean (大学学部の).→英和
<日本の一般的肩書> …部長 (Sales,Advertising) Manager;Manager,(Sales,Advertising) Dept.
部長
ぶちょう [0] 【部長】
(1)官庁や会社などで,部の事務を管理し,部下を監督する職。また,その職の人。
(2)クラブやチームをとりしきる人。「野球部の―」
部門
ぶもん【部門】
a section;→英和
a department;→英和
a branch;→英和
a class (部類).→英和
〜に別ける classify.→英和
部門
ぶもん [1][0] 【部門】
全体を大まかに分類したそれぞれ。「造船―」「―別売上」
部隊
ぶたい [1] 【部隊】
(1)軍隊の一組織。「上陸―」「落下傘―」
(2)共通する目的で,集団で行動する人々。「販売―」
部隊
ぶたい【部隊】
a force;→英和
a unit.→英和
⇒連隊,大隊.部隊長 a commander.→英和
部面
ぶめん [1] 【部面】
全体をいくつかに分けたうちの一方面。部分。「経済の―から見ると…」
部領
ことり 【部領】
〔「こととり(事執り)」の転〕
(1)一部族の長。「粟田細目臣(ホソメノオミ)をさきの―とす/日本書紀(推古訓)」
(2)奈良・平安時代,春宮(トウグウ)坊の帯刀先生(タチハキセンジヨウ)に次ぐ職。衛門尉(エモンノジヨウ)が兼任し,帯刀陣で事務を執った。
(3)頭(カシラ)だつ人。頭目。「くぐつの―/枕草子(八四・能因本)」
部領使ひ
ことりづかい 【部領使ひ】
(1)就役地などに向かう兵士・役夫の引率や,物資輸送にあたった役。特に,防人(サキモリ)を引率して輸送した国司の官人。
(2)七月の相撲(スマイ)の節会(セチエ)に,力士を召し出すため,近衛府の官人から選ばれて朝廷から諸国に出された使者。
部類
ぶるい【部類】
a class;→英和
a group;→英和
a category.→英和
〜に入れる classify[group] <a thing with> .→英和
部類
ぶるい [0][1] 【部類】
(1)種類によって分けたときの一つ一つ。種類による区別。「あの青年などはまだましな―に入る」
(2)仲間。一族。「―五人同じく切る/古事談 4」
部類分け
ぶるいわけ [0] 【部類分け】
部類によって分けること。分類。
部首
ぶしゅ [1] 【部首】
字書で,漢字配列の目安となる漢字の各部の共通部分。偏・冠・旁(ツクリ)など。
部首索引
ぶしゅさくいん [3] 【部首索引】
漢字を部首によって引けるように,部首を画数順に配列した索引。
郭
くるわ [0] 【曲輪・郭・廓】
(1)城壁や堀,自然の崖や川などで仕切った城・館内の区画。
(2)周囲を囲いで限られ,遊女屋が集まっている地帯。遊郭。遊里。さと。
郭
かく クワク [1] 【郭】
(1)城,とりで,都などのかこい。くるわ。
(2)遊里。花街。いろまち。くるわ。
郭住まい
くるわずまい [4] 【郭住まい】
遊郭に住むこと。遊女としての生活。
郭公
かっこう クワク― [1] 【郭公】
カッコウ目カッコウ科の鳥。全長35センチメートル内外で,翼と尾が長い。背面は灰色,腹面は白で細い不規則な黒の横しまがある。日本には夏鳥として渡来する。開けた林や草原にすみ,カッコー,カッコーと鳴く。自分で巣を作らず,ホオジロやモズなどの巣に産卵し,ひなはその巣の親に養われる。閑古鳥(カンコドリ)。呼子鳥(ヨブコドリ)。合法鳥(ガツポウドリ)。[季]夏。
〔平安時代以来,ホトトギスに「郭公」の字を当てることがある〕
郭公
かっこう【郭公】
《鳥》a cuckoo.→英和
郭内
かくない クワク― [2] 【郭内・廓内】
(1)くるわの中。遊郭の中。
(2)ある一定区域の中。
⇔郭外
郭勤め
くるわづとめ [4] 【郭勤め】
遊郭で働くこと。また,その人。遊女。
郭四筋
くるわよすじ 【郭四筋】
〔四筋の町並みでできていたことから〕
大坂新町の遊郭。
郭外
かくがい クワクグワイ [2] 【郭外・廓外】
(1)くるわのそと。
(2)囲いのそと。
⇔郭内
郭大
かくだい クワク― [0] 【郭大・廓大】 (名)スル
(1)「拡大(カクダイ)」に同じ。
(2)ひろがっていて大きいこと。「頭蓋の―を以てすれば/真善美日本人(雪嶺)」
郭子儀
かくしぎ クワク― 【郭子儀】
(697-781) 中国,唐の武将。諡(オクリナ)は忠武。朔方節度使となり,李光弼(リコウヒツ)とともに安史の乱を鎮定,のち吐蕃(トバン)の侵入を退けた。太尉中書令となる。
郭守敬
かくしゅけい クワク― 【郭守敬】
(1231-1316) 中国,元の天文学者・数学者。自ら考案した観測器械による実測に基づいて,中国の暦法上最も正確な暦「授時暦」を作る。
郭巨
かくきょ クワク― 【郭巨】
中国,後漢の人。二十四孝の一人。家が貧しく老母が減食するのをみて,一子を埋めようと穴を掘ったところ黄金が出て,その上に「天,孝子郭巨に賜う」と書いてあったという。
郭松齢
かくしょうれい クワク― 【郭松齢】
(1884-1925) 中華民国の軍人。瀋陽県の人。張作霖(チヨウサクリン)に従い奉天軍内で軍官派を結成。のち張作霖に叛したが敗北,銃殺された。クオ=ソンリン。
郭様
くるわよう 【郭様】
遊里の風俗。遊里風。郭風。
郭沙汰
くるわざた 【郭沙汰】
遊郭での評判・うわさ。「これは傾城の不心中。差合ひ繰らぬ―/浄瑠璃・吉野忠信」
郭沫若
かくまつじゃく クワク― 【郭沫若】
(1892-1978) 中国の文学者・歴史家。本名,開貞。日本留学中にロマン主義の詩人として出発。のち革命文学派に転じる。1928年,日本に亡命するが,盧溝橋(ロコウキヨウ)事件の直後,脱出し抗日統一戦線に参加。中華人民共和国成立後は科学院院長ほかの要職についた。詩集「女神」,戯曲「屈原」など。クオ=モールオ。
郭煕
かくき クワク― 【郭煕】
中国北宋の画家。宋初の李成に私淑し,北方系山水画の様式を確立。「林泉高致」を著し,山水画の基本形式である三遠の法則を確立。生没年未詳。
郭璞
かくはく クワク― 【郭璞】
(276-324) 中国,東晋(トウシン)の卜筮(ボクゼイ)家・文人。字(アザナ)は景純。著作は「爾雅(ジガ)注」「山海経注」「楚辞注」など古典の注釈が多い。詩賦に長じ,「江賦」「南都賦」,特に「遊仙詩十四首」が傑作とされる。
郭者
くるわもの [0] 【郭者】
遊郭で働いている者。
郭言葉
くるわことば [4] 【郭言葉】
江戸時代,遊里で用いられた特殊な言葉。遊女が用いた「わちき(私)」「ありんす(あります)」の類や,「新造(シンゾ)」「初会」「お茶を挽(ヒ)く」などの用語をいう。里言葉。里訛(ナマ)り。遊里語。
郭通い
くるわがよい [4] 【郭通い】
遊郭へたびたび遊びに行くこと。悪所がよい。
郭隗
かっかい クワククワイ 【郭隗】
⇒かくかい(郭隗)
郭隗
かくかい クワククワイ 【郭隗】
中国,戦国時代の政治家。燕の昭王が人材を求めた時にこたえた「まず隗より始めよ」の言で有名。生没年未詳。かっかい。
→隗より始めよ
郵
ゆう イウ 【郵】
文書などを取りつぐ宿駅。「―を置て命を伝る/太平記 13」
郵亭
ゆうてい イウ― [0] 【郵亭】
飛脚の発着所。うまつぎ。駅逓(エキテイ)。
郵便
ゆうびん イウ― [0] 【郵便】
(1)信書やその他郵便法によって定められた物を国内外に送達する通信制度。日本では,従来の飛脚にかわって,前島密(ヒソカ)の提案により1871年(明治4)国営事業として発足。
(2)「郵便物」の略。
郵便
ゆうびん【郵便】
<米> mail;→英和
<英> post.→英和
〜の postal <service> .→英和
〜で by mail[post].〜を出す mail[post] <a letter> .‖郵便かばん <米> a mailbag; <英> a postbag.郵便為替 <米> a money[ <英> postal]order.郵便切手 a postage stamp.郵便局 a post office.郵便局員 a post-office clerk; <米> a mail(ing) clerk.郵便局長 a postmaster.郵便貯金 post-office savings.郵便配達人 a postman; <米> a mailman.郵便はがき a postcard; <米> a postal card.郵便箱 <米> a mailbox; <英> a postbox;a pillar box (円柱形の);a letter box (受箱).郵便番号 <米> a zip code; <英> a postcode[postal code].(第一種)郵便物 (first-class) mail[postal]matter.郵便料金 postage;postal charges.
郵便ポスト
ゆうびんポスト イウ― [5] 【郵便―】
⇒ポスト
郵便切手
ゆうびんきって イウ― [5] 【郵便切手】
郵便物にはり,郵便料を納付したことを証する政府発行の証票。切手。
郵便区
ゆうびんく イウ― [3] 【郵便区】
郵便物集配の便宜上定められた土地の区画。
郵便受け
ゆうびんうけ イウ― [3] 【郵便受け】
郵便配達物を受け取るために家の入り口に設ける箱。ポスト。
郵便報知新聞
ゆうびんほうちしんぶん イウビンホウチ― 【郵便報知新聞】
1872年(明治5),前島密(ヒソカ)らが創刊した日刊新聞。矢野竜渓・犬養毅・尾崎行雄らを記者に迎え,改進党擁護の論陣を張った。94年,名称を報知新聞と変更,大正時代を通じて東京を代表する新聞であった。
郵便局
ゆうびんきょく イウ― [3] 【郵便局】
郵政事業の現業事務を行う郵政省の機関。普通郵便局・特定郵便局・簡易郵便局に大別される。
郵便差し出し箱
ゆうびんさしだしばこ イウ― [8] 【郵便差(し)出し箱】
⇒ポスト(1)
郵便差出し箱
ゆうびんさしだしばこ イウ― [8] 【郵便差(し)出し箱】
⇒ポスト(1)
郵便年金
ゆうびんねんきん イウ― [5] 【郵便年金】
郵政省が所管する国営の年金保険。任意加入で,郵便局で扱う。
郵便振替
ゆうびんふりかえ イウ―カヘ [5] 【郵便振替】
郵便振替口座を地方貯金局に開設し,郵便局を通じて,現金を移動させないで帳簿上の振替によって金銭の受け払いを行う制度。振替貯金。
郵便料金
ゆうびんりょうきん イウ―レウ― [5] 【郵便料金】
郵便物を送る者が納付する料金。
郵便書簡
ゆうびんしょかん イウ― [5] 【郵便書簡】
定形郵便物の最低料金と同額の郵便料金を表す証票が印刷してある官製の封筒兼用便箋(ビンセン)。通信文を書いて折り畳み,封をして使用する。ミニ-レター。
郵便法
ゆうびんほう イウ―ハフ 【郵便法】
郵便事業に関する基本的事項を定めた法律。郵便物の種類・料金・取り扱い,郵便料金の納付・還付,損害賠償などを規定し,国による郵便事業の独占,郵便物に関する検閲の禁止や信書の秘密の確保を定める。1900年制定の旧郵便法に代わり,47年(昭和22)制定。
郵便為替
ゆうびんがわせ イウ―ガハセ [5] 【郵便為替】
郵便局の為替によって送金する方法。普通為替・電信為替・定額小為替の三種類がある。
郵便為替証書
ゆうびんかわせしょうしょ イウ―カハセ― [8] 【郵便為替証書】
郵便為替による送金の際,現金に代わって用いられる証書。普通・電信の二種がある。為替証書。
郵便物
ゆうびんぶつ イウ― [3] 【郵便物】
郵便法により取り扱いを定められた,信書その他の物。通常郵便物と小包郵便物・特殊取扱郵便物に区別される。
郵便番号
ゆうびんばんごう イウ―ガウ [5] 【郵便番号】
郵便作業合理化のために郵便物の集配区域ごとにつけられた番号。日本では1968年(昭和43)から実施。
郵便禁制品
ゆうびんきんせいひん イウ― [0] 【郵便禁制品】
郵便物として差し出すことを禁止されているもの。爆発物・毒薬・病原体など。
郵便私書箱
ゆうびんししょばこ イウ― [6] 【郵便私書箱】
郵便局に設置されている受取人専用の郵便受け箱。郵便局長に申請し,有料。
郵便箱
ゆうびんばこ イウ― [3] 【郵便箱】
(1)郵便受け。
(2)ポスト。
郵便脚夫
ゆうびんきゃくふ イウ― [5] 【郵便脚夫】
郵便集配人の旧称。
郵便葉書
ゆうびんはがき イウ― [5] 【郵便葉書】
郵便料金を示す証票をそなえ,第二種郵便として郵政大臣が規格を定めて発行する通信用紙。これを基準とした私製のものも許される。通常葉書・往復葉書・小包葉書・年賀葉書の種類がある。
郵便行嚢
ゆうびんこうのう イウ―カウナウ [5] 【郵便行嚢】
「郵袋(ユウタイ)」に同じ。
郵便貯金
ゆうびんちょきん イウ― [5] 【郵便貯金】
郵便局で取り扱う国営の貯金事業。通常貯金・積立貯金・定額貯金・定期貯金・住宅積立貯金などがある。
郵便配達
ゆうびんはいたつ イウ― [5] 【郵便配達】
郵便物を配達すること。また,配達する人。
郵便集配人
ゆうびんしゅうはいにん イウ―シフハイ― [0] 【郵便集配人】
郵便物の取り集め,配達をする人。郵便配達人。
郵信
ゆうしん イウ― [0] 【郵信】
郵便による音信。
郵券
ゆうけん イウ― [0] 【郵券】
郵便切手のこと。
郵政
ゆうせい イウ― [0][1] 【郵政】
郵便・郵便貯金など郵政省が管理する行政。
郵政大学校
ゆうせいだいがっこう イウ―ダイガクカウ 【郵政大学校】
郵政省の職員に対し,郵政行政に必要な訓練を行う郵政省の付属機関。所在地は東京都国立市。
郵政大臣
ゆうせいだいじん イウ― [5] 【郵政大臣】
郵政省の長である国務大臣。郵政相。
郵政局
ゆうせいきょく イウ― [3] 【郵政局】
郵政省の地方機関。郵政省の指示に従い郵便局に対する指示・監督にあたる。
郵政省
ゆうせいしょう イウ―シヤウ [3] 【郵政省】
国の行政機関の一。郵便・郵便貯金・郵便為替・郵便振替・簡易生命保険・郵便年金などの事業および電気通信に関する事務を取り扱う。1949年(昭和24)設置。郵務局・貯金局・簡易保険局・電波監理局などがあり,地方機関として地方郵政監察局・地方郵政局および地方電波監理局などのほか,末端機構として郵便局がある。
郵政省
ゆうせい【郵政省(大臣)】
the Ministry (Minister) of Posts and Telecommunications.
郵書
ゆうしょ イウ― [1][0] 【郵書】
郵便で送る書状。
郵税
ゆうぜい イウ― [0] 【郵税】
〔「郵便税」の略〕
郵便料金の旧称。
郵税
ゆうぜい【郵税】
postage.→英和
郵税不足(無料,未納,前払い) postage due (free,unpaid,prepaid).
郵船
ゆうせん イウ― [0] 【郵船】
(1)郵便物を運ぶ船。郵便船。
(2)一定の宿駅と宿駅の間を通う船。定期の運送船。「渡口の―は風定(シズ)まつて出づ/和漢朗詠(雑)」
郵船
ゆうせん【郵船】
a mail steamer.郵船会社 a mail steamship company.
郵袋
ゆうたい イウ― [0] 【郵袋】
郵便物を入れて輸送するための袋。旧称,行嚢(コウノウ)。
郵貯
ゆうちょ イウ― [1] 【郵貯】
「郵便貯金」の略。
郵趣
ゆうしゅ イウ― [1] 【郵趣】
郵便切手と切手に関するものを収集する趣味。
郵趣家
ゆうしゅか イウ― [0] 【郵趣家】
フィラテリスト。
郵送
ゆうそう イウ― 【郵送】 (名)スル
郵便で送ること。「申込書を―する」「―料」
郵送する
ゆうそう【郵送する】
post;→英和
<米> mail;→英和
send by mail[post].郵送料 postage.→英和
郵駅
ゆうえき イウ― [0] 【郵駅】
古代の宿場。駅家。うまや。
郷
きょう キヤウ [1] 【郷】
ふるさと。故郷。
郷
ごう【郷】
a village.→英和
郷に入っては郷に従え When in Rome do as the Romans do.
郷
ごう ガウ [1] 【郷】
(1)いなか。里。「白川―」
(2)律令制で,地方行政における社会組織の単位。
→郷里制
(3)昔の,数村を合わせた呼び名。
郷
ごう ガウ 【郷】
姓氏の一。
郷ノ浦
ごうのうら ガウノウラ 【郷ノ浦】
長崎県壱岐郡,壱岐南西部の町。玄界灘での漁業,半城(ハンセイ)湾での真珠養殖を行う。海岸や岳ノ辻は,壱岐対馬国定公園に属す。
郷人
きょうじん キヤウ― [0] 【郷人】
(1)ふるさとの人。同郷の人。郷党。
(2)村人。土地の人。
郷信
きょうしん キヤウ― [0] 【郷信】
故郷からの便り。また故郷への便り。郷書。
郷倉
ごうぐら ガウ― [0] 【郷倉・郷蔵】
江戸時代,郷村に設置された共同の倉庫。年貢米の一時的な保管倉庫で,のちには備荒用の穀物の貯蔵倉としても利用された。
郷党
きょうとう キヤウタウ [0] 【郷党】
その人のふるさと。また,ふるさとに住む人々。「―の鬼才といはれた/山月記(敦)」
郷兵
きょうへい キヤウ― [0] 【郷兵】
その土地の民間人を集めて訓練し,その地を防衛する兵としたもの。
郷勇
きょうゆう キヤウ― [0] 【郷勇】
中国,清代末に地方官僚や郷紳が集めた臨時の軍隊。白蓮(ビヤクレン)教徒の乱に活用され,太平天国鎮圧の主力となった。
郷原
きょうげん キヤウ― [0] 【郷原・郷愿】
〔「愿」はまじめくさった人の意〕
郷中の評判を得ようと徳人のように振る舞う者。
郷友
きょうゆう キヤウイウ [0] 【郷友】
ふるさとの友。同郷の友。
郷国
きょうこく キヤウ― [0] 【郷国】
ふるさと。郷里。故郷。
郷土
きょうど【郷土】
one's native district;one's (old) home.‖郷土愛 love for one's home country.郷土芸能 folk entertainment.郷土史 a local history.郷土色(豊かな) (rich in) local color.
郷土
きょうど キヤウ― [1] 【郷土】
(1)自分の生まれ育った土地。郷里。故郷。ふるさと。「わが―の誇り」「―史」「―愛」
(2)ある地方・土地。「―文化」
郷土教育
きょうどきょういく キヤウ―ケウ― [4] 【郷土教育】
郷土を愛し積極的に奉仕する人間を形成することを目的として,郷土を教材として行う教育。昭和初期に盛行。
郷土文学
きょうどぶんがく キヤウ― [4] 【郷土文学】
(1)作者がその郷土に取材した地方色豊かな文学。地方文学。
(2)一地方の住民,あるいは民族の間で生まれた,民謡や伝説などの称。
郷土料理
きょうどりょうり キヤウ―レウ― [4] 【郷土料理】
ある地方特有の素材や調理法による料理。
郷土玩具
きょうどがんぐ キヤウ―グワン― [4] 【郷土玩具】
その土地の風俗や伝説などをもとに作られた玩具。その土地特産の玩具。
郷土色
きょうどしょく キヤウ― [3] 【郷土色】
ある地方にみられる自然・人情・民俗などの特色。地方色。ローカル-カラー。「―豊かな芸能」
郷土芸能
きょうどげいのう キヤウ― [4] 【郷土芸能】
中央の舞台芸能に対し,地方の祭礼や行事などで行われる芸能の総称。
→民俗芸能
郷土芸術
きょうどげいじゅつ キヤウ― [4] 【郷土芸術】
(1)ある地方に伝統的に育成された芸術。
(2)その地方の風土・人物などを反映した芸術。二〇世紀初頭ドイツで唱えられた地方色を重視する芸術主張。
郷土誌
きょうどし キヤウ― [3] 【郷土誌】
その地方の地理・歴史・社会・生活・民間伝承などの記録や研究をまとめた書物。
郷塾
きょうじゅく キヤウ― [0] 【郷塾】
村里にある学校。村塾。
郷士
ごうし ガウ― [1] 【郷士】
江戸時代,農村に居住した武士。また,由緒ある旧家や名字帯刀を許された有力農民を指すこともある。後期には献金によって郷士となる者が多くなった。郷侍。金納郷士。
郷学
きょうがく キヤウ― [0] 【郷学】
⇒ごうがく(郷学)
郷学
ごうがく ガウ― [0] 【郷学】
(1)村里の学校。
(2)
⇒郷校(ゴウコウ)
郷家
ごうか ガウ― [1] 【郷家】
いなかの家。さとの家。
郷帳
ごうちょう ガウチヤウ [0] 【郷帳】
江戸時代の地方(ジカタ)三帳の一。村ごとの石高・反(タン)別とこれにかかる本途物成・小物成・高掛物(タカガカリモノ),定納の運上・冥加などを記した帳簿。取箇(トリカ)郷帳。成箇(ナリカ)郷帳。
郷愁
きょうしゅう【郷愁】
homesickness;→英和
<feel> nostalgia <for> .→英和
郷愁
きょうしゅう キヤウシウ [0] 【郷愁】
(1)故郷を離れている人が故郷をなつかしく感じる気持ち。ノスタルジア。「―を覚える」
(2)古いものをなつかしむ気持ち。
郷愿
きょうげん キヤウ― [0] 【郷原・郷愿】
〔「愿」はまじめくさった人の意〕
郷中の評判を得ようと徳人のように振る舞う者。
郷戸
ごうこ ガウ― [1] 【郷戸】
律令制で,戸籍編成上の戸。五〇戸で一里(郷)を構成し,班田や租税賦課の基礎単位とされた。一郷戸の規模は大小さまざまであるが,普通二〜三の小家族(房戸)から成る。
→房戸(ボウコ)
郷挙里選
きょうきょりせん キヤウキヨ― 【郷挙里選】
中国,前漢の武帝のときに制定され,後漢に継承された官吏採用方法。郷里における人物批評をもとに,才能や徳行のある者を地方長官が官吏に推薦するもの。
郷曲
きょうきょく キヤウ― [0] 【郷曲】
むらざと。かたいなか。郷邑(キヨウユウ)。
郷書
きょうしょ キヤウ― [1] 【郷書】
「郷信(キヨウシン)」に同じ。「―を認む/日乗(荷風)」
郷村
ごうそん ガウ― [0] 【郷村】
(1)むらざと。里。
(2)室町時代,有力農民を中心に形成されてきた自治的組織をもつ村落の連合体。江戸時代には封建支配のための行政機構となった。惣(ソウ)。惣村。
郷校
きょうこう キヤウカウ [0] 【郷校】
(1)村里の学校。
(2)中国,周代の学制で郷に置かれた小学。庠序(シヨウジヨ)。郷学。
郷校
ごうこう ガウカウ [1][0] 【郷校】
江戸時代,藩や代官によって設けられた教育機関。藩校の分校的な性格のものと庶民教育を目的としたものとがあった。岡山藩の閑谷学校,摂津平野の含翠堂,美作久世代官の典学館など。郷学。
郷民
きょうみん キヤウ― [0] 【郷民】
「ごうみん(郷民)」に同じ。
郷民
ごうみん ガウ― [0] 【郷民】
さとに住む人。村民。きょうみん。
郷社
ごうしゃ ガウ― [1] 【郷社】
旧社格の一。県社の下,村社の上に位置づけられ,地方官の管理下にあって奉幣を受けた。
郷紳
ごうしん ガウ― [0] 【郷紳】
(1)地方に住む紳士。きょうしん。
(2)「ジェントリ」に同じ。
郷紳
きょうしん キヤウ― [0] 【郷紳】
中国,近世における社会階層の一。明・清代では退職官僚や科挙合格者などの郷村にいる者をいい,身分的に一般庶民と区別され,その地方における政治的・社会的影響力は大きかった。
郷義弘
ごうよしひろ ガウ― 【郷義弘】
鎌倉末期の刀工。正宗十哲の一人と伝え,江戸時代,吉光・正宗と並び三作と呼ばれたが,在銘刀は一振りもない。生没年未詳。
郷蔵
ごうぐら ガウ― [0] 【郷倉・郷蔵】
江戸時代,郷村に設置された共同の倉庫。年貢米の一時的な保管倉庫で,のちには備荒用の穀物の貯蔵倉としても利用された。
郷試
きょうし キヤウ― [1] 【郷試】
中国の科挙の制における第一段階の試験。三年に一回各省都で行われ,これに及第すると挙人となる。元代以後の呼称。
郷誠之助
ごうせいのすけ ガウ― 【郷誠之助】
(1865-1942) 実業家。岐阜県生まれ。貴族院議員。東京株式取引所理事長・日本商工会議所会頭などを歴任,財界に重きをなした。
郷貢
きょうこう キヤウ― [0] 【郷貢】
中国,唐代の科挙において,士を選ぶのに学校から選抜するのでなく,州県の長官の選抜によって採った者。「―進士」「―郎」
郷貫
きょうかん キヤウクワン [0] 【郷貫】
〔「貫」は戸籍の意〕
郷里の戸籍。また,故郷。
郷邑
きょうゆう キヤウイフ [0] 【郷邑】
村里。むら。
郷里
きょうり キヤウ― [1] 【郷里】
(1)自分の生まれ育った所。故郷。ふるさと。
(2)むらざと。いなか。
郷里
きょうり【郷里】
one's home[birthplace,native country,native town].〜へ帰る(手紙を出す) go (write) home.
郷里制
ごうりせい ガウリ― [0] 【郷里制】
律令制で,715年から740年頃まで行われた地方行政制度。国郡里制における五〇戸一里の里を郷と改め,その下に二〜三の里を置いたもの。740年頃里は廃止され,郷制に移行。
→国郡里制
郷鎮企業
ごうちんきぎょう ガウチンキゲフ [5] 【郷鎮企業】
中国の郷(村)と鎮(町)における中小企業。人民公社時代には社隊企業と呼ばれたもので,人民公社廃止後に郷鎮企業と改称。村営,私営などさまざまな形態を持ち,市場経済化のなかで飛躍的に発展。
郷長
ごうちょう ガウチヤウ [0][1] 【郷長】
律令制で,郡司の下にあって郷を管理した者。715年の郷里制施行によって,従来の里長が改称されたもの。郷司。さとおさ。
→里長
郷関
きょうかん キヤウクワン [0] 【郷関】
故郷と他国との境。また,ふるさと。故郷。「青雲の志を抱いて―を出る」
郷閭
きょうりょ キヤウ― [1] 【郷閭】
〔「閭」は門の意〕
郷里。
郷音
きょうおん キヤウ― [0] 【郷音】
(1)自分の郷里の方言。お国ことば。きょういん。
(2)郷里からの便り。郷信。
都
と【都】
the Metropolis.〜の metropolitan.→英和
‖都知事 the Metropolitan Governor.都庁 the Metropolitan Government (Office: 建物).
都
と [1] 【都】
(1)みやこ。
(2)地方公共団体の一。東京都がこれにあたる。
→都道府県
(3)「東京都」の略。「―の方針」「―条例」
都
みやこ [0] 【都】
〔宮処(ミヤコ)の意〕
(1)皇居のある所。「奈良の―」「京都から東京に―を移す」
(2)首府。首都。
(3)政治・経済・文化の中心としてにぎやかな所。都会。あることが盛んであったり特徴であったりする都会。「花の―」「水の―ベニス」
都
みやこ【都】
the capital (首都);→英和
[都市]a city;→英和
a town.→英和
都々逸
どどいつ [2] 【都々逸・都都一】
俗曲の一。天保・嘉永年間(1830-1854)に流行。源流は「よしこの節」。「どどいつどいどい」とはやすようになって「どどいつ節」と呼ばれたが,都々逸坊扇歌が節回しを完成し,しゃれた歌詞を即興で作って唄い,評判となったので「都々逸」などの字があてられた。多く男女間の情を七・七・七・五調にまとめ,三味線の伴奏で唄われる。
都々逸
どどいつ【都々逸】
a Japanese limerick.
都々逸坊扇歌
どどいつぼうせんか ドドイツバウ― 【都々逸坊扇歌】
(1796?-1852) 俗曲都々逸の完成者。本名岡福次郎。常陸(ヒタチ)の人。幼時に失明。江戸に出て船遊亭扇橋に師事。寄席の客になぞの題を出させ,その解を即興で都々逸節の歌詞に作り,独特の節回しで唄って名声を博した。後年,風刺よみ込みで幕府ににらまれ,生国に帰住。
都の花
みやこのはな 【都の花】
文芸雑誌。山田美妙を編集主幹として1888年(明治21)創刊,93年廃刊。明治二十年代の商業文芸誌の中心をなす。
都の錦
みやこのにしき 【都の錦】
(1675-?) 江戸中期の浮世草子作者。大坂の人。本名は宍戸与一。字(アザナ)は光風。武家の出。先行の草子類の翻案が多い。「元禄太平記」で西鶴を批判。他に「沖津白波」「当世知恵鑑」など。
都びる
みやこ・びる [4] 【都びる】 (動バ上一)[文]バ上二 みやこ・ぶ
〔「都」に接尾語「ぶ」が付いて動詞化した語〕
都らしくなる。都ふうになる。「―・びた人々」「今都引き―・びにけり/万葉 312」
都をどり
みやこおどり 【都をどり】
京都祇園(ギオン)の芸妓により,甲部歌舞練場で四月一日から三〇日まで行われる催し。1872年(明治5)に始まる。[季]春。
都バス
とバス [0] 【都―】
「都営バス」の略。
都一中
みやこいっちゅう 【都一中】
(初世)(1650-1724) 一中節の家元。京都の人。本名は恵俊。東本願寺派僧侶の出。角太夫節を学んでのち一中節を創始。初め須賀千朴を名乗り,のち都一中と称す。京都のほか,江戸の市村座にも出演して好評をえた。助六心中の語りが有名。都太夫一中。
都下
とか [1] 【都下】
(1)みやこの中。都市の中。「―の浮華を学び/文明論之概略(諭吉)」
(2)東京都の管轄する地域。「―全域」
(3)東京都内で,二三区を除く市町村。「―西多摩郡」
都下の
とか【都下の】
in Tokyo;in the metropolitan area.
都井岬
といみさき トヰ― 【都井岬】
宮崎県の最南端,志布志湾東端にある岬。ソテツの自生地,岬馬や野猿の生息地。
都人
みやこびと [3] 【都人】
都に住んでいる人。都の人。
都人
とじん [1] 【都人】
みやこの人。都会に住む人。
都人士
とじんし [2] 【都人士】
都会に住んでいる人。都会人。
都会
とかい [0] 【都会】
(1)人々が多く集まり住んで,商工業や文化の発達した土地。みやこ。都市。「―へ出て働く」「―生活」「大―」
(2)「都議会」の略。「―議員」
都会
とかい【都会】
a city;→英和
a town.→英和
〜の city;urban.→英和
〜化する urbanize.→英和
〜育ちの city-[town-]bred.‖都会人 a townsman;city people.都会生活 city[town,urban]life.
都会
とかい【都会(議員)】
(a member of) the Metropolitan Assembly.
都会人
とかいじん [2] 【都会人】
都会に住み慣れている人。都会的なセンスをもっている人。
都会病
とかいびょう [0] 【都会病】
(1)都会に特有の生活的条件によって起こる健康障害。公害による病気,神経衰弱など。
(2)地方に住んでいる人が都会生活にあこがれる傾向。
都会的
とかいてき [0] 【都会的】 (形動)
都会に見られるように,洗練された傾向があるさま。「―なセンス」
都俗
とぞく [1] 【都俗】
都会の風俗。都市の習俗。
都入り
みやこいり [0] 【都入り】
都に入ること。入京。
都内
とない [1] 【都内】
(1)みやこのなか。
(2)東京都の行政区域内。特に,二三区内。
都卒
とそつ [1] 【兜率・都卒】
〔梵 Tusita の音訳〕
〔仏〕「兜率天」の略。
都合
つごう【都合】
circumstances (事情);convenience (便宜);→英和
(an) opportunity (機会);→英和
arrangement(s) (繰合せ).→英和
〜する[繰り合わせる]arrange;→英和
manage;→英和
[計らう]see <to it that…> ;→英和
[調達]find;→英和
raise <money> ;→英和
accommodate.→英和
〜が良い be convenient <to> ;be all right[ <話> OK] <with> ;suit <a person> .→英和
〜が悪い be inconvenient;have a previous engagement (先約).〜よく fortunately;favorably;smoothly;→英和
nicely;→英和
well.→英和
〜のつき次第 as soon as one can.〜により for some reasons.‖ご都合主義 opportunism.
都合
つごう 【都合】
■一■ [0] (名)スル
〔「都」はすべて,の意〕
(1)物事をするに当たっての事情。具合。「明日は―が悪い」「―よくバスが来る」
(2)物事をすることのできない事情。さしさわり。さしつかえ。「―があって行けない」
(3)やりくりすること。工面すること。「旅費を―する」「―をつけて出席する」
■二■ [1] (副)
合計。総計。全部で。「―百人になる」「―いくらでしょう」
都合次第
つごうしだい [4] 【都合次第】
事情いかんによること。「―では行けない」
都営
とえい [0] 【都営】
東京都の経営。「―バス」「―住宅」
都営の
とえい【都営の】
metropolitan <bus> .→英和
都営住宅 houses under metropolitan management.
都営地下鉄
とえいちかてつ 【都営地下鉄】
東京都交通局の運営する地下鉄。鉄道営業キロ68.1キロメートル。浅草線・三田線・新宿線・一二号線よりなる。
都城
みやこのじょう ミヤコノジヤウ 【都城】
宮崎県南西部の市。都城盆地の商業・交通の中心。島津氏発祥の地で,江戸時代には薩摩藩支藩が置かれた。
都城
とじょう [1] 【都城】
城郭をめぐらした都市。
〔本来,中国の長安・洛陽のような城郭に囲まれた都市をいう〕
都塵
とじん [0] 【都塵】
都会の雑踏。都会のわずらわしさ。「―を避けて山村に引きこもる」
都大路
みやこおおじ [4] 【都大路】
都の広い路。人々の往来の激しい都の大路。
都守
つうす [1] 【都寺・都守】
〔仏〕
〔「都監寺(ツカンス)」の略〕
禅宗寺院で住持の下にあって,事務関係を監督・統括する最高位の役職。
都察院
とさついん 【都察院】
中国,明・清代に置かれた政務監察機関。御史台(ギヨシダイ)に代えて,1382年に設置。官吏の不正違反行為を弾劾し,重大な刑案を審議した。
都寺
つうす [1] 【都寺・都守】
〔仏〕
〔「都監寺(ツカンス)」の略〕
禅宗寺院で住持の下にあって,事務関係を監督・統括する最高位の役職。
都尉
とい [1] 【都尉】
左右馬寮(メリヨウ)の允(ジヨウ)の唐名。
都山流
とざんりゅう 【都山流】
尺八の流派の一。1896年(明治29),中尾都山が創始。
都市
とし [1] 【都市】
(1)繁華な都会。人口が集中する地域。
(2)人間・金融・情報などの集中により,近代資本主義社会を形成する中核的役割を担う地域。
(3)人口を集中させる機能や施設を計画的に一定の空間に集めたところ。「研究学園―」
都市
とし【都市】
a city;→英和
a town.→英和
‖都市化 urbanization.都市ガス city gas.都市間の intercity;interurban.都市計画 city[town]planning.都市国家 a city-state.都市対抗の intercity <baseball championship series> .
都市ガス
としガス [0][3] 【都市―】
ガス管を敷設して各戸に供給する燃料用ガス。天然ガスや液化石油ガスなどが用いられる。
都市公園
としこうえん [3] 【都市公園】
(1)都市内にあり,市民の休養・運動に供する公園または緑地。
(2)地方自治体が都市計画区域内に設置し,都市公園法に定められる公園または緑地。
都市再開発
としさいかいはつ [5][1][3] 【都市再開発】
既成市街地において,都市機能の衰退した地区や環境の悪化した地区を再生すること。既存の建物や施設を全面的につくり直すことのほか,修復や保全をもいう。
都市化
としか [0] 【都市化】 (名)スル
産業化の進展,高速交通網の発達,情報化などに伴う人口の都市への集中,都市的生活様式の形成とその農村部への浸透過程をいう語。「―の波が押し寄せる」
都市同盟
としどうめい [3] 【都市同盟】
中世ヨーロッパの都市相互間の同盟。皇帝や封建諸侯に対抗するため軍事力を保持した。イタリアのロンバルディア同盟,ドイツのライン都市同盟・ハンザ同盟などが代表的。
都市国家
としこっか [3] 【都市国家】
神殿・王宮・公共施設などを中心に城壁をめぐらした都市が,その周辺の農牧地を含めて政治的に独立し,一小国家を構成したもの。古代ギリシャのポリスが代表的。他に古代ローマ,古代のエジプト・メソポタミア・インド・中国などにみられる。
都市対抗
としたいこう [3] 【都市対抗】
各都市が対抗して物事を競うこと。特に,社会人のスポーツ-チームなどが各都市別に対戦すること。「―野球」
都市工学
としこうがく [3] 【都市工学】
都市にかかわるさまざまな問題を工学的に研究する学問。都市計画や衛生工学などの諸分野と連係する。
都市整備公団
じゅうたくとしせいびこうだん ヂユウ― 【住宅・都市整備公団】
都市地域における集団住宅および宅地の大規模な供給と都市環境の改善・整備を目的として設立された特殊法人。1981年(昭和56)日本住宅公団と宅地開発公団とを統合・改組して設立。
都市施設
とししせつ [3] 【都市施設】
(1)都市生活に必要不可欠な施設。
(2)都市計画法に定める,交通施設・公共空地(クウチ)・供給施設・処理施設・教育文化施設・医療施設・住宅施設などの施設の総称。
都市気候
としきこう [3] 【都市気候】
都市域で生ずる局所的な気候。都市域の高温化,大気汚染,日射量減少,風速の減少,降水の変化などをいう。都市気象。
→ヒート-アイランド
都市生態学
としせいたいがく [5] 【都市生態学】
都市を形成する住民・生物・植物・大気・水などを含め,一つの生態系として研究する学問分野。
都市社会学
とししゃかいがく [4] 【都市社会学】
都市の社会的諸関係・社会構造・文化などを研究対象とする社会学の一分野。
→農村社会学
都市緑地
としりょくち [3] 【都市緑地】
都市にある樹林地・草地・水辺などの緑地の総称。
都市緑地保全法
としりょくちほぜんほう 【都市緑地保全法】
緑地保全地区の指定・規制や市街地緑化の推進等を通じて,都市部の環境保全を目的とする法律。1973年(昭和48)制定。
都市計画
としけいかく [3] 【都市計画】
都市の健全な発展と秩序ある整備を図るための,土地利用・施設整備・開発事業などに関する計画。
都市計画法
としけいかくほう 【都市計画法】
都市計画の実施を図るための法律。現行法は1968年(昭和43)制定。
都市計画税
としけいかくぜい [6] 【都市計画税】
都市計画事業または土地区画整理事業の費用にあてる目的で,市街化区域内所在の土地・家屋について,その所有者に課される市町村税。
都市銀行
としぎんこう [3] 【都市銀行】
大都市に営業基盤を置き,全国に多数の支店をもつ普通銀行。都銀。
→地方銀行
→市中銀行
都市開発区域
としかいはつくいき [7][1][5] 【都市開発区域】
首都圏,近畿圏,中部圏内の人口および産業の適正な配置を図るために,工業都市,住居都市などとしてそれぞれ整備・開発することを定めた区域。内閣総理大臣が指定する。
都市霧
としぎり [2] 【都市霧】
都市に発生する霧。工場などからの煙や煤煙(バイエン)などが凝結核になると考えられている。
都市風
としふう [0] 【都市風】
都市に特有な風。高層ビル周辺の強い風や,郊外から吹き込む弱い風など。
都幾川
ときがわ トキガハ 【都幾川】
埼玉県中央部,比企郡の村。林業・建具製造が盛ん。西部の堂平(ドウダイラ)山に国立天文台堂平観測所がある。
都庁
とちょう [1] 【都庁】
〔「東京都庁」の略〕
都の行政事務を扱う役所。
都庁
とちょう【都庁】
⇒都(と).
都府
とふ [1] 【都府】
みやこ。都会。都市。
都府楼
とふろう [2] 【都府楼】
〔大宰府を唐名「都督府」というところから〕
大宰府の官庁の建物の別名。
都度
つど [1] 【都度】
そのたびごと。「その―注意する」
都度
つど【都度】
every[each]time <one does> ;whenever.→英和
都心
としん [0] 【都心】
大都市の中心部。特に,東京都についていうことが多い。「―部」「副―」「―の高層ビル群」
都心
としん【都心】
<in> the center of a city.→英和
都忘れ
みやこわすれ [4] 【都忘れ】
ミヤマヨメナの栽培品種。春から初夏にかけて,青・紫・白などの花をつける。ノシュンギク。アズマギク。[季]春。《人恋し―が庭に咲き/高橋淡路女》
都政
とせい [1][0] 【都政】
東京都の行政。
都新聞
みやこしんぶん 【都新聞】
戦前に東京で発行されていた日刊紙。1884年(明治17)創刊の「今日(コンニチ)新聞」が前身。88年「みやこ新聞」,翌89年「都新聞」と改題。芝居や演劇・文学に力を入れて庶民の人気を得た。1942年(昭和17)「国民新聞」と合併し「東京新聞」となる。
都方流
いちかたりゅう 【一方流・都方流】
平曲の流派の一。開祖は鎌倉末期の如一(ニヨイチ)検校。その門流がすべて名の下に一の字を付すことから一方といい,城方(ジヨウカタ)(八坂流)に対する。
→平曲(ヘイキヨク)
→一名(イチナ)
都有
とゆう [0] 【都有】
東京都が所有すること。都の所有であること。「―地」
都染
みやこぞめ [0] 【都染(め)】
⇒京染(キヨウゾ)め
都染め
みやこぞめ [0] 【都染(め)】
⇒京染(キヨウゾ)め
都氏文集
としぶんしゅう 【都氏文集】
漢文集。六巻,現存三巻。都良香(ミヤコノヨシカ)の各種散文を,没後,門弟らが分類編纂したもの。平安前期成立。
都民
とみん [1] 【都民】
東京都の住民。
都民
とみん【都民】
a citizen of Tokyo.
都民税
とみんぜい [2] 【都民税】
都の賦課する住民税。個人については道府県民税と同様に課税されるが,法人については,特別区では道府県税と市町村税を合わせたものに相当するものを課税。
都瓜
みやこうり [3] 【都瓜】
マクワウリの別名。
都留
つる 【都留】
(1)山梨県南東部の市。桂川中流域にある。甲斐絹(カイキ)の産地として知られ,夜具地・座布団地に用いる八端の機業が盛ん。都留文科大学がある。
(2)甲斐国東部の古郡名。鶴を連想して和歌に詠まれた。((歌枕))
都留文科大学
つるぶんかだいがく 【都留文科大学】
公立大学の一。1953年(昭和28)開設の山梨県立教員養成所を源とし,55年創立の都留短期大学を母体に,60年設立。本部は都留市。
都監守
つかんす 【都監寺・都監守】
⇒都寺(ツウス)
都監寺
つかんす 【都監寺・都監守】
⇒都寺(ツウス)
都省
としょう 【都省】
太政官(ダイジヨウカン)の別名。
都督
ととく [1] 【都督】
(1)統率し監督すること。
(2)全軍を統率する人。総大将。
(3)中国の官名。三国時代以降,地方の軍事をつかさどり,時に刺史(シシ)の職をも兼ねた。
(4)中華民国で,1912年から14年にかけて設けられた,各省の軍政長官。
(5)大宰帥(ダザイノソツ)または大宰権帥(ゴンノソツ)の唐名。時に大宰大弐(ダイニ)をもいう。
(6)日露戦争後の1906年(明治39),関東州の管轄と満鉄を保護するために置いた関東都督府の長官。
都督府
ととくふ 【都督府】
(1)中国で,都督の勤務する官庁。
(2)大宰府の唐名。
都知事
とちじ [2] 【都知事】
東京都の首長である知事。
都移り
みやこうつり 【都移り・都遷り】
都が他の土地へ移ること。遷都(セント)。「―あるべしと聞こえしかども/平家 5」
都税
とぜい [1][0] 【都税】
地方税の一。東京都内に居住する者や事業所などに対して都が課する税。
都立
とりつ [1] 【都立】
〔「東京都立」の略〕
東京都が設立・経営していること。また,そのもの。「―高校」
都立の
とりつ【都立の】
metropolitan;→英和
municipal.→英和
都笹
みやこざさ [3] 【都笹】
小形のササ。京都比叡山で発見されたのでこの名がある。高さ1メートル内外で,枝が少ない。葉は広披針形で質薄く,下面に毛がある。
都節
みやこぶし [0] 【都節】
主に江戸時代の都会で行われた音楽の旋律または音階。陰旋法。
→田舎(イナカ)節
都節音階
みやこぶしおんかい [6] 【都節音階】
日本の五音音階の一。各音の音程関係は洋楽階名のミ・ファ・ラ・シ・ドと同じ形。近世邦楽に多く用いられる。陰音階。陰旋法。
→五音音階
都維那
ついな [1] 【都維那】
寺院内の事務をつかさどる僧職。上座・寺主とあわせて三綱(サンゴウ)という。維那。
都育ち
みやこそだち [4] 【都育ち】
都会で育ったこと。また,その人。
都腰巻
みやここしまき [4] 【都腰巻(き)】
毛糸でスカート状に編んだ腰巻。
都腰巻き
みやここしまき [4] 【都腰巻(き)】
毛糸でスカート状に編んだ腰巻。
都舞
みやこまい [3] 【都舞】
「大和舞(ヤマトマイ)」に同じ。
都良香
みやこのよしか 【都良香】
(834-879) 平安前期の漢学者・漢詩人。文章(モンジヨウ)博士。「文徳実録」の撰に参加。著「都氏文集」
都花
みやこばな [3] 【都花】
ミヤコグサの別名。
都草
みやこぐさ [3] 【都草】
マメ科の多年草。日当たりのよい草地に生える。茎は細く,地をはう。葉は楕円形の小葉三個と同形の托葉二個からなる。五,六月ごろ,腋生(エキセイ)の花軸に鮮黄色の蝶形花を一〜三個つける。黄金花(コガネバナ)。烏帽子(エボシ)草。都花。[季]夏。
都草[図]
都落ち
みやこおち [0] 【都落ち】
(1)都を追われて地方に逃げて行くこと。
(2)大都会,特に東京から地方に転勤すること。
都落ちする
みやこおち【都落ちする】
leave <the city,Tokyo> ;→英和
retire into the country.→英和
都薊
みやこあざみ [4] 【都薊】
キク科の多年草。山中に生える。高さ約80センチメートル。葉は狭長楕円形で深裂する。秋,紅紫色の頭花多数が散房状につく。ややアザミに似るがとげはない。
都詰め
みやこづめ [0] 【都詰め】
将棋で,王将を盤の中央で詰めること。「座敷牢へ入らうが,―にならうが/浄瑠璃・寿の門松」
都講
とこう [0] 【都講】
(1)天皇の読書始めの式に,侍講が授けたところを復習する職。尚復。
(2)塾生の長。塾頭。
都議
とぎ [1] 【都議】
「都議会議員」の略。
都議会
とぎかい [2] 【都議会】
東京都の議決機関。都議会議員を以て組織し,自治に関する事項について意思を決定する。東京都議会。
→都道府県議会
都議会議員
とぎかいぎいん [5] 【都議会議員】
都議会を構成する議員。任期は四年。都議。
都護
とご [1] 【都護】
(1)中国,都護府の長官。
(2)按察使(アゼチ)の唐名。
都護府
とごふ [2] 【都護府】
中国で,漢・唐代に置かれた,周辺の諸民族を統治するための機関。前漢のタリム盆地西域都護府に始まる。唐では,安西・北庭・安北・単于(ゼンウ)・安東・安南の諸都護府が有名で,六都護府と称される。
都貝
みやこがい [3] 【都貝】
ニシキガイの異名。
都賀
つが 【都賀】
姓氏の一。
都賀庭鐘
つがていしょう 【都賀庭鐘】
(1718頃-1794?) 江戸中期の読本作者・儒医。大坂の人。字(アザナ)は公声。通称,六蔵。号は近路行者(キンロギヨウジヤ)など。中国の白話小説の翻案によって前期読本の先駆者とされる。著「英草紙(ハナブサゾウシ)」「繁野話(シゲシゲヤワ)」「莠句冊(ヒツジグサ)」など。
都路
みやこじ [3] 【都路】
(1)都への道。都へ通ずる道。「―を遠みか妹がこのころは祈(ウケ)ひてぬれど夢(イメ)に見え来ぬ/万葉 767」
(2)都の道。都のちまた。
都路節
みやこじぶし ミヤコヂ― 【宮古路節・都路節】
〔宮古路豊後掾(ブンゴノジヨウ)が創始したところからの名〕
豊後節の別名。
都辺り
みやこほとり 【都辺り】
(1)都の近く。都に近い所。「あるひじり,―をいとふ心深くて/発心 6」
(2)都に近い所に住んで,見聞が広いこと。「下臈なれども―といふことなれば/大鏡(序)」
都道
とどう [0][1] 【都道】
東京都で管理する道路。
都道府県
とどうふけん【都道府県】
the administrative divisions of Japan.;prefectures
都道府県
とどうふけん [4][5] 【都道府県】
都と道と府と県。一都一道二府四三県がある。国と市町村の中間に位する広域地方公共団体。議決機関として議会,執行機関として知事を置く。自治権を有し,広域にわたる事務や市町村に関する連絡事務などを処理し,条例・規則を制定し,地方税を課すなどの権能を有する。
都道府県公安委員会
とどうふけんこうあんいいんかい [12] 【都道府県公安委員会】
各都道府県に置かれる公安委員会。知事が議会の承認を得て任命する三名ないし五名の委員から成り,都道府県警察を管理する。
都道府県条例
とどうふけんじょうれい [7] 【都道府県条例】
都道府県議会が制定する法。
→条例
都道府県知事
とどうふけんちじ [7] 【都道府県知事】
都道府県の長。
→知事
都道府県税
とどうふけんぜい [5] 【都道府県税】
都および道府県が課する地方税。
都道府県組合
とどうふけんくみあい [7] 【都道府県組合】
二つ以上の都道府県が,事務の一部を共同して行うために組織する組合。地方自治法では,一部事務組合と呼ぶ。
都道府県警察
とどうふけんけいさつ [7] 【都道府県警察】
都道府県に置かれ,その区域における警察の責務を行う機構。都警察には警視庁・警視総監,道府県警察には道府県警察本部・道府県警察本部長が置かれる。
都道府県議会
とどうふけんぎかい [7] 【都道府県議会】
都道府県の議決機関。都道府県住民の公選による議員により組織され,条例の制定・改廃・歳入歳出予算などに関する議決権のほか,行政監査権,知事の不信任議決権などを有する。
都道府県議会議員
とどうふけんぎかいぎいん [10] 【都道府県議会議員】
都道府県議会の構成員。公職選挙法に基づき,都道府県住民の公選による。任期は四年。定数は人口に比例して定められる。
都道府県費
とどうふけんひ [5] 【都道府県費】
都道府県の事務に要する費用。各都道府県が負担する。警察費・土木費・教育費など。
都道府県道
とどうふけんどう [5] 【都道府県道】
道路法で規定された道路で,都道府県知事が認定した路線。その都道府県が管理する。
都遷り
みやこうつり 【都移り・都遷り】
都が他の土地へ移ること。遷都(セント)。「―あるべしと聞こえしかども/平家 5」
都邑
とゆう [1][0] 【都邑】
(1)まちとむら。
(2)都会。みやこ。
都都一
どどいつ [2] 【都々逸・都都一】
俗曲の一。天保・嘉永年間(1830-1854)に流行。源流は「よしこの節」。「どどいつどいどい」とはやすようになって「どどいつ節」と呼ばれたが,都々逸坊扇歌が節回しを完成し,しゃれた歌詞を即興で作って唄い,評判となったので「都々逸」などの字があてられた。多く男女間の情を七・七・七・五調にまとめ,三味線の伴奏で唄われる。
都鄙
とひ [1] 【都鄙】
みやこと田舎。都会と田舎。
都鄙問答
とひもんどう トヒモンダフ 【都鄙問答】
四巻。石田梅岩著。1739年刊。梅岩の講義を整理・編纂(ヘンサン)し,問答形式で述べる。
都銀
とぎん [0] 【都銀】
「都市銀行」の略。
⇔地銀
都門
ともん [1] 【都門】
都の門。都の入り口。また,都。
都雅
とが [1] 【都雅】 (名・形動)[文]ナリ
みやびやかなこと。都会風で上品なこと。また,そのさま。「―な風俗」「動作の高尚なると,言語の―なるに在り/もしや草紙(桜痴)」
都電
とでん [0] 【都電】
東京都経営の路面電車。
都電
とでん【都電】
a metropolitan streetcar.
都鱮
みやこたなご [4] 【都鱮】
コイ目の淡水魚。全長約4〜6センチメートル。小型のタナゴ類の一種。口角に一対のひげがある。産卵期に現れる雄の婚姻色は美しい。関東地方の一部に生息するが個体数は激減。天然記念物。ミョーブタ。ベンタナ。ナナイロ。ジョンピー。
都鳥
みやこどり [3] 【都鳥】
(1)チドリ目ミヤコドリ科の水鳥。全長45センチメートルほど。頭と背面は黒色,腹面は白く,くちばしと脚が長く赤い。海岸で貝などを餌(エサ)とする。シベリアなどで繁殖し,日本には旅鳥または冬鳥としてごく少数が渡来。
(2)ユリカモメの雅称。[季]冬。「名にし負はばいざこと問はむ―わが思ふ人はありやなしやと/伊勢 9」
(3)海産の巻貝。殻は楕円形で長径約12ミリメートル。低い笠形で,表面に放射肋(ロク)がある。淡褐色や橙黄色など。本州中部以南の沿岸に分布。
(4)江戸時代の玩具。経木(キヨウギ)で小鳥の形に作り,糸をつけ振り回して遊ぶ。
都鳥(1)[図]
都鳥(4)[図]
都鳥
みやこどり【都鳥】
an oystercatcher.→英和
都鳥廓白浪
みやこどりながれのしらなみ 【都鳥廓白浪】
歌舞伎狂言。世話物。三幕。河竹黙阿弥作。1854年江戸河原崎座初演。梅若伝説をふまえ,吉田家のお家騒動を背景とする。忍ぶの惣太。
鄂
がく [1] 【顎・鄂・腭】
動物の口の器官の一部。あご。
鄒
すう 【鄒】
中国,戦国時代の国名。春秋時代には邾(チユ)といった。今の山東省鄒県のあたり。孟子の生地。
鄒衍
すうえん 【鄒衍】
〔「騶衍」とも書く〕
中国,戦国時代の思想家。斉の人。陰陽五行思想を唱え,漢代の讖緯説(シンイセツ)の基礎をつくった。生没年未詳。
鄒魯の学
すうろのがく 【鄒魯の学】
〔李白詩「留別�金陵諸公�」孔子は魯の人,孟子は鄒の人であることから〕
孔孟の学。儒学。
鄙
ひな [1] 【鄙】
(1)都から離れた土地。いなか。「―にはまれな美人」
(2)支配の及ばない未開地に住む人々。えびす。「四道将軍(ヨツノミチノイクサノキミ)―を平(ム)けたる状を以て奏す/日本書紀(崇神訓)」
鄙びた
ひなびた【鄙びた】
rural;→英和
rustic.→英和
鄙びる
ひな・びる [3] 【鄙びる】 (動バ上一)[文]バ上二 ひな・ぶ
田舎らしい感じがする。野暮である。いなかびる。「―・びた温泉」「男などの,わざとつくろひ―・びたるは憎し/枕草子 195」
鄙人
ひなびと [2] 【鄙人】
田舎の人。里人。
鄙俗
ひぞく [0] 【卑俗・鄙俗】 (名・形動)[文]ナリ
(1)卑しく下品であること。低俗であること。また,そのさま。「―な歌」
(2)いなかびている・こと(さま)。「―な風習」
[派生] ――さ(名)
鄙俚
ひり [1] 【鄙俚】 (名・形動)[文]ナリ
言語・風俗などがいなかびていて卑しい・こと(さま)。野卑。「よし其言語は―なりとも/小説神髄(逍遥)」
鄙劣
ひれつ [0] 【卑劣・鄙劣】 (名・形動)[文]ナリ
品性や行動が卑しく,下劣な・こと(さま)。「―きわまりない」「―なやり方」
[派生] ――さ(名)
鄙吝
ひりん [0][1] 【鄙吝】
いやしいこと。けちなこと。
鄙夫
ひふ [1] 【鄙夫・卑夫】
卑しい男。また,身分の低い男。
鄙婦
ひふ [1] 【鄙婦・卑婦】
卑しい女。また,身分の低い女。
鄙懐
ひかい [0] 【鄙懐・卑懐】
いやしい思い。自分の感懐をへりくだっていう語。
鄙振り
ひなぶり 【夷曲・夷振り・鄙振り】
(1)上代,楽府(ガフ)における歌曲の分類の一。元来,服属儀礼に伴って各地から集められた歌曲をいったと考えられるが,記紀では,特有の旋律形式をさす。のちには田舎風の詩歌をいう。
(2)(詩歌などが)田舎風であること。また,そのような詩歌。
(3)(短歌に対して)狂歌のこと。「あなたは―をもお詠みなさるさうでござりますね/滑稽本・浮世風呂 3」
鄙歌
ひなうた [2] 【鄙歌】
田舎で歌われる歌。ひなびた歌。
鄙猥
ひわい [0] 【卑猥・鄙猥】 (名・形動)[文]ナリ
下品でみだらな・こと(さま)。「―な話」「―な行為」
[派生] ――さ(名)
鄙見
ひけん [0] 【卑見・鄙見】
自分の意見をへりくだっていう語。「あえて―を述べさせていただけば」
鄙言
ひげん [0][1] 【鄙言】
通俗の言葉。卑しい言葉。鄙語(ヒゴ)。
鄙語
ひご [1] 【卑語・鄙語】
(1)卑しい言葉。下品な言葉。スラング。卑言。
(2)田舎びた言葉。里びた言葉。《鄙語》
鄙諺
ひげん [0][1] 【鄙諺】
通俗のことわざ。卑しいことわざ。
鄙賤
ひせん [0] 【卑賤・鄙賤】 (名・形動)[文]ナリ
身分や地位が低く,いやしい・こと(さま)。「―の身」「教育といふものを受けた事のない―な男なら/ヰタ・セクスアリス(鴎外)」
鄙野
ひや [1] 【鄙野】 (名・形動ナリ)
下品でいなかびている・こと(さま)。野鄙。「彼(カノ)豪族が―なる心,其無仁なる挙動(フルマイ)をば/慨世士伝(逍遥)」
鄙陋
ひろう [0] 【鄙陋・卑陋】 (名・形動)[文]ナリ
身分・性行が卑しく下品な・こと(さま)。「財を軽んじ,倹省することを知らざるものは,遂に甚だ―なる事を為すに至るべし/西国立志編(正直)」
鄙離る
ひなさか・る 【鄙離る】 (動ラ四)
都から田舎の方に遠く離れる。「大君の命恐(カシコ)み―・る国を治むと/万葉 4214」
鄧小平
とうしょうへい 【鄧小平】
(1904- ) 中国の政治家。長征・抗日戦に参加。1956年政治局常務委員・総書記。文革と76年の天安門事件で二度失脚するが,77年復活。83年国家中央軍事委員会主席。以後,中国の事実上の最高指導者として,開放政策をすすめる。トン=シアオピン。
鄧石如
とうせきじょ 【鄧石如】
(1743-1805) 中国,清の書家。名は琰・石如,字(アザナ)は頑伯,号は完白山人。書は各体をよくし,篆刻(テンコク)を好み,秦漢の篆隷に新しい世界をうちたてた。また,碑の書法尊重を主張して碑学派の祖といわれる。
鄧茂七の乱
とうもしちのらん 【鄧茂七の乱】
中国,明代福建で鄧茂七を指導者に起こった農民反乱。1448年一〇万の小作人が,小作料・徭役(ヨウエキ)の減免を要求して蜂起した。宗教的色彩のない純然たる農民運動の先駆。
鄭
てい 【鄭】
中国,春秋時代の諸侯国の一((前806-前375))。周の宣王の弟,桓公友を祖とする姫(キ)姓の国。子産が宰相のとき,国力は充実したが,その死後衰え,戦国時代の初めに韓に滅ぼされた。
鄭和
ていわ 【鄭和】
(1371-1434頃) 中国,明代の武将。雲南出身のイスラム教徒。永楽帝に宦官として仕え,1405年から33年まで前後七回にわたって南海遠征を行い,東南アジア・インド南岸・西アジアを訪れ,南海諸国の朝貢・通商貿易を促した。
鄭声
ていせい [0] 【鄭声】
〔中国の鄭の国の音曲がみだらであったことから〕
野卑で,みだらな音楽。「音楽に―を忌み絵画に猥褻の像(カタチ)を嫌ひ/小説神髄(逍遥)」
鄭孝胥
ていこうしょ 【鄭孝胥】
(1860-1938) 中国,清末・満州国の政治家。宣統帝に仕え,のち満州国の国務総理となる。詩人・書家としても著名。チョン=シアオシュイ。
鄭州
ていしゅう テイシウ 【鄭州】
中国,河南省の北部に位置する省都。交通の要地。小麦・綿花の集散が盛ん。織物・製粉などの工業が発達。チョンチョウ。
鄭成功
ていせいこう 【鄭成功】
(1624-1662) 中国,明朝復興運動の中心人物。鄭芝竜と日本人田川氏の娘の間に,平戸に生まれる。明の滅亡後も清に降伏せず,台湾を根拠地として清軍に反抗した。南明の唐王から明室の姓である朱姓をあたえられたので国姓爺(コクセンヤ)と称する。近松門左衛門の「国性爺合戦」の和藤内のモデル。
鄭振鐸
ていしんたく 【鄭振鐸】
(1898-1958) 中国の文学者。筆名は西諦など。浙江省出身。文学研究会の発起人の一人。ロシア文学・タゴール文学などを紹介。「文学」「文学季刊」などを編集し,多くの作家・翻訳者・学者を育てた。著「タゴール伝」「挿図本中国文学史」「中国俗文学史」など。チョン=チェントゥオ。
鄭注
ていちゅう [0] 【鄭注・鄭註】
〔「てい」は漢音〕
中国,後漢の鄭玄(ジヨウゲン)が経書に施した古典の注釈。また,その経書。じょうちゅう。
鄭玄
ていげん 【鄭玄】
⇒じょうげん(鄭玄)
鄭玄
じょうげん ヂヤウ― 【鄭玄】
〔「ていげん」とも〕
(127-200) 中国,後漢の訓詁(クンコ)学者。字(アザナ)は康成。馬融に師事。古文学を確立,漢代経学の集大成を行なった。「易経」「尚書」「周礼(シユライ)」などに注を施した。著「六芸論」「駁五経異義」など。
鄭白
ていはく 【鄭白】
中国,戦国時代の韓の人鄭国と,漢代の趙の大夫白公。灌漑工事を行なった。
鄭芝竜
ていしりゅう 【鄭芝竜】
(1604-1661) 中国,明末の貿易商。通称は一官,老一官。鄭成功の父。福建を根拠に日本・南海貿易を行なった。明に仕え,その滅亡後は清に降伏したが,謀反の罪で殺された。
鄭衛
ていえい 【鄭衛】
中国,春秋時代の鄭と衛の二国。
鄭衛の音
ていえいのこえ 【鄭衛の音】
〔「礼記(楽記)」による。鄭と衛の二国の音楽はみだらで,人の心を乱すものであったことから〕
野卑猥褻(ワイセツ)で風俗を乱す音楽。鄭声。
鄭註
ていちゅう [0] 【鄭注・鄭註】
〔「てい」は漢音〕
中国,後漢の鄭玄(ジヨウゲン)が経書に施した古典の注釈。また,その経書。じょうちゅう。
鄭道昭
ていどうしょう 【鄭道昭】
(?-516) 中国,北魏の人。字(アザナ)は僖伯,号は中岳先生。群書を博覧し,書をよくした。孝文帝に仕えた。山東省に在任中,崖石に「鄭文公碑」「論経書詩」などを刻した。
鄭重
ていちょう [0] 【丁重・鄭重】 (名・形動)[文]ナリ
〔「鄭」は重んじる意。「丁」は代用字〕
(1)扱いなどが心がこもっていて礼儀正しく手厚い・こと(さま)。「―な挨拶」「―にお断りする」「―に葬る」
(2)注意深く大事に扱う・こと(さま)。「―にしまい込む」
[派生] ――さ(名)
鄭重
ていじゅう [0] 【鄭重】
(1)「ていちょう(丁重)」に同じ。「―ヲイタス/日葡」
(2)何回も繰り返すこと。
鄭麟趾
ていりんし 【鄭麟趾】
(1396-1478) 朝鮮,李朝の文臣・学者。字(アザナ)は伯睢,号は学易斎。「治平要覧」「高麗史」など多くの書物を編纂,訓民正音(=ハングル)の制定に参画・貢献した。
鄯善
ぜんぜん 【鄯善】
紀元前一世紀から紀元後五世紀までタリム盆地南東辺にあったオアシス国家。東西交易の要衝として栄えた。
→楼蘭(ロウラン)
鄱陽湖
はようこ ハヤウ― 【鄱陽湖】
中国,江西省北部にある湖。江西省の主な河川が流入し,北部の湖口で長江に通じる。水産物が豊富。面積5千平方キロメートル。ポーヤン-フー。
鄴
ぎょう ゲフ 【鄴】
中国,三国時代の魏(ギ)の都。また,五胡十六国時代の後趙(コウチヨウ)・前燕,北朝の東魏・北斉の都。今の河北省臨漳(リンシヨウ)県の西方の地。
酉
とり [0] 【酉】
(1)十二支の第十番目。年・日・時刻・方位などに当てる。
(2)時刻の名。今の午後六時頃。または午後五時から七時までの間。または午後六時から八時。「―の刻」
(3)方角の名。西方。
→酉の市
→酉の日
→酉の待(マチ)
酉
とり【酉(年)】
(the year of) the Cock.
酉の市
とりのいち [4][3] 【酉の市】
一一月の酉の日に行われる鷲(オオトリ)神社の祭礼に立つ市。最初の酉の日を一の酉,以下二の酉・三の酉と呼ぶ。金銀を掻き集めるというところから熊手が縁起物として売られる。東京浅草の鷲神社のものが有名。とりのまち。お酉様。三の酉まである年は火事が多いといわれる。[季]冬。
酉の待
とりのまち [5][3] 【酉の待・酉の町】
「酉の市」に同じ。
酉の日
とりのひ [4] 【酉の日】
十二支の酉にあたる日。特に,一一月の酉の日をいう。
→酉の市
酉の町
とりのまち [5][3] 【酉の待・酉の町】
「酉の市」に同じ。
酉偏
とりへん [0] 【酉偏】
漢字の偏の一。とりへん(鳥)・ふるとり(隹)と区別して「ひよみのとり」ともいう。「配」「酔」などの「酉」の部分。酒に関する文字を作る。
酉陽雑俎
ゆうようざっそ イウヤウ― 【酉陽雑俎】
中国,唐代の随筆集。段成式(ダンセイシキ)著。二〇巻,続集一〇巻。860年頃成立。不思議な事件・珍しい書物,衣食・風習・医学・道教・仏教から動植物に至るまでの,怪事異聞を百科全書的に記したもの。中国随筆文学の代表作。
酋長
しゅうちょう シウチヤウ [1] 【酋長】
かしら。特に,未開人の部族のかしら。酋領。
〔今日では首長と言われる場合が多い〕
酋長
しゅうちょう【酋長】
a chief(tain).→英和
酌
しゃく [0] 【酌】
酒をさかずきにつぐこと。また,それをする人。「―をする」
酌み交す
くみかわす【酌み交す】
drink together <with> .
酌み交わす
くみかわ・す [4][0] 【酌(み)交わす】 (動サ五[四])
互いに相手に酒をついで,ともに酒を飲む。「酒を―・す」
酌み分ける
くみわ・ける [4] 【汲み分ける・酌(み)分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 くみわ・く
(1)液体を汲んで別の器などに分ける。「さし来る潮を―・けて/謡曲・松風」
(2)おもいやる。酌量する。おしはかる。「作者の苦労はいかばかり。それを少しは―・けて/色懺悔(紅葉)」
酌み量る
くみはか・る 【酌み量る】 (動ラ四)
心中を推量する。おもいやる。「深うも―・り給はぬなめりかし/源氏(鈴虫)」
酌む
く・む [0] 【汲む・酌む】 (動マ五[四])
(1)水などを柄杓(ヒシヤク)・桶(オケ)などですくって取る。また,水道などによって容器にうつし入れる。《汲》「バケツに水を―・む」「ポンプで井戸水を―・む」「山清水―・みに行かめど道の知らなく/万葉 158」
(2)酒・茶などを飲むための器に注ぎいれる。また,それを飲む。「お茶を―・んでまわる」「沛公酔て坏を―・むに堪へず/太平記 28」
〔酒の場合は「酌む」と書く〕
(3)(多く「酌む」と書く)事情・気持ちなどを好意的に解釈する。斟酌(シンシヤク)する。「意のあるところを―・む」「少しは人の気持ちも―・んだらどうだ」
(4)思想・流儀・系統などを受け継ぐ。「カントの流れを―・む学派」
[可能] くめる
酌をする
しゃく【酌をする】
serve <a person> with sake;fill a person's cup.
酌交わす
くみかわ・す [4][0] 【酌(み)交わす】 (動サ五[四])
互いに相手に酒をついで,ともに酒を飲む。「酒を―・す」
酌人
しゃくにん [0] 【酌人】
宴席で酒の酌をする人。酌取り。
酌例
しゃくれい [0] 【酌例】
「比論(ヒロン)」に同じ。
酌分ける
くみわ・ける [4] 【汲み分ける・酌(み)分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 くみわ・く
(1)液体を汲んで別の器などに分ける。「さし来る潮を―・けて/謡曲・松風」
(2)おもいやる。酌量する。おしはかる。「作者の苦労はいかばかり。それを少しは―・けて/色懺悔(紅葉)」
酌取り
しゃくとり [0][3] 【酌取り】
酒の酌をすること。また,その人。おしゃく。「―女」
酌婦
しゃくふ [1][0] 【酌婦】
(1)料理屋などで,酒の酌などをして客をもてなす女。
(2)下級料理屋などで客をもてなすだけでなく売春もする女。
酌量
しゃくりょう [0] 【酌量】 (名)スル
事情をくみとって,同情ある扱い方をすること。斟酌(シンシヤク)。「―の余地はない」「情状―」「此を一つ―してもらひたい/金色夜叉(紅葉)」
酌量する
しゃくりょう【酌量する】
make allowance <for> ;take into consideration.…を〜して in consideration of….
酌量減軽
しゃくりょうげんけい [5] 【酌量減軽】
犯罪の情状を考慮して,裁判官が裁量によって刑を軽減すること。裁判上の減軽。
配す
はい・す [1] 【配す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「配する」の五段化〕
「配する」に同じ。「庭園に四阿(アズマヤ)を―・す」
■二■ (動サ変)
⇒はいする
配する
はいする【配する】
⇒配置(する).
配する
はい・する [3] 【配する】 (動サ変)[文]サ変 はい・す
(1)人や物を,必要な位置に置く。配置する。「要所要所に警官を―・する」「庭に石や木を―・する」
(2)物と物,人と人を適切に組み合わせる。
(ア)ある物とある物,またある色とある色とをほどよく組み合わせる。「松に梅を―・する」
(イ)添わせる。めあわす。「娘は細川繁に―・する積りである/富岡先生(独歩)」
(3)流罪の刑として,人をある場所へやる。「君を遠嶋へ―・し奉り/太平記 27」
配り
くばり [3] 【配り・賦り】
(1)配ること。また,配った位置。配置。「字の―がよい」
(2)生け花で,股木(マタギ)などを筒の中に入れて,花を支えること。また,その股木。
配り幣
くばりへい 【配り幣】
諸神に奉るべき幣帛を一つに束ね,両段再拝ののち,束を解いて各座の神に配り供えること。
配り物
くばりもの [0] 【配り物】
配って贈る品物。「隣近所への―」
配り番付
くばりばんづけ [4] 【配り番付】
⇒辻番付(ツジバンヅケ)
配り餅
くばりもち [3] 【配り餅】
近所などに配る餅。近世,祝儀・弔事などの際,しばしば行われた。
配る
くばる【配る】
distribute;→英和
serve out <food,drinks> ;deal <cards> ;→英和
deliver (配達);→英和
allot (割当).→英和
気を〜 be watchful <of> .‖配り物 presents;gifts.
配る
くば・る [2] 【配る】 (動ラ五[四])
(1)割りあてて渡す。分配する。「郵便物を―・って歩く」「プリントを生徒に―・る」
(2)適当なところに割り振る。配する。配置する。「要所要所に兵を―・って守りを固める」
(3)(注意や目を)行き渡らせる。「気を―・る」「監視の目を―・る」
(4)結婚の相手とさせる。めあわせる。「皆さまざまに―・りて大人びさせたり/源氏(東屋)」
[可能] くばれる
配下
はいか [1] 【配下】
その人の支配に属していること。また,その者。手下。部下。「―に従える」「―の者」
配下
はいか【配下】
one's men;a subordinate.→英和
配付
はいふ [0][1] 【配付】 (名)スル
銘々にくばりわたすこと。
配付[布]
はいふ【配付[布]】
distribution;→英和
delivery.⇒配(くば)る.‖配付資料 a handout.
配位
はいい [1] 【配位】
一個の中性またはイオンとなった原子をとり囲んで,複数個の原子・分子・イオンが配列すること。特に,錯体の中で,中心の原子に対して,空間的に一定の位置を占めた配位子が結合すること。
配位化合物
はいいかごうぶつ [5] 【配位化合物】
狭義には,錯化合物(サクカゴウブツ)と同義。広義には,配位結合を含む化合物のこと。
配位子
はいいし [3] 【配位子】
錯体の中で,中心の原子に配位している原子・分子・イオン。リガンド。
配位数
はいいすう [3] 【配位数】
(1)錯体の中で,中心の原子に配位している配位子の数。
(2)結晶構造をつくる一つの原子の周囲に隣接する他の原子の数。
配位結合
はいいけつごう [4] 【配位結合】
一方の原子から提供された電子対を,二個の原子が共有することによって生じる化学結合。電子対を共有する点で,共有結合の一種と考えることができる。アンモニウム塩中や錯体の中心原子と配位子との結合などに見られる。
配信
はいしん [0] 【配信】 (名)スル
通信社・新聞社・放送局などが,入手した情報を関係方面や支社などに流すこと。
配偶
はいぐう [0] 【配偶】 (名)スル
(1)添え合わせること。添わせること。「若し女子あれば之に男子を迎へて―せしめ/明六雑誌 11」
(2)夫婦。つれあい。配偶者。「好―を得る」
配偶体
はいぐうたい [0] 【配偶体】
配偶子を作り有性生殖を行う世代の生物体。コケ植物の茎葉体,シダ植物の前葉体などがこれに属す。
⇔胞子体
配偶子
はいぐうし [3] 【配偶子】
有性生殖において,合体や接合に関与する生殖細胞。精子や卵がその例。一般に同形の二つの配偶子,あるいは大小・雌雄など二種の配偶子の合体によって新個体が生ずるが,一つの配偶子が単為生殖により単独で新個体を生ずる場合もある。
配偶者
はいぐうしゃ【配偶者】
a spouse (夫・妻).→英和
配偶者
はいぐうしゃ [3] 【配偶者】
夫婦の一方を他方からみていう語。
配偶者控除
はいぐうしゃこうじょ [6] 【配偶者控除】
所得控除の一。所得金額が一定額以下であるなどの要件に該当する配偶者がいる場合に,一定の金額を控除すること。
配偶者特別控除
はいぐうしゃとくべつこうじょ [3][5] 【配偶者特別控除】
所得控除の一。所得金額が一定額以下であるなどの要件に該当し,配偶者を有する場合に,配偶者控除に上乗せして認められる控除。控除額は,配偶者の所得金額に応じて変わる。
配備
はいび【配備】
arrangement;→英和
disposition.→英和
〜する dispose;→英和
deploy.→英和
配備
はいび [1] 【配備】 (名)スル
手配りして準備すること。「新機種を―する」
配光
はいこう [0] 【配光】
室内の照明で,光源からの光を空間的に配分すること。
配分
はいぶん [0] 【配分】 (名)スル
割り当てて配ること。また,その分け前。「全員に等しく―する」「利益―」
配分
はいぶん【配分】
(a) distribution (分配);→英和
(an) allotment (割当).→英和
〜する distribute;→英和
allot <things to persons> .→英和
配列
はいれつ【配列】
arrangement;→英和
disposition.→英和
(ABC 順に)〜する arrange (in alphabetical order).→英和
配列
はいれつ [0] 【配列・排列】 (名)スル
順序をきめてならべること。また,そのならび。「五十音順に―する」
配剤
はいざい【配剤】
(a) dispensation.→英和
天の〜で by divine providence.
配剤
はいざい [0] 【配剤】 (名)スル
(1)ほどよく取り合わせること。「天の―」
(2)薬剤を配合すること。
配合
はいごう【配合】
combination;→英和
harmony (調和).→英和
〜する combine.→英和
〜の良(悪)い well-(ill-)matched.‖配合肥料 mixed fertilizer.
配合
はいごう [0] 【配合】 (名)スル
(1)二種以上のものを取り合わせること。ほどよく組み合わせること。取り合わせ。「色の―が悪い」「香料を―する」
(2)夫婦にすること。めあわせること。「夫婦ヲ―スル/ヘボン(三版)」
配合禁忌
はいごうきんき [5] 【配合禁忌】
医薬品の調剤に際し,薬品の相互作用による形状変化・薬効変化などが起こる配合を避けるか,特別の考慮を要すること。
配合肥料
はいごうひりょう [5] 【配合肥料】
窒素・リン酸・カリのうち二種以上の成分を配合して作った肥料。
配合飼料
はいごうしりょう [5] 【配合飼料】
家畜の種類や飼育目的に合わせて必要な栄養分を配合して作った飼料。
配向
はいこう [0] 【配向】
(1)分極した分子から成る系が電場の中に置かれたときに,その分極の向きが電場の方向にそろうこと。また,原子または原子核の磁気モーメントの向きをそろえることについてもいう。
(2)高分子の固体物質中で,構成単位となる微結晶あるいは高分子鎖が一定方向に配列すること。
配字
はいじ [0] 【配字】
字くばり。「―に注意する」
配属
はいぞく [0] 【配属】 (名)スル
人を一定の部署に配置して所属させること。「総務部に―する」
配属する
はいぞく【配属する】
attach <a person to a post> .→英和
配属将校
はいぞくしょうこう [5] 【配属将校】
1925年(大正14)公布の陸軍現役将校学校配属令により,旧陸軍から学校における軍事教練指導のため,中等学校以上に配属された陸軍将校。
配布
はいふ [0][1] 【配布】 (名)スル
広くゆきわたるように配ること。「ビラを―する」
配当
はいとう [0] 【配当】 (名)スル
(1)割り当てて配ること。
(2)会社などが,利益金の一部を出資者や株主に配り与えること。また,その金。現金配当・株式配当。
(3)強制執行・破産手続において,差し押さえ財産・破産財団をもって多数の債権者に債務を割り当て弁済すること。
(4)競馬・競輪などで,的中券に対する払い戻し額。
配当
はいとう【配当】
(an) allotment (割当);→英和
a dividend (配当金).→英和
〜する allot <a thing to a person> ;→英和
divide (配分);→英和
pay a dividend.‖配当付(落ち) dividend on (off);cum (ex) dividend <略 cum (ex) div.> .
配当付き
はいとうつき [0] 【配当付き】
売買される株式に,その決算期の配当金を受け得る権利が付いていること。
配当性向
はいとうせいこう [5] 【配当性向】
税引き利益のうち配当金の支払いに向けられる比率。
配当率
はいとうりつ [3] 【配当率】
株式の額面金額に対する配当金の割合。
配当落ち
はいとうおち [0] 【配当落ち】
決算期を過ぎて,株式にその期の配当金受け取りの権利がなくなった状態。一般に,証券市場ではその配当金に見合う分だけ安くなる。
配当金
はいとうきん [0] 【配当金】
株主などに分配される利益金。株式配当金や保険配当金など。
配役
はいやく [0] 【配役】
演劇・映画などで,役を俳優に割り当てること。また,その役。キャスト。
配役
はいやく【配役】
the cast <of a play> .→英和
〜する cast the parts <to actors> .〜がよい be well cast.
配意
はいい [1] 【配意】 (名)スル
気をくばること。配慮。心くばり。
配慮
はいりょ [1] 【配慮】 (名)スル
心をくばること。他人や他の事のために気をつかうこと。「相手の立場を―する」「―が足りない」
配慮
はいりょ【配慮】
care;→英和
consideration.→英和
十分に〜する give careful consideration <to> .
配所
はいしょ [0][1] 【配所】
罪を得て流された場所。謫所(タクシヨ)。「あはれ,罪なくして―の月を見ばや/古事談 1」
配所残筆
はいしょざんぴつ 【配所残筆】
山鹿素行の自叙伝。一巻。1675年成立。配流(ハイル)地の播州赤穂で,幼年時代から配流時代までを遺書の形でつづった書簡。配所残草。
配本
はいほん【配本】
distribution of books.
配本
はいほん [0] 【配本】 (名)スル
発行した書物を取次店・小売店に送り届けること。「全国に―する」
配水
はいすい [0] 【配水】 (名)スル
水道などの水を配給すること。
配水
はいすい【配水】
water supply.
配水管
はいすいかん [0] 【配水管】
上水を供給するための管。
配流
はいる [1][0] 【配流】 (名)スル
刑罰として罪人を遠くの地へ流すこと。流刑。島流し。「―の身」「隠岐島に―される」
配流
はいりゅう 【配流】
⇒はいる(配流)
配炭公団
はいたんこうだん 【配炭公団】
1947年(昭和22)に GHQ の指示により設置された石炭の購入・配給を一元的に行う政府機関。
配点
はいてん [0] 【配点】 (名)スル
試験で,採点のため各問題あるいは各課目に点をわりふること。また,その点。
配点
はいてん【配点】
allotment of marks.
配球
はいきゅう [0] 【配球】
野球で,打者に対する投手の投球の組み合わせ。球種・コース・高低・球速などを変化させて組み立てる。
配石遺構
はいせきいこう [5] 【配石遺構】
縄文時代につくられた,石を種々の形に配置した遺構。環状列石・方形・祭壇状・配石墓があり,祭祀・埋葬に関係している。
配祀
はいし [1] 【配祀】 (名)スル
神社の主祭神にそえて,その神と縁故のある他の神をまつること。
配立
はいりゅう 【配立】
手分けをして備えにつかせること。てくばり。「如何なる―かあるらんと/太平記 9」
配筋
はいきん [0] 【配筋】
鉄筋コンクリート工事において設計図どおりに鉄筋を配置すること。
配管
はいかん [0] 【配管】 (名)スル
ガス・水道などの管をとりつけること。「―工事」
配管する
はいかん【配管する】
lay a pipe.→英和
‖配管工 a pipe fitter;a plumber.配管工事 piping work;plumbing.
配糖体
はいとうたい ハイタウ― [0] 【配糖体】
糖の水酸基が炭化水素やアルコールなどの非糖質化合物と結合(グリコシド結合)してできる化合物の総称。生体成分として広く存在し,植物の医薬効果,花の色などのもとになると考えられている。グリコシド。
配給
はいきゅう【配給】
distribution;→英和
rationing (割当);supply (供給).→英和
〜をする distribute <things among[to]> ;→英和
ration;→英和
supply.‖配給所 a distributing station.配給制度(会社) a distribution system (agency).
配給
はいきゅう [0] 【配給】 (名)スル
(1)品物などを割り当てて銘々に与えること。「食料を―する」
(2)統制経済の下で,不足しがちな物資の自由な流通を統制し,特定の機関を通じて一定量ずつ消費者に売ること。第二次大戦の戦中・戦後にかけて行われた。「―制度」
配線
はいせん [0] 【配線】 (名)スル
(1)電力の需要者側あるいは電信・電話の加入者側の電線を敷設すること。また,その電線。「―工事」
(2)電気部品・電子素子間を導線で結ぶこと。また,その電線。
配線
はいせん【配線】
wiring.→英和
〜する wire <a house> .→英和
‖配線工 a wiring electrician (室内の);a wireman (架線工事の).配線図 a wiring diagram.
配線図
はいせんず [3] 【配線図】
電気器具などの配線の状況を示す図。
配置
はいち【配置】
arrangement;→英和
disposition.→英和
〜する arrange;→英和
dispose;→英和
station (部署に).→英和
‖配置転換 changes in personnel (人員の).
配置
はいち [0] 【配置】 (名)スル
人や物を適当な位置や持ち場に割りあてること。また,その位置や持ち場。「机の―を変える」「守備兵を―する」「―につく」
配置換え
はいちがえ [0] 【配置換え】 (名)スル
(1)物の置き場所をかえること。
(2)「配置転換」に同じ。
配置薬
はいちやく [3] 【配置薬】
⇒置(オ)き薬(グスリ)
配置転換
はいちてんかん [4] 【配置転換】 (名)スル
組織の中における人の職務地・職務内容をかえること。配転。
配膳
はいぜん [0] 【配膳】 (名)スル
食事の膳を客の前に配ること。「―係」「団体客に―する」
配膳する
はいぜん【配膳する】
spread[set]the table <for supper> .→英和
配膳室
はいぜんしつ [3] 【配膳室】
料理を食器に盛り付けて食膳の準備をする部屋。
配船
はいせん [0] 【配船】 (名)スル
どの航路にどの船を就航させるかを決めること。「北米航路に―する」
配船する
はいせん【配船する】
assign[operate]a boat <on the European line> .→英和
配色
はいしょく [0] 【配色】 (名)スル
種々の色を取り合わせること。色のとり合わせ。「―がよい」
配色
はいしょく【配色】
a color scheme;coloring.→英和
〜が良い(悪い) The colors (do not) match well.
配謫
はいたく [0] 【配謫】 (名)スル
「配流(ハイル)」に同じ。
配賦
はいふ [0][1] 【配賦】 (名)スル
割り当てること。「即ち己の党与を諸国に―し/日本開化小史(卯吉)」
配車
はいしゃ [0] 【配車】 (名)スル
(タクシー・バスなどの)車の運用に際して,必要に応じてわりふりすること。「―係」
配車
はいしゃ【配車】
operation of cars.〜する operate cars.
配転
はいてん [0] 【配転】 (名)スル
「配置転換」の略。「地方に―される」
配送
はいそう [0] 【配送】 (名)スル
物を配り届けること。「―係」「都内は無料で―します」
配達
はいたつ【配達】
delivery.〜する deliver <a thing to a person> .→英和
〜してもらう have a thing delivered.‖配達先 a destination;a receiver (人).配達人 a carrier;a postman (郵便の);a newsboy (新聞の);a milkman (牛乳の).配達料 a delivery charge.
配達
はいたつ [0] 【配達】 (名)スル
品物・郵便物などをくばりとどけること。「郵便を―する」「―車」「―料」
配達証明
はいたつしょうめい [5] 【配達証明】
郵便物の特殊取扱の一。郵便物を受取人に配達・交付した事実を,差出人に証明する扱い。
配陣
はいじん [0] 【配陣】 (名)スル
戦場で陣の配置をすること。陣立て。
配電
はいでん【配電】
electric power supply.〜する supply[distribute]electricity.‖配電所 a power-distributing station.配電盤 a switchboard.
配電
はいでん [0] 【配電】 (名)スル
発電所から送られた電力を,需要者に分配・供給すること。「工場や各家庭に―する」
配電所
はいでんしょ [0][5] 【配電所】
配電用変電所の俗称。発電所・変電所から送られた電力を,需要者に分配・供給する施設。
配電盤
はいでんばん [0] 【配電盤】
変電設備や電力系統の監視と制御を行うために設ける装置。監視のための計器や表示灯,制御のための各種のスイッチが設けてある。
配電箱
はいでんばこ [3] 【配電箱】
開閉器をはじめとする配電器具や計量器などを納めた鉄製の箱。
配電線
はいでんせん [0] 【配電線】
配電用変電所から送られた電力を需要者に送る電線路。
酎
ちゅう チウ [1] 【酎】
「焼酎(シヨウチユウ)」の略。「―ハイ」
酎ハイ
ちゅうハイ チウ― [0] 【酎―】
〔「焼酎ハイボール」の略〕
焼酎を炭酸水で割った飲み物。
酒
さけ [0] 【酒】
(1)白米を蒸して,麹(コウジ)と水を加えて醸造した飲料。清酒と濁酒とがある。日本酒。
(2)酒精分を含み,人を酔わせる飲料の総称。日本酒・ウイスキー・ウオツカ・ワインなど。「―を飲む」「―に酔う」「―がまわる」
(3)酒を飲むこと。「―の席」
→酒(2)[表]
酒
さけ【酒】
(1)[アルコール飲料]alcoholic drink(s).(2)[日本酒]Japanese rice-wine;sake.→英和
〜が強(弱)い be a good (bad) drinker.〜に酔う get drunk.〜の上で under the influence of drink.〜の上の喧嘩(けんか) a drunken brawl.〜を造る(飲む,出す) brew (drink,serve) liquor.〜を断つ give up drinking.〜癖が悪い be quarrelsome in one's cups.‖酒好き a thirsty soul.
酒
くし 【酒】
酒(サケ)。「―の司(カミ)/古事記(中)」
酒
き 【酒】
「さけ」の古語。「み―」「相飲まむ―そ/万葉 973」
酒
ささ [0] 【酒】
〔もと女房詞。「さけ」の「さ」を重ねた語とも,酒を中国で「竹葉」ということからともいう〕
酒のこと。
酒々井
しすい シスヰ 【酒々井】
千葉県北部,印旛郡の町。下総台地にあり,近世は成田街道の宿駅。近年,住宅地化が進む。
酒の実
さけのみ 【酒の実】
酒のもろみ。[日葡]
酒の粕
さけのかす [4] 【酒の粕】
「酒粕(サケカス)」に同じ。[季]冬。
酒ほがひ
さかほがい 【酒ほがひ】
歌集。吉井勇作。1910年(明治43)刊。祇園を歌った歌など,酒と恋愛に酔う青春の哀歓を詠嘆的に歌い,頽唐(タイトウ)派の先駆となる。
酒みづく
さかみず・く 【酒みづく】 (動カ四)
〔「みづく」は水漬くの意〕
酒にひたる。酒宴をする。「橘の下照る庭に殿建てて―・きいます我が大君かも/万葉 4059」
酒中花
しゅちゅうか [2] 【酒中花】
ヤマブキ・タラなどの木の芯(シン)で作った,花や鳥の形の小さな細工物。杯に入れるとふくれて開く。
酒乱
しゅらん [0][1] 【酒乱】
ふだんはおとなしいが,酒に酔うとあばれること。また,そういう癖のある人。
酒乱
しゅらん【酒乱】
drunken frenzy;a bad drunk (人).
酒事
ささごと 【酒事】
酒盛り。酒宴。さかごと。
酒事
さかごと [0] 【酒事】
多くの人が集まって酒を飲むこと。酒盛り。酒宴。さけごと。
酒井
さかい サカヰ 【酒井】
姓氏の一。徳川氏最古参の譜代大名である三河の酒井氏が著名。
酒井の太鼓
さかいのたいこ サカヰ― 【酒井の太鼓】
新歌舞伎十八番の一。「太鼓音智勇三略(タイコノオトチユウノサンリヤク)」の通称。河竹黙阿弥作。1873年(明治6)東京村山座初演。大軍に囲まれた浜松城で,酒井左衛門が櫓の太鼓を打って,敵軍を引きあげさせるという筋。「後風土記」の逸話を脚色したもの。
酒井忠世
さかいただよ サカヰ― 【酒井忠世】
(1572-1636) 江戸初期の老中・大老。上野(コウズケ)厩橋藩主。忠清の祖父。秀忠・家光を補佐し,家康死後の幕政に重きをなした。
酒井忠勝
さかいただかつ サカヰ― 【酒井忠勝】
(1587-1662) 江戸前期の老中・大老。家光・家綱に仕え,幕藩体制の確立に貢献。川越城主。のち若狭小浜一二万石に転封。
酒井忠次
さかいただつぐ サカヰ― 【酒井忠次】
(1527-1596) 安土桃山時代の武将。忠親の子。徳川四天王の一人。家康幼少の頃から仕え,姉川,長篠,小牧・長久手の戦いで活躍。
酒井忠清
さかいただきよ サカヰ― 【酒井忠清】
(1624-1681) 江戸前期の老中・大老。上野(コウズケ)厩橋(ウマヤバシ)藩主。雅楽頭(ウタノカミ)。家綱を補佐して幕政の実権を握った。大手前下馬札のそばに屋敷があったので下馬将軍とも称された。
酒井抱一
さかいほういつ サカヰハウイツ 【酒井抱一】
(1761-1828) 江戸後期の画家。姫路城主酒井忠以(タダザネ)の弟。本名,忠因(タダナオ)。狂歌・俳諧などもたしなむ。絵は特に光琳に傾倒し,遺墨を集めて「光琳百図」「尾形流略印譜」を刊行。代表作「夏秋草図屏風」
酒井田
さかいだ サカヰダ 【酒井田】
姓氏の一。
酒井田柿右衛門
さかいだかきえもん サカヰダカキヱモン 【酒井田柿右衛門】
(1596-1666) 江戸初期の陶工。肥前有田の生まれ。中国の磁器を学んで「赤絵」の絵付けに成功。国内および海外の焼き物に大きな影響を与えた。以後代々酒井田家の窯元は柿右衛門を名乗り現在に至る。
酒人
さかびと 【酒人・掌酒】
神酒(ミキ)の醸造をつかさどる人。「高橋の邑の人活日(イケヒ)を以て大神の―とす/日本書紀(崇神訓注)」
酒仙
しゅせん [0] 【酒仙】
世間の雑事にとらわれず,心から酒を好み楽しむ人。また,大酒飲み。
酒代
さかだい [0] 【酒代】
(1)酒を買ったり飲んだりするための代金。さかしろ。さかて。のみしろ。
(2)「酒手{(2)}」に同じ。
酒代
さかしろ [0] 【酒代】
さかだい。酒手(サカテ)。
酒保
しゅほ [1] 【酒保】
(1)軍隊で,兵営内にある日用品・飲食物の売店。
(2)中国で,酒家の雇い人。また,酒を売る人。
酒保
しゅほ【酒保】
a canteen;→英和
<米> a post exchange <PX> .
酒利き
さけきき [0] 【酒利き】
酒の味の鑑定者。
酒匂川
さかわがわ 【酒匂川】
富士山の東斜面に源を発し,神奈川県西部を流れて小田原付近で相模湾に注ぐ川。長さ約50キロメートル。
酒友
しゅゆう [0] 【酒友】
酒のみ友達。のみ仲間。
酒司
しゅし [1] 【酒司】
律令制の後宮十二司の一。酒造りのことをつかさどった。
→みきのつかさ(造酒司)
酒司
さけのつかさ 【酒司】
(1)「造酒司(ミキノツカサ)」に同じ。
(2)後宮十二司の一。酒の醸造をつかさどったとされるが,宮内省造酒司(ミキノツカサ)との関係など詳細は不明。
酒司
みきのつかさ 【造酒司・酒司】
(1)律令制で,宮内省に属し,宮中で使用する酒・醴(アマザケ)・酢などを醸造することをつかさどった役所。さけのつかさ。ぞうしゅし。《造酒司》
(2)古代,律令制の後宮十二司の一。酒造りのことをつかさどった。さけのつかさ。しゅし。《酒司》
酒呑童子
しゅてんどうじ 【酒顛童子・酒呑童子】
丹波の大江山に住んでいたと伝える鬼神。都へ出て金品や婦女子を略奪したという。絵巻・御伽草子・能,また浄瑠璃・歌舞伎の題材ともなった。
酒呑童子
しゅてんどうじ 【酒呑童子】
御伽草子。一巻。作者未詳。南北朝時代頃成立。源頼光とその四天王たちが山伏に変じて大江山の酒呑童子を退治する話。大江山絵詞。
酒問屋
さかどんや [3] 【酒問屋】
酒を小売りにおろす店。酒どいや。
酒器
しゅき [1][2] 【酒器】
酒をつぐのに用いる器と受けて飲む器との総称。銚子・杯など。
酒嚢飯袋
しゅのうはんたい シユナウ― [0][1] 【酒嚢飯袋】
酒ぶくろと飯ぶくろの意。いたずらに酒をのみ飯を食うばかりで,生涯を無為に送る人をののしっていう語。
酒坊
しゅぼう [0] 【酒坊・酒房】
さかや。酒店。
酒場
さかば【酒場】
a bar(room);→英和
<米> a tavern;→英和
<英> a public house; <英話> a pub.→英和
酒場
さかば [0][3] 【酒場】
代金を取って酒を飲ませる店。バーや居酒屋。「大衆―」
酒塩
さかしお [0] 【酒塩】
調味料として酒だけを用いる場合の酒。少量の塩を加えることもある。
酒塵
ささじん 【酒塵】 ・ ―ジン 【酒糂】
〔中世女性語〕
ぬかみそ。[日葡]
酒壺
しゅこ [1] 【酒壺】
酒を入れるつぼ。さかつぼ。
酒壺
さかつぼ [0] 【酒壺】
酒を入れておく壺。
酒太り
さけぶとり [3][0] 【酒太り・酒肥り】
「さかぶとり」に同じ。
酒太り
さかぶとり [0][3] 【酒太り・酒肥り】 (名)スル
酒を飲むことによって肥え太ること。さけぶとり。
酒奉行
さけぶぎょう [3] 【酒奉行】
〔「さかぶぎょう」とも〕
(1)室町時代,諸家が将軍を迎えるとき,宴席に出す酒について監督させるため定める臨時の役。
(2)江戸幕府の職名。賄方に属し酒の事をつかさどる役。
酒奉行
さかぶぎょう [3] 【酒奉行】
(1)「さけぶぎょう(酒奉行)」に同じ。
(2)宴席で,酒の世話をする人。
酒好き
さけずき [0][4] 【酒好き】
飲酒を好むこと。酒の好きな人。
酒婬
しゅいん [0] 【酒淫・酒婬】
酒と女色。酒色。
酒客
しゅかく [0] 【酒客】
酒を好む人。酒家。上戸(ジヨウゴ)。
酒室
さかむろ [0] 【酒室】
酒を醸造するための室(ムロ)。
酒害
しゅがい [1][0] 【酒害】
酒による害。アルコール中毒など。
酒宴
しゅえん [0] 【酒宴】
さかもり。うたげ。宴会。
酒宴
しゅえん【酒宴】
<give> a feast;→英和
<hold> a banquet.→英和
酒家
しゅか [1][2] 【酒家】
(1)酒を売る店。酒屋。
(2)酒飲み。酒客。
酒寿ひ
さかほがい 【酒祝ひ・酒寿ひ】
〔古くは「さかほかい」〕
酒宴をして祝うこと。「皇太后,觴(ミサカズキ)を挙(ササ)げて太子に―したまふ/日本書紀(神功訓)」
酒屋
さかや【酒屋】
a sake[wine]shop;a liquor store;a wine merchant (人).
酒屋
さかや [0] 【酒屋】
(1)酒類を小売りする店。また,その人。
(2)造り酒屋。本酒屋。
(3)「酒殿(サカドノ)」に同じ。
(4)浄瑠璃「艶容女舞衣(ハデスガタオンナマイギヌ)」の下の巻,上塩町の茜屋(アカネヤ)の場,または全体の通称。半七の妻お園のくどきが有名。
酒屋会議
さかやかいぎ 【酒屋会議】
酒税減税のために1882年(明治15)に開かれた酒造業者の会合。政府の増税に反対して植木枝盛が檄文を起草し開かれ,元老院に請願書を提出した。
酒屋土倉
さかやどそう 【酒屋土倉】
⇒土倉(ドソウ)
酒屋役
さかややく 【酒屋役】
室町幕府が酒屋{(2)}に課した税。倉役(土倉役)とともに幕府の重要財源。酒役。
→倉役
酒席
しゅせき【酒席】
a banquet;→英和
a feast.→英和
酒席
しゅせき [0] 【酒席】
酒盛りの座。酒宴の席。酒の席。
酒幣
さかまい 【酒幣】
宮中で豊明節会(トヨノアカリノセチエ)などの賜宴の時に賜わる物。「常も賜ふ―の物を賜はり/続紀(天平神護一宣命)」
→幣(マイ)
酒店
さかだな [0] 【酒店】
酒を売る店。さかや。さかみせ。
酒店
さかみせ [0] 【酒店】
酒類を売る店。さかや。
酒座
しゅざ [0] 【酒座】
さかもりの場。酒宴の席。
酒庫
しゅこ [1] 【酒庫】
酒を入れておくくら。さかぐら。
酒徒
しゅと [2][1] 【酒徒】
酒を飲む人。酒好きな仲間。
酒息
さかいき [0] 【酒息】
酒くさい息。
酒戦
しゅせん [0] 【酒戦】
酒の飲みくらべ。
酒戸
しゅこ [1] 【酒戸】
(1)酒屋。
(2)律令制で,宮内省の造酒司(ミキノツカサ)に属する品部。
酒戻し
さかもどし 【酒戻し】
借りた酒を返すこと。また,もらった酒の返礼。「逆戻し」と聞こえるというので,これを忌むならわしがあった。「―はせぬもの故,まあ受取つて置いたぢや/浄瑠璃・寿の門松」
酒房
しゅぼう [0] 【酒坊・酒房】
さかや。酒店。
酒所
さけどころ [3] 【酒所】
酒の生産地として有名な所。さかどころ。
酒所
さかどころ [3] 【酒所】
⇒さけどころ(酒所)
酒手
さかて [0] 【酒手】
(1)酒の代金。さかだい。さかしろ。
(2)人夫・車夫・職人などに,約束した賃金以外に与える心づけの金銭。チップ。さかだい。さかしろ。「―をはずむ」
酒手
さかて【酒手】
<demand> drink(ing) money;a tip.→英和
酒断ち
さかだち [4][0] 【酒断ち】 (名)スル
〔「さけだち」とも〕
(1)神仏などに祈願するため,酒を飲まないこと。
(2)酒を飲むのを一切やめること。禁酒。
酒旗
しゅき [1][2] 【酒旗】
酒屋の看板の旗。酒旆(シユハイ)。さかばた。
酒旗
さかばた [0] 【酒旗】
(1)居酒屋の看板として揚げる旗。しゅき。
(2)「酒林(サカバヤシ){(1)}」に同じ。
酒杜氏
さかとうじ [3] 【酒杜氏】
⇒杜氏(トウジ)
酒杯
しゅはい [0] 【酒杯・酒盃】
さかずき。「―を重ねる」
酒林
さかばやし [3] 【酒林】
(1)杉の葉を束ねて球状にし,軒先にかけて酒屋の看板としたもの。杉玉。さかぼうき。酒旗(サカバタ)。杉林。ほて。
〔奈良三輪山の大神(オオミワ)神社が酒の神とされ,杉が神木であることから〕
(2)武具で,{(1)}の形をした指物(サシモノ)。
酒林(1)[図]
酒枡
さかます [0] 【酒枡】
対角線の方向に柄をつけた枡。酒などを量るのに用いる。
酒桶
さかおけ [0] 【酒桶】
酒を入れておく桶。また,酒を醸造するときに用いる桶。
酒楼
しゅろう [0] 【酒楼】
料理屋。料理茶屋。
酒槽
しゅそう [1] 【酒槽】
酒を入れるおけ。さかぶね。
酒槽
さかぶね [0] 【酒槽】
(1)酒を入れておく大きな木製の器。
(2)酒をしぼるためにもろみを入れた袋を入れる木製のおけ。
(3)(「酒船」と書く)近世,酒を積んでいる船のこと。
酒樽
さかだる [0] 【酒樽】
酒を入れておく樽。
酒樽
さかだる【酒樽】
a sake cask[barrel].
酒機嫌
ささきげん [3] 【酒機嫌】
「さかきげん(酒機嫌)」に同じ。
酒機嫌
さかきげん [3] 【酒機嫌】
酒に酔っているときの機嫌。一杯機嫌。ささ機嫌。
酒殿
さかどの 【酒殿】
酒をつくるための建物。酒屋。「―を造りし処は即ち酒屋の村と号(ナヅ)け/播磨風土記」
酒殿の神
さかどののかみ 【酒殿の神】
大内裏の造酒司(ミキノツカサ)の酒殿の祭神。
酒母
しゅぼ [1] 【酒母】
蒸し米に麹(コウジ)を加えて発酵させたもの。日本酒のもろみを作るもとになる。酛(モト)。
酒毒
しゅどく [1][0] 【酒毒】
(1)酒が人を酔わせることを毒にたとえた語。「―が回る」
(2)アルコール中毒。
酒気
さかけ [0] 【酒気】
(1)酒を飲んだ気分。酒の気。
(2)酒のにおい。酒を飲んだようす。しゅき。
酒気
しゅき【酒気】
the smell[reek]of liquor.〜を帯びて under the influence of liquor[drink].
酒気
しゅき [1][2] 【酒気】
(1)酒を飲んだ人の酒臭い息。
(2)酒を飲んで酔っている様子。「―を帯びる」
酒気帯び運転
しゅきおびうんてん [5] 【酒気帯び運転】
酒気を帯びて車両等を運転すること。道路交通法で一般的に禁止されているが,特に体内のアルコール濃度が一定基準を超える場合は罰せられる。
酒池肉林
しゅちにくりん [1] 【酒池肉林】
〔池に酒をたたえ,林に肉をかけて酒宴を張ったという「史記(殷本紀)」に見える紂王(チユウオウ)の故事から〕
ぜいたくをきわめた酒宴。
酒泉
しゅせん 【酒泉】
中国,甘粛省の都市。河西の要地。前漢の武帝のときシルクロード確保のため西域四郡の一つとして酒泉郡が置かれた。郊外の文殊山の石窟寺院は北魏から唐代にかけての仏教遺跡。チウチュワン。
酒海
しゅかい [0] 【酒海】
(1)古く,酒を盛るのに用いた器。
〔「酒会」とも書く〕
(2)正月元日,本願寺で門主が自ら宗祖である親鸞の像の前に酒肴(シユコウ)を供える行事。
酒海(1)[図]
酒浸し
さけびたし [3][0] 【酒浸し】
「さけびたり」に同じ。
酒浸り
さけびたり [0] 【酒浸り】
酒につかっているように,いつも酒を飲んでいること。さけびたし。さかびたり。
酒淫
しゅいん [0] 【酒淫・酒婬】
酒と女色。酒色。
酒湯
さかゆ 【酒湯】
「笹湯(ササユ)」に同じ。
酒湯
ささゆ 【笹湯・酒湯】
(1)巫女(ミコ)が口寄せをする際,熱湯に笹の葉を浸して,自分の身にふりかけ祈祷(キトウ)すること。ささばたき。
(2)〔米のとぎ汁に酒(ササ)を加えるからとも,笹の葉を浸してふりかけるからともいう〕
小児の疱瘡(ホウソウ)が治ったときにふりかける湯。さかゆ。
酒漬
さけづけ [0] 【酒漬(け)】
(1)酒に漬けること。また,漬けたもの。
(2)酒を多量に,また連日飲むこと。さけびたり。
酒漬け
さけづけ [0] 【酒漬(け)】
(1)酒に漬けること。また,漬けたもの。
(2)酒を多量に,また連日飲むこと。さけびたり。
酒焼け
さけやけ [0] 【酒焼け】 (名)スル
「さかやけ」に同じ。
酒焼け
さかやけ [0] 【酒焼け】 (名)スル
常に酒を飲んでいるために,顔が赤く焼けたようになること。さけやけ。「―した顔」
酒煎り
さかいり [0] 【酒煎り】
煮物の味つけをするとき,醤油・塩などのほかに酒を入れて味加減をすること。
酒狂
しゅきょう [0] 【酒狂】
酒に酔って狂うこと。酒乱。
酒瓢
しゅひょう [0] 【酒瓢】
酒を入れるひょうたん。
酒甕
さかがめ [0] 【酒甕】
酒を蓄えておくかめ。さけがめ。
酒田
さかた 【酒田】
山形県北西部,最上川河口にある市。庄内平野北部の中心で商工業が盛ん。江戸初期,西廻(マワ)り航路が開かれてから庄内米の積み出し港として発達。近年は木材輸入が中心。
酒番
さかばん [0] 【酒番】
酒の燗(カン)をする者。燗番。
酒癖
さけくせ [0] 【酒癖】
〔「さけぐせ」とも〕
酒に酔ったときに出る悪い癖。しゅへき。さかぐせ。「―が悪い」
酒癖
しゅへき [0] 【酒癖】
(1)さけぐせ。
(2)酒を好む性癖。
酒癖
さかぐせ [0] 【酒癖】
「さけくせ(酒癖)」に同じ。「―が悪い」
酒皶
しゅさ [1] 【酒皶】
慢性皮膚疾患の一。鼻の先・頬(ホオ)などが赤くなり,脂ぎって,にきび状の丘疹(キユウシン)・膿疱(ノウホウ)を生じる。赤鼻。酒皶鼻(シユサビ)。
酒盃
しゅはい [0] 【酒杯・酒盃】
さかずき。「―を重ねる」
酒盗
しゅとう [0] 【酒盗】
〔これを酒のさかなにするとますます酒がすすむことから〕
鰹(カツオ)の腸(ワタ)の塩辛(シオカラ)。
酒盛
さかもり [0][4] 【酒盛(り)】 (名)スル
多数集まり,酒を飲んで楽しむこと。酒宴。
酒盛り
さかもり [0][4] 【酒盛(り)】 (名)スル
多数集まり,酒を飲んで楽しむこと。酒宴。
酒盛り
さかもり【酒盛り】
⇒酒宴.
酒盛り唄
さかもりうた [4] 【酒盛り唄】
民謡分類上の名称。酒の座をにぎやかにするためにうたわれる唄。芸者などはまじえずにうたうもの。
→お座敷唄
酒盞
しゅさん [0] 【酒盞】
さかずき。酒杯。
酒石
しゅせき [0] 【酒石】
葡萄(ブドウ)酒醸造の際に,発酵槽の底に生ずる結晶性沈殿。酒石酸水素カリウムが主成分。酒石酸の製造原料。
酒石酸
しゅせきさん [0][3] 【酒石酸】
二個の水酸基をもつ炭素数四の直鎖状ジカルボン酸。化学式 C�H�O� 酒石からつくられる無色または白色の結晶で水によく溶ける。爽快な酸味があり,清涼飲料に用いるほか,染色・食品工業などに広く利用される。
酒石酸
しゅせきさん【酒石酸】
tartaric acid.
酒祝ひ
さかほがい 【酒祝ひ・酒寿ひ】
〔古くは「さかほかい」〕
酒宴をして祝うこと。「皇太后,觴(ミサカズキ)を挙(ササ)げて太子に―したまふ/日本書紀(神功訓)」
酒神
しゅしん [0] 【酒神】
(1)酒に強い人。
(2)酒の神。ギリシャ神話のバッカス(ディオニュソス),インド神話のソーマなど。
酒税
しゅぜい【酒税】
a liquor tax.
酒税
しゅぜい [1][0] 【酒税】
酒類に課せられる消費税。国税として,製造者・引取者が納付する間接税。
酒筒
ささづつ 【酒筒】
酒を入れる筒。さけづつ。
酒箒
さかぼうき 【酒箒】
「酒林(サカバヤシ)」に同じ。
酒米
しゅまい [0] 【酒米】
酒造用に作った米。
酒粕
さけかす [0][3] 【酒粕・酒糟】
もろみから酒を搾り取った残りかす。粕(カス)漬け・合成清酒・酢などの原料とする。さかかす。さけのかす。
酒精
しゅせい【酒精】
alcohol;→英和
spirit.→英和
酒精
しゅせい [0] 【酒精】
〔各種のアルコール飲料に含まれていることからいう〕
エチルアルコールのこと。
酒精分
しゅせいぶん [2] 【酒精分】
酒・薬品などのアルコール分。
酒精剤
しゅせいざい [2] 【酒精剤】
精油など揮発性医薬品をエチルアルコールで溶かした液剤。内用薬・芳香剤に用いる。
酒精発酵
しゅせいはっこう [4] 【酒精発酵】
⇒アルコール発酵(ハツコウ)
酒精飲料
しゅせいいんりょう [4] 【酒精飲料】
エチルアルコールを含んだ飲み物の総称。酒類。
酒糂
ささじん 【酒塵】 ・ ―ジン 【酒糂】
〔中世女性語〕
ぬかみそ。[日葡]
酒糟
さけかす [0][3] 【酒粕・酒糟】
もろみから酒を搾り取った残りかす。粕(カス)漬け・合成清酒・酢などの原料とする。さかかす。さけのかす。
酒肆
しゅし [1] 【酒肆】
酒屋。酒店。
酒肉
しゅにく [1][0] 【酒肉】
酒と肉。さけとさかな。酒肴(シユコウ)。
酒肥り
さかぶとり [0][3] 【酒太り・酒肥り】 (名)スル
酒を飲むことによって肥え太ること。さけぶとり。
酒肥り
さけぶとり [3][0] 【酒太り・酒肥り】
「さかぶとり」に同じ。
酒肴
しゅこう【酒肴(料)】
(charges for) food and drink.〜を命じる order wine and food.
酒肴
さけさかな [0] 【酒肴】
酒と酒のさかな。しゅこう。
酒肴
しゅこう [0] 【酒肴】
酒と,酒を飲むときの料理。さけとさかな。「―を供する」
酒肴料
しゅこうりょう [2] 【酒肴料】
酒肴をふるまう代わりに出す金銭。多く,吉事の際のふるまいや慰労の意味合いで出される包み金をいう。
酒胡子
しゅこし 【酒胡子】
雅楽の一。唐楽。壱越(イチコツ)調と双調(ソウジヨウ)の管絃(カンゲン)の曲。舞は廃絶。酒公子(シユコウシ)。酔胡子。すこし。
酒臭い
さけくさ・い [4] 【酒臭い】 (形)[文]ク さけくさ・し
吐く息や体臭に酒のにおいがする。「―・い息をはく」
酒興
しゅきょう【酒興】
merrymaking.→英和
〜に乗じて under the influence of wine.〜を助ける heighten the joviality.
酒興
しゅきょう [0] 【酒興】
(1)酒に酔って,よい気分になること。
(2)酒盛りの席での座興。
酒舗
しゅほ [1] 【酒舗】
酒屋。酒店。
酒船石
さかふねいし [4] 【酒船石】
奈良県明日香村にある,長さ約5メートル・幅約2メートル・厚さ約1メートルの石。上面にくぼみと溝が彫られ,古代の醸造用・製油器とされるが不明。
酒色
しゅしょく [0] 【酒色】
飲酒と女遊び。「―にふける」
酒色
しゅしょく【酒色】
<give oneself up to> wine and women;sensual pleasures.
酒荷
さかに [0] 【酒荷】
たるに詰めて荷造りした酒。
酒蒸
さかむし [0] 【酒蒸(し)】
塩ふりした魚介類を酒を振りかけて蒸すこと。また,その料理。
酒蒸し
さかむし [0] 【酒蒸(し)】
塩ふりした魚介類を酒を振りかけて蒸すこと。また,その料理。
酒蔵
さかぐら【酒蔵】
a sake[wine]cellar;a sake[wine]shop (店).
酒蔵
さかぐら [0] 【酒蔵】
酒を醸造したり貯蔵したりする蔵。
酒薦
さかごも [0] 【酒薦】
酒だるを包むこも。
酒薬
しゅやく [0] 【酒薬】
中国酒の醸造に用いる,日本酒の麹(コウジ)や酒母にあたるもの。主に米粉を用い,室(ムロ)で発酵菌類を繁殖させたのち乾燥したもの。支那麹。
酒袋
さかぶくろ [3] 【酒袋】
酒のもろみを入れてしぼる袋。
酒觴
しゅしょう [0] 【酒觴】
さかずき。酒杯。
酒豪
しゅごう [0] 【酒豪】
酒をたくさん飲む人。大酒飲み。
酒豪
しゅごう【酒豪】
a heavy drinker.
酒造
しゅぞう [0] 【酒造】
酒をつくること。
酒造り
さかづくり [3] 【酒造り】
酒を醸造すること。また,その人や家。さけづくり。しゅぞう。
酒造り
さけづくり [3] 【酒造り】
「さかづくり」に同じ。
酒造り唄
さけづくりうた [5] 【酒造り唄】
酒を造る工程で唄われる仕事唄の総称。米搗(ツ)き唄・桶(オケ)洗い唄・米とぎ唄・酛摺(モトス)り唄・仕込み唄などがある。酒屋唄。
酒造冥加
しゅぞうみょうが [4] 【酒造冥加】
江戸時代,酒造業者に課せられた冥加金。
酒造家
しゅぞうか [0] 【酒造家】
酒類を醸造する人。また,その職。
酒造家
しゅぞう【酒造家】
a brewer.→英和
酒造業 brewery.→英和
酒運上
さけうんじょう 【酒運上】
江戸時代の酒造税。1697年に設けられ,天領では1709年に廃止されたが,私領では種々の名目で残った。酒屋運上。
酒部
さかべ [0] 【酒部】
律令制で,宮内省の造酒司(ミキノツカサ)に属し,節会(セチエ)などの酒を醸造した職。
酒部司
さかべのつかさ 【酒部司】
斎宮寮の役人。神酒(ミキ)を醸造して伊勢大神宮に献上することをつかさどった。
酒部所
さかべどころ 【酒部所】
宮中で酒をふるまったとき,酒の燗(カン)をした所。
酒酔い
さけよい [0] 【酒酔い】
酒を飲んで酔うこと。また,その人。よっぱらい。
酒酔い運転
さけよいうんてん [5] 【酒酔い運転】
車両などの運転が正常にできないほどに,アルコールの影響がある状態で運転すること。道路交通法上の犯罪。酒気帯び運転よりも重い刑が科せられる。
酒量
しゅりょう [0] 【酒量】
(1)飲める酒の量。「―が上がる」
(2)飲んだ酒の量。「―は一升に及んだ」
酒量が多い
しゅりょう【酒量が多い】
drink much.〜が増す become a heavy drinker.
酒鐺
しゅとう [0] 【酒鐺】
酒の燗(カン)をするのに使う鍋(ナベ)。燗鍋。
酒間
しゅかん [0] 【酒間】
酒を飲むあいだ。酒宴の間。
酒面
さかつら [0] 【酒面・酒頬】
〔「さかづら」とも〕
酒に酔って赤くなった顔色。また,酒に酔ったようなまっ赤な顔。
酒面雁
さかつらがん [4] 【酒面雁】
カモ目カモ科の水鳥。全長約90センチメートル。体は白色で,頭頂から後頸は暗赤褐色,顔から前頸が淡赤褐色。シベリア東部で繁殖し,日本には冬鳥として少数が渡来。中国産飼育種シナガチョウの原種。
酒頬
さかつら [0] 【酒面・酒頬】
〔「さかづら」とも〕
酒に酔って赤くなった顔色。また,酒に酔ったようなまっ赤な顔。
酒顛童子
しゅてんどうじ 【酒顛童子・酒呑童子】
丹波の大江山に住んでいたと伝える鬼神。都へ出て金品や婦女子を略奪したという。絵巻・御伽草子・能,また浄瑠璃・歌舞伎の題材ともなった。
酒類
しゅるい [1] 【酒類】
酒の種類。日本の酒税法上では清酒・合成清酒・焼酎(シヨウチユウ)・味醂(ミリン)・ビール・ウイスキー類・果実酒類・スピリッツ類・リキュール類・雑酒をいう。
酒食
しゅしょく [0][1] 【酒食】 (名)スル
酒を飲んだり食事をしたりすること。酒と食事。「―の供応を受ける」「かの牛店(ウシヤ)にて―してゐたるに/西洋道中膝栗毛(魯文)」
酒食らい
さけくらい [3] 【酒食らい】
酒飲み。大酒飲み。
酒飯
しゅはん [0] 【酒飯】
酒と飯。酒食。
酒飲み
さけのみ [3][4] 【酒飲み】
(1)酒を好んで飲む人。酒を多量に飲む人。酒豪。
(2)酒を飲むこと。酒宴。「夜ひと夜―しければ/伊勢 69」
酒飲み
さけのみ【酒飲み】
a drinker;→英和
a drunkard;→英和
<俗> a drunk.→英和
酒飲み仲間 a boon companion.
酒饅頭
さかまんじゅう [3] 【酒饅頭】
小麦粉に清酒あるいは濁酒醪(ドブロクモロミ),およびふくらし粉を混ぜて皮とし,餡(アン)を包んで蒸した饅頭。さけまんじゅう。
酒饌
しゅせん [0] 【酒饌】
酒と食べ物。酒肴。
酒鮨
さけずし [2] 【酒鮨】
酒を合わせた飯と,エビ・イカ・フキ・錦糸卵などの具を桶に交互に詰め,数時間発酵させて作る鹿児島県の郷土料理。薩摩ずし。
酒黄色
しゅおうしょく シユワウ― [2] 【酒黄色】
日本酒のような,澄んだ淡い黄色。琥珀(コハク)色。
酔い
よい【酔い】
[酒の]drunkenness;→英和
intoxication;seasickness (船の);→英和
car sickness (車の);airsickness (航空機の).→英和
〜が回る get drunk.〜がさめる become sober.
酔い
よい ヨヒ [2][0] 【酔い】
(1)酒に酔うこと。酔っていること。えい。「―をさます」
(2)乗り物に揺られて気分が悪くなること。「車―」「船(フナ)―」
酔いどれ
よいどれ ヨヒ― [0] 【酔いどれ】
酒にひどく酔った人。酔っ払い。えいどれ。「―声」
酔いどれ
よいどれ【酔いどれ】
a drunkard;→英和
a drunk.→英和
〜になる be dead-drunk.
酔い心地
よいごこち ヨヒ― [0][3] 【酔い心地】
酒に酔ったときの快い気分。えいごこち。
酔い止め
よいどめ ヨヒ― [0] 【酔い止め】
乗り物酔いを予防すること。また,その薬。
酔い潰す
よいつぶ・す ヨヒ― [4][0] 【酔い潰す】 (動サ五[四])
酒に酔わせて正体をなくさせる。泥酔させる。「酒で―・される」
酔い潰れる
よいつぶ・れる ヨヒ― [5][0] 【酔い潰れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 よひつぶ・る
酒に酔って正体を失う。泥酔する。「はしご酒をして―・れる」
酔い潰れる
よいつぶれる【酔い潰れる】
get dead-drunk.
酔い狂い
よいぐるい ヨヒグルヒ [0] 【酔い狂い】
酒によって分別を失い乱暴などをすること。また,その人。えいぐるい。
酔い痴れる
よいし・れる ヨヒ― [4][0] 【酔い痴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 よひし・る
(1)酒にひどく酔って正気を失う。
(2)うっとりとして快い気分に浸る。「勝利の喜びに―・れる」
酔い覚め
よいざめ ヨヒ― [0] 【酔い醒め・酔い覚め】
酒の酔いがさめること。また,さめたとき。
酔い覚めの水を飲む
よいざめ【酔い覚めの水を飲む】
(drink water to) cool one's coppers.
酔い醒まし
よいざまし ヨヒ― [0][3] 【酔い醒まし】
酒の酔いをさますこと。また,そのための手だて。「―に外の風に当たる」
酔い醒め
よいざめ ヨヒ― [0] 【酔い醒め・酔い覚め】
酒の酔いがさめること。また,さめたとき。
酔う
よう【酔う】
[酒に]get drunk[tipsy];[乗物に]get seasick[carsick,airsick];be a bad[poor]sailor;[夢中になる]be intoxicated <with victory> .
酔う
よ・う ヨフ [1] 【酔う】 (動ワ五[ハ四])
〔「ゑふ(酔)」の転〕
(1)酒を飲んで通常の状態でなくなる。酔っ払う。酩酊(メイテイ)する。「―・うと泣き出すくせがある」
(2)乗り物に揺られて気分が悪くなる。また,刺激が強すぎたりして気分が悪くなる。「血ニ―・ウ/日葡」「船に―・う」
(3)物事や雰囲気などに引き込まれ,うっとりとした状態になる。「名演奏に―・う」「雰囲気に―・う」
[可能] よえる
酔っ払い
よっぱらい [0] 【酔っ払い】
酒にひどく酔った人。よいどれ。酔漢。
酔っ払い
よっぱらい【酔っ払い】
a drunken man; <話> a drunk;→英和
a drunkard (のんだくれ).→英和
‖酔っ払い運転 drunken driving.酔っ払い運転であった The driver was drunk.
酔っ払う
よっぱらう【酔っ払う】
⇒酔う.
酔っ払う
よっぱら・う [0][4] 【酔っ払う】 (動ワ五[ハ四])
ひどく酒に酔う。「―・って前後不覚になる」
[可能] よっぱらえる
酔ひ
えい ヱヒ 【酔ひ】
酔うこと。よい。「皆―になりて/源氏(行幸)」
酔ふ
え・う ヱフ 【酔ふ】 (動ハ四)
「よう(酔)」の古形。「須須許理(ススコリ)が醸(カ)みし御酒(ミキ)に我―・ひにけり/古事記(中)」
酔わす
よわす【酔わす】
make <a person> drunk;[うっとりさせる]fascinate;→英和
charm.→英和
酔人
すいじん [0] 【酔人】
酒によった人。酔客。酔漢。
酔仙翁
すいせんのう [3] 【酔仙翁】
ナデシコ科の多年草。南ヨーロッパ原産。全体に白い綿毛を密生。高さは約80センチメートルで長楕円形の葉を対生。夏,花柄の先に白・紅・淡紅などの五弁花を開く。観賞用。水仙翁。フランネルソウ。
酔余
すいよ [1] 【酔余】
酒に酔ったあげく。「―の一興」
酔倒
すいとう [0] 【酔倒】
酔って倒れること。酔いつぶれること。「―したる夫を扶助するが如し/明六雑誌 1」
酔吟
すいぎん [0] 【酔吟】 (名)スル
酔って詩や歌を口ずさむこと。
酔夢
すいむ [1] 【酔夢】
(1)酒に酔って眠ったときにみる夢。
(2)理想などに酔って満足している状態。
酔客
すいきゃく [0] 【酔客】
酒によった人。よっぱらい。よいどれ。すいかく。
酔客
すいかく [0] 【酔客】
「すいきゃく(酔客)」に同じ。
酔態
すいたい【酔態】
drunkenness;→英和
intoxication.
酔態
すいたい [0] 【酔態】
酒にひどくよった姿。「―をさらす」
酔歌
すいか [1] 【酔歌】
酒によって歌う歌。また,作った歌。
酔歩
すいほ [1] 【酔歩】 (名)スル
酒に酔って歩くこと。また,その足どり。千鳥足。「阪東君が―蹣跚(マンサン)として這入(ハイ)つて来る/続風流懺法(虚子)」
酔気
すいき [1] 【酔気】
酒のにおい。酒によったようす。酒気。
酔漢
すいかん [0] 【酔漢】
酒によった男。よっぱらい。
酔狂
すいきょう [1] 【酔狂・粋狂】 (名・形動)[文]ナリ
(1)(「酔興」とも書く)物好きなさま。好奇心から風変わりなことをするさま。「だてや―でやっているわけじゃない」「―にもほどがある」
(2)酒に酔って常軌を逸すること。「みめの悪きとは,ただ―のあまりなり/狂言・法師が母」
〔「えいぐるい(酔狂)」の漢字表記を音読みした語〕
酔生夢死
すいせいむし [5] 【酔生夢死】
〔程子語録〕
有意義なことを一つもせず,むだに一生を終えること。
酔眠
すいみん [0] 【酔眠】
酒に酔って眠ること。酔臥(スイガ)。
酔眸
すいぼう [0] 【酔眸】
酒によったときの目つき。酔眼。
酔眼
すいがん [0] 【酔眼】
酒によってとろんとした眼。酒によって焦点が定まらない目つき。酔眸(スイボウ)。
酔眼朦朧
すいがんもうろう [0] 【酔眼朦朧】 (ト|タル)[文]形動タリ
酔っぱらって,とろんとした目つきになり,ものの姿もはっきり見えないさま。
酔眼朦朧として
すいがん【酔眼朦朧(もうろう)として】
with drunken eyes;dazed by liquor.
酔筆
すいひつ [0] 【酔筆】
酒に酔って書画をかくこと。また,その作品。酔墨。
酔罵
すいば [1] 【酔罵】 (名)スル
酒に酔って人をののしること。
酔臥
すいが [1] 【酔臥】 (名)スル
酒に酔って横になること。
酔興
すいきょう [1] 【酔興】
⇒すいきょう(酔狂)(1)
酔茗
すいめい 【酔茗】
⇒河井(カワイ)酔茗
酔裏
すいり [1] 【酔裡・酔裏】
酒に酔っている間。酔中。
酔裡
すいり [1] 【酔裡・酔裏】
酒に酔っている間。酔中。
酔言
すいげん [0] 【酔言】
酔った上でのたわごと。酔語。
酔話
すいわ [1][0] 【酔話】
酔ったうえでの話。
酔語
すいご [1] 【酔語】
酔っていうことば。酔言。
酔郷
すいきょう [0] 【酔郷】
(1)酒飲みの理想郷。酒飲みの天国。
(2)酒に酔った心地よい状態を別天地にたとえていう語。「―をさまよう」
酔顔
すいがん [0] 【酔顔】
酒によった顔つき。
酔飽
すいほう [0] 【酔飽】 (名)スル
〔「すいぼう」とも〕
酒を飲み,飽きるほど食べること。「二階座敷に―してぐつすり寝込んで/社会百面相(魯庵)」
酖
ちん [1] 【鴆・酖】
(1)中国に住むという鳥の名。羽には毒があり,それを浸した酒は人を殺すといわれる。
(2)「鴆酒(チンシユ)」の略。
(3)「鴆毒(チンドク)」の略。
酖殺
ちんさつ [0] 【鴆殺・酖殺】 (名)スル
鴆毒を飲ませて殺すこと。毒殺。
酖毒
ちんどく [1] 【鴆毒・酖毒】
鴆(チン)の羽にあるという猛毒。酒に浸したものはよく人を殺すという。転じて,猛毒。また,毒物。鴆。
酖溺
たんでき [0] 【耽溺・酖溺】 (名)スル
一つのことに夢中になってほかを顧みないこと。多くよくないことに熱中することにいう。「酒色に―する」「放逸遊惰に―せる懦弱(ダジヤク)の輩(ヤカラ)では御座らぬか/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
酘
そえ ソヘ [0] 【酘・添(え)】
清酒の醸造で,もろみをつくるために酒母に加える蒸し米・麹(コウジ)・水など。また,それらを加えること。
酛
もと [2][0] 【酛】
〔「もと(本・元)」と同源〕
もろみを発酵させるもとになるもの。酒母(シユボ)。
酢
す【酢】
vinegar.→英和
酢
す [1] 【酢・醋】
酢酸を含む,すっぱい液体調味料。古来,酢酸菌による酒の発酵によって作った。米・果実など原料によって風味が異なり,合成酢もある。殺菌力・防腐力が強い。食酢。「―漬け」「三杯―」
→酢酸(サクサン)
酢の木
すのき [1] 【酢の木】
ツツジ科の落葉低木。本州中部以西の山中に自生。高さ1メートル内外。葉は楕円形で,酸味がある。春,緑白色の小花を二,三個ずつ前年枝につける。果実は小球形で黒熟し,酸味が強いが食べられる。
酢の物
すのもの【酢の物】
a vinegared dish.
酢の物
すのもの [2] 【酢の物】
魚肉・貝・野菜・海藻などを加減酢であえた料理。なます。
酢取り生姜
すどりしょうが [4] 【酢取り生姜】
新ショウガや芽ショウガを甘酢に漬けたもの。鮨・焼き魚に添える。
酢取る
すど・る [2] 【酢取る】 (動ラ五)
食品を酢に漬ける。
酢味噌
すみそ [2] 【酢味噌】
味噌に酢または酢と砂糖を加えてすったもの。魚介・海藻・野菜のあえ物などに用いる。
酢和え
すあえ [0][2] 【酢和え・酢韲え】
魚・野菜などを酢であえること。また,そのあえ物。「貝の―」
酢憤り
すむずかり [2] 【酢憤り】
〔「すむつかり」とも〕
おろし大根にいり大豆を加え,酢醤油をかけた食品。また,ニンジン・油揚げなどを加えることもある。初午(ハツウマ)に道祖神や稲荷(イナリ)に供え,また自家の食用とする。関東一円に同様の料理があり,各地で作り方・呼び名が少しずつ異なる。
→しもつかれ
酢橘
すだち [0][3] 【酢橘】
ミカン科の常緑小高木。徳島県の特産。ユズの近縁で,果実は小さく平球形,多汁で酸味が強く,独特の芳香があり,料理に用いる。[季]秋。
酢母
さくぼ [1] 【醋母・酢母】
⇒酢酸菌(サクサンキン)
酢洗い
すあらい [2] 【酢洗い】 (名)スル
材料を酢に通すこと。主に魚介類に用いる下ごしらえ方法の一つ。
酢漬
すづけ【酢漬】
pickling.〜にする pickle <fish> .→英和
酢漬
すづけ [0][3] 【酢漬(け)】
食品を酢につけること。また,そうした食品。
酢漬け
すづけ [0][3] 【酢漬(け)】
食品を酢につけること。また,そうした食品。
酢漿草
かたばみ [0] 【酢漿草】
(1)カタバミ科の多年草。庭や道端に自生する。茎は地面をはい,細い葉柄の先端にハート形の葉が三個つく。春から秋にかけて黄色の小さな花が咲く。果実は円柱形で,熟すとはじけて種子を飛ばす。全草酸味があり,葉は疥癬(カイセン)の薬になる。スイモノグサ。[季]夏。
(2)(「片喰」とも書く)家紋の一。カタバミの葉や実をかたどったもの。
酢漿草(1)[図]
酢漿草(2)[図]
酢漿草藻
かたばみも [4] 【酢漿草藻】
デンジソウ(田字草)の異名。
酢煎り
すいり [3] 【酢煎り】
アジ・サバ・イワシなど脂肪の多い魚を煮るとき,なまぐささをとるために酢を入れること。
酢煮
すに [2] 【酢煮】
酢を加えて煮ること。
酢牡蠣
すがき [1][0] 【酢牡蠣】
むきみのカキを酢に浸した料理。
酢物
すもの [1] 【酢物】
酢の物。
酢甕
すがめ [1] 【酢甕】
酢を入れるかめ。
酢締め
すじめ [0] 【酢締め】
三枚におろした魚の身に塩を振り,水洗いした後に酢に浸すこと。酢殺し。
酢肴
すざかな [2] 【酢肴】
酢にひたしたさかな。酢の物。
酢蓮
すばす [0] 【酢蓮】
薄切りの蓮を湯がき,甘酢につけたもの。酢蓮根(レンコン)。
酢蓮根
すれんこん [2] 【酢蓮根】
酢蓮(スバス)。
酢薑
すはじかみ 【酢薑】
狂言の一。薑売りと酢売りとが,互いに系図を語り合って優劣を争うが決着がつかず,果ては秀句くらべとなる。
酢蛸
すだこ [2][0] 【酢蛸】
ゆでたタコを酢に浸した食品。
酢豆腐
すどうふ [2] 【酢豆腐】
〔知ったかぶりをする人が腐った豆腐を食べて,これは酢豆腐という料理だと負け惜しみを言った落語から〕
知ったかぶりをする人。半可通。
酢豚
すぶた [1] 【酢豚】
中国料理の一。角切りの豚肉に下味をつけて油で揚げたのち,ネギ・タケノコなどといため,甘酢あんをからめたもの。古老肉(クーラオロー)。
酢豚
すぶた【酢豚】
<中国料理> <a dish of> sweet-and-sour pork.
酢貝
すがい [1] 【酢貝】
海産の巻貝。貝殻は球形に近く,殻高25ミリメートル内外。灰黄褐色あるいは緑褐色。蓋(フタ)は石灰質で,酢につけると溶けながらくるくるまわる。肉は食用。潮間帯の岩礁にすむ。本州以南に分布。唐雲貝(カラクモガイ)。
酢酸
さくさん [0][3] 【酢酸・醋酸】
刺激臭と酸味とをもつ無色の液体。化学式 CH�COOH 酢の中に約3パーセント含まれ,その酸味の主成分をなす。酒類の酢酸発酵によって生じるほか,工業的にはエチレンからアセトアルデヒドを経て大量につくられる。生体の代謝の重要物質。染色や食品調味料として使われるほか,医薬品や,酢酸ビニル・酢酸セルロースなど化学工業における用途が広い。
酢酸アミル
さくさんアミル [5] 【酢酸―】
酢酸とアミルアルコール(ペンタノール)とのエステル。化学式 CH�COOC�H�� 異性体が八種類あり,いずれも無色の液体。工業用の酢酸アミルは異性体の混合物でリンゴ・ナシなどの香気をもち,溶剤・人工果実エッセンスに用いる。
酢酸エステル
さくさんエステル [5] 【酢酸―】
酢酸とアルコールから生成するエステル。一般式 CH�COOR 一般に芳香のある無色の液体。アセテート。
酢酸エチル
さくさんエチル [5] 【酢酸―】
エチルアルコールと酢酸とのエステル。化学式 CH�COOC�H� 硫酸を触媒として加熱蒸留して得られる無色の液体。水には溶けにくい。パイナップルに似た芳香がある。香料や抽出溶媒に用いる。
酢酸ナトリウム
さくさんナトリウム [7] 【酢酸―】
酢酸と水酸化ナトリウムの反応で生ずる白色の結晶。化学式 CH�COONa 水に溶ける。媒染剤・緩衝液のほか,保温剤としても用いられる。
酢酸ビニル
さくさんビニル [5] 【酢酸―】
酢酸亜鉛を触媒として,アセチレンと酢酸から製造される無色の液体。化学式 CH�=CHOCOCH� 甘い臭気がある。水にはあまり溶けない。ポリ酢酸ビニルの製造原料。エチレンと酢酸から製造する方法もある。
酢酸メチル
さくさんメチル [5] 【酢酸―】
メチルアルコールと酢酸を,硫酸触媒の共存下で反応させて得られるエステル。化学式 CH�COOCH� 無色の液体で,水やアルコール・エーテルに溶ける。芳香がある。香料・抽出溶媒・ワニス・ラッカーのほか,合成樹脂製造に用いる。
酢酸発酵
さくさんはっこう [5] 【酢酸発酵】
酸素の存在下で酢酸菌のはたらきによりエチルアルコールから酢酸が生成する反応。酒類が長時日のうちに酸味を帯びてくる現象はこれにあたる。食酢の製造に利用。
酢酸絹糸
さくさんけんし [5] 【酢酸絹糸】
アセテート。
酢酸繊維素
さくさんせんいそ [7] 【酢酸繊維素】
酢酸セルロース。
酢酸菌
さくさんきん [0][3] 【酢酸菌】
エチルアルコールを直接酸化して酢酸をつくる好気性の細菌の総称。桿菌(カンキン)で運動性がなく,連鎖状につながる。醋母(サクボ)。
酢酸鉛
さくさんなまり [5] 【酢酸鉛】
普通は酢酸鉛(II)をいう。無色の結晶。化学式 Pb(CH�COO)� 無水塩・三水塩・一〇水塩がある。水によく溶け,甘みがあるがいずれも有毒。三水塩は鉛糖ともよばれる。鉛塩の製造・染色・医薬に用いる。また,この水溶液をしみこませて乾かした紙は酢酸鉛紙とよばれ,硫化物イオンの検出に用いる。他に酢酸鉛(IV)(4酢酸鉛)がある。
酢韲え
すあえ [0][2] 【酢和え・酢韲え】
魚・野菜などを酢であえること。また,そのあえ物。「貝の―」
酣
たけなわ タケナハ [0] 【酣・闌】
(1)いちばん盛んな時。最盛時。「秋―の一〇月」「戦いは今まさに―」
(2)盛りを過ぎてやや衰えかけた時。「齢(ヨワイ)既に―」
酣である
たけなわ【酣である】
be at its height;be in full swing.
酣戦
かんせん [0] 【酣戦】
戦いのまっさいちゅう。戦いの最も激しい時。「勇将―の状/西国立志編(正直)」
酣暢
かんちょう 【酣暢】
酒を飲んで楽しい気分になること。「夜に入りて心―す/菅家文草」
酣酔
かんすい [0] 【酣酔】 (名)スル
酒に十分に酔うこと。大いに酔うこと。
酣酔楽
かんすいらく 【酣酔楽】
雅楽の一。高麗壱越(コマイチコツ)調。四人舞。廃曲。
酥
そ [1] 【酥・蘇】
牛や羊の乳を煮つめたもの。「延喜式」では十分の一に煮つめるものとされた。
酥油
そゆ [1] 【酥油・蘇油】
(1)牛乳から製した油。食用・薬用のほか,密教で護摩(ゴマ)を修するのに用いる。
(2)「蘇合香(ソゴウコウ){(2)}」に同じ。
酥蜜
そみつ 【酥蜜・蘇蜜】
牛の乳を精製したもの(酥)と,蜂蜜。飲料・薬用・供物などに用いた。「―を作て麨(ムギコ)に和合して/今昔 3」
酥餅
スーピン [1] 【酥餅】
〔中国語〕
洋菓子のパイに似た中国菓子。オーブンで焼くか油で揚げる。
酩酊
めいてい【酩酊】
drunkenness;→英和
intoxication.⇒酔う.
酩酊
めいてい [0] 【酩酊】 (名)スル
飲酒などによってひどく酔うこと。「すっかり―してしまった」
酪
らく [1] 【酪】
牛・羊・馬などの乳を発酵させて作った酸味のある飲料。仏教で,五味の一。
酪漿
らくしょう [0] 【酪漿】
牛などの乳汁。
酪素
らくそ [1] 【酪素】
⇒カゼイン
酪農
らくのう [0] 【酪農】
〔「酪」は牛などの乳から作った飲料〕
牛・羊などを飼い,乳やその加工品を作る農業。「―地帯」「―家」
酪農
らくのう【酪農】
dairy (farming).→英和
‖酪農家 a dairy farmer.酪農場 a dairy (farm).酪農製品 dairy products.
酪農学園大学
らくのうがくえんだいがく 【酪農学園大学】
私立大学の一。1933年(昭和8)創立の北海道酪農義塾を源とし,60年設立。本部は江別市。
酪酸
らくさん [0] 【酪酸】
ブタノールの酸化によって得られる不快な酸敗臭をもつ油状の液体。化学式 C�H�COOH バターなどの乳脂肪中にグリセリン-エステルとして含まれる。酪酸菌による糖類の酪酸発酵によっても生成する。香料の合成原料などに用いる。
酬い
むくい [3][2][0] 【報い・酬い】
〔動詞「報いる」の連用形から〕
(1)よいことあるいは悪いことをした結果として,身に受けるもの。果報。「悪行の―を受ける」
(2)お礼をすること。また,労苦に対する償い。報酬。「何の―も求めない」「我は此人々に―せんとおもふに/即興詩人(鴎外)」
(3)因縁(インネン)によって受ける果報。「前(サキ)の世の―にこそ侍るなれば/源氏(須磨)」
(4)仕返し。報復。「海賊―せむと言ふなることを/土左」
酬いる
むく・いる [3] 【報いる・酬いる】 (動ア上一)[文]ヤ上二 むく・ゆ
(1)受けた恩や払われた労力などに対して,ふさわしいお返しをする。「恩に―・いる」「―・いられることの少ない仕事」「必ず苦を離れむ事を―・ゆべし/今昔 11」
(2)仕返しする。返報する。「一矢を―・いる」
酬う
むく・う ムクフ [2] 【報う・酬う】 (動ワ五[ハ四])
〔ヤ行上二段動詞「むくゆ」が中世頃から転じたもの〕
(1)「むくいる(報){(1)}」に同じ。「苦労したのに―・われない」
(2)「むくいる(報){(2)}」に同じ。「たちまちにあだを―・ふなり/宇治拾遺 3」
(3)むくいとなって身にはねかえる。「年を老(ト)ると屹度―・つて参ります/真景累ヶ淵(円朝)」
[可能] むくえる
酬ゆ
むく・ゆ 【報ゆ・酬ゆ】 (動ヤ上二)
⇒むくいる
酬恩庵
しゅうおんあん シウオン― 【酬恩庵】
京都府田辺町にある臨済宗大徳寺派の寺。南浦紹明(ナンポシヨウミヨウ)が創建した妙勝寺を康正年間(1455-1457)に一休宗純が再興して寺名を改称。一休の墓と木像・画像がある。廟前庭園は室町時代の作。通称,一休寺。薪(タキギ)寺。しゅうおんなん。
酬恩祭
しゅうおんさい シウオン― [3] 【酬恩祭】
モーセがイスラエルの民の守るべき律法として定めた祭儀。旧約聖書「レビ記」にみられ,動物の脂肪を供えて神との親交を得ようとするもの。感謝の犠牲。謝祭。謝恩祭。
酬酢
しゅうさく シウ― [0] 【酬酢】
(1)主人と客が互いに酒を酌(ク)み交わすこと。
(2)応対すること。
酴釄
とび [1] 【酴釄】
〔「どび」とも〕
(1)どぶろく。
(2)植物トキンイバラの漢名。
酵母
こうぼ カウ― [1] 【酵母】
出芽または分裂によって繁殖する菌類で,5〜10マイクロメートルの球形または楕円形の単細胞生物。ビール酵母・葡萄(ブドウ)酒酵母などは醸造に用いられ,パン酵母は製パン時にガスを発生させるのに利用される。酵母菌。イースト。
酵母
こうぼ【酵母】
yeast;→英和
leaven;→英和
ferment.→英和
酵母菌 yeast fungus.
酵母菌
こうぼきん カウ― [3][0] 【酵母菌】
「酵母」に同じ。
酵素
こうそ【酵素】
ferment;→英和
enzyme.→英和
酵素
こうそ カウ― [1] 【酵素】
〔enzyme〕
生物の細胞内で合成され,消化・呼吸など,生体内で行われるほとんどすべての化学反応の触媒となる高分子化合物の総称。タンパク質だけまたはタンパク質と低分子化合物とから成る。その種類は多種多様で,化学反応に応じて作用する酵素の種類が異なる。酒・味噌の醸造をはじめ,食品工業・製薬工業に広く利用される。エンザイム。エンチーム。
→酵素[表]
酵素剤
こうそざい カウ― [3][0] 【酵素剤】
生体内での化学反応を促進するタンパク質である酵素を用いた薬剤。
酵素化学
こうそかがく カウ―クワ― [4] 【酵素化学】
酵素の化学構造および触媒作用を研究対象とする,化学の一分野。
酵素製剤
こうそせいざい カウ― [4] 【酵素製剤】
酵素を主な作用成分とする製剤。消化(ジアスターゼ・パンクレアチンなど),消炎(ブロメライン・プロナーゼ・塩化リゾチームなど)に用いられる。
酷
こく [1][2] 【酷】 (形動)[文]ナリ
きびしすぎるさま。むごいさま。「―な言い方」「あまりにも―な条件だ」「その批評は,少し―ではないか」
酷い
ひど・い [2] 【酷い】 (形)[文]ク ひど・し
〔「ひどう(非道)」の形容詞化〕
(1)だまって見ていられないほど残酷だ。むごい。「―・いしうち」「老人をだますとはあまりにも―・い」
(2)非常に悪い。きわめてお粗末だ。「―・い料理」「―・い成績」
(3)程度がはなはだしい。はげしい。「―・い暑さ」「―・い嵐」「―・く気に入る」
[派生] ――さ(名)
→ひどく(副)
酷い
むご・い [2] 【惨い・酷い】 (形)[文]ク むご・し
(1)見ていられないくらい悲惨だ。いたましい。「―・い死に方」
(2)思いやりがなくひどい。無慈悲だ。「―・い仕打ち」
(3)程度が限度を超えている。はなはだしい。「其のお手もとが―・いほど似まらした/狂言・二千石」
[派生] ――さ(名)
酷く
ひどく [1] 【酷く】 (副)
〔形容詞「ひどい(酷)」の連用形から〕
はなはだしく。とても。非常に。「―暑い日が続いた」「船が―ゆれる」
酷し
むご・し 【惨し・酷し】 (形ク)
⇒むごい
酷し
ひど・し 【酷し】 (形ク)
⇒ひどい
酷たらしい
むごたらし・い [5] 【惨たらしい・酷たらしい】 (形)[文]シク むごたら・し
目をそむけたくなるほどひどい。残酷である。無慈悲である。むごらしい。「焼け跡の―・い死体」「―・い目にあわせる」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
酷な
こく【酷な】
severe;→英和
harsh;→英和
cruel.→英和
〜な取扱いをする treat <a person> cruelly.
酷らしい
むごらし・い [4] 【惨らしい・酷らしい】 (形)[文]シク むごら・し
「むごたらしい(惨)」に同じ。
酷似
こくじ [0][1] 【酷似】 (名)スル
区別がつかないくらいよく似ていること。「内容が他の本に―している」
酷似する
こくじ【酷似する】
resemble closely;bear a close resemblance <to> .
酷使
こくし [1] 【酷使】 (名)スル
人や物などを手加減せずに使うこと。こきつかうこと。「肉体を―する」
酷使する
こくし【酷使する】
work[drive] <a person> hard;overtax <one's brains> .→英和
酷刑
こっけい コク― [0] 【酷刑】
残酷な刑罰。ひどい刑罰。
酷吏
こくり [1] 【酷吏】
人民を虐げる苛酷な官吏。
酷寒
こっかん【酷寒】
severe[intense]cold.
酷寒
こくかん [0] 【酷寒】
⇒こっかん(酷寒)
酷寒
こっかん コク― [0] 【酷寒】
きびしい寒さ。極寒。厳寒。
⇔酷暑
[季]冬。《―を来し目鼻して見舞妻/石田波郷》
酷工面
ひどくめん [3] 【酷工面】 (名)スル
無理をして金銭や物品をととのえること。ひどさんだん。「―して彼の時器(トケイ)を,受出したる事にぞありける/当世書生気質(逍遥)」
酷悪
こくあく [0] 【酷悪】 (名・形動)[文]ナリ
むごくて,よこしまな・こと(さま)。
酷暑
こくしょ【酷暑】
intense[extreme]heat.〜の候 the hot season.
酷暑
こくしょ [1] 【酷暑】
厳しい暑さ。酷熱。極暑。
⇔酷寒
[季]夏。
酷烈
こくれつ [0] 【酷烈】 (形動)[文]ナリ
きわめてきびしく,はげしいさま。「寒気―ならず/明六雑誌 4」
[派生] ――さ(名)
酷熱
こくねつ [0] 【酷熱】
きびしい暑さ。酷暑。
酷税
こくぜい [0] 【酷税】
過酷な税。重い税。重税。
酷算段
ひどさんだん [3] 【酷算段】
「酷工面(ヒドクメン)」に同じ。「―をしてでも金で手を切らうとした/独身(鴎外)」
酷薄
こくはく [0] 【酷薄・刻薄】 (名・形動)[文]ナリ
むごく,思いやりがない・こと(さま)。「残忍な―な人間/平凡(四迷)」
[派生] ――さ(名)
酷評
こくひょう【酷評】
(a) severe criticism.〜する criticize severely.
酷評
こくひょう [0] 【酷評】 (名)スル
手きびしく批評すること。「新作を―する」
酷遇
こくぐう [0] 【酷遇】 (名)スル
むごい扱いをすること。ひどい待遇。
酸
さん [1] 【酸】
(1)すっぱいもの。すっぱい味。「―が強いみかん」
(2)〔化〕 水に溶けたときに電離して,水素イオンを生ずる物質。酸味をもつ・青色リトマス試験紙を赤色に変える・塩基と反応して塩と水を生じるなどのいわゆる酸性は水素イオンの性質による。また,イオン化列で水素よりも前にある金属を溶かして塩をつくり水素ガスを発生する。酸はその電離度により,強酸と弱酸に区別される。現在では水溶液のみでなく,広範な化学反応を酸・塩基の立場で説明するために,酸を陽子供与体としたり,電子対受容体とする定義が用いられている。
→塩基
→アルカリ
酸
さん【酸】
an acid.→英和
〜の acid.酸類 acids.
酸い
す・い [1] 【酸い】 (形)[文]ク す・し
酢のような味がする。酸味がある。すっぱい。「―・い梅ぼし」
酸い
すい【酸い】
sour;→英和
acid.→英和
〜も甘いもかみわけた人 a man of the world.→英和
酸いも甘いも噛(カ)み分ける
酸いも甘いも噛(カ)み分・ける
人生経験を積んで,人情・世事によく通じている。酸いも甘いも知る。
酸がる
すが・る 【酸がる】 (動ラ四)
酸っぱがる。酸っぱく感ずる。「歯もなき女の梅くひて―・りたる/枕草子 45」
酸し
す・し 【酸し】 (形ク)
⇒すい
酸っぱい
すっぱい【酸っぱい】
sour;→英和
acid.→英和
酸っぱくなる turn sour.口を酸っぱくして言う tell over and over again.
酸っぱい
すっぱ・い [3] 【酸っぱい】 (形)
酢のような味がする。酸い。「―・い梅干し」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)――み(名)
酸っぱみ
すっぱみ [0][4] 【酸っぱみ・酸っぱ味】
酸っぱい程度。酸っぱい味。酸っぱさ。
〔「み」は接尾語。「味」は当て字〕
酸っぱ味
すっぱみ [0][4] 【酸っぱみ・酸っぱ味】
酸っぱい程度。酸っぱい味。酸っぱさ。
〔「み」は接尾語。「味」は当て字〕
酸アミド
さんアミド [3] 【酸―】
⇒アミド(1)
酸ヶ湯温泉
すかゆおんせん 【酸ヶ湯温泉】
青森県青森市,八甲田山の主峰大岳(オオダケ)中腹にある温泉。強酸性硫黄泉。
酸乳
さんにゅう [0] 【酸乳】
牛乳などを乳酸発酵させた飲料。また,これに甘味料・香料などを加えた飲み物。乳酸飲料。
酸化
さんか [0] 【酸化】 (名)スル
ある物質が酸素と化合する反応,またはある物質から水素が奪われる反応。一般には原子・分子・イオンから電子が奪われる反応をいう。さらに一般には,反応にあずかる各原子に対し一定の規則による酸化数を考え,酸化数の増大を酸化と考える。
酸化
さんか【酸化】
oxid(iz)ation.〜する oxidize.→英和
‖酸化物 an oxide.一(二)酸化炭素 carbon monoxide (dioxide).
酸化アルミニウム
さんかアルミニウム [7] 【酸化―】
⇒アルミナ
酸化エチレン
さんかエチレン [4] 【酸化―】
⇒エチレンオキシド
酸化カルシウム
さんかカルシウム [6] 【酸化―】
石灰石(炭酸カルシウム)の熱分解により生成する塩基性酸化物で,白色の固体または粉末。化学式 CaO 水を注ぐと激しく反応して多量の熱を発生し,水酸化カルシウムを生ずる。漆喰(シツクイ)やモルタル,またカルシウムカーバイドの原料となる。生(セイ)石灰。煆製(カセイ)石灰。
酸化クロム
さんかクロム [4] 【酸化―】
三酸化二クロム(Cr�O�),三酸化クロム(CrO�)などの総称。三酸化二クロムは緑色粉末で,ガラスや陶器の顔料に用いる。
酸化バリウム
さんかバリウム [5] 【酸化―】
白色の粉末。化学式 BaO バリウム塩の原料やガラス工業などに用いる。重土。バライタ。バリタ。
酸化マグネシウム
さんかマグネシウム [7] 【酸化―】
マグネシウムを酸素中で燃焼させたときに生じる白色粉末状の固体。化学式 MgO 高温用炉材や坩堝(ルツボ)・セメントなどの製造に用い,胃腸薬など医薬に使うほか白色の標準物質に用いる。苦土。マグネシア。
酸化亜鉛
さんかあえん [4] 【酸化亜鉛】
亜鉛を燃焼させるか,あるいは炭酸水酸化亜鉛を加熱すると生じる白色の粉末。結晶は六方晶系。化学式 ZnO 水には難溶。白色顔料・化粧品・外傷用医薬に用いる。亜鉛華。亜鉛白。
酸化剤
さんかざい [3][0] 【酸化剤】
酸化還元反応において,他の物質を酸化して自身は還元される物質。酸素・オゾン・硝酸・濃硫酸・塩素など。
酸化数
さんかすう [3] 【酸化数】
化合物中の各原子の荷電状態を区別し,酸化還元反応を電子のやりとりで考えるときに利用する数値。元素の単体の酸化数を 0,イオンになっている原子ではその正・負の価数に等しく,化合物中の水素の酸化数は +1 酸素の酸化数は −2 電気的に中性な化合物では構成原子の酸化数の代数和は 0,イオンになっている原子団では構成原子の酸化数の代数和はそのイオンの正負の価数に等しい,としてその酸化数を決める。酸化されることは酸化数が増大することである。
酸化染料
さんかせんりょう [4] 【酸化染料】
繊維にしみこませ,酸化剤によって繊維上で酸化して発色および染着を行わせる染料。アニリンを酸化して得られるアニリンブラックなど。
酸化水銀
さんかすいぎん [4] 【酸化水銀】
(1)酸化水銀(I)。Hg�O と考えられたが,X 線解析によると Hg と HgO の混合物である。一価水銀塩溶液をアルカリ性にして得られる黒色の粉末。
(2)酸化水銀(II)。化学式 HgO 赤色酸化水銀は水銀を摂氏三五〇度に加熱すると生じる。黄色酸化水銀は赤色のものを微粉末にするとできる。両者とも日光で分解し有毒。
酸化漂白剤
さんかひょうはくざい [7] 【酸化漂白剤】
酸化作用によって繊維中の色素を分解・脱色するのに用いる物質。晒粉(サラシコ)・過酸化水素など。
酸化炎
さんかえん [3] 【酸化炎・酸化焔】
⇒外炎(ガイエン)
酸化焔
さんかえん [3] 【酸化炎・酸化焔】
⇒外炎(ガイエン)
酸化物
さんかぶつ [3] 【酸化物】
酸素と,それ以外の元素との化合物。塩基性酸化物・酸性酸化物・両性酸化物などに分けられる。
酸化発酵
さんかはっこう [4] 【酸化発酵】
好気性微生物が酸素によって有機化合物を不完全酸化する発酵。エタノールからの酢酸の生成や,ブドウ糖からクエン酸・酒石酸を生ずる発酵はその例。
酸化的燐酸化
さんかてきりんさんか [0] 【酸化的燐酸化】
真核生物の細胞中にあるミトコンドリアの内膜,または原核生物の細胞膜において,ADP と無機リン酸とから ATP を生成する反応。生体のエネルギー変換においてきわめて重要な役割を占める。
酸化砒素
さんかひそ [4] 【酸化砒素】
(1)三酸化二ヒ素 As�O� 無色の結晶。有毒で致死量0.06〜0.2グラム。農薬・医薬・顔料(雄黄)・殺虫剤などに用いる。亜ヒ酸無水物,俗に亜ヒ酸。
(2)五酸化二ヒ素 As�O� 白色粉末で潮解性。{(1)}に比べて毒性は弱く,遅効性。
酸化窒素
さんかちっそ [4] 【酸化窒素】
窒素の酸化物の総称。一酸化窒素(NO),三酸化二窒素(N�O�),二酸化窒素(NO�),五酸化二窒素(N�O�),一酸化二窒素(N�O)など。普通は一酸化窒素をいう。
→一酸化窒素
→二酸化窒素
酸化還元反応
さんかかんげんはんのう [8] 【酸化還元反応】
二種の物質間で電子の授受が起こる反応。一方の物質が酸化されれば,それに相伴って他方の物質は還元されるという,反応における両側面をとらえていう語。
酸化還元酵素
さんかかんげんこうそ [8] 【酸化還元酵素】
生物体内での酸化還元反応を触媒する酵素の総称。二百種類以上が知られており,生体を構成する各種の物質の合成,生活に必要なエネルギーの獲得などに重要な役割を果たす。オキシダーゼ・デヒドロゲナーゼなど。オキシドレダクターゼ。
酸化酵素
さんかこうそ [4] 【酸化酵素】
⇒オキシダーゼ
酸化鉄
さんかてつ [3] 【酸化鉄】
(1)酸化鉄(II)。化学式 FeO 黒色発火性粉末。シュウ酸鉄(II)を空気を断って焼くと得られる。
(2)酸化鉄(III)。化学式 Fe�O� 天然には赤鉄鉱として産出するが,工業的には硫酸鉄を焼いてつくる。ベンガラとして古くから赤色顔料や金属・ガラスの研磨に用いる。三酸化二鉄。三二酸化鉄。
(3)
⇒四酸化三鉄(シサンカサンテツ)
酸化鉛
さんかなまり [4] 【酸化鉛】
鉛の酸化物。一酸化鉛(PbO),二酸化鉛(PbO�),四酸化三鉛(Pb�O�)などが知られている。
→一酸化鉛
→二酸化鉛
→四酸化三鉛
酸化銀電池
さんかぎんでんち [6] 【酸化銀電池】
正極に酸化銀(Ag�O),負極に亜鉛,電解液に濃いアルカリ水溶液を用いた電池。電圧一・五ボルト。ボタン型・コイン型の小型電池として電子機器に用いられる。
酸化銅
さんかどう [3] 【酸化銅】
(1)酸化銅(I)。化学式 Cu�O 赤色の結晶性粉末。天然には赤銅鉱として産出する。赤色ガラスの着色剤や半導体として整流器・光電池の材料に用いられる。亜酸化銅。
(2)酸化銅(II)。化学式 CuO 天然には黒銅鉱として得られる。銅片を赤熱して得られる黒色粉末。顔料・酸化剤・触媒として用いられる。
酸化防止剤
さんかぼうしざい [6] 【酸化防止剤】
食品などが空気中の酸素によって,酸化・変質するのを防ぐ目的で添加される物質。
酸味
さんみ [3][0] 【酸味】
すっぱい味。「―の強いみかん」
酸味
さんみ【酸味】
acidity.〜ある sour;→英和
acid.→英和
酸味
すみ [1][2] 【酸味】
酸い味。酸っぱい味。すっぱみ。さんみ。
酸基
さんき [1] 【酸基】
無機・有機の各種の酸の分子から,水素イオンとして電離し得る水素原子を一個以上除いた残りの原子または原子団。酸根。
酸塊
すぐり [1] 【酸塊】
(1)ユキノシタ科の落葉低木。本州中部地方の山地に生える。枝はよく分枝し,葉は円形で三〜五裂する。果実は長球形で赤褐色に熟し,食べられる。
(2)グーズベリーやカラントの通称。
酸塊(1)[図]
酸塊
すぐり【酸塊】
《植》a gooseberry.→英和
酸塩化物
さんえんかぶつ [5] 【酸塩化物】
‐ COCl という基をもつ一群の有機化合物の総称。水と反応して酸を,アルコールと反応してエステルを生じる。
酸塩基指示薬
さんえんきしじやく [7] 【酸塩基指示薬】
⇒中和指示薬(チユウワシジヤク)
酸塩基滴定
さんえんきてきてい [6] 【酸塩基滴定】
⇒中和滴定(チユウワテキテイ)
酸度
さんど [1] 【酸度】
(1)塩基の分子中にあって,水溶液になったとき,イオンとなり得る水酸基の数。その数により,一酸塩基・二酸塩基などという。
⇔塩基度
(2)水質分析の際に,アルカリ標準溶液で滴定してきめた試料の水の酸性の度合。酸性度。
酸性
さんせい [0] 【酸性】
酸の示す性質。酸味をもち,水溶液の水素イオン指数(pH)が七より小で,青色リトマス試験紙を赤色に変える。
⇔塩基性
⇔アルカリ性
→酸(2)
酸性
さんせい【酸性(にする)】
acidity (acidify).〜の acid.→英和
‖酸性雨 acid rain.酸性反応 an acid reaction.
酸性土壌
さんせいどじょう [5] 【酸性土壌】
酸性を示す土壌。酸を遊離する腐植物質が集積したり,アルカリが流失・欠乏したりしてでき,湿潤な気候のもとで生じやすい。
酸性塩
さんせいえん [3] 【酸性塩】
まだ水素イオンとなり得る水素原子を含んでいる塩。炭酸水素ナトリウムなど。この水溶液は必ずしも酸性を示すとは限らず,中性や塩基性を示すことも多い。
酸性岩
さんせいがん [3] 【酸性岩】
二酸化ケイ素に富む(六六重量パーセント以上)火成岩。流紋岩・石英斑岩・花崗(カコウ)岩など。
⇔塩基性岩
酸性度
さんせいど [3] 【酸性度】
溶液の酸性の程度を示す量。水素イオン指数(pH)で表す。
酸性染料
さんせいせんりょう [5] 【酸性染料】
分子内にスルホ基・カルボキシル基など酸性の親水基を含む染料。普通ナトリウム塩となっているので,酸性の染浴で,絹・羊毛など動物性繊維やナイロンに染着する。木綿や麻は染まらない。
酸性植物
さんせいしょくぶつ [6] 【酸性植物】
酸性土壌に生育しうる植物。針葉樹・ミズゴケ・スギナなど。作物ではイネ・コムギなど。
酸性泉
さんせいせん [3][0] 【酸性泉】
温泉水が酸性を示す温泉。水素イオン指数(pH)三未満を酸性泉,三以上六未満を弱酸性泉に分ける。群馬県草津温泉が有名。
酸性湖
さんせいこ [3] 【酸性湖】
湖水の水素イオン指数(pH)が五以下の強い酸性を示す湖沼。酸性化がすすむと生物が住めなくなる。
酸性白土
さんせいはくど [5] 【酸性白土】
モンモリロナイトを主とする白色または灰色の粘土。酸性反応を示す。山形県中部・新潟県・長野県北部などに産する。吸着力・触媒作用が強い。乾燥剤のほか,油類の脱色などに用いる。
酸性紙
さんせいし [3] 【酸性紙】
インクのにじみ防止に硫酸アルミニウムを用いた洋紙。硫酸イオンがセルロースを分解するため年月とともに黄ばみ,ぼろぼろになって長期の保存に耐えない。
→中性紙
酸性肥料
さんせいひりょう [5] 【酸性肥料】
その水溶液が酸性か,または作物に吸収されたのちに土壌が酸性になる肥料。過リン酸石灰・硫安・硫酸カリなど。
酸性酸化物
さんせいさんかぶつ [7] 【酸性酸化物】
水に溶けてオキソ酸(酸素を含む酸)を生じ,また水に溶けない場合にも直接塩基と反応して塩をつくる酸化物。二酸化炭素・二酸化硫黄(イオウ)など。
酸性雨
さんせいう [3] 【酸性雨】
一般に水素イオン指数(pH)の値が五・六以下の降水。普通の雨に比べて酸性が一〇倍以上も強い。石炭・石油などの燃焼によって生ずるイオウ酸化物・窒素酸化物が原因。陸水の酸性化,土壌の変質,森林の枯死をもたらし,生態系に影響を与える。
→酸性霧
酸性霧
さんせいむ [3] 【酸性霧】
酸性の大気汚染物質が雨水ではなく,大気中に浮遊する霧に取り込まれたもの。酸性雨よりはるかに長時間,空気中に漂っているため,大気汚染物質を多く吸収し,酸性度が強い。
酸性食品
さんせいしょくひん [5] 【酸性食品】
体内で分解してリン酸・硫酸などの酸をつくりだす食品。穀類・肉類・鶏卵など。
酸敗
さんぱい [0] 【酸敗】 (名)スル
(1)油脂が空気や水分との接触,光・熱・細菌などによって分解・酸化し,不快なにおいを生じるとともに,すっぱくなること。
(2)食べ物が腐敗し,すっぱくなること。「―した牛乳」
酸桃
すもも [0] 【李・酸桃】
バラ科の落葉高木。中国原産。古く渡来し,果樹として栽植される。葉は狭長楕円形。春,葉に先立って,葉腋に白色の五弁花を一〜三個つける。果実は球形の核果で,赤紫色または黄色に熟し,甘酸っぱい。生食するほか,ジャム・果実酒・乾果などにする。巴旦杏(ハタンキヨウ)・ソルダム・サンタローザなどの系統がある。ほかに,ヨーロッパから伝わった西洋スモモも栽培される。プラム。[季]夏。
〔「李の花」は [季]春〕
酸棗
さねぶとなつめ [5] 【核太棗・酸棗】
ナツメの一変種。中国北部に自生,薬用に栽植される。果実はナツメより小さく,肉が薄く酸味が強い。仁(ジン)を漢方で強壮・鎮静剤とする。さねぶと。
酸楚
さんそ [1] 【酸楚】
悲しくつらいこと。「兎角(トカク)世の中は―勝なものだ/未来の夢(逍遥)」
酸模
すかんぽ【酸模】
《植》a sorrel.→英和
酸模
すし [1] 【酸模】
〔酸味のあるシ(植物ギシギシの古名)の意味から〕
スイバの異名。
酸模
すかんぽ [0][2] 【酸模】
イタドリ,またはスイバの異名。すかんぽう。[季]春。
酸欠
さんけつ【酸欠(症)】
anoxia.→英和
酸欠
さんけつ [0] 【酸欠】
〔「酸素欠乏」の略〕
空気中の酸素や水中の溶存酸素が不足すること。「―事故」「―水塊」
酸毒症
さんどくしょう [0][4] 【酸毒症】
⇒アシドーシス
酸水素炎
さんすいそえん [5] 【酸水素炎】
水素と酸素を別々に噴出させて混合し,点火して得る高温の炎。無色・透明で摂氏二四〇〇〜二七〇〇度。理化学実験や,金属の溶接・溶断に用いる。
酸液
さんえき [0] 【酸液】
酸性の液。
酸漿
ほおずき ホホヅキ [0] 【酸漿・鬼灯】
(1)ナス科の多年草。観賞用に植える。高さは約70センチメートル。葉は卵形で粗鋸歯がある。夏,黄白色の花が咲き,袋状の萼(ガク)に包まれた球形の液果が橙赤色に熟す。液果には多数の種子があり,これを抜き去り,口に含んで鳴らして遊ぶ。根を鎮咳・利尿薬とする。ヌカズキ。[季]秋。
〔「酸漿の花」は [季]夏〕
(2)うみほおずき。カラニシ・アカニシなどの巻き貝の卵の袋。口に入れ,舌で押し鳴らす。
酸漿(1)[図]
酸漿
かがち 【酸漿】
ホオズキの古名。赤かがち。
酸漿
ぬかずき 【酸漿】
ホオズキの古名。「―などいふもののやうにだにあれかし/枕草子 67」
酸漿提灯
ほおずきぢょうちん ホホヅキヂヤウ― [5] 【酸漿提灯】
赤色の紙を張った丸く小さな提灯。商店街の飾り付けなどに用いる。
酸漿貝
ほおずきがい ホホヅキガヒ [4] 【酸漿貝】
腕足綱有関節亜綱に属する触手動物の総称。すべて海産。体は二枚の殻に包まれ,二枚貝のように見える。殻径1〜5センチメートル。殻は赤・黄または白。蝶番(チヨウツガイ)にある穴から柄を出して岩などに付着する姿からこの名がある。古生代カンブリア紀に出現した古い動物で,世界に約二五〇種がいる。
酸無水物
さんむすいぶつ [4] 【酸無水物】
カルボン酸の同一分子内,または二個の分子間で,二個のカルボキシル基から水一分子がとれて,縮合してできた化合物。無水酢酸・無水フタル酸など。
酸素
さんそ [1] 【酸素】
〔英 oxygen; (ドイツ) Sauerstoff〕
酸素族元素の一。元素記号 O 原子番号八。原子量一六・〇〇。安定な単体としては,酸素(化学式 O�)とオゾン(化学式 O�)とがある。単体の酸素は1774年イギリスのプリーストリーが発見。無色無臭の気体。沸点は摂氏マイナス一八二・九六度。空気の約五分の一の体積を占める。化合物として水や岩石成分として存在し,地球上の存在量は約50パーセントで,第一位。工業的には液体空気の分留または水の電気分解で得られ,実験室では過酸化水素の分解または塩素酸カリウムの熱分解などによって得る。化学的にきわめて活性で,多くの元素と燃焼・化合してその酸化物をつくる。生物の呼吸に深く関与し,その生命維持に必須の物質。高圧または液体にしてボンベに蓄え,酸素吸入,酸水素炎・酸素アセチレン炎などに用いる。
酸素
さんそ【酸素】
oxygen.→英和
‖酸素吸入(器) oxygen inhalation (an oxygen inhaler).酸素ボンベ an oxygen cylinder.酸化物 an oxide.酸素溶接 oxyacetylene welding.
酸素アセチレン炎
さんそアセチレンえん [7] 【酸素―炎】
アセチレンの気流に酸素を混合して点火して生じさせる高温度の炎。摂氏二九〇〇〜三一〇〇度の高温が得られるので,金属の溶接・切断に利用する。
酸素吸入
さんそきゅうにゅう [4] 【酸素吸入】
呼吸困難の時,血液中の酸素含有量を保持するため,酸素テント・酸素マスク・カニューレなどを用いて酸素を与えること。
酸素呼吸
さんそこきゅう [4] 【酸素呼吸】
酸素を必要とする呼吸。生物体の細胞内において,酸素の存在下で,有機物が分解され,エネルギーが生成される。
⇔無気呼吸
酸素欠乏症
さんそけつぼうしょう [6][1][0] 【酸素欠乏症】
体の各組織が酸素欠乏になった状態。肺や循環器の病気,貧血などにより起こる。脳への影響が最も大きく,頻脈,呼吸の切迫,精神障害などをきたす。低酸素症。ハイポキシア。
酸素溶接
さんそようせつ [4] 【酸素溶接】
酸素アセチレン炎を用いる溶接。ガス溶接。
酸素輸液剤
さんそゆえきざい [7][1][3] 【酸素輸液剤】
血液の酸素運搬機能を代用する液体。フッ素と炭素の化合物であるペルフルオロトリプロピルアミン( FTPA )など。代用赤血球。
酸素酸
さんそさん [0][3] 【酸素酸】
「オキソ酸」に同じ。
酸脚
さんきゃく [0] 【酸脚】
だるい足どり。「涙を払つて,―を踏みしむ可き時である/思出の記(蘆花)」
酸苦
さんく [1] 【酸苦】
酸味と苦味。また,堪えがたい苦しみ。「君は碌々といふ言葉の内(ナカ)に,どれほどの―が入つて居ると考へる/破戒(藤村)」
酸茎
すぐき [1] 【酸茎】
スグキナを塩漬けにして発酵させた漬物。酸味と独特の香気がある。京都の名産。[季]冬。
酸茎菜
すぐきな [3] 【酸茎菜】
カブの一品種。京都付近で多く栽培される。根は短い倒円錐形で,長さ約20センチメートル,径約8センチメートル。漬物・煮物とする。スイグキナ。スグキ。
酸葉
すいば [0][1] 【酸葉】
タデ科の多年草。荒れ地や原野などに多い。全体に赤みを帯び,高さは約70センチメートル。根葉は卵状長楕円形。雌雄異株。春,茎頂に淡緑色の小花を多数つける。果実は赤色を帯びた三枚の丸い萼(ガク)に包まれる。茎や葉に酸味があり,若苗は食用。スカンポ。スシ。[季]春。
酸血症
さんけつしょう [0] 【酸血症】
⇒アシドーシス
酸辣湯
スアンラータン [4] 【酸辣湯】
〔中国語〕
中国,四川料理の一。酸味と辛味をきかせたとろみのあるスープ。
酸辣湯
スーラータン [3] 【酸辣湯】
⇒スアンラータン
酸酷
さんこく [0] 【惨酷・酸酷】
「残酷(ザンコク)」に同じ。「其―なる状態(アリサマ)は口の能(ヨ)く云尽し得べきにあらず/竜動鬼談(勤)」
酸鼻
さんび [1] 【酸鼻】 (名)スル
〔鼻に痛みを感じて涙が出ることから〕
ひどく心を痛めて悲しむこと。また,いたましくむごたらしいこと。また,そのさま。「―をきわめる」「わたくしは―に堪へない/伊沢蘭軒(鴎外)」「記憶に止つてゐるのは…田之助の―すべき運命である/うづまき(敏)」
醂し
さわし サハシ [3][0] 【醂し】
さわすこと。渋柿の渋を抜くこと。また,その柿。
醂し柿
さわしがき サハシ― [3] 【醂し柿】
渋を抜いた柿。湯や焼酎(シヨウチユウ)につけて渋を取り去る。たるがき。
醂す
さわ・す サハス [0][2] 【醂す】 (動サ五[四])
(1)湯や焼酎(シヨウチユウ)につけて,柿の実の渋を抜く。「柿を―・す」
(2)水に浸してさらす。
(3)黒漆で,光沢が出ないように塗る。
醂す
あわ・す アハス [2] 【淡す・醂す】
■一■ (動サ五[四])
渋柿の渋を抜く。さわす。
■二■ (動サ下二)
{■一■}に同じ。「さはしし柿の味よりも―・せざるにも味まさりけり/仮名草子・仁勢物語」
醂柿
あわせがき アハセ― 【淡せ柿・醂柿・合はせ柿】
「あわしがき」に同じ。「やい卑怯者返せ返せ返せ―/狂言・合柿」
醃蔵
えんぞう [0] 【塩蔵・醃蔵】 (名)スル
魚・野菜などを塩に漬けて保存すること。また,その物。塩づけ。「―した魚」
醇
じゅん [1] 【醇】 (名・形動)[文]ナリ
(1)まじりけがなく,こくのある酒。
(2)まじりけがなく,純粋であるさま。純。「芸術の最も―なのは音楽だ/うづまき(敏)」
醇乎
じゅんこ [1] 【醇乎・純乎】 (ト|タル)[文]形動タリ
心情・行動などが,まじりけがなく純粋なさま。「実に―たる政務を掌るべき者なり/明六雑誌 6」
醇儒
じゅんじゅ [1] 【醇儒・純儒】
真の儒者。正しい学者。
醇化
じゅんか [1][0] 【醇化】 (名)スル
(1)余分なものを取り除いて,まじりけのない純粋なものにすること。「真と人と合して―一致せる時/三四郎(漱石)」
(2)手厚い教えによって感化すること。「人心を―する」
醇化
じゅんか【醇化】
refinement.〜する(した) refine(d);→英和
idealize(d).→英和
醇厚
じゅんこう [0] 【醇厚・淳厚】 (名・形動)[文]ナリ
人情の厚い・こと(さま)。「風化を―にする/十善法語」
醇味
じゅんみ [1] 【醇味】
まじりけなく,こくのあるよい味わい。よい酒の味わい。
醇朴
じゅんぼく [0] 【醇朴・淳朴・純朴】 (名・形動)[文]ナリ
素直でかざりけのないこと。人情が厚く,世間慣れしていないさま。「―な気風」「―な人」
[派生] ――さ(名)
醇正
じゅんせい [0] 【純正・醇正】 (名・形動)[文]ナリ
(1)まじりけのない,本物である・こと(さま)。「―ゴマ油」「行ふ所はあくまでも―純良なりと雖ども/小説神髄(逍遥)」
(2)応用や経験に関係なく,もっぱら理論や形式のみを重んじる学問上の立場。「―化学」
[派生] ――さ(名)
醇美
じゅんび [1] 【醇美】 (名・形動)[文]ナリ
人情があつく,飾りけのない美しさがある・こと(さま)。
醇親王載灃
じゅんしんのうさいほう ジユンシンワウ― 【醇親王載灃】
(1883-1951) 中国,清末の皇族。宣統帝溥儀(フギ)の父。宣統帝が即位すると監国摂政王となり,清朝延命を企図したが,辛亥革命で引退。
醇酒
じゅんしゅ [1] 【醇酒】
芳醇な酒。まぜもののない酒。
醇醨
じゅんり [1] 【醇醨】
味の濃い酒と薄い酒。転じて,人情・風俗の醇朴なことと,軽薄なこと。
醇雅
じゅんが [1] 【醇雅】 (名・形動)[文]ナリ
飾り気がなくみやびやかなこと。純粋で優雅なさま。「ジェントルは温厚,和平,善良,―の数義を含る辞にして/西国立志編(正直)」
醇風
じゅんぷう [0] 【醇風・淳風】
すなおな風俗。人情のあつい風俗。
醇風美俗
じゅんぷうびぞく [5] 【醇風美俗】
人々の人情があつい,好ましい風俗・習慣。
醋
す [1] 【酢・醋】
酢酸を含む,すっぱい液体調味料。古来,酢酸菌による酒の発酵によって作った。米・果実など原料によって風味が異なり,合成酢もある。殺菌力・防腐力が強い。食酢。「―漬け」「三杯―」
→酢酸(サクサン)
醋母
さくぼ [1] 【醋母・酢母】
⇒酢酸菌(サクサンキン)
醋酸
さくさん [0][3] 【酢酸・醋酸】
刺激臭と酸味とをもつ無色の液体。化学式 CH�COOH 酢の中に約3パーセント含まれ,その酸味の主成分をなす。酒類の酢酸発酵によって生じるほか,工業的にはエチレンからアセトアルデヒドを経て大量につくられる。生体の代謝の重要物質。染色や食品調味料として使われるほか,医薬品や,酢酸ビニル・酢酸セルロースなど化学工業における用途が広い。
醋酸
さくさん【醋酸】
acetic acid.醋酸塩 acetate.→英和
醍醐
だいご [1] 【醍醐】
〔仏〕 五味の一。牛または羊の乳を精製した濃くて甘いといわれる液汁。味の最高のものとされる。「―の妙薬は重病を治するがごとく/沙石 2」
醍醐
だいご 【醍醐】
京都市伏見区の地名。醍醐寺がある。
醍醐の三流
だいごのさんりゅう 【醍醐の三流】
真言宗の事相の流派の一。三宝院の開山勝覚の三人の弟子,定海・聖賢・賢覚をそれぞれ流祖とする。三宝院流・金剛王院流・理性院流の総称。小野三流とあわせて小野六流という。
醍醐の五門跡
だいごのごもんぜき 【醍醐の五門跡】
室町時代初めまで醍醐寺の座主を交代で出した三宝院・金剛王院・理性院・無量寿院・報恩院の総称。
醍醐の花見
だいごのはなみ 【醍醐の花見】
1598年3月,醍醐寺三宝院で豊臣秀吉が催した豪華な花見の宴。
醍醐味
だいごみ [3][0] 【醍醐味】
(1)醍醐の味。美味の最上のものとされ,仏の教法の形容とする。
(2)すばらしい味わいの食物。「粟(アワ)の飯とは日本一の―/浄瑠璃・最明寺殿」
(3)ほんとうの面白さ。深い味わい。神髄。「釣りの―を味わう」
醍醐味
だいごみ【醍醐味】
the real thrill <of life> ;the charm <of music> .→英和
醍醐天皇
だいごてんのう 【醍醐天皇】
(885-930) 第六〇代天皇(在位897-930)。名は敦仁(アツギミ)。宇多天皇の第一皇子。菅原道真を右大臣に登用,延喜の治と称される天皇親政を行なった。この間,「古今集」「延喜格式」が編纂(ヘンサン)された。
醍醐寺
だいごじ 【醍醐寺】
京都市伏見区醍醐伽藍町にある真言宗醍醐派の総本山。山号,深雪山。874年勅願により聖宝(シヨウボウ)が開山。907年醍醐天皇の勅願寺となり,次々に堂舎が建てられた。1470年応仁の乱で大部分の堂宇を焼失。慶長年間(1596-1615)豊臣秀吉の帰依をうけ,義演が再興。創建当時の遺構である五重塔をはじめ国宝多数。山上の醍醐の准胝(ジユンテイ)堂は西国第一一番札所。
醍醐寺三宝院
だいごじさんぼういん 【醍醐寺三宝院】
醍醐寺五門跡の一。満済以後,当院門跡が代々醍醐寺座主職を兼任。江戸時代には修験道当山派の本山。建物は代表的な書院造りの遺構として,その庭園とともに有名。三宝院。
醍醐山
だいごさん 【醍醐山】
京都市伏見区東部にある小高い山。山麓に醍醐寺がある。
醍醐派
だいごは 【醍醐派】
古義真言宗系の一派。醍醐寺を本山とする。派祖は聖宝(シヨウボウ)。
醒ます
さま・す [2] 【覚ます・醒ます】 (動サ五[四])
(1)眠っている状態から意識のある状態にもどす。眠りからさめさせる。「ベルの音で目を―・した」「眠気を―・す」
(2)酒に酔った状態から正常な状態にもどす。《醒》「酔いを―・す」
(3)心の迷いをなくさせて正常にする。「心の迷いを―・す」「世の曚昧(モウマイ)を―・さしたい者だて/安愚楽鍋(魯文)」
(4)悲しみや不安をしずめる。「思ひ慰まむかたありてこそ悲しさをも―・すものなれ/源氏(椎本)」
〔「さめる」に対する他動詞〕
[可能] さませる
醒む
さ・む 【冷む・覚む・醒む・褪む】 (動マ下二)
⇒さめる(冷)
⇒さめる(覚)
⇒さめる(褪)
醒める
さ・める [2] 【覚める・醒める】 (動マ下一)[文]マ下二 さ・む
(1)眠っている状態から意識のある状態にもどる。「夢から―・める」「眠気が―・めない」「寝ても―・めても」
(2)酒などに酔った状態から正気にもどる。「酔いが―・める」「麻酔から―・める」
(3)心の迷いがなくなる。「一時の迷いから―・める」
(4)(「さめた」「さめている」の形で)感情に動かされずに,冷静になる。「彼は―・めた目で世界を見ている」
(5)高ぶった感情がしずまる。また,興味が薄れる。「よろづのあはれも―・めぬべけれど/源氏(若菜下)」
〔「さます(覚・醒)」に対する自動詞〕
醒め遣らぬ
さめやらぬ 【覚め遣らぬ・醒め遣らぬ】 (連語)
まだすっかり覚めていない。「夢―面持ち」
醒め際
さめぎわ [0] 【覚め際・醒め際】
眠りや酔いなどからさめるまぎわ。
醒悟
せいご [1] 【醒悟】 (名)スル
迷いからさめて,悟ること。
醒睡笑
せいすいしょう 【醒睡笑】
咄本。八巻。安楽庵策伝編。1623年成立。28年京都所司代板倉重宗に献上された。一千余の笑話を四二項目に分類したもので咄本の祖といわれるが,刊行されたのは三百余話の抄録本。
醒覚
せいかく [0] 【醒覚】 (名)スル
「かくせい(覚醒)」に同じ。「自由精神が心内に―してゐたから/復活(魯庵)」
醗酵
はっこう [0] 【発酵・醗酵】 (名)スル
(1)酵母や細菌などの微生物がエネルギーを得るために有機化合物を分解して,アルコール類・有機酸類・二酸化炭素などを生成していく過程。狭義には,微生物が酸素の存在しない状態で,糖類を分解してエネルギーを得る過程。酒・味噌・醤油・チーズなどの製造などに古来利用されてきた。
(2)頭の中で考えが芽生え,次第に熟してくることのたとえ。
→発酵(1)[表]
醜
しこ 【醜】
〔多く名詞の上に付いて用い,また「しこの」「しこつ」の形でも用いる〕
(1)醜悪なものや嫌悪感を起こさせるものをののしっていう語。くだらない。役に立たない。馬鹿な。「うれたきや,―ほととぎす/万葉 1507」
(2)自らを卑下したり自嘲していう語。つまらない。つたない。「―の御楯と出で立つ我は/万葉 4373」
〔記紀の「アシハラシコヲ」など名前に用いられたものは,醜悪なものを好んで名付けた古代の命名法の一〕
醜
しゅう シウ [1] 【醜】
(1)顔かたちのみにくいこと。しこ。「美と―」
(2)おこないや態度の見苦しいこと。恥ずべきこと。「―をさらす」
醜い
みにく・い [3] 【醜い】 (形)[文]ク みにく・し
〔「見難(ニク)い」の意〕
(1)整っていなくて,見て不快な感じがする。
⇔美しい
「―・い顔」「かぐや姫据ゑむには,例のやうには―・し/竹取」
(2)見るにたえない。心やおこないがいやしくて,顔をそむけたくなるさまである。見苦しい。「―・い骨肉の争い」「―・い欲望」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
醜い
みにくい【醜い】
ugly.→英和
⇒見苦しい.
醜の御楯
しこのみたて 【醜の御楯】
卑しい身ながら天皇を守る盾となる者。「大君の―と出で立つ我は/万葉 4373」
醜めし
しこめ・し 【醜めし】 (形ク)
けがれてみにくい。醜悪である。「―・ききたなき国に到りてありけり/古事記(上)」
醜体
しゅうたい シウ― [0] 【醜態・醜体】
みっともない様子。見苦しく恥ずべき様子。「―を演ずる」「―をさらす」
醜劣
しゅうれつ シウ― [0] 【醜劣】 (名・形動)[文]ナリ
みにくくいやしい・こと(さま)。「吾々が持つてゐる嫌悪―な感情を/ふらんす物語(荷風)」
醜名
しこな [0][2] 【醜名】
(1)力士の名乗り。谷風・双葉山など。
〔「四股名」は当て字〕
(2)いみ名。本名。[名義抄]
(3)自分の名を謙遜していう語。「明理の濫行に行成が―呼ぶべきにあらず/大鏡(伊尹)」
醜名
しゅうめい シウ― [0] 【醜名】
よくないうわさ。恥となるような風聞。醜聞。
醜声
しゅうせい シウ― [0] 【醜声】
恥ずべき評判。醜聞(シユウブン)。「―四方に聞えたり/日本開化小史(卯吉)」
醜夫
しゅうふ シウ― [1] 【醜夫】
顔かたちのみにくい男。ぶおとこ。
醜女
しゅうじょ シウヂヨ [1] 【醜女】
容貌のみにくい女。しこめ。
醜女
しこめ [0] 【醜女】
(1)容貌(ヨウボウ)のみにくい女。
(2)黄泉(ヨミ)の国のみにくく,恐ろしい女の鬼。「即ちよもつ―を遣はして追はしめき/古事記(上)」
醜女
ぶおんな [2] 【醜女】
顔のみにくい女。しこめ。
醜婦
しゅうふ シウ― [1] 【醜婦】
顔かたちのみにくい女。しこめ。
醜容
しゅうよう シウ― [0] 【醜容】
みにくい顔かたち。
醜屋
しこや 【醜屋】
きたない家。粗末な家。「さし焼かむ小屋の―に/万葉 3270」
醜怪
しゅうかい シウクワイ [0] 【醜怪】 (名・形動)[文]ナリ
みにくく奇怪な・こと(さま)。「容貌が―だから/魚玄機(鴎外)」
醜悪
しゅうあく シウ― [0] 【醜悪】 (名・形動)[文]ナリ
容貌がみにくいこと。心やおこないがさもしく見苦しい・こと(さま)。「―な政権争い」
[派生] ――さ(名)
醜悪な
しゅうあく【醜悪な】
ugly;→英和
unsightly;→英和
foul;→英和
mean (卑しい).→英和
醜態
しゅうたい シウ― [0] 【醜態・醜体】
みっともない様子。見苦しく恥ずべき様子。「―を演ずる」「―をさらす」
醜態
しゅうたい【醜態】
a scandalous condition;an unseemly sight;disgraceful behavior.〜を演じる act disgracefully;cut a sorry figure.
醜業
しゅうぎょう シウゲフ [0] 【醜業】
いやしく,けがらわしい職業。特に,淫売をいう。
醜業婦
しゅうぎょうふ シウゲフ― [3] 【醜業婦】
淫売婦のこと。
醜汚
しゅうお シウヲ [1] 【醜汚】 (名・形動)[文]ナリ
みにくくきたない・こと(さま)。「わが品性の―なることよ/欺かざるの記(独歩)」
醜漢
しゅうかん シウ― [0] 【醜漢】
(1)容貌のみにくい男。
(2)恥ずべきおこないをする男。
醜状
しゅうじょう シウジヤウ [0] 【醜状】
みにくいありさま。ぶざまなさま。醜態。「―をさらけ出す」
醜猥
しゅうわい シウ― [0] 【醜穢・醜猥】 (名・形動)[文]ナリ
みにくくけがらわしい・こと(さま)。しゅうかい。「その―なること到底筆には上せられぬ/平凡(四迷)」
醜男
ぶおとこ [2] 【醜男】
顔かたちのみにくい男。しこお。
醜男
ぶおとこ【醜男】
an ugly man.
醜男
しこお [0][2] 【醜男】
(1)みにくい男。
(2)勇猛な男。
醜穢
しゅうわい シウ― [0] 【醜穢・醜猥】 (名・形動)[文]ナリ
みにくくけがらわしい・こと(さま)。しゅうかい。「その―なること到底筆には上せられぬ/平凡(四迷)」
醜穢
しゅうかい シウクワイ [0] 【醜穢】 (名・形動)[文]ナリ
「しゅうわい(醜穢)」に同じ。「―なる俗界/春(藤村)」
醜美
しゅうび シウ― [1] 【醜美】
みにくいこととうつくしいこと。また,醜女と美女。
醜聞
しゅうぶん【醜聞】
ill fame; <create> a scandal.→英和
醜聞
しゅうぶん シウ― [0] 【醜聞】
聞き苦しいうわさ。よくない風評。スキャンダル。「―を流す」「―が立つ」
醜虜
しゅうりょ シウ― [1] 【醜虜】
(1)みにくいえびす。異民族を卑しめていう語。
(2)多くのえびす。
醜行
しゅうこう シウカウ [0] 【醜行】
恥ずべき行為。みだらな行為。
醜貌
しゅうぼう シウバウ [0] 【醜貌】
みにくいかおかたち。
醜陋
しゅうろう シウ― [0] 【醜陋】 (名・形動)[文]ナリ
容貌のみにくくいやしい・こと(さま)。「容貌は畸形者にあらざれば,非常の―なるもよし/露団々(露伴)」
[派生] ――さ(名)
醜類
しゅうるい シウ― [1] 【醜類】
悪人の仲間。悪い連中。
醞醸
うんじょう [0] 【醞醸】 (名)スル
(1)酒をかもすこと。醸造。
(2)心の中で,ある思いが徐々に大きくなってくること。「不快なる感情の胸中に―する/不如帰(蘆花)」
醢
ひしお ヒシホ [0] 【醤・醢】
(1)なめ味噌の一。大豆と小麦で作った麹(コウジ)に食塩水・醤油を加え,塩漬けの瓜・なすなどをまぜ込んだもの。《醤》
(2)塩漬けの肉や塩辛。肉びしお。《醢》
醢
ししびしお 【肉醤・醢】
肉を用いた,塩辛のような食品。にくしょう。[和名抄]
醢醤品
かいしょうひん カイシヤウ― [0] 【醢醤品】
塩辛・魚醤などの総称。
醤
ひしお ヒシホ [0] 【醤・醢】
(1)なめ味噌の一。大豆と小麦で作った麹(コウジ)に食塩水・醤油を加え,塩漬けの瓜・なすなどをまぜ込んだもの。《醤》
(2)塩漬けの肉や塩辛。肉びしお。《醢》
醤油
しょうゆ【醤油】
soy.→英和
醤油さし a soy pot.
醤油
しょうゆ シヤウ― [0] 【醤油】
調味料の一。大豆と小麦で麹(コウジ)をつくり,塩水に仕込んで発酵熟成させ,搾った黒茶色の液体。日本独特の調味料の一。むらさき。したじ。
醤油の実
しょうゆのみ シヤウ― 【醤油の実】
醤油のもろみ。
醤油粕
しょうゆかす シヤウ― [4] 【醤油粕】
もろみから醤油を搾り取った残りのかす。
醤漬
ひしおづけ ヒシホ― [0] 【醤漬(け)】
瓜・なすなどをひしお{(1)}に漬けること。また,その漬物。
醤漬け
ひしおづけ ヒシホ― [0] 【醤漬(け)】
瓜・なすなどをひしお{(1)}に漬けること。また,その漬物。
醤煎り
ひしおいり ヒシホ― [0] 【醤煎り】
魚鳥の摺醤(スリビシオ)をたれ味噌に入れて煮立てたもの。また,それに湯引きした山の芋を加えた料理。
醤色
ひしおいろ ヒシホ― [0] 【醤色】
襲(カサネ)の色目の名。表裏とも黒みの蘇芳(スオウ)。四季通用。
醤蝦
あみ [2] 【醤蝦・糠蝦】
甲殻綱アミ目のエビに似た節足動物の一群の総称。体長1〜2センチメートル。体は透明。雌には哺育嚢(ホイクノウ)がある。ほとんどが海産で,日本近海で約一三〇種が知られるが,汽水・淡水にすむ種もある。飼料や釣りのまき餌にしたり,塩辛・佃煮(ツクダニ)など食用にする。
醤酢
ひしおす ヒシホ― 【醤酢】
ひしおと酢。一説に,ひしおに酢を加えて酢味噌のようにしたもの。「―に蒜(ヒル)搗(ツ)き合(カ)てて鯛願ふ我にな見えそ水葱(ナギ)の羹/万葉 3829」
醨
もそろ 【醨・醪】
濁酒。また,薄い酒。[和名抄]
醨
しる 【醨】
薄い酒。もそろ。[和名抄]
醪
もそろ 【醨・醪】
濁酒。また,薄い酒。[和名抄]
醪
もろみ [0] 【諸味・醪】
酒・醤油などの醸造で,発酵がすんでまだ漉(コ)していないもの。「―醤油」
醪酒
もろみざけ [3] 【醪酒】
発酵させたのち,まだ漉(コ)してない酒。どぶろく。
醴
こざけ 【醴】
〔「こさけ」とも。濃い酒の意〕
昔,米・麹(コウジ)・酒をまぜ,一夜で醸造した酒。現在の甘酒のようなもの。
醴
あまざけ [0] 【甘酒・醴】
米の粥(カユ)に麹(コウジ)をまぜ発酵させて作る甘い飲み物。ひとよざけ。こざけ。[季]夏。《―を吹き窪めては啜りけり/白汀》
〔暑いときに熱い甘酒を飲むのは,かえって暑さを忘れさせるものとして親しまれてきた〕
醴泉
れいせん [0] 【醴泉】
〔「醴」は甘酒の意〕
うまい味の水が湧き出る泉。
醵す
きょ・す 【醵す】 (動サ変)
ある目的のために,多くの人から金を集める。「金円を―・せしむる/明六雑誌 5」
醵出
きょしゅつ [0] 【醵出】 (名)スル
〔「拠出」とも書く〕
ある目的のために金品を出しあうこと。金品を持ち寄ること。「―年金」「会費を―して同窓会を運営する」
醵金
きょきん [0] 【醵金】 (名)スル
〔「拠金」とも書く〕
ある事をするために複数の者が金を出しあうこと。また,その金。「―を求める」「同志を集め,結局―して…志士の運動を助けん/妾の半生涯(英子)」
醶い
えぐ・い ヱグイ [2] 【蘞い・刳い・醶い】 (形)[文]ク ゑぐ・し
(1)あくが強くてのどを刺激するような味や感じがする。えがらっぽい。えごい。「十分に熟していないので―・い」
(2)気が強い。また,思いやりがない。「根つからよめりせずに立て歩く―・い代物さ/洒落本・列仙伝」
[派生] ――さ(名)
醸し出す
かもしだ・す [4][0] 【醸し出す】 (動サ五[四])
ある雰囲気・気分を作り出す。「陽気な雰囲気を―・す人」
[可能] かもしだせる
醸す
かも・す [2] 【醸す】 (動サ五[四])
(1)麹(コウジ)に水を加えて,酒や醤油などをつくる。醸造する。「酒を―・す」
(2)その場に,ある事態を出現させる。「物議を―・す」
[可能] かもせる
醸す
かもす【醸す】
(1) brew (酒を).→英和
(2) cause;→英和
give rise to (ひきおこす).
醸む
さけか・む 【醸む】 (動マ四)
発酵させる。かもして酒にする。[新撰字鏡]
醸む
か・む 【醸む】 (動マ四)
〔「噛(カ)む」と同源。酒は,古く,米その他の穀物を口の中でかみ砕いて唾液とともに吐き出してそれを発酵させてつくった〕
酒をつくる。醸造する。かもす。「この御酒(ミキ)を―・みけむ人は/古事記(中)」
醸出
じょうしゅつ ヂヤウ― [0] 【醸出】 (名)スル
気運・雰囲気などをかもし出すこと。醸成。「何ぞ必ずしも禍乱を―するに至らん/三酔人経綸問答(兆民)」
醸家
じょうか ヂヤウ― [1] 【醸家】
酒・醤油などを醸造する家。醸造家。
醸成
じょうせい ヂヤウ― [0] 【醸成】 (名)スル
(1)「醸造」に同じ。
(2)ある気運・情勢などを次第に作り上げてゆくこと。かもし出すこと。醸造。「社会不安を―する」
醸成する
じょうせい【醸成する】
brew;→英和
foment;→英和
[ひき起こす]cause;→英和
bring about.
醸熱物
じょうねつぶつ ヂヤウネツ― [4] 【醸熱物】
温床に用いる米ぬか・藁(ワラ)・堆肥などの発酵材料。
醸造
じょうぞう【醸造】
brewing;distillation.〜する brew <beer> ;→英和
distill <whisky> .‖醸造家 a brewer;a distiller.醸造学 zymurgy.醸造所 a brewery;a distillery.
醸造
じょうぞう ヂヤウザウ [0] 【醸造】 (名)スル
(1)発酵・熟成などの作用によって,酒・味噌・醤油などをつくること。醸成。「伝統的手法で日本酒を―する」
(2)「醸成{(2)}」に同じ。「社会の悪を自ら―して/野分(漱石)」
醸造酒
じょうぞうしゅ ヂヤウザウ― [3] 【醸造酒】
穀類・果実を発酵させてつくった酒。清酒・ビール・葡萄(ブドウ)酒など。
→蒸留酒
醸酒
かみさけ 【噛み酒・醸酒】
古代,米を噛み砕いて造ったという酒。
醸酒
じょうしゅ ヂヤウ― [0][1] 【醸酒】 (名)スル
酒を醸造すること。また,その酒。
醺然
くんぜん [0] 【醺然】 (ト|タル)[文]形動タリ
酒に酔って気持ちのよいさま。「―として酔ひ/三酔人経綸問答(兆民)」
釁
きん [1] 【釁】
すきま。手ぬかり。「互に一方の―を撃ちて/文明論之概略(諭吉)」
釁る
ちぬ・る [2][0] 【血塗る・釁る】 (動ラ五[四])
〔古代中国で,いけにえや,殺した敵の血を器に塗って神に捧(ササ)げたことから〕
刀剣などの器物に血を塗りつける。また,人を殺傷する。「―・られた一族の歴史」
釁端
きんたん [0] 【釁端】
〔「釁」はすきまの意〕
争いのはじめ。「仏国と朝鮮と―を開きしも/西洋聞見録(文夫)」
釁隙
きんげき [0] 【釁隙】
〔「釁」はすきまの意〕
(1)ひま。すきま。
(2)不和。仲たがい。けんか。「フタリノナカニ―ヲショウズル/ヘボン(三版)」
釃む
した・む [2] 【湑む・釃む】 (動マ五[四])
(1)水分が残らないように,しずくを垂らし切る。「煮汁を―・む」
(2)水分を布に吸い取らせる。「着る物にて残らず―・み/浮世草子・一代男 6」
釆偏
のごめへん [0] 【ノ米偏・釆偏】
漢字の偏の一。「釈」「釉」などの「釆」の部分。分ける意を表す文字を作る。
采
ざい 【采】
采配。さい。「信長公―を取て/戴恩記」
采
さい [1] 【采・賽・骰子】
(1)さいころ。
(2)「采配」の略。ざい。「―を振る」
采の目
さいのめ [0][4] 【賽の目・采の目】
(1)さいころの面に記してある数。
(2)料理で,材料の切り方の一。さいころのような形。「ジャガイモを―に切る」
采六
さいろく 【才六・采六・賽六】
(1)丁稚(デツチ)。小僧。[俚言集覧]
(2)人をののしっていう語。特に,江戸の人が上方の人を軽蔑していう時に使う。ぜいろく。ぜえろく。けさいろく。「いやこの―めらは/滑稽本・膝栗毛 6」
采地
さいち [1] 【采地】
領地。知行所。采邑(サイユウ)。
采女
うねめ 【采女】
能の曲名。三番目物。作者未詳。帝の寵が衰えたことを嘆いて入水した采女のあとを旅僧がとむらうと,采女の霊が現れて報恩に舞を舞う。
采女
うねめ 【采女】
宮中の女官の一。天皇・皇后のそば近く仕え,日常の雑役にあたる者。律令制以前には地方の豪族が,律令制では諸国の郡司以上の者が一族の娘のうち容姿端麗な者を後宮に奉仕させた。うねべ。
采女
うねべ 【采女】
「うねめ(采女)」に同じ。「時持が妻(メ)は,朱雀院の御時,―をなむし侍りし/宇津保(楼上・下)」
采女司
うねめのつかさ 【采女司】
律令制で,宮内省に属し,采女に関する一切をつかさどった役所。
采女正
うねめのかみ 【采女正】
采女司(ウネメノツカサ)の長官。うねめのしょう。
采女田
うねめでん 【采女田】
采女を出す郡に与えられた不輸租田。
采女衣
うねめぎぬ 【采女衣】
⇒えぎぬ(絵衣)
采戯
さいぎ [1] 【采戯】
すごろく。また,ばくち。
采振り
さいふり [0][4] 【采振り】
(1)〔「ざいふり」とも〕
采配を振る人。指図をする人。
(2)博打で,さいころを振る役。
采振木
ざいふりぼく [4] 【采振木】
バラ科の落葉小高木。山野に自生。葉は楕円形。春,白色五弁の花を総状につける。和名は花序を采配に見立てたもの。果実は小球形で紫黒色に熟し,食べられる。材は緻密で,器具用。シデザクラ。
采柄
さいづか [0] 【采柄】
采配のつかの部分。
采椽
さいてん [0] 【采椽】
山から切り出したままの材を用いた垂木(タルキ)。転じて,粗末な家のたとえ。「―削らず(=粗末ナ家ニ住ム)」「四面の―雲に懸けたり/盛衰記 16」
采樵
さいしょう [0] 【采樵】 (名)スル
柴(シバ)や薪(マキ)をとること。しばかり。「獣猟―してその生計を図る/日光山の奥(花袋)」
采目
さいめ [3] 【采目・賽目】
さいころの目。さいの目。
采色
さいしょく [0] 【采色】
(1)美しい彩り。
(2)顔色。
采薪
さいしん [0] 【采薪】
たきぎをとること。たきぎひろい。
采薪の憂い
さいしんのうれい 【采薪の憂い】
〔「孟子(公孫丑下)」による。たきぎをとりに行く元気もない意〕
自分の病気のこと。
采覧異言
さいらんいげん 【采覧異言】
地理書。五巻。新井白石著。1713年成立,25年改訂完了。耶蘇会宣教師ヨハン=シドッチを尋問して得た知識をもとに,マテオ=リッチ(利瑪竇)の「坤輿(コンヨ)万国全図」などを参考にして,当時の世界の地理・歴史・風俗・産物などを記述したもの。
采詩
さいし [1] 【采詩】
中国,周代,政治の参考とするために民間の詩歌を集めたこと。
采邑
さいゆう [0] 【采邑】
領地。知行所。采地。
采配
さいはい [0] 【采配】
(1)武将が士卒の指揮に用いた具。白紙や朱塗り,箔(ハク)置きなどをした犬の革などを細長い短冊状に切り,柄の先につけたもの。
(2)指図。指揮。「―をとる」「―を任される」
采配(1)[図]
采配を振る
さいはい【采配を振る】
command;→英和
direct;→英和
[牛耳る]lead <others> ;→英和
act as leader.
采配蘭
さいはいらん [3] 【采配蘭】
ラン科の多年草。山地の林中に生える。葉は長楕円形で,一,二個根生する。初夏,40センチメートルほどの花茎を出し,淡紫褐色の花を十数個下向きにつける。花穂を采配に見立てこの名がある。卵球形の鱗茎は胃腸炎などの薬にする。
采頭
さいとう 【采頭】
武具の指物の一。棒の先に采配のふさのようなものをつけて垂らしたもの。
釈
しゃく [1] 【釈】
(1)
(ア)仏教徒が,釈迦の宗教的一族であるとして,法名の上に姓として付ける語。
(イ)浄土真宗で,戒名の上に付ける語。
(2)経や論に対し,中国や日本の仏教徒の書いた注釈のこと。
(3)文章・語句の意味を解釈すること。また,そのもの。釈文。
(4)「講釈」または「講釈師」の略。「半鐘の声きこへて,老翁も―をやむれば/浮世草子・近代艶隠者」
釈す
せき・す 【釈す】 (動サ変)
〔「せき」は漢音〕
解釈する。しゃくする。「これを―・すれば凡八百七十手/洒落本・大通秘密論」
釈す
しゃく・す 【釈す】 (動サ変)
⇒しゃくする
釈する
しゃく・する [3] 【釈する】 (動サ変)[文]サ変 しやく・す
文章・語句などの意味をわかりやすく説明する。「経文を―・する」
釈典
しゃくてん [0] 【釈典】
釈迦(シヤカ)の教えを説いた経典。仏典。
釈台
しゃくだい [0] 【釈台】
講釈師の前に置く台。
釈名
しゃくみょう シヤクミヤウ 【釈名】
中国の語学書。八巻。後漢の劉煕(リユウキ)撰。天・地など二七類に分けて物名・字義を訓釈。逸雅。
釈名
しゃくみょう [0] 【釈名】
経論を解釈するとき,まずその題目の意義を明らかにすること。
釈場
しゃくば [0] 【釈場】
「講釈場」の略。講談専門の寄席。
釈奠
おきまつり [3] 【釈奠】
「せきてん(釈奠)」に同じ。[季]春。
釈奠
せきてん [0] 【釈奠】
〔「しゃくてん」「さくてん」とも〕
(1)古代中国で,先聖先師をまつること。後漢以後は孔子とその門人をまつるようになった。
(2)日本で,陰暦二月・八月の上の丁(ヒノト)の日に孔子と孔門十哲の画像を掲げてまつる儀式。朝廷の儀式は律令時代に始まり,室町時代に途絶えたが,江戸時代,幕府・諸藩が再興。東京都文京区の湯島聖堂では今日まで続く。おきまつり。[季]春。《―や誰が註古りし手沢本/日野草城》
釈奠
しゃくてん [0] 【釈奠】
⇒せきてん(釈奠)
釈奠
さくてん [0] 【釈奠】
⇒せきてん(釈奠)
釈子
しゃくし [1] 【釈子】
釈迦の弟子。また,仏弟子。僧侶。釈氏。
釈家
しゃっけ シヤク― [1] 【釈家】
(1)仏教の教団。また,仏道を修行する人。
(2)経や論の注釈を書いた僧。
釈尊
しゃくそん 【釈尊】
釈迦の尊称。
釈師
しゃくし [1] 【釈師】
「講釈師」の略。
釈摩訶衍論
しゃくまかえんろん 【釈摩訶衍論】
「大乗起信論」の注釈書。一〇巻。後秦の筏提摩多訳。竜樹著と伝えられるが,真偽未詳。日本では空海が着目し,真言宗で重視する。釈論。
釈放
しゃくほう [0] 【釈放】 (名)スル
捕らえられている者を自由にしてやること。特に,被疑者・被告人・在監者の拘禁を解くこと。「政治犯を―する」
釈放
しゃくほう【釈放】
release;→英和
acquittal.→英和
〜する set <a person> free;release.
釈教
しゃっきょう シヤクケウ [0] 【釈教】
(1)釈迦の教え。仏教。
(2)「釈教歌」に同じ。
(3)連歌・俳諧で,仏教に関する題材を詠んだもの。
釈教歌
しゃっきょうか シヤクケウ― [3] 【釈教歌】
仏教に関することを詠んだ和歌。また,仏教思想に基づく歌。勅撰集では,後拾遺集以後部立の一つとなった。釈教。
釈文
しゃくもん [0] 【釈文】
(1)仏教の経論を解釈した文句。
(2)読みにくい筆跡や漢文を,読みやすい字体・文体に直したもの。しゃくぶん。「金石―」
釈日本紀
しゃくにほんぎ 【釈日本紀】
「日本書紀」の注釈書。二八巻。卜部懐賢(兼方)著。鎌倉末期成立。従来の「日本書紀」の研究に卜部家の家説を加え,集大成したもの。
釈明
しゃくめい [0] 【釈明】 (名)スル
誤解や非難などを受けた時,自分の立場や事情などを理解してもらうために説明すること。弁明。「―を求める」「容疑に対し―する」
釈明
しゃくめい【釈明】
<demand> explanation <from a person> .〜する explain;→英和
give an explanation <for> ;vindicate <oneself> .→英和
釈明権
しゃくめいけん [3] 【釈明権】
訴訟の内容を明確にし公正な裁判をするために,当事者に法律上・事実上の発問を行い,陳述の補充・訂正の機会を与え,あるいは立証を促す裁判所の権能。発問権。
釈梵
しゃくぼん 【釈梵】
仏法の守護神,帝釈天と梵天。
釈氏
しゃくし [1] 【釈氏】
(1)釈迦。釈尊。
(2)「釈子」に同じ。
釈氏要覧
しゃくしようらん 【釈氏要覧】
仏教の故実や名目の簡潔な解説書。三巻。1019年,宋の道誠編。
釈然
しゃくぜん [0] 【釈然】 (ト|タル)[文]形動タリ
恨みや疑いが消えて,心が晴れ晴れとするさま。「―としない話」
釈然としない
しゃくぜん【釈然としない】
be not satisfied <with> .
釈義
しゃくぎ [1] 【釈義】
文章・語句などの意味を解きあかすこと。また,解きあかした内容。解釈。
釈解
しゃっかい シヤク― [0] 【釈解】
文章・字句の意義を解きあかすこと。解釈。
釈論
しゃくろん [0] 【釈論】
〔仏〕
(1)経典の字義・文意を解釈すること。
⇔宗論
(2)釈摩訶衍論(シヤクマカエンロン)のこと。
釈迢空
しゃくちょうくう 【釈迢空】
折口信夫(オリクチシノブ)の号。
釈迦
しゃか 【釈迦】
〔梵 Śākya〕
(1)紀元前七〜六世紀頃,ヒマラヤ山麓ネパールに居住していた部族。釈迦{(2)}も釈迦族の出身。
(2)仏教の開祖。世界四聖の一人。姓はゴータマ,名はシッタルタ。中部ネパールの釈迦族の中心地迦毘羅(カビラ)城に浄飯王(ジヨウボンノウ)の子として生まれる。母は摩耶夫人(マヤブニン)。二九歳で出家,三五歳で悟りを得た。のち鹿野園(ロクヤオン)で五人の修行者を教化し(仏教教団の成立),以後八〇歳で入滅(ニユウメツ)するまで教化の旅を続けた。教説は四諦(シタイ)・八正道(ハツシヨウドウ)・十二縁起などでまとめられる。生没年は紀元前463〜383年,同560〜480年など諸説ある。釈迦牟尼(シヤカムニ)。釈尊。釈迦如来。
釈迦(2)[図]
釈迦
しゃか【釈迦】
Shakyamuni;Buddha.→英和
釈迦に説法 It is like teaching your grandmother how to suck eggs.
釈迦三尊
しゃかさんぞん [1][3] 【釈迦三尊】
釈迦像を中央に脇侍(キヨウジ)に二菩薩を配した形式。脇侍には普通,普賢(フゲン)・文殊(モンジユ)の二菩薩を配するが,薬王・薬上の二菩薩,また迦葉(カシヨウ)・阿難(アナン)を置くこともある。
釈迦八相
しゃかはっそう [3] 【釈迦八相】
〔仏〕 釈迦が一生涯に経た八つの重要な段階。降兜率(ゴウトソツ)・托胎(タクタイ)(入胎)・出胎・出家・降魔(ゴウマ)・成道・転法輪・入滅の八つの相。八相成道(ジヨウドウ)。八相。
釈迦八相倭文庫
しゃかはっそうやまとぶんこ シヤカハツサウ― 【釈迦八相倭文庫】
合巻。五八編二三二巻。万亭応賀作,歌川豊国(歌川国貞)・二世歌川国貞・惺々暁斎画。1845〜71年(明治4)刊。「偐紫田舎源氏」にならって,「釈迦八相物語」などの釈迦の八相を平易に翻案したもの。
釈迦堂
しゃかどう [0] 【釈迦堂】
釈迦の像を安置した堂。京都の清涼寺・大報恩寺,比叡山西塔のものなどが有名。
釈迦如来
しゃかにょらい [3] 【釈迦如来】
釈迦の尊称。
釈迦念仏
しゃかねんぶつ [3] 【釈迦念仏】
「千本念仏(センボンネンブツ)」に同じ。
釈迦担ひ
しゃかにない 【釈迦担ひ】
〔仏像を担うのと同じ格好になることからいう〕
行き倒れの死人を埋葬する際,棺桶に入れた死骸を後ろ向きに背負うしきたり。「いつそ行倒れの―が,ましでおぢやるは/浄瑠璃・油地獄(下)」
釈迦文仏
しゃかもんぶつ 【釈迦文仏】
釈迦の尊称。
釈迦法
しゃかほう [2] 【釈迦法】
密教で,釈迦を本尊として,一切の障難および病患を退治するために行う秘法。
釈迦牟尼
しゃかむに 【釈迦牟尼】
〔梵 Śākyamuni 釈迦族の聖者の意〕
釈迦の尊称。釈尊。
釈迦牟尼仏
しゃかむにぶつ 【釈迦牟尼仏】
釈迦の尊称。
釈門
しゃくもん [0] 【釈門】
釈迦の一門。仏門。「速やかに―の徒となりて/太平記 30」
釉
うわぐすり ウハ― [3][0] 【釉・上薬】
素焼きの陶磁器の表面にかけるケイ酸塩化合物。焼成するとガラス質になり空気や水を通すのを防ぎ,耐食性や強度が増すとともに器に美しい光沢を与える。釉薬(ユウヤク)。
釉
ゆう イウ [1] 【釉】
うわぐすり。陶磁器が液体やガスを吸収しないよう,器物をおおったり線をつけたりするために用いる不透性でガラス質の材料。無色・有色,透明・不透明のものがある。
釉掛
くすりがけ [0] 【釉掛(け)・薬掛(け)】
陶磁器の作製で,釉(ウワグスリ)をかけること。
釉掛け
くすりがけ [0] 【釉掛(け)・薬掛(け)】
陶磁器の作製で,釉(ウワグスリ)をかけること。
釉瓦
ゆうが イウグワ [1] 【釉瓦】
色釉(イログスリ)をかけて焼いた煉瓦(レンガ)。
釉薬
ゆうやく イウ― [1] 【釉薬】
「釉(ウワグスリ)」に同じ。
釉裏紅
ゆうりこう イウリ― [3] 【釉裏紅】
磁器の一。釉下の銅が還元焼成によって紅色に発色したもの。
里
さと [0] 【里】
(1)(「郷」とも書く)山あいや田園地帯で,人家が集まって小集落をつくっている所。村落。人里(ヒトザト)。
(2)(「郷」とも書く)ふるさと。故郷。「お―はどちらですか」
(3)妻や奉公人などの実家。「―帰り」
(4)(「都」に対して)田舎。
(5)(「寺」に対して)俗世間。在家。
(6)養育料を出して子供を預けた家。里親の家。「あければ七つ,元の遣手玉が才覚で―に遣つたとやら/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(上)」
(7)(「お里」の形で用いて)人の生まれつきや生い立ち。素性。「お―が知れる」
→お里
(8)律令制の地方行政区画の一。
→里(リ)(2)
(9)(「内(ウチ)」に対して)宮仕えする人の実家。「この女,思ひわびて―へ行く/伊勢 65」
(10)遊里。くるわ。「―通い」「色のわけ知り―知りて/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」
里
り [1] 【里】
(1)中国の地方行政単位の一。漢・唐代では一〇〇戸,明代の里甲制では一一〇戸から成る。
(2)律令制の地方行政区画の一。五〇戸を一里とし里ごとに里長を置いた。715年,里を郷(ゴウ)と改め,郷の下に二,三の里を設定(郷里制)したが,740年ごろ,この里は廃され,以後郷として残存した。
(3)条里制において三六〇歩(六町)四方の区画。
(4)距離の単位。律令制では五尺を一歩とし三〇〇歩(五町)を一里とした(一般には六町一里も行われた)。近世では三六町(3.6〜4.2キロメートル)。メートル条約加入後,1891年(明治24)に43.2キロメートルを一一里(一里は約3.927キロメートル)と定めた。
里
さと【里】
(1)[村落]a village;→英和
the country (田舎).→英和
(2)[実家]one's old home.(3)[故郷]one's home[hometown,home village].お〜が知れる betray one's origin.
里下り
さとおり [0] 【里下り】
奉公人が休みをもらって親元へ帰ること。里帰り。宿下がり。宿おり。
里主
さとぬし [0][2] 【里主・里之子】
(1)琉球王国で士族の位階の一。脇地頭(一村の領主)になりうるもの。
(2)琉球王国で一般士族の男子に対する敬称。平民からいう。旦那様。さとのし。
里之子
さとのし 【里之子】
「さとぬし(里主){(2)}」に同じ。「すべて美童を―と称す/読本・弓張月(前)」
里之子
さとぬし [0][2] 【里主・里之子】
(1)琉球王国で士族の位階の一。脇地頭(一村の領主)になりうるもの。
(2)琉球王国で一般士族の男子に対する敬称。平民からいう。旦那様。さとのし。
里人
さとびと [0] 【里人】
(1)その里に住んでいる人。その土地の人。
(2)宮仕えせずにいる人。民間の人。「宮人とよむ,―もゆめ/古事記(下)」
(3)里方の人。実家の人。「御かたがたの―侍る中に/源氏(花宴)」
里人
りじん [1][0] 【里人】
村の人。さとびと。
里住み
さとずみ 【里住み】
(1)「里居(サトイ){(1)}」に同じ。「―よりは,をかしき事をも見聞きて/更級」
(2)「里居{(2)}」に同じ。
⇔内住み
「心安く―もえし給はず/源氏(桐壺)」
里余
りよ [1] 【里余】
一里あまり。「―の道程」
里俗
りぞく [1][0] 【里俗】
地方の風習。土地のならわし。
里偏
さとへん [0] 【里偏】
漢字の偏の一。「野」などの「里」の部分。
里内
さとだい 【里内】
「里内裏(サトダイリ)」の略。りだい。
里内裏
さとだいり [3] 【里内裏】
平安京で内裏の外に,外戚などの邸を一時的に内裏として用いたもの。里内(サトダイ)。今内裏。
里勝ち
さとがち 【里勝ち】 (形動ナリ)
宮仕え人などが,実家で過ごす日が多いさま。「もの心ぼそげに―なるを/源氏(桐壺)」
里回
さとみ 【里回・里廻】
人里のあたり。「見渡せば近き―をたもとほり今そ我が来る領巾(ヒレ)振りし野に/万葉 1243」
里回
さとわ [0] 【里回・里曲】
里のあたり。さとみ。「―の火影(ホカゲ)も,森の色も/小学唱歌((朧月夜))」
里回り
さとめぐり [3] 【里回り】
アオダイショウ(青大将)の別称。
里坊
さとぼう 【里坊】
山寺の僧などが,人里に設ける僧坊。「二条猪熊の―に落ちつき給ひて/盛衰記 47」
里子
さとご [0] 【里子】
子供を他人に預けて養育してもらうこと。また,その子供。「―に出される」
里子
さとご【里子】
a foster child.〜に出す put out <a child> to nurse.
里宮
さとみや [2][0] 【里宮】
山上にある山宮または奥宮に対して,村里にある宮のこと。参拝の便宜のために設けられた場合と,里宮が先に成立し,のち山上に宮を設けた場合とがある。
⇔山宮
里居
さとい 【里居】
(1)いなかに住んでいること。また,その住まい。さとずみ。
(2)宮仕えをしている人が自分の家に帰っていること。さとずみ。「―し給ふ程,御遊びなどもあらまほしけれど/源氏(野分)」
里山
さとやま [0] 【里山】
集落の近くにあり,かつては薪炭用木材や山菜などを採取していた,人と関わりのふかい森林。
里帰り
さとがえり【里帰り】
<make> one's first call at one's old home after marriage;mothering.→英和
里帰り
さとがえり [3] 【里帰り】 (名)スル
(1)婦人が結婚後,実家へ帰ること。特に,婚姻習俗の一つとして,祝言後三日目,五日目などに初めて実家へ帰ること。婿を伴うことも多かった。里開き。
(2)「里下(オ)り」に同じ。
里廻
さとみ 【里回・里廻】
人里のあたり。「見渡せば近き―をたもとほり今そ我が来る領巾(ヒレ)振りし野に/万葉 1243」
里心
さとごころ [3] 【里心】
よその家や土地に行っている者が自分の家や郷里へ帰りたいと思う心。「―がつく」
里心がつく
さとごころ【里心がつく】
get homesick.
里数
りすう [2] 【里数】
道のりを里(リ)(約3.93キロメートル)の単位で表した数。
里方
さとかた【里方】
one's wife's family.
里方
さとかた [0] 【里方】
嫁や養子の実家。また,その親類筋。
里曲
さとわ [0] 【里回・里曲】
里のあたり。さとみ。「―の火影(ホカゲ)も,森の色も/小学唱歌((朧月夜))」
里村
さとむら 【里村】
(1)姓氏の一。
(2)江戸時代の連歌師の家。里村昌休(1510-1552)を祖とする。昌休没後,南家(昌叱(シヨウシツ)系)と北家(紹巴(ジヨウハ)系)の二家に分かれ,幕末に至るまで幕府に代々仕えた。
里村
さとむら [0] 【里村】
むらざと。
里村昌琢
さとむらしょうたく 【里村昌琢】
(1574-1636) 江戸初期の連歌師。本名,景敏。母は紹巴の娘。幕府連歌師として活躍した。門弟中に,斎藤徳元・松江重頼・西山宗因らがいる。著「昌琢句集」「類字名所和歌集」など。
里村紹巴
さとむらじょうは 【里村紹巴】
(1525頃-1602) 室町末期の連歌師。奈良の人。本姓は松井氏か。別号,臨江斎・半醒子。里村昌休に学ぶ。昌休没後,当時の連歌界の第一人者となる。著「連歌至宝抄」「匠材集」など。
里桜
さとざくら [3] 【里桜】
ヤマザクラ系を主とした桜の栽培品種の総称。花は大きく,一重または八重咲きで,オオシマザクラの影響が著しい。ヤエザクラ・ボタンザクラといわれるものの大部分が含まれる。
里標
りひょう [0] 【里標】
里程標。
里正
りせい [0] 【里正】
律令制下,715年施行の郷里(ゴウリ)制の下における里の長。
→里(リ)
→郷里制
里流れ
さとながれ [3] 【里流れ】
里子が,そのまま里親の子供になってしまうこと。また,その子供。里子流れ。
里犬
さといぬ [0] 【里犬】
人家で飼われている犬。
里田
さとだ [0] 【里田】
村里にある田。
⇔山田
里甲制
りこうせい リカフ― [0] 【里甲制】
中国,明代から清初まで行われた地方統治制度。民戸一一〇戸で一里を編成,そのうち有力な一〇戸を里長戸とし,残る一〇〇戸を一〇甲に分ける。毎年里長一人,甲首一〇人が出役,租税徴収・治安維持・賦役黄冊の編修などに当たった。
里神楽
さとかぐら [3] 【里神楽】
(1)宮中の御神楽(ミカグラ)に対して,諸社や民間で行われる神楽。巫女(ミコ)神楽・出雲神楽などの類。
(2)村里のひなびた神楽。笛や太鼓で囃(ハヤ)し,仮面をかぶり無言で演ずるものが多い。おかぐら。[季]冬。《むつかしき拍子も見えず―/曾良》
→江戸神楽
里程
りてい【里程】
mileage;→英和
distance.→英和
里程標 a milestone.→英和
里程
りてい [0] 【里程】
陸地を行く道のり。里数。
里程標
りていひょう [0] 【里程標】
(1)道路のわきなどに立て,里数をしるした標識。マイル-ストーン。
(2)物事の推移・展開・発達の一段階を示すしるしとなるもの。里標。
里童
さとわらわ [3] 【里童】
村里に住んでいる子供。田舎の子供。さとわらべ。
里老人
りろうじん [2] 【里老人】
中国,明清時代の里甲制において里ごとに設けられた職役の一種。有徳の年長者が任命され,民衆教化・勧農・簡易裁判の判決などにあたり,郷村社会の秩序維持に努めた。
里腹
さとばら [0] 【里腹】
嫁に行った女が,実家に帰って思う存分食べること。
里芋
さといも【里芋】
a taro.→英和
里芋
さといも [0] 【里芋】
サトイモ科の多年草。熱帯アジア原産。熱帯・温帯で広く栽培される。葉は長い葉柄につき,卵形で深く二裂する。球茎(芋)と葉柄は食用。日本への渡来は古く,近年までは主食とする地域もあり,また各地で重要な供え物とされた。ヤツガシラ・エグイモ・アカメイモなど品種が多い。はたけいも。いも。[季]秋。
里芋科
さといもか [0] 【里芋科】
単子葉植物の一科。熱帯に多く,世界に約一一〇属一八〇〇種ある。葉は多くは幅広い。花は円柱形の肉穂花序上に密生し,花序の基部に仏炎苞がつく。普通,雌雄同株。果実は液果。サトイモ類・コンニャクは食用,アンスリウム・カラジウム・テンナンショウなどは観賞用。他にミズバショウ・ザゼンソウ・マムシグサなどがある。テンナンショウ科。
里見
さとみ 【里見】
姓氏の一。清和源氏新田義重流の戦国大名。義重の子義俊が上野国碓氷郡里見郷に住して里見氏を称す一方,頼朝に付き安房国守護。室町期,家基は結城合戦で敗死,その子義実が安房里見の祖となる。義尭以後戦国大名として発展。関ヶ原戦後,忠義の代で大久保忠隣事件に連座し,一族は滅びた。
里見八犬伝
さとみはっけんでん 【里見八犬伝】
⇒南総(ナンソウ)里見八犬伝
里見弴
さとみとん 【里見弴】
(1888-1983) 小説家。横浜生まれ。本名,山内英夫。東大中退。有島武郎・生馬の弟。「白樺」創刊に参加。道義的傾向と享楽的傾向を併存させた作風で,代表作「多情仏心」には独自の倫理観「まごころ哲学」を示す。他に「大道無門」「極楽とんぼ」など。
里親
さとおや【里親】
a foster parent.
里親
さとおや [0] 【里親】
(1)他人の子を預かり親に代わって養育する人。そだて親。しとね親。
(2)児童福祉法に基づき,保護者のない児童や保護者に監護させることが不適当な児童の養育を,都道府県知事に委託された者。
里言
りげん【里言】
a dialect.→英和
里言葉
さとことば [3] 【里言葉】
(1)地方のなまりのある言い方。いなかことば。国言葉。
(2)「郭(クルワ)言葉」に同じ。
里訛り
さとなまり [3] 【里訛り】
遊里での特殊な言葉づかい。里言葉(サトコトバ)。遊里語。郭(クルワ)ことば。
里諺
りげん【里諺】
a proverb.→英和
里謡
りよう [0] 【里謡・俚謡】
宮廷や都会の唄に対して,地方で歌われる唄。さとうた。民謡。
里通ひ
さとがよい 【里通ひ】
遊里に通うこと。くるわがよい。「もはや―も今日切と/浮世草子・禁短気」
里道
りどう [1][0] 【里道】
国道・県道以外の道路の旧称。
里長
さとおさ [0] 【里長】
村落の長。村長(ムラオサ)。
里長
りちょう [1] 【里長】
(1)中国で,地方行政単位の里の長。漢代に里老,唐代に里正,明代の里甲制では里長と呼ぶ。
(2)律令制の地方行政区画の里の長。さとおさ。
里開き
さとびらき 【里開き】
〔「帰る」というのを嫌って「開く」といったもの〕
「里帰(サトガエ)り{(1)}」に同じ。「今日が―でございますから/滑稽本・浮世床 2」
里閭
りりょ [1] 【里閭】
(1)村里。
(2)村の入り口の門。
里隣
さとどなり 【里隣】
隣り合っている家々。隣近所。「―の人,市をなして聞きければ/宇治拾遺 10」
里雀
さとすずめ [3] 【里雀】
(1)人里にすむスズメ。
(2)遊里に通いなれた人。「梅川に焦れて通ふ―/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」
里雪
さとゆき [0] 【里雪】
里に降る雪。特に,日本海側で平野部や海岸を中心に多量に降る雪。
⇔山雪
里馴れる
さとな・れる [4] 【里馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 さとな・る
(1)野鳥などが人里になれる。「あしひきの山ほととぎす―・れて/拾遺(雑春)」
(2)遊里の風習になじむ。「既に―・れた遊女が/濹東綺譚(荷風)」
重
え ヘ 【重】 (接尾)
助数詞。重なったもの,重なった回数をかぞえるのに用いる。「二―まぶた」「八―桜」
重
−え【−重】
-fold.→英和
二(三)重の two-(three-)fold;double (triple).→英和
重
−じゅう【−重】
-fold.→英和
二〜の twofold;→英和
double.→英和
三〜の threefold;→英和
triple.→英和
重
おも [1] 【主・重】
■一■ (形動)[文]ナリ
いろいろあるなかで中心をなすこと。主要であること。第一である・こと(さま)。
→おもな
→おもに
■二■ (名)
〔普通「オモ」と書く〕
(1)能・狂言で,シテの別名。
(2)「おもあど」の略。
重
じゅう ヂユウ 【重】
■一■ [1] (名)
□一□
(1)重なっていること。段階。階級。「同じ上手なりともそのうちにて―あるべし/風姿花伝」
(2)「重箱」に同じ。「―詰め」「二の―」
□二□(他の語の上に付いて)
(1)重さが重いことを表す。「―戦車」
(2)程度がはなはだしいことを表す。「―過失」
⇔軽
■二■ (接頭)
(1)オキソ酸で,酸一分子中に,中心原子が二個,またはそれ以上含まれていることを表す。「―クロム酸」
〔現在では,重クロム酸のように,酸二分子から水一分子がとれたかたちのものは,二クロム酸のように,「二」をつけて表す〕
(2)酸性塩であることを表す。「―炭酸ナトリウム」
〔現在では,炭酸水素ナトリウムなどのように呼ぶ〕
(3)同位体のうち,質量数の大きい方のもの,またそれから成る化合物であることを表す。「―水素」
■三■ (接尾)
助数詞。重なっているものを数えるのに用いる。「二―窓」「五―の塔」
重々
じゅうじゅう【重々】
exceedingly;→英和
entirely;→英和
very (much).→英和
〜承知している I know it very well.
重々しい
おもおもしい【重々しい(く)】
grave(ly);→英和
solemn(ly);→英和
serious(ly).→英和
重あど
おもあど [0] 【重あど・主あど】
狂言で,アドが複数で登場する場合,その主となる方。一のアド。オモ。
→あど
重い
おも・い [0] 【重い】 (形)[文]ク おも・し
(1)目方が多い。比重が大きい。また,そのように感じられる。「鉛は鉄より―・い」「―・い荷物」
(2)疲れ・病気・悩みなどで,重苦しく感じられる。「足が―・い」「頭が―・い」「気が―・い」
(3)動作が軽快でない。動きが鈍い。「腰の―・い人」「尻が―・い」「口が―・い」
(4)安定感・重量感があって,攻略しにくい。「―・い腰の力士」「―・い球を投げる投手」
(5)重要だ。大切だ。「―・い任務」「―・い地位」
(6)軽々しく扱えない。深刻だ。ひどい。「―・い病気」「―・い罪」「荷が―・い」
(7)態度・人柄が軽率でない。慎重だ。「いと―・き御心なれば…人の忍びて啓しけむことを漏らさせ給はじ/源氏(手習)」
⇔軽い
[派生] ――げ(形動)――さ(名)――み(名)
重い
おもい【重い】
heavy (目方);→英和
important (重要);→英和
grave (重大);→英和
serious (病など);→英和
severe (罰など);→英和
heavy(-hearted) (気分).
重き
おもき [3][0] 【重き】
〔「重し」の連体形の名詞化〕
重いこと。
重きを置く
おもき【重きを置く】
lay stress <on> ;→英和
put emphasis <on> ;stress;attach importance <to> .重きをなす carry[have]weight <with> (意見などが);be influential (人が).
重く
おもく【重く】
heavily;seriously;→英和
severely (病気が).→英和
〜なる grow heavy;get worse (病気など).〜用いる give <a person> an important position.
重くす
おもく・す 【重くす】 (動サ変)
大切にする。重視する。「道の掟正しく,是を―・して放埒(ホウラツ)せざれば/徒然 150」
重くれる
おもく・れる 【重くれる】 (動ラ下一)
〔中世後期から近世へかけての語〕
重苦しそうである。「ふところのおもさよ,足も―・れて/浄瑠璃・油地獄(下)」
重さ
おもさ【重さ】
weight.→英和
〜を計る weigh.→英和
〜が5ポンド weigh five pounds.
重さ
おもさ [0] 【重さ】
(1)重いこと。また,その程度。おもみ。
(2)〔物〕 物体に働く重力の大きさ。その値は物体の質量と重力加速度の積に等しい。重量。目方。
→質量
(3)俗に,質量の意で用いられる。
重し
おもし [0] 【重し・重石】
〔文語形容詞「おもし」の名詞化。後世,「おもいし」の略と考えて「重石」の漢字を当てるようになった〕
(1)物を押さえるのに用いる石など。「漬物に―をする」
(2)人を制ししずめる力。貫禄。また,その力をもっている人。「―をきかす」「世の―とものし給へる大臣(オトド)の/源氏(賢木)」
(3)秤(ハカリ)に使うおもり。
重し
おもし【重し】
<put> a weight <on a thing> ;→英和
a paperweight (文鎮).→英和
重し
おも・し 【重し】 (形ク)
⇒おもい
重たい
おもた・い [0] 【重たい】 (形)[文]ク おもた・し
(1)目方が多い。「荷物が―・い」
(2)重い感じがする。「まぶたが―・くなる」「―・い足をひきずって帰る」
(3)心がはればれとしない。沈んでいる。「会議室には―・い空気がみなぎっていた」
(4)なみなみでない。重大である。「―・い罪」
〔「重い」とほぼ同義であるが,現在では意味・用法がややせまく,病状などには用いない〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
重たし
おもた・し 【重たし】 (形ク)
⇒おもたい
重た増し
おもたまし 【重た増し】
江戸時代,駕籠(カゴ)屋が体重の重い客からとる割り増し料金。「でくでくと太つて,駕籠屋に―をとられやうといふ恰好/洒落本・傾城買四十八手」
重ったるい
おもったる・い [5] 【重ったるい】 (形)
(体が)なんとなく重くてだるい。「足が―・い」
重なり
かさなり [0] 【重なり】
物が重なっていること。また,重なっている状態。
重なる
かさな・る [0] 【重なる】 (動ラ五[四])
(1)物の上に(同種の)物がさらに置かれて,下の物を覆うようになる。「―・って倒れる」「幾重にも―・った山」
(2)二つ以上の物事・現象が同じ時におこる。「不幸が―・る」「日曜と祝日が―・る」
(3)積もる。加わる。「心労が―・って病気になる」「雨降らず日の―・れば/万葉 4122」
〔「重ねる」に対する自動詞〕
重なる
かさなる【重なる】
(1) be piled up;overlap <each other> .→英和
(2) be repeated (たび重なる).
(3) fall on <Sunday> (祭日などが).
重ぬ
かさ・ぬ 【重ぬ】 (動ナ下二)
⇒かさねる
重ね
かさね 【重ね・襲】
■一■ [0] (名)
(1)重ねること。また,重ねたもの。
(2)衣服を数枚重ねて着ること。また,その衣服。かさね着。
(3)衣服を重ねて着る時の色の組み合わせ。また,衣の表と裏の色の組み合わせ。《襲》
→襲の色目(イロメ)
■二■ (接尾)
助数詞。重なっているもの,重ねてあるものを数えるのに用いる。「布団一―」
重ねて
かさねて [0] 【重ねて】 (副)
(1)同じ事をもう一度繰り返すさま。再び。「―要望する」
(2)この次。今後。「―は泥鰌(ドジヨウ)にてもあれ,鮠(ハエ)にても候へ必ず持つて伺候致さうずる/狂言・鱸庖丁」
重ねて
かさねて【重ねて】
(1) one upon another;in piles (積み重ねて).
(2) repeatedly;→英和
(over) again (繰り返して).→英和
〜言うが I repeat <that…> .
重ねる
かさねる【重ねる】
(1) put one upon another;pile up.(2) repeat (繰り返す).→英和
版を〜 run into several editions.苦労を〜 go through many hardships.
重ねる
かさ・ねる [0] 【重ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 かさ・ぬ
(1)物の上に(同種の)物をさらにのせる。「本を何冊も―・ねる」「セーターを―・ねて着る」
(2)同じことを何度も繰り返す。「稽古を―・ねる」「失敗を―・ねる」「交渉を―・ねてやっと妥結にこぎつける」「犯行を―・ねる」「年を―・ねて今日還暦を迎えました」
〔「重なる」に対する他動詞〕
[慣用] 馬齢を―・枕を―
重ね切り
かさねぎり [0] 【重ね切り・重ね斬り】
(1)重ねて一度に切ること。
(2)姦通した妻と相手の男を一度に斬ること。「彼は間男,―と飛びかかる/浄瑠璃・大磯虎」
重ね刷り
かさねずり [0] 【重ね刷り】 (名)スル
多色印刷で,一度刷った上にさらに別の色で重ねて刷ること。また,その物。
重ね句
かさねく [3] 【重ね句】
和歌で,一音以上の同じ音,または同じ句を重ねて用いること。また,その和歌。
重ね合わせの原理
かさねあわせのげんり [8] 【重ね合わせの原理】
二つの波が一点で出合う場合のように,それぞれの変化を表す量を合わせたものが,全体の変化の量を示すとき,重ね合わせの原理が成り立つという。おもに波動で見られる現象で,光や音の干渉はその例である。重畳原理。
重ね土器
かさねかわらけ [4] 【重ね土器】
(1)いく枚も重ねた土器。
(2)三献(サンコン)・五献など定まった数の杯が終わって,さらに重ねる杯。
(3)旅立ちの時,前途の無事を祝って飲む酒。「たつ程の―なかりせば/永久百首」
重ね字
かさねじ [3][0] 【重ね字】
⇒踊(オド)り字(ジ)(1)
重ね扇
かさねおうぎ [4] 【重ね扇】
扇紋の一。二本以上の扇を重ねたもの。開いたものと閉じたものがある。
重ね斎
かさねどき 【重ね斎】
⇒貧僧(ヒンソウ)の重(カサ)ね斎(ドキ)
重ね斬り
かさねぎり [0] 【重ね切り・重ね斬り】
(1)重ねて一度に切ること。
(2)姦通した妻と相手の男を一度に斬ること。「彼は間男,―と飛びかかる/浄瑠璃・大磯虎」
重ね杯
かさねさかずき [4] 【重ね杯・重ね盃】
(1)大中小三個の杯を重ねて一組としたもの。組杯。
(2)何杯も酒を飲むこと。
重ね模様
かさねもよう [4] 【重ね模様】
地紋の上にさらに模様を重ねたもの。
重ね氏
かさねうじ [4] 【重ね氏】
氏・名字などに他の称号を重ねて家の名とするもの。藤原恵美・佐佐木六角・佐佐木京極などの類。
重ね焼き
かさねやき [0] 【重ね焼き】
合成写真法の一種。二枚のネガ-フィルムを重ね合わせて印画紙やポジ-フィルムに焼き付けること。
重ね盃
かさねさかずき [4] 【重ね杯・重ね盃】
(1)大中小三個の杯を重ねて一組としたもの。組杯。
(2)何杯も酒を飲むこと。
重ね着
かさねぎ [0][3] 【重ね着・襲ね着】 (名)スル
衣服を何枚も重ねて着ること。[季]冬。
重ね着する
かさねぎ【重ね着する】
be heavily clothed.
重ね短冊
かさねたんじゃく [4] 【重ね短冊】
武具の指し物の名。黒塗りの棒の先に金銀または金散らしなどの短冊をつけたもの。
重ね硯
かさねすずり [4] 【重ね硯】
硯・水滴・筆など書道の道具一式を,二つの箱に分けて入れ,重ねたもの。重ね硯箱。
重ね箪笥
かさねだんす [4] 【重ね箪笥】
二つ以上重ねて,一棹(サオ)となるように作った箪笥。
重ね継ぎ
かさねつぎ [0] 【重ね継ぎ】 (名)スル
(1)縫い糸が途中で足りなくなった時,新しい糸で,四,五針手前から,先の縫い目に重なるようにして縫い継ぐこと。
(2)仮名料紙の一種。薄様(ウスヨウ)グラデーションの五枚(終わりの二枚は白)を重ねて波形に切り,2ミリメートルくらいずつずらして貼り重ねる。襲(カサネ){(3)}を連想させる。西本願寺三十六人家集などが著名。
→破り継ぎ
→切り継ぎ
重ね継ぎ手
かさねつぎて [4] 【重ね継(ぎ)手】
継ぎ手の一。二つの材を重ね合わせて,ボルト・釘(クギ)・溶接などで接合する方法。ラップ-ジョイント。
重ね継手
かさねつぎて [4] 【重ね継(ぎ)手】
継ぎ手の一。二つの材を重ね合わせて,ボルト・釘(クギ)・溶接などで接合する方法。ラップ-ジョイント。
重ね縫い
かさねぬい [0] 【重ね縫い】
二枚の布の端を少し重ねて,その中央または両端を縫って接(ハ)ぐこと。重ね接ぎ。
重ね織物
かさねおりもの [4][5] 【重ね織物】
たて糸・よこ糸あるいはその一方が二重以上に重なっている織物。布面には平織り・斜文織り・繻子(シユス)織りなどの組織が表れる。重ね織。
重ね茶碗
かさねちゃわん [4] 【重ね茶碗】
茶の湯で,客が多数の時,二個の茶碗を重ねて持ち出して行う濃茶の点前(テマエ)。
重ね落ち
かさねおち [0] 【重ね落ち】
庭園の滝で,二重三重に段を設けてあるもの。
重ね装束
かさねそうぞく [4] 【重ね装束】
⇒かさねしょうぞく(襲装束)
重ね褄
かさねづま [3][4] 【重ね褄】
着物の褄を幾重にも重ねて着ること。
重ね詞
かさねことば [4] 【重ね詞】
(1)意味を強めるために,同じ語や同じ意味の語を重ねて用いるもの。「幾日(イクカ)の日」「仮廬(カリホ)の廬(イオ)」「濡れにぞ濡れし」の類。
(2)同音の語や句を重ねて用いるもの。言葉の調子を整えるため,また言語遊戯として行われる。「東京特許許可局」「生麦・生米・生卵」の類。
重ね返事
かさねへんじ [4] 【重ね返事】
同じ言葉を重ねて言う返事。「はいはい」など。
重ね違い棚
かさねちがいだな [5] 【重ね違い棚】
二段以上連ねた違い棚。床の間や書院などの脇につける。
重ね重
かさねじゅう [3] 【重ね重】
「組重(クミジユウ)」に同じ。
重ね重ね
かさねがさね【重ね重ね】
repeatedly;→英和
doubly (二重に);→英和
sincerely (心から).→英和
〜の repeated <troubles> ;→英和
a series of <misfortunes> .
重ね重ね
かさねがさね [4] 【重ね重ね】 (副)
(1)同じ事が繰り返されるさま。たびたび。「―おめでとうございます」「―の不幸」
(2)同じ言葉を繰り返すさま。いくえにも。くれぐれも。「―御礼申し上げます」
重ね雪駄
かさねせった [4] 【重ね雪駄】
表を真竹の皮,裏を獣皮とし,間に淡竹(ハチク)の皮をはさんだ雪駄。
重ね餅
かさねもち [3] 【重ね餅】
(1)鏡餅を二つ重ねたもの。
(2)相撲などで,組み合ったままで折り重なった状態になること。
重の井
しげのい シゲノヰ 【滋野井・重の井】
近松門左衛門作「丹波与作待夜の小室節」,また「恋女房染分手綱(ソメワケタヅナ)」をはじめとするその改作の登場人物。自然生(ジネンジヨ)の三吉の母。
重の井子別れ
しげのいこわかれ シゲノヰ― 【重の井子別れ】
人形浄瑠璃「恋女房染分手綱」十段目の通称。主家への義理と生みの子三吉への愛情との板ばさみとなった重の井の苦衷,悲しみを描く。
重み
おもみ [0] 【重み】
(1)重いこと。重さ。「雪の―で枝が折れた」
(2)どっしりとした落ち着きや堂々たる威厳。貫禄。「重役らしい―を備える」
(3)重大さ。重要さ。「真実の―」
重み
おもみ【重み】
weight (重量);→英和
importance (重要性);→英和
dignity (威厳).→英和
〜のある heavy;→英和
weighty;→英和
important;→英和
dignified.〜のない light;→英和
<a man> lacking in dignity.
重め
おもめ [0] 【重め】 (名・形動)
少し重い感じ。やや重いこと。また,そのさま。
⇔軽め
「―のバットを使う」
重やか
おもやか [2] 【重やか】 (形動)[文]ナリ
(1)重いさま。「彼男がどさりと取り落した懐中の―なるに/思出の記(蘆花)」
(2)落ち着いているさま。重々しいさま。「落ついて物をいふ―なる口振り/にごりえ(一葉)」
重らか
おもらか 【重らか】 (形動ナリ)
(1)重そうなさま。「小さき唐櫃の金物したるが,いと―なるを参らせられたり/増鏡(おどろの下)」
(2)落ち着いているさま。軽々しくないさま。「すべて庶人の振舞は,―に詞すくなにて/十訓 1」
(3)重々しいさま。貫禄があるさま。「大の男の―に歩みなして舞台に上り/義経記 6」
重りか
おもりか 【重りか】 (形動ナリ)
(1)重く感じられるさま。重らか。「衣箱の―に古体なる/源氏(末摘花)」
(2)軽薄でないさま。落ち着いているさま。慎重だ。「若人だに,―ならむとまめだち侍るめる世に/紫式部日記」
重る
おも・る 【重る】 (動ラ四)
(1)目方が重くなる。「其の時に人多く居て屋―・りにければ/今昔 19」
(2)病気が重くなる。「日々に―・り給ひて…いと弱うなれば/源氏(桐壺)」
重んじる
おもん・じる [4][0] 【重んじる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「重んずる」の上一段化〕
「重んずる」に同じ。
⇔軽んじる
「巧遅より拙速を―・じる」
重んじる
おもんじる【重んじる】
value;→英和
think[make]much <of> (重視);attach importance <to> ;respect (尊重).→英和
重んじない make little[light]of.
重んず
おもん・ず 【重んず】 (動サ変)
⇒おもんずる
重んずる
おもん・ずる [4][0] 【重んずる】 (動サ変)[文]サ変 おもん・ず
〔「おもみす」の転〕
(1)価値あるものとして大切に扱う。尊重する。
⇔軽んずる
「格式を―・ずる社会」
(2)重い状態である。「禄を―・ずる大臣の慎み/平家 3」
重クロムさんカリウム酸
じゅうクロムさんカリウム ヂユウ― [9] 【重―酸―】
⇒二(ニ)クロム酸(サン)カリウム
重クロムさんナトリウム酸
じゅうクロムさんナトリウム ヂユウ― [10] 【重―酸―】
⇒二(ニ)クロム酸(サン)ナトリウム
重クロム酸
じゅうクロムさん ヂユウ― [0] 【重―酸】
⇒二(ニ)クロム酸(サン)
重トン
じゅうトン ヂユウ― [0][1] 【重―】
⇒トン(1)
(オ)
重一
でっち 【重一・調一・畳一】
〔「でふいち(重一)」の転か〕
双六(スゴロク)で二つのさいの目がともに一になること。「宮方の政道も只是と重二(ジユウニ),―にて候ふ者を/太平記 35」
重三
ちょうさん [0] 【重三】
(1)三月三日の節句。上巳(ジヨウシ)。
(2)「じゅうさん(重三)」に同じ。
重三
じゅうさん ヂユウ― [0] 【重三】
双六(スゴロク)やさいころ賭博(トバク)で賽(サイ)の目が二つとも三がでること。ちょうさん。朱三。
重且つ大
じゅうかつだい ヂユウ― 【重且つ大】 (連語)
〔「重大」を分けていう語〕
非常に重大であること。
重九
ちょうきゅう [0] 【重九】
〔「九」を二つ重ねる意〕
九月九日の節句。重陽。ちょうく。
重九
ちょうく [0] 【重九】
「ちょうきゅう(重九)」に同じ。[季]秋。
重五
ちょうご [1] 【重五】
〔「五」を二つ重ねる意〕
五月五日の節句。端午(タンゴ)。[季]夏。
重五
でっく 【重五・畳五】
〔「でふご(畳五)」の転か〕
双六(スゴロク)で,二つのさいの目がともに五となること。
重井筒
かさねいづつ [4] 【重井筒】
井筒紋の一。井筒を二つ組み合わせたもの。
重代
じゅうだい ヂユウ― [1] 【重代】
(1)先祖から代々伝わること。また,そのもの。累代。「先祖―の宝」
(2)祖先から伝わる宝物。特に,刀剣。「平家―の名剣,小烏(コガラス)」
重代家
じゅうだいけ ヂユウ― [3] 【重代家】
代々禰宜(ネギ)を世襲する家柄。主として伊勢神宮の神官についていい,内宮の薗田家や外宮の松木家など。
重任
じゅうにん ヂユウ― [0] 【重任】 (名)スル
(1)重要な任務。大任。
(2)引き続きその職務につくこと。再任。「―することを妨げない」
→ちょうにん(重任)
重任
ちょうにん [0] 【重任】
(1)官職の任期満了後,重ねて同じ官職に任ぜられること。特に平安中期以降,国司が財物を官に納めてさらに一任期を再任されたこと。
→延任
(2)「じゅうにん(重任)」に同じ。
重任
じゅうにん【重任】
<take up> a heavy responsibility; <on> an important mission (役目);reappointment;reelection (再任).〜する be reappointed;be reelected.
重体
じゅうたい ヂユウ― [0] 【重体・重態】
病気や負傷の程度が重く,命にかかわるような状態。
重信
しげのぶ 【重信】
愛媛県中部,温泉郡の町。重信川上流域で,松山市に接する。
重修
ちょうしゅう [0] 【重修】 (名)スル
(1)重ねて修理すること。
(2)重ねて編修すること。「寛政―諸家譜」
重傷
じゅうしょう ヂユウシヤウ [0] 【重傷】
重いきず。ひどいけが。
⇔軽傷
重傷
おもで [0] 【重手・重傷】
生命にかかわる深い傷(キズ)。ふかで。
重傷
じゅうしょう【重傷】
a serious injury[wound].〜を負う get badly injured[wounded].
重光
しげみつ 【重光】
姓氏の一。
重光葵
しげみつまもる 【重光葵】
(1887-1957) 外交官・政治家。大分県生まれ。東大卒。第二次大戦敗戦時に外相となる。政府代表として,日本降伏文書に調印した。のち改進党総裁。日ソ国交回復に尽くした。
重六
ちょうろく [0] 【重六】
双六(スゴロク)で,二個のさいころを振ったとき,どちらも六の目が出ること。
重出
じゅうしゅつ ヂユウ― [0] 【重出】 (名)スル
同じ事柄が繰り返し出ていること。重複。ちょうしゅつ。
重出
ちょうしゅつ [0] 【重出】 (名)スル
⇒じゅうしゅつ(重出)
重刑
じゅうけい【重刑】
a heavy penalty;a severe punishment.〜に処す inflict a heavy penalty <on> .
重刑
じゅうけい ヂユウ― [0] 【重刑】
重い刑罰。
重利
じゅうり ヂユウ― [1] 【重利】
「複利」に同じ。
重刷
じゅうさつ ヂユウ― [0] 【重刷】 (名)スル
「増刷」に同じ。
重刻
じゅうこく ヂユウ― [0] 【重刻】 (名)スル
「重版(ジユウハン)」に同じ。
重創
じゅうそう ヂユウサウ [0] 【重創】
ひどいきず。重傷。
重力
じゅうりょく【重力】
《理》gravity;→英和
gravitation.
重力
じゅうりょく ヂユウ― [1] 【重力】
(1)地球上の物体が地球から受ける力。万有引力と地球の自転による遠心力との合力。地球上の場所により多少異なり赤道付近で最小となる。
(2)「万有引力」に同じ。
(3)大きな力。
〔(1)(2)はオランダ語 Zwaarte-Kraclt の訳語〕
重力ダム
じゅうりょくダム ヂユウ― [5] 【重力―】
ダム自身の重量により水圧などの外力に対して安定を保つように設計されたダム。
重力レンズ
じゅうりょくレンズ ヂユウ― [5] 【重力―】
一般相対性理論によって予想される,レンズ様の働きをする強い重力場。実際に遠方のクエーサーからの光が銀河のレンズ効果を受けて二重像を生じていることが確認された。
重力加速度
じゅうりょくかそくど ヂユウ― [7] 【重力加速度】
物体に働く重力によって得る加速度。重力をその物体の質量で割ったもの。その値は地球上の位置・高さによって異なるが概略の値は約 9.81m/s² である。
重力単位系
じゅうりょくたんいけい ヂユウ―タンヰ― [0] 【重力単位系】
基本単位を長さと時間と重量の三つとして組み立てる単位系。MKS 重力単位系では,基本単位としてメートルと重量キログラム(質量1キログラムの物体の重量)と秒をとる。
重力場
じゅうりょくば ヂユウ― [0] 【重力場】
重力の場。重力の作用する空間。
重力崩壊
じゅうりょくほうかい ヂユウ―クワイ [5] 【重力崩壊】
星の中心部で熱核反応が終息して内側から支える力がなくなり,重力によって物質が急激に中心部に落ちこんで,原子核の崩壊が起こる現象。星の進化の最終段階の一つ。超新星の爆発現象を伴い中性子星を生ずる場合と,ブラック-ホールを生ずる場合がある。
重力探鉱
じゅうりょくたんこう ヂユウ―クワウ [5] 【重力探鉱】
物理探鉱法の一。地表で重力を測定して地下の密度分布を推定し,地質構造や鉱床の所在を探知する。重探。重力探査。
重力波
じゅうりょくは ヂユウ― [4] 【重力波】
(1)重力場が波動の形で光の速さで伝播するもの。一般相対性理論に基づき,アインシュタインが振動する物体から重力波が放出されることを推論した。その直接の実験的検出は現在までのところ成功していないが,連星パルサーの周期の観測から間接的に確認された。
(2)重力が復元力としてはたらく水波。水深の深い水の表面では波長が1.7センチメートル以上の波がこれに当たる。
重力計
じゅうりょくけい ヂユウ― [0] 【重力計】
重力加速度を測定する装置。
重力質量
じゅうりょくしつりょう ヂユウ―リヤウ [5] 【重力質量】
質量の定義の一。
→質量
重加算税
じゅうかさんぜい ヂユウ― [4] 【重加算税】
過少申告加算税・無申告加算税・不納付加算税が課される場合において,税額の計算などの基礎となる事実に隠蔽(インペイ)や仮装があるとき,これらの加算税に代えてより高い割合で課される加算税。
重労働
じゅうろうどう【重労働】
heavy[hard]labor.
重労働
じゅうろうどう ヂユウラウドウ [3] 【重労働】
はげしく労力や体力を使う労働。また,刑罰として科す重い労役。
⇔軽労働
重化学工業
じゅうかがくこうぎょう ヂユウクワガクコウゲフ [6] 【重化学工業】
重工業と化学工業の総称。
重厄
じゅうやく ヂユウ― [0] 【重厄】
(1)重い災難。
(2)重い厄年。大厄。
重厚
ちょうこう [0] 【重厚】 (名・形動)[文]ナリ
「じゅうこう(重厚)」に同じ。「君のやうな―な人間から見たら/行人(漱石)」
重厚
じゅうこう ヂユウ― [0] 【重厚】 (名・形動)[文]ナリ
(態度・人柄・外見などが)重々しく,落ち着いている・こと(さま)。ちょうこう。「―な語り口」「―な文体」
[派生] ――さ(名)
重厚な
じゅうこう【重厚な】
dignified.
重合
じゅうごう ヂユウガフ [0] 【重合】 (名)スル
〔化〕 簡単な構造をもつ分子化合物が二分子以上結合して分子量の大きな別の化合物を生成すること。また,その反応。この時もとの分子化合物を単量体(モノマー)という。
重合体
じゅうごうたい ヂユウガフ― [0] 【重合体】
二つ以上の単量体が重合反応してできた化合物。いくつの単量体が重合するかによって二量体・三量体…といい,二ないし二〇個程度の単量体が重合したもの,あるいは分子量がおよそ一〇〇〇以下のものをオリゴマー,単量体が多数重合したものを高重合体という。ポリマー。
重合度
じゅうごうど ヂユウガフ― [3] 【重合度】
重合体を構成する単量体の個数。
重吹く
しぶ・く [2] 【繁吹く・重吹く】 (動カ五[四])
しぶきが飛びちる。また,雨まじりの強い風が吹きつける。「波が―・く」「雨が―・いて,とても歩けない」「―・く風こそげにはものうき/山家(雑)」
重唱
じゅうしょう ヂユウシヤウ [0] 【重唱】 (名)スル
各声部をそれぞれ一人の歌手が受け持って歌うこと。また,その音楽。二重唱・四重唱など。連唱。
→合唱
→斉唱
→独唱
重商主義
じゅうしょうしゅぎ ヂユウシヤウ― [5] 【重商主義】
〔mercantilism〕
一六世紀末から一八世紀のヨーロッパで支配的であった経済政策。世界経済の成長期にあって,保護貿易の立場に立ち,輸出産業を育成し,貿易差額によって国富を増大させようとした近世国家の管理経済。オランダ・フランス・イギリスなどが中心。
重商主義
じゅうしょう【重商主義】
mercantilism.
重喜
じゅうき ヂユウキ 【重喜】
狂言の一。師の僧が,新発意(シンボチ)の重喜に頭を剃(ソ)らせるが,あやまって鼻を剃り落とされてしまうというもの。
重喪
じゅうも ヂユウ― [1] 【重喪】
父母の喪。重服(ジユウブク)。
重営倉
じゅうえいそう ヂユウエイサウ [3] 【重営倉】
旧陸軍の刑罰の一。営倉の程度の重いもの。寝具はなく,俸給も減額された。
重器
じゅうき ヂユウ― [1] 【重器】
貴重な器物。重宝。ちょうき。
重四
ちょうし 【重四】
⇒じゅうし(重四)
重四
じゅうし ヂユウ― [0] 【重四】
双六(スゴロク)やさいころ賭博(トバク)で賽(サイ)の目が二つとも四がでること。朱四。ちょうし。
重囲
じゅうい ヂユウヰ [1] 【重囲】
いくえにも取り巻いた囲み。「敵の―を破る」「孤軍―のうちに陥つたのである/野分(漱石)」
重囲
ちょうい [1] 【重囲】
幾重にもとりかこむこと。じゅうい。
重国籍
じゅうこくせき ヂユウ― [3] 【重国籍】
⇒二重国籍(ニジユウコクセキ)
重圏
じゅうけん ヂユウ― [0] 【重圏】
二重の圏点。二重まる。
重土
じゅうど ヂユウ― [1] 【重土】
(1)酸化バリウムの別名。
(2)重粘土。
重土水
じゅうどすい ヂユウ― [3] 【重土水】
水酸化バリウムの水溶液。二酸化炭素の検出,中和滴定の際のアルカリ標準溶液などに用いる。バリタ水。
重圧
じゅうあつ【重圧】
pressure.→英和
〜を加える bring pressure to bear <upon a person> .‖重圧感 an oppressive feeling.
重圧
じゅうあつ ヂユウ― [0] 【重圧】
強い力で押さえつけること。また,その力。「職責の―に耐えかねる」
重変記号
じゅうへんきごう ヂユウヘンキガウ [5] 【重変記号】
〔音〕 音楽の変化記号の一。すでに半音下げられた音をさらに半音下げることを指示する記号。ダブルフラット。
重大
じゅうだい ヂユウ― [0] 【重大】 (形動)[文]ナリ
(1)軽々しくは扱えない,重要な事態であるさま。きわめて大事であるさま。「―な事件」「―なミスを犯す」「責任―」「―な役割」
(2)大きくて重いさま。「―なるを以て十余人の力,容易に動かし得べきにあらず/浮城物語(竜渓)」
[派生]――さ(名)
重大な
じゅうだい【重大な】
grave;→英和
important;→英和
serious.→英和
〜になる become serious;be aggravated (悪化する).‖重大性 gravity;importance.
重大視
じゅうだいし ヂユウ― [3] 【重大視】 (名)スル
重大であると考えること。
重大視する
じゅうだいし【重大視する】
attach (great) importance <to> ;take <a matter> seriously;regard <a thing> as serious.
重奏
じゅうそう ヂユウ― [0] 【重奏】 (名)スル
各声部を一人ずつの演奏者が受け持つ器楽の演奏形態。二重奏・三重奏など。
重婚
じゅうこん ヂユウ― [0] 【重婚】 (名)スル
配偶者のある者が重ねて婚姻すること。民法において禁止され,刑法上は重婚罪として処罰される。二重結婚。
重婚
じゅうこん【重婚】
bigamy.→英和
〜する commit bigamy.→英和
‖重婚者 a bigamist.
重嬰記号
じゅうえいきごう ヂユウエイキガウ [5] 【重嬰記号】
音楽の変化記号の一。すでに半音上げられた音をさらに半音上げることを指示する。音符に � の印をつけて表す。ダブル-シャープ。
重学
ちょうがく [0][1] 【重学】
「力学(リキガク)」に同じ。明治期に用いられた語。[ヘボン(三版)]
重宝
ちょうほう [1] 【重宝】
■一■ (名)スル
(1)便利で,よく使うこと。調法。「この大きさの封筒は―している」
(2)大切な宝物。じゅうほう。「これ程の―をさうなうはゑらすべき/平家 4」
(3)大切にすること。珍重すること。「あはた口を何とて―するぞ/狂言・粟田口」
■二■ (名・形動)[文]ナリ
使って便利なこと。なにかと役に立つこと。また,そのさま。調法。「―な道具」「あれば―だが,なくても済む」
[派生] ――さ(名)
重宝
じゅうほう ヂユウ― [0][1] 【重宝】
たいせつな宝物。
重宝がる
ちょうほうが・る [5] 【重宝がる】 (動ラ五[四])
役に立つものとして喜んで使う。便利だとしてよく使う。「毛筆が上手なので―・られる」
重宝な
ちょうほう【重宝な】
handy;→英和
convenient;→英和
useful;→英和
serviceable;→英和
valuable.→英和
〜がる find <a thing> useful[serviceable];value;→英和
make much of.
重宝記
ちょうほうき [3] 【重宝記】
江戸時代,礼儀作法・家事・家庭医学など生活全般にかかわる諸知識を集めた啓蒙書の類。1689年刊の「家内重宝記」をはじめ,「重宝記大全」「女重宝記」など多くの類書がある。調方記。重法記。
重屏禁
じゅうへいきん ヂユウ― [3] 【重屏禁】
受刑中の受罰者を暗い罰室内に閉じ込めて,寝具などを与えない懲罰。
重層
じゅうそう ヂユウ― [0] 【重層】
層が幾重にもかさなっていること。また,そのかさなっている層。
重層信仰
じゅうそうしんこう ヂユウ―カウ [5] 【重層信仰】
⇒シンクレティズム
重層的
じゅうそうてき ヂユウ― [0] 【重層的】 (形動)
幾重にも層をなしてかさなっているさま。「―な構造」
重層的決定
じゅうそうてきけってい ヂユウ― [0] 【重層的決定】
〔(フランス) surdétermination〕
どんな出来事も複数の原因によって起きること。元来はフロイトの用語で,それをフランスの哲学者アルチュセールが社会的構造の決定関係を表す概念として応用したもの。多元的決定。
重山
ちょうざん [1] 【重山】
幾重にも重なった山。[日葡]
重巡洋艦
じゅうじゅんようかん ヂユウジユンヤウカン [0] 【重巡洋艦】
大型の巡洋艦。1930年のロンドン軍縮条約の規定で,備砲の口径が15.5〜20.3センチメートルのもの。重巡。
→軽巡洋艦
重工業
じゅうこうぎょう ヂユウコウゲフ [3] 【重工業】
鉄鋼・船舶・車両・動力機械など,比較的重量のある生産物や生産設備を生産する工業。
⇔軽工業
重工業
じゅうこうぎょう【重工業】
heavy industries.
重年
ちょうねん 【重年】 (名)スル
(1)年齢を重ねること。
(2)「長年{(3)}」に同じ。「厚き御恩に―なし/歌舞伎・夜討曾我狩場曙」
重度
じゅうど ヂユウ― [1] 【重度】
(病気や心身障害などの)程度が重いこと。
⇔軽度
「―の障害」
重度の身障者
じゅうど【重度の身障者】
a seriously disabled[handicapped]person.
重弁
じゅうべん ヂユウ― [0] 【重弁】
おしべ,時にめしべや萼(ガク)が花弁に変化し,幾重かに重なったもの。八重咲き。
重弁花
じゅうべんか ヂユウ―クワ [3] 【重弁花】
重弁をもつ花。八重咲きの花。
重役
おもやく [0] 【重役】
責任の重い役目・地位。また,その人。じゅうやく。「―にも肩を並ぶる立身/歌舞伎・心謎解色糸」
重役
じゅうやく【重役】
a director.→英和
重役会(会議) a board (meeting) of directors.
重役
じゅうやく ヂユウ― [0] 【重役】
(1)責任の重い役職。重任。大役。
(2)会社・銀行などの取締役・監査役などの主要な役員の通称。
(3)江戸時代の幕府・各藩の家老その他の重臣。
重心
じゅうしん【重心】
《理》the center of gravity.〜を保つ(失う) keep (lose) one's balance.
重心
じゅうしん ヂユウ― [0] 【重心】
(1)物体あるいは質点系において,各部分・各質点にはたらく重力の合力の作用点。質量の中心と一致する。重力の中心。
→質量中心
(2)〔数〕 三角形の各頂点と対辺の中点を結ぶ線分の交点。
重忌服
じゅうきぶく ヂユウ― [3] 【重忌服】
服喪の期間に,別の喪が起こること。
重恩
ちょうおん [0] 【重恩】
深い恩。厚い恵み。じゅうおん。
重恩
じゅうおん ヂユウ― [0] 【重恩】
深い恩義。一通りでない,重い恩。
重患
じゅうかん ヂユウクワン [0] 【重患】
病状が重いこと。また,重態の病人やけが人。
重悪人
じゅうあくにん ヂユウアク― [3] 【重悪人】
極悪人(ゴクアクニン)。大悪人。
重態
じゅうたい ヂユウ― [0] 【重体・重態】
病気や負傷の程度が重く,命にかかわるような状態。
重態である
じゅうたい【重態である】
be seriously ill.〜に陥る[人が主語]fall into a critical condition;[病気が主語]take a serious turn.
重慶
じゅうけい ヂユウケイ 【重慶】
中国,四川省の四川盆地にある都市。金属・機械・織物工業が発達。長江と嘉陵(カリヨウ)江の合流点に位置し,水陸交通の要地。日中戦争当時は国民政府の首都。チョンチン。
重慶(坂の町)[カラー図版]
重慶(長江下り)[カラー図版]
重慶政府
じゅうけいせいふ ヂユウケイ― [5] 【重慶政府】
中国の国民政府が,日中戦争のとき,漢口から重慶に遷都し,抗日戦を継続した政府。
重懲役
じゅうちょうえき ヂユウ― [3] 【重懲役】
旧刑法の刑の一。重罪の主刑の一つで,刑期は九年以上11年以下。
重手
おもで [0] 【重手・重傷】
生命にかかわる深い傷(キズ)。ふかで。
重手代
おもてだい 【重手代】
手代のうちで上位のもの。
重播き
しきまき 【重播き・頻蒔き】
上代社会の不法行為の一。穀物の種を,一度まいた上に重ねてまき,穀物の生長を害することかという。「春は則ち―し/日本書紀(神代上訓注)」
重政
しげまさ 【重政】
⇒北尾(キタオ)重政
重敲き
じゅうたたき ヂユウ― [3] 【重敲き】
江戸時代の笞刑(チケイ)の一。笞(ムチ)で百回たたくもの。
→敲き
重文
じゅうぶん ヂユウ― [0] 【重文】
(1)独立した二つ以上の文が,対等の資格で結合した文。「春が去り,夏が来る」などの類。ちょうぶん。
→単文
→複文
(2)「重要文化財」の略。
重日
じゅうにち ヂユウ― [0] 【重日】
暦注の一。陽が重なるという巳の日と,陰が重なるという亥の日をいう。凶事に用いることを忌み,また吉事でも婚姻などは避けた。
重昂
じゅうこう ヂユウカウ 【重昂】
⇒志賀重昂(シガシゲタカ)
重星
じゅうせい ヂユウ― [0] 【重星】
一般に,肉眼では一つに見えるが望遠鏡で見ると二個以上の恒星から成る星群。
→連星
重晶石
じゅうしょうせき ヂユウシヤウ― [3] 【重晶石】
硫酸バリウムから成る鉱物。斜方晶系に属し,無色ないし白色で,ガラス光沢を呈する。金属鉱脈中または熱水鉱脈中に産出する。バリウムの原料。また,発色剤・増量剤などに利用。
重曹
じゅうそう ヂユウサウ [0] 【重曹】
重炭酸曹達(ソーダ)の略。加熱すれば二酸化炭素を放出するのでふくらし粉として用いる。炭酸水素ナトリウム。
重曹
じゅうそう【重曹】
《化》bicarbonate of soda;baking soda.
重服
じゅうぶく ヂユウ― 【重服】
重い喪(モ)。父母の喪。
⇔軽服(キヨウブク)
「景基―にて侍けるに/著聞 15」
重板
じゅうはん ヂユウ― [0] 【重板】
江戸時代,他の本屋の出版物を許可を得ずに出版すること。また,その出版物。
重核子
じゅうかくし ヂユウ― [3] 【重核子】
⇒ハイペロン
重根
じゅうこん ヂユウ― [0] 【重根】
〔数〕 � 次の代数方程式の根で等しいものが二つ以上あるときのその根。重複解。重解。等根。
重森
しげもり 【重森】
姓氏の一。
重森三玲
しげもりみれい 【重森三玲】
(1896-1975) 庭園研究家・作庭家。岡山県生まれ。日本美術学校卒。シュールレアリスム理論に傾倒し新しい生け花を提唱し,勅使河原蒼風・中山文甫などに影響を与えた。松尾大社庭園などを実作。著「日本庭園史図鑑」
重機
じゅうき ヂユウ― [1] 【重機】
(1)「重機関銃」の略。
(2)重工業で用いる機械。
重機関銃
じゅうきかんじゅう【重機関銃】
a heavy machine gun.
重機関銃
じゅうきかんじゅう ヂユウキクワンジユウ [4] 【重機関銃】
機関銃のうち,二〜四人で操作する大型のもの。毎分五〇〇〜一〇〇〇発程度発射できる。重機。
→軽機関銃
重殺
じゅうさつ ヂユウ― [0] 【重殺】
野球で,ダブル-プレーのこと。
重母音
じゅうぼいん ヂユウ― [3] 【重母音】
⇒二重母音(ニジユウボイン)
重水
じゅうすい ヂユウ― [0] 【重水】
質量数二のデューテリウムと酸素によって分子が構成されている水。普通の水より約一割重い。中性子を吸収することがきわめて少ない。原子炉の中性子減速剤や冷却剤として用いる。
→重水素
→軽水
重水
じゅうすい【重水】
《化》heavy water.
重水炉
じゅうすいろ ヂユウ― [3] 【重水炉】
〔heavy water reactor〕
中性子の減速のために(場合によっては炉心の冷却のためにも)重水を用いた原子炉。天然ウランを核燃料にすることができる。HWR 。
→軽水炉
重水素
じゅうすいそ ヂユウ― [3] 【重水素】
水素の三種の同位体のうち,質量数二のデューテリウム(²H または D )と質量数三のトリチウム(³H または T )の総称,または,デューテリウムのみをさす。
→三重水素
→軽水素
重水素
じゅうすいそ【重水素】
《化》heavy hydrogen;deuterium.→英和
重油
じゅうゆ【重油】
crude petroleum;heavy oil.
重油
じゅうゆ ヂユウ― [0] 【重油】
原油を常圧蒸留して軽油までを留出させたあとの残油に,軽油などの留出油を混合して製した石油製品。ディーゼル-エンジンやボイラーなどの燃料に用いる。元来は,原油の常圧蒸留後に釜に残る黒色・粘稠(ネンチユウ)な残油をさした。
重油機関
じゅうゆきかん ヂユウ―クワン [5][4] 【重油機関】
⇒ディーゼル-エンジン
重液
じゅうえき ヂユウ― [1][0] 【重液】
鉱物類の分離選別や比重測定に用いる,水より比重の大きい液。四塩化炭素やブロモホルムなど。
重湯
おもゆ【重湯】
thin rice gruel.
重湯
おもゆ [0] 【重湯】
水分を多くして炊(タ)いた粥(カユ)の上澄みの液。病人・幼児などに食べさせる。
重源
ちょうげん 【重源】
(1121-1206) 鎌倉初期の浄土宗の僧。俊乗房(シユンジヨウボウ)・南無阿弥陀仏と号す。密教を学んだのち,法然から浄土教を学び諸国を遊行。三度入宋したといわれる。東大寺再建のための大勧進職に任じられ,天竺様式をとり入れた大仏殿を完成。民衆の教化・救済,また架橋・築池などの土木事業にも尽くした。
重火器
じゅうかき ヂユウクワキ [3] 【重火器】
破壊力が大きく,重量のある銃砲。重機関銃・大砲など。
⇔軽火器
重炭酸ソーダ
じゅうたんさんソーダ【重炭酸ソーダ】
⇒重曹.
重炭酸ソーダ
じゅうたんさんソーダ ヂユウ― [7] 【重炭酸―】
⇒重曹(ジユウソウ)
重点
じゅうてん ヂユウ― [3][0] 【重点】
(1)物事の重要な点。最も大切な点。「人柄に―をおいて採用する」
(2)〔物〕「作用点」に同じ。
(3)「踊り字」に同じ。
重点
じゅうてん【重点】
emphasis;→英和
importance.→英和
〜をおく lay[put]stress <on> ;attach importance <to> .‖重点生産(主義) a priority production (policy).
重点的
じゅうてんてき ヂユウ― [0] 【重点的】 (形動)
全体を一様にではなく,重要な所を選んで行うさま。「文法を―に学習する」
重版
じゅうはん【重版】
another impression[printing].
重版
じゅうはん ヂユウ― [0] 【重版】 (名)スル
一度出版した書籍を,同じ版を用いて刊行すること。また,その書籍。重刻。
重物
じゅうぶつ ヂユウ― [0] 【重物】
⇒じゅうもつ(重物)
重物
じゅうもつ ヂユウ― [0] 【重物】
貴重な品物。大切なもの。
重犯
じゅうはん ヂユウ― [0] 【重犯】 (名)スル
(1)重い犯罪。じゅうぼん。
(2)重ねて犯罪を犯すこと。
重犯
じゅうぼん ヂユウ― 【重犯】
「じゅうはん(重犯){(1)}」に同じ。
重用
じゅうよう ヂユウ― [0] 【重用】 (名)スル
⇒ちょうよう(重用)
重用
ちょうよう [0] 【重用】 (名)スル
人を重要な地位に用いること。じゅうよう。「有能の士を―する」
重用する
じゅうよう【重用する】
appoint <a person> to a position of trust;promote <a person> to a responsible post.
重申状
じゅうしんじょう ヂユウシンジヤウ [0] 【重申状】
⇒重訴状(ジユウソジヨウ)
重畳
ちょうじょう [0] 【重畳】 (ト|タル)スル[文]形動タリ
(1)幾重にもかさなっている・こと(さま)。「―たる山脈」「中央に―せる山系/日本風景論(重昂)」
(2)この上もなく喜ばしいこと。きわめて満足なこと。感動詞的にも用いる。「―の至り」「それはでかした,―,―」「御無事でお帰りなさるは何より―/色懺悔(紅葉)」
重畳山水
ちょうじょうさんすい [5] 【重畳山水】
画題の一。幾重にも重なった山なみを描いたもの。
重畳的
ちょうじょうてき [0] 【重畳的】 (形動)
幾重にもかさなっているさま。
重病
じゅうびょう【重病】
a serious[severe]illness.重病患者 a serious case.
重病
じゅうびょう ヂユウビヤウ [0] 【重病】
重い病気。大病。
重症
じゅうしょう ヂユウシヤウ [0] 【重症】
(1)重い症状。重い病気。
⇔軽症
(2)転じて,程度がはなはだしい状態。「彼の収集癖もそうとう―だな」
重症
じゅうしょう【重症】
a serious illness.
重症心身障害児
じゅうしょうしんしんしょうがいじ ヂユウシヤウ―シヤウガイジ [11] 【重症心身障害児】
児童福祉法に規定されている,重度の知的障害と重度の肢体不自由が重複している児童。一般には,心身の障害の程度がきわめて重く,常時介護を必要とする児童をいう。
重症筋無力症
じゅうしょうきんむりょくしょう ヂユウシヤウ―シヤウ [0][1] 【重症筋無力症】
随意筋が容易に疲労し脱力状態になる疾患。脱力は主として顔の筋肉から始まり,全身にみられる。休息により症状は回復するが,呼吸困難をきたすこともある。神経と筋肉の接合部の異常による。特定疾患の一。
重痾
じゅうあ ヂユウ― [1] 【重痾】
重い病気。大病。
重盗
じゅうとう ヂユウタウ [0] 【重盗】
野球で,ダブル-スチールのこと。
重目
ちょうめ [3] 【重目】
双六で,二つの賽(サイ)を同時に振って二つとも同じ目が出ること。重食(チヨウバ)み。
重石
おもし [0] 【重し・重石】
〔文語形容詞「おもし」の名詞化。後世,「おもいし」の略と考えて「重石」の漢字を当てるようになった〕
(1)物を押さえるのに用いる石など。「漬物に―をする」
(2)人を制ししずめる力。貫禄。また,その力をもっている人。「―をきかす」「世の―とものし給へる大臣(オトド)の/源氏(賢木)」
(3)秤(ハカリ)に使うおもり。
重石
じゅうせき ヂユウ― [0] 【重石】
タングステンの鉱石の総称。灰重石・鉄重石・鉄マンガン重石・マンガン重石など。
重砲
じゅうほう ヂユウハウ [1] 【重砲】
破壊力の大きい重い砲弾を遠距離まで射撃できる,口径の大きい大砲。「野戦―」
重砲
じゅうほう【重砲】
a heavy gun.
重硯
じゅうすずり ヂユウ― [3] 【重硯】
いくつかの硯箱が重ねられ一組みとなるもの。歌会や香席などで用いられる。
重祚
ちょうそ [1] 【重祚】 (名)スル
一度退位した天皇が再び皇位につくこと。三五代皇極が三七代斉明となり,四六代孝謙が四八代称徳となった二度を数える。復辟(フクヘキ)。再祚。復祚。じゅうそ。
重祚
じゅうそ ヂユウ― [1] 【重祚】 (名)スル
⇒ちょうそ(重祚)
重禁錮
じゅうきんこ【重禁錮】
《法》major imprisonment;imprisonment with hard labor.
重禄
じゅうろく ヂユウ― [0] 【重禄】
多額の俸禄。
重科
じゅうか ヂユウクワ [1] 【重科】
重い罪。また,重い刑罰。
重税
じゅうぜい【重税】
a heavy tax;heavy taxation (課税).〜に苦しむ groan under heavy taxes.〜を課す impose a heavy tax <on> .
重税
じゅうぜい ヂユウ― [0] 【重税】
重い税金。「―感」
重積分
じゅうせきぶん ヂユウ― [3] 【重積分】
多変数の関数の積分。変数の数により二重積分・三重積分などという。多重積分。
重立つ
おもだ・つ [3] 【主立つ・重立つ】 (動タ五[四])
構成メンバーの中で中心となる。多く「おもだった」の形で連体詞的に用いる。「会の中の―・ったメンバー」
重箱
じゅうばこ ヂユウ― [0] 【重箱】
食物を詰めて何段にも重ねられるようになっている四角い木製の箱。漆器が多く,豪華なものは蒔絵(マキエ)・螺鈿(ラデン)などをほどこす。重(ジユウ)。お重。
重箱
じゅうばこ【重箱】
a nest[tier]of boxes.〜の隅をほじくるような hairsplitting;→英和
too particular.
重箱読み
じゅうばこよみ ヂユウ― [0] 【重箱読み】
(「じゅう」は「重」を音読みにしたもの,「はこ」は「箱」を訓読みにしたものであるところから)「重箱」のように,漢字二字から成る熟語を上の字は音で下の字は訓でよむこと。また,そのような読み方。「団子」を「だんご」,「王手」を「おうて」と読む類。
⇔湯桶(ユトウ)読み
重箱面
じゅうばこづら ヂユウ― [0] 【重箱面】
重箱のように四角な顔。
重篤
じゅうとく ヂユウ― [0] 【重篤】
病状が,いちじるしく重いこと。
重籐
しげどう [2] 【重籐・滋籐・繁籐】
弓の束(ツカ)を籐で密に巻いたもの。籐の巻き方や位置などによって村重籐・塗籠(ヌリゴメ)籐・追重籐・白重籐などの種類がある。
重籐[図]
重粒子
じゅうりゅうし ヂユウリフシ [3] 【重粒子】
⇒バリオン
重粘土
じゅうねんど ヂユウネン― [3] 【重粘土】
多量の粘土を含んでいるため耕作しにくい土壌。北海道北部の台地や段丘上に分布する。重土。
重縁
じゅうえん ヂユウ― [0] 【重縁】
親類どうしが婚姻または縁組みすること。また,その関係で結ばれた家。
重縮合
じゅうしゅくごう ヂユウシユクガフ [4][3] 【重縮合】
⇒縮合重合(シユクゴウジユウゴウ)
重罪
じゅうざい ヂユウ― [0] 【重罪】
(1)おもい罪。
(2)〔法〕 軽罪・違警罪とともに,旧刑法で犯罪を三分類したうちの一。死刑・無期または短期一年以上の懲役・禁錮に相当する刑罰を科される罪。
重罪
じゅうざい【重罪】
《法》(a) felony;→英和
a grave offense[crime].重罪人 a felon.→英和
重罰
じゅうばつ ヂユウ― [0] 【重罰】
重い刑罰。厳罰。重科。
重義法
じゅうぎほう ヂユウギハフ [0] 【重義法】
一語に二つ以上の意味をもたせる修辞法。掛け詞(コトバ)・語呂合わせ・洒落(シヤレ)など。
重習い
おもならい [3] 【重習い】
能楽・謡曲を習う際,特に重視される数曲。おもならいもの。
重職
じゅうしょく【重職】
an important office;a responsible position.
重職
じゅうしょく ヂユウ― [0] 【重職】
重要な職務。責任の重い役目。
重臣
じゅうしん ヂユウ― [0] 【重臣】
重職にある臣下。また,身分の高い臣下。
重臣
じゅうしん【重臣】
an elder statesman.
重臣会議
じゅうしんかいぎ ヂユウ―クワイ― [5] 【重臣会議】
五・一五事件後,元老西園寺公望の示唆によって,内大臣・枢密院議長・総理大臣経験者などを集めて設けた会議。後継首相の選任や国家の大事について議した。第二次大戦後,消滅。
重苦
じゅうく ヂユウ― [1] 【重苦】
耐えがたい苦しみ。
重苦しい
おもくるし・い [5][0] 【重苦しい】 (形)[文]シク おもくる・し
抑えつけられて,息がつまりそうな感じだ。「―・い沈黙が続く」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
重苦しい
おもくろし・い 【重苦しい】 (形)
おもくるしい。「純一は急に空気が―・くなつたやうに感じた/青年(鴎外)」
重苦しい
おもくるしい【重苦しい】
gloomy (気分など);→英和
heavy;→英和
oppressive.→英和
重荷
おもに【重荷】
<carry> a heavy load[burden].〜を下ろす be relieved of a burden;→英和
feel relieved (ほっとする).
重荷
おもに [0] 【重荷】
(1)重い荷物。「―を背負う」
(2)負担となるような事柄。つらい負担。「私には―だ」
重葬
じゅうそう ヂユウサウ [0] 【重葬】
すでに埋葬してある墓に,さらに遺骸を埋葬すること。
→合葬
重袿
かさねうちき [4] 【重袿】
〔「かさねうちぎ」とも〕
平安時代,貴族の女性や女官が上衣(ウワギ)の下に何枚も重ねて着た袿。
→五つ衣(ギヌ)
重複
じゅうふく ヂユウ― [0] 【重複】 (名)スル
⇒ちょうふく(重複)
重複
ちょうふく [0] 【重複】 (名)スル
物事がいくつも重なり合うこと。じゅうふく。「説明が―する」
重複
ちょうふく【重複】
repetition (繰返し);→英和
redundancy (余計);duplication (二重).〜する be repeated;be redundant;be duplicated;overlap.→英和
〜した duplicate;→英和
overlapping;tautological (意味が).
重複保険
ちょうふくほけん [5] 【重複保険】
同一の被保険利益,危険および期間について複数の保険契約が存在し,その保険金額の合計が保険価格を超えていること。
重複受精
ちょうふくじゅせい [5] 【重複受精】
被子植物にみられる受精様式。花粉からもたらされた二個の精核のうち一つは胚嚢(ハイノウ)中の卵核と,他の一つは二個の極核と合体すること。前者は新個体となり,後者は胚乳となる。
重複組み合わせ
ちょうふくくみあわせ [5] 【重複組(み)合わせ】
n 個のものから同一のものを重複を許して r 個取る組み合わせ。その総数は �H�=(�+�−1)!/(�−1)!�! で示される。例えば a ・ b の二文字から三個取る重複組み合わせは,aaa, aab, abb, bbb の四通り。
重複組合わせ
ちょうふくくみあわせ [5] 【重複組(み)合わせ】
n 個のものから同一のものを重複を許して r 個取る組み合わせ。その総数は �H�=(�+�−1)!/(�−1)!�! で示される。例えば a ・ b の二文字から三個取る重複組み合わせは,aaa, aab, abb, bbb の四通り。
重複解
ちょうふくかい [4] 【重複解】
⇒重根(ジユウコン)
重複解
じゅうふくかい ヂユウ― [4] 【重複解】
⇒重根(ジユウコン)
重複遺伝子
ちょうふくいでんし [6] 【重複遺伝子】
DNA 上で二種の遺伝情報が部分的に重なり合っている遺伝子。オーバーラップ遺伝子。
重複順列
ちょうふくじゅんれつ [5] 【重複順列】
n 個のものから同一のものを重複を許して r 個取る順列。その総数は �Π�=�� で示される。例えば,a・b の二文字から三個を取る重複順列は,aaa, aab, aba, abb, bba, baa, bab, bbb,の八通り。
重要
じゅうよう ヂユウエウ [0] 【重要】 (名・形動)[文]ナリ
物の根本にかかわっていること。非常に大事で大切なこと。また,そのさま。「―な意味をもつ語句」「―人物」
[派生] ――さ(名)
重要な
じゅうよう【重要な】
important;→英和
principal.→英和
〜視する attach importance <to> ;make much <of> .‖重要産業 a key industry.重要参考人 a key witness.重要商品 staple products.重要人物 an important person; <話> a VIP.重要性 gravity;importance.重要文化財 an important cultural asset.
重要参考人
じゅうようさんこうにん ヂユウエウサンカウ― [0] 【重要参考人】
犯罪について重要な情報をもっていると思われる,捜査の対象者。被疑者。
重要性
じゅうようせい ヂユウエウ― [0] 【重要性】
重要であること。重要さ。
重要文化財
じゅうようぶんかざい ヂユウエウブンクワ― [7] 【重要文化財】
有形文化財のうち,重要なものとして文部大臣が指定したもの。世界文化史上価値の高いものは国宝として指定。重文。
重要無形文化財
じゅうようむけいぶんかざい ヂユウエウ―ブンクワザイ [10] 【重要無形文化財】
無形文化財のうち,特に重要なものとして,文部大臣が指定したもの。
→無形文化財
重要無形文化財保持者
じゅうようむけいぶんかざいほじしゃ ヂユウエウムケイブンクワザイホヂシヤ [14] 【重要無形文化財保持者】
重要無形文化財に認定された技能をもつ人。人間国宝。
重要産業統制法
じゅうようさんぎょうとうせいほう ヂユウエウサンゲフトウセイハフ 【重要産業統制法】
1931年(昭和6)に制定された「重要産業の統制に関する法律」の略称。産業合理化の一環として重要産業のカルテル行為の助成をはかり,アウトサイダーに対してカルテル協定への服従を命令する権限を政府にあたえた。
重要視
じゅうようし ヂユウエウ― [3] 【重要視】 (名)スル
重要と認めること。重視。「成績より人物を―する」
重視
じゅうし ヂユウ― [1][0] 【重視】 (名)スル
重く見ること。大切だと考えること。
⇔軽視
「学歴より人物を―する」
重視する
じゅうし【重視する】
attach importance <to> ;make much <of> .〜しない make light <of> .
重解
じゅうかい ヂユウ― [0] 【重解】
⇒重根(ジユウコン)
重言
じゅうごん ヂユウ― [0] 【重言】
同じような意味の語を,意味の重複に気づかず,重ねて使う言い方。「大豆豆(ダイズマメ)」「馬から落馬する」の類。じゅうげん。
重言
じゅうげん ヂユウ― [0] 【重言】
(1)同じ漢字を重ねた熟語。「堂堂」「森森」の類。畳字。
(2)「じゅうごん(重言)」に同じ。
重訂
ちょうてい 【重訂】
⇒じゅうてい(重訂)
重訂
じゅうてい ヂユウ― [0] 【重訂】 (名)スル
一度訂正した書籍などの誤りをさらに訂正すること。
重訳
じゅうやく【重訳】
(a) retranslation.〜する retranslate.
重訳
ちょうやく [0] 【重訳】 (名)スル
⇒じゅうやく(重訳)
重訳
じゅうやく ヂユウ― [0] 【重訳】 (名)スル
原文を翻訳した外国語の文をさらに翻訳すること。ちょうやく。「アラビアン-ナイトを英語から―する」
重訴状
じゅうそじょう ヂユウソジヤウ [3][0] 【重訴状】
中世の訴訟で,被告の陳状に対して,原告が重ねて提出する訴状。重申状。
重詰
じゅうづめ ヂユウ― [0] 【重詰(め)】
重箱に料理を見ばえよく詰めること。また,その詰めた料理。特に,正月用の料理についていうことが多い。[季]新年。
重詰め
じゅうづめ ヂユウ― [0] 【重詰(め)】
重箱に料理を見ばえよく詰めること。また,その詰めた料理。特に,正月用の料理についていうことが多い。[季]新年。
重説
じゅうせつ ヂユウ― [0] 【重説】 (名)スル
繰り返して説くこと。
重課
じゅうか ヂユウクワ [0][1] 【重課】 (名)スル
加えて課すること。付け加えて課する重い税金。
重責
じゅうせき【重責】
a heavy responsibility;an important duty.
重責
じゅうせき ヂユウ― [0] 【重責】
重い責任。「―を担う」
重賞
じゅうしょう ヂユウシヤウ [0] 【重賞】
(1)手厚くねぎらうこと。
(2)高額の賞金。
重賞レース
じゅうしょうレース ヂユウシヤウ― [5] 【重賞―】
競馬で,特別に格付けされた賞金の高いレース。GI ・ GII ・ GIII の三段階がある。重賞。
→グレード制
重軽傷
じゅうけいしょう ヂユウケイシヤウ [3] 【重軽傷】
重傷と軽傷。
重農主義
じゅうのうしゅぎ【重農主義】
《経》physiocracy.→英和
重農主義者 a physiocrat.→英和
重農主義
じゅうのうしゅぎ ヂユウノウ― [5] 【重農主義】
〔physiocracy〕
一国の富の源泉を生産に求める経済思想。一八世紀後半,フランス絶対王制の危機を農業の再建を通じて救おうとする中で生まれたもので,流通面を重視した重商主義に反対し,生産面を考察の対象とした点で,アダム=スミスの経済学にも影響を与えた。ケネー・チュルゴーらが代表。フィジオクラシー。
重追放
じゅうついほう ヂユウツイハウ [3] 【重追放】
江戸時代の重・中・軽の三追放刑のうち最も重いもの。
→追放(3)
重連
じゅうれん ヂユウ― [0] 【重連】
機関車を二両連結して列車を引くこと。三両の場合は三重連という。
重遇
ちょうぐう [0] 【重遇】 (名)スル
手厚く待遇すること。
重過失
じゅうかしつ ヂユウクワシツ [3] 【重過失】
〔法〕 重大な過失。民法上は,善良な管理者の注意義務を著しく欠くこと。刑法上は,普通人の払うべき注意義務を著しく欠くこと。
→軽過失
重過燐酸石灰
じゅうかりんさんせっかい ヂユウクワリンサンセキクワイ [8] 【重過燐酸石灰】
リン酸肥料の一。リン灰石(リン鉱)にリン酸を加えて作る。リン酸肥料中,リン酸の含有率が最も大きい。硫酸を含まず,水に溶けやすいので,収穫後の水田や酸性土壌に適する。
重重
おもおも [0] 【重重】 (副)
(1)いかにも重さがあるようであるさま。「鐘の音が…さも―とさも悲しさうに/薄命のすず子(お室)」
(2)落ち着いて威厳のあるさま。重々しく。「平素(イツモ)には似ず故(ワザ)に―と構へ/もしや草紙(桜痴)」
重重
じゅうじゅう ヂユウヂユウ [0][3] 【重重】
■一■ (副)
(1)かさねがさね。一通りでなく。「―の不始末」「―恐れ入りました/五重塔(露伴)」
(2)十分に。よくよく。「―承知の上だ」
■二■ (名・形動ナリ)
(1)いくえにも重なり合う・こと(さま)。「宮殿楼閣―にして/今昔 6」
(2)段階的なこと。等級。「是について,―の事あり/正法眼蔵随聞記」
重重しい
おもおもし・い [5][0] 【重重しい】 (形)[文]シク おもおも・し
(1)いかにも重そうである。「―・い足取り」
(2)態度が落ち着いていて堂々としている。重厚だ。「―・い態度」
(3)荘重だ。威厳がある。「―・い口調で開会を宣言する」「―・い雰囲気」
(4)重要である。地位や身分が高い。「―・しうおはする殿の,かく,わざとおはしましたること/源氏(夢浮橋)」
⇔かるがるしい
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
重重棚
じゅうじゅうだな ヂユウヂユウ― [3] 【重重棚】
幾重にも仕切って小襖(コブスマ)を取り付けた棚。
重野
しげの 【重野】
姓氏の一。
重野安繹
しげのやすつぐ 【重野安繹】
(1827-1910) 歴史学者。旧薩摩藩士。昌平黌(シヨウヘイコウ)に学ぶ。修史局に入り,修史事業に当たる。東大に国史科を設置。実証主義に基づく史学の基礎を築く。主著「国史眼」「国史綜覧稿」
重量
じゅうりょう【重量】
weight.→英和
〜感のある massive.→英和
‖重量制限 a weight limit.重量トン deadweight tonnage.重量不足(超過) short (extra) weight.
重量
じゅうりょう ヂユウリヤウ [3] 【重量】
(1)おもさ。目方。「―超過」
(2)〔物〕「おもさ(重){(2)}」に同じ。
重量トン
じゅうりょうトン ヂユウリヤウ― [3] 【重量―】
⇒トン(1)
(オ)
重量モル濃度
じゅうりょうモルのうど ヂユウリヤウ― [7] 【重量―濃度】
溶液の濃度の表し方の一。溶媒1キログラム当たりに溶けている溶質の物質量(モル)で表す。単位 mol/kg
重量分析
じゅうりょうぶんせき ヂユウリヤウ― [5] 【重量分析】
定量分析法の一。試料の中の目的とする成分を単体や化合物に変え,沈殿物・結晶または粉末として分離し,その重量を測って試料中における目的成分の量を求める。
重量感
じゅうりょうかん ヂユウリヤウ― [3] 【重量感】
いかにも重そうな感じ。
重量挙げ
じゅうりょうあげ【重量挙げ】
《競技》weightlifting.重量挙げ選手 a weightlifter.
重量挙げ
じゅうりょうあげ ヂユウリヤウ― [0][3] 【重量挙げ】
鉄棒の両端に鉄製の円盤をつけたもの(バーベル)を両手で持ち上げて,その重量を競う競技。体重によって階級が区別されている。スナッチ(引き上げ)・ジャーク(差し上げ)の二種目があり,それぞれの最良成績を合計して順位を決める。かつてはプレス(押し上げ)の種目もあった。ウエート-リフティング。
重金主義
じゅうきんしゅぎ ヂユウキン― [5] 【重金主義】
一国の富は地金・銀の保有量によって決まるとする立場。一六世紀頃ヨーロッパで主張された説で,重商主義の素朴な形態。
重金属
じゅうきんぞく【重金属】
《化》a heavy metal.
重金属
じゅうきんぞく ヂユウ― [3] 【重金属】
比重の大きい金属。ふつう比重四以上のものをいう。白金・金・水銀・銀・鉛・銅・鉄・クロム・マンガン・コバルト・ニッケルなど。
⇔軽金属
重鎮
じゅうちん【重鎮】
a leading[an important,an outstanding]figure;a leader;→英和
a pillar <of society> .→英和
重鎮
じゅうちん ヂユウ― [0] 【重鎮】
ある団体・社会などで重きをなす人物。大立て者。「法曹界の―」
重門
ちょうもん [0] 【重門】
幾重にも重なった門。転じて,皇居。
重陳状
じゅうちんじょう ヂユウチンジヤウ [0] 【重陳状】
鎌倉・室町時代の訴訟で,原告が提出した重訴状に対して被告の出す答弁書。
重陽
ちょうよう [0] 【重陽】
〔陽数である九が重なることから〕
五節句の一。陰暦九月九日に行われる節会(セチエ)。中国から伝わり,平安時代には宮中の年中行事となって観菊の宴が催された。菊の節句。重九。[季]秋。
重陽の宴
ちょうようのえん 【重陽の宴】
重陽の日に催す観菊の宴。菊の宴。菊花宴。[季]秋。
重陽子
じゅうようし ヂユウヤウシ [3] 【重陽子】
陽子一個と中性子一個からなる重水素の原子核。記号²H または D あるいは d で表す。デューテロン。
重障
じゅうしょう ヂユウシヤウ [0] 【重障】
〔仏〕 悟りを開くのに重い障りとなる罪業(ザイゴウ)。
重電機
じゅうでんき ヂユウ― [3] 【重電機】
生産財として使われる発電機など,大型の電気機械。
⇔軽電機
重頼
しげより 【重頼】
⇒松江(マツエ)重頼
重食み
ちょうばみ テウ― 【調食み】 ・ チヨウ― 【重食み】
双六で,二つの賽(サイ)を振って同じ目が出るのを競うこと。「―に,てう多くうちいでたる/枕草子 31」
重香合
じゅうこうごう ヂユウカウガフ [3] 【重香合】
香道具の一。銀葉などを入れる三重の箱。
重馬場
おもばば [0] 【重馬場】
雨で水分をかなり含んだ馬場。重(オモ)。
野
の [1] 【野】
(1)自然のままに草や木の生えた広い平らな土地。野原。「―を越え山を越え」「やはり―におけれんげ草」
(2)田畑。のら。「―に出て働く」
(3)建築・器物などで,内部に隠れて外から見えない部分。
⇔化粧
(4)名詞の上に付いて複合語をつくる。
(ア)動植物を表す語に付いて,それが自然に山野で生長したものであること,野生のものであることを表す。「―ねずみ」「―いちご」「―うさぎ」
(イ)人を表す語に付いて,正式のものでないこと,粗野であることの意を表す。「―幇間(ダイコ)」「―出頭」
野
の【野】
a field;→英和
fields;a plain (平原).→英和
野
や 【野】 [1]
■一■ (名)
(1)平らで広がった地。の。のはら。「未開の―」
(2)官途につかないこと。民間。「―に下る」
■二■ (形動ナリ)
洗練されていないさま。素朴なさま。「気韻の―なるに失して/小説神髄(逍遥)」
野
ぬ 【野】
□一□「の」を表す万葉仮名「努」「怒」「弩」などを,近世の国学者が「ぬ」を表すものと誤解してできた語。万葉集の訓読や和歌などに用いられた。例えば,「東の野にかぎろひの/万葉 48」
□二□「の(野)」の東国方言。「千葉の―の児手柏(コノテカシワ)の含(ホホ)まれど/万葉 4387」
野々口
ののぐち 【野々口】
姓氏の一。
野々口立圃
ののぐちりゅうほ 【野々口立圃】
(1595-1669) 江戸初期の俳人。京都の人。名は親重(チカシゲ)。別号を松翁・松斎・如入斎。雛人形細工を業としたという。連歌を猪苗代兼与,和歌を烏丸光広に学ぶ。俳諧は貞徳門だが,のち独立した。画・文にも巧みである。俳画の体をなす絵を残す。著「おさな源氏」「はなひ草」「河船徳万歳」など。
野々市
ののいち 【野々市】
石川県南部,石川郡の町。近世,北陸街道の宿場町。金沢市に隣接し,住宅地化が進行。
野々村
ののむら 【野々村】
姓氏の一。
野々村仁清
ののむらにんせい 【野々村仁清】
江戸初期の陶工。丹波国の人。通称,清右衛門。京都御室(オムロ)の仁和寺近くで開窯。色絵陶器を完成し,京焼の祖とされる。特に,金銀を用いた「色絵藤花図茶壺」「色絵雉子香炉」などの名作で知られる。生没年未詳。
野ざらし紀行
のざらしきこう 【野ざらし紀行】
俳諧紀行。一巻。1685〜87年成立。松尾芭蕉作。1684年秋,門人苗村千里を伴い江戸から伊賀に帰郷し,吉野・山城・美濃・尾張などに遊び,翌年尾張を経て木曾路にはいり四月江戸に戻るまでの旅の紀行。蕉風樹立への意欲がみられ,俳諧修業の旅であった。甲子吟行(カツシギンコウ)。
野っ原
のっぱら 【野っ原】
「のはら」の促音添加。
野つ鳥
のつとり 【野つ鳥】 (枕詞)
野にすむ鳥の意から,「雉(キギシ)」にかかる。「―雉はとよむ/万葉 3310」
野に下る
や【野に下る】
resign one's office;go out of office.
野の宮
ののみや 【野の宮】
皇女が伊勢の斎宮または賀茂の斎院になるとき,斎戒のために一年間こもる仮の宮殿。斎宮のものは嵯峨,斎院のものは紫野にあった。「これなる森を人に尋ねて候へば,―の旧跡とかや申し候ふほどに/謡曲・野宮」
野の宮の祓
ののみやのはらい 【野の宮の祓】
斎宮・斎院が野の宮に移るにあたって川でみそぎをすること。
野の宮人
ののみやびと 【野の宮人】
野の宮にお仕えする人。「たのもしな―の植うる花しぐるる月にあすはなるとも/順集」
野の翁
ののおきな 【野の老・野の翁】
〔ひげ根を老人のひげに見立てていう〕
トコロ(野老)の異名。
野の老
ののおきな 【野の老・野の翁】
〔ひげ根を老人のひげに見立てていう〕
トコロ(野老)の異名。
野ばら
のばら【野ばら】
a wild rose;a brier.→英和
野上
のがみ 【野上】
姓氏の一。
野上弥生子
のがみやえこ 【野上弥生子】
(1885-1985) 小説家。大分県生まれ。本名,ヤヱ。豊一郎の妻。明治女学校卒。夏目漱石に師事。健全な道徳観と知的な作風で,市民生活や社会的問題を扱う。自由主義的立場での文明批評的発言も多い。著「海神丸」「真知子」「迷路」「秀吉と利休」「森」
野上豊一郎
のがみとよいちろう 【野上豊一郎】
(1883-1950) 英文学者・能楽研究家。大分県生まれ。号,臼川。法政大学総長。夏目漱石に師事。能の研究に新生面を開き,また海外に紹介。著「能研究と発見」「能の再生」「能の幽玄と花」など。
野中
のなか [0][1] 【野中】
野原の中。「―の一軒家」
野中
のなか 【野中】
姓氏の一。
野中の清水
のなかのしみず 【野中の清水】
(1)野中に湧く清水。特に,播磨(ハリマ)国印南野(イナミノ)にあったという清水。((歌枕))「いにしへの―ぬるけれどもとの心を知る人ぞくむ/古今(雑上)」
(2)〔(1)の古今集の歌によって〕
むかし親しかった人。むかしなじみの人。「汲みみてし心ひとつをしるべにて―忘れやはする/宰相中将国信歌合」
野中兼山
のなかけんざん 【野中兼山】
(1615-1663) 江戸初期の儒学者・藩政家。名は良継。通称,伝右衛門。谷時中に朱子学を学び,南学による封建教化を図った。土佐藩の家老として藩財政の確立に努めたが,その厳しい政治に反感が高まり,藩主忠義の死後失脚,免職となった。著「室戸港記」など。
野中寺
やちゅうじ 【野中寺】
⇒のなかでら(野中寺)
野中寺
のなかでら 【野中寺】
大阪府羽曳野市にある高野山真言宗の寺。山号,青竜山。聖徳太子の命により蘇我馬子が創建したと伝えられる。当初は法隆寺と似た伽藍配置を備え,その様式は野中寺式と呼ばれる。現在の建物は寛文年間(1661-1673)の建築。中の太子。やちゅうじ。
野之口
ののぐち 【野之口】
姓氏の一。
野之口隆正
ののぐちたかまさ 【野之口隆正】
(1792-1871) 江戸末期の国学者。津和野藩士の子。のち大国と改姓。号は真瓊園(マニソノ)など。津和野藩黌国学教師。平田篤胤・村田春門に師事。長崎に遊び蘭学・梵書を研究。勤王の大義を鼓吹した。著「学統弁論」「本学挙要」「古伝通解」「真爾園翁歌集」など。
野乗
やじょう [0] 【野乗】
「野史(ヤシ)」に同じ。
野亭
やてい [0] 【野亭】
野にある小亭。
野人
やじん [0] 【野人】
(1)田舎の人。また,飾りけのない,素朴な人。「田夫―」
(2)野暮な人。洗練されていない人。
(3)在野の人。民間人。
野人
やじん【野人】
a rustic;→英和
a boor;→英和
a countryman.→英和
野仏
のぼとけ [2] 【野仏】
野中の道ばたに立てられた仏像。
野伏
のぶし [1][2] 【野伏・野臥】
(1)山野に野宿して修行する僧。山伏。「仏名の―にてまかり出でて侍りける年/拾遺(雑下詞)」
(2)(「野武士」とも書く)南北朝・室町時代,農民の武装集団。山野に潜伏し,物資を略奪し戦闘にも参加した。戦国時代に大名などが徴発し,戦闘に参加させた者をもいう。のぶせり。
(3)合戦に先だち小人数で攻撃をしかけること。[日葡]
(4)定まった住居がなく山野に野宿している者。のぶせり。「足腰の立たざる―の非人をかたらひ/浮世草子・二十不孝 4」
野伏せり
のぶせり 【野伏せり・野臥せり】
(1)「のぶし(野伏){(2)}」に同じ。
(2)山野に伏し,野宿する者。特に,都市およびその近郊に野宿する乞食・浮浪者など。
野体
やてい 【野体】
やぼな風体。やたい。「風俗も―にて出でしに/浮世草子・一代男 5」
野倉
ののくら 【野倉】
平安時代の大蔵省の倉庫の一。薬種貯蔵に用いられた。のぐら。
野僧
やそう 【野僧】
■一■ [0] (名)
田舎の僧。
■二■ [1] (代)
一人称。僧侶が自分のことを謙遜していう語。拙僧。野衲(ヤノウ)。[書言字考節用集]
野兎
やと [1] 【野兎】
野生のうさぎ。のうさぎ。
⇔家兎(カト)
野兎
のうさぎ [2] 【野兎】
(1)ウサギ科ノウサギ属に属する哺乳類の総称。日本にはノウサギとユキウサギの二種が生息する。
(2){(1)}の一種。体長約50センチメートル。尾長約3センチメートル。夏は全身褐色だが冬は白色に変化するものもある。夜行性。樹木を食害する。トウホクノウサギ・キュウシュウノウサギなどの亜種がある。
(3)野生のウサギの総称。
野兎
のうさぎ【野兎】
a hare.→英和
野兎病
やとびょう [0] 【野兎病】
野兎病菌の感染によって起こる疾患。本来は齧歯(ゲツシ)類の病気で,感染動物の肉を食べたり,毛皮を剥(ハ)いだりする際にうつる。潜伏期は一〜一〇日。悪寒・発熱・頭痛・皮膚の潰瘍・リンパ節の腫れなどをきたす。大原八郎(1882-1943)が福島市でこの病気を研究,野兎病と命名した。ツラレミア。大原病。
野党
やとう [1] 【野党】
政党政治において,政権を保持していない側の政党。
⇔与党
野党
やとう【野党】
an Opposition party;the Opposition (総称);a non-government party.
野冊
やさつ [0] 【野冊】
押し葉標本用に採集した植物を,はさんでおく紐(ヒモ)のついた二枚の板。普通,竹を編んで作る。
野出頭
のしゅっとう 【野出頭】
主君のそば近くにいて政務をつかさどる出頭人を卑しめていう語。「お側去らずの―今日も鷹野のお供にて/浄瑠璃・宵庚申(上)」
野分
のわき【野分】
a searing blast (of late autumn).
野分き
のわき [0][3] 【野分き】
〔野の草を吹き分ける風,の意〕
(1)二百十日,二百二十日前後に吹く暴風。台風。あるいはその余波の風。また,秋から初冬にかけて吹く強い風。のわけ。のわきのかぜ。[季]秋。《吹飛ばす石は浅間の―かな/芭蕉》
(2)源氏物語の巻名。第二八帖。
野分きの風
のわきのかぜ 【野分きの風】
「野分き{(1)}」に同じ。
野分き立つ
のわきだ・つ 【野分き立つ】 (動タ四)
野分きのような風が吹く。「風―・ちて吹く夕暮れに/源氏(御法)」
野分け
のわけ [0][3] 【野分け】
「野分き{(1)}」に同じ。[季]秋。「浅茅原―にあへる露よりも/相模集」
野刈安
のがりやす [2] 【野刈安】
イネ科の多年草。山野に普通に見られる。茎は高さ約70センチメートル。葉は根生し,細長く硬い。夏から秋にかけ,紫色を帯びた淡緑色の小穂を円錐状に多数つける。
野卑
やひ [1] 【野卑・野鄙】 (名・形動)[文]ナリ
下品で洗練された感じのないこと。田舎びていること。また,そうした人やさま。「―な言葉を吐く」「―な音楽」
野卑な
やひ【野卑な】
vulgar;→英和
coarse;→英和
mean.→英和
〜な言葉 <use> vulgar[coarse]language.
野博打
のばくち 【野博打】
野原でする博打。野外での博打。「―が打つちらかりて鳴く雲雀/七番日記」
野原
のはら【野原】
a field;→英和
fields.
野原
のはら [1] 【野原】
人家のない,草などの生えた広い平地。野。のっぱら。
野原薊
のはらあざみ [4] 【野原薊】
キク科の多年草。本州中部以北の山野に自生。茎は高さ約1メートルで分枝する。葉は羽裂し,脈は赤みを帯びる。八〜一〇月,枝先に紅紫色の頭状花を直立してつける。
野叟
やそう [0] 【野叟】
田舎のおやじ。村の老翁。野翁。野老。
野叟曝言
やそうばくげん 【野叟曝言】
中国清代の小説。夏敬渠著。二〇巻。一五四回。康煕年間(1662-1722)に成立。文武の才を兼備した主人公が,天下に出遊し,英雄を物色し,賊を平定して天子に賞される。
野口
のぐち 【野口】
姓氏の一。
野口兼資
のぐちかねすけ 【野口兼資】
(1879-1953) 能楽師。シテ方宝生流。名古屋生まれ。一六世宝生九郎(知栄)の高弟で,同門の松本長(ナガシ)と並び称せられた。
野口啄木鳥
のぐちげら [3] 【野口啄木鳥】
キツツキ目キツツキ科の鳥。全長約30センチメートル。全体が黒褐色で,腰から腹は赤色,雄の頭上は赤色。翼は黒色で白斑がある。日本特産種で,沖縄島北部の常緑広葉樹林にのみ少数生息する。特別天然記念物。絶滅危惧種。
野口弥太郎
のぐちやたろう 【野口弥太郎】
(1899-1976) 洋画家。東京生まれ。二科会を経て独立美術協会員。作「セビラの行列」「那智の滝」など。
野口米次郎
のぐちよねじろう 【野口米次郎】
(1875-1947) 詩人。愛知県生まれ。慶大中退。渡米して英詩を修業,米英で英詩集を刊行して注目され,ヨネ=ノグチの名で知られる。帰国後,母校で教鞭をとるかたわら詩・美術評論などに活躍した。詩集に「二重国籍者の詩」「表象抒情詩」など。
野口英世
のぐちひでよ 【野口英世】
(1876-1928) 細菌学者。福島県生まれ。幼名,清作。伝染病研究所で細菌学を研究。渡米しロックフェラー医学研究所で蛇毒を研究,また,梅毒スピロヘータの研究で業績を上げた。アフリカで黄熱病を研究中感染し死亡。
野口遵
のぐちしたがう 【野口遵】
(1873-1944) 企業家。日窒コンツェルンの創立者。石川県生まれ。東大卒。1908年(明治41)日本窒素肥料を設立,戦前期最大の硫安メーカーとした。のち電力を求めて朝鮮にも進出,電力・アンモニアを軸とする多角的企業集団である日窒コンツェルンを形成。
野口雨情
のぐちうじょう 【野口雨情】
(1882-1945) 詩人。茨城県生まれ。本名,英吉。東京専門学校中退。創作民謡「船頭小唄」「波浮の港」,童謡「七つの子」「青い目の人形」など素朴で哀感の漂う詩風で活躍した。詩集「都会と田園」,童謡集「十五夜お月さん」など。
野史
やし [1] 【野史】
(1)官命によらず在野の人が編纂(ヘンサン)した歴史書。私撰の歴史。外史。私史。野乗(ヤジヨウ)。
⇔正史
(2)「大日本野史」の略称。
野司
のづかさ 【野司・野阜】
野原の小高いところ。野中の丘。「―に今は鳴くらむ鶯の声/万葉 3915」
野合
やごう [0] 【野合】 (名)スル
正式な手続きを経ないで男女が関係をもつこと。
野合する
やごう【野合する】
have an illicit intimacy <with> .
野呂
のろ 【野呂】
姓氏の一。
野呂介石
のろかいせき 【野呂介石】
(1747-1828) 江戸後期の南画家。紀伊の人。池大雅の門。紀伊藩御用絵師。
野呂元丈
のろげんじょう 【野呂元丈】
(1693-1761) 江戸中期の本草学者・蘭学者。伊勢の人。医学修業のかたわら,稲生(イノウ)若水らから本草学を学び,諸国を実地調査。江戸参府のオランダ商館員の協力を得て本草書を解読,「阿蘭陀本草和解(オランダホンゾウワゲ)」を著した。
野呂搗布
のろかじめ [3] 【野呂搗布】
カジメの別名。
野呂松
のろま [0] 【鈍間・野呂松】
■一■ (名・形動)
〔■二■の意から〕
(1)動作がにぶく,気がきかない・こと(さま)。そのような人にもいう。「―な男」
(2)「のろま色」の略。「銅杓子かして―にして返し/柳多留(初)」
■二■ (名)
「野呂松(ノロマ)人形」の略。
野呂松人形
のろまにんぎょう [4] 【野呂松人形・野呂間人形】
人形浄瑠璃の間(アイ)狂言として演じられた道化人形。頭が平たく顔の青黒い,卑しげな一人遣いの人形で,俗語を交えた狂言風の台詞(セリフ)で演じる。間狂言は1715年の「国性爺合戦」上演から除かれ,劇場からは脱落して現在は新潟県佐渡などにわずかに伝承されている。
→曾呂間(ソロマ)人形
野呂松人形[図]
野呂松遣い
のろまづかい [4] 【野呂松遣い】
野呂松人形を遣う人形遣い。寛文(1661-1673)・延宝(1673-1681)期の江戸和泉太夫芝居の野呂松勘兵衛や貞享(1684-1688)・元禄(1688-1704)期ののろま治兵衛が名高い。
野呂栄太郎
のろえいたろう 【野呂栄太郎】
(1900-1934) 経済学者。北海道生まれ。慶大在学中から社会運動に参加。「日本資本主義発達史講座」の企画・編集者の一人として講座派を主導。のち,共産党を地下から指導,検挙されて警察署をたらい回しの末,死去。著「日本資本主義発達史」
野呂間人形
のろまにんぎょう [4] 【野呂松人形・野呂間人形】
人形浄瑠璃の間(アイ)狂言として演じられた道化人形。頭が平たく顔の青黒い,卑しげな一人遣いの人形で,俗語を交えた狂言風の台詞(セリフ)で演じる。間狂言は1715年の「国性爺合戦」上演から除かれ,劇場からは脱落して現在は新潟県佐渡などにわずかに伝承されている。
→曾呂間(ソロマ)人形
野呂松人形[図]
野営
やえい【野営】
camping;a camp (野営地).→英和
〜する camp (out).
野営
やえい [0] 【野営】 (名)スル
野外に陣を張って宿泊すること。野外に宿泊すること。キャンプ。露営。
野地
のじ [1] 【野地】
(1)屋根に瓦などを葺(フ)くための下地。板・貫(ヌキ)などを用いる。
(2)「野地板(ノジイタ)」の略。
野地板
のじいた ノヂ― [2][0] 【野地板】
屋根を葺(フ)く下地とするために垂木(タルキ)の上に張る板。野地。
野地鼠
やちねずみ [3] 【谷地鼠・野地鼠】
齧歯(ゲツシ)目ネズミ科ヤチネズミ属の哺乳類の総称。頭胴長11センチメートル内外,尾長5センチメートル内外の野ネズミ。背面は黄褐色で,腹面は白い。植物質のものを食べる。北半球北部に広く分布。北海道にはエゾヤチネズミ・ミカドネズミほかがいる。
野坂
のさか 【野坂】
姓氏の一。
野坂参三
のさかさんぞう 【野坂参三】
(1892-1993) 社会運動家。山口県生まれ。1922年(大正11)日本共産党創立時入党。31年(昭和6)コミンテルン日本代表として入ソ,中国延安で反戦同盟を組織し46年帰国。共産党中央委員会議長。
野坡
やば 【野坡】
⇒志太(シダ)野坡
野垂れ死に
のたれじに [0] 【野垂れ死に】 (名)スル
道ばたに倒れてそのまま死ぬこと。また,そのような情けない死に方。行き倒れ。「たとえ―しようとも」
〔「野垂れ」は当て字〕
野垂木
のだるき [2] 【野垂木】
化粧垂木より上にあって屋根を支えている垂木。外から見えず,化粧を施していない。
⇔化粧垂木
→小屋組
野垂死をする
のたれじに【野垂死をする】
die a beggar;→英和
die in the gutter.→英和
野堡
やほう [0] 【野堡】
野戦で,歩兵のために設けたとりで。
野墓
のばか [1] 【野墓】
(1)野にある墓。野辺の墓。
(2)火葬場。「其のまま乗物におし込み,―に送りける/浮世草子・永代蔵 4」
野壺
のつぼ [1] 【野壺】
畑など野外に作った肥溜め。
野外
やがい [1][0] 【野外】
(1)野原。郊外。「―訓練」
(2)建物の外。屋外(オクガイ)。「―音楽堂」
野外
やがい【野外】
⇒屋(おく)外.‖野外劇 an open-air play;a pageant.野外劇場 an open-air[outdoor]theater.野外研究(演習) field work (exercises).
野外れ
のはずれ [2] 【野外れ】
野の果て。野のはずれ。
野外劇
やがいげき [2] 【野外劇】
野外で,自然を舞台として行う演劇。
野外活動
やがいかつどう [4] 【野外活動】
学校の中でなく,自然の中で集団で種々の活動を行うこと。キャンプ・登山・臨海学校など。
野外調査
やがいちょうさ [4] 【野外調査】
⇒フィールド-ワーク
野大根
のだいこん [2] 【野大根】
休耕地や路傍などの,野生化した大根。のだいこ。
野天
のてん [0] 【野天】
屋根のない所。家の外。露天。「―積み」
野天で
のてん【野天で】
in the open (air).→英和
〜の outdoor;→英和
open-air.
野天井
のてんじょう [2] 【野天井】
二重天井にしたときの,上側の隠れた天井。
野天風呂
のてんぶろ [0][4] 【野天風呂】
屋外にある風呂。露天風呂。
野太い
のぶと・い [3] 【篦太い・野太い】 (形)[文]ク のぶと・し
(1)ずぶとい。ふてぶてしい。「―・い奴だ」
(2)声がふとい。「―・い声」
[派生] ――さ(名)
野太刀
のだち 【野太刀】
(1)平安時代,衛府(エフ)の官人や公家が用いた兵仗の太刀。野剣。野外出行にも用いるところからいう。
(2)南北朝時代から盛行した大太刀。
(3)自衛用の短刀。刺刀(サスガ)。「臂(ヒジ)ちかなる―をとつて/読本・弓張月(後)」
野太鼓
のだいこ [2] 【野太鼓・野幇間】
無芸な幇間(ホウカン)を卑しめていう語。
野夫
やふ [1] 【野夫】
〔「やぶ」とも〕
■一■ (名)
いなかに住む男。いなかもの。田夫(デンプ)。
■二■ (代)
一人称。自分のことをへりくだっていう語。
野子
やす 【野子】 (代)
一人称。男子が対等以下の者に対してへりくだっていう語。「それにつき―をはじめいづれも若水祝ひ申さん/浄瑠璃・根元曾我」
野守
のもり 【野守】
能の一。五番目物。世阿弥作。羽黒山伏が,野守の鏡は水鏡ではなく,天地の真相を映す鬼神の宝物であることを鬼神に教えられ,その鏡を見る。
野守
のもり 【野守】
立ち入り禁止の猟地や禁猟の野の見張り人。野の番人。「あかねさす紫野行き標野(シメノ)行き―は見ずや君が袖振る/万葉 20」
野守の鏡
のもりのかがみ 【野守の鏡】
〔雄略天皇が鷹(タカ)狩りをしたときに,逃げた鷹を野守が野の水に映った影によって発見したという「袖中抄」などに見える故事から〕
野中のたまり水に物影が映るのを鏡にたとえた語。和歌では,普通では見えないものを見ることができる鏡の意にいわれる。「はし鷹の―みてしがな/新古今(恋五)」
野守草
のもりぐさ 【野守草】
ハギの異名。
野客
やかく [0] 【野客】
野に住む人。また,仕官しないでいる人。
野宮
ののみや 【野宮】
能の一。鬘物(カズラモノ)。嵯峨野の宮の旧跡を訪れた旅僧の前へ六条御息所の霊が現れ,賀茂の祭に葵の上と車争いをして敗れたことを語り,源氏の君と契った昔を回想して語り舞う。
野宿
のじゅく [1] 【野宿】 (名)スル
野外に寝て夜を明かすこと。露宿。「道に迷って木の下に―する」
野宿する
のじゅく【野宿する】
sleep in the open;→英和
camp out.
野寺
のでら [1] 【野寺】
(山寺に対して)野の中にある寺。
野小屋
のごや [1] 【野小屋】
(1)野中にある小屋。
(2)自分の家をへりくだっていう語。
野尻
のじり 【野尻】
姓氏の一。
野尻抱影
のじりほうえい 【野尻抱影】
(1885-1977) 星の研究家。横浜市生まれ。本名,正英。大仏次郎の兄。早大卒。天文学に関する多数の随筆を執筆。
野尻湖
のじりこ 【野尻湖】
長野県北部,信濃町にある湖。斑尾(マダラオ)火山による堰(セキ)止め湖。海抜654メートルにある。面積4.4平方キロメートル。避暑地・保養地。芙蓉(フヨウ)湖。
野尻湖遺跡
のじりこいせき 【野尻湖遺跡】
野尻湖底の立�鼻・杉久保遺跡の総称。旧石器文化の石器・骨角器・ナウマン象の化石が出土し,狩猟解体の遺跡も発掘。
野山
のやま【野山】
hills and fields.
野山
のやま [1] 【野山】
野と山。野や山。「故郷の―が目に浮かぶ」
野山の錦
のやまのにしき 【野山の錦】
野山の草木が美しく紅葉したさまを錦に見たてていう語。[季]秋。《九重を中に―かな/蓼太》
野山司
のやまつかさ 【野山司・野山阜】
丘陵の,周囲より小高い所。「高松の―の色付く見れば/万葉 2203」
野山育ち
のやまそだち [4] 【野山育ち】
野や山で育つこと。野山で育って素朴,あるいは粗野であること。また,その人。
野山阜
のやまつかさ 【野山司・野山阜】
丘陵の,周囲より小高い所。「高松の―の色付く見れば/万葉 2203」
野島
のじま 【野島】
姓氏の一。
野島が崎
のじまがさき 【野島が崎】
兵庫県北淡町,淡路島北西部の岬。((歌枕))「淡路(アワジ)の野島の崎の浜風に妹(イモ)が結びし紐吹き返す/万葉 251」
野島崎
のじまざき 【野島崎】
千葉県南部,房総半島最南端の岬。1703年の大地震で沖合の島が隆起して岬になったもの。先端に日本最初の灯台がある。
野島康三
のじまやすぞう 【野島康三】
(1889-1964) 写真家。埼玉県生まれ。アマチュア写真家だったが,大正から昭和初期にかけてヌード・肖像に優れた作品を残す。写真雑誌「光画」を自ら創刊。
野崎
のざき 【野崎】
大阪府大東市にある地区。
野崎参り
のざきまいり [4] 【野崎参り】
野崎観音に参詣すること。また,そこで毎年春と秋に行われる無縁仏回向の法会に参詣すること。昔は,寝屋川を舟で行く人と,堤を行く人とが互いに悪口をあびせ合う奇習(悪口(アツコウ)祭)があった。
野崎観音
のざきかんのん 【野崎観音】
大阪府大東市野崎にある曹洞宗慈眼寺の通称。また,その本尊の十一面観世音のこと。境内にはお染・久松の塚がある。
野川
のがわ 【野川】
東京都国分寺市の湧水を水源とし,南東に流れて世田谷区で多摩川に合流する川。都市化による水質汚濁が著しい。
野川
のがわ [1] 【野川】
野原を流れる小川。
野川流
のがわりゅう ノガハリウ 【野川流】
地歌の流派の一。一七世紀末ごろに柳川流の分派として野川検校が大坂で開流。大坂を中心に多くの筋(支流)を生じ,関西・中国・中京・九州の諸地域に広く普及した。現行の地歌の諸系統は,京都の柳川流を除いて,大部分が野川流に属する。
野州
やしゅう 【野州】
下野(シモツケ)国の別名。
野巫
やぶ [1] 【野巫】
田舎の巫医(フイ)。一術しか身につけていない者を言い,修行の浅い禅者にたとえる。
野師
やし [1] 【香具師・野師・弥四】
縁日など人の集まる所に露店を出し,興行や物売りを業としている人。露天商の場所の割り当てや,世話をする人もいう。てきや。
野帳
のちょう 【野帳】
江戸時代,検地の現場で作製された一種の手控え。田畑一筆ごとの字(アザ)・名請人・反別・間数を書き留め,これを整理・清書して合野帳・清野帳を作り,検地帳の基本的資料とした。
→やちょう(野帳)
野帳
やちょう [0] 【野帳】
考古学・人類学・民俗学・地理学などの野外調査で,発掘・観察・聞き取り・実測などの事項を記録する手帳。フィールド-ノート。
→のちょう(野帳)
野幇間
のだいこ [2] 【野太鼓・野幇間】
無芸な幇間(ホウカン)を卑しめていう語。
野干
やかん [0] 【射干・野干】
(1)中国で,悪獣の名。狐に似た外見で,木登りがうまく,オオカミに似た鳴き方をするという。
(2)狐の別称。野狐。「―となてはしりうせけるぞおそろしき/平家 2」
(3)能楽の面の一。「小鍛冶(コカジ)」「殺生石」などで狐の役に用いる。
(4)植物ヒオウギの別名。
野干玉
ぬばたま [0] 【射干玉・野干玉・烏玉・烏珠】
黒い珠,またはヒオウギの実のことというが,未詳。うばたま。むばたま。
野年貢
のねんぐ 【野年貢】
反別に納入額が定められた野手(ノテ)。雑税(小物成(コモノナリ))の一種で年貢(本途物成)ではなく,村高には繰り込まれない。
野府記
やふき 【野府記】
⇒小右記(シヨウユウキ)
野引き
のびき 【野引き】
屋外で客引きをすること。また,その人。「こいつが―で進めますから/歌舞伎・天衣紛」
野径
やけい [0] 【野径】
野中のこみち。のみち。野路(ノジ)。
野心
やしん【野心】
(an) ambition;→英和
designs (陰謀).〜をいだく be ambitious <of,for,to do> ;have an ambition <for> .〜満々 <be> highly ambitious; <be> full of ambition.‖野心家 an ambitious person.
野心
やしん [1][0] 【野心】
(1)現状よりもさらに高い権力・名誉・財力などを得ようとする心。ひそかにいだいている分をこえた望み。
(2)(野の獣が人になれないように)なれ服さないで,害そうとする心。謀反の心。「此の謀いかなる―の者が京都へ告げたりけん/太平記 17」
野心作
やしんさく [2] 【野心作】
新しいことを試みた大胆で意欲的な作品。
野心家
やしんか [0] 【野心家】
野心をもっている人。「彼はなかなかの―だ」
野心的
やしんてき [0] 【野心的】 (形動)
考えや企画などに意欲が感じられ,通常を打ち破って大胆であるさま。「―な作品」
野性
やせい [0] 【野性】
(野生動物の)生まれたままの荒っぽい性質。教育などによって変えられていない,本能のままの性質。
野性
やせい【野性】
wild nature.〜的 wild;→英和
rough;→英和
savage.→英和
‖野性美 unpolished beauty.
野性の呼び声
やせいのよびごえ 【野性の呼び声】
〔原題 The Call of the Wild〕
ジャック=ロンドンの小説。1903年刊。カリフォルニアで大切に飼われていた犬がアラスカへ連れ去られ,元来の野性を取り戻して狼の群れを率いるに至る。隔世遺伝をテーマとし,美しい自然描写で知られる。「荒野の呼び声」とも。
野性味
やせいみ [2] 【野性味】
自然のままのおもむき。「―豊かな人」
野性的
やせいてき [0] 【野性的】 (形動)
人工によらない,動物的な本能のままであるさま。粗野であるが力強さを感じさせるさま。「―な魅力」
野情
やじょう [0] 【野情】
(1)田舎らしい素朴な風情。野趣。
(2)田舎に住む人の心。「吝嗇―の人なりとて,爪はぢきをして悪みけり/読本・雨月(貧福論)」
野戦
やせん【野戦】
field operations.野戦病院 a field hospital.
野戦
やせん [0] 【野戦】
(1)山野で行う戦い。また,要塞の攻防以外の陸上戦。
(2)戦闘をしている所。戦場。
野戦病院
やせんびょういん [4] 【野戦病院】
戦場の後方に設け,戦線の傷病兵を一時収容して治療する病院。
野手
のて [1] 【野手】
江戸時代,村落共有の入会(イリアイ)地となっている原野・荒野から農民が得る利益(秣(マグサ)や萱(カヤ)・菰(コモ)などの草木)に対し課せられた雑税(小物成(コモノナリ))の総称。
野手
やしゅ【野手】
《野》a fielder.→英和
野手
やしゅ [1] 【野手】
野球で,投球に関するプレー中の投手と捕手を除く守備側の選手。フィールダー。
野手選択
やしゅせんたく [1] 【野手選択】
⇒野選(ヤセン)
野扱き
のごき [0][1] 【野扱き】
刈り取った稲を田で脱穀して籾(モミ)にすること。
野拙
やせつ [1] 【野拙】 (代)
一人称。男子が自分のことを謙遜していう語。野生。拙者。小生。迂拙。「―には悦び大形ならず候/芭蕉書簡」
野掛
のがけ [3][0] 【野掛(け)・野駆け】
(1)花見やもみじ狩りなど,山野を歩き回って遊ぶこと。野遊び。野掛け遊び。「晒の手巾(テヌグイ)は女中衆(シ)がかぶつて―に出る/滑稽本・浮世風呂 4」
(2)野山で行う茶の湯。野点(ノダテ)。
野掛け
のがけ [3][0] 【野掛(け)・野駆け】
(1)花見やもみじ狩りなど,山野を歩き回って遊ぶこと。野遊び。野掛け遊び。「晒の手巾(テヌグイ)は女中衆(シ)がかぶつて―に出る/滑稽本・浮世風呂 4」
(2)野山で行う茶の湯。野点(ノダテ)。
野掛け茶屋
のがけぢゃや [3][4] 【野掛け茶屋】
野掛け{(1)}の人のために道端や野原に設けた茶店。
野摺り
のずり [0] 【野摺り】
(1)野の景を摺り出した模様。
(2)黄色の布に柏(カシワ)を摺り出したもので,随身が着用した衣服。
野放し
のばなし【野放し】
pasturing.〜にする put <cattle> to pasture (放牧);leave <a dog> loose[free](つながずにおく).⇒放任.
野放し
のばなし [2] 【野放し】
(1)鳥や獣を野に放して飼うこと。家畜などを放し飼いにすること。
(2)放任して,勝手気ままにさせておくこと。「犯罪者を―にする」
野放図
のほうず [2] 【野放図・野放途】 (名・形動)[文]ナリ
(1)慣習や規則にしばられることなく,勝手気ままにふるまうこと。また,そのさま。傍若無人。「―な奴(ヤツ)」「―に育つ」
(2)際限のないこと。しまりのないこと。また,そのさま。「雑草が―に広がる」「―な生活」
[派生] ――さ(名)
野放図な
のほうず【野放図な】
wild;→英和
unrestricted.
野放途
のほうず [2] 【野放図・野放途】 (名・形動)[文]ナリ
(1)慣習や規則にしばられることなく,勝手気ままにふるまうこと。また,そのさま。傍若無人。「―な奴(ヤツ)」「―に育つ」
(2)際限のないこと。しまりのないこと。また,そのさま。「雑草が―に広がる」「―な生活」
[派生] ――さ(名)
野文
のぶみ 【野文】
江戸時代,貧者の葬式に,僧が直接出向いて引導を渡す代わりに交付した文書。
野方
のかた [0] 【野方】
〔「のがた」とも〕
(1)農事などに関する方面。「いかさま―の御奉公と承りぬ/浄瑠璃・用明天皇」
(2)高地などの開墾したところ。高台の耕作に適しないところ。
野施行
のせぎょう [2] 【野施行】
「寒(カン)施行」に同じ。[季]冬。《―や石に置きたる海の幸/富安風生》
野春菊
のしゅんぎく [2] 【野春菊】
ミヤコワスレの別名。
野晒し
のざらし 【野晒し】
落語の一。隣家の尾形清十郎から,昨夜の女の正体は釣りに行った隅田川で回向した髑髏(ドクロ)と聞いた八五郎も釣りに出かけ,空想にふける。上方落語「骨つり」は,石川五右衛門の髑髏に回向するという筋。
野晒し
のざらし [2] 【野晒し】
(1)野外で風雨にさらすこと。また,さらされているもの。
(2)野に捨てられ,風雨にさらされて白くなった骨。特に,頭骨をいう。されこうべ。
野晒の
のざらし【野晒の】
weather-beaten;unprotected;uncovered.〜にする expose <a thing> to weather.
野晒れ
のざれ 【野晒れ】
(1)「野ざらし」に同じ。「―の首は源の義朝/浄瑠璃・平家女護島」
(2)生まれて三か月までに捕らえた若鷹。また,冬に捕らえた鷹。
野景
やけい [0] 【野景】
野外の景色。郊外の風景。
野暮
やぼ [1] 【野暮】 (名・形動)[文]ナリ
〔語源未詳。「野暮」は当て字〕
(1)世情に疎く,人情の機微を解さない・こと(さま)。そのような人をもいう。「―なことを言う」「そんなこと聞くだけ―だ」
(2)洗練されていないこと。あか抜けていないこと。また,そのさまや人。「―な服装」「―な柄物」
(3)遊里の事情に疎い・こと(さま)。そのような人をもいう。
⇔粋(スイ)
⇔通(ツウ)
野暮ったい
やぼった・い [4] 【野暮ったい】 (形)
やぼな感じがする。「―・い身なり」
[派生] ――さ(名)
野暮な
やぼ【野暮な】
senseless;→英和
silly;→英和
rustic.→英和
〜なことを言うな Don't be silly.言うだけ〜だ It is needless to say.
野暮助
やぼすけ [2] 【野暮助】
「やぼ」を人名めかしていう語。「箸の持様も知らぬ,―の/歌舞伎・幼稚子敵討」
野暮堅い
やぼがた・い [4] 【野暮堅い】 (形)
堅い一方で,全く融通がきかない。「滅法に―・く緊つてる/くれの廿八日(魯庵)」
野暮天
やぼてん [0] 【野暮天】
きわめて野暮なこと。また,その人。
野暮用
やぼよう [0] 【野暮用】
遊びや趣味など粋なことではなく,実務上の,または日常的な用事。
野暮臭い
やぼくさ・い [4] 【野暮臭い】 (形)
いかにも野暮なさまである。「―・い服装」
野服
のふく 【野服】
旅行のときなどに着用した衣服。野袴(ノバカマ)・打裂(ブツサキ)羽織の類。
野望
やぼう【野望】
⇒野心.
野望
やぼう [0] 【野望】
(1)分不相応な大きな望み。「―を抱く」「―をくじく」
(2)野原に出て景色を楽しむこと。「山川―の所,煙霞の夕を見て/輔親集」
野木
のぎ 【野木】
栃木県南部,下都賀(シモツガ)郡の町。近世,日光街道の宿場町。西部に渡良瀬川遊水池がある。
野木瓜
むべ [1] 【郁子・野木瓜】
アケビ科の常緑つる性低木。本州中部以西の山地に生え,庭木ともする。葉は掌状複葉で,小葉は五〜七個。雌雄同株。晩春,葉腋(ヨウエキ)に緑白色の花を数個ずつつける。果実は長さ約5センチメートルの楕円形で,アケビに似るが裂けない。食用。茎や根は強心剤・利尿薬に用いる。トキワアケビ。ウベ。[季]秋。
〔「郁子の花」は [季]春。《蔓棚の端にかたまり―の花/山本京童》〕
郁子[図]
野末
のずえ [0] 【野末】
野のはずれ。野のはて。野のすえ。
野村
のむら 【野村】
姓氏の一。
野村万蔵
のむらまんぞう 【野村万蔵】
(六世)(1898-1978) 能楽師。東京生まれ。狂言方和泉流。初名,万作。前名,万造。軽妙洒脱な芸風で,狂言の近代化を達成した。著「狂言の道」
野村吉三郎
のむらきちさぶろう 【野村吉三郎】
(1877-1964) 海軍軍人・外交官。和歌山県生まれ。大将。軍令部次長・鎮守府司令長官・軍事参議官などを歴任。1939年(昭和14)阿部内閣外相。40年駐米特命全権大使となり,開戦前夜の日米間の交渉に当たった。第二次大戦後,参議院議員。
野村望東尼
のむらもとに 【野村望東尼】
(1806-1867)
〔「ぼうとうに」とも〕
江戸末期の女流歌人。本名,もと。福岡藩士野村貞貫の後妻。夫の没後出家して望東尼と称す。和歌を大隈言道(コトミチ)に学ぶ。勤王思想をもち,高杉晋作・平野国臣(クニオミ)・西郷隆盛らと交遊。著「上京日記」「姫島日記」,歌集「向陵集」など。
野村東皐
のむらとうこう 【野村東皐】
(1717-1784) 江戸中期の儒者・漢詩人。近江の人。名は公台,字(アザナ)は子賤,東皐は号。別号,蘘園(ジヨウエン)。沢村琴所・服部南郭に師事して徂徠学を学び,詩文をよくした。著「蘘園集」
野村篁園
のむらこうえん 【野村篁園】
(1775-1843) 江戸後期の漢詩人。名は直温,字(アザナ)は君玉,篁園は号。江戸の人。古賀精里に師事して,昌平黌や浜松藩の儒者となった。填詞(テンシ)に長じた。著「篁園全集」
野村胡堂
のむらこどう 【野村胡堂】
(1882-1963) 小説家。岩手県生まれ。本名,長一。「銭形平次捕物控」シリーズなど大衆文学で活躍。「あらえびす」の筆名によるクラシック音楽批評でも知られた。
野村財閥
のむらざいばつ 【野村財閥】
第二次大戦前,野村徳七が築いた財閥。野村合名を持株会社に銀行・証券業に進出した。
野板
のいた [1] 【野板】
表面に鉋(カンナ)をかけていない板。粗板(アライタ)。
野桁
のげた [1] 【野桁】
外から見えない,隠れた位置にある桁。
野梅
やばい [1][0] 【野梅】
野に咲く梅。野生の梅。[季]春。
野槌
のづち 【野槌・野雷】
〔「のつち」とも〕
(1)〔野の精霊の意〕
記紀神話で,伊弉諾尊(イザナキノミコト)・伊弉冉尊(イザナミノミコト)の子。草の祖。野椎神(ノツチノカミ)。草野姫(カヤノヒメ)。
(2)蝮(マムシ)・蠍(サソリ)の類。[新撰字鏡]
(3)妖怪の一種。「―と云は,常にもなき獣なり/沙石 5」
(4)「槌(ツチ)の子{(4)}」に同じ。
野次
やじ 【野次・弥次】
(1)やじること。また,その言葉。「下品な―」
(2)「野次馬」の略。
野次
やじ【野次】
[声援]cheering;→英和
hooting;rooting;[妨害]heckling;disturbing;a catcall.→英和
〜をとばす ⇒野次る.‖野次馬 a rabble;a crowd (総称);a spectator (見物人);a mob.野次馬根性[気分]mob spirit.
野次る
やじ・る [2] 【野次る・弥次る】 (動ラ五)
〔「野次」の動詞化〕
他人の動作や発言などに,からかいや非難の言葉を浴びせる。「反対党の演説を―・る」
〔「野次る」「弥次る」は当て字〕
[可能] やじれる
野次る
やじる【野次る】
hoot[disturb] <a speaker> ;→英和
hiss <at> ;→英和
catcall <at> (芝居などで).→英和
野次馬
やじうま [0] 【野次馬・弥次馬】
(1)火災・事故などの現場に物見高く集まる人。自分とは無関係なことに興味を示して騒ぎたてる人。「―が集まる」
(2)馴らしにくい馬。一説に父馬,また牡馬。「日本一の―かたらば猶よかろ/松の葉」
野次馬根性
やじうまこんじょう [5] 【野次馬根性】
物見高い性質。
野毛
のげ [0][1] 【芒・野毛】
「のぎ(芒)」に同じ。
野水
やすい 【野水】
⇒岡田(オカダ)野水
野水
のみず [1] 【野水】
野を流れる川。野中の水。
野沢
のざわ ノザハ 【野沢】
姓氏の一。
野沢凡兆
のざわぼんちょう ノザハボンテウ 【野沢凡兆】
⇒凡兆(ボンチヨウ)
野沢温泉
のざわおんせん ノザハヲンセン 【野沢温泉】
長野県北東端,野沢温泉村にある温泉。硫黄泉。冬はスキーヤーでにぎわう。
野沢菜
のざわな ノザハ― [0][3] 【野沢菜】
アブラナ科の越年草。漬け菜とするため,長野県の野沢温泉を中心に信越地方に栽培される。葉は根生し,長さ50〜80センチメートルの長卵形で,葉柄が長い。葉を塩漬けにする。
野津
のづ 【野津】
姓氏の一。
野津道貫
のづみちつら 【野津道貫】
(1841-1908) 陸軍軍人。大将・元帥。鹿児島県生まれ。近衛師団長・教育総監などを歴任,日露戦争では第四軍司令官。
野洲
やす 【野洲】
滋賀県南部,野洲郡の町。古来交通の要地。水資源に恵まれる。
野洲川
やすがわ 【野洲川】
滋賀県南部,鈴鹿山脈の御在所山に源を発し,西流して琵琶湖に注ぐ川。下流域は米産地。やすかわ。((歌枕))「よろづよをみかみの山のひびくには野洲の川水すみぞあひにける/拾遺(神楽)」
野洲晒し
やすざらし [3] 【野洲晒し】
滋賀県野洲町付近で産した晒し麻布。野洲川の水でさらしたもの。近江晒し。
野漆
のうるし [2] 【野漆】
トウダイグサ科の多年草。川岸の原野などに群生。茎は太く,高さ30〜50センチメートル。切ると白汁が出る。四月頃,茎頂に五個の葉を輪生し五個の花柄を放射状に立て,その先に卵形の葉と小さな花をつける。サワウルシ。
野火
のび 【野火】
小説。大岡昇平作。1952年(昭和27)刊。フィリピンのレイテ島に上陸した日本軍兵士の,人肉を食うまでに追いつめられた極限状態の心理を,狂人の手記として描く。
野火
のび【野火】
a field fire.
野火
やか [1] 【野火】
(1)野を焼く火。のび。
(2)野にあらわれる怪しい火。鬼火。
野火
のび [1] 【野火】
(1)春先に野原や土手などの枯れ草を焼く火。野焼きの火。[季]春。
(2)野山の不審火。「この山下にあやしき―あり/鶉衣」
野火止用水
のびどめようすい 【野火止用水】
東京都小平市から埼玉県新座市野火止を経て,新河岸川に至る用水路。1655年川越藩主松平信綱のとき玉川上水から分水,約24キロメートルの水路を完成。灌漑用水として領内開発に利用。
野点
のだて [0] 【野点】 (名)スル
野外で茶をたてること。野外で行う茶の湯。野掛(ノガケ)。
野烏
のがらす [2] 【野烏】
野にいるカラス。
野焼
のやき [0] 【野焼(き)】 (名)スル
草の芽がよく出るように,早春,野の枯れ草を焼くこと。[季]春。《古き世の火色ぞ動く―かな/飯田蛇笏》
野焼き
のやき [0] 【野焼(き)】 (名)スル
草の芽がよく出るように,早春,野の枯れ草を焼くこと。[季]春。《古き世の火色ぞ動く―かな/飯田蛇笏》
野牛
やぎゅう【野牛】
a buffalo;→英和
a bison (北米産の).→英和
野牛
やぎゅう [0] 【野牛】
ウシ科の哺乳類のうち,野生のウシ属・バイソン属のもの。絶滅したオーロックス,インドからインドシナの森林にすむガウア,チベットの高地にすむヤク,アメリカバイソン・ヨーロッパバイソンなどを含む。特にバイソンだけをさすこともある。
野牡丹
のぼたん [2] 【野牡丹】
ノボタン科の常緑低木。暖地に自生し,時に観賞用に栽培。高さ約2メートル。全体に粗毛がある。葉は狭卵形で明瞭な縦脈がある。夏,枝先に径約5センチメートル,淡紅紫色の五弁花をつける。果実は球形で食べられる。[季]夏。
野牡丹[図]
野物
のもの [0] 【野物】
建築で,外部から見えない部分に使う部材で,鉋(カンナ)仕上げなどをしてないもの。
野犬
やけん [0] 【野犬】
飼い主のない犬。野良犬。
野犬
やけん【野犬(狩をする)】
(hunt up) a stray[homeless]dog.
野犬狩
やけんがり [0] 【野犬狩(り)】
狂犬予防などの目的で,野犬を捕獲すること。
野犬狩り
やけんがり [0] 【野犬狩(り)】
狂犬予防などの目的で,野犬を捕獲すること。
野狐
のぎつね [2] 【野狐】
野にすむ狐。野生の狐。
野狐
やこ [1] 【野狐】
野にすむ野生のキツネ。
野狐禅
やこぜん [2] 【野狐禅】
人をあざむきだます誤った禅。禅を少し学んだだけで自分では悟り切ったようなつもりの禅者を野狐にたとえていう。なまぜん。
野猪
やちょ [1] 【野猪】
いのしし。
野猪
のじし [1] 【野猪】
イノシシの異名。
野猫
のねこ [2] 【野猫】
飼い主のない猫。のら猫。
野猿
やえん [0] 【野猿】
野生の猿。
野獣
やじゅう【野獣】
a wild beast[animal].〜のような brutal;→英和
beastly.→英和
‖野獣性 brutality.
野獣
やじゅう [0] 【野獣】
野生のけだもの。人になれていない獰猛(ドウモウ)な獣。また,荒っぽい,獣のような振る舞いをする人にもたとえられる。
野獣派
やじゅうは [0] 【野獣派】
⇒フォービスム
野球
やきゅう [0] 【野球】
球技の一。一チーム九人ずつの二チームが守備側と攻撃側に分かれ,守備側の投手が本塁上へ投げる球を攻撃側の打者がバットで打ち得点を争う競技。アメリカで発達し,日本へは明治初期に伝わった。ベースボール。
野球
やきゅう【野球】
<play> baseball.→英和
〜の試合をする have[hold]a baseball game <with> .‖野球場 a ballpark;a baseball ground.野球選手 a baseball player.野球部 a baseball club[team].野球ファン a baseball fan.
野球拳
やきゅうけん [2][0] 【野球拳】
二人が相対し,野球の投手・打者・走者になぞらえて,じゃんけんをし,負けた方が着衣を一枚ずつ脱いでいく遊戯。藤八(トウハチ)拳をもじってできたもの。
野球殿堂
やきゅうでんどう 【野球殿堂】
(1)東京都文京区の野球場東京ドームにある野球体育博物館の通称。日本の野球界に貢献した人の功績をたたえる記録が残されている。
(2)アメリカ,ニューヨーク州クーパースタウンにある野球博物館のこと。
野生
やせい 【野生】
■一■ [0] (名)スル
(1)動植物が山野に自然に生育していること。「―の根菜類」「鹿が―している場所」
(2)人が,教育などによって教えられずに,まったく自然のまま生まれ育つこと。
■二■ [1] (代)
一人称。男子が自分のことを謙遜していう語。小生。拙者。[書言字考節用集]
野生の
やせい【野生の】
wild.→英和
〜する grow wild.→英和
‖野生植物(動物) a wild plant (animal).
野生型
やせいがた [0] 【野生型】
表現型の一。あるいはその表現型をもつ遺伝子。生物のもつ個々の遺伝形質において,突然変異によって新しい変異型が種内に見られるとき,元からあって最も普遍的なものをいう。正常型。
野田
のだ [0] 【野田】
野の中にある田。平野にある田。
野田
のだ 【野田】
千葉県北西部にある市。利根川と江戸川に挟まれる。江戸時代から醤油造りが盛ん。
野田の玉川
のだのたまがわ 【野田の玉川】
⇒玉川(タマガワ)(1)
野田線
のだせん 【野田線】
東武鉄道の鉄道線。埼玉県大宮・千葉県野田・船橋間,62.7キロメートル。
野畑
のはた [1] 【野畑】
〔「のばた」とも〕
(1)野と畑。野原や田畑。のばたけ。
(2)江戸時代,畑として課税された野原。
野白
のじろ 【野白】
密集していた人が,地面が見えるくらいにまばらになること。「左衛門の佐の兵共,―に成つてぞ見えたりける/太平記 33」
野盗
やとう [0] 【野盗】
山賊。追いはぎ。
野矢
のや 【野矢】
狩猟用の矢。征矢(ソヤ)より粗略に作られたもの。「しげどうの弓,―そへてたぶ/平家 8」
野砲
やほう [1] 【野砲】
野戦用の大砲。機動性があり,射撃速度が大きい。
野砲
やほう【野砲】
a field gun;field artillery (総称).
野礼
のれい [0] 【野礼】
葬儀の際,喪主や親類代表などが墓地の入り口で,会葬者に挨拶(アイサツ)すること。礼受け。門礼(カドレイ)。
野禽
やきん【野禽】
wild fowl.
野禽
やきん [0] 【野禽】
野原や山にすむ鳥。野鳥。
⇔家禽
野稲
のいね [0][1] 【野稲】
陸稲のこと。おかぼ。
野積み
のづみ [0] 【野積み】
荷物を戸外に積んでおくこと。
野立ち
のだち [0] 【野立ち】
「のだて(野立)」に同じ。
野立て
のだて [3] 【野立て】 (名)スル
(1)貴人が,野外で駕籠(カゴ)などを止めてしばらく休むこと。
(2)旧陸軍の大演習などで,天皇が展望する野外の休息所。御野立所(オノダチシヨ)。のだち。
(3)野外に物を立てること。「―看板」
野竹
のだけ [1] 【野竹・土当帰】
セリ科の多年草。山野に自生。茎は高さ約1メートルで,紫色を帯びる。葉は羽状。秋,茎頂の花序に暗紫色の小花を密生する。漢方で根を解熱・鎮痛・去痰(キヨタン)剤などとする。
野筋
のすじ [1] 【野筋】
(1)野の道筋に似せて庭に設けた道。「夏木立庭の―の石の上に/拾玉集」
(2)几帳(キチヨウ)などの,幅(ノ)ごとに付いている,装飾を兼ねた留めひも。
野糞
のぐそ [1] 【野糞】 (名)スル
野外で糞をすること。また,その糞。
野紺菊
のこんぎく [2] 【野紺菊】
キク科の多年草。山野に自生。茎は高さ約50センチメートル。葉は広披針形でまばらな鋸歯(キヨシ)があり,ざらつく。八〜一〇月,茎頂に径約2.5センチメートルの頭状花を多数つける。舌状花は青紫色,管状花は黄色。[季]秋。
野締め
のじめ [0] 【野締め】
(1)野外で捕らえた鳥獣をその場で殺すこと。また,そのもの。
(2)生け簀(ス)で飼ったものではなく,川や海で取ってその場で殺した魚。
→活けしめ
野縁
のぶち [0] 【野縁】
天井板を張るために,小屋梁などからつるした細長い横木。
野羊
やぎ [1] 【山羊・野羊】
ウシ科の哺乳類。西アジアと中東のノヤギ・マーコール・ベゾアールから家畜化されたと考えられている。その歴史は紀元前数千年までさかのぼる。多くは二本の角をもち,雄にはあごひげがある。乳は栄養分に富み,肉・皮・毛も利用される。体は強健で粗食に耐え,飼育が容易。ザーネン・トッゲンブルグ・カシミヤなど品種が多い。実験動物としても重要。
野羽織
のばおり [2] 【野羽織】
乗馬・旅行などに用いた羽織。背の下半分を縫い合わせず,開いたままにしたもの。背裂き羽織。打裂(ブツサキ)羽織。
野翁
やおう [2] 【野翁】
■一■ (名)
いなかの老人。野老。村老。
■二■ (代名)
一人称。年老いた自分を卑下していう語。「―恙なく閑居に暮らし罷かり有り候/芭蕉書簡」
野老
ところ [0] 【野老】
ヤマノイモ科のつる性多年草。原野に自生。柄のある心臓形の葉を互生。雌雄異株。夏,腋生の花穂に黄緑色の小花をつける。根茎は太くひげ根を多数出し,これを老人のひげに見たて「野老」の字をあてる。根茎は正月の飾り物とされ,また苦味を抜けば食用となり,煎(セン)じて胃病や去痰(キヨタン)の薬とする。オニドコロ。古名トコロズラ。[季]新年。
野老[図]
野老
やろう [1] 【野老】
■一■ (名)
(1)いなかの老人。「田夫―」
(2)植物トコロの異名。
■二■ (代)
一人称。老人が自分をへりくだっていう語。
野老葛
ところずら 【野老葛】
■一■ (名)
トコロの古名。
■二■ (枕詞)
つるを尋ねてヤマイモを掘るところから,比喩的に「とめゆき」にかかり,また同音を利用して「とこしくに」にかかる。「―尋(ト)め行きければ親族(ウガラ)どちい行き集ひ/万葉 1809」「―いや常(トコ)しくに/万葉 1133」
野育ち
のそだち [2] 【野育ち】
放任されて行儀・作法などのしつけを受けないで育つこと,また,そうして育った人。
野育ちの
のそだち【野育ちの】
wild;→英和
rude.→英和
野胡桃
のぐるみ [2] 【野胡桃】
クルミ科の落葉高木。日当たりのよい山地に自生。高さ約10メートル。葉はやや大形の羽状複葉。雌雄同株。六,七月,枝先に上向きの尾状花序をつける。果穂は楕円形で,暗褐色の鱗片が多数ある。樹皮・根皮からタンニンをとり,染色に用いる。ノブノキ。
野臥
のぶし [1][2] 【野伏・野臥】
(1)山野に野宿して修行する僧。山伏。「仏名の―にてまかり出でて侍りける年/拾遺(雑下詞)」
(2)(「野武士」とも書く)南北朝・室町時代,農民の武装集団。山野に潜伏し,物資を略奪し戦闘にも参加した。戦国時代に大名などが徴発し,戦闘に参加させた者をもいう。のぶせり。
(3)合戦に先だち小人数で攻撃をしかけること。[日葡]
(4)定まった住居がなく山野に野宿している者。のぶせり。「足腰の立たざる―の非人をかたらひ/浮世草子・二十不孝 4」
野臥せり
のぶせり 【野伏せり・野臥せり】
(1)「のぶし(野伏){(2)}」に同じ。
(2)山野に伏し,野宿する者。特に,都市およびその近郊に野宿する乞食・浮浪者など。
野臥間
のぶすま [2] 【野臥間・野衾】
(1)料理の一。たたいてざっとゆでた小鳥と鯛(タイ)の肉を,薄くむいて袋のようにした鮑(アワビ)に包み込むようにして煮たもの。《野衾》
(2)ムササビの異名。「青鷺の―となりて人を惑はす/浮世草子・三代男」
野致
やち [1] 【野致】
田舎らしい味わい。ひなびた趣。野趣。
野良
のら [2] 【野良】
〔「ら」は接尾語。「良」は当て字〕
(1)野原。野。「さとはあれて人はふりにしやどなれや庭もまがきも秋の―なる/古今(秋下)」
(2)田畑。農場。「―着」
野良仕事
のらしごと [3] 【野良仕事】
田畑に出てする仕事。農事。野仕事。
野良仕事をする
のら【野良仕事をする】
work in the fields.
野良声
のらごえ [3] 【野良声】
農夫が田畑で話し合うような,あたりをはばからない大声。
野良犬
のらいぬ [0] 【野良犬】
飼い主がなく,戸外をうろつく犬。宿なし犬。野犬(ヤケン)。
野良犬
のらいぬ【野良犬(猫)】
a homeless[stray]dog (cat).
野良猫
のらねこ [0] 【野良猫】
飼い主のない猫。
野良着
のらぎ [0][3] 【野良着】
野良仕事のときに着る着物。
野良稼ぎ
のらかせぎ [3] 【野良稼ぎ】
田畑を耕作すること。野良仕事。
野良荏
のらえ 【野良荏】
植物シソの古名。[和名抄]
野良藪
のらやぶ [0] 【野良藪】
野にあるやぶ。野のやぶ。
野良豆
のらまめ [2] 【野良豆】
(1)エンドウの別名。
(2)ソラマメの別名。
野良鼠
のらねずみ [3] 【野良鼠】
(1)ジネズミの異名。
(2)ヒミズモグラの異名。
(3)ヤマネの異名。
野色
やしょく [1] 【野色】
野原のけしき。野景。
野芥子
のげし [1] 【野芥子】
キク科の越年草。日当たりのよい道端や荒地に自生。茎は太く中空で,高さ約80センチメートル。葉は不規則に羽裂し基部はとがった耳形で茎を抱く。茎や葉は切ると白汁が出る。四〜八月,黄色の頭状花を開く。ハルノノゲシ。ケシアザミ。
野芥子[図]
野花
のばな [1] 【野花】
(1)野に咲く花。
(2)「紙花(カミバナ)」に同じ。
野花
やか [1] 【野花】
野に咲く花。野の花。
野花菖蒲
のはなしょうぶ [4] 【野花菖蒲】
アヤメ科の多年草。山中の湿地に生える。初夏,高さ0.5〜1メートルの花茎を出し,紫色の花を開く。ハナショウブの原種。
野芹
のぜり [1] 【野芹】
(1)野生の芹(セリ)。
(2)ノダケの異名。
野苺
のいちご [2] 【野苺】
野生のイチゴ。キイチゴ・クサイチゴ・ナワシロイチゴなど。
野茨
のいばら [2] 【野薔薇・野茨】
バラ科の落葉低木。日当たりのよい草地や藪(ヤブ)などに生える。全体に少しつる性で鋭いとげがある。葉は羽状複葉。五,六月,枝先に径2〜3センチメートルの白色五弁花を一〇個内外つける。漢方で果実を営実(エイジツ)と呼び,利尿剤・下剤とする。ノバラ。
野草
やそう【野草】
wild grass[herbs].
野草
やそう [0] 【野草】
山野に生える草。のぐさ。
野草履
のぞうり [2] 【野草履】
葬礼のときはく草履。また,祭式用の草履をいう地方もある。
野荒らし
のあらし [2] 【野荒らし】
(1)田畑の作物を荒らしたり,盗んだりすること。また,その人や獣など。
(2)特に,イノシシの別名。
野莧
のびゆ [0] 【野莧】
イヌビユの異名。
野菊
のぎく【野菊】
a wild chrysanthemum.
野菊
のぎく [1] 【野菊】
(1)山野に自生する菊。ノコンギク・ノジギクなどの類。[季]秋。《頂上や殊に―の吹かれ居り/原石鼎》
(2)ヨメナの異名。
野菊の墓
のぎくのはか 【野菊の墓】
小説。伊藤左千夫作。1906年(明治39)「ホトトギス」に発表。千葉県松戸の田園を背景に,政夫と民子の悲恋を感傷的な筆致で描く。
野菜
やさい【野菜(を作る)】
(grow,raise) vegetables.‖野菜サラダ (a) vegetable salad.野菜畑 a kitchen[vegetable]garden.
野菜
やさい [0] 【野菜】
食用に育てた植物。青物。「―畑」「―スープ」「―サラダ」
野萩
のはぎ [1] 【野萩】
(1)野原に生えた萩。野生の萩。[季]秋。
(2)キハギの別名。
野萱草
のかんぞう [2] 【野萱草】
ユリ科の多年草。川岸などの湿地に自生。葉は根生し,線形。七,八月,高さ約60センチメートルの花茎の頂に二本に分かれた短い花序を立て,形がユリに似た黄赤色の花を数個つける。花は一日花。
野萵苣
のぢしゃ [2] 【野萵苣】
オミナエシ科の一,二年草。ヨーロッパ原産。帰化して日当たりのよい草地などに自生。サラダ用に栽培もされる。茎は高さ約20センチメートル。葉は長倒卵形またはへら形で基部は茎を抱く。夏,枝先に淡青色の小花を密生する。ノヂサ。
野葡萄
のぶどう [2] 【野葡萄】
ブドウ科のつる性多年草。山野に自生。葉は心臓形で浅裂する。六〜八月,葉腋(ヨウエキ)に緑色の小花をつけ,秋,球形の液果を結ぶ。果実は熟すにつれて白から藍(アイ)色へと変色する。食用にはならない。
野葡萄[図]
野葬
やそう [0] 【野葬】
(1)野に葬ること。
(2)死体を林野に置き放しにする葬法。林葬。
野蒜
のびる [0][1] 【野蒜】
ユリ科の多年草。路傍や畑地の縁に生える。ネギ属特有の臭気がある。春,茎はラッキョウに似た鱗茎(リンケイ)から出て高さ約50センチメートルになり,線形の葉を少数つける。若葉と鱗茎は食用となる。夏,茎頂に小球芽と淡紅紫色の小花をつける。ヒル。ネビル。[季]春。
野蒜[図]
野蕗
のぶき [1][0] 【野蕗】
キク科の多年草。山中の林下に自生。葉はフキの葉に似た腎臓状三角形。八〜一〇月,枝先に白色の小さい頭状花をつける。果実は棍棒(コンボウ)状で放射状につき,繊毛があって衣服などに付く。
野薊
のあざみ [2] 【野薊】
キク科の多年草。山野に自生。高さ80センチメートル内外。五〜八月,茎頂に紅紫色の頭状花を直立してつけ,総苞にはねばり気がある。園芸品はドイツアザミと呼ばれ,紫・紅・淡紅・白などの花色がある。
野薊[図]
野薔薇
のいばら [2] 【野薔薇・野茨】
バラ科の落葉低木。日当たりのよい草地や藪(ヤブ)などに生える。全体に少しつる性で鋭いとげがある。葉は羽状複葉。五,六月,枝先に径2〜3センチメートルの白色五弁花を一〇個内外つける。漢方で果実を営実(エイジツ)と呼び,利尿剤・下剤とする。ノバラ。
野薔薇
のばら [1] 【野薔薇】
⇒のいばら(野薔薇)
野虫
のむし 【蠹・野虫】
(1)野にすむ虫。
(2)キクイムシの古名。[和名抄]
(3)衣魚(シミ)の異名。
野蚕
やさん [0] 【野蚕】
野生の蚕の総称。柞蚕(サクサン)・山繭・樟蚕(クスサン)など。
→家蚕
野蚕
くわこ クハ― [0] 【桑蚕・野蚕】
カイコガ科のガ。開張約4センチメートル。成虫は全身が暗褐色で,前ばねの先端は濃色。成虫・幼虫ともに形はカイコに似るが,体色は著しく黒い。カイコとの間に雑種が作られるのでカイコの野生種と考えられる。幼虫はクワを食う。九州以北の日本各地と東アジアに分布。クワゴ。
野蚕絹
やさんけん [2] 【野蚕絹】
野蚕の繭からとった絹。また,その織物。
野蛮
やばん [0] 【野蛮】 (名・形動)[文]ナリ
(1)文化の開けていないこと。未開なこと。また,そのさま。蛮野。「―な風習」
(2)乱暴で礼儀を知らないこと。文化・教養の低さを感じさせること。また,そのさま。そのような人をもいう。粗野。「―な行為」「―な人」
[派生] ――さ(名)
野蛮な
やばん【野蛮な】
barbarous;→英和
savage;→英和
uncivilized.→英和
野蛮人 a barbarian;→英和
a savage.
野蛮人
やばんじん [4] 【野蛮人】
野蛮な人。未開人。
野血止
のちどめ [2] 【野血止】
セリ科の多年草。山野に自生。茎は細く,地をはう。葉はチドメグサに似るがやや大きい。六〜九月,淡緑色の小花を短い花柄上に密につける。
野衲
やどう 【野衲】
〔「どう」は「衲」の漢音〕
「やのう(野衲)」に同じ。
野衲
やのう 【野衲】
〔「衲」は「衲衣(ノウエ)」の意〕
■一■ (名)
いなかの僧。
■二■ (代)
僧侶が自分をへりくだっていう語。野僧。拙僧。[書言字考節用集]
野衾
ももんが [2] 【鼯鼠・野衾】
齧歯(ゲツシ)目リス科の哺乳類。ムササビに似て,体側と四肢の間に飛膜があるが,小形で目が大きい。頭胴長18センチメートル内外。背面は褐色あるいは青灰白色,腹面は白色。飛膜を使って木から木へ滑空する。夜行性で,森林の樹上にすみ,果実や木の芽などを食べる。ユーラシアから日本に分布。日本には北海道にエゾモモンガ,本州・九州にホンシュウモモンガがいる。バンドリ。ももんがあ。
鼯鼠[図]
野衾
のぶすま [2] 【野臥間・野衾】
(1)料理の一。たたいてざっとゆでた小鳥と鯛(タイ)の肉を,薄くむいて袋のようにした鮑(アワビ)に包み込むようにして煮たもの。《野衾》
(2)ムササビの異名。「青鷺の―となりて人を惑はす/浮世草子・三代男」
野袴
のばかま [2] 【野袴】
近世,武士が旅行や火事装束などに用いた袴。すそに黒いビロードや繻子(シユス)の縁を付けたもの。
野装束
のしょうぞく [2] 【野装束】
野袴(ノバカマ)にぶっさき羽織のよそおい。武士が旅行などに用いた。
野襤褸菊
のぼろぎく [3] 【野襤褸菊】
キク科の一,二年草。ヨーロッパ原産。道端や畑に生える。高さ約30センチメートル。葉は羽状に切れ込む。春から秋,枝頂に多数の黄色の頭花をつける。
野見宿禰
のみのすくね 【野見宿禰】
垂仁天皇の頃の廷臣。出雲の人。天皇の命により,当麻蹴速(タイマノケハヤ)と相撲をとって投げ殺し,以後朝廷に仕えた。皇后日葉酢媛命(ヒバスヒメノミコト)が亡くなったとき,殉死にかえて埴輪を埋めることを建言していれられ,土師臣(ハジノオミ)の姓を与えられたという。
野角
のがく [1] 【野角】
「杣角(ソマカク)」に同じ。
野語
やご [1] 【野語】
粗野な言葉。田舎びた言葉。
野豆
のまめ [1] 【野豆】
ツルマメの別名。
野趣
やしゅ [1] 【野趣】
自然のままの,素朴な味わい。また,野性み。「―あふれる料理」
野趣に富んだ
やしゅ【野趣に富んだ】
(full of) rural beauty.〜のある rural;→英和
rustic;→英和
pastoral.→英和
野跡
やせき [0] 【野蹟・野跡】
小野道風の筆跡。
野路
のじ [1] 【野路】
野原の中の道。のみち。
野路の玉川
のじのたまがわ ノヂ―タマガハ 【野路の玉川】
⇒玉川(タマガワ)(3)
野路菊
のじぎく ノヂ― [2] 【野路菊】
キク科の多年草。西日本の海岸付近の崖(ガケ)に自生。高さ約80センチメートル。葉は卵形で三裂または五裂,裏面に綿毛を密生する。秋,径約3センチメートルの白色,まれに黄色の頭状花を多数つける。[季]秋。
野蹟
やせき [0] 【野蹟・野跡】
小野道風の筆跡。
野辺
のべ【野辺】
fields.〜の送りをする bury a person's remains.
野辺
のべ [1] 【野辺】
〔古くは「のへ」〕
(1)野原。「―の草花」「山辺も―も花盛り」「花散(ヂ)らふ秋津の―に/万葉 36」
(2)埋葬場。火葬場。「おもひまふけし死人なれば夜のうちに―へおくり申たき/浮世草子・五人女 4」
(3)「野辺送り」の略。
野辺の煙
のべのけぶり 【野辺の煙】
火葬の煙。「あはれ君いかなる―にてむなしき空の雲となりけむ/新古今(哀傷)」
野辺の送り
のべのおくり 【野辺の送り】
「のべおくり(野辺送)」に同じ。「―の門火たく/浄瑠璃・井筒業平」
野辺地
のへじ ノヘヂ 【野辺地】
青森県東部,下北半島のつけ根にある町。野辺地湾に臨み,古くは南部藩の商港で,松前への連絡港として栄えた。現在は下北半島への玄関口。
野辺山原
のべやまはら 【野辺山原】
長野県南東部,八ヶ岳東麓の原野。小海線野辺山駅は海抜1346メートルで,わが国の鉄道の最高所駅。国立天文台太陽・宇宙電波観測所がある。
野辺送り
のべおくり [3] 【野辺送り】
なきがらを火葬場や埋葬地まで見送ること。葬送。とむらい。野辺の送り。野辺。野送り。
野送り
のおくり [2] 【野送り】
「野辺送(ノベオク)り」に同じ。
野遊
やゆう [0] 【野遊】
野外に出て遊ぶこと。野遊び。
野遊び
のあそび [2] 【野遊び】
(1)花を見たり,草を摘んだりして野外で春の一日を遊び過ごすこと。[季]春。
(2)野で狩猟をすること。
野遊山
のゆさん 【野遊山】
野山に出て遊ぶこと。野遊び。桜狩り・紅葉(モミジ)狩りなど。「今日は天気も長閑(ノドカ)にござるに,―に参らうと存じて/狂言・土筆(虎寛本)」
野道
のみち【野道】
a footpath (across a plain).→英和
野道
のみち [1] 【野道】
野原や田畑の中にある道。野路。
野遠見
のどおみ [2] 【野遠見】
歌舞伎の大道具。遠く野辺を描き,人家や草木をあしらった背景。
→遠見
野選
やせん [1][0] 【野選】
〔「野手選択」の略〕
野球で,打球を捕った野手が,一塁で打者走者をアウトにできるのに,前の走者をアウトにしようとして,両者ともセーフにしてしまうこと。フィルダーズ-チョイス。
野郎
やろう【野郎】
a fellow;→英和
<話> a guy;→英和
[軽蔑的]a rascal;→英和
a swine.→英和
この馬鹿〜! You rascal!
野郎
やろう [2][0] 【野郎】
■一■ (名)
(1)男性をののしっていう語。
⇔女郎(メロウ)
「この―」「馬鹿―」
(2)月代(サカヤキ)を剃(ソ)った若者。「十二,三の―に紙子の広袖/浮世草子・懐硯 1」
(3)「野郎頭」の略。
(4)野郎頭の歌舞伎役者。若衆歌舞伎が禁止されたために,若衆の前髪を剃って野郎頭としたことからの呼び名。
(5)男色を売る者。かげま。「一日は―もよしや/浮世草子・一代男 5」
■二■ (代)
三人称。男性を卑しめて呼ぶ語。やつ。あいつ。「―の言うことはあてにならない」
野郎呼ばわり
やろうよばわり [4] 【野郎呼ばわり】
人をののしって野郎と呼び捨てること。「―される」
野郎帽子
やろうぼうし [4] 【野郎帽子】
野郎歌舞伎の俳優が月代(サカヤキ)を隠すために用いたかぶりもの。紫縮緬(チリメン)などで作った。
野郎歌舞伎
やろうかぶき [4] 【野郎歌舞伎】
初期歌舞伎の一。若衆歌舞伎が,風俗を乱すとして禁止されたあと起こった形態。野郎頭の役者によって演じられたことによる。
野郎茶屋
やろうぢゃや [2][4] 【野郎茶屋】
江戸時代,男娼を抱えた茶屋。野郎屋。陰間茶屋。男色楼。子供茶屋。
野郎買ひ
やろうかい 【野郎買ひ】
野郎遊びをすること。また,その人。「野郎を呼んで―と見せ掛けても色のとれる御顔にてもましまさず/滑稽本・根南志具佐」
野郎遊び
やろうあそび 【野郎遊び】
野郎{(4)}を相手とする遊び。若衆ぐるい。「傾城狂ひ―は,金銀を皆になし/浮世草子・子息気質」
野郎頭
やろうあたま [4] 【野郎頭】
前髪を剃(ソ)り,月代(サカヤキ)をした頭。江戸時代の一般の成年男子の髪形。
野郎頭[図]
野鄙
やひ [1] 【野卑・野鄙】 (名・形動)[文]ナリ
下品で洗練された感じのないこと。田舎びていること。また,そうした人やさま。「―な言葉を吐く」「―な音楽」
野釣
のづり [0] 【野釣(り)】
釣り堀などでなく,沼・川など自然の釣り場での釣り。
野釣り
のづり [0] 【野釣(り)】
釣り堀などでなく,沼・川など自然の釣り場での釣り。
野鉄砲
のでっぽう [2] 【野鉄砲】
(1)目標もなく鉄砲を撃つこと。むやみに鉄砲を撃つこと。「那波屋を見せ掛て,―うちしも,当らねばこそ/浮世草子・諸艶大鑑 5」
(2)口から出まかせの言葉。でまかせ。うそ。
野錫
やしゃく 【野錫】 (代)
一人称。僧侶が自分のことをへりくだっていう語。愚僧。「―は此の尾の上の松の下陰に一夏を送る道心なるが/浄瑠璃・用明天皇」
野鍛冶
のかじ [1] 【野鍛冶】
戸外でする鍛冶。
野間
のま 【野間】
姓氏の一。
野間宏
のまひろし 【野間宏】
(1915-1991) 小説家。神戸生まれ。京大卒。戦中の青春を描く「暗い絵」で戦後派の旗手となる。以後,小説理論や差別などの社会問題を追及。他に「真空地帯」「青年の環」など。
野間清治
のませいじ 【野間清治】
(1878-1938) 出版業者。群馬県生まれ。1909年(明治42)大日本雄弁会,次いで11年に講談社を設立。「講談倶楽部」「少年倶楽部」「婦人倶楽部」「キング」など多くの雑誌・書籍を発行した。
野阜
のづかさ 【野司・野阜】
野原の小高いところ。野中の丘。「―に今は鳴くらむ鶯の声/万葉 3915」
野陣
のじん [1] 【野陣】
野外にかまえた陣営。野営。露営。
野雁
やがん [0] 【野雁】
野生の雁(カリ)。
野離れ
のばなれ 【野離れ】
人家から離れた野原。「その家―こそ幸なれ/浮世草子・武家義理物語 5」
野雷
のづち 【野槌・野雷】
〔「のつち」とも〕
(1)〔野の精霊の意〕
記紀神話で,伊弉諾尊(イザナキノミコト)・伊弉冉尊(イザナミノミコト)の子。草の祖。野椎神(ノツチノカミ)。草野姫(カヤノヒメ)。
(2)蝮(マムシ)・蠍(サソリ)の類。[新撰字鏡]
(3)妖怪の一種。「―と云は,常にもなき獣なり/沙石 5」
(4)「槌(ツチ)の子{(4)}」に同じ。
野非人
のひにん 【野非人】
江戸幕府による非人支配機構に組み込まれず,諸方を流浪した無宿の非人。
野面
のづら [0] 【野面】
(1)野の面(オモテ)。野原。「―を吹く風」
(2)切り出したままで加工していない石の肌。また,挽(ヒ)き切ったままの板の表面。
(3)恥を知らない,あつかましい顔。鉄面皮。「俺が何もしるめえと思つて,―で言はれてみると/人情本・花筐」
野面
のもせ [1] 【野面】
〔「野も狭(セ)」の誤解から生じた語〕
野のおもて。のづら。野外。「まだ露下ぬ―に/滝口入道(樗牛)」「―の虫の霜にかれゆく声を/とはずがたり 4」
野鞍
のぐら [0][1] 【野鞍】
農耕馬に用いる鞍。
野風
のかぜ [1] 【野風】
野原を吹く風。野に吹く風。
野風俗
のふうぞく 【野風俗】
⇒のふず
野風呂
のぶろ [1][0] 【野風呂】
屋外で風呂をたくこと。また,その風呂。野天風呂。露天風呂。
野風炉
のぶろ [1][0] 【野風炉】
茶道で,野点(ノダテ)のとき用いる風炉。
野飼い
のがい [0] 【野飼い】
牛・馬などを野に放して飼うこと。はなしがい。
野馬
のうま [1] 【野馬】
放牧した馬。のま。
野馬
やば [1] 【野馬】
(1)野飼いの馬。のうま。
(2)かげろう。「―吹きて相息ふ/菅家文草」
野馬
のま [1] 【野馬】
野飼いの馬。放牧されている馬。のうま。
野馬追い
のまおい [0] 【野馬追い】
福島県相馬地方の中村神社(相馬市)・太田神社(原町市)・小高神社(小高町)三社合同の祭り行事。祭りは七月二三日から二五日で,その二日目に行われるもの。雲雀(ヒバリ)ヶ原に集合した甲冑(カツチユウ)姿の騎馬武者が,花火とともに打ち上げられた神旗を奪い合う。明治以前は,相馬藩が調練の一環として行なった,放牧馬を囲いに追い込む行事であった。[季]夏。《―の緋の母衣はらみおん大将/富安風生》
野駆け
のがけ [3][0] 【野掛(け)・野駆け】
(1)花見やもみじ狩りなど,山野を歩き回って遊ぶこと。野遊び。野掛け遊び。「晒の手巾(テヌグイ)は女中衆(シ)がかぶつて―に出る/滑稽本・浮世風呂 4」
(2)野山で行う茶の湯。野点(ノダテ)。
野駒
のごま [1] 【野駒】
スズメ目ツグミ科の鳥。全長約16センチメートル。背面は緑褐色,下面は淡色。雄の喉は鮮紅色の斑紋が美しいが,雌や幼鳥にはない。北海道に夏鳥として渡来,繁殖。
野高
のだか 【野高】
江戸中期以降,年貢増収のため,新たに設置された租税の一。小物成(コモノナリ)など雑税の対象にされていた入会地や萱(カヤ)・葦(アシ)などを刈る原野が,田畑と等しく年貢を賦課され,村高の中に繰り込まれたもの。
野鳥
やちょう【野鳥】
a wild bird.‖野鳥観察 bird-watching.
野鳥
やちょう [0] 【野鳥】
野生の鳥。野山にすんでいる鳥。
野鳥
のどり [1] 【野鳥】
野生の鳥。やちょう。
野鳩
のばと [0] 【野鳩】
野生のハト。
野鴨
のがも 【野鴨】
〔原題 (ノルウエー) Vildanden〕
イプセンの戯曲。五幕。1884年作。妻の過去が暴露され,写真師ヤルマル一家の平穏な生活が崩壊してゆく過程を象徴的手法で描く。
野鴨
のがも [0][2] 【野鴨】
野生の鴨。
野鵐
のじこ [2] 【野鵐】
〔「野路子」とも書く〕
スズメ目ホオジロ科の小鳥。全長約14センチメートル。背面は緑褐色,下面は黄色味を帯びる。本州中部で繁殖し,冬期は温暖地に移行する。鳴き声がよいので,古来飼い鳥とされる。
〔歴史的仮名遣いは「のじこ」か「のぢこ」か不明〕
野鶏
やけい [0] 【野鶏】
(1)雉(キジ)の別名。
(2)キジ目キジ科の鳥。東南アジアからインド・セイロン島にかけて四種が分布。その一種セキショクヤケイがニワトリの原種とされる。
野鶏頭
のげいとう [2] 【野鶏頭】
ヒユ科の一年草。暖地の畑や道端に自生。茎は直立し,高さ約70センチメートル。葉は広披針形で軟らかい。夏から秋にかけて,茎頂に穂状花序を立て白色の小花を密生。観賞用に栽培する。ケイトウの原種と考えられている。種子を薬用とする。
野鶲
のびたき [2] 【野鶲】
スズメ目ツグミ科の小鳥。全長約13センチメートル。雄の頭部と背面は黒色,胸部は赤褐色,その他の部分は白色。ユーラシア・アフリカに分布。日本には夏鳥として渡来,本州中部以北の草原で繁殖する。
野鶴
やかく [0] 【野鶴】
野にいる鶴。仕官しないでいる人のたとえ。
野麦峠
のむぎとうげ 【野麦峠】
長野県松本盆地と岐阜県高山地方を結ぶ飛騨街道にある峠。乗鞍岳南麓にあり,街道最大の難所。かつて,諏訪地方の製糸工場で働く飛騨の女工が越えていった峠。海抜1672メートル。
野鼠
のねずみ [2] 【野鼠】
山野に生息し,人家に侵入しないネズミの総称。日本には,山間部に多産するアカネズミ,畑作物に害を与えるハタネズミ,造林地の害獣エゾヤチネズミその他が生息する。
→家鼠(イエネズミ)
野鼠
やそ [1] 【野鼠】
野原にすむねずみ。のねずみ。
野鼠
のねずみ【野鼠】
a field mouse.
量
はか [2] 【捗・果・計・量】
〔「計(ハカリ)」と同源〕
(1)仕事や物事の進み具合。はかどり。「―ゆき」
(2)田植え・稲刈りなどの際の各人の分担区域。「秋の田の我が刈り―の過ぎぬれば/万葉 2133」
(3)目当て。目標。「いづこを―と君がとはまし/後撰(恋二)」
量
りょう【量】
(a) quantity;→英和
an amount.→英和
〜が多い(少ない) be large (small) in quantity.〜を過ごす drink[take (薬)]too much.
量
りょう リヤウ [1] 【量】
(1)はかって得られる物の容積・数量・重さなど。「塩の―を減らす」「酒の―を過ごす」
(2)多いか少ないかという点からおしはかった物事の程度。「―より質」「仕事の―をこなす」
(3)インド哲学・仏教で,認識のこと。
量り
はかり [0][3] 【計り・量り】
〔動詞「はかる」の連用形から〕
(1)物の分量・数量・大きさなどをはかること。また,はかって知った重さ・大きさなど。「―が甘い」
(2)考え。工夫(クフウ)。計画。「物恐(オ)ぢせず―有りける者の/今昔 28」
→はかりごと
(3)見当。目当て。手がかり。「逢ふ―なき嘆かしさに/狭衣 3」
(4)限り。際限。「声を―にぞおめき叫び給ひける/平家 7」
(5)重さをはかる単位。
(ア)黄金や銭をはかる単位。「黄金万―ありとも飢(イイウエ)を療(イヤ)すべからず/日本書紀(宣化訓)」
(イ)銀・銅・穀物などをはかる単位。「鉄一万―・箭竹(ヤノシノ)二千連を請す/日本書紀(天武下訓)」「黄蘗大五―/延喜式(図書寮)」
(ウ)糸をはかる単位。「夏引の白糸七―あり/催馬楽」
量りが良い
はかり【量りが良い(悪い)】
give good (short) weight[measure].量り売りする sell <wine> by measure.
量り切り
はかりきり [0] 【量り切り】
枡(マス)などではかった分量だけであること。おまけなどしないこと。
量り売り
はかりうり [0][3] 【量り売り】 (名)スル
客の求める量をそのつどはかって売ること。
量り込む
はかりこ・む [4] 【量り込む】 (動マ五[四])
秤(ハカリ)の量目より多く盛って容器の中へ入れる。
量る
はか・る [2] 【計る・測る・量る】 (動ラ五[四])
〔名詞「はか」の動詞化〕
(1)物差し・枡(マス)・秤(ハカリ)などを用いて,物の長さ・量・重さなどを調べる。測定する。計測する。「物差しで寸法を―・る」「枡でお米を―・る」「ストップウオッチでタイムを―・る」
〔長さ・面積などをかぞえる場合「測る」,重さ・容積などをかぞえる場合「量る」,時間などをかぞえる場合「計る」とも書く〕
(2)心の中で推定する。想像する。おしはかる。「相手の気持ちを―・りかねている」「ころあいを―・る」
(3)(「図る」とも書く)予測する。「あに―・らんや(=ドウシテコノヨウナコトヲ予想シヨウカ?)」「―・らざるに病をうけて/徒然 49」
→図らず
→図らずも
[可能] はかれる
量刑
りょうけい【量刑】
assessment of a case.→英和
量刑
りょうけい リヤウ― [0] 【量刑】 (名)スル
裁判所が,処断刑の範囲内で,刑罰の程度を決めること。
量化子
りょうかし リヤウクワ― [3] 【量化子】
⇒量記号(リヨウキゴウ)
量器
りょうき リヤウ― [1] 【量器】
容量をはかる器具。
量地
りょうち リヤウ― [1][0] 【量地】
土地を測量すること。測地。
量子
りょうし【量子】
《理》quantum.→英和
‖量子物理学 quantum physics.量子力学 quantum mechanics.量子論 the quantum theory.
量子
りょうし リヤウ― [1] 【量子】
連続的でなく,ある単位量の整数倍に限られる値(とびとびの値)で表される,物理量の最小単位。1900年にプランクがエネルギー量子の考え(量子仮説)を提唱し,量子論の端緒になった。次いでアインシュタインが光量子(フォトン)を,ボーアが角運動量の量子を示した。
量子エレクトロニクス
りょうしエレクトロニクス リヤウ― [9] 【量子―】
量子力学によって解明された現象を直接利用した電子工学。またはその応用。誘導放射による電磁波の増幅・発振・制御など,広い範囲にわたる。
→メーザー
→レーザー
量子仮説
りょうしかせつ リヤウ― [4] 【量子仮説】
マックス=プランクが1900年に導いた考え方。放射を放出・吸収する振動子のもつエネルギーは,ある単位量(振動子の振動数νとプランク定数 � との積)の整数倍に等しいというもの。量子力学誕生の端緒となった。
量子力学
りょうしりきがく リヤウ― [5][4] 【量子力学】
素粒子・原子・分子などの微視的な系に適用される力学。シュレーディンガー方程式にしたがう状態を導入,観測によって得られる測定値との間に確率的な解釈を行うことで,粒子がもつ波動と粒子の二重性,測定における不確定関係などを矛盾なく説明する。量子力学は粒子および粒子集団を扱う現代物理学の基礎理論として,一方では原子核論・物性論へ,また一方で素粒子論・場の理論へと進展した。
量子化
りょうしか リヤウ―クワ [0] 【量子化】
(1)物理量にある種の量子条件を課すことによって古典論から量子論へ移行する手続き。物理量が不連続な特定の値しかとり得ないようにする。量子力学では,物理量に交換関係を導入して量子力学的演算子に置き変える手続きをいう。電子などの粒子に関する物理量を量子化すれば,粒子は波動性を示し,一方電磁場など力の場を量子化すると,光子など,その場の量子が現れる。
(2)情報理論などで,連続的な量を,ある単位量を定めたりすることによって,とびとびの近似的な数値で表すこと。
量子化学
りょうしかがく リヤウ―クワ― [4] 【量子化学】
量子力学の原理・手法に基づいて,物質の構造,化学的性質,反応機構などを研究する物理化学の一分野。1920年代末以来発展し,化学結合の理論,分子構造の解明,物質の分光学的性質の解釈,化学反応の理論などに成果を挙げている。フロンティア電子理論はその例。
量子数
りょうしすう リヤウ― [3] 【量子数】
分子・原子・原子核・素粒子などの量子力学的な系の状態を特徴づける一個または一組みの,整数あるいは半整数(12 ノ奇数倍ノ数)。タトエバ原子ノ定常状態ハ,オオヨソノエネルギーヲ決メル主量子数,角運動量ノ大キサヲ決メル方位量子数,オヨビ磁気量子数・スピン量子数ニヨッテ決マル。時空ニオケル運動状態ニハヨラナイ電荷・ストレンジネスナドノ粒子固有ノ量子数ハ,内部量子数トモ呼バレル。
量子物理学
りょうしぶつりがく リヤウ― [6] 【量子物理学】
量子力学を基礎とする物理学の総称。素粒子などの微視的な系の研究のほか,固体の物性研究など,現代物理学の多くの分野を含む。
⇔古典物理学
量子統計力学
りょうしとうけいりきがく リヤウ― [9][8] 【量子統計力学】
量子力学に従う多数の同種粒子から成る集団を扱う統計力学。粒子の集団の状態は波動関数で記述され,同種粒子の交換に対して反対称的なフェルミ統計と,対称的なボース統計に大別される。
量子色力学
りょうしいろりきがく リヤウ― [7][6] 【量子色力学】
素粒子の強い相互作用をクォークの「色」と呼ばれる量子状態の間に働く力として扱う理論。「色」の場の量子グルーオンによって媒介される力は,クォークが遠距離にあるときは強く,接近するときは弱いという特徴的な性質をもち,クォークが単独に出現することを妨げる。
→クォーク
量子論
りょうしろん リヤウ― [3] 【量子論】
量子力学,およびそれを基礎として展開される理論の総称。物理学だけでなく,化学・工学・生物学などの分野においても用いられる。
量子電磁力学
りょうしでんじりきがく リヤウ― [8][7] 【量子電磁力学】
荷電粒子と電磁場から成る系を,相対論的な場の量子論として扱う理論。その本質は繰り込み理論に負っており,電子やミュー(μ)粒子などの電磁的性質に関する実験結果を非常に高い精度で再現する。量子電気力学。
→繰り込み理論
→場の理論
量定
りょうてい リヤウ― [0] 【量定】 (名)スル
はかって定めること。「刑の―」
量感
りょうかん リヤウ― [0] 【量感】
分量や重量の多そうな感じ。量的に充実した感じ。特に,絵画・彫刻などに表現される物の容積や重量の感じをいう。ボリューム。「―に富む」
量感のある
りょうかん【量感のある】
massive.→英和
量水
りょうすい リヤウ― [0] 【量水】
水位・水量などをはかること。
量水器
りょうすいき リヤウ― [3] 【量水器】
管路を流れる水の総量を測定する計器。プロペラや回転子の回転数によって測定する直接式と,管路に絞りを置いて,その前後の圧力差から求める間接式とがある。水量計。量水計。
量水標
りょうすいひょう リヤウ―ヘウ [0] 【量水標】
川や貯水池の水位を測定するために設ける目盛りのついた標識。
量水計
りょうすいけい リヤウ― [0] 【量水計】
⇒量水器(リヨウスイキ)
量産
りょうさん【量産】
mass production.〜する mass-produce.
量産
りょうさん リヤウ― [0] 【量産】 (名)スル
製品のコストを下げるために,同じ規格の商品を多量に作ること。大量生産。マス-プロダクション。「―して価格を下げる」「―品」
量的
りょうてき リヤウ― [0] 【量的】 (形動)
数量にかかわるさま。数的。
⇔質的
「―には十分だが,質的に劣る」
量目
りょうめ リヤウ― [0][3] 【量目】
量った品物の目方。はかりめ。りょうもく。「―が不足だ」
量目をごまかす
りょうめ【量目をごまかす(さない)】
give short (full) weight.
量記号
りょうきごう リヤウキガウ [3] 【量記号】
〔quantifier〕
述語論理において,変項によって表される対象の数量を表現する論理記号。「すべての」を表す普遍量記号と,「いくつかの」または「存在する」を表す存在量記号とがある。量化子。
量販
りょうはん リヤウ― [0] 【量販】 (名)スル
一種類の商品を安く大量に販売すること。マス-セール。
量販店
りょうはんてん リヤウ― [3] 【量販店】
大手スーパーマーケットや大型店舗の専門店など,大量に商品を販売する小売店。
量]る
はかる【計[測・量]る】
measure;→英和
weigh (目方を);→英和
take one's temperature (体温を).
釐付
りんづけ 【厘付・釐付】
江戸時代,石高に対して一定の租率を乗じて税額を算出すること。
釐取
りんどり [0] 【厘取・釐取】
⇒厘付取(リンヅケドリ)
釐揉
りんだめ [0] 【厘揉・釐揉】
⇒釐等具(レイテング)
釐正
りせい [0] 【釐正】 (名)スル
改め正すこと。改正。「聊(イササカ)藩政を―すと雖も未だ其治績を奏せず/新聞雑誌 16」
釐秤
りんばかり [3] 【厘秤・釐秤】
秤座(ハカリザ)で作られた棒秤のうち,厘単位まで計れる小形のものの俗称。りんだめし。りんだめ。
釐等具
れいてんぐ [3] 【釐等具】
〔「れい」「てん」は「釐」「等」の唐音〕
釐(リン)(=0.0375グラム)・毛(モウ)(=0.00375グラム)などごくわずかな量まで量れる精密な竿秤(サオバカリ)。明治初年まで金銀などを量るのに広く用いられていた。銀秤。れいてん。れてぐ。りんばかり。りんだめ。
釐等具
れてぐ 【釐等具】
⇒れいてんぐ(釐等具)
釐金
りきん [0] 【釐金】
中国,清末から行われた貨物通過税。1853年に太平天国鎮圧の軍費にあてるため制定。商品価格の一〇〇分の一(一釐)を課税した。のち各省で恒常化。1931年撤廃。釐金税。
釐革
りかく [0] 【釐革】 (名)スル
改めること。改革。
金
こん [1] 【金】
五行(ゴギヨウ)の第四。
金
きん【金】
gold;→英和
money (金銭).→英和
〜の gold;→英和
golden (金のような・金色の).→英和
‖18金の指輪 a 18-carat gold ring.
金
こがね [0] 【黄金・金】
〔「くがね(金)」の転〕
(1)おうごん。きん。
(2)大判・小判などの金貨をいう。
(3)「黄金色」の略。
金
かね [0] 【金】
(1)金属。金・銀・銅・鉄など。「―の箸」
(2)金銭。おかね。「―をためる」「―を貸す」
〔近世,上方では主に銀貨が用いられたことから「銀」の字も用いられた〕
金
きん 【金】
中国,女真族完顔(ワンヤン)部の酋長阿骨打(アクダ)が建てた国(1115-1234)。遼(リヨウ)・北宋を滅ぼし中国東北部・内モンゴル・華北を領有した。都は初め会寧府,のち燕京,汴京(ベンケイ)。モンゴルと南宋の攻撃により滅亡。
金
きん [1] 【金】
(1)〔gold; (ラテン) Aurum〕
銅族に属する遷移元素の一。元素記号 Au 原子番号七九。原子量一九七・〇。単体として石英脈中に産する。光沢ある黄色の金属。金属中最も延性・展性が大きく,厚さ0.1マイクロメートルの箔(ハク)とすることができる。化学的にきわめて安定で,空気中で酸化せず,酸におかされないが,王水には溶ける。古来,随一の貴金属とされ,貨幣・装飾品として用いられる。こがね。
(2)
(ア)金銭。貨幣。「―一封」
(イ)江戸時代に用いられた大判・小判など金貨の総称。普通一両をさす。
(3)金額を書くときに上に冠する語。「―一万円也」
(4)金の純度を示す単位。二四金を純金とする。
(5)金の色。金色(キンイロ)。こがね色。「―ボタン」
(6)将棋の駒の一。「金将」の略。
(7)五行(ゴギヨウ)の第四。季節では秋,方位では西,色では白,十干では庚(カノエ)・辛(カノト),五星では金星に当てる。
(8)七曜の一。「金曜」の略。
(9)睾丸(コウガン)。きんたま。
金
かね【金】
(1)[金属](a) metal.→英和
(2)[金銭]money;→英和
cash;→英和
a coin (硬貨).→英和
〜の[金属]metal(lic);[金銭]pecuniary;→英和
monetary.→英和
〜がある(ない) be rich (poor).〜がかかる be expensive.〜になる profitable <job> .→英和
〜ずくで by force of money.
金の卵
きんのたまご [1] 【金の卵】
(1)手に入れることの難しい,将来性のある若い人材。
(2)企業にとって将来が期待される商品や企画。
金の御岳
かねのみたけ 【金の御岳】
金峰山(キンプセン)の別名。
金の漆
きんのうるし 【金の漆】
「金漆(キンシツ)」に同じ。
金の蔓
かねのつる [5] 【金の蔓】
(1)金銭を出してもらえる当て。かねづる。
(2)鉱脈。つる。
金ぴか
きんぴか [0] 【金ぴか】 (名・形動)
(1)金色にぴかぴか光り輝くさま。また,そのようなもの。「―の勲章」「―に磨き上げる」
(2)きらびやかに飾り立てるさま。「―に着飾る」
金ぴかの
きんぴか【金ぴかの】
glittering;→英和
gaudy.→英和
金ぴか物
きんぴかもの [0] 【金ぴか物】
大時代(オオジダイ)な歌舞伎狂言をいう語。登場人物が錦襴(キンラン)などの光る衣装を着て登場し,また道具立ても金色のものを使うことからいう。
金ザラサ
きんザラサ [3][4] 【金―】
金泥(キンデイ)で模様をつけた更紗(サラサ)。
金ペン
きんペン [0] 【金―】
金と銅の合金で作られたペン先。普通は一四金で,主に万年筆用。
金ペン
きんペン【金ペン】
a gold pen[nib].
金ボタン
きんボタン [3] 【金―】
(1)金色の金属製のボタン。「―の学生服」
(2)学生服。また俗に,男子学生。
金ボタン
きんボタン【金ボタン】
a brass button.
金メダル
きんメダル [3] 【金―】
金製または金めっき製のメダル。競技会で優勝者に贈る。ゴールド-メダル。
金メダル
きんメダル【金メダル】
a gold medal.
金モール
きんモール【金モール】
gold braid[lace].
金モール
きんモール [3] 【金―】
(1)芯糸に金糸をからませたモール糸。軍服などの装飾や手芸などに用いる。
(2)金糸を織り込んだモール織り。江戸初期に輸入され,のちには日本でも織られ,女帯地として広く用いられた。
金ヶ崎
かねがさき 【金ヶ崎】
(1)福井県敦賀市の北東にある小さな岬。また,その付近の地名。
(2)岩手県南西部,胆沢(イサワ)郡の町。穀倉地帯で,六原に営農大学校がある。北部は北上工業地帯の一部。
金ヶ江三兵衛
かねがえさんべえ 【金ヶ江三兵衛】
⇒李参平(リサンペイ)
金一封
きんいっぷう [1] 【金一封】
賞金・寄付金・礼金などで,金額を明示せずに贈るときの言い方。「功労者には―が出る」
金一封
きんいっぷう【金一封】
a gift of money.
金不胎化政策
きんふたいかせいさく キンフタイクワ― [1][5] 【金不胎化政策】
海外から流入した金により国内通貨が増大するのを防止するための政策。
金中蒔地
きんちゅうまきじ [5] 【金中蒔地】
蒔絵などで,装飾として地に金粉を薄くまいたもの。
金串
かなぐし [0] 【金串】
金属製の串。魚や肉を焼く時に使う。
金串
かなぐし【金串】
an iron skewer[spit].
金丸座
かなまるざ 【金丸座】
香川県琴平町にある江戸時代の芝居小屋。
金丹
きんたん [1][0] 【金丹】
昔,仙人・道士などが金石を砕き,練って作ったという不老不死の霊薬。転じて,妙薬の意。
金主
きんしゅ [0] 【金主】
(1)興行や事業などに資金を出す人。金方(キンカタ)。銀主。
(2)近世,大名に金を貸した者。
金主
きんしゅ【金主】
a financier;→英和
a financial supporter.
金九
きんきゅう 【金九】
(1876-1949) 朝鮮の政治家。東学党の乱に参加。三・一運動後,上海に亡命,韓国臨時政府の要職に就き,解放後,韓国独立党委員長になったが,のち李承晩と対立,暗殺された。キム=グ。
金亀子
こがねむし [3] 【黄金虫・金亀子】
(1)コガネムシ科の昆虫の総称。種類は非常に多く,世界で約一万七〇〇〇種,日本で約三〇〇種が知られる。ダイコクコガネ・マグソコガネなどの食糞類とカブトムシ・コフキコガネ・ハナムグリなどの食葉類に大別される。
(2){(1)}の一種。体は卵形で厚みがあり,体長約17〜23ミリメートル。背面は金属光沢のある緑色,腹面は黒色で銅紫色光沢がある。成虫は夏に出現し,広葉樹の葉を食害する。日本全土・朝鮮・台湾・中国に分布。[季]夏。《―擲つ闇の深さかな/虚子》
金井
かない カナヰ 【金井】
姓氏の一。
金井三笑
かないさんしょう カナヰサンセウ 【金井三笑】
(1731-1797) 江戸中期の歌舞伎作者。江戸の人。通称,半九郎。別号,与鳳亭。世話物にすぐれ,その作風は筋立てを重視し,「三笑風」と呼ばれる。壕越二三治(ホリコシニソウジ)とともに,江戸の二大名作者と称された。作「江戸紫根元曾我」「色上戸三組曾我」など。
金交ぜ
かなまぜ 【金交ぜ・鉄交ぜ】
本小札(ホンコザネ)の鎧(ヨロイ)で,革小札に鉄小札を交えて綴ったもの。鉄と革を交互に入れたものを一枚交ぜ,革二枚に鉄一枚を二枚交ぜと呼ぶ。
金人
きんじん [0] 【金人】
(1)金(キン)で鋳造した人の像。
(2)〔金色をしているところから〕
仏身または仏像をいう。金神。
金仏
かなぶつ [0] 【金仏】
(1)金属製の仏像。かなぼとけ。
(2)感情の動きの少ない人。心の冷たい人。
金仏
かなぼとけ [3] 【金仏】
金属製の仏像。かなぶつ。
金付け石
かねつけいし [4] 【金付け石】
⇒試金石(シキンセキ)(1)
金仙
きんせん [0] 【金仙】
〔仏〕 仏陀の別称。ほとけ。
金仙
こんせん [0] 【金仙】
〔仏〕
(1)仏のこと。
(2)釈迦の尊称。
金伽羅童子
こんがらどうじ 【矜羯羅童子・金伽羅童子】
〔仏〕
〔梵 Kiṃkara〕
制吒迦(セイタカ)童子とともに不動明王の脇侍。不動八大童子の第七。像は独鈷(トツコ)を人差し指と親指で支えて合掌する。矜羯羅。
矜羯羅童子[図]
金位
きんい [1] 【金位】
(1)金製品に含まれている金の純度。純金二四カラット(二四金)に対して,二〇金,一八金,一四金などと表す。
(2)江戸時代,金座で地金または金貨の品質を調べて作った順位。
金余り
かねあまり [0][3] 【金余り】
使い道がなく金がだぶつくこと。
⇔金づまり
「―現象」
金作り
きんづくり [3] 【金作り】
金または金色の金属で飾り作ったもの。こがねづくり。
金偏
かねへん [0] 【金偏】
漢字の偏の一。「針」「鉄」などの「金」の部分。金属などに関する文字を作る。
金偏景気
かねへんけいき [5] 【金偏景気】
金偏の字のつく,鉄鋼・鉱山・金属などの産業が好景気なこと。朝鮮戦争に伴う特需景気の際の流行語。
金側
きんがわ [0] 【金側】
外側を金で作ったもの。「―の時計」
金儲け
かねもうけ【金儲け】
moneymaking.→英和
〜をする make money[a fortune].
金儲け
かねもうけ [3] 【金儲け】 (名)スル
金銭をもうけること。
金元
かねもと [0] 【金元・銀元】
資金を出す人。金親(カネオヤ)。金主(キンシユ)。
金光
きんこう [0] 【金光】
金色の光。黄金の光。「朝日の―に浴するもめでたく/希臘思潮を論ず(敏)」
金光教
こんこうきょう コンクワウケウ 【金光教】
神道十三派の一。1859年,岡山県の農民川手文治郎が開教。祟り神であった金神を,民衆を救済する総氏神とみなして,主神,天地金乃神(テンチカネノカミ)としてまつる。明治10年代に全国的に教勢を拡大し,1900年(明治33)に一派として独立。本部は岡山県浅口郡金光町。
金光明四天王護国之寺
こんこうみょうしてんのうごこくのてら コンクワウミヤウシテンワウゴコク― 【金光明四天王護国之寺】
国分寺の正称。
金光明最勝王経
こんこうみょうさいしょうおうきょう コンクワウミヤウサイシヨウワウキヤウ 【金光明最勝王経】
中国,唐の義浄訳の「金光明経」の名称。
金光明最勝王経音義
こんこうみょうさいしょうおうきょうおんぎ コンクワウミヤウサイシヨウワウキヤウ― 【金光明最勝王経音義】
仏典の注釈書。著者不詳。1079年識語がある。「金光明最勝王経」の漢字四三六字を標出し,それに字音注,意義注,万葉仮名による和訓を付す。和訓につけられた声点は平安時代のアクセントを反映する。巻頭には現存最古の「いろは歌」がある。
金光明経
こんこうみょうきょう コンクワウミヤウキヤウ 【金光明経】
大乗経典の一。漢訳には,唐の義浄訳(金光明最勝王経,一〇巻),北涼の曇無讖(ドンムシン)訳(四巻),隋の宝貴らの訳(合部金光明経,八巻)がある。国家護持の経典として尊重された。最勝会はこの経典による法会。
金光花
きんこうか [3] キンクワウクワ 【金光花】 ・ ―クワ 【金紅花】
ユリ科の多年草。本州中部以北の亜高山の湿原に生える。葉は剣形で根生。夏,黄色の小花を総状につける。
金入れ
かねいれ [3][4] 【金入れ】
金銭を入れるいれもの。財布(サイフ)。
金公事
かねくじ 【金公事】
江戸時代,利息付きまたは,無担保の金銭の債権に関する訴訟。売掛金・手付金・立替金・先納金など。
⇔本公事
金具
かなぐ【金具(を打つ)】
(nail) metal fittings <on> .
金具
かなぐ [0] 【金具】
器具・器物などの金属製の部品や部分。
金具廻り
かなぐまわり [4] 【金具廻り】
甲冑の部分名。防御の中心となる小札(コザネ)が革を主材としているのに対し,胸板・脇板・壺板・冠板(カンムリイタ)など鉄板で作る部分の総称。金物。
金円
きんえん [0] 【金円】
お金。金銭。金子。
金再禁
きんさいきん [1] 【金再禁】
金解禁ののち,再び金輸出を禁止すること。
→金解禁
金冠
きんかん [0] 【金冠】
(1)黄金で作った冠。または黄金で飾った冠。
(2)虫歯などの治療で,歯全体にかぶせる金で作ったおおい。
金冠
きんかん【金冠】
a gold crown[casing](歯の).〜をかぶせる crown <a tooth> with gold.
金冠塚
きんかんづか キンクワン― 【金冠塚】
韓国,慶尚北道慶州市にある新羅(シラギ)時代の墳墓。積み石塚で,木棺から黄金製の冠など,豪華な装身具が発見された。
金冬瓜
きんとうが [3] 【金冬瓜】
カボチャの一品種。果実は長楕円形で非常に大きく,黄赤色に熟す。果皮は平滑で美しい。食用にもするが,飾り物とすることが多い。
金刀比羅宮
ことひらぐう 【金刀比羅宮】
香川県琴平町の琴平山にある神社。大物主神(オオモノヌシノカミ)・崇徳天皇をまつる。航海や漁業の守護神として崇敬され,各地に多くの分社がある。また,雷神・水神・農耕神・留守神としても信仰された。祈願のための流し樽の風習が残る。金毘羅(コンピラ)様。金毘羅宮。旧称,金毘羅大権現。
金刀点
きんとうてん キンタウ― [3] 【金刀点】
書道で,「大」の字の右下へ引く最後の画。形が刀身に似ることからいう。「大の字の―,明の字の日片/浄瑠璃・国性爺合戦」
金切り
きんきり [4] 【金切り】
〔「金玉(キンタマ)切り」の意〕
去勢の俗語。「―馬」「―牛」
金切り声
かなきりごえ [5] 【金切り声】
金属を切る音のような,細くかん高い声。多く女性の声についていう。「―を上げる」
金切り声
かなきりごえ【金切り声】
<in> a shrill voice.〜を出す (give a) shriek;→英和
scream.→英和
金切る
かなぎ・る 【金切る】 (動ラ四)
金切り声を出す。「―・つた声で,はなたれ娘が三弦(セン)をぞ弾居たる/滑稽本・根南志具佐」
金利
きんり [0][1] 【金利】
預金・貸金の利子あるいは利率。利息。貸借期間の長短によって異なった金利が成立し,それらの金利の間に一定の関係がある。一般に長期金利は短期金利よりも危険プレミアム分だけ高いなど。「―を引き上げる」「低―」「―負担」
金利
きんり【金利】
<raise,lower> the rate of interest;money rates.〜が高い(安い) Money is dear (cheap).
金利スワップ
きんりスワップ [5] 【金利―】
〔interest rate swap〕
変動金利の債務を有する債務者と固定金利の債務を有する債務者との間で,それぞれの利払債務を交換する契約。
→スワップ取引
金利体系
きんりたいけい [4] 【金利体系】
⇒金利構造(キンリコウゾウ)
金利政策
きんりせいさく [4] 【金利政策】
中央銀行が公定歩合の上げ下げにより信用創造に働きかけて間接的に通貨供給量を調節し,経済の安定を図る金融政策の一。
→高金利政策
→低金利政策
金利構造
きんりこうぞう [4] 【金利構造】
各種の金融市場で,短期・長期・預金・貸出などの資金の違いに応じて成立している種々の異なった金利の間の相互関係。各市場の需給の実勢を反映して有機的関連をもつ。金利の市場構造。金利体系。
金利生活者
きんりせいかつしゃ [7][6] 【金利生活者】
株式の配当金,債券・銀行預金の利息などで生活している人。
金利裁定
きんりさいてい [4] 【金利裁定】
金融市場間の金利差を利用し利益を得る行為,あるいはそれによって金利差が解消すること。また,国際間の金利差があるとき,それを利用して利鞘を稼ぐ資金移動についてもいう。
金利選好
きんりせんこう [4] 【金利選好】
少しでも利回りの高い金融商品に変更しようとする投資傾向。
金券
きんけん [0] 【金券】
(1)特定の範囲内で表示金額相当の価値を認められる券。紙幣・郵便切手・収入印紙などの証券は法律により認められる。
(2)金本位制の国で,金貨に換えられる紙幣。
(3)古代中国で,天子が功臣に与えた黄金製の札。
金券ショップ
きんけんショップ [5] 【金券―】
ビール券・新幹線切符・航空券・高速道路回数券などのチケット類を安売りする店。
金剋木
きんこくもく 【金剋木】
五行説で,金性のものが木性のものに勝つこと。
金剛
こんごう [1] 【金剛】
〔梵 vajra(「伐闍羅(バサラ)」「伐折羅」「跋日羅」などと音訳)金属中最も剛(カタ)いもの,の意〕
(1)〔仏〕
(ア)金属中最も硬いもの。
(イ)金剛石(コンゴウセキ)。
(ウ)きわめて堅固でこわれないもののたとえ。
(エ)「金剛杵(コンゴウシヨ)」の略。「手に―を取り/今昔 14」
(2)「金剛力士」の略。「門に―の形像を立置/万民徳用」
(3)「金剛草履」の略。「生絹(スズシ)の直垂に緋縅(ヒオドシ)の腹巻著て,―履いて/義経記 2」
(4)〔金剛草履の替えを持って供をしたので〕
近世,役者や野郎{(5)}の草履取り。「兎角酒にして―の角内,九兵衛を呼出し/浮世草子・一代男 2」
金剛
こんごう コンガウ 【金剛】
(1)「金剛流」の略。
(2)「金剛座」の略。
金剛不壊
こんごうふえ [5] 【金剛不壊】
きわめて堅固で,決してこわれないこと。「―の信仰心」
金剛乗
こんごうじょう [0] 【金剛乗】
〔仏〕
〔梵 vajira-yāna〕
その教えが堅固で迷いを破するものとして,真言密教徒が自らの密教をいう称。金剛一乗教。金剛乗教。
金剛乗教
こんごうじょうきょう [5] 【金剛乗教】
⇒金剛乗(コンゴウジヨウ)
金剛仏子
こんごうぶっし [5] 【金剛仏子】
密教で,灌頂・受戒を遂げ,金剛号を受けた僧侶の称。金剛子。
金剛光沢
こんごうこうたく [5] 【金剛光沢】
屈折率の高い比較的透明な鉱石の新鮮な面が示す光沢。ダイヤモンド(金剛石)がその例。
金剛力
こんごうりき [3] 【金剛力】
金剛力士のように強い力。非常に強い力。「―を振るう」
金剛力
こんごうりき【金剛力】
Herculean strength.
金剛力士
こんごうりきし [5] 【金剛力士】
金剛杵(シヨ)をとって仏法を守護する天神。忿怒(フンヌ)の相をなす。金剛神。執金剛神。金剛密迹。仁王。密迹金剛。密迹力士。金剛手。
金剛右京
こんごううきょう コンガウウキヤウ 【金剛右京】
(1872-1936) 能楽師。シテ方金剛流二三世宗家。名は氏慧(ウジヤス)。幼名,鈴之助。東京生まれ。坂戸金剛家最後の人。芸風は変幻の妙を極め名手といわれた。
金剛垣
こんごうがき [3] 【金剛垣】
⇒金剛柵(コンゴウサク)
金剛場陀羅尼経
こんごうじょうだらにきょう 【金剛場陀羅尼経】
密教経典。隋の闍那崛多訳。一巻。日本の写経中で最古のもの。686年5月,僧宝林によって書写。書風に唐の欧陽詢の影響が見られる。国宝。
金剛夜叉明王
こんごうやしゃみょうおう 【金剛夜叉明王】
〔仏〕
〔梵Vajra-yakṣa〕
五大明王の一。北方に配され,三面六手または一面四手の忿怒(フンヌ)の相で表される。これを本尊として,調伏・息災を祈る修法(金剛夜叉法)がある。金剛夜叉。
金剛夜叉明王[図]
金剛子
こんごうし [3] 【金剛子】
(1)コンゴウジュの実。球形で黒く,きわめて堅い。数珠の玉にする。「―の数珠の玉の装束したる/源氏(若紫)」
(2)「金剛仏子」に同じ。
金剛寺
こんごうじ コンガウ― 【金剛寺】
大阪府河内長野市天野町にある真言宗の寺。山号は天野山。天平年間(729-749)聖武天皇の勅願により行基が開創したと伝える。八条女院の帰依以来女人高野と呼ばれ,南北朝時代には後村上天皇の行在所(アンザイシヨ)が置かれた。国宝の「延喜式」「延喜式神名帳」を所蔵。
金剛山
こんごうざん コンガウ― 【金剛山】
(1)奈良県西端,大阪府に接する金剛山地の主峰。海抜1125メートル。千早城跡など付近には南北朝の史跡が多い。
(2)朝鮮民主主義人民共和国の南東部,太白山脈の北部にある山。海抜1638メートル。花崗岩の浸食地形として名高く,鋭峰が林立し,一万二千峰と称される一大山系をなす。朝鮮仏教の霊地で,神渓寺・長安寺などの巨刹がある。クムガン-サン。
金剛峰寺
こんごうぶじ コンガウブ― 【金剛峰寺】
和歌山県高野山にある高野山真言宗の総本山。山号,高野山。空海が唐から帰朝後816年に建立し,開祖となる。歴朝の帰依を受けて盛んとなり,古義真言宗の中心となる。「涅槃図」のほか仏像彫刻など多数を有す。古来,女人禁制として知られた。
金剛巌
こんごういわお コンガウイハホ 【金剛巌】
(1886-1951) 能楽師。シテ方金剛流。本名,岩雄。京都生まれ。二三世金剛右京没後,断絶した宗家を継承。能面や装束に造詣が深く,「能と能面」などの著がある。
金剛座
こんごうざ [3] 【金剛座】
〔仏〕 釈迦が悟りを開いた時に座った座所。金剛でできた宝座という。
金剛座
こんごうざ コンガウ― 【金剛座】
大和猿楽四座の一。もと坂戸(サカト)座。シテ方金剛流を中心とした演能組織。
金剛心
こんごうしん [3] 【金剛心】
〔仏〕 非常に堅固な信心。
金剛手
こんごうしゅ [3] 【金剛手】
(1)「金剛薩埵(サツタ)」に同じ。
(2)「金剛力士」に同じ。
金剛智
こんごうち [3] 【金剛智】
(1)〔仏〕 金剛のように堅くて鋭い智慧。仏の智慧をいう。
(2)人名(別項参照)。
金剛智
こんごうち コンガウチ 【金剛智】
〔梵 Vajrabodhi〕
(671?-741) 密教の付法八祖の第五。中国密教の始祖。南インド出身という。720年入唐。金剛頂経系統の経典を翻訳,善無畏とともに密教をひろめた。
金剛杖
こんごうづえ [5] 【金剛杖】
〔「こんごうじょう」とも〕
修験者(シユゲンジヤ)・巡礼者などがもつ,四角または八角の白木の杖。長さは等身大。
金剛杵
こんごうしょ [3] 【金剛杵】
古代インドの武器。のち密教で,煩悩を打ち砕く仏の智慧を象徴する法具。細長く手に握れるくらいの大きさで,両端のとがった独鈷(トツコ),両端が三つに分かれている三鈷,五つに分かれている五鈷などがある。
金剛杵[図]
金剛柵
こんごうさく [3] 【金剛柵】
日本および中国において,仁王門の柱間の腰部につける格子状の柵。縦の組子が金剛杵(シヨ)に似る。金剛垣。
金剛柵[図]
金剛桜
こんごうざくら [5] 【金剛桜】
ウワミズザクラの別名。
金剛樹
こんごうじゅ [3] 【金剛樹】
ホルトノキ科の高木。インド・マレー地方原産。果実は球形の核果。種子を数珠玉・装飾品とする。
金剛橛
こんごうけつ [3] 【金剛橛】
〔仏〕 護摩壇の四隅に立てる,先端を独鈷(トツコ)の形に作った柱。
金剛流
こんごうりゅう コンガウリウ 【金剛流】
能のシテ方五流の一。孫太郎氏勝を流祖とする。金剛氏正(1507-1576)が中興。
金剛生駒国定公園
こんごういこまこくていこうえん コンガウイコマコクテイコウヱン 【金剛生駒国定公園】
大阪府と奈良県の境界地帯,金剛・生駒両山地と和泉山脈東部を占める公園。史跡・景観に富む。
金剛界
こんごうかい [3] 【金剛界】
密教で説く両部の一。大日如来を智慧(チエ)の面から表した部門。如来の智徳はなによりもかたく,すべての煩悩を打ち砕くことからその名があるという。
⇔胎蔵界(タイゾウカイ)
金剛界曼荼羅
こんごうかいまんだら [7] 【金剛界曼荼羅】
〔仏〕 金剛界を図示したもの。「金剛頂経」の説に基づく。その内容を九つの部分に分けるところから九会(クエ)曼荼羅ともいう。西(サイ)曼荼羅。
⇔胎蔵界曼荼羅
→九会(クエ)
金剛界法
こんごうかいほう [5] 【金剛界法】
密教で,金剛界の大日如来を本尊として,金剛界曼荼羅の諸尊を供養する修法。
金剛盤
こんごうばん [0] 【金剛盤】
密教法具の一。金剛鈴と三種の金剛杵を置く台。金属製で,普通,洲浜(スハマ)形で下に三脚をつける。
金剛石
こんごうせき [3] 【金剛石】
ダイヤモンド。
金剛石
こんごうせき【金剛石】
a diamond.→英和
金剛砂 emery (powder).→英和
金剛砂
こんごうしゃ [3] 【金剛砂】
石榴(ザクロ)石を粉末にしたもの。黒みをおびた粒状でダイヤモンドに次いで硬く,研磨剤に用いる。エメリー。あかずな。
金剛神
こんごうじん [3] 【金剛神】
「執(シユウ)金剛神」の略。
金剛童子
こんごうどうじ 【金剛童子】
〔仏〕 忿怒(フンヌ)の相をした二手または六手の童子。金剛杵(シヨ)の力を神格化したもの。胎蔵界曼荼羅の金剛手院に位置する。阿弥陀仏の化身とも,また烏芻沙摩(ウスサマ)明王と本体を同じにするともいわれる。
金剛童子法
こんごうどうじほう [7] 【金剛童子法】
密教で,金剛童子を本尊として,安産・延命などを祈る修法。
金剛索
こんごうさく [3] 【金剛索】
〔仏〕 不動尊などが左手に持っている綱。これで衆生を引いて救いに導くという。
金剛経
こんごうきょう [0] 【金剛経】
「金剛般若(ハンニヤ)波羅蜜多(ハラミタ)経」の略。
金剛般若波羅蜜多経
こんごうはんにゃはらみたきょう 【金剛般若波羅蜜多経】
般若経系の大乗経典の一。一巻。鳩摩羅什(クマラジユウ)の漢訳が知られる。空・無我の道理を説き,禅宗で特に重視される。金剛経。金剛般若経。
金剛般若経
こんごうはんにゃきょう 【金剛般若経】
「金剛般若波羅蜜多経」の略。
金剛草履
こんごうぞうり [5] 【金剛草履】
藁(ワラ)や藺(イ)で作った丈夫で大きい草履。普通のものより後部の幅がせまい。
金剛蔵王
こんごうざおう 【金剛蔵王】
⇒金剛蔵王菩薩(コンゴウゾウオウボサツ)
金剛蔵王菩薩
こんごうぞうおうぼさつ [9] 【金剛蔵王菩薩】
〔仏〕 胎蔵界曼荼羅虚空蔵院の最右端に位し,千手観音と対して虚空蔵菩薩の智門を表す菩薩。百八の煩悩を打ち砕くという。像は,青黒色,十六面または十二面で一百八臂(ピ)。金剛薩埵の変化身とするほか,各菩薩を当てる説がある。金剛蔵王。蔵王菩薩。
金剛薩埵
こんごうさった 【金剛薩埵】
〔仏〕
〔梵 Vajra-sattva〕
密教の付法八祖の第二。像は,右手には金剛杵(シヨ)を持ち,左手は拳を握るか鈴を持つ姿。金剛手。執金剛秘密主。金剛蔵。金薩。
金剛身
こんごうしん [3] 【金剛身】
〔仏〕 金剛のように堅固な体,すなわち仏身。
金剛鈴
こんごうれい [3] 【金剛鈴】
〔仏〕 金剛杵(シヨ)に鈴がついている法具。振り鳴らして,仏・菩薩の注意をひき,また修行者を励ます。
金剛鈴[図]
金剛頂経
こんごうちょうぎょう 【金剛頂経】
大日経と並ぶ真言宗の根本経典。唐の不空の漢訳(金剛頂一切如来真実摂大乗現証大教王経,三巻)が有名。仏の世界に入るための密教独自の方法を説く。金剛界曼荼羅はこれによって図示される。
金剛鸚哥
こんごういんこ [5] 【金剛鸚哥】
オウム目インコ科の鳥。全長85センチメートル以上になり,オウム・インコ類中最大種。くちばしが大きく,赤・黄・青の美しい羽色を有する。原産地は中南米。
金創
きんそう [0] 【金瘡・金創】
(1)刃物による切り傷。刀傷。
(2)切り傷の治療法。外科術。[日葡]
金力
きんりょく [1] 【金力】
金銭の力。金銭が人を支配する力。「―にものをいわせる」
金力
きんりょく【金力】
⇒金権.
金勘定
かねかんじょう [3] 【金勘定】
金銭を勘定すること。金銭の収支を勘定すること。
金勢神
こんせいじん [3] 【金精神・根精神・金勢神】
男根をまつった神。神体は男根に似た自然石,または石・金属・木で男根をかたどったもの。縁結び・出産などに効験があるとされる。金精大明神。こんせい様。かなまら様。
金北山
きんぽくさん 【金北山】
新潟県,佐渡島の中北部にある山。海抜1172メートル。
金印
きんいん [0] 【金印】
(1)黄金で作った印章。古代の中国で,帝王が諸王・諸侯に与えたもの。
(2)福岡県志賀島で発見された「漢委奴国王(カンノワノナノコクオウ)」の刻字のある金印。
金印勅書
きんいんちょくしょ 【金印勅書】
神聖ローマ帝国皇帝カール四世が1356年発布した帝国法。皇帝(ドイツ国王)選挙の権利を七人の選帝侯に限定し,選帝侯領の地位と権力を公認。文書に金印を用いたところからいう。黄金文書。
金原
きんばら 【金原】
姓氏の一。
金原明善
きんばらめいぜん 【金原明善】
(1832-1923) 実業家・社会事業家。遠江の人。天竜川の治水に尽力。養蚕・牧畜事業や免囚保護など多方面で活躍。
金口
きんこう [0] 【金口】
(1)素晴らしい言葉。また,他人を敬ってその言葉をいう語。
(2)「金口(コンク)」に同じ。
金口
きんぐち [0] 【金口】
吸い口に金紙を巻いた紙巻きタバコ。金口タバコ。
金口
こんく [1] 【金口】
〔仏〕 釈迦の口や,その言葉を敬っていう語。「釈迦如来―正しく説きたまはく/万葉(八〇二詞)」
金口木舌
きんこうもくぜつ [0] 【金口木舌】
(1)昔,中国で,法令を発したり教えを示したりする時に鳴らして注意を喚起した鈴。木鐸(ボクタク)。
(2)人々を教え導く人。
金口直説
こんくじきせつ [1][0] 【金口直説】
〔仏〕 仏が直接自分の口で説いた教え。
金句
きんく [0] 【金句】
(1)すぐれた格言。金言。
(2)非常に巧みな句。美しい句。「金章―おなじく一代教文より出たり/平家 4」
金台
きんだい [0] 【金台】
(1)細工物で地金に金を使っていること。また,そのもの。「―の指輪」
(2)黄金で飾った高楼。
金史
きんし 【金史】
中国,二十四史の一。金の歴史を記した書。一三五巻。元の脱脱(托克托(トクト))らの撰。1344年に成立。本紀一九巻・志三九巻・表四巻・列伝七三巻。
金史良
きんしりょう 【金史良】
⇒キム=サリャン
金史良
キムサリャン 【金史良】
(1914-1950) 朝鮮の作家。本名,金時昌。平壌生まれ。1933年(昭和8)来日。東大卒。42年帰国,朝鮮戦争に際し,人民軍に従軍し戦病死。「光の中に」は在日朝鮮人文学の先駆的作品。ほかに「海への歌」「太白山脈」など。きんしりょう。
金吹き
かねふき [0][4] 【金吹き】
(1)鉱石から有用な鉱物をとりだすこと。また,その人。
(2)鉱石から金銀などを分離し,貨幣を鋳造すること。また,その人。
金吾
きんご 【金吾】
衛門府(エモンフ)の唐名。
金品
きんぴん [1] 【金品】
金銭と品物。「―を強奪する」
金品
きんぴん【金品】
money and goods.
金員
きんいん [0] 【金員】
(1)金額。金高。
(2)金銭。「多額の―」
金唐革
きんからかわ [4] 【金唐革】
装飾革の一種。型を使って文様を革の表面に浮き上がらせ,金泥その他で彩色を施したもの。また,革に似せた紙製の模造品もある。
金商人
かねあきゅうど 【金商人】
(1)砂金などを売買する人。かねあきびと。かねうり。「毎年奥州に下る―なりけるが/義経記 1」
(2)金銭の両替を業とする人。ぜにや。
金器
きんき [1] 【金器】
(1)黄金製の器物。
(2)金属で作った器物。
金回り
かねまわり [3][0] 【金回り】
(1)収入の具合。ふところ具合。「―がよい」
(2)金銭の流通。
金回り
かねまわり【金回り】
financial condition.〜が良い(悪い) be well (badly) off.
金団
きんとん [0][3] 【金団】
(1)蜜煮にした栗・豆などに,さつま芋や豆を煮て裏ごしした衣をからめた料理。
(2)餡(アン)・求肥(ギユウヒ)などの芯に,練切り餡のそぼろをきせた生菓子。また,餡のそぼろ。
(3)中に砂糖を入れた,粟(アワ)の粉の団子。[貞丈雑記]
(4)ごまや黄な粉をまぶした団子。[嬉遊笑覧]
金地
きんじ [0] 【金地】
紙・布・塗り物などの地に,金箔(キンパク)や金泥(キンデイ)を塗ったもの。
金地
こんち [1] 【金地】
〔仏〕
〔須達(スダツ)長者が黄金をしきつめて樹林を買い取り祇園精舎を建てて釈迦に奉った故事による〕
寺。金田(コンデン)。
金地金本位制
きんじきんほんいせい キンヂキンホンヰ― [0] 【金地金本位制】
第一次大戦後復活された金本位制度の一。国内で金貨を流通させず,通貨当局が金を集中保有し,もっぱら国際的流通手段・支払手段として機能させた。兌換(ダカン)の請求には金地金で応じた。金塊本位制。
→金本位制
金地院
こんちいん 【金地院】
(1)京都市左京区にある南禅寺の塔頭(タツチユウ)の一。応永年間(1394-1428),大業が北山付近に創建。慶長年間(1596-1615),崇伝(スウデン)が現在地に移建中興。狩野派の襖(フスマ)絵や小堀遠州作の枯山水の庭園および茶室八窓席がある。
(2)東京都港区芝公園にある臨済宗南禅寺派の寺。もと崇伝の江戸における宿坊。
金地院崇伝
こんちいんすうでん 【金地院崇伝】
⇒崇伝(スウデン)
金坑
きんこう [0] 【金坑】
金を掘り出すために掘った穴。
金型
かねがた [0] 【金型】
金属製の鋳型。
→土型
→木型
金型
かながた [0] 【金型】
金属で作った型の総称。ダイカスト用・鋳物用・型鍛造用・プラスチック成型用などがある。
金城
きんじょう [0] 【金城】
(1)〔金でつくった城の意〕
守りの固い城。堅固な城。
(2)〔天主閣の屋上に黄金の鯱(シヤチホコ)があることから〕
名古屋城の別名。
金城学院大学
きんじょうがくいんだいがく キンジヤウガクヰン― 【金城学院大学】
私立大学の一。金城女学校を源とし,1949年(昭和24)設立。本部は名古屋市守山区。
金城湯池
きんじょうとうち [5] 【金城湯池】
〔「漢書(蒯通伝)」にある語句。金でできた城と熱湯をたたえた堀の意〕
(1)守りが堅固で容易に落城せぬ城。
(2)ある勢力が強く,他の勢力の容易に入り込めぬ地域。「保守党の―」
金城鉄壁
きんじょうてっぺき [0] 【金城鉄壁】
〔徐積「和�倪復�」から〕
非常に守りの固い城。また,非常に守りの固いこと。「―の構え」
金堂
こんどう [0][1] 【金堂】
寺院で,本尊を安置する仏殿。伽藍配置の中心。本堂。堂内を金色に装飾したことから,あるいは仏を金人ということからこの名があるという。
金塊
きんかい [0] 【金塊】
金のかたまり。金の地金(ジガネ)。
金塊
きんかい【金塊】
a gold ingot;a gold bar;gold bullion (鋳造・貿易用).
金塊本位制
きんかいほんいせい [0] 【金塊本位制】
⇒金地金本位制(キンジキンホンイセイ)
金塊相場
きんかいそうば [5] 【金塊相場】
金市場において成り立つ,金塊の自由価格。
金塩
きんえん [0] 【金塩】
テトラクロロ金(III)酸ナトリウムの俗称。塩化金(III)の塩酸溶液に塩化ナトリウムを加えて得られる黄色結晶。写真感光剤の増感などに用いる。
金声
きんせい [0] 【金声】
鐘や鉦(シヨウ)の音。金属製の楽器の音。
金声玉振
きんせいぎょくしん [0] 【金声玉振】
〔「孟子(万章下)」より。「金」は鐘,「玉」は磬(ケイ)。昔,中国で合奏のとき,初めに鐘を鳴らし最後に磬を打ったことから〕
知徳の総合大成されたたとえ。特に,孔子の大成をたたえる語。
金売り
かねうり [0][4] 【金売り】
「金商人(カネアキユウド){(1)}」に同じ。
金売吉次
かねうりきちじ 【金売吉次】
陸奥国の金を京で売って長者となったといわれる伝説上の人物。鞍馬寺で牛若丸に会い,藤原秀衡のもとに案内したという。後の名を堀弥太郎光景。
金壺
かなつぼ [0] 【金壺】
金属製の壺。銅壺(ドウコ)・鉄壺の類。
金壺眼
かなつぼまなこ [5] 【金壺眼】
眼窩(ガンカ)の落ちくぼんだ丸い眼。
金大中
キムデジュン 【金大中】
(1925- ) 韓国の政治家。1971年新民党候補として大統領選に出馬,惜敗。73年東京のホテルから韓国に誘拐連行された。80年政府転覆をはかったとして死刑判決を受けたが,減刑されのち釈放。87年,92年の大統領選で落選。きんだいちゅう。
金大中
きんだいちゅう 【金大中】
⇒キム=デジュン
金太郎
きんたろう キンタラウ 【金太郎】
(1)伝説上の怪童。相模(サガミ)の足柄(アシガラ)山の山中で山姥(ヤマウバ)を母とし,熊などの動物を友として育ち,強力(ゴウリキ)の者となる。のち源頼光に見いだされ,坂田公時(または金時)の名を与えられたという。歌舞伎・浄瑠璃では怪童丸という。
(2) [0]
{(1)}をかたどった人形。童髪で太って顔は紅潮し,腹掛けをして鉞(マサカリ)を担いでいる。
(3) [0]
子供用の菱(ヒシ)形の腹掛け。
金太郎飴
きんたろうあめ キンタラウ― [4] 【金太郎飴】
どこで切っても,切り口に金太郎の顔が現れるように作られた棒状の飴。
金太郎鰯
きんたろういわし キンタラウ― [6] 【金太郎鰯】
京都府与謝郡の近海でとれるマイワシの俗称。
金奉行
きんぶぎょう [3] 【金奉行】
⇒かねぶぎょう(金奉行)
金奉行
かねぶぎょう [3] 【金奉行】
江戸幕府の職名。勘定奉行に属し,幕府の金庫の出納を管理する役。大坂にも大坂金奉行があった。
金奎植
きんけいしょく 【金奎植】
(1881-1950) 朝鮮の独立運動家。1919年のパリ講和会議で大韓民国臨時政府外務総長として国権の回復を訴えようとしたが拒否された。48年4月,南北分断に反対して平壌の南北連席会議に出席。キン=キュシク。
金婚式
きんこんしき【金婚式】
a golden wedding.
金婚式
きんこんしき [3] 【金婚式】
結婚五〇周年を祝って行う式。
金嬉老事件
きんきろうじけん キンキラウ― 【金嬉老事件】
1968年(昭和43)2月,在日朝鮮人金嬉老が暴力団員を射殺したのち,寸又峡温泉の旅館に宿泊客を人質にとって立て籠り,民族差別を告発した事件。金は逮捕され,裁判で無期懲役が確定。
金子
かねこ 【金子】
姓氏の一。
金子
きんす [0][1] 【金子】
(1)金の貨幣。
(2)金銭・おかね・貨幣などの古めかしい言い方。「―十両」「―を恵む」
金子元臣
かねこもとおみ 【金子元臣】
(1868-1944) 歌人・国文学者。静岡県の人。国学院大教授・御歌所寄人。短歌の革新を志し,古典の注釈に努めた。著「古今和歌集評釈」「枕草子評釈」「万葉集評釈」など。
金子光晴
かねこみつはる 【金子光晴】
(1895-1975) 詩人。愛知県生まれ。本名,大鹿安和(保和)。早大予科・東京美校・慶大予科をいずれも中退。「こがね虫」で詩壇に登場,絢爛(ケンラン)たる詩的世界が注目されたが,のち強烈な自我意識とニヒリズムを基調にした詩風に転じた。詩集「鮫」「落下傘」「蛾」「人間の悲劇」「 IL 」など。
金子堅太郎
かねこけんたろう 【金子堅太郎】
(1853-1942) 官僚・政治家。福岡藩出身。伊藤博文のもとで,帝国憲法の起草に参加。のち農商務相・法相などを歴任。日露戦争時,渡米して講和外交に貢献。枢密顧問官。
金子文子
かねこふみこ 【金子文子】
(1903?-1926) 無政府主義者。神奈川県生まれ。朴烈と結婚。関東大震災後の朝鮮人暴動のデマの中,大逆罪で逮捕され死刑判決を受け,のち無期懲役に減刑されるが,四か月後獄中で縊死。
金子薫園
かねこくんえん 【金子薫園】
(1876-1951) 歌人。東京生まれ。本名,雄太郎。「浅香社」同人。尾上柴舟とともに叙景歌運動を起こし,明星派に対抗した。歌風は平明温雅。歌集「片われ月」「伶人」「覚めたる歌」「白鷺集」など。
金字
きんじ [0] 【金字】
金泥(キンデイ)で書いた文字。また,金色の文字。
金字
こんじ [0] 【金字】
金泥で書いた文字。きんじ。「―経(キヨウ)」
金字塔
きんじとう [0] 【金字塔】
(1)「金」の字の形の塔。ピラミッドをいう。
(2)後世に永く残る立派な業績。偉大な作品や事業。「―を打ちたてる」
金字塔
きんじとう【金字塔】
a pyramid;→英和
a monumental work (著作).
金家
かねいえ カネイヘ 【金家】
安土桃山期の鐔工。鐔に絵画風を初めて取り入れた。薄い鉄の板鐔に少量の金・銀・銅などを象眼し,空間の妙をたくみに生かす。
金容
こんよう [0] 【金容】
金色(コンジキ)の仏像の尊い姿をいう語。玉容。
金将
きんしょう [0] 【金将】
将棋の駒の一。前後左右,斜め左右の前方に一間ずつ動ける。成ることはない。金。
金尽く
かねずく [0] 【金尽く】
金銭の力だけで物事を解決しようとすること。金銭ずく。かねずくめ。「―で納得させる」
金尽くめ
かねずくめ [3] 【金尽くめ】
「金尽(ズ)く」に同じ。
金屋
かなや [0] 【金屋】
大鍛冶(オオカジ)(製鉄)・小鍛冶(刀鍛冶)・鋳物師(イモジ)など,鉄を主とした金属加工業の作業場。またこれら職人の総称。
金屋子神
かなやごがみ [4] 【金屋子神】
鍛冶(カジ)師・たたら師・鋳物師(イモジ)などが信奉する鉄の神・火の神。東北から九州まで広く分布しているが,特に中国地方で盛ん。
金屋炭
かなやずみ [3] 【金屋炭】
「鍛冶屋炭(カジヤズミ)」に同じ。
金屎
かなくそ [0] 【金屎】
(1)鉄のさび。
(2)鉄を焼いて打ち鍛える時に飛び落ちるかす。スラグ。
(3)〔便の色を金に見たてた語〕
黄色い軟便。かねぐそ。「―をひるのは乳母のそそう也/柳多留 21」
金屏風
きんびょうぶ【金屏風】
a gold-leafed folding screen.
金屏風
きんびょうぶ [3] 【金屏風】
金箔(キンパク)を一面に貼りつめた屏風。金屏。[季]冬。《一双の片方くらし―/虚子》
金屑
かなくず [3][0] 【金屑】
金属を細工した時に出るくず。
金属
きんぞく [1] 【金属】
単体のうち,金属光沢をもち,熱や電気をよく導き,展性や延性に富む物質。比重が約四以下のものを軽金属,四以上のものを重金属という。金・銀・白金族元素,あるいはこれらにイオン化傾向が水素より小さい銅・水銀なども加えて貴金属といい,イオン化傾向が大きい金属を卑金属という。さまざまな異種金属間の固溶体や金属間化合物を合金といい,広義にはこれも金属に含める。金類。
→非金属
金属
きんぞく【金属】
a metal.→英和
〜性の metallic <voice> .→英和
‖金属工業 the metalworking industry.金属探知器 a metal detector.金属疲労 metal fatigue.
金属イオン
きんぞくイオン [5] 【金属―】
金属の原子から生じるイオン。すべて陽イオンである。典型元素の金属のイオンは水溶液中で無色であるが,遷移元素の場合は呈色するものが多い。
金属バット
きんぞくバット [5] 【金属―】
アルミ合金を主素材として作られた野球バット。
金属主義
きんぞくしゅぎ [5] 【金属主義】
貨幣の実体を金属に求める学説。貨幣の価値は素材である金属そのものの価値だとする。
⇔名目主義
金属元素
きんぞくげんそ [5] 【金属元素】
単体として金属をつくる元素の総称。その性質によりアルカリ金属・アルカリ土金属・鉄族・銅族・白金族などに,また大きく遷移元素金属と典型元素金属などに分類される。
金属光沢
きんぞくこうたく [5] 【金属光沢】
磨いた金属の表面に表れる特有のつや。
金属器時代
きんぞくきじだい [6] 【金属器時代】
人類が主要な利器に金属を用いるようになった時代。青銅器時代と鉄器時代に分けられる。
金属圧力計
きんぞくあつりょくけい [0] 【金属圧力計】
金属の弾性力を使って測る圧力計。金属管の屈曲を利用したブルドン管圧力計や,薄板のたわみを利用したアネロイド気圧計などがある。
金属性
きんぞくせい [0] 【金属性】
金属に特有の性質。金属に似た性質。
金属気圧計
きんぞくきあつけい [0] 【金属気圧計】
気圧計の感部に金属性の円盤型空盒(クウゴウ)を用いた気圧計。アネロイド気圧計はこの一種。
金属温度計
きんぞくおんどけい [0] 【金属温度計】
熱膨張率の異なる二種の金属板を貼り合わせたもの(バイメタル)の曲がり方の変化で温度変化をみる温度計。バイメタル温度計。
金属疲労
きんぞくひろう [5] 【金属疲労】
金属の疲れ。金属材料が荷重を繰り返し受けて微小な亀裂を生じ,それが伝播して破壊にいたる現象。
金属石鹸
きんぞくせっけん [5] 【金属石鹸】
高級脂肪酸やナフテン酸のカルシウム・マグネシウム・アルミニウムなどアルカリ金属以外の金属の塩。石鹸溶液に金属塩を加えて作る。水に不溶で,潤滑剤・乾燥剤・顔料・防水剤,プラスチックの安定剤,殺菌剤など用途は広い。
金属結合
きんぞくけつごう [5] 【金属結合】
金属原子を結びつけて金属結晶を形成する化学結合。各原子から出された自由電子の海の中に原子の陽イオンが浮かんでいるような状態で生ずる結合。自由電子の存在と結合の無方向性が特徴で,これにより高い電気伝導性,展性・延性などの金属の諸性質が説明される。
→イオン結合
→共有結合
金属線
きんぞくせん [0] 【金属線】
金属を線状にしたもの。ピアノ線,針金など。
金属鉱物
きんぞくこうぶつ [5] 【金属鉱物】
重金属を主成分とする鉱物の総称。多くの場合,それらの元素の鉱石鉱物となる。
金属間化合物
きんぞくかんかごうぶつ [8] 【金属間化合物】
二種類以上の金属元素どうし,または金属元素と非金属元素が結合してできた化合物。合金の一種とみなせるが,一般の合金には見られない特性をもつものがあり,半導体・超電導材料・永久磁石・耐熱合金などに用いる。
金属音
きんぞくおん [4] 【金属音】
金属を硬いものでたたいたりこすったりしたときに出る甲高い音。「ジェット機が―を残して飛び去る」
金山
かなやま [0] 【金山】
金属鉱石を掘り出す山。鉱山。
金山
きんざん [1] 【金山】
金を産出する鉱山。
金山
きんざん【金山】
a gold mine.
金山寺
きんざんじ 【金山寺】
(1)韓国,全羅北道金堤郡にある寺。新羅(シラギ)末期,935年甄萱(ケンケン)の創建。壬辰倭乱(文禄の役)によって炎上したが,再建された。創建当時のものとして,石造りの舎利塔と六重石塔とが現存。
(2)中国,江蘇省南部の金山にある寺。宋代以後,文人来遊の地として知られる。八角七層の塔は明清時代の再建。
金山寺味噌
きんざんじみそ [6] 【径山寺味噌・金山寺味噌】
なめ味噌の一種。大豆を炒(イ)って粗く砕き大麦と混ぜて蒸したのちに麹(コウジ)とし,塩を加え,ナス・ウリなどを入れたもの。甘みを加えることもある。和歌山県湯浅地方の名産。径山寺での製法が伝えられたものという。
金山彦
かなやまびこ 【金山彦】
鉱山の神。金山姫と対をなす。
金山様
かなやまさま [6][5] 【金山様】
鍛冶屋がまつる神様。
金山鐔
かなやまつば [5] 【金山鐔】
室町中期に始まる鉄透かし鐔の流派。尾張熱田の金山の地で製作されたという。地鉄は手強く,構図は簡素で幾何学的なものが多い。尾張鐔に近い作風だが,より簡明で力強い。尾張鐔とともに透かし鐔の双璧。一派は江戸初期頃まで続く。
金山騙り
かなやまがたり 【金山騙り】
詐欺師。山師。「―,…家に鼠,国に賊,油断することなかれ/浮世草子・昼夜用心記」
金岡
かなおか カナヲカ 【金岡】
狂言の一。和泉流・鷺流。絵師巨勢(コセ)金岡は,美女に恋して物狂いとなる。見兼ねた妻が,絵の名人のあなたが彩色すれば私の顔も美女に劣るまいというので試みるが失敗する。
金峰山
きんぷせん 【金峰山】
奈良県中央部の吉野山から大峰山脈の山上ヶ岳に至る連峰の総称。金(カネ)の御岳(ミタケ)。また特に,山上ヶ岳のこと。
金峰山
きんぷさん 【金峰山】
山梨県と長野県の境にある関東山地西部の山。奥秩父の名峰。海抜2599メートル。山頂に方状節理の五丈岩が屹立(キツリツ)する。
金峰山
きんぽうざん 【金峰山】
(1)熊本市にある二重式火山。主峰は一ノ岳(海抜665メートル)。山頂の金峰山神社は南北朝時代菊池氏が再興。
(2)山形県鶴岡市にある山。海抜471メートル。山頂に吉野の金峰山(キンプセン)から勧請(カンジヨウ)したと伝える金峯(キンポウ)神社がある。きんぼうさん。
金峰山寺
きんぷせんじ 【金峰山寺】
奈良県吉野山にある金峰山修験本宗の総本山。山号は国軸山。役小角(エンノオヅノ)の開基と伝える。古来,霊地として信仰されたが,のちに修験道の中心地の一つとして発展。山上ヶ岳と吉野山に建立された多数の寺院の総称であったが,蔵王権現をまつった蔵王堂が本堂となる。後醍醐天皇が行宮(アングウ)とし,南朝にまつわる遺跡が多い。金輪王寺。
金崎城
かねがさきじょう 【金崎城】
敦賀市金ヶ崎の先端近くにあった城。1337年,新田義貞が尊良(タカナガ)親王・恒良(ツネナガ)親王を奉じて再挙のため北国に赴く途中立てこもった城。高師泰(コウノモロヤス)の軍に包囲されて落城,両親王は敗死。現在,金崎宮がある。
金崎宮
かねがさきぐう 【金崎宮】
福井県敦賀市金崎城跡にある神社。祭神は後醍醐天皇の皇子,尊良(タカナガ)・恒良(ツネナガ)両親王。1890年(明治23)創建。
金工
きんこう [0] 【金工】
金属に細工をする美術工芸。鋳金(チユウキン)・彫金・鍛金・板金(バンキン)などを含む。また,その職人。金匠。
金工
きんこう【金工】
metalwork;→英和
a metal worker (人);a goldsmith (人).→英和
金巾子
きんこじ [3] 【金巾子】
(1)金箔(キンパク)を押した巾子紙(コジガミ)。
(2)「金巾子の冠(カンムリ)」の略。
金巾子の冠
きんこじのかんむり [3] 【金巾子の冠】
金巾子纓(エイ)を巾子を越して前へ折り曲げ,金巾子で挟み止めた冠。もと天皇が平常に用いた。きんこじ。
金巾子の冠[図]
金市場
きんしじょう [3] 【金市場】
商品として金の取引が行われる自由市場。ロンドン・ニューヨーク・チューリッヒなどにある。
金帛
きんぱく [0] 【金帛】
金と絹。
金帳
きんちょう [0] 【金帳】
黄金で飾った美しいとばり。
金帳汗国
きんちょうかんこく キンチヤウ― 【金帳汗国】
⇒キプチャク汗国(カンコク)
金平
きんぴら [0] 【金平・公平】
■一■ (名)
(1)金平浄瑠璃の主人公。坂田金時の子。怪力剛勇をそなえ,数々の武功をたてた。
(2)「金平牛蒡(キンピラゴボウ)」の略。
(3)「金平浄瑠璃(キンピラジヨウルリ)」「金平本(キンピラボン)」などの略。
(4)「金平人形(キンピラニンギヨウ)」の略。
(5)名詞の上に付いて,接頭語的に用い,強い,丈夫なの意を表す。「―足袋」「―糊(ノリ)」
■二■ (名・形動)
〔近世語〕
少女の振る舞いの荒っぽいさま。また,その人。金平娘。お転婆。「初瀬は―な女ゆゑ/洒落本・百人一首和歌始衣抄」
金平人形
きんぴらにんぎょう [5] 【金平人形】
金平本の坂田金平に似せて作った,強く勇ましい姿をした人形。きんぴら。
金平価
きんへいか [3] 【金平価】
金本位制下でのそれぞれの通貨一単位当たりの金の分量を比較して得られる各国通貨間の交換比率。法定平価。
金平娘
きんぴらむすめ [5] 【金平娘】
金平浄瑠璃の金平のように,強く荒々しい振る舞いをする女。
金平本
きんぴらぼん [0] 【金平本・公平本】
金平浄瑠璃の正本。元禄年間(1688-1704),江戸で刊行された読本(ヨミホン)浄瑠璃もいう。代表作に「金平法問諍(アラソイ)」「頼光跡目論」などがある。
金平浄瑠璃
きんぴらじょうるり [5] 【金平浄瑠璃・公平浄瑠璃】
古浄瑠璃の一。明暦・寛文(1655-1673)頃,江戸の和泉太夫(イズミダユウ)(桜井丹波少掾(シヨウジヨウ))が語り出したもの。坂田金時の子,金平(キンピラ)という超人的な勇者の荒々しい武勇談を内容とし,江戸で盛行。きんぴらぶし。
金平牛蒡
きんぴらごぼう [5] 【金平牛蒡】
きざんだゴボウをごま油でいため,醤油と砂糖で煮て,刻み唐辛子をかけた食物。きんぴら。
〔牛蒡がかたくて辛いのを「金平(1)」になぞらえたもの〕
金平物
きんぴらもの [0] 【金平物】
(1)金平浄瑠璃の総称。
(2)金平浄瑠璃に取材し,またこれに類した歌舞伎や小説で,荒唐無稽な武勇談を取り扱ったもの。
金平節
きんぴらぶし [0] 【金平節】
⇒金平浄瑠璃(キンピラジヨウルリ)
金平糊
きんぴらのり [4] 【金平糊】
膠(ニカワ)を混ぜて作ったねばりの強い糊。きんぴら。
金平縞
きんぴらじま [0] 【金平縞】
筋が太くてあらい縞織物。
金平足袋
きんぴらたび [5] 【金平足袋】
非常に丈夫に作ってある足袋。
金平骨
きんぴらぼね [0] 【金平骨】
扇の骨の,かたく丈夫なもの。
金座
きんざ [0] 【金座】
江戸幕府の金貨の鋳造・発行所。初め江戸・駿府・佐渡・京都に設置されたが,中期までに,江戸金座を残して他は廃止または縮小された。勘定奉行の支配に属し,長官である御金改役は後藤家が世襲。小判・一分判金などの金貨の鋳造・鑑定・封印などを管轄した。1868年(明治1)廃止。
→銀座
金庫
きんこ [1] 【金庫】
(1)金銀・宝物などを入れておく庫。かねぐら。
(2)貨幣・財宝・重要書類などを火災・盗難などから防ぐためにしまっておく鉄製の頑丈な箱。「―破り」「手提げ―」
(3)国や公共団体の現金出納機関。国庫金の出納者としての日本銀行など。
(4)特殊法人の一つとしての金融機関の名称。第二次大戦前・戦中に,国策的・社会政策的目的で設立されたもので,現在は農林中央金庫・商工組合中央金庫の二つだけである。労働金庫・信用金庫は一般的な金融機関。
金庫
きんこ【金庫】
a safe;→英和
a vault (銀行などの);→英和
a treasury (国・団体などの).→英和
‖金庫破り safebreaking[safecracking](行為);a safebreaker[safecracker](人).貸し金庫 a safe(ty)-deposit box.
金庫株
きんこかぶ [3] 【金庫株】
株式会社が,資産として保有している自社株式。自己株式。英米法上の用語。
金引く
かなび・く 【金引く】 (動カ四)
(1)刀の切れ味をためす。「太刀の金をも―・いて/太平記 33」
(2)人の心をためす。「御心どもを―・き奉らん/平家 7」
金張り
きんばり [0] 【金張り】
物の表面に金箔(キンパク)を張り付けること。また,そのもの。「―の時計」
金張りの
きんばり【金張りの】
gold-plated.
金当
きんとう 【金当】
〔「当金」を逆にした語〕
代金の支払い,借金の返済などを即座に現金で済ませること。また,几帳面で義理堅いことをいう語。「あい是は御―でござりやす/洒落本・道中粋語録」
金彩
きんだみ [0] 【金彩】
金泥(キンデイ)または金箔(キンパク)でいろどること。また,そうしたもの。
金彩地
きんだみじ [4] 【金彩地】
「金粉蒔地(キンプンマキジ)」に同じ。
金性
きんしょう [3] 【金性】
(1)金(キン)の品位。金の純度。金位。
(2)五行(ゴギヨウ)の一つである金に生年月日が当たっている人の性。かねしょう。かね。
金戒光明寺
こんかいこうみょうじ コンカイクワウミヤウ― 【金戒光明寺】
京都市左京区黒谷町にある黒谷浄土宗の大本山。山号は紫雲山。1175年,法然がこの地に草庵を結んだのが起こり。のち織田・豊臣・徳川の保護を受けて栄えた。黒谷堂。新黒谷。白河禅房。
金扇
きんせん [0] 【金扇】
地紙に金箔(キンパク)をおいた扇。
金打
きんちょう [0] 【金打】 (名)スル
江戸時代,約束をたがえぬという誓いに,武士ならば刀の刃や鍔(ツバ),僧侶ならば鉦(カネ),女子ならば鏡など,金属同士を互いに打ち合わせてその証としたこと。かねうち。「指添(サシゾエ)抜き片手に刀抜出してうてうてうと―し/浄瑠璃・忠臣蔵」
金打ち
かねうち 【金打ち】
「きんちょう(金打)」に同じ。
金打ち歩
きんうちぶ [4] 【金打(ち)歩】
金の流出を防止し,金準備高を一定に保つため,銀行券を金と兌換(ダカン)する際に一定の割増金を課すこと。また,その割増金。
金打つ
かねう・つ 【金打つ】 (動タ四)
(1)鉦(シヨウ)または鰐口(ワニグチ)などを鳴らして神仏に誓う。「大仏の御前にて―・ちて仏に申して去りぬ/宇治拾遺 12」
(2)金打(キンチヨウ)する。誓う。
金打歩
きんうちぶ [4] 【金打(ち)歩】
金の流出を防止し,金準備高を一定に保つため,銀行券を金と兌換(ダカン)する際に一定の割増金を課すこと。また,その割増金。
金拵え
きんごしらえ [3] 【金拵え】
「こがねづくり」に同じ。
金持
かねもち [3] 【金持(ち)】
金銭や財産を豊かに持っている人。財産家。金満家。
金持
かねもち【金持】
a rich[wealthy]person.〜になる become[grow]rich.
金持ち
かねもち [3] 【金持(ち)】
金銭や財産を豊かに持っている人。財産家。金満家。
金掘り
かねほり [4][3][0] 【金掘り】
鉱山で鉱石を掘りとること。また,その人。
金改役
きんあらためやく [6] 【金改役】
江戸幕府の職名。金座の長官で,鋳造した金貨を検査する職として発足したが,のちに銀座・銭座・金箔(キンパク)などの取締方を兼ねた。後藤氏の世襲職。
金敷
かなしき [0] 【金敷・鉄敷】
鍛造や板金で,加工しようと思う金属をのせる鋳鉄製または鋳鋼製の作業台。鉄床(カナトコ)。アンビル。
金敷[図]
金文
きんぶん [0] 【金文】
青銅器などの金属器に刻まれた文字・文章。特に,中国殷・周代の青銅器の銘文をいう。
→石文
金文字
きんもじ【金文字】
gold[gilt]letters.〜の gold-lettered.
金文字
きんもじ [0][3] 【金文字】
金泥で書いた文字。また,金粉・金箔(キンパク)で表した文字。金字。
金方
きんかた 【金方】
商売などの資金を出す人。金主。「それぢやあ今日は―だな/歌舞伎・八幡祭」
金日成
キムイルソン 【金日成】
(1912-1994) 朝鮮の政治家。中国東北部で,抗日武装闘争を指導。1945年北朝鮮共産党を再建。48年,朝鮮民主主義人民共和国の樹立とともに首相に就任。72年,国家主席。きんにっせい。
金日成
きんにっせい 【金日成】
⇒キム=イルソン
金明水
きんめいすい [3] 【金明水】
富士山頂の火口の積雪が溶けてわく泉。北壁の久須志岳(クスシダケ)の南面にわく。銀明水とともに霊水とされる。
金明竹
きんめいちく [3] 【金明竹】
マダケの栽培品種。茎が黄色で,枝の出た上の一節の溝が緑色に残って美しい。観賞用に栽培する。
金星
きんぼし [1] 【金星】
(1)大相撲の本場所で,平幕の力士が横綱に勝ったときの勝ち星。「―をあげる」
(2)殊勲。大手柄。
金星
きんせい【金星】
《天》Venus.→英和
金星
きんせい [0] 【金星】
〔(ラテン) Venus〕
太陽系の二番目の惑星。地球の軌道のすぐ内側にあり,内合のときは惑星の中では地球に最も近づき,そのときの距離はおよそ4千万キロメートル。質量は地球の〇・八一五倍。太陽からの距離は1億820万キロメートル。公転周期二二五日。直径は地球よりやや小さい。表面は白い雲で覆われて輝き,太陽・月に次いで三番目に明るい天体。表面温度は摂氏四〇〇〜五〇〇度,大気は主として二酸化炭素からなる。明け方東天に輝く場合を「明けの明星」「明星(アカボシ)」「かわたれ星」,夕方西空に輝く場合を「宵の明星」「夕星(ユウズツ)」などという。中国名,太白。
金春
こんぱる [0][1] 【金春・今春】
(1)「金春流」の略。
(2)「金春座」の略。
金春座
こんぱるざ 【金春座】
大和猿楽四座の一。シテ方金春流を中心とした演能組織。もと円満井(エンマンイ)座。
金春流
こんぱるりゅう 【金春流】
能のシテ方の五流の一。五流中最古で,金春禅竹を中興の祖とする。明治以降の名手として,金春広成・桜間左陣・桜間弓川(キユウセン)などがいる。
金春禅竹
こんぱるぜんちく 【金春禅竹】
(1405-1470頃) 室町中期の能役者・能作者。シテ方金春流五七世宗家。俗名,七郎氏信。禅竹は法名。大和の人。金春座中興の祖とされる。能楽論「六輪一露」を書き,禅的哲学で能を解釈した。「雨月」「芭蕉」「玉葛(タマカズラ)」などの能を作る。
金春禅鳳
こんぱるぜんぽう 【金春禅鳳】
(1454-1532?) 室町後期の能役者・能作者。シテ方金春流五九世宗家。俗名,八郎元安。禅鳳は法名。禅竹の孫。「嵐山」「生田敦盛」「一角仙人」などの能を作る。
金時
きんとき [1] 【金時】
(1)坂田金時のこと。金太郎。
(2)金太郎をかたどった人形。
(3)砂糖で煮たアズキにかき氷をかけた食べ物。
(4)「金時豆」の略。
(5)サツマイモの一品種。
金時小豆
きんときあずき [5] 【金時小豆】
アズキの栽培品種。種子は赤くて大きい。甘納豆や餡(アン)を作るのに用いる。
金時計
きんどけい [3] 【金時計】
金側の時計。
金時豆
きんときまめ [4] 【金時豆】
インゲンマメの栽培品種。種子は楕円形で赤紫色。甘納豆や煮豆とする。金時。
金時豇豆
きんときささげ [5] 【金時豇豆】
ササゲの栽培品種。種子は濃紅色で,アズキに似るがやや大きい。皮が破れにくいので赤飯に用い,また甘納豆とする。
金時鯛
きんときだい [4] 【金時鯛】
スズキ目の海魚。全長40センチメートルほどで,体は側扁し長楕円形。口は大きくて上を向き,目も大きい。背は美しい赤で,腹は銀色。食用。本州中部以南の近海に分布。
金曜
きんよう [3][0] 【金曜】
金曜日。
金曜日
きんよう【金曜日】
Friday <Fri.> .→英和
13日の〜 Friday the thirteenth.
金曜日
きんようび [3] 【金曜日】
週の第六日。木曜日の次の日。金曜。
金書き
きんがき 【金書き】
楊弓(ヨウキユウ)の技量を示す語。二〇〇本の矢のうち,一五〇本以上を的中させる腕前。金貝(カナガイ)。かながき。「楊弓は―くらゐ,小唄は本手の名人/浮世草子・永代蔵 6」
金替
かねがえ 【金替・銀替】
両替屋。「―の手代/浮世草子・永代蔵 1」
金木
かなき 【鉗・金木】
〔「かなぎ」とも〕
(1)金属のように堅い木。
(2)堅い木や鉄で製した首かせ。「―つけ吾(ア)が飼ふ駒は引出せず/日本書紀(孝徳)」
金木犀
きんもくせい [3] 【金木犀】
モクセイ科の常緑小高木。庭木として栽植される。葉は長楕円形ないし披針形で革質。雌雄異株。一〇月頃,葉腋(ヨウエキ)に芳香のある橙黄色の小花を密に束生する。[季]秋。
金本位制
きんほんいせい キンホンヰ― [0] 【金本位制】
金を本位貨幣とする貨幣制度。狭義には金貨本位制をいい,広義には金核本位制・金為替(カワセ)本位制を含める。その特徴は,金貨の自由鋳造,自由溶解,金の輸出入の自由により,貨幣の流通価値を一定量の金に結びつけることにある。金本位。
→金貨本位制
→金核本位制
→金為替本位制
→金地金本位制
金本位制
きんほんい【金本位制】
the gold standard.
金札
きんさつ [0] 【金札】
(1)金製のふだ。また,金色のふだ。
(2)閻魔(エンマ)の庁で,極楽に送られる人の名や善行を記すふだ。金紙。
⇔鉄札
「鉄札か―か地獄極楽の境/浄瑠璃・菅原」
(3)江戸時代から明治初年に発行された金貨代用の紙幣。諸藩の藩札,明治政府の太政官札・民部省札。
金朱
きんしゅ [0][1] 【金朱】
堆朱(ツイシユ)で,朱の地色のものに毛彫りのような沈金を施したもの。
金杓子
かなじゃくし [3] 【金杓子】
金属製の杓子。
金条
きんじょう [0] 【金条】
(1)金筋(キンスジ)。
(2)金の延べ棒。
金杯
きんぱい【金杯】
a gold cup.
金杯
きんぱい [0] 【金杯・金盃】
金製の,または金めっきのさかずきやカップ。
金枝
きんし [1] 【金枝】
(1)金でできた枝。金色をした枝。
(2)「金枝玉葉(ギヨクヨウ)」の略。
金枝玉葉
きんしぎょくよう [1] 【金枝玉葉】
(1)美しい雲をたとえる語。
(2)天子の一族。皇族。金枝。
金枝篇
きんしへん 【金枝篇】
〔原題 The Golden Bough〕
人類学者 J = G =フレーザーの著書。1890年初版刊。古典や民族誌資料を広く渉猟し,王殺し・農耕儀礼をはじめ多様な宗教現象を集成・研究したもの。
金枡
かねます [0] 【金枡】
江戸時代,両替商などが,一分金銀など長方形の小型貨幣を数えるのに用いた道具。柄のある木製の角皿で,長方形の枡目が切ってある。明治以後,硬貨枡と称した。
金枡[図]
金柑
きんか 【金柑】
(1)「きんかん(金柑)」の略。
(2)「きんかあたま(金柑頭)」の略。「月代(サカヤキ)は蠅の滑るばかりに―なる/仮名草子・浮世物語」
金柑
きんかん【金柑】
《植》a kumquat (木・実).→英和
金柑
きんかん [3] 【金柑・金橘】
ミカン科の常緑低木。中国原産で,渡来は古い。暖地で栽培される。葉は広披針形。夏に芳香のある白色五弁の花を腋生する。果実は球形または楕円形で径2センチメートルほど。晩秋,橙黄色に熟し,生や砂糖漬けにして食べる。[季]秋。《一本の塀の―数しらず/阿波野青畝》
金柑元結
きんかもとゆい 【金柑元結】
〔金柑頭(キンカアタマ)用の元結の意〕
非常に細い元結。
金柑頭
きんかんあたま [5] 【金柑頭】
はげあたま。きんかあたま。
金柑頭
きんかあたま 【金柑頭】
〔「きんかんあたま」の転。キンカンに似ているところから〕
はげ頭。「さぐるは―なり/浄瑠璃・博多小女郎(中)」
金柑麩
きんかんふ [3] 【金柑麩】
きんかんに形や色が似ている麩。寺で用いられる。
金核本位制
きんかくほんいせい [0] 【金核本位制】
金貨の流通を伴わない金本位制。兌換(ダカン)に金塊をもってする金地金本位制(金塊本位制)と金為替をもってする金為替本位制の二種がある。
→金本位制
金梅
きんばい [0] 【金梅】
(1)黄梅(オウバイ)の異名。
(2)「金梅草」の略。
金梅草
きんばいそう [0] 【金梅草】
キンポウゲ科の多年草。深山の湿地や水辺に自生。高さ60センチメートル内外。葉は円心形で手形状に深裂する。夏,茎頂から数本の枝を出し,径5センチメートルほどの花を上向きにつける。萼片(ガクヘン)は広楕円形で大きく,黄色で美しい。花弁は広線形。
金梅草[図]
金梨子地
きんなしじ [3] 【金梨子地】
蒔絵(マキエ)で,金粉を蒔いて梨子地に仕上げたもの。
→梨子地
金棒
かなぼう【金棒】
an iron rod (鉄棒);a crowbar (鉄挺(かなてこ)).→英和
金棒引き a gossipmonger.
金棒
かなぼう [0] 【金棒・鉄棒】
(1)武器の一。鉄製の棒。金撮棒(カナサイボウ)。「鬼に―」
(2)頭部に鉄の輪をつけた鉄製の杖。夜回りや行列の先頭に立つ者が突き鳴らし,人々の注意をひくのに用いる。
(3)器械体操に使う用具。鉄棒(テツボウ)。
〔明治・大正期によく使われた語〕
(4)「金棒引き」の略。「長屋中―引いて人の蔭沙汰あする…/滑稽本・浮世風呂 2」
金棒引き
かなぼうひき [3] 【金棒引き・鉄棒引き】
(1)金棒{(2)}を突き鳴らして夜警や警固などをすること。また,その人。
(2)ちょっとしたことを大げさにふれまわること。また,その人。
金森
かなもり 【金森】
姓氏の一。
金森宗和
かなもりそうわ 【金森宗和】
(1584-1656) 江戸前期の茶人。飛騨国高山城主可重(ヨシシゲ)の子。名は重近。祖父長近(ナガチカ),父可重ともに茶人として知られる。父から茶道を学んだが,のち勘当されて京都に閑居。茶道宗和流の祖。
金森徳次郎
かなもりとくじろう 【金森徳次郎】
(1886-1959) 憲法学者・政治家。名古屋市生まれ。東大卒。日本国憲法審議担当国務大臣。国立国会図書館初代館長。
金椀
かなわん [0] 【金椀】
金属製の椀。かなまり。
金椀
かなまり 【金椀・鋺】
金属製の椀(ワン)。「銀(シロカネ)の―/竹取」
金榜
きんぼう [0] 【金榜・金牓】
(1)金製または金字の掛け札・額。
(2)中国で,科挙の及第者の名を掲示した金製の札。
金槌
かなづち [3][4] 【金槌・鉄鎚】
(1)釘などを打ちつける道具。頭部が鉄製の鎚。
(2)〔(1)は重くて沈むことから〕
泳ぎのまったくできないこと。また,そういう人。
金槌(1)[図]
金槌
かなづち【金槌】
a (an iron) hammer.→英和
〜で打つ hammer <a nail> .
金槌論
かなづちろん 【金槌論】
双方が自分の主張を繰り返すだけの議論。また,畳み込むように主張を述べたてる議論。「生木に釘打つ―/浄瑠璃・双生隅田川」
金槌頭
かなづちあたま [5] 【金槌頭】
考え方が頑固で融通のきかない人をからかっていう語。石頭。
金槐和歌集
きんかいわかしゅう キンクワイワカシフ 【金槐和歌集】
〔「金」は鎌倉の「鎌」の偏,「槐」は大臣の意〕
歌集。一巻。源実朝の家集。1213年頃成立,のち増補。歌数約七百首。万葉調の歌に佳作が多い。鎌倉右大臣家集。
金槐集
きんかいしゅう キンクワイシフ 【金槐集】
「金槐和歌集」の略称。
金権
きんけん [0] 【金権】
金銭・財産を多くもつことから生ずる権力。金力。
金権
きんけん【金権】
financial influence;the power of money.金権政治 plutocracy;→英和
money politics.
金権政治
きんけんせいじ [5] 【金権政治】
金銭の力によって支配してゆこうとする政治。強い経済力をもつ者によって支配される政治。
金橘
きんかん [3] 【金柑・金橘】
ミカン科の常緑低木。中国原産で,渡来は古い。暖地で栽培される。葉は広披針形。夏に芳香のある白色五弁の花を腋生する。果実は球形または楕円形で径2センチメートルほど。晩秋,橙黄色に熟し,生や砂糖漬けにして食べる。[季]秋。《一本の塀の―数しらず/阿波野青畝》
金櫃
きんき [1] 【金櫃】
(1)金属で作った箱。
(2)金銭・貴重品などを入れる箱。金庫。
金櫓
きんやぐら [3] 【金櫓】
将棋で,王将の囲い方の一。金将二枚,銀将一枚で王将を守る。
金欠
きんけつ [0] 【金欠】
「金欠病」の略。
金欠病
きんけつびょう [0] 【金欠病】
金が足りないで困っていることを病気にたとえた語。金欠。
金歯
きんば【金歯】
<have> a gold tooth <put in> .
金歯
きんば [1] 【金歯】
金冠をかぶせた歯。
金殿
きんでん [0] 【金殿】
金で飾った御殿。非常に美しい御殿。
金殿玉楼
きんでんぎょくろう [0] 【金殿玉楼】
大変に立派で,美しい建物。
金比羅
こんぴら 【金毘羅・金比羅】
〔仏〕
〔梵 Kumbhīra 鰐(ワニ)の意〕
ガンジス川の鰐が神格化されて仏教の守護神となったもの。魚身で蛇(ヘビ)の形をし,尾に宝玉を持つ。十二神将のうちの宮毘羅(クビラ)にあたる。日本では大物主神(オオモノヌシノカミ)の垂迹(スイジヤク)として金毘羅大権現といい,海上の守護神として広く民間に信仰される。香川県の金刀比羅宮(コトヒラグウ)がその中心的存在。金毘羅大将。
金毘羅
こんぴら 【金毘羅・金比羅】
〔仏〕
〔梵 Kumbhīra 鰐(ワニ)の意〕
ガンジス川の鰐が神格化されて仏教の守護神となったもの。魚身で蛇(ヘビ)の形をし,尾に宝玉を持つ。十二神将のうちの宮毘羅(クビラ)にあたる。日本では大物主神(オオモノヌシノカミ)の垂迹(スイジヤク)として金毘羅大権現といい,海上の守護神として広く民間に信仰される。香川県の金刀比羅宮(コトヒラグウ)がその中心的存在。金毘羅大将。
金毘羅大将
こんぴらだいしょう 【金毘羅大将】
「金毘羅」に同じ。
金毘羅宮
こんぴらぐう 【金毘羅宮】
⇒金刀比羅宮(コトヒラグウ)
金毘羅様
こんぴらさま [5][6] 【金毘羅様】
⇒金刀比羅宮(コトヒラグウ)
金毘羅船
こんぴらぶね [5] 【金毘羅船】
讃岐の金毘羅参詣客を乗せて大坂と丸亀の間を往来した客船。江戸後期の金毘羅信仰の隆盛に応じて盛んになった。渡海船の一種で,室津・下津井などに寄港して,普通三〜五日,早ければ二日以内で着いた。
金毘羅船船
こんぴらふねふね 【金毘羅船船】
香川県の民謡で,お座敷唄。琴平町の花柳界で,芸者衆が金毘羅参詣客を相手に唄ってきたもの。元は拳遊びの唄という。
金気
かねけ [0] 【金気】
⇒かなけ(金気)
金気
きんき [1] 【金気】
〔五行説を四季に配当すると,「金」が秋に当たることから〕
秋の気。秋のけはい。秋気。
金気
かなけ【金気】
a metallic taste.〜がある contain mineral matter (水などが).
金気
かなけ [0] 【金気・鉄気】
(1)土・水に含まれる金属分。特に,鉄分。
(2)新しい鍋(ナベ)や釜(カマ)で湯を沸かした時に浮かび出る赤黒いしぶ。
(3)金銭に関すること。また,金銭。「一厘たりとも―は肌に着いてゐない/坑夫(漱石)」
(4)俗に,金属類。
金水引
きんみずひき [4][3] 【金水引】
(1)金箔(キンパク)を塗った水引。
(2)バラ科の多年草。山野に自生。茎の高さは50〜150センチメートル。葉は羽状複葉。秋,茎の先に細長い穂状花序を立て黄色い五弁の小花を多数つける。
金氷
かなこおり [3] 【金氷】
非常に冷たいこと。また,冷たくて氷のような感じがするもの。「足が―のようになる」
金沙汰
かねざた [0] 【金沙汰】
金銭に関する事件。
金沢
かねさわ カネサハ 【金沢】
姓氏の一。
金沢
かなざわ カナザハ 【金沢】
(1)石川県中部にある市。県庁所在地。加賀百万石の城下町として繁栄した往時を物語る町並みや建造物が多く残る。伝統的な焼き物・漆器・加賀友禅などのほか,近代産業も活発。金沢城跡・兼六園(ケンロクエン)などがある。
(2)〔古くは「かねさわ」〕
横浜市金沢区の地名。金沢文庫・金沢八景で有名。
金沢
かなざわ カナザハ 【金沢】
姓氏の一。
金沢八景
かなざわはっけい カナザハ― 【金沢八景】
横浜市金沢区にある,洲崎の晴嵐,瀬戸の秋月,小泉の夜雨,乙艫(オツトモ)の帰帆,称名寺の晩鐘,平潟の落雁,野島の多照,内川の暮雪の八景。明の心越禅師が中国瀟湘(シヨウシヨウ)八景を模して命名。
金沢医科大学
かなざわいかだいがく カナザハイクワ― 【金沢医科大学】
私立大学の一。1972年(昭和47)設立。本部は石川県内灘町。
金沢大学
かなざわだいがく カナザハ― 【金沢大学】
国立大学の一。1922年(大正12)創立の金沢医大,1886年(明治19)創立の第四高等学校と,金沢高師・金沢工専・石川師範・同青年師範が合併して1949年(昭和24)新制大学となる。本部は金沢市。
金沢学院大学
かなざわがくいんだいがく カナザハガクヰン― 【金沢学院大学】
私立大学の一。1986年(昭和61)設立。本部は金沢市。
金沢実時
かなざわさねとき カナザハ― 【金沢実時】
⇒北条(ホウジヨウ)実時
金沢実時
かねさわさねとき カネサハ― 【金沢実時】
⇒北条(ホウジヨウ)実時
金沢工業大学
かなざわこうぎょうだいがく カナザハコウゲフ― 【金沢工業大学】
私立大学の一。1965年(昭和40)設立。本部は石川県野々市町。
金沢庄三郎
かなざわしょうざぶろう カナザハシヤウザブラウ 【金沢庄三郎】
(1872-1967) 言語学者・国語学者。大阪生まれ。東大卒。国語と朝鮮語との系統関係についての研究が多い。著「日韓両国語同系論」「日鮮同祖論」,編「辞林」「広辞林」など。
金沢文庫
かなざわぶんこ カナザハ― 【金沢文庫】
〔「かねさわぶんこ」とも〕
鎌倉中期,北条実時(サネトキ)が武蔵国金沢{(2)}の称名寺境内に創建した文庫。実時が和漢の書籍を蒐集書写して収蔵したのに始まる。金沢学校とも呼ばれ,足利学校とともに中世学問の中心。鎌倉幕府滅亡とともに衰微したが,1930年(昭和5)再興,貴重書多数が現在に伝わる。称名寺文庫。
金沢文庫
かねさわぶんこ カネサハ― 【金沢文庫】
⇒かなざわぶんこ(金沢文庫)
金沢柵
かねざわのさく カネザハ― 【金沢柵】
秋田県横手市金沢にあった城柵(ジヨウサク)。後三年の役の際,清原氏がこれに拠(ヨ)り,源義家に滅ぼされた。
金沢経済大学
かなざわけいざいだいがく カナザハ― 【金沢経済大学】
私立大学の一。1967年(昭和42)設立。本部は金沢市。
金沢美術工芸大学
かなざわびじゅつこうげいだいがく カナザハ― 【金沢美術工芸大学】
公立大学の一。1946年(昭和21)創立の金沢美術工芸専門学校を源とし,短期大学を経て,55年設立。本部は金沢市。
金波
きんぱ [1] 【金波】
(1)水面に日光や月光などが映って美しく光る波。「―銀波の海を行く」
(2)縞(シマ)の部分を斜文あるいは繻子(シユス)織りにした袴地(ハカマジ)。
(3)縮緬(チリメン)の一。左撚(ヨ)りと右撚りの緯(ヨコ)糸二本をそろえて同じ杼口(ヒグチ)に打ち込んだ雲井縮緬の地合に,斜文または繻子織りで紋様を織り出したもの。紋錦波。
金泥
きんでい【金泥】
gold paint.
金泥
こんでい [0] 【金泥】
金粉を膠(ニカワ)の液で泥のように溶かしたもの。日本画や装飾,また写経にも用いた。きんでい。
金泥
きんでい [0] 【金泥】
「こんでい(金泥)」に同じ。
金泥駒
こんでいごま 【犍陟駒・金泥駒】
〔梵 Kaṇṭhaka〕
悉達(シツタ)太子が出家をするため王宮を去る時に乗った白馬。
金泳三
キムヨンサム 【金泳三】
(1927- ) 韓国の政治家。民主自由党代表最高委員。1987年盧泰愚と大統領選を争い落選。92年の選挙で当選し,61年以来32年ぶりの文民大統領となる。きんえいさん。
金泳三
きんえいさん 【金泳三】
⇒キム=ヨンサム
金津
かなづ 【金津】
福井県北部の町。北陸街道の宿駅。北部に吉崎御坊があり,芦原(アワラ)温泉も近い。
金浦空港
きんぽくうこう 【金浦空港】
韓国,ソウルの西にある国際空港。キムポ空港。
金海
キンパイ [0] 【金海】
〔朝鮮語〕
高麗茶碗の一。朝鮮釜山付近の金海郡で焼かれた御本(ゴホン)茶碗の一種で,「金」または「金海」の彫銘がある。磁器質の胎土に青白色の釉(ウワグスリ)がかかった堅手のもので,胴には櫛目文(クシメモン)がある。きんかい。
金海
きんかい [0] 【金海】
⇒キンパイ
金海鼠
きんこ [1] 【金海鼠】
ナマコの一種。体は長さ20センチメートルに達する長楕円形で,前端の口の周囲に一〇本の触手がある。体色は灰褐色・濃紫色など。煮て干したものを「光参」といい,中国料理に使う。茨城県以北の海に広く分布。古くから金華山近海のものが賞味された。フジコ。
金渋
かなしぶ [0] 【金渋・鉄渋】
水に混じった鉄錆(テツサビ)。
金湯
きんとう [0] 【金湯】
「金城湯池(キンジヨウトウチ)」の略。
金満
きんまん [0] 【金満】
金持ち。「なんにしろ―で,いいお妾のあるのが当てだ/歌舞伎・小袖曾我」
金満家
きんまんか [0] 【金満家】
大金持ち。財産家。
金準備
きんじゅんび [3] 【金準備】
金本位制下での正貨準備のこと。銀行券を兌換(ダカン)するために各国の発券銀行が保有する金地金または金貨。兌換停止下の今日では国際支払いの準備としての意義をもつ。金貨準備。
金漆
ごんぜつ [0] 【金漆】
植物コシアブラの別名。
金漆
こしあぶら [3] 【漉し油・金漆】
(1)ウコギ科の落葉高木。山中に自生。葉は小葉五個から成る掌状複葉。夏,枝端に黄白色の小花が多数集まって咲き,黒紫色で球形の液果を結ぶ。若芽は食用となる。金漆(ゴンゼツ)。金漆の木。
(2)コシアブラの木からとった樹脂液。漉(コ)して漆(ウルシ)のように用いた。金漆(ゴンゼツ)。
金漆
きんしつ [0] 【金漆】
コシアブラノキの樹液から精製した一種の漆。奈良・平安時代に,金属・革などに塗った。黄色の液で金色に仕上がる。きんのうるし。
金火箸
かなひばし [3] 【金火箸】
金属製の火箸。
金灯籠
かなどうろう [3] 【金灯籠】
鉄・銅・真鍮(シンチユウ)など金属でつくった灯籠。
金為替
きんがわせ [3] 【金為替】
金本位国あてに振り出される外国為替。
金為替本位制
きんがわせほんいせい [0] 【金為替本位制】
金本位制の一種。国内では本位貨幣(=金貨)が発行されずに金為替によって兌換(ダカン)が行われ,この金為替を金貨本位制や金地金本位制を採用している国の通貨に結びつけて,国内通貨と金との間に間接的な等価関係を維持する貨幣制度。
→金本位制
金烏
きんう [1] 【金烏】
〔太陽に三本足の烏(カラス)がいるという中国の伝説から〕
太陽の異名。「―西に転じて一天暗く/盛衰記 11」
金烏玉兎
きんうぎょくと [1][1] 【金烏玉兎】
〔「玉兎」は月にいる兎(ウサギ)〕
太陽と月。日月。烏兎。
金無垢
きんむく [0] 【金無垢】
混ざり物のない金。純金。
金無垢の
きんむく【金無垢の】
of pure gold (純金);of solid gold (中まで).
金片
かねびら [0] 【金片】
金銭。札片(サツビラ)。
金版
かなはん [0] 【金版】
〔「かなばん」とも〕
箔(ハク)押しや空(カラ)押しに用いる凸版。多く真鍮(シンチユウ)製。
金牌
きんぱい [0] 【金牌】
賞や記念として与える金製,または金めっきの楯(タテ)やメダル。
金牓
きんぼう [0] 【金榜・金牓】
(1)金製または金字の掛け札・額。
(2)中国で,科挙の及第者の名を掲示した金製の札。
金牛宮
きんぎゅうきゅう キンギウ― [0] 【金牛宮】
黄道十二宮の第二宮。牡牛座に相当していたが,現在は歳差のため西方に移っている。太陽は四月二一日頃から五月二二日頃までここにある。
金物
かなもの [0] 【金物】
(1)鍋(ナベ)や釜(カマ)など比較的小さな金属製の器具の総称。「―屋」
(2)「金具廻(カナグマワ)り」に同じ。「鎧を見るに輪違ひを―にほりすかしたり/太平記 26」
金物
かなもの【金物】
hardware (器物);→英和
ironware (鉄器);→英和
metal fittings (金具).金物屋 a hardware man[ <英> an ironmonger](人);a hardware store[ <英> an ironmonger's](店).
金猫
きんねこ 【金猫】
安永・天明(1772-1789)の頃,江戸両国辺りで金一分の揚げ代をとった高級な私娼。銀猫より高級。
金玉
きんぎょく [1][0] 【金玉】
(1)金と玉。また,財宝。
(2)珍重し大切にするべきもの。「―の作品」
金玉
きんたま [3][0] 【金玉】
(1)金の玉。
(2)睾丸(コウガン)の俗称。陰嚢(インノウ)。きん。
金玉均
きんぎょくきん 【金玉均】
(1851-1894) 朝鮮,李朝末期の政治家。朝鮮の改革をめざして,1884年クーデター(甲申事変(コウシンジヘン))を起こしたが失敗して日本に亡命。94年,上海で暗殺された。キム=オクキュン。
金玉火鉢
きんたまひばち [5] 【金玉火鉢】
〔「金玉{(2)}」を火鉢であぶる意〕
火鉢にまたがるようにして暖まること。また,その恰好をするのに適当な小型の火鉢。股(マタ)火鉢。
金玉糖
きんぎょくとう [0] 【金玉糖】
夏向きの和菓子の一。寒天に多量の砂糖を入れ煮上げてから型に流し込み,静かに冷やし固め,ざらめ砂糖をまぶした半透明の菓子。
金現送
きんげんそう [3] 【金現送】
金本位制下で,対外支払いの決済を,外国為替の代わりに直接金(正貨)で行うこと。為替相場の変動で,為替による送金より有利になった場合に行われる。
金環
きんかん【金環】
(1) a gold ring.(2)《天》the corona.→英和
‖金環食 an annular eclipse of the sun.
金環
きんかん [0] 【金環】
(1)金色の輪。また,金で作った輪。
(2)古代,耳飾りに用いられた金属製の切れ目のある黄色の輪形装飾品。古墳から出土する。
金環蝕
きんかんしょく [3] 【金環食・金環蝕】
日食の一種。月が太陽の中央を覆い,黒い月の周りに太陽の光球が輪のように見える現象。
金環食
きんかんしょく [3] 【金環食・金環蝕】
日食の一種。月が太陽の中央を覆い,黒い月の周りに太陽の光球が輪のように見える現象。
金瓢馬表
きんぴょうばひょう キンペウバヘウ 【金瓢馬表】
豊臣秀吉の用いた,黄金作りの千成瓢箪(センナリビヨウタン)。
金瓶梅
きんぺいばい 【金瓶梅】
中国,明代の長編口語小説。四大奇書の一。作者不詳。一六世紀末に成立したと推定される。人間の愛欲・欲望に視点を据えて,豪商西門慶の家庭の淫乱ぶりを描写し,それを通じて当時の社会の退廃した状況を如実に描き出している。
金甌
きんおう [0] 【金甌】
黄金で作ったかめ。
金甌無欠
きんおうむけつ [5][0] 【金甌無欠】
〔南史(朱异伝)「我国家猶若�金甌無�一傷欠�」から〕
物事が完全堅固で,欠点のないこと。特に,国家が強固で外国の侵略や侮りを受けずに尊厳を保っていること。きんのうむけつ。
金生水
きんじょうすい [3] 【金生水】
陰陽五行説による相性(アイシヨウ)の一種。金性と水性とは相性がよいとされること。
金田一
きんだいち 【金田一】
姓氏の一。
金田一京助
きんだいちきょうすけ 【金田一京助】
(1882-1971) 言語学者・国語学者。岩手県生まれ。東大・国学院大教授。アイヌ語の実地探査を行い,アイヌ語・アイヌ文学の研究に専心した。著「アイヌ叙事詩ユーカラの研究」「国語音韻論」ほか,編「辞海」など。
金瘡
きんそう [0] 【金瘡・金創】
(1)刃物による切り傷。刀傷。
(2)切り傷の治療法。外科術。[日葡]
金瘡小草
きらんそう [0] 【金瘡小草】
シソ科の多年草。山麓・堤防などに生える。茎はよく分枝して地をはう。根葉はロゼット状に広がる。葉は対生し,長楕円形。春,葉腋(ヨウエキ)に数個ずつ紫色の唇形花をつける。ジゴクノカマノフタ。
金瘡小草[図]
金白檀
きんびゃくだん [3] 【金白檀】
漆の塗り方の一。金箔(キンパク)を一面に置き,その上に薄く漆を塗るもの。
金的
きんてき [0] 【金的】
(1)射的の的(マト)で,金色のごく小さいもの。
(2)目標とするものの中で最も目ぼしいもの。
金的を射とめる
きんてき【金的を射とめる】
hit the bull's-eye;make a brilliant success.
金盃
きんぱい [0] 【金杯・金盃】
金製の,または金めっきのさかずきやカップ。
金盞花
きんせんか【金盞花】
《植》a common marigold.
金盞花
きんせんか [3] 【金盞花】
キク科の越年草。南ヨーロッパ原産。高さ約30センチメートル。葉は軟らかく肉が厚く,長いへら形で根生および茎に互生。春,枝頂に径4〜8センチメートルの黄赤色・黄色などの頭花をつける。切り花にされ,花壇にも植える。[季]春。
金盥
かなだらい【金盥】
a metal basin.
金盥
かなだらい [3] 【金盥】
金属製のたらい。
金目
きんめ [3] 【金目・金眼】
(1)猫などの,眼球の色が金色のもの。
(2)「金目鯛」の略。
金目
きんめ [3] 【金目】
江戸時代の,金または金貨を量る際の単位の名目。両・分(ブ)(四分の一両)・朱(シユ)(四分の一分)の名目があった。江戸を中心に行われた。
→銀目
金目
かねめ [0] 【金目】
(1)金銭的な価値の高いこと。「―の物」
(2)金銭的な価値。値打ち。「―に積もらば拾七八貫目が物有/浮世草子・好色万金丹」
金目のもの
かねめ【金目のもの】
a valuable article;valuables.
金目の木
かなめのき [5] 【要の木・金目の木】
要黐(カナメモチ)の別名。
金目垣
かなめがき [3] 【要垣・金目垣】
要黐(カナメモチ)で造った生け垣。
金目鯛
きんめだい [3] 【金目鯛・金眼鯛】
キンメダイ目の海魚。全長50センチメートル内外。体色は鮮紅色。目が大きく黄金色に光る。口も大きい。食用。釣りの対象魚。本州以南の太平洋岸の深海に分布。マキンメ。
金相場
きんそうば [3] 【金相場】
(1)金の自由市場で成り立つ金の価格。
(2)特に,江戸時代の金貨対銀貨の交換比率。
金相場会所
きんそうばかいしょ 【金相場会所】
江戸時代,金・銀・銭の相場を建てるために大坂に設けられた立会所。
金相学
きんそうがく キンサウ― [3] 【金相学】
金属および合金の内部の組織と構造を究明し,金属の材料としての適否を明らかにする学問。金属組織学。
金看板
きんかんばん [3] 【金看板】
(1)金文字を彫り込んだ看板。
(2)世間に対して誇らしく掲げるしるし。世間に堂々と示す主義・主張・商品など。「減税を政策の―にする」
金眼
きんめ [3] 【金目・金眼】
(1)猫などの,眼球の色が金色のもの。
(2)「金目鯛」の略。
金眼銀眼
きんめぎんめ [4] 【金眼銀眼】
猫の眼球のうち,一方が金色で他方が青色のもの。ペルシャ猫などにみられる。
金眼鯛
きんめだい [3] 【金目鯛・金眼鯛】
キンメダイ目の海魚。全長50センチメートル内外。体色は鮮紅色。目が大きく黄金色に光る。口も大きい。食用。釣りの対象魚。本州以南の太平洋岸の深海に分布。マキンメ。
金着せ
きんきせ [0] 【金着せ】
器物の表面に,金を薄くかぶせたり金めっきをしたりすること。また,そうした器物。
金石
きんせき [0][1] 【金石】
(1)金属と石。金属器と石器。
(2)非常にかたいもの,永久に変わらないもののたとえ。
→金石の交(マジ)わり
金石併用時代
きんせきへいようじだい [1][5] 【金石併用時代】
考古学上の時代区分の一。新石器時代の次,純銅によって利器その他の器具が作られた時代をさす。銅器時代。
金石学
きんせきがく [4] 【金石学】
(1)金石文を対象とする学問。文献史学と考古学の境界分野にあたり,また言語学にとっても重要な意義をもつ。
(2)鉱物学の旧称。
金石文
きんせきぶん [4] 【金石文】
金属器や石碑,また墓碑・岩などに鋳刻または彫刻された文字や文章。
金砂
きんさ [1] 【金砂】
⇒きんしゃ(金砂)
金砂
きんしゃ [1] 【金砂】
(1)金(キン)の粉。また,金砂子(キンスナゴ)。
(2)金色の砂。また,砂金。
金砂子
きんすなご [3] 【金砂子】
金箔(キンパク)を粉にしたもの。絵画・蒔絵(マキエ)などに用いる。
金碧
きんぺき [0] 【金碧】
金色と青碧色。
金碧山水
きんぺきさんすい [5] 【金碧山水】
緑青・群青・紺青・雌黄などで彩り,さらに金泥の線で輪郭を描いた山水画。
金神
こんじん [0] 【金神】
陰陽道(オンヨウドウ)でまつる方位の神。この神のいる方位を冒して土木・家造り・旅立ち・嫁取りなどをするとはげしく祟(タタ)り,家族七人が殺されるという。
金神の間日
こんじんのまび 【金神の間日】
陰陽道で,金神のいる方位を冒しても,差し支えがないとする日。春は丑(ウシ),夏は申(サル),秋は未(ヒツジ),冬は酉(トリ)の日がこれにあたる。
金神避け
こんじんよけ [0] 【金神避け】
陰陽道で,旅立ち・家造りなどをするにあたって,金神のいる方向を避けること。
金禄公債
きんろくこうさい [5] 【金禄公債】
明治政府が旧来の禄制度廃止に伴う華族・士族の秩禄処分の最終措置として,1876年(明治9)交付した公債。
金秋
きんしゅう [0] 【金秋】
〔五行(ゴギヨウ)の一つである「金」を季節にあてはめると秋に当たるところから〕
秋。
金科玉条
きんかぎょくじょう キンクワギヨクデウ [1] 【金科玉条】
〔文選(揚雄「劇秦美新」)〕
一番大切なきまりや法律。「師の教えを―とする」
金科玉条
きんかぎょくじょう【金科玉条】
a golden rule.
金秤
きんばかり [3] 【金秤】
金・銀・薬など,貴重なものの微小量を量るのに使うさお秤。最大,五匁(モンメ)(約18.75グラム)を限度とする。
金種
きんしゅ [0] 【金種】
貨幣の額面金額の違いによる種類。
金穀
きんこく [0] 【金穀】
金銭と穀物。金品。「―ヲタクワウ/ヘボン(三版)」
金穴
きんけつ [0] 【金穴】
〔金坑・金山の意から〕
(1)資金や費用などを供給してくれる人。「―は例の大尽/うもれ木(一葉)」
(2)金持ち。富豪。
金竜山
きんりゅうざん 【金竜山】
浅草寺(センソウジ)の山号。
金章
きんしょう [0] 【金章】
(1)立派な文章。金句。「―金句おなじく一代教文より出でたり/平家 4」
(2)黄金製の印章。
金筋
きんすじ [0] 【金筋】
(1)金色の筋。洋服の襟・袖・ズボン・帽子などに縫いつけて装飾としたもの。また,軍人・警官などの階級の表示などとする。
(2)刀の刃の鍛目(キタエメ)に添って,特に強い光を発する沸(ニエ)の長い曲線。
金策
きんさく [0] 【金策】 (名)スル
必要な金をそろえるための工夫。「知人の間を走りまわって―する」
金策する
きんさく【金策する】
raise money.
金箔
きんぱく [0] 【金箔】
〔古くは「きんばく」〕
金を打って紙のように薄く延ばしたもの。
金箔
きんぱく【金箔】
gold foil[leaf].
金箔付き
きんぱくつき [0][4] 【金箔付き】
(1)金箔がついていること。また,そのもの。
(2)まちがいなく,そのものであること。真正であること。また,すでに価値や評価が定まっていること。
(3)位や肩書きがあること。
金箔検電器
きんぱくけんでんき [7] 【金箔検電器】
物体の帯電を調べる箔検電器の箔に金箔を用いたもの。
金管
きんかん [0] 【金管】
「金管楽器」の略。
金管楽器
きんかんがっき [5] 【金管楽器】
金属製の管楽器。人間の唇を簧(シタ)(リード)として音を出す吹奏楽器で,俗にいうらっぱの類。トランペット・トロンボーン・ホルンなど。ブラス。
金管楽器
きんかんがっき【金管楽器】
a brass instrument.
金箱
かねばこ [0] 【金箱】
(1)金銭や財物などをいれておく箱。銭箱(ゼニバコ)。金櫃(カネビツ)。
(2)金銭を引き出すのに都合のよい人や所。いい収入源になる人や所。ドル箱。
金箸
かなばし [3] 【金箸】
鍛冶(カジ)で,焼けた金属をはさむのに用いる,大きな鋏のような道具。かなばさみ。
金篦
かなべら [0][3] 【金篦】
(1)石膏(セツコウ)型を造る際に用いる金属製のへら。
(2)鏝(コテ)。
金簪
きんかん [0] 【金簪】
金で作ったかんざし。きんしん。
金米糖
コンペートー【金米糖】
a comfit;→英和
<It.> a confetto.
金粉
きんぷん【金粉】
gold dust.
金粉
きんこ [1] 【金粉】
(1)金(キン)の粉末。金砂。きんぷん。
(2)いんちき博打(バクチ)に使ういかさまさいころの一種。穴をあけてその中に金粉を入れて重くし,どのように投げてもその重さでいつも決まった目が出るように作ったもの。
金粉
きんぷん [0] 【金粉】
金または金色の金属の粉末。絵画・蒔絵(マキエ)などに用いる。
金粉蒔地
きんぷんまきじ [5] 【金粉蒔地】
蒔絵の地に金粉をまいたもの。きんだみじ。
金精
きんせい [0] 【金精】
(1)混じり気のない金。
(2)〔五行説で「金」を秋および西に配することから〕
秋の気。西の気。
(3)九月最初の寅(トラ)の日に採った甘菊(カンギク)。また,菊の異名。
金精神
こんせいじん [3] 【金精神・根精神・金勢神】
男根をまつった神。神体は男根に似た自然石,または石・金属・木で男根をかたどったもの。縁結び・出産などに効験があるとされる。金精大明神。こんせい様。かなまら様。
金糸
きんし [1][0] 【金糸】
金箔(キンパク)を貼った和紙を細く切ったもの。また,この糸や金箔を絹糸に巻きつけたもの。
金糸
きんし【金糸】
gold thread.
金糸卵
きんしたまご [4][5] 【金糸卵・錦糸卵】
薄焼き卵を,糸のように細く刻んだもの。
金糸昆布
きんしこぶ [4] 【金糸昆布】
昆布の芯だけを取って,細く刻んだ金糸のような昆布。主に,口取りなどに用いる。切り水晶昆布。きんしこんぶ。
金糸梅
きんしばい [3] 【金糸梅】
オトギリソウ科の小低木。中国原産。古くから観賞用に栽培される。高さ約1メートル。よく分枝して垂れ下がり,卵状長楕円形の葉を対生。夏,枝先に黄色の五弁花を数個つける。雄蕊(ユウズイ)は多数ある。
金糸牛蒡
きんしごぼう [4] 【金糸牛蒡】
ごぼうを細く刻んで,ごま油でいりつけたもの。汁物の材料,きんぴらごぼうなどにする。
金糸猴
きんしこう [3] 【金糸猴】
霊長類の一種,ゴールデンモンキーの俗称,もしくは中国名。頭胴長70センチメートル程度。鮮やかなオレンジ色と黒褐色の体毛をもち,孫悟空のモデルとされる。中国の四川省などに分布するが,個体数が減り,絶滅の危機にある。
金糸瓜
きんしうり [3] 【金糸瓜】
セイヨウカボチャの変種カザリカボチャの一品種。果をゆでると果肉が素麺(ソウメン)のように細長くほぐれる。これを酢の物や西洋料理のつけ合わせに用いる。ソウメンカボチャ。
金糸菜
きんしさい [3] 【金糸菜】
鱶(フカ)の鰭(ヒレ)の加工品。上級品である魚翅(ギヨシ)の精製の際に脱け落ちた筋を集め,板で押して整形し,日に干したもの。中国料理で用いる。
金糸雀
きんしじゃく [3] 【金糸雀】
カナリア。
金約款
きんやっかん [3] 【金約款】
貨幣価値の変動による債権者の損害を防ぐことを目的として金銭債権に付される条項で,債務者が金貨で支払うことを約するか(金貨約款)または契約当時の金貨価値に換算した通貨で支払うことを約するもの(金価値約款)。
金紅石
きんこうせき [3] 【金紅石】
二酸化チタンからなる鉱物。正方晶系。樹脂状光沢を有し,赤褐色・灰色・黒色などさまざまの色を呈する柱状ないし粒状結晶。変成岩や火成岩中に普通に産する。ルチル。
金紅花
きんこうか [3] キンクワウクワ 【金光花】 ・ ―クワ 【金紅花】
ユリ科の多年草。本州中部以北の亜高山の湿原に生える。葉は剣形で根生。夏,黄色の小花を総状につける。
金紋
きんもん [1] 【金紋】
金箔(キンパク)をおした,または金漆で書いた家紋。江戸時代には,大名の家格によって挟み箱の蓋(フタ)に書くことが許された。
金紋先箱
きんもんさきばこ [1] 【金紋先箱】
金紋をつけた挟み箱。大名行列の先頭に担がせたもの。
金紋紗
きんもんしゃ [3] 【金紋紗】
金糸で紋様を織り出した紗。
金納
きんのう【金納】
payment in cash.
金納
きんのう [0] 【金納】 (名)スル
税・小作料などを金銭で納めること。
⇔物納
「税を―する」
金紗
きんしゃ [1] 【金紗・錦紗】
(1)紗の地に金糸・箔(ハク)・絹の色糸などを織り込んで模様を表した絹織物。夏の袈裟(ケサ)などにする。
(2)「金紗縮緬(チリメン)」「金紗御召(オメシ)」の略。
金紗
きんしゃ【金紗(ちりめん)】
silk crepe.
金紗御召
きんしゃおめし [5] 【金紗御召】
金紗縮緬に似た皺(シボ)の細かい御召。練り染めの絹糸で織る。きんしゃ。
金紗縮緬
きんしゃちりめん [4] 【金紗縮緬】
経(タテ)・緯(ヨコ)ともに細い生糸で織った縮緬。皺が細かく滑らかで光沢があり,軽い。きんしゃ。
金紙
きんし [1][0] 【金紙】
(1)金箔(キンパク)を押したり,金泥(キンデイ)を塗ったりした紙。金色の紙。
(2)「金札(キンサツ){(2)}」に同じ。
金紙
きんがみ [1] 【金紙】
(1)金色をした紙。紙に金箔(キンパク)を貼ったり,金粉を塗ったりしたもの。
(2)金色をした金属の箔。
金紙
きんがみ【金紙】
gilt paper.
金素雲
キムソウン 【金素雲】
(1907-1981) 朝鮮の詩人・随筆家。釜山生まれ。1920年(大正9)来日。口頭伝承を採集・翻訳し,「朝鮮民謡選」「朝鮮童謡選」を刊行。戦後,帰国して「現代韓国文学選集」を編纂。きんそうん。
金素雲
きんそうん 【金素雲】
⇒キム=ソウン
金紫
きんし [1] 【金紫】
(1)黄金の印と紫色の組紐(クミヒモ)。また,それを帯びるような位の高い人。金印紫綬。
(2)高官。貴族。
金細工
きんざいく【金細工】
goldwork.金細工人 a goldsmith.→英和
金網
かなあみ【金網】
a wire netting[gauze].〜を張る cover <the window> with wire netting.
金網
かなあみ [0] 【金網】
針金で編んだ網。「―戸」
金緑石
きんりょくせき [4][3] 【金緑石】
アルミニウム・ベリリウムの酸化物。斜方晶系に属し,淡黄緑色でガラス状光沢のある鉱物。ペグマタイトや雲母片岩中に産する。アレキサンドライト・猫目石などの宝石の素材。クリソベリル。
金緑色
きんりょくしょく [4][3] 【金緑色】
緑色を帯びた金色。
金線
きんせん [0] 【金線】
金色の線。金すじ。
金線蛙
きんせんがえる [5] 【金線蛙】
トノサマガエルの別名。
金縁
きんぶち [0] 【金縁】
縁が金または金色であること。また,そのもの。「―眼鏡(メガネ)」
金縁
きんぶち【金縁】
gold rims (めがねの);a gilt frame (額の);gilt edges (本などの).〜の額 a gilt-framed picture.‖金縁めがね gold-rimmed spectacles.
金縁証券
きんぶちしょうけん [5] 【金縁証券】
最優良証券のこと。国債や超一流企業の債券などにいう。
金縛り
かなしばり [3][0] 【金縛り】
(1)金鎖で縛ったように,きつくしっかりと縛りあげること。
(2)金銭で人の自由を束縛すること。
(3)「金縛りの法」に同じ。「―に遭ったように動けなかった」
金縛りになっている
かなしばり【金縛りになっている】
be bound hand and foot;[金で]be tied down with money.
金縛りの法
かなしばりのほう [3] 【金縛りの法】
修験者(シユゲンジヤ)の行う秘法で,不動明王の威力によって相手を身動きできないようにする法。不動金縛りの法。
金縷
きんる [1] 【金縷】
黄金の糸。金色の糸。
金縷玉衣
きんるぎょくい [1][1] 【金縷玉衣】
中国漢代,玉片を金糸でつなぎ合わせ衣のようにして死者の全身をおおったもの。玉匣(ギヨクコウ)。
金繰り
かなぐり [0] 【金繰り】
「かねぐり(金繰)」に同じ。
金繰り
かねぐり [0] 【金繰り】
金のやりくり。資金の工面。資金ぐり。かなぐり。「―がつかない」
金繰り
かねぐり【金繰り】
financing.
金翅鳥
こんじちょう 【金翅鳥】
インド神話・仏典に見える想像上の鳥。八部衆の一つ迦楼羅(カルラ)とは別のものであったが,同一視されるようになった。
金聖嘆
きんせいたん 【金聖嘆】
(1610頃-1661) 中国,明末・清初の文芸批評家。名は人瑞(ジンズイ),のちに喟(イ)。字(アザナ)は若采。聖嘆は号。文章は痛快無比,寸鉄人を刺し,意表外に出るのを常とする。「荘子」「楚辞」「史記」「水滸伝(スイコデン)」「西廂記」を五才子書と称して,それぞれに批評を試み,通俗文学を評価。反体制行動の主謀者の一人として,南京で刑死。
金聾
かなつんぼ [3] 【金聾】
まったく耳の聞こえないこと。また,そういう人。かなつんぼう。
金肥
きんぴ [1] 【金肥】
(堆肥・糞尿(フンニヨウ)などの自給肥料に対して)代金を支払って購入する肥料。工場で生産される化学肥料などをいう。かねごえ。
金肥
かねごえ [0] 【金肥】
⇒きんぴ(金肥)
金胎
きんたい [0] 【金胎】
漆器の金属製の素地。中国宋代の堆朱(ツイシユ)など彫漆器の素地に多い。
金胎
こんたい [0] 【金胎】
〔仏〕 金剛界と胎蔵界。
金胎両部
こんたいりょうぶ [5] 【金胎両部】
大日如来を智徳の面から開示した金剛界と,理から説いた胎蔵界。金胎両界。
金胎寺
こんたいじ 【金胎寺】
京都府相楽郡和束町にある真言宗醍醐派の寺。山号は鷲峰山(ジユブセン)。676年役小角(エンノオヅノ)の開創と伝え,722年泰澄(タイチヨウ)が諸堂を建立。良弁(ロウベン)・行基・鑑真・空海・最澄なども修法したといわれる修験道の霊場。
金胴
かなどう [0] 【金胴】
鎧(ヨロイ)の胴の一。鉄板を矧(ハ)ぎ合わせた四枚の板を蝶番(チヨウツガイ)でつないだ胴。後世の,最上胴(モガミドウ)。
金脈
きんみゃく [0] 【金脈】
(1)金の鉱脈。
(2)(比喩的に)資金を引き出せるところ,また人。金主。かねづる。
金脈
きんみゃく【金脈】
a gold vein;a financial supporter (比喩的).
金腹
きんぱら [0] 【金腹】
スズメ目カエデチョウ科の小鳥。全長11センチメートルほど。頭部から胸にかけて黒く,他は栗色。くちばしは太く短く,銀色。飼い鳥。中国南部からインドに分布。江戸時代から輸入され,野生化したものもある。
金腹巻
かなはらまき [4] 【金腹巻】
鎧(ヨロイ)の一。鉄板をつないで衡胴(カブキドウ)とした簡便な腹巻。室町末期に出現。
金臭い
かなくさ・い [4] 【金臭い】 (形)[文]ク かなくさ・し
金属のもついやなにおいや味がする。「―・い水」
金色
かないろ [0] 【金色】
(1)金属の色。「身共が刀と焼刃,―,寸分違はぬ希代の業物/歌舞伎・浮世柄」
(2)真鍮(シンチユウ)またはスズ製の提子(ヒサゲ)。「此の―なは酒ではないか/浄瑠璃・持統天皇」
金色
こんじき [0] 【金色】
黄金の色。金色(キンイロ)。
金色
きんいろ [0] 【金色】
金のような色。こがね色。こんじき。
金色の
こんじき【金色の】
golden(-colored).→英和
金色世界
こんじきせかい [5] 【金色世界】
〔仏〕 すべてのものが金色に輝いている世界。文殊菩薩の浄土をいう。
金色堂
こんじきどう [0] 【金色堂】
(1)内部を極楽世界に模して金箔(キンパク)や螺鈿(ラデン)で飾った阿弥陀堂。
(2)岩手県西磐井(イワイ)郡平泉町の中尊寺にある藤原清衡(キヨヒラ)・基衡(モトヒラ)・秀衡(ヒデヒラ)三代の廟堂。1124年清衡が建立。方三間の単層,屋根は宝形造り。内外に黒漆を塗り,金箔を施す。藤原時代の建築の代表作。光堂(ヒカリドウ)。
金色夜叉
こんじきやしゃ 【金色夜叉】
小説。尾崎紅葉作。1897年(明治30)から1902年まで「読売新聞」に連載,翌年新続編を「新小説」に発表,未完。金銭のため許婚の鴫沢(シギサワ)宮を富山唯継に奪われた間(ハザマ)貫一が,高利貸しとなって宮や世間に対して復讐しようとする。
金芝河
きんしが 【金芝河】
⇒キム=ジハ
金芝河
キムジハ 【金芝河】
(1941- ) 韓国の詩人。本名,金英一。1970年譚詩(タンシ)「五賊」を発表。民主化運動に従事。その詩は,風刺と抒情を特徴とする。きんしが。
金花
きんか [1] 【金花・金華】
(1)黄金の花。金色の花。また贅(ゼイ)を尽くした飾り。「垣に―を掛け,戸には水晶を連ねつつ/謡曲・関寺小町」
(2)アキノキリンソウの異名。
金花虫
はむし [0] 【葉虫・金花虫】
甲虫目ハムシ科に属する昆虫の総称。体長1〜20ミリメートルの小形の甲虫。形は多様。色は緑・黒・赤などで,美しいものが多い。幼虫・成虫とも植物を食い,農林業の害虫も多い。日本にはウリハムシ・クルミハムシなど約五〇〇種が知られる。
金茶
きんちゃ [1][0] 【金茶】
(1)色の名。黄の強い,明るい茶色。金色がかった茶色。金茶色。
(2)(江戸時代の遊里などで)客。「わかだんなかぶの―といはれたけだ者が/安愚楽鍋(魯文)」
〔「巾着」の略とも「金車」の転ともいう〕
金茶色
きんちゃいろ [0] 【金茶色】
⇒金茶(キンチヤ)(1)
金華
きんか [1] 【金花・金華】
(1)黄金の花。金色の花。また贅(ゼイ)を尽くした飾り。「垣に―を掛け,戸には水晶を連ねつつ/謡曲・関寺小町」
(2)アキノキリンソウの異名。
金華山
きんかざん キンクワザン 【金華山】
(1)宮城県牡鹿(オジカ)半島の東端近くに浮かぶ島。面積9平方キロメートル。沖合は好漁場で有名。金華山(445メートル)山麓に黄金山(コガネヤマ)神社がある。きんかさん。
(2)岐阜市にある山。海抜329メートル。斎藤道三・織田信長が居城とした地。岐阜市街を一望におさめる。稲葉山。
金華山手
きんかざんで キンクワザン― [0] 【金華山手】
古瀬戸茶入れのうち瀬戸の陶工加藤景国(三代藤四郎)の作をさしていう称。美濃の金華山の土を用いたための称とも,窯変による美しい金色の釉薬に由来する称ともいわれる。中古物。金華山焼。
金華山焼
きんかざんやき キンクワザン― [0] 【金華山焼】
(1)美濃国産出の陶器。鎌倉時代の創業といわれ,天明(1781-1789)頃より楽焼きを産した。明治半ばに復興,茶器などを製した。
(2)「金華山手」に同じ。
金華山織
きんかざんおり キンクワザン― [0] 【金華山織(り)】
紋(モン)ビロードの一。緯(ヨコ)糸に金糸銀糸を織り込んで模様を織り出したもの。
金華山織り
きんかざんおり キンクワザン― [0] 【金華山織(り)】
紋(モン)ビロードの一。緯(ヨコ)糸に金糸銀糸を織り込んで模様を織り出したもの。
金葉和歌集
きんようわかしゅう キンエフワカシフ 【金葉和歌集】
第五番目の勅撰和歌集。一〇巻。白河法皇下命,源俊頼撰。八代集の一。歌数約七〇〇首。初度本・二度本・三奏本がある。三奏本は1127年成立。連歌を収めるなど,従来の勅撰集とは異なり,歌風は叙景歌に特色がある。金葉集。金葉。
金葎
かなむぐら [3] 【金葎】
クワ科のつる性一年草。路傍・荒れ地に群生する。茎と葉柄に鋭い逆向きのとげがある。葉は長い葉柄があり,モミジ状。雌雄異株。秋,雄株は黄緑色の小花を円錐状に,雌株は緑色の花穂をつける。茎と葉を健胃薬・利尿薬にする。八重葎。
金蒔絵
きんまきえ【金蒔絵】
gold lacquer work.
金蓮寺
こんれんじ 【金蓮寺】
京都市北区鷹ヶ峰にある時宗四条派の本山。1308年浄阿の開山。初め祇陀林寺(ギダリンジ)と称したが,11年,後伏見上皇の命で錦綾山太平興国金蓮寺と改称。四条道場。
金蓮歩
きんれんぽ [3] 【金蓮歩】
〔「南史(斉本紀)」より。中国南朝の東昏侯(トウコンコウ)が潘妃(バンキ)に金製の蓮華の上を歩かせた故事による〕
美人のあでやかな歩み。蓮歩。
金蓮花
きんれんげ [3] 【金蓮花】
(1)植物アサザの別名。
(2)仏前に供える金製または金色の蓮華の造花。こんれんげ。
金蓮花
きんれんか [3] 【金蓮花】
ノウゼンハレン科の多年草。南米ペルー原産。江戸時代に渡来し,観賞用に一年草として栽培される。茎はつる状で多肉。葉は柄が長く卵形でハスに似る。花は腋生(エキセイ)の長い花柄に一個ずつつき,紅・黄・橙色などの五弁花で距(キヨ)がある。ノウゼンハレン。ナスターチウム。
金蓮花[図]
金蔓
かねづる【金蔓】
a source of revenue (収入源);a financial supporter (人).
金蔓
かねづる [0] 【金蔓】
金を出してくれる当て。また,当てになる人。「いい―を探す」「―が切れる」
金蔵
きんぞう [0] 【金蔵】
「かねぐら(金蔵){(1)}」に同じ。特に江戸時代,幕府の御用金を納める蔵。御金蔵。
金蔵
かねぐら [0] 【金蔵】
(1)金銭や財宝を納めておく蔵。
(2)金を出してくれる金持ちや,金をもうけさせてくれる人。
金藤左衛門
きんとうざえもん キントウザヱモン 【金藤左衛門】
狂言の一。大蔵流。金藤左衛門という山賊が女を襲って所持品を奪うが,喜んでいるすきに長刀(ナギナタ)をとられて,逆におどされる。和泉(イズミ)流に類曲「痩松(ヤセマツ)」がある。女山賊(オンナヤマダチ)。
金蘭
きんらん [1] 【金蘭】
(1)〔易経(繋辞上)「二人同�心,其利断�金,同心之言,其臭如�蘭」より〕
友情の大変にあついこと。親しくかたい交わり。
(2)ラン科の多年草。草原や疎林内に生える。高さ50センチメートル内外。狭い楕円形ないし披針形の葉を互生。春,茎頂に黄色の半開の小花を一〇個内外つける。
金蘭(2)[図]
金蘭の交わり
きんらんのまじわり [1] 【金蘭の交わり】
「金蘭の契(チギ)り」に同じ。[ヘボン(三版)]
金蘭の友
きんらんのとも [1] 【金蘭の友】
かたい友情で結ばれた友。
金蘭の契り
きんらんのちぎり [1] 【金蘭の契り】
きわめて親密な交際。「久しく―ありて辞すまじきゆゑながら/鶉衣」
金蘭簿
きんらんぼ [3] 【金蘭簿】
親しい友人の住所などを記入した帳面。
金虫食い塗
きんむしくいぬり [0] 【金虫食い塗(り)】
虫食いのような凹凸を作った下塗りに,金箔(キンパク)を置いて,その上に数回,漆を塗り重ねて研ぎ出した漆器。また,そのような漆塗りの方法。
金虫食い塗り
きんむしくいぬり [0] 【金虫食い塗(り)】
虫食いのような凹凸を作った下塗りに,金箔(キンパク)を置いて,その上に数回,漆を塗り重ねて研ぎ出した漆器。また,そのような漆塗りの方法。
金蚉
かなぶん [1][2] 【金蚉】
コガネムシ科の甲虫。体長25ミリメートル内外。銅色または銅緑色で金属光沢がある。コガネムシに似るがやや平たい。夏期,クヌギ・ナラなどの樹液に集まる。中国・朝鮮と日本の本州以南に分布。[季]夏。
金蚉[図]
金蛇
かなへび [0] 【金蛇・蛇舅母】
有鱗目カナヘビ科のトカゲの総称。多くは全長20センチメートル内外で,尾は全長の二分の一以上もある。ニホンカナヘビは日本特産種。側面に帯状斑紋がある。草むらなどを好み,動きは素早く,昆虫・クモなどを捕食する。
金融
きんゆう [0] 【金融】
金銭の融通。資金の需要と供給との関係。金の流れ。
金融
きんゆう【金融】
finance;→英和
financing (融資).〜する finance <an enterprise> ;accommodate <a person> with money.‖金融界 financial circles.金融会社 a finance company.金融機関 banking facilities.金融恐慌 a financial panic.金融業(者) financial[banking]business (a financier).金融政策 a financial policy.金融統制 monetary control.金融引締政策 a tight-money policy.金融逼迫(緩慢) tight (easy) money.国民金融公庫 the People's Finance Corporation.
金融債
きんゆうさい [3] 【金融債】
特定の金融機関が長期資金の調達のために発行する債券。利付金融債と割引金融債の二種がある。
→社債
→事業債
金融先物取引
きんゆうさきものとりひき [9][10] 【金融先物取引】
通貨・金利・債券・株式などの金融商品について,将来の特定の時期にその取引対象を売買することを現時点で約する取引。
金融公庫
こうこ【金融公庫】
a finance corporation.
金融公庫
きんゆうこうこ [5] 【金融公庫】
中小企業・農漁民・勤労者などへ資金を貸すために政府が出資して作った金融機関。「住宅―」
金融収支
きんゆうしゅうし [5] 【金融収支】
営業取引上の収支を含まない金融取引上の収支。受取利息・配当金などから支払利息・手形割引料などを引いたもの。
金融取引
きんゆうとりひき [5][6] 【金融取引】
資金の貸借取引のこと。これにより資金余剰主体と資金不足主体との間で資金移転が行われる。
金融寡頭制
きんゆうかとうせい [0] 【金融寡頭制】
少数の巨大な金融資本が,一国の経済・政治を支配すること。レーニンによって,帝国主義段階の資本主義の一つの指標とされた。金融寡頭支配。
金融市場
きんゆうしじょう [5] 【金融市場】
資金の需要と供給とが出合い,金利体系が決定され,資金取引の行われる抽象的な市場の総称。取引区分から国内金融市場と国際金融市場に,期限区分から長期金融市場と短期金融市場に区別される。
金融引き締め
きんゆうひきしめ [5] 【金融引(き)締め】
インフレや景気の過熱を抑えるために,通貨当局が公定歩合や支払準備率の引き上げ,売りオペレーションなどの金融政策によって通貨量を縮小させ,資金需要を抑制すること。
⇔金融緩和
金融引締め
きんゆうひきしめ [5] 【金融引(き)締め】
インフレや景気の過熱を抑えるために,通貨当局が公定歩合や支払準備率の引き上げ,売りオペレーションなどの金融政策によって通貨量を縮小させ,資金需要を抑制すること。
⇔金融緩和
金融恐慌
きんゆうきょうこう [5] 【金融恐慌】
(1)信用関係の崩壊による金融市場の混乱。信用恐慌・貨幣恐慌・銀行恐慌などの総称。
(2)1927年(昭和2)台湾銀行の不良貸付の暴露を契機に,金融機関を中心に広がった恐慌。若槻内閣は総辞職し田中内閣のモラトリアム(支払猶予令)実施で終息した。
金融政策
きんゆうせいさく [5] 【金融政策】
通貨当局(政府または中央銀行)が,金融市場に働きかけて通貨の供給を調節することによって,民間の消費や投資に影響を及ぼし,完全雇用や物価安定といった経済安定化を図る経済政策の一つ。金利政策・公開市場操作・支払準備率変更政策などの手段が代表的。広義には,貨幣制度・銀行制度・証券制度などの金融制度に関する政策を含む。
金融業
きんゆうぎょう [3] 【金融業】
金融を営利目的とする事業。
金融機関
きんゆうきかん [6][5] 【金融機関】
金融取引を仲介する機関。日本では,日本銀行・普通銀行・長期信用銀行・信託銀行・信用金庫・信用組合・農業協同組合・漁業協同組合・保険会社・証券会社・ノンバンク・郵便局など。
金融派生商品
きんゆうはせいしょうひん [8] 【金融派生商品】
⇒デリバティブ
金融相場
きんゆうそうば [5] 【金融相場】
金融事情が原因となっている相場。普通,不況期の金融緩和により上昇する相場をいう。
金融緊急措置令
きんゆうきんきゅうそちれい 【金融緊急措置令】
1946年(昭和21)2月,第二次大戦後の急激なインフレーションを終息させるために行われた通貨・金融措置。預金封鎖,新円への切り替えなどが行われた。
金融緩和
きんゆうかんわ [5] 【金融緩和】
(1)金融市場において資金供給が資金需要に比べて過大となり,資金調達が容易になる状態。季節的要因によるものと景気変動によるものとがある。
⇔金融逼迫
(2)景気を刺激するために,通貨当局が公定歩合・支払準備率の引き下げ,買いオペレーションなどの金融政策によって通貨量を増大させ,資金需要を刺激すること。
⇔金融引き締め
金融自由化
きんゆうじゆうか [0] 【金融自由化】
金融取引における規制や制限を撤廃すること。わが国では金利の自由化と金融機関の業務分野の自由化の二つが柱。
金融資本
きんゆうしほん [5] 【金融資本】
(1)銀行資本が産業資本と結合して,経済を独占的に支配する資本形態。
(2)俗に銀行資本または貸付資本のこと。
金融資産
きんゆうしさん [5] 【金融資産】
貨幣および預貯金・有価証券・貸付債権などの請求権の形で保有する資産。土地・機械などの実物資産と対比される。
金融逼迫
きんゆうひっぱく [5] 【金融逼迫】
金融市場において資金需要が資金供給に比べて過大となり,資金調達が困難になる状態。季節的要因によるものと景気変動によるものとがある。
⇔金融緩和
金蠅
きんばえ【金蠅】
a greenbottle (fly).
金蠅
きんばえ [1] 【金蠅】
〔「青蠅」とも書く〕
(1)双翅目クロバエ科の昆虫のうち,体が緑・青・赤などの金属光沢をもつハエの総称。衛生害虫が多い。ギンバエ。クソバエ。
(2)クロバエ科のハエの一種。体長10ミリメートル内外。体は青緑ないし黄緑色で強い金属光沢を帯び,頭部は濃赤褐色,複眼後方は銀色。汚物・動物の死体などに集まり,成虫は伝染病を媒介することがある。世界各地に分布。ナミキンバエ。
金行灯
かなあんどん [3] 【金行灯】
金網を張った行灯。
金衣
きんい [1] 【金衣】
金糸や金箔(キンパク)を使った,金色の衣服。美しい,ぜいたくな衣服。
金衣公子
きんいこうし [4] 【金衣公子】
〔開元天宝遺事〕
ウグイスの異名。金衣鳥。
金袋
かねぶくろ [3] 【金袋】
金銭を入れる袋。金いれ。さいふ。
金製
きんせい [0] 【金製】
金で作ってあること。
金襖
きんぶすま [3] 【金襖】
(1)金箔(キンパク)を一面に貼りつめた襖。
(2)「金襖物(キンブスマモノ)」の略。
金襖子
かじかがえる [4] 【河鹿蛙・金襖子】
無尾目の両生類。谷川の岩間にすむカエル。体の背面は灰褐色の地に暗褐色の斑紋があり,下面は淡黄色。雄は体長3.5センチメートル,雌は6センチメートル内外。指先に吸盤がある。雄の鳴き声が美しい。本州・四国・九州に分布。古く「かはづ」として和歌などに詠まれた。カジカ。
金襖物
きんぶすまもの [0] 【金襖物】
舞台一面に金襖の道具立てをした操り狂言,または歌舞伎狂言。将軍・大名などをしくんだもの。きんぶすま。
金襴
きんらん【金襴】
gold brocade.
金襴
きんらん [0][1] 【金襴】
繻子(シユス)・綾などの地に,緯(ヨコ)糸に金糸を織り込んで紋様を表した豪華な織物。室町時代に中国から伝来,江戸時代には日本でも織った。袈裟(ケサ)・能装束・袋物などにした。織金(オリキン)。
金襴手
きんらんで [3][0] 【金襴手】
磁器で,赤絵・色絵の華美な錦手(ニシキデ)にさらに金彩を加えたもの。
金襴緞子
きんらんどんす [5] 【金襴緞子】
金襴と緞子。高価な織物のこと。「―の帯」
金襴鳥
きんらんちょう [0] 【金襴鳥】
スズメ目ハタオリドリ科の小鳥。全長約12センチメートル。雄は繁殖期になると羽が鮮やかな赤と黒になる。繁殖期ではないときの雄と,雌は地味な淡褐色。アフリカ原産。飼い鳥。
金覆輪
きんぷくりん [3] 【金覆輪】
〔「きんぶくりん」とも〕
刀や鞍(クラ)などの縁飾りの覆輪に,金または金色の金属を用いたもの。黄覆輪。
金親
かねおや [0] 【金親】
資金を出してくれる人。金主。金元。
金解禁
きんかいきん【金解禁(する)】
(lift) the gold embargo.
金解禁
きんかいきん [1] 【金解禁】
金の輸出禁止を解き,金本位制に復帰すること。特に日本では,第一次大戦後,各国の金本位制復帰に伴い1930年(昭和5)浜口内閣がデフレ政策の一環として行なったものをいう。金輸出解禁。
金言
きんげん【金言】
a wise[golden]saying;a maxim.→英和
金言
こんげん [0] 【金言】
〔「金口(コンク)の言」の意〕
⇒きんげん(金言)
金言
きんげん [0] 【金言】
(1)人生や生活の上で尊重し模範とすべきすぐれた格言。金句。
(2)〔仏〕 仏の口から出た尊い教え。こんげん。
金詰まり
かねづまり [0] 【金詰(ま)り】
資金が不足すること。金がなくやりくりがつかないこと。
⇔金余り
金詰り
かねづまり [0] 【金詰(ま)り】
資金が不足すること。金がなくやりくりがつかないこと。
⇔金余り
金詰り
かねづまり【金詰り】
shortage of money.〜である be pressed for money (人が);(The) money[market]is tight.
金談
きんだん [0] 【金談】
金銭の貸借についての相談。
金請
かねうけ [0] 【金請】
近世の保証の一。借金契約の保証。
金諾
きんだく [0] 【金諾】
〔史記(季布伝)「得�黄金百斤�,不�如�得�季布一諾�」から〕
決して違えることのない確実な承諾。一諾千金。
金谷
かなや 【金谷】
静岡県中部,榛原(ハイバラ)郡の町。東海道の大井川越えの宿場町。
金貝
かながい [0][2] 【金貝】
金・銀・スズ・鉛などの薄い金属板を文様に切ったもの。また,それを漆面にはめこみ加飾する技法。平文(ヒヨウモン)に用いられるものより厚い。室町期以降蒔絵(マキエ)に多く用いられた。
金貝細工
かながいざいく [5] 【金貝細工】
蒔絵(マキエ)に金貝を施すこと。また,その細工を施した蒔絵。
金貝貼り
かながいばり [0] 【金貝貼り】
(1)木地蒔絵(キジマキエ)をする時に,地を汚さないようにスズの薄片を表面にはること。
(2)スズや鉛の薄片をはって本物に見せかけた竹光(タケミツ)。
金貨
きんか [1] 【金貨】
金を主成分とした貨幣。金貨幣。
金貨
きんか【金貨】
a gold coin.
金貨本位制
きんかほんいせい [0] 【金貨本位制】
金貨を本位貨幣とする貨幣制度。銀行券(=兌換(ダカン)券)は金貨と交換可能であり,金の自由鋳造,自由溶解,自由な輸出入によって,貨幣供給が自動的に調節される制度。第一次大戦前にイギリスを中心として典型的に発達した。
→金本位制
金貨準備
きんかじゅんび [4] 【金貨準備】
⇒金準備(キンジユンビ)
金貸し
かねかし [3][0] 【金貸し】
金を貸して利子を得る商売。金融業。また,その人。
金貸し
かねかし【金貸し】
a moneylender;→英和
a loan shark (高利貸).〜をする loan money;run moneylending business.
金賞
きんしょう [0] 【金賞】
展覧会・品評会・コンクールなどで,最上位の入賞。
金赤
きんあか [0] 【金赤】
やや黄みがかったあざやかな赤色。
金車
きんぐるま [3] 【金車】
ウサギギクの別名。
金輪
かなわ [0] 【金輪・鉄輪】
(1)三本の足を付けた鉄製の輪。火鉢や囲炉裏の火の上に立て,やかん・鍋などの台にする。五徳。
(2)金属製の輪。また,鉄製の車輪。
(3)家紋の一。五徳の輪の部分を三つから七つ組み合わせたもの。
金輪
こんりん [0] 【金輪】
〔仏〕
(1)三輪・四輪の一。地下にあって大地を支える大輪。
(2)「金輪王」の略。
金輪奈落
こんりんならく [5] 【金輪奈落】
「金輪際(コンリンザイ)」に同じ。「―其様(ソノヨウ)な義は御免蒙る/風流仏(露伴)」
金輪宝
こんりんほう [3] 【金輪宝】
〔仏〕 金輪王の所有する七宝の一。王の行く所に必ず現れ,四方を制するという。輪宝。
金輪寺
きんりんじ [0][5] 【金輪寺】
薄茶器の一。小型の経筒を茶器に転用したとも,後醍醐天皇が金輪寺で使用した茶器ともいう。はじめ濃茶器だったが,のち薄茶器として使用。
金輪王
こんりんおう 【金輪王】
〔仏〕 転輪王の一。転輪王のうち最後に出現し,金の輪法を感得して四州全体を治めるとされる聖王。金輪聖王。金輪。
金輪継
かなわつぎ [3] 【金輪継(ぎ)】
木造継手の一。追っ掛け継ぎに似るが,胴付きに目違いを持ち,継手中央の側面に栓を打ち込んで締める複雑なもの。断面は結び目のように固く組み合い,はずれにくいため梁・桁の継手や柱の根継ぎなどに用いる。
金輪継ぎ
かなわつぎ [3] 【金輪継(ぎ)】
木造継手の一。追っ掛け継ぎに似るが,胴付きに目違いを持ち,継手中央の側面に栓を打ち込んで締める複雑なもの。断面は結び目のように固く組み合い,はずれにくいため梁・桁の継手や柱の根継ぎなどに用いる。
金輪際
こんりんざい【金輪際】
never;→英和
on no account;by no means.
金輪際
こんりんざい [3] 【金輪際】
■一■ (名)
〔仏〕 大地の下百六十万由旬の深さにある金輪{(1)}の底。世界の果て。「下化衆生を表して―に及べり/謡曲・山姥」
■二■ (副)
(1)(下に打ち消しの語を伴って)強い決意や確信を表す。絶対に。決して。「―助けてやるものか」
(2)どこまでも。とことん。「聞きかけたことは―聞いてしまはねば気がすまぬ/滑稽本・膝栗毛 6」
金輸出禁止
きんゆしゅつきんし [6] 【金輸出禁止】
政府が認める以外の金貨または金地金の輸出を禁止すること。
金輸出解禁
きんゆしゅつかいきん [6] 【金輸出解禁】
⇒金解禁(キンカイキン)
金轡
かなぐつわ [3] 【金轡】
金属製のくつわ。かねぐつわ。
金農
きんのう 【金農】
(1687-1763) 中国,清代の書家・画家。字(アザナ)は寿門,号は冬心。南画の形式主義を打破し,竹・梅・仏像などを個性的に描いた。書でも独自な書風を創造。
金途
きんと [1] 【金途】
金銭の調達。金のくめん。金策。
金通し
かなとおし [3][0] 【金通し】
針金の網を張った篩(フルイ)。
金運
きんうん [0] 【金運】
お金に関する運勢。「―がよい」
金道
かねみち 【金道】
江戸初期の刀工。美濃,関の兼道の長男。三品(ミシナ)派の祖。二代伊賀守金道より代々日本鍛冶惣匠に任ぜられ,刀工の受領などをつかさどった。
金遣い
かねづかい [3] 【金遣い】
(1)金銭の使い方。金銭を使う程度。「―が荒い」
(2)金銭を浪費すること。また,その人。「―を始めたので早速離縁した事/思出の記(蘆花)」
金遣いが荒い
かねづかい【金遣いが荒い】
be free with one's money;be extravagant.
金遣ひ
きんづかい 【金遣ひ】
江戸時代,商取引・貢租などに,金の量目(両・分・朱)をもって取引したこと。江戸を中心とする経済圏で行われた。
→銀遣い
金重
かねしげ 【金重】
鎌倉末期・南北朝期の刀工。越前の人で後に美濃に移住,関鍛冶繁栄の基を築いたという。生没年未詳。
金重
かねしげ 【金重】
姓氏の一。
金重陶陽
かねしげとうよう 【金重陶陽】
(1896-1967) 陶芸家。岡山県生まれ。本名,勇。父に作陶を学び,桃山時代の備前焼の再現に努めた。備前焼中興の祖と称される。
金金
きんきん 【金金】
〔江戸時代中期の流行語〕
当世風でしゃれていること。また,身なりを立派にこしらえた状態。「あんまり―が過ぎたから/黄表紙・啌多雁取帳」
金金先生栄花夢
きんきんせんせいえいがのゆめ 【金金先生栄花夢】
黄表紙。二巻。恋川春町画作。1775年刊。金村屋金兵衛が,金持ちの養子となって栄華をきわめ,放蕩の末に追い出される夢を見るという語。邯鄲(カンタン)の夢を翻案したもので,黄表紙の初めとされる作。
〔「金金先生」は通人ぶっている人をちゃかした語として用いられた〕
金釘
かなくぎ [0] 【金釘】
(1)金属で作った釘。
(2)「金釘流」の略。
金釘流
かなくぎりゅう【金釘流(で書く)】
(write) a scrawl[bad hand].→英和
金釘流
かなくぎりゅう [0] 【金釘流】
金釘を曲げたようなへたな字を書くことを,流派にみたててからかう言葉。
金針
きんしん [0] 【金針・金鍼】
金製の針。特に,鍼灸(シンキユウ)術に使うものにいう。
金釵
きんさい [0] 【金釵】
金でつくったかんざし。
金鈴
きんれい [0] 【金鈴】
金のすず。金属製のすず。
金鈴塚
きんれいづか 【金鈴塚】
韓国慶尚北道慶州市にある新羅(シラギ)時代の墳墓。金銀製の装身具が多数発見された。
金鈴塚古墳
きんれいづかこふん 【金鈴塚古墳】
千葉県木更津市にある前方後円墳。全長約95メートル。横穴式石室の中に箱式石棺を納める。副葬品は武具・馬具・金鈴・大刀など。
金鉄
きんてつ [0][1] 【金鉄】
(1)金と鉄。金属。
(2)非常に堅固なことのたとえ。「―の守り」
金鉗
かなばさみ [3] 【金鋏・金鉗】
(1)金属の薄板を切る鋏。
(2)「金箸(カナバシ)」に同じ。
金鉢
かなばち [0] 【金鉢・鉄鉢】
(1)金属製の鉢。
(2)鉄製の兜(カブト)の鉢。
金鉱
きんこう [0] 【金鉱】
(1)金の鉱石。
(2)金の鉱石を含んでいる鉱脈。また,その山。
金鉱
きんこう【金鉱】
a gold mine;gold ore (鉱石).金鉱脈 a gold vein.
金銀
こんごん 【金銀】
〔「こん」「ごん」ともに呉音〕
金(キン)と銀(ギン)。きんぎん。「―瑠璃の大殿を造り磨き/宇津保(吹上・上)」
金銀
きんぎん [1] 【金銀】
(1)金と銀。また,美しい財宝などをもいう。
(2)金貨と銀貨。
(3)貨幣のこと。金銭。かね。
金銀作り
きんぎんづくり [5] 【金銀作り】
金や銀で作り,または飾ること。また,そうした刀など。
金銀併行本位制度
きんぎんへいこうほんいせいど [12] 【金銀併行本位制度】
金・銀二種の金属を本位貨幣とするが,両者の法定比価を定めず,市場比価にゆだねる貨幣制度。
金銀勘定
きんぎんかんじょう [5] 【金銀勘定】
⇒現金勘定(ゲンキンカンジヨウ)
金銀地
きんぎんじ [0] 【金銀地】
蒔絵(マキエ)の一種。金粉・銀粉を蒔(マ)き散らして研ぎ出したもの。
金銀尽く
きんぎんずく 【金銀尽く】
金銭の力によって事を運ぶこと。金銭ずく。「―では手に入らぬ妙薬/浄瑠璃・伊賀越道中双六」
金銀摺り
きんぎんずり [0] 【金銀摺り】
浮世絵版画の摺り方の一。金粉・銀粉を摺りつけ,さらに研いで光沢を出す方法。刀や月の光を出すのに用いる。
金銀木
きんぎんぼく [3] 【金銀木】
ヒョウタンボクの別名。花が白色から黄色に変わるのでいう。
金銀比価
きんぎんひか [5] 【金銀比価】
金と銀との交換比率。銀の価格を一として,それと同一重量の金の価格が示す倍率。
金銀花
きんぎんか [3] 【金銀花】
スイカズラの漢名。また,そのつぼみを用いた生薬。解毒・利尿薬に用いる。
金銀蓮花
ががぶた [0] 【金銀蓮花】
リンドウ科の多年生水草。池や沼に生える。アサザに似ているが,花は白色で小さい。
金銀複本位制
きんぎんふくほんいせい [0] 【金銀複本位制】
金と銀の両方を本位貨幣とする制度。両貨幣が相並んで流通し,鋳造・溶解を自由とし,両者間に法定比価が決められ交換される。
金銀豆腐
きんぎんどうふ [5] 【金銀豆腐】
卵豆腐と豆腐を盛り合わせた料理。
金銅
こんどう [0] 【金銅】
銅または青銅に金めっきしたもの。仏像などの美術品や建築装飾に用いる。「―仏」
金銭
きんせん【金銭】
money;→英和
cash (現金).→英和
〜上の monetary;→英和
pecuniary;→英和
financial.→英和
‖金銭出納係 a cashier;a treasurer.金銭登録器 a cash register.金銭欲 money lust.
金銭
きんせん [1] 【金銭】
(1)おかね。貨幣。ぜに。「―に淡白だ」「―上の問題」
(2)金で鋳造した銭。760年(天平宝字4)鋳造の開基勝宝が日本最初のものとされている。
金銭信託
きんせんしんたく [5] 【金銭信託】
信託期間の終了の際に,運用によって生じた利益とともに受益者に金銭を給付する信託形式。
金銭債権
きんせんさいけん [5] 【金銭債権】
金銭の給付を目的とする債権。
金銭債権信託
きんせんさいけんしんたく [9] 【金銭債権信託】
貸付金債権や生命保険請求権などの金銭債権を信託財産として受け入れる信託。
金銭出納帳
きんせんすいとうちょう [1] 【金銭出納帳】
⇒金銭出納簿(キンセンスイトウボ)
金銭出納簿
きんせんすいとうぼ [7] 【金銭出納簿】
日々の金銭の収支を記入する帳簿。金銭出納帳。
金銭尽く
きんせんずく [0][6] 【金銭尽く】
精神的な面を無視して,何事も金だけですまそうとすること。かねずく。
金銭登録器
きんせんとうろくき [8] 【金銭登録機・金銭登録器】
現金の取引状況を自動的に表示し,記録・計算および金銭の保管をする機械。レジスター。
金銭登録機
きんせんとうろくき [8] 【金銭登録機・金銭登録器】
現金の取引状況を自動的に表示し,記録・計算および金銭の保管をする機械。レジスター。
金銭証券
きんせんしょうけん [5] 【金銭証券】
金銭の支払いを受ける権利または権限を表した有価証券。手形・小切手・社債・国債証券などの類。
金銭賠償
きんせんばいしょう [5] 【金銭賠償】
損害を金銭価額に評価し,その金銭を支払う賠償方法。民法では金銭賠償を原則とする。
金鋏
かなばさみ [3] 【金鋏・金鉗】
(1)金属の薄板を切る鋏。
(2)「金箸(カナバシ)」に同じ。
金鋤
かなすき [0] 【金鋤・鉄鋤】
鉄製の鋤。
金鋸
かねのこぎり [3] 【金鋸】
(1)金属を切る鋸。金引鋸(カナヒキノコ)。かねのこ。
(2)金属製の鋸。「竹鋸と―とを相添へて/三河物語」
金錆
かなさび [0] 【金錆】
金属に生じるさび。
金鍍金
きんめっき【金鍍金(の)】
gilding (gilt,gold-plated).→英和
〜する gild;→英和
plate <a thing> with gold.
金鍍金
きんめっき [3] 【金鍍金】 (名)スル
金の薄層を他の金属の表面に固着させること。電気めっきは金板か黒鉛板を陽極とし,目的の金属製品を陰極として,金シアン化カリウムのめっき液中に直流電流を通じて行う。古くは金アマルガムを目的物にこすりつけたのち,水銀を蒸発させる方法が行われた。
金鍔
きんつば [0] 【金鍔】
(1)金あるいは金色の金属で作った,刀の鍔。また,金で飾った鍔。
(2)「金鍔焼き」の略。
金鍔焼
きんつばやき [0] 【金鍔焼(き)】
和菓子の一。水でこねた小麦粉で餡(アン)を包み,鉄板の上で鍔の形や長方形に焼いたもの。銀鍔よりよいという意味からいう。きんつば。
金鍔焼き
きんつばやき [0] 【金鍔焼(き)】
和菓子の一。水でこねた小麦粉で餡(アン)を包み,鉄板の上で鍔の形や長方形に焼いたもの。銀鍔よりよいという意味からいう。きんつば。
金鍬
かなぐわ [0] 【金鍬】
平たい鉄製の板に柄を直接取り付けた鍬。風呂無し鍬。
金鍼
きんしん [0] 【金針・金鍼】
金製の針。特に,鍼灸(シンキユウ)術に使うものにいう。
金鎖
かなぐさり [3] 【金鎖】
金属製の鎖。
金鏤細工
きんるざいく [4] 【金鏤細工】
貴金属製品の表面に金の微小な粒を膠着させて文様を表すこと。また,その細工物。
金鐺
きんこじり [3] 【金鐺】
金や金色の金属で飾った鐺。
金鑞
きんろう [0] 【金鑞】
金・銀・銅・亜鉛・カドミウムなどからなる合金。金または金合金の接合,あるいは精密電気部品の接合に用いる。
金鑼
きんら [1] 【金鑼】
中国の金属打楽器。盆形の銅盤で縁に孔(アナ)をあけひもを結び,これをつるして木の桴(バチ)で中央を打ち鳴らす。日本では明清楽に用いられた。
金鑽神社
かなさなじんじゃ 【金鑽神社】
埼玉県神川村二の宮にある神社。祭神は天照大神(アマテラスオオミカミ)・素戔嗚尊(スサノオノミコト)・日本武尊(ヤマトタケルノミコト)。神体は御室ヶ岳。
金門五三桐
きんもんごさんのきり 【金門五三桐】
歌舞伎。時代物。五幕。初世並木五瓶作。1778年初演。盗賊石川五右衛門を脚色した最初の作品。南禅寺山門の場が有名で「楼門(サンモン)五三桐」の名で上演される。
金門島
きんもんとう 【金門島】
中国,福建省廈門(アモイ)の沖合にある小島。清代の初期,海上勢力を握っていた鄭成功(テイセイコウ)の根拠地。北方にある馬祖島とともに台湾が支配する。1954年と58年,中国軍が砲撃。チンメン-タオ。
金門海峡
きんもんかいきょう 【金門海峡】
〔Golden Gate Strait〕
アメリカ合衆国,カリフォルニア州のサンフランシスコ湾から太平洋に出る狭い海峡。全長2826メートルの金門橋(ゴールデン-ゲート-ブリッジ)が架かる。
金門海峡[カラー図版]
金閣
きんかく [0][1] 【金閣】
(1)黄金で飾った美しい宮殿。美しい高殿(タカドノ)。
(2)鹿苑(ロクオン)寺(通称,金閣寺)の舎利殿の通称。足利義満の建設した宝形造りの楼閣で,下から寝殿造りの法水院,武家造りの潮音閣,唐様の究竟頂の三層からなる。内外に金箔(キンパク)が貼られていた。1950年(昭和25)に焼失したが55年再建。
→金閣寺
金閣寺
きんかくじ 【金閣寺】
(1)京都市北区にある鹿苑寺(ロクオンジ)の通称。臨済宗相国寺派の寺。山号は北山。寺内に金閣のあることからこの名がある。西園寺公経の別邸を足利義満が譲りうけ,1398年頃には豪華な山荘として完成したが,その死後,遺命により夢窓疎石を勧請開山とし,禅宗の寺院とされた。
(2)人形浄瑠璃「祇園祭礼信仰記」四段目の称。
(3)書名(別項参照)。
金閣寺
きんかくじ 【金閣寺】
小説。三島由紀夫作。1956年(昭和31)「新潮」に連載。金閣寺放火事件に材をとり,吃音(キツオン)に悩む青年が金閣寺の美に魅せられ,美への復讐と独占のために火を放つまでの心象を描く。
金閣寺垣
きんかくじがき [5] 【金閣寺垣】
金閣寺のものを原型とする,竹垣の形式の一。丈の低い四ツ目垣風のつくりで,上部を割竹でおさえる。
金闕
きんけつ [0] 【金闕】
(1)漢の未央宮(ビオウキユウ)にあった金馬門の異名。
(2)「きんけつ(禁闕)」に同じ。
金陵
きんりょう 【金陵】
南京(ナンキン)の古称,また,雅称。戦国時代の楚(ソ)の邑(ユウ)。
金隠し
きんかくし [3] 【金隠し】
(1)大便所の切り穴の前方に設けてあるおおい。また,そのような形の陶製便器。
(2)鎧(ヨロイ)の胴の前腰にある草摺(クサズリ)。
金雀
きんじゃく [0] 【金雀】
(1)かんざしの首に金の雀をつけたもの。
(2)鳥のヒワの異名。[季]秋。
金離れ
かねばなれ [3][0] 【金離れ】
金銭の使いぶり。「―がよい」
金離れが良い
かねばなれ【金離れが良い(悪い)】
be generous (stingy) with one's money.
金雲母
きんうんも [3] 【金雲母】
黒雲母の一。黄褐ないし黒褐色。石英安山岩の空洞中や蛇紋岩中に産する。苦土雲母。
金露梅
きんろばい [3] 【金露梅】
バラ科の落葉小低木。高山の岩上に生える。高さ50〜100センチメートル。よく分枝する。葉は羽状複葉で互生。夏,茎頂に黄色の五弁花をつける。盆栽にされる。
金面
かねづら [0] 【金面】
金銭を強め,または卑しんでいう語。
金革
きんがわ [0] 【金革】
地色を金色に仕上げた革。
金革
きんかく [0] 【金革】
(1)〔「金」は刃や矛(ホコ)など金属製の武器,「革」は鎧(ヨロイ)など革製の防具〕
戦いに用いる武具・兵具のこと。「―を衽(シキネ)にして,あへてたゆまざるは士の志也/笈日記」
(2)戦争。いくさ。
金頭
かながしら [3][0] 【金頭・鉄頭】
カサゴ目の海魚。全長40センチメートルに達する。体形はホウボウに似て,頭部に堅い骨格が発達し,胸びれで海底をはう。塩焼き・てんぷらなどにして美味。北海道南部以南の沿岸に分布。カナンド。
金額
きんがく【金額】
an amount of money;a sum (of money).→英和
金額
きんがく [0] 【金額】
金銭の額。かねだか。
金類
きんるい [1] 【金類】
「金属(キンゾク)」に同じ。「劇烈なる物にて,或は―をも鎔解するの力あれども/文明論之概略(諭吉)」
金風
きんぷう [0] 【金風】
〔五行説で,秋は金に当たるから〕
秋風。商風。[季]秋。
金風炉
かなぶろ [0] 【金風炉】
茶道具の一。青銅製や鉄製の風炉。唐銅風炉。
金飛脚
かねびきゃく 【金飛脚】
江戸時代,江戸・大坂間の金銭の輸送に従事した飛脚。
金食い
かねくい [3] 【金食い】
(1)金銭のかかること。
(2)衣服などにぜいたくをすること。また,その人。
金食い虫
かねくいむし [3] 【金食い虫】
費用ばかりかかって利益を生まない物事を虫にたとえてののしっていう語。「―の企画」
金馬代
きんばだい 【金馬代】
江戸時代,賀儀などの折に,生き馬を献上する代わりに金を贈ったこと。旗本・大名から幕府へ,幕府から朝廷へ献上され,大判一枚(黄金一〇両)が標準であった。
金馬門
きんばもん 【金馬門】
中国,漢代,未央宮(ビオウキユウ)の門の一。武帝は文学の士をここに出仕させ顧問とした。魯般門。金門。金馬。
金骨
きんこつ [0] 【金骨】
常人とは違った尊い風骨。仙骨。
金高
きんだか [0][1] 【金高】
金銭の額。金額。かねだか。
金高
かねだか [2][0] 【金高】
金銭の額。金額。きんだか。
金髪
きんぱつ【金髪】
fair hair.〜の女 a blonde.
金髪
きんぱつ [0] 【金髪】
金色の髪の毛。ブロンド。
金魚
きんぎょ【金魚】
a goldfish.→英和
‖金魚屋(鉢) a goldfish vendor[seller](basin).金魚草 a snapdragon.
金魚
きんぎょ [1] 【金魚】
フナからつくられた,最もなじみ深い観賞用淡水魚。品種改良が重ねられて,頭部・目・尾などに特徴のある変種が多い。体色は赤のほか黒・紅白など。代表的なものに,和金(ワキン)・琉金(リユウキン)・出目金(デメキン)・蘭鋳(ランチユウ)などがある。一六世紀初め,中国から渡来したという。[季]夏。《もらひ来る茶碗の中の―かな/鳴雪》
金魚売り
きんぎょうり [3] 【金魚売り】
金魚を売り歩く職業。また,その人。[季]夏。《―買へずに囲む子に優し/吉屋信子》
金魚掬い
きんぎょすくい [4] 【金魚掬い】
祭りや縁日の露店などに出る遊びの一。料金を払って,浅い水槽の中の金魚やメダカを,薄い紙を張った杓子ですくい取る。
→箱釣り
金魚本多
きんぎょほんだ [4] 【金魚本多】
男の本多髷(マゲ)の一。江戸中期,武家の若者や富商の息子の間に流行。金魚。舟底。
金魚本多[図]
金魚玉
きんぎょだま [0] 【金魚玉】
ガラス製で球形の金魚鉢。[季]夏。《一杯に赤くなりつゝ―/虚子》
金魚草
きんぎょそう [0] 【金魚草】
ゴマノハグサ科の多年草。ヨーロッパ原産。茎は50センチメートル内外。葉は披針形。夏,茎頂に花穂を出し一〇個内外の花をつける。花は黄色・白色・紅紫色などで,太い花筒があり,金魚に似ているためこの名がある。[季]夏。
金魚草[図]
金魚藻
きんぎょも [3] 【金魚藻】
(1)マツモ科のマツモおよびスイレン科のハゴロモモの通称。[季]夏。
(2)ホザキノフサモの別名。[季]夏。
金魚蝨
ちょう [1] 【金魚蝨・魚蝨】
甲殻綱鰓尾(サイビ)目チョウ科に属する節足動物の総称。淡水魚の寄生虫。体長5ミリメートル内外で楕円形。吸盤で魚の体表に付着し,刺針を刺して毒液を注入し,吻(フン)で体液を吸う。
金魚鉢
きんぎょばち [3] 【金魚鉢】
金魚を飼っておくための水槽。[季]夏。
金魚麩
きんぎょぶ [3] 【金魚麩】
金魚のえさにするためのごく軽い麩。
金鮒
きんぶな [3][0] 【金鮒】
コイ目の淡水魚。全長15〜25センチメートル。フナの仲間で,体高は低く小形である。体色は黄褐色を帯びる。全国の浅い池沼に分布。キンタロウ。マルブナ。マブナ。
金鳩
きんばと [1] 【金鳩】
ハト目ハト科の鳥。全長約25センチメートル。頭上は青灰色で上面は金属光沢のある緑色,下面は紫味を帯びた赤茶色。東南アジアからオーストラリア北部・東部に分布。八重山諸島だけに留鳥として生息する日本固有亜種は個体数が減少している。絶滅危惧種。
金鳳花
きんぽうげ【金鳳花】
《植》a buttercup.→英和
金鳳花
きんぽうげ [3] 【金鳳花・毛茛】
ウマノアシガタの別名。また,その八重咲きの栽培品種。[季]春。
金鳳花科
きんぽうげか [0] 【金鳳花科】
双子葉植物離弁花類の一科。温帯・亜寒帯に分布。世界に約六〇属二五〇〇種ある。草本,まれに低木で葉は互生,時に対生。花は両性花で放射相称,花弁は三個以上でしばしば退化し,萼(ガク)片は三個以上ありしばしば花弁状となる。雄しべ・雌しべは多数。果実は痩果(ソウカ)または袋果。ボタン・キンポウゲ・フクジュソウ・アネモネ・オダマキ・テッセン・キンバイソウなど。
金鵄
きんし [1][0] 【金鵄】
日本の建国説話に出てくる金色のトビ。神武天皇の東征に際して,長髄彦(ナガスネヒコ)征伐の際に弓の先に止まって天皇の軍を助けたという。
金鵄勲章
きんしくんしょう [4] 【金鵄勲章】
武功抜群の陸海軍の軍人・軍属に与えられた勲章。功一級から功七級まであった。1890年(明治23)制定。1947年(昭和22)廃止。
金鶏
きんけい [0] 【金鶏】
(1)金鶏星の中にすむという想像上の鶏(ニワトリ)。まずこの鶏が鳴いて暁を知らせ,これに応じて天下の鶏が鳴くと考えられた。
(2)暁に鳴く鶏。
金鶏伝説
きんけいでんせつ [5] 【金鶏伝説】
塚などに黄金の鶏が埋められていて,そこから鶏の鳴き声が聞こえてくるという伝説。しばしば長者伝説に結びつけられる。
金鶏鳥
きんけいちょう [0] 【金鶏鳥】
(1)「金鶏」に同じ。
(2)「錦鶏(キンケイ)」に同じ。
金麩羅
きんぷら [0] 【金麩羅】
(1)そば粉の衣で揚げたてんぷら。また,卵黄を入れた衣で揚げたてんぷらや,榧(カヤ)の油で揚げたものもいう。
(2)金めっきをいう俗語。
金黒
きんこく [0] 【金黒】
⇒きんぐろ(金黒)
金黒
きんぐろ [0] 【金黒】
堆朱(ツイシユ)で,黒い地色のものに沈金を施したもの。きんこく。
金黒羽白
きんくろはじろ [5] 【金黒羽白】
カモ目カモ科の水鳥。全長43センチメートル内外。雄は脇腹と翼中央のみが白く,他は黒。くちばしは青灰色で,目は黄色。雌は黒褐色。飛ぶと翼の白帯が目立つ。羽冠をもつ。日本には冬鳥として渡来し,北海道で少数が繁殖する。
金鼓
こんく [1] 【金鼓】
仏家で用いる銅製の楽器。日本では鰐口(ワニグチ)や鉦(カネ)をいう。
金鼓
きんこ [1] 【金鼓】
鉦(カネ)と太鼓。陣中で命令伝達の用に供したり,宮殿や寺院などで通知伝達に用いた。
釘
くぎ [0] 【釘】
金属・木・竹などの小片の,一方の先端をとがらせたもの。板や木などを打ちつけたり,物を掛けたりするのに使う。「―を打つ」「五寸―」
釘
くぎ【釘】
a nail;→英和
a peg (木釘).→英和
〜を打つ(抜く) drive in (pull out) a nail.‖釘抜 (a pair of) pincers.
釘付け
くぎづけ [0] 【釘付け】 (名)スル
(1)釘を打ちつけて,動かないようにすること。「窓を―する」
(2)その場から動けないようにすること。また,その状態。「その場に―になる」
(3)「戸締(トジ)め{(2)}」に同じ。
釘付けにする
くぎづけ【釘付けにする】
(1) nail up <a door> .
(2) peg the price <at> (物価を).→英和
釘師
くぎし [2] 【釘師】
パチンコ台の釘の状態を調整する職人。
釘彫
くぎぼり [0] 【釘彫(り)】
(1)長押(ナゲシ)を鴨居(カモイ)に釘で打ちつけるために,裏に彫った孔(アナ)。
(2)高麗(コウライ)茶碗などに見られる釘で彫ったような線刻文様。
釘彫り
くぎぼり [0] 【釘彫(り)】
(1)長押(ナゲシ)を鴨居(カモイ)に釘で打ちつけるために,裏に彫った孔(アナ)。
(2)高麗(コウライ)茶碗などに見られる釘で彫ったような線刻文様。
釘応え
くぎごたえ 【釘応え】
(1)釘がうまく打ちこまれて利いていること。
(2)意見などのききめ。手ごたえ。「元が主筋下人筋の親と子,―せぬはず/浄瑠璃・油地獄(中)」
釘抜き
くぎぬき [3][0] 【釘抜き】
打ちつけた釘を抜くための道具。
(2)家紋の一。釘抜きをかたどったもの。
釘抜き(2)[図]
釘氷
くぎこおり 【釘氷】
手足が冷えて釘や氷のように冷たくなるたとえ。「たたずむ足は―/浄瑠璃・寿の門松」
釘目
くぎめ [0] 【釘目】
釘を打ち込んだ所。
釘締め
くぎじめ [0] 【釘締め】
(1)釘でしっかり打ち付けること。釘付け。
(2)釘の頭を材の面より低く打ち込むときに用いる工具。釘へし。へし込み。
釘裂き
くぎざき [0][4] 【釘裂き】
衣服などを釘にひっかけて裂くこと。また,その裂けたところ。かぎざき。くぎざけ。
釘貫
くぎぬき 【釘貫】
柱を立て並べ横木を貫き通した簡単な柵(サク)。「関屋どもあまたありて,海まで―したり/更級」
釘貫門
くぎぬきもん [4] 【釘貫門】
柱を立て,上部に二本の貫を渡し,扉をつけた門。町の木戸の類。釘門。
釘鍛冶
くぎかじ 【釘鍛冶】
(刀鍛冶に対し)釘などの小物を作る鍛冶職。
釘鎹
くぎかすがい 【釘鎹】
釘と鎹。かたくつなぎ止めるもののたとえ。「―より離れぬ中/浄瑠璃・反魂香」
釘隠し
くぎかくし [3] 【釘隠し】
長押(ナゲシ)などに打った釘の頭部を隠すためにつける装飾用の金物。六葉が古くから最も一般的に用いられているが,近世以降はさまざまな形のものも考案され用いられた。
→六葉
釜
かま [0] 【釜・窯・缶・罐・竈】
(1)火にかけて,中に入れた物を加熱する器具。《釜》
(ア)主として炊飯に用いる金属製の器。鍋よりも深くて,普通かまどにのせかけるための鍔(ツバ)が付いている。はがま。
(イ)茶の湯で湯を沸かす道具。茶釜。鑵子(カンス)。
(ウ)醸造・製塩・製茶などに用いる加熱用の器具。
(2)高温を保って物を加熱し,溶かしたり化学変化を起こさせたりする装置。陶磁器・ガラス・セメントなどの製造に用いる。《窯》
(3)水を熱して蒸気を発生させる装置。ボイラー。汽缶。《缶・罐》
(4)かまど。《竈》「人の家に逃入りて―のしりへにかがまりて/大和 148」
(5)ミシンの部品の一。上糸と下糸を交差させて 縫い目を 形成する。
(6)火口湖。お釜。
(7)尻。また,男色。おかま。
(8)自分の領分。仲間。味方。「こつちの―にすると又よきことあり/洒落本・傾城買四十八手」
釜(1)
(ア)[図]
釜(1)
(イ)[図]
釜の座
かまのざ 【釜の座】
京都三条釜座町を中心に住んだ鋳物師(イモジ)の集団。また,その同業組合。中世・近世を通じて,梵鐘をはじめ茶釜・鍋・釜などを鋳造した。かまんざ。
釜ヶ崎
かまがさき 【釜ヶ崎】
大阪市西成区北東部の簡易宿泊所の集中する地区。今は「あいりん地区」という。
釜中
ふちゅう [0][1][2] 【釜中】
かまの中。
釜元
かまもと 【釜元・竈元】
(1)台所。勝手元。「―を働くにもなけなし殿で/滑稽本・浮世風呂 3」
(2)〔近世,水銀を焼いて白粉(オシロイ)を作ったので〕
白粉の製造元。
釜初め
かまはじめ [3] 【釜始め・釜初め】
「初釜(ハツガマ)」に同じ。[季]新年。
釜始め
かまはじめ [3] 【釜始め・釜初め】
「初釜(ハツガマ)」に同じ。[季]新年。
釜山
ふざん 【釜山】
韓国の南東端,朝鮮海峡に面する港湾都市。機械・陶器・造船・水産加工などの工業が発達。プサン。
釜山(梵魚寺)[カラー図版]
釜山(竜頭山公園)[カラー図版]
釜山窯
ふざんよう 【釜山窯】
釜山の和館にあった陶窯。呉器(ゴキ)・御所丸・彫三島(ホリミシマ)・刷毛(ハケ)伊羅保・御本(ゴホン)・染め付けなどを産した。1717年閉窯。和館窯。
釜師
かまし [2] 【釜師】
茶釜を鋳る職人。茶釜師。
釜据え
かますえ [0] 【釜据え】
茶道で,水屋で釜を据える台。釜が安定するよう丸くくられている。赤杉材のものが多い。
釜揚
かまあげ [0][4] 【釜揚(げ)】
「釜揚げ饂飩(ウドン)」の略。
釜揚げ
かまあげ [0][4] 【釜揚(げ)】
「釜揚げ饂飩(ウドン)」の略。
釜揚げ饂飩
かまあげうどん [5] 【釜揚げ饂飩】
ゆでたてのうどんを釜からあげて,ゆで汁とともに器に入れ,つゆをつけて食べるもの。
釜敷
かましき [0][4] 【釜敷】
(1)釜・鉄瓶(テツビン)・やかんなどを置くとき,下に敷くもの。藁(ワラ)・竹・籐蔓(トウヅル)などで輪の形に作る。釜置き。
(2)家紋の一。金輪を六角形・五角形状に組み合わせた意匠のもの。
釜日
かまび [2] 【釜日】
〔釜に湯を沸かす日の意〕
茶道で,宗匠が弟子を集めて稽古をする日。
釜炒り茶
かまいりちゃ [4] 【釜炒(り)茶】
緑茶の一。生葉を釜の火熱で炒り,緑色を保った茶。中国伝来の方法。
釜炒茶
かまいりちゃ [4] 【釜炒(り)茶】
緑茶の一。生葉を釜の火熱で炒り,緑色を保った茶。中国伝来の方法。
釜無川
かまなしがわ 【釜無川】
赤石山脈北部の鋸山に発し,山梨県西部を南流する川。富士川の一支流。長さ64キロメートル。古来氾濫が多く,武田信玄が築いた信玄堤は有名。
釜煎り
かまいり [0] 【釜煎り・釜熬り】
戦国時代に行われた極刑。罪人を沸騰した湯や油の釜の中に入れて煮殺すもの。かまゆで。
釜熬り
かまいり [0] 【釜煎り・釜熬り】
戦国時代に行われた極刑。罪人を沸騰した湯や油の釜の中に入れて煮殺すもの。かまゆで。
釜石
かまいし 【釜石】
岩手県南東部の市。漁業・製鉄で発展。釜石鉱山があり日本近代製鉄業発祥の地。
釜石線
かまいしせん 【釜石線】
JR 東日本の鉄道線。岩手県花巻・遠野・釜石間,90.2キロメートル。北上盆地と三陸海岸を結ぶ。
釜石鉱山
かまいしこうざん 【釜石鉱山】
釜石市にある鉱山。享保年間(1716-1736)に発見。磁鉄鉱・黄銅鉱を産したが,現在は石灰石を採掘。
釜糸
かまいと [0] 【釜糸】
〔釜から繰り取ったままの糸の意〕
日本刺繍(シシユウ)用の柔らかい絹糸。縒(ヨ)りをかけていない生糸を幾本か合わせたもの。平糸(ヒライト)。
釜置き
かまおき [0] 【釜置き】
⇒釜敷(カマシキ)
釜茹で
かまゆで [0] 【釜茹で】
(1)釜でものを茹でること。
(2)「釜煎(カマイ)り」に同じ。
釜飯
かまめし [0] 【釜飯】
魚介・鳥肉・野菜・キノコなどを米とともに小釜に入れ,酒や醤油などで味つけして炊きこんだ飯。小釜のまま供する。
釜鳴り
かまなり [0][4] 【釜鳴り・竈鳴り】
釜で湯を沸かしたり飯を炊いたりするとき,釜がうなるような音を立てること。古くは,その鳴り具合で吉凶を占った。
釜[窯]
かま【釜[窯]】
an iron pot;a kettle;→英和
a boiler (ボイラー);→英和
an oven;→英和
a furnace (炉);→英和
a kiln (陶器などの).→英和
針
はり [1] 【針】
(1)布などを縫うのに用いる道具。ごく細い鋼製の短い棒で,一端をとがらせる。他端に糸を通す穴がある縫い針・刺繍(シシユウ)針・革針・毛糸針などや,穴のない待ち針,他にミシン針など多種ある。
(2)細く鋭く先端のとがった,{(1)}に似た形のもの。
(ア)ハチ・サソリなどの尾部にある,他の動物を刺して毒を注入する器官。
(イ)時計・磁石などの計器の目盛りをさし示すもの。「―が正午をさす」「―が真北をさす」
(ウ)注射針。
(エ)レコード針。
(オ)ホチキスに用いる留め金。
(3)裁縫。縫い物。おはり。「―の師匠の家/土(節)」
(4)言動の中にある,人の心を傷つける気持ち。害意。「―のある言葉」
(5)助数詞的に用いて,針で縫った目数を数えるのに用いる。「三―縫う」
→鍼(ハリ)
→鉤(ハリ)
針
はり【針】
(1) a needle (縫針など);→英和
a pin (ピン);→英和
a hook (釣の).→英和
(2)[時計の]a hand;→英和
a sting (蜂などの);→英和
a thorn (ばらの).→英和
(3)[縫合]a stitch.→英和
(4)[針療治]acupuncture.→英和
〜に糸を通す thread a needle.〜を含んだ言葉 stinging words.傷を六〜縫う have six stitches on one's cut.〜をする perform acupuncture <on> .
針の山
はりのやま [1][1][2] 【針の山】
地獄にあるという,一面に針の生い出ている山。
針の穴
はりのあな [1][1][2] 【針の穴】
縫い針の頭部にある糸を通す穴。針の耳。
針の筵
はりのむしろ [1] 【針の筵】
〔針を植えた筵の意〕
周囲の非難・冷遇,また自責の念などで一瞬も心が安まらないことのたとえ。「―に座らされた思い」
針の耳
はりのみみ 【針の耳】
「針の穴」に同じ。「―ヲ通ス/日葡」
針ノ木峠
はりのきとうげ 【針ノ木峠】
長野県と富山県の境,飛騨山脈後立山連峰にある峠。海抜2541メートル。かつて越中と信州を結ぶ要所。
針仕事
はりしごと【針仕事】
<do> needlework.→英和
針仕事
はりしごと [3] 【針仕事】 (名)スル
裁縫。縫い物。
針供養
はりくよう [3] 【針供養】
二月八日(地方によっては一二月八日),平素裁縫などに使って折れた針を,豆腐やこんにゃくに刺したり淡島神社に納めたりして供養をすること。その日一日は裁縫を休む。[季]春。《片づけて子と遊びけり―/今井つる女》
→事八日(コトヨウカ)
針刺
はりさし [3][2] 【針刺(し)】
裁縫用の針を刺しておくための道具。さびないように,髪の毛・ぬかなどを布で包んで作る。針立て。針山。針坊主。
針刺し
はりさし [3][2] 【針刺(し)】
裁縫用の針を刺しておくための道具。さびないように,髪の毛・ぬかなどを布で包んで作る。針立て。針山。針坊主。
針刺し
はりざし【針刺し】
a pincushion.→英和
針医
はりい [2] 【鍼医・針医】
鍼術(シンジユツ)を行う医者。鍼医者。
針医
はりい【針医】
an acupuncturist.
針千本
はりせんぼん [3][1][1] 【針千本】
フグ目の海魚。日本近海では全長約20センチメートル。体はほぼ卵形。体表に長くて強いとげが密生し,危険が迫ると腹を膨らませ,とげを直立していが栗のようになる。背面は灰色の地に褐色の斑紋が散在し,腹面は白色。肉は無毒で食用になる。世界中の暖海に分布。ハリフグ。バラフグ。スズメフグ。イガフグ。
針千本[図]
針土竜
はりもぐら [3] 【針土竜】
単孔目の哺乳類。体長45センチメートル内外。体形はハリネズミに似るが食虫目ではない。吻(フン)が細長く,全身が長さ約5センチメートルの針におおわれる。全身暗褐色。強力な前肢で地面を掘って,アリなどの昆虫を長い舌でなめ取る。卵生で,雌が腹部の育児嚢(ノウ)で子を育てる。オーストラリア・ニューギニア・タスマニアに分布。
針坊主
はりぼうず [3] 【針坊主】
「針刺し」に同じ。
針妙
しんみょう [1] 【針妙】
〔「妙」は「少女」を合わせて一字としたもの。僧侶の隠語〕
(1)宮中の女官の私室で,裁縫などをした女中。
(2)寺で裁縫をする女。寺は女人禁制なので,この名目でひそかに妻女をおいた。
(3)貴人の家,一般の家庭などに雇われて裁縫をする女。「―をおはりと言てしかられる/柳多留 13」
針子
はりこ [0] 【針子】
⇒お針子
針孔
はりめど [0] 【針孔】
糸を通すための針の孔(アナ)。めど。
針孔
みぞ [0] 【針孔】
糸を通す針のあな。めど。
針孔
めど [1] 【針孔】
針の糸を通す孔(アナ)。はりのみみ。
針孔
みず ミヅ 【針孔・針眼】
針の端の糸を通すあな。めど。みぞ。みみ。「こはりは―が大事に候/七十一番職人歌合」
針小棒大
しんしょうぼうだい シンセウバウダイ [0] 【針小棒大】
〔針ほどのものも棒ほどに大きく言う意から〕
物事を大げさに誇張して言うこと。
針小棒大に
しんしょうぼうだい【針小棒大に】
exaggeratedly.→英和
〜に話す exaggerate.→英和
針山
はりやま [0] 【針山】
「針刺し」に同じ。
針布
しんぷ [1] 【針布】
金属性の針を基布に植えつけたもの。紡績の工程で繊維のもつれをほぐしたり,毛織物の起毛をするために用いる。
針師
はりし [2] 【針師】
針の製造を職業とする人。
針形
しんけい [0] 【針形】
針のように細長く,先のとがった形。植物の花弁や葉の形を言い表すときに用いる語。
針打ち
はりうち [4][0] 【針打ち】
(1)正月の児童の遊びの一。糸のついた針を前歯でくわえて重ねた紙に吹き立て,糸を引き上げて針についてくる紙を自分のものとするもの。紙打ち。
(2)〔「針打ち島田」の略。元結を針でとめたところからの名〕
文金(ブンキン)高島田の別名。
(3)歌舞伎の鬘(カズラ)の一。時代物の二枚目に用いる髷(マゲ)が針刺しに似た形のもの。
針描き
はりがき [0] 【針書き・針描き】
蒔絵(マキエ)で,文様の境界線などを描く場合に針状のものでひっかいて表すこと。ひっかき。針彫り。
針書き
はりがき [0] 【針書き・針描き】
蒔絵(マキエ)で,文様の境界線などを描く場合に針状のものでひっかいて表すこと。ひっかき。針彫り。
針桐
はりぎり [2] 【針桐】
ウコギ科の落葉高木。山地に自生。樹皮は暗褐色で,枝は太くとげがある。葉は掌状に七〜九裂し,長い柄があって枝先付近に集まってつく。七,八月,枝先に多数の花軸が出,黄緑色の小花を球状につける。材は下駄や器具にする。センノキ。
針桑
はりぐわ [2] 【針桑】
クワ科の落葉小高木。中国原産。まれに栽培される。小枝はとげとなる。葉は卵形で全縁または三浅裂する。雌雄異株。六月,淡黄色の小花が球状に集まる。果実は赤く熟す。葉を蚕の飼料とする。
針槐
はりえんじゅ【針槐】
《植》a false acacia;a locust tree.
針槐
はりえんじゅ [3] 【針槐】
マメ科の落葉高木。北アメリカ原産。街路樹・公園樹などとする。葉は羽状複葉で,托葉はとげとなる。初夏,白色の蝶形花が総状について垂れ下がる。材は薪炭材などとする。ニセアカシア。[季]夏。
針槐[図]
針樅
はりもみ [2] 【針樅】
マツ科の常緑高木。中部地方以西の山地に生える。葉は針状でかたい。雌雄同株。六月頃開花し,松かさは長楕円形で枝端から下垂してつく。材は建材・パルプ用。バラモミ。
針河豚
はりふぐ [0] 【針河豚】
ハリセンボンの異名。
針烏賊
はりいか [2] 【針烏賊】
コウイカの異名。
針状
しんじょう [0] 【針状】
針のように細くて,先がとがっている形。はりじょう。「―の突起物」
針生姜
はりしょうが [3] 【針生姜】
根ショウガを針のように細い千切りにしたもの。吸い口や天盛りにする。
針盤
しんばん [0] 【針盤】
針形の磁石を使った羅針盤。
針目
はりめ [3] 【針目】
針で縫ったあと。縫い目。「―が粗い」
針眼
みず ミヅ 【針孔・針眼】
針の端の糸を通すあな。めど。みぞ。みみ。「こはりは―が大事に候/七十一番職人歌合」
針穴写真機
はりあなしゃしんき [6] 【針穴写真機】
⇒ピンホール-カメラ
針立て
はりたて [2] 【針立て・鍼立て】
(1)「針刺し」に同じ。
(2)鍼をうって病気の治療をすること。また,鍼医。
針箱
はりばこ [0] 【針箱】
裁縫用具を入れる箱。裁縫箱。
針箱
はりばこ【針箱】
a workbox;a housewife.→英和
針線
しんせん [0] 【針線・鍼線】
(1)はりといと。
(2)裁縫。ぬいもの。
(3)はりがね。
針葉樹
しんようじゅ【針葉樹】
a conifer.→英和
針葉樹
しんようじゅ シンエフ― [3] 【針葉樹】
裸子植物の大半を占める球果を結ぶ樹木の総称。温帯北部を中心に世界に約五〇〇種が分布。多くは針状または鱗片状の葉をつける常緑高木だが,ハイネズなどの低木,カラマツ・ヌマスギなどの落葉樹,また広披針形の葉をつけるナギの類も含まれる。材は緻密で繊維が長く,建材・パルプ用材などとして利用される。
⇔広葉樹
針葉樹林
しんようじゅりん シンエフ― [5] 【針葉樹林】
針葉樹よりなる樹林。熱帯の山地から高木限界まで広く分布するが,代表的なものは温帯北部から寒帯に見られる。
針蕗
はりぶき [2] 【針蕗】
ウコギ科の落葉小低木。深山の針葉樹林中に生える。全体にとげがある。葉は大きく,掌状に七〜九裂し,柄が長い。夏,枝先に緑白色の小花が円錐状につく。果実は球形で赤く熟す。クマダラ。
針術
しんじゅつ [1] 【鍼術・針術】
東洋医学の治療術の一。つぼに針を刺して治療を行う方法。はり。
針路
しんろ [1] 【針路】
(1)船舶・航空機などの進む方向と子午線とのなす角度。コース。「―を北にとる」
(2)進んで行く方向。進路。
針路
しんろ【針路】
a course;→英和
steerage.→英和
〜を誤る take a wrong course.〜を変える change[turn,shift]one's course.〜を東へ取る steer one's course eastward.〜を向ける make for <the land> .
針金
はりがね [0] 【針金】
(1)金属を細長く糸のように伸ばしたもの。太さは番号によって示され,番号の大きいものほど細い。
(2)明治時代,電線のこと。
針金
はりがね【針金】
(a) wire.→英和
針金ゲージ
はりがねゲージ [5] 【針金―】
⇒ワイヤ-ゲージ
針金綴じ
はりがねとじ [0] 【針金綴じ】
仮製本の綴じ方の一。書物の中身を針金を用いて綴じること。中綴じと平綴じとがある。
針金蔓
はりがねかずら [5] 【針金蔓】
ツツジ科の常緑小低木。深山の林中に自生。茎は針金状に伸びて分枝し,地をはう。葉は卵形。初夏,葉腋(ヨウエキ)に壺形の白色の小花をつける。果実は楕円形で,熟すと白色となる。
針金虫
はりがねむし [4] 【針金虫】
(1)線形虫綱ハリガネムシ目に属する袋形動物の総称。体は針金のように著しく細長く,体長数センチメートル〜1メートル。水中で孵化した幼虫は水生昆虫に寄生し,宿主がカマキリなどに食われるとその体内に寄生して成虫となる。成虫はやがて宿主から脱出して水中に入り,交尾・産卵する。日本では一〇種あまりが知られる。
(2)コメツキムシ科の甲虫の幼虫の総称。体長は3センチメートルくらい。細長い円筒形で淡褐色。地中や木の幹などで生活する。農作物の根を食害するものがある。
針鉄鉱
しんてっこう [3] 【針鉄鉱】
鉄の水酸化鉱物の一。化学式 α‐FeOOH 斜方晶系。黄褐色ないし黒褐色。鉄銹(テツサビ)や,金属鉱山の「焼け」の主成分。はりてっこう。ゲータイト。
針魚
はりよ [0] 【針魚】
トゲウオ目の淡水魚。全長約5センチメートル。体側の前方に二〜七個の板状の鱗(ウロコ)があり,背びれに三本のとげがある。雄は川底にすり鉢状の産卵巣を作る。岐阜・滋賀・三重各県の湧水域や細流に分布。ハリウオ。
針魚
はりうお [2] 【針魚】
(1)ハリヨの別名。
(2)イトヨの異名。
針鯒
はりごち [2] 【針鯒】
カサゴ目の海魚。全長約20センチメートル。体形はコチに似て細長く頭部は扁平。体は黄褐色で腹は白色。体表に小さな強いとげが多い。かまぼこの材料となる。南日本のやや深い海底に分布。ヤスリゴチ。
針鰻
はりうなぎ [3] 【針鰻】
ウナギの稚魚。
→白子(シラス)(2)
針麻酔
はりますい [3] 【鍼麻酔・針麻酔】
つぼに鍼を刺し,またそれに通電するなどして持続的に刺激を加えることにより,痛みの感覚を消失させる方法。中国で開発され,手術に用いられる。
針鼠
はりねずみ【針鼠】
a hedgehog.→英和
針鼠
はりねずみ [3] 【針鼠】
食虫目の哺乳類。頭胴長約25センチメートル。体形はネズミに似るが,吻(フン)が突出し尾が短く,全身に短い針が密生する。地上で生活し,敵に出合うと体を栗のいがのように丸めて身を守る。夜行性。ユーラシア大陸各地の平地や山林に分布する。日本にはいない。
針鼠[図]
針[鍼]灸術
しんきゅう【針[鍼]灸術(師)】
(a practitioner in) acupuncture and moxibustion.
釣
つり【釣】
<go> fishing <at a river> (魚釣);→英和
change (釣銭).→英和
〜をする fish.→英和
釣
つり [0] 【釣(り)】
〔「吊(ツ)り」と同源〕
(1)釣り針をつけた糸を垂らして魚を捕ること。うおつり。さかなつり。「―に出かける」
(2)「釣り銭」の略。おつり。
釣られる
つら・れる [0] 【釣られる】 (動ラ下一)
〔動詞「釣る」の未然形に受け身の助動詞「れる」の付いたものから〕
(1)見せかけの好条件などにだまされて,相手の望む行動をとる。「宣伝に―・れて買う」「甘言に―・れる」
(2)誘い出される。「はやしの音に―・れて家を出る」
(3)思わず,相手の動作に調子を合わせる。「向こうが頭を下げたので―・れて頭を下げた」
釣り
つり [0] 【釣(り)】
〔「吊(ツ)り」と同源〕
(1)釣り針をつけた糸を垂らして魚を捕ること。うおつり。さかなつり。「―に出かける」
(2)「釣り銭」の略。おつり。
釣り上がる
つりあが・る [4] 【吊り上(が)る・釣り上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)(綱などで)上へ引かれて上がる。「天井まで―・る」
(2)上方に引き上げた状態になる。「目じりが―・る」
釣り上げる
つりあ・げる [4] 【釣(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 つりあ・ぐ
魚を釣って捕らえる。「鯛を―・げる」
釣り上げる
つりあ・げる [4] 【吊り上げる・釣(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 つりあ・ぐ
(1)つって上に持ちあげる。「鉄骨をクレーンで―・げる」「土俵中央で相手を高々と―・げる」
(2)上方に引き上げた状態にする。「目を―・げて怒る」
(3)物の値段を人為的に上げる。「値段を―・げる」
釣り上る
つりあが・る [4] 【吊り上(が)る・釣り上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)(綱などで)上へ引かれて上がる。「天井まで―・る」
(2)上方に引き上げた状態になる。「目じりが―・る」
釣り下がる
つりさが・る [4] 【吊り下(が)る・釣り下(が)る】 (動ラ五[四])
一端が上に固定されて,垂れ下がる。「風鈴(フウリン)が―・る」
釣り下げる
つりさ・げる [4] 【吊り下げる・釣(り)下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 つりさ・ぐ
上からつるして下げる。ぶら下げる。つるす。「天井から―・げたシャンデリア」
釣り下る
つりさが・る [4] 【吊り下(が)る・釣り下(が)る】 (動ラ五[四])
一端が上に固定されて,垂れ下がる。「風鈴(フウリン)が―・る」
釣り人
つりびと [0] 【釣(り)人】
魚を釣る人。
釣り元
つりもと [0] 【釣(り)元】
開き戸で,蝶番(チヨウツガイ)などが取り付けられ,開閉の軸になる側。
釣り具
つりぐ [0] 【釣(り)具】
魚を釣る道具。釣り道具。「―店」
釣り出す
つりだす【釣り出す】
⇒誘う.《野》pick <a runner> off.
釣り出す
つりだ・す [3] 【釣(り)出す・吊り出す】 (動サ五[四])
(1)(うまいことを言って)人を誘い出す。おびきだす。「甘言で―・す」
(2)相撲で,相手のまわしをつかんでつり上げ,土俵外に出す。《吊出》「高々と―・す」
[可能] つりだせる
釣り台
つりだい [0] 【釣(り)台】
台になる板の両端をつり上げて二人で担いでゆく道具。嫁入り道具・病人などを運ぶ。
釣り合い
つりあい [0] 【釣(り)合い】
(1)釣り合うこと。均衡。調和。バランス。「―を保つ」「―をとる」
(2)〔物〕 一つの物体に働くすべての力の合力がゼロとなって,まったく力が働かないときと同じ状態。この状態では一つの物体に働く二つの力の大きさが等しくたがいに逆向きである。平衡。
釣り合い人形
つりあいにんぎょう [5] 【釣(り)合い人形】
弥次郎兵衛(ヤジロベエ)のこと。
釣り合い試験
つりあいしけん [6][5] 【釣(り)合い試験】
回転体の重心と回転軸とのずれの程度を調べる試験。機械の振動や騒音などを予防するために行う。
釣り合い錘
つりあいおもり [5] 【釣(り)合い錘】
機械の運動する部分の釣り合いをとるために付ける錘。蒸気機関車の動輪,自動車の車輪,エレベーターなどに用いられる。カウンターバランス。バランス-ウエート。
釣り合う
つりあ・う [3] 【釣(り)合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)一方にかたむかず,二つの物の平衡がとれている。
(ア)「つりあい{(2)}」の状態である。
→釣り合い
(イ)二つの物の程度がほぼ同じである。「収入と支出が―・う」
(2)調和がとれている。似合っている。「絵と―・わない額」
釣り合う
つりあう【釣り合う】
balance;→英和
match;→英和
harmonize <with> ;→英和
be in harmony[keeping] <with> ;[似合う]become;→英和
suit.→英和
釣り合わぬは不縁の基(モト)
釣り合わぬは不縁の基(モト)
身分・財産などの違いすぎるのは,その結婚がうまくゆかない原因となるということ。
釣り堀
つりぼり [0] 【釣(り)堀】
池や沼,または流れの一部を区切って魚を放し,料金を取って釣らせる場所。[季]夏。《―に一日を暮らす君子かな/虚子》
釣り塀
つりべい [0] 【釣(り)塀】
縄でつり支えた塀。山城などで,敵を欺き,撃退する目的で作る。
釣り夜具
つりやぐ [3] 【釣(り)夜具】
病人・老人などに夜具の重みを感じさせないように,夜具の中央に金属の輪を付けて,天井からひもで下げるようにしたもの。釣り夜着。
釣り天井
つりてんじょう [3] 【釣(り)天井】
つり上げておき,落下させて下にいる者を圧殺するよう仕掛けた天井。江戸初期に作られたとされる,宇都宮藩のものが有名。
釣り天狗
つりてんぐ [3] 【釣(り)天狗】
釣りの腕前を自慢する人。
釣り太鼓
つりだいこ [3] 【釣(り)太鼓】
円形の木枠につり下げ,二本の桴(バチ)で打ち鳴らす太鼓。雅楽に用いる。楽太鼓(ガクダイコ)。
釣り太鼓[図]
釣り宿
つりやど [0] 【釣(り)宿】
釣り人を宿泊させたり,釣り舟を仕立てたりすることを業とする家。
釣り師
つりし [2] 【釣(り)師】
趣味で魚を釣る人。釣り人。
釣り床
つりどこ [0] 【吊り床・釣(り)床】
(1)つり下げた寝床。ハンモック。[季]夏。
(2)「壁床(カベドコ)」に同じ。
釣り御前
つりおまえ 【釣り御前】
掛軸に仕立てた画像の持仏。
釣り忍
つりしのぶ [3] 【釣(り)忍・釣り荵】
シノブを葉のついたままたばね,井桁(イゲタ)や船の形などに作ったもの。夏,軒先につって涼味を味わう。のきしのぶ。[季]夏。
釣り戸
つりど [0] 【釣(り)戸】
開けるときは上につり上げて金具などで留め,おろすと閉じる戸。蔀戸(シトミド)など。
釣り戸棚
つりとだな [3] 【釣(り)戸棚・吊り戸棚】
上からつるしてある戸棚。
釣り手
つりて [0] 【吊り手・釣(り)手】
蚊帳(カヤ)などをつるのに用いるひも,または金属の輪。
釣り提灯
つりぢょうちん [3] 【釣り提灯】
軒先などに提灯をつり下げること。また,その提灯。
釣り書き
つりがき [0] 【釣(り)書き・吊(り)書き】
(1)系図。つり。「楠木が―/浮世草子・新可笑記 1」
(2)縁談などの際に取り交わす身上書(シンジヨウシヨ)。つりしょ。つり。
釣り替え
つりかえ [0] 【釣(り)替え】
とりかえること。引き替え。「未だ金銭を功名と―にした例(タメシ)はないですな/社会百面相(魯庵)」
釣り木
つりぎ [0] 【釣(り)木】
棚や天井などをつり支えるための細長い木材。
釣り束
つりづか [0] 【釣(り)束・吊り束】
長い鴨居などがたわまないように,上からつり支える柱。
釣り枝
つりえだ [0] 【釣(り)枝・吊り枝】
歌舞伎の大道具の一。舞台の上の内側に桜・梅・松などのつくりものの枝をつり下げたもの。花盛りや山中の様子などを表す。
釣り柿
つりがき [2] 【釣り柿】
「吊るし柿」に同じ。
釣り格子
つりごうし [3] 【釣(り)格子】
外の方へ張り出して作った格子で横桁(ヨコゲタ)が一本つけてあるもの。遊郭では局女郎の目じるしであった。出格子。
釣り梯子
つりばしご [3] 【吊り梯子・釣り梯子】
一方の端を結わえ付け,垂らして用いる,綱ばしご。
釣り棚
つりだな [0] 【釣(り)棚・吊り棚】
つり下げた棚。
(1)床の間に,つり下げたように作り付けた棚。
(2)果樹栽培に用いる棚。主にブドウに用いる。
釣り橋
つりばし [0] 【吊り橋・釣(り)橋】
(1)両岸から架け渡したケーブル・綱などで橋床をつっている橋の総称。
(2)城の堀などに設け,用のないときはつり上げておく橋。
釣り殿
つりどの [0] 【釣(り)殿】
寝殿造りの南端の,池に臨んで建てられた周囲を吹き放ちにした建物。魚釣りを楽しんだところからの名という。納涼・饗宴に用いられた。
→寝殿造り
釣り灯籠
つりどうろう [3] 【釣(り)灯籠】
軒先などにつるす灯籠。
釣り灯籠[図]
釣り狐
つりぎつね [3] 【釣り狐】
キツネを,わなやおとりで捕らえること。
釣り球
つりだま [0] 【釣(り)球】
野球で,打者の打ち気を誘うような球。ストライク-ゾーンに近い高目の球など。
釣り的
つりまと [0] 【釣(り)的】
つり下げた的。楊弓(ヨウキユウ)で用いた。
釣り竿
つりざお [0] 【釣(り)竿】
釣り糸をつけて,魚を釣るのに用いる竿。延べ竿と継ぎ竿とがあり,竹・グラス-ファイバー・カーボン-ファイバーなどで作る。
釣り籠
つりかご [0] 【釣り籠】
釣った魚を入れるかご。びく。
釣り糸
つりいと [0] 【釣(り)糸】
釣り針をむすびつけて魚を釣るのに用いる糸。現在はナイロン・テトロンなどの合成繊維を用いるが,以前はてぐすを使った。太さは〇・一号か一五〇号の太いものまで種々ある。「―を垂れる」
釣り舟
つりぶね [0] 【釣(り)舟・釣(り)船】
(1)魚釣りに用いる小舟。また,釣りをしている舟。
(2)舟形の釣り花入れ。
(3)江戸時代から明治初年にかけて行われた婦人の結髪の一種。
釣り舟(3)[図]
釣り船
つりぶね [0] 【釣(り)舟・釣(り)船】
(1)魚釣りに用いる小舟。また,釣りをしている舟。
(2)舟形の釣り花入れ。
(3)江戸時代から明治初年にかけて行われた婦人の結髪の一種。
釣り舟(3)[図]
釣り花
つりばな [0] 【釣(り)花・吊り花】
生け花で,花器を天井からつり下げて用いる形式のもの。
釣り花入れ
つりはないれ [3] 【釣(り)花入れ】
床の間の天井からつり下げて用いる花入れ。唐銅(カラドウ)・砂張(サハリ)・竹・陶磁器などで作り,藤蔓や鎖でつるす。
釣り花入れ[図]
釣り花瓶
つりかびん [3] 【釣(り)花瓶】
上からつり下げるように作った花瓶。つりはないけ。
釣り荵
つりしのぶ [3] 【釣(り)忍・釣り荵】
シノブを葉のついたままたばね,井桁(イゲタ)や船の形などに作ったもの。夏,軒先につって涼味を味わう。のきしのぶ。[季]夏。
釣り落す
つりおと・す [4] 【釣り落(と)す】 (動サ五[四])
釣り上げる途中で魚が釣り針からはずれる。「大魚を―・す」
釣り落とした魚は大きい
釣り落とした魚は大きい
⇒逃がした魚は大きい(「逃がす」の句項目)
釣り落とす
つりおと・す [4] 【釣り落(と)す】 (動サ五[四])
釣り上げる途中で魚が釣り針からはずれる。「大魚を―・す」
釣り落とす
つりおとす【釣り落とす】
fail to land <a fish> .
釣り蔀
つりじとみ [3] 【釣り蔀】
「上げ蔀」に同じ。
釣り行灯
つりあんどん [3] 【吊り行灯・釣(り)行灯】
商家の入り口などにつるすあんどん。
釣り輿
つりごし [0] 【釣り輿】
轅(ナガエ)でつり下げてかつぐ輿。半切(ハンギ)り。
釣り込み腰
つりこみごし [4] 【釣(り)込み腰】
柔道の技の名。相手を前に崩し,利き腕で相手の襟を持って釣り込みながら腰にのせて前に投げる腰技。変形として,相手の袖口をもって釣り込むものを袖釣り込み腰という。
釣り込む
つりこむ【釣り込む】
draw <into> ;→英和
attract;→英和
lure;→英和
tempt.→英和
釣り込む
つりこ・む [3] 【釣(り)込む】 (動マ五[四])
(うまいことを言って)人を誘い込む。また,興味を起こさせて,引き入れる。「つい話に―・まれる」「人の弱点(ヨワメ)を直(スグ)に見抜き,其弱点から人を―・み/薄命のすず子(お室)」
釣り道具
つりどうぐ [3] 【釣(り)道具】
魚を釣るのに用いる道具の総称。古来,竿・糸・針・おもり・うき・餌を釣りの六物(リクモツ)という。釣り具。
釣り釜
つりがま [0] 【釣り釜】
自在かぎなどにつり下げて火にかけるかま。
釣り針
つりばり [0] 【釣(り)針・釣り鉤】
魚釣りに用いる鉄製の先の曲がった針。型も多様で,擬餌鉤(ギジバリ)など種類が多く,大きさは一般に号数で表す。古くは骨角製のものが用いられた。鉤(ハリ)。
釣り針[図]
釣り鉤
つりばり [0] 【釣(り)針・釣り鉤】
魚釣りに用いる鉄製の先の曲がった針。型も多様で,擬餌鉤(ギジバリ)など種類が多く,大きさは一般に号数で表す。古くは骨角製のものが用いられた。鉤(ハリ)。
釣り針[図]
釣り銭
つりせん [0][2] 【釣(り)銭】
代価以上の金銭を受け取った場合に戻す差額の金銭。つり。おつり。
釣り鐘
つりがね [0] 【釣(り)鐘】
寺院の鐘楼などに釣ってある大きな鐘。撞木(シユモク)でついて鳴らす。梵鐘(ボンシヨウ)。
釣り鐘マント
つりがねマント [5] 【釣(り)鐘―】
〔着た姿が釣り鐘のようになることから〕
丈の長いマント。以前,軍人や学生などが用いた。
釣り鐘堂
つりがねどう [0] 【釣(り)鐘堂】
寺院で,釣り鐘を釣っておく堂。鐘楼。
釣り鐘墨
つりがねずみ [4] 【釣(り)鐘墨】
松煙に蝋(ロウ)を混ぜて釣り鐘形に作った墨。乾拓に用いる。乾打碑(カンダヒ)。
釣り鐘星
つりがねぼし [4] 【釣(り)鐘星】
牡牛座のヒヤデス星団の和名。
釣り餌
つりえ [0] 【釣り餌】
魚釣りに用いるえさ。生き餌・練り餌・擬餌(ギジ)などの種類がある。つりえさ。
釣り餌
つりえさ [2][0] 【釣り餌】
⇒つりえ(釣餌)
釣り香炉
つりこうろ [3] 【釣(り)香炉】
床脇などに長い緒で下げる香炉。空薫(ソラダキ)に用いる。香嚢(コウノウ)。
釣り鬚
つりひげ 【釣り鬚】
江戸時代,中間・奴などが口ひげの先を上にはね上げたもの。墨で描いたり,作りひげを用いたりもした。
釣る
つる【釣る】
fish;→英和
catch;→英和
[欺く]entice;→英和
take in;attract.→英和
釣れる have[make]a <good> catch;→英和
<Do> the fish bite <here?> .釣られて absorbed <in> .
釣る
つ・る [0] 【吊る・釣る】
■一■ (動ラ五[四])
□一□(他動詞)
(1)上で支えて下へ垂れ下げる。「蚊帳を―・る」「棚を―・る」
(2)物の端を固定して高い所にかけ渡す。「ハンモックを―・る」「橋を―・る」
(3)相撲で,両手で相手のまわしを引き相手の体をつり上げて両足が土俵から離れた状態にする。《吊》「土俵際に―・って出る」
(4)釣り針をつけた糸を垂らして魚をとる。《釣》「フナを―・る」
(5)わなやおとりでけものや虫をとらえる。《釣》「トンボを―・る」「この年月狐を―・る程に/狂言・釣狐」
(6)金品・地位など,人のほしがるものを与えたり,その約束をして,ある行動をとらせる。《釣》「甘言で―・って契約させる」
(7)かごをかく。「女中駕籠―・らせて/浮世草子・五人女 1」
□二□(自動詞)
(1)(多く「攣る」「痙る」と書く)筋肉などが痙攣(ケイレン)する。ひきつる。「ふくらはぎが―・る」「足が―・る」
(2)(「攣る」とも書く)縫ったあとが引っぱられた状態になる。《吊》「ミシンの上糸が―・っている」
(3)引っぱられたように上を向く。《吊》「目の―・った人」
(4)系図を書く。系統づける。「実清卿の子と為し之を―・る/実隆公記」
[可能] つれる
■二■ (動ラ下二)
⇒つれる(吊)
⇒つれる(釣)
釣れる
つ・れる [0] 【釣れる】 (動ラ下一)
〔「釣る」の可能動詞から〕
釣りで,魚が捕れる。「ここではタイがよく―・れる」
釣上げる
つりあ・げる [4] 【釣(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 つりあ・ぐ
魚を釣って捕らえる。「鯛を―・げる」
釣上げる
つりあ・げる [4] 【吊り上げる・釣(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 つりあ・ぐ
(1)つって上に持ちあげる。「鉄骨をクレーンで―・げる」「土俵中央で相手を高々と―・げる」
(2)上方に引き上げた状態にする。「目を―・げて怒る」
(3)物の値段を人為的に上げる。「値段を―・げる」
釣下げる
つりさ・げる [4] 【吊り下げる・釣(り)下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 つりさ・ぐ
上からつるして下げる。ぶら下げる。つるす。「天井から―・げたシャンデリア」
釣人
つりびと [0] 【釣(り)人】
魚を釣る人。
釣人
ちょうじん テウ― [0] 【釣人】
釣り人。太公望(タイコウボウ)。
釣人
つりびと【釣人】
⇒釣師.
釣仲間
つりなかま【釣仲間】
fishing friends.
釣元
つりもと [0] 【釣(り)元】
開き戸で,蝶番(チヨウツガイ)などが取り付けられ,開閉の軸になる側。
釣具
ちょうぐ テウ― [1] 【釣具】
釣り道具。
釣具
つりぐ [0] 【釣(り)具】
魚を釣る道具。釣り道具。「―店」
釣出す
つりだ・す [3] 【釣(り)出す・吊り出す】 (動サ五[四])
(1)(うまいことを言って)人を誘い出す。おびきだす。「甘言で―・す」
(2)相撲で,相手のまわしをつかんでつり上げ,土俵外に出す。《吊出》「高々と―・す」
[可能] つりだせる
釣友
ちょうゆう テウイウ [0] 【釣友】
釣り友達。
釣台
つりだい [0] 【釣(り)台】
台になる板の両端をつり上げて二人で担いでゆく道具。嫁入り道具・病人などを運ぶ。
釣合
つりあい【釣合】
balance;→英和
equilibrium;→英和
proportion;→英和
symmetry;→英和
harmony.→英和
〜を取る balance <oneself> ;harmonize.→英和
〜の良い(悪い) (un)balanced;→英和
well-(ill-)matched.
釣合い
つりあい [0] 【釣(り)合い】
(1)釣り合うこと。均衡。調和。バランス。「―を保つ」「―をとる」
(2)〔物〕 一つの物体に働くすべての力の合力がゼロとなって,まったく力が働かないときと同じ状態。この状態では一つの物体に働く二つの力の大きさが等しくたがいに逆向きである。平衡。
釣合い人形
つりあいにんぎょう [5] 【釣(り)合い人形】
弥次郎兵衛(ヤジロベエ)のこと。
釣合い試験
つりあいしけん [6][5] 【釣(り)合い試験】
回転体の重心と回転軸とのずれの程度を調べる試験。機械の振動や騒音などを予防するために行う。
釣合い錘
つりあいおもり [5] 【釣(り)合い錘】
機械の運動する部分の釣り合いをとるために付ける錘。蒸気機関車の動輪,自動車の車輪,エレベーターなどに用いられる。カウンターバランス。バランス-ウエート。
釣合う
つりあ・う [3] 【釣(り)合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)一方にかたむかず,二つの物の平衡がとれている。
(ア)「つりあい{(2)}」の状態である。
→釣り合い
(イ)二つの物の程度がほぼ同じである。「収入と支出が―・う」
(2)調和がとれている。似合っている。「絵と―・わない額」
釣堀
つりぼり【釣堀】
a fishing pond.
釣堀
つりぼり [0] 【釣(り)堀】
池や沼,または流れの一部を区切って魚を放し,料金を取って釣らせる場所。[季]夏。《―に一日を暮らす君子かな/虚子》
釣場
つりば【釣場】
a fishing place.
釣塀
つりべい [0] 【釣(り)塀】
縄でつり支えた塀。山城などで,敵を欺き,撃退する目的で作る。
釣夜具
つりやぐ [3] 【釣(り)夜具】
病人・老人などに夜具の重みを感じさせないように,夜具の中央に金属の輪を付けて,天井からひもで下げるようにしたもの。釣り夜着。
釣天井
つりてんじょう [3] 【釣(り)天井】
つり上げておき,落下させて下にいる者を圧殺するよう仕掛けた天井。江戸初期に作られたとされる,宇都宮藩のものが有名。
釣天狗
つりてんぐ [3] 【釣(り)天狗】
釣りの腕前を自慢する人。
釣太鼓
つりだいこ [3] 【釣(り)太鼓】
円形の木枠につり下げ,二本の桴(バチ)で打ち鳴らす太鼓。雅楽に用いる。楽太鼓(ガクダイコ)。
釣り太鼓[図]
釣女
つりおんな ツリヲンナ 【釣女】
(1)狂言の一。「釣針(ツリバリ)」に同じ。
(2)歌舞伎舞踊の一。常磐津。河竹黙阿弥作詞。六世岸沢式佐作曲。狂言の「釣針」の舞踊化。
釣宿
つりやど [0] 【釣(り)宿】
釣り人を宿泊させたり,釣り舟を仕立てたりすることを業とする家。
釣師
つりし【釣師】
an angler.
釣師
つりし [2] 【釣(り)師】
趣味で魚を釣る人。釣り人。
釣床
つりどこ [0] 【吊り床・釣(り)床】
(1)つり下げた寝床。ハンモック。[季]夏。
(2)「壁床(カベドコ)」に同じ。
釣忍
つりしのぶ [3] 【釣(り)忍・釣り荵】
シノブを葉のついたままたばね,井桁(イゲタ)や船の形などに作ったもの。夏,軒先につって涼味を味わう。のきしのぶ。[季]夏。
釣戸
つりど [0] 【釣(り)戸】
開けるときは上につり上げて金具などで留め,おろすと閉じる戸。蔀戸(シトミド)など。
釣戸棚
つりとだな [3] 【釣(り)戸棚・吊り戸棚】
上からつるしてある戸棚。
釣手
つりて [0] 【吊り手・釣(り)手】
蚊帳(カヤ)などをつるのに用いるひも,または金属の輪。
釣書き
つりがき [0] 【釣(り)書き・吊(り)書き】
(1)系図。つり。「楠木が―/浮世草子・新可笑記 1」
(2)縁談などの際に取り交わす身上書(シンジヨウシヨ)。つりしょ。つり。
釣替え
つりかえ [0] 【釣(り)替え】
とりかえること。引き替え。「未だ金銭を功名と―にした例(タメシ)はないですな/社会百面相(魯庵)」
釣木
つりぎ [0] 【釣(り)木】
棚や天井などをつり支えるための細長い木材。
釣束
つりづか [0] 【釣(り)束・吊り束】
長い鴨居などがたわまないように,上からつり支える柱。
釣果
ちょうか テウクワ [1] 【釣果】
魚釣りの成果。釣り上げた魚の量。
釣枝
つりえだ [0] 【釣(り)枝・吊り枝】
歌舞伎の大道具の一。舞台の上の内側に桜・梅・松などのつくりものの枝をつり下げたもの。花盛りや山中の様子などを表す。
釣格子
つりごうし [3] 【釣(り)格子】
外の方へ張り出して作った格子で横桁(ヨコゲタ)が一本つけてあるもの。遊郭では局女郎の目じるしであった。出格子。
釣棚
つりだな [0] 【釣(り)棚・吊り棚】
つり下げた棚。
(1)床の間に,つり下げたように作り付けた棚。
(2)果樹栽培に用いる棚。主にブドウに用いる。
釣橋
つりばし [0] 【吊り橋・釣(り)橋】
(1)両岸から架け渡したケーブル・綱などで橋床をつっている橋の総称。
(2)城の堀などに設け,用のないときはつり上げておく橋。
釣殿
つりどの [0] 【釣(り)殿】
寝殿造りの南端の,池に臨んで建てられた周囲を吹き放ちにした建物。魚釣りを楽しんだところからの名という。納涼・饗宴に用いられた。
→寝殿造り
釣灯篭
つりどうろう【釣灯篭】
a hanging lantern.
釣灯籠
つりどうろう [3] 【釣(り)灯籠】
軒先などにつるす灯籠。
釣り灯籠[図]
釣狐
つりぎつね 【釣狐】
(1)狂言の一。古狐が猟師の家へ伯父の白蔵主(ハクゾウス)に化けて出向き,狐を捕ることを思いとどまるようさとすが,その帰り道に,わなの餌の誘惑に負けて正体を現してしまう。吼噦(コンカイ)。
(2)歌舞伎舞踊の一。長唄。河竹黙阿弥作詞。同名の狂言から取材し,舞踊化したもの。新歌舞伎十八番の一。
釣球
つりだま [0] 【釣(り)球】
野球で,打者の打ち気を誘うような球。ストライク-ゾーンに近い高目の球など。
釣瓶
つるべ【釣瓶】
a well bucket.〜打ちに撃つ fire in a volley.→英和
〜落しに rapidly;fast.→英和
‖釣瓶井戸 a draw well.
釣瓶
つるべ [0] 【釣瓶】
縄または竿の先につけて,井戸水をくみ上げるのに使う桶。つるべおけ。
釣瓶打ち
つるべうち [0] 【釣瓶打ち・連べ打ち】 (名)スル
〔「つるべ」は動詞「連(ツル)ぶ」の連用形から。「釣瓶」は当て字〕
(1)(多くのうち手が立ち並んで)銃や砲を続けざまにうつこと。「鉄砲を―にする」
(2)転じて,野球で続けざまに安打を浴びせること。
釣瓶掛ける
つるべか・ける [5] 【連べ掛ける・釣瓶掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 つるべか・く
鉄砲などをつるべうちにする。「小筒を―・けた/大塩平八郎(鴎外)」
釣瓶竿
つるべざお [3][0] 【釣瓶竿】
釣瓶を取り付けてある竿。
釣瓶縄
つるべなわ [0][3] 【釣瓶縄】
釣瓶に結び付けてある縄。井戸縄。
釣瓶落し
つるべおとし [4] 【釣瓶落(と)し】
釣瓶を井戸の中に落とすときのように,急速に落ちること。多く,秋の日の暮れやすいことのたとえにいう。「秋の日は―」
釣瓶落とし
つるべおとし [4] 【釣瓶落(と)し】
釣瓶を井戸の中に落とすときのように,急速に落ちること。多く,秋の日の暮れやすいことのたとえにいう。「秋の日は―」
釣瓶鮨
つるべずし [3] 【釣瓶鮨】
吉野川の鮎(アユ)で作った鮎鮨。容器が釣瓶に似ていることからいう。
釣的
つりまと [0] 【釣(り)的】
つり下げた的。楊弓(ヨウキユウ)で用いた。
釣竿
つりざお【釣竿】
a fishing rod.
釣竿
つりざお [0] 【釣(り)竿】
釣り糸をつけて,魚を釣るのに用いる竿。延べ竿と継ぎ竿とがあり,竹・グラス-ファイバー・カーボン-ファイバーなどで作る。
釣竿
ちょうかん テウ― [0] 【釣竿】
つりざお。
釣篭
つりかご【釣篭】
an angler's basket.
釣糸
つりいと [0] 【釣(り)糸】
釣り針をむすびつけて魚を釣るのに用いる糸。現在はナイロン・テトロンなどの合成繊維を用いるが,以前はてぐすを使った。太さは〇・一号か一五〇号の太いものまで種々ある。「―を垂れる」
釣糸
つりいと【釣糸】
<drop> a (fishing) line.
釣舟
つりぶね [0] 【釣(り)舟・釣(り)船】
(1)魚釣りに用いる小舟。また,釣りをしている舟。
(2)舟形の釣り花入れ。
(3)江戸時代から明治初年にかけて行われた婦人の結髪の一種。
釣り舟(3)[図]
釣舟
ちょうしゅう テウシウ [0] 【釣舟】
つりぶね。
釣船
つりぶね【釣船】
a fishing boat.
釣船
つりぶね [0] 【釣(り)舟・釣(り)船】
(1)魚釣りに用いる小舟。また,釣りをしている舟。
(2)舟形の釣り花入れ。
(3)江戸時代から明治初年にかけて行われた婦人の結髪の一種。
釣り舟(3)[図]
釣船草
つりふねそう [0] 【釣船草】
ツリフネソウ科の一年草。山中の水湿地に自生。茎は高さ約50センチメートル,多汁質で紅色を帯びる。葉は広披針形。秋,上方の葉腋から花柄を出し,紅紫色の花を数個つり下げる。花は左右対称で先の巻いた距(キヨ)がある。[季]秋。
釣船草[図]
釣花
つりばな [0] 【釣(り)花・吊り花】
生け花で,花器を天井からつり下げて用いる形式のもの。
釣花入れ
つりはないれ [3] 【釣(り)花入れ】
床の間の天井からつり下げて用いる花入れ。唐銅(カラドウ)・砂張(サハリ)・竹・陶磁器などで作り,藤蔓や鎖でつるす。
釣り花入れ[図]
釣花瓶
つりかびん [3] 【釣(り)花瓶】
上からつり下げるように作った花瓶。つりはないけ。
釣藤鈎
ちょうとうこう テウトウ― [3] 【釣藤鉤・釣藤鈎】
生薬の一。アカネ科カギカズラ属植物の枝の刺を乾燥したもの。鎮痙・鎮痛を目的に漢方処方に配合される。有効成分はインドール系のアルカロイド。
釣藤鉤
ちょうとうこう テウトウ― [3] 【釣藤鉤・釣藤鈎】
生薬の一。アカネ科カギカズラ属植物の枝の刺を乾燥したもの。鎮痙・鎮痛を目的に漢方処方に配合される。有効成分はインドール系のアルカロイド。
釣行灯
つりあんどん [3] 【吊り行灯・釣(り)行灯】
商家の入り口などにつるすあんどん。
釣語
ちょうご テウ― [0] 【釣語】
「索話(サクワ)」に同じ。
釣込み腰
つりこみごし [4] 【釣(り)込み腰】
柔道の技の名。相手を前に崩し,利き腕で相手の襟を持って釣り込みながら腰にのせて前に投げる腰技。変形として,相手の袖口をもって釣り込むものを袖釣り込み腰という。
釣込む
つりこ・む [3] 【釣(り)込む】 (動マ五[四])
(うまいことを言って)人を誘い込む。また,興味を起こさせて,引き入れる。「つい話に―・まれる」「人の弱点(ヨワメ)を直(スグ)に見抜き,其弱点から人を―・み/薄命のすず子(お室)」
釣道具
つりどうぐ [3] 【釣(り)道具】
魚を釣るのに用いる道具の総称。古来,竿・糸・針・おもり・うき・餌を釣りの六物(リクモツ)という。釣り具。
釣道具
つりどうぐ【釣道具】
a fishing tackle.
釣針
つりばり 【釣針】
狂言の一。主人と太郎冠者が西宮の夷(エビス)へ詣で,妻を授けてくれるよう祈願し,夢のお告げによって釣り針で釣ると,主人には美女がかかるが,太郎冠者には醜女がかかる。釣女。
釣針
つりばり [0] 【釣(り)針・釣り鉤】
魚釣りに用いる鉄製の先の曲がった針。型も多様で,擬餌鉤(ギジバリ)など種類が多く,大きさは一般に号数で表す。古くは骨角製のものが用いられた。鉤(ハリ)。
釣り針[図]
釣針
つりばり【釣針】
a fishhook.→英和
釣銭
つりせん [0][2] 【釣(り)銭】
代価以上の金銭を受け取った場合に戻す差額の金銭。つり。おつり。
釣銭
つりせん【釣銭】
change.→英和
釣鐘
つりがね [0] 【釣(り)鐘】
寺院の鐘楼などに釣ってある大きな鐘。撞木(シユモク)でついて鳴らす。梵鐘(ボンシヨウ)。
釣鐘
つりがね【釣鐘】
a temple bell.釣鐘堂 ⇒鐘楼(しようろう).
釣鐘マント
つりがねマント [5] 【釣(り)鐘―】
〔着た姿が釣り鐘のようになることから〕
丈の長いマント。以前,軍人や学生などが用いた。
釣鐘人参
つりがねにんじん [5] 【釣鐘人参】
キキョウ科の多年草。山野に自生。高さ約70センチメートル。葉は輪生する。秋,茎頂に円錐花序を出し,青紫色の鐘状の花を花柄の先に下向きに輪生する。若葉はトトキといい食用になる。根茎は太く漢方で鎮咳・去痰などの薬用とする。
釣鐘人参[図]
釣鐘堂
つりがねどう [0] 【釣(り)鐘堂】
寺院で,釣り鐘を釣っておく堂。鐘楼。
釣鐘墨
つりがねずみ [4] 【釣(り)鐘墨】
松煙に蝋(ロウ)を混ぜて釣り鐘形に作った墨。乾拓に用いる。乾打碑(カンダヒ)。
釣鐘星
つりがねぼし [4] 【釣(り)鐘星】
牡牛座のヒヤデス星団の和名。
釣鐘草
つりがねそう [0] 【釣鐘草】
(1)ホタルブクロ・ナルコユリ・ツリガネニンジンなど,釣り鐘状の花をつける草の通称。
(2)ホタルブクロの別称。[季]夏。
釣鐘草
つりがねそう【釣鐘草】
《植》a bellflower.→英和
釣鐘葛
つりがねかずら [5] 【釣鐘葛】
ノウゼンカズラ科の常緑つる性木本。北アメリカ原産。観賞用に栽培。長さ15メートルになる。葉は三出複葉で,中央の小葉は巻きひげに変化。五月,葉腋に橙褐赤色の鐘状花を二〜五個開く。
釣鐘虫
つりがねむし [4] 【釣鐘虫】
繊毛虫綱ツリガネムシ科の一属の原生動物の総称。形は逆釣り鐘状で,体長40〜200マイクロメートルで,下端から体長の四,五倍の長さの柄を生じて他物に着生する。大部分は淡水産で汚れた沼や溝などにすむが,海産もある。
釣鐘虫[図]
釣香炉
つりこうろ [3] 【釣(り)香炉】
床脇などに長い緒で下げる香炉。空薫(ソラダキ)に用いる。香嚢(コウノウ)。
釣魚
ちょうぎょ テウ― [1] 【釣魚】
魚をつること。魚つり。
釣魚大全
ちょうぎょたいぜん テウギヨ― 【釣魚大全】
〔原題 The Compleat Angler〕
I =ウォルトンの随筆。1653年刊。釣り師・猟師やその他の人物の対話形式で,釣りの醍醐味を説きつつ自然を描写し,詩歌をまじえて古き良き時代のイギリスをたたえる。
釣[吊]り上げる
つりあげる【釣[吊]り上げる】
catch;→英和
land (魚);→英和
raise[boost] <prices> (市価を);→英和
glare <at> (目を);→英和
[物を]lift;→英和
raise;haul up;suspend.→英和
釧
くしろ [2][1] 【釧】
古代,飾りとして手首や臂(ヒジ)にはめた輪。石・貝・金属などで作る。たまき。ひじまき。ひじたま。
釧[図]
釧着く
くしろつく 【釧着く】 (枕詞)
釧を着ける手,または手節(タフシ)(手の関節)の意から,地名「手節(タフシ)の崎」にかかる。「―手節の崎に今日もかも/万葉 41」
釧網本線
せんもうほんせん センマウ― 【釧網本線】
JR 北海道の鉄道線。北海道東釧路・標茶(シベチヤ)・網走間,166.2キロメートル。釧路より道東を南北に縦走し,オホーツク海岸に至る。
釧路
くしろ 【釧路】
(1)北海道旧一一か国の一。釧路支庁と十勝(トカチ)支庁の一部を含む地域。
(2)北海道南東部の支庁。支庁所在地,釧路市。
(3)北海道南東部,太平洋に臨む市。釧路支庁所在地。沿岸・北洋漁業の基地。水産加工・製紙・化学肥料などの工業が盛ん。付近は濃霧地帯。
(4)釧路支庁内の町。釧路市に接する。
釧路公立大学
くしろこうりつだいがく 【釧路公立大学】
公立大学の一。1987年(昭和62)設立。本部は釧路市。
釧路平野
くしろへいや 【釧路平野】
北海道東部,釧路川下流に広がる沖積平野。河口部には釧路市市街地が展開。
釧路湿原国立公園
くしろしつげんこくりつこうえん 【釧路湿原国立公園】
北海道南東部,釧路川と阿寒川の下流に広がる湿原を領域とする国立公園。低湿な泥炭地からなり,野生の動植物の宝庫。タンチョウの生息地。
釧路炭田
くしろたんでん 【釧路炭田】
北海道南東部,釧路平野の炭田。現在,主な炭層は海底で,亜瀝青(アレキセイ)炭が主体。
釭
かりも 【釭】
車軸による磨滅を防ぐために車の轂(コシキ)の中にはめる鉄管。かも。
釵子
さいし [1] 【釵子】
上代・中古,朝廷で婦人が正装するとき,頭髪につけた飾りの具。金属製で細長く U 字形に作り,一本を平額(ヒラビタイ)から丸髢(マルカモジ)に,二本を丸髢から地髪に通して平額と丸髢を締める。
釵子[図]
釻
かん クワン [1] 【鐶・釻】
(1)金属製の輪。
(ア)箪笥(タンス)などの引き手。
(イ)蚊帳(カヤ)の天井の四隅に付ける輪。部屋の四隅の釣り手に通して蚊帳を釣り下げる。
(ウ)茶釜の上げ下ろしに用いる金具。一端の切れた輪で,釜の鐶付(カンツキ)の穴に通して用いる。
(エ)カーテン・袈裟(ケサ)・羽織の紐(ヒモ)などで,つないだり釣り上げたりする役目のもの。
(オ)軸の掛緒を付ける金具。
(2)家紋の一。{(1)
(ア)}を数個組み合わせたもの。木瓜(モツコウ)紋の外側を再構成したものという。
鐶(2)[図]
釻
つく 【銑・釻】
(1)弓の弭(ハズ)の異名。またそれにかぶせる金属・角製の器具。一説に,弓の握りの上に打ちつけた折れ釘のような金具という。「二所藤の弓の銀の―打つたるを十文字に握つて/太平記 12」
(2)担い棒の両端の紐をかける部分。
釻付
かんつき クワン― [0] 【鐶付・釻付】
茶釜の鐶を通す所。左右に一つずつあって,鬼面・松笠・あまづら(竜)など種々の形をなす。かんつけ。
→釜
釻菊
かんぎく クワン― [1] 【釻菊】
〔「釻」は「鐶」の当て字〕
家紋の一。菊花を鐶で囲んだもの。
鈇鉞
ふえつ [1][2] 【斧鉞・鈇鉞】
(1)おのとまさかり。
(2)文章などの修正。添削。
(3)昔,中国で君主が出征の将軍に授けた,生殺与奪の権や統率者の地位を象徴した刑具。「義貞今臣たる道を尽さん為に―を把つて敵陣に臨む/太平記 10」
(4)転じて,征伐のこと。また,刑罪。「罪固(モト)より万死に当る,伏して―を待つ/佳人之奇遇(散士)」
鈍
どん [1] 【鈍】 (名・形動)[文]ナリ
(1)頭の働きや動作などがのろいこと。切れ味のにぶいこと。また,そのさま。
⇔敏(ビン)
⇔鋭(エイ)
「―な奴」「身のこなしが―になる」
(2)ばかげていること。つまらぬこと。また,そのさま。「大事の娘が病気―な評定する隙がない/浄瑠璃・油地獄(中)」
鈍
のろ [1] 【鈍】 (名・形動)
動作や頭のはたらきなどがおそい・こと(さま)。そのような人。のろま。「此女房に使はれるは中々―では及付かぬ/いさなとり(露伴)」
鈍
にび [2] 【鈍】
「鈍色(ニビイロ)」の略。
鈍
おそ 【遅・鈍】
〔形容詞「おそし」の語幹から〕
(1)おそいこと。また,おくれること。《遅》「―速(ハヤ)も汝(ナ)をこそ待ため/万葉 3493」
(2)おろかなこと。にぶいこと。「剣大刀(ツルギタチ)己(ナ)が心から―やこの君/万葉 1741」
鈍い
にぶい【鈍い】
[性質が]dull;→英和
stupid;→英和
blunt (刃物が);→英和
dim (色などが).→英和
鈍い
おそ・い [0][2] 【遅い・鈍い】 (形)[文]ク おそ・し
(1)物事の時期や順序があとである。基準になる時から時間がかなり経過している。《遅》
⇔はやい
「入社は彼の方が―・い」「例年より開花が―・い」「今日はもう―・いから明日にしよう」
〔時刻・時期の場合は「晩い」とも書く〕
(2)時期がすでに過ぎていて役に立たない。間に合わない。《遅》「今ごろ来たってもう―・い」
(3)物事をするのに時間がかかる。また,進む程度が小さい。のろい。
⇔はやい
「スピードが―・い」「仕事は―・いが丁寧だ」「発育が―・い」
(4)にぶい。愚かだ。「さ様のことにも,心―・くて物し給ふ/源氏(蓬生)」
[派生] ――さ(名)
[慣用] 今や遅し
鈍い
のろ・い [2] 【鈍い】 (形)[文]ク のろ・し
(1)動作や進行の速度がおそい。「足が―・い」「仕事が―・い」「この列車はひどく―・い」
(2)頭の働きがにぶい。愚鈍だ。「てめへなんぞはかうべが―・いぜ/西洋道中膝栗毛(魯文)」
(3)異性に甘い。異性の魅力に弱い。「なぜあの女に―・くなつたらう/滑稽本・浮世床(初)」
[派生] ――さ(名)
鈍い
のろい【鈍い】
[おそい]slow <in,of> ;→英和
[鈍い]dull.→英和
足が〜 be slow of foot.
鈍い
にぶ・い [2] 【鈍い】 (形)[文]ク にぶ・し
(1)切れ味が悪い。鋭利でない。「切れ味の―・い刀」
(2)動作や動きがのろい。「動作が―・い」「機械の回転が―・い」
(3)感覚や判断力が鋭くない。反応がすばやくない。「デザイン感覚の―・い人」「頭のはたらきの―・い男」「勘が―・い」
(4)光がぼんやりしている。「―・い街灯の光」
(5)音が澄んでいない。また,はっきりしない。「人の倒れるような―・い音がした」「感度が―・い」
⇔するどい
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
鈍げ
どんげ 【鈍げ】 (形動)
〔「げ」は接尾語。近世上方語〕
にぶくて気のきかないさま。まぬけなさま。「ええ―な。一言おれが言はねばもうそれ程間があく/浄瑠璃・重井筒(上)」
鈍し
おそ・し 【遅し・鈍し】 (形ク)
⇒おそい
鈍し
のろ・し 【鈍し】 (形ク)
⇒のろい
鈍し
にぶ・し 【鈍し】 (形ク)
⇒にぶい(鈍)
鈍し
おぞ・し 【鈍し】 (形ク)
〔「おそし(遅)」の転〕
にぶい。のろまだ。「心―・き,えみしがともは/賀茂翁集」
鈍する
どん・する [3] 【鈍する】 (動サ変)[文]サ変 どん・す
頭の働きがにぶくなる。ばかになる。「貧すれば―・する」
鈍な
どん【鈍な】
dull;→英和
slow;→英和
stupid.→英和
鈍ぶ
に・ぶ 【鈍ぶ】 (動バ上二)
鈍色(ニビイロ)になる。「―・びたる御衣どもなれど,色あひ・かさなり好ましく/源氏(朝顔)」
鈍ましい
おぞまし・い [4] 【鈍ましい】 (形)[文]シク おぞま・し
〔「悍(オゾ)ましい」と同源〕
不快なほど愚かしい。ばからしい。「葉子は―・くも鑑識の力がなかつた/或る女(武郎)」「面忘れたるこそ―・しけれ/読本・弓張月(後)」
[派生] ――さ(名)
鈍む
にば・む 【鈍む】 (動マ四)
鈍色(ニビイロ)になる。多く喪服を着ることにいう。「―・める御衣(=喪服)たてまつれるも/源氏(葵)」
鈍む
にぶ・む 【鈍む】 (動マ四)
「にばむ」に同じ。「世の中の十が九は皆―・み渡りたり/栄花(鶴の林)」
鈍ら
なまくら [0] 【鈍ら】 (名・形動)[文]ナリ
(1)刃物の切れ味の悪いこと。また,そのさまやそのような刃物。「―な包丁」
(2)なまけ者で,だらしがないこと。また,そのようなさまや人。「―な社員」
鈍ら刀
なまくらがたな [5] 【鈍ら刀】
切れ味の悪い刀。鈍刀(ドントウ)。なまくら。
鈍ら四つ
なまくらよつ [5] 【鈍ら四つ】
相撲で,右四つ,左四つのどちらの組み手でも取り組めること。
鈍ら武士
なまくらぶし [5] 【鈍ら武士】
意気地のない武士。腰抜けざむらい。
鈍ら物
なまくらもの [0] 【鈍ら物】
「鈍(ナマク)ら刀(ガタナ)」に同じ。
鈍ら者
なまくらもの 【鈍ら者】
なまけ者。だらしがない者。「ほんに��,おへねえ―で,憎くてなりません/滑稽本・浮世風呂(前)」
鈍る
にぶ・る [2] 【鈍る】 (動ラ五[四])
(1)鋭さがなくなる。にぶくなる。「刀の切れ味が―・る」「矛先が―・る」
(2)力や勢いなどが弱くなる。「決心が―・る」
(3)頭のはたらきや腕前などが衰える。「勘が―・る」「腕が―・る」
鈍る
にぶる【鈍る】
become dull[blunt];→英和
be weakened (弱まる).鈍らす dull;blunt;→英和
weaken;→英和
shake <a person's resolution> .→英和
⇒鈍い.
鈍る
なま・る [2] 【鈍る】 (動ラ五[四])
(1)刃物の切れ味が悪くなる。「包丁が―・る」
(2)修錬の不足や老齢などのために技能が低下する。にぶる。「腕が―・る」
鈍付く
どんつく [1] 【鈍付く】 (名・形動)
(1)はたらきのにぶいこと。愚鈍なこと。また,そのさま。そのような人をもいう。のろま。「―野郎」「―なやつには出来ぬたいこ持/柳多留 42」
(2)太神楽(ダイカグラ)で,太夫(タユウ)の相手となって滑稽な道化を演ずる役。
(3)「鈍付く布子」の略。
鈍付く布子
どんつくぬのこ [5] 【鈍付く布子】
地糸が太く節の多い,下等な木綿の綿入れ。
鈍作
のろさく [0] 【鈍作】
のろまな人を人名めかしていった語。のろすけ。「彼(カノ)―が本妻にせんといひしは後日の妨げ/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」
鈍刀
どんとう【鈍刀】
a blunt sword[blade].
鈍刀
どんとう [0] 【鈍刀】
切れ味のにぶい刀。なまくら。
鈍利
どんり [1] 【鈍利】
にぶいこととするどいこと。また,愚かなことと賢いこと。
鈍化
どんか [1][0] 【鈍化】 (名)スル
にぶくなること。にぶること。「経済成長の勢いが―する」
鈍器
どんき【鈍器】
a blunt weapon.
鈍器
どんき [1] 【鈍器】
(1)刃はないが,固く重みのある金づちや棒などのような器具。「―で頭をなぐられる」
(2)鋭利でない刃物。
⇔利器
鈍太郎
どんだろう ドンダラウ 【鈍太郎】
狂言の一。三年ぶりに帰京した鈍太郎が,妻と妾につれなくされ,当てつけに剃髪して修行に出ようとするところを,両人が引き留めに来て手車に乗せて帰る。手車。
鈍太郎
どんたろう [0] 【鈍太郎】
にぶい人。鈍物。まぬけ。
鈍感
どんかん [0] 【鈍感】 (名・形動)[文]ナリ
感じ方のにぶいこと。気のきかないこと。また,そのさま。
⇔敏感
「―な奴(ヤツ)」「味覚が―になる」
鈍感な
どんかん【鈍感な】
stupid;→英和
dull;→英和
insensible <to[of]beauty> (感じない).→英和
鈍才
どんさい [0] 【鈍才】
才能がにぶいこと。頭の働きのにぶいこと。また,その人。
鈍才
どんさい【鈍才】
a dull(-witted)[stupid]person.
鈍根
どんこん [0] 【鈍根】
性根のにぶいこと。才知のにぶい性質。
⇔利根
鈍根草
どんこんそう [0] 【鈍根草】
ミョウガの異名。
鈍物
どんぶつ [0] 【鈍物】
頭の働きのにぶい人。のろま。
鈍甲
どんこ [0] 【鈍甲】
(1)スズキ目の淡水魚。全長20センチメートル内外。ハゼの一種。頭は扁平で,体の後方は側扁する。体色は環境により黄褐色から黒褐色。食用となる。本州中部以南の湖沼や河川に分布。
(2){(1)}やチチブ・ヨシノボリなど小形のハゼ類の異名。
鈍痛
どんつう [0] 【鈍痛】
にぶく重苦しい痛み。
鈍痛
どんつう【鈍痛】
a dull pain.
鈍瞎漢
どんかつかん [4][3] 【鈍瞎漢】
にぶくて道理のわからない男。「彼等―は…自己の不明を耻づるであらう/吾輩は猫である(漱石)」
鈍磨
どんま [1] 【鈍磨】 (名)スル
すりへって刃などがにぶくなること。「―した刃物」
鈍腕
どんわん [0] 【鈍腕】 (名・形動)[文]ナリ
才能の劣ること。腕前がにぶいこと。また,そのさま。
⇔敏腕
鈍臭
のろくさ [1] 【鈍臭】 (副)スル
動作がてきぱきしないさま。のろのろ。「なにをやらせても―(と)している」
鈍臭い
どんくさ・い [4] 【鈍臭い】 (形)[文]ク どんくさ・し
間が抜けている。のろまである。阿呆くさい。「ええ,―・い!」
鈍臭い
のろくさ・い [4] 【鈍臭い】 (形)[文]ク のろくさ・し
見ているほうがじれったくなるほどのろのろしている。のろい。「やることが―・いのでいらいらする」
[派生] ――さ(名)
鈍色
どんじき [0] 【鈍色】
(1)白濁色。灰色。また,青・紅などのにごった色にもいう。にびいろ。
(2)儀式のとき,高貴の僧が着る法衣の一種で,僧綱領(ソウゴウエリ)を立てたもの。多くは白。正式には表袴(ウエノハカマ),略式には指貫(サシヌキ)を用いる。鈍色の衣。
鈍色
にびいろ [0] 【鈍色】
染め色の名。橡(ツルバミ)で染めたねずみ色。喪服や出家した人の衣に用いた。にぶいろ。
鈍色
にぶいろ [0] 【鈍色】
「にびいろ(鈍色)」に同じ。「―の雲」
鈍行
どんこう [0] 【鈍行】
(急行に対して)各駅停車の列車・電車の俗名。普通列車。
⇔急行
鈍行列車
どんこうれっしゃ【鈍行列車】
a slow[local]train.
鈍角
どんかく [0][1] 【鈍角】
直角より大きく二直角より小さい角。
⇔鋭角
鈍角
どんかく【鈍角】
《数》an obtuse angle.
鈍角三角形
どんかくさんかくけい [7] 【鈍角三角形】
一つの角が鈍角である三角形。
⇔鋭角三角形
鈍足
どんそく [0] 【鈍足】
走るのが遅いこと。また,その人。
⇔俊足
鈍重
どんじゅう [0] 【鈍重】 (名・形動)[文]ナリ
動作や性質が,にぶくのろい・こと(さま)。「―な動き」
[派生] ――さ(名)
鈍重な
どんじゅう【鈍重な】
slow-witted;stolid.→英和
鈍鈍
のろのろ [1] 【鈍鈍】 (副)スル
動きがおそいさま。「疲れきって―(と)動く」「―(と)した歩み」「―運転」
鈍間
のろま [0] 【鈍間・野呂松】
■一■ (名・形動)
〔■二■の意から〕
(1)動作がにぶく,気がきかない・こと(さま)。そのような人にもいう。「―な男」
(2)「のろま色」の略。「銅杓子かして―にして返し/柳多留(初)」
■二■ (名)
「野呂松(ノロマ)人形」の略。
鈍間猿
のろまざる [4] 【鈍間猿】
⇒ロリス
鈍間色
のろまいろ 【鈍間色】
〔野呂松(ノロマ)人形の顔の色から〕
青黒い色。「板じめの―になつたほそおびをしめ/洒落本・青楼昼之世界錦之裏」
鈍頭
どんとう [0] 【鈍頭】
頭部や先端が丸くなっていること。特に,植物の葉・萼(ガク)・花弁の形状などでいう。
鈍麻
どんま [1] 【鈍麻】 (名)スル
にぶって感覚がなくなること。「神経が―している」
鈎
ち 【鉤・鈎】
つりばり。「其の口を探れば,果して失せたる―を得/日本書紀(神代下訓)」
鈎股弦
こうこげん [3] 【勾股弦・鈎股弦】
〔「勾」は直角三角形の短辺,「股」は長辺,「弦」は直角に対する斜辺〕
和算で直角三角形の三辺のこと。
鈐す
けん・す 【鈐す】 (動サ変)
(1)錠を下ろす。
(2)印を捺(オ)す。「毎区に人面印を―・せり/匏菴遺稿(鋤雲)」
鈑金
ばんきん [0] 【板金・鈑金】
(1)金属の板を塑性変形させて各種の形に作ること。「―工」
(2)中世,金を板状に薄く打ち延ばしたもの。切り金(キン)に用いた。
鈔
しょう セウ [1] 【抄・鈔】
(1)書物などの一部分を抜き出して書くこと。抜き書き。
(2)難しい語句などを抜き出して注釈をつけること,またその書。「史記の―」
(3)尺貫法で,容積の単位。勺(シヤク)の一〇分の一。《抄》
鈔する
しょう・する セウ― [3] 【抄する・鈔する】 (動サ変)[文]サ変 せう・す
(1)書き写す。また,抜き書きする。
(2)あちこちから抜き出したものを集めて本を作る。「延喜の御時に古今―・せられしをり/大鏡(昔物語)」
(3)抜き出して注をつける。「本がなさに索隠本で―・するぞ/史記抄 13」
(4)紙を漉(ス)く。
鈔書
しょうしょ セウ― [1][0] 【抄書・鈔書】
書物の一部を抜き出して書くこと。また,そうして編んだ本。
鈕
ちゅう チウ [1] 【鈕】
(1)印章・鏡などのつまみ。取っ手。
(2)こはぜ。ボタン。
鈞
きん [1] 【鈞】
中国,古代から明代まで用いられた質量単位。一鈞は三〇斤にあたる。
鈞天
きんてん [0] 【鈞天】
天の中央。転じて,上帝の住む所。
鈞窯
きんよう 【均窯・鈞窯】
中国,河南省禹県にあった窯(カマ)。禹県一帯は明初期,鈞州といったのでこの名がある。乳青色の釉(ウワグスリ)を厚くかけた青磁を産し,特に宋代のものが名高い。
鈴
りん【鈴】
a bell.→英和
⇒ベル,鈴(すず).
鈴
すず【鈴】
a bell <rings,tinkles,jingles> .→英和
〜をならす ring[tinkle]a bell.〜の音 tinkle[tinkling]of a bell.
鈴
りん [1] 【鈴】
(1)すず。
(2)ベル。また,ベルの音。「扉の―が音高く/社会百面相(魯庵)」
→れい(鈴)
鈴
れい [1] 【鈴】
(1)密教の法具の一。金属製。小さな鐘に似た本体に,さまざまな形の柄がついている。内部に舌があり,振って鳴らす。金剛(コンゴウ)鈴。
(2)すず。りん。「―を鳴らす」
鈴
すず [0] 【鈴】
(1)多く金属製の中空の球で,下方に細長い穴をあけ,中に小さい玉をいれ,打ち振って鳴らすもの。呪力(ジユリヨク)があるとされ,古来神事や装身具として用いられ,のち楽器としても用いられる。「―を鳴らす」「―を振る」
(2)「駅鈴(エキレイ)」に同じ。「左夫流児が斎きし殿に―掛けぬ駅馬(ハユマ)下れり里もとどろに/万葉 420」
(3)(「鐸」と書く)釣り鐘形で中に舌(ゼツ)をつるした鳴り物。たく。れい。
鈴が音の
すずがねの 【鈴が音の】 (枕詞)
官使の早馬(ハユマ)は駅で駅鈴を振り鳴らしたところから,「早馬駅(ハユマウマヤ)」にかかる。「―駅家(ハユマウマヤ)の堤井の水をたまへな妹が直手(タタテ)よ/万葉 3439」
鈴の奏
すずのそう 【鈴の奏】
平安時代,行幸の前駆に鳴らす鈴の下賜を朝廷に願い出ること。また,還御(カンギヨ)ののち,返上を願い出ること。少納言がその任に当たった。
鈴の屋
すずのや 【鈴の屋】
本居宣長の書斎の名。鈴の音を愛し,壁に鈴がかけてあったところからの名。三重県松阪市に保存されている。
鈴の綱
すずのつな 【鈴の綱】
奈良・平安時代,宮中で殿上の間から校書殿(キヨウシヨデン)に渡してある鈴つきの綱。蔵人(クロウド)が小舎人(コドネリ)を呼ぶときに,引いて鳴らした。
鈴ヶ森
すずがもり 【鈴ヶ森】
(1)東京都品川区南大井二丁目付近の旧称。小塚原(コヅカツバラ)とともに,江戸時代の刑場として有名。
(2)歌舞伎狂言の一。幡随院長兵衛と白井権八との鈴ヶ森での出会いを描いたもの。浄瑠璃「驪山(メグロ)比翼塚」の歌舞伎移入に始まり,歌舞伎では初世桜田治助作の「幡随長兵衛精進俎板(シヨウジンマナイタ)」や,四世鶴屋南北作の「霊験曾我籬(カミガキ)」「浮世柄比翼稲妻(ウキヨヅカヒヨクノイナズマ)」などが有名。
鈴付け
すずつけ 【鈴付け】
鷹(タカ)の尾羽の中で鈴をつける羽の称。「尾は鳴尾(ナラオ)・鳴らし羽・上尾(ウワオ)・―・大石打に小石打…,これ鷹の名どころなり/狂言・政頼」
鈴口
すずぐち [0] 【鈴口】
(1)大名屋敷などの,表と奥との境。赤い組緒のついた鈴がかけてあって,これを引き鳴らして用事を通ずる所。お鈴口。
(2)男性器の亀頭(キトウ)。
鈴太鼓
すずだいこ [3] 【鈴太鼓】
日本舞踊の小道具。中が空洞で鈴を入れてある小型の太鼓。振り鼓(ツヅミ)。
鈴屋集
すずのやしゅう 【鈴屋集】
歌文集。七巻。本居宣長自撰。1798〜1800年刊。長短歌・詞文に古風・近体を試みる。古風は賀茂真淵の教えを実践したもの。近体は平凡であるが,王朝的雅(ミヤビ)への憧憬がうかがわれる。補遺八・九巻(本居大平編,1803年刊)がある。
鈴慕
れいぼ 【鈴慕】
(1)尺八曲の一類。江戸時代の各地の普化(フケ)寺(虚無僧(コムソウ)寺)でそれぞれの基本曲とされた曲。寺の系統により多くの同名異曲があり,通常,「九州鈴慕」「松巌軒(シヨウガンケン)鈴慕」のように,地名・寺名などを冠して呼び分ける。
(2)({(1)}から転じて)尺八本曲の曲名として接尾語的に用いる語。「虚空(コクウ)鈴慕」「巣鶴(ソウカク)鈴慕」など,琴古(キンコ)流の本曲に多い。
鈴慕流し
れいぼながし [4] 【鈴慕流し】
(1)鈴慕{(1)}などの尺八曲を吹きつつ托鉢(タクハツ)して歩くこと。また,それを行う虚無僧のこと。
(2)尺八の曲名。鈴慕{(1)}を特に歩行吹奏に適する吹き方にしたもの。
〔訛(ナマ)って「恋慕(レンボ)流し」ともいう〕
鈴懸
すずかけ [0] 【篠懸・鈴懸】
(1)スズカケノキに同じ。
(2)「篠懸衣(ゴロモ)」の略。
鈴懸け
すずかけ【鈴懸け】
《植》a plane (tree);→英和
a platan; <米> a sycamore.→英和
鈴木
すずき 【鈴木】
姓氏の一。
鈴木三重吉
すずきみえきち 【鈴木三重吉】
(1882-1936) 小説家・児童文学者。広島県生まれ。東大卒。夏目漱石に師事。「千鳥」「桑の実」など繊細で浪漫的な作風で文壇に認められた。のち児童雑誌「赤い鳥」を創刊,児童文学の普及と向上に努めた。
鈴木主水
すずきもんど 【鈴木主水】
歌舞伎「隅田川対高賀紋(スミダガワツイノカガモン)」の通称。世話物。三世桜田治助作。1852年江戸市村座初演。鈴木主水と宿場女郎白糸との情話を脚色したもの。
鈴木商店
すずきしょうてん 【鈴木商店】
鈴木岩次郎が創立した商事会社。第一次大戦中大いに発展して一大コンツェルンを形成したが,1927年(昭和2)の金融恐慌の中で台湾銀行からの不良融資が政治問題化し倒産。
鈴木喜三郎
すずききさぶろう 【鈴木喜三郎】
(1867-1940) 政治家。神奈川県生まれ。法相・内相を歴任。犬養首相死後,政友会総裁となり,治安体制の強化を推進した。
鈴木大拙
すずきだいせつ 【鈴木大拙】
(1870-1966) 仏教哲学者。本名,貞太郎。金沢の人。学習院大学・大谷大学教授。円覚寺で参禅。数次にわたって欧米に渡り,英文で仏教,特に禅を紹介し,東西の思想・文化の交流に大きく貢献した。
鈴木文治
すずきぶんじ 【鈴木文治】
(1885-1946) 労働運動家。宮城県生まれ。東大卒。統一基督教弘道会幹事。1912年(大正1)友愛会を創立。社会大衆党・社会民衆党代議士。
鈴木春信
すずきはるのぶ 【鈴木春信】
(1725?-1770) 江戸中期の浮世絵師。江戸の人。本姓は穂積。長栄軒・思古人などと号す。1765年摺(ス)り師や彫り師らと協力して錦絵(ニシキエ)を創始し,夢幻的な美人画を描いて浮世絵の黄金時代を導いた。
鈴木春山
すずきしゅんざん 【鈴木春山】
(1801-1846) 江戸末期の蘭医・兵学者。三河田原藩医。長崎で西洋医学を修め,渡辺崋山・高野長英らと交わる。兵学書を多く著し,国防の急務を説いた。著「三兵活法」「海上攻守略説」など。
鈴木朖
すずきあきら 【鈴木朖】
(1764-1837) 国学者・儒者。名古屋の生まれ。号は離屋(ハナレヤ)。本居宣長に学び,特に,言語の体系的分類,活用研究にすぐれた著作を残した。著「言語(ゲンギヨ)四種論」「活語断続譜」「雅語音声考」「論語参解」など。
鈴木栄太郎
すずきえいたろう 【鈴木栄太郎】
(1894-1966) 社会学者。長崎県生まれ。北大教授。長年にわたり農村の実態調査を行い,社会学に実証的方法を導入。著「日本農村社会学原理」など。
鈴木梅太郎
すずきうめたろう 【鈴木梅太郎】
(1874-1943) 農芸化学者。静岡県生まれ。東大教授。理化学研究所員。1910年(明治43)オリザニン(ビタミン B�)を発見,その他,合成酒の製造など応用化学に業績をあげた。
鈴木正三
すずきしょうさん 【鈴木正三】
(1579-1655) 江戸前期の禅僧。号,石平道人など。三河松平家の家臣として武勲があったが,仏道にはいり勇猛で武士的な仁王禅を説いた。仏教布教を目的とした著作が多く,一部は仮名草子として評価される。著「驢鞍橋(ロアンキヨウ)」「盲安杖」「二人比丘尼」「破吉利支丹」など。
鈴木泉三郎
すずきせんざぶろう 【鈴木泉三郎】
(1893-1924) 劇作家。東京生まれ。雑誌「新演芸」編集のかたわら劇作を行なった。作品「生きてゐる小平次」など。
鈴木牧之
すずきぼくし 【鈴木牧之】
(1770-1842) 江戸中期の文人。越後の人。本名,儀三治。牧之は俳号。著「北越雪譜」「秋山記行」
鈴木茂三郎
すずきもさぶろう 【鈴木茂三郎】
(1893-1970) 政治家。愛知県生まれ。早大卒。新聞記者から社会主義運動に身を投じ,労農派に属した。第二次大戦後,日本社会党結成に参加,衆議院議員当選後,同党委員長。
鈴木虎雄
すずきとらお 【鈴木虎雄】
(1878-1963)中国文学者・歌人。新潟県生まれ。号,葯房。京大教授。中国の韻文学の研究で業績を残し,多数の漢詩を作った。また,正岡子規と交わり,根岸短歌会に参加。著「支那詩論史」「支那文学研究」など。
鈴木貞一
すずきていいち 【鈴木貞一】
(1888-1989) 陸軍軍人。中将。第二次・三次近衛内閣の国務相兼企画院総裁。東条内閣にも留任。敗戦後,A 級戦犯,終身刑。1956年釈放。
鈴木貫太郎
すずきかんたろう 【鈴木貫太郎】
(1867-1948) 海軍軍人・政治家。和泉国生まれ。連合艦隊司令長官・軍令部長などを歴任。二・二六事件で負傷。1945年(昭和20)4月組閣して,戦争終結の衝に当たった。
鈴木道彦
すずきみちひこ 【鈴木道彦】
(1757-1819) 江戸中・後期の俳人。名は由之。別号,金令。仙台の医者。白雄門下。江戸に出て,白雄没後の中心となり,成美・士朗と寛政三大家と呼ばれた。著「蔦本集」
鈴木遺跡
すずきいせき 【鈴木遺跡】
東京都小平市にある旧石器時代遺跡。ナイフ形石器など石器群の層位編年とブロック・礫群の構造が把握された,大規模集落跡。
鈴木重胤
すずきしげたね 【鈴木重胤】
(1812-1863) 江戸末期の国学者。号は橿廼家(カシノヤ)。淡路の人。平田篤胤に私淑し,篤胤学の継承・大成につくす。後年,日本書紀の注釈に傾注した。何者かに暗殺された。著「日本書紀伝」「延喜式祝詞講義」「世継草」「詞の捷径」など。
鈴木長吉
すずきちょうきち 【鈴木長吉】
(1848-1919) 鋳金家。武蔵国の人。名は嘉幸。蝋型鋳造を得意とした。
鈴木雅之
すずきまさゆき 【鈴木雅之】
(1837-1871) 幕末・明治の草莽の国学者。通称は清兵衛,号は霞堂など。下総の人。著「撞賢木(ツキサカキ)」「民政要論」など。
鈴杵
れいしょ [0] 【鈴杵】
仏具の一。柄を金剛杵の形にした鈴(レイ)。
鈴柴胡
すずさいこ [3] 【鈴柴胡】
ガガイモ科の多年草。山中の草原に自生。高さ約50センチメートル。葉は狭披針形。夏,茎の上方に淡黄緑色の小花を多数つける。蕾(ツボミ)は円く鈴に似る。
鈴生り
すずなり [0] 【鈴生り】
(1)果実などが,神楽(カグラ)鈴のようにいっぱいに群がってなっていること。
(2)人が一か所に大勢群がっていること。「―の見物人」
鈴生りになる
すずなり【鈴生りになる】
grow in clusters;be packed <with people> (電車が).
鈴眼
すずまなこ [3] 【鈴眼】
丸くて大きな目。「小鼻の怒つて頬骨の横広な厚唇の―/いさなとり(露伴)」
鈴菜
すずな [0] 【菘・鈴菜】
カブの異名。春の七草の一。
鈴蘭
すずらん【鈴蘭】
a lily of the valley.→英和
鈴蘭
すずらん [2] 【鈴蘭】
(1)ユリ科の多年草。高原の草地に生える。葉は長楕円形。高さ約30センチメートルの花茎を出し,五,六月ごろ鐘形で芳香のある白花を十数個下垂してつける。果実は球形で赤く熟す。根・根茎を強心・利尿剤とする。谷間の姫百合。君影草(キミカゲソウ)。[季]夏。
(2)カキランの異名。
鈴蘭(1)[図]
鈴蘭灯
すずらんとう [0] 【鈴蘭灯】
鈴蘭の花をかたどった装飾電灯。
鈴虫
すずむし【鈴虫】
a bell-ring cricket.
鈴虫
すずむし [2] 【鈴虫】
(1)コオロギ科の昆虫。体長17ミリメートル内外。黒褐色で扁平。触角の基半部,肢の基部は白色をおびる。触角は細長い。草むらにすみ,雄は前ばねを立てリーンリーンと鳴く。秋に鳴く虫として古くから飼われる。本州以南の日本と朝鮮半島・中国・台湾に分布。[季]秋。
(2)マツムシの古名。「げに声々の聞こえたるなかに,―のふり出でたる程,花やかにをかし/源氏(鈴虫)」
(3)源氏物語の巻名。第三八帖。
鈴虫(1)[図]
鈴虫結び
すずむしむすび [5] 【鈴虫結び】
ひもの結び方の一。輪を三つ重ねて上を結び,鈴虫の形に似せたもの。
鈴虫草
すずむしそう [0] 【鈴虫草】
(1)ラン科の多年草。林内に生え,また観賞用に栽培する。葉は二個で根生し,広楕円形。初夏,高さ約20センチメートルの花茎を立てて暗紫色の花を十数個,総状につける。鈴虫蘭。
(2)キツネノマゴ科の多年草。林内に自生。茎は高さ50センチメートル内外で,広卵形の葉を対生。秋,上部の葉腋(ヨウエキ)に淡紫色で筒状の花をつける。
鈴蛙
すずがえる [3] 【鈴蛙】
無尾目の両生類。原始的なカエルで,体長5センチメートルほど。背面は緑色または褐色,腹面は赤色で,全身に不規則な黒斑が散在する。沿海州から朝鮮半島にかけて分布。
鈴蜂
すずばち [2] 【鈴蜂】
スズメバチ科のハチ。体長は25ミリメートル内外。体は黒色で橙黄色の斑紋がある。腹部の第一節は細く,第二節はほぼ球形。泥で球形の室(ヘヤ)を作り,チョウやガの幼虫を蓄えて自分の幼虫の餌(エサ)にする。
鈴釧
すずくしろ [3] 【鈴釧】
周囲に数個の鈴を取り付けた青銅製の腕輪。古墳時代後期の遺物。
→釧(クシロ)
鈴鏡
れいきょう [0] 【鈴鏡】
外縁に四個から一〇個の鈴をつけた仿製(ボウセイ)漢式鏡。日本独自のもので,後期古墳から出土。関東・中部地方に多い。
鈴鏡[図]
鈴鱧
すずはも [0] 【鈴鱧】
ウナギ目の海魚。全長2メートルに達する。体形は細長く,近縁種のハモに酷似する。体色は暗褐色。食用。瀬戸内海や太平洋西部に広く分布。
鈴鴨
すずがも [0] 【鈴鴨】
カモ目カモ科の水鳥。全長45センチメートルほど。雄は胸から上と尾が黒,背は灰色,脇(ワキ)は白色。黄色の目と青灰色のくちばしが目立つ。雌は全体が暗褐色。浅海の貝などを食べる。日本には冬鳥として渡来。
鈴鹿
すずか 【鈴鹿】
三重県北部の市。古く伊勢国府・国分寺が置かれた。近年,自動車・機械・電機などの工場が立地。日本最初の国際自動車レース場の鈴鹿サーキットがある。
鈴鹿医療科学技術大学
すずかいりょうかがくぎじゅつだいがく 【鈴鹿医療科学技術大学】
私立大学の一。1990年(平成2)設立。本部は鈴鹿市。
鈴鹿国定公園
すずかこくていこうえん 【鈴鹿国定公園】
鈴鹿山脈一帯の,山岳・渓谷・温泉・史跡などを含む国定公園。
鈴鹿国際大学
すずかこくさいだいがく 【鈴鹿国際大学】
私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は鈴鹿市。
鈴鹿山
すずかやま 【鈴鹿山】
鈴鹿峠(トウゲ)付近の山々の称。((歌枕))「世にふれば又も越えけり―/拾遺(雑上)」
鈴鹿山脈
すずかさんみゃく 【鈴鹿山脈】
三重県と滋賀県の境を南北に走る山脈。最高峰は御在所山(海抜1212メートル)。カモシカが生息する。
鈴鹿峠
すずかとうげ 【鈴鹿峠】
鈴鹿山脈の南端にある峠。古来,箱根とともに東海道の要所であった。現在国道一号線が通っている。
鈴鹿川
すずかがわ 【鈴鹿川】
鈴鹿山脈南部付近を水源とし,三重県北部をほぼ東流して四日市市南端で伊勢湾に注ぐ川。歌枕として多くの古歌に詠まれている。
鈴鹿関
すずかのせき 【鈴鹿関】
不破関・愛発(アラチ)関と並ぶ古代三関の一。伊勢国と近江(オウミ)国との境にあった。789年廃止。
鈴鹿馬子唄
すずかまごうた 【鈴鹿馬子唄】
三重県鈴鹿峠の民謡で,馬子唄。旧南部領の博労(バクロウ)たちが馬市などの往来に唄っていた「夜曳(ヨビ)き唄」が伝えられたもの。
鈷
こ [1] 【鈷】
古代インドの武器を形象化した,仏教で煩悩(ボンノウ)を打ちくだく意味で用いる法具。
→金剛杵(コンゴウシヨ)
鈸
ばつ [1] 【鈸】
銅製の一対の円板状のものを打ち合わせて鳴らす楽器。銅鈸(ドウバツ)。
鈹
かわ カハ [2] 【鈹】
硫化鉱石の製錬の際,鍰(カラミ)と分離される,いくつかの金属硫化物の溶け合ったもの。マット。
鈹鍼
ひしん [0] 【披針・鈹鍼】
「刃針(ハバリ)」に同じ。
鈿車
でんしゃ [1] 【鈿車】
螺鈿(ラデン)の装飾を施した車。
鉄
てつ [0] 【鉄】
(1)〔iron; (ラテン) ferrum〕
鉄族に属する遷移元素の一。元素記号 Fe 原子番号二六。原子量五五・八五。銀白色の固体金属。赤鉄鉱・磁鉄鉱・黄鉄鉱として地球上に広く多量に存在する。地球内核の主成分と考えられている。比重七・八七。三種の同素体があり,強磁性または常磁性を示し,いずれも延性・展性に富む。湿気のない空気中ではさびない。酸に溶けて水素を発生する。酸素気流中で燃え,高温で水蒸気と反応する。ヘモグロビンやチトクロムのヘムの構成成分となるなど,生体にとってきわめて重要。有史以前から知られた金属で人間生活に広く関係をもち,銑鉄・鋼あるいは種々の金属との合金として広く用いられ,工業的にも最も重要な元素。くろがね。
(2)かたいもの,強固なもの,堅固なもののたとえ。「―の意志」
〔「銕・�」は旧字体「鐵」の古字。「鉃(シ)(やじり)」は別字〕
鉄
てつ【鉄(の)】
iron;→英和
steel (鋼).→英和
‖鉄のカーテン the Iron Curtain.鉄亜鈴(の肺) an iron dumbbell (lung).
鉄
くろがね [0] 【鉄】
〔黒い金属の意〕
(1)鉄の古称。現在も文語的に用いる。「―づくりの門」
(2)きわめて堅固なもののたとえ。
鉄ちり
てっちり [0] 【鉄ちり】
〔「鉄」は河豚(フグ)の俗称である「鉄砲」の略〕
フグのちり鍋。[季]冬。
鉄の城
くろがねのしろ 【鉄の城】
きわめて堅固な城をたとえていう語。
鉄の楯
くろがねのたて 【鉄の楯】
(1)鉄製の楯。
(2)身を守るのにたよりになる堅固なもの。「是さへござれば―でござる/狂言・空腕(虎寛本)」
鉄の肺
てつのはい [0] 【鉄の肺】
密閉した耐圧容器内に患者を収容し,内圧を周期的に変化させて人工呼吸を行う器具の通称。多くは鉄製。小児麻痺などで,呼吸筋麻痺のある場合に用いる。ドリンガー呼吸器。
鉄丸
てつがん [0] 【鉄丸】
鉄で作ったたま。「鉄炮とて鞠の勢ひなる―の迸(ホトバシ)ること坂を下す輪の如く/太平記 39」
鉄亜鈴
てつあれい [3] 【鉄亜鈴】
トレーニング用具の一。鋳鉄製の亜鈴。主に上半身の筋肉を鍛えるのに用いる。ダンベル。
鉄交ぜ
かなまぜ 【金交ぜ・鉄交ぜ】
本小札(ホンコザネ)の鎧(ヨロイ)で,革小札に鉄小札を交えて綴ったもの。鉄と革を交互に入れたものを一枚交ぜ,革二枚に鉄一枚を二枚交ぜと呼ぶ。
鉄人
てつじん [0] 【鉄人】
鉄のように強靭(キヨウジン)な肉体をもった人。
鉄人レース
てつじんレース [5] 【鉄人―】
トライアスロンの俗称。
鉄仏
てつぶつ [0] 【鉄仏】
鉄による鋳造の仏像。日本では鎌倉後期に盛んにつくられ,関東地方・愛知県に遺品が多い。
鉄傘
てっさん [0] 【鉄傘】
鉄骨建築の傘のような円屋根。
鉄兜
てつかぶと [3] 【鉄兜】
鋼鉄製の帽子。戦場などで,頭部をまもるためにかぶる。
鉄兜
てつかぶと【鉄兜】
a steel helmet.
鉄刀
てっとう [0] 【鉄刀】
(1)鉄の刀。
(2)刃のついていない刀。長さ50センチメートルから1メートルほどで,手元に鈎・鍔(ツバ)などを付けてある。主に捕物用具とする。
鉄刀木
てっとうぼく [3] 【鉄刀木】
タガヤサンの漢名。
鉄分
てつぶん【鉄分】
iron <in one's blood> .→英和
鉄分
てつぶん [2] 【鉄分】
ある物質に含まれる鉄。成分としての鉄。「―の多い水」
鉄則
てっそく【鉄則】
an iron rule.
鉄則
てっそく [0] 【鉄則】
変えることのできないかたい規則・法則。厳しいきまり。「議会主義の―」
鉄剣
てっけん [0] 【鉄剣】
鉄製の剣。日本では弥生・古墳時代の遺物に多い。
鉄剤
てつざい【鉄剤】
《薬》an iron <pills> .→英和
鉄剤
てつざい [2][0] 【鉄剤】
鉄欠乏性貧血の治療に用いられる薬剤。硫酸鉄・フマル酸第一鉄などを用いたもの。
鉄勒
てつろく 【鉄勒】
隋・唐代の中国人が突厥(トツケツ)以外のトルコ系諸部族をさして呼んだ総称。丁零(テイレイ)・高車の後身。のちに東突厥を滅ぼしたウイグルは鉄勒の一部族。
鉄十字勲章
てつじゅうじくんしょう テツジフジクンシヤウ [6] 【鉄十字勲章】
ドイツの勲章。1813年プロイセン国王が制定,以後ナチス-ドイツ時代まで戦功のあった将兵に与えられた。
鉄叉
かなまた [0] 【鉄叉】
先端を叉状にした鉄の棒。炭火などを突き砕いたり,置きなおしたりするのに使う。
鉄器
てっき【鉄器】
ironware;→英和
hardware;→英和
<英> ironmongery.→英和
鉄器時代 the Iron Age.
鉄器
てっき [1][0] 【鉄器】
(1)鉄製の器具。
(2)鉄製品をよぶ考古学用語。日本では弥生時代朝鮮方面から移入使用したのに始まる。
鉄器時代
てっきじだい [4] 【鉄器時代】
石器時代・青銅器時代に続き,鉄器を主要な利器とした時代。
鉄囲山
てっちせん 【鉄囲山】
〔梵 Cakravāḍa-parvata〕
古代インドに始まる世界説で,須弥山(シユミセン)を中心に取り囲む九山八海(クセンハツカイ)のうち一番外側にある鉄でできた山。また,三千世界のそれぞれを取り囲む山ともいう。鉄輪囲山。
鉄囲山
てついせん テツヰ― 【鉄囲山】
⇒てっちせん(鉄囲山)
鉄塔
てっとう [0] 【鉄塔】
(1)鉄で組み立てた塔。
(2)高圧送電線などを支える鉄の柱。
鉄塔
てっとう【鉄塔】
a steel tower;a pylon (高圧線の).→英和
鉄壁
てっぺき [0] 【鉄壁】
(1)鉄でつくった城壁。堅固な城壁のたとえ。「金城―」
(2)守りの堅固なことのたとえ。「―の守備を誇る」「―の内野陣」
鉄壁の
てっぺき【鉄壁の】
impregnable.→英和
鉄壁の陣
てっぺきのじん 【鉄壁の陣】
非常に堅固な陣がまえ。
鉄媒染剤
てつばいせんざい [5] 【鉄媒染剤】
硫酸鉄・酢酸鉄などの鉄塩による塩基性媒染剤。木綿・絹を黒く染めるのに古くから用いた。
鉄尺
てつじゃく [0] 【鉄尺】
〔古く,鉄製であったことから〕
曲尺(カネジヤク)の別名。
鉄屑
てつくず【鉄屑】
iron scraps.
鉄屑
てつくず [0][3] 【鉄屑】
鉄のくず。
鉄山
てつざん【鉄山】
an iron mine.
鉄山
てつざん [2] 【鉄山】
鉄鉱を産出する山。
鉄嶺
てつれい 【鉄嶺】
中国,遼寧(リヨウネイ)省の北東部にある都市。綿糸・綿布の集散が盛ん。渤海(ボツカイ)以来の古都で唐代・明代の古跡が多く,景勝に富む。ティエリン。
鉄工
てっこう【鉄工】
an ironworker;a blacksmith.→英和
鉄工所 an ironworks.→英和
鉄工
てっこう [0] 【鉄工】
(1)鉄を用いて,物をつくり出すこと。
(2)鉄の製錬・鉄器の製造などに従事する工員。
鉄工場
てっこうじょう [0] 【鉄工場】
製鉄所,また鉄工所。
鉄工所
てっこうじょ [0][5] 【鉄工所】
鉄の機械や器具を作る工場。
鉄工組合
てっこうくみあい 【鉄工組合】
1897年(明治30)労働組合期成会のもとに組織された日本最初の本格的労働組合。片山潜・高野房太郎らを指導者とし,東京砲兵工廠・造船所・鉄道工場などの鉄工労働者によって設立。
鉄帽
てつぼう [0] 【鉄帽】
鉄製の帽子。てつかぶと。
鉄平石
てっぺいせき [3] 【鉄平石】
板状節理の著しく発達した輝石安山岩の石材名。薄く板状に剥(ハ)いで庭の敷石・建築材などに用いる。長野県諏訪地方や佐久地方に多く産する。へげ石。ひら石。
鉄幹
てっかん 【鉄幹】
⇒与謝野(ヨサノ)鉄幹
鉄幹
てっかん [0] 【鉄幹】
老梅の幹の雅称。
鉄床
かなとこ [0] 【鉄床】
「鉄敷(カナシキ)」に同じ。
鉄床
かなとこ【鉄床】
an anvil.→英和
鉄床雲
かなとこぐも [5] 【鉄床雲】
上部が水平に広がり,鉄床形になった積乱雲。
鉄座
てつざ [0] 【鉄座】
江戸時代,田沼意次が大坂に設けた鉄の専売所。1780年設置,87年廃止。
鉄弓
てっきゅう [0] ―キウ 【鉄灸】 ・ ―キユウ 【鉄弓】
〔「鉄橋」とも書く〕
鉄製の格子または串。火の上にかけ渡して魚などをあぶるのに用いる。鉄架。
鉄御納戸
てつおなんど [4] 【鉄御納戸】
染め色の名。鉄色がかった納戸色。てつなんど。
鉄心
てっしん [0] 【鉄心】
(1)芯(シン)に鉄が入っていること。
(2)回転電気機器・変圧器・電磁石などで,コイルの中に入れて磁気回路として用いる鋼材。
(3)鉄のように堅固な心。「近来は梅も―を変ずると見えたことには/中華若木詩抄」
鉄心琴
てっしんきん [0] 【鉄心琴】
⇒鉄琴(テツキン)
鉄心石腸
てっしんせきちょう [0] 【鉄心石腸】
外界の物に影響されない,かたい心。鉄石心腸。「戦捷の功を顕はせる―の人なるに/西国立志編(正直)」
鉄扇
てっせん [0] 【鉄扇】
骨を鉄で作った扇。親骨だけが鉄のものと,骨全部が鉄のものとがある。近世,武家の護身具として流行した。
鉄扉
てっぴ [1] 【鉄扉】
鉄でできた扉。
鉄拐
てっかい 【鉄拐】
中国,隋代の仙人。八仙の一。姓は李。名は玄。鉄の杖を空に投げると竜と化し,それに乗って去ったという。
鉄拐山
てっかいさん 【鉄拐山】
神戸市須磨区と垂水区の境,六甲山地の南西端にある山。海抜236メートル。南東麓に一ノ谷が,北に鵯越(ヒヨドリゴエ)がある。
鉄拳
てっけん [0] 【鉄拳】
固いにぎりこぶし。げんこつ。「―を見舞う」
鉄拳
てっけん【鉄拳】
a fist.→英和
〜を加える strike <a person> with one's fist;rain blows <on> .‖鉄拳制裁 <administer> fist law.
鉄拳制裁
てっけんせいさい [5] 【鉄拳制裁】
こらしめるために,げんこつでなぐること。
鉄挺
かなてこ【鉄挺】
a crowbar;→英和
an iron lever.
鉄損
てっそん [0] 【鉄損】
変圧器や電動機などの鉄心部分で,磁気ヒステリシスと渦電流とのために電力が熱となって消費され,エネルギーが損失すること。
鉄撮棒
かなさいぼう 【鉄撮棒】
敵を打ち倒すための武器。六角・八角などに削った棒に筋鉄(スジガネ)を伏せ,鉄の鋲(ビヨウ)を打ち並べ,鉄輪(カナワ)をはめ,上下に石突きを入れたものが多い。
鉄敷
かなしき [0] 【金敷・鉄敷】
鍛造や板金で,加工しようと思う金属をのせる鋳鉄製または鋳鋼製の作業台。鉄床(カナトコ)。アンビル。
金敷[図]
鉄斎
てっさい 【鉄斎】
⇒富岡(トミオカ)鉄斎
鉄族元素
てつぞくげんそ [5] 【鉄族元素】
原子番号二六の鉄,二七のコバルト,二八のニッケルの三元素。遷移元素で性質は互いによく似ており,化学反応性に富み,強磁性をもつ。
鉄明礬
てつみょうばん [3] 【鉄明礬】
硫酸鉄と,カリウム・アンモニウム・タリウムなどの硫酸塩との複塩の総称。不純物として微量のマンガンを含み,紫色を帯びることが多い。普通カリウムのものをいい,その場合の化学式は KFe(SO�)�・12H�O 正八面体形結晶で,媒染剤に用いる。
鉄札
てっさつ [0] 【鉄札】
(1)鉄の札。
(2)閻魔(エンマ)の庁で,浄玻璃(ジヨウハリ)の鏡に映して,善人と悪人とを見分け,悪人を地獄に送る時,その名を記す鉄製の札。
⇔金札(キンサツ)
「師匠親の目をかすめたる科(トガ),一一―に記し置きたり/滑稽本・根南志具佐」
鉄材
てつざい [0][2] 【鉄材】
工作加工や建築などに使用する鉄製の材料。
鉄材
てつざい【鉄材】
iron (material).→英和
鉄杖
てつじょう [2][0] 【鉄杖】
鉄の杖(ツエ)。鉄枴(テツカイ)。
鉄条
てつじょう [0] 【鉄条】
鉄製の太い針金。
鉄条網
てつじょうもう [3] 【鉄条網】
進入を阻むために有刺鉄線を網のように張りめぐらしたもの。
鉄条網を張る
てつじょうもう【鉄条網を張る】
stretch[set]wire entanglements.
鉄板
てっぱん【鉄板】
an iron plate.
鉄板
てっぱん [0] 【鉄板】
鉄を板状にのばしたもの。鉄の板。
鉄板焼
てっぱんやき [0] 【鉄板焼(き)】
熱した鉄板の上に油をひき,肉や野菜などを焼きながら食べる料理。
鉄板焼き
てっぱんやき [0] 【鉄板焼(き)】
熱した鉄板の上に油をひき,肉や野菜などを焼きながら食べる料理。
鉄枴
てっかい [0] 【鉄枴】
鉄で作った杖(ツエ)。鉄杖(テツジヨウ)。
鉄柱
てっちゅう【鉄柱】
an iron pole.
鉄柱
てっちゅう [0] 【鉄柱】
鉄製の柱。
鉄柵
てっさく【鉄柵】
an iron railing[fence].
鉄柵
てっさく [0] 【鉄柵】
鉄でつくった柵。
鉄格子
てつごうし [3] 【鉄格子】
(1)鉄製の格子。
(2)刑務所の異名。
鉄案
てつあん [0] 【鉄案】
決まった考え。変わることのない考え。断案。
鉄桶
てっとう [0] 【鉄桶】
鉄製のおけ。
鉄梃
てってい [0] 【鉄梃】
かなてこ。かなしき。
鉄梃
かなてこ [0] 【鉄梃】
鉄製のてこ。かなてこぼう。てってい。
鉄梃棒
かなてこぼう [4][0] 【鉄梃棒】
「鉄梃(カナテコ)」に同じ。
鉄梃親父
かなてこおやじ 【鉄梃親父】
〔鉄梃でも動かない親父の意〕
頑固おやじ。強情なおやじ。「一向聞かぬ―/歌舞伎・五大力」
鉄棒
かなぼう [0] 【金棒・鉄棒】
(1)武器の一。鉄製の棒。金撮棒(カナサイボウ)。「鬼に―」
(2)頭部に鉄の輪をつけた鉄製の杖。夜回りや行列の先頭に立つ者が突き鳴らし,人々の注意をひくのに用いる。
(3)器械体操に使う用具。鉄棒(テツボウ)。
〔明治・大正期によく使われた語〕
(4)「金棒引き」の略。「長屋中―引いて人の蔭沙汰あする…/滑稽本・浮世風呂 2」
鉄棒
てつぼう [0] 【鉄棒】
(1)鉄製の棒。
(2)器械体操用具の一。二本の柱の間に鉄の棒を水平に掛け渡したもの。
(3)男子の体操競技の種目の一。高さ2.55メートル,幅2.4メートルの鉄棒{(2)}を用いて演技する。
鉄棒
てつぼう【鉄棒】
a horizontal bar (体操の).
鉄棒引き
かなぼうひき [3] 【金棒引き・鉄棒引き】
(1)金棒{(2)}を突き鳴らして夜警や警固などをすること。また,その人。
(2)ちょっとしたことを大げさにふれまわること。また,その人。
鉄槌
てっつい [0] 【鉄槌・鉄鎚】
(1)大形のかなづち。ハンマー。「―を振るう」
(2)ハンマー投げ競技のハンマー。
鉄槌を下す
てっつい【鉄槌を下す】
give a crushing blow <to> .
鉄橋
てっきょう [0] 【鉄橋】
(1)鉄を主材とする橋。
(2)鉄道橋のこと。
(3)「鉄灸(テツキユウ)」に同じ。[日葡]
鉄橋
てっきょう【鉄橋】
an iron bridge;a railway bridge (鉄道の).
鉄気
かなけ [0] 【金気・鉄気】
(1)土・水に含まれる金属分。特に,鉄分。
(2)新しい鍋(ナベ)や釜(カマ)で湯を沸かした時に浮かび出る赤黒いしぶ。
(3)金銭に関すること。また,金銭。「一厘たりとも―は肌に着いてゐない/坑夫(漱石)」
(4)俗に,金属類。
鉄沓
かなぐつ [0] 【鉄沓】
蹄鉄(テイテツ)。
鉄泉
てっせん [0] 【鉄泉】
鉄イオンを多量に含む鉱泉。貧血症・リューマチ・婦人病に効く。
鉄渋
かなしぶ [0] 【金渋・鉄渋】
水に混じった鉄錆(テツサビ)。
鉄漿
おはぐろ [0] 【御歯黒・鉄漿】
〔「歯黒め」の女房詞〕
(1)歯を黒く染めること。古く上流婦人の間に起こり,院政期頃から貴族の男子もつけた。室町時代には,女子は九歳になると成年のしるしとしてつけ,江戸時代には,既婚婦人がつけた。かねつけ。
(2)かねつけに使う褐色の液体。酢・茶などに鉄片を浸し,飴なども入れ,付きをよくするために五倍子粉(フシノコ)を入れる。これを筆で歯に塗る。かね。
鉄漿
かね [0] 【鉄漿】
御歯黒(オハグロ)の液。「―をつける」
鉄漿
てっしょう [0] 【鉄漿】
(1)鉄を長く水に浸して得る黒い汁。黒色の染料とするほか,薬用とした。
(2)「かね(鉄漿)」に同じ。
鉄漿付け
かねつけ [0] 【鉄漿付け】
(1)御歯黒(オハグロ)をつけること。特に,女子が成年の儀式として初めてそれをつけること。鉄漿は,知人七か所からもらってくる風習であった。
(2)江戸時代,遊里で遊女・芸妓が新造に出る時の,御歯黒のつけぞめの儀式。
(3)カネツケトンボの略。
(4)「鉄漿付け筆」の略。
鉄漿付け筆
かねつけふで 【鉄漿付け筆】
鉄漿を歯につける時に用いる筆。御歯黒(オハグロ)筆。鉄漿筆(カネフデ)。
鉄漿付け蜻蛉
かねつけとんぼ [5] 【鉄漿付け蜻蛉】
オハグロトンボの異名。
鉄漿吐き
かねはき 【鉄漿吐き】
御歯黒(オハグロ)で歯を黒く染める時,口に含んだ御歯黒の汁を吐きだす器。
鉄漿坏
かねつき 【鉄漿坏】
御歯黒(オハグロ)を入れる金属製の小器。
鉄漿壺
かねつぼ 【鉄漿壺】
御歯黒(オハグロ)を入れる壺。御歯黒壺。
鉄漿始め
かねはじめ 【鉄漿始め】
初めて御歯黒(オハグロ)をつけること。また,その儀式。平安時代は,女子は九歳,男子は元服の時に,江戸時代には女子のみが普通一三歳で行なった。
鉄漿染
かねぞめ [0] 【鉄漿染(め)】
(1)歯を御歯黒(オハグロ)で黒く染めること。御歯黒染め。
(2)御歯黒で布を紺色に染めること。
鉄漿染め
かねぞめ [0] 【鉄漿染(め)】
(1)歯を御歯黒(オハグロ)で黒く染めること。御歯黒染め。
(2)御歯黒で布を紺色に染めること。
鉄漿筆
かねふで 【鉄漿筆】
⇒鉄漿付(カネツ)け筆(フデ)
鉄漿親
かねおや [0] 【鉄漿親】
「御歯黒親(オハグロオヤ)」に同じ。
鉄火
てっか [0] 【鉄火】
■一■ (名)
(1)真っ赤に焼いた鉄。やきがね。
(2)刀剣と鉄砲。また,弾丸を発射するときに出る火。銃火。「―の間」
(3)「鉄火丼(ドンブリ)」「鉄火巻き」の略。
(4)「鉄火打ち」の略。
(5)「火起請(ヒギシヨウ)」に同じ。「対決有りてつひに実否究まらず,―をとれとの事なれども/甲陽軍鑑(品四七)」
■二■ (名・形動)
気性が激しく荒々しいこと。威勢がいいこと。侠気(キヨウキ)のあること。また,そのさま。「―な姉御」
鉄火丼
てっかどんぶり [4] 【鉄火丼】
丼(ドンブリ)にすし飯を盛り,鮪(マグロ)の赤身の薄切りをのせ山葵(ワサビ)や海苔(ノリ)をあしらったもの。てっかどん。
鉄火味噌
てっかみそ [4] 【鉄火味噌】
なめ味噌の一。煎り大豆・牛蒡(ゴボウ)などを加え,味醂(ミリン)・唐辛子などで調味して練りあげたもの。
鉄火場
てっかば [0] 【鉄火場】
博打(バクチ)を打つ場所。博打場。
鉄火巻
てっかまき [0] 【鉄火巻(き)】
鮪(マグロ)の赤身に山葵(ワサビ)を添えて芯(シン)にした海苔巻きずし。
鉄火巻き
てっかまき [0] 【鉄火巻(き)】
鮪(マグロ)の赤身に山葵(ワサビ)を添えて芯(シン)にした海苔巻きずし。
鉄火打ち
てっかうち [3] 【鉄火打ち】
博打(バクチ)うち。博徒。鉄火。「大ぜい―をあつめ/黄表紙・金生木」
鉄火肌
てっかはだ [3] 【鉄火肌】
鉄火な気質・気性。多く女性についていう。伝法肌。鉄火。
鉄灸
てっきゅう [0] ―キウ 【鉄灸】 ・ ―キユウ 【鉄弓】
〔「鉄橋」とも書く〕
鉄製の格子または串。火の上にかけ渡して魚などをあぶるのに用いる。鉄架。
鉄炉
てつろ [0] 【鉄炉】
(1)鉄製のこんろ。
(2)鉄製のストーブ。
鉄炮
てっぽう [0] 【鉄砲・鉄炮】
(1)火薬の爆発力を利用して弾丸を飛ばす鉄製の武器。
(ア)小銃。
(イ)大砲・小銃などの火器の総称。「―とて鞠の勢なる鉄丸の迸る事坂を下す輪の如く/太平記 39」
(2)据え風呂で,桶(オケ)の下部や隅に取り付けた円筒形のかま。
(3)相撲の稽古法の一。腰を割り,脇を固めて足を出しながら手で柱を突くこと。また,双手(モロテ)突き。
(4)狐拳(キツネケン)の手の一。左手のこぶしを固めて前に突き出し,右手のひじを張って鉄砲を打つまねをするもの。猟師を表す。
(5)〔当たれば死ぬ,ということから〕
フグの異名。
(6)「鉄砲巻き」に同じ。
(7)劇場で,一階の中央前寄りの席。最も見やすい席で,舞台中央で俳優が見得(ミエ)を切る時などに視線を定めるあたり。
(8)でたらめ。ほら。空(カラ)鉄砲。鉄砲話。「飛八さんの話はいつも―だて/滑稽本・浮世風呂 4」
(9)「鉄砲見世(テツポウミセ)」に同じ。「武左(ブサ)の事なれば,―の方がどうであろ/洒落本・蕩子筌枉解」
鉄無地
てつむじ [0] 【鉄無地】
たて糸よこ糸とも鉄色に染めて織った布地。主に羽織地。
鉄焼き
かなやき [0] 【鉄焼き】
鉄の焼き印を押すこと。かねやき。「尾髪を切り,―して/平家 4」
鉄片
てっぺん [0] 【鉄片】
鉄のきれはし。鉄の破片。
鉄牛
てつぎゅう テツギウ 【鉄牛】
(1628-1700) 江戸時代の黄檗(オウバク)宗の僧。名は道機。号は自牧子。石見の人。1655年隠元隆琦の弟子となり,のち江戸・下総で教化につとめた。下総椿沼の開墾に尽力,法弟の鉄眼の大蔵経出版にも助力した。諡号(シゴウ)は大慈普応禅師。
鉄牛
てつぎゅう [0] 【鉄牛】
鉄製の牛。昔,中国で禹(ウ)が黄河の治水に用いたという。また,大きな強い牛。
鉄琴
てっきん [0] 【鉄琴】
打楽器の一。金属片の音板をばちで打って演奏する。鍵盤操作になったものもある。鉄心琴。グロッケンシュピール。
鉄環
てっかん [0] 【鉄環】
鉄製の輪。
鉄瓶
てつびん【鉄瓶】
an iron kettle.
鉄瓶
てつびん [0] 【鉄瓶】
湯をわかす鋳鉄製の容器。
鉄甲
てっこう [3][0] 【鉄甲】
鉄製の鎧(ヨロイ)・兜(カブト)。鉄製の甲冑(カツチユウ)。「三枚重ねの―の磐石の如くなるを打破り/応仁記」
鉄眼
てつげん 【鉄眼】
(1630-1682) 江戸時代の黄檗(オウバク)宗の僧。名は道光。肥後の人。隠元,次いでその弟子木庵に師事。大蔵経の翻刻(鉄眼版,黄檗版)を完成。また1682年の畿内の飢饉に際しては救済につとめた。諡号(シゴウ)宝蔵国師。
鉄眼版
てつげんばん [0] 【鉄眼版】
⇒黄檗版(オウバクバン)
鉄石
てっせき [0] 【鉄石】
鉄と石。また,かたくて変わらないもののたとえ。「―の忠へ鼠の歯は立たず/柳多留 103」
鉄石心
てっせきしん [4][3] 【鉄石心】
きわめてかたい意志。鉄心。
鉄石心腸
てっせきしんちょう [0] 【鉄石心腸】
「鉄心石腸(テツシンセキチヨウ)」に同じ。
鉄石英
てつせきえい [3] 【鉄石英】
酸化鉄を含む石英塊。赤褐色または黄褐色で,庭石または床の間の置き物にする。
鉄砂
てっしゃ [0] 【鉄砂】
「砂鉄(サテツ)」に同じ。
鉄砂釉
てっしゃゆう [3] 【鉄砂釉】
川や海の底に堆積した磁鉄鉱・砂鉄などを用いた釉(ウワグスリ)。黒色または褐色に焼け上がる。李朝の壺はこれを用いて絵付けされたものが多い。
鉄砧
てっちん [0] 【鉄砧】
金敷(カナシキ)。
鉄砲
てっぽう [0] 【鉄砲・鉄炮】
(1)火薬の爆発力を利用して弾丸を飛ばす鉄製の武器。
(ア)小銃。
(イ)大砲・小銃などの火器の総称。「―とて鞠の勢なる鉄丸の迸る事坂を下す輪の如く/太平記 39」
(2)据え風呂で,桶(オケ)の下部や隅に取り付けた円筒形のかま。
(3)相撲の稽古法の一。腰を割り,脇を固めて足を出しながら手で柱を突くこと。また,双手(モロテ)突き。
(4)狐拳(キツネケン)の手の一。左手のこぶしを固めて前に突き出し,右手のひじを張って鉄砲を打つまねをするもの。猟師を表す。
(5)〔当たれば死ぬ,ということから〕
フグの異名。
(6)「鉄砲巻き」に同じ。
(7)劇場で,一階の中央前寄りの席。最も見やすい席で,舞台中央で俳優が見得(ミエ)を切る時などに視線を定めるあたり。
(8)でたらめ。ほら。空(カラ)鉄砲。鉄砲話。「飛八さんの話はいつも―だて/滑稽本・浮世風呂 4」
(9)「鉄砲見世(テツポウミセ)」に同じ。「武左(ブサ)の事なれば,―の方がどうであろ/洒落本・蕩子筌枉解」
鉄砲
てっぽう【鉄砲】
a gun;→英和
a rifle.→英和
〜を打つ shoot[fire]a gun.‖鉄砲玉 a bullet;a lost messenger (使者).鉄砲水 a flash flood.鉄砲百合 a trumpet lily.
鉄砲伝来
てっぽうでんらい 【鉄砲伝来】
1543年種子島(タネガシマ)に来航した二名のポルトガル人によって火縄銃と火薬の製法が伝えられたこと。
鉄砲傷
てっぽうきず [3] 【鉄砲傷】
鉄砲でうたれた傷。銃傷。
鉄砲和え
てっぽうあえ [0] 【鉄砲和え】
みじん切りにした長葱(ナガネギ)をすって加えた酢味噌を用いて,魚介類をあえるもの。
鉄砲堰
てっぽうぜき [3] 【鉄砲堰】
鉄砲流しのために設ける堰。
鉄砲奉行
てっぽうぶぎょう [5] 【鉄砲奉行】
江戸幕府の職名。京都二条城,および大坂城に置かれ,京都所司代・大坂城代の下で鉄砲に関することをつかさどった。
鉄砲巻
てっぽうまき [0] 【鉄砲巻(き)】
干瓢(カンピヨウ)を芯(シン)にした細巻き鮨(ズシ)。
鉄砲巻き
てっぽうまき [0] 【鉄砲巻(き)】
干瓢(カンピヨウ)を芯(シン)にした細巻き鮨(ズシ)。
鉄砲手形
てっぽうてがた [5] 【鉄砲手形】
江戸時代,銃器を運送・所持する諸藩・旗本が関所通行時に提示を求められた通行許可証。幕府老中の発行。鉄砲通(トオリ)手形。
鉄砲打ち
てっぽううち [3] 【鉄砲打ち】
(1)鉄砲をうつこと。また,それが上手な人。「弓いる人・―・馬のり・兵法つかひなど/甲陽軍鑑(品七)」
(2)鉄砲を用いて猟をすること。また,その人。猟師。
鉄砲改
てっぽうあらため [5] 【鉄砲改】
(1)江戸幕府がその支配する都市・天領・旗本領の別を問わず,民間の鉄砲所持の抑圧を目的として行なった所持者の登録・不法所持者告発の奨励。
(2){(1)}にかかわる諸事を統轄する責任者。享保年間より大目付の兼任となった。
鉄砲方
てっぽうかた [0] 【鉄砲方】
江戸幕府の軍制で研究・教授・試射など砲術一般をつかさどる物頭(モノガシラ)級の職名。定員二名で,井上・田付両家から代々任命された。役料三百俵が給せられ,与力五名・同心二〇名を支配し,若年寄の指揮監督をうけた。
鉄砲水
てっぽうみず [3] 【鉄砲水】
集中豪雨のため,鉄砲堰(ゼキ)を切ったように激しく押し出す流れ。地形の険しい山間部の川に多い。
鉄砲汁
てっぽうじる [5] 【鉄砲汁】
河豚(フグ)汁。
鉄砲洲
てっぽうず テツパウズ 【鉄砲洲】
東京都中央区湊町・明石町付近の旧称。江戸時代,幕府の鉄砲方が大砲の演習をした地という。福沢諭吉が,慶応義塾の前身である蘭学塾を開いた。
鉄砲流し
てっぽうながし [5] 【鉄砲流し】
運材法の一。川をせきとめて材木を浮かべ,堰(セキ)を切って一気に押し流す方法。
鉄砲海老
てっぽうえび [3] 【鉄砲海老】
海産のエビの一種。体長5センチメートル内外。淡黄色。片方のはさみがきわめて大きく,閉じる時に鋭い破裂音を発する。釣り餌に用いる。各地の沿岸の浅海の砂泥地に普通に見られる。
鉄砲焼
てっぽうやき [0] 【鉄砲焼(き)】
魚鳥の肉に唐辛子味噌を塗って焼いた料理。
鉄砲焼き
てっぽうやき [0] 【鉄砲焼(き)】
魚鳥の肉に唐辛子味噌を塗って焼いた料理。
鉄砲狭間
てっぽうざま [3] 【鉄砲狭間】
鉄砲を撃つための狭間。銃眼。
鉄砲玉
てっぽうだま [0] 【鉄砲玉】
(1)鉄砲の弾丸。銃弾。
(2)丸く固めた飴。
(3)使いなどに出たまま戻らないこと。また,その人。「―の使い」
(4)水に浮かないこと。泳げないこと。また,その人。「水にかけては―だよ/滑稽本・八笑人」
鉄砲瓜
てっぽううり [5] 【鉄砲瓜】
ウリ科の一年草。地中海・カフカス地方原産。葉は三角心形。花は雌雄とも黄色。果実は長楕円形で黄熟し,先端から勢いよく種子を弾き出す。
鉄砲百人組
てっぽうひゃくにんぐみ [0] 【鉄砲百人組】
徳川将軍家の親衛隊の一。若年寄支配下にある四名の組頭のもとに鉄砲組与力二五名・同心百名が配属され,大手三御門の直衛および将軍家両山(上野・芝)参詣時の警固をつとめた。組頭はおおむね三千石,役料七百俵を与えられ,幕府軍制のなかでも特に重職とされた。
鉄砲百合
てっぽうゆり [3] 【鉄砲百合】
ユリ科の球根草。観賞用・切り花用に栽培される。茎は高さ70センチメートル内外。初夏,茎頂に長い漏斗状の白花を数個横向きにつけ,芳香がある。[季]夏。
鉄砲笊
てっぽうざる [3] 【鉄砲笊】
細長く円筒形の笊。「―を担ぎ,湯灌場買ひにて付添出て来り/歌舞伎・小袖曾我」
鉄砲組
てっぽうぐみ [0] 【鉄砲組】
戦国時代以降の軍制で採用された,鉄砲による狙撃を主要目的とする歩卒部隊。
鉄砲絞り
てっぽうしぼり [5] 【鉄砲絞り】
鉄砲玉のような丸い玉の散った絞り染め。豆絞り。
鉄砲腹
てっぽうばら [0] 【鉄砲腹】
鉄砲で自分の腹をうちぬいて死ぬこと。
鉄砲薬
てっぽうぐすり [5] 【鉄砲薬】
鉄砲に使用する火薬。
鉄砲虫
てっぽうむし [3] 【鉄砲虫】
カミキリムシの幼虫。
鉄砲衆
てっぽうしゅう [3] 【鉄砲衆】
戦国時代以降,鉄砲隊を構成する将兵の総称。鉄砲組の人々。
鉄砲袖
てっぽうそで [3] 【鉄砲袖】
袖下と脇の角に三角形の襠(マチ)を入れて腕の上げ下ろしをしやすくした筒袖。また,その袖を付けた半纏(ハンテン)。
鉄砲袖垣
てっぽうそでがき [6][5] 【鉄砲袖垣】
焼いた丸太や竹,磨いた棕梠(シユロ)材などでつくった袖垣。
鉄砲見世
てっぽうみせ [3] 【鉄砲見世】
(1)鉄砲を売る店。
(2)江戸時代,新吉原おはぐろどぶに沿って並んでいた最下級の女郎屋。また,最下級の遊女。切り見世。
鉄砲話
てっぽうばなし [5] 【鉄砲話】
でたらめな話。うそ。ほら。
鉄砲足軽
てっぽうあしがる [5] 【鉄砲足軽】
鉄砲を武器とする足軽。
鉄砲軍
てっぽういくさ [5] 【鉄砲軍】
鉄砲を用いた戦闘。鉄砲ぜりあい。「―を好まず寄手を近付け一度に切つて出で/奥羽永慶軍記」
鉄砲運上
てっぽううんじょう [5] 【鉄砲運上】
江戸時代,幕府・諸藩が特例として使用・所持を許可した民間の銃砲(狩猟・害獣駆逐用)に課した雑税。
鉄砲鍛冶
てっぽうかじ [3] 【鉄砲鍛冶】
鉄砲をつくる職人。
鉄砲雨
てっぽうあめ [3] 【鉄砲雨】
急激に激しく降る大粒の雨。
鉄砲風呂
てっぽうぶろ [0] 【鉄砲風呂】
鉄砲{(2)}を取り付けた風呂。
鉄砲魚
てっぽううお [3] 【鉄砲魚】
スズキ目テッポウウオ科の魚類の総称。普通は全長20センチメートルほど。体は側扁し,吻がとがる。体色は黄色みを帯び,体側に四〜六本の黒色横帯がある。昆虫などを,口から水滴を速射して落とし餌とする。東南アジア・オーストラリア北部に六種が分布。アーチャー-フィッシュ。
鉄砲魚[図]
鉄碇
かないかり [3] 【鉄碇・鉄錨】
鉄製のいかり。近世以降,木製に代わって用いられた。
鉄礬土
てつばんど [3] 【鉄礬土】
⇒ボーキサイト
鉄窓
てっそう [0] 【鉄窓】
(1)鉄格子のある窓。
(2)牢屋。刑務所。
鉄筆
てっぴつ【鉄筆】
a stencil pen;a stylus;→英和
a burin (彫刻用).→英和
鉄筆
てっぴつ [0] 【鉄筆】
(1)先端が鉄針になった筆記具。謄写印刷で,原紙に文字を刻むのに用いる。
(2)印刻に用いる小刀。
(3)印刻。篆刻(テンコク)。「―家」
鉄筆版
てっぴつばん [0] 【鉄筆版】
謄写版の一。原紙に鉄筆で記して印刷するもの。毛筆用原紙を用いるものに対していう。
鉄筋
てっきん [0] 【鉄筋】
(1)コンクリートに埋め込んで,その引張力に対する弱さを補強するために用いる鉄棒。
(2)「鉄筋コンクリート」の略。
鉄筋
てっきん【鉄筋(コンクリート)】
reinforced concrete;ferroconcrete.→英和
鉄筋コンクリート
てっきんコンクリート [8] 【鉄筋―】
〔reinforced concrete〕
圧縮力に強いコンクリートに,引張力に強い鉄筋を補強として埋め込んで一体としたもの。耐久性・耐火性・耐震性のある建造物をつくりだす。RC 。
鉄筋コンクリート構造
てっきんコンクリートこうぞう [11] 【鉄筋―構造】
鉄筋コンクリートを用いた構造。1867年にモニエが特許を得たのに始まる。日本では1903年(明治36)に京都山科の疏水運河に架けられた橋が最初の例。RC 構造。
鉄筋工
てっきんこう [0] 【鉄筋工】
鉄筋の加工,組み立てなどを専門とする職人。
鉄管
てっかん [0] 【鉄管】
鉄製の管。
鉄管
てっかん【鉄管】
an iron tube[pipe].
鉄管ビール
てっかんビール [5] 【鉄管―】
水道の水を洒落(シヤレ)ていった語。
鉄粉
てっぷん [0] 【鉄粉】
鉄のこな。
鉄粉
てっぷん【鉄粉】
iron filings[dust].
鉄索
てっさく【鉄索】
a cable;→英和
a cableway (運搬用).
鉄索
てっさく [0] 【鉄索】
(1)針金をより合わせた綱。鋼索。
(2)ケーブル-カー。鋼索鉄道。
鉄細菌
てつさいきん [3] 【鉄細菌】
二価鉄イオンを三価鉄イオンに酸化し,そのとき発生するエネルギーを利用して炭酸固定をする好気性細菌。鉄酸化細菌。
鉄紺
てつこん [0] 【鉄紺】
鉄色がかった紺色。紺鉄。
鉄絵
てつえ [2] 【鉄絵】
陶器で,紅柄(ベンガラ)・鬼板(オニイタ)などの含有鉄泥を用いて絵付けをしたもの。釉上・釉下ともにあり,絵志野・絵唐津などが知られる。
鉄線
てっせん [0] 【鉄線】
(1)針金。「有刺―」
(2)キンポウゲ科のつる性の木質多年草。中国原産。クレマチス属の代表種で,日本には寛文年間(1661-1673)に渡来し,観賞用に栽培される。茎は細く長く伸び,羽状複葉を対生。初夏,葉腋苞葉一対がある花柄を出し,径約8センチメートルの花を上向きに平開する。萼片は花弁状で六個あり,白色または帯紫色。
〔鉄線花は [季]夏〕
鉄線
てっせん【鉄線】
(1) iron wire.(2)《植》a clematis.→英和
鉄線描
てっせんびょう [0] 【鉄線描】
東洋画の線描の一。一様な太さ,一定の速度で運筆された針金のように弾力性のある描線。法隆寺金堂壁画のものが代表的。
鉄線蓮
てっせんれん [3] 【鉄線蓮】
植物テッセンの異名。
鉄肌
かなはだ [0] 【鉄肌】
(1)刀身の地鉄の表面の状態。折り返し鍛造により生じた正目・板目などの鍛え目がある。
(2)鉄を熱した時,表面に生ずる酸化鉄。火肌(ヒハダ)。
鉄肺
てつはい [0] 【鉄肺】
塵肺の一。金属鉄や酸化鉄の粉塵を吸入したために生じる。製鉄労働者や溶接工に起こる。鉄粉肺症。
鉄脚
てっきゃく [0] 【鉄脚】
(1)(橋や塔などを支える)鉄製の脚。
(2)丈夫な足のたとえ。
鉄腕
てつわん [0] 【鉄腕】
強靭な腕。「―投手」
鉄腕投手
てつわん【鉄腕投手】
《野》an iron pitcher.
鉄腸
てっちょう テツチヤウ 【鉄腸】
⇒末広(スエヒロ)鉄腸
鉄腸
てっちょう [0] 【鉄腸】
(鉄のように)堅い意志。鉄心。
鉄臼
かなうす [0] 【鉄臼】
鉄製の臼。香を搗(ツ)くのに用いる。
鉄舟
てっしゅう [0] 【鉄舟】
鉄でつくった小舟。特に,軍隊で橋をかける場合などに用いる平底の舟。
鉄艦
てっかん [0] 【鉄艦】
鋼鉄で装甲した軍艦。甲鉄艦。
鉄色
てついろ [0] 【鉄色】
緑色がかった暗い青。
鉄色
てついろ【鉄色(の)】
iron-blue.
鉄菱
かなびし [0] 【鉄菱】
武器の一。菱の実の形に似た,とげのある鉄片。地面にまいて敵の人馬の進退を妨げた。
鉄菱
てつびし [0] 【鉄菱】
ヒシの実形の四本のとげがある鉄製の武器。地面にまいて,敵方の馬などの足を傷つけるのに用いる。四本のとげのうち一本が必ず上を向く構造になっている。
鉄蕉
てっしょう [0] 【鉄蕉】
ソテツの異名。
鉄蕨
かなわらび [3] 【鉄蕨】
オシダ科カナワラビ属の常緑性シダの一群。葉は二,三回羽状に分裂。羽片は一般に硬質で,鋸歯は鋭く,先がとげ状。常緑樹林の林床に自生。
鉄血
てっけつ [0] 【鉄血】
〔プロイセンの首相ビスマルクの言葉から〕
兵器と人血。兵器と兵。
鉄血勤皇隊
てっけつきんのうたい 【鉄血勤皇隊】
太平洋戦争末期の沖縄で戦闘要員として動員された男子中学生の呼称。多くの犠牲者を出した。
鉄血宰相
てっけつさいしょう 【鉄血宰相】
ビスマルクの異名。
鉄血政策
てっけつせいさく [5] 【鉄血政策】
ドイツ統一のためプロイセン首相ビスマルクがとった政策。1862年,軍備拡張に反対する議会の自由主義者にビスマルクが「鉄(武器)と血(兵士)によって問題は解決される」と反撃したことによる名称。
鉄衣
てつい [1] 【鉄衣】
(1)鎧(ヨロイ)。鉄甲。
(2)鉄のさび。
鉄製
てっせい [0] 【鉄製】
〔「てつせい」とも〕
鉄でつくること。また,鉄でできている物。「―の橋」
鉄製の
てっせい【鉄製の】
iron;→英和
steel.→英和
鉄路
てつろ [1] 【鉄路】
鉄道線路。レール。また,鉄道。「―にては遠くもあらぬ旅なれば/舞姫(鴎外)」
鉄蹄
てってい [0] 【鉄蹄】
「蹄鉄(テイテツ)」に同じ。
鉄軌
てっき [1] 【鉄軌】
(1)鉄道の軌道。レール。
(2)キャタピラー。
鉄輪
かなわ 【鉄輪】
能の一。四番目物。自分を捨てて新しい女のもとへ走った夫に復讐しようと,頭に鉄輪を戴き貴船の宮に丑(ウシ)の時参りをした女が,神託を得て鬼となる。
鉄輪
かなわ [0] 【金輪・鉄輪】
(1)三本の足を付けた鉄製の輪。火鉢や囲炉裏の火の上に立て,やかん・鍋などの台にする。五徳。
(2)金属製の輪。また,鉄製の車輪。
(3)家紋の一。五徳の輪の部分を三つから七つ組み合わせたもの。
鉄輪
てつりん [0] 【鉄輪】
(1)鉄でできた輪。かなわ。
(2)汽車の車輪。また,汽車。
鉄輪王
てつりんおう 【鉄輪王】
〔仏〕 転輪王のうち,最初に出現し,鉄の輪宝を感得して南閻浮提(ナンエンブダイ)を治めるとされる聖王。鉄輪聖王(ジヨウオウ)。聖王。
鉄輪請け
かなわうけ 【鉄輪請け】
江戸時代,三人の者が互いに金銭貸借などの請人となり合ったこと。また,その人。
鉄道
てつどう【鉄道】
<米> a railroad;→英和
<英> a railway.→英和
〜を敷く lay[construct,build]a railroad.‖鉄道案内所 a railroad information bureau[office].鉄道事故 <be killed in> a railroad accident.鉄道自殺する kill oneself running into a train.鉄道従業員(警察隊員) a railroad worker (police officer).鉄道線路 a railroad line[track].鉄道便で by rail.鉄道網 a network of railroads.日本国有鉄道[旧称]the Japanese National Railways <JNR> .
鉄道
てつどう [0] 【鉄道】
レールを敷いた線路上を汽車・電車などを走らせ,旅客・貨物を輸送する運輸機関。また,レールを敷いた線路。日本では,1872年(明治5)に新橋・横浜間を開業したのが最初。「東京より横浜までの―落成し/新聞雑誌 42」
鉄道事業法
てつどうじぎょうほう 【鉄道事業法】
日本国有鉄道の民営化に際し,運営の適正化および合理化を図るため,鉄道事業等について規制する法律。鉄道事業の免許制,運賃の認可制などを定める。1986年(昭和61)制定。
鉄道公安職員
てつどうこうあんしょくいん [10] 【鉄道公安職員】
旧国鉄の輸送に直接必要な鉄道施設において公安維持にあたった国鉄職員。特別司法警察職員の資格を有し,国鉄の列車や停車場での犯罪ならびに運輸業務に対する犯罪について捜査を行なった。1987年(昭和62),これにかわって各都道府県に鉄道警察隊が設置された。鉄道公安官。
鉄道唱歌
てつどうしょうか 【鉄道唱歌】
1900年(明治33)発表の唱歌。大和田建樹作詞。多梅稚(オオノウメワカ)作曲。鉄道の駅名・沿線の名所などを織り込んだもの。東海道,山陽・九州,奥州・磐城,北陸(信越を含む),関西・参宮・南海の全五冊。同種の唱歌が各地に作られた。
鉄道営業法
てつどうえいぎょうほう 【鉄道営業法】
鉄道による運送営業および鉄道の整備に関する基準等を定める法律。1900年(明治33)制定。
鉄道国有法
てつどうこくゆうほう 【鉄道国有法】
地方鉄道を除き,鉄道の国有を原則とする旨を定めた法律。1906年(明治39)制定。87年(昭和62),日本国有鉄道の民営化に伴い廃止。
鉄道弘済会
てつどうこうさいかい 【鉄道弘済会】
旧国鉄の公傷退職者・永年勤続退職者やその家族・遺族,および殉職者の遺族を救済するために,1932年(昭和7)設立された財団法人。49年より一般の社会福祉事業もあわせて行う。87年に駅構内での収益事業部門が独立。
鉄道橋
てつどうきょう [0] 【鉄道橋】
鉄道線路が,河川・道路,他の鉄道線路などを横断する場合に架設される橋梁。
鉄道省
てつどうしょう [3] 【鉄道省】
1920年(大正9)に設置された鉄道行政を管轄する中央官庁。30年頃から陸上交通全般を管轄。43年(昭和8)廃止。
鉄道網
てつどうもう [3] 【鉄道網】
四方八方に網の目のように敷かれた鉄道。
鉄道草
てつどうぐさ [3] 【鉄道草】
ヒメムカシヨモギの別名。
鉄道警察隊
てつどうけいさつたい [0] 【鉄道警察隊】
鉄道施設内の警戒・警備,犯罪の予防,および検挙などを任務とする組織。
→鉄道公安職員
鉄道院
てつどういん [3] 【鉄道院】
鉄道国有化により設置された鉄道行政の中央官庁。1908年(明治41)帝国鉄道庁・逓信省鉄道局を統合して発足。20年(大正9)鉄道省に昇格。
鉄道馬車
てつどうばしゃ [5] 【鉄道馬車】
鉄道上を走る乗り合い馬車。1882年(明治15)新橋・日本橋間に最初に開通。主要都市の市街交通機関となったが,明治30年代以降市街電車の普及により次第に廃止された。
鉄重石
てつじゅうせき [3] 【鉄重石】
黒色の亜金属光沢のある鉱物。単斜晶系。熱水鉱床中に産し,タングステンの鉱石。
鉄鉢
てっぱつ [0] 【鉄鉢】
(1)托鉢(タクハツ)僧が食を受けるための鉄製の鉢。てつばち。応器。
(2)鉄で作った兜(カブト)の鉢。金鉢(カナバチ)。
鉄鉢
かなばち [0] 【金鉢・鉄鉢】
(1)金属製の鉢。
(2)鉄製の兜(カブト)の鉢。
鉄鉱
てっこう [0] 【鉄鉱】
鉄の鉱石。磁鉄鉱・赤鉄鉱・褐鉄鉱・菱鉄鉱など。
鉄鉱
てっこう【鉄鉱(石)】
(an) iron ore.
鉄銭
てっせん [0] 【鉄銭】
鉄で鋳造した銭。寛永通宝一文銭・四文銭の一部,仙台通宝・箱館通宝,盛岡藩の大黒銭・富国強兵銭などがある。
鉄銹
てっしゅう [0] 【鉄銹・鉄鏽】
⇒鉄錆(テツサビ)
鉄鋤
かなすき [0] 【金鋤・鉄鋤】
鉄製の鋤。
鉄鋼
てっこう [0] 【鉄鋼】
鉄を主成分とする,銑鉄(センテツ)・鋼鉄などの鉄材の総称。
鉄鋼業
てっこうぎょう【鉄鋼業】
the iron and steel industry.
鉄錆
てつさび [0] 【鉄錆】
鉄の表面に生ずるさび。赤さびと黒さびがある。鉄銹(テツシユウ)。
鉄錨
かないかり [3] 【鉄碇・鉄錨】
鉄製のいかり。近世以降,木製に代わって用いられた。
鉄鎖
てっさ [1][0] 【鉄鎖】
鉄のくさり。「―につながれる」
鉄鎚
かなづち [3][4] 【金槌・鉄鎚】
(1)釘などを打ちつける道具。頭部が鉄製の鎚。
(2)〔(1)は重くて沈むことから〕
泳ぎのまったくできないこと。また,そういう人。
金槌(1)[図]
鉄鎚
てっつい [0] 【鉄槌・鉄鎚】
(1)大形のかなづち。ハンマー。「―を振るう」
(2)ハンマー投げ競技のハンマー。
鉄鏃
てつぞく [0] 【鉄鏃】
鉄製の鏃(ヤジリ)。日本では弥生・古墳時代以降用いられた。
鉄鏽
てっしゅう [0] 【鉄銹・鉄鏽】
⇒鉄錆(テツサビ)
鉄門
てつもん 【鉄門】
(1)ウズベキスタン共和国のサマルカンドとトハリスタンとの間にある狭く険しい道。インドに至る要害で,両側の崖が鉄色を帯び,鉄の門を設けてあった。630年頃唐の玄奘はこの道を通ってインドに入った。長さ3キロメートル。
(2)〔Iron Gate〕
ルーマニアとユーゴスラビアの国境で,ドナウ川がトランシルバニア山脈の西端部を貫くところに形成された峡谷。長さ3キロメートル。
鉄面
かなめん [0] 【鉄面】
武具の一。顔面を防ぐのに用いる。顔面全部を覆うものを面頬(メンボオ),目の下を覆うものを半頬(ハンボオ),頤(オトガイ)に当てるものを猿頬(サルボオ)という。
鉄面
てつめん [0] 【鉄面】
(1)武具の一。鉄でできた面。
(2)「鉄面皮(テツメンピ)」に同じ。「御辺の目には嘸(サゾ)や厚顔とも―とも見えつらん/滝口入道(樗牛)」
鉄面皮
てつめんぴ [3] 【鉄面皮】 (名・形動)[文]ナリ
〔鉄でできた面(ツラ)の皮の意〕
恥を恥と思わないこと。厚かましいこと。また,そのさま。そのような人をもいう。「あんな―なまねはできない」
鉄面皮な
てつめんぴ【鉄面皮な】
shameless;→英和
brazenfaced;cheeky;→英和
impudent.→英和
〜にも…する have the nerve to <do> .
鉄鞭
てつべん [0] 【鉄鞭】
鉄製のむち。
鉄鞭
かなむち [3] 【鉄鞭】
(1)鉄製の鞭。
(2)室町時代,警備のため,走り衆が携えた鉄の棒。かなぶち。
鉄頭
かながしら [3][0] 【金頭・鉄頭】
カサゴ目の海魚。全長40センチメートルに達する。体形はホウボウに似て,頭部に堅い骨格が発達し,胸びれで海底をはう。塩焼き・てんぷらなどにして美味。北海道南部以南の沿岸に分布。カナンド。
鉄馬
てつば [1] 【鉄馬】
(1)鎧(ヨロイ)をつけた馬。また,強い馬。「鎗刀剣戟三千隊,―金戈一万重/読本・弓張月(前)」
(2)風鈴(フウリン)の異名。
鉄騎
てっき [1] 【鉄騎】
(1)鉄の鎧(ヨロイ)・兜(カブト)を付けた騎兵。
(2)勇猛な騎兵。「―百万」
鉄骨
てっこつ【鉄骨】
an iron[a steel]frame.
鉄骨
てっこつ [0] 【鉄骨】
建造物の骨組みとなる鉄材。
鉄骨構造
てっこつこうぞう [5] 【鉄骨構造】
主要構造部材に形鋼・鋼管などを用いた構造。軽量なので,鉄道橋・高層建築などに用いられる。1779年に建設されたイギリスのコールブルックデール橋に始まる。鋼構造。
鉄骨鉄筋コンクリート
てっこつてっきんコンクリート [12] 【鉄骨鉄筋―】
〔steel-frame reinforced concrete〕
鉄骨の周囲を鉄筋コンクリートで囲んだもの。これによる構造は,鉄筋コンクリート構造より粘りがあり,主として高層建築に利用される。SRC 。
鉄魚
てつぎょ [1] 【鉄魚】
コイ目の淡水魚。体形はフナに似るが,各ひれが長く,特に尾びれが長い。体色はフナと同色のもの,黄橙色・赤黄色など種々ある。フナとリュウキンの交雑種と考えられている。宮城県の魚取(ユトリ)沼で発見され,その後数県で生息が確認されている。
鉄[金]屑
かなくず【鉄[金]屑】
scrap iron;filings.→英和
鉅鹿
きょろく 【鉅鹿】
中国,河北省平郷県の古地名。秦末,項羽が秦の章邯の軍を大敗させた地。
鉈
なた【鉈】
a hatchet.→英和
鉈
なた [0] 【鉈】
幅が広く厚い刃物に短い木の柄をつけたもの。薪(マキ)割り・枝打ち,木工などに用いる。
鉈[図]
鉈彫
なたぼり [0] 【鉈彫(り)】
(1)表面に丸鑿(マルノミ)の跡を残した木像彫刻。平安時代から鎌倉初期にかけて中部以東の地方で行われた。神奈川県の宝城坊の薬師三尊像など。
(2)鉈で大胆率直に形を彫り出す木彫の技法。アフリカ黒人の彫刻などにみられ,単純素朴・剛直な表現が特徴。
鉈彫り
なたぼり [0] 【鉈彫(り)】
(1)表面に丸鑿(マルノミ)の跡を残した木像彫刻。平安時代から鎌倉初期にかけて中部以東の地方で行われた。神奈川県の宝城坊の薬師三尊像など。
(2)鉈で大胆率直に形を彫り出す木彫の技法。アフリカ黒人の彫刻などにみられ,単純素朴・剛直な表現が特徴。
鉈目
なため [0] 【鉈目】
道しるべとして,山中の樹木の幹につけた鉈の打ち込み跡。
鉈豆
なたまめ [0] 【鉈豆・刀豆】
マメ科のつる性一年草。熱帯アジア原産。江戸初期に渡来。夏,淡紅紫色または白色の花をつける。花後,長さ約25センチメートルの平たい湾曲した豆果を結ぶ。若い豆果は福神漬けなどに用いる。[季]秋。《―の鋭きそりに澄む日かな/川端茅舎》
鉈豆ギセル
なたまめギセル [5] 【鉈豆―】
ナタマメの莢(サヤ)に似た延べ打ちの平たく短いキセル。
鉉
つる [2][1] 【鉉】
〔「つる(弦)」と同源〕
(1)土瓶(ドビン)・鍋などの上に半円状にわたしてある取っ手。
(2)枡(マス)の上に,対角線状にわたしてある鉄の細い棒。ものを量るとき水平にならすためのもの。
→弦掛け枡
鉉掛け枡
つるかけます [4] 【弦掛け枡・鉉掛け枡】
上部に鉉(ツル){(2)}をわたしたます。
鉉鍋
つるなべ [0] 【弦鍋・鉉鍋】
つる状の取っ手のついた鍋。
鉋
かんな [3][0] 【鉋】
〔古くは「かな」とも〕
木材の表面を削ってきれいになめらかにするための道具。古くは槍(ヤリ)鉋であったが近世以後,台鉋が中心となった。「―をかける」
鉋
かんな【鉋】
a plane.→英和
〜をかける plane.‖鉋くず (wood) shavings.
鉋屑
かんなくず [4][3] 【鉋屑】
鉋で削るときできる薄い木屑。
鉋掛
かんなかけ [3] 【鉋掛(け)】
(1)鉋で木を削ること。
(2)薄い板に鉋を掛けて美しく削った折敷(オシキ)。鉋掛け折敷。かなかけ。
鉋掛け
かんなかけ [3] 【鉋掛(け)】
(1)鉋で木を削ること。
(2)薄い板に鉋を掛けて美しく削った折敷(オシキ)。鉋掛け折敷。かなかけ。
鉏
さい サヒ 【鉏】
身に添えて持つ小刀。さえ。「蘇我の子らは,馬ならば日向の駒,太刀ならば呉の真(マ)―/日本書紀(推古)」
鉗
かなき 【鉗・金木】
〔「かなぎ」とも〕
(1)金属のように堅い木。
(2)堅い木や鉄で製した首かせ。「―つけ吾(ア)が飼ふ駒は引出せず/日本書紀(孝徳)」
鉗する
かん・する [3] 【箝する・鉗する】 (動サ変)[文]サ変 かん・す
〔竹ではさむ,の意〕
「口を箝する」の形で,口を閉ざす,発言させないの意を表す。「人がわが口を―・するからである/野分(漱石)」
鉗む
つぐ・む [2][0] 【噤む・鉗む】 (動マ五[四])
〔古くは「つくむ」と清音〕
口をとじる。黙る。「固く口を―・む」
鉗口
けんこう [0] 【鉗口・箝口】
⇒かんこう(箝口)
鉗口
かんこう [0] 【箝口・鉗口】 (名)スル
〔「けんこう(箝口)」の慣用読み〕
(1)他人の言論を束縛すること。
(2)口をつぐんでものを言わないこと。緘口(カンコウ)。「―結舌」
鉗口令
かんこうれい [3] 【箝口令・鉗口令】
ある事柄について他人に話すことを禁止すること。また,その命令。「―をしく」
鉗子
かんし [1] 【鉗子】
主に外科手術用の,組織や器物を把持するための鋏形の金属器具の総称。体内の組織や異物をはさんだり,引き出したり,また血管の血流の遮断に使用される。「止血―」
鉗子[図]
鉗子
かんし【鉗子】
《外科》a forceps.→英和
鉗子分娩
かんしぶんべん [4] 【鉗子分娩】
母体または胎児に危険がある場合,産科鉗子で胎児の頭をはさんで引っ張って分娩させること。
→吸引分娩
鉗鎚
けんつい [0] 【鉗鎚】
〔「鉗」は金属を挟むやっとこ,「鎚」はかなづち〕
禅宗で,師僧が弟子を厳格に鍛練し,教導することをいう。
鉛
なまり [0] 【鉛】
炭素族元素の一。元素記号 Pb 原子番号八二。原子量二〇七・二。方鉛鉱などとして産する。有史以前から知られた,青白色の軟らかい固体金属。比重一一・三四(二〇度),空気中では表面に丈夫な酸化皮膜をつくり安定。鉛板・鉛管として用い,蓄電池の電極・放射線遮蔽板などとする。防食のためのめっき,また合金としてはんだ・易融合金などの材料にも用いる。可溶性鉛化合物はすべて有毒。
鉛
なまり【鉛(の)】
lead.→英和
〜色の leaden;→英和
livid.→英和
鉛ガラス
なまりガラス [4] 【鉛―】
鉛を含むガラス。二酸化ケイ素に酸化鉛を加えて作る。比重・屈折率が大きく,美しい光沢と輝きをもつ。クリスタル-ガラス・模造宝石のほか,高屈折率の光学ガラスや放射線遮蔽ガラスなどに用いる。フリント-ガラス。
鉛中毒
えんちゅうどく [3] 【鉛中毒】
⇒なまりちゅうどく(鉛中毒)
鉛中毒
なまりちゅうどく [4] 【鉛中毒】
鉛による中毒。多くは印刷業・蓄電池製造業・鉛鉱山などで職業病として見られ,かつては鉛入り白粉(オシロイ)による中毒が役者に多発した。貧血・腹痛・下痢または便秘,頭痛・言語障害・神経麻痺などの症状を呈する。鉛(エン)中毒。
鉛丹
えんたん [0] 【鉛丹】
顔料の一。明るい赤色の粉末。光明(コウミヨウ)丹。
→四酸化三鉛(シサンカサンナマリ)
鉛丹色
えんたんいろ [0] 【鉛丹色】
鉛丹のような色。
鉛刀
えんとう [0] 【鉛刀】
鉛でつくった刀。なまくら刀。
鉛分
えんぶん [1] 【鉛分】
鉛の成分。鉛の含有量。
鉛合金
なまりごうきん [4] 【鉛合金】
鉛を成分として含む合金の総称。硬鉛・はんだ・軸受合金・活字合金など。
鉛室法
えんしつほう [0] 【鉛室法】
硫酸の製造法の一。鉛板で内張りをした室内で,窒素酸化物を触媒として二酸化硫黄を酸化し,水と反応させて硫酸(鉛室硫酸)を製造する方法。現在,日本ではほとんど行われていない。
鉛害
えんがい [0] 【鉛害】
鉛とその化合物の中毒による健康被害。1970年代に,ガソリンの触媒として含まれる鉛による大気汚染が問題となり,無鉛化が進んだ。
鉛板
えんばん [0] 【鉛板】
鉛の板。板状にした鉛。
鉛槧
えんざん [0] 【鉛槧】
〔昔,中国で,槧(木の札)に鉛粉で文字を書いていたことから〕
詩文を書くこと。文筆に携わること。操觚(ソウコ)。
鉛樹
えんじゅ [1] 【鉛樹】
鉛の塩(エン)の水溶液中につり下げた亜鉛・鉄など,鉛よりイオン化傾向の大きい金属の小片に鉛が付着して樹状になったもの。
鉛毒
えんどく【鉛毒】
lead poisoning.
鉛毒
えんどく [1][0] 【鉛毒】
(1)鉛の毒。
(2)鉛(ナマリ)中毒。
鉛灰色
えんかいしょく エンクワイ― [3] 【鉛灰色】
なまり色を帯びた灰色。
鉛版
えんばん【鉛版(印刷)】
a stereotype.→英和
鉛版
えんばん [0] 【鉛版】
活字組版・線画凸版(トツパン)・網目凸版(写真版)などの原版から紙型をつくり,それに溶融した活字合金を流し込んでつくった複製版。ステレオタイプ。
鉛白
えんぱく [0] 【鉛白】
塩基性炭酸鉛の別名。有毒である。白鉛。鉛華。唐(トウ)の土。
鉛直
えんちょく [0] 【鉛直】 (名・形動)[文]ナリ
(1)物体をつり下げた糸の方向。重力の方向。水平面に垂直である・こと(さま)。垂直。
⇔水平
(2)ある直線が他の直線や平面と垂直である・こと(さま)。「権現前から登つて来る道が,自分の辿つて来た道を―に切る処に/青年(鴎外)」
鉛直の
えんちょく【鉛直の】
vertical;→英和
perpendicular.→英和
鉛直圏
えんちょくけん [4][3] 【鉛直圏】
⇒垂直圏(スイチヨクケン)
鉛直線
えんちょくせん [4][3][0] 【鉛直線】
(1)地球表面のある点において,その点を通る重力の方向を示す線。
⇔水平線
(2)「垂直線」に同じ。
鉛直線偏差
えんちょくせんへんさ [7] 【鉛直線偏差】
地球上の実際の鉛直線の方向と,地球を均質な回転楕円体とみたときの法線の方向との差。
鉛直面
えんちょくめん [4] 【鉛直面】
水平面と直角な平面。鉛直線を含む平面。垂直面。
鉛筆
えんぴつ [0] 【鉛筆】
筆記用具の一。黒鉛の粉末に粘土を加えて焼き固めたものを芯(シン)とし,木の軸で囲んだもの。日本には江戸初期,オランダ人が伝えた。一般に普及したのは明治後期。「―削り」
鉛筆
えんぴつ【鉛筆】
a (lead) pencil.〜でかく write in[with a]pencil.‖鉛筆削り a pencil sharpener.色鉛筆 a colored pencil.
鉛筆の木
えんぴつのき [6] 【鉛筆の木】
エンピツビャクシンの別名。
鉛筆柏槙
えんぴつびゃくしん [5] 【鉛筆柏槙】
ヒノキ科の常緑高木。北アメリカ原産。高さ約30メートル。生長が早い。葉は針状と鱗状がある。材は芳香があり,柔らかい。鉛筆の軸木に用いる。エンピツノキ。
鉛筆画
えんぴつが 【鉛筆画】
鉛筆で描いた絵。スケッチや下書きとして描かれる。
鉛管
えんかん [0] 【鉛管】
鉛でつくった管。主としてガス・水道を引くのに用いる。
鉛管
えんかん【鉛管】
a lead pipe.鉛管工 a plumber.→英和
〜工事 plumbing.→英和
鉛粉
なまりふん [0] 【鉛粉】
鉛の粉末。蒔絵(マキエ)に用いる。
鉛粉
えんぷん [0] 【鉛粉】
鉛またはその化合物の粉末。白色顔料。有毒。古くは白粉(オシロイ)として用いられた。
鉛糖
えんとう [0] 【鉛糖】
⇒酢酸鉛(サクサンナマリ)
鉛糸
えんし [1] 【鉛糸】
一端に鉛の玉をつけて垂らし,重力の方向をみるのに用いる糸。
鉛色
なまりいろ [0] 【鉛色】
鉛のような青みがかった灰色。または淡い藍(アイ)色。「今にも降り出しそうな―の空」
鉛華
えんか [1] 【鉛華】
白粉(オシロイ)の異名。鉛白。
鉛蓄電池
なまりちくでんち [6] 【鉛蓄電池】
正極に二酸化鉛,負極に鉛,電解液に希硫酸を用いた蓄電池。自動車のバッテリーなどとして最も普通に用いるもの。フランスのプランテが発明。
鉛被線
えんぴせん [0] 【鉛被線】
多数の絶縁電線を束ね,損傷を防ぐため鉛でおおったもの。鉛被ケーブル。鉛覆電線。
鉛酢
えんさく [0] 【鉛酢】
塩基性酢酸鉛の水溶液。甘みがあり無色透明。収斂(シユウレン)作用があり湿布薬とする。毒性があるため,現在は使用されない。
鉛重石
えんじゅうせき [3] 【鉛重石】
タングステンと鉛とを含む鉱石。化学式 PbWO� 正方晶系の結晶。赤褐色・褐色・淡黄色などで,樹脂状光沢をもつ。
鉛銭
なまりぜに [4] 【鉛銭】
鉛で鋳造した銭。室町時代から江戸初期に流通した私鋳銭や,江戸末期に関東・東北の一部で鋳造使用されたものなどがある。なまりせん。
鉛錘
えんすい [0] 【鉛錘】
鉛でつくったおもり。
鉞
まさかり [0][2] 【鉞】
(1)木を切ったり,削ったりするための刃幅の広い斧(オノ)。武具としても用いた。刃広(ハビロ)。
(2)家紋の一。{(1)}を図案化したもの。菊と組み合わせるものもある。
鉞(1)[図]
鉞
まさかり【鉞】
a broadax(e).
鉢
はち【鉢】
a bowl (食器);→英和
a pot;→英和
a basin.→英和
鉢
はち [2] 【鉢】
〔梵 pātra(鉢多羅)の略〕
(1)〔仏〕
(ア)僧が食事や托鉢の際に用いる,円形の深い容器。鉄製・陶製のものもあるが,多くは漆を塗った木製。はつ。応量器。鉢の子。
(イ)托鉢。また,その際に受ける米銭。
(2)食器の一。皿より深く,口の開いた形のもの。
(3){(2)}に似た形の器。手水(チヨウズ)鉢・植木鉢など。
(4)〔形が似ていることから〕
頭蓋骨(トウガイコツ)。「頭の―の開いた人」
(5)兜(カブト)の一部分。頭の上部をおおうところ。
→兜
(6)(処女の)女陰の異名。「―を割る」
→あらばち
(7)掘り起こした植木の根の土を帯びた部分。
鉢かつぎ
はちかつぎ 【鉢かつぎ】
⇒はちかずき
鉢かづき
はちかずき 【鉢かづき】
御伽草子。一巻。作者未詳。室町時代の成立か。母と死別した交野(カタノ)の豪族の姫君鉢かずきは,継母のため家を追われるが,山蔭三位中将の息子宰相殿と結ばれ,母がかぶせた鉢のおかげで幸福になる。継子(ママコ)物の一。
鉢の子
はちのこ [0] 【鉢の子】
托鉢(タクハツ)僧が手に持つ鉄の鉢。
鉢の実
はちのみ 【鉢の実】
〔中世女性語〕
すりこぎ。[日葡]
鉢付
はちつけ [0] 【鉢付】
「鉢付の板」の略。
鉢付の板
はちつけのいた 【鉢付の板】
兜(カブト)の部分の名。錏(シコロ)の第一枚目の板で,兜の鉢と錏をつなぐ結びとなる。はちつけ。
鉢前
はちまえ [0] 【鉢前】
茶庭で,手水鉢を置くために設けられた樹や石の構え。
鉢割れ
はちわれ [0] 【鉢割れ】
犬・猫などの毛色で,顔の真ん中が鼻先まで白く通り,割れ目のように見えるもの。飼うことを嫌う地方が多い。
鉢叩き
はちたたき [3] 【鉢叩き】
中世に広まった念仏信仰の一。また,その宗教者。空也を祖と仰ぐ。鉦(カネ)や瓢箪(ヒヨウタン)を叩き,念仏や和讃を唱え,念仏踊りを行なって,布施を求めた。[季]冬。
鉢叩き[図]
鉢合せ
はちあわせ [3][0] 【鉢合(わ)せ】 (名)スル
(1)頭と頭がぶつかること。正面衝突すること。「暗闇で―する」
(2)思いがけず出会うこと。「山道で熊と―した」
鉢合せする
はちあわせ【鉢合せする】
bump one's head <against> ;bump <into> ;→英和
come across (偶然出合う).
鉢合わせ
はちあわせ [3][0] 【鉢合(わ)せ】 (名)スル
(1)頭と頭がぶつかること。正面衝突すること。「暗闇で―する」
(2)思いがけず出会うこと。「山道で熊と―した」
鉢坊主
はちぼうず [3] 【鉢坊主】
托鉢をしてまわる乞食坊主。鉢坊。はっちぼうず。鉢開き坊主。「天王寺に―に衣の日借しを渡世にする出家あり/浮世草子・織留 5」
鉢坊主[図]
鉢坊主
はっちぼうず 【鉢坊主】
「はちぼうず(鉢坊主)」に同じ。
鉢巻
はちまき【鉢巻(をする)】
(wear) a headband.→英和
鉢巻
はちまき [2] 【鉢巻(き)】 (名)スル
(1)額から耳の上を通って,頭を布などできつく巻くこと。また,その布。「手ぬぐいで―する」「ねじり―」
(2)土蔵造りで,防火のために軒下を特に厚く塗ること。また,その部分。
(3)武士などが,兜(カブト)の下の烏帽子(エボシ)がずれないように,その縁を布で巻いたこと。また,その布。
鉢巻き
はちまき [2] 【鉢巻(き)】 (名)スル
(1)額から耳の上を通って,頭を布などできつく巻くこと。また,その布。「手ぬぐいで―する」「ねじり―」
(2)土蔵造りで,防火のために軒下を特に厚く塗ること。また,その部分。
(3)武士などが,兜(カブト)の下の烏帽子(エボシ)がずれないように,その縁を布で巻いたこと。また,その布。
鉢振
はちふり [0] 【鉢振(り)】
先のとがった陣笠。戊辰(ボシン)戦争の頃用いられた。
鉢振り
はちふり [0] 【鉢振(り)】
先のとがった陣笠。戊辰(ボシン)戦争の頃用いられた。
鉢木
はちのき 【鉢木】
能の一。四番目物。所領を失っていた佐野源左衛門常世は,ある雪の夜,旅僧に身をやつした北条時頼を家に泊めて,秘蔵の鉢の木を焚(タ)いてもてなし,いざ鎌倉の際の覚悟を語る。後日,その誠実さが報いられ本領を安堵される。
鉢植
はちうえ【鉢植】
a potted plant.〜の松 a potted pine.
鉢植え
はちうえ [0] 【鉢植え】
草木を植木鉢に植えること。また,そのもの。「―物」「―のカポック」
鉢水母類
はちくらげるい [5] 【鉢水母類】
刺胞動物門の一綱。多くは,固着生活をするポリプ世代と遊泳生活をするクラゲ世代とが交代する。クラゲは一般に大形で,寒天質が厚い。刺胞から発射される毒針が人を刺す種がある。食用となる種もある。鉢虫類。真正クラゲ類。
鉢物
はちもの [0] 【鉢物】
(1)草木を鉢植えにしたもの。
(2)鉢に盛って出す料理。
鉢組み
はちぐみ [0] 【鉢組み】
鉢に盛った料理の組み合わせ。
鉢肴
はちざかな [3] 【鉢肴】
⇒焼(ヤ)き物(モノ)(2)
鉢返し
はちがえし ハチガヘシ 【鉢返し】
尺八曲の一。普化(フケ)僧が托鉢で米穀や金銭を受けたとき,その返礼として奏する曲。
鉢金
はちがね [0] 【鉢金】
(1)兜(カブト)の鉢の俗称。また,その形をしたもの。
(2)鉢巻などに縫いつけて,もっぱら前頭部を保護する簡略な兜の一種。
鉢鉢
はっちはっち 【鉢鉢】 (感)
「はちはち(鉢鉢)」に同じ。「托鉢の道心者,―と門に立つ/浄瑠璃・堀川波鼓(下)」
鉢鉢
はちはち 【鉢鉢】 (感)
托鉢僧が物を乞う時に言う語。「御ぞんじの坊主―浮世ぢやな―昔ぢやな―/浮世草子・椀久一世(下)」
鉢額
はちびたい 【鉢額】
はげ上がって,広く突き出た額。
鉤
ち 【鉤・鈎】
つりばり。「其の口を探れば,果して失せたる―を得/日本書紀(神代下訓)」
鉤
こ 【鉤】
巻き上げた簾(スダレ)を掛けて置くかぎ形の金物。「御簾の帽額(モコウ),総角(アゲマキ)などにあげたる―のきはやかなるも/枕草子 201」
鉤
かぎ【鉤】
a hook.→英和
〜形の hooked.→英和
〜にかける hang on a hook.→英和
〜かっこ brackets.
鉤
はり [1] 【鉤】
〔「はり(針)」と同源〕
釣り針。
鉤
かぎ [2] 【鉤】
(1)先が曲がった金属製・木製の器具。物を掛けたり,とめたりするのに用いる。
(2){(1)}のように曲がった形。「―鼻」「―の手」
(3)かぎかっこ。
(4)鉄の鉤に長柄のついた武器。「富田賊船に―を打掛,九鬼が船に引付る/武家名目抄(雑)」
鉤の手
かぎのて [3][4] 【鉤の手】
(1)かぎのように,ほぼ直角に曲がっていること。また,その形。「道を―に曲がる」
(2)特に,曲尺(カネジヤク)の曲がり角の部分。
鉤ホック
かぎホック [3] 【鉤―】
⇒ホック
鉤元
ちもと [0] 【鉤元】
釣り針の鉤素(ハリス)を結ぶ部分。
→釣り針
鉤勒
こうろく [0] 【勾勒・鉤勒】
中国絵画の技法の一。輪郭を細い線で描(カ)き,その中を彩色し,しかも最初の線描きの効果も生かす描き方。五代以後の花鳥画では,黄氏体の特徴とされ,徐氏体の没骨(モツコツ)とともに二大技法とされる。二重描(フタエガ)き。
→没骨
鉤十字
かぎじゅうじ [3] 【鉤十字】
⇒ハーケンクロイツ
鉤形
かぎがた [0] 【鉤形・鍵形】
和鍵のように直角に曲がった形。
鉤役
かぎやく 【鎰役・鉤役】
江戸時代の賦役。自在かぎが一つあるごとに一世帯と見なし,その数に応じて徴収された。中世の棟別銭(ムネベツセン)に代わるもの。竈役(カマドヤク)。
鉤括弧
かぎかっこ [3] 【鉤括弧】
文章表記に用いる括弧の一種。「 」や『 』のように鉤の手に曲がっているもの。会話や,特に注意すべき語句を示すのに用いる。
鉤槍
かぎやり [2] 【鉤槍】
柄の穂に近い所に,鉄の鉤を横に渡した槍。
鉤爪
かぎづめ [2] 【鉤爪】
(1)脊椎動物がもつ,下向きに曲がった爪。有蹄(ユウテイ)類・霊長類を除く哺乳(ホニユウ)類と,爬虫(ハチユウ)類・鳥類に見られる。
→平爪(ヒラヅメ)
→蹄(ヒヅメ)
(2)無脊椎動物の肢端にある鉤状の小突起。
鉤状
かぎなり [0] 【鉤状】
かぎのように折れ曲がった形。鉤の手。「―の廊下」
鉤状
こうじょう [0] 【鉤状】
かぎのように曲がった形状。
鉤真田虫
かぎさなだむし [5] 【鉤真田虫】
⇒有鉤条虫(ユウコウジヨウチユウ)
鉤竿
かぎざお [2][0] 【鉤竿】
先端に鉤を付けた竿。
鉤笥
ちげ [1] 【鉤笥】
漁師が漁に出る時に携行する手箱。海ちげ。沖箱。海箱。つげ。
鉤素
はりす [0] 【鉤素】
釣り針の鉤元(チモト)に結ぶ釣り糸。道糸や幹糸より細く,伸びのあるナイロン糸などを用いる。
鉤縄
かぎなわ [0] 【鉤縄】
先端にかぎをつけた縄。物に引っ掛けて引き寄せたり,高い所に登ったりするのに使う。
鉤葛
かぎかずら [3] 【鉤葛】
アカネ科のつる性木本。暖地の山中に生える。葉は楕円形。葉の基部に下向きの鉤がある。夏,腋生の花柄上に白緑色の花を小球状につける。枝の鉤を乾燥させ,止血・鎮痛剤などとする。
鉤蕨
かぎわらび [3] 【鉤蕨】
ワラビの芽。頭部が鉤のように曲がっているのでいう。
鉤虫
こうちゅう [0] 【鉤虫】
線虫綱円虫目鉤虫科の寄生虫の総称。糸屑状で長さ1センチメートル内外。幼虫は土中にすみ,口あるいは皮膚からヒトの体内に侵入し,成虫は小腸上部に寄生して吸血する。貧血・消化器障害などの症状を起こす。熱帯・亜熱帯に分布し,日本では太平洋側に多い。イヌ・キツネなどに寄生する種類もある。十二指腸虫。
鉤虫
かぎむし [2] 【鉤虫】
有爪(ユウソウ)動物の通称。
鉤衽裁ち
かぎおくみだち [0] 【鉤衽裁ち】
和裁で,衽先を斜めに裁ち合わせにする裁ち方。布の不足気味のときや厚地のときに用いられる。
→棒衽(ボウオクミ)裁ち
鉤裂き
かぎざき【鉤裂き】
a rent;→英和
a tear.→英和
〜する rend;→英和
tear <one's clothes> .
鉤裂き
かぎざき [0] 【鉤裂き】
着物などをとがったものに引っ掛けて,L 字形に裂くこと。また,その裂け目。
鉤針
かぎばり【鉤針】
a hook;→英和
a crochet needle (編物の).
鉤針
かぎばり [3][2] 【鉤針】
(1)先端が鉤形に曲がった針の総称。
(2)毛糸やレース糸を手編みにする時に使う針で,一端あるいは両端が鉤形になったもの。「―編み」
鉤鼻
かぎばな【鉤鼻】
an aquiline[a hooked]nose.
鉤鼻
かぎばな [0] 【鉤鼻】
(1)鼻柱が鉤のように鋭くとがり曲がっている鼻。わしばな。
(2)平安時代の画法の一。細い線を鉤形に曲げて鼻を表したもの。
→引目(ヒキメ)鉤鼻
鉦
かね [0] 【鐘・鉦】
(1)つりがね。《鐘》「お寺の―をつく」
(2)鐘の音。《鐘》「遠くから―が聞こえる」
(3)撞木(シユモク)でたたくかね。たたきがね。《鉦》
鉦
しょう シヤウ [1] 【鉦】
銅,または銅の合金で作った平たい円盆形の打楽器。直径12センチメートルから20センチメートルぐらいまでのものがあり,撞木(シユモク)または桴(バチ)で打つ。伏せ鉦(ガネ)・摺り鉦(ちゃんぎり)・鉦鼓(シヨウコ)などの種類がある。「―を打つ」
鉦叩
かねたたき [3] 【鉦叩】
(1)念仏の際に鉦をたたくこと。また,その人。
(2)鉦をたたく棒。撞木(シユモク)。
(3)鉦をたたきながら経文などを唱え,金品をもらい歩く乞食僧。「彼の京の―/浮世草子・永代蔵 3」
(4)カネタタキ科の昆虫。体長10ミリメートル内外。コオロギに似,体表は灰褐色。雄は前ばねが黒褐色で非常に短く後ろばねを欠き,雌にははねがない。雄は秋にチン,チン,チンと鳴く。関東以南と中国に分布。[季]秋。《暁は宵より淋し―/星野立子》
鉦鼓
しょうこ シヤウ― [1] 【鉦鼓】
〔「しょうご」とも〕
(1)雅楽器の一。大鉦鼓・釣り鉦鼓・荷(ニナイ)鉦鼓の三種がある。多く青銅の丸いかねを下げ,二本の桴(バチ)で打って奏する。
(2)仏教で,念仏をするときにたたく,青銅製の丸いかね。鉦(カネ)。
(3)昔の戦場で,進退の合図に用いた,かねとたいこ。
鉦鼓(1)[図]
鉧
けら [0] 【鉧】
日本古来のたたら炉を用いた製鋼法(鉧押し)によって得られる,ケイ酸・石灰分を多量に含む粗鋼。
鉱
あらがね [0] 【粗金・鉱】
〔「あらかね」とも〕
掘り出したままの,精錬しない金属。
鉱体
こうたい クワウ― [0] 【鉱体】
鉱石の集合したもの。鉱床。
鉱化作用
こうかさよう クワウクワ― [4] 【鉱化作用】
鉱床をつくる作用。広義には,ある物質に無機物質が加わって新しい鉱物集合体が形成されること。
鉱区
こうく クワウ― [1] 【鉱区】
鉱業権の及ぶ土地の範囲で,鉱物の試掘または採掘を許可された区域。
鉱区
こうく【鉱区】
a mine lot.
鉱員
こういん クワウヰン [0] 【鉱員】
鉱山で鉱石を掘る労働者。
鉱坑
こうこう クワウカウ [0] 【鉱坑】
鉱物を採掘するための地下施設。
鉱夫
こうふ クワウ― [1] 【鉱夫】
鉱物採掘に従事する労働者。
鉱害
こうがい クワウ― [0] 【鉱害】
鉱業によって引き起こされる被害。有害な鉱煙や廃液が人畜や農作物に及ぼす害や地表の陥落やぼた山の崩壊による被害など。
鉱害賠償
こうがいばいしょう クワウ―シヤウ [5] 【鉱害賠償】
鉱業によって生ずる被害の賠償。鉱業法は企業者の無過失責任を認める。
鉱層
こうそう クワウ― [0] 【鉱層】
海水や湖水などにとけていた鉱物が沈殿・堆積して層状をなした鉱床。成層鉱床。
鉱山
こうざん【鉱山】
a mine.→英和
‖鉱山学 mining (engineering).鉱山技師(労働者) a mining engineer (miner).
鉱山
こうざん クワウ― [1] 【鉱山】
地下から有用な鉱石を掘り出したり,選鉱したりする所。鉱業を行う事業所。やま。
鉱山保安法
こうざんほあんほう クワウ―ハフ 【鉱山保安法】
鉱山労働者を落盤・出水・ガス・炭塵爆発などの災害から保護し,鉱物資源の合理的開発を目的とする法律。1949年(昭和24)制定。
鉱工業
こうこうぎょう クワウコウゲフ [3] 【鉱工業】
鉱業と工業。
鉱工業生産指数
こうこうぎょうせいさんしすう クワウコウゲフ― 【鉱工業生産指数】
鉱業および製造業の生産動向を,基準年度を一〇〇として表した生産指数。
鉱床
こうしょう【鉱床】
(mineral) deposits.
鉱床
こうしょう クワウシヤウ [0] 【鉱床】
地殻中にあって天然資源として有用な鉱物・流体などが特に濃集した集合体。
鉱業
こうぎょう【鉱業】
(the) mining (industry).→英和
‖鉱業会社 a mining company.鉱業地 a mining area[center].
鉱業
こうぎょう クワウゲフ [1] 【鉱業・礦業】
地下資源を探査・採掘し,選鉱した鉱石から含有金属を抽出・製錬する産業。
鉱業抵当
こうぎょうていとう クワウゲフ―タウ [5] 【鉱業抵当】
鉱物採掘権者が,鉱業財団を設けて抵当権を設定すること。また,その抵当権。
鉱業権
こうぎょうけん クワウゲフ― [3] 【鉱業権】
一定の鉱区で一定の鉱物を採掘し,その所有権を取得する権利。鉱業法に基づき,許可によって成立。試掘権と採掘権の二種がある。
鉱業法
こうぎょうほう クワウゲフハフ 【鉱業法】
鉱業に関する基本法。1950年(昭和25)旧鉱業法を全面改正して成立。鉱業権の発生・消滅・効力などのほか,租鉱権・鉱害賠償などについて規定する。
鉱毒
こうどく クワウ― [0] 【鉱毒】
鉱物の採掘・製錬の過程に出る廃棄物に含まれる毒物。「―事件」
→鉱害
鉱毒
こうどく【鉱毒】
mineral[mine]pollution;copper poisoning.
鉱水
こうすい クワウ― [0] 【鉱水】
(1)鉱物質を特に多く含む湧泉(ユウセン)からの水。鉱泉水。
(2)鉱山の坑内や製錬所から排出される鉱毒をもつ水。鉱毒水。
鉱油
こうゆ クワウ― [0] 【鉱油】
鉱物性の油。石油など。
鉱油
こうゆ【鉱油】
mineral oil.
鉱泉
こうせん【鉱泉】
(1) a mineral spring.(2) mineral water (水).
鉱泉
こうせん クワウ― [0] 【鉱泉】
鉱物成分・ガス・放射性物質などを一定量以上含んでいる湧き水の総称。一般に,水温摂氏二五度以上のものを温泉,未満のものを冷泉とする。狭義には冷泉をいう。
→温泉
鉱液
こうえき クワウ― [0] 【鉱液】
鉱床を生成するもととなる熱水溶液。岩石やマグマから多量の有用元素を溶解・運搬し,地殻内の特定の場所にそれらを沈殿させる。鉱化流体。
鉱滓
こうさい クワウ― [0] 【鉱滓】
〔「こうし(鉱滓)」の慣用読み〕
⇒スラグ
鉱滓
こうし クワウ― [1] 【鉱滓】
⇒スラグ
鉱物
こうぶつ クワウ― [1] 【鉱物】
天然に産する無機物。ほぼ一定の化学組成と通常ほぼ一定の結晶構造を持つ固体。まれに非晶質のものや液体(水銀)もある。
→鉱物[表]
鉱物
こうぶつ【鉱物】
a mineral.→英和
鉱物学 mineralogy.→英和
鉱物資源 mineral resources.
鉱物学
こうぶつがく クワウ― [4] 【鉱物学】
鉱物の産出状態・形態・性質・成因などを研究する学問。
鉱物繊維
こうぶつせんい クワウ―ヰ [5] 【鉱物繊維】
天然の鉱物から作られた繊維。石綿・炭素繊維など。
鉱物質肥料
こうぶつしつひりょう クワウ―ヒレウ [7] 【鉱物質肥料】
鉱物質を原料とした無機質肥料。過リン酸石灰・チリ硝石など。
鉱産
こうさん クワウ― [0] 【鉱産】
鉱業上の生産,またその生産物。
鉱石
こうせき クワウ― [0] 【鉱石】
有用な金属などを含み,採取することによって利益が得られる鉱物。
→脈石(ミヤクセキ)
鉱石
こうせき【鉱石】
(an) ore.→英和
鉱石ラジオ
こうせきラジオ クワウ― [5] 【鉱石―】
同調回路と鉱石検波回路のみから成る簡単な受信機。増幅回路はなく,イヤホンで聞く。鉱石式受信機。
鉱石検波器
こうせきけんぱき クワウ― [7] 【鉱石検波器】
紅亜鉛鉱などの小結晶に金属針を点接触させて得られる整流作用を利用した検波器。初期の受信機に用いられた。
鉱石鉱物
こうせきこうぶつ クワウ―クワウ― [5] 【鉱石鉱物】
鉱石を構成する有用鉱物。
鉱脈
こうみゃく クワウ― [0] 【鉱脈】
有用鉱物が岩石中の割れ目を満たしてできた鉱床。金・銀・銅など多くの金属を産する鉱床として重要。充填(ジユウテン)鉱床。烈罅(レツカ)充填鉱床。�(ヒ)。
鉱脈
こうみゃく【鉱脈】
<strike> a vein of ore;a deposit (鉱床).→英和
鉱質コルチコイド
こうしつコルチコイド クワウシツ― [8] 【鉱質―】
副腎皮質から分泌されるホルモンのうち,おもに電解質代謝に関与するものの総称。代表的なものはアルドステロン。ミネラル-コルチコイド。
鉱酸
こうさん クワウ― [0] 【鉱酸】
⇒無機酸(ムキサン)
鉱量
こうりょう クワウリヤウ [3] 【鉱量】
鉱物資源の埋蔵量。「推定―」
鉸具
かこ [1] 【鉸具】
革帯などに用いたバックル。鉸具頭(カコガシラ)と称する輪金と刺鉄(サスガ)と称する小舌片よりなり,鉸具頭に通した帯の穴に刺鉄を刺して留める。馬具の鐙(アブミ)をつるのにも用いた。かく。
鉸具[図]
鉸具
かく [1] 【鉸具】
「かこ(鉸具)」に同じ。
鉸具頭
かこがしら [3] 【鉸具頭】
鉸具の,帯を通す輪金。
→鉸具
鉾
ほこ [1] 【矛・鉾・戈・鋒・戟】
(1)両刃の剣に長い柄をつけた武器。刺突用。古代に用いられたが平安時代からは薙刀(ナギナタ)などにとってかわられ,儀仗・祭祀(サイシ)に用いられるのみになった。
(2)武器。
(3)弓の幹(カラ)のこと。ゆがら。
矛(1)[図]
鉾山車
ほこだし [0][2] 【矛山車・鉾山車】
ほこを立ててかざった山車。ほこ。
鉾杉
ほこすぎ [2] 【矛杉・鉾杉】
矛のような形をした杉。
鉾田
ほこた 【鉾田】
茨城県中東部,鹿島郡の町。野菜栽培が盛ん。
銀
ぎん【銀(の)】
silver.→英和
〜色の silver(y).‖銀製品 silverware.
銀
しろがね [0] 【銀】
〔古くは「しろかね」とも。白い金属の意〕
(1)銀(ギン)。「―細工」「―色」
(2)銀貨。銀子(ギンス)。
(3)銀糸・銀泥など,銀で作ったもの。
(4)銀色。しろがねいろ。「―に輝く峰々」
銀
ぎん [1] 【銀】
(1)〔silver; (ラテン) Argentum〕
銅族に属する遷移元素の一。元素記号 Ag 原子番号四七。原子量一〇七・九。輝銀鉱などの硫化鉱物として産する。銀色の固体金属。電気と熱の伝導率は金属中で最大。展性・延性は金に次いで大きい。空気中では酸化しないが硫黄・硫化水素にふれると黒色の硫化銀となる。古来,金に次ぐ貴金属とされ,装飾品・貨幣として用いられる。しろがね。
(2)江戸時代に用いられた銀貨の総称。丁銀(チヨウギン)・豆板銀など。
(3)〔近世,上方では主に銀貨が貨幣として用いられたことから〕
金銭。かね。「―一両とすこしくらゐを/浮世草子・一代女 6」
(4)将棋の駒の一。「銀将」の略。
銀の匙
ぎんのさじ 【銀の匙】
長編小説。中勘助作。前編は1913年(大正2),後編は「つむじまがり」として15年「東京朝日新聞」連載。自己の幼少年時代に取材し,美への憧憬,正義と愛を求める少年の内面世界を優雅繊細に描く。
銀ぶら
ぎんぶら【銀ぶら(をする)】
(have) a stroll[ramble]on the Ginza.
銀ぶら
ぎんぶら [0] 【銀ぶら】 (名)スル
東京の銀座通りをぶらぶら散歩すること。「―を楽しむ」
銀ギセル
ぎんギセル [3] 【銀―】
銀製のキセル。江戸時代,ぜいたく品とされ,道楽息子を象徴する持ち物であった。
銀ザラサ
ぎんザラサ [3][4] 【銀―】
銀泥(ギンデイ)で模様をつけた更紗(サラサ)。
銀メダル
ぎんメダル [3] 【銀―】
銀製または銀めっき製のメダル。競技会で準優勝者に贈る。
銀モール
ぎんモール [3] 【銀―】
(1)芯糸に銀糸をからませたモール糸。
(2)銀糸を織り込んだモール織り。
銀モール
ぎんモール【銀モール】
silver braid[lace].
銀世界
ぎんせかい [3] 【銀世界】
雪が一面に降り積もった景色を言い表す語。白雪に覆われた山野。雪景色。「一面の―」
銀世界である
ぎんせかい【銀世界である】
be covered with[mantled in]snow.
銀中蒔地
ぎんちゅうまきじ [5] 【銀中蒔地】
蒔絵などで,装飾として地に銀粉を薄くまいたもの。
銀主
ぎんしゅ 【銀主】
(江戸時代,上方で)「金主(キンシユ){(1)}」に同じ。「先の―は大廻しする分限者/浄瑠璃・男作五雁金」
銀作り
しろがねづくり [5] 【銀作り】
銀で作ったもの。銀で装飾したもの。銀ごしらえ。「―の太刀」
銀作り
ぎんづくり [3] 【銀作り】
銀または銀色の金属で飾り作ったもの。しろがねづくり。
銀側
ぎんがわ [0] 【銀側】
外側を銀で作ったもの。「―の時計」
銀元
かねもと [0] 【金元・銀元】
資金を出す人。金親(カネオヤ)。金主(キンシユ)。
銀元
ぎんげん [0] 【銀元】
もと中国で,一元の銀貨。
銀出し
ぎんだし 【銀出し】
「銀出し油」の略。「揚屋町の―にて,さつと水髪にゆひ/黄表紙・艶気樺焼」
銀出し油
ぎんだしあぶら 【銀出し油】
髪の毛につやを出すのにつけるねり油。ビナンカズラのつるの皮を水に浸してねばりを出したもの。びんつけ油よりかたく芳香がある。ぎんだし。
銀券
ぎんけん [0] 【銀券】
銀貨と引き換えることのできる紙幣。
銀台
ぎんだい [0] 【銀台】
(1)銀を地金として細工したもの。
(2)銀で飾った高楼。
(3)「銀葉盤」に同じ。
銀合歓
ぎんねむ [0] 【銀合歓】
マメ科の落葉小高木。熱帯アメリカ原産。葉はネムノキに似た羽状複葉。夏から秋にかけ,葉腋(ヨウエキ)に白色で球形の頭状花をつける。造林用・観賞用。ギンゴウカン。
銀合歓
ぎんごうかん [3] 【銀合歓】
ギンネムの別名。
銀器
ぎんき [1] 【銀器】
銀製の器物。
銀地
ぎんじ [0] 【銀地】
紙・布・塗り物などの地に銀箔(ギンパク)や銀泥(ギンデイ)を塗ったもの。
銀塊
ぎんかい [0] 【銀塊】
銀のかたまり。銀の地金(ジガネ)。
銀塊
ぎんかい【銀塊】
a silver ingot.
銀夾
ぎんばさみ [3] 【銀夾】
「銀葉挟(ギンヨウバサミ)」に同じ。
銀婚式
ぎんこんしき [3] 【銀婚式】
結婚二五周年を祝って行う式。
銀婚式
ぎんこんしき【銀婚式】
a silver wedding.
銀子
ぎんす [0][1] 【銀子】
(1)銀の貨幣。
(2)通貨。金銭。
(3)丁銀(チヨウギン)。
銀子
いんつう ヰン― 【銀子・員子】
〔「銀子」の唐音から〕
中国から渡来した金・銀。転じて金銭。かね。「―満々たる大尽/歌舞伎・助六」
銀宝
ぎんぽ [0] 【銀宝】
スズキ目の海魚。体は帯状で側扁し,全長約20センチメートル。頭が小さく,背びれは頭の後ろから,尻びれは体の中央から尾びれ基部に連なる。体色は暗緑褐色。東京ではてんぷらの材料とする。各地の磯にすむ。ウミドジョウ。カミソリウオ。
銀将
ぎんしょう [0] 【銀将】
将棋の駒の一。前後の斜め左右とまっすぐ前に一間ずつ動ける。成ると金将と同じ働きになる。銀。
銀屏風
ぎんびょうぶ [3] 【銀屏風】
銀箔(ギンパク)を一面に貼りつめた屏風。銀屏。[季]冬。
銀山
ぎんざん [1] 【銀山】
(1)銀を産出する鉱山。
(2)ネズミ取り薬,「石見(イワミ)銀山」のこと。
銀山
ぎんざん【銀山】
a silver mine.
銀山奉行
ぎんざんぶぎょう [5] 【銀山奉行】
江戸幕府の職名。佐渡・石見など銀山の取り締まりをした奉行。
銀山猿子
ぎんざんましこ [5] 【銀山猿子】
スズメ目の鳥。体長20センチメートルほど。雄は背面が鮮紅色,腹は灰色で美しい。雌は地味な緑灰褐色。北半球北部の森林に分布し,日本では北海道の大雪山で少数が繁殖。
銀嶺
ぎんれい [0] 【銀嶺】
雪が積もって銀色に輝く嶺(ミネ)。
銀川
ぎんせん 【銀川】
中国,寧夏(ネイカ)回族自治区の区都。米・薬材などの集散地。毛織物・機械などの工業も盛ん。旧称,寧夏。インチョワン。
銀師
しろがねし [4] 【銀師】
銀細工をする職人。
銀幕
ぎんまく [0] 【銀幕】
(1)映画を映写する幕。スクリーン。
(2)映画。映画界。「―の女王」
銀幕
ぎんまく【銀幕】
<a queen of> the screen.→英和
銀座
ぎんざ [0] 【銀座】
(1)江戸幕府の銀貨の鋳造・発行所。初め伏見と駿府におかれたが,まもなく京都と江戸に移された。大坂・長崎にもおかれたが,のち江戸銀座に統一された。堺の商人湯浅常是の子孫大黒家が頭役を世襲。銀貨の鋳造・鑑定・封印のほか,中期以後は銭の発行も行なった。1868年(明治1)廃止。
→金座
(2)東京都中央区にある地名。地名は1612年に{(1)}がおかれたことに由来。明治初期に洋風建築の商店街がつくられ,以後東京随一の繁華街として発展。一丁目から八丁目に分かれる。
(3)各地の中心繁華街の地名に付けて用いられる語。
(4)人でにぎわう所を形容するのに用いる語。「アルプス―」
銀座線
ぎんざせん 【銀座線】
営団地下鉄の鉄道線。東京都浅草・渋谷間,14.3キロメートル。浅草・上野間は日本最初の地下鉄開業区間。
銀張る
ぎんば・る 【銀張る】 (動ラ五[四])
(1)俳優の顔の白粉(オシロイ)の上に,脂肪が浮き出して,醜くなる。歌舞伎社会でいう。
(2)張り裂けそうに腫れたりふくれたりする。「大きなお腹,しかも―・つてござりました/浮世草子・銀持気質」
(3)張り切る。力がみなぎる。力む。「五体満足何処もかも,―・り返つた次郎丸/浄瑠璃・合邦」
銀彩
ぎんだみ [0] 【銀彩】
銀泥(ギンデイ)または銀箔(ギンパク)でいろどること。また,そうしたもの。
銀彩地
ぎんだみじ [4] 【銀彩地】
「銀粉蒔地(ギンプンマキジ)」に同じ。
銀扇
ぎんせん [0] 【銀扇】
地紙に銀箔(ギンパク)をおいた扇。
銀拵え
ぎんごしらえ [3] 【銀拵え】
「しろがねづくり」に同じ。
銀文字
ぎんもじ [0][3] 【銀文字】
銀泥で書いた文字。また,銀粉・銀箔(ギンパク)で表した文字。銀字。
銀方
ぎんかた 【銀方】
(江戸時代,上方で)「金方(キンカタ)」に同じ。
銀明水
ぎんめいすい [3] 【銀明水】
金明水と同じく富士山南壁,浅間神社の東方にわく泉。霊水とされる。
銀時計
ぎんどけい [3] 【銀時計】
(1)銀側の時計。
(2)東京帝国大学の優等卒業生の俗称。1918年(大正7)まで,銀時計が授けられたことからいう。
銀替
かねがえ 【金替・銀替】
両替屋。「―の手代/浮世草子・永代蔵 1」
銀木犀
ぎんもくせい [3] 【銀木犀】
モクセイ科の常緑小高木。中国原産。庭木とされる。葉は楕円形で鋸歯(キヨシ)があり,革質。雌雄異株。一〇月頃,葉腋(ヨウエキ)に芳香のある白色の小花を多数束生する。[季]秋。
銀本位制
ぎんほんいせい ギンホンヰ― [0] 【銀本位制】
銀を本位貨幣とする貨幣制度。
→金本位制
銀札
ぎんさつ [0] 【銀札】
(1)銀製のふだ。また,銀色のふだ。
(2)江戸時代,諸藩で発行した銀貨代用の紙幣。諸藩の藩札や私札など。銀切手。
銀朱
ぎんしゅ [0][1] 【銀朱】
水銀を焼いて作る赤色の顔料。成分は硫化水銀。朱墨として使い,また薬品ともする。朱。
銀杏
ぎんなん [3] 【銀杏】
〔「ぎんあん」の連声〕
(1)イチョウの別名。
(2)イチョウの種子。食用にする。[季]秋。
銀杏
いちょう【銀杏】
《植》a ginkgo;→英和
a maidenhair tree.
銀杏
いちょう イチヤウ [0] 【銀杏・公孫樹】
(1)イチョウ科の落葉高木。中国原産。高さは20メートル以上になる。葉は扇形で切れ込みがある。雌雄異株。花は春に新葉とともに生じ,雄花は穂状で,雌花は花柄の先端に二つ咲く。花粉から精子を生じて受精するなど古代植物の形質が見られる。秋,黄色の種子が実る。白色の核を「ギンナン」といい,食用。材は木目が密で加工しやすく,建築や彫刻に用い,器具や碁盤などに作る。ちちのき。漢名,公孫樹。鴨脚樹。
〔「いちょう」は「鴨脚」が明代に「ヤーチャオ」と発音され,それの転じた形。歴史的仮名遣いを従来「いてふ」としてきたのは,江戸時代に行われた「一葉(イチエフ)」の約という語源説によったため〕
(2)「いちょうがしら」の略。
(3)紋所の名。{(1)}の葉を図案化したもの。
銀杏(3)[図]
銀杏
ぎんなん【銀杏】
a ginkgo[gingko]nut.
銀杏切り
いちょうぎり イチヤウ― [0] 【銀杏切り】
大根・人参などを薄く輪切りにしてさらに十文字に包丁を入れたもの。形がイチョウの葉に似る。
銀杏崩し
いちょうくずし イチヤウクヅシ [4] 【銀杏崩し】
婦人の髪形の一。銀杏髷(マゲ)の変形で,浅葱(アサギ)または紫の縮緬(チリメン)の手絡(テガラ)を髷の根にかける。江戸末期に流行。
銀杏形
いちょうがた イチヤウ― [0] 【銀杏形】
イチョウの葉のような形。円を四等分した形。
銀杏歯
いちょうば イチヤウ― [2] 【銀杏歯】
イチョウの葉のように下の方を広く作った足駄の歯。
銀杏浮苔
いちょううきごけ イチヤウ― [04] 【銀杏浮苔】
ウキゴケ科のコケ植物。各地の水田や池に浮遊し,また周辺の湿土に生える。葉状体は長さ1センチメートルあまりで,イチョウ形。裏面に紫色で綿状の鱗片(リンペン)がある。イチョウゴケ。
銀杏科
いちょうか イチヤウクワ [0] 【銀杏科】
古生代末から中生代中頃にかけて栄えた裸子植物中の一科。イチョウ一種のみが現存。
銀杏羽
いちょうば イチヤウ― [2] 【銀杏羽】
オシドリなどの両脇後方にあるイチョウの葉の形の羽。思羽(オモイバ)。
銀杏脚
いちょうあし イチヤウ― [2] 【銀杏脚】
膳(ゼン)などの脚の下部が幅広く,イチョウの葉に似た形のもの。
銀杏芋
いちょういも イチヤウ― [02] 【銀杏芋】
ヤマノイモの栽培品種。塊根がイチョウ形。
銀杏苔
いちょうごけ イチヤウ― [2] 【銀杏苔】
イチョウウキゴケの別名。
銀杏返し
いちょうがえし イチヤウガヘシ [4] 【銀杏返し】
婦人の髪形の一。髻(モトドリ)の上を左右に分けて半円形に結んだもの。江戸末期に広まり,明治以後も結われた。
銀杏返し[図]
銀杏頭
いちょうがしら イチヤウ― [4] 【銀杏頭】
江戸時代の男の髪形の一。髷(マゲ)の先をイチョウの葉のように平たく広げたもの。
銀杏頭[図]
銀杏髷
いちょうまげ イチヤウ― [0][2] 【銀杏髷】
婦人の髪形。島田髷の髱(タボ)をイチョウの葉のような形にしたもの。江戸中期には童女の髪形。いちょうわげ。
銀杏黄葉
いちょうもみじ イチヤウモミヂ [4] 【銀杏黄葉】
黄色く色づいたイチョウの葉。[季]秋。《とある日の―の遠眺め/久保田万太郎》
銀杯
ぎんぱい [0] 【銀杯・銀盃】
銀製の,または銀めっきのさかずきやカップ。
銀杯
ぎんぱい【銀杯】
a silver cup[goblet].
銀板写真
ぎんばんしゃしん [5] 【銀板写真】
よく磨いた銀板にヨウ素蒸気をかけて感光化し,これをカメラの焦点位置に置いて露光したのち,水銀蒸気中で現像し,食塩などで定着する写真法。1837年,ダゲールにより発明された。ダゲレオタイプ。
銀梅草
ぎんばいそう [0] 【銀梅草】
ユキノシタ科の多年草。山中の樹下に群生する。高さ約50センチメートル。葉は対生し,倒卵形で上端は二裂する。夏,茎頂に径2センチメートルほどの白色の五弁花を数個つける。
銀梨子地
ぎんなしじ [3] 【銀梨子地】
蒔絵(マキエ)で,銀粉を蒔いて梨子地に仕上げたもの。
→梨子地
銀櫓
ぎんやぐら [3] 【銀櫓】
将棋で,王将の囲い方の一。金将一枚,銀将二枚で王将を守る。
銀歯
ぎんば [1] 【銀歯】
銀冠をかぶせた歯。
銀河
ぎんが [1] 【銀河】
(1)全天を巡り,天球上に銀の川のように見える光の帯。1609年,ガリレイが無数の星の集団であることを発見。天の川(アマノガワ)。銀漢。[季]秋。
(2)銀河系の外に存在するとみなされる,広がりをもって観測される天体。渦巻星雲・棒渦巻星雲・楕円星雲などの種類がある。これらは宇宙の構成単位で,銀河系もこの種の天体の中の一個と考えられる。以前は銀河系外星雲といった。アンドロメダ銀河の類。小宇宙。島宇宙。ギャラクシー。
銀河
ぎんが【銀河】
the Milky Way;the Galaxy.銀河系 the galactic system.
銀河回転
ぎんがかいてん [4] 【銀河回転】
銀河の自転。一般には銀河系の自転のこと。銀河系の回転速度は銀河中心の近くでは中心からの距離に比例して速くなるが,これ以遠ではほぼ一定(秒速約220キロメートル)である。
銀河団
ぎんがだん [3] 【銀河団】
数十から数千個の銀河の集団。乙女座・ペルセウス座などのものが有名。星雲団。
銀河座標
ぎんがざひょう [4] 【銀河座標】
天球座標の一種。銀河系の構造を研究するのに用いられる。銀河赤道を基準として銀緯・銀経の座標で表す。銀緯は銀河赤道を〇度とし南北へ九〇度ずつ銀河北極・南極まで目盛る。銀経は銀河赤道上の電波源射手(イテ)座A(銀河系の中心方向)の方向と銀河北極を含む経線を〇度として三六〇度まで東回りに測る。
→銀河赤道
銀河星団
ぎんがせいだん [4] 【銀河星団】
散開星団のこと。銀河面に集中して多く分布しているのでこの名がある。
→散開星団
銀河系
ぎんがけい [0] 【銀河系】
太陽系が属している巨大な天体の集塊。今日では宇宙の構成要素である銀河のうちの一個とみなされている。中心をなす核,円盤状に恒星や星間物質が集合した円盤部,球状星団の含まれるハローなどの部分よりなる。太陽質量の二〇〇〇億倍の質量をもち,主体の直径は約一〇万光年。
銀河系[図]
銀河系内星雲
ぎんがけいないせいうん [8] 【銀河系内星雲】
⇒星雲
銀河系外星雲
ぎんがけいがいせいうん [8] 【銀河系外星雲】
⇒銀河(2)
銀河群
ぎんがぐん [3] 【銀河群】
数十個程度の銀河の集団。局部銀河群・猟犬座第一銀河群など。もっと大規模なものを銀河団という。星雲群。
銀河赤道
ぎんがせきどう [5] 【銀河赤道】
天の川に沿って銀河電波が最強に集中している各点を結び,それを平均した天球上の大円。この大円のつくる銀河赤道面を銀河面という。銀河座標の赤道。
→銀河座標
銀河鉄道の夜
ぎんがてつどうのよる ギンガテツダウ― 【銀河鉄道の夜】
童話。宮沢賢治作。孤独で貧しい少年ジョバンニが,級友を救って自らは溺死(デキシ)した親友カムパネルラとともに,夢の中で死者の旅する銀河鉄道に乗って星座の駅を巡る幻想物語。賢治童話の代表作の一。死後に発表された。
銀河電波
ぎんがでんぱ [4] 【銀河電波】
地上で電波観測をする際,特定の電波源がなく,銀河の方向から飛来する電波。1931年,アメリカの電気技師 K = G =ジャンスキーが偶然発見。銀河背景放射。
銀波
ぎんぱ [1] 【銀波】
(1)水面に日光や月光などが映って美しく光る波。「金波―の海」
(2)紋縮緬(チリメン)の一。緯(ヨコ)糸に細い糸と太い糸を交互に用いて横畝(ヨコウネ)を表した平織りのもの。また,斜子(ナナコ)織りの地合に紋様を平織り・斜文織りなどで織り出したもの。
銀泥
ぎんでい [0] 【銀泥】
銀粉を膠(ニカワ)に溶き混ぜた顔料。書画に用いる。白泥(ビヤクデイ)。
銀泥
ぎんでい【銀泥】
silver paint.
銀流し
ぎんながし [3] 【銀流し】
(1)水銀に砥粉(トノコ)を混ぜ,銅などにすりつけて銀色にしたもの。
(2)〔(1)がはげやすいことから〕
外見はよいが実質が悪いこと。また,そのもの。みかけだおし。まがいもの。
銀漢
ぎんかん [0] 【銀漢】
銀河。あまのがわ。[季]秋。
銀灰色
ぎんかいしょく ギンクワイ― [3] 【銀灰色】
鈍い灰色を帯びた銀色。
銀無垢
ぎんむく [0] 【銀無垢】
混ざり物のない銀。純銀。
銀無垢
ぎんむく【銀無垢】
pure[solid]silver.
銀煤竹
ぎんすすだけ 【銀煤竹】
染め色の名。白みがかった煤竹色。「染分けのかかへ帯,―の袷(アワセ)/浮世草子・五人女 2」
銀燭
ぎんしょく [0] 【銀燭】
(1)銀製の燭台(シヨクダイ)。
(2)光の美しいともしび。「―に彩られた式場」
銀牌
ぎんぱい [0] 【銀牌】
賞や記念として与える銀製,または銀めっきの楯(タテ)やメダル。
銀狐
ぎんぎつね [3] 【銀狐】
キツネの毛皮の色相の一。黒色の毛に,毛先だけ銀白色の差し毛が混じり,全体が銀色に似た色を呈する。シベリア・カナダなど比較的寒冷な地方に多い。毛皮は優良。ぎんこ。シルバー-フォックス。
銀狐
ぎんぎつね【銀狐】
a silver fox.
銀猫
ぎんねこ 【銀猫】
安永・天明(1772-1789)の頃,江戸両国辺りで銀二朱の揚げ代をとった私娼。金猫より下級。
銀玉
ぎんだま [0] 【銀玉】
(1)銀の玉。また,銀色で球形のもの。
(2)江戸時代,豆板銀(マメイタギン)の俗称。
銀環
ぎんかん [0] 【銀環】
(1)銀で作った輪。
(2)古代,耳飾りに用いられた切れ目のある銀製の輪。古墳から出土する。
銀生麩
ぎんしょうふ [3] 【銀生麩】
色の白い生麩。生麩の中で最も上等なもの。
銀白色
ぎんはくしょく [4][3] 【銀白色】
銀色を帯びた白色。
銀盃
ぎんぱい [0] 【銀杯・銀盃】
銀製の,または銀めっきのさかずきやカップ。
銀盤
ぎんばん [0] 【銀盤】
(1)銀製,または銀めっきの皿や盆。
(2)スケート場に張りつめた氷の面の美しさをたとえていう語。「―の女王」
(3)「銀葉(ギンヨウ){(2)}」に同じ。
銀盤
ぎんばん【銀盤】
a skating rink.銀盤の女王 a queen on the ice.→英和
銀目
ぎんめ [3] 【銀目】
(1)江戸時代の,銀または銀貨を量る際の単位の名目。匁(モンメ)・貫(一〇〇〇匁)・分(フン)(一〇分の一匁)などの名目があった。大坂を中心に行われた。
→金目
(2)「銀目鯛」の略。
銀目鯛
ぎんめだい [3] 【銀目鯛・銀眼鯛】
キンメダイ目の海魚。体長20センチメートル。体は卵円形で側扁する。下顎に一対の長いひげがある。背びれの先端は黒い。相模湾以南の太平洋岸から東シナ海まで分布。ギンメ。
銀眼鯛
ぎんめだい [3] 【銀目鯛・銀眼鯛】
キンメダイ目の海魚。体長20センチメートル。体は卵円形で側扁する。下顎に一対の長いひげがある。背びれの先端は黒い。相模湾以南の太平洋岸から東シナ海まで分布。ギンメ。
銀着せ
ぎんきせ [0] 【銀着せ】
器物の表面に,銀を薄くかぶせたり銀めっきをしたりすること。また,そうした器物。
銀砂
ぎんしゃ [1] 【銀砂】
(1)銀の粉。また,銀砂子(ギンスナゴ)。
(2)白い,きれいな砂。
銀砂子
ぎんすなご [3] 【銀砂子】
銀箔(ギンパク)を粉にしたもの。絵画・蒔絵(マキエ)などに用いる。
銀秤
ぎんばかり [3] 【銀秤】
金秤より少し大きく,百匁(モンメ)(約375グラム)まで量ることができるさお秤。
銀竜草
ぎんりょうそう [0] 【銀竜草】
イチヤクソウ科の腐生植物。林下に生える。全体が白色で多肉質。茎は高さ約10センチメートル。数個の鱗片(リンペン)状の葉をつける。夏,茎頂に壺状円筒形の花が一個下向きにつく。ユウレイタケ。
銀笛
ぎんてき [0] 【銀笛】
金属で作った銀色の縦笛。穴が六つあり,吹き口は平たい。西洋から伝わったもの。
銀筋
ぎんすじ [0] 【銀筋】
(1)銀色の筋。洋服の襟・袖・ズボン・帽子などに縫いつけて装飾としたものなど。
(2)刀の刃の金筋{(3)}に似ているが鉛色であるもの。
銀箔
ぎんぱく [0] 【銀箔】
〔古くは「ぎんばく」〕
銀を打って紙のように薄く延ばしたもの。
銀箔
ぎんぱく【銀箔】
silver foil[leaf].
銀箭
ぎんせん [0] 【銀箭】
銀の矢。銀色の矢。
銀簪
ぎんかん [0] 【銀簪】
銀で作ったかんざし。ぎんしん。
銀簾
ぎんすだれ [3] 【銀簾】
ガラスの細い棒を簾のように編んだもの。夏,刺身などを盛りつけるとき,皿の上に敷いて涼しさを添える。
銀粉
ぎんぷん [0] 【銀粉】
銀または銀色の金属の粉末。絵画・蒔絵(マキエ)などに用いる。
銀粉
ぎんぷん【銀粉】
silver dust.
銀粉蒔地
ぎんぷんまきじ [5] 【銀粉蒔地】
蒔絵の地に銀粉をまいたもの。ぎんだみじ。
銀糸
ぎんし [1][0] 【銀糸】
銀箔(ギンパク)や銀色の金属箔を細く切ったもの。また,これを糸に巻きつけたもの。銀箔を細く切って織り糸に撚(ヨ)り合わせたものもある。
銀紙
ぎんがみ【銀紙】
silver(ed) paper;tinfoil (タバコ包装など).→英和
銀紙
ぎんがみ [1] 【銀紙】
(1)銀色をした紙。紙に銀箔(ギンパク)を貼ったり,銀粉を塗ったりしたもの。
(2)スズ・アルミニウムなど(またはその合金)を紙のように薄く圧延したもの。
銀細工
ぎんざいく【銀細工】
silverwork;silverware (品).→英和
銀細工人 a silversmith.→英和
銀経
ぎんけい [0] 【銀経】
銀河座標における経度。
→銀河座標
銀線
ぎんせん [0] 【銀線】
(1)銀色の線。
(2)針金状にした銀。
銀緯
ぎんい [1] 【銀緯】
銀河座標における銀河面からの角距離。
→銀河座標
銀縁
ぎんぶち [0] 【銀縁】
縁が銀または銀色であること。また,そのもの。「―眼鏡(メガネ)」
銀縁の
ぎんぶち【銀縁の】
silver-rimmed <spectacles> .
銀縷
ぎんる [1] 【銀縷】
銀の糸。銀色の糸。
銀翼
ぎんよく [0] 【銀翼】
飛行機の銀色に輝く翼(ツバサ)。また,飛行機。
銀耳
イヌアル [1][0] 【銀耳】
〔中国語〕
シロキクラゲを乾燥した食品。
銀脈
ぎんみゃく [0] 【銀脈】
銀の鉱脈。
銀腹
ぎんぱら [0] 【銀腹】
スズメ目カエデチョウ科の小鳥。全長11センチメートルほど。背面は茶褐色。頭部から上半身と腹から腰にかけて黒く,脇から胸にかけ白い。くちばしは太く短く,青灰色。飼い鳥。インド南部とセイロン島に分布。江戸時代から輸入され,野生化したものもある。
銀舎利
ぎんしゃり [0] 【銀舎利】
白米の飯をいう俗語。
銀色
ぎんいろ [0] 【銀色】
銀のような色。しろがね色。
銀葉
ぎんよう [0] 【銀葉】
(1)銀を薄く紙のように延ばしたもの。
(2)香道の用具の一。雲母(ウンモ)の薄片に金銀・スズの縁をつけたもので,香をのせ炭団(タドン)を埋めた灰の上に置く。もとは{(1)}を用いた。香敷(コウシキ)。銀盤。
銀葉アカシア
ぎんようアカシア [5] 【銀葉―】
マメ科の落葉高木。オーストラリア原産。庭木とし,切り花用に栽培。高さ約15メートルで,よく分枝し,白緑色小形の羽状複葉を互生。早春,葉腋(ヨウエキ)に鮮黄色小球形の香りのよい頭状花を多数つける。ハナアカシア。通称,ミモザ。
銀葉挟
ぎんようばさみ [5] 【銀葉挟・銀葉鋏】
香道の火道具の一。銀葉{(2)}を挟むピンセットのようなもの。銀夾(ギンバサミ)。
銀葉盤
ぎんようばん [3] 【銀葉盤】
香道具の一。銀葉をのせる台。貝または金属製の草花などを象(カタド)った菊座の上にのせる。本香盤と試香盤がある。銀台。
銀葉鋏
ぎんようばさみ [5] 【銀葉挟・銀葉鋏】
香道の火道具の一。銀葉{(2)}を挟むピンセットのようなもの。銀夾(ギンバサミ)。
銀蘭
ぎんらん [1] 【銀蘭】
ラン科の多年草。草原や疎林内に生える。キンランに似ているが全体にやや小さく,葉数も少ない。花は数個つき,白色で径1センチメートルほど。
銀蛇
ぎんだ [1] 【銀蛇】
(1)銀色のヘビ。
(2)白い光・波などの長くうねうねとうねり輝く状態のたとえ。
銀蜻蜒
ぎんやんま [3] 【銀蜻蜒】
トンボ目ヤンマ科の昆虫。最も普通にみられる大形のトンボで,体長約7センチメートル。胸部は緑色。腹部第一・二節の背面は,雄では青色,雌では黄緑色で三節以下は褐色。はねは透明でやや褐色を帯び,特に雌は濃い。夕方群れになって飛ぶ。
〔雄を「ぎん」,雌を「ちゃん」と俗称する〕
銀行
ぎんこう [0] 【銀行】
(1)預金の受入,資金の貸付,手形の割引,為替の取引などを主たる業務とする金融機関。中央銀行・普通銀行・長期信用銀行・信託銀行・外国為替銀行などがある。
〔もと中国で,「両替店」の意。bank の訳語として明治期から用いられた〕
(2)提供されたものを蓄積・保管し,求めに応じて供給する組織。「血液―」「人材―」
銀行
ぎんこう【銀行】
<deposit money in,draw money from> a bank.→英和
‖銀行家(員) a banker (a bank clerk).銀行口座 a bank account.銀行強盗 a bank robbery[robber (犯人)].銀行業 banking (business).銀行預金 a bank deposit.
銀行POS
ぎんこうポス [5] 【銀行POS】
銀行のコンピューターとスーパー・デパートなどの小売店の端末を通信回線で結び即時決済するシステム。顧客はキャッシュ-カードを使って買い物をし,商品代金は顧客口座から引き落とされて小売店口座に入金される。
→ポス
銀行主義
ぎんこうしゅぎ [5] 【銀行主義】
1830〜40年のイギリスで,銀行券発行制度に関して主張された意見の一。通貨供給は,金準備によって拘束されずに,経済界の需要に応じて,銀行の自由裁量によって行われるべきであるとする説。
⇔通貨(ツウカ)主義
銀行信用
ぎんこうしんよう [5] 【銀行信用】
金融機関(主に銀行)が,信用を与えて資金を貸し出すこと。
銀行券
ぎんこうけん [3] 【銀行券】
中央銀行の発行する,強制通用力を有する紙幣。金本位制下では,金と兌換(ダカン)される信用貨幣(一種の為替手形)であったが,今日は国家信用を背景とする不換紙幣である。
銀行割引
ぎんこうわりびき [5] 【銀行割引】
銀行が行う手形割引のこと。
銀行家
ぎんこうか [0] 【銀行家】
銀行の経営者。銀行業を営む人。
銀行恐慌
ぎんこうきょうこう [5] 【銀行恐慌】
恐慌などによって預金者が不安動揺し,銀行が取り付けにあって,支払準備の不足から銀行の閉鎖・倒産が広まる状態。
銀行手形
ぎんこうてがた [5] 【銀行手形】
振出人・支払人または引受人などの資格で銀行が支払いの責任を負担している手形。
銀行検査
ぎんこうけんさ [5] 【銀行検査】
大蔵省が銀行業務の健全性などを確保するため市中銀行に対して行う行政検査。
銀行法
ぎんこうほう 【銀行法】
銀行業を免許制とし,大蔵大臣による監督のほか,企業形態・資本金・業務・経理等について定める法律。旧法(1927年制定)を全面的に改め,1981年(昭和56)制定。
銀行準備金
ぎんこうじゅんびきん [0] 【銀行準備金】
市中銀行が預金の支払準備として保有している資産。支払準備金。現金準備。
銀行簿記
ぎんこうぼき [5] 【銀行簿記】
銀行で行われる複式簿記の一種。一切の取引を現金仕訳し,完全な伝票制をとり,総勘定元帳の補完として多くの補助簿があり,残高試算表を毎日作成するなどの特徴がある。
銀行考査
ぎんこうこうさ [5] 【銀行考査】
日銀考査のうち,銀行に対して行うもの。
銀行荒し
−あらし【銀行荒し】
a bank robber.
銀製
ぎんせい [0] 【銀製】
銀で作ってあること。
銀襖
ぎんぶすま [3] 【銀襖】
銀箔(ギンパク)を一面に貼りつめた襖。
銀襴
ぎんらん [1] 【銀襴】
金襴の金糸の代わりに銀糸を使った織物。
銀覆輪
ぎんぷくりん [3] 【銀覆輪】
〔「ぎんぶくりん」とも〕
刀や鞍(クラ)などの縁飾りの覆輪に,銀または銀色の金属を用いたもの。しろぶくりん。
銀貨
ぎんか【銀貨】
a silver coin.〜で10ドル ten dollars in silver.
銀貨
ぎんか [1] 【銀貨】
銀を主成分とした貨幣。銀貨幣。
銀賞
ぎんしょう [0] 【銀賞】
展覧会・品評会・コンクールなどで,第二位の入賞。
銀輪
ぎんりん [0] 【銀輪】
(1)銀色の輪。
(2)自転車の車輪。また,自転車。
銀輪王
ごんりんおう 【銀輪王】
〔仏〕 転輪王の一。転輪王のうち三番目に出現し,銀の輪宝を感得し,四州中の北方を除く三州を治めるとされる聖王。銀輪聖王。
銀遣ひ
ぎんづかい 【銀遣ひ】
江戸時代,商取引・貢租などに,銀の量目(貫・匁・分)をもって取引したこと。大坂を中心とする経済圏で行われた。
→金遣い
銀金具
ぎんかなぐ [3] 【銀金具】
銀製の金具。銀金物。
銀針
ぎんしん [0] 【銀針・銀鍼】
銀製の針。特に,鍼灸(シンキユウ)術に使うものにいう。
銀鈴
ぎんれい [0] 【銀鈴】
銀のすず。銀色のすず。
銀鉤
ぎんこう [0] 【銀鉤】
(1)銀の鉤(カギ)。特に,銀のすだれかけ。
(2)巧みな筆跡。
(3)新月(シンゲツ)のこと。
銀鉱
ぎんこう [0] 【銀鉱】
(1)銀の鉱石。
(2)銀の鉱石を含んでいる鉱脈。また,その山。
銀銭
ぎんせん [0] 【銀銭】
銀で鋳造した銭。
銀錠
ぎんじょう [0] 【銀錠】
江戸時代の貨幣の一。丁銀。銀丁。
銀鍍金
ぎんめっき【銀鍍金(の)】
silver plating (silver-plated).〜する plate <a thing> with silver.
銀鍍金
ぎんめっき [3] 【銀鍍金】 (名)スル
銀の薄層を他の金属の表面に固着させること。電気めっきは銀板か黒鉛板を陽極とし,目的の金属製品を陰極として,銀シアン化カリウムのめっき液中に直流電流を通じて行う。還元めっきは硝酸銀溶液にアンモニア水を添加した液に品物を浸し,ホルマリン溶液などの還元剤を加えて銀を析出させる方法で,非電導性物質にもめっきすることができる。
銀鍔
ぎんつば [0] 【銀鍔】
(1)銀で作った,刀の鍔。また,銀で飾った鍔。
(2)「銀鍔焼き」の略。
銀鍔焼
ぎんつばやき [0] 【銀鍔焼(き)】
和菓子の一。米の粉を練って,餡(アン)を包み,鉄板の上で鍔の形に焼いたもの。
銀鍔焼き
ぎんつばやき [0] 【銀鍔焼(き)】
和菓子の一。米の粉を練って,餡(アン)を包み,鉄板の上で鍔の形に焼いたもの。
銀鍼
ぎんしん [0] 【銀針・銀鍼】
銀製の針。特に,鍼灸(シンキユウ)術に使うものにいう。
銀鏡
ぎんかがみ [3] 【銀鏡】
スズキ目の海魚。全長30センチメートル程度。体は著しく側扁し,円盤状。腹部は前下方へ張り出して半円形の鋭い腹縁を形成する。鱗はない。南日本,太平洋,インド洋域の浅海に分布。ムーンフィッシュ。
銀鏡
ぎんきょう [0] 【銀鏡】
(1)銀の表面を磨いた鏡。
(2)ガラス板に銀の膜を付着させた鏡。銀の膜を裏止め塗料や銅めっきで保護したものが,現在一般に使われる鏡。
銀鏡反応
ぎんきょうはんのう [5] 【銀鏡反応】
還元性をもつ有機化合物の検出反応の一。過剰のアンモニアを加えた硝酸銀水溶液を入れた試験管に試験物質を加え摂氏約六〇度に加熱静置すると,還元された銀がガラス壁に析出して鏡をつくる。ブドウ糖やアルデヒドの検出に用いる。
銀鐺
ぎんこじり [3] 【銀鐺】
銀や銀色の金属で飾った鐺。
銀鑞
ぎんろう [0] 【銀鑞】
銀・銅・亜鉛・カドミウムなどからなる合金。耐熱性を要する部品の接合や,黄銅・青銅・銀合金などの接合に用いる。
銀閣
ぎんかく [0][1] 【銀閣】
(1)銀で飾った美しい宮殿。美しい高殿(タカドノ)。
(2)慈照(ジシヨウ)寺(通称,銀閣寺)の観音殿の通称。足利義政が1489年に建設した宝形造りの楼閣で,下層が書院造りの心空殿,上層が仏殿風の潮音閣の二層からなる。上層は金閣にならって銀箔(ギンパク)を貼る計画だったが,実現しなかった。
→銀閣寺
銀閣寺
ぎんかくじ 【銀閣寺】
京都市左京区にある慈照(ジシヨウ)寺の通称。臨済宗相国寺派の寺。山号は東山。寺内に銀閣のあることからこの名がある。足利義政の山荘東山殿を遺命により夢窓疎石を勧請開山として禅寺に改めたもの。現在は銀閣と東求(トウグ)堂が残る。瀟湘(シヨウシヨウ)八景の意匠による庭園は相阿弥の造築で,東山文化を代表する名園。
銀閣寺垣
ぎんかくじがき [5] 【銀閣寺垣】
銀閣寺のものを原型とする,竹垣の形式の一。石垣上に丈の低い建仁寺垣を一体化させる形で設けたもの。
銀雪
ぎんせつ [0] 【銀雪】
銀色に輝く雪。積もった雪の美称。
銀露梅
ぎんろばい [3] 【銀露梅】
キンロバイの一品種。白花をつける。本州中部と四国の高山に産する。ハクロバイ。
銀面
ぎんめん [0] 【銀面】
(1)唐鞍(カラクラ)をつけるとき,馬の面につける銀めっきの装飾具。額に唐花,額の上に菖蒲(シヨウブ)形,鼻筋に華形の枝の装飾がある。
(2)製革工程で,毛と表皮を取り除いた真皮の表面。
銀革
ぎんがわ [0] 【銀革】
地色を銀色に仕上げた革。
銀飯
ぎんめし [0] 【銀飯】
雑穀などを混ぜないで,白米だけで炊いた飯。
銀高
ぎんだか 【銀高】
(近世,上方で)金高。金額。「負ふた門は七八軒,―僅か一貫目余り/浄瑠璃・生玉心中(上)」
銀髪
ぎんぱつ [0] 【銀髪】
銀白色の髪の毛。しらがでまっしろな頭髪。白髪。「―の老紳士」
銀髪
ぎんぱつ【銀髪】
silver(-gray) hair.
銀髯
ぎんぜん [0] 【銀髯】
真っ白で美しいほおひげ。白髯(ハクゼン)。
銀魚
ぎんぎょ [1] 【銀魚】
(1)金魚の一種。成長して紅色になり,その後さらに白くなるもの。しろかねうお。
(2)波間に光って見える魚。
銀鮒
ぎんぶな [3][0] 【銀鮒】
コイ目の淡水魚。全長約25センチメートル。フナの仲間で,体高がやや高く側扁する。体色は銀白色を帯び,背は暗灰褐色。全国の河川や湖沼に広く分布。マブナ。ヒワラ。
銀鮫
ぎんざめ [0] 【銀鮫】
ギンザメ目の深海魚。全長約1メートルで,銀白色。頭が大きく,尾びれは上葉だけが発達して鞭(ムチ)状に伸びる。鰓孔(エラアナ)は一対。練り製品の材料にする。北海道から東シナ海にかけて分布。ギンブカ。
銀鮫[図]
銀鮭
ぎんざけ [3] 【銀鮭】
サケ目の海魚。全長75センチメートルほど。背面は藍色,体側は銀白色で,小黒点が散在する。川にのぼって産卵し,産卵時は腹面が淡桃色になる。缶詰・塩蔵品とする。北太平洋に広く分布。ギンマス。
銀鱈
ぎんだら [0] 【銀鱈】
カサゴ目の海魚。全長約1メートル。体は細長く,背は灰褐色で暗褐色の網目模様があり,腹は乳白色。背びれが二基ある。塩焼き・味噌漬けなどで食用とし,肝臓から油をとる。北太平洋の深海に分布。タラ類とは縁が遠い。ホクヨウムツ。
銀鱒
ぎんます [1] 【銀鱒】
ギンザケの別名。
銀鱗
ぎんりん [0] 【銀鱗】
銀色のうろこ。魚。「―が躍る」
銀鱶
ぎんぶか [0] 【銀鱶】
「銀鮫(ギンザメ)」に同じ。
銀鶏
ぎんけい [0] 【銀鶏】
キジ目キジ科の鳥。雄は全長約170センチメートル,尾羽が90センチメートルほど。雄の頭頂は青銅緑色で後頭に赤い冠羽があり,首の側面から後部にかけて白地に藍色の縞がある。背は紫黒色,腹部は白で,尾は白地に藍色の横帯があり,朱が混じる。雌は小形で淡褐色。中国南部からチベットの高地の原産。飼い鳥。
銀黒
ぎんぐろ [0] 【銀黒】
銀粉に炭の粉を混ぜたもの。蒔絵(マキエ)で四分一(シブイチ)の地を作るのに用いる。
銀鼠
ぎんねずみ [3] 【銀鼠】
「ぎんねず(銀鼠)」に同じ。
銀鼠
ぎんねず [0] 【銀鼠】
銀色がかったねずみ色。ぎんねずみ。
銃
じゅう【銃】
a rifle;→英和
a gun;→英和
arms (総称).
銃
じゅう [1] 【銃】
弾丸を発射して相手をたおす火器。砲より口径の小さい小銃・拳銃・機関銃などの総称。銃器。「―を構える」
銃丸
じゅうがん [0] 【銃丸】
小銃の弾丸。銃弾。
銃傷
じゅうしょう [0] 【銃傷】
銃弾によるきず。銃創。
銃刀法
じゅうとうほう ジユウタウハフ 【銃刀法】
「銃砲刀剣類所持等取締法」の略。銃砲・刀剣等による危害を防止するため,所持には行政機関の許可・登録を必要とし,違反者に罰則を設けるなどを規定。1958年(昭和33)制定。
銃刑
じゅうけい [0] 【銃刑】
銃殺に処する刑罰。銃殺刑。
銃剣
じゅうけん [0] 【銃剣】
(1)銃と剣。「―類」
(2)小銃の先につける短い剣。通常はさやに収めて腰につるし,戦闘や儀式などの際に銃の先端に装着する。また,その剣をとりつけた小銃。剣つき鉄砲。
銃剣
じゅうけん【銃剣】
a bayonet.→英和
〜をつける(外す) fix (unfix) a bayonet.→英和
銃剣術
じゅうけんじゅつ [3] 【銃剣術】
(1)銃剣で敵を刺殺する術。
(2)面・小手・胴をつけ,銃剣を模した木銃を用いてする武術。
銃創
じゅうそう [0] 【銃創】
銃弾によって受けた傷。射創。
銃口
じゅうこう【銃口】
the muzzle (of a gun).→英和
銃口
じゅうこう [0] 【銃口】
小銃・拳銃などの筒口(ツツグチ)。筒先。
銃器
じゅうき [1] 【銃器】
小銃・拳銃などの総称。銃。「―庫」
銃声
じゅうせい【銃声】
the report of a gun[rifle].→英和
銃声
じゅうせい [0] 【銃声】
銃を撃ったときに起こる音。
銃床
じゅうしょう [0] 【銃床】
銃身を装着する木の部分。
銃床
じゅうしょう【銃床】
the stock (of a gun).→英和
銃座
じゅうざ [0] 【銃座】
射撃をするとき,銃を据えておく台。
銃弾
じゅうだん [0] 【銃弾】
銃の弾丸。鉄砲のたま。
銃弾
じゅうだん【銃弾】
a bullet.→英和
銃後
じゅうご [1] 【銃後】
戦線の後方。転じて,直接は戦争に参加していない一般国民や国内をさす。「―の備え」
銃把
じゅうは [1] 【銃把】
銃床の,引き金を引くとき手で握るくぼんだ部分。
銃撃
じゅうげき [0] 【銃撃】 (名)スル
機関銃や小銃をうって攻撃すること。「―戦」
銃架
じゅうか [1] 【銃架】
小銃などを立てかけておく台。
銃架
じゅうか【銃架】
an arm rack;a rifle stand.
銃槍
じゅうそう [0] 【銃槍】
先に剣をとりつけた銃。銃剣。
銃殺
じゅうさつ [0] 【銃殺】 (名)スル
(1)銃で撃ち殺すこと。
(2)死刑の執行法の一。小銃で射殺するもの。
銃殺する
じゅうさつ【銃殺する】
shoot a person dead[to death];execute <a criminal> by shooting.
銃火
じゅうか [1] 【銃火】
銃弾を撃つ時に出る火。また,銃器による射撃・攻撃。「―を交える」
銃火
じゅうか【銃火】
rifle fire;gunfire.→英和
〜を浴びせる rain shells <on> .〜を冒して under fire.
銃猟
じゅうりょう【銃猟】
shooting;→英和
hunting.→英和
〜に行く go shooting.
銃猟
じゅうりょう [0] 【銃猟】
銃を用いて鳥獣をとる猟。
銃眼
じゅうがん【銃眼】
a loophole.→英和
銃眼
じゅうがん [0] 【銃眼】
敵の様子をうかがったり銃で射撃したりするため,防壁などに作った小さな穴。
銃砲
じゅうほう【銃砲】
firearms;guns.
銃砲
じゅうほう [0][1] 【銃砲】
小銃や大砲。「―刀剣店」
銃身
じゅうしん [0] 【銃身】
小銃などで,弾丸が通る円筒状の鋼鉄部分。
銃身
じゅうしん【銃身】
a barrel (of a gun).→英和
銃隊
じゅうたい [0] 【銃隊】
小銃を持った兵で組織した部隊。
銅
どう [1] 【銅】
〔copper; (ラテン) cuprum〕
銅族に属する遷移元素の一。元素記号 Cu 原子番号二九。原子量六三・五五。天然には黄銅鉱・孔雀石・輝銅鉱・赤銅鉱などとして産出。光沢ある赤色の金属で展性・延性に富む。炎色反応は青緑色を呈する。比重八・九五。湿った空気中ではさびて緑青(ロクシヨウ)を生ずる。熱・電気の伝導度は銀に次ぐ。古くから用いられ,そのまま,あるいは青銅・黄銅などの合金にして用いる。また,生体,特に植物にとって重要な働きをする。あかがね。
銅
あかがね [0] 【銅】
〔赤金の意〕
銅(ドウ)。あか。
銅
あか [1] 【銅】
「あかがね」の略。「―の鍋」
銅
あかがね【銅】
copper.→英和
〜色の coppercolored;sunburnt <face> .→英和
銅
どう【銅】
copper.→英和
銅メダル a bronze medal.
銅アンモニアレーヨン
どうアンモニアレーヨン [8] 【銅―】
再生繊維の一。銅アンモニア溶液に溶かしたセルロースを細孔から水中に押し出して糸状に再生したもの。絹に似た光沢・手触りがあり,主に洋服裏地に用いる。キュプラ。
銅メダル
どうメダル [3] 【銅―】
競技会で,第三位入賞者に与えられる銅製のメダル。
銅像
どうぞう [0] 【銅像】
銅で鋳造した像。
銅像
どうぞう【銅像】
<erect> a bronze statue.
銅剣
どうけん [0] 【銅剣】
青銅製の剣。日本では弥生時代につくられ,両刃で中央に鎬(シノギ)があり,その両側に溝がある。実用の武器から,儀礼・祭祀用の祭器へ変化した。
→銅戈(ドウカ)
→銅鉾(ドウホコ)
銅剣[図]
銅合金
どうごうきん [3] 【銅合金】
銅を主成分とした合金の総称。黄銅(亜鉛との合金)・青銅(錫との合金)・白銅(ニッケルとの合金)など。
銅器
どうき【銅器】
a copper[bronze]utensil;copperware (総称).銅器時代 the Bronze Age.
銅器
どうき [1] 【銅器】
銅・青銅で作った器具。
銅器時代
どうきじだい [4] 【銅器時代】
⇒金石併用時代(キンセキヘイヨウジダイ)
銅坑
どうこう [0] 【銅坑】
銅鉱を採掘する鉱山・坑道。
銅壷
どうこ【銅壷】
a copper boiler.
銅壺
どうこ [0] 【銅壺】
銅や鋳鉄などで作った箱形の湯沸かし器。かまどの側壁に塗り込め,煮炊きの際の余熱で湯を沸かす。また,長火鉢の中に置くものもある。
銅婚式
どうこんしき [3] 【銅婚式】
結婚七周年(または15周年)を祝う式。
銅山
どうざん【銅山】
a copper mine.
銅山
どうざん [1] 【銅山】
(1)銅鉱を産出する山。
(2)銅鉱を掘り,精錬している所。
銅座
どうざ [0] 【銅座】
江戸時代,銅の精錬・専売をつかさどった役所。銅は長崎貿易の重要な輸出品であり,その統制と増産奨励のため,1738年設置。大坂商人で組織し,勘定奉行・長崎奉行・大坂町奉行の支配に属した。
銅戈
どうか [1] 【銅戈】
弥生時代の青銅製の戈(ホコ)。本来中国起源の利器であったが,多くは儀礼・祭祀(サイシ)に用いたと思われる。
→銅剣
→銅鉾(ドウホコ)
銅戈[図]
銅拍子
どうびょうし 【銅拍子】
打楽器の一。銅鈸(ドウバチ)の小形のもの。直径数センチメートルから20センチメートル内外で,古くは伎楽・散楽・田楽などの芸能に,現在は民俗芸能などで用いられる。銅鈸子。土拍子(ドビヨウシ)。
銅拍子
どびょうし [2] 【銅拍子・土拍子】
〔「とびょうし」とも〕
⇒どうびょうし(銅拍子)
銅拍子口
どうびょうしぐち [5] 【銅拍子口】
生け花で,銅拍子のような形に開いた口を持つ花瓶。床の間の飾りで,三具足(ミツグソク)や五具足の花瓶として用いられる。
銅族元素
どうぞくげんそ [5] 【銅族元素】
銅・銀・金の三つの遷移元素の総称。展性・延性に富む金属で,特徴のある美しい金属光沢をもつため古来貴金属として知られる。
銅杵
どうしょ [1] 【銅杵】
銅製の金剛杵(コンゴウシヨ)。
銅板
どうばん [0] 【銅板】
銅を板状にしたもの。銅の板。
銅板
どうばん【銅板】
sheet copper.
銅泥
どうでい [0] 【銅泥】
銅の粉末を膠(ニカワ)にまぜた絵の具。
銅烏幢
どううどう [3] 【銅烏幢】
「烏形幢(ウギヨウドウ)」に同じ。
銅版
どうばん [0] 【銅版】
銅の板に絵画などを彫ったり,腐食させたりして作った印刷原版。通常,凹版をさすが,写真製版による網目凸版も含める。
銅版
どうばん【銅版(刷)】
a copperplate (print).→英和
銅版画
どうばんが [0] 【銅版画】
銅版に絵柄を彫って印刷した絵画。
銅版絵付け
どうばんえづけ [5] 【銅版絵付け】
陶磁器に銅版を用いて絵付けをすること。
銅版蒔絵
どうばんまきえ [5][6] 【銅版蒔絵】
銅版を用いて漆器に絵付けし,金属粉や色粉をまいて仕上げた蒔絵。
銅牌
どうはい [0] 【銅牌】
銅製の賞牌。
銅瓶
どうへい [0] 【銅瓶】
銅製の瓶(ヘイ)。
銅盤
どうばん [0] 【銅盤】
銅のたらい。かなだらい。
銅矛
どうほこ [0] 【銅鉾・銅矛】
弥生時代の青銅製の鉾。形は銅剣に似るが,下端は柄をはめ込めるように中空になっている。儀礼・祭祀(サイシ)用と思われる。
→銅剣
→銅戈(ドウカ)
銅鉾[図]
銅礬
どうばん [0] 【銅礬】
硫酸銅・硝石・ミョウバンを混ぜて熱し,融かしたものにカンフル末を加えて固めた薄緑色のもの。弱い腐食性と収斂(シユウレン)性があり,点眼剤などに用いる。
銅細工
どうざいく【銅細工】
copper work.
銅線
どうせん [0] 【銅線】
銅で作った針金。主に電線に使う。
銅線
どうせん【銅線】
copper wire.
銅脈
どうみゃく [0] 【銅脈】
(1)銅の鉱脈。
(2)にせがね。「―だと思つて出してやつたかねは/滑稽本・続膝栗毛」
(3)にせもの。粗悪なもの。「ああきつい―ぢや,突出しから十日も働かぬ間に,ぶら��病で/浄瑠璃・難波丸金鶏」
銅脈先生
どうみゃくせんせい 【銅脈先生】
(1752-1801) 江戸後期の狂詩作者。京都の人。本名,畠中正盈。号は観斎(寛斎)。著「太平楽府(ガフ)」「勢多唐巴詩(セタノカラハシ)」「太平遺響」など。
銅臭
どうしゅう [0] 【銅臭】
〔後漢書(崔寔伝)〕
銅貨の悪臭の意で,金銭欲,またそれにとらわれた行為を侮蔑的にいう語。「其勧化の仕方の―に富んだのを見て/一隅より(晶子)」
銅色
どうしょく [0] 【銅色】
黒味を帯びた赤色。あかがねいろ。
銅色
あかがねいろ [0] 【銅色】
光沢のある,黒みがかった赤色。赤銅(シヤクドウ)色。
銅藍
どうらん [0] 【銅藍】
硫化銅(II)からなる鉱物。藍青色で亜金属光沢がある。六方晶系。コベリン。
銅製
どうせい [0] 【銅製】
銅で作ってあること。
銅製の
どうせい【銅製の】
(made of) copper <at> .→英和
銅貨
どうか【銅貨】
a <ten-yen> copper (coin).→英和
銅貨
どうか [1][0] 【銅貨】
銅を主材料とした貨幣。
銅賞
どうしょう [0] 【銅賞】
展覧会・品評会・コンクールなどで,第三位の入賞。
→金賞
→銀賞
銅輪王
どうりんおう 【銅輪王】
〔仏〕 転輪王の一。転輪王のうち二番目に出現し,銅の輪宝を感得して四州中二州を治めるとされる聖王。銅輪聖王。
銅鈸
どうばつ [0] 【銅鈸】
⇒どうばち(銅鈸)
銅鈸
どうばち [0][1] 【銅鈸】
打楽器の一。銅製の中央部が椀状に盛り上がった円盤で,中央にひもをつけ二枚を打ち合わせて鳴らす。直径30〜45センチメートル内外。西アジアから仏教とともに中国を経て渡来。法会などで用いる。鈸(バツ)。どうばつ。
銅鈸[図]
銅鈸子
どうばつし [4] 【銅鈸子】
⇒銅拍子(ドウビヨウシ)
銅鉢
どうばち [1] 【銅鉢】
〔仏〕
(1)勤行(ゴンギヨウ)などで用いる銅製の鈴(リン)のこと。
(2)銅鈸(ドウバチ)のこと。
銅鉦蚉蚉
どうがねぶいぶい [5] 【銅鉦蚉蚉】
コガネムシ科の甲虫。体長約22ミリメートル。暗い銅色の光沢がある。成虫は夏に出現し,クリやナシなどの果樹の葉を食害する。幼虫は植物の根を食う。日本各地のほかアジア北部に分布する。
銅鉱
どうこう [0] 【銅鉱】
銅を含む鉱石。主要鉱石は黄銅鉱で,その他輝銅鉱や赤銅鉱などがある。
銅鉱
どうこう【銅鉱】
copper ore.
銅鉾
どうほこ [0] 【銅鉾・銅矛】
弥生時代の青銅製の鉾。形は銅剣に似るが,下端は柄をはめ込めるように中空になっている。儀礼・祭祀(サイシ)用と思われる。
→銅剣
→銅戈(ドウカ)
銅鉾[図]
銅銭
どうせん【銅銭】
a copper (coin).→英和
銅銭
どうせん [0] 【銅銭】
主に銅で鋳造した貨幣。銅貨。
銅鍋
あかなべ [0] 【銅鍋】
銅製の鍋。
銅鏃
どうぞく [0] 【銅鏃】
青銅製の鏃(ヤジリ)。日本では,弥生時代から古墳時代にかけてみられる。
銅鏡
どうきょう [0] 【銅鏡】
中国・朝鮮の古代,日本の弥生・古墳時代に主に製作された青銅製の鏡。円形の鏡面の背につまみと文様がある。獣帯鏡・画像鏡・画文帯四獣鏡・三角縁神獣鏡・斜縁神獣鏡など。
銅鐸
どうたく [0] 【銅鐸】
弥生時代の青銅器。釣り鐘を扁平にした形の身(ミ)と,その両側の帯状の鰭(ヒレ),頭部の半円形の鈕(チユウ)からなる。高さは10〜140センチメートル。両面に各種の文様,原始絵画を施す。祭器として用いたと推定され,近畿地方を中心に分布。
銅鐸[図]
銅鑼
どら [0][1] 【銅鑼】
打楽器の一。金属性の円盤をひもでつるしたもの。桴(バチ)で打って鳴らす。法会(ホウエ)や出帆の合図に用いる。タムタム。ゴング。
銅鑼[図]
銅鑼
どら【銅鑼】
<There goes> a gong.→英和
銅鑼焼
どらやき [0] 【銅鑼焼(き)】
焼き菓子の一。小麦粉・砂糖・卵を混ぜて焼いた二枚の皮の間に餡(アン)をはさんだもの。
〔形が銅鑼に似ているからとも,あるいは銅鑼の上で焼いたからともいう〕
銅鑼焼き
どらやき [0] 【銅鑼焼(き)】
焼き菓子の一。小麦粉・砂糖・卵を混ぜて焼いた二枚の皮の間に餡(アン)をはさんだもの。
〔形が銅鑼に似ているからとも,あるいは銅鑼の上で焼いたからともいう〕
銅青
どうせい [0] 【銅青】
緑青(ロクシヨウ)のこと。
銅鼓
どうこ [1] 【銅鼓】
青銅製の打楽器。中空で底がなく,平たい上面を棒で打って鳴らす。中国南部から東南アジアにわたって広範囲に分布し,中国周代から現代まで用いられている。
銅鼓[図]
銑
せん [1] 【銑・鏟】
両端に柄のついた鉈(ナタ)様の刃物。桶(オケ)・樽(タル)・曲げ物細工の部材加工や,鉋(カンナ)・鑿(ノミ)などの刃の裏すき,地金削りに用いる。
銑[図]
銑
ずく ヅク [1] 【銑】
〔「銑鉄(ズクテツ)」の略〕
銑鉄(センテツ)の俗称。
銑
つく 【銑・釻】
(1)弓の弭(ハズ)の異名。またそれにかぶせる金属・角製の器具。一説に,弓の握りの上に打ちつけた折れ釘のような金具という。「二所藤の弓の銀の―打つたるを十文字に握つて/太平記 12」
(2)担い棒の両端の紐をかける部分。
銑鉄
ずくてつ ヅク― [0] 【銑鉄】
銑鉄(センテツ)の俗称。ずく。
銑鉄
せんてつ [0][1] 【銑鉄】
溶鉱炉で鉄鉱石を還元して得られる鉄。数パーセントの炭素のほか,マンガン・ケイ素・リン・硫黄(イオウ)などの不純物を含む。銑(セン)。ずく。ずくてつ。
銑鉄
せんてつ【銑鉄】
pig iron.
銑銭
ずくせん ヅク― [0] 【銑銭】
寛永通宝の一種。銑鉄(センテツ)で製した悪質の銭(ゼニ)。鍋銭(ナベセン)。ずくぜに。
銑鋼
せんこう [0] 【銑鋼】
製銑と製鋼の総称。
銑鋼一貫メーカー
せんこういっかんメーカー [9] 【銑鋼一貫―】
製鉄業のなかで,鉄鉱石から鋼材の生産までの工程を連続して行う鉄鋼メーカー。高炉メーカー。
銓択
せんたく [0] 【銓択】 (名)スル
はかり調べてえらぶこと。選択。「校刻書目を―するときに/伊沢蘭軒(鴎外)」
銓衡
せんこう [0] 【選考・銓衡】 (名)スル
多くのものの中から適・不適などを考ええらぶこと。よく調べて,適任者をえらび出すこと。「後任を―する」「―に漏れる」
〔本来は「銓衡」。「銓」は分銅,「衡」は,はかりざおの意で,はかりしらべる意〕
銖
しゅ [1] 【銖・朱】
(1)中世まで用いられた目方の単位。律令制では両の二四分の一。
(2)江戸時代の貨幣の単位。両の一六分の一。分(ブ)の四分の一。
(3)利率の一種。
(ア)一割の一〇分の一。分。歩。
(イ)一割の一〇〇分の一。一分の一〇分の一。厘。
銖錙
しゅし [1] 【銖錙】
「錙銖(シシユ)」に同じ。
銘
めい [1] 【銘】
(1)器物・碑などに刻んで,物事の来歴や人の功績を述べた文。
(2)心に刻みこんだ戒めなどの言葉。「座右の―」
(3)器物に刻んだ,製作者の名。「―がある」
(4)上質であることを示すために,物に特につけた名。また,器物。
銘
めい【銘】
[碑銘]an epitaph;→英和
an inscription;→英和
a motto (座右の);→英和
a signature (刀剣などの).→英和
銘々
めいめい【銘々】
each (one);→英和
everyone.→英和
〜の(に) each;respective(ly).→英和
銘じる
めい・じる [0][3] 【銘じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「銘ずる」の上一段化〕
「銘ずる」に同じ。「肝に―・じる」
銘す
めい・す 【銘す】 (動サ変)
⇒めいする(銘)
銘する
めい・する [3] 【銘する】 (動サ変)[文]サ変 めい・す
金石などに刻みつける。書きつける。銘ずる。
銘ずる
めい・ずる [0][3] 【銘ずる】 (動サ変)[文]サ変 めい・ず
(1)心に深く刻みつける。しっかりと記憶して忘れないでいる。「肝に―・ずる」
(2)「銘する」に同じ。
銘仙
めいせん [3][0] 【銘仙】
平織りの絹織物の一。たてに絹糸,よこに玉糸を用いたものが多い。丈夫で安価なことから女性の普段着,夜具地などに用いられた。
銘刀
めいとう [0] 【銘刀】
刀鍛冶の銘の打ってある刀。
銘打つ
めいう・つ 【銘打つ】 (連語)
⇒「銘」の句項目
銘文
めいもん [0] 【銘文】
⇒めいぶん(銘文)
銘文
めいぶん [0] 【銘文】
銘として金石・器物などに記された文。金石文。めいもん。
銘旗
めいき [1] 【銘旗】
葬式のときに用いる,死者の官位・姓名などを記した旗。銘旌(メイセイ)。
銘木
めいぼく [0] 【銘木】
形・木目・材質に趣のある木材。床柱などに装飾的に用いる。
銘柄
めいがら【銘柄】
a brand;→英和
a description.→英和
‖銘柄品 a good[famous]brand.
銘柄
めいがら [0] 【銘柄】
(1)商品の名称。
(2)市場で取引の対象となる有価証券や商品の呼び名。
銘柄米
めいがらまい [0] 【銘柄米】
特別な産地の特別な品種のうち,特にすぐれた品質をもつ米として,農産物検査法で指定されたもの。宮城県産ササニシキのような名称で指定される。
銘石
めいせき [0] 【銘石】
銘の刻みこまれた石。また,形やその産地にちなんで名前のつけられた石。
銘肝
めいかん [0] 【銘肝】 (名)スル
深く心にとどめて忘れないこと。肝銘。銘記。「深く―すべし」
銘茶
めいちゃ [0] 【銘茶】
銘のある茶。良質の茶。
銘茶
めいちゃ【銘茶】
choice tea;tea of a famous brand.
銘菓
めいか [1] 【銘菓】
特別の名をもつ上等な菓子。
銘記
めいき [1] 【銘記】 (名)スル
しっかりと心にきざみこんで忘れないこと。「心に―すべき言葉」
銘記する
めいき【銘記する】
bear[keep] <a thing> in mind.
銘酒
めいしゅ【銘酒】
sake of a well-known brand.
銘酒
めいしゅ [0] 【銘酒】
銘のある上等な酒。
銘酒屋
めいしゅや [0] 【銘酒屋】
表向きは飲み屋を装い,ひそかに私娼を置いて売春させた店。明治中期以降,東京を中心に広まった。
銘醸
めいじょう [0] 【銘醸】
特に吟味した原料で清酒を造ること。また,その清酒。
銘銘
めいめい [3] 【銘銘】
〔「面面(メンメン)」の転〕
それぞれ。おのおの。一人一人。各自。副詞的にも用いる。「きっぷは―で持つ」「食事代は―払い」
銘銘伝
めいめいでん [3] 【銘銘伝】
各人についての伝記。「義士―」
銘銘皿
めいめいざら [3] 【銘銘皿】
料理を各自に取り分けるための小皿。
銘銘盆
めいめいぼん [3] 【銘銘盆】
菓子などを,一人一人に取り分けて盛る小形の盆。
銘銘膳
めいめいぜん [3] 【銘銘膳】
組みになっていない膳。
銘銘買ひ
めいめいがい 【銘銘買ひ】
一人一人が自分で買うこと。自弁。「毎日の髪油―にする事もふびんなれば/浮世草子・俗つれ�� 5」
銙帯
かたい クワ― [0] 【銙帯】
革帯(カクタイ)の一種。表面に銙と呼ぶ,金・銀または玉石などの飾りを据え付けた。
銚子
さすなべ 【銚子】
「さしなべ(銚子)」に同じ。
銚子
さしなべ 【銚子】
柄と注口(ツギグチ)のついた鍋(ナベ)。さすなべ。「―に湯沸かせ子ども/万葉 3824」
銚子
ちょうし テウシ 【銚子】
千葉県北東端の市。利根川河口南岸に位置する日本有数の漁業基地。水産加工と醤油の醸造が盛ん。犬吠埼や屏風ヶ浦などの景勝地がある。
銚子
ちょうし【銚子】
a sake holder[bottle].
銚子
ちょうし テウ― [0] 【銚子】
(1)「徳利(トクリ){(1)}」に同じ。「一合入りの―」「お―をつける」
(2)長い柄のついた金属製または木製の酒を杯につぐ器。
銚子(2)[図]
銚子大漁節
ちょうしたいりょうぶし テウシタイレフ― 【銚子大漁節】
千葉県銚子市の民謡で,大漁祝い唄。源流は「一つとせ」「心中節」。歌詞は1864年(元治1)に鰯(イワシ)の大漁を祝して作られた。
銚子縮
ちょうしちぢみ テウシ― [4] 【銚子縮】
〔千葉県銚子市から諸方に送り出すところから〕
銚子の対岸,茨城県鹿島郡波崎地方より産出する縮。
銚子鍋
ちょうしなべ テウ― [4] 【銚子鍋】
酒の燗(カン)をする時に用いる鍋。燗鍋。
銚釐
ちろり [1] 【銚釐】
〔「ちろり」と短時間に暖まるところからという〕
酒の燗(カン)をする道具。銅・スズまたは真鍮(シンチユウ)製で下の方がややすぼんだ筒形をしており,取っ手と注ぎ口がついている。湯婆(タンポ)。
銚釐[図]
銛
もり【銛】
a harpoon.→英和
銛
もり [0] 【銛】
投げたり突いたりして魚や鯨などを捕獲する道具。簎(ヤス)と構造は同じだが,一般に簎よりも大型。綱をつけても使う。
銜
くくみ 【銜・鑣】
(1)口に含むこと。
(2)くつわ。また,馬銜(ハミ)。
(3)刀の鞘(サヤ)などを,金や銀などの薄板で包んだもの。
銜
くつわ [0] 【轡・鑣・銜】
〔口輪の意〕
(1)馬に手綱(タヅナ)をつけるため,馬の口にくわえさせる金具。くつばみ。くくみ。「―を取る」
(2)家紋の一。{(1)}にかたどったもの。丸の中に十字形のあるものと,杏葉(ギヨウヨウ)形のものとある。
(3)遊女のいる家。また,遊女屋の主人。くつわ屋。「―の通り者や何かが/洒落本・遊子方言」
轡(1)[図]
轡(2)[図]
銜え
くわえ クハヘ [0] 【銜え】
くわえること。多く複合語として用いる。
銜える
くわ・える クハヘル [0][3] 【銜える・咥える】 (動ア下一)[文]ハ下二 くは・ふ
(1)歯や唇にはさんで支える。「犬が靴を―・えて行く」「指を―・えて見ている」
(2)従える。伴う。「気に入らいで去なした嫁…よう―・へて戻つたな/浄瑠璃・宵庚申(下)」
銜えギセル
くわえギセル クハヘ― [4] 【銜え―】
手を添えないでキセルを口にくわえたままでタバコを吸うこと。
銜えタバコ
くわえタバコ クハヘ― [4] 【銜え―】
手を添えないでタバコを口にくわえたままで吸うこと。
銜え楊枝
くわえようじ クハヘヤウ― [4] 【銜え楊枝】
楊枝を口にくわえること。飲食に満足したさまや気どったさまにいう。
銜え箸
くわえばし クハヘ― [4] 【銜え箸】
食事中に箸を口にくわえ,手で何かをすること。無作法とされる。
銜え込む
くわえこ・む クハヘ― [4] 【銜え込む】 (動マ五[四])
(1)歯や唇などで深くくわえる。
(2)(みだらな関係を結ぶために)連れ込む。さげすんだ言い方。「何処からか男を―・んで/あめりか物語(荷風)」
銜え面
くわえめん クハヘ― [3] 【銜え面】
内側にある突起を口にくわえてかぶる面。
銜ふ
くわ・う クハフ 【銜ふ】 (動ハ下二)
⇒くわえる(銜)
銜む
くく・む [2] 【銜む・含む】
■一■ (動マ五[四])
(1)口にふくむ。ふふむ。「―・んだやうな言語(モノイイ)/夢かたり(四迷)」「―・みたる水をはきすて/宇治拾遺 11」
(2)包む。中に包みもつ。「愛嬌を―・んで/浮雲(四迷)」「むつきに―・まれ給へる/狭衣 4」
(3)覆って飾る。「金銀の金物色色に打ち―・みたる冑きて/平家(三末・延慶本)」
■二■ (動マ下二)
⇒くくめる
銜める
くく・める [3] 【銜める・哺める】 (動マ下一)[文]マ下二 くく・む
(1)口の中に含ませる。「箸を持つて,婿をはさんでアンとお開き,と―・めて遣るような縁談/婦系図(鏡花)」
(2)事情をよく言い聞かせて,わからせる。いいふくめる。「勿体ない,菅丞相様,―・めるやうに云はしやました/浄瑠璃・菅原」
銜傷
がんしょう [0] 【銜傷】
くつわが当たるために,馬の口角や舌などにできるきず。
銭
せん [1] 【銭】
(1)金・銀の貨幣に対して,銅・鉄などの貨幣の称。ぜに。「一文―」「天保―」
(2)貨幣の単位。円の一〇〇分の一。
(3)昔の貨幣の単位。一貫の一〇〇〇分の一。文(モン)。
(4)重量の単位。一貫の一〇〇〇分の一(3.75グラム)。匁(モンメ)。
銭
ぜに【銭】
⇒金(かね).
銭
ぜぜ [1] 【銭】
〔幼児語〕
ぜに。おかね。おあし。
銭
ぜに [1] 【銭】
〔字音「せん」の「ん」を「に」と表記したもの〕
(1)四角い穴のある円形の金属貨幣。金・銀・銅などで作る。日本では和同開珎(カイチン)が最初。鵝眼(ガガン)。鵝目。鳥目(チヨウモク)。
(2)江戸時代,銅・鉄製の貨幣。金・銀製の貨幣に対していう。
(3)貨幣一般の俗称。かね。金銭。「―勘定」
(4)家紋の一。銭の形を図案化したもの。真田六文銭など。
銭
ちゃん 【銭】
〔唐音「ちぇん」の転という〕
銭(ゼニ)のこと。かね。ちゃんころ。「―が一文なくて/浮世草子・永代蔵 5」
銭亀
ぜにがめ【銭亀】
《動》a baby tortoise.
銭亀
ぜにがめ [0] 【銭亀】
イシガメの子の呼称。[季]夏。《―に玻璃器すべりてかなしけれ/富安風生》
銭価
せんか [1] 【銭価】
銭の価格。銭を銀に換算したもの。
銭儲け
ぜにもうけ [3] 【銭儲け】 (名)スル
かねもうけ。
銭入れ
ぜにいれ [2][0] 【銭入れ】
金銭を入れるもの。財布・がまぐち・巾着など。
銭刀
せんとう [0] 【銭刀】
〔「刀」は鉈(ナタ)の形をした中国古代の貨幣〕
ぜに。銭貨。
銭勘定
ぜにかんじょう [3] 【銭勘定】
金銭の出入りを計算すること。「―にうるさい」「―にこまかい」
銭占
ぜにうら [0] 【銭占】
占いの一種。三個の銭を投げて,裏・表のでた数によって吉凶を占うもの。表を陽,裏を陰として表がでるのを吉とした。
銭塘江
せんとうこう センタウカウ 【銭塘江】
中国,浙江省の北部を流れる河川。杭州湾に注ぐ。河口付近の海嘯(カイシヨウ)現象は有名。長さ410キロメートル。浙江。チエンタン-チアン。
銭売り
ぜにうり [2][0] 【銭売り】
江戸時代,小銭を額面の大きな貨幣に両替することを業としたもの。金あきんど。
銭大昕
せんだいきん 【銭大昕】
(1728-1804) 中国,清代の学者。字(アザナ)は暁徴・辛楣(シンビ)。号は竹汀(チクテイ)。「潜研堂文集」「二十二史考異」「十駕斎養新録」などを著し,清朝考証史学を開拓。
銭太鼓
ぜにだいこ [3] 【銭太鼓】
各地の民俗芸能に使う楽器の一。輪のなかに渡した十字の針金に一文銭をつけたものと,竹筒の中に青銅銭を入れたものとがある。
銭太鼓踊り
ぜにだいこおどり [6] 【銭太鼓踊り】
銭太鼓を小道具に用いる踊り。主に女性が,銭太鼓を肩・肘(ヒジ)・膝・地面などに打ちつけつつ踊る。
銭尽く
ぜにずく 【銭尽く】
「銭金(ゼニカネ)尽(ズ)く」に同じ。
銭屋
ぜにや [2] 【銭屋】
江戸時代の,両替屋。銭店。
銭屋五兵衛
ぜにやごへえ 【銭屋五兵衛】
(1773-1852) 江戸末期の豪商。加賀の人。海運業を営み,蝦夷松前との通商で利益をあげた。河北潟干拓事業に際し,罪を得て獄死。
銭差
ぜにさし [2][3][4] 【銭差・銭緡】
銭の穴に通して束ねるのに用いたひも。主に麻縄・わら縄製。さし。銭縄。銭貫(ゼニツラ)。
銭帛
せんぱく [0] 【銭帛】
金銭と布帛(フハク)。お金と布切れ。
銭店
ぜにみせ 【銭店・銭見世】
(1)両替屋。銭屋。「九尺間の棚借りて―を出し/浮世草子・永代蔵 4」
(2)〔揚げ代を銭で払ったことから〕
江戸にあった下等な女郎屋。
銭座
ぜにざ [0] 【銭座】
江戸時代の銭貨鋳造・発行機関。1636年,江戸芝と近江坂本に創設,以後各地に設置されたが,多く安永(1772-1780)期に廃止された。
銭形
ぜにがた [0] 【銭形】
(1)銭のかたち。
(2)銭の形に切った紙。神前に供えるもの。かみぜに。
銭形平次
ぜにがたへいじ 【銭形平次】
野村胡堂のシリーズ小説「銭形平次捕物控」の主人公。神田明神下の長屋に住む目明かし。映画化・テレビ-ドラマ化され,鋭い推理力と四文銭の投げ銭の特技で人気を得る。
銭形海豹
ぜにがたあざらし [6] 【銭形海豹】
アザラシの一種。体長は約1.5メートル。体色は変異が大きいが,貨幣に似た白い輪模様をもつことからこの名がある。北洋に広く分布し,日本では北海道で観察される。
銭持
ぜにもち [4][3] 【銭持(ち)】
かねもち。
銭持ち
ぜにもち [4][3] 【銭持(ち)】
かねもち。
銭持ち首
ぜにもちくび 【銭持(ち)首】
着物の襟を前に引き詰めて着ること。ぜにくび。銭を懐中に入れると重みで襟が前に引かれたようになることからいう。「衣紋ばかり―に引なほし/犬子集」
銭持首
ぜにもちくび 【銭持(ち)首】
着物の襟を前に引き詰めて着ること。ぜにくび。銭を懐中に入れると重みで襟が前に引かれたようになることからいう。「衣紋ばかり―に引なほし/犬子集」
銭文
せんぶん [0] 【銭文】
銭の表面に刻まれた文字。せんもん。
銭札
ぜにさつ [0] 【銭札】
江戸時代,銭高を表示した藩札。
銭湯
せんとう【銭湯】
a public bath.
銭湯
せんとう [1] 【銭湯・洗湯】
料金をとって一般の人々を入浴させる浴場。ふろや。湯屋。公衆浴場。
銭独楽
ぜにごま [0] 【銭独楽】
銭の穴に軸木を通して芯(シン)にした独楽。土製のものもあった。江戸時代に流行。銭車。
銭玄同
せんげんどう 【銭玄同】
(1887-1939) 中国の学者。浙江省出身。日本に留学中,章炳麟(シヨウヘイリン)に師事。五・四運動で活躍。胡適らと「新青年」を編集した。また,口語文学を提唱。チエン=シュワントン。
銭田虫
ぜにたむし [3] 【銭田虫】
田虫のうち,形が銭のように丸く縁に小水疱が並んでいるものの俗称。
銭瘡
せんそう [0] 【銭瘡】
たむし。ぜにがさ。
銭瘡
ぜにがさ [0] 【銭瘡】
田虫の古名。[和名抄]
銭相場
ぜにそうば [3] 【銭相場】
江戸時代,金銀貨と銭との交換相場。
銭石
ぜにいし [2] 【銭石】
棘皮(キヨクヒ)動物ウミユリの柄の化石を含む石灰岩。梅花石。
銭筒
ぜにづつ [0][2] 【銭筒】
銭を入れておく竹筒。
銭箱
ぜにばこ [0] 【銭箱】
江戸時代に商家で使用した,銭を保管するための木箱。箱の上部に投入口があり,下部の取り出し口には錠をつけ,頑丈に作られている。
銭箱[図]
銭緡
ぜにさし [2][3][4] 【銭差・銭緡】
銭の穴に通して束ねるのに用いたひも。主に麻縄・わら縄製。さし。銭縄。銭貫(ゼニツラ)。
銭縄
ぜになわ 【銭縄】
「銭差(ゼニサシ)」に同じ。
銭舜挙
せんしゅんきょ 【銭舜挙】
⇒銭選(センセン)
銭苔
ぜにごけ【銭苔】
《植》a liverwort.→英和
銭苔
ぜにごけ [0] 【銭苔】
苔類ゼニゴケ科のコケ植物。各地の湿った日陰地に群生。幅1センチメートル内外の濃緑色の葉状体で,叉状(サジヨウ)に分岐する。雌雄異株。春から秋,葉状体の先に円盤状の雄器托または掌状に深裂した雌器托をつけ胞子を形成する。また,葉状体の中央脈上に杯状の無性芽器をつけ,無性芽でも盛んに繁殖する。地銭。
銭苔[図]
銭荘
せんそう [0] 【銭荘】
中国における金融機関。明代には両替を本業とし,清代中期より銀行業をも兼ねた。銭鋪。
銭葵
ぜにあおい [3] 【銭葵】
アオイ科の越年草。ヨーロッパ原産。古くから観賞用に栽培。高さ約70センチメートル。葉は円形。初夏,葉腋に五弁花を数個ずつつける。花弁は淡紫色で紫色の脈がある。小葵(コアオイ)。錦葵(キンキ)。[季]夏。
銭葵
ぜにあおい【銭葵】
《植》a mallow.→英和
銭蔵
ぜにぐら [0] 【銭蔵】
銭を貯えておく蔵。
銭虫
ぜにむし [2] 【銭虫】
(1)田虫の異名。
(2)ヤスデの異名。
銭見世
ぜにみせ 【銭店・銭見世】
(1)両替屋。銭屋。「九尺間の棚借りて―を出し/浮世草子・永代蔵 4」
(2)〔揚げ代を銭で払ったことから〕
江戸にあった下等な女郎屋。
銭謙益
せんけんえき 【銭謙益】
(1582-1664) 中国,明末・清初の学者・詩人。字(アザナ)は受之。号は牧斎。明の礼部尚書であったが,明の滅亡後,清に仕え,「列朝詩集」などの明詩の編集や「明史」の編纂(ヘンサン)に従った。のち二朝に仕えたことを批判された。詩文集「初学集」「有学集」
銭貝
ぜぜがい [2] 【銭貝】
キサゴの異名。
銭財
せんざい [0] 【銭財】
ぜにや財産。また,金銭。
銭貨
せんか [1] 【銭貨・泉貨】
ぜに。かね。金銭。
銭貫
ぜにつら 【銭貫】
「銭差(ゼニサシ)」に同じ。[和名抄]
銭起
せんき 【銭起】
(722-780) 中国,中唐の詩人。字(アザナ)は仲文。自然の景物を詠じた五言詩に佳作が多い。大暦十才子の一人。詩集「銭考功集」
銭車
ぜにぐるま [3] 【銭車】
(1)「銭独楽(ゼニゴマ)」に同じ。
(2)両替屋の銭を積んだ車。寺社や湯屋へ銭を買いに行くのに用いた。
銭轡
ぜにぐつわ [3] 【銭轡】
金銭を与えて相手を自分の意に従わせること。「―はめられけるか馬丞/咄本・醒睡笑」
銭遣い
ぜにづかい [3] 【銭遣い】
金銭を使うこと。かねづかい。
銭選
せんせん 【銭選】
中国,宋末・元初の画家。字(アザナ)は舜挙。号は玉潭。進士となったが,元には仕官せず,在野の文人画家として人物・山水・花鳥を徐氏体の装飾的な画風で描き,時に自作の詩を添えた。生没年未詳。
銭金
ぜにかね [1] 【銭金】
金銭。おかね。「―に代えられぬ」「―の問題ではない」
銭金尽く
ぜにかねずく [0] 【銭金尽く】
何事も金銭の力で行うこと。かねずく。ぜにずく。
銭首
ぜにくび [2] 【銭首】
「銭持(ゼニモ)ち首」に同じ。
銭鱮
ぜにたなご [3] 【銭鱮】
コイ目の淡水魚。全長5〜8センチメートル。タナゴの一種で,体は側扁し鱗が細かく,ひげはない。秋,ドブガイなどに産卵し,孵化した稚魚は春まで貝の中にいる。産卵期に雄は婚姻色を現す。本州中部以北の湖沼や小川にすむ。オカメタナゴ。
銷する
しょう・する セウ― [3] 【消する・銷する】 (動サ変)[文]サ変 せう・す
(1)消える。なくなる。「我の従順は貧乏と共に―・す可し/文明論之概略(諭吉)」
(2)時を過ごす。暮らす。「道後の温泉に浴して半月の閑を―・するなど/思出の記(蘆花)」
銷却
しょうきゃく セウ― [0] 【消却・銷却】 (名)スル
(1)消してなくすこと。「名前を名簿から―する」
(2)使ってなくすこと。消費。
(3)借金などを返済すること。「一〇年で―する」
銷夏
しょうか セウ― [0] 【消夏・銷夏】
夏の暑さをしのぐこと。暑さしのぎ。[季]夏。
銷暑
しょうしょ セウ― [1][0] 【消暑・銷暑】
暑さをしのぐこと。消夏。
銷沈
しょうちん セウ― [0] 【消沈・銷沈】 (名)スル
気力などがおとろえること。なくなること。「意気―する」「悪いのは顔色ばかりではない。珍らしく―してゐる/三四郎(漱石)」
銷遣
しょうけん セウ― [0] 【消遣・銷遣】 (名)スル
気をはらすこと。気ばらし。「詩歌俳諧を―の具とし/渋江抽斎(鴎外)」
銷金
しょうきん セウ― [0] 【銷金】
(1)金属をとかすこと。
(2)文様に金箔(キンパク)を散らすこと。
銷金鍋
しょうきんか セウ―クワ [3] 【銷金鍋】
〔金属をとかす鍋(ナベ)の意から〕
金銭を消費する所。遊里。
銷魂
しょうこん セウ― [0] 【消魂・銷魂】
(1)驚きや悲しみのために気力が失せること。「彼(カノ)―も,此怨恨も暫し征清戦争の大渦に巻込れつ/不如帰(蘆花)」
(2)夢中になること。我を忘れること。「蝶の移り香に―の思を残す/近代批評の意義(抱月)」
銹
さび [2] 【錆・銹・鏽】
〔動詞「錆びる」の連用形から〕
(1)大気中や水中の酸素の作用で金属の表面にできた酸化物や水酸化物の固体。
(2)悪い報い。「身から出た―」
銹病
さびびょう [0] 【銹病】
銹菌の寄生によって起こる作物の病害。葉などに鉄銹状の胞子塊が現れることからいう。赤銹病・黒銹病など。多種の農作物・樹木に発生し被害も大きい。葉渋病。
銹菌
さびきん [0] 【銹菌】
担子菌類サビキン目の寄生菌の総称。高等植物に寄生し,葉などに鉄銹のような斑点を生じさせる。銹病の病原体。しゅうきん。
銹菌
しゅうきん シウ― [0] 【銹菌】
⇒さびきん(銹菌)
銹錆
しゅうせい シウ― [0] 【銹錆】
さび。
鋏
やっとこ [0] 【鋏】
手工具の一種。工作物をつまむのに用いるもの。やっとこばさみ。やとこ。
鋏
はさみ [3][2] 【鋏・剪刀】
〔「挟(ハサ)み」と同源〕
(1)二枚の刃ではさんで物を切る道具。裁ち鋏・花鋏など。
(2)切符などに穴をあける道具。パンチ。
(3)(「螯」「鉗」と書く)カニ・サソリなどの脚の,可動指があって,餌(エサ)などをはさむことのできる部分。
(4)じゃんけんで,二本の指を伸ばした形。ちょき。
鋏
はさみ【鋏】
(a pair of) scissors;→英和
clippers (羊毛・植木用の);a punch (切符切り);→英和
claws (かに・えびの).〜を入れる cut <a thing> with scissors;trim (庭木に);→英和
punch (切符に).
鋏む
はさ・む 【剪む・鋏む】 (動マ五[四])
〔「挟む」と同源〕
はさみで切る。「枝を―・む」「いと長き髪をかきなでて尼に―・みつ/平中 38」
[可能] はさめる
鋏状価格差
きょうじょうかかくさ ケフジヤウ― [7] 【鋏状価格差】
二つの産業部門における生産物の価格,例えば農産物価格と農業用工業製品価格との間の格差が次第に拡大すること。物価指数のグラフで見ると,鋏(ハサミ)を開いた形状を示す。はさみ状価格差。シェーレ。
鋏状価格差
はさみじょうかかくさ [8] 【鋏状価格差】
「鋏状(キヨウジヨウ)価格差」に同じ。
鋏虫
はさみむし [3] 【鋏虫・蠼螋】
(1)革翅目に属する昆虫の総称。
(2)革翅目の昆虫の一種。体長20ミリメートル内外。体は細長く,光沢のある黒褐色。尾端にはさみがある。ごみや枯れ葉などの下にすむ。世界各地に分布。
鋏虫(2)[図]
鋏角類
きょうかくるい ケフカク― [4] 【鋏角類】
節足動物を構成する四亜門中の一。節口類とクモ形類の二綱からなる。前者はカブトガニ類・オオサソリ類などが属するが大部分は化石種。後者はサソリ類・カニムシ類・メクラグモ(ザトウムシ)類・ダニ類・サソリモドキ類・クモ類が属し,現生種が多い。系統的には三葉虫類の触角と付属肢が退化し,鋏角が特化したと考えられている。
鋒
ほこ [1] 【矛・鉾・戈・鋒・戟】
(1)両刃の剣に長い柄をつけた武器。刺突用。古代に用いられたが平安時代からは薙刀(ナギナタ)などにとってかわられ,儀仗・祭祀(サイシ)に用いられるのみになった。
(2)武器。
(3)弓の幹(カラ)のこと。ゆがら。
矛(1)[図]
鋒矢
ほうし [1] 【鋒矢】
(1)ほこと矢。
(2)「鋒矢形」の略。
鋒矢形
ほうしがた [0] 【鋒矢形】
兵法で,八陣の一。小勢で多勢を打ち破ろうとする構え。足軽を「∧」の形に並べて矢・鉄砲などを撃ちながら進め,後ろに騎馬武者を一の字の縦列にし,機を見て足軽が左右へ開き武者が突進する。鋒矢。
鋒襖
ほこぶすま 【矛襖・鋒襖】
敵に向かって矛先(ホコサキ)をすき間のないほどたくさん並べそろえること。「鏃(ヤジリ)を揃へ―を作つて攻め上る/浄瑠璃・日本振袖始」
鋒鋩
ほうぼう [0] 【鋒鋩】
(1)刃物のきっさき。ほこさき。
(2)相手を批判・攻撃する鋭い言辞・気性のたとえ。鋭鋒。
鋒鏑
ほうてき [0] 【鋒鏑】
〔「鋒」はほこさき,「鏑」はやじり〕
武器。兵器。
鋤
すき [0] 【鋤・犂】
(1)幅の広い刃に柄をつけた櫂(カイ)状の農具。手と足で土を掘り起こすのに用いる。《鋤》
(2)牛馬に引かせて土を掘り起こす農具。からすき。《犂》
鋤(1)[図]
鋤き出し彫
すきだしぼり [0] 【鋤き出し彫(り)】
金属彫刻で,地の部分を削って,絵模様を高く浮きあがらせる彫り方。
鋤き出し彫り
すきだしぼり [0] 【鋤き出し彫(り)】
金属彫刻で,地の部分を削って,絵模様を高く浮きあがらせる彫り方。
鋤き彫
すきぼり [0] 【鋤き彫(り)】
彫金技法の一。文様を浮き出すように地を鋤き取るもの。主に鐔(ツバ)にいう。
鋤き彫り
すきぼり [0] 【鋤き彫(り)】
彫金技法の一。文様を浮き出すように地を鋤き取るもの。主に鐔(ツバ)にいう。
鋤き起こす
すきおこ・す [4] 【鋤き起(こ)す】 (動サ五[四])
すき・くわなどで田畑の土を掘り起こす。[日葡]
鋤き起す
すきおこ・す [4] 【鋤き起(こ)す】 (動サ五[四])
すき・くわなどで田畑の土を掘り起こす。[日葡]
鋤き返す
すきかえ・す [3] 【鋤き返す】 (動サ五[四])
鋤(スキ)・鍬(クワ)などで土を掘り返す。「畑を―・す」
[可能] すきかえせる
鋤く
すく【鋤く】
plow <the field> .→英和
鋤く
す・く [0] 【鋤く】 (動カ五[四])
(1)鋤(スキ)・鍬(クワ)などで畑の土を掘り起こす。たがやす。「田を―・く」
(2)取り除く。「進んで国家の奸を―・き/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
鋤焼
すきやき [0] 【鋤焼(き)】
〔鋤の金属部分の上で肉を焼いて食べたところからという〕
牛肉をネギ・白滝・豆腐などとともに,醤油・砂糖などで調合したたれで煮焼きしながら食べる鍋料理。もと,関東で「牛鍋(ギユウナベ)」ともいった。
鋤焼き
すきやき [0] 【鋤焼(き)】
〔鋤の金属部分の上で肉を焼いて食べたところからという〕
牛肉をネギ・白滝・豆腐などとともに,醤油・砂糖などで調合したたれで煮焼きしながら食べる鍋料理。もと,関東で「牛鍋(ギユウナベ)」ともいった。
鋤簾
じょれん [0] 【鋤簾】
土砂をかき寄せる用具。長い柄の先に,竹で箕(ミ)のように編んだもの,または浅い歯をきざんだ鉄板をつけたもの。
鋤簾[図]
鋤鍋
すきなべ [0] 【鋤鍋】
すき焼き用の鍋。すき焼き鍋。
鋤鍬
すきくわ [0][2] 【鋤鍬】
すきとくわ。農具。また,農作業。
鋤骨
じょこつ [0][1] 【鋤骨】
頭蓋骨の一。鼻中隔の下部を形成する骨。
鋩
へさき [0] 【鋩】
槍などの穂先。また,刃の切っ先。
鋩子
ぼうし バウ― [0] 【鋩子】
刀剣の切っ先,また切っ先の刃(ヤイバ)。刀工の傾向が端的に現れる。
〔「帽子」とも書く〕
鋪
しき [2][0] 【鋪】
鉱山の坑道。鉱坑。
鋪
ほ 【舗・鋪】
■一■ (名)
店舗。みせ。「その父は,木工にして,その―に象限儀ありけるが/西国立志編(正直)」
■二■ (接尾)
助数詞。地図など,畳みものの本を数えるのに用いる。「江戸古図三―」
鋪内
しきない [2] 【鋪内】
鉱山の,坑道の内部。坑内。
鋪装
ほそう [0] 【舗装・鋪装】 (名)スル
路面の耐久力を増すため,アスファルト・コンクリート・煉瓦などで道路の表面を固めること。「道路を―する」「―工事」「―道路」
鋪道
ほどう [0] 【舗道・鋪道】
石・煉瓦(レンガ)・アスファルトなどを敷いた道路。舗装道路。ペーブメント。
鋭
えい [1] 【鋭】 (名・形動ナリ)
勢いがある・こと(さま)。するどい・こと(さま)。
⇔鈍
「私利を計るの心極めて―なれば/日本開化小史(卯吉)」
鋭
と 【利・鋭】
〔形容詞「とし(利)」の語幹から〕
するどいこと。すばやいこと。多く「利目(トメ)」「利心(トゴコロ)」など複合した形でみられる。
鋭
するど 【鋭】 (形動ナリ)
(1)先がとがっているさま。鋭利なさま。「四つの牙剣よりも―にして/太平記 24」
(2)態度がきびしく取りつきにくいさま。「あしきことを人になさず,―にかどかどしからず/翁の文」
(3)勢いがはげしいさま。「逞卒機―なれば/太平記 39」
(4)頭のはたらきが鋭敏なさま。「―ナヒト/日葡」
鋭い
すすど・い 【鋭い】 (形)[文]ク すすど・し
(1)挙動・性質などが機敏である。するどい。「九郎は―・きをのこにてさぶらふなれば/平家 11」
(2)かしこくて,行動に移すのがす早い。「若年の時より―・く無用の欲心なり/浮世草子・胸算用 5」
(3)抜け目がない。わるがしこい。「諸鳥までも,斯く奥筋は―・し/浮世草子・諸国はなし 4」
鋭い
するど・い [3] 【鋭い】 (形)[文]ク するど・し
〔形容動詞「するど(鋭)」の形容詞化〕
(1)とがっている。刃物などがとがっていてよく切れる。鋭利だ。「―・い刀」「―・い針」「―・い岩角」
(2)人の心や感覚に強く突きささるような勢いがある。はげしい。「―・い語気」「―・い目つき」「―・い金属音」
(3)動作などがすばやい。「動きが―・い」
(4)感覚や頭脳のはたらきなどが非常にすぐれている。鋭敏だ。「―・い感受性」「―・い批評」
(5)非情だ。冷淡だ。とげとげしい。「―・く見ゆる取手ども,…人は互ひ,両方名残り惜しませよ/浄瑠璃・博多小女郎(下)」
⇔にぶい
[派生] ――さ(名)
鋭い
するどい【鋭い】
pointed (先の尖った);→英和
cutting (切れる);→英和
sharp (鋭利な);→英和
[激しい]violent;→英和
acute;→英和
[鋭敏な]sharp;keen;→英和
acute;→英和
piercing;[抜け目のない]smart;→英和
shrewd.→英和
鋭く sharply;→英和
violently;→英和
keenly;acutely.→英和
〜批評 cutting remarks[criticism].嗅覚が〜 have a keen sense of smell.
鋭し
と・し 【利し・鋭し】 (形ク)
(1)するどい。よく切れる。「―・き刀を取りて,自ら舌を切らんとす/今昔 4」
(2)勢いがはげしい。すさまじい。「ぬばたまの夜さり来れば巻向の川音高しもあらしかも―・き/万葉 1101」
鋭し
するど・し 【鋭し】 (形ク)
⇒するどい
鋭兵
えいへい [0] 【鋭兵】
精鋭な兵隊または軍隊。鋭卒。
鋭利
えいり [1] 【鋭利】 (名・形動)[文]ナリ
(1)刃がするどく,切れ味のよい・こと(さま)。「―な刃物」
(2)才気があり,物事に対する洞察がするどく,判断がすばやい・こと(さま)。「―な頭脳」
[派生] ――さ(名)
鋭利な
えいり【鋭利な】
sharp(-edged);→英和
keen.→英和
鋭師
えいし [1] 【鋭師】
精鋭ばかりの軍隊。よりすぐった軍勢。
鋭心
とごころ 【利心・鋭心】
するどい心。しっかりした心。「焼き大刀の―も我(アレ)は思ひかねつも/万葉 4479」
鋭意
えいい [1] 【鋭意】
一生懸命励むこと。副詞的に用いることが多い。「―努力する」
鋭意
えいい【鋭意】
zealously;→英和
earnestly.→英和
鋭感
えいかん [0] 【鋭感】
物事に対する鋭い感覚。
鋭敏
えいびん [0] 【鋭敏】 (名・形動)[文]ナリ
(1)物事を鋭く感じとる・こと(さま)。敏感。「―な感覚」
(2)物事の理解・判断がすばやいこと。頭がきれる・こと(さま)。明敏。穎敏。「―な頭脳の持ち主」
[派生] ――さ(名)
鋭敏な
えいびん【鋭敏な】
[感覚]keen <sense> ;→英和
acute <ear> ;→英和
sharp;→英和
sensitive (神経が);→英和
clever (才知).→英和
観察が〜な人 an acute observer.
鋭気
えいき【鋭気】
spirit;→英和
vigor.→英和
〜を養う store up one's energy.
鋭気
えいき [1] 【鋭気】
するどい気性。強い意気込み。
鋭角
えいかく【鋭角】
《数》an acute angle.
鋭角
えいかく [0][1] 【鋭角】
(1)〔数〕 直角より小さい角度。
⇔鈍角
(2)鋭い感じのする角度。
鋭角三角形
えいかくさんかくけい [7] 【鋭角三角形】
三つの角がともに鋭角である三角形。
⇔鈍角三角形
鋭角的
えいかくてき [0] 【鋭角的】 (形動)
鋭くとがった印象を感じさせるさま。「―な顔」
鋭鋒
えいほう [0] 【鋭鋒】
(1)するどくとがった矛先。
(2)するどい攻撃。多く言論によりするどく攻撃する場合にいう。
鋲
びょう ビヤウ [1] 【鋲】
(1)頭部に笠形のものが付いている釘。装飾をかねる。
(2)画鋲。
(3)リベット。
鋲
びょう【鋲】
a tack;→英和
a hobnail (靴底の);→英和
a rivet;→英和
[画鋲] <米> a thumbtack;→英和
<英> a drawing pin.〜でとめる tack down.
鋲打ち
びょううち ビヤウ― [0][4] 【鋲打ち】
(1)鋲を打つこと。また,鋲を打ったもの。
(2)「鋲打ち駕籠(カゴ)」の略。
鋲打ち機
びょううちき ビヤウ― [4] 【鋲打ち機】
圧縮空気を用いてリベットを打ち,鋲の頭部を作ると同時に,締め付ける機械。リベッター。鋲締め機。
鋲打ち駕籠
びょううちかご ビヤウ― [4] 【鋲打ち駕籠】
外装に鋲を打った女駕籠。大名の奥方・大奥女中が乗った。鋲打ち物。鋲打ち乗り物。
鋲継ぎ手
びょうつぎて ビヤウ― [3] 【鋲継(ぎ)手】
金属板どうしをリベットを用いて継ぐ接合法。主として構造物鉄工に用いる。リベット継ぎ手。リベット-ジョイント。
鋲継手
びょうつぎて ビヤウ― [3] 【鋲継(ぎ)手】
金属板どうしをリベットを用いて継ぐ接合法。主として構造物鉄工に用いる。リベット継ぎ手。リベット-ジョイント。
鋲釘
びょうくぎ ビヤウ― [1] 【鋲釘】
頭の大きな釘(クギ)。鋲(ビヨウ)。
鋳る
いる【鋳る】
cast;→英和
mold;→英和
mint (貨幣などを).→英和
鋳る
いる [1] 【鋳る】 (動ア上一)[文]ヤ上一
金属を溶かし,型に流しこんで器物をつくる。鋳造(チユウゾウ)する。「仏像を〈いる〉」
鋳像
ちゅうぞう チウザウ [3] 【鋳像】
金属を鋳造してつくった像。
鋳冶
ちゅうや チウ― [1] 【鋳冶】 (名)スル
金属を精錬すること。転じて,教育によって人格をきたえること。
鋳出す
いだ・す [2] 【鋳出す】 (動サ五[四])
溶かした金属を鋳型に流して器物を作り出す。「仏像を―・す」
鋳包み
いくるみ [0][2] 【鋳包み】
鋳物の各部分を先に鋳造し,鋳型の中に入れて密着させる方法。
鋳口
いぐち [1] 【鋳口】
鋳型の上部に設けて,溶解した金属を流し込む口。湯口。
鋳型
いがた【鋳型】
a mold;→英和
a cast;→英和
a matrix (活字の).→英和
鋳型
いがた [0] 【鋳型】
(1)鋳物を鋳造するときに,溶かした金属を流し込む型。
(2)物事をはめこむ一定の枠。きまりきった形。
鋳型枠
いがたわく [3] 【鋳型枠】
鋳型を作るとき,鋳物砂を詰める木または金属製の枠。
鋳塊
ちゅうかい チウクワイ [0] 【鋳塊】
⇒インゴット
鋳掛
いかけ [0] 【鋳掛(け)】
(1)はんだなどで,鍋(ナベ)・釜(カマ)など金属製の器具のいたんだ所を修繕すること。
(2)〔文化(1804-1818)末年,大坂に夫婦連れで歩いた鋳掛け屋があり,三代目中村歌右衛門がこれを所作事にして演じたところから〕
夫婦が連れ立って歩くこと。
鋳掛け
いかけ [0] 【鋳掛(け)】
(1)はんだなどで,鍋(ナベ)・釜(カマ)など金属製の器具のいたんだ所を修繕すること。
(2)〔文化(1804-1818)末年,大坂に夫婦連れで歩いた鋳掛け屋があり,三代目中村歌右衛門がこれを所作事にして演じたところから〕
夫婦が連れ立って歩くこと。
鋳掛ける
いか・ける [3][0] 【鋳掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 いか・く
鍋(ナベ)・釜(カマ)など金属製の器具のいたんだところを,はんだなどで修繕する。
鋳掛け屋
いかけや [0] 【鋳掛(け)屋】
鋳掛け師。
鋳掛屋
いかけや [0] 【鋳掛(け)屋】
鋳掛け師。
鋳掛屋
いかけや【鋳掛屋】
a tinker.→英和
鋳掛師
いかけし [3] 【鋳掛師】
鋳掛けの職人。鋳掛け屋。
鋳掛松
いかけまつ 【鋳掛松】
歌舞伎「船打込橋間白浪(フネニウチコムハシマノシラナミ)」の通称。また,その主人公鋳掛屋松五郎の称。
鋳掫へ
いさらえ 【鋳浚へ・鋳掫へ】
たがねを使って鋳物の表面を滑らかにしたり,模様を彫ったりして,安物をよく見せること。「中古の鉄鍔,―の目貫/浮世草子・一代女 6」
鋳植機
ちゅうしょくき チウシヨク― [4][3] 【鋳植機】
活字組版で,活字の文選・鋳造・植字を一貫して行う機械。一行分を一つの活字群として鋳造・植字するライノタイプと,活字一本ずつを鋳造したあとで植字をするモノタイプがある。
鋳浚へ
いさらえ 【鋳浚へ・鋳掫へ】
たがねを使って鋳物の表面を滑らかにしたり,模様を彫ったりして,安物をよく見せること。「中古の鉄鍔,―の目貫/浮世草子・一代女 6」
鋳潰す
いつぶす【鋳潰す】
melt down.
鋳潰す
いつぶ・す [0][3] 【鋳潰す】 (動サ五[四])
金属製品を溶かして,地金にする。「梵鐘(ボンシヨウ)まで―・して大砲をつくる」
[可能] いつぶせる
鋳物
いもの【鋳物】
an article of cast metal (品物).〜の cast;→英和
molded.‖鋳物師(工場) a founder (foundry).
鋳物
いもの [0] 【鋳物】
溶かした金属を鋳型に流し込んで器物をつくること。また,その製品。
⇔打ち物
鋳物尺
いものじゃく [3][0] 【鋳物尺】
鋳型の木型をつくるのに用いる物差し。鋳物の冷却したときの収縮を計算にいれ,目盛りを寸延びにしてある。延び尺。木型尺。いものざし。
鋳物師
いもじ 【鋳物師】
いものし。「―ども召して造らせ給ひて/宇津保(国譲中)」
鋳物師
いものし [3] 【鋳物師】
鋳物をつくる人。いもじ。
鋳物彫
いものぼり [0] 【鋳物彫(り)】
鋳造したあとに彫りを加えて,丸彫りのようにすること。また,その製品。
鋳物彫り
いものぼり [0] 【鋳物彫(り)】
鋳造したあとに彫りを加えて,丸彫りのようにすること。また,その製品。
鋳物砂
いものずな [3] 【鋳物砂】
鋳型をつくるのに用いる砂。粘土分を含む天然砂を用いることが多い。通気性・耐火性がよく,成型しやすいことが条件。
鋳留
いとめ [0] 【鋳留(め)】
金物の損傷を鋳掛けして繕うこと。
鋳留め
いとめ [0] 【鋳留(め)】
金物の損傷を鋳掛けして繕うこと。
鋳貨
ちゅうか チウクワ [1] 【鋳貨】
鋳造された金属貨幣。鋳造貨幣。
鋳込み
いこみ [0] 【鋳込み】
溶かした金属を鋳型に流し入れること。また,そうして鋳物を製作する方法。
鋳込む
いこ・む [2][0] 【鋳込む】 (動マ五[四])
金属を溶かして,鋳型に流しこむ。
鋳造
ちゅうぞう チウザウ [0] 【鋳造】 (名)スル
金属を溶かし,鋳型に注ぎ込んで,目的の形にすること。造鋳。「活字を―する」
鋳造する
ちゅうぞう【鋳造する】
[像などを]cast;→英和
found;→英和
[貨幣を]mint[coin] <money> ;→英和
strike <a coin> .→英和
‖鋳造語 a coined word.鋳造所 a foundry;a mint (造幣局).
鋳造貨幣
ちゅうぞうかへい チウザウクワ― [5] 【鋳造貨幣】
鋳造した貨幣。金属貨幣。
鋳金
ちゅうきん チウ― [0] 【鋳金】
溶かした金属を鋳型に入れて成形し,器物・彫刻などを作ること。鋳造。
鋳鉄
ちゅうてつ【鋳鉄】
cast iron.
鋳鉄
ちゅうてつ チウ― [1][0] 【鋳鉄】
2.1〜3.6パーセント程度の炭素と,ケイ素・マンガンなど若干を含む鉄合金。また,その製品。ねずみ鋳鉄・球状黒鉛鋳鉄・可鍛鋳鉄などがある。一般に,溶融点が低く,鋼よりももろい。
鋳銭
じゅせん [0] 【鋳銭】
銭を鋳造すること。ちゅうせん。
鋳銭
ちゅうせん チウ― [0] 【鋳銭】
銭を鋳造すること。また,その銭。じゅせん。
鋳銭司
じゅせんし [2] 【鋳銭司】
律令制で,貨幣鋳造の際,諸国に置かれた令外の官司。ちゅうせんし。
鋳銭司
ちゅうせんし チウ― [3] 【鋳銭司】
⇒じゅせんし(鋳銭司)
鋳鋼
ちゅうこう チウカウ [0] 【鋳鋼】
鋳物として用いるために融解した鋼。所定の形に鋳込み,適当な熱処理をする。複雑な形状で,しかも強度を要求される機械部品などの製造に用いる。はがねいもの。
鋳鍛
ちゅうたん チウ― [0] 【鋳鍛】
鋳造と鍛造。「―工業」
鋳鍬
いぐわ [0] 【鋳鍬】
鍬の一種。長さ1メートルほどの刃部に斜めに柄を取り付けたもので,刃部の後端を足で踏み,土に突き込んで用いる。
鋳鍬[図]
鋸
のこぎり【鋸】
a saw.→英和
〜でひく saw.〜の目を立てる set a saw.→英和
〜の歯 sawteeth.‖鋸屑 sawdust.
鋸
のこ [1] 【鋸】
「のこぎり」の略。「糸―」「弓―」
鋸
のほぎり 【鋸】
「のこぎり」の古名。[新撰字鏡][和名抄]
鋸
のこぎり [3][4] 【鋸】
〔「のほぎり」の転〕
薄い鋼板の縁にぎざぎざの歯を刻み付け,木材・石材・金属などを切るのに用いる工具。手で押したり引いたりするものと,動力によって駆動するものとがある。のこ。
鋸商ひ
のこぎりあきない 【鋸商ひ】
〔鋸は押すと引くとを交互にして使うことから〕
駆け引き巧みに利益を得る商売。進んでも退いても利を得る商売。また,両方の相手から利益を得る商売。また,その商人。「さす手ひく手に油断なく,―にして/浮世草子・永代蔵 4」
鋸屋根
のこぎりやね [5] 【鋸屋根】
鋸の歯のような形をした屋根。垂直面をガラスにして採光をよくする。工場などに多用される。
鋸屋根[図]
鋸屑
きょせつ [0] 【鋸屑】
のこぎりくず。おがくず。転じて,ことばや文章がよどみなくでるたとえ。
鋸屑
おがくず【鋸屑】
saw dust.
鋸屑
のこくず [3] 【鋸屑】
「のこぎりくず(鋸屑)」の略。
鋸屑
のこぎりくず [5] 【鋸屑】
木材などを鋸で切るときに出る屑。のこくず。おがくず。
鋸山
のこぎりやま 【鋸山】
千葉県南部,房総丘陵西端にある山。海抜329メートル。鋸の歯のような岩峰が連なる。日本寺や五百羅漢がある。
鋸引き
のこぎりびき [0] 【鋸挽き・鋸引き】
(1)鋸で切ること。
(2)刑罰の一。鋸で首を挽き切る刑。江戸時代には主殺し・親殺しの罪人に対して行われ,杙(クイ)につないで首かせをはめ,刀で両肩に傷をつけ,その血を竹鋸にぬりつけて側におき,二日間さらしておく形となった。この間望む者は竹鋸で罪人の首を挽くことができた。そのあと引き回しの上,磔(ハリツケ)に処した。
鋸挽き
のこぎりびき [0] 【鋸挽き・鋸引き】
(1)鋸で切ること。
(2)刑罰の一。鋸で首を挽き切る刑。江戸時代には主殺し・親殺しの罪人に対して行われ,杙(クイ)につないで首かせをはめ,刀で両肩に傷をつけ,その血を竹鋸にぬりつけて側におき,二日間さらしておく形となった。この間望む者は竹鋸で罪人の首を挽くことができた。そのあと引き回しの上,磔(ハリツケ)に処した。
鋸断
きょだん [0] 【鋸断】 (名)スル
鋸(ノコギリ)で切ること。
鋸歯
きょし [1] 【鋸歯】
(1)鋸(ノコギリ)の歯。
(2)植物の葉や花弁の縁にある鋸の歯のようなぎざぎざの切り込み。
鋸歯
のこぎりば [4] 【鋸歯】
鋸の歯。また,鋸の歯のようにぎざぎざの刻みになったもの。きょし。のこば。
鋸歯文
きょしもん [2] 【鋸歯文】
鋸の歯のような形をした文様。銅鐸(ドウタク)の周縁などにみられる。
鋸歯状
きょしじょう [0] 【鋸歯状】
鋸の歯のような形であること。
鋸盤
のこぎりばん [0] 【鋸盤】
動力で鋸を回転あるいは前後させ,木材・金属などを切断・加工する工作機械。
鋸目
のこめ [0] 【鋸目】
のこぎりの歯。「―をたてる」
鋸草
のこぎりそう [0] 【鋸草】
(1)キク科の多年草。山地の草原に自生。高さ約70センチメートル。葉は披針形で羽状に細裂し,裂片に鋭い鋸歯がある。夏,茎頂に白色ないし淡紅色の小さい頭状花を密につける。ハゴロモソウ。[季]夏。
(2)キク科ノコギリソウ属の植物の総称。キバナノノコギリソウ・セイヨウノコギリソウなどは観賞用に栽培。
鋸草(1)[図]
鋸藻屑
のこぎりもく [4] 【鋸藻屑】
褐藻類ヒバマタ目ホンダワラ属の海藻。長さ2メートルに及ぶ。円錐形の根をもち,茎は円柱状で短い。多数の分枝を生じ,縁には短いとげが並んでつき,目の細かな鋸のように見える。頂部に鋸歯(キヨシ)のある長楕円形の葉を多数つける。
鋸鍬形
のこぎりくわがた [5] 【鋸鍬形】
クワガタムシの一種。体長24〜45ミリメートル。全体に暗赤褐色。雄の一対の大あごは角(ツノ)状に発達して下方に湾曲し,内側には多くの歯をもつ。成虫は夏に出現し,クヌギ・ナラなどの樹液に集まる。日本全土・朝鮮半島・中国に分布。
鋸鎌
のこぎりがま [4][5] 【鋸鎌】
鋸歯のようにぎざぎざの刃を付けた鎌。
鋸鮫
のこぎりざめ [4] 【鋸鮫】
ツノザメ目の海魚。全長1.5メートルに及ぶ。体は細長く,吻(フン)は平たく,剣状に長く突き出し,その両側に鋭いとげが並んで鋸状をなす。吻で海底の泥を掘り起こし,吻にある一対のひげで小動物を探して食べる。日本近海に分布。
鋸鮫[図]
鋺
まがり 【鋺】
水を飲むための器。椀,または柄杓(ヒシヤク)など。「―を参らせよとて/徒然 100」
鋺
かなまり 【金椀・鋺】
金属製の椀(ワン)。「銀(シロカネ)の―/竹取」
鋺
まり 【鋺・椀】
土や金属で作った酒や水を盛る器。もい。「捧げたる―の水,溢(ア)れて腕(タブサ)に凝りぬ/日本書紀(允恭訓)」
鋼
はがね [0] 【鋼・刃金】
(1)鉄を主成分とする加工用金属材料の総称。炭素含有量,添加元素の違いにより種々の性質をもつ。鋼鉄。
(2)刀剣の刃にする鉄。また,刀剣。
(3)強靭な本質。「度々―を顕はして逞ましき者なり/盛衰記 1」
→鋼(1)[表]
鋼
こう カウ [1] 【鋼】
2パーセント以下の炭素を含有する鉄。炭素鋼ともいう。製錬の過程で,銑鉄から炭素を減らして得られる。炭素含量によって硬さなどの性質が種々に変化する。鋼鉄。はがね。スチール。
鋼
こう【鋼】
⇒鋼鉄.
鋼
はがね【鋼】
steel.→英和
鋼塊
こうかい カウクワイ [0] 【鋼塊】
⇒インゴット
鋼材
こうざい カウ― [0] 【鋼材】
土木・建築・機械などの材料とするため,板・棒・管などに加工した鋼鉄。
鋼材
こうざい【鋼材】
steel (materials).→英和
鋼板
こうはん カウ― [0] 【鋼板】
鋼鉄を圧延して製した板。厚板と薄板とがあり,普通3ミリメートル以上のものを厚板という。
鋼片
こうへん カウ― [0] 【鋼片】
製鉄で,圧延などのためインゴットを適当な大きさ・形状に分けたもの。
→スラブ
→ブルーム
→ビレット
鋼玉
こうぎょく カウ― [0] 【鋼玉】
酸化アルミニウムから成る鉱物。六方晶系に属し,六角板状または柱状。ガラス状光沢がある。ペグマタイト・接触変成岩などに産出。青色のものをサファイヤ,赤色のものをルビーとして重用。研磨材用に人工的に合成される。コランダム。
鋼玉
こうぎょく【鋼玉】
a corundum.→英和
鋼矢板
こうやいた カウ― [4] 【鋼矢板】
鋼鉄製の矢板。シート-パイル。
鋼筆
こうひつ カウ― [0] 【鋼筆】
⇒烏口(カラスグチ)
鋼管
こうかん カウクワン [0] 【鋼管】
鋼製の管。
鋼管
こうかん【鋼管】
a steel pipe[tube].
鋼索
こうさく【鋼索】
a wire rope.
鋼索
こうさく カウ― [0] 【鋼索】
鋼線を何本もより合わせて作った綱。ワイヤ-ロープ。
鋼索鉄道
こうさくてつどう カウ―ダウ [5] 【鋼索鉄道】
ケーブル-カー。
鋼線
こうせん カウ― [0] 【鋼線】
鋼鉄の針金やロープ。
鋼製
こうせい カウ― [0] 【鋼製】
鋼鉄でできていること。「―の車両」
鋼製巻尺
こうせいまきじゃく カウ― [5] 【鋼製巻尺】
〔steel tape〕
目盛りを付けた帯状の鋼を使用した距離測量用器具。テープ。
鋼鉄
こうてつ【鋼鉄(の)】
steel.→英和
鋼鉄
こうてつ カウ― [0] 【鋼鉄】
(1)「鋼(コウ)」に同じ。
(2)ねばり強く,くじけないもののたとえ。「―の意志」
鋼鋳物
はがねいもの [4] 【鋼鋳物】
⇒鋳鋼(チユウコウ)
錆
さび [2] 【錆・銹・鏽】
〔動詞「錆びる」の連用形から〕
(1)大気中や水中の酸素の作用で金属の表面にできた酸化物や水酸化物の固体。
(2)悪い報い。「身から出た―」
錆
さび【錆】
rust.→英和
〜がつく (gather) rust;get rusty.〜を落とす remove the rust.→英和
〜を止める keep from rust.→英和
身から出た〜だ It is your own fault.‖錆止め an anticorrosive.
錆びる
さびる【錆びる】
(gather) rust;→英和
get rusty.→英和
錆びた rusty.錆びない stainless.→英和
錆びる
さ・びる [2] 【錆びる】 (動バ上一)[文]バ上二 さ・ぶ
〔「寂びる」と同源〕
(1)金属の表面が酸化してさびができる。「真っ赤に―・びたナイフ」
(2)声に渋みを帯びる。「室(ヘヤ)から,『お兼何だい?』と―・びた女の声/魔風恋風(天外)」
錆ぶ
さ・ぶ 【寂ぶ・荒ぶ・錆ぶ】 (動バ上二)
⇒さびる(寂・荒)
⇒さびる(錆)
錆付く
さびつ・く [0][3] 【錆付く】 (動カ五[四])
(1)金物がさびる。また,金物がさびて,ほかの物にくっついて離れなくなる。「錠前が―・いてあかない」
(2)(比喩的に)技能や機能が衰える。「腕が―・く」「頭が―・く」
錆刀
さびがたな [3] 【錆刀】
刃のさびた刀。役に立たない刀剣を卑しめてもいう。「身より出せし―/浮世草子・好色産毛」
錆声
さびごえ [3][0] 【錆声・寂声】
謡曲などの修練を経て,枯れて渋みのある声。老熟して趣のある声。
錆押え
さびおさえ [3] 【錆押(さ)え】
日本画などで,銀地や銀泥が黒変するのを防ぐため,ミョウバン水を薄く塗ること。
錆押さえ
さびおさえ [3] 【錆押(さ)え】
日本画などで,銀地や銀泥が黒変するのを防ぐため,ミョウバン水を薄く塗ること。
錆朱
さびしゅ [2] 【錆朱】
鉄錆のようなくすんだ朱色。
錆止め
さびどめ [0][4] 【錆止め】
金属がさびるのを防ぐために,めっきなどの表面処理をしたり,錆止めペイントなどで塗装すること。
錆浅葱
さびあさぎ [3] 【錆浅葱】
浅葱色より彩度の低い,わずかに緑がかった灰青色。
錆漆
さびうるし [3] 【錆漆】
水でかたく練った砥粉(トノコ)に瀬〆漆(セシメウルシ)を混ぜてよく練ったもの。漆塗りの下絵の絵模様の輪郭を描いたり,肉を高く盛り上げるのに用いる。
錆竹
さびだけ [2] 【錆竹】
立ち枯れて表面に錆色の斑点を生じた竹。また,硫酸で焼いて錆色をつけた竹。風致があるので書院窓・下地(シタジ)窓・竿縁(サオブチ)などに用いる。
錆絵
さびえ [2][0] 【錆絵】
錆漆(サビウルシ)で絵や模様を描く技法。また,その絵や模様。錆漆に顔料を加え青錆色・赤錆色などを作って描く場合もある。
錆色
さびいろ [0] 【錆色】
鉄錆の色のような赤茶色。
錆鮎
さびあゆ [3] 【錆鮎】
秋の産卵期の鮎。体に鉄錆のような赤みを帯びる。落ち鮎。[季]秋。
錆鼠
さびねず [0] 【錆鼠】
染色の一。藍(アイ)鼠に白茶を加えた色。
錏
しころ [0] 【錏・錣・�】
(1)兜(カブト)・頭巾(ズキン)の左右・後方に下げて首筋をおおう部分。
→兜
(2)「錏庇(シコロビサシ)」に同じ。
錏屋根
しころやね [4] 【錏屋根】
錏庇(シコロビサシ)の屋根。
錏庇
しころびさし [4] 【錏庇】
母屋の屋根の軒下から一段低く差し出された片流れの屋根。錏。
錏引き
しころびき [0] 【錏引き】
源平屋島の戦いで,平景清が源氏方の美尾谷十郎国俊の兜の錏を引きちぎったという伝説。これを脚色した歌舞伎が種々あり,現行では「一谷嫩軍記(イチノタニフタバグンキ)」の序幕に付されたものがある。
錏板
しころいた [4] 【錏板】
⇒鎧板(ヨロイイタ)
錏葺き
しころぶき [0] 【錏葺き】
錏{(1)}を垂らしたように,端を重ねて二段に葺(フ)く屋根の葺き方。
錏葺き[図]
錏頭巾
しころずきん [4][5] 【錏頭巾】
縁に錏をつけた頭巾。宗十郎頭巾など。
錐
きり [1] 【錐】
板などに小穴をあけるための道具。先のとがった細い鉄の棒を木の柄につけたもの。「―をもむ」
錐[図]
錐
きり【錐】
<drive> a gimlet <into> ;→英和
a drill.→英和
〜で穴をあける bore a hole with a gimlet.
錐体
すいたい [0] 【錐体】
(1)平面上の多角形または円のような閉曲線のすべての点と,平面外の一点を結んでできた立体。
(2)「錐状体(スイジヨウタイ)」に同じ。
(3)延髄の前面の運動神経の束。
錐体外路
すいたいがいろ [5] 【錐体外路】
運動ニューロンの遠心性経路のうち,錐体路以外の神経路の総称。主に不随意運動とそれに伴う協調運動に関係する。錐体外路が侵されるとパーキンソン病や舞踏病などが起こる。
→錐体路
錐体路
すいたいろ [3] 【錐体路】
大脳皮質の運動野に始まり延髄錐体を交差して下行する神経路。随意運動を支配する。脳内の錐体路の一側が侵されると反対側の半身に運動麻痺(マヒ)が起こる。
→錐体外路
錐刀
すいとう [0] 【錐刀】
(1)きりと小刀。また,先端のとがった小さな刀。
(2)ほんのわずかなもの。微小な物事。
錐刀の利
すいとうのり [6] 【錐刀の利】
ほんのわずかな利益。錐刀の末(スエ)。
錐揉み
きりもみ [0][3] 【錐揉み】 (名)スル
(1)錐をもんで穴をあけること。
(2)飛行機が機首を下に向けて,錐をもみ込むように,回転しながら失速状態で降下すること。スピン。
錐揉み
きりもみ【錐揉み】
a (tail)spin (飛行機の).〜状態で <fall> in a screw dive.
錐状体
すいじょうたい スイジヤウ― [0] 【錐状体】
脊椎動物の網膜にある視細胞の一。長円錐状の細胞体で明るい場所での視力と,波長の違い,すなわち色の区別をつかさどる。錐体。円錐体。円錐細胞。
→桿状体(カンジヨウタイ)
錐状火山
すいじょうかざん スイジヤウクワザン [5] 【錐状火山】
⇒成層火山(セイソウカザン)
錐貝
きりがい [2] 【錐貝】
海産の巻貝。殻は著しく細長く,直径八(ミリメ―トル),長さ10センチメートルに達し,先が錐状に鋭くとがる。浅海の砂泥底にすむ。紀伊半島以南の暖海に分布。
錐面
すいめん [0][3] 【錐面】
平面上にある曲線上のすべての点と,平面外の一点とを結ぶ直線全体によってつくられる曲面。
錑
もじ モヂ [1] 【錑】
「錑錐(モジギリ)」に同じ。
錑り
もじり モヂリ [3] 【捩り・錑り】
〔動詞「捩(モジ)る」の連用形から〕
(1)著名な文句などを変えて,滑稽な,または風刺的な言い回しにしたもの。
→パロディー
(2)言語遊戯の一。言葉の語句や音調を同音または音の近い他の語に言いかけること。地口・語呂などの類。
(3)雑俳で,笠付けの一。中七文字に掛詞的技巧を加え一句を仕立てる形式。「下手の的あたりにくいぞ置き火燵(ゴタツ)」の類。
(4)男性が和服の上に着る角袖の外套(ガイトウ)。
(5)「錑錐(モジギリ)」に同じ。《錑》
(6)袖搦(ガラ)みの別名。《錑》「手ん手に取り巻く鼻捻(ハナネジ)・突棒(ツクボウ)さすまた・―・琴柱(コトジ)/浄瑠璃・関八州繋馬」
錑錐
もじぎり モヂ― [2][3] 【錑錐】
⇒ギムネ
錘
つみ 【錘】
「つむ(錘)」に同じ。「―デイトヲツムグ/日葡」
錘
つむ [1] 【錘・紡錘】
糸をつむぐと同時に,糸に撚(ヨ)りをかけながら巻き取る道具。ぼうすい。すい。つみ。
錘
すい 【錘】
■一■ [1] (名)
はかりに用いる分銅。おもり。
■二■ (接尾)
助数詞。紡錘の数を数えるのに用いる。つむ。「一万―」
錘
おもり [0] 【錘】 (名)スル
〔動詞「重る」の連用形から〕
(1)物が軽すぎて不便なとき,重さを加えるためにつける物体。
(2)釣り針を沈めるためにつける,鉛の塊など。
(3)魚網につけて沈め,一定の場所に固定する鉛や鉄の塊など。いわ。沈子。
(4)秤(ハカリ)で重さを量るとき,釣り合いをとるために用いるもの。分銅。
錘
いわ イハ 【錘・沈子】
〔「いわ(岩)」と同源〕
(1)漁網の下端につけるおもり。
(2)石の錨(イカリ)。「―おろす方こそなけれ/千載(雑上)」
錘子
すいし [1] 【錘子】
おもり。分銅。
錘重
すいじゅう [0] 【錘重】
「下(サ)げ振(フ)り{(2)}」に同じ。
錘鉛
すいえん [0] 【錘鉛】
測深器に用いる鉛製のおもり。
錘錬
ついれん [0][1] 【錘錬】
きたえること。鍛錬。「字句の―に苦心して/魚玄機(鴎外)」
錘頭巾
おもりずきん [4][5] 【錘頭巾】
婦人が前髪から垂らす頭巾。風でひらひらしないように,左右の端に鉛のおもりを入れてある。元禄(1688-1704)頃の女方荻野沢之丞が用い始めたので,沢之丞頭巾ともいう。鉛頭巾。おもり帽子。
錘[重り]
おもり【錘[重り]】
a weight (秤の);→英和
a plummet,a plumb (測鉛);a sinker (釣糸の).→英和
錙銖
ししゅ [1] 【錙銖】
〔古代中国で,百粒の黍(キビ)を一銖,二四銖を一両,八両を錙としたのによる〕
ごく少ない目方。わずかなこと。銖錙。「日に―の利を争ふて/福翁百話(諭吉)」
錚々たる
そうそう【錚々たる】
leading;→英和
prominent;→英和
eminent;conspicuous.→英和
錚然
そうぜん サウ― [0] 【錚然】 (ト|タル)[文]形動タリ
金属が打ち合ったり楽器が鳴ったりして音を出すさま。「午牌を報ずるの声―/花柳春話(純一郎)」
錚錚
そうそう サウサウ [0] 【錚錚】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)金属や楽器が澄んだ音を発するさま。しょうしょう。「唯警邏剣履の響―たるを聞くのみ/佳人之奇遇(散士)」
(2)多くのもののなかで傑出しているさま。「―たるメンバー」
錠
じょう ヂヤウ 【錠】 ・ ジヤウ 【鏁・鎖】
■一■ (名)
(1) [0]
戸・箱の蓋(フタ)などにつけて,自由に開閉できないようにする金具。「―をさす」「―をおろす」
(2) [1]
錠剤 。《錠》「胃薬の―」
■二■ (接尾)
助数詞。錠剤の数を数えるのに用いる。《錠》「食後に三―ずつおのみ下さい」
錠
じょう【錠】
[金具]a lock;→英和
a padlock.→英和
〜がかけてある(外してある) be on (off) the lock.〜をあける(おろす) unlock (lock).→英和
錠前
じょうまえ ヂヤウマヘ [0] 【錠前】
戸などにつけて,自由に開閉できないようにする金具。錠。
錠前
じょうまえ【錠前】
a lock.→英和
錠前屋 a locksmith.→英和
錠剤
じょうざい【錠剤】
a tablet;→英和
a tabloid.→英和
錠剤
じょうざい ヂヤウ― [0] 【錠剤】
医薬品をそのまま,または乳糖などの適当な添加剤を加えて,一定の形状に圧縮して飲みやすくしたもの。タブレット。
錠口
じょうぐち ヂヤウ― [0] 【錠口】
(1)錠前を取り付けた部分。
(2)将軍・大名などの邸宅で,表と奥との間に設けられた出入り口。内と外から錠がおろされていた。御錠口。
(3)江戸幕府の職名。大奥の錠口(御錠口)を守衛した女中。錠口番。御錠口番。
錣
しころ [0] 【錏・錣・�】
(1)兜(カブト)・頭巾(ズキン)の左右・後方に下げて首筋をおおう部分。
→兜
(2)「錏庇(シコロビサシ)」に同じ。
錦
にしき【錦】
brocade (織物).→英和
〜を飾る go home in glory.
錦
にしき [1] 【錦】
(1)種々の色糸を用いて華麗な模様を織り出した織物の総称。模様を経(タテ)糸で表す経錦(タテニシキ)と,緯(ヨコ)糸で表す緯錦(ヨコニシキ)がある。唐織(カラオリ)・綴(ツヅレ)織・金襴など。現在,西陣が主産地。「金銀珊瑚(キンギンサンゴ)綾(アヤ)―」
(2)色や模様の美しいもの。「紅葉の―」「みわたせば柳桜をこきまぜて宮こぞ春の―なりける/古今(春上)」
錦の御旗
にしきのみはた 【錦の御旗】
(1)官軍のしるしである旗。赤い錦地に日月を金銀で刺繍(シシユウ)したもの。
(2)その行為や主張を正当化し,権威づけるもの。「公害防止を―とする」
錦上
きんじょう [0] 【錦上】
錦(ニシキ)など,美しいものの上。
錦之裏
にしきのうら 【錦之裏】
洒落本。一冊。山東京伝作・画。1791年刊。郭(クルワ)の昼間の情景を精細・緻密に描く。「娼妓絹籭(シヨウギキヌブルイ)」「仕懸文庫」とともに絶版を命じられ,京伝は手鎖五〇日の刑を受けた。青楼昼之世界錦之裏。
錦光山
きんこうざん キンクワウザン 【錦光山】
京焼の陶家の名。また,その製品名。正保(1644-1648)の頃,初代小林源(徳)右衛門が京都粟田に開窯。1755年以降,将軍家の御用茶碗をはじめ,高級色絵陶器を製作。
錦切れ
きんぎれ [0][4] 【錦切れ】
(1)錦(ニシキ)の切れ端。
(2)明治維新の頃,官軍の兵士が目じるしとして肩につけた錦の切れ。また,官軍の称。
錦卵
にしきたまご [4][5] 【錦卵】
和風料理の一。ゆで卵の白身と黄身を別々に裏漉(ゴ)しして調味し,白・黄二色に重ねて蒸し固めたもの。
錦嚢
きんのう [0] 【錦嚢】
(1)錦(ニシキ)で作った袋。
(2)〔唐の李賀が道を行くにも下男に錦の袋を持たせ,詩ができるとそこへ入れたという故事から〕
詩歌の草稿を入れる袋。
(3)他人の詩をほめていう語。
錦地
きんち [1] 【錦地】
〔風光明媚(メイビ)な美しい地の意〕
手紙などで,相手を敬ってその居住地をいう語。御地(オンチ)。貴地。
錦塗
にしきぬり [0] 【錦塗(り)】
津軽塗の一種。色漆を不規則にまき散らして研ぎ出した上に,雲鶴・千鳥・桐・鳳凰などの模様を置いて仕上げたもの。
錦塗り
にしきぬり [0] 【錦塗(り)】
津軽塗の一種。色漆を不規則にまき散らして研ぎ出した上に,雲鶴・千鳥・桐・鳳凰などの模様を置いて仕上げたもの。
錦川
にしきがわ 【錦川】
山口県東部を流れる川。莇(アザミ)ヶ岳付近に源を発し,岩国市で広島湾に注ぐ。下流に錦帯橋がかかる。長さ110キロメートル。岩国川。
錦州
きんしゅう キンシウ 【錦州】
中国,遼寧省の都市。東北部と華北とを結ぶ交通・軍事上の要地。石油・化学・機械などの工業が発達。チンチョウ。
錦帯橋
きんたいきょう 【錦帯橋】
山口県岩国市,錦川にかかる橋。四基の橋台に五つのアーチを連ねる木造橋。全長193メートル,幅5メートル。最初の架橋は1673年。きんたいばし。そろばん橋。
錦帳
きんちょう [0] 【錦帳】
錦(ニシキ)で織ったとばり。
錦心
きんしん [0] 【錦心】
錦(ニシキ)のように美しい心。また,優れた思想。
錦心繍口
きんしんしゅうこう [0] 【錦心繍口】
美しい思想と美しい言葉。優れた詩文の才能。錦心繍腸。錦繍の腸(ハラワタ)。
錦手
にしきで [0] 【錦手】
主として,白釉(ハクユウ)を施した磁器に,不透明な赤釉を中心に,緑・黄・紫・青などの透明釉で上絵をつけたもの。古伊万里などに見られる。
錦文流
にしきぶんりゅう 【錦文流】
江戸前期の浮世草子・浄瑠璃作者・俳人。姓は山村氏。浄瑠璃作者として豊竹座に属し,また,時事に取材した浮世草子を著す。雑俳点者でもあった。著,浮世草子「棠(カラナシ)大門屋敷」「当世乙女織」,浄瑠璃「傾城八花形」など。生没年未詳。
錦旗
きんき [1] 【錦旗】
天子の旗。官軍であることを証する旗。明治維新の際には,赤地の錦に日月紋,または菊花紋を描いた二種のものが用いられた。にしきのみはた。
錦木
にしきぎ [3] 【錦木】
(1)ニシキギ科の落葉低木。高さ約1.5メートル。枝に四列のコルク質の翼(ヨク)がある。葉は楕円形。初夏,淡緑色四弁の小花をつける。紅葉が美しいので庭木ともされる。晩秋,果実が熟して割れ,赤い皮のある種子を現す。[季]秋。
〔「錦木の花」は [季]夏〕
(2)五色に彩った30センチメートルほどの長さの木。男が恋する女の家の戸口に夜ごとに一本ずつ立ててゆき,女は同意するときこれを中にしまう。染め木。「―はたてながらこそ朽ちにけれ/後拾遺(恋一)」
錦木(1)[図]
錦松
にしきまつ [3] 【錦松】
クロマツの園芸品種。小形で,樹皮はきわめて厚く,亀甲(キツコウ)状に裂ける。盆栽用。
錦江
きんこう 【錦江】
韓国の中西部を流れる河川。小白山脈に源を発し,ほぼ西流して黄海に注ぐ。長さ402キロメートル。クム-ガン。
錦江湾
きんこうわん キンカウ― 【錦江湾】
鹿児島(カゴシマ)湾の別名。
錦海老
にしきえび [3] 【錦海老】
エビの一種。イセエビに似るが,より大形で体長約50センチメートル。紫褐色の地に黄白色の不規則な斑紋があり美しい。味はイセエビに劣る。日本では紀伊半島以南に分布。
錦眼鏡
にしきめがね [4] 【錦眼鏡】
「万華鏡(マンゲキヨウ)」に同じ。
錦祥女
きんしょうじょ キンシヤウヂヨ 【錦祥女】
(1)人形浄瑠璃「国性爺合戦(コクセンヤカツセン)」の登場人物。老一官(鄭芝竜(テイシリユウ))の娘で,和藤内(鄭成功)とは異母姉弟。甘輝(カンキ)将軍の妻。
(2)歌舞伎の鬘(カツラ)の一。錦祥女のような中国の若い女の役に使用。錦祥女髷(ワゲ)。
錦祥女髷
きんしょうじょわげ キンシヤウヂヨ― [5] 【錦祥女髷】
⇒錦祥女(キンシヨウジヨ)(2)
錦秋
きんしゅう [0] 【錦秋】
紅葉が錦(ニシキ)のように色鮮やかな秋。「―の候」
錦窯
にしきがま [3] 【錦窯】
⇒きんがま(錦窯)
錦窯
きんがま [0] 【錦窯】
窯の一。上絵(ウワエ)付けに用いる低火度の窯。直接火が器物に触れないように,二重構造になっている。にしきがま。
錦端
にしきはし 【錦端】
⇒錦縁(ニシキベリ)
錦糸
きんし [0] 【錦糸】
にしきの糸。
錦糸卵
きんしたまご [4][5] 【錦糸卵】
⇒きんしたまご(金糸卵)
錦糸卵
きんしたまご [4][5] 【金糸卵・錦糸卵】
薄焼き卵を,糸のように細く刻んだもの。
錦紗
きんしゃ [1] 【金紗・錦紗】
(1)紗の地に金糸・箔(ハク)・絹の色糸などを織り込んで模様を表した絹織物。夏の袈裟(ケサ)などにする。
(2)「金紗縮緬(チリメン)」「金紗御召(オメシ)」の略。
錦紫蘇
にしきじそ [3] 【錦紫蘇】
コレウスの別名。
錦絵
にしきえ [3] 【錦絵】
多色刷りにした浮世絵版画の称。1765年頃,俳諧師の間で流行した多色の絵暦に刺激されて鈴木春信が創始。絵師・彫り師・摺(ス)り師が協力して刷り出す精巧で華麗な木版画。江戸を中心に発展し明和期(1764-1772)以降の浮世絵はこの技法による。江戸絵。東錦絵(アズマニシキエ)。
錦綺
きんき [1] 【錦綺】
にしきとあやぎぬ。あやにしき。
錦綾
にしきあや 【錦綾】
錦と綾。美しい立派な絹織物。「―の中に包める斎(イワ)ひ児(コ)も/万葉 1807」
錦縁
にしきべり [0] 【錦縁】
錦を使った畳のへり。また,その畳。にしきはし。
錦繍
きんしゅう [0] 【錦繍】
(1)錦(ニシキ)と刺繍(シシユウ)をした織物。「―の帯」「綾羅(リヨウラ)―」
(2)美しい織物。立派な衣服。「身に―をまとう」
(3)美しい紅葉や花をたとえていう。「秋の野山を―で彩る」
(4)うるわしい字句の詩文のたとえ。
錦織寺
きんしょくじ 【錦織寺】
滋賀県野洲郡中主(チユウズ)町にある浄土真宗木辺(キベ)派の本山。山号は遍照山。858年円仁の草創。初め天台宗に属したが,1235年親鸞が阿弥陀像を安置し,以後浄土真宗に転じた。にしごりでら。
錦織寺派
きんしょくじは 【錦織寺派】
⇒木辺派(キベハ)
錦織部
にしごりべ [4] 【錦織部】
大化前代における,錦・綾を織る職業的部民。
錦色
きんしょく [0][1] 【錦色】
錦のような美しい色。
錦花鳥
きんかちょう キンクワテウ [0] 【錦華鳥・錦花鳥】
スズメ目カエデチョウ科の小鳥。オーストラリア原産。全長10センチメートルほど。くちばしと足は赤色,頬(ホオ)は赤黄色で眼の下に黒い縦線がある。背面は灰褐色で,尾は黒色に白帯があり,雄はのどから胸にかけて白黒の横縞がある。明治末期から飼い鳥として輸入。
錦華鳥
きんかちょう キンクワテウ [0] 【錦華鳥・錦花鳥】
スズメ目カエデチョウ科の小鳥。オーストラリア原産。全長10センチメートルほど。くちばしと足は赤色,頬(ホオ)は赤黄色で眼の下に黒い縦線がある。背面は灰褐色で,尾は黒色に白帯があり,雄はのどから胸にかけて白黒の横縞がある。明治末期から飼い鳥として輸入。
錦蔦
にしきづた [3] 【錦蔦】
アイビーの園芸変種。つる性の常緑木本。葉は心臓形で,濃緑・淡緑・淡黄・白などが混じり,まだら模様となる。観葉植物として栽培。
錦蛇
にしきへび【錦蛇】
a python.→英和
錦蛇
にしきへび [4][3] 【錦蛇】
オオヘビ科ニシキヘビ亜科に属するヘビの総称。体は太くて長く,全長2〜10メートル。一般に色彩が派手で,黄褐色の地に赤褐色または黒褐色の斑紋をもつ種が多い。肛門の左右に後肢の痕跡がある。アミメニシキヘビ・ボールパイソン・アフリカニシキヘビなど。パイソン。
錦衣
にしきごろも [4] 【錦衣】
シソ科の多年草。山地に自生。高さ10センチメートル内外。全体に軟毛がある。葉は倒卵形で,脈に沿って紫色を帯びる。初夏,淡紫色の唇形花をつける。キンモンソウ。
錦衣
きんい [1] 【錦衣】
にしきの衣。また,美しい衣服。
錦衣玉食
きんいぎょくしょく [1] 【錦衣玉食】
〔小学(善行)〕
美しい衣服と立派なごちそう。ぜいたくな生活のたとえ。
錦衣行
きんいこう [3] 【錦衣行】
名声をあげ,富貴になって故郷に帰ること。
錦袋円
きんたいえん 【錦袋円】
江戸時代,江戸下谷の勧学屋で売った丸薬。毒消しと気付けの薬。
錦袍
きんぽう [0] 【錦袍】
錦(ニシキ)でつくった上衣。
錦貝
にしきがい [3] 【錦貝】
海産の二枚貝。貝殻は扇形でふくらみが弱い。ホタテガイに似るが小形で,殻高約4センチメートル。貝殻の表面は放射状の肋(ロク)が二〇本内外ある。色彩は黄,褐色,赤,紫など変化に富む。本州中部以南から南洋にかけて分布。ミヤコガイ。
錦遍羅
にしきべら [3] 【錦遍羅】
スズキ目の海魚。全長約15センチメートル。体は細長くて側扁する。背と体側は緑色の地に紅褐色や黒色の斑点が多数散在する。腹は藍色で一本の紅褐色の帯が走る。本州中部から沖縄まで分布。
錦雞
きんけい [0] 【錦鶏・錦雞】
キジ目キジ科の鳥。雄は全長約110センチメートル,尾羽が70センチメートルほど。雄は黄金色の冠羽があり,襟は黄と黒の横縞,他は朱と黄と黒の羽毛が混じり,華麗な羽色をもつ。雌は全身褐色で暗褐色の斑点がある。中国西南部高地の原産。江戸時代から飼い鳥として輸入された。錦鶏鳥。アカキジ。
錦静鳥
きんせいちょう [0] 【錦静鳥】
スズメ目カエデチョウ科の小鳥。全長12センチメートル内外。頭部は銀灰色,背面は灰褐色,くちばし・のど・腰・尾が黒い。オーストラリア東部の草原や疎林にすむ。飼い鳥にする。
錦鯉
にしきごい【錦鯉】
(a) colored carp.
錦鯉
にしきごい [3] 【錦鯉】
鯉の中で色彩や斑紋が美しく,観賞用に飼育されるものの総称。選抜育種したものや品種改良により,紅白・三色・丹頂などと鮮やかな美しい色模様に変化したものが多い。変わり鯉。色鯉。花鯉。模様鯉。
錦鱗
きんりん 【錦鱗】
美しい魚。「御贄(ミニエ)の―/太平記 9」
錦鳥
にしきどり [3] 【錦鳥】
錦鶏(キンケイ)の異名。
錦鶏
きんけい [0] 【錦鶏・錦雞】
キジ目キジ科の鳥。雄は全長約110センチメートル,尾羽が70センチメートルほど。雄は黄金色の冠羽があり,襟は黄と黒の横縞,他は朱と黄と黒の羽毛が混じり,華麗な羽色をもつ。雌は全身褐色で暗褐色の斑点がある。中国西南部高地の原産。江戸時代から飼い鳥として輸入された。錦鶏鳥。アカキジ。
錦鶏の間
きんけいのま 【錦鶏の間】
〔ここに錦鶏障があったことから〕
もとの京都御所の中の,天皇の居間の名。
錦鶏の間祗候
きんけいのましこう [0][0] 【錦鶏の間祗候】
もと,宮中における資格の一種。華族や官吏で功労があった者を優遇する意味で与えられた資格。勅任官待遇。麝香間(ジヤコウノマ)祗候の次位に位する。
錦鶏菊
きんけいぎく [3] 【錦鶏菊】
キク科の一,二年草。北アメリカ原産。茎は高さ約50センチメートル。卵形の小葉からなる羽状葉を対生する。夏,枝頂に周囲が黄色,中心が紫褐色の頭状花をつける。
錦鶏障
きんけいしょう 【錦鶏障】
宮中の一室にある,錦鶏を描いたふすま。
錦鶏鳥
きんけいちょう [0] 【錦鶏鳥】
「錦鶏」に同じ。
錨
いかり [0] 【錨・碇】
〔海中の石を意味する古語「いくり」と同源か〕
(1)綱や鎖をつけて水底に投下し,これによって船をその場所に停止させておく船具。古代から中世には石または石と木を組み合わせた木碇を使ったが,近世以後,鉄製となる。
(2)緒の端につけるいかり形の器具。物にかけて引き寄せたり,つなぎとめたりするのに用いる。「―の緒/枕草子 89」
(3)家紋の一。{(1)}を図案化したもの。
錨地
びょうち ベウ― [1] 【錨地】
船がいかりをおろしてとまる所。停泊地。
錨星
いかりぼし [3] 【錨星・碇星】
カシオペア座の W 形の五星を碇に見たてた和名。瀬戸内海地方から東北地方にかけて分布する呼称。山形星。
錨泊
びょうはく ベウ― [0] 【錨泊】 (名)スル
船が錨(イカリ)をおろして停泊すること。「沖合に―する」
錨虫
いかりむし [3] 【錨虫】
甲殻綱の節足動物。幼虫はミジンコ形で泳ぐが,成熟して交尾した雌は淡水魚の口内や鰓(エラ)に寄生。体長7ミリメートル内外の棒状になり,脚もなくなって,頭胸部に錨形の突起が二対でき,これで宿主に固着する。養殖魚の害敵。
錨酢漿
いかりかたばみ [4] 【錨酢漿】
家紋の一。カタバミの葉の形に錨を三つ組み合わせたもの。
錨銲
びょうかん ベウ― [0] 【錨銲】
錨(イカリ)の上部に幹と直角につけた鉄棒。これによって錨が倒れ,爪が海底に食い込む姿勢になる。かんざし。こうがい。ストック。
錨鎖
びょうさ ベウ― [1] 【錨鎖】
いかりに付いている鎖。
錨[碇]
いかり【錨[碇]】
an anchor.→英和
〜を降ろす(揚げる) cast (weigh) anchor.
錫
しゃく [1] 【錫】
「錫杖(シヤクジヨウ)」の略。
錫
すず【錫】
tin.→英和
錫製の (made of) tin.→英和
‖錫箔(はく) tin foil.
錫
すず [1] 【錫】
〔tin; (ラテン) stannum〕
炭素族元素の一。元素記号 Sn 原子番号五〇。原子量一一八・七。スズ石として産する。銀白色の固体金属であるが,低温では非金属の状態に転移することがある。有史以前から知られている材料。延性・展性に富みスズ箔(ハク)として包装用に,鉄板にめっきしてブリキ板に,また青銅・ハンダなどの合金に用いる。
〔自然科学ではスズと書く〕
錫ペスト
すずペスト [3] 【錫―】
通常の銀白色のスズが,低温で,もろい灰色のものになること。寒冷地で,スズ製品の一か所にはれもの状の突起が生じ,それがあたかも伝染病のように周囲へ広がるのでいう。
錫僧
しゃくそう [0] 【錫僧】
法会の時,錫杖を振って梵唄(ボンバイ)を行う僧。錫杖師。
錫婚式
すずこんしき [3] 【錫婚式】
結婚一〇周年を祝う式。
錫師
すずし [2] 【錫師】
錫で徳利・茶壺(チヤツボ)などを作る職人。
錫杖
しゃくじょう [0] 【錫杖】
〔仏〕
(1)僧・修験者の持つ杖(ツエ)。頭部についている環に,さらにいくつかの小環をつけたもの。僧が常に持っている一八の法具の一つで,身を守ったり,自分の存在を知らせたり,経を読むときに調子をとったりするのに用いる。
(2)声明(シヨウミヨウ)や祭文(サイモン)読みなどの際に打ち鳴らす,{(1)}を短くした形の道具。
錫杖(2)[図]
錫杖
さくじょう 【錫杖】
⇒しゃくじょう(錫杖)
錫杖草
しゃくじょうそう [0] 【錫杖草】
イチヤクソウ科の腐生植物。山中の林下に生える。全体が淡黄褐色で細毛がある。茎は肉質で高さ20センチメートル内外となり,鱗片(リンペン)状の葉をつける。六,七月,茎頂に数個の淡黄色の花が下垂してつく。錫杖花(シヤクジヨウバナ)。
錫石
すずいし [2] 【錫石】
スズの鉱石。正方晶系。赤褐ないし灰黒色を呈し,金属光沢がある。ペグマタイト鉱床・高温熱水鉱床,それらに由来する砂鉱床に産する。
錫箔
すずはく [0] 【錫箔】
スズを紙状に薄くのばしたもの。
錫紵
しゃくちょ 【錫紵】
⇒しゃくじょ(錫紵)
錫紵
しゃくじょ [1] 【錫紵】
天皇が二親等以上の喪に服する時に着る浅黒色の闕腋(ケツテキ)の袍(ホウ)。しゃくちょ。
錬す
ねや・す 【黏す・粘す・錬す】 (動サ四)
(1)練ってねばるようにする。こねる。「暮るるまでおし―・したる御そくいひ/咄本・醒睡笑」
(2)金属を精錬する。[名義抄]
錬り
ねり [2] 【練り・錬り・煉り】
(1)ねること。ねってねばりを出すこと。「―が足りない」「―羊羹(ヨウカン)」
(2)繊維・金属などから不純物を除いて,良質のものにすること。精練。
(3)「練絹(ネリギヌ)」に同じ。「絹縮に―の白裏付て/浮世草子・禁短気」
(4)よく考えがめぐらされていること。「諸弟(モロト)らが―の言葉は我は頼まじ/万葉 774」
錬り上げる
ねりあ・げる [4] 【練(り)上げる・錬り上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ねりあ・ぐ
(1)十分練って仕上げる。「餡(アン)を―・げる」
(2)計画・文章などを何度も修正してよいものに仕上げる。「十分―・げた文章」
錬り鉄
ねりかね 【錬り鉄】
精錬した鉄。「綵帛(シミノキヌ)・兵・―等を海の畔に積みて/日本書紀(斉明訓)」
錬る
ね・る [1] 【練る・錬る・煉る】
■一■ (動ラ五[四])
□一□(他動詞)
(1)餡(アン)などを火にかけて,こね固める。《練・煉》「餡を―・る」
(2)膏薬(コウヤク)・糊(ノリ)・土などをこねまぜてねばらせる。「粘土を―・る」「御飯つぶを―・って糊にする」
(3)繊維を灰汁(アク)などで煮て柔らかくする。《練》「生糸を―・る」
(4)金属を焼いてきたえる。《練・錬》「鉄ヲ―・ル/ヘボン(三版)」
(5)よりよいものとするために十分考えて修正を加える。《練》「よく―・られた文章」「構想を―・る」「対策を―・る」「想を―・る」
(6)学問・技芸などを練磨する。修養・経験などを積む。《練・錬》「技を―・る」「精神を―・る」
(7)皮を撓(イタ)める。なめし革にする。《練・煉》「皮を―・る」
(8)ひねる。ねじる。「焼大刀の手(タ)かみ押し―・り/万葉 1809」
(9)木の枝や蔓(ツル)などをたたき柔らかくして曲げる。「かの岡に萩かるをのこ縄をなみ―・るやねりそのくだけてぞ思ふ/拾遺(恋三)」
□二□(自動詞)
(「邌る」とも書く)
(1)列をつくって,ゆっくり進む。「提灯行列が大通りを―・って行く」
(2)あっちへ行ったりこっちへ行ったりして進む。「みこしが街中(マチナカ)を―・って行く」
(3)静かに歩く。ゆっくり歩く。おもむろに行く。「銀(シロガネ)の目貫の太刀をさげ佩(ハ)きて奈良の都を―・るは誰が子ぞ/神楽歌」
[可能] ねれる
■二■ (動ラ下二)
⇒ねれる
錬士
れんし [1] 【錬士】
剣道・弓道・なぎなたなどの武道団体が与える称号の三階級の中で,下位のもの。一定の審査を経た五段以上の者に与えられる。
→教士
→範士
錬成
れんせい [0] 【練成・錬成】 (名)スル
心・体・技術などをきたえること。「心身を―する」「―道場」
錬磨
れんま [1] 【練磨・錬磨】 (名)スル
きたえてみがきあげること。「精神を―する」
錬金
ねりきん [0] 【練(り)金・錬金】
切り金(キン)の一。砂金を薄い板状に練りあげたもの。
錬金術
れんきんじゅつ【錬金術(師)】
alchemy (an alchemist).→英和
錬金術
れんきんじゅつ [3] 【錬金術】
黄金をつくり出す技術の追究を中心とし,不老長寿の霊薬の調合と重なり合う中で,広く物質の化学的変化を対象とするに至った古代・中世における一種の自然学。中国・インド・アラビア・西欧など,それぞれに宗教・哲学と結びつき固有の内容をもつ。中世ヨーロッパでは,アラビアで体系化されたものが精緻化され,種々の金属の精製や蒸留・昇華法など化学的な知識の蓄積を見,近代化学の前史的段階をなした。
錬金術主義
れんきんじゅつしゅぎ [7] 【錬金術主義】
⇒エルメティズモ
錬鉄
れんてつ [0][1] 【錬鉄・練鉄】
(1)よくきたえた鉄。
(2)炭素を0〜0.1パーセントほど含む極軟鋼。主に銑鉄を半溶融状態で繰り返し鍛錬して製する。鉄線・釘などの原料。鍛鉄。
錮す
こ・す 【錮す】 (動サ変)
一室にとじこめて,外出などの自由を奪う。禁錮する。「獄丁の手に―・せられて/思出の記(蘆花)」
錯
こすり [3] 【擦り・錯】
(1)こすること。
(2)やすりの古名。また,木にトクサの茎をはった研磨用の道具。[新撰字鏡]
錯イオン
さくイオン [3] 【錯―】
錯体であるイオン。陽イオン・陰イオンの両方の場合がある。[Co(NH�)�]³� や [PtCl�]²� など。
→錯塩
→錯体
錯乱
さくらん【錯乱】
distraction;confusion.→英和
〜する be distracted[deranged];go mad[distracted](精神が).
錯乱
さくらん [0] 【錯乱】 (名)スル
(1)入り組んでめちゃめちゃになること。こんがらがること。「事態を―させる」
(2)意識が混濁し,思考に異常をきたすこと。「―状態に陥る」「頭が―して居るので判然(ハツキリ)しない/酒中日記(独歩)」
錯交
さっこう サクカウ [0] 【錯交】 (名)スル
いくつものものが入りまじること。交錯。「三岩帯の―する処/日本風景論(重昂)」
錯体
さくたい [0] 【錯体】
(1)一つの原子やイオンを中心とし,その周囲に他のイオン・原子・分子や原子団が立体的に規則正しく配置されて生じた分子やイオンなどの原子集団。
(2)分子またはイオンに,他の原子・分子・イオンが配位結合して生じた原子集団。配位化合物。
錯列
さくれつ [0] 【錯列】 (名)スル
順序がいりまじって並ぶこと。いれまぜて並べること。「溶岩相―し/日本風景論(重昂)」
錯化合物
さくかごうぶつ [4] 【錯化合物】
錯体を含む化合物。配位化合物。
錯塩
さくえん [2][0] 【錯塩】
錯イオンを含む塩。また,錯化合物の俗称。
→錯イオン
→錯体
錯愕
さくがく [0] 【錯愕】
おどろきまどうこと。
錯節
さくせつ [0] 【錯節】
(1)入り組んだ木のふし。「盤根―」
(2)こみ入って,解決困難な事件や問題。
錯簡
さっかん サク― [0] 【錯簡】
〔竹簡が入り交じる意〕
とじ違いなどによって,書物の紙の順序が狂って,誤っていること。また,文字・文章などが乱れていること。
錯綜
さくそう [0] 【錯綜】 (名)スル
物事が複雑に入り組んでいること。入りまじっていること。錯雑。「指揮系統が―している」「―した論理展開」
錯綜した
さくそう【錯綜した】
<be> complicated;→英和
intricate;→英和
involved.→英和
錯落
さくらく [0] 【錯落】 (ト|タル)[文]形動タリ
入りまじるさま。錯雑。「熔巌の塊―として途に横る/即興詩人(鴎外)」
錯行
さっこう サクカウ [0] 【錯行】
四季などがかわるがわるめぐること。交互に移ってゆくこと。
錯視
さくし [1][0] 【錯視】
〔心〕 視覚における錯覚。ある図形の大きさ・長さ・方向などが,周囲の図形の影響を受けて実際とは違って知覚される幾何学的錯視が代表的。
錯視=1[図]
錯視=2[図]
錯視=3[図]
錯視=4[図]
錯視=5[図]
錯視
さくし【錯視】
an optical illusion.
錯覚
さっかく【錯覚】
<have,be under> an illusion;→英和
a hallucination.→英和
錯覚
さっかく サク― [0] 【錯覚】 (名)スル
(1)事実とは異なるが,そうであるかのように思うこと。思い違い。勘違い。「まるで外国へ行ったような―を起こす」
(2)〔心〕 あるものについての知覚が客観的事実と著しく食い違うこと。
→幻覚
錯角
さっかく サク― [0] 【錯角】
一直線が二直線に交わるとき,一直線の反対側で相対する角。
錯角[図]
錯語
さくご [0] 【錯語】
〔心〕 表出される語が誤っていること。失語症の症状の一つで,音韻の誤りや語の代用がみられる。「―症」
錯誤
さくご [1] 【錯誤】
(1)まちがい。あやまり。「―を犯す」「―におちいる」「試行―」「時代―」
(2)〔法〕 事実とそれに対する人の認識が一致しないこと。
錯誤
さくご【錯誤】
<make> a mistake;→英和
<fall into> an error.→英和
錯謬
さくびゅう [0] 【錯謬】
あやまりたがうこと。「―に入るを免かれんを欲するに非ず/自由之理(正直)」
錯迷
さくめい [0] 【錯迷】
知性がくらんで正しい判断ができないこと。また,そういう状態。「念仏題目の偏固,―にして取るに足らざる者素(モト)より多かりしも/真善美日本人(雪嶺)」
錯雑
さくざつ [0] 【錯雑】 (名・形動)スル [文]ナリ
いろいろなものが見分けがつかないほどに入りまじっている・こと(さま)。錯綜。「種々(イロイロ)な叫びの―して聞える声が/土(節)」「差別なく混合して記載したる六国史等の―なるに比すれば/日本開化小史(卯吉)」
録する
ろく・する [3] 【録する】 (動サ変)[文]サ変 ろく・す
書きしるす。記録する。「人類の言語意見を―・する史官/西国立志編(正直)」
録事
ろくじ [1] 【録事】
(1)記録のことを取り扱う役。かきやく。書記。
(2)公式の宴会の際に酒の世話などをする役。
(3)大宝令制による主典。軍中の雑務の監察をつかさどる。
(4)旧陸海軍で,軍法会議を構成する判任文官。
録写
ろくしゃ [0] 【録写】 (名)スル
写しとること。書き写すこと。
録出
ろくしゅつ [0] 【録出】 (名)スル
書き記すこと。「世に伝はるところの説話を,下に―す/西国立志編(正直)」
録取
ろくしゅ [0] 【録取】 (名)スル
記録をとること。記録すること。
録画
ろくが [0] 【録画】 (名)スル
再生を目的として,映像を磁気テープやディスクなどに記録すること。
録画
ろくが【録画】
videotape recording;telerecording (テレビの).〜する record <a scene on video tape> .→英和
録音
ろくおん [0] 【録音】 (名)スル
音をレコード・テープなどに記録し,必要なとき再生できるようにすること。「講演を―しておく」「―機」
録音する
ろくおん【録音する】
record;→英和
[テープに]tape;→英和
record <a speech> on (a) tape.‖録音係 a record man;a monitor.録音機 a <tape> recorder.録音再生 a playback.録音室 a recording room.録音テープ a recording tape.録音ニュース recorded events.録音放送する broadcast the record <of> .
録音テープ
ろくおんテープ [5] 【録音―】
音声を録音する,磁性酸化鉄粉を塗ったプラスチック-テープ。
錵
にえ [0] 【沸・錵】
日本刀の重要な見所の一。地肌および地肌と刃部との境目にそって銀砂をまいたように,細かくきらきらと輝いているもの。地肌に生ずるものは,特に地沸(ジニエ)という。
→匂い(3)
錺り屋
かざりや [0] 【飾り屋・錺り屋】
「飾り職(シヨク)」に同じ。
錺り師
かざりし [3] 【飾り師・錺り師】
「飾り職(シヨク)」に同じ。
錺り職
かざりしょく [3] 【飾り職・錺り職】
金属を加工し,装身具や家具・建築物の飾り金具など細かい細工物を作る職人。飾り師。飾り屋。
鍋
なべ【鍋】
a pan (浅い);→英和
a pot (深い).→英和
‖鍋釜類 kitchen utensils.鍋物 food served in the pot.シチュー鍋 a stewpan.
鍋
なべ [1] 【鍋】
〔「肴(ナ)」を煮る「瓮(ヘ)」の意〕
(1)食物を煮るのに用いる金属製または陶器製の器。釜(カマ)より浅く,取っ手・つるなどをつける。
(2)「鍋料理」の略。
(3)女中・下女をいう語。おなべ。
鍋代
なべしろ [0] 【鍋代】
「鍋座(ナベザ)」に同じ。
鍋八撥
なべやつばち 【鍋八撥】
狂言の一。新市の一の店についたものを市司(イチノツカサ)にするというので,羯鼓(カツコ)売りと鍋売りが先着争いをする。互いに商売物を打ってはやすが,鍋がわれてしまう。羯鼓炮碌(ホウロク)。
鍋取り
なべとり [4] 【鍋取り】
(1)つるのない鍋や釜(カマ)を火からおろすときにあてがう,藁(ワラ)製扇形の道具。また,おろした鍋釜の下にしく敷物。
(2)〔形が(1)に似ているので〕
冠(カンムリ)の老懸(オイカケ)の俗称。
(3)「鍋取り公家(クゲ)」の略。「―に禰宜も交つて加茂祭り/柳多留 97」
鍋取り公家
なべとりくげ 【鍋取り公家】
老懸(オイカケ)を付けた冠をかぶる公家。また,下級の公家をあざけっていう語。「―の子は産めど/浄瑠璃・松風村雨」
鍋墨
なべずみ [0][2] 【鍋墨】
鍋・釜(カマ)の尻(シリ)についたすす。
鍋奉行
なべぶぎょう [3] 【鍋奉行】
鍋料理を食べるとき,材料を入れる順序や食べ頃などをあれこれと指図する人。
鍋尻
なべじり [0] 【鍋尻】
鍋の底の外側。火にあたるところ。
鍋屋
なべや [2] 【鍋屋】
(1)鍋をつくったり,売ったりする店。また,その人。
(2)「鍋屋薬」に同じ。
鍋屋薬
なべやぐすり [4] 【鍋屋薬】
江戸時代,江戸の芝金杉の鍋屋で製し売ったシラミ取り用の薬を塗った紐(ヒモ)。腹に巻いたり,着物の裏に縫いつけたりして用いた。しらみひも。懐中紐。鍋屋紐。
鍋山
なべやま 【鍋山】
姓氏の一。
鍋山貞親
なべやまさだちか 【鍋山貞親】
(1901-1979) 社会運動家。大阪生まれ。三・一五事件以後の共産党再建にあたるが,検挙され,獄中で佐野学とともに転向声明を出し,大量転向の契機となった。第二次大戦後は反共運動を指導。
鍋島
なべしま 【鍋島】
姓氏の一。戦国大名。肥前国佐嘉郡よりおこる。竜造寺氏の有力家臣だったが,のち勝茂のとき主家を併合。
鍋島焼
なべしまやき [0] 【鍋島焼】
佐賀藩の鍋島氏が,肥前国松浦郡大川内の藩窯で焼かせた磁器。色絵が特に名高く,色鍋島と呼ばれる。他に染め付けや青磁がある。大川内焼。
鍋島直正
なべしまなおまさ 【鍋島直正】
(1814-1871) 江戸末期の佐賀藩主。名は初め斉正。号,閑叟(カンソウ)。1830年藩主となり藩政改革を推進,洋式兵備を採用して強力な軍備を整えた。明治新政府議定・開拓使長官などを務めた。
鍋島緞通
なべしまだんつう [5] 【鍋島緞通】
〔鍋島藩の特産であったことから〕
佐賀県で織られていた,種々の模様を織り込んだ綿の敷物。江戸中期頃,中国緞通の技法を模して織り出された。佐賀緞通。鍋島紋氈(モンセン)。
鍋島閑叟
なべしまかんそう 【鍋島閑叟】
⇒鍋島直正(ナベシマナオマサ)
鍋島騒動
なべしまそうどう 【鍋島騒動】
江戸初期,肥前佐賀藩の御家騒動。藩主鍋島氏の旧主竜造寺氏の再興運動が秘密裏に行われたことと関係し,後世これに潤色が加わり怪猫談が仮託され,広く流布した。
鍋巴
グオバ [2] 【鍋巴】
〔中国語〕
お焦げのこと。中国料理では,油で揚げ,餡をかけて食べる。
鍋底
なべぞこ [0] 【鍋底】
(1)なべの底。
(2)落ち込んだままの状態で横ばいを続けること。
鍋底景気
なべぞこけいき [5] 【鍋底景気】
1957年(昭和32)後半から翌年なかばにかけての景気の不況。神武景気以後の不況をいった俗称。
鍋座
なべざ [0] 【鍋座】
囲炉裏ばたの座席のうち主婦の座る席。鍋代(ナベシロ)。女座。嬶座(カカザ)。
鍋掴み
なべつかみ [3] 【鍋掴み】
熱い鍋の取っ手を持つときに用いるもの。厚地の布製のものなどがある。
鍋敷
なべしき [2][4] 【鍋敷】
火からおろした鍋を置く敷物。
鍋料理
なべりょうり [3] 【鍋料理】
食卓上で,野菜・肉・魚介類を鍋で煮ながら食べる料理。寄せ鍋・牡蠣(カキ)鍋・柳川鍋・ちり鍋など。鍋物。
鍋焼
なべやき [0] 【鍋焼(き)】
(1)料理の一。川魚・鳥肉などを芹(セリ)・くわいその他の野菜とともに味噌または醤油で煮て,鍋から直接食べるもの。[季]冬。
(2)「鍋焼き饂飩(ウドン)」の略。
鍋焼き
なべやき [0] 【鍋焼(き)】
(1)料理の一。川魚・鳥肉などを芹(セリ)・くわいその他の野菜とともに味噌または醤油で煮て,鍋から直接食べるもの。[季]冬。
(2)「鍋焼き饂飩(ウドン)」の略。
鍋焼き饂飩
なべやきうどん [5] 【鍋焼き饂飩】
一人前ずつ土鍋で煮込んだうどん。野菜やかまぼこ・てんぷらなどを入れ,鍋からそのまま食べる。[季]冬。
鍋物
なべもの [2] 【鍋物】
「鍋料理(ナベリヨウリ)」に同じ。
鍋町髷
なべちょうまげ ナベチヤウ― [3] 【鍋町髷】
女性の結髪の一。明治初期に行われた,丸髷の形の大きなもの。
鍋破
なべわり [0] 【鍋破】
ビャクブ科の多年草。暖地の林に生える。茎は高さ約40センチメートルで,上半に数個の卵状楕円形の葉を互生。春,葉腋から柄の長い淡緑色の花を下垂してつける。花被片四個のうち一個が特に大きい。有毒。
鍋祭
なべまつり 【鍋祭】
「筑摩祭(ツクママツリ)」に同じ。[季]夏。
鍋蓋
なべぶた [0][2] 【鍋蓋】
(1)鍋の蓋。
(2)卦算冠(ケイサンカンムリ)の俗称。
鍋蓋虫
なべぶたむし [4] 【鍋蓋虫】
(1)半翅目ナベブタムシ科の昆虫の総称。渓流にすむ。ナベブタムシ・クロナベムシ・トゲナベブタムシなど。
(2){(1)}の一種。日本特産種。体長約9ミリメートル。体は円盤状,黄褐色で黒褐色の斑紋をもつ。多くは前ばねが短く後ろばねはない。本州・四国・九州に分布。
鍋被り
なべかぶり [3] 【鍋被り】
(1)江戸中期に流行したはやり病。鍋をかぶったように鼻から上が黒くなるもの。
(2)「筑摩祭(ツクママツリ)」のこと。[季]夏。
鍋釜
なべかま [1][0] 【鍋釜】
鍋と釜。また,生活に必要な最低限の道具。「―まで質に入れる」
鍋鉉
なべづる [0][2] 【鍋鉉】
鍋に取り付けたつる。
鍋銭
なべせん [0] 【鍋銭】
寛永通宝のうち,鉄地金で鋳造した銭。鍋・釜用の粗悪な鉄を用いたのでいう。
鍋鳧
なべげり [2] 【鍋鳧】
タゲリの異名。
鍋鴫
なべしぎ [3] 【鍋鴫】
鍋を使ってナスを油で炒め,練り味噌で味をつけた料理。
→鴫焼
鍋鶴
なべづる [2][3] 【鍋鶴】
ツル目ツル科の鳥。全長約100センチメートル。タンチョウに似るが,小形。頭と首は白いが,残りは灰色。頭頂は赤い皮膚が裸出する。繁殖地はシベリア・中国東北部・モンゴルなど。鹿児島県出水(イズミ)市と山口県熊毛町などに冬鳥として渡来する。[季]冬。
鍋鸛
なべこう [2] 【鍋鸛】
コウノトリ目コウノトリ科の鳥。全長約95センチメートル。コウノトリよりやや小さい。腹の白色部を除き,羽色全体が緑や紫の金属性光沢がある黒色。くちばしと脚は赤色。ユーラシアの亜寒帯付近で繁殖し,冬は南方に渡る。日本には冬鳥としてまれに渡来する。
鍍金
めっき [0] 【鍍金・滅金】 (名)スル
〔「めつきん(滅金)」の転〕
(1)金属または非金属の固体表面に金属の薄膜を強固に密着させること。また,それを施したもの。装飾・防蝕・表面硬化のため行う。電気めっき・真空蒸着など。
(2)金をめっきすること。
(3)表面だけを飾り,中身を偽ること。
鍍金
ときん [0] 【鍍金】 (名)スル
めっきすること。めっき。
鍍金する
めっき【鍍金する】
plate;→英和
gild (金で).→英和
鍑
さがり 【鍑】
物を煮炊きする口の大きな釜(カマ)。[和名抄]
鍑
ふく [2] 【鍑】
中国古代の容器の一。首がくびれ腹が張り出し,底が丸い釜形をなす。戦国時代は陶製,漢代には多く青銅製。
鍔
つば【鍔】
a (sword) guard;a brim (帽子の).→英和
鍔迫り合い a close contest;a dead heat.
鍔
つば [1] 【鍔・鐔】
(1)刀剣の柄(ツカ)と刀身との境目に挟み,柄を握る手を保護する板。形・大きさとも種々ある。刀身を通す茎孔(ナカゴアナ)があけてある。多く鉄製であるが銅でもつくる。つみは。
(2)帽子のまわりに庇(ヒサシ)のように出ている部分。「―の広い帽子」
(3)釜(カマ)のまわりに庇のように出ていて,かまどの縁にかかるようになっている部分。
鍔(1)[図]
鍔
つみは 【鍔・鐔】
「つば(鍔)」の古名。「復た剣(ツルギ)の―より垂(シタタ)る血,激越(ソソ)きて神と為る/日本書紀(神代上訓)」
鍔元
つばもと [0] 【鍔元】
「鍔際(ツバギワ){(1)}」に同じ。「―くつろげ時致(トキムネ)を目がけてかかりけり/謡曲・夜討曾我」
鍔師
つばし [2] 【鍔師】
鍔をつくる人。
鍔広
つばびろ [0] 【鍔広】
帽子の鍔の広いこと。また,そのようなもの。「―帽子」
鍔無し
つばなし [0] 【鍔無し】
(帽子・刀などで)鍔のないもの。
鍔継ぎ手
つばつぎて [3] 【鍔継(ぎ)手】
⇒フランジ
鍔継手
つばつぎて [3] 【鍔継(ぎ)手】
⇒フランジ
鍔迫り合い
つばぜりあい [3] 【鍔迫り合い】
(1)互いに打ち合った刀を鍔で受け止め,押し合うこと。
(2)激しく勝負を争うこと。「優勝を目指して両チームが―を演ずる」
鍔際
つばぎわ [0] 【鍔際】
(1)刀身と鍔の接する所。つばもと。
(2)いよいよという場合。瀬戸際。「身の捨つるを,―になつて,少しも惜しまぬに/浮世草子・諸艶大鑑 5」
鍔音
つばおと [0] 【鍔音】
刀の鍔で相手の刃物を受けとめるときに発する音。「太刀の―止む時なく/太平記 19」
鍔鳴り
つばなり [0] 【鍔鳴り】
刀を鞘に入れるとき,鍔と鞘口とがぶつかって鳴る音。
鍛え
きたえ キタヘ [3][2] 【鍛え】
鍛えること。特に金属を鍛えること。
鍛える
きた・える キタヘル [3] 【鍛える】 (動ア下一)[文]ハ下二 きた・ふ
〔古くは四段活用〕
(1)高温に熱した金属を打って,強くする。鍛練する。「刀を―・える」
(2)自分で修練を繰り返して心身や技術をしっかりしたものにする。「からだを―・える」「技を―・える」
(3)訓練をほどこして技術を向上させる。「きびしいトレーニングで選手を―・える」
鍛える
きたえる【鍛える】
(1) forge;→英和
temper (刀剣を).→英和
(2) train <oneself> ;→英和
strengthen <one's body> .→英和
鍛え上げる
きたえあ・げる キタヘ― [5] 【鍛え上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 きたへあ・ぐ
十分に鍛える。「一人前の選手に―・げる」
鍛す
かた・す 【鍛す】 (動サ四)
鉄などをきたえる。「新しき鈎(チ)を―・し/日本書紀(神代下訓)」
鍛ふ
きた・う キタフ 【鍛ふ】
■一■ (動ハ四)
「きたえる」に同じ。「三年精進潔斎して七重にしめを引き,―・うたる剣なり/太平記 32」
■二■ (動ハ下二)
⇒きたえる
鍛冶
かじ カヂ [1] 【鍛冶】
〔「かなうち(金打)」から変化した「かぬち」の転〕
金属をきたえて,いろいろの器具を作ること。また,その人。「―屋」「刀―」
鍛冶
かぬち 【鍛冶】
〔「かねうち(金打)」の転〕
金属を鍛え加工すること。また,その職人。かじ。[新撰字鏡]
鍛冶
たんや 【鍛冶】 (名)スル
「かじ(鍛冶)」に同じ。
鍛冶司
かぬちのつかさ 【鍛冶司】
律令制下,宮内省に属した官司の一。鍛冶部(カヌチベ)を管理し,刀剣や鉄・銅製器具の製作にあたった。
鍛冶屋
かじや カヂ― [0] 【鍛冶屋】
(1)金属をきたえ,加工して器物を作ることを職業とする人。また,その家。
(2)大形の釘抜き。一方が L 字形に曲がり,両端を二叉(フタマタ)に割って釘をはさむようにしてある。梃子(テコ)としても使う。
鍛冶屋炭
かじやずみ カヂ― [3][0] 【鍛冶屋炭】
鍛冶屋で使う,火力が弱く,炎の立つ木炭。松・栗などの柔らかい材でつくる。和炭(ニコズミ)。金屋炭(カナヤズミ)。
鍛冶橋狩野
かじばしかのう カヂバシ― 【鍛冶橋狩野】
江戸幕府の奥絵師狩野四家の一。また,その流れをくむ画系の名。狩野探幽が鍛冶橋門外に屋敷を与えられたことに由来する。
鍛冶部
かぬちべ [3] 【鍛冶部】
大化前代,豪族に隷属し鉄製武具などの製作にあたった部民。先進技術をもった渡来人系の韓鍛冶部(カラカヌチベ)と在来技術による倭鍛冶部(ヤマトカヌチベ)とがあった。大化の改新後,鍛冶司(カヌチノツカサ)に率いられた。
鍛圧
たんあつ [0] 【鍛圧】 (名)スル
金属を熱し,圧力を加えて鍛錬すること。
鍛工
たんこう [0] 【鍛工】
金属をきたえること。また,その職工。鍛冶(カジ)。
鍛工場
たんこうば [0] 【鍛工場】
金属の鍛造を行う作業場。
鍛接
たんせつ [0] 【鍛接】
金属の二片を融点近くまで加熱し槌で打ったり,プレスしたりして,接合する方法。わかしつぎ。
鍛治
かじ【鍛治】
a smith;→英和
a blacksmith;→英和
a smithy (鍛治屋);→英和
smithery (職).
鍛練
たんれん [1] 【鍛錬・鍛練】 (名)スル
(1)体力・精神力・能力などをきたえて強くすること。「若い時に―する」「日頃の―の成果」
(2)金属を打ってきたえること。「鋼を―する」
鍛練する
たんれん【鍛練する】
temper;→英和
forge;→英和
[心身を]train;→英和
discipline;→英和
drill.→英和
鍛造
たんぞう [0] 【鍛造】 (名)スル
金属をハンマーで打って形作ること。また,その加工法。「―機」
鍛金
たんきん [0] 【鍛金】
金属を打ち延ばして仏具・武具・花瓶などを立体的に形づくる技法。うちもの。
鍛鉄
たんてつ [1] 【鍛鉄】
(1)鉄をきたえること。また,きたえた鉄。
(2)「錬鉄(レンテツ)」に同じ。
鍛鉄
たんてつ【鍛鉄】
wrought iron.
鍛鋼
たんこう [0] 【鍛鋼】
鍛造用の素材あるいは鍛造されたはがね製品。
鍛錬
たんれん [1] 【鍛錬・鍛練】 (名)スル
(1)体力・精神力・能力などをきたえて強くすること。「若い時に―する」「日頃の―の成果」
(2)金属を打ってきたえること。「鋼を―する」
鍬
くわ クハ [0][1] 【鍬】
田畑を耕すのに使う農具。長い柄の先に土を掘り起こす歯の部分を取り付けたもの。歯の部分の構造によって,金鍬(カナグワ)や,板の先に金属の歯をつけた風呂鍬(フログワ)などがある。
鍬[図]
鍬
くわ【鍬】
a hoe.→英和
〜を入れる plow.→英和
鍬下
くわした クハ― [0] 【鍬下】
新たに山野を開墾して田畑とするまでの期間。
鍬下年季
くわしたねんき クハ― [5] 【鍬下年季】
(1)江戸時代,新しい田地の開墾当初から村高に登録されるまでの期間。普通,三〜五年。この期間は年貢が大幅に減免された。
(2)1884年(明治17)の地租条例で,開墾後,地目変更までの一定期間。
鍬入れ
くわいれ クハ― [0][4] 【鍬入れ】
(1)地鎮祭や植樹などのとき,儀礼的に地面に鍬を入れること。
(2)「鍬初め」に同じ。
鍬始め
くわはじめ クハ― 【鍬始め】
農家で,正月吉日に畑に餅(モチ)や米などを供えて農事始めとし,豊作を祝うこと。[季]新年。《天は晴れ地は湿ふや―/正岡子規》
鍬平
くわびら クハ― 【鍬平】
(1)鍬の,柄を除いた鉄の部分。鍬先。
(2)足首から先の部分。足。「草臥(クタバリ)であるべいに,お―出しめせ/読本・本朝酔菩提」
(3)「鍬平足(クワビラアシ)」の略。
鍬平足
くわびらあし クハ― 【鍬平足】
土ふまずのない足。扁平足(ヘンペイソク)。
鍬形
くわがた クハ― [0] 【鍬形】
(1)〔古代鍬の形に似ているからとも,また,先端の形状が慈姑(クワイ)の葉に似ているからともいう〕
兜(カブト)の前立物(マエダテモノ)の一。眉庇(マビサシ)につけた台に,金銅(コンドウ)・銀銅・練り革などで作った二枚の板を挿して,角(ツノ)状に立てたもの。平安時代から行われた。
→兜
(2)クワガタムシの略。
(3)家紋の一。{(1)}を図案化したもの。紀伊徳川家の家紋。
鍬形(3)[図]
鍬形の兜
くわがたのかぶと クハ― [6] 【鍬形の兜】
鍬形をつけた兜。
鍬形石
くわがたいし クハ― [4] 【鍬形石】
古墳時代前期に用いられた,碧玉(ヘキギヨク)製の台形の腕輪。上半部に楕円形の穴があり,下半部は扁平(ヘンペイ)な鍬の刃の形をしている。
鍬形石[図]
鍬形草
くわがたそう クハ―サウ [0] 【鍬形草】
ゴマノハグサ科の多年草。山地の樹陰に自生。茎は高さ約15センチメートルで,長楕円形の葉を数対つける。初夏,茎頂に紅色の条のある白色の花が数個つく。蒴果(サクカ)は平らな平菱形で兜の鍬形に似ている。
鍬形草[図]
鍬形虫
くわがたむし クハ― [4] 【鍬形虫】
クワガタムシ科の甲虫の総称。大顎が発達し,特に雄では長大なものが多く,兜の鍬形に似る。体長1センチメートルから,大顎を含めて全長10センチメートルに達するものまである。幼虫はジムシで朽ち木中にすみ,成虫はカシ・クヌギ・ナラなどの樹液に集まる。各地に分布し,種類が多い。ミヤマクワガタ・オオクワガタ・ノコギリクワガタなど。くわがた。
鍬焼
くわやき クハ― [0] 【鍬焼(き)】
下味をつけた鴨などの肉を鉄板で焼く料理。昔,農夫が鍬の上で野鳥を焼いて食したところからの名という。
鍬焼き
くわやき クハ― [0] 【鍬焼(き)】
下味をつけた鴨などの肉を鉄板で焼く料理。昔,農夫が鍬の上で野鳥を焼いて食したところからの名という。
鍬箒
くわぼうき クハバウキ [3] 【桑箒・鍬箒】
(1)桑の楚(スワエ)を束ねて作った箒。
(2)鉄製のくま手。細(コマ)ざらい。
鍮石
ちゅうじゃく 【鍮石】
真鍮(シンチユウ)の異名。
鍮石門
ちゅうじゃくもん [4] 【鍮石門】
〔「中雀門」とも書く〕
扉に真鍮の金具を打った門。
鍰
からみ [0][3] 【鍰】
⇒スラグ
鍵
かぎ【鍵】
a key.→英和
〜をかける(あける) (un-)lock.→英和
‖鍵穴 a keyhole.鍵っ子 a latchkey child.
鍵
かぎ [2] 【鍵】
〔「鉤(カギ)」と同源〕
(1)錠(ジヨウ)の穴に差し込んで,戸や箱の蓋(フタ)などを開閉するための器具。キー。「―をかける」
(2)錠(ジヨウ)。「玄関に―をつける」
(3)事件や問題を解決するための,重要な手がかり。キー-ポイント。「事件解決の―を握っている」
鍵
けん [1] 【鍵】
(1)ピアノ・オルガン・タイプライターなどで,機械的または電気的な作動を起こさせるために,指でたたく,または押す一つ一つの部分。キー。
(2)管楽器の音孔を操作する装置。
鍵っ子
かぎっこ [0] 【鍵っ子】
両親が勤めなどで留守のため,自分で開けてはいれるように,いつも家の鍵を持たされている子供。
鍵刺激
かぎしげき [3] 【鍵刺激】
動物の本能的行動をひき起こす特定の刺激。クモに捕虫行動を起こさせる刺激となる巣に伝わるある範囲の振動数などはその例。信号刺激。合図刺激。
鍵取
かぎとり [2] 【鍵取・鎰取】
(1)「典鑰(テンヤク)」に同じ。
(2)諸国の正倉・社寺,社寺の荘園などの鍵を預る役。近世では郷倉の管理をした村役人。
鍵屋
かぎや 【鍵屋】
江戸の花火屋の屋号。鍵屋弥兵衛が1659年に創業。玉屋とならび称された。
鍵層
けんそう [0] 【鍵層】
⇒かぎそう(鍵層)
鍵層
かぎそう [0] 【鍵層】
広い地域にわたって短時間に形成され,かつ識別の容易な地層。地層や地形面の区分・対比の基準となり,その例として,火山灰層・凝灰岩層・石灰岩層などがある。けんそう。
鍵形
かぎがた [0] 【鉤形・鍵形】
和鍵のように直角に曲がった形。
鍵役
かぎやく 【鍵役】
江戸時代,牢の鍵を管理した役職。江戸では牢屋同心のうち,古参の者二名が勤めた。
鍵楽器
けんがっき [3] 【鍵楽器】
「鍵盤楽器」に同じ。
鍵番
かぎばん [2][0] 【鍵番】
江戸幕府の職名。下勘定所の鍵の管理と出勤する勘定衆の点検,火の番などをつかさどる。勘定奉行の配下。
鍵盤
けんばん【鍵盤】
a keyboard.→英和
鍵盤
けんばん [0] 【鍵盤】
ピアノ・オルガン・タイプライターなどの多数の鍵が一面に並べられた部分。キーボード。
鍵盤楽器
けんばんがっき [5] 【鍵盤楽器】
ピアノ・オルガン・ハープシコードなど,鍵盤をもった楽器の総称。鍵楽器。
鍵穴
かぎあな [0] 【鍵穴】
鍵を差し込むための錠(ジヨウ)の穴。
鍵穴隠し
かぎあなかくし [5] 【鍵穴隠し】
扉などの鍵穴をかくすために取り付けた飾りの金物。一点支持で回転するものが多い。
鍼
はり [1] 【鍼】
〔「はり(針)」と同源〕
(1)医療器具の一。多く金・銀・鉄などの金属で作られ,人体の一定の部位にさしこんで療治に使うもの。
(2){(1)}を用いて治療する術。鍼術(シンジユツ)。
鍼医
しんい [1] 【鍼医】
⇒はりい(鍼医)
鍼医
はりい [2] 【鍼医・針医】
鍼術(シンジユツ)を行う医者。鍼医者。
鍼医者
はりいしゃ [2] 【鍼医者】
「鍼医(ハリイ)」に同じ。
鍼師
はりし [2] 【鍼師】
鍼術を行う者。また,その免許資格。
鍼治
しんじ [0][1] 【鍼治】
鍼(ハリ)による治療。[日葡]
鍼灸
しんきゅう [0] 【鍼灸】
鍼(ハリ)を打ったり灸を据えたりする治療法。はりときゅう。「―術」「―院」
鍼砭
しんぺん [0] 【鍼砭・箴砭】
(1)療治用の,金属の針と石の針。
(2)(患部に針を刺して治療するように)人の急所をおさえていましめること。いましめ。鍼誡。
鍼立て
はりたて [2] 【針立て・鍼立て】
(1)「針刺し」に同じ。
(2)鍼をうって病気の治療をすること。また,鍼医。
鍼線
しんせん [0] 【針線・鍼線】
(1)はりといと。
(2)裁縫。ぬいもの。
(3)はりがね。
鍼術
しんじゅつ [1] 【鍼術・針術】
東洋医学の治療術の一。つぼに針を刺して治療を行う方法。はり。
鍼麻酔
はりますい [3] 【鍼麻酔・針麻酔】
つぼに鍼を刺し,またそれに通電するなどして持続的に刺激を加えることにより,痛みの感覚を消失させる方法。中国で開発され,手術に用いられる。
鍾
しょう [1] 【鍾】
中国漢代に盛行した酒器。円壺形の金属製のもの。
鍾乳洞
しょうにゅうどう [3][0] 【鍾乳洞】
石灰岩中の割れ目または層理面に沿って流れる地下水の溶食作用によってできた地下の洞窟。山口県の秋芳洞などが有名。石灰洞。
鍾乳石
しょうにゅうせき [3] 【鍾乳石】
鍾乳洞の天井にできるつらら状の石灰岩質の沈殿物。地下水に溶けた石灰分が再結晶してできる。
鍾乳石
しょうにゅう【鍾乳石(洞)】
(a) stalactite (cavern).→英和
鍾子期
しょうしき 【鍾子期】
中国,春秋時代の楚(ソ)の人。親友で,琴の名手の伯牙が琴をひくたびに,伯牙の気持ちを言い当てた。鍾子期が死ぬと伯牙は琴をこわし,二度と手にしなかったと伝えられる。
→知音(チイン)
鍾惺
しょうせい 【鍾惺】
(1574-1624) 中国,明代の文学者。字(アザナ)は伯敬,号は退谷。擬古の文風に反対して幽深孤峭と評される独自の詩境を開き,竟陵派を形成した。詩文集「隠秀軒集」
鍾愛
しょうあい [0] 【鍾愛】 (名)スル
深く愛すること。とりわけて大事にすること。「守雄が―せし品にして/鉄仮面(涙香)」
鍾繇
しょうよう 【鍾繇】
(151-230) 中国,後漢の人。字(アザナ)は元常。隷・楷・行三体の書をよくした。その書に「薦季直表」などがある。
鍾馗
しょうき 【鍾馗】
(1)中国の疫病をふせぐ鬼神。唐の玄宗皇帝の病床の夢に鍾馗と名乗って現れ,病魔を祓(ハラ)ったので,画工の呉道士にその像を描かせたことに始まるという。濃いひげをはやし,黒衣,巨眼の姿で剣を帯びる。日本では五月人形に作ったり,朱刷りにして疱瘡(ホウソウ)よけの護符などとした。鍾馗大臣。
(2)旧日本陸軍の二式単座戦闘機。速度と上昇力を重視して大馬力エンジンを搭載。
鍾馗(1)[図]
鍾馗水仙
しょうきずいせん [4] 【鍾馗水仙】
ヒガンバナ科の多年草。リコリスと称し観賞用に栽培される。九月頃,高さ約50センチメートルの花茎にヒガンバナに似た黄色の花をつける。葉は晩秋に出て翌年の夏に枯れる。ショウキラン。
鍾馗蘭
しょうきらん [3] 【鍾馗蘭】
(1)ラン科の腐生植物。深山の林下に生える。全体に多肉で,淡黄赤色を帯びる。茎は高さ15〜30センチメートルで,数個の鱗片(リンペン)葉がつく。夏,淡紅色の花を数個開く。ランテンマ。
(2)「鍾馗水仙」に同じ。
鍾馗髯
しょうきひげ [3] 【鍾馗髯】
鍾馗のように,ぼうぼうと生えたひげ。
鎌
かま【鎌】
a sickle;→英和
a scythe (大).→英和
〜をかける trick[lead] <a person> into telling the truth.→英和
鎌
かま [1] 【鎌】
(1)草や稲・麦などを刈るのに用いる刃物。三日月形で内側に刃があり,一端に木の柄をつけてある。「草刈り―」
(2)「鎖鎌(クサリガマ)」「鎌槍(カマヤリ)」の略。
(3)料理で,魚の鰓(エラ)に接した腹部の最前端で,胸(ムナ)びれのついた部分の名称。脂のいちばんのっている部分。
(4)家紋の一。鎌を図案化したもの。
(5)「鎌継(カマツギ)」の略。
(6)口やかましいこと。また,そういう人。「さあ母の―がわせた/浄瑠璃・油地獄(下)」
鎌ヶ谷
かまがや 【鎌ヶ谷】
千葉県北西部の市。近郊農業地帯であったが,近年住宅化が著しい。ナシを特産。
鎌倉
かまくら 【鎌倉】
姓氏の一。
鎌倉
かまくら 【鎌倉】
神奈川県南東部,相模湾に臨む市。鎌倉時代,日本の政治・軍事の中心地。幕府跡・鶴岡八幡宮・長谷の大仏・建長寺・円覚寺など多くの史跡・文化財がある。また,京浜地方の海水浴場・住宅地。
鎌倉アカデミア
かまくらアカデミア 【鎌倉―】
1946年(昭和21)鎌倉市材木座に創設された私立学園。三枝博音・林達夫らの教授陣を擁し,文部省の統制外にあって民主主義的教育を目指したが,財政難により廃校。
鎌倉三代記
かまくらさんだいき 【鎌倉三代記】
(1)人形浄瑠璃の一。時代物。紀海音作。1718年初演。源頼家の外戚比企能員(ヒキヨシカズ)一味の謀反を題材とした作。現在は上演されない。
(2)人形浄瑠璃の一。時代物。作者未詳。1781年初演。通称「三代記」「鎌三」。大坂夏の陣を題材とし,世界を鎌倉時代に移して脚色したもの。近松半二作の「近江源氏先陣館(ヤカタ)」の後編にあたる内容をもつ。
鎌倉三老
かまくらさんろう 【鎌倉三老】
鎌倉幕府の創設に功のあった北条時政・和田義盛・畠山重忠の三人のこと。
鎌倉五山
かまくらごさん 【鎌倉五山】
鎌倉にある臨済宗の五大寺の称。1386年,建長寺・円覚寺・寿福寺・浄智寺・浄妙寺の序列が定められた。関東五山。
→京都五山
鎌倉仏教
かまくらぶっきょう [5] 【鎌倉仏教】
鎌倉時代の仏教。平安末期の浄土宗を先駆として,臨済宗・浄土真宗・日蓮宗・曹洞宗・時宗などの諸宗派が新たに興隆し,一方旧来の諸宗派の中からも優れた僧が出現した。
鎌倉公方
かまくらくぼう [5] 【鎌倉公方】
室町時代,鎌倉府の長官として関東を支配した足利氏の称。1349年に足利尊氏の二男基氏が任じられて以来,代々その子孫が世襲。永享の乱で衰え,1455年成氏が幕府にそむき古河に移ってから古河公方と称し,幕府からの堀越公方に対立した。関東公方。鎌倉御所。
鎌倉右大臣
かまくらうだいじん 【鎌倉右大臣】
⇒源実朝(ミナモトノサネトモ)
鎌倉大仏
かまくらだいぶつ 【鎌倉大仏】
鎌倉市長谷(ハセ)にある浄土宗の寺,高徳院の本尊阿弥陀如来坐像。銅造り。高さ八丈(11.5メートル)。奈良の大仏に次ぐ大きさ。1252年造仏。もと大仏殿があったがしばしば倒壊,1495年津波で流失後露座のまま現在に至る。長谷(ハセ)の大仏。
鎌倉大番役
かまくらおおばんやく [7] 【鎌倉大番役】
鎌倉幕府の御家人役の一。幕府の警備・諸門の警固などを交代で御家人に課したもの。鎌倉番役。関東番役。
鎌倉女子大学
かまくらじょしだいがく 【鎌倉女子大学】
私立大学の一。1943年(昭和18)創立の京浜女子家政理学専門学校を母体とし,59年京浜女子大学として設立,89年(平成1)現名に改称。本部は鎌倉市。
鎌倉宮
かまくらぐう 【鎌倉宮】
鎌倉市二階堂にある神社。後醍醐天皇の第三皇子護良(モリナガ)親王を祭神とする。1869年(明治2)創建。
鎌倉尼五山
かまくらあまごさん 【鎌倉尼五山】
鎌倉にある五つの尼寺を,五山の制になぞらえて言った称。太平寺・東慶寺・国恩寺・護法寺・禅明寺のこと。かまくらにごさん。
鎌倉山
かまくらやま 【鎌倉山】
古く,鎌倉の山々をいった語。
〔現在では鎌倉市西部の丘陵地の地名〕
鎌倉幕府
かまくらばくふ [5] 【鎌倉幕府】
源頼朝が鎌倉に開いた日本最初の武家政権。守護・地頭が設置された1185年から1333年までの約150年間存続。源氏の将軍は頼朝・頼家・実朝の三代で滅び,以後は摂家将軍・親王将軍が立ったが,実権は代々執権職を継いだ北条氏が握った。中央に侍所・政所(マンドコロ)(公文所(クモンジヨ))・問注所の諸機関を設け,全国各地に守護・地頭を置き封建制国家を確立した。
→鎌倉幕府(将軍)[表]
→鎌倉幕府(職制)[表]
鎌倉府
かまくらふ [4] 【鎌倉府】
室町幕府が関東支配のため鎌倉に置いた地方機関。関東府。
→鎌倉公方(クボウ)
鎌倉彫
かまくらぼり [0] 【鎌倉彫】
漆器の一種。ヒノキ・カツラ・ホオノキなどの木地に,種々の彫刻をして直接黒漆を塗り,その上に朱や青・黄などの色漆を塗って仕上げたもの。鎌倉時代に宋の陳和卿(チンナケイ)がもたらした紅花緑葉(コウカリヨクヨウ)をまねて仏師康運(康円とも)が仏具を作ったのに始まると伝える。
鎌倉御所
かまくらごしょ 【鎌倉御所】
(1)鎌倉幕府の将軍。また,その邸宅。
(2)「鎌倉公方(クボウ)」に同じ。
鎌倉文化
かまくらぶんか [5] 【鎌倉文化】
鎌倉時代の武家を中心とする文化。京都の公家文化を土台に,禅宗をはじめとする中国宋・元の文化をも摂取して,文学・絵画・彫刻・建築など多くの分野に独特の創造的・個性的文化を生み出した。
鎌倉時代
かまくらじだい [5] 【鎌倉時代】
通常,源頼朝が平氏を滅ぼして全国の軍事警察権を掌握した1185年から,北条高時が滅びる1333年までの約150年間をいう。始期については,頼朝挙兵の1180年,東国行政権の認められた1183年,征夷大将軍になった1192年など諸説がある。
鎌倉景政
かまくらかげまさ 【鎌倉景政】
平安後期の武将。通称,権五郎。源義家に属して後三年の役に従軍,右眼を射られながら相手を討ち取った。大庭氏の祖。生没年未詳。
鎌倉檜葉
かまくらひば [5] 【鎌倉檜葉】
ヒノキの園芸品種。チャボヒバの枝変わりで,高さ約10メートル。樹冠は円錐形となり,庭や公園に植える。
鎌倉武士
かまくらぶし [5] 【鎌倉武士】
鎌倉時代の関東の武士。鎌倉幕府に仕えた武士。
鎌倉殿
かまくらどの 【鎌倉殿】
鎌倉幕府の将軍の称。また,源頼朝の敬称。
鎌倉海老
かまくらえび [4] 【鎌倉海老】
〔鎌倉沖で多くとれたので〕
イセエビの異名。
鎌倉焼
かまくらやき [0] 【鎌倉焼(き)】
鎌倉海老(エビ)を殻のまま,塩または醤油をつけて焼いたもの。
鎌倉焼き
かまくらやき [0] 【鎌倉焼(き)】
鎌倉海老(エビ)を殻のまま,塩または醤油をつけて焼いたもの。
鎌倉節
かまくらぶし 【鎌倉節】
「鎌倉の御所のお庭で十七小女郎が…」という歌詞の唄,またその類歌。江戸時代以前のものか。関東地方や静岡県に祝い唄・祭礼踊り唄として残っており,種々の節で唄われる。
鎌倉街道
かまくらかいどう 【鎌倉街道】
鎌倉に幕府開設以来,各地から鎌倉へ向かう道筋の呼称。古くは鎌倉往還といった。「太平記」「梅松論」にみえる上の道・中の道・下の道の三道が主なもので,ほかに京都から美濃路・東海道筋を経る京鎌倉往還がある。
鎌切
かまきり [1] 【螳螂・蟷螂・鎌切・杜父魚】
(1)カマキリ科の昆虫。体長75ミリメートル内外。体は細長く,緑または褐色。前肢が鎌状の捕獲肢(ホカクシ)になり,小昆虫を捕食する。頭は三角形で複眼が大きく,触角は糸状で短い。後ろばねは薄い膜状で前ばねの下に畳まれる。海綿状の卵嚢(ランノウ)(おおじがふぐり)中に多数の卵を産む。本州・四国・九州と中国大陸に分布。トウロウ。イボムシ。イボジリ。イボツリムシ。《螳螂・蟷螂・鎌切》 [季]秋。《かりかりと―蜂の皃(カオ)を食む/誓子》
(2)(「鎌切」「杜父魚」の文字を当てる)カサゴ目の淡水魚。全長30センチメートルほど。カジカの一種で体形もカジカに似る。鰓(エラ)に上向きに曲がったとげがあり小魚を掛けて食べる。冬食用にして美味。秋田県と神奈川県以南の河川に分布。アユカケ。アラレウオ。アラレガコ。カクブツ。
螳螂(1)[図]
鎌十文字
かまじゅうもんじ [5] 【鎌十文字】
穂先の両方に鎌状の反りのある枝の出た槍。両鎌槍。
鎌宝蔵院流
かまほうぞういんりゅう カマホウザウヰンリウ 【鎌宝蔵院流】
⇒宝蔵院流
鎌尾根
かまおね [3][0] 【鎌尾根】
鎌の刃のように両斜面が鋭く切り立った尾根。
鎌柄
かまつか [2][0] 【鎌柄】
(1)コイ目の淡水魚。全長約25センチメートル。体は円筒形で細長く,体色は褐色で背に暗褐色の斑点が散在。食用。河川の中流や湖の砂底にすむ。北海道・青森を除く各地と朝鮮半島などアジア北東部に分布。スナモグリ。スナホリ。カワギス。
(2)バラ科の落葉小高木。山野に多い。葉は倒卵形で細鋸歯がある。春,枝端に白色五弁の小花を多数散房花序につけ,秋,卵球形の小果を結び赤く熟す。材は堅く,鎌の柄に用いた。ウシコロシ。
(3)鎌の柄。[和名抄]
(4)ハゲイトウの別名。[季]秋。
(5)ツユクサの別名。
鎌柄(2)[図]
鎌槍
かまやり [0][2] 【鎌槍】
穂先に鎌のような枝刃(エダハ)のついている槍。片方だけに枝があるものを片鎌槍,両方に刃が出ているものを両鎌槍という。
鎌止め
かまどめ 【鎌止め】
(1)山野で草木を刈り取ることを禁ずること。
(2)江戸時代,小作人が小作料を滞納したとき,地主が収穫を禁じて,滞納分を回収すること。
鎌海豚
かまいるか [3] 【鎌海豚】
クジラ目の哺乳類。体長2メートル内外。背びれが大きく後縁が白色で,鎌を思わせる形をしているところからこの名がある。太平洋に分布。
鎌状赤血球貧血
かまじょうせっけっきゅうひんけつ カマジヤウセキケツキウ― [11] 【鎌状赤血球貧血】
変異遺伝子のため鎌状に変形した赤血球が多数現れ,溶血しやすくなって貧血を起こす病気。東アフリカの黒人に多く見られる。
鎌田
かまた 【鎌田】
姓氏の一。
鎌田柳泓
かまたりゅうおう 【鎌田柳泓】
(1754-1821) 江戸後期の心学者。紀州の人。名は鵬,字は図南。朱子学を基本にしながら,仏・老や自然科学をも取り入れた理学を唱えた。著「理学秘訣」など。
鎌継
かまつぎ [0] 【鎌継(ぎ)】
木材の継手の一。一方の木材の先端に鎌首形の突出部をつくり,これを他方にはめこむ継ぎ方。引っ張りの力に対するもの。かまつぎて。
→継ぎ手
鎌継ぎ
かまつぎ [0] 【鎌継(ぎ)】
木材の継手の一。一方の木材の先端に鎌首形の突出部をつくり,これを他方にはめこむ継ぎ方。引っ張りの力に対するもの。かまつぎて。
→継ぎ手
鎌脚
かまあし [2][0] 【鎌足・鎌脚】
(1)立ったとき,足先が内側に曲がっている足つき。
(2)座ったとき,外側に足首が出る足つき。
鎌脚虫類
かまあしむしるい [6] 【鎌脚虫類】
⇒原尾類(ゲンビルイ)
鎌腹
かまばら 【鎌腹】
狂言の一。女房に鎌で追いかけられたふがいない男が鎌で切腹しようとするが,命が惜しくて死ぬことができず柴刈りに行くという話。
鎌足
かまあし [2][0] 【鎌足・鎌脚】
(1)立ったとき,足先が内側に曲がっている足つき。
(2)座ったとき,外側に足首が出る足つき。
鎌輪奴
かまわぬ [3] 【鎌輪奴】
〔「構わぬ」にかけたしゃれ〕
元禄年間(1688-1704)に流行した衣類の模様。「鎌」と「輪」の形と「ぬ」の字とを組み合わせたもので,町奴(マチヤツコ)などが用いた。のち歌舞伎の市川家で用いるようになった。
鎌輪奴[図]
鎌首
かまくび [2][0] 【鎌首】
鎌のように曲がった形の首。多く,蛇が首をもたげたさまなどにいう。「―をもたげる」
鎌髭
かまひげ [2] 【鎌髭】
(1)鼻の下から左右の頬(ホオ)へ太くはね上げて,鎌の形に伸ばした髭。江戸時代,奴(ヤツコ)などが生やしたもの。油墨で描くこともあった。
(2)歌舞伎十八番の一。1769年,江戸中村座の「曾我�愛護若松(ソガモヨウアイゴノワカマツ)」などが初演といわれるが未詳。現行のものは,1774年,江戸中村座で四世市川団十郎が「御誂染曾我雛形(オアツラエゾメソガノヒナガタ)」の大切(オオギリ)で初演した初世桜田治助作のものを,明治時代に復活したもの。三保谷四郎が髭そりにかこつけて景清の首を切ろうとするが景清は不死身のため切れず,双方にらみ合うというもの。
鎌髭(1)[図]
鎌髭奴
かまひげやっこ 【鎌髭奴】
鎌髭を生やしたり描いたりしている奴。
鎌鼬
かまいたち [3] 【鎌鼬】
体を物にぶつけても触れてもいないのに,鎌で切ったような切り傷ができる現象。厳寒時小さな旋風の中心に生じた真空に人体が触れて起こるといわれる。かつては,イタチのような魔獣の仕業とされた。鎌風。[季]冬。《―萱負ふ人の倒れけり/水原秋桜子》
鎔冶
ようや [1] 【溶冶・鎔冶】
金属をとかし鋳造すること。
鎔滓
ようし [1] 【溶滓・鎔滓】
⇒スラグ
鎔滓
ようさい [0] 【溶滓・鎔滓】
⇒スラグ
鎔笵
ようはん [0] 【鎔笵】
考古学で,鋳型(イガタ)のこと。
鎔解
ようかい [0] 【熔解・鎔解】 (名)スル
固体が加熱により液体状態になること。溶融。融解。
鎔解炉
ようかいろ [3] 【鎔解炉】
金属を融解する炉。キューポラ・反射炉・転炉・電気炉など。
鎔鉱炉
ようこうろ ヨウクワウ― [3] 【溶鉱炉・鎔鉱炉】
鉄・銅・鉛などの金属の製錬用に用いるたて型の炉。製鉄用には大形のものが用いられ高炉という。炉頂から原料鉱石・融剤・燃料を装入し,下方の羽口から熱風を送り,融解・製錬して粗金属あるいは鈹(カワ)と呼ばれる中間製品を得る。
鎔銑
ようせん [0] 【溶銑・鎔銑】
銑鉄をとかすこと。また,とけた銑鉄。
鎔銑炉
ようせんろ [3] 【溶銑炉・鎔銑炉】
⇒キューポラ
鎔鋳
ようちゅう [0] 【鎔鋳】 (名)スル
金属を溶かして鋳造すること。転じて,物を作り出すこと。「吾等先祖の言行儀範,実に吾等を感化―する事/西国立志編(正直)」
鎖
じょう ヂヤウ 【錠】 ・ ジヤウ 【鏁・鎖】
■一■ (名)
(1) [0]
戸・箱の蓋(フタ)などにつけて,自由に開閉できないようにする金具。「―をさす」「―をおろす」
(2) [1]
錠剤 。《錠》「胃薬の―」
■二■ (接尾)
助数詞。錠剤の数を数えるのに用いる。《錠》「食後に三―ずつおのみ下さい」
鎖
くさり【鎖】
a chain.→英和
〜でつなぐ chain up <a dog> ;put <a person> in chains.
鎖
くさり [0][3] 【鎖・鏁・鏈】
〔動詞「鏈る」の連用形から〕
(1)金属製の輪をつないだひも状のもの。「懐中時計の―」「―につながれた猛獣」
(2)物と物とを結び付けているもの。きずな。「因果の―」
鎖し
とざし 【鎖し・扃し】
(1)門戸をとざすこと。「立ちとまり霧のまがきの過ぎうくは草の―にさはりしもせじ/源氏(若紫)」
(2)門戸をさし固めるもの。錠・掛け金の類。「この狭き間の―に手を掛くる如き音したれば/即興詩人(鴎外)」
鎖し固める
さしかた・める [0][5] 【差(し)固める・鎖し固める】 (動マ下一)[文]マ下二 さしかた・む
(1)門や戸などを,固く閉ざす。「家々は多く戸を―・めたれど/ふところ日記(眉山)」
(2)守備の人を多数置いて,出入りや周囲を厳重に警戒する。「陣の周りを―・める」
(3)厳重に身ごしらえをする。「コテ,コグソクヲ―・メタ/日葡」
鎖し籠める
さしこ・める [4] 【鎖し籠める】 (動マ下一)[文]マ下二 さしこ・む
戸を閉ざして中にとじこめる。「門は一様に―・めて/金色夜叉(紅葉)」
鎖し籠る
さしこも・る 【鎖し籠る】 (動ラ四)
戸を閉ざして中にこもる。さしこむ。「内ざしに―・らむと思ひて/落窪 2」
鎖す
さ・す [1] 【鎖す】 (動サ五[四])
〔「刺す」と同源〕
錠・戸口・栓などをしめる。とざす。「門も―・さるる頃なるべきに/うたかたの記(鴎外)」
鎖す
とざ・す [2][0] 【閉ざす・鎖す】 (動サ五[四])
〔「戸刺す」の意〕
(1)戸・門などをしめる。「門を―・す」「口を固く―・す」
(2)営業・商売をやめる。「店を―・す」
(3)通路・出入り口などをふさいで,通れなくする。「道を―・す」「藜藋深く―・せり/謡曲・半蔀」
(4)中に入れて外部から切り離す。「国を―・す」「心を―・す」「―・された世界」「闇に―・される」「悲しみに―・される」
[可能] とざせる
鎖の間
くさりのま [0] 【鎖の間】
座敷の種類の一。座敷の性格としては書院に属し,座敷飾りができる。古田織部や小堀遠州らは,小座敷と結び,さらには書院までつなぐことにより,一日の内に座をかえて茶を楽しみ,かつ小座敷では得られない,書院風の座敷飾りを茶会にとりいれることを可能にした。
鎖り
つがり 【連り・鎖り・縋り】
〔動詞「つがる(連)」の連用形から。「つかり」とも〕
(1)くさり。「鉄(クロガネ)の―を以て酒の君を縛(ユワ)ひて/日本書紀(仁徳訓)」
(2)糸で結びつないだもの。「ふぢばかま玉ぬく露の―しつらん/新撰六帖 6」
(3)口の部分に通した緒を引いたりゆるめたりすることで開閉するようにした袋。茶入れなどを包むのに用いる。[日葡]
鎖交
さこう [0] 【鎖交】
二つの異なった閉曲線が,鎖のように互いに相手をくぐり抜けていること。
鎖国
さこく【鎖国(主義)】
(a) national isolation (policy).〜する close a country;→英和
close the door <to foreigners> .→英和
‖鎖国時代 the isolation period.
鎖国
さこく [0] 【鎖国】 (名)スル
(1)国が,外国との交流を断絶もしくは極度に制限すること。
(2)江戸幕府が封建体制強化のため,キリスト教禁止を名目に,オランダ・中国・朝鮮以外の国との貿易と日本人の海外渡航とを禁止したこと。また,それによる国際的な孤立状態。1633年から39年まで五次にわたって出された鎖国令に始まり,1853年のペリー来航まで二百余年間続いた。
⇔開国
〔「鎖国」の語は,志筑忠雄がケンペルの「日本誌」の一章を「鎖国論」として訳したのが最初〕
鎖国令
さこくれい [3] 【鎖国令】
江戸幕府が鎖国を行うために出した法令。特に,1633年の日本人の海外貿易禁止以後,39年のポルトガル船来航禁止に至る五次にわたる法令をさす。
鎖国制
さこくせい [0] 【鎖国制】
1639年の鎖国の完成以後,1853年のペリー来航に至る間の,江戸幕府の国際関係における体制をさす。兵農分離制や石高制によって構築された幕藩制の国家体制を確定させ,維持するための体制。この社会体制のもとで,わが国の特質的な経済的・文化的発展が行われた。
鎖場
くさりば [0] 【鎖場】
登山路や岩場で,登山者がつかまって登れるように,鎖を固定して張ったり垂らしたりしてある所。
鎖帷子
くさりかたびら [5][4] 【鎖帷子】
細い鎖をつなぎ合わせて襦袢(ジバン)などに綴(ト)じつけたもの。鎧(ヨロイ)や衣服の下にも着込んだ。鎖襦袢。
→着込み
鎖帷子[図]
鎖式化合物
さしきかごうぶつ [5] 【鎖式化合物】
環状構造をもたない有機化合物。一本の鎖の形の構造のほか,枝分かれ構造のものもあり,最も長い連鎖を主鎖,枝分かれの連鎖を側鎖という。脂肪族化合物とほぼ同義。
鎖攘
さじょう [0] 【鎖攘】 (名)スル
〔「鎖港攘夷(サコウジヨウイ)」の略〕
港を閉鎖して外国人を追放し,外国との交流を絶つこと。「命令は出たけれども,開国の名義中,―たつぷり/福翁自伝(諭吉)」
鎖歯車
くさりはぐるま [5] 【鎖歯車】
歯車を直接かみ合わせず,両方の歯車の歯にかけた輪状の鎖によって動力を伝える歯車。自転車など比較的低速なものに用いられる。スプロケット。鎖車(クサリグルマ)。
鎖渡し
くさりわたし [4] 【鎖渡し】
鎖を頼って渡る危険な場所。
鎖港
さこう [0] 【鎖港】
港を閉ざすこと。また,外国船の入港を禁止すること。
⇔開港
「―攘夷の説/安愚楽鍋(魯文)」
鎖状
さじょう [0] 【鎖状】
鎖(クサリ)のようにつながっている形。鎖のような状態。
鎖状高分子
さじょうこうぶんし [6] 【鎖状高分子】
分子が直線状に連なってできている高重合体。セルロースやポリエチレン・ナイロンなど。線状高分子。
鎖生
させい [0] 【鎖生】
細胞が一列に並び,各細胞間がくびれて鎖状をなす状態。
鎖籠手
くさりごて [3] 【鎖籠手】
武具の一。編んだ細鎖を家地(イエジ)に綴(ト)じつけた籠手。[日葡]
鎖線
させん [0] 【鎖線】
「―・―・―」のように点と破線の交互に続く線。「一点―」「二点―」
鎖編み
くさりあみ [0] 【鎖編み】
かぎ針で,一つのループから糸を引き出して次のループを作る編み方。
鎖編み[図]
鎖繋ぎ
くさりつなぎ [4] 【鎖繋ぎ】
(1)鎖でつなぐこと。また,つないだもの。
(2)はじめと終わりがつながっている模様。
鎖肛
さこう [0] 【鎖肛】
先天奇形の一。生まれつき肛門あるいは直腸が閉鎖されている状態。
鎖脚絆
くさりきゃはん [4] 【鎖脚絆】
家地(イエジ)に,編んだ細鎖を綴(ト)じつけたすね当て。
鎖蛇
くさりへび [4] 【鎖蛇】
(1)有鱗目クサリヘビ科の爬虫類の総称。背にジグザグ状の縞模様がある有毒蛇。最大種はアフリカのガブーン-バイパーで体長2メートルに達する。アジア・アフリカ・ヨーロッパに分布。
(2){(1)}の一種。猛毒蛇。淡褐色の地に三列の黒色輪状紋が並び,体長1.5メートルに及ぶ。インド・パキスタン・東南アジアに分布。
鎖袴
くさりばかま [4] 【鎖袴】
防具の一。袴状に仕立てた家地(イエジ)に,編んだ鎖を綴(ト)じつけた佩楯(ハイダテ)の一種。時に小鉄片を鎖に編み込む。
鎖車
くさりぐるま [4] 【鎖車】
⇒鎖歯車(クサリハグルマ)
鎖連歌
くさりれんが [4] 【鎖連歌】
連歌の形態の一。短連歌の唱和形式が,前句に付句(ツケク)を継いでいくという付合形式に発達したもの。この段階で,発句は五・七・五に定まった。一二世紀中頃の,句数・形式の整った長連歌への過渡的連歌。
→短連歌
鎖鉢巻
くさりはちまき [5] 【鎖鉢巻】
武具の一。編んだ細鎖を綴(ト)じつけた鉢巻。
鎖錏
くさりしころ [4] 【鎖錏・鎖錣】
細鎖で仕立てた兜(カブト)のしころ。
鎖錠
さじょう [0] 【鎖錠】 (名)スル
鍵(カギ)をかけること。施錠(セジヨウ)。
鎖錣
くさりしころ [4] 【鎖錏・鎖錣】
細鎖で仕立てた兜(カブト)のしころ。
鎖鎌
くさりがま [3][4] 【鎖鎌】
鎌に2,3メートルの長さの鉄の鎖をつけ,その端に鉄分銅をつけた武器。分銅で敵を打ち倒し,鎌でとどめを刺す。
鎖鎌[図]
鎖鑰
さやく [1][0] 【鎖鑰】
(1)錠(ジヨウ)と鍵(カギ)。
(2)門や戸のしまり。戸じまり。
(3)重要な場所。外敵の侵入を防ぐ要地。
鎖閉
さへい [0] 【鎖閉】 (名)スル
とじること。とざすこと。閉鎖。「暗中に―せられ/西国立志編(正直)」
鎖陰
さいん [0] 【鎖陰】
先天的あるいは後天的に処女膜・膣・子宮頸管が閉鎖した状態。性器閉鎖症。
鎖題
くさりだい [0] 【鎖題】
歌の会などで,前の人の詠んだ歌の末の句を次の人が初句として詠み,それを次々と続けること。一人で行うこともある。
鎖骨
さこつ [0] 【鎖骨】
胸骨と肩甲骨とをつなぐ左右一対の骨。ゆるく S 字状に曲がる。
鎖骨
さこつ【鎖骨】
《解》the collarbone.→英和
鎖龕
さがん [1] 【鎖龕】
〔仏〕
〔「龕」は棺の意〕
葬式の際,遺骸を納めた棺のふたをすること。
→起龕
鎗
やり [0] 【槍・鑓・鎗】
(1)武器の一。鉾(ホコ)に類似のものから変化したもので,長い柄の先端に剣状の刃物(穂)を付けたもの。鎌倉最末期に発生し戦国時代に徒歩集団戦の激化とともに盛行し,戦いの主要武器となった。普通は茎仕立(ナカゴジタテ)で,まれに袋状の穂に柄を差し込む袋槍がある。穂の形状により素槍・十文字槍・鎌槍・大身(オオミ)槍,柄の形状などにより管(クダ)槍・鉤(カギ)槍・皆朱の槍,柄の長さにより手槍・長柄などの別がある。
(2)将棋で,香車(キヨウシヤ)の俗称。
(3)陸上競技の槍投げに用いる用具。
(4)やじること。妨げること。「―とは拙き芸をののしり,さまたぐること/滑稽本・狂言田舎操」
→横槍
槍(1)[図]
鎗金
そうきん サウ― [0] 【鎗金】
中国の彫漆の一種。漆器の塗り面の毛彫りに金箔や金泥彩を埋め込んで文様を表したもの。日本には室町時代に伝わり,沈金(チンキン)と称した。
鎚
つち [2] 【槌・鎚・椎】
(1)物を打ちたたく工具。頭は金属製または木製の円柱形で,これに柄をさしたもの。
(2)家紋の一。{(1)}や才槌を図案化したもの。
鎚起
ついき [0] 【鎚起】
金属板を鎚で打ちのばす鍛金の方法。
鎚金
ついきん [0] 【鎚金】
金工技法の一。金属板を加熱し型にあてて鏨(タガネ)で型に打ち込み,模様を浮き出させる方法。打ち出し。
鎚鍱像
ついちょうぞう ツイテフザウ [3] 【鎚鍱像】
「押出仏(オシダシブツ)」に同じ。
鎛
さいずえ サヒヅヱ 【鎛】
農具の鍬(クワ)の一種。除草の具という。「―して額をうち破(ワラ)れたりしぞかし/宇治拾遺 1」
鎧
よろい ヨロヒ [0] 【鎧・甲】
〔動詞「よろう」の連用形から〕
(1)身体をおおいまもるために,鉄・革などで作って着用する戦闘用の防具。
(2)大鎧(オオヨロイ)のこと。
→大鎧
(3)兜(カブト)や袖に対して,胴鎧(ドウヨロイ)のこと。
鎧
よろい【鎧】
(a suit of) armor.→英和
鎧櫃(びつ) an armor case.
鎧う
よろ・う ヨロフ [2] 【鎧う】 (動ワ五[ハ四])
よろいを着る。武装する。「裸身(ハダミ)に颯と白銀を―・つたやうに/婦系図(鏡花)」「既に甲冑を―・ひ弓箭を帯し/平家 7」
鎧作り
よろいづくり ヨロヒ― [4] 【鎧作り】
鎧を製作すること。また,その人。具足師。
鎧張
よろいばり ヨロヒ― [0] 【鎧張(り)】
鋼船や木製ボートの外板の張り方の一種。上下隣り合わせの板を上の板の端が下の板の外側になるように重ねて張っていく方式のもの。重ね張り。
鎧張り
よろいばり ヨロヒ― [0] 【鎧張(り)】
鋼船や木製ボートの外板の張り方の一種。上下隣り合わせの板を上の板の端が下の板の外側になるように重ねて張っていく方式のもの。重ね張り。
鎧戸
よろいど【鎧戸】
a (folding) shutter;a louver door.
鎧戸
よろいど ヨロヒ― [3][0] 【鎧戸】
(1)鎧板をつけた戸。がらり戸。しころ戸。
(2)シャッター{(2)}に同じ。
鎧戸(1)[図]
鎧板
よろいいた ヨロヒ― [4] 【鎧板】
建具などで,一定の傾斜をつけ,少しずつ間をあけて平行にとりつけた幅の狭い薄板。またそのように張ったもの。遮光・通風などのため窓や戸に用いる。がらり板。羽板。錏板(シコロイタ)。
鎧櫃
よろいびつ ヨロヒ― [3] 【鎧櫃】
鎧や兜(カブト)を入れておく櫃。具足櫃。
鎧武者
よろいむしゃ ヨロヒ― [4] 【鎧武者】
鎧兜(ヨロイカブト)に身を固めた武士。
鎧毛
よろいげ ヨロヒ― [3] 【鎧毛】
「縅毛(オドシゲ)」に同じ。
鎧焼
よろいやき ヨロヒ― [0] 【鎧焼(き)】
伊勢海老を背開きにし,醤油を注いで炭火で焼いたもの。
鎧焼き
よろいやき ヨロヒ― [0] 【鎧焼(き)】
伊勢海老を背開きにし,醤油を注いで炭火で焼いたもの。
鎧球
がいきゅう [0] 【鎧球】
〔鎧(ヨロイ)のような防具をつけることから〕
アメリカン-フットボール。
鎧直垂
よろいひたたれ ヨロヒ― [4] 【鎧直垂】
鎧の下に着込む直垂。通常の直垂より袖が短く,袖口と袴口は括(クク)り緒で括るようになっている。錦・綾などで仕立てられ華美なものが多い。平安末期から,中世まで用いられた。ひたたれ。
鎧直垂[図]
鎧着
よろいぎ ヨロヒ― [3] 【鎧着】
(1)初めて鎧を着ること。
(2)主君の鎧を着て供をする役。
鎧着初め
よろいきぞめ ヨロヒ― [4] 【鎧着初め】
武家で,男子が一三,四歳になったとき,初めて甲冑(カツチユウ)を身につける儀式。
鎧窓
よろいまど ヨロヒ― [4] 【鎧窓】
鎧板をつけた窓。
鎧編み
よろいあみ ヨロヒ― [0] 【鎧編み】
かぎ針編みで,前段の表裏を交互にすくい,編み上がりが鎧の小札(コザネ)のように見えるような編み方。帽子などに用いる。
鎧草
よろいぐさ ヨロヒ― [3] 【鎧草】
セリ科の多年草。中国地方・九州に自生。茎は高さ約2メートルで,中空。葉は羽状複葉。夏から秋,白色の小花を多数散形花序につける。根を乾燥したものを白芷(ビヤクシ)と呼び,風邪薬とする。オオシシウド。
鎧袖
がいしゅう [0] 【鎧袖】
よろいのそで。
鎧装
がいそう [0] 【鎧装】 (名)スル
漏電を防ぐために,電線を覆うこと。
鎧親
よろいおや ヨロヒ― [0] 【鎧親】
武家時代,元服して男子が初めて鎧をつけるときに,鎧を着せる役の人。具足親。
鎧通し
よろいどおし ヨロヒドホシ [4] 【鎧通し】
(1)組み打ちのときの武器とした短刀。そりがなく,長さ九寸五分(約30センチメートル)。馬手(メテ)差し。めて。
(2)鏃(ヤジリ)の一種。太く鋭いもの。
鎧餅
よろいもち ヨロヒ― [3] 【鎧餅】
武家で,年の初めに鎧を飾り,その前に供えた鏡餅。具足餅。
鎧鯛
よろいだい ヨロヒダヒ [3] 【鎧鯛】
エビスダイの別名。
鎧鼠
よろいねずみ ヨロヒ― [4] 【鎧鼠】
アルマジロの別名。
鎧鼬魚
よろいいたちうお ヨロヒ―ウヲ [6] 【鎧鼬魚】
スズキ目の海魚。全長約60センチメートル。ナマズに似た深海性の魚。背びれ・尻びれ・尾びれが連続し,下顎(シタアゴ)にひげがある。椀種(ワンダネ)やフライにすると美味。本州中部以南に分布。アカヒゲ。
鎬
しのぎ [3][0] 【鎬】
(1)刀身の,棟と刃との中間で鍔元(ツバモト)から切っ先までの稜(リヨウ)を高くした所。鎬筋。
→太刀
(2)〔建〕 角材の上端を真ん中で高く両側へ低く山形に削った背峰。棟木(ムナギ)・隅木などの稜をいう。
(3)風炉の灰型の高く角ばっている部分。
(4)柄杓(ヒシヤク)の名所(ナドコロ)。螻首(ケラクビ)より下の柄をいう。
→茶柄杓
鎬を削る
しのぎ【鎬を削る】
fight desperately.
鎬下がり
しのぎさがり [4] 【鎬下(が)り】
鎬が,普通の刀に比べて刃のほうに寄っている刀剣。
鎬下り
しのぎさがり [4] 【鎬下(が)り】
鎬が,普通の刀に比べて刃のほうに寄っている刀剣。
鎬京
こうけい カウケイ 【鎬京】
中国,武王の建国から東遷までの周(西周)の都。今の西安にあたるといわれる。宗周。
鎬作り
しのぎづくり [4] 【鎬作り】
鎬をつけた刀剣。
鎬地
しのぎじ [3] 【鎬地】
刀の,鎬より棟側の部分。磨き地(ジ)。
鎬垂
しのだれ [0] 【篠垂・鎬垂】
兜(カブト)の八幡座から,鉢の前・前後・前後左右などへ一本ないし五本垂らした金具。古くは鉄製幅広の補強材であったが,のちには装飾となり金銅・銀銅で作った。しなだり。しなだれ。
→兜
鎬彫
しのぎぼり 【鎬彫(り)】
木材に溝を彫るとき,溝の底に鎬をつける彫り方。
鎬彫り
しのぎぼり 【鎬彫(り)】
木材に溝を彫るとき,溝の底に鎬をつける彫り方。
鎬筋
しのぎすじ [3] 【鎬筋】
⇒鎬(シノギ)(1)
鎮
しず シヅ [1] 【鎮】
錘(オモリ)。重し。鎮子(チンシ)。「絵草紙に―おく店や春の風/井華集」
鎮
ちん [1] 【鎮】
(1)上に置いて押さえる物。重し。
(2)〔仏〕 古代に法華寺などのいくつかの寺において,三綱の上にあって一寺を統轄する僧職の名称。寺鎮。
(3)中国で,都市の意。「武漢三―」
鎮ずる
ちん・ずる [3] 【鎮ずる】 (動サ変)[文]サ変 ちん・ず
騒ぎなどをしずめる。「会場の混乱を―・ずる後ち又更に議事を継ぎ/経国美談(竜渓)」
鎮まる
しずま・る シヅマル [3] 【静まる・鎮まる】 (動ラ五[四])
(1)物音・動きなどがなくなり,静かになる。穏やかになる。《静》「室内の騒ぎが―・る」
(2)勢いが衰える。「風が―・る」
(3)動乱などがおさまる。《鎮》「内乱が―・る」
(4)気持ちの乱れがおさまる。乱れた気持ちが落ち着く。「興奮が―・る」「怒りが―・る」
(5)神が鎮座する。《鎮》「常宮(トコミヤ)と高くしたてて神(カム)ながら―・りましぬ/万葉 199」
(6)落ち着いている。沈着である。「さる中にもいと―・りたる人なり/源氏(胡蝶)」
(7)眠りにつく。「端つ方の御座(オマシ)に仮なるやうにて大殿籠れば,人々―・りぬ/源氏(帚木)」
〔「静める」に対する自動詞〕
鎮む
しず・む シヅム 【静む・鎮む】 (動マ下二)
⇒しずめる(静・鎮)
鎮め
しずめ シヅメ [3][0] 【鎮め】
治めて鎮めること。また,そのためのもの。おさえ。鎮護。「国の―」
鎮める
しず・める シヅメル [0][3] 【静める・鎮める】 (動マ下一)[文]マ下二 しづ・む
〔「沈める」と同源〕
(1)人の声や物音がしないようにさせる。《静》「議場を―・めるために議長は木槌(キヅチ)を打った」「鳴りを―・める」
(2)物事の勢いを弱くさせる。《鎮》「この薬は咳(セキ)を―・める」「痛みを―・める」「火勢を―・める」
(3)騒乱をおさめて世の中を落ち着いた状態にする。鎮定する。《鎮》「反乱を―・める」「説得によって騒ぎを―・める」
(4)怒りや不安で乱れた心を落ち着かせる。「気持ちを―・める」
(5)神を鎮座させる。《鎮》「国守ります神として祭り―・めて/古事記(中訓)」
(6)眠りにつかせる。「こよひだに人―・めて,いととく逢はむと思ふに/伊勢 69」
〔「静まる」に対する他動詞〕
鎮め扇
しずめおうぎ シヅメアフギ [4] 【鎮め扇】
能楽で用いる扇の一種。通常のたたみ扇のこと。
鎮め物
しずめもの シヅメ― [0] 【鎮め物】
地鎮祭のとき,工事の無事を祈って地中に埋めるもの。小形の鏡や御幣など。
鎮もる
しずも・る シヅモル [3] 【静もる・鎮もる】 (動ラ五[四])
しずまる。
鎮伏
ちんぷく [0] 【鎮伏・鎮服】 (名)スル
(1)国・乱などを平定し服させること。「天下を―する」
(2)病魔などをしずめ,退治すること。
鎮兵
ちんぺい [0] 【鎮兵】
(1)奈良・平安初期,坂東諸国より集められ,陸奥(ムツ)・出羽両国の防備にあてられた兵士。
(2)鎮台の兵。
鎮南浦
ちんなんぽ 【鎮南浦】
南浦の旧称。
鎮台
ちんだい [0] 【鎮台】
(1)その地方の守備に当たる軍隊。
(2)明治初年,各地に駐在させた軍隊。1871年(明治4)に東京・大阪・鎮西(小倉)・東北(石巻)に設置。73年に東京・仙台・名古屋・大阪・広島・熊本の六か所としたが,88年師団と改称。
(3)1868年の維新当初,大和・大阪・兵庫・江戸に置かれた地方行政官庁。間もなく廃止され裁判所に改称。
(4)「鎮台兵」の略。
鎮台兵
ちんだいへい [3] 【鎮台兵】
鎮台に所属する兵士。鎮台。
鎮吐剤
ちんとざい [3] 【鎮吐剤】
吐き気を抑える薬。急性・慢性胃炎による嘔吐・乗物酔い・悪阻(ツワリ)などに用いる。
鎮咳剤
ちんがいざい [3] 【鎮咳剤】
咳(セキ)の発作を抑える薬。リン酸コデイン・ノスカピン・チペピジンなど。咳止め。鎮咳薬。
鎮圧
ちんあつ [0] 【鎮圧】 (名)スル
(1)力をもっておさえつけしずめること。「反乱を―する」「―軍」
(2)耕地を鋤(ス)きおこし,土地をならし,おさえつけ平らにすること。
鎮圧する
ちんあつ【鎮圧する】
suppress;→英和
repress;→英和
subdue;→英和
put down.
鎮圧器
ちんあつき [4][3] 【鎮圧器】
田畑を耕したあと,または種を播(マ)いたあと,土を平らにするための農機具。
鎮地祭
ちんじさい チンヂ― [3] 【鎮地祭】
伊勢神宮で,神宮の造営の際に,大宮地の神に工事の安寧を祈願する儀式。
鎮墓獣
ちんぼじゅう [3] 【鎮墓獣】
墓を守護し悪霊をはらう役目を負わされて,墓中に置かれた獣形ないし人面獣身などの像。中国,戦国時代の楚の墓から出土するものは長舌を有する木彫像。唐墓からは有翼の陶製の怪獣が出土する。
鎮子
ちんし [1] 【鎮子】
調度品の一。軸物の風鎮のように,敷物・帷帳(イチヨウ)などが風にあおられるのを防ぐために使うおもし。ちんす。
鎮子
ちんす [1] 【鎮子】
⇒ちんし(鎮子)
鎮宅法
ちんたくのほう 【鎮宅法】
〔仏〕 新築・転居の際,新居の安全を祈るための密教の修法。除災のためにも行う。家堅めの法。
→安鎮法
鎮守
ちんじゅ [0] 【鎮守】
(1)軍隊を駐在させ,その土地を守ること。
(2)「鎮守府」の略。
(3)土着の神をしずめて,国・城・寺院・村落などを守護する神。近世以降,氏神・産土神・地主神などと同一視し,各村落の神社をさすようになった。「村の―のお祭」
鎮守
ちんじゅ【鎮守】
a village shrine.
鎮守の森
ちんじゅのもり 【鎮守の森】
鎮守の社の境内にある森。
鎮守の社
ちんじゅのやしろ 【鎮守の社】
鎮守の神を祀(マツ)った神社。
鎮守将軍
ちんじゅしょうぐん [4] 【鎮守将軍】
鎮守府将軍。鎮将。
鎮守府
ちんじゅふ [3] 【鎮守府】
(1)旧日本海軍で,主要な軍港に置かれ各海軍区の警備,部隊の監督などを行なった機関。第二次大戦敗戦時には横須賀・呉・佐世保・舞鶴の四鎮守府があった。
(2)古代,蝦夷(エゾ)地経営のために陸奥(ムツ)国に置かれた軍政府。はじめ多賀城にあり,のち胆沢(イザワ)城に移った。
鎮守府将軍
ちんじゅふしょうぐん [5] 【鎮守府将軍】
鎮守府{(2)}の長官。多くは陸奥守(ムツノカミ)の兼務。平安中期以降,武門の最高栄誉職とされた。鎌倉時代に廃止され,建武の中興の際に一時復活された。鎮東将軍。
鎮守社
ちんじゅしゃ [3] 【鎮守社】
神仏習合の結果,寺の鎮守のために建立された神社。中世後期以降,鎮守の神を祀(マツ)る神社一般をさすようになった。
鎮定
ちんてい [0] 【鎮定】 (名)スル
乱をしずめ,世をおさめること。また,しずまりおさまること。「暴徒を―する」
鎮将
ちんしょう [0] 【鎮将】
鎮守府将軍。
鎮市
ちんし [1] 【鎮市】
中国宋代に商工業の発展により起こった地方の小都市に与えた行政上の名。草市から発展したものが多い。
鎮座
ちんざ [1] 【鎮座】 (名)スル
(1)神霊がある場所にしずまりとどまっていること。「二柱の神が―する」
(2)どっかりと場所を占めていること。からかっていう場合に用いる。「顔の真ん中に―する大きな鼻」
鎮座する
ちんざ【鎮座する】
be enshrined.
鎮戍
ちんじゅ [1] 【鎮戍】
「鎮守{(1)}」に同じ。
鎮撫
ちんぶ [1] 【鎮撫】 (名)スル
乱をしずめ人心を安定させること。「明君賢相の世に出でて之を―するやう願はし/福翁百話(諭吉)」
鎮撫使
ちんぶし [3] 【鎮撫使】
奈良時代,各地の凶徒の逮捕や国司・郡司の巡察のため,国司の上に臨時に置かれた職。明治維新のときにも置かれた。
鎮撫総督
ちんぶそうとく [4] 【鎮撫総督】
1868年戊辰戦争に際して維新政府が佐幕派追討のため任命した臨時征討軍の長官。
鎮星
ちんせい [0] 【鎮星】
土星の別名。
鎮服
ちんぷく [0] 【鎮伏・鎮服】 (名)スル
(1)国・乱などを平定し服させること。「天下を―する」
(2)病魔などをしずめ,退治すること。
鎮木
ちぎ [1] 【千木・知木・鎮木】
神社本殿の屋根で,両妻の破風板が屋根の上に突き出て交差した装飾材。本来は垂木(タルキ)の端が棟より長く突き出たもの。のちには破風から離されて棟の上に置かれるようになった。氷木(ヒギ)。
鎮東将軍
ちんとうしょうぐん [5] 【鎮東将軍】
(1)鎮守府将軍の唐名。
(2)奈良時代,東国の蝦夷(エゾ)を征討するため,臨時に派遣された将軍。
鎮火
ちんか [0][1] 【鎮火】 (名)スル
火が消えること。火事を消しとめること。「無事―する」
鎮火
ひしずめ [2] 【鎮火】
(1)火を鎮め消すこと。
(2)「鎮火の祭」の略。
鎮火する
ちんか【鎮火する】
be put out;be brought under control (比喩的).
鎮火の祭
ひしずめのまつり 【鎮火の祭】
⇒ちんかさい(鎮火祭)
鎮火祭
ほしずめのまつり ホシヅメ― [2] 【鎮火祭】
昔,宮中で,六月・一二月の晦日に行われた火災予防を祈る祭り。現代でも,神社などで行われる。ちんかさい。ひしずめのまつり。
鎮火祭
ちんかさい [3] 【鎮火祭】
火事が起こらないように祈る神事。火しずめの祭。古くは神祇官(ジンギカン)の祭祀(サイシ)の一つとして,六月・一二月の晦日(ミソカ)の晩,宮城の四方の外角で行われた。ひしずめのまつり。
鎮痒剤
ちんようざい チンヤウ― [3] 【鎮痒剤】
皮膚のかゆみを止める薬。
鎮痙薬
ちんけいやく [3] 【鎮痙薬】
内臓平滑筋の収縮・緊張を緩解し,それによる痙攣(ケイレン)性疼痛を除く薬。アトロピン・パパベリンなど。
鎮痛
ちんつう [0] 【鎮痛】
痛みをしずめること。「―作用」
鎮痛剤
ちんつうざい【鎮痛剤】
an analgesic; <話> a painkiller.→英和
鎮痛薬
ちんつうやく [3][0] 【鎮痛薬】
痛みをやわらげ,または除く薬物。中枢性鎮痛薬・消炎性鎮痛薬・解熱鎮痛薬などがある。
鎮花祭
はなしずめのまつり 【鎮花祭】
⇒ちんかさい(鎮花祭)
鎮花祭
ちんかさい チンクワ― [3] 【鎮花祭】
昔,宮中などで行われた行事の一。陰暦三月の花の散る頃,疫病の流行をしずめるため,行疫神(ギヨウヤクジン)の大神(オオミワ)・狭井(サイ)の二柱の神をまつった神事。平安時代には,宮中や各地の神社で盛んに行われた。現在,京都今宮神社で四月に行われる安楽(ヤスライ)祭はその遺風。はなしずめのまつり。
鎮西
ちんぜい 【鎮西】
〔大宰府を鎮西府といったことから〕
九州の称。「為朝幼少より―に居住つかまつりて/保元(上)」
鎮西
ちんぜい 【鎮西】
佐賀県北西部,東松浦郡の町。東松浦半島北部で,古くは大陸への要地。名護屋城址がある。
鎮西八郎
ちんぜいはちろう 【鎮西八郎】
源為朝(ミナモトノタメトモ)の通称。
鎮西奉行
ちんぜいぶぎょう [5] 【鎮西奉行】
鎌倉幕府が九州御家人支配のために設置した地方統治機関。1185年天野遠景を派遣したのに始まる。のち武藤氏(のちの少弐氏)・大友氏の二家が世襲。元寇ののち鎮西談議所に,ついで鎮西探題にその機能は吸収された。鎮西守護。
鎮西守護
ちんぜいしゅご [5] 【鎮西守護】
⇒鎮西奉行(ブギヨウ)
鎮西将軍
ちんぜいしょうぐん [5] 【鎮西将軍】
鎮西府の長官。鎮西府将軍。
鎮西府
ちんぜいふ [3] 【鎮西府】
743年大宰府を改称して設置された九州総督のための役所。745年大宰府の復活により廃止。
鎮西探題
ちんぜいたんだい [5] 【鎮西探題】
1293年に鎮西談議所に代わって九州地方統轄のため設置された鎌倉幕府の機関。代々北条氏一族が任命され,博多にいて軍事・行政・裁判をつかさどる。1333年幕府滅亡とともに滅びた。
鎮西派
ちんぜいは 【鎮西派】
浄土宗の一派。京都智恩院が総本山。開祖は法然の弟子聖光(弁阿)で,特に鎮西で布教。諸行往生を認める。のち六流に分かれた。鎮西流。
鎮西談議所
ちんぜいだんぎしょ 【鎮西談議所】
鎌倉幕府が九州統轄のため設置した機関。1286年少弐・大友・宇都宮・渋谷の四氏による合議訴訟機関とし,博多に置いた。93年鎮西探題の設置により廃止。
鎮護
ちんご [1] 【鎮護】 (名)スル
乱をしずめ国をまもること。「国家を―する」
鎮護国家
ちんごこっか [4] 【鎮護国家】
仏教により国を守り安泰にすること。法華経・仁王般若経・金光明最勝王経などの護国経典を読誦(ドクジユ)し,種々の修法を行うことで国家の災いを鎮め安全を守ろうとすること。
鎮静
ちんせい [0] 【鎮静】 (名)スル
騒ぎや気持ちなどをしずめること。また,しずまること。「諸国を―する」「騒動を―する」
鎮静剤
ちんせいざい【鎮静剤】
a sedative;→英和
a tranquilizer.
鎮静剤
ちんせいざい [3][0] 【鎮静剤】
大脳皮質中枢の異常な興奮を抑制する薬。不安・不眠・疼痛・反射機能亢進(コウシン)などをしずめる。
鎮魂
みたましずめ 【鎮魂】
⇒たましずめ(鎮魂)
鎮魂
たましずめ [3] 【鎮魂】
(1)遊離した,また遊離しようとする魂を鎮め,肉体につなぎ止める祭儀。広義には「たまふり(魂振){(1)}」の意にもいう。みたましずめ。
→鎮魂(チンコン)
(2)「鎮魂祭(タマシズメノマツリ)」の略。
鎮魂
ちんこん [0] 【鎮魂】 (名)スル
(1)死者の魂をなぐさめ,しずめること。
(2)「たましずめ(鎮魂){(1)}」に同じ。
鎮魂の歌
たましずめのうた 【鎮魂の歌】
鎮魂祭に歌われた歌。
鎮魂曲
ちんこんきょく [3] 【鎮魂曲】
⇒レクイエム
鎮魂曲[歌]
ちんこん【鎮魂曲[歌]】
a requiem.→英和
鎮魂歌
ちんこんか [3] 【鎮魂歌】
(1)死者の魂をしずめるための歌。
(2)鎮魂祭に歌われた歌。
鎮魂祭
たましずめのまつり 【鎮魂祭】
(1)遊離した,また遊離しようとする魂を鎮め,肉体につなぎ止める祭儀。ちんこんさい。
(2)天皇や皇后などの魂に活力を与え再生する呪術を行い,寿命の長久を祈る儀式。陰暦一一月の中の寅の日に宮中で行われた。みたましずめ。みたまふり。おほむたまふり。ちんこんさい。
鎮魂祭
ちんこんさい [3] 【鎮魂祭】
⇒たましずめのまつり(鎮魂祭)
鎰取
かぎとり [2] 【鍵取・鎰取】
(1)「典鑰(テンヤク)」に同じ。
(2)諸国の正倉・社寺,社寺の荘園などの鍵を預る役。近世では郷倉の管理をした村役人。
鎰役
かぎやく 【鎰役・鉤役】
江戸時代の賦役。自在かぎが一つあるごとに一世帯と見なし,その数に応じて徴収された。中世の棟別銭(ムネベツセン)に代わるもの。竈役(カマドヤク)。
鎹
かすがい カスガヒ [0][2] 【鎹】
(1)二本の材木をつなぎとめるための両端の曲がった大釘。
(2)二つのものをつなぎとめる役をするもの。「子は―」
(3)戸締まりに用いる金具。かけがね。「―もとざしもあらばこそ/催馬楽」
鎹(1)[図]
鎹
かすがい【鎹】
<fasten with> a cramp.→英和
鎹思案
かすがいじあん カスガヒ― 【鎹思案】
二つのことをどちらも成就しようとする考え。鎹分別。「頼朝に出つくはさば,本望とげんと入込みし―の抜目なく/浄瑠璃・壇浦兜軍記」
鎺
はばき [3][0] 【鎺】
「鎺金(ハバキガネ)」に同じ。
鎺金
はばきがね [3] 【鎺金】
〔人が脛巾(ハバキ)をはいたような形をしていることから〕
刀剣などの刀身が鍔(ツバ)と接する部分にはめる金具。鞘(サヤ)の鯉口いっぱいの幅につくり,刀身が鞘から抜けたり,鞘の内側に触れたりしないように押さえる。
鏁
くさり [0][3] 【鎖・鏁・鏈】
〔動詞「鏈る」の連用形から〕
(1)金属製の輪をつないだひも状のもの。「懐中時計の―」「―につながれた猛獣」
(2)物と物とを結び付けているもの。きずな。「因果の―」
鏁
じょう ヂヤウ 【錠】 ・ ジヤウ 【鏁・鎖】
■一■ (名)
(1) [0]
戸・箱の蓋(フタ)などにつけて,自由に開閉できないようにする金具。「―をさす」「―をおろす」
(2) [1]
錠剤 。《錠》「胃薬の―」
■二■ (接尾)
助数詞。錠剤の数を数えるのに用いる。《錠》「食後に三―ずつおのみ下さい」
鏃
やじり【鏃】
an arrowhead.→英和
鏃
やじり [0][3] 【矢尻・鏃】
(1)矢の先の,突き刺さる部分。鉄製が普通であるが,古くは石・骨などをも用いた。
→矢
(2)矢を射る技量。「三町五反の尾上を隔て,―こまかき鹿子まだら/浄瑠璃・会稽山」
鏃巻
やじりまき [0] 【鏃巻】
⇒沓巻(クツマキ)(1)
鏈
くさり [0][3] 【鎖・鏁・鏈】
〔動詞「鏈る」の連用形から〕
(1)金属製の輪をつないだひも状のもの。「懐中時計の―」「―につながれた猛獣」
(2)物と物とを結び付けているもの。きずな。「因果の―」
鏈る
くさ・る 【鏈る】 (動ラ四)
(1)長くつながる。つづく。「くちなはどもの…次第に―・りつらなりつつ/発心 4」
(2)つなぎあわせる。「神山の園の葵を―・りつつ/堀河百首」
鏑
かぶら [0] 【鏑】
(1)鏑矢の先につけるもの。鹿(シカ)の角や木で蕪(カブラ)の根のような形に作り,鏃(ヤジリ)の後ろにつける。中をくり抜いて中空にし数個の穴を開けてあるので,射た時に風を切って音を立てる。
(2)「鏑矢」の略。「与一―をとつてつがひ,よつぴいてひやうどはなつ/平家 11」
鏑木
かぶらぎ 【鏑木】
姓氏の一。
鏑木清方
かぶらぎきよかた 【鏑木清方】
(1878-1972) 日本画家。東京生まれ。本名,健一。浮世絵の流れを継ぐ水野年方(トシカタ)の塾に入り,挿絵画家として出発。のち日本画を制作,江戸から明治にかけての情緒豊かな風俗画を得意とした。作「築地明石町」「三遊亭円朝」など。
鏑矢
かぶらや [3] 【鏑矢】
鏑をつけた矢。普通は,雁股(カリマタ)・平根(ヒラネ)など大形の鏃(ヤジリ)をつけた上差しの矢に用いる。鳴り矢。鳴り鏑。鏑。
鏑矢[図]
鏑鐫
かぶらえり [3] 【鏑鐫】
刃の先が曲がっている鑿(ノミ)。彫刻の仕上げなどに用いる。元来は,鏑の中空をくり抜くのに用いた。
鏖戦
おうせん アウ― [0] 【鏖戦】
敵を皆殺しにするまで戦うこと。また,そのような激しい戦い。
鏖殺
おうさつ アウ― [0] 【鏖殺】 (名)スル
みなごろしにすること。「吾悉く之を―せん/日本開化小史(卯吉)」
鏗然
こうぜん カウ― [0] 【鏗然】 (ト|タル)[文]形動タリ
金属や石などが物に当たってかん高い音をだすさま。「置時計が…,忽ち―と鳴つてキンコンケンと/少年(潤一郎)」
鏗鏗
こうこう カウカウ [0] 【鏗鏗】 (副)
鐘の鳴り響くさまを表す語。「鏘(ソウ)―と鳴り響く/桐一葉(逍遥)」
鏗鏘
こうそう カウサウ [0] 【鏗鏘】 (ト|タル)[文]形動タリ
玉・鐘・琴などの鳴り響くさま。「―として琴を弾じ/花柳春話(純一郎)」
鏘然
そうぜん サウ― [0] 【鏘然】 (ト|タル)[文]形動タリ
玉や金属が打ち合って澄んだ音を発するさま。「鎖ばかりは敷石の上に落ちて―と鳴る/倫敦塔(漱石)」
鏘然
しょうぜん シヤウ― [0] 【鏘然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)玉・鈴などの鳴るさま。「銀弓―として/希臘思潮を論ず(敏)」
(2)水がさらさらと流れるさま。「水声大に起る…或ものは―琴の如く/日光山の奥(花袋)」
鏘鏘
そうそう サウサウ [0] 【鏘鏘】
■一■ (ト|タル)[文]形動タリ
(1)金属・石などの澄んだ音を立てて鳴るさま。しょうしょう。「柱上の時器―として五時を報ず/世路日記(香水)」
(2)勢いの盛んなさま。「喋舌(シヤベ)る事に於ては乙組中―たるものである/吾輩は猫である(漱石)」
(3)鳳凰(ホウオウ)の鳴くさま。「頼(サイワイ)に―たる双鳳の伴ふこと有り/文華秀麗(上)」
■二■ (形動)[文]ナリ
{■一■(2)}に同じ。「女子参政党の―なる女学士丈あるです/蜃中楼(柳浪)」
鏘鏘
しょうしょう シヤウシヤウ [0] 【鏘鏘】 (形動タリ)
「そうそう(鏘鏘){(1)}」に同じ。「鬼怒川は…微かに―たる音を残したるのみ/日光山の奥(花袋)」
鏜鏜
とうとう [0] トウトウ 【鼕鼕】 ・ タウタウ 【鏜鏜】 ・ タウタフ 【鞺鞳】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)波や水の流れが勢いよく音をたてるさま。「―たる水の音/自由の凱歌(夢柳)」
(2)鼓や太鼓などの鳴りわたるさま。「つづみ―と打ち/沙石(七・古活字本)」
(3)物音が軽くひびくさま。とんとん。「扇ぬき出し,銚子の長柄を―とうつて/狂言・二千石」
鏝
こて [0] 【鏝】
(1)セメント・漆喰(シツクイ)などを塗ったり,平らにならしたりする道具。金篦(カナベラ)。
(2)はんだ付けや鋳掛(イカ)けなどに用いる焼きごて。
(3)髪の毛にウェーブをかけるための鋏(ハサミ)状の道具。熱して用いる。
(4)裁縫用具の一。アイロンの一。縫い代(シロ)を整えたり,印を付けたりするのに用いる。
(5)小形のシャベル。「移植―」
鏝
こて【鏝】
an iron;→英和
a curling iron (理髪用);a trowel (左官用).→英和
〜をあてる iron.
鏝塗り
こてぬり [0] 【鏝塗り】
(白粉(オシロイ)などを)こってり塗ること。
鏝板
こていた [0] 【鏝板】
(1)佐官が壁などを塗る時,塗りつける壁土・漆喰(シツクイ)などを盛って手に持つ板。
(2)裁縫でこてを使う時に台にする板。こてだい。
鏝絵
こてえ [0] 【鏝絵】
漆喰(シツクイ)を塗った上に,鏝で浮き彫り風に風景・肖像などを描き出した絵。
鏟
せん [1] 【銑・鏟】
両端に柄のついた鉈(ナタ)様の刃物。桶(オケ)・樽(タル)・曲げ物細工の部材加工や,鉋(カンナ)・鑿(ノミ)などの刃の裏すき,地金削りに用いる。
銑[図]
鏡
かがみ 【鏡】
熊本県中部,八代(ヤツシロ)郡の町。八代海に臨む干拓農業の町。
鏡
かがみ【鏡】
(1) a mirror;→英和
a (looking) glass.(2) a barrelhead (樽の).
〜を抜く open a barrel[cask].→英和
鏡
かがみ [3] 【鏡】
〔「影見(カゲミ)」の転という〕
(1)光の反射を利用して形・姿を映して見る道具。古くは銅合金など金属を用いたが,現在は,ガラス板の裏面に銀鍍金(メツキ)をして作る。古来霊的なものとみなされ,神社の神体とし,荘厳具や魔除けの具とされる。また,婦女の魂として尊重する風があった。「―に映った姿」「―のような湖面」
(2)「鏡餅(カガミモチ)」の略。
(3)〔形が鏡に似ていることから〕
酒樽の蓋。「―を抜く」
(4)提出あるいは送付する書類の一枚目に,あて先・標題・日付・作成者などを記して添える文書。
(5)「鏡物(カガミモノ)」の略。
→かがみ(鑑)
鏡なす
かがみなす 【鏡なす】 (枕詞)
「見る」と同音の地名「三津」にかかる。「妹が手にまく―三津の浜辺に/万葉 3627」
鏡の松
かがみのまつ [5] 【鏡の松】
能舞台の鏡板に描かれた老い松。
鏡の神
かがみのかみ 【鏡の神】
佐賀県唐津市の鏡神社の祭神。一の宮は息長足姫命(オキナガタラシヒメノミコト)(神功皇后),二の宮は藤原広嗣を祀(マツ)る。
鏡の間
かがみのま [0] 【鏡の間】
(1)能舞台の楽屋から橋懸かりへ通じる途中にある板張りの部屋。大きな姿見の鏡があり,楽屋で扮装を整えた出演者がここで面をかけ,精神を統一する。
→能舞台
(2)初期の歌舞伎舞台で,大臣柱のあるところ。
(3)四方の壁に鏡を張りめぐらしてある部屋。特に,ベルサイユ宮殿のその部屋。
鏡仕立て
かがみじたて [4] 【鏡仕立て】
「額(ガク)仕立て」に同じ。
鏡作部
かがみつくりべ 【鏡作部】
大化前代,鏡の製作に従事した部民。
鏡像
きょうぞう キヤウザウ [0] 【鏡像】
(1)鏡に映る像。
(2)〔数〕
(ア)直線または平面に関して,対称な点や物体の像。
(イ)中心 O ,半径 � の球面があるとき,O と異なる一点 P に対し,半直線 OP 上にあり,OP・OQ=�² となるような点 Q をこの球面に関する P の鏡像という。
(3)「御正体(ミシヨウタイ)」に同じ。
鏡像段階
きょうぞうだんかい キヤウザウ― [5] 【鏡像段階】
精神分析の用語。六か月から一八か月の幼児が鏡に映る自分の像を自分のものとして確認する段階。人が人になる決定的な成長期をさし,これによって自我の形成と自己愛を語ることができる。ジャック=ラカンによって発見された。
鏡割
かがみわり [0] 【鏡割(り)】
「鏡開き」に同じ。
鏡割り
かがみわり [0] 【鏡割(り)】
「鏡開き」に同じ。
鏡匣
かがみばこ [3] 【鏡箱・鏡匣・鏡筥】
平安時代以降,寝殿に備えた調度で,鏡・護(マモリ)・汗手巾(アセタナゴイ)・領巾(ヒレ)などを入れておく箱。鷺足の台にのせた。
鏡箱[図]
鏡匣
きょうこう キヤウカフ [0] 【鏡匣】
鏡を入れる箱。くしげ。
鏡台
きょうだい【鏡台】
a mirror stand; <米> a dresser.→英和
鏡台
かがみだい [3][0] 【鏡台】
(1)「鏡立て」に同じ。
(2)能の作り物の一。鏡を載せる台。「皇帝」「昭君」などで用いる。
鏡台
きょうだい キヤウ― [0] 【鏡台】
化粧用の鏡を立てる台。箱作りで,引き出しをつけたものが多いが,古くは,台座に鏡をかける柱を立てただけのものであった。
鏡台[図]
鏡地
かがみじ [0] 【鏡地】
鉄などの金属の表面を,鏡のように磨き上げたもの。銅の場合はスズなどを塗り,銀色に仕上げる。磨き地。
鏡天井
かがみてんじょう [4] 【鏡天井】
棹縁(サオブチ)や格縁(ゴウブチ)などを用いず,板を鏡のように平滑に張って仕上げた天井。
鏡山
かがみやま 【鏡山】
(1)滋賀県南部,蒲生郡竜王町と野洲(ヤス)郡野洲町の境にある山。海抜385メートル。((歌枕))「近江のや鏡の山をたてたれば/古今(神遊び歌)」
(2)福岡県田川郡香春(カワラ)町の北東にある町名。
(3)佐賀県唐津市東端,東松浦(マツウラ)郡との境にある山。海抜284メートル。大伴狭手彦(サデヒコ)が加羅(カラ)に船出する時,松浦佐用姫がこの山に登って領巾(ヒレ)を振って別れを惜しんだという。領巾振山(ヒレフルヤマ)。松浦山。
鏡岩
かがみいわ [3] 【鏡岩】
⇒鏡石(カガミイシ)
鏡川
かがみがわ 【鏡川】
四国山地,高知県の工石山(クイシヤマ)に発し,高知市内を流れ,浦戸湾に注ぐ川。
鏡布団
かがみぶとん [4] 【鏡布団】
裏布を大きく表に引き返して,鏡仕立てにした布団。額布団。
鏡径
きょうけい キヤウ― [0] 【鏡径】
反射鏡,またはレンズの口径。
鏡心
きょうしん キヤウ― [0] 【鏡心】
球面鏡の鏡面の中心。
鏡戸
かがみど [3] 【鏡戸】
周りに枠を組んだだけで桟は使わず,枠の内に鏡板をはめた戸。
鏡掛
かがみかけ [3] 【鏡掛(け)】
「鏡立て」に同じ。
鏡掛け
かがみかけ [3] 【鏡掛(け)】
「鏡立て」に同じ。
鏡文字
かがみもじ [4] 【鏡文字】
左右が逆に書かれた文字。鏡映文字。
鏡新明智流
きょうしんめいちりゅう キヤウシンメイチリウ 【鏡新明智流】
剣術の一派。祖は桃井(モモノイ)八郎左衛門直由(1724-1774)。
鏡映
きょうえい キヤウ― [0] 【鏡映】 (名)スル
〔数〕 空間内の点をある平面に関して面対称な点に移すこと。
鏡映文字
きょうえいもじ キヤウ― [5] 【鏡映文字】
⇒鏡文字(カガミモジ)
鏡板
かがみいた [4] 【鏡板】
(1)框(カマチ)や格縁(ゴウブチ)などの間にはめ込んだ平滑な板。建具・天井・壁などに用いる。
(2)能舞台正面の老松を描いた羽目板。右側面の若竹を描いた羽目板を脇鏡板ともいう。
→能舞台
(3)歌舞伎の舞台で,能舞台をまねた時,その正面に張る松を描いた羽目板。松羽目(マツバメ)。
(4)轡(クツワ)で,馬銜(ハミ)が口から外れないように,その両端につける金属の板。
→轡
鏡架
きょうか キヤウ― [1] 【鏡架】
鏡立て。鏡台。
鏡柄杓
かがみびしゃく [4] 【鏡柄杓】
茶道で,柄杓を持って構えた形。柄杓を立て,顔を柄鏡に映すように正面に構える。
鏡池
かがみいけ [3] 【鏡池】
昔,貴人や英雄が姿を映したり,持っていた鏡を落としたりしたという伝説のある池。全国各地にある。
鏡物
かがみもの [0] 【鏡物】
〔「鏡」は歴史の意〕
和文の歴史物語の中で,「鏡」の字のつく「大鏡」「今鏡」「水鏡」「増鏡」などをいう。
鏡獅子
かがみじし 【鏡獅子】
歌舞伎舞踊の一。長唄。新歌舞伎十八番の一。本名題「春興(シユンキヨウ)鏡獅子」。福地桜痴(オウチ)作詞,三世杵屋(キネヤ)正次郎作曲。1893年(明治26)東京歌舞伎座初演。大奥の腰元が鏡開きの祝いに神前の手獅子を持って踊るうち,その精が乗り移って舞い狂う。前半のあでやかな娘の踊りと,後半の能「石橋(シヤツキヨウ)」を取り入れた豪快な獅子の狂いが好対照をみせる。
鏡王女
かがみのおおきみ 【鏡王女】
(?-683) 万葉歌人。額田王(ヌカタノオオキミ)の姉ともいう。万葉集に天智天皇や藤原鎌足との可憐な相聞歌四首を残す。鏡女王。
鏡石
かがみいし [3] 【鏡石】
表面が滑らかでつやがあり,影がよく映るような石。種々の伝説を伴っている場合が多い。鏡いわ。
鏡磨ぎ
かがみとぎ [3] 【鏡磨ぎ】
青銅の鏡の表面を磨き上げること。また,それを職業とする人。
鏡立て
かがみたて [3] 【鏡立て】
鏡を立て掛けるのに使う木の枠,または台。鏡台。鏡掛け。
鏡筥
かがみばこ [3] 【鏡箱・鏡匣・鏡筥】
平安時代以降,寝殿に備えた調度で,鏡・護(マモリ)・汗手巾(アセタナゴイ)・領巾(ヒレ)などを入れておく箱。鷺足の台にのせた。
鏡箱[図]
鏡箱
かがみばこ [3] 【鏡箱・鏡匣・鏡筥】
平安時代以降,寝殿に備えた調度で,鏡・護(マモリ)・汗手巾(アセタナゴイ)・領巾(ヒレ)などを入れておく箱。鷺足の台にのせた。
鏡箱[図]
鏡肌
かがみはだ [3][4] 【鏡肌】
地殻の断層面上に摩擦で生じる平らな鏡のような光沢のある面。
鏡胴
きょうどう キヤウ― [0] 【鏡胴】
カメラ・顕微鏡などで,レンズを取り付ける筒。
鏡花
きょうか キヤウクワ 【鏡花】
⇒泉(イズミ)鏡花
鏡花水月
きょうかすいげつ キヤウクワ― [1][1] 【鏡花水月】
鏡に映った花や水に映った月のように,目に見えていながら手に取ることができないもの。言葉で言い表すことができないで,ただ直覚で感知するしかない物事。詩歌などにいう。
鏡花水月法
きょうかすいげつほう キヤウクワ―ハフ [1] 【鏡花水月法】
漢文の文体の一。あからさまに説明しないで,ただ,その姿を読者の心に思い浮かばせるように表現するもの。
鏡花縁
きょうかえん キヤウクワエン 【鏡花縁】
中国清代の白話体章回小説。一〇〇回。李汝珍作。1818年刊。山中に隠れ住んだ父と,花神の生まれかわりであるその娘とが,奇怪な国々を遍歴して再会する話。社会への批判や風刺,一種の女性崇拝が込められる。
鏡草
かがみぐさ [3] 【鏡草】
(1)ビャクレンの別名。
(2)鏡餅にのせた輪切りの大根。また,大根の異名。
(3)ヤマブキの異名。
(4)〔漢名「鏡面草」から〕
マメヅタの異名。
(5)ウキクサ・ガガイモ・アサガオなどの異名。
(6)イチヤクソウの異名。かがみそう。
鏡葉
かがみば [3] 【鏡葉】
表面が滑らかで光沢がある葉。カシワ・ツバキの葉など。
鏡袋
かがみぶくろ [4] 【鏡袋】
懐中鏡など化粧用具を入れる袋。
鏡裏
きょうり キヤウ― [1] 【鏡裏・鏡裡】
(1)物の映った鏡のうち。鏡の中。
(2)鏡のうら。
鏡裡
きょうり キヤウ― [1] 【鏡裏・鏡裡】
(1)物の映った鏡のうち。鏡の中。
(2)鏡のうら。
鏡貝
かがみがい [3] 【鏡貝】
海産の二枚貝。貝殻は乳灰白色で同心円状の細かい襞(ヒダ)が多数あり,内面は白色。北海道南部以南の浅海の細砂底にすむ。食用。餅(モチ)貝。白貝(シラガイ)。文殊(モンジユ)貝。
鏡轡
かがみぐつわ [4] 【鏡轡】
轡の一種。鏡板を透かし彫りにせずに一枚の丸い鉄の板としたもの。
鏡鉄
きょうてつ キヤウ― [0] 【鏡鉄】
⇒鏡銑(カガミセン)
鏡鉄鉱
きょうてっこう キヤウテツクワウ [3] 【鏡鉄鉱】
赤鉄鉱の一種。結晶面がよく発達し,銅色の美しい金属光沢を有する。輝鉄鉱。
鏡銅
きょうどう キヤウ― [0] 【鏡銅】
⇒鏡青銅(カガミセイドウ)
鏡銑
かがみせん [0] 【鏡銑】
マンガンを10〜25パーセント,炭素を5パーセント含む銑鉄。転炉で製鋼の際の脱酸剤。鏡鉄(キヨウテツ)。
鏡鑑
きょうかん キヤウ― [0] 【鏡鑑】
手本。かがみ。
鏡開き
かがみびらき [4] 【鏡開き】
〔「開き」は「割る」の忌み詞〕
(1)正月に神や仏に供えた鏡餅をおろし,雑煮や汁粉に入れて食べること。正月一一日に行うところが多い。近世に始まり,当時は鏡餅を男は具足に,女は鏡台に供え,一月二〇日に割って食べた。鏡割り。[季]新年。
(2)パーティーなどで,酒だるのふたを木づちで割ってあけること。汲み上げた酒で乾杯する。鏡割り。
鏡青銅
かがみせいどう [4] 【鏡青銅】
銅67パーセント,スズ33パーセントからなる青銅。研磨により強い白色光沢を呈する。金属鏡の材料に用いた。鏡銅。
鏡面
きょうめん キヤウ― [0] 【鏡面】
鏡・レンズなどの表面。
鏡鞍
かがみぐら [3][0] 【鏡鞍】
鞍の一種。鞍の前輪と後輪(シズワ)の表面に鍍金(トキン)銀の薄板を張り,縁に覆輪をかけたもの。御幸鞍(ゴコウグラ)。
鏡餅
かがみもち [3] 【鏡餅】
鏡のように丸く平たく作った餅。大小二個を重ねて,正月に神や仏に供えたり,めでたいことのある日の祝い物としたりする。お供え。おかがみ。[季]新年。
鏡鯉
かがみごい [3][4] 【鏡鯉】
ドイツゴイの一品種。大きな鱗(ウロコ)が側線上と鰭(ヒレ)の付近に少ししかない。琵琶湖などに帰化している。
鏡鯛
かがみだい [3] 【鏡鯛】
マトウダイ目の海魚。全長約70センチメートルに達し,著しく側扁する。青みを帯びた銀白色で,鱗がない。マトウダイとよく似るが,体側に黒色斑がない。南日本に多く,かまぼこの原料とする。ギンマト。
鏤める
ちりばめる【鏤める】
set[inlay] <a thing with gold> .→英和
鏤めた set with <diamonds> .
鏤める
ちりば・める [4] 【鏤める】 (動マ下一)[文]マ下二 ちりば・む
(1)彫って金銀・宝石などをはめ込んで飾る。また,彫る。「ダイヤを―・めた王冠」「憎き彼の面を我が眼に―・め置かん/鉄仮面(涙香)」
(2)散らしてはめ込む。「美辞麗句を―・める」
鏤刻
ろうこく [0] 【鏤刻】
⇒るこく(鏤刻)
鏤刻
るこく [0] 【鏤刻】
(1)〔ろうこくとも〕
金属や木に彫り付け,刻むこと。
(2)文章を推敲(スイコウ)すること。
鏤骨
ろうこつ [0] 【鏤骨】
⇒るこつ(鏤骨)
鏤骨
るこつ [0] 【鏤骨】
骨身をけずるほどの苦心・努力。ろうこつ。
鏤骨彫心
るこつちょうしん [0] 【鏤骨彫心】
「彫心鏤骨(チヨウシンルコツ)」に同じ。
鏨
たがね [0] 【鏨】
金属を切断したり,彫ったり,削ったりするのに用いる工具。石を割るのにも用いる。
鏨[図]
鏨
たがね【鏨】
a graver;a burin;→英和
a chisel.→英和
鏽
さび [2] 【錆・銹・鏽】
〔動詞「錆びる」の連用形から〕
(1)大気中や水中の酸素の作用で金属の表面にできた酸化物や水酸化物の固体。
(2)悪い報い。「身から出た―」
鐃
どう ダウ [1] 【鐃】
⇒にょう(鐃)
鐃
くすみ 【鐃】
軍陣で,合図に鳴らす小さな銅鑼(ドラ)や鉦(カネ)。くすび。「―挿せる者二騎/日本書紀(欽明訓)」
鐃
にょう ネウ [1] 【鐃】
(1)中国で,陣中で鼓を鳴らすのをやめさせるのに用いた,どら。大形の鈴に似るが舌がない。じんがね。どう。
(2)仏寺で用いる銅鑼(ドラ)の一種。
鐃
くすび 【鐃】
「くすみ(鐃)」に同じ。
鐃鈸
にょうはち ネウ― [1] 【鐃鈸】
〔仏〕 中央がくぼんだ銅製の皿状の物を二枚打ち合わせて音を出すシンバルのような楽器。法会の際などに用いる。にょうばつ。鈸。
鐇
たつぎ 【鐇】
〔「たつき」とも〕
きこりが用いる刃の幅の広い斧(オノ)。「飛騨のたくみの―音のあなかしがまし/大和 43」
鐔
つみは 【鍔・鐔】
「つば(鍔)」の古名。「復た剣(ツルギ)の―より垂(シタタ)る血,激越(ソソ)きて神と為る/日本書紀(神代上訓)」
鐔
つば [1] 【鍔・鐔】
(1)刀剣の柄(ツカ)と刀身との境目に挟み,柄を握る手を保護する板。形・大きさとも種々ある。刀身を通す茎孔(ナカゴアナ)があけてある。多く鉄製であるが銅でもつくる。つみは。
(2)帽子のまわりに庇(ヒサシ)のように出ている部分。「―の広い帽子」
(3)釜(カマ)のまわりに庇のように出ていて,かまどの縁にかかるようになっている部分。
鍔(1)[図]
鐔鑿
つばのみ [3] 【鐔鑿】
釘を木に打ち込むとき,前もって釘穴をあけるために打ち込む細いのみ。穂の根元に鐔を持ち,打ち込み後はそれを叩いて引き抜く。
→鑿
鐖
あぐ [1] 【鐖・逆鉤】
釣り針の針先の内側に逆向きに付いている突起。かかり。かえし。あぎと。
鐘
しょう [1] 【鐘】
(1)かね。つりがね。つきがね。
(2)中国古代の楽器。銅または青銅製で,周代のものは扁平な釣り鐘状。上部に棒状のつり手,胴に乳首状の隆起がつく。相似形のものを大きさの順にかけ並べて一組にしたものを編鐘といい,音階をなす打楽器として用いた。
鐘(2)[図]
鐘
かね [0] 【鐘・鉦】
(1)つりがね。《鐘》「お寺の―をつく」
(2)鐘の音。《鐘》「遠くから―が聞こえる」
(3)撞木(シユモク)でたたくかね。たたきがね。《鉦》
鐘
かね【鐘】
a bell;→英和
a gong (どら).→英和
〜を鳴らす(つく) ring (strike,toll) a bell.‖鐘つき a bell ringer (男).
鐘の岬
かねのみさき 【鐘の岬】
現在の福岡県玄海町の北端の岬。玄界灘と響灘が接する所に位置する。((歌枕))「ちはやぶる―を過ぎぬとも我は忘れじ志賀(シカ)の皇神(スメカミ)/万葉 1230」
鐘の音
かねのね 【鐘の音】
狂言。主人に「金(カネ)の値」を聞いて来いと言われた太郎冠者は,これを「鐘の音」と取りちがえて,鎌倉中の鐘の音を聞き歩きその様を報告する。
鐘ヶ淵
かねがふち 【鐘ヶ淵】
(1)寺鐘・陣鐘などが沈んだという伝説によって名付けられた淵。
(2)東京都墨田区北部の地域。綾瀬川が荒川と合して深淵をなした所に橋場長昌寺の釣り鐘(亀戸普門院のものとも)が沈んだという。
鐘供養
かねくよう [3] 【鐘供養】
(1)新たに鋳造された鐘のつき初めに行う供養。多くは女子がつき初めを行う。
(2)晩春のころ,寺々で行われる梵鐘(ボンシヨウ)供養。和歌山県の道成寺(ドウジヨウジ),東京品川の品川寺(ホンセンジ)のものなどが著名。[季]春。《品川の宿に古る寺―/今井つる女》
鐘入り
かねいり [0] 【鐘入り】
能「道成寺」,歌舞伎舞踊「京鹿子娘道成寺」,組踊「執心鐘入(シユウシンカネイリ)」など,道成寺物の芸能で,主人公が鐘の中に入る演技・演出。
鐘匱の制
かねひつのせい 【鐘匱の制】
大化の改新の際に設けられた制度。首長を介して民の訴状を匱に入れさせ,受け入れられない場合は,訴人に鐘を打たせるようにした。
鐘四つ
かねよつ 【鐘四つ】
江戸時代,吉原などの遊郭で,営業を終えるように定められた四つ時(午後一〇時頃)の時刻。
→引け四つ
鐘堂
しょうどう [0] 【鐘堂】
鐘つき堂。
鐘塔
しょうとう [0] 【鐘塔】
西洋の寺院で,鐘をつるした塔。鐘楼。カンパニーレ。
鐘声
しょうせい [0] 【鐘声】
鐘(カネ)の音。
鐘巻
かねまき 【鐘巻】
姓氏の一。
鐘巻
かねまき [0] 【鐘巻】
蟇目(ヒキメ)の矢で,沓巻(クツマキ)の部分を上を細く下を太く釣り鐘形に巻いたもの。
鐘巻自斎
かねまきじさい 【鐘巻自斎】
江戸初期の剣客。自斎は自在とも。名は通家,また通宗。遠州の人。鐘巻流の祖。生没年未詳。
鐘形
しょうけい [0] 【鐘形】
釣り鐘に似た形。鐘状。
鐘形花冠
しょうけいかかん [5] 【鐘形花冠】
合弁花冠の一。花筒が基部からふくらんで,釣り鐘の形をした花冠。キキョウ・ツリガネニンジンなどの花。鐘状花冠。
鐘撞き
かねつき [0][4] 【鐘撞き】
釣り鐘をつくこと。また,寺で一定の時刻に鐘をつく人。
鐘撞き堂
かねつきどう [0] 【鐘撞き堂】
釣り鐘をつっておく堂。鐘楼。
鐘板
しょうばん [0] 【鐘板】
「雲版{(1)}」に同じ。
鐘楼
しょうろう [0] 【鐘楼】
寺院の,梵鐘(ボンシヨウ)をつるす堂。かねつき堂。しゅろう。
鐘楼
しょうろう【鐘楼(守)】
a belfry (keeper).→英和
鐘楼守
しょうろうもり [3] 【鐘楼守(り)】
鐘楼の番人。
鐘楼守り
しょうろうもり [3] 【鐘楼守(り)】
鐘楼の番人。
鐘状
しょうじょう [0] 【鐘状】
つりがねのような形。
鐘状火山
しょうじょうかざん [5] 【鐘状火山】
⇒溶岩円頂丘(ヨウガンエンチヨウキユウ)
鐘状花冠
しょうじょうかかん [5] 【鐘状花冠】
⇒鐘形花冠(シヨウケイカカン)
鐘磬
しょうけい [0] 【鐘磬】
中国古代の楽器の,鐘と磬(バン)。日本では仏具としても用いられた。
鐘銘
しょうめい [0] 【鐘銘】
釣り鐘にしるしてある銘文。
鐘鼎
しょうてい [0] 【鐘鼎】
釣り鐘と鼎(カナエ)。
鐘鼎文
しょうていぶん [0][3] 【鐘鼎文】
鐘・鼎などの古銅器に刻んだ文字。金文。
鐘鼓
しょうこ 【鐘鼓】
かねとたいこ。
鐙
あぶみ [0] 【鐙】
(1)〔「足踏(アブミ)」の意〕
馬具の一。鞍(クラ)の両脇から馬の脇腹にたらし,乗り手が足を踏みかけるもの。
(2)縄ばしご状の登山用具。足場に乏しい岩壁を登る時に使う。
鐙
あぶみ【鐙】
stirrups.
鐙冠
つぼこうぶり [3] 【鐙冠・壺冠】
壺のような形をした冠。壺鐙(ツボアブミ)をたてにしたような形をしている。中国唐代に制定された烏帽(ウボウ)をまねたものといわれる。
鐙摺
あぶみずり [0] 【鐙摺】
(1)播磨(ハリマ)革などで作った,簡単な障泥(アオリ)。
(2)馬の横腹の,鐙の当たる部分。また,そこにできるたこ。[和名抄]
(3)当世具足の脛当(スネアテ)の鉸具(カコ)の当たる部分。かこずり。
鐙瓦
あぶみがわら [4] 【鐙瓦】
〔形が鐙に似ていることから〕
軒丸瓦(ノキマルガワラ)の別名。
鐙釣
あぶみつり [3] 【鐙釣】
鐙を鞍に釣る革の紐(ヒモ)。鐙革。
鐙鍬
あぶみぐわ [3] 【鐙鍬】
鐙に似た形の鍬。草取りに使う。
鐙革
あぶみがわ [0] 【鐙革】
「鐙釣(アブミツリ)」に同じ。
鐙靼
みずお ミヅヲ [0][2] 【水緒・鐙靼】
馬具の名。鐙(アブミ)をつるための革のひも。力革。
鐙頭
あぶみがしら 【鐙頭】
後頭部の出っ張った頭。さいづち頭。「頭の―なりければ/宇治拾遺 11」
鐙骨
あぶみこつ [3] 【鐙骨】
耳小骨の一。内耳に最も近い小骨。音を内耳に伝える。とうこつ。
鐙骨
とうこつ [0][1] 【鐙骨】
⇒あぶみこつ(鐙骨)
鐚
びた [1] 【鐚】
「鐚銭(ビタセン)」の略。「―一文まからない」
鐚一文
びたいちもん [1][4] 【鐚一文】
〔鐚銭一文の意〕
きわめて少額の金銭。「―寄付は出さない」
鐚一文ない
びたいちもん【鐚一文ない】
be penniless;have not a penny.→英和
鐚銭
びたぜに [0] 【鐚銭】
⇒びたせん(鐚銭)
鐚銭
びたせん [0] 【鐚銭】
価値の低い粗悪な銭。特に,室町時代に通用した,中国渡来の永楽銭以外の私鋳銭。江戸時代には,寛永通宝鋳造後の鉄銭の称。悪銭。びた。びたぜに。
鐫る
え・る ヱル [1] 【彫る・鐫る】 (動ラ五[四])
(1)彫刻する。ほる。きざむ。「大理石もて―・り成せる大いなる馬/即興詩人(鴎外)」「白きには梅を―・りて/源氏(梅枝)」
(2)かたいものをくりぬく。えぐる。「具(ツブサ)に此の事を記して,石(イワ)を―・りて納めてけり/今昔 7」
鐫録
せんろく [0] 【鐫録】 (名)スル
深く心に刻みつけて記憶すること。「命令を心中に―する/明六雑誌 11」
鐲
しょく [1] 【鐲】
中国古代の金属製軍楽器の一。行軍の際に打ち鳴らしたもので,上部に長い柄があり,鐸(タク)に似るが,音は濁る。
鐴
へら [1][2] 【鐴】
〔「へら(篦)」と同源〕
唐鋤(カラスキ)の先の方の上に突起した部分。
鐶
たまき [1] 【手纏・環・鐶】
〔手に巻く物の意〕
(1)上代の装身具の一。玉や鈴に紐(ヒモ)を通して,肘(ヒジ)のあたりに巻いた。くしろ。
(2)弓を射るとき肘につける籠手(コテ)。弓籠手(ユゴテ)。[和名抄]
(3)輪の形をし,中に穴のある玉。昔,指などに付けて飾りとした。
鐶
かん クワン [1] 【鐶・釻】
(1)金属製の輪。
(ア)箪笥(タンス)などの引き手。
(イ)蚊帳(カヤ)の天井の四隅に付ける輪。部屋の四隅の釣り手に通して蚊帳を釣り下げる。
(ウ)茶釜の上げ下ろしに用いる金具。一端の切れた輪で,釜の鐶付(カンツキ)の穴に通して用いる。
(エ)カーテン・袈裟(ケサ)・羽織の紐(ヒモ)などで,つないだり釣り上げたりする役目のもの。
(オ)軸の掛緒を付ける金具。
(2)家紋の一。{(1)
(ア)}を数個組み合わせたもの。木瓜(モツコウ)紋の外側を再構成したものという。
鐶(2)[図]
鐶
かん【鐶】
a ring;→英和
a link (鎖の).→英和
鐶付
かんつき クワン― [0] 【鐶付・釻付】
茶釜の鐶を通す所。左右に一つずつあって,鬼面・松笠・あまづら(竜)など種々の形をなす。かんつけ。
→釜
鐸
たく [1] 【鐸】
(1)中国古代の鈴の一種。銅または青銅製の扁平な釣り鐘形で,中に舌があり,上方の細長い柄を持って振り鳴らす。舌が木製のものを木鐸(ボクタク),金属製のものを金鐸という。ぬて。ぬりて。さなき。鐸鈴。
(2)風鈴。
鐸
ぬて 【鐸】
「ぬりて(鐸)」に同じ。「浅茅原小谷を過ぎて百伝ふ―響(ユラ)くも置目来らしも/古事記(下)」
鐸
ぬりて 【鐸】
「たく(鐸){(1)}」に同じ。上代,合図のために用いた。「―を懸けて,謁者に労(イタワ)ること無かれ/日本書紀(顕宗訓)」
鐸
さなき 【鐸】
「たく(鐸)」に同じ。「鉄(クロガネ)の―を作らしむ/古語拾遺」
鐸鈴
たくれい [0] 【鐸鈴】
⇒鐸(タク)(1)
鐺
こじり [0][3] 【鐺・璫】
〔「木尻」の意〕
(1)刀剣の鞘(サヤ)の末端。また,そこにはめる金物。
(2)〔建〕(「木尻」とも書く)部材の先端の総称。主として,破風板・垂木などの下方の端。
鐺上がり
こじりあがり [4] 【鐺上(が)り】
刀の鐺がぐっと上がるように腰に差すこと。
鐺上り
こじりあがり [4] 【鐺上(が)り】
刀の鐺がぐっと上がるように腰に差すこと。
鐺下がり
こじりさがり [4] 【鐺下(が)り】
刀の鐺がぐっと下がるように腰に差すこと。おとしざし。
鐺下り
こじりさがり [4] 【鐺下(が)り】
刀の鐺がぐっと下がるように腰に差すこと。おとしざし。
鐺咎め
こじりとがめ [4] 【鐺咎め】
武士が往来などで行き違うときに,刀の鐺のふれ合ったのを無礼だとして相手を咎めること。転じて,つまらぬ事でけんかすること。鐺当て。
鐺当て
こじりあて [0] 【鐺当て】
「鐺咎(コジリトガ)め」に同じ。
鑁阿寺
ばんなじ 【鑁阿寺】
栃木県足利市にある真言宗大日派の寺。山号は金剛山。通称,大日堂。1196年足利義兼(法名,鑁阿)が邸内に創建,足利氏歴代の帰依を集めた。
鑑
かがみ [3] 【鑑・鑒】
〔「かがみ(鏡)」と同源。映し見る意から〕
規範とすべきもの。模範。手本。亀鑑(キカン)。「サラリーマンの―」「手習い―」
鑑
かがみ【鑑】
a model;→英和
a pattern.→英和
鑑する
かん・する [3] 【鑑する】 (動サ変)[文]サ変 かん・す
(1)鏡や水などに映す。「恵庭,樽前の嶽影を―・する支笏湖/日本風景論(重昂)」
(2)前例と照らし合わせて考える。かんがみる。「深く従前の弊害を―・し/新聞雑誌 7」
鑑みる
かんがみる【鑑みる】
take warning[example] <by> ;take <a matter> into consideration.…に鑑みて in view of….
鑑みる
かんが・みる [4] 【鑑みる】 (動マ上一)[文]マ上一
〔「かがみる(鑑)」の転〕
先例や規範に照らし合わせる。他を参考にして考える。「先例に―・みて…」「過去の失敗に―・み…」
鑑る
かが・みる 【鑑る】 (動マ上一)[文]マ上一
〔「鏡」の動詞化〕
「かんがみる」に同じ。「来し方行く末を―・みて/謡曲・清経」
鑑別
かんべつ【鑑別】
judgment;discrimination.〜する discriminate[distinguish] <between A and B,A from B> .→英和
‖少年鑑別所 the Juvenile Classification Office.
鑑別
かんべつ [0] 【鑑別】 (名)スル
物事を鑑定して判別すること。「理非を―する」「雛の雌雄を―する」
鑑別所
かんべつしょ [0][5] 【鑑別所】
「少年鑑別所」の略。
鑑定
かんてい【鑑定】
judgment (判定);an expert opinion (専門家の);legal advice (訴訟の);(an) appraisal (値ぶみ).→英和
〜する judge;→英和
give an (expert) opinion <on> ;appraise.→英和
‖鑑定家 a judge;a connoisseur (美術品の).鑑定書 a written statement of an expert opinion.鑑定料 a fee for expert opinion.
鑑定
かんてい [0] 【鑑定】 (名)スル
(1)科学的な分析や専門的な知識によって判断・評価すること。美術・骨董(コツトウ)品の良否や真贋(シンガン)の判断,不動産の評価などにいう。目利き。「刀剣を―する」
(2)判断すること。また,その判断。「相対(アイタイ)間男ではないかと僕は―するが/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(3)〔法〕 訴訟において,裁判官の判断を補助するため,裁判所が指名した学識経験者に専門的知識・判断を報告させることを目的とした証拠調べ手続き。
鑑定人
かんていにん [0][3] 【鑑定人】
(1)裁判所の指示によって鑑定{(3)}を行い,報告する人。
(2)貿易外取引において,積み荷などの鑑定を行う者として運輸省が認定する資格。
鑑定家
かんていか [0] 【鑑定家】
書画・骨董(コツトウ)などの鑑定にすぐれた人。目利き。
鑑定書
かんていしょ [5][0] 【鑑定書】
(1)美術品・宝石などを鑑定し,保証する文書。
(2)鑑定人が裁判所に報告するため,鑑定の経過や結果を記した文書。
鑑定留置
かんていりゅうち [5] 【鑑定留置】
被告人の心神または身体に関する鑑定のために,病院その他一定の場所に留置すること。
鑑定証人
かんていしょうにん [5] 【鑑定証人】
特別の学識経験・知識により知り得た事実に関して,裁判所から尋問を受け供述する者。
鑑戒
かんかい [0] 【鑑戒】 (名)スル
いましめ。いましめとすること。「互に相交通し相資益し相―すること/明六雑誌 10」
鑑札
かんさつ [0] 【鑑札】
(1)警察・役場のような役所や同業組合などが,許可・登録・免許などのしるしとして発行する証票。現在では,免許証・許可証の語を用いるのが普通。「―を受ける」
(2)書画・刀剣などの鑑定書。極め札。
鑑札
かんさつ【鑑札】
<take (out)> a license.→英和
鑑査
かんさ [1] 【鑑査】 (名)スル
物の価値をきめるため検査すること。「出品作品を―する」
鑑真
がんじん 【鑑真】
(688-763) 奈良時代に渡来した唐の僧。日本の律宗の開祖。中国揚州大明寺で律を講じていたが,日本の学問僧の要請に応じ,五回の渡航失敗と失明にもかかわらず753年来日。東大寺大仏殿前に戒壇を設け,聖武上皇以下に授戒を行う。のち大和上(ダイワジヨウ)の称号を贈られ,また唐招提寺のもとを築いた。
鑑識
かんしき【鑑識】
judgment (鑑定);appreciation (鑑賞);→英和
crime investigation (犯罪の).〜する judge;→英和
discern;→英和
appreciate.→英和
〜眼がある have an eye <for> .→英和
‖鑑識家 a judge;a connoisseur <of> (美術品の).鑑識課 the crime laboratory.
鑑識
かんしき [0] 【鑑識】 (名)スル
(1)物の価値・本質を見分ける見識。「美か美でないかと―する事が出来る/草枕(漱石)」
(2)美術工芸品の真贋(シンガン)・価値などを判定する眼識。
(3)犯罪科学の一。筆跡・指紋・血痕などを調べて,犯人を見分けたり犯罪を立証したりする方法。またそれを担当する部門。「―課」
鑑識眼
かんしきがん [4] 【鑑識眼】
物事の善悪・真偽・美醜などを見分ける眼力。
鑑賞
かんしょう [0] 【鑑賞】 (名)スル
芸術作品を味わい理解すること。「絵画を―する」「音楽―」
鑑賞
かんしょう【鑑賞】
appreciation.→英和
〜する appreciate.→英和
‖鑑賞会 a (special) show <of films> .鑑賞眼 <have> an eye <for the beautiful> .
鑑賞批評
かんしょうひひょう [5] 【鑑賞批評】
作品自体の味わいを重視した批評。鑑賞主体である批評家の人格が基準となる点で,対象作品を離れても批評文学として独自の価値をもつ。印象批評はこの一種。
鑑賞眼
かんしょうがん [3] 【鑑賞眼】
芸術作品を深く味わい,その価値などを明らかにし得る能力。審美眼。「―を養う」
鑒
かがみ [3] 【鑑・鑒】
〔「かがみ(鏡)」と同源。映し見る意から〕
規範とすべきもの。模範。手本。亀鑑(キカン)。「サラリーマンの―」「手習い―」
鑓
やり [0] 【槍・鑓・鎗】
(1)武器の一。鉾(ホコ)に類似のものから変化したもので,長い柄の先端に剣状の刃物(穂)を付けたもの。鎌倉最末期に発生し戦国時代に徒歩集団戦の激化とともに盛行し,戦いの主要武器となった。普通は茎仕立(ナカゴジタテ)で,まれに袋状の穂に柄を差し込む袋槍がある。穂の形状により素槍・十文字槍・鎌槍・大身(オオミ)槍,柄の形状などにより管(クダ)槍・鉤(カギ)槍・皆朱の槍,柄の長さにより手槍・長柄などの別がある。
(2)将棋で,香車(キヨウシヤ)の俗称。
(3)陸上競技の槍投げに用いる用具。
(4)やじること。妨げること。「―とは拙き芸をののしり,さまたぐること/滑稽本・狂言田舎操」
→横槍
槍(1)[図]
鑓の権三重帷子
やりのごんざかさねかたびら 【鑓の権三重帷子】
人形浄瑠璃の一。世話物。近松門左衛門作。1717年初演。茶道指南浅香市之進の妻おさいは,娘の婿と考えていた笹野権三と不義の汚名を着せられ家を逃げるが,伏見京橋で夫に討たれる。
鑓ヶ岳
やりがたけ 【鑓ヶ岳】
長野県と富山県の境にある飛騨山脈の一峰。海抜2903メートル。白馬三山の一。白馬鑓。
鑞
ろう ラフ [1] 【鑞】
金属を接合するのに使う合金の総称。はんだの類。「―付け」
鑞付け
ろうづけ ラフ― [4][3] 【鑞付け】
鑞を用いて金属を接着すること。鑞接(ロウセツ)。
鑞接
ろうせつ ラフ― [0] 【鑞接】
「鑞付け」に同じ。「―剤」
鑢
やすり【鑢】
a file;→英和
a rasp (荒目の).→英和
〜をかける file.‖紙鑢 sandpaper.
鑢
やすり [0] 【鑢】
(1)鋼(ハガネ)の表面に細かい溝を刻み,焼き入れした工具。工作物の面を平らに削ったり,角(カド)を落としたりするのに用いる。形や目の切り方などによりいろいろ種類がある。「―をかける」
(2)謄写(トウシヤ)版の原紙を切る下敷。板状の鋼をやすりにしたてたもの。
鑢板
やすりばん [0] 【鑢板】
「がり版」に同じ。
鑢粉
やすりふん [3] 【鑢粉】
金・銀・スズなどの地金・切り金などをやすりでおろして細かな粉としたもの。蒔絵(マキエ)の材料に使う。
鑢紙
やすりがみ [3] 【鑢紙】
「紙鑢(カミヤスリ)」に同じ。
鑣
くくみ 【銜・鑣】
(1)口に含むこと。
(2)くつわ。また,馬銜(ハミ)。
(3)刀の鞘(サヤ)などを,金や銀などの薄板で包んだもの。
鑣
くつわ [0] 【轡・鑣・銜】
〔口輪の意〕
(1)馬に手綱(タヅナ)をつけるため,馬の口にくわえさせる金具。くつばみ。くくみ。「―を取る」
(2)家紋の一。{(1)}にかたどったもの。丸の中に十字形のあるものと,杏葉(ギヨウヨウ)形のものとある。
(3)遊女のいる家。また,遊女屋の主人。くつわ屋。「―の通り者や何かが/洒落本・遊子方言」
轡(1)[図]
轡(2)[図]
鑰匙
やくし [1] 【鑰匙】
「かぎ(鍵){(1)}」に同じ。
鑵
カン 【缶(罐)・鑵】
〔(オランダ) kan; 英 can 漢字は当て字。「罐・鑵」の歴史的仮名遣いは「くわん」〕
■一■ [1] (名)
(1)金属,特にブリキ製の入れ物。「お茶の―」「ドラム―」
(2)「缶詰め」の略。「鮭(サケ)―」
■二■ (接尾)
助数詞。缶にはいった物を数えるのに用いる。「灯油二―」
鑵子
かんす クワン― [1] 【鑵子】
(1)弦(ツル)のある青銅製・真鍮(シンチユウ)製などの湯釜。
(2)関西で,羽(ハ)のある真形(シンナリ)型の茶釜。
鑷
けぬき [0][3] 【毛抜き・鑷】
毛・ひげ・とげなどをはさんで抜く道具。金属製で,先端のはさむ部分がぴったり食い合う。
鑷子
せっし [0] 【鑷子】
ピンセット。
鑷子
ちょうし テフ― [1] 【鑷子】
毛抜き。
鑽り火
きりび [0][2] 【切(り)火・鑽り火】
(1)ヒノキなどの堅い板にヤマビワなどの堅い棒を錐(キリ)のようにもみこんで起こした火。また,火打ち石と火打ち金とを打ち合わせて起こした火。古代から行われた発火法の一。
(2)旅立ちの人,仕事に出る芸人などに打ちかける清めの火。
鑽る
き・る [1] 【鑽る】 (動ラ五[四])
石と金を打ち合わせたり,木と木をこすり合わせたりして,火を取る。「火を―・る」
鑽井盆地
さんせいぼんち [5] 【鑽井盆地】
地下に被圧地下水を包蔵する盆地。井戸を掘ると自噴することがある。オーストラリア大陸の大鑽井盆地が有名。
→掘り抜き井戸
鑽仰
さんごう [0] 【鑽仰】
⇒さんぎょう(鑽仰)
鑽仰
さんぎょう [0] 【鑽仰・賛仰】
〔論語(子罕)「仰�之弥高,鑽�之弥堅」〕
聖人の道を探求し徳を仰ぎ慕うこと。学問・研究に精進すること。さんごう。「―の嶺に攀(ヨ)ぢて/太平記 17」
鑽孔
さんこう [0] 【鑽孔】 (名)スル
(1)穴をあけること。「―機」
(2)コンピューターで,カードや紙テープに穴をあけてデータを記録すること。穿孔(センコウ)。パンチ。
鑽鉄
さんてつ [1] 【鑽鉄】
金剛砂。エメリー。
鑿
のみ【鑿】
a chisel.→英和
〜で彫る chisel.
鑿
のみ [1] 【鑿】
木材や石材に穴をあけたり溝を掘ったりするのに用いる工具。柄を槌(ツチ)で打ったり手で押したりして使う。
鑿[図]
鑿
いりほが 【入り穿・鑿】
〔「ほが」はうがつ意か〕
(1)和歌・連歌・俳諧で,趣向をこらしすぎて嫌みになること。「詞のいりほが」と「風情のいりほが」がある。
(2)こまかく詮索しすぎること。「続翠の説は―なぞ/四河入海 23」
鑿井
さくせい [0] 【鑿井】 (名)スル
地下水や石油などを採取するために井戸を掘ること。
鑿岩機
さくがんき [3] 【鑿岩機】
圧縮空気または電気で動かして岩盤に深く細い穴をあける機械。
〔「削岩機」とも書く〕
鑿根
のみね 【鑿根】
鏃(ヤジリ)の一。先端が鑿の刃のような形をしたもの。
鑿空
さっくう サク― [0] 【鑿空】
(1)穴をうがつこと。
(2)道路を開通すること。
(3)内容が空疎な論。空論。「かの―摸索の能真理を得べきに非れば/明六雑誌 20」
鑿鑿
さくさく [0] 【鑿鑿】 (ト|タル)[文]形動タリ
言葉たくみなさま。「巌公の論―として皆肯綮に中る/佳人之奇遇(散士)」
鑿開
さっかい サク― [0] 【鑿開】 (名)スル
切りひらくこと。掘りひらくこと。
長
ちょう【長】
(1)[首領]the head;→英和
the chief;→英和
the leader.→英和
(2)[長所]⇒長所.
‖一長一短がある have both advantages and disadvantages.
長
おさ ヲサ [1] 【長】
多くの人の上に立って,まとめ治める人。頭(カシラ)。ちょう。「人の―たる資格はない」「村―」
長
なが [1] 【長・永】
〔形容詞「長い」の語幹から〕
(1)他の語の上または下に付いて複合語をつくり,ながいことの意を表す。
(ア)相対的に長い形であることを表す。「―袖」「足―」
(イ)時間的に長く続くことを表す。「―雨」「―わずらい」
(ウ)気持ちなどがのどかでのんびりしているさまを表す。「気―」
(2)「長掛(ナガカケ){(1)}」の略。「お年寄さま方は長かけと申して―をおかけ遊ばす/滑稽本・浮世風呂 3」
長
つかさ [0][2] 【官・司・首・長】
(1)政務をつかさどる所。役所。官庁。「かの―におはして見たまふに/竹取」
(2)政務をつかさどる者。役人。官吏。「百(モモ)の―を従へ給へりしそのほど/増鏡(新島守)」
(3)つとめ。役目。官職。「除目に―得ぬ人の家/枕草子 139」
(4)おもだったもの。主要なもの。「万調(ヨロズツキ)奉る―と作りたるその生業(ナリワイ)を/万葉 4122」
(5)主要人物。かしら。首長。「即ち王辰爾を以て船の―とす/日本書紀(欽明訓)」
長
たき 【丈・長】
身長。たけ(丈)。「身長ミノタキ/名義抄」
長
たけ [2] 【丈・長】
□一□
(1)人や物などの高さ。「身の―」「―の高い草」
(2)物の長さ。特に,着物の肩から裾までの長さや,スカート・ズボン・袖などの長さをいう。「―の短くなった着物」「―を詰める」
(3)ある限り。すべて。全部。「心の―を打ち明ける」「思いの―を述べる」
□二□
(1)勢い。また,軍勢。「軍の―劣りたるに依りて支へ難し/今昔 10」
(2)馬の前足の先から肩までの高さ。四尺(約1.2メートル)以上四尺九寸(約1.5メートル)未満のものを標準とする。また,背の高い馬。「―なる馬に打ち乗つて/謡曲・羅生門」
(3)芸の品位・品格。和歌や俳句の備える風格。また,スケールの大きさ。「生得の位とは,―也/風姿花伝」「いざ―ある歌詠まむ/後鳥羽院御口伝」
長
ちょう チヤウ [1] 【長】
(1)集団の最高の地位にある人。かしら。「一家の―」「人の―たる器(ウツワ)」
(2)すぐれていること。
⇔短
「一日(イチジツ)の―がある」
長々と
ながなが【長々と】
⇒長く,長談義.
長い
なが・い [2] 【長い・永い】 (形)[文]ク なが・し
(1)(線状に連続しているものの)ある点からある点までの空間的な隔たりが大きい。《長》「―・い道のり」「―・い刀」「―・い行列」
(2)ある時点からある時点までの時間的な隔たりが大きい。「人類の―・い歴史」「―・い下積みの生活」「日が―・くなる」「―・い間待たせる」「我が命も―・くもがと/日本書紀(雄略)」
(3)精神的に持続力がある。のんびりしている。《長》「気が―・い」
⇔短い
[派生] ――さ(名)
[慣用] 息が―・尻が―・鼻の下が―/帯に短し襷(タスキ)に長し
長い
ながい【長い】
long;→英和
prolonged (長引いた);tedious (冗長な).→英和
〜間 for a long time.
長い物には巻かれろ
長い物には巻かれろ
目上の者や勢力の強い相手とは争わないで,それに従った方が得策だという意。
長い目で∘見る
長い目で∘見る
現状だけで判断せずに,将来にわたって気長に見守る。「まだ若いのだから―∘見てやってくれ」
長い草鞋(ワラジ)を履(ハ)く
長い草鞋(ワラジ)を履(ハ)・く
博徒(バクト)などがその土地にいられなくなって,旅に出ることをいう。
長き
ながき [1] 【長き・永き】
〔形容詞「長し」の連体形から〕
長いこと。長い年月。「二〇年の―にわたる裁判」
長き夜(ヨ)
長き夜(ヨ)
(1)秋の,長い夜。また,独り寝の,長く感じられる夜。「―を君に恋ひつつ生けらずは/万葉 2282」
(2)仏教で,人々が,苦の世界に長く生死を繰り返すことのたとえ。「―の心の闇のしるべせよ/続拾遺(釈教)」
長き眠(ネブ)り
長き眠(ネブ)り
(1)長い夜の眠り。迷いのさめないことのたとえ。長夜の眠り。「―のさめぬ悲しさ/新千載(釈教)」
(2)死ぬこと。永眠すること。「―のはてぞ悲しき/続千載(雑下)」
長く
た・く 【長く・闌く】 (動カ下二)
⇒たける
長く
ながく【長く】
long;→英和
for a long time[many years,etc.];forever (永遠に).→英和
〜なる be prolonged (長引く);lie down (寝ころぶ).〜かかる take much time.
長けし
ながけ・し 【長けし】 (形ク)
長い。「色かへぬときはの杉は我が国の―・き宮のしるしなりける/道済集」
長ける
た・ける [2] 【長ける・闌ける】 (動カ下一)[文]カ下二 た・く
〔形容詞「高し」と同源〕
(1)日が高くのぼる。「朝日が既に―・けて/田舎教師(花袋)」
(2)盛りをすぎる。末になる。季節が深まる。「春―・けて」「年―・けて又越ゆべしと思ひきや/新古今(羇旅)」
(3)十分に備わっている。すぐれている。「才―・ける」「臈(ロウ)―・ける」「世故(セコ)に―・ける」
長ける
たける【長ける】
excel <in> .→英和
長さ
ながさ [1] 【長さ】
(1)長いこと。また,その程度。「巻尺で―を測る」「日の―」
(2)〔数〕 線の伸びを表す量。直線または曲線に沿って測った,二点間の隔たり。
長さ
ながさ【長さ】
length.→英和
〜3フィート three feet long.
長し
なが・し 【長し・永し】 (形ク)
⇒ながい
長じる
ちょう・じる チヤウ― [0][3] 【長じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「長ずる」の上一段化〕
「長(チヨウ)ずる」に同じ。「―・じるに及んでその才能を発揮する」
長じる
ちょうじる【長じる】
grow (up) <to be a great man> (成長する);→英和
[ひいでる]be good <at> ;excel <in> ;→英和
be skilled[proficient] <in> .
長ずる
ちょう・ずる チヤウ― [0][3] 【長ずる】 (動サ変)[文]サ変 ちやう・ず
(1)成長する。「―・ずるにしたがってますます父に似てきた」
(2)年長である。「二歳―・じている」
(3)すぐれる。秀でる。「武芸に―・ずる」
(4)程度を一段と増す。次第にはなはだしくなる。「時間が延びて行くに連れて,この感じが段々―・じて来た/青年(鴎外)」
(5)はなはだしく好む。耽(フケ)る。「酒に―・じたる男にて/義経記 5」
長たらしい
ながたらし・い [5] 【長たらしい】 (形)[文]シク ながたら・し
いやになるほど長い。ながったらしい。「―・い前置き」
[派生] ――さ(名)
長たらしい
ながたらしい【長たらしい】
long;→英和
lengthy;→英和
wordy (冗長);→英和
tedious (あきあきする).→英和
長ったらしい
ながったらし・い [6] 【長ったらしい】 (形)
「ながたらしい」の転。「―・い話であきあきした」
長っ尻
ながっちり [0][5] 【長っ尻】
「ながじり(長尻)」の転。
長っ細い
ながっぽそ・い [5] 【長っ細い】 (形)
「ながほそい」の転。「―・い島」
長どす
ながどす [0] 【長どす】
長脇差。主にばくち打ちなどが用いる語。
長の
ながの [1][0] 【長の・永の】 (連体)
(時間的に)長い。また,永久の。「―道のり」
長まる
ながま・る [3] 【長まる】 (動ラ五[四])
長くなる。からだを長くのばして横になる。「畳に―・っている」
長め
ながめ [0][3] 【長め】 (名・形動)[文]ナリ
やや長い・こと(さま)。
⇔短め
「ズボンを―に作る」
長やか
ながやか 【長やか】 (形動ナリ)
いかにも長いさま。「袖の重なりながら―に出でたりけるが/源氏(東屋)」
長らえる
ながらえる【長らえる】
live;→英和
survive <a war> ;→英和
outlive <one's wife> .→英和
長らえる
ながら・える ナガラヘル [4][3] 【長らえる・永らえる・存える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ながら・ふ
□一□
(1)(長く)生き続ける。「命を―・えて生き恥をさらす」「生き―・える」「いかでか,世に―・ふべかめる/源氏(葵)」
(2)その状態が長く続く。継続する。「天地の遠き初めよ世の中は常なきものと語り継ぎ―・へ来たれ/万葉 4160」
□二□流れ続ける。「沫雪(アワユキ)かはだれに降ると見るまでに―・へ散るは何の花そも/万葉 1420」
長らく
ながらく【長らく】
⇒長く.
長らく
ながらく [2] 【長らく・永らく】 (副)
長い間。久しく。「―お待たせいたしました」
長ガッパ
ながガッパ [3] 【長―】
袖ガッパの丈(タケ)の長いもの。
長ジバン
ながジバン [3] 【長―】
着丈と丈が同じくらいのジバン。長ジュバン。
〔「長襦袢」とも書く〕
長ジュバン
ながジュバン [3] 【長―】
⇒長(ナガ)ジバン
長ズボン
ながズボン [3] 【長―】
(半ズボンに対して)足首まであるズボン。
長トン
ちょうトン チヤウ― [1][0] 【長―】
ロング-トンに同じ。
長プラ
ちょうプラ チヤウ― [0] 【長―】
「長期プライム-レート」の略。
長ラウ
ながラウ [3] 【長―】
キセルのラウの長いもの。長ラオ。
長丁場
ながちょうば [3] 【長丁場】
(1)仕事などが完了するまでに長い時間のかかること。また,長い時間のかかる物事。「―の仕事」
(2)演劇で,幕が開いてから閉まるまで,長い時間のかかるもの。
(3)宿場と宿場との距離の長いこと。また,旅程の長いこと。
長三洲
ちょうさんしゅう チヤウサンシウ 【長三洲】
(1833-1895) 幕末・明治期の漢詩人・書家。豊後の人。名は炗(ヒカル),字(アザナ)は世章。尊王運動に奔走。奇兵隊に入り北越各地を転戦。維新後,文部大丞・東宮侍書などを歴任。書は顔真卿の風を慕う。著「新封建論」「復古原論」など。
長上
ちょうじょう チヤウジヤウ [0] 【長上】
(1)年上の人。また,目上の人。目上。「―の教えに従う」
(2)長官。上役。
(3)律令制で,毎日出仕しなければならない官職の総称。
長上下
なががみしも [3] 【長裃・長上下】
江戸時代,大名・高家(コウケ)・御目見(オメミエ)以上の武家の式服。麻の肩衣(カタギヌ)に同質・同色の長袴をつける。また,小刀を帯し,殿中形という扇を持つ。
長与
ながよ 【長与】
姓氏の一。
長与
ながよ 【長与】
長崎県南部,西彼杵(ソノギ)郡の町。大村湾に臨み,ミカンを産する。
長与又郎
ながよまたろう 【長与又郎】
(1878-1941) 病理学者。東京生まれ。号は看山。専斎の三男。ツツガムシ病の病原体を発見,また媒介がアカムシの幼虫によることを明らかにする。伝染病研究所長・癌(ガン)研究所長・東大総長などを歴任。
長与善郎
ながよよしろう 【長与善郎】
(1888-1961) 小説家・劇作家。東京生まれ。専斎の五男。「白樺」同人。戯曲「項羽と劉邦」で文壇的地位を確立,白樺派の中心的存在として旺盛な文筆活動を展開。作「青銅の基督」「竹沢先生と云ふ人」,自伝「わが心の遍歴」
長与専斎
ながよせんさい 【長与専斎】
(1838-1902) 医者。肥前の人。号は松香。緒方洪庵に師事し,さらに長崎で西洋医学を学ぶ。岩倉遣欧使節に随行し,帰国後東京医学校校長・内務省衛生局長を歴任。日本の医事衛生制度の基礎をつくった。
長久
ちょうきゅう チヤウキウ 【長久】
年号(1040.11.10-1044.11.24)。長暦の後,寛徳の前。後朱雀天皇の代。
長久
ちょうきゅう チヤウキウ [0] 【長久】
ながくつづくこと。ながくひさしいこと。永久。「武運―を祈る」
長久保
ながくぼ 【長久保】
姓氏の一。
長久保赤水
ながくぼせきすい 【長久保赤水】
(1717-1801) 江戸中期の地理学者。本名は玄珠。水戸藩の侍読。日本で初めて経緯線を用いて「改正日本輿地路程全図」を刊行。また,世界地図「地球万国山海輿地全図説」など多数の地図を作成。「大日本史」の地理志編集にも関与。
長久手
ながくて 【長久手】
名古屋市の東に接する尾張丘陵地にある町。小牧・長久手の戦いの古戦場。住宅・文教地域。
長之助草
ちょうのすけそう チヤウノスケサウ [0] 【長之助草】
〔発見者,須川長之助の名にちなむ〕
バラ科の常緑小低木。高山の岩石地に群生。茎は地をはってよく分枝。葉は密に互生し,楕円形で革質。夏,白色の花を上向きにつける。ミヤマグルマ。
長亀
おさがめ ヲサ― [0] 【長亀】
海産のカメ。最大のカメで,全長2.4メートルに達する。背面に縦に七条の明らかな隆起があり,亀甲(キツコウ)模様はない。熱帯・亜熱帯の海に分布するが,日本沿岸にも接近する。
長亀虫
ながかめむし [4] 【長亀虫・長椿象】
半翅目ナガカメムシ科の昆虫の総称。体長は一般に15ミリメートル以下。長楕円形の細長いカメムシ。大部分のものが植物を食べ,農業害虫となるものもある。日本には百種余りが知られる。
長井
ながい ナガヰ 【長井】
山形県南部の市。近世以降,最上川の舟運で栄えた。草木染めの長井紬(ツムギ)を特産。弱電気・紡織・製材業などの工場がある。
長井
ながい ナガヰ 【長井】
姓氏の一。
長井兵助
ながいひょうすけ ナガヰヒヤウスケ 【長井兵助】
江戸後期の香具師(ヤシ)。安永(1772-1781)頃,江戸浅草奥山,上野山下などで歯磨きを売ったり,口中の治療をした。人集めに演じた大太刀の居合抜きで有名。生没年未詳。
長井紬
ながいつむぎ ナガヰ― [4] 【長井紬】
〔長井市が集散地であることから〕
米沢(ヨネザワ)紬の別称。
長井長義
ながいながよし ナガヰ― 【長井長義】
(1845-1929) 薬学者。徳島の生まれ。東京帝国大学医科大学教授。日本での近代的な薬学の研究と教育の基礎を築いた。麻黄の薬効成分エフェドリンを発見。日本薬学会を創設。
長井雅楽
ながいうた ナガヰ― 【長井雅楽】
(1819-1863) 幕末の長州藩直目付。名は時庸。公武合体と開国を内容とする「航海遠略策」を唱えて藩是とさせ,公武間に周旋。尊攘派が擡頭(タイトウ)すると藩命により自刃した。
長井雲坪
ながいうんぺい ナガヰ― 【長井雲坪】
(1833-1899) 南画家。越後の人。長崎に遊学,のち清国に渡る。晩年,信州に隠棲。作「山猿採果」など。
長享
ちょうきょう チヤウキヤウ 【長享】
年号(1487.7.20-1489.8.21)。文明の後,延徳の前。後土御門天皇の代。
長体
ちょうたい チヤウ― [0] 【長体】
写真植字で,正体に対し,変形レンズを用いて,横幅を縮めた文字。
長保
ちょうほう チヤウホウ 【長保】
年号(999.1.13-1004.7.20)。長徳の後,寛弘の前。一条天皇の代。
長倉
ながくら [0] 【長倉】
倉庫の建造様式の一。数戸を一棟として長く続けて建てたもの。
→長殿(ナガトノ)
長元
ちょうげん チヤウゲン 【長元】
年号(1028.7.25-1037.4.21)。万寿の後,長暦の前。後一条・後朱雀(ゴスザク)天皇の代。
長元坊
ちょうげんぼう チヤウゲンバウ [3] 【長元坊】
タカ目ハヤブサ科の鳥。全長約35センチメートル。雄は頭と尾が青灰色で背面は栗色,腹面は淡黄色で,いずれも黒斑がある。雌は全体が赤褐色で黒斑がある。ネズミなど獲物を見付けると停止飛行を行い,急降下して捕らえる。日本では全国的に見られ,断崖などに集団営巣する。近年,都市のビルなどにも営巣。マグソダカ。
長元坊[図]
長兄
ちょうけい【長兄】
one's eldest[oldest]brother.
長兄
ちょうけい チヤウ― [0] 【長兄】
一番年上の兄。
長光
ながみつ 【長光】
(1)鎌倉時代の備前の刀工。左近将監を称する。光忠の子で,長船(オサフネ)鍛冶の二代目頭領として完璧な作品を多く作り長船の名を高めた。大般若長光・小豆長光など名物が多い。生没年未詳。
(2)狂言の一。都の詐欺師が田舎者の持つ長光の太刀を自分の物だと言い張る。目代(モクダイ)が仲裁に入り,いろいろ聞いていくうちに,詐欺師はついにごまかしきれなくなって逃げだす。
長兵
ちょうへい チヤウ― [0] 【長兵】
槍(ヤリ)・矛など,長い武器。また,弓矢などの飛び道具。
⇔短兵
長具足
ながぐそく [3] 【長具足】
槍・薙刀(ナギナタ)・大太刀(オオダチ)の類。長道具。
長円
ちょうえん チヤウヱン [0] 【長円】
「楕円(ダエン)」に同じ。
長刀
ちょうとう チヤウタウ [0] 【長刀】
長い刀。大刀。
→なぎなた
長刀
なががたな [3] 【長刀】
刀身の長い刀。
長刀
なぎなた [0][3] 【長刀・薙刀・眉尖刀】
(1)幅広で反りの強い刀身に,長い柄をつけた武器。平安時代から主に歩卒や僧兵が用い,南北朝時代以後は上級武士も使用したが,槍の発達で戦国時代以後は戦いの主要武器ではなくなった。江戸時代には婦人も用いた。
(2)「薙刀草履(ゾウリ)」の略。
長刀あしらひ
なぎなたあしらい 【長刀あしらひ】
(なぎなたで相手を扱うように)相手の言うことを受け流し,適当にあしらうこと。「鑓(ヤリ)おとがひの人にあやにくと絶えつつとふを―に/犬子集」
長刀競技
なぎなたきょうぎ [5] 【長刀競技】
剣道のような防具をつけ,2.15〜2.25メートルのなぎなたで,一対一で打ったり突いたりして技を競う競技。競技会は女性のみ。五分間三本勝負。
長刀鉾
なぎなたぼこ [4] 【長刀鉾】
祇園(ギオン)祭の山鉾の一。竿頭(カントウ)が長刀であるもの。
長剣
ちょうけん チヤウ― [0] 【長剣】
(1)長い剣。
(2)時計の長針。
⇔短剣
長勢
ちょうせい チヤウセイ 【長勢】
(1010-1091) 平安中期の仏師。定朝の弟子。法勝寺造仏の功により法印にまですすむ。広隆寺の日光・月光菩薩・十二神将像を製作。
長十郎
ちょうじゅうろう チヤウジフラウ [0] 【長十郎】
ナシの栽培品種。明治中期,当麻長十郎が実生から発見したのでこの名がある。果肉は白色・多汁で,甘味が強く芳香がある。
長半径
ちょうはんけい チヤウ― [3] 【長半径】
⇒赤道半径(セキドウハンケイ)
長口上
ながこうじょう [3] 【長口上】
長々と続く話。長い口上。
長句
ちょうく チヤウ― [1] 【長句】
(1)普通より字数の多い句。
(2)連歌・俳諧で五七五の句。上句。
⇔短句
長吁
ちょうく チヤウ― [1] 【長吁】 (名)スル
深いため息をつくこと。「天を仰いで―し/運命(露伴)」
長吉
ながよし 【長吉】
室町中期の京都の刀工。村正の師と伝える。彫り物のある作が多く,槍の作にも長じた。同時代の京都刀工中の出色。刀銘「平安城長吉」。生没年未詳。
長吏
ちょうり チヤウ― [1] 【長吏】
(1)中国の下級役人で比較的俸給の高いもの。
(2)寺務を統轄する僧。寺により座主(ザス)・別当・検校などと名称が異なり,園城寺・勧修寺などでは長吏と称す。
(3)江戸時代,えたの長。また,えた一般の称。
長吟
ちょうぎん チヤウ― [0] 【長吟】 (名)スル
声を長く引き,または続けて吟ずること。
長吻虻
つりあぶ [0] 【吊虻・長吻虻】
双翅目ツリアブ科の昆虫の総称。中形のアブで吻(フン)が長く,はねがよく発達し空中で停止して草花の蜜を吸う。幼虫は他の昆虫に寄生する。
長周
ちょうしゅう チヤウシウ 【長周】
長門(ナガト)と周防(スオウ)。防長。
長呼
ちょうこ チヤウ― [1] 【長呼】
(1)一つの音の母音を伸ばして発音すること。近畿地方の「蚊 [kaː]」,「手 [teː]」などがその例。
(2)「長音」に同じ。
長命
ちょうめい【長命】
a long life;longevity.→英和
〜の血統である come of a long-lived family.⇒長寿.
長命
ちょうめい チヤウ― [0][1] 【長命】 (名・形動)[文]ナリ
長生きする・こと(さま)。長寿。
⇔短命
「―の人」「父方も母方も―な血統だ」「―の動物の代表は亀だ」
長命丸
ちょうめいがん チヤウ―グワン [0][3] 【長命丸】
江戸時代,江戸両国の四つ目屋で売った強精薬。
長命縷
ちょうめいる チヤウ― [3] 【長命縷】
「薬玉(クスダマ){(1)}」の一種。もと中国に起こり,端午(タンゴ)の節句につるして魔よけとし長寿を願った。[季]夏。《―かけてながるゝ月日かな/清原枴童》
長和
ちょうわ チヤウワ 【長和】
年号(1012.12.25-1017.4.23)。寛弘の後,寛仁の前。三条・後一条天皇の代。
長唄
ながうた [0] 【長唄・長歌】
(1)近世邦楽の一種目。江戸で歌舞伎舞踊の伴奏音楽として発展した三味線音楽。初期の歌舞伎の踊り歌と,元禄(1688-1704)頃に江戸にもたらされた上方長歌とを基に,享保(1716-1736)頃に確立し,以後,各種の音曲の曲節を摂取しつつ大成した。舞踊曲が本来だが,舞踊を伴わず長唄演奏のみの曲(お座敷長唄)も少なくない。長歌{(2)}と区別して江戸長唄ともいう。《長唄》
(2)地歌の曲種の一。個別の短編歌詞を組み合わせた三味線組歌に対して一貫した内容の歌詞をもつ新曲種として一七世紀末期に確立。上方長歌。《長歌》
(3)「ちょうか(長歌)」に同じ。《長歌》
長嘆
ちょうたん チヤウ― [0] 【長嘆・長歎】 (名)スル
長いため息をもらすこと。深いなげき。長嘆息。長大息。「覚えず―して/慨世士伝(逍遥)」
長嘆する
ちょうたん【長嘆する】
heave a deep sigh.
長嘆息
ちょうたんそく チヤウ― [3] 【長嘆息】 (名)スル
長いため息をつくこと。大きなため息。「天を仰いで―する」
長嘯
ちょうしょう チヤウセウ [0] 【長嘯】 (名)スル
声を長くひいて詩歌を吟じること。「太気の清新洗ふが如き処に―し/日本風景論(重昂)」
長嘯子
ちょうしょうし チヤウセウシ 【長嘯子】
⇒木下(キノシタ)長嘯子
長四角
ながしかく [3][4] 【長四角】
長方形のこと。
長囲
ちょうい チヤウヰ [1] 【長囲】 (名)スル
(1)長い間とりかこむこと。「多く糧食を用意し此孤城を―せば/経国美談(竜渓)」
(2)(城などをとりまく)長く連なったかこい,または堤防。
長坐
ちょうざ チヤウ― [0] 【長座・長坐】 (名)スル
人の家をたずねて長くいること。長居(ナガイ)。「親類の家を訪問して,思の外―して了つたので/うづまき(敏)」
長城
ちょうじょう チヤウジヤウ [0] 【長城】
(1)国または領地の境に長距離にわたって設けられた城壁。
(2)万里の長城のこと。
長堤
ちょうてい チヤウ― [0] 【長堤】
長く続く堤防。長い土手。
長塚
ながつか 【長塚】
姓氏の一。
長塚節
ながつかたかし 【長塚節】
(1879-1915) 歌人・小説家。茨城県生まれ。子規に師事。「馬酔木(アシビ)」「アララギ」同人として短歌・写生文を発表,農村風物の精緻な描写は異彩を放った。歌集「鍼の如く」,小説「土」など。
長夏
ちょうか チヤウ― [1] 【長夏】
(1)夏の盛りの日の長い頃。
(2)陰暦六月の異名。
長夜
ちょうや チヤウ― [1] 【長夜】
〔古くは「じょうや」とも〕
(1)冬の長い夜。よなが。普通,秋または冬の夜をいう。
⇔短夜
(2)(死を夜にたとえて)死んで埋葬されること。また,死んだあとの世。冥土(メイド)。「日月明なりと雖とも―に迷へる心地して/太平記 5」
(3)〔仏〕 凡夫が煩悩(ボンノウ)に迷って,真理の光明に出会えないことを夜にたとえていう語。
長夜
ながよ [2] 【長夜】
長い夜。特に,秋の夜をいう。夜長(ヨナガ)。ちょうや。
長夜の室
ちょうやのしつ チヤウ― 【長夜の室】
墓穴のこと。
長夜の眠り
ちょうやのねむり チヤウ― 【長夜の眠り】
(1)一生を夢のように暮らすこと。長夜の夢。
(2)〔仏〕 煩悩(ボンノウ)のため苦のある世界にあって,悟りを開くこともなく煩悩のままにあることを,眠りにたとえていう語。
長夜の闇
ちょうやのやみ チヤウ― 【長夜の闇】
真理の光明に出会うことなく,煩悩(ボンノウ)の世界に生き死にすることを,夜の闇にたとえていう語。
長夜の飲
ちょうやのいん チヤウ― 【長夜の飲】
〔韓非子(説林上)〕
夜通し酒を飲み,夜が明けても戸を閉ざしたまま灯をともして酒宴を続けること。長夜の宴。
長大
ちょうだい チヤウ― [0] 【長大】 (名・形動)スル[文]ナリ
(1)長くて大きいこと。背が高く大きいこと。また,そのさま。
⇔短小
「―なる岩壁」
(2)背丈。「一人の神あり,―一丈余也/今昔 7」
(3)成長すること。成年に達すること。「太子,年已(スデ)に―に成り給ひぬ/今昔 1」
[派生] ――さ(名)
長大息
ちょうたいそく チヤウ― [3] 【長大息】 (名)スル
長く大きい息をつくこと。大きなため息。「『…借金の方が遥(ハルカ)に恐ろしい』かう云つて―した/あくび(潤一郎)」
長大根
ながだいこん [3] 【長大根】
守口大根(モリグチダイコン)の別名。
長太刀
ながたち [3][2] 【長太刀】
(1)古代,朝廷の儀式に諸府の長官・次官が佩(ハ)いた細長い剣。
(2)中世以降,武士の外出のとき,従者に持たせた,示威と装飾のための長大な太刀。
長夫
ながぶ 【長夫】
中世,荘園領主や地頭の直営田の耕作や年貢の運送を目的とする長期にわたる労役。
長奉送使
ちょうぶそうし チヤウ― 【長奉送使】
斎宮が伊勢へ下向するとき,京都の野宮から伊勢の竹宮までの長い道中を送る勅使。中納言か参議を任命する。
長女
おさめ ヲサ― 【長女・専領】
平安時代,宮中で雑用をした身分の低い女官。「すまし・―などして,絶えずいましめにやる/枕草子 87」
長女
ちょうじょ【長女】
one's eldest[oldest]daughter.
長女
ちょうじょ チヤウヂヨ [1] 【長女】
最初に生まれた女の子。
長姉
ちょうし チヤウ― [1] 【長姉】
一番上の姉。
長姿
たけすがた 【丈姿・長姿】
身長と風采。「―ととのひ,美しげにて/源氏(澪標)」
長子
ちょうし チヤウ― [1] 【長子】
(1)最初に生まれた子。長男または長女。
⇔末子
(2)最初に生まれた男の子。長男。
長子
ちょうし【長子】
one's eldest child.
長子相続
ちょうしそうぞく チヤウ―サウ― [4] 【長子相続】
長男が財産・家督を一括して相続する方式。
長安
ちょうあん チヤウアン 【長安】
(1)中国,陝西省西安市の古名。漢以来,唐まで多くの王朝の都となった。特に漢・唐代に最も繁栄。西都。
(2)平安京の称。または,平安京の西半分,右京の称。
長宗我部
ちょうそかべ チヤウソカベ 【長宗我部】
姓氏の一。中世の土佐国の豪族,戦国大名。秦の始皇帝の後裔(コウエイ)秦河勝(ハタノカワカツ)の末裔とも伝える。平安末から鎌倉初期,土佐国長岡郡宗部郷に移ったことに始まる。元親の代に土佐,次いで四国を平定して後に秀吉に服す。その子盛親は関ヶ原戦後所領を没収され,大坂の陣で滅亡。
長宗我部元親
ちょうそかべもとちか チヤウソカベ― 【長宗我部元親】
(1539-1599) 戦国大名。国親の子。土佐の国司一条氏を追って四国全土を統一。1585年豊臣秀吉に降伏してのち,土佐一国を許され,九州出兵,文禄・慶長の役に従った。掟書「長宗我部元親百箇条」が知られる。
長宗我部盛親
ちょうそかべもりちか チヤウソカベ― 【長宗我部盛親】
(1575-1615) 安土桃山・江戸初期の武将。元親の三男。関ヶ原の戦いで西軍に属し,戦後領国を没収される。大坂冬・夏の陣では豊臣方についたが敗れ,六条河原で斬られた。
長官
こう カウ 【長官】
「かみ(長官)」の転。「―の殿」「―の君」
長官
かみ 【長官】
律令制四等官の最高位の官職の総称。官司によって表記が異なる。
→四等官(シトウカン)
長官
かん 【長官】
「かみ(長官)」の転。「―の君(キミ)」「―の殿(トノ)」
長官
ちょうかん チヤウクワン [0] 【長官】
(1)官庁を統率する最高の地位。また,その人。「防衛庁―」
(2)「司令長官」の略。
長官の君
こうのきみ カウ― 【長官の君】
「こうのとの(長官殿)」に同じ。「この―の御文,女房にたてまつり給ふ/源氏(浮舟)」
長官の殿
こうのとの カウ― 【長官の殿】
〔「こう」は「かみ」の転〕
衛門府・兵衛府・馬寮などの長官や国司の敬称。役職によって「こう」は「頭」「督」「守」の字をあてる。こうのきみ。「―の見参(ゲンザン)にいれければ/平治(中)」
長客
ながきゃく [0] 【長客】
長居する客。
長家
ながや [0] 【長屋・長家】
(1)一棟の建物が,共同部分を除き,構造上,水平方向に連続する数個の部分に区画され,各区画がそれぞれ独立して住居に供される住宅。
→集合住宅
(2)近世,下級武士の住居あるいは町家の貸家とした,{(1)}のような建て方の建物。
(3)長い棟をもつ細長い建物の総称。
長寛
ちょうかん チヤウクワン 【長寛】
年号(1163.3.29-1165.6.5)。応保の後,永万の前。二条天皇の代。
長寿
ちょうじゅ【長寿】
a long life;longevity.→英和
〜を保つ live long[to a great age].長寿法 the secret of longevity.→英和
長寿
ちょうじゅ チヤウ― [1] 【長寿】
(1)ながく生きること。長生き。長命。「―を保つ」「―の秘訣」
(2)普通よりも長く続くもののたとえ。「―番組」
長寿社会
ちょうじゅしゃかい チヤウ―クワイ [4] 【長寿社会】
高齢社会の別称。高齢化の原因が平均寿命の延長などの長寿によるところが大きい場合をいう。
長小結
ながこゆい [3] 【長小結】
「長組輪(ナガクミワ)」に同じ。
長尺
ちょうじゃく チヤウ― [0] 【長尺】
映画のフィルムの長いこと。また,そのフィルム。「―物」
長尺
ながじゃく [0] 【長尺】
物差しの一種。その一尺が曲尺(カネジヤク)の一尺一寸五分にあたるもの。
長尻
ながじり [4][0] 【長尻】
人の家を訪ねてなかなか帰らないこと。長座。長居。ながっちり。「―の客」
長尾
ちょうび チヤウ― [1] 【長尾】
尾の長いこと。また,長い尾。
長尾
ながお ナガヲ 【長尾】
姓氏の一。坂東八平氏の一つ。相模国鎌倉郡長尾郷に発祥。諸流あるが,越後の長尾氏は,景虎(=上杉謙信)の時,上杉の名跡を嗣ぎ,関東管領となる。
長尾景虎
ながおかげとら ナガヲ― 【長尾景虎】
⇒上杉謙信(ウエスギケンシン)
長尾鶏
ちょうびけい チヤウ― [3] 【長尾鶏】
オナガドリの別名。
長尾鶏
ながおどり ナガヲ― [3] 【長尾鶏】
尾長鶏(オナガドリ)の別名。
長局
ながつぼね [3] 【長局】
宮中や幕府の大奥で,長い一棟(ムネ)の建物をいくつにも仕切った女房の部屋。また,そこに住んだ奥女中。
長居
ながい [3][0] 【長居】 (名)スル
長い間同じ所にいること。訪問したその家に長時間いること。「―は無用」「思いがけず―してしまう」
長居する
ながい【長居する】
stay long.
長居の浦
ながいのうら ナガヰ― 【長居の浦】
大阪市住吉区長居付近にあった浦の古名。((歌枕))「君が代は―に隙(ヒマ)もなくむれゐるたづのよはひなるべし/堀河百首」
長屋
ながや [0] 【長屋・長家】
(1)一棟の建物が,共同部分を除き,構造上,水平方向に連続する数個の部分に区画され,各区画がそれぞれ独立して住居に供される住宅。
→集合住宅
(2)近世,下級武士の住居あるいは町家の貸家とした,{(1)}のような建て方の建物。
(3)長い棟をもつ細長い建物の総称。
長屋
ながや【長屋】
a tenement house.
長屋の花見
ながやのはなみ 【長屋の花見】
落語の一。家主の誘いで,貧乏長屋の連中が花見に行き,茶を酒にみたてるなど貧乏ならではの工夫をする。上方落語「貧乏花見」は,長屋の連中の発議で出かける。
長屋住い
ながやずまい [4] 【長屋住(ま)い】
長屋に住むこと。また,その人。
長屋住まい
ながやずまい [4] 【長屋住(ま)い】
長屋に住むこと。また,その人。
長屋王
ながやおう 【長屋王】
(684-729) 奈良時代の政治家。高市皇子の子。天武天皇の孫。藤原不比等没後,左大臣。不比等の子,聖武天皇の夫人,光明子の皇后冊立に反対,藤原氏の陰謀により自殺させられた(長屋王の変)。「万葉集」「懐風藻」に詩歌をおさめる。
長屋王邸宅跡
ながやおうていたくあと 【長屋王邸宅跡】
奈良市二条大路南にある奈良時代の邸跡。平城京左京三条二坊にあたり,建物址・井戸・木簡・三彩陶器が出土。長屋親王宮と記された木簡によって,長屋王の豊かな経済力が確認された。
長屋者
ながやもの [0] 【長屋者】
長屋に住んでいる人。
長屋門
ながやもん [3] 【長屋門】
近世,上級武士の屋敷の門形式の一。使用人や家臣の居所としての,長屋を左右に備えた門。名字帯刀を許された民家の門形式にもみられ,門脇の部屋は下僕の居所や物置とされた。
長屋門[図]
長岡
ながおか ナガヲカ 【長岡】
姓氏の一。
長岡
ながおか ナガヲカ 【長岡】
新潟県中部,信濃川中流域に位置する市。近世,牧野氏の城下町。県下第二の商工業都市。
長岡の京
ながおかのみやこ ナガヲカ― 【長岡の京】
⇒長岡京(ナガオカキヨウ)
長岡京
ながおかきょう ナガヲカキヤウ 【長岡京】
(1)784年より10年間,現在の京都府向日(ムコウ)市・長岡京市付近に置かれた古代の都。桓武天皇は平城京からこの地に移ったが,造都の中心人物藤原種継の暗殺など,不祥事件続発のため794年平安京に遷都。ながおかのみやこ。
(2)京都府南部の市。古代の長岡京のあった所で,付近は古墳が多い。近年,住宅のほか工場が立地。乙訓(オトクニ)筍(タケノコ)は特産物。
長岡半太郎
ながおかはんたろう ナガヲカハンタラウ 【長岡半太郎】
(1865-1950) 物理学者。長崎県生まれ。磁気および地球物理学を中心に多くの業績を残す。また,原子構造の問題にも関与し,1903年(明治36)に土星型原子模型を発表。大阪大学初代総長・学士院院長を歴任。
長岡技術科学大学
ながおかぎじゅつかがくだいがく ナガヲカギジユツクワガク― 【長岡技術科学大学】
国立大学の一。1976年(昭和51)設立。本部は長岡市。
長岡造形大学
ながおかぞうけいだいがく ナガヲカザウケイ― 【長岡造形大学】
私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は長岡市。
長島
ながしま 【長島】
三重県北東部にある町。木曾川と揖斐(イビ)川にはさまれたデルタ地帯。かつて七つの輪中(ワジユウ)になっていたことから「七島(ナナシマ)」と呼ばれた。伊勢湾台風で大被害を受けたが,その復旧工事中に長島温泉が発見された。
長島一揆
ながしまいっき 【長島一揆】
木曾川河口にある長島の願証寺に拠った尾張・美濃・伊勢の一向宗門徒による武装蜂起(ホウキ)。1570年石山本願寺の命を受けて織田信長に対抗したが,信長の三度にわたる猛攻の前に74年壊滅。
長崎
ながさき 【長崎】
姓氏の一。北条得宗家の被官。高資のとき,内管領として実権を握る。
長崎
ながさき 【長崎】
(1)九州地方北西部の県。かつての肥前国西半部,および壱岐・対馬二国の全域を占める。東シナ海に面し,北松浦・島原・長崎・西彼杵(ニシソノギ)半島と五島列島・平戸島・壱岐・対馬などの島からなる。県庁所在地,長崎市。
(2)長崎県南部,長崎半島の付け根にある市。県庁所在地。1571年ポルトガル船が寄港して以来貿易港として発展し,江戸時代は国内唯一の開港場として繁栄。1945年(昭和20)8月9日原子爆弾の投下によって廃墟となったが,現在は造船業・水産業・機械工業・観光業が発展。
長崎ハルマ
ながさきハルマ 【長崎―】
⇒ズーフ-ハルマ
長崎会所
ながさきかいしょ [5] 【長崎会所】
江戸時代,長崎における町年寄・商人を主体とする自治組織的な要素をもった一種の貿易事務所。1698年以降1867年まで,長崎奉行の監督下で,長崎貿易および長崎市政を扱った。
長崎大学
ながさきだいがく 【長崎大学】
国立大学の一。幕府の医学伝習所に始まる1923年(大正12)創立の長崎医大と同付属薬専,1905年(明治38)創立の長崎高商を中心に師範系学校などを併合し,49年(昭和24)新制大学となる。本部は長崎市。
長崎奉行
ながさきぶぎょう [5] 【長崎奉行】
江戸幕府が直轄領長崎に置いた執政官。老中に直属し,対蘭・対清貿易の監察にあたるとともに市政を統轄した。
長崎料理
ながさきりょうり [5] 【長崎料理】
中国・オランダ・ポルトガル・イスパニアなどとの接触により長崎で発達した,和・洋・中国風の融合した独特の料理。てんぷら・普茶(フチヤ)料理・卓袱(シツポク)料理など。
長崎新例
ながさきしんれい 【長崎新例】
⇒正徳新例(シヨウトクシンレイ)
長崎本線
ながさきほんせん 【長崎本線】
JR 九州の鉄道線。佐賀県鳥栖(トス)から,佐賀・諫早(イサハヤ)を経て長崎に至る148.8キロメートル。
長崎派
ながさきは 【長崎派】
江戸時代,長崎で,外国の影響を受けて興った絵画の諸派の総称。外国の新様式を取り入れ日本画に多大な影響を与えた。その源となるものによって,黄檗(オウバク)派・南蘋(ナンピン)派・北宗画派・洋画派・南宗画派などがあった。
長崎版
ながさきばん [0] 【長崎版】
長崎で刊行されたキリシタン版。「日葡辞書」「ロドリゲス日本大文典」などがある。
長崎県立大学
ながさきけんりつだいがく 【長崎県立大学】
公立大学の一。1951年(昭和26)設立の長崎県立佐世保商科短大を母体に,長崎県立短期大学を経て,67年長崎県立国際経済大学として設立。91年現名に改称。本部は佐世保市。
長崎純心大学
ながさきじゅんしんだいがく 【長崎純心大学】
私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は長崎市。
長崎絵
ながさきえ [4][0] 【長崎絵】
江戸時代,長崎で制作された木版画。異国風物を題材とした。
長崎総合科学大学
ながさきそうごうかがくだいがく 【長崎総合科学大学】
私立大学の一。1945年(昭和20)設立の長崎造船専門学校を母体とし,長崎造船短期大学を経て,65年長崎造船大学として設立。78年現名に改称。本部は長崎市。
長崎自動車道
ながさきじどうしゃどう 【長崎自動車道】
佐賀県鳥栖(トス)市と長崎県多良見町を結ぶ高速道路。延長107.7キロメートル。1990年(平成2)全線開通。鳥栖で大分自動車道と接続。
長崎貿易
ながさきぼうえき [5] 【長崎貿易】
江戸時代,鎖国後の長崎で,中国・オランダとの間に行われた対外貿易。輸入品は長崎会所で一括購入して入札により国内商人に売却し,輸出品は会所が指定した商人に納入させ外国商人に売った。主な輸入品は生糸・薬種・書籍など,輸出品は銅・俵物など。
長崎造船所
ながさきぞうせんじょ 【長崎造船所】
日本の代表的な造船所。江戸時代の長崎製鉄所に始まり,明治期に長崎造船所と改称,三菱に払い下げられ,日本造船業の主力として発展。
長崎運上
ながさきうんじょう [5] 【長崎運上】
江戸時代,幕府が長崎会所に課した運上金。1699年から始まった。
長崎養生所
ながさきようじょうしょ 【長崎養生所】
1861年,蘭医ポンペの建議により長崎に設立された日本最初の洋式病院。医学所も併設され,のちの長崎大学医学部の源流となった。
長崎高資
ながさきたかすけ 【長崎高資】
(?-1333) 鎌倉末期の武将。執権北条氏の内管領(ナイカンレイ)となって幕府政治の実権をにぎり専権をふるった。新田義貞の鎌倉攻めのとき自刃。
長州
ちょうしゅう チヤウシウ 【長州】
長門(ナガト)国の別名。
長州征伐
ちょうしゅうせいばつ チヤウシウ― 【長州征伐】
幕末期,徳川幕府の長州藩征討戦争。1864年7月,蛤御門の変での皇居への発砲を理由に幕府は出兵。四国艦隊下関砲撃事件により保守派に実権が移っていた長州藩は,抗戦せずに幕府に降伏(第一次)。その後,長州藩では高杉晋作らの討幕派が反乱により実権を握り,幕府と対立。幕府は66年6月再征を開始するが,諸藩の反対などで士気あがらず,挙藩体制の長州軍に各地で敗れ,再征は失敗,幕府の権威は急速に衰えた(第二次)。
長州風呂
ちょうしゅうぶろ チヤウシウ― [0][5] 【長州風呂】
かまどの上に鋳鉄製の桶を据えた風呂。浮かせたすのこの蓋(フタ)を踏み沈めて入る。
長巻
ながまき [0] 【長巻】
(1)薙刀(ナギナタ)に似た武器。刃は太刀に似て細長く,柄(ツカ)は革や鉄で蛭巻(ヒルマキ)にしたものもある。薙刀と比べると,柄が短いものが多い。戦場で人や馬をなぎ倒すのに用いた。
(2){(1)}を持って戦場に出る兵士。
長年
ながねん [0] 【長年・永年】
長い年月の間。多年。「―のつきあい」「―の苦労」「この土地に―住んでいる」
長年
ちょうねん チヤウ― [0] 【長年】 (名)スル
(1)長い年月。ながねん。
(2)長生き。長寿。長命。
(3)奉公人が年期を重ねて長くつとめること。重年(チヨウネン)。「この家に四,五年も―するゆゑ/滑稽本・浮世風呂 2」
(4)少壮の年。「われ少年の昔は母を失うて,―の今継母にあへり/太平記 12」
長年
ながねん【長年】
for years.⇒長く.
長年摂動
ちょうねんせつどう チヤウ― [5] 【長年摂動】
惑星や人工衛星など太陽系の天体の公転運動におこる周期的でない一方的な摂動。例えば,惑星の昇交点の黄経が時間とともに増大か減少の一方的変化をすること。永年摂動。
→摂動
長年月
ちょうねんげつ チヤウ― [3] 【長年月】
長い年月。長日月。長時日。
長幼
ちょうよう【長幼】
young and old.〜の序 the precedence of age.
長幼
ちょうよう チヤウエウ [0] 【長幼】
大人と子供。年上と年下。
長幼の序
ちょうようのじょ チヤウエウ― [6] 【長幼の序】
年長者と年少者の間にある一定の秩序。
→五倫(ゴリン)
長広舌
ちょうこうぜつ チヤウクワウ― [3] 【長広舌】
〔「広長舌」から生じた語〕
ながながとしゃべりたてること。「―をふるう」
長広舌を振るう
ちょうこうぜつ【長広舌を振るう】
make a long(winded) speech.
長床
ながとこ [0] 【長床】
(1)神社の本殿の前方の細長い建物。修験者の宿泊や氏子の集会所にあてられる。
(2)寺院などで,板敷きの上に,一段高くして畳をしいた所。「寺房の―のやうに,畳一敷しくばかりの程/栄花(本の雫)」
長庚
ゆうつず ユフツヅ 【長庚・夕星】
「ゆうずつ(長庚)」に同じ。「―の夕になればいざ寝よと/万葉 904」
長庚
ゆうずつ ユフヅツ [0] 【長庚・夕星】
夕方,西の空にきわだって見える星,すなわち金星のこと。宵の星。ゆうつず。
長庚
ゆうつづ ユフ― 【長庚・夕星】
⇒ゆうずつ(長庚)
長庚
ちょうこう チヤウカウ [0] 【長庚】
宵の明星。ゆうずつ。
長庚の
ゆうつずの ユフツヅ― 【長庚の・夕星の】 (枕詞)
(1)金星が東の空に現れたり西の空に現れたりすることから,「か行きかく行き」にかかる。「―か行きかく行き大舟のたゆたふ見れば/万葉 196」
(2)宵の明星の出る夕の意で,「夕(ユウベ)」にかかる。「―夕になればいざ寝よと手を携はり/万葉 904」
長府
ちょうふ チヤウフ 【長府】
山口県下関市東部の地名。長門(ナガト)国府の地。長州藩の支藩の一つである長府藩の城下町。
長座
ながざ [0] 【長座】 (名)スル
長い間いること。長居。ちょうざ。「思いのほか―してしまいました」
長座
ちょうざ チヤウ― [0] 【長座・長坐】 (名)スル
人の家をたずねて長くいること。長居(ナガイ)。「親類の家を訪問して,思の外―して了つたので/うづまき(敏)」
長延べ
ながのべ [0] 【長延べ】
〔建〕 屈曲あるいは湾曲しているものの面に沿って測った長さ。ながのび。
長引かす
ながびかす【長引かす】
prolong;→英和
delay (遅らす).→英和
長引く
ながびく【長引く】
be prolonged;be delayed;take time (時間をとる).
長引く
ながび・く [3] 【長引く】 (動カ五[四])
予想以上に時間が長くかかる。「交渉が―・く」「かぜが―・く」
長弟
ちょうてい チヤウ― [0] 【長弟】
弟の中で最年長のもの。また,自分のすぐ下の弟。
長彦
ながひこ 【長彦】
稲の異名。ながひこのいね。「鶴の住む沢辺に返る苗代はよを―の種や蒔くらむ/清輔集」
長征
ちょうせい チヤウ― [0] 【長征】 (名)スル
(1)長い道のりにわたって征伐すること。
(2)1934年から36年にかけて,国民党の包囲攻撃をのがれ北上抗日を行うため,中国紅軍が行なった華中・華南の革命根拠地から陝西・甘粛一帯への大規模な戦略的移動。国民党軍と戦いながら,およそ1万2千5百キロメートルを歩いて移動した。西遷。大西遷。
長径
ちょうけい チヤウ― [0] 【長径】
「長軸(チヨウジク)」に同じ。
⇔短径
長律
ちょうりつ チヤウ― [0] 【長律】
「排律(ハイリツ)」に同じ。
長徳
ちょうとく チヤウトク 【長徳】
年号(995.2.22-999.1.13)。正暦の後,長保の前。一条天皇の代。
長徳寺
ちょうとくじ チヤウトク― 【長徳寺】
〔駿河(スルガ)国(今の静岡県)府中の片山にあった長徳寺の座敷の借り賃が一分であったことから〕
金一分の異名。「鼻紙入より―四五つ蒔き散らして/浮世草子・男色大鑑 7」
長恋
ながこい 【長恋・永恋】
長い間,恋いこがれること。「後(オク)れ居て―せずはみ園生(ソノウ)の梅の花にもならましものを/万葉 864」
長恨
ちょうこん チヤウ― [0] 【長恨】
長く忘れることのできない恨み。終生の恨み。一生の恨み。
長恨歌
ちょうごんか チヤウゴンカ 【長恨歌】
(1)中国,唐代の長編叙事詩。白居易作。806年完成。唐の玄宗皇帝と楊貴妃の恋愛を描く。日本でも古くから愛誦(アイシヨウ)され,源氏物語を初め日本文学に大きな影響を与えた。
(2)箏曲(ソウキヨク)の一。山田検校作曲,高井薄阿作詞。歌詞は{(1)}よりとる。山田流四つ物の一。
長息
ちょうそく チヤウ― [0] 【長息】 (名)スル
長いため息をつくこと。長嘆息。「天を仰で―し/花柳春話(純一郎)」
長患い
ながわずらい【長患い】
a long illness.〜をする have been ill (in bed) for a long time.
長患い
ながわずらい [3] 【長煩い・長患い】 (名)スル
長い間病気をすること。また,その病気。
長慶天皇
ちょうけいてんのう チヤウケイテンワウ 【長慶天皇】
(1343-1394) 南北朝末期の第九八代・南朝第三代天皇(在位 1368-1383)。名は寛成。後村上天皇第一皇子。南朝不振の時期にあり,住吉・吉野・金剛寺・栄山寺など,皇居を転々とした。著に源氏物語の注釈書「仙源抄」がある。
長慶子
ちょうげいし チヤウゲイシ 【長慶子】
〔「ちょうげし」とも〕
雅楽の一。左方の新楽で,太食(タイシキ)調の小曲。舞はない。源博雅の作と伝える。舞楽の番組の最終曲,あるいは儀式の際の退場音楽として奏される。
長慶集
ちょうけいしゅう チヤウケイシフ 【長慶集】
「白氏長慶集」の略称。
→白氏文集
長所
ちょうしょ チヤウ― [1] 【長所】
すぐれている点。よいところ。とりえ。美点。
⇔短所
「どんな人にも何か―がある」
長所
ちょうしょ【長所】
a strong[good]point;a merit;→英和
a virtue;→英和
an advantage (利点).→英和
長所短所 ⇒長短.
長手
ながて [0] 【長手】
(1)長めなこと。「―の火鉢(ヒバチ)」
(2)材の寸法の長い方の側。
(3)長い道のり。長路。「君が行く道の―を繰り畳ね/万葉 3724」
長手積み
ながてづみ [0] 【長手積み】
煉瓦の積み方の一。表面に長手面だけが現れるように積む。
→煉瓦積み
長打
ちょうだ チヤウ― [1] 【長打】 (名)スル
野球で,二塁打・三塁打・本塁打をいう。ロング-ヒット。「チャンスに―する」
長打
ちょうだ【長打】
《野》 <make> a long hit;an extra-base hit.長打者 a long-ball hitter.
長承
ちょうしょう チヤウシヨウ 【長承】
年号(1132.8.11-1135.4.27)。天承の後,保延の前。崇徳(ストク)天皇の代。
長技
ちょうぎ チヤウ― [1] 【長技】
すぐれた技能。「諸遊芸にも勘能にて音曲唱歌は最も其の―なりけり/経国美談(竜渓)」
長押
なげし [0][3] 【長押】
和風建築で,鴨居(カモイ)の上や敷居の下などの側面に取り付けた,柱と柱の間をつなぐ横材。位置により,地覆(ジフク)長押・縁(エン)長押・内法(ウチノリ)長押・天井長押などがあり,普通には内法長押のことをいう。元来は構造材であったが,貫(ヌキ)の発達により装飾材へと変化していった。
長押[図]
長持
ながもち 【長持(ち)】 (名)スル
(1) [3][4]
物が長くもつこと。「丈夫で―する品」
(2) [3][0]
衣服・調度などを保存しておくための,蓋のある長方形の箱。おもに木製。両端に金具があり,棹(サオ)を通して二人でかつぎ,運搬用ともする。
長持(2)[図]
長持ち
ながもち 【長持(ち)】 (名)スル
(1) [3][4]
物が長くもつこと。「丈夫で―する品」
(2) [3][0]
衣服・調度などを保存しておくための,蓋のある長方形の箱。おもに木製。両端に金具があり,棹(サオ)を通して二人でかつぎ,運搬用ともする。
長持(2)[図]
長持ちする
ながもち【長持ちする】
last long;wear well (衣類などが);be durable.
長持唄
ながもちうた [4] 【長持唄】
民謡。花嫁行列の長持・箪笥(タンス)を担いだ人たちが唄う唄。東海道箱根峠の「雲助唄」を,参勤交代の助郷に駆り出された農民たちが伝えたもの。宮城・秋田のものが著名。
長持形石棺
ながもちがたせっかん [7] 【長持形石棺】
板状の石を組み合わせて長持の形に作った石棺。古墳中期に盛行し,壮大な墳墓から発見される例が多い。
→石棺
長指
ちょうし チヤウ― [1] 【長指】
長い指。すなわち,なかゆび。
長掛
ながかけ 【長掛】
(1)長い髢(カモジ)。なが。「お年寄さま方は―と申して長をおかけあすばす/滑稽本・浮世風呂 3」
(2)長い打掛。「いともしとやかに―捌き御所育ち/長唄・遍昭」
長揖
ちょうゆう チヤウイフ [0] 【長揖】
中国の礼法。両手を組み合わせて前方やや上にあげ,そのまま下におろす略式の礼。
長握
ながつか 【長握・長柄】
(1)矢束(ヤツカ)の長い矢。強弓に用いる。「縦(タト)ひ強弩(キヨウド)・―鎮西八郎為朝と雖も透す事を得難し/文正記」
(2)柄(ツカ)の長い刀。
長文
ちょうぶん チヤウ― [0] 【長文】
長い文章。長い文。
⇔短文
長方体
ちょうほうたい チヤウハウ― [0] 【長方体】
「直方体(チヨクホウタイ)」に同じ。
長方形
ちょうほうけい【長方形】
a rectangle;→英和
an oblong.→英和
〜の rectangular;oblong.
長方形
ちょうほうけい チヤウハウ― [3][0] 【長方形】
四つの内角がすべて直角である四辺形。矩形。
〔数学では正方形を含む〕
長旅
ながたび [0] 【長旅】
長期にわたる旅。「―で疲れた」
長日
ながび [0] 【長日・永日】
日の出から日の入りまでの時間の長い日。「春の―」
長日
ちょうじつ チヤウ― [0] 【長日】
(1)晩春から夏にかけての,昼の時間の長い日。
(2)多くの日数。長時日。「―の御修法始めさせ給ふ/栄花(日蔭のかづら)」
長日処理
ちょうじつしょり チヤウ― [5] 【長日処理】
照明により,一日の暗期を少なくすることにより,開花を促すこと。長日植物に対して行われる。
長日月
ちょうじつげつ チヤウ― [3][4] 【長日月】
長い月日。長年月。
長日植物
ちょうじつしょくぶつ チヤウ― [6] 【長日植物】
日照時間が長くなり夜が短くなると花をつける植物。ダイコン・ホウレンソウ・ネギなど。
→短日植物
長明
ちょうめい チヤウメイ 【長明】
⇒鴨長明(カモノチヨウメイ)
長春
ちょうしゅん チヤウシユン 【長春】
中国,吉林省の省都。鉄道交通の要衝。自動車・車両・食品などの工業が発達。満州国時代には首都が置かれ新京とよばれた。チャンチュン。
長春
ちょうしゅん チヤウ― [0] 【長春】
(1)永久に春であること。四季を通じて花があること。
(2)「長春花」の略。
長春花
ちょうしゅんか チヤウ―クワ [3] 【長春花】
(1)コウシンバラの漢名。
(2)キンセンカの別名。
長時
ちょうじ チヤウ― [1] 【長時】
(1)長い時間。長時間。
(2)いつでも。常時。副詞的に用いる。「天子の御傍には大史の官とて八人の臣下,―に伺候して/太平記 35」
長時間
ちょうじかん【長時間】
for (many) hours.
長時間
ちょうじかん チヤウ― [3] 【長時間】
長い時間。長いあいだ。
⇔短時間
「―にわたる討論」
長暦
ちょうりゃく チヤウリヤク 【長暦】
年号(1037.4.21-1040.11.10)。長元の後,長久の前。後朱雀(ゴスザク)天皇の代。
長曾禰虎徹
ながそねこてつ 【長曾禰虎徹】
⇒虎徹(コテツ)
長月
ながつき [2] 【長月】
〔「ながづき」とも〕
陰暦九月の異称。菊月。[季]秋。
長期
ちょうき チヤウ― [1] 【長期】
ながい期間。
⇔短期
長期にわたる
ちょうき【長期にわたる】
extend over a long (period of) time.‖長期貸付(取引) a long-term loan (transaction).長期計画(予報) a long-range plan (forecast).長期欠席 prolonged absence.長期戦 a long war.
長期プライムレート
ちょうきプライムレート チヤウ― [8][1][5] 【長期―】
金融機関の取引先に対する長期貸付(一年超)の最優遇金利。長プラ。
→短期プライムレート
長期予報
ちょうきよほう チヤウ― [4] 【長期予報】
週間天気予報の期間をこえて,その先の概括的な天候の傾向や特性を予報すること。また,その予報。一か月予報・三か月予報・暖候期予報・寒候期予報がある。
長期信用銀行
ちょうきしんようぎんこう チヤウ―ギンカウ [8] 【長期信用銀行】
1952年(昭和27)の長期信用銀行法によって設立された民間銀行。利付債・割引債などの債券発行を主な資金源として長期資金の供給を行う。日本興業銀行・日本長期信用銀行・日本債券信用銀行がある。
長期債
ちょうきさい チヤウ― [3] 【長期債】
償還期限が一年以上の債券。
→短期債
→中期債
長期国債
ちょうきこくさい チヤウ― [4] 【長期国債】
償還期間が一年を超える国債。このうち二〜五年物を中期国債という。
長期戦
ちょうきせん チヤウ― [0] 【長期戦】
長期間続く戦い。「―の様相を呈する」
長期手形
ちょうきてがた チヤウ― [4] 【長期手形】
振出日から支払日まで六か月以上というような長い期間のある手形。
長期欠席
ちょうきけっせき チヤウ― [4] 【長期欠席】
小・中・高等学校の児童・生徒が,授業日数の三分の一以上を連続または断続して欠席すること。長欠。
長期波動
ちょうきはどう チヤウ― [4] 【長期波動】
⇒コンドラチェフ循環(ジユンカン)
長期清算取引
ちょうきせいさんとりひき チヤウ― [8][9] 【長期清算取引】
清算取引の一。長期の受け渡し期限を有する。1943年(昭和18)廃止。定期取引。
⇔短期清算取引
長期記憶
ちょうききおく チヤウ― [4] 【長期記憶】
ほぼ恒久的な記憶。リハーサルによって短期記憶から移行し定着する。
長期資金
ちょうきしきん チヤウ― [4][5] 【長期資金】
回収までに普通一年以上を要する資金。主に企業の設備資金や長期運転資金などに充てられる。
⇔短期資金
長期金利
ちょうききんり チヤウ― [4] 【長期金利】
一般に,期間が一年以上の金融取引を行う際に適用される金利。
→短期金利
長期金融市場
ちょうききんゆうしじょう チヤウ―シヂヤウ [8][1][5] 【長期金融市場】
⇒資本市場(シホンシジヨウ)
長期間
ちょうきかん チヤウ― [3] 【長期間】
ながい期間。長期。
⇔短期間
長束
なつか 【長束】
姓氏の一。
長束正家
なつかまさいえ 【長束正家】
(?-1600) 安土桃山時代の武将。豊臣秀吉の臣。近江水口城主。検地奉行として活躍した。五奉行の一人。関ヶ原の合戦で敗れ自刃,三条河原に梟首(キヨウシユ)された。
長松
ちょうまつ チヤウ― 【長松】
江戸時代,多く商家の子供や丁稚(デツチ)・小僧につけた名。また,それらの通称。ちょま。「―おきて火いともさんかい/滑稽本・膝栗毛 6」
長松小僧
ちょうまつこぞう チヤウ― 【長松小僧】
江戸時代,安永(1772-1781)・天明期(1781-1789)にはやった物乞いの一種。手に長松小僧という名の着飾った人形を踊らせながら市中をまわり歩いた。
長板
ながいた [0] 【長板】
茶道で,風炉釜(フロガマ)・水指(ミズサシ)・杓(シヤク)立て・建水(ケンスイ)・蓋(フタ)置きなどをのせる長方形の板。
長板
ちょうはん チヤウ― [0] 【打板・長板】
「雲版(ウンパン){(1)}」に同じ。
長枕
ながまくら [3] 【長枕】
共寝用の,長いくくり枕。また,男女が共寝をすること。「本妻を脇になして思ふままなる―/浮世草子・一代女 3」
長枝
ちょうし チヤウ― [1] 【長枝】
節間が長く伸び,葉が散在してついている通常に見られる枝。
⇔短枝
長柄
ながえ [0] 【長柄】
器物や武具の柄が長いこと。また,柄の長い器物や武具。「―のきせる」
長柄
ながつか 【長握・長柄】
(1)矢束(ヤツカ)の長い矢。強弓に用いる。「縦(タト)ひ強弩(キヨウド)・―鎮西八郎為朝と雖も透す事を得難し/文正記」
(2)柄(ツカ)の長い刀。
長柄の傘
ながえのかさ 【長柄の傘】
身分の高い人の後ろから差しかけるための,柄の長い傘。近世では花魁(オイラン)道中などにも用いられた。「研ぎ出し蒔絵の―/浄瑠璃・丹波与作(上)」
長柄の槍
ながえのやり 【長柄の槍】
一丈(約3メートル)から三間(約5.4メートル)ぐらいの長い柄をつけた槍。やぐらおとし。
長柄の橋
ながらのはし 【長柄の橋】
大阪市大淀区を流れていた長柄川に架けられていた橋。((歌枕))「難波(ナニワ)なる―もつくる也今は我身を何にたとへむ/古今(雑体)」
長柄の銚子
ながえのちょうし 【長柄の銚子】
柄の長い銚子。お祝いなどのときに用いられ,松竹梅・鶴亀などの模様のあるものが多い。
長柄持
ながえもち [3] 【長柄持】
長柄の傘,長柄の槍などを持って主人につき従う者。
長棒
ながぼう [0] 【長棒】
(1)長い棒。
(2)「長棒駕籠(カゴ)」の略。「ああ,―にでも乗るおれなら,たとへ他借をしてなりと手助けをしやうもの/歌舞伎・勧善懲悪覗機関」
長棒駕籠
ながぼうかご [3] 【長棒駕籠】
担ぐ棒が長く,数人で舁(カ)く上等のかご。地位・身分の高い人が乗用した。長棒。
⇔切り棒駕籠
長棹
ながざお [0] 【長竿・長棹】
〔「ながさお」とも〕
(1)長いさお。長い竹竿や釣り竿。
(2)遊女が客に冷たくあたること。また,客が遊女と縁を切ること。「(オ前ハ源四郎ヲ)―にしたけなの/洒落本・当世左様候」
(3)〔女性語〕
長持(ナガモチ)。
長椅子
ながいす [0] 【長椅子】
数人が座れるように,横に長く作った椅子。ベンチやソファーなど。
長椅子
ながいす【長椅子】
a sofa;→英和
a couch;→英和
a divan;→英和
a settee.→英和
長椿象
ながかめむし [4] 【長亀虫・長椿象】
半翅目ナガカメムシ科の昆虫の総称。体長は一般に15ミリメートル以下。長楕円形の細長いカメムシ。大部分のものが植物を食べ,農業害虫となるものもある。日本には百種余りが知られる。
長楽
ちょうらく チヤウ― [0] 【長楽】
楽しみの長く続くこと。また,長く続く楽しみ。
長楽宮
ちょうらくきゅう チヤウ― [4] 【長楽宮】
皇太后宮の唐名。
長楽門
ちょうらくもん チヤウ― 【長楽門】
(1)平安京内裏内郭十二門の一。南面し中央の承明門の東にある。
→内裏
(2)平安京大内裏の朝堂院二十五門の一。南面し,中央の応天門の東にある。
→大内裏
長槍
ながやり [0] 【長槍】
柄(ツカ)の長い槍。長柄(ナガエ)の槍。
長様
ながざま 【長様】 (形動ナリ)
長いさま。長やか。「そのうしろに畳一ひらを―に縁(ハシ)を端にして/枕草子 278」
長橋
ながはし [2][0] 【長橋】
(1)長い橋。「瀬田の―」
(2)宮中の,清涼殿から紫宸殿(シシンデン)に通じている廊下。「―よりおりて舞踏し給ふ/源氏(桐壺)」
→清涼殿
長橋の局
ながはしのつぼね 【長橋の局】
〔長橋{(2)}のそばに局があったことから〕
勾当内侍(コウトウノナイシ)のこと。
長櫃
ながびつ [0] 【長櫃】
(1)衣服や調度などを入れる形の長い櫃。運ぶときは,長持(ナガモチ)のように二人で棒で担ぐ。
(2)長い炭櫃。「―に火多く/今昔 26」
長欠
ちょうけつ チヤウ― [0] 【長欠】 (名)スル
長期欠席すること。「病気で―する」「―児童」
長次郎
ちょうじろう チヤウジラウ 【長次郎】
(1516-1589) 安土桃山時代の陶工。楽長次郎。楽焼の祖。千利休の指導のもとに侘茶(ワビチヤ)にふさわしい今焼茶碗を製作。代表作は,利休が選んだといわれる長次郎七種茶碗。
長次郎七種
ちょうじろうしちしゅ チヤウジラウ― 【長次郎七種】
初代楽長次郎作の茶碗のうち,千利休が名作として選んだと伝えられる七種。黒楽(クロラク)の大黒(オオグロ)・鉢開(ハチビラキ)・東陽坊,赤楽の早船・検校・臨済・木守の七碗をいう。利休七種。
長歌
ちょうか チヤウ― [1] 【長歌】
(1)和歌の歌体の一。五音と七音の二句を三回以上続けて最後を七音で止めるのを原則とする。反歌として一ないし数首の短歌を添えることが多い。ながうた。
(2)中世歌学で,短歌のこと。「古今和歌集」巻一九の最初に長歌{(1)}を「短歌」としてあり,これに従って短歌を「長歌」といったもの。
→短歌
長歌
ながうた [0] 【長唄・長歌】
(1)近世邦楽の一種目。江戸で歌舞伎舞踊の伴奏音楽として発展した三味線音楽。初期の歌舞伎の踊り歌と,元禄(1688-1704)頃に江戸にもたらされた上方長歌とを基に,享保(1716-1736)頃に確立し,以後,各種の音曲の曲節を摂取しつつ大成した。舞踊曲が本来だが,舞踊を伴わず長唄演奏のみの曲(お座敷長唄)も少なくない。長歌{(2)}と区別して江戸長唄ともいう。《長唄》
(2)地歌の曲種の一。個別の短編歌詞を組み合わせた三味線組歌に対して一貫した内容の歌詞をもつ新曲種として一七世紀末期に確立。上方長歌。《長歌》
(3)「ちょうか(長歌)」に同じ。《長歌》
長歌物
ながうたもの [0] 【長歌物】
地歌の曲種分類用語。長歌{(2)}の類。
長歌行
ちょうかこう チヤウ―カウ [3] 【長歌行】
連句の一体。表八句,裏十六句,名残(ナゴリ)の表十六句,名残の裏八句の四十八句をもって一巻とするもの。各務(カガミ)支考の創出。
⇔短歌行
長歎
ちょうたん チヤウ― [0] 【長嘆・長歎】 (名)スル
長いため息をもらすこと。深いなげき。長嘆息。長大息。「覚えず―して/慨世士伝(逍遥)」
長殿
ながとの [0] 【長殿】
律令制で,大蔵省に所属し,諸国の貢献物を国ごとに分納した長倉(ナガクラ)様式の倉庫。
→長倉
→大内裏
長母音
ちょうぼいん チヤウ― [3] 【長母音】
⇒ながぼいん(長母音)
長母音
ながぼいん [3] 【長母音】
持続時間が比較的長い母音。例えば,「おばさん」「ベル」の「ば」「ベ」の母音が一拍分だけ持続するのに対して,「おばあさん」「ベール」の「ばあ」「ベー」の母音のように,さらに一拍分持続するもの。ちょうぼいん。
⇔短(ミジカ)母音
長水路
ちょうすいろ【長水路】
《水泳》a 50-meter course.
長水路
ちょうすいろ チヤウ― [3] 【長水路】
競泳用プールで,長さが50メートル以上のもの。
⇔短水路
〔短水路はターンの回数が多くなり好記録が生まれるので,長水路で出された記録のみが公認記録とされる〕
長汀
ちょうてい チヤウ― [0] 【長汀】
長く続くなぎさ。
長汀曲浦
ちょうていきょくほ チヤウ― [5] 【長汀曲浦】
まがりくねって長く続いている海浜。
長江
ちょうこう チヤウカウ 【長江】
中国最長の河川。青海省に源を発し,四川盆地を経て華中の平野を東流,東シナ海に注ぐ。内陸交通の大動脈。流域は米の世界的な産地であり,重慶・武漢・南京・上海などの都市が発達。長さ6300キロメートル。揚子江。チャン-チアン。
長江(沿岸風景)[カラー図版]
長江
ちょうこう チヤウカウ [1] 【長江】
流れが長い大きな川。
長沙
ちょうさ チヤウサ 【長沙】
中国,湖南省の省都。洞庭湖の南,湘江下流の東岸に位置する。水陸交通の要地で,米・茶などの農産物の集散地。機械・化学などの工業が発達。名勝・遺跡に富み,1972年馬王堆の漢代の古墓が発掘された。チャンシャー。
長沢
ながさわ ナガサハ 【長沢】
姓氏の一。
長沢蘆雪
ながさわろせつ ナガサハ― 【長沢蘆雪】
(1754-1799) 江戸中期の画家。山城の人。名は政勝,また魚(ギヨ)。円山応挙の門下。奇抜な構成の障壁画を描いた。大乗寺の襖絵「群猿図」,厳島神社の「山姥図」などが著名。
長治
ちょうじ チヤウヂ 【長治】
年号(1104.2.10-1106.4.9)。康和の後,嘉承の前。堀河天皇の代。
長沼
ながぬま 【長沼】
姓氏の一。
長沼
ながぬま 【長沼】
北海道空知(ソラチ)支庁夕張郡の町。石狩平野中央部に位置し農業地帯。
長沼ナイキ訴訟
ながぬまナイキそしょう 【長沼―訴訟】
長沼町の地対空誘導弾ナイキ-ハーキュリー基地の建設をめぐり,1969年(昭和44)地元住民が起こした訴訟。自衛隊の合憲性が争われ,一審の札幌地裁は自衛隊を憲法違反としたが,82年に最高裁は憲法判断を回避したまま住民の訴えを退けた。
長沼妙佼
ながぬまみょうこう 【長沼妙佼】
(1889-1957) 宗教家。埼玉県生まれ。本名マサ。1938年(昭和13)庭野日敬とともに霊友会から分かれ,立正佼成会を設立。
長沼守敬
ながぬまもりよし 【長沼守敬】
(1857-1942) 彫刻家。岩手県生まれ。イタリアで学び,帰国後,明治美術会を創立。本格的な洋風彫刻を伝え,後進を育成。代表作「老夫像」
長泉
ながいずみ ナガイヅミ 【長泉】
静岡県東部,駿東郡の町。愛鷹山南東麓にあり,化学繊維・機械・自動車部品などの工場が立地。
長波
ちょうは【長波】
a long wave.
長波
ちょうは チヤウ― [1] 【長波】
(1)慣用的な電波区分で,波長1000メートル〜10キロメートル(周波数30〜300キロヘルツ)の電波。航空通信などに用いる。
(2)波長が水深に比べて十分に長い水波。水の粒子の運動が海底まで伝わる。津波・潮汐(チヨウセキ)の波など。
⇔表面波
(3)地球をとりまく,波数四〜六,波長5000〜6000キロメートルぐらいの大気の波動。偏西風の南北方向への蛇行をもたらす。
長泣き
ながなき [0] 【長泣き】
長い間泣いていること。
長洲
ながす 【長洲】
熊本県北西部,玉名郡の町。有明海の埋立地は臨海工業地区。
長洲の浜
ながすのはま 【長洲の浜】
現在の兵庫県尼崎市の海岸。和歌では「流す」「長い」の意を込めて詠まれた。((歌枕))「こひわびぬ悲しきことも慰めむいづれ―辺なるらむ/拾遺(恋五)」
長流
ちょうりゅう チヤウリウ [0] 【長流】
川の長い流れ。
長浜
ながはま 【長浜】
(1)滋賀県北東部,琵琶湖に面する市。もと今浜といい,戦国時代,羽柴秀吉が城下町を開いて長浜と改めた。縮緬(チリメン)・ビロード・蚊帳(カヤ)などの繊維工業が発達。
(2)三重県員弁(イナベ)郡の海浜か。((歌枕))「君が代は限りもあらじ―の真砂の数はよみつくすとも/古今(大歌所)」
長浜縮緬
ながはまちりめん [5] 【長浜縮緬】
長浜市近辺から産出する,厚地で上質の縮緬。浜縮緬。近江縮緬。
長海布
ながめ 【長海布】
長い海藻。「眺め」と掛けて用いる。「うらさびしかる世の中を―かるらむゆきかへり/蜻蛉(中)」
長湯
ながゆ [0][2] 【長湯】 (名)スル
長時間風呂に入ること。長い入浴。長風呂。「―してのぼせる」
長潮
ながしお [0] 【長潮】
干満の差が小さい潮。
長瀞
ながとろ 【長瀞】
(1)埼玉県北西部,秩父地方にある荒川中流の渓谷。結晶片岩が露出した岩石段丘は岩畳(イワダタミ)と呼ばれ,甌穴(オウケツ)が多い。
(2)埼玉県北西部,秩父郡の町。中央を荒川が流れる。長瀞{(1)}・宝登山は関東有数の観光地。
長火鉢
ながひばち [3] 【長火鉢】
長方形の箱火鉢。下部や横にひきだしをつけ,灰入れの一方に銅壺を備える。居間などに置いて使用する。
長火鉢[図]
長点
ちょうてん チヤウ― [0][1] 【長点】
和歌・連歌・俳諧などで付される合点のうち,平点に比して特に優秀な作品に付けられるもの。平点よりも長い斜線や,二重鉤点や,二重引きの斜線などで示す。ながてん。
長烏帽子
ながえぼし [3] 【長烏帽子】
立(タテ)烏帽子の,丈の長いもの。
長煩い
ながわずらい [3] 【長煩い・長患い】 (名)スル
長い間病気をすること。また,その病気。
長熨斗
ながのし [0] 【長熨斗】
長く伸ばして作った熨斗鮑(ノシアワビ)。結納などの祝いの儀式に用いる。
長牡蠣
ながかき [3] 【長牡蠣】
マガキの生態型の一。北海道などの寒冷な地方に産する。大形で細長く,殻長約8センチメートル,殻高約30センチメートルに達する。エゾガキ。
長物
ながもの [0] 【長物】
(1)長い物。細長い物。
(2)特に普通より長い刀。
(3)蛇を忌んでいう語。
長物
ちょうぶつ チヤウ― [0] 【長物】
(1)長い物。
(2)長すぎて役に立たない物。無駄なもの。「無用の―」
長物語
ながものがたり [5] 【長物語】
長い時間物語ること。また,長い物語。「秋の夜の―」
長球
ちょうきゅう チヤウキウ [0] 【長球】
楕円を長軸を中心に一回転させたときに生じる立体。
→回転楕円体
長生
ちょうせい チヤウ― [0] 【長生】 (名)スル
ながいきすること。ながいき。「不老―の妙薬」
長生き
ながいき【長生き】
a long life.〜する live long;outlive <a person> .→英和
〜の long-lived.
長生き
ながいき [4][3] 【長生き】 (名)スル
長く生きること。高齢まで生きること。長寿。「摂生して―する」
長生久視
ちょうせいきゅうし チヤウ―キウ― [5] 【長生久視】
〔老子〕
長く寿命を保つこと。長命。長生。
長生地
ちょうせいち チヤウ― [3] 【長生地】
殺生禁断の土地。禁猟地。
長生殿
ちょうせいでん チヤウセイデン 【長生殿】
中国,清代の戯曲。五〇齣(セキ)(幕)。洪昇作。1688年完成。唐の玄宗皇帝と楊貴妃の恋愛を描く。「桃花扇」と並ぶ清代の代表的戯曲。長生殿伝奇。
長田
ながた 【長田】
姓氏の一。
長田
おさだ ヲサダ 【長田】
姓氏の一。
長田幹彦
ながたみきひこ 【長田幹彦】
(1887-1964) 小説家・作詞家。東京生まれ。秀雄の弟。早大卒。「澪(ミオ)」「零落」で文壇に登場。耽美享楽の情話作家として一家をなし,のち通俗小説に転じた。代表作「霧」「祇園夜話」
長田新
おさだあらた ヲサダ― 【長田新】
(1887-1961) 教育学者。長野県生まれ。広島文理大学長。ペスタロッチ研究を基礎に自発性と知育重視の教育学を説く。日本教育学会を創立,「原爆の子」編纂など平和運動・平和教育に挺身(テイシン)。
長田神社
ながたじんじゃ 【長田神社】
神戸市長田区にある神社。祭神は事代主神(コトシロヌシノカミ)。
長田秀雄
ながたひでお 【長田秀雄】
(1885-1949) 劇作家。東京生まれ。幹彦の兄。詩人として「明星」「スバル」に作品を発表。自由劇場創立に際し演劇運動に参加,イプセン風の写実劇を書いた。代表作「大仏開眼」
長男
ちょうなん チヤウ― [1][3] 【長男】
最初に生まれた男の子。長子。
長男
ちょうなん【長男】
one's eldest[oldest]son.
長町女腹切
ながまちおんなのはらきり ナガマチヲンナノハラキリ 【長町女腹切】
人形浄瑠璃の一。世話物。近松門左衛門作。1712年大坂竹本座初演。大坂長町で起こった女性の切腹事件と,お花半七の心中事件とを取り合わせて脚色したもの。
長病
ちょうびょう チヤウビヤウ [0] 【長病】
長く続く病気。ながわずらい。
長病み
ながやみ [0] 【長病み】 (名)スル
長い間わずらうこと。ながわずらい。
長白山
ちょうはくざん チヤウハク― 【長白山】
⇒白頭山(ハクトウサン)
長白山脈
ちょうはくさんみゃく チヤウハク― 【長白山脈】
朝鮮民主主義人民共和国と中国との国境地帯にある山脈。最高峰は長白山(白頭山。海抜2744メートル)。チャンベク山脈。
長百姓
おさびゃくしょう ヲサビヤクシヤウ 【長百姓】
⇒乙名百姓(オトナビヤクシヨウ)
長百姓
おとなびゃくしょう 【乙名百姓・長百姓】
室町・江戸時代,村落の有力な百姓。村政への発言権が強く,名主をこの層から出すところも少なくなかった。おさびゃくしょう。
長目の
ながめ【長目の】
longish.→英和
長目に a little longer.
長目飛耳
ちょうもくひじ チヤウモク― [5] 【長目飛耳】
〔昔のことや遠くのことを見聞できるという意から〕
書物のこと。飛耳長目。
長着
ながぎ [0] 【長着】
足首の辺りまである丈の長い和服。着物。
長着[図]
長短
ながみじか [3] 【長短】
長いことと短いこと。長さがふぞろいなこと。ちょうたん。「宵の雨しるや土筆の―(闇指)/続猿蓑」
長短
ちょうたん チヤウ― [1] 【長短】
(1)ながいこととみじかいこと。また,ながいものとみじかいもの。「日本刀といっても―さまざまだ」
(2)ながいか,みじかいか。ながさ。「距離の―をくらべる」
(3)長所と短所。
(4)余っている所と足りない所。「―相補う」
長短
ちょうたん【長短】
(1) length (長さ).→英和
(2)[長所と短所]good and bad points;merits and demerits;advantages and disadvantages.
長短句
ちょうたんく チヤウ― [3] 【長短句】
(1)長い句と短い句。
(2)古詩または楽府(ガフ)などの句が,あるいは長く,あるいは短くて,字数の一定しないもの。
長石
ちょうせき【長石】
《鉱》feldspar.→英和
長石
ちょうせき チヤウ― [1] 【長石】
ナトリウム・カルシウム・カリウムなどのアルミノケイ酸塩鉱物。造岩鉱物としてたいていの岩石に含まれ,ガラス光沢があり,ほぼ白色。三斜晶系に属するものと単斜晶系に属するものとがある。成分元素によって,斜長石・カリ長石などに分ける。
長禄
ちょうろく チヤウロク 【長禄】
年号(1457.9.28-1460.12.21)。康正の後,寛正の前。後花園天皇の代。
長秋宮
ちょうしゅうきゅう チヤウシウ― [3] 【長秋宮】
中国漢代,皇后の宮殿の名。また,皇后の異名。あきのみや。長秋。秋宮。
長秋記
ちょうしゅうき チヤウシウ― 【長秋記】
権中納言源師時の日記。1105年から36年までの記録で,朝廷の儀式についての詳しい記事が多い。水日記。権大夫記。
長秋詠藻
ちょうしゅうえいそう チヤウシウエイサウ 【長秋詠藻】
〔「長秋」は長秋宮の略。俊成が皇后宮大夫であったところから〕
歌集。三巻。藤原俊成作,自撰。1178年夏,守覚法親王の召で編纂(ヘンサン),のち増補。六家集の一。
長程
ちょうてい チヤウ― [0] 【長程】
長い里程(リテイ)。遠い道のり。
長竿
ながざお [0] 【長竿・長棹】
〔「ながさお」とも〕
(1)長いさお。長い竹竿や釣り竿。
(2)遊女が客に冷たくあたること。また,客が遊女と縁を切ること。「(オ前ハ源四郎ヲ)―にしたけなの/洒落本・当世左様候」
(3)〔女性語〕
長持(ナガモチ)。
長等山
ながらやま 【長等山】
滋賀県大津市の三井寺の背後の山。ながらのやま。((歌枕))「世中(ヨノナカ)を厭ひがてらに来しかども憂き身ながらの山にぞ有ける/後撰(雑三)」
長筵
ながむしろ [3] 【長筵】
筵道(エンドウ)や畳表などに用いる,長く織ったむしろ。「―なにやかや一やりたりける/堤中納言(よしなしごと)」
長範頭巾
ちょうはんずきん チヤウハンヅキン [5][6] 【長範頭巾】
〔能の「熊坂」で熊坂長範がかぶる頭巾に似ているところから〕
丸頭巾の左右と後方に錣(シコロ)をたれさげたもの。熊坂頭巾。
長範頭巾[図]
長篇
ちょうへん チヤウ― [0] 【長編・長篇】
詩歌・小説などの長いもの。
長篠
ながしの 【長篠】
愛知県東部の鳳来町の地名。寒狭(カンサ)川と宇連(ウレ)川の合流点付近に長篠城跡がある。
長篠の戦い
ながしののたたかい 【長篠の戦い】
1575年5月,長篠城の西方設楽原(シタラガハラ)で行われた織田信長・徳川家康連合軍と武田勝頼軍との戦い。連合軍は多量の鉄砲を用いて大勝利を得た。鉄砲が初めて効果的に使われ,以後の戦術・戦法に大きな影響を及ぼした。
長簀鯨
ながすくじら [4] 【長須鯨・長簀鯨】
ヒゲクジラの一種。全長20メートルを超す大形種。体は紡錘形で背面は黒色,腹面は白色。腹面前半には多数の黒条が体と平行に走る。小魚類やオキアミを餌(エサ)にする。世界中の海に生息するが,かつての乱獲によって生息数は減少した。ノソ。
長須鯨[図]
長簫
ちょうしょう チヤウセウ [0] 【長簫】
中国の管楽器。明楽に用いる横笛。六孔。形は清笛に似ているが響孔がない。
長粒種
ちょうりゅうしゅ チヤウリフ― [3] 【長粒種】
粒が細長い米。外国で生産・消費されている。多くインディカ米をいう。
→短粒種
長精進
ながしょうじん [3] 【長精進】
長い期間続ける精進。ながしょうじ。
長素絹
ながそけん [3] 【長素絹】
裾(スソ)の長い素絹。
⇔切素絹
長細い
ながほそ・い [4] 【長細い】 (形)[文]ク ながほそ・し
長くて細い。ながっぽそい。「―・い箱」
長組輪
ながくみわ [3] 【長組輪】
「長組輪烏帽子(エボシ)」の略。侍(サムライ)烏帽子の一種。小結(コユイ)の端を左右に長く出したもの。元服後一八,九歳頃まで用いた。長小結(ナガコユイ)。
長絹
ちょうけん チヤウ― [0] 【長絹】
(1)糊(ノリ)で張った仕上げの絹布。
(2){(1)}で作った狩衣。のちには白の紗・生絹などでも作り,直垂(ヒタタレ)仕立てもできた。もと下級官吏が着たが,近世には公家・武家の元服前の男子が用いた。
(3)能装束の一。直垂に似た型の単衣(ヒトエ)で,白・水色などの地に金糸で模様をおく。公達や女舞の衣装。
長絹(2)[図]
長続き
ながつづき【長続き】
⇒永続(えいぞく),長持ち.
長続き
ながつづき [3] 【長続き】 (名)スル
途切れることなく,長く続くこと。「何をやらせても―しない」
長編
ちょうへん【長編(小説,映画)】
a long piece (novel,film).
長編
ちょうへん チヤウ― [0] 【長編・長篇】
詩歌・小説などの長いもの。
長編み
ながあみ [0] 【長編み】
鉤針(カギバリ)編みの基本編みの一。針に二本の輪をかけ,二回に分けて引き抜くもの。
長編小説
ちょうへんしょうせつ チヤウ―セウ― [5] 【長編小説】
多くの人物が登場し,さまざまの事件がいりくんだ複雑な構成をもつ長い小説。
長義
ながよし 【長義】
南北朝期の備前長船(オサフネ)の刀工。光長の子。相州伝風の作品を残す。切れ味でも名高い。生没年未詳。
長羽織
ながばおり [3] 【長羽織】
丈(タケ)の長い羽織。普通,丈がひざ下に及ぶものをいう。
長翅目
ちょうしもく チヤウシ― [3] 【長翅目】
昆虫の分類の一目。日本には約三〇種が生息。体長10〜40ミリメートルで,黒色・褐色・黄緑色など。はねは四枚,透明で斑紋がある。雄の尾端に,はさみ状の把握器があり,これを持ち上げた姿勢で静止する。シリアゲムシ目。
長老
ちょうろう【長老】
an elder;→英和
a senior (member);→英和
a presbyter (教会の).→英和
長老教会 the a Presbyterian Church.
長老
ちょうろう チヤウラウ [0] 【長老】
(1)年長の人,学徳のある人に対する尊称。
(2)〔仏〕 修行の年期が長く,学徳にすぐれた僧。禅宗では寺院の住職の称としても用いられる。上座・上席・耆宿(キシユク)などともいう。
(3)キリスト教の初期に,使徒に次いで重要な役割を果たした教会の指導者。
長老派教会
ちょうろうはきょうかい チヤウラウ―ケウクワイ 【長老派教会】
プロテスタント教会の教派の一。ツウィングリ・カルバンらによるスイスの宗教改革運動から発生した,キリスト教改革派教会。牧師と,教会員から選ばれた長老とにより教会が運営される。スコットランドやアメリカに広まった。
長考
ちょうこう チヤウカウ [0] 【長考】 (名)スル
長い時間考えること。「むずかしい局面で―する」
長者
ちょうじゃ【長者】
[金持]a rich[wealthy]man;a millionaire (百万長者);→英和
a billionaire (億万長者).→英和
長者番付 a ranking list of millionaires.
長者
ちょうじゃ チヤウ― [0][1] 【長者】
(1)〔「ちょうしゃ」とも〕
年上の人。目上の人。年長者。
(2)〔「ちょうしゃ」とも〕
徳のすぐれた人。おだやかな人柄の人。「彼を敬愛に価する―として認めてゐた/硝子戸の中(漱石)」
(3)金持ち。富豪。「億万―」
(4)長老。芸道などの最高の地位を示す称号として用いた。「五条の三位入道は此道の―にています/無名抄」
(5)氏(ウジ)の長として一族を統率する人。氏の長者。うじのかみ。「南京(=奈良)は例なくて罪なき―を配流せらる/平家 4」
(6)宿場の遊女宿の女主人。「彼宿の―ゆやがむすめ,侍従がもとに其夜は宿せられけり/平家 10」
(7)宿駅の長。うまやのおさ。「これは青墓の―にて候/謡曲・朝長」
(8)教王護国寺の最高位の僧。勅任で定められた。
長者三代
ちょうじゃさんだい チヤウ― [4] 【長者三代】
苦労して財産を蓄えても,子は遺風を受けてよく守るが,孫はぜいたくになり浪費して家を傾けるから,長者の家も三代までしか続かない,ということ。
長者丸
ちょうじゃがん チヤウ―グワン 【長者丸】
富豪となるための心得を,丸薬の処方に似せて説いたもの。「―といへる妙薬の方組/浮世草子・永代蔵 3」
長者伝説
ちょうじゃでんせつ チヤウ― [4] 【長者伝説】
富豪の栄枯盛衰を語る伝説。全国的に分布し,その長者の屋敷跡と称する遺跡を伴うことが多い。「炭焼小五郎」など。
長者宣
ちょうじゃせん チヤウ― 【長者宣】
氏長者(ウジノチヨウジヤ)の発する文書。普通は藤原氏のものをいい,御教書(ミギヨウシヨ)の形式をとる。
長者柱
ちょうじゃばしら チヤウ― [4] 【長者柱】
四間取りの住宅で,四室の接合する中心に立てる柱。地方によっては位置に相違があるが,重要な柱の一つとされている。都柱(ミヤコバシラ)。
長者番付
ちょうじゃばんづけ チヤウ― [4] 【長者番付】
長者の名を順に記したもの。特に,国税庁が毎年発表する高額納税者名簿の俗称。
長者記
ちょうじゃき チヤウ― 【長者記】
富豪の伝記。「今の小商人よく心得て,やがての―にのり給へ/浮世草子・新永代蔵」
長者貝
ちょうじゃがい チヤウ―ガヒ [3] 【長者貝】
オキナエビスの異名。
長者鑑
ちょうじゃかがみ チヤウ― [4] 【長者鑑】
富豪の氏名・財産などを列記したもの。
長者領
ちょうじゃりょう チヤウ―リヤウ [3] 【長者領】
氏長者が相伝する所領。藤原氏の場合は,殿下渡領(デンカノワタリリヨウ)ともいう。
長育
ちょういく チヤウ― [0] 【長育】 (名)スル
大きくそだてること。また,そだつこと。「名を長と云ふ。…長が独り―することを得た/伊沢蘭軒(鴎外)」
長脇差
ながわきざし [3] 【長脇差】
(1)脇差のうち,比較的長さのあるもの。大脇差。
(2)〔江戸時代,(1)を差していたところから〕
博徒・侠客(キヨウカク)の異名。
長舌
ちょうぜつ チヤウ― [0] 【長舌】
(1)長い舌。
(2)口数が多いこと。おしゃべり。多弁。長広舌。
長舌三寸
ちょうぜつさんずん チヤウ― [5] 【長舌三寸】
かげで舌を出して笑うこと。
長船物
おさふねもの ヲサフネ― 【長船物】
備前国長船(現,岡山県邑久(オク)郡長船町)の刀工の作刀の総称。長船派は鎌倉中期の光忠を祖として多くの名工を生み,刀工中最大の流派となる。主として桃山初期(古刀末期)までのものをいう。
長船長光
おさふねながみつ ヲサフネ― 【長船長光】
⇒長光(ナガミツ)(1)
長良川
ながらがわ 【長良川】
岐阜県北西部の大日ヶ岳に源を発し,岐阜市の北を通って濃尾平野を南流し,三重県桑名市で揖斐(イビ)川に合流し伊勢湾に注ぐ川。下流には輪中(ワジユウ)が発達する。鵜(ウ)飼いで知られる。長さ136キロメートル。
長芋
ながいも [0] 【長芋・長薯】
ヤマノイモ科のつる性多年草。中国原産。日本には古く渡来。葉は三角状卵形。茎・葉柄は帯赤紫色。芋は長い棍棒状のほか,扁平・塊状など栽培品種により変化に富む。芋を「とろろ」などにして食用とする。漢方で薬用ともする。[季]秋。
〔自生するものは自然薯(ジネンジヨ)という〕
長茄子
ながなす [0] 【長茄子】
実の細長いナス。
長草履
ながぞうり [3] 【長草履】
足の裏全体をおおう大きさの草履。足半(アシナカ)に対していう。
長葉草
ながはぐさ [3] 【長葉草】
イネ科の多年草。林や原野に自生。茎は叢生(ソウセイ)し高さ50センチメートル内外。葉は線形。初夏,頂に淡緑色の小穂を円錐状につける。同種のものが明治初年ヨーロッパからケンタッキー-ブルーグラスの名で牧草として渡来。刈り込みに強いので芝草ともする。
長葱
ながねぎ [0][3] 【長葱】
タマネギに対し,普通の棒状のネギ。
長薯
ながいも [0] 【長芋・長薯】
ヤマノイモ科のつる性多年草。中国原産。日本には古く渡来。葉は三角状卵形。茎・葉柄は帯赤紫色。芋は長い棍棒状のほか,扁平・塊状など栽培品種により変化に富む。芋を「とろろ」などにして食用とする。漢方で薬用ともする。[季]秋。
〔自生するものは自然薯(ジネンジヨ)という〕
長虫
ながむし [2] 【長虫】
ヘビの異称。[季]夏。
長蛇
ちょうじゃ チヤウ― 【長蛇】
⇒ちょうだ(長蛇)
長蛇
ちょうだ チヤウ― [1] 【長蛇】
(1)長く大きなヘビ。
(2)長く延び続いているもののたとえ。「切符を求めて―の列ができる」
長蛇の列をなして
ちょうだ【長蛇の列をなして】
in a long line[ <英> queue].
長蛇の陣
ちょうだのじん チヤウ―ヂン 【長蛇の陣】
兵法で,八陣の一。一列に長く並び,首が攻撃されれば尾が救い,中が攻撃されれば首尾がともに救い,尾が攻撃されれば首が救い,各隊が相応じて進む陣形。
長螺
ながにし [0] 【長螺】
海産の巻貝。殻は細長い紡錘形で殻高約14センチメートル。殻表は白く,ビロード状の殻皮でおおわれる。卵を包む卵嚢はウミホオズキとして親しまれる。北海道南部から九州にかけての沿岸に分布。香螺(コウラ)。
長血
ながち [0] 【長血】
子宮から不規則な出血が長期間続くこと。赤帯下(シヤクタイゲ)。
長行
じょうごう ヂヤウガウ [0] 【長行】
〔仏〕 経典や論書の散文の部分。
⇔偈頌(ゲジユ)
長衣
ながぎぬ [3] 【長衣】
丈の長い衣服。
長袖
ちょうしゅう チヤウシウ [0] 【長袖】
(1)長いそで。また,長そでの着物。
(2)長そでを着た人。舞妓など。
(3)〔長そでの着物を着た人の意で〕
公卿や僧侶をあざけっていう語。
長袖
ながそで [0][4] 【長袖】
(1)洋服で手首までの長さの袖。「―のシャツ」
(2)和服で,袖丈の長いもの。
(3)〔武士が袖くくりして鎧(ヨロイ)を着るのに対し,常に長袖の衣服を着ていることから〕
公家・医師・神主・僧侶・学者などの称。ちょうしゅう。
長袖者流
ちょうしゅうしゃりゅう チヤウシウ―リウ [0] 【長袖者流】
(1)公卿・僧侶などのたぐい。
(2)いざという時に役に立たない人のたとえ。
長袴
ちょうこ チヤウ― [1] 【長袴】
⇒ながばかま(長袴)
長袴
ながばかま [3] 【長袴】
裾(スソ)が足よりも長く,引きずるようになっている袴。近世,礼服として素襖(スオウ)・肩衣(カタギヌ)と組み合わせて長裃(ナガガミシモ)とした。引袴(ヒキバカマ)。
⇔切り袴
⇔半袴
長裃
なががみしも [3] 【長裃・長上下】
江戸時代,大名・高家(コウケ)・御目見(オメミエ)以上の武家の式服。麻の肩衣(カタギヌ)に同質・同色の長袴をつける。また,小刀を帯し,殿中形という扇を持つ。
長覆輪
ながふくりん [4] 【長覆輪】
〔「ながぶくりん」とも〕
太刀で,柄頭(ツカガシラ)から鞘尻(サヤジリ)まで全体に覆輪をかけたもの。「―の太刀を帯き/平治(上)」
長角果
ちょうかくか チヤウカククワ [4] 【長角果】
二心皮・二室からなる細長い果実。成熟すると下方から縦に二つに割れ,種子を散布する。アブラナの果実など。
長言
ながごと 【長言】
長々と話すこと。長ばなし。「にくきもの,急ぐ事あるをりに来て―する客人/枕草子 28」
長計
ちょうけい チヤウ― [0] 【長計】
(1)遠い将来までのはかりごと。「国家百年の―」
(2)すぐれた計画。良策。
長詩
ちょうし チヤウ― [1] 【長詩】
長編の詩。物語的・叙事的なものが多い。落合直文の「孝女白菊の歌」,北村透谷の「楚囚之詩」など。
長詮議
ながせんぎ [3] 【長詮議】 (名)スル
長引いて,なかなかまとまらない詮議。長評定。「兎やせまし角や有るべしと―して/太平記 14」
長話
ながばなし [3] 【長話】 (名)スル
長い時間話をすること。また,その話。「電話で―する」
長話
ながばなし【長話(をする)】
(have) a long talk <with> .
長調
ちょうちょう チヤウテウ [1] 【長調】
西洋音楽で,ハ長調・ト長調など,長音階の主音の高さが指定されたもの。漠然と長音階を指していうこともある。
⇔短調
長調
ちょうちょう【長調】
《楽》a major key.イ長調 <in> A (major).→英和
長談
ちょうだん チヤウ― [0] 【長談】 (名)スル
ながばなし。「思はず―して恐らくは音楽を妨げしならん/花柳春話(純一郎)」
長談義
ながだんぎ【長談義】
a tedious talk[lecture].〜を聞かせる give <a person> a tedious lecture.
長談議
ながだんぎ [3] 【長談議】 (名)スル
(退屈するような)長い話をすること。また,長時間の説法。「下手(ヘタ)の―」
長講
ちょうこう【長講】
a long lecture;a long(winded) speech[talk].
長講
ちょうこう チヤウカウ [0] 【長講】
(1)普通より長い時間を費やす講演,または講釈。「―一席」
(2)〔「ちょうごう」「ぢょうごう」とも〕
〔仏〕
(ア)長い時日の間,不断に法華経などを講読して功徳をおさめること。
(イ)「長講会」の略。
長講会
ちょうこうえ チヤウカウヱ [3] 【長講会】
〔仏〕 期間を限らず,長くある経典を講義する法会。延暦寺では,六月四日の伝教大師の忌日に法華経の講論を行う。
長講堂
ちょうこうどう チヤウカウダウ 【長講堂】
京都市下京区にある西山浄土宗の寺。もと後白河法皇の仙洞六条御所内の持仏堂として建立。
長講堂領
ちょうこうどうりょう チヤウカウダウリヤウ 【長講堂領】
後白河法皇の持仏堂長講堂の所領。その領百余所に及び,法皇の皇女宣陽門院勤子内親王から後深草上皇に伝領され,その後長く持明院統の経済的基礎となった。
長谷の大仏
はせのだいぶつ 【長谷の大仏】
⇒鎌倉大仏(カマクラダイブツ)
長谷寺
はせでら 【長谷寺】
(1)奈良県桜井市初瀬にある真言宗豊山派の総本山。山号は豊山。天武天皇の勅願により道明が草創した本(モト)長谷寺に始まる。のち聖武天皇の勅願寺。天正年間(1573-1592)専誉が再興。本尊の十一面観世音菩薩は長谷観音として著名。西国三十三所の第八番札所。桜・牡丹の名所。ちょうこくじ。はつせでら。泊瀬寺。初瀬寺。豊山(ブザン)寺。長谷観音。
(2)鎌倉市長谷にある浄土系単立宗教法人の寺。山号は海光山。天平年間(729-749)徳道が創建。坂東三十三所の第四番札所。長谷観音。新長谷寺。
長谷寺
ちょうこくじ チヤウコク― 【長谷寺】
⇒はせでら(長谷寺)
長谷川
はせがわ ハセガハ 【長谷川】
姓氏の一。
長谷川テル
はせがわてる ハセガハ― 【長谷川テル】
(1912-1947) エスペランチスト。反戦活動家。山梨県生まれ。筆名,緑川英子。エスペラントを学び,左翼文化運動にかかわり検挙される。中国人留学生,劉仁と結婚。1937年上海に渡り,武漢・重慶で日本兵向け反戦放送に携わる。著「嵐の中のささやき」「戦う中国で」
長谷川一夫
はせがわかずお ハセガハカズヲ 【長谷川一夫】
(1908-1984) 映画俳優。京都生まれ。初世中村鴈治郎門下。歌舞伎から映画に転じ,はじめ林長二郎の名で日本映画の代表的二枚目俳優となった。
長谷川三郎
はせがわさぶろう ハセガハサブラウ 【長谷川三郎】
(1906-1957) 洋画家。山口県生まれ。東大卒。前衛美術に携わり自由美術家協会の結成に参加。第二次大戦後再渡米し,創作のかたわら東洋美術や日本の前衛美術の紹介にも尽力。サンフランシスコに没。
長谷川伸
はせがわしん ハセガハ― 【長谷川伸】
(1884-1963) 小説家・劇作家。横浜生まれ。本名,伸二郎。雑誌「大衆文芸」などに股旅物などの小説・戯曲を多数発表。大衆文芸の隆盛をまねいた。戯曲「瞼の母」「一本刀土俵入」など。
長谷川保
はせがわたもつ ハセガハ― 【長谷川保】
(1903-1994) 社会事業家。静岡県生まれ。キリスト教信仰に立ち,医療から福祉・教育を含む聖隷福祉事業団を浜松に築く。また,衆議院議員として福祉関係諸法の立法・整備に尽力した。
長谷川利行
はせがわとしゆき ハセガハ― 【長谷川利行】
(1891-1940) 洋画家。京都生まれ。上京してフォービスム風の奔放な独自の画境で下町風景を描いた。詩もよくした。代表作「新宿風景」
長谷川勘兵衛
はせがわかんべえ ハセガハカンベヱ 【長谷川勘兵衛】
(初代)(?-1659) 歌舞伎大道具師。江戸の人。中村座をはじめ各座の大道具方として活躍。以後代々舞台づくりを行う。
長谷川千四
はせがわせんし ハセガハ― 【長谷川千四】
(1689-1733) 江戸中期の浄瑠璃作者。大和の人。長谷寺の僧侶の出。理屈の多い義理詰めの作風がめだつ。「鬼一法眼三略巻(キイチホウゲンサンリヤクノマキ)」「壇浦兜軍記」などを合作。
長谷川四郎
はせがわしろう ハセガハシラウ 【長谷川四郎】
(1909-1987) 小説家。北海道生まれ。牧逸馬の弟。法大卒。シベリア抑留体験に取材した作品やデュアメルの翻訳で知られる。代表作「シベリア物語」「鶴」
長谷川天渓
はせがわてんけい ハセガハ― 【長谷川天渓】
(1876-1940) 評論家・英文学者。新潟県生まれ。本名,誠也。東京専門学校卒。雑誌「太陽」の編集に従事するとともに,ありのままの現実をとらえる「無思想」「無解決」の態度を説き,明治期の自然主義文学の推進者となった。評論「自然主義」など。
長谷川如是閑
はせがわにょぜかん ハセガハ― 【長谷川如是閑】
(1875-1969) 評論家。東京生まれ。本名,万次郎。東京法学院卒。大正デモクラシー期に新聞記者として民主主義的論説を展開。のち大山郁夫らと雑誌「我等」を刊行しリベラリストとして活躍。第二次大戦後幅広い文筆活動を続けた。著「ある心の自叙伝」
長谷川平蔵
はせがわへいぞう ハセガハヘイザウ 【長谷川平蔵】
(1745-1795) 江戸中期の幕臣。御先手弓頭・火付盗賊改。老中松平定信の命で石川島人足寄場建設を建議。
長谷川時雨
はせがわしぐれ ハセガハ― 【長谷川時雨】
(1879-1941) 劇作家・小説家。東京生まれ。本名,ヤス。三上於菟吉(オトキチ)の妻。数々の戯曲を執筆し,多く歌舞伎俳優により上演された。また「女人芸術」を創刊,女性文学者を育てた。戯曲「操」(のち「さくら吹雪」と改題),小説「近代美人伝」など。
長谷川派
はせがわは ハセガハ― 【長谷川派】
長谷川等伯を祖とし,その画風を伝える日本画の一派。等伯以後,雪旦・雪堤らが出た。長谷川流。
長谷川流
はせがわりゅう ハセガハリウ 【長谷川流】
(1)剣道の一派。天正(1573-1592)の頃,長谷川宗喜が創始したもの。
(2)砲術の一派。安土桃山・江戸初期の長谷川八郎兵衛を祖とするもの。
(3)「長谷川派」に同じ。
長谷川潔
はせがわきよし ハセガハ― 【長谷川潔】
(1891-1980) 版画家。横浜市生まれ。明大卒。パリで活躍。銅版画の特殊技法を復活させ,独自の銅版画を残した。
長谷川町子
はせがわまちこ ハセガハ― 【長谷川町子】
(1920-1992) 漫画家。佐賀県生まれ。「夕刊フクニチ」「朝日新聞」に漫画「サザエさん」を連載し人気を博す。他に「意地悪ばあさん」「エプロンおばさん」など。
長谷川等伯
はせがわとうはく ハセガハ― 【長谷川等伯】
(1539-1610) 安土桃山時代の画家。能登の人。名は又四郎・信春など。仏画師であったが,のち京に出て独自の日本的水墨画様式を展開。また,装飾的な金碧障壁画も描き,長谷川派を形成し狩野派に対抗した。代表作「松林図屏風」「枯木猿猴図」
長谷観音
はせかんのん 【長谷観音】
⇒長谷寺(ハセデラ)
長谷部
はせべ 【長谷部】
姓氏の一。
長谷部言人
はせべことんど 【長谷部言人】
(1882-1969) 解剖学者・人類学者。東京生まれ。東大教授。人類学科を創設。国内の貝塚を発掘し,人骨や動物遺骨・遺物に関する広範な人類学的・先史学的研究の道を開いた。著「日本人の祖先」
長豇豆
ながささげ [3] 【長豇豆】
十六大角豆(ジユウロクササゲ)の別名。
長足
ちょうそく チヤウ― [0] 【長足】
(1)長い足。
(2)はやあし。おおまた。
(3)物事の進み方がはやいこと。「―の進歩を遂げる」
長足の進歩をする
ちょうそく【長足の進歩をする】
make great[rapid,remarkable]progress <in> .
長距離
ちょうきょり【長距離】
a long[great]distance.‖長距離競走(選手) a long-distance race (runner);a marathon race (marathoner).長距離電話 <have> a long-distance call <from> .長距離バス a long-way bus.長距離飛行 a long-distance flight.長距離砲(弾道弾,爆撃機) a long-range gun (ballistic missile,bomber).長距離列車 a long-distance train.
長距離
ちょうきょり チヤウ― [3] 【長距離】
(1)距離のながいこと。「―列車」「―輸送」
(2)「長距離競走」「長距離電話」などの略。
長距離競走
ちょうきょりきょうそう チヤウ―キヤウ― [5] 【長距離競走】
陸上競技のトラック-レースのうち,3000.5000.10000メートルの競走。
→短距離競走
→中距離競走
長距離電話
ちょうきょりでんわ チヤウ― [5] 【長距離電話】
遠距離間の通話。
長跪
ちょうき チヤウ― [1] 【長跪】
古い礼法の一つ。両ひざを地につけて,上半身を直立させてする礼。
長路
ながじ [2] 【長道・長路】
長い道のり。遠路。ながち。「天離る鄙(ヒナ)の―を恋ひ来れば/万葉 3608」
長路
ながち 【長道・長路】
⇒ながじ(長道)
長路
ながみち [2][4] 【長道・長路】
(1)長い道のり。
(2)長く続いている道。遠い道。ながじ。
長身
ちょうしん チヤウ― [0] 【長身】
背丈の高いこと。長躯。
⇔短身
長身
ながみ [0] 【長身】
刀・槍などの刃・穂の部分が長いこと。また,そのもの。「―の槍」
長身の
ちょうしん【長身の】
tall;→英和
high in stature.
長身痩躯
ちょうしんそうく チヤウ― [5] 【長身痩躯】
背丈が高く,細くやせているからだ。
長躯
ちょうく チヤウ― [1] 【長躯】
身長の高いこと。また,そうした体。
⇔短躯
「痩身(ソウシン)―」
長軸
ちょうじく チヤウヂク [0][1] 【長軸】
楕円の二つの軸のうち長い方の軸。楕円で二つの焦点を通る直線から楕円が切り取る線分。長径。
⇔短軸
長辺
ちょうへん チヤウ― [1] 【長辺】
長方形の,長い方の辺。
長追い
ながおい [0] 【長追い】 (名)スル
遠くまであとを追うこと。長い時間追いかけること。「逃げる敵を―する」
長途
ちょうと チヤウ― [1] 【長途】
長いみちのり。遠い旅路。
長逗留
ながとうりゅう [3] 【長逗留】 (名)スル
長い間そこにとどまること。長期の滞在。「息子夫婦の家に―する」
長逝
ちょうせい チヤウ― [0] 【長逝】 (名)スル
死ぬこと。永眠。逝去。「卒然として―する」
長連歌
ちょうれんが チヤウ― [3] 【長連歌】
「鎖連歌(クサリレンガ)」に同じ。
長道
ながみち 【長道】
(1633-1685) 江戸前期の刀工。会津の人。三好政長の嫡子。1659年陸奥大掾受領とともに「三善長道」と改める。作風は虎徹や法城寺一門に近い。
長道
ながみち [2][4] 【長道・長路】
(1)長い道のり。
(2)長く続いている道。遠い道。ながじ。
長道
ながち 【長道・長路】
⇒ながじ(長道)
長道
ながじ [2] 【長道・長路】
長い道のり。遠路。ながち。「天離る鄙(ヒナ)の―を恋ひ来れば/万葉 3608」
長道中
ながどうちゅう [3] 【長道中】
長い道のり。長旅。
長道具
ながどうぐ [3] 【長道具】
武具のうち,長柄の槍・薙刀(ナギナタ)また,大太刀などの称。特に,槍をいうことが多い。長具足。「―で押し寄せて参る/狂言・髭櫓(虎寛本)」
長遠
ちょうおん チヤウヲン 【長遠】 (名・形動ナリ)
いつまでも続く・こと(さま)。「寿命―そくさい延命の,おせんじ物/狂言・煎物」
長野
ながの 【長野】
姓氏の一。
長野
ながの 【長野】
(1)中部地方東部の内陸県。かつての信濃(シナノ)国全域を占める。中央高地の大部分を占め,西部は飛騨・木曾・赤石山脈が雁行して連なり,東部は関東山地・三国山地となる。平地は少なく,長野・上田・佐久・松本・諏訪・伊那の盆地と木曾谷がある。県庁所在地,長野市。
(2)長野県北部,長野盆地中央部にある市。県庁所在地。善光寺の門前町,北国街道の宿駅として発展。
長野大学
ながのだいがく 【長野大学】
私立大学の一。1966年(昭和41)本州大学として設立。74年現名に改称。本部は上田市。
長野宇平治
ながのうへいじ 【長野宇平治】
(1867-1937) 建築家。越後高田の人。東京帝大卒。日本建築士会初代会長。代表作に奈良県庁舎・日銀京都支店などがある。
長野盆地
ながのぼんち 【長野盆地】
長野県北部,千曲(チクマ)川下流域に沿う盆地。扇状地が発達。善光寺平。
長野義言
ながのよしこと 【長野義言】
(1815-1862) 幕末の国学者。伊勢の人という。通称,主膳。井伊直弼(ナオスケ)の国学・和歌の師,のち側近として京都にあって廷臣間を種々画策し,安政の大獄に深くかかわった。直弼死後も公武合体に奔走したが,彦根藩内の政変で斬罪に処せられた。著「古学答問録」「沢能根世利(サワノネゼリ)」「歌の大武根(オオムネ)」など。
長針
ちょうしん チヤウ― [0] 【長針】
時計の長い方の,分(フン)を示す針。分針。
⇔短針
長針
ちょうしん【長針】
the long[minute]hand.
長銘
ながめい [0] 【長銘】
刀の,住国・姓名・名乗・製作年月日などまで刻んだ,長い銘。ちょうめい。
長銘
ちょうめい チヤウ― [0] 【長銘】
⇒ながめい(長銘)
長長
ながなが 【長長・永永】 (副)
(1) [3][0]
時間の非常に長いさま。「―(と)おじゃまいたしました」
(2) [3]
物が長く伸びているさま。「―と寝そべる」
長長し
おさおさ・し ヲサヲサシ 【長長し】 (形シク)
一人前にしっかりしている。すぐれている。きちんとしている。「若ければ,文も―・しからず,ことばもいひ知らず/伊勢 107」
長長しい
ながながし・い [5] 【長長しい】 (形)[文]シク ながなが・し
非常に長い。必要以上に長い。「―・い言い訳」「―・し夜をひとりかも寝む/万葉 2802」
長門
ながと 【長門】
(1)旧国名の一。山口県の北部・西部に相当。長州。
(2)山口県北西部,日本海に面する市。仙崎かまぼこなど水産加工が盛ん。青海(オウミ)島は観光地,内陸に温泉地がある。
(3)旧日本海軍の戦艦。1920年(大正9)竣工。基準排水量39000トン,主砲四〇センチ砲八門。第二次大戦後,ビキニ環礁における原爆実験に使用され沈没。同型艦に陸奥(ムツ)がある。
長門印籠
ながといんろう [4] 【長門印籠】
〔秋月長門守(ナガトノカミ)の屋敷で作られたのでいう〕
(1)牛革製の,漆塗りの印籠。身と蓋(フタ)とがぴったりと合い,薬を適度の湿気を保たせて保存するのに適した。
(2)物事がしっくりとうまくいくことのたとえ。「まあ二,三年して顔も直し,脇つめたら,しつくりの―/浄瑠璃・鑓の権三(上)」
長門峡
ちょうもんきょう チヤウモンケフ 【長門峡】
山口県中東部,阿武川とその支流にある峡谷。両岸絶壁をなす景勝地。
長門探題
ながとたんだい [4] 【長門探題】
⇒中国探題(チユウゴクタンダイ)
長門星
ながとぼし [3] 【長門星】
家紋の一。三つの円を品字形に並べ上に一を加えたもの。毛利氏が用いた。一文字三つ星。
→三つ星
長門警固番
ながとけいごばん [6] 【長門警固番】
鎌倉幕府が1275年に蒙古軍の襲来に備えて関門海峡などの要所を警備させるために設けた役。
長閑
のどか [1] 【長閑】 (形動)[文]ナリ
(1)(外界の状態が)穏やかで,のびのびと気持ちよく過ごせるようなさま。「―な田園風景」
(2)天気がよく,穏やかなさま。[季]春。「―な春の日」《―さに無沙汰の神社廻りけり/太祇》
(3)心にかかることもなく,落ち着いて,のんびりとしているさま。「―に日を暮らす」「―な心」
(4)(動作・態度が)落ち着いていてあわてないさま。悠然としたさま。「人人心をまどはしてののしるに,君はいと―にて/堤中納言(虫めづる)」
[派生] ――さ(名)
長閑けし
のどけ・し 【長閑けし】 (形ク)
のどかである。穏やかである。[季]春。「世の中にたえてさくらのなかりせば春の心は―・からまし/古今(春上)」
[派生] ――さ(名)
長閑な
のどか【長閑な】
peaceful;→英和
quiet;→英和
calm;→英和
tranquil.→英和
長閑やか
のどやか 【長閑やか】 (形動ナリ)
(1)気候がのどかなさま。うららか。「春ごろ,―なる夕つかた,参りたなりと聞きて/更級」「春の暮つ方,―に艶なる空に/徒然 43」
(2)動作・態度がゆったりとしているさま。「その夜は,女院の御前にて,むかし今の物語など,―に聞え給ふ/増鏡(草枕)」「(琵琶ヲ)いと―にをかしく弾き給ふ/堤中納言(花桜)」
(3)気分・雰囲気などがのんびりとしているさま。「よき人の―に住みなしたるところは/徒然 10」
[派生] ――さ(名)
長閑らか
のどらか 【長閑らか】 (形動ナリ)
「のどやか」に同じ。「―にうち置きたるものと見えぬ癖なむありける/蜻蛉(上)」
長陣
ながじん [0] 【長陣】
長い期間同じ場所に陣を張ること。
長雨
ながめ 【長雨・霖】
〔「ながあめ」の転〕
長く降り続く雨。和歌では多く「眺め」に掛けて用いられる。「つれづれの―にまさる涙川/伊勢 107」
長雨
ながあめ【長雨】
a long (spell of) rain.
長雨
ながあめ [0][3] 【長雨】
幾日も降り続く雨。霖雨。「秋の―」
長靴
ながぐつ【長靴】
<米> boots;→英和
<英> high boots.
長靴
ながぐつ [0] 【長靴】
ゴムまたは革製の,ひざの下あたりまでおおう深い靴。雨のときや乗馬などに使用する。
長靴
ちょうか チヤウクワ [1] 【長靴】
革製のながぐつ。ふくらはぎの上まであるものをいうのが普通。旧軍隊用語。
長音
ちょうおん チヤウ― [1] 【長音】
ある音節の母音を長くのばして発音するもの。「おばあさん」「ゲーム」の「ばあ」「ゲー」の類。
⇔短音
長音
ちょうおん【長音】
《音声》a long vowel.‖長音階《楽》the major (scale).長音符《音声》a macron.
長音程
ちょうおんてい チヤウ― [3] 【長音程】
全音階中の二,三,六,七度の音程には半音の大きさの差を持つ二種があり,そのうちの長い方をいう。
⇔短音程
長音程[図]
長音符
ちょうおんぷ チヤウ― [3] 【長音符】
(1)音符のうち,比較的長くのばす音を表すもの。二分音符・全音符など。
(2)文字につけて,その直前の母音を長くのばすことを示す記号。「モーター」の「ー」。また,「Tôkyô」「Ōsaka」の「^」「�」や[bɔːl]の[ː]など。長音符号。
〔「ー」の符号が一般化したのは江戸時代からであり,「引」の旁(ツクリ)より出たともいう〕
長音符号
ちょうおんふごう チヤウ―ガウ [5] 【長音符号】
「長音符」に同じ。
長音階
ちょうおんかい チヤウ― [3] 【長音階】
西洋音楽で常用される二種の七音音階の一。階名でドを主音とし,ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドと並ぶ音階。
⇔短音階
→長調
長須鯨
ながすくじら [4] 【長須鯨・長簀鯨】
ヒゲクジラの一種。全長20メートルを超す大形種。体は紡錘形で背面は黒色,腹面は白色。腹面前半には多数の黒条が体と平行に走る。小魚類やオキアミを餌(エサ)にする。世界中の海に生息するが,かつての乱獲によって生息数は減少した。ノソ。
長須鯨[図]
長頭巾
ながずきん [3][4] 【長頭巾】
丈(タケ)の長い頭巾。また,しころの長い頭巾。
長頭巾
ながときん [3] 【長頭巾】
修験者の用いる黒布製の頭巾。五尺あるいは八尺ともいい,頭部をすっかりおおって,後ろに長く垂れる。
長頸烏喙
ちょうけいうかい チヤウケイ― [5] 【長頸烏喙】
〔史記(越世家)〕
范蠡(ハンレイ)が越王勾践を評した語。首が長く,とがった口先をした人相。才知があって忍耐強く,艱難(カンナン)をともにすることができるが,残忍・貪欲(ドンヨク)で安楽をともにすることはできない性質という。
長風
ちょうふう チヤウ― [0] 【長風】
遠くまで吹いていく風。また,遠くから吹いて来る風。
長風呂
ながぶろ [0] 【長風呂】
長く風呂に入ること。長湯。
長駆
ちょうく チヤウ― [1] 【長駆】 (名)スル
〔(3)が原義〕
(1)長い距離を走ること。「一塁から―ホームインする」「汽車は幾里を―したるか/緑簑談(南翠)」
(2)遠くまで敵を追い続けること。「―して敵の都に迫る」
(3)遠い道のりを馬で走ること。とおがけ。
長骨
ちょうこつ チヤウ― [1] 【長骨】
上腕骨・肋骨・大腿骨のような長い形態をもつ骨。骨幹と骨端に区別され,骨幹は硬い骨質からなり,中に腔所がある。幼小期には骨端と骨幹の間に軟骨組織がありこの部分で骨の成長が行われる。管状骨。
長髄彦
ながすねひこ 【長髄彦】
記紀で,大和国鳥見(トミ)にいたという土豪。饒速日命(ニギハヤヒノミコト)が天から降ったとき妹を捧げて仕えたが,のち神武天皇の東征のときに抵抗して饒速日命に討たれた。登美能那賀須泥毘古(トミノナガスネビコ)。登美毘古(トミビコ)。
長髢
ながかもじ [3] 【長髢】
毛が多く,丈の長い髢(カモジ)。近世,おすべらかしなどに用いた。
長髪
ちょうはつ チヤウ― [0] 【長髪】
(1)長くのばした髪の毛。また,髪の毛の長いこと。
⇔短髪
(2)のばした月代(サカヤキ)。
長髪の
ちょうはつ【長髪の】
long-haired.
長髪賊
ちょうはつぞく チヤウ― [4] 【長髪賊】
〔辮髪(ベンパツ)を解き,反清の態度を表明して長髪にしていたところから〕
太平天国に結集して,反乱を起こした人々に対する清朝側の呼称。
長髯
ちょうぜん チヤウ― [0] 【長髯】
長いほおひげ。
長鳴
ちょうめい チヤウ― [0] 【長鳴】 (名)スル
長く音を引いて鳴いたり鳴ったりすること。また,その音や声。「―するが如き上野の汽車の汽笛/今戸心中(柳浪)」
長鳴き
ながなき [0][4] 【長鳴き】 (名)スル
長い間鳴いていること。また,声を長く引いて鳴くこと。「犬の―」
長鳴き鶏
ながなきどり [4] 【長鳴き鶏】
(1)ニワトリの異名。
(2)鳴き声を賞翫(シヨウガン)する目的で日本で改良されたニワトリの品種のうち,特に鳴き声の長いものの総称。東天紅(トウテンコウ)・唐丸(トウマル)・声良(コエヨシ)の三種。
長鼓
チャンゴ [1] 【杖鼓・長鼓】
〔朝鮮語〕
⇒杖鼓(ジヨウコ)
長鼻類
ちょうびるい チヤウビ― [3] 【長鼻類】
哺乳綱長鼻目に属する動物の総称。始新世から洪積世に多くの種が栄えたが,現世ではゾウ科のみ。マンモスもこの仲間。上顎(ジヨウガク)の門歯は終生成長して牙(キバ)となり,鼻は上唇とともに円筒状に長く伸び,自由に動く。草食性。
長齢
ちょうれい チヤウ― [0] 【長齢】
高齢。長寿。
門
と 【門・戸】
(1)家の出入り口。戸口。かど。もん。「後つ―より逃げ出でて/古事記(中訓)」
(2)海峡などの,両岸がせばまった水流の出入りする所。水門(ミト)。瀬戸。「天離る鄙(ヒナ)の長道ゆ恋ひ来れば明石の―より大和島見ゆ/万葉 255」
門
かど [1] 【門】
(1)家の出入り口。もん。また,その前。「―を出る」
(2)屋敷。いえ。「笑う―には福来たる」
(3)家族。一門。一族。「みな―わかちたまへりけり/大鏡(藤氏物語)」
門
もん 【門】
小説。夏目漱石作。1910年(明治43)発表。親友の妻お米と結ばれひっそりと暮らす主人公野中宗助は,不安から宗教の門をたたくが,入ることができない。社会の片隅の幸福の裏にひそむ精神の不幸を描く。
門
もん 【門】
■一■ [1] (名)
(1)家の外構えやある敷地に設けた出入り口。かど。「―を閉める」「―をくぐる」「公園の―のところで待っている」
(2)物事が出入り,また経由する所。「入試の狭き―を突破する」「登竜―」
(3)ある師をとりまく学問・芸道などの一派。また,その系譜。「漱石―の俊秀」
(4)生物分類上の一段階。界の下,綱の上。脊椎動物門など。
→亜門
(5)「門限」の略。「いやもう,直に帰らう,―がやかましい/洒落本・辰巳之園」
■二■ (接尾)
助数詞。大砲を数えるのに用いる。「四六センチ砲九―」
門の神
かどのかみ [3][1] 【門の神】
門や戸口を守る神。古事記神話の天岩戸別神(アマノイワトワケノカミ)など。
門ノ沢動物群
かどのさわどうぶつぐん カドノサハ― [9] 【門ノ沢動物群】
〔大塚弥之助の命名〕
岩手県二戸(ニノヘ)市,福岡町付近の中新統で発見された,貝化石を中心とする中新世中期の代表的な暖流系の動物化石群。
門下
もんか [1] 【門下】
(1)その人を師として,直接教えを受ける者。門人。門弟。「―には優れた歌人が多い」
(2)近くに伺候すること。また,食客。「―の人より折三がう,御樽三かまゐる/御湯殿上(文明一八)」
門下侍中
もんかじちゅう [4] 【門下侍中】
(1)中国,唐代の門下省の長官。
(2)中務卿(ナカツカサノカミ)の唐名。
門下侍郎
もんかじろう [4] 【門下侍郎】
(1)中国,唐代の門下省の次官。
(2)中務輔(ナカツカサノスケ)の唐名。
門下生
もんかせい [3] 【門下生】
門人。弟子。門弟。
門下生である
もんかせい【門下生である】
be a pupil[student]under <Mr.Yamada> .
門下省
もんかしょう [3] 【門下省】
中国の中央官庁。三国時代の晋(シン)に始まり,南北朝では門閥貴族が長官の侍中以下を占めた。唐代には三省の一として上奏・詔勅の審議をつかさどった。五代以後実権を失い,元に廃された。
門下起居郎
もんかききょろう [5] 【門下起居郎】
(1)中国,唐代の門下省の下級役人。
(2)外記(ゲキ)の唐名。
門下録事
もんかろくじ [4] 【門下録事】
(1)中国,唐代の門下省の第四等職員。
(2)中務録(ナカツカサノサカン)の唐名。
(3)大外記(ダイゲキ)の唐名。
門並
かどなみ [0] 【門並(み)】
(1)並んでいる家ごと。軒なみ。「―目に付くのは如何はしい宝石屋と古衣(フルギ)屋とで/あめりか物語(荷風)」
(2)家が並び続いていること。家並み。
門並み
かどなみ [0] 【門並(み)】
(1)並んでいる家ごと。軒なみ。「―目に付くのは如何はしい宝石屋と古衣(フルギ)屋とで/あめりか物語(荷風)」
(2)家が並び続いていること。家並み。
門中
もんちゅう [0] 【門中】
沖縄で,父系血縁によって結びついた親族集団。共同の祖先祭祀(サイシ)を行う。
門中墓
もんちゅうばか [3] 【門中墓】
沖縄で,門中が所有し,使用する共同の墓。
門主
もんしゅ [1][0] 【門主】
(1)門跡寺院の住職。
(2)一教団・一教派の長。
門人
もんじん【門人】
⇒弟子.
門人
もんじん [0] 【門人】
ある師の門下の人。門弟。弟子。
門付
かどづけ [0][4] 【門付】 (名)スル
人家の門口で雑芸を演じたり,経を読んだりして金品を乞うこと。また,それをする人。万歳・厄払い・人形回し・門説経その他がある。「家々を―して歩く」
門付歌
かどづけうた [4] 【門付歌】
門付芸の一類。門説経・歌祭文・鉢叩(ハチタタ)き・四つ竹節などの総称。
門内
もんない [1] 【門内】
門のうち。
門出
かどで [0][3] 【門出・首途】 (名)スル
〔古くは「かどいで」とも〕
(1)自分の家を出発して旅に向かうこと。「―を見送る」「赤駒が―をしつつ出でかてに/万葉 3534」
(2)新しい生活に向けて出発すること。「人生の―を祝う」
門出
かどで【門出】
(a) departure;→英和
start.→英和
〜を祝う wish good luck on one's departure.人生の〜 the start in life.
門前
もんぜん [0] 【門前】
門の前。
門前で[に]
もんぜん【門前で[に]】
in front of a gate.→英和
〜払いをくわす turn <a person> away.
門前地
もんぜんち [3] 【門前地】
江戸時代,名目上は寺院の境内でありながら,そこに町家を建て,寺の収入をはかった地所。
門前払い
もんぜんばらい [5] 【門前払い】
(1)面会しようとして来た人に会わず,むなしく帰らせること。「―を食わせる」「―にする」
(2)江戸時代,無宿者の犯罪者などを奉行所の門前から追い放ったもの。
門前町
もんぜんまち [3] 【門前町】
中世末以降,寺院の門前に発達した町。善光寺の長野,成田不動の成田など。広く,鳥居前町を含めていうこともある。
門前薬局
もんぜんやっきょく [5] 【門前薬局】
病院の付近にあり,主としてその病院の処方箋のみを対象とする調剤薬局。
門割
かどわり [0] 【門割】
薩摩藩の定期耕地割替制度。四〜五家部(カブ)(戸(コ))からなる門(カド)ごとに村内の耕地を割り当て,一定年限ののち割替を行う。
門口
かどぐち【門口】
the entrance;→英和
the front door.→英和
〜に[の]at the door.
門口
かどぐち [2] 【門口】
(1)門または家の出入り口。また,その付近。「―に立つ」
(2)物事が始まろうとする時。「おまへさんの出世の―/当世書生気質(逍遥)」
門司
もじ 【門司】
北九州市七区の一。もと門司市。関門海峡に面する港湾・工業地区。関門トンネル・関門橋で下関と結ばれる。和布刈(メカリ)公園がある。
門司の関
もじのせき 【門司の関】
現在の福岡県北九州市門司区,関門海峡の早靹(ハヤトモ)の瀬戸にあった関所。((歌枕))「こひすてふ―もりいくたびか我かきつらむ心づくしに/金葉(恋上)」
門地
もんち [1] 【門地】
(1)家柄。家格。「―門閥」
(2)〔家柄によって格式・作法の違うところから,転じて〕
物事の関係などが逆になっていること。あべこべ。「昼まで寝るを作法にて,よそと―の揚屋町/浄瑠璃・百日曾我」
門型起重機
もんがたきじゅうき [6] 【門型起重機】
⇒ガントリー-クレーン
門墻
もんしょう [0] 【門墻】
〔門と垣の意〕
(1)家の出入り口。かどぐち。
(2)きわめて近いところ。
門外
もんがい [1] 【門外】
(1)門の外。家の外。外部。「―に出る」
(2)専門外であること。「―の者」
門外不出
もんがいふしゅつ [1] 【門外不出】
貴重な書画などを秘蔵して,外には出さないこと。「―の名画」
門外漢
もんがいかん【門外漢】
an outsider;→英和
a layman (素人).→英和
門外漢
もんがいかん [3] 【門外漢】
その道の専門家ではない人。その道に直接関係のない人。「法律に関しては―だ」
門守の神
かどもりのかみ 【門守の神・閽神】
⇒矢大神(ヤダイジン)
門客
もんかく [0] 【門客】
食客(シヨツカク)。居候(イソウロウ)。
門屋
かどや [2] 【門屋】
(1)門に付属して建てた小屋。
(2)農家の屋敷の表にある納屋(ナヤ)で,下男・作男などが住む小屋。
(3)〔(2)に住むことから〕
「門百姓(カドビヤクシヨウ)」に同じ。
(4)産婦や月経中の女,忌中の喪主などが住む小屋。
門川
かどがわ カドガハ 【門川】
宮崎県中北部,東臼杵(ヒガシウスキ)郡の町。日向延岡新産業都市地域。めざしを特産。乙(オト)島は観光地。
門廊
もんろう [0] 【門廊】
寝殿造りで,中門の廊。
門弟
もんてい【門弟】
⇒弟子.
門弟
もんてい [0] 【門弟】
〔「門弟子(モンテイシ)」の略〕
弟子(デシ)。門人。
門弟子
もんていし [3] 【門弟子】
⇒もんてい(門弟)
門役
もんやく [0] 【門役】
門を守り警戒する役。門番。門衛。
門徒
もんと【門徒】
[宗派の]a follower;→英和
a believer.
門徒
もんと [1] 【門徒】
同じ宗派に帰依して宗教生活を送る人。本来は,同一の系譜に連なる僧侶を指したが,浄土真宗において在家の信者の意に用いられたため,中世後期以降,もっぱら真宗信者一般に対する呼称となった。
門徒宗
もんとしゅう [3] 【門徒宗】
浄土真宗のこと。
門徒寺
もんとでら [0] 【門徒寺】
門徒宗の寺。
門戸
もんこ [1] 【門戸】
(1)家の門と戸。家の出入り口。
(2)外部と交通・交流するための入り口。「一般の人にも―を開放する」「―を閉ざす」
(3)家。住居。「―を構える」
(4)自分の流儀。自分の一派。
門戸を開放する
もんこ【門戸を開放する(とざす)】
open (close) the door <to> .→英和
門戸開放主義 the open-door policy.
門戸開放
もんこかいほう [1] 【門戸開放】
(1)制限をせず自由に出入りを許すこと。
(2)外国に対し自国の海港・市場を開放し,貿易や経済活動を自由にすること。
門戸開放政策
もんこかいほうせいさく 【門戸開放政策】
二〇世紀初めの中国に関するアメリカの外交政策。中国の領土保全と中国における産業・通商上の機会均等を,既得権をもつ他の帝国主義列強に対し主張するもの。
門扇
もんせん [0] 【門扇】
門のとびら。門扉(モンピ)。
門扉
もんぴ [1] 【門扉】
門のとびら。「―を閉ざす」
門札
もんさつ [0] 【門札】
(1)門にかけておく名ふだ。表札。
(2)武家屋敷で,出入りの商人などに下付した木札の通行許可証。
門札
かどふだ [2] 【門札】
氏名を書いて門に掲げておく札。もんさつ。表札。門標。
門松
かどまつ【門松】
the New Year's pine decoration.
門松
かどまつ [2][0] 【門松】
正月に,家の門口に立てる松の飾り。本来は年神の来臨する依り代で,中世以降,竹を一緒に飾ることが多い。松飾り。[季]新年。
門松[図]
門柱
もんちゅう【門柱】
a gatepost.→英和
門柱
もんちゅう [0] 【門柱】
門のはしら。もんばしら。
門柱
かどばしら [3] 【門柱】
門の柱。もんちゅう。
門柱
もんばしら [3] 【門柱】
「もんちゅう(門柱)」に同じ。
門柳
かどやなぎ [3] 【門柳】
門にあるヤナギ。
門柳
もんりゅう [0] 【門柳】
門のかたわらの柳。かどやなぎ。
門框
もんがまち [3] 【門框】
門の上部に渡してある横木。
門楣
もんび [1] 【門楣】
(1)門の上の梁(ハリ)。
(2)棟梁(トウリヨウ)。首領。「当家の―として譜代弓矢の名を汚せり/太平記 7」
門楼
もんろう [0] 【門楼】
城門の楼閣。
門構え
かどがまえ [3] 【門構え】
⇒もんがまえ(門構)
門構え
もんがまえ [3] 【門構え】
(1)門の作り方。また,門をかまえていること。「立派な―の家」
(2)漢字の構えの一。「開」「間」「関」などの「門」の部分。かどがまえ。
門標
もんぴょう [0] 【門標・門表】
「門札(モンサツ)」に同じ。
門櫓
もんやぐら [3] 【門櫓】
城などの門の上に建てたやぐら。
門歯
もんし【門歯】
an incisor (tooth).→英和
門歯
もんし [1] 【門歯】
歯列の中央部の歯。上下計八本あり,食べ物を噛(カ)み切るはたらきをする。切歯(セツシ)。
門派
もんぱ [1] 【門派】
宗門の流派。門流。
門流
もんりゅう [0] 【門流】
一門のわかれ。一門の流派。
門浄瑠璃
かどじょうるり [3] 【門浄瑠璃】
門付(カドヅケ)の一。江戸時代,門前に立ち,三味線をひき浄瑠璃を語って金銭を乞うこと。また,その者。
門涼み
かどすずみ [3] 【門涼み】
(夕方に)門前に出て涼むこと。[季]夏。
門渡り
とわたり [2] 【門渡り】
会陰(エイン)の俗称。蟻(アリ)の門渡り。
門渡る
とわた・る 【門渡る】 (動ラ四)
海峡・瀬戸・川戸などを(舟で)渡る。「淡路島―・る舟の楫間(カジマ)にも/万葉 3894」
門火
かどび [2] 【門火】
(1)盂蘭盆(ウラボン)に,死者の霊魂を迎え,送るために門前でたく火。迎え火と送り火とがある。[季]秋。
(2)葬式の出棺の時に門前でたく火。[和名抄]
(3)婚礼の時,嫁が実家を出発する際や婚家に入る際に門前でたく火。再び帰ることのないことを願ってするという。
門灯
もんとう [0] 【門灯】
門柱や入り口にとりつけた灯火。
門灯
もんとう【門灯】
a gate lamp.
門生
もんせい [0] 【門生】
門下生。弟子。
門田
かどた 【門田】
(1)屋敷周辺,特に,門の前にある田。「夕されば―の稲葉おとづれて/金葉(秋)」
(2)中世,武士・土豪の直営田。居館に近い良田が多く免田とされたので,在地領主支配の根拠となった。土居。堀の内。かどんだ。もんでん。
門田盲矮塵芥虫
かどためくらちびごみむし [10] 【門田盲矮塵芥虫】
ゴミムシ科の甲虫。体長約5ミリメートル。全身赤褐色。後ろばねを欠き,洞窟(ドウクツ)にすむため複眼が退化する。高知県の大内洞に特産したが,石灰岩の採掘によって生息場所の洞窟が失われ絶滅。
門畑
かどばた [2] 【門畑・門畠】
(1)屋敷周辺,特に,門の前にある畑地。
(2)中世,門田(カドタ){(2)}と同じ条件の畑地。
門畠
かどばた [2] 【門畑・門畠】
(1)屋敷周辺,特に,門の前にある畑地。
(2)中世,門田(カドタ){(2)}と同じ条件の畑地。
門番
もんばん【門番】
a porter;→英和
a gatekeeper;→英和
a guard (守衛).→英和
門番
もんばん [1] 【門番】
門の番人。門衛。
門番所
もんばんしょ [0][5] 【門番所】
門番の詰め所。
門百姓
かどびゃくしょう 【門百姓】
〔主家の門屋(カドヤ)に住むのでいう〕
主家から土地・住居を分与または貸与され,主家の雑用をしながら小作をする百姓。完全には自立せず,年貢・諸役は主家を通じる。門屋。家抱(ケホウ)。いえがかえ。
門真
かどま 【門真】
大阪府中北部の市。大阪市の北東に隣接する住宅地。電気機械器具工業が発達。
門礼
かどれい 【門礼】
門口で年賀をのべること。「―にしたのが伯父の不足也/柳多留 5」
門経
かどぎょう [0] 【門経】
(1)葬式の時,棺を戸外に運び出す際に家の前で僧侶が上げる経。
(2)人の家の門前で観音経などを読み,喜捨を受ける僧形の者。門経読み。
門脇宰相
かどわきさいしょう 【門脇宰相】
平教盛(タイラノノリモリ)の通称。邸宅が六波羅の総門の脇にあったからいう。門脇殿。
門脈
もんみゃく [0][1] 【門脈】
(1)脾臓・消化器からの血液を集めて肝臓に運ぶ静脈。肝門脈。
(2)毛細血管が集まって静脈となり心臓に戻る途中,再び毛細血管網となる血管系。肝門脈系・脳下垂体門脈系などがある。門静脈。
門茶
かどちゃ [2] 【門茶】
盂蘭盆(ウラボン)に,供養のため仏家の門前で茶を入れて往来の人に施すこと。摂待(セツタイ)。[季]秋。
門葉
もんよう [0] 【門葉】
一つの血すじにつながるもの。同族。一族。「苟も弓矢の家に生まれ,名を此―に懸ながら/太平記 10」
門行灯
かどあんどう 【門行灯】
家名・屋号などを書いて門口に掛け,目印とする行灯(アンドン)。かどあんどん。
門衛
もんえい【門衛】
⇒門番.
門衛
もんえい [0] 【門衛】
門を守る人。門番。
門表
もんぴょう [0] 【門標・門表】
「門札(モンサツ)」に同じ。
門訴
もんそ [1] 【門訴】
江戸時代,多数の者が領主や地頭・代官の門前に集まって訴えること。
門説経
かどぜっきょう [3] 【門説経】
門付(カドヅケ)の一。江戸時代,編み笠をかぶり,人の家の前に立って三味線・ささら・胡弓に合わせて説経節を語り,物を乞う者。歌説経。
門談義
かどだんぎ 【門談義】
江戸時代,長い柄の傘をさし,門に立って法文を説き,物を乞うた僧体の乞食。
門謡
かどうたい 【門謡】
近世,人家の門口に立ち,謡(ウタイ)をうたって門付(カドヅケ)をしたり,大道で一人能をして物乞いをすること。また,その人。謡うたい。
門跡
もんぜき [0][1] 【門跡】
(1)平安時代には,祖師の法統を継承している寺院または僧侶のこと。門葉。門流。
(2)平安末以降,皇族・公家の子弟などの住する特定の寺院を指すようになり,しだいに寺格を表す語となった。江戸時代には幕府が宮門跡(法親王の居住する寺院)・摂家門跡(摂関家の子弟が居住する寺院)・准門跡(門跡に准ずる寺院)と区別し制度化したが,1871年(明治4)この制度は廃止され,以後私称として用いられる。
(3)門跡寺院の住持のこと。
(4)〔本願寺が准門跡寺であるところから〕
本願寺。また,その管長の称。御門跡。
門跡奉行
もんぜきぶぎょう [5] 【門跡奉行】
室町幕府の諸奉行の一。門跡に関する諸事を扱った。
門辺
かどべ [0] 【門辺】
門のあたり。門のそば。
門送り
かどおくり [3] 【門送り】
(1)葬式の時,死者の家へ行かず,自分の家の門に立って棺を見送ること。
(2)人を門口まで見送ること。「―して後の隠るるほど見送り/曾我 12」
門違い
かどちがい [3] 【門違い】
めざす家を間違えること。かどたがい。かどたがえ。かどちがえ。
→おかどちがい
門部
かどべ 【門部】
律令制下,宮中諸門の守衛に当たる衛門府の武官。
門鑑
もんかん [0] 【門鑑】
門の出入りを許す許可証。
門長屋
もんながや [3] 【門長屋】
「長屋(ナガヤ)門」に同じ。
門閥
もんばつ [0] 【門閥】
(1)家の格付け。家柄。門地。
(2)家柄のよい家どうしが血縁関係を結んでつくった閥。
門閥
もんばつ【門閥】
lineage (家柄);→英和
a good family (名門).
門閥家
もんばつか [0] 【門閥家】
家柄のよい家。
門閭
もんりょ [1] 【門閭】
村里の入り口の門。
門閾
もんいき [0] 【門閾】
門の敷居。
門限
もんげん【門限】
the closing time;curfew.→英和
門限
もんげん [3] 【門限】
(1)夜,門を閉める時刻。「―は一〇時」
(2)外出から戻らねばならない刻限。「―に遅れる」
門院
もんいん [0] 【門院】
〔宮城の門の名を付けたところから〕
女院(ニヨウイン)。
門飾り
かどかざり [3] 【門飾り】
正月に,門松を立てるなどして門口を飾ること。また,その飾り。[季]新年。
閂
かんのき クワン― 【貫の木・関の木・閂】
「かんぬき(閂)」に同じ。「門の―をはづして/宇治拾遺 5」
閂
かんぬき クワン― [3][4] 【閂】
〔「貫の木」の転〕
(1)門や建物の出入り口の扉を閉ざすための横木。左右の扉につけた金具に通して扉が開かないようにする。かんぎ。「―を掛ける」
(2)相撲で,もろ差しになった相手の両腕を抱えて締めつけ,働かないようにすること。「―にきめる」
閂
かんぬき【閂】
a bar;→英和
a bolt.→英和
〜をかける(はずす) (un)bolt <the gate> .
閂差し
かんぬきざし クワン― 【閂差し】
刀を水平に差すこと。「大小を―にさして/洒落本・辰巳之園」
閂止め
かんぬきどめ クワン― [0] 【閂止め】
裁縫で,ポケット口・身八つ口・袖付け止まりなどを補強するため,二,三本の糸を横に渡して芯(シン)にしてかがり止める方法。
閃かす
ひろめか・す 【閃かす】 (動サ四)
「ひらめかす」に同じ。「赤き扇を―・し使ひて/栄花(初花)」
閃かす
ひらめか・す [4] 【閃かす】 (動サ五[四])
(1)ぴかりと光らせる。「白刃を―・して切ってかかる」
(2)旗などをひらひらさせる。「マストに国旗を―・して走る」
(3)(すぐれた能力・知識などを)ちらっと見せる。「才知を―・す」
閃き
ひらめき [0] 【閃き】
(1)ひらめくこと。「旗の―」
(2)一瞬の間光ること。閃光(センコウ)。「稲妻の―」
(3)鋭い才知。機知。「話に教養の―を感じさせる」
閃き
ひらめき【閃き】
a flash;→英和
a gleam <of hope> .→英和
閃く
ひろめ・く 【閃く】 (動カ四)
「ひらめく」に同じ。「其の雷(カミ)ひかり―・き,まなこかかやく/日本書紀(雄略訓)」
閃く
ひらめく【閃く】
(1)[光が]flash;→英和
gleam;→英和
wave (揺らぐ).→英和
(2)[考えが]flash across one's mind;occur to one.
閃く
ひらめ・く [3] 【閃く】 (動カ五[四])
(1)きらきらと輝く。きらめく。「稲妻が―・く」「眼を見れば電光のやうに―・き/宇治拾遺 8」
(2)旗などがひらひらとする。「幟(ノボリ)が―・く」
(3)瞬間的にある考えが脳裏をかすめる。「名案が―・く」
閃ウラン鉱
せんウランこう [4] 【閃―鉱】
二酸化ウランから成る鉱物。立方晶系。黒色の亜金属光沢がある。少量のトリウム・鉛などを伴い,強い放射能をもつ。熱水鉱床やペグマタイトなどに産する。ウランの主要な鉱石鉱物。
→瀝青(レキセイ)ウラン鉱
閃亜鉛鉱
せんあえんこう [4] 【閃亜鉛鉱】
亜鉛の硫化物からなる鉱物。立方晶系。淡黄褐色ないし黒色。金属光沢がある。熱水鉱床・接触交代鉱床などに産する。カドミウムを伴う。亜鉛の最も普通の鉱石鉱物。
閃光
せんこう【閃光】
a flash;→英和
a glint.→英和
〜を放つ flash.
閃光
せんこう [0] 【閃光】
(1)瞬間的に強く光る光。ひらめく光。「―を発する」
(2)鉱物の結晶に見られる光の回折現象によって生じる色彩効果。月長石などに見られる。
閃光スペクトル
せんこうスペクトル [6] 【閃光―】
皆既日食の始めと終わりの数秒間に観測される彩層のスペクトル。太陽の大気の構造を知ることができる。
閃光信号
せんこうしんごう [5] 【閃光信号】
艦船などで,長短の閃光を発したり,異色の閃光を組み合わせて行う信号。発光信号。点滅信号。
閃光法
せんこうほう [0] 【閃光法】
化学反応の中間体や不安定な遊離基の構造や電子状態を研究するための方法の一。強度の大きい光を短時間照射して光化学反応を起こさせ,その時に生ずる遊離基などの吸収スペクトルを測定する。
閃光灯
せんこうとう [0] 【閃光灯】
夜間,灯台から発する光で,一定時間をおいて光るもの。
閃光電球
せんこうでんきゅう [5] 【閃光電球】
(暗い場所などでの)写真撮影用の電球。フラッシュバルブ。
閃揺
せんよう [0] 【閃揺】
比較的速い周期で断続する光刺激を網膜に与える際に起きるちらつき。フリッカー。
閃火
せんか [1] 【閃火】
ひらめく火。きらめく火。
閃爍
せんしゃく [0] 【閃爍】 (名)スル
ひらめき輝くこと。「電飛雷撃,―震鳴天空に迸散して止む/明六雑誌 17」
閃緑岩
せんりょくがん 【閃緑岩】
深成岩の一。安山岩とほぼ同じ化学組成をもち,完晶質で中粒ないし粗粒。主に斜長石・角閃石から成り,輝石・黒雲母・石英を伴う。
閃耀
せんよう [0] 【閃耀】
ひらめき光ること。
閃長岩
せんちょうがん センチヤウ― [3] 【閃長岩】
完晶質で粗粒状をなす深成岩。カリ長石を多く含み,有色鉱物として角閃石・黒雲母・輝石のいずれかを含む。
閃閃
せんせん [0] 【閃閃】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)輝くさま。きらきら。「夕暉(ユウヒ)の光りに―として煇くは/緑簑談(南翠)」
(2)ひらめき動くさま。「臥蚕(ガサン)の太眉(フトマユ)―と動きて/滝口入道(樗牛)」
閃電
せんでん [0] 【閃電】
いなずまのひらめき。電光。
閉
とず トヅ [1] 【閉】
暦注の十二直の一。堤を築くことなどに吉,柱立て・婚姻・鍼灸などに凶という日。
閉ざす
とざ・す [2][0] 【閉ざす・鎖す】 (動サ五[四])
〔「戸刺す」の意〕
(1)戸・門などをしめる。「門を―・す」「口を固く―・す」
(2)営業・商売をやめる。「店を―・す」
(3)通路・出入り口などをふさいで,通れなくする。「道を―・す」「藜藋深く―・せり/謡曲・半蔀」
(4)中に入れて外部から切り離す。「国を―・す」「心を―・す」「―・された世界」「闇に―・される」「悲しみに―・される」
[可能] とざせる
閉ざす
とざす【閉ざす】
shut;→英和
close;→英和
bolt;→英和
lock;→英和
blockade.→英和
雪(氷)に閉ざされた snowbound (icebound).→英和
閉じる
とじる【閉じる】
shut;→英和
close.→英和
閉じる
と・じる トヂル [2] 【閉じる】 (動ザ上一)[文]ダ上二 と・づ
□一□(自動詞)
(1)しまる。ふさがる。「門が―・じる」「貝の殻が―・じる」
(2)終わりになる。「会が―・じる」
(3)水がこおる。固まって形になる。「つらら―・ぢ駒(コマ)踏みしだく山川を/源氏(椎本)」
□二□(他動詞)
(1)開いていたものをふさがった状態にする。しめる。ふさぐ。「窓を―・じる」「箱のふたを―・じる」「目を―・じる」
(2)ひろがっていたものを,まとまった状態にする。たたむ。「傘を―・じる」
(3)集会や営業などを終わりにする。やめる。「総会を―・じる」「店を―・じる」
(4)とじこめる。「いまはわれ松の柱の杉の庵に―・づべきものを苔深き袖/新古今(雑中)」
⇔開く
閉じ母音
とじぼいん トヂ― [3] 【閉じ母音】
⇒狭母音(セマボイン)
閉じ篭もる
とじこもる【閉じ篭もる】
shut oneself up <in> ;be confined <to one's room> ;keep indoors[one's room].
閉じ籠る
とじこも・る トヂ― [4][0] 【閉じ籠る】 (動ラ五[四])
戸などを閉め切って,家・部屋などから出ないでいる。籠居(ロウキヨ)する。「一室に―・って執筆に励む」
閉じ込める
とじこ・める トヂ― [4][0] 【閉じ込める】 (動マ下一)[文]マ下二 とぢこ・む
戸などを閉め切って外に出られないようにする。「一室に―・める」「吹雪に―・められる」
閉じ込める
とじこめる【閉じ込める】
shut[lock] <a person> (up) <in> ;→英和
imprison.→英和
閉ぢむ
とじ・む トヂム 【閉ぢむ】 (動マ下二)
(1)事を終了する。済ます。し遂げる。「けふにしも―・むまじき事なれど/源氏(葵)」
(2)命を終える。死ぬ。「重き病者の,にはかに―・めつるさまなりつるを/源氏(若菜下)」
閉ぢめ
とじめ トヂメ 【閉ぢめ】
〔動詞「閉じむ」の連用形から〕
(1)終結。終わり。しまい。「名ごり多く残りぬらむ御物語の―は/源氏(若菜上)」
(2)臨終。末期(マツゴ)。死に際。「今はの―になり給ひて,いささかのたまひ置く事の侍りしを/源氏(橋姫)」
閉ぢめの事
とじめのこと トヂメ― 【閉ぢめの事】
葬儀。「―をしも,山賤の謗りをさへ負ふなむここの為もからき/源氏(蜻蛉)」
閉づ
と・ず トヅ 【閉づ・綴づ】 (動ダ上二)
⇒とじる(閉)
⇒とじる(綴)
閉てる
た・てる [2] 【閉てる】 (動タ下一)[文]タ下二 た・つ
⇒立てる(4)
閉て切る
たてき・る [0][3] 【立(て)切る・閉て切る】 (動ラ五[四])
(1)物でへだてる。しきりをする。「広い部屋を書棚で―・る」
(2)戸・障子などをすっかりしめてしまう。しめ切る。「戸を―・って外に出てこない」
(3)きっぱりとした態度や行動をとる。「大方お前が聞ちがへと―・りて…私は知らぬと済ましけり/大つごもり(一葉)」
閉て込める
たてこ・める [4][0] 【立(て)込める・閉て込める】 (動マ下一)[文]マ下二 たてこ・む
戸・障子などの建具をしめきる。「襖を―・めて密談する」
閉まる
しま・る [2] 【締(ま)る・閉(ま)る】 (動ラ五[四])
(1)ゆるみなく,かたくしめられる。《締》「ねじがよく―・っている」「帯ガ―・ル/日葡」
(2)顔つきや体つきなどがたるんだところがなくきりっとした状態になる。《締》「スポーツで鍛えた―・った体」
(3)気持ちがしっかりする。緊張する。《締》「大役をおおせつかり身が―・る思いだ」「最終回だ。―・っていこうぜ」
(4)倹約する。節約する。「倹約家(シマリヤ)の母がいかに―・つてみても/足跡(啄木)」
(5)(戸などが)しめられる。とざされる。とじられる。
⇔ひらく
⇔あく
「ドアが―・る」
(6)終業する。
⇔あく
「銀行は三時で―・る」
(7)(取引で)相場が堅実になる。《締》
⇔だれる
(8)成立する。整う。「大方談合―・りて/浮世草子・武道伝来記 8」
〔「しめる」に対する自動詞〕
→しまらない
閉める
し・める [2] 【締める・閉める】 (動マ下一)[文]マ下二 し・む
(1)まわりから強くおさえる。《締》
(ア)周囲にあるひもを強く引っぱり固く結ぶなどして,ゆるまないようにする。
⇔ゆるめる
「運動靴のひもを―・める」「勝って兜(カブト)の緒を―・めよ」「財布のひもを―・める(=出費ヲオサエル)」
(イ)体や物の周囲にひも状・帯状のものを巻きつける。「鉢巻きを―・める」「帯を―・める」「ネクタイを―・める」
(2)ひねったりして,ゆるみや空きがないようにする。《締》
(ア)ひねって固くする。
⇔ゆるめる
「ねじをきつく―・めすぎた」
(イ)鍵などを回して出入りを止める。
⇔あける
「ガスの元栓を―・める」「鍵を―・める」
(3)開口部をふさぐ。とじる。
(ア)戸・窓・門などを動かしてとざす。
⇔あける
⇔ひらく
「戸を―・める」
(イ)その日の営業を終える。また,廃業する。
⇔あける
⇔ひらく
「店を―・める」
(ウ)ふたなどをとじる。「びんの口を―・める」「ふたを―・める」
(4)心や行動のたるみをなくす。《締》
(ア)自分の気持ちのたるみをなくす。緊張させる。「―・めてかからないと負けてしまう」
(イ)たるんだ人々を緊張させる。「社内の規律を―・める」
(ウ)むだな出費がないように努める。「家計を―・める」
(5)(「〆る」とも書く)料理で,魚の肉などが固くひきしまるようにする。《締》「鯖(サバ)を酢で―・める」
(6)その時点で一区切りとして,それまでの収支の合計を計算する。《締》「月末に帳簿を―・める」
→締めて
(7)物事の結着がついたことを祝って,当事者がそろって手を打つ。手じめをする。《締》「手を―・める」
(8)取り決める。話などをまとめる。「内証の跡先しやんと―・めてある/浄瑠璃・鑓の権三」
〔「しまる」に対する他動詞〕
[慣用] 箍(タガ)を―・手綱を―
閉め出す
しめだ・す [0][3] 【締(め)出す・閉(め)出す】 (動サ五[四])
(1)門や戸を閉めて,外にいる者が中に入れないようにする。「寮の門限に遅れて―・された」
(2)ある集団に加わらせない。また,ある社会で活動ができないようにする。「会議は報道陣を―・して行われた」「芸能界から―・される」
[可能] しめだせる
閉め切る
しめき・る [3][0] 【締(め)切る・閉(め)切る】 (動ラ五[四])
(1)窓・戸などを,ぴったりしめる。また,しめたままにしておく。「風雨が強まったので雨戸を―・る」「北側の窓は冬の間は―・っている」
(2)河川などの工事で,今までの流水経路を閉じる。「仮排水路を―・る」
(3)(「〆切る」とも書く)期限が終わりになったり,定数がいっぱいになったりして,その取り扱いを打ち切る。きりをつける。《締切》「今日の受け付けはもう―・りました」「日記で,寝る前に日々の記事をきちんと―・るのである/ヰタ・セクスアリス(鴎外)」
閉る
しま・る [2] 【締(ま)る・閉(ま)る】 (動ラ五[四])
(1)ゆるみなく,かたくしめられる。《締》「ねじがよく―・っている」「帯ガ―・ル/日葡」
(2)顔つきや体つきなどがたるんだところがなくきりっとした状態になる。《締》「スポーツで鍛えた―・った体」
(3)気持ちがしっかりする。緊張する。《締》「大役をおおせつかり身が―・る思いだ」「最終回だ。―・っていこうぜ」
(4)倹約する。節約する。「倹約家(シマリヤ)の母がいかに―・つてみても/足跡(啄木)」
(5)(戸などが)しめられる。とざされる。とじられる。
⇔ひらく
⇔あく
「ドアが―・る」
(6)終業する。
⇔あく
「銀行は三時で―・る」
(7)(取引で)相場が堅実になる。《締》
⇔だれる
(8)成立する。整う。「大方談合―・りて/浮世草子・武道伝来記 8」
〔「しめる」に対する自動詞〕
→しまらない
閉会
へいかい [0] 【閉会】 (名)スル
(1)会議や集会が終わること。また,終えること。
⇔開会
「本会議を―する」「―式」
(2)議会が会期外であること。
閉会
へいかい【閉会】
closing.→英和
〜する close <a meeting> ;→英和
be closed.‖閉会式 the closing ceremony.閉会の辞 <give> a closing address.
閉出す
しめだ・す [0][3] 【締(め)出す・閉(め)出す】 (動サ五[四])
(1)門や戸を閉めて,外にいる者が中に入れないようにする。「寮の門限に遅れて―・された」
(2)ある集団に加わらせない。また,ある社会で活動ができないようにする。「会議は報道陣を―・して行われた」「芸能界から―・される」
[可能] しめだせる
閉切る
しめき・る [3][0] 【締(め)切る・閉(め)切る】 (動ラ五[四])
(1)窓・戸などを,ぴったりしめる。また,しめたままにしておく。「風雨が強まったので雨戸を―・る」「北側の窓は冬の間は―・っている」
(2)河川などの工事で,今までの流水経路を閉じる。「仮排水路を―・る」
(3)(「〆切る」とも書く)期限が終わりになったり,定数がいっぱいになったりして,その取り扱いを打ち切る。きりをつける。《締切》「今日の受け付けはもう―・りました」「日記で,寝る前に日々の記事をきちんと―・るのである/ヰタ・セクスアリス(鴎外)」
閉刊
へいかん [0] 【閉刊】 (名)スル
「廃刊(ハイカン)」に同じ。
閉区間
へいくかん [3][4] 【閉区間】
〔数〕 両端の点を含む区間。すなわち �≦�≦� で表されるような数直線上の範囲。記号[�,�]で表す。
⇔開区間
閉口
へいこう [0] 【閉口】 (名・形動)スル[文]ナリ
(1)どうしようもなくて困ること。悩まされること。また,そのさま。「彼の長談義には―する」「騒音に―する」「彼には全く―だ」
(2)口を閉じて言葉を発しないこと。黙ってしまうこと。「この文に詰められて,しばらく―し給ふところに/太平記 24」
閉口する
へいこう【閉口する】
be annoyed[embarrassed] <at,by> ;be stumped <by> .
閉口頓首
へいこうとんしゅ [5] 【閉口頓首】 (名・形動)[文]ナリ
全く困り果てる・こと(さま)。お手上げ。「翻訳料の請求に参候処,いまだ帰京致さざる趣にて,―なり/当世書生気質(逍遥)」
閉回路
へいかいろ [3] 【閉回路】
スイッチやその他の素子の接続が閉じていて電流が流れる状態になっている回路。
閉園
へいえん [0] 【閉園】 (名)スル
(1)動物園・遊園地など「園」と名のつく施設を閉めて,その日の業務を終えること。
(2)動物園や幼稚園などが,その施設を閉鎖すること。「今月限りで―する」
⇔開園
閉場
へいじょう [0] 【閉場】 (名)スル
会合や催し物などで会場を閉じること。
⇔開場
閉塞
へいそく【閉塞】
blockade;→英和
occlusion <of an artery> .〜する block;→英和
blockade.
閉塞
へいそく [0] 【閉塞】 (名)スル
(1)閉じてふさぐこと。ある部分をふさいで他の部分との連絡を断つこと。「港の出入り口を―する」「気孔を―するときは/福翁百話(諭吉)」
(2)寒冷前線が温暖前線に追いついて暖気を上空に追い上げ,温帯低気圧が寒気の渦巻になる現象。
閉塞前線
へいそくぜんせん [5] 【閉塞前線】
寒冷前線が温暖前線に追いついてできる前線。温暖前線が地上に残る温暖型と,寒冷前線が地上に残る寒冷型とがある。
閉塞区間
へいそくくかん [5][6] 【閉塞区間】
鉄道で,一つの列車だけが運行できる線路の区域。
閉塞湖
へいそくこ [4][3] 【閉塞湖】
堰止(セキト)め湖。
閉塞船
へいそくせん [0] 【閉塞船】
港口を封鎖するために,港口に沈める艦船。
閉塞音
へいそくおん [4][3] 【閉塞音】
⇒閉鎖音(ヘイサオン)
閉局
へいきょく [0] 【閉局】 (名)スル
郵便局など「局」と呼ばれる施設が業務を終えたりやめたりすること。
⇔開局
閉居
へいきょ [1] 【閉居】 (名)スル
家に閉じこもっていること。蟄居(チツキヨ)。「空しく―せしむるに堪へず/花柳春話(純一郎)」
閉山
へいざん [0] 【閉山】 (名)スル
(1)採掘をやめて鉱山を閉鎖すること。
(2)登山の期間を終わりにすること。
閉山する
へいざん【閉山する】
close a mine.→英和
閉幕
へいまく [0] 【閉幕】 (名)スル
(1)幕が下りて芝居が終わること。
(2)事件・行事などが終わりになること。「難事件も―となった」
⇔開幕
閉幕になる
へいまく【閉幕になる】
come to an end;→英和
be closed.
閉庁
へいちょう [0] 【閉庁】 (名)スル
(1)官庁が事務を終了すること。
(2)今まであった官庁を閉鎖すること。
⇔開庁
閉店
へいてん [0] 【閉店】 (名)スル
(1)その日の商売を終えて店をしめること。「七時には―する」
(2)商売をやめること。店じまい。
⇔開店
閉店する
へいてん【閉店する】
close <one's store> ;→英和
shut up shop (廃業も含む).店は8時に閉店する The shop closes at 8.‖閉店時間 closing time.
閉廷
へいてい [0] 【閉廷】 (名)スル
法廷を閉じること。
⇔開廷
閉廷になる
へいてい【閉廷になる】
close;→英和
be closed;adjourn.→英和
閉式
へいしき [0] 【閉式】 (名)スル
式を終えること。
⇔開式
閉息
へいそく [0] 【屏息・閉息】 (名)スル
息を殺してじっとしていること。また,恐れてちぢこまること。「われは覚えず―せり/即興詩人(鴎外)」
閉戸
へいこ [1] 【閉戸】 (名)スル
戸をしめること。家に閉じこもっていること。「常に―して外へも出でず/蘭学事始」
閉戸先生
へいこせんせい [6] 【閉戸先生】
〔楚の孫敬の故事から〕
家に閉じこもって読書にふける人。
閉所
へいしょ [1] 【閉所】
(1)閉めきった場所。閉ざされた場所。
(2)研究所・事務所など「所」とつく名称の組織・施設などが,その業務をやめること。
⇔開所
閉所恐怖症
へいしょきょうふしょう [1] 【閉所恐怖症】
恐怖症の一。閉ざされた所にいると異常な強迫感を感じるもの。
閉曲線
へいきょくせん [3] 【閉曲線】
両端の一致した連続曲線。閉じた曲線。円周・楕円などは閉曲線である。
閉曲面
へいきょくめん [3] 【閉曲面】
その内部に空間の一部を完全に包み込む,境界のない有限な曲面。閉じた曲面。球面や円環面のようなもの。
閉果
へいか [1] 【閉果】
成熟しても割れないで,果皮が種子を包んだまま落ちる果実。液果の大部分と,乾果中の痩果(ソウカ)(キク科)・穎果(エイカ)(イネ科)・翼果(カエデ科)・堅果(ブナ科)など。
⇔裂開果
→乾果
閉架
へいか [0] 【閉架】
図書館で,閲覧者が読みたい図書を請求して書架から取り出してもらうやり方。「―式図書館」
閉校
へいこう [0] 【閉校】 (名)スル
(1)学校を一時閉鎖して授業を休むこと。「インフルエンザの流行により一週間―する」
(2)学校の経営をやめること。廃校。
⇔開校
閉業
へいぎょう [0] 【閉業】 (名)スル
(1)その日の営業を終えること。終業。
(2)営業をやめること。商売をやめること。廃業。「経営不振で―する」
⇔開業
閉止
へいし [0] 【閉止】 (名)スル
働きがなくなること。「月経―」
閉殻
へいかく [0] 【閉殻】
(1)殻を閉じること。また,閉じた殻。
(2)原子の電子殻のうち,収容可能な最大限度の個数の電子が収容されている殻。
閉殻筋
へいかくきん [4][3][0] 【閉殻筋】
軟体動物斧足(オノアシ)類の,貝殻を閉じるための一対の筋肉。貝柱(カイバシラ)。肉柱(ニクチユウ)。閉介筋。
閉炉
へいろ [1] 【閉炉】
禅寺で暖をとるための炉や火鉢などをしまうこと。もと陰暦二月一日に行われた。
⇔開炉
閉眼
へいがん [0] 【閉眼】
目を閉じること。転じて,死ぬこと。「まさしき法皇の御―の時なれば/愚管 4」
閉管
へいかん [0] 【閉管】
一端が開き他端が閉じている音響管。管口に音叉を近づけたり,空気を吹き込んだりすると,管中の空気柱が閉じた端を節,開いた端を腹として振動し音を発する。
閉篭り
とじこもり【閉篭り】
confinement;→英和
seclusion (閑居).
閉経
へいけい [0] 【閉経】
女性が更年期になって月経が停止すること。経閉。
閉経期
へいけいき [3] 【閉経期】
女性が更年期になって月経が停止する年齢期。経閉期。
閉脚
へいきゃく [0] 【閉脚】
両足を閉じてそろえること。
⇔開脚
「―跳び」
閉蔵
へいぞう [0] 【閉蔵】 (名)スル
しまっておくこと。収蔵。
閉蟄
へいちつ [0] 【閉蟄】
冬になって虫類が土中にこもること。また,その頃。陰暦の一〇月上旬ごろ。
→啓蟄(ケイチツ)
閉講
へいこう [0] 【閉講】 (名)スル
講義・講座などが終わること。また,終えること。
閉鎖
へいさ [0] 【閉鎖】 (名)スル
(1)出入り口を閉じること。
⇔開放
「門を―する」
(2)ある施設を閉じて,仕事などを停止すること。閉ざすこと。「工場を―する」
閉鎖
へいさ【閉鎖】
closing.→英和
〜する close.→英和
‖工場閉鎖[ロックアウト]a lockout.
閉鎖循環系
へいさじゅんかんけい [0] 【閉鎖循環系】
脊椎動物・環形動物などにみられる血液循環の一型。心臓から出た一本の血管が毛細血管系へと分岐し,再び収斂(シユウレン)して一本の静脈となって心臓へもどる血管系。血液の出口はなく,血漿の一部とリンパ球などは血管壁から滲出するが,赤血球と血漿の大部分は血管の中だけを循環する。閉鎖血管系。
⇔開放循環系
閉鎖性水域
へいさせいすいいき [6] 【閉鎖性水域】
外洋と接する部分の少ない湾や湖沼のこと。水の入れ替わりが遅いので,一度汚染されると回復するのに時間がかかる。
閉鎖性結核
へいさせいけっかく [6] 【閉鎖性結核】
結核病巣がよく被包化されているため,結核菌が体外に排菌されたり,体内に蔓延する危険がないか少ないもの。
⇔開放性結核
閉鎖的
へいさてき [0] 【閉鎖的】 (形動)
外からの者を受け入れず,その介入を拒否するさま。
⇔開放的
「―な社会」「―な市場の開放を要求する」
閉鎖系
へいさけい [0] 【閉鎖系】
外界とエネルギーおよび物質の交換をしない系。閉じた系。孤立系。
⇔開放系
閉鎖花
へいさか [3] 【閉鎖花】
雌しべと雄しべが成就しても花冠が開かず,自花受粉によって結実する花。ホトケノザ・スミレなどに見られる。
閉鎖血管系
へいさけっかんけい [0] 【閉鎖血管系】
「閉鎖循環系」に同じ。
閉鎖音
へいさおん [3] 【閉鎖音】
調音器官が呼気を完全に遮断して発音される子音。口腔内で閉鎖が形成される時は,口蓋帆が上がって鼻腔への通路が閉じられる。閉鎖の開放を伴うものは破裂音とも呼ばれる。閉塞(ヘイソク)音。
→破裂音
閉門
へいもん [0] 【閉門】 (名)スル
(1)門をしめること。
⇔開門
「六時に―する」
(2)謹慎の意を表すために,門を閉ざして家にこもること。
(3)江戸時代,武士や僧侶に科せられた刑罰の一。門・窓を閉ざして出入りを禁じた。
閉院
へいいん [0] 【閉院】 (名)スル
(1)「院」と名のつく施設が,業務をやめて閉鎖すること。
(2)病院などがその日の業務を終えること。「本日は―しました」
⇔開院
閉院
へいいん【閉院(式)】
(the) closing (ceremony) of the Diet.〜する close the Diet.
閉集合
へいしゅうごう [3] 【閉集合】
〔数〕 空間(または平面)の部分集合 � で,� の補集合,すなわち � に属さない点全体の集合が開集合であるもの。閉集合の概念は一般の位相空間に拡張される。
閉音節
へいおんせつ [3] 【閉音節】
子音で終わる音節。「かっぱ」「勝った」「閣下」の [kap] [kat] [kak] など。
⇔開音節
閉館
へいかん [0] 【閉館】 (名)スル
(1)図書館・美術館など「館」と名のつく施設などが,その日の業務を終えること。「五時に―する」
(2)図書館・映画館などがその業務をやめること。
⇔開館
閉館する
へいかん【閉館する】
close;→英和
be closed.
閊え
つかえ ツカヘ [3][2] 【支え・閊え】
(1)さしつかえ。さしさわり。滞り。「―の出来た日は差繰るとして/杏の落ちる音(虚子)」
(2)(「痞え」と書く)病気や精神的な悩みのために,胸が苦しいこと。「胸の―が下りる」
(3)ささえ。支柱。「―ヲスル/日葡」
閊える
つか・える ツカヘル [3] 【支える・閊える】 (動ア下一)[文]ハ下二 つか・ふ
(1)物に妨げられて,先へ進めない状態になる。「天井に頭が―・える」「机が入り口で―・えて部屋に入らない」
(2)途中がつまって流れがとまる。「排水管が―・えて汚水があふれる」「もちがのどに―・える」
(3)言葉がスムーズに発せられないで途中で何度かとまる。「―・え―・え読む」
(4)処理されるべきものが残っていて,先へ進めない。「仕事が―・えている」
(5)(「痞える」と書く)胸・のどなどがふさがった感じになる。「胸が―・える」
(6)(「手をつかえる」の形で)礼をするために両手をつく。「手を―・へつゝ面(カオ)さしいだす/当世書生気質(逍遥)」
(7)肩などがこる。「肩が―・へて灸をすゑに来たのさ/歌舞伎・四谷怪談」
閊ふ
つか・う ツカフ 【支ふ・閊ふ】 (動ハ下二)
⇒つかえる
開
ひらく [2] 【開】
暦注の十二直の一。入学・元服などに吉,不浄事に凶という日。
開いた口が塞(フサ)がらぬ
開いた口が塞(フサ)がらぬ
あきれ返ってものが言えない。
開いた口へ餅(モチ)
開いた口へ餅(モチ)
思いがけない幸運が訪れることのたとえ。棚からぼたもち。
開かず
あかず 【開かず】 (連語)
あかない。また,あけてはならない。「―の踏切」
開かずの門
あかずのもん [4] 【開かずの門・不開の門】
(1)特別なとき以外は開けない門。また,開けることを不吉として開けない門。
(2)〔花山天皇が出家の際にこの門から出てのち,忌んで開けなかったのでいう〕
大内裏の偉鑒門(イカンモン)の異名。
開かずの間
あかずのま [0] 【開かずの間】
開けることが禁止されている部屋。
開かる
はだか・る [3][0] 【開かる】 (動ラ五[四])
〔「はたかる」とも〕
(1)手や足を大きく広げて立つ。「門口に―・る」「行く手に―・る」
(2)衣服の襟元・裾などが乱れて開く。「寝衣の襟の,―・つたのを切なさうに掴みながら/婦系図(鏡花)」
(3)目・口などが大きく開く。「目口―・りて思ゆる事限りなし/今昔 19」
(4)大きな態度をとる。「かか様の無い後下女に―・られ/柳多留 4」
開かれた
ひらかれた 【開かれた】 (連語)
だれにも開放されている。閉鎖的でない。「―大学」
開き
びらき 【開き】
⇒ひらき(開)(11)
開き
あき [0] 【開き】
〔「あき(空・明)」と同源〕
あくこと。ひらき。「―の悪い扉」
開き
ひらき [3] 【開き】
(1)開くこと。「扉の―が悪い」
(2)花が咲くこと。「今年は花の―がおそい」
(3)二つ以上の物の差。「理想と現実との―」「考え方に―がある」
(4)「開き戸」の略。
(5)〔結婚披露宴などの集まりで,「閉じる」「終える」というのを忌み嫌うことから〕
会などをおえること。「今日はこの辺でお―にする」
(6)魚などの腹をさき,はらわたをとり,開いた干物。「サンマの―」
(7)(野球・テニス・ゴルフなどで)球を打つときの体の向き。「体の―が早い」
(8)身をかわすこと。「足取,手の内四寸八寸,身の―/浄瑠璃・国性爺合戦」
(9)能・狂言の所作の一。三足または二足後退しながら両腕を横に広げるもの。
(10)和船用語。
(ア)和船の棚板・水押(ミオシ)・戸立(トダテ)などの取付角度を表す船大工用語。
(イ)帆船が横風や逆風で走るときの帆の状態をいう船方言葉。
(ウ)「開き走り」の略。
(11)「…びらき」の形で名詞の下に付く。
(ア)はじめることの意を表す。「海―」「プール―」
(イ)開くことの意を表す。「観音―」「両―」「内―」
開き
ひらき【開き】
(1)[出入り口]an opening;→英和
a closet (戸棚).→英和
(2)[差異]difference <between> ;→英和
distance;→英和
a gap.→英和
開き封
ひらきふう [0] 【開き封】
封をしない書状。開封(カイフウ)。
開き帆
ひらきぼ [3] 【開き帆】
横風・逆風で帆走するため,帆を追い風のときより右または左へ回した状態にすること。また,その帆。
開き戸
ひらきど [3] 【開き戸】
蝶番(チヨウツガイ)や軸金物などによって回転して開閉する戸。片開きと両開きがある。
開き戸
ひらきど【開き戸】
a (hinged) door.
開き文
ひらきぶみ [3] 【開き文】
(1)封をしてない書状。
(2)家紋の一。巻紙を開いた形にかたどったもの。
開き柱
ひらきばしら [4] 【開き柱】
橋の両端の,上端に擬宝珠のある柱。
開き直る
ひらきなおる【開き直る】
turn <on a person> ;→英和
take a defiant attitude toward <a person> .
開き直る
ひらきなお・る [5][0] 【開き直る】 (動ラ五[四])
急に態度を変えてきびしくなる。覚悟をきめて,ふてぶてしい態度に変わる。いなおる。「―・って反問する」
[可能] ひらきなおれる
開き窓
ひらきまど [4] 【開き窓】
蝶番(チヨウツガイ)や軸金物などによって回転して開閉する窓。
開き豆
ひらきまめ [3] 【開き豆】
水煮の大豆。開運の縁起物として正月に食べる。
開き走り
ひらきばしり [4] 【開き走り】
横風・逆風のときに開き帆で帆走すること。右舷からの風で走るのを面舵(オモカジ)走り,その反対を取舵(トリカジ)走りという。開き。
開く
ひらく【開く】
(1) open;→英和
uncover;→英和
undo (包を);→英和
untie (ほどく).→英和
(2)[開始]open;start;→英和
found.→英和
(3)[開拓]develop;→英和
cultivate.→英和
(4)[道を]open <the way for> .
(5)[催す]hold;→英和
have;→英和
give <a party> .→英和
(6) ⇒咲く.
開く
ひら・く [2] 【開く】
■一■ (動カ五[四])
□一□(自動詞)
(1)さえぎっていた物が移動して,そこを通ったり見通したりできるようになる。
⇔しまる
⇔とじる
「風で戸が―・く」「窓が―・いて子供が顔を出す」
(2)閉じているものが,一点を支点として広がる。
⇔とじる
「傘が―・かない」
(3)先の方が広がる。
⇔とじる
「裾(スソ)の―・いたズボン」
(4)つぼみの状態だった花が咲く。「桜の花が―・く」
(5)隔たりが大きくなる。「差が―・く」「年の―・いた兄弟」
(6)体を引く。体を引いて構える。また,身をかわす。「体を―・く」「相手の刃物を押へんと前にふさがり後に―・き/浄瑠璃・博多小女郎(中)」
(7)(戦陣・慶事などでの忌み詞として)
(ア)退散する。解散する。閉会する。お開きにする。「いづ方へも御―・き候べし/保元(中・古活字本)」
(イ)去る。「十箇年以前に鈴鹿山を―・いた御方が御座るが/狂言・岩太郎(三百番集本)」
□二□(他動詞)
(1)さえぎっていた物を移動させて,そこを通ったり見通したりできるようにする。あける。
⇔しめる
⇔とじる
「扉を―・く」「窓を―・く」「外国に対して門戸(モンコ)を―・く」
→ひらかれた
(2)閉じているものを,一点を支点として広げる。
⇔とじる
「扇子(センス)を―・く」「教科書の三〇ページを―・きなさい」
(3)口や目をあける。
⇔とじる
(ア)人や動物が自分の口や目をあける。「大きく口を―・く」「私が『はい』と言ったら目を―・いて下さい」
(イ)(「口を開く」の形で)話し始める。「最初に口を―・いた人」
(ウ)(「目を開く」の形で)関心・興味を抱くようにする。「先生が仏教美術について私の目を―・いてくれた」
(4)袋状・箱状のものや紙・布などで包まれていたものを,あけて中身を出す。「風呂敷包みを―・く」
(5)(「披く」「展く」とも書く)たたんであるものやはってあるものを広げる。「手紙を―・く」
(6)(「花を開く」の形で)花が咲く。「つつじは五月の中ごろ花を―・く」
(7)開店する。業務を始める。
⇔しめる
⇔とじる
(ア)店・事務所などがその日の営業・業務を始める。開店する。あける。「毎朝九時に店を―・く」
(イ)店・事務所などを作って業務を始める。開店する。また,預金の口座を設ける。「駅前に喫茶店を―・いた」「銀行に口座を―・く」
(8)会を催す。開催する。「個展を―・く」「同窓会を―・く」
(9)(「拓く」とも書く)土地に手を加えて,人間生活により便利なようにする。
(ア)新たに道を作る。比喩的にも用いる。「ジャングルに道を―・く」「血路を―・く」「物理学発展の道を―・く」
(イ)荒れた土地に手を加えて農耕や住居に適したものにする。開墾する。開拓する。「原野を―・く」「この町は屯田兵が―・いた」
(10)新たに物事を興す。創業する。また,新しい流派を樹立する。「源頼朝は鎌倉に幕府を―・いた」「真言宗を―・いた空海」
(11)自分の考え,心の内面を他人に見せる。
⇔とじる
「よそ者にはなかなか心を―・かない」
(12)(「啓く」とも書く)暗愚を解消する。「蒙(モウ)を―・く」「悟りを―・く」
(13)〔数〕
(ア)平方根・立方根などを求める。「平方に―・く」
(イ)括弧の付いた式を括弧のない形に変える。「�(�+�)の括弧を―・くと ��+�� となる」
(14)木版印刷で,開版する。出版する。「版を―・く」
〔本来は「開ける」に対する他動詞〕
[可能] ひらける
■二■ (動カ下二)
⇒ひらける
[慣用] 胸襟(キヨウキン)を―・小間物屋を―・愁眉(シユウビ)を―・眉(マユ)を―
開く
あ・く [0] 【開く・空く・明く】
■一■ (動カ五[四])
□一□(自動詞)
(1)出入り口や容器の口などを閉ざしていた物が動いて,人や物の通り道ができる。ひらく。《開》
⇔しまる
⇔とじる
「ドアが―・く」「ふたが固くて―・かない」
(2)戸にかけられていた錠がはずれる。「いくらやってもかぎが―・かない」
(3)商店の営業や興業が始まる。ひらく。《開》
⇔しまる
⇔とじる
「デパートは朝一〇時に―・く」「初日が―・く」
(4)中身が消費されて容器がからになる。《空》
⇔みたす
「グラスが―・く」
(5)部屋・建物・土地・座席などを占めていた人や物がなくなり,空間や余地ができる。《空・明》「この会議室は三時まで―・かない」「この部屋は三月末には―・きます」「混んでいて―・いた席が見つからない」
(6)穴・空間・間隔などが生ずる。《空・明》「道路に穴が―・いた」「電車とホームの間が広く―・いている」「間隔が―・かないように並ぶこと」「行間が―・き過ぎている」
(7)欠員が生ずる。《空・明》「教授のポストが―・く」
(8)使用中だった物が,用が済んで使われなくなる。《空・明》「その電卓,―・いたら貸して下さい」
(9)仕事が終わってひまになる。手がすく。《空・明》「私は今日は夕方五時に体が―・きます」「手の―・いている人は手伝ってください」
(10)ある状態の期間が終わって,別の状態に移る。「喪(モ)が―・く」「今日は私の年季(ネン)が―・きまするか/うつせみ(一葉)」
〔▽(4)〜(9) ⇔ふさがる〕
□二□(他動詞)
(自分の目や口を)あける。ひらく。「口を―・く」
■二■ (動カ下二)
⇒あける
[慣用] 穴が―・手が―・蓋(フタ)が―・幕が―・埒(ラチ)が―
開く
はだ・く 【開く】 (動カ下二)
〔「はたく」とも〕
⇒はだける
開け
あけ 【開け】
始まったばかりであること。他の語と複合して用いられる。「シーズン―」「口―」
開けた
ひらけた【開けた】
(1)[発展した,開拓された]developed;civilized;modernized.(2)[さばけた]sensible.→英和
(3)[広々とした]open.→英和
開けっ広げ
あけっぴろげ [0] 【開けっ広げ・明けっ広げ】 (名・形動)
〔「あけひろげ」の転〕
(1)戸や窓などをすっかりあけておくこと。
(2)つつみ隠すところがなく,ありのままを見せる・こと(さま)。あけっぱなし。「―の性格」
開けっ放し
あけっぱなし [0] 【明けっ放し・開けっ放し】 (名・形動)
〔「あけはなし」の転〕
(1)戸や窓などをあけたままにしておくこと。「戸を―にする」
(2)「あけっぴろげ{(2)}」に同じ。「―な性格」
開けっ放し
あけっぱなし【開けっ放し】
⇒開け放(はな)し.〜にする leave open.
開けて悔(クヤ)しき玉手箱(タマテバコ)
開けて悔(クヤ)しき玉手箱(タマテバコ)
〔浦島太郎の伝説から〕
期待がはずれて失望するたとえ。
開ける
はだ・ける [3][0] 【開ける】 (動カ下一)[文]カ下二 はだ・く
〔「はたける」とも〕
(1)衣服の襟元・裾などを広げる。「着物の前を―・ける」
(2)手足や目・口などを大きく開く。「声をいださんとて口を―・けるひまに/仮名草子・伊曾保物語」
開ける
ひらける【開ける】
(1)[発展]develop;→英和
be developed;[開化]be civilized;be modernized.(2)[運命(fortune)が](begin to) favor[smile on] <a person> .→英和
(3)[広がる]spread;→英和
open.→英和
⇒開けた.
開ける
あ・ける [0] 【明ける・空ける・開ける】 (動カ下一)[文]カ下二 あ・く
□一□(他動詞)
(1)出入り口や容器の口などを閉ざしていた物を動かして,人や物が通り抜けられるようにする。ひらく。《開》
⇔しめる
⇔とじる
「箱のふたを―・ける」「引出しを―・ける」
(2)錠(ジヨウ)がかけられているのを鍵を使ったりしてはずす。「玄関のかぎを―・ける」
(3)閉じているものを,左右・上下・四方などにひろげる。《開》
⇔とじる
「手紙を―・ける」「風呂敷包を―・ける」
(4)営業や興行活動を始める。《開》
⇔しめる
⇔とじる
「うちの店は朝八時から夜八時まで―・けています」
(5)なかの物を出したり,消費したりして,容れ物を何も入っていない状態にする。《空》
⇔みたす
「不用の書類を処分して戸棚を―・ける」「グラスを―・ける」「さあ,一気に―・けてください」
(6)建物や部屋の中にいた人が,そこを一時的に離れる。留守にする。《空・明》「出張で一週間ほど家を―・ける」
(7)部屋・建物・土地などを占用していた人がそこをどいたりして,他の人がそこを使えるようにする。《明・空》「三時にはこの会議室を―・けてもらいたい」「救急車が通りますから道を―・けて下さい」
(8)穴・空間・間隔などをつくる。また,間隔を広げる。《明・空》
⇔ふさぐ
⇔つめる
「鉄板にドリルで穴を―・ける」「机と机の間を少し―・ける」「一行―・けて書く」
(9)中の物を他の場所にうつす。《空・明》「花瓶の水を流しに―・ける」
(10)その時間を自由に使えるようにする。《空・明》「土曜の午後は時間を―・けておいて下さい」
(11)閉じていた自分の口や目をあいた状態にする。ひらく。あく。
⇔とじる
《開》「薄目を―・ける」
□二□(自動詞)
(1)夜が終わって朝になり,あたりが明るくなる。《明》
⇔暮れる
「夜(ヨ)が―・ける」
(2)時間が経過して次の新しい年・日や季節が始まる。主語を示すことはない。《明》
⇔暮れる
「―・けて八月二日,いよいよ頂上をめざす日だ」「―・けましておめでとうございます」
(3)ある特別の状態の期間が終わって,普通の状態に戻る。おわる。《明》「長かった梅雨(ツユ)がようやく―・けた」「喪(モ)が―・ける」「年季が―・ける」
[慣用] 穴を―・寒が―・年が―・年季が―・蓋(フタ)を―・幕を―・水を―・埒(ラチ)を―/夜も日も明けない
開ける
ひら・ける [3] 【開ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ひら・く
(1)前方にさえぎる物がなく,広く遠くまで見わたせる。「視界が―・ける」「南側が―・けた家」「あめつちの―・けはじまりける時より/古今(仮名序)」
(2)(比喩的に)前進するのにじゃまなものがなくなる。「解決への道が―・ける」「社の将来が―・けてきた」
(3)(「運が開ける」の形で)よい状態に向かう。運が向く。「運が―・けてくる」
(4)多くの人が住みついてにぎやかになる。「古くから―・けた港町」
(5)文化・文明がそこで進展する。また,人の考えが進歩する。開化する。「古くから文明が―・けた地域」「世の中が―・けて迷信を信じる人が減る」「今は学問が―・けたから,そんな事を考へるものは,もう一人もなくなつちまつた/明暗(漱石)」
(6)人情に通じ,物分かりが良い。「あの人は取っつきは悪いが案外―・けている」
(7)道路・鉄道などが通じる。「近来汽車が―・けたから/戸隠山紀行(美妙)」
(8)花が咲く。「とく―・けたる桜の色もいと面白ければ/源氏(乙女)」
(9)心にわだかまりがなく晴れ晴れとする。「ひさかたの月夜を清み梅の花心―・けて我(ア)が思へる君/万葉 1661」
〔「開く」に対する自動詞〕
開け広げる
あけひろ・げる [0][5] 【明け広げる・開け広げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 あけひろ・ぐ
戸や窓などをすっかりあける。「仕切りの障子を―・げる」
開け払う
あけはらう【開け払う】
move <out of a room> .→英和
⇒開け放す.
開け払う
あけはら・う [4] 【明け払う・開け払う】 (動ワ五[ハ四])
あけはなす。「客間の障子を―・つて…対座つてゐた/社会百面相(魯庵)」
開け放し
あけはなし [0] 【明け放し・開け放し】 (名・形動)
(1)「あけっぱなし{(1)}」に同じ。「門を―にする」
(2)「あけっぱなし{(2)}」に同じ。「東京は田舎と違つて万事が―だから/三四郎(漱石)」
開け放しの
あけはなし【開け放しの】
[性格]frank;→英和
outspoken.→英和
〜にする leave[keep] <the door> open.‖開け放し無用 <掲示> Please Shut the Door.
開け放す
あけはなす【開け放す】
fling[throw] <the door> open.
開け放す
あけはな・す [4] 【明け放す・開け放す】 (動サ五[四])
(1)戸や窓をすっかり開ける。また,あけたままにしておく。あけはなつ。「―・した窓から涼しい風が入ってくる」
(2)隠し立てせず,ありのままに話したり見せたりする。「お互に―・してしまふことが出来る/野菊之墓(左千夫)」
開け放つ
あけはな・つ [4] 【明け放つ・開け放つ】 (動タ五[四])
「あけはなす{(1)}」に同じ。「―・たれた窓」
開け閉て
あけたて [2] 【開け閉て】 (名)スル
戸などをあけたり,しめたりすること。あけしめ。「戸を―する」
開け閉てする
あけたて【開け閉てする】
[戸を]open and shut[close] <the door> .〜に注意する be careful in handling the door.→英和
開け閉め
あけしめ [2] 【開け閉め】
「あけたて(開閉)」に同じ。「戸の―」
開の口
かいのくち 【開の口】
近世以後の大型和船の矢倉の両側に設ける出入り口。軍船は両舷合わせて四か所,荷船では二か所を通例とする。通いの口。
→和船
開三顕一
かいさんけんいち 【開三顕一】
天台宗で説く法華経前半の趣旨。「三」は声聞(シヨウモン)・独覚(ドツカク)・菩薩(ボサツ)の三乗,「一」は法華の一乗のこと。修行方法に三乗の区別があるとするのは方便の教えであることを明らかにし,区別を超越した絶対的な一乗が真実・究極の教えであることをあらわす。
→開権顕実(カイゴンケンジツ)
→開迹顕本(カイシヤクケンボン)
開会
かいかい [0] 【開会】 (名)スル
会議や集会を始めること。
⇔閉会
「九時に―する」
開会
かいえ [1] 【開会】
⇒開権顕実(カイゴンケンジツ)
開会
かいかい【開会】
the opening of a meeting[session (議会の)].→英和
〜する open a meeting[the proceedings (議会で)].‖開会式 the opening ceremony.開会の辞 an opening address[speech].
開会式
かいかいしき [3] 【開会式】
(1)会議・集会を始める時に行う式。
(2)国会が,会期のはじめに天皇の親臨を得て行う国会主催の式典。
→開院式
開作
かいさく [0] 【開作】 (名)スル
開墾して田畑をつくること。
開催
かいさい [0] 【開催】 (名)スル
会や催しものなどを開くこと。「明日委員会を―する」「―地」
開催する
かいさい【開催する】
hold;→英和
open.→英和
開元
かいげん 【開元】
中国唐代,玄宗の時の年号(713-741)。
開元
かいげん [0] 【開元】
もとを開くこと。基礎を築くこと。特に,国を開くこと。
開元の治
かいげんのち 【開元の治】
中国,唐の玄宗の前半の治世。則天武后以来の混乱を克服,官紀を粛正し諸制度を改革して,唐朝の支配を再建した。
開元寺
かいげんじ 【開元寺】
中国,唐の玄宗が738年勅令よって各州に造立させた官立寺院。福建省泉州温陵にある開元寺は,花崗(カコウ)岩で造られた高さ約60メートルの東西両塔で知られる。
開元通宝
かいげんつうほう [5] 【開元通宝】
中国,唐の通貨。621年以降,唐代を通じて鋳造され,五代にも通用。円形方孔の銅銭で,この形式が清末まで及び,日本の銭貨の規範ともなった。開通元宝。
開削
かいさく [0] 【開削・開鑿】 (名)スル
土地を切り開いて道路や運河を作ること。「運河を―する」
開削する
かいさく【開削する】
excavate;→英和
cut;→英和
dig.→英和
開創
かいそう [0] 【開創】 (名)スル
(1)初めてその寺を開くこと。
(2)事業などを開きはじめること。
開化
かいか【開化】
civilization.→英和
⇒文明.
開化
かいか [1] 【開化】 (名・形動)スル
(1)新しい知識・文化を知って,世の中が開け,かわること。「文明―」「日本社会は真成(ホントウ)に―して居りますのでせうか/薄命のすず子(お室)」
(2)新知識などを身につけていること。特に明治初期,西洋風であること。「勝野君なぞは―した高尚な人間で/破戒(藤村)」「―の若い方には珍らしく/風流仏(露伴)」
開化丼
かいかどんぶり [4] 【開化丼】
丼ものの一。牛肉または豚肉を玉ねぎと一緒に砂糖・醤油などで甘辛く煮て卵とじにし,飯の上にのせたもの。明治初年に始まった。
開化天皇
かいかてんのう カイクワテンワウ 【開化天皇】
記紀所伝の第九代天皇稚日本根子彦大日日尊(ワカヤマトネコヒコオオヒヒノミコト)の漢風諡号(シゴウ)。孝元天皇の皇子。都は大和の春日率川宮(カスガノイザカワノミヤ)。
開区間
かいくかん [3][4] 【開区間】
〔数〕 両端を含まない区間。すなわち �<�<� で表されるような数直線上の範囲。記号(�, �)で表す。
⇔閉区間
開口
あくち [0] 【開口】
〔「開き口」の転〕
足袋(タビ)・脛当(スネアテ)・沓(クツ)などの足を入れる口。あぐち。
開口
かいこ [1] 【開口】
「かいこう(開口){(2)}」に同じ。
開口
かいこう [0] 【開口】
(1)ものを言い始めること。
(2)〔「かいこ」とも〕
(ア)開幕の最初に舞台に出て発言したり謡ったりすること。
(イ)
〔「開口猿楽」の略〕
猿楽上演の初めに行う,滑稽味のある祝言の口上芸。延年にも取り入れられ,延年開口という。のちには,内裏や高貴な人の前での特別演能の際,脇能の初めにワキの家元によって謡われた新作の祝言の小謡をいう。
開口一番
かいこういちばん [6] 【開口一番】
口を開く最初。話し始める最初。「―,重大問題を提起する」
開口一番
かいこういちばん【開口一番】
at the very beginning of one's speech.
開口人
かいこにん [0] 【開口人】
能楽で,一曲の最初に登場して謡い出す人。多くはワキの役。
開口器
かいこうき [3] 【開口器】
手術や検査のため,口腔内に入れて上顎と下顎を開く器具。
開口数
かいこうすう [3] 【開口数】
顕微鏡などの光学器械で,対物レンズの有効半径(入射ひとみの半径)を物点から見る角の正弦と,入射側の媒質の屈折率の積のこと。対物レンズの性能を表す重要な量。
開口部
かいこうぶ [3] 【開口部】
建築物で,窓・出入り口・換気口など外部へ向かって開いている部分。
開口音
かいこうおん [3] 【開口音】
(1)中国音韻学の用語。漢字音で,頭子音と主母音の間に介音 [u] のない音節。
(2)「開音」に同じ。
開合
かいごう [0] 【開合】
(1)開音と合音。
(2)〔もと声明(シヨウミヨウ)・謡曲の用語。鎌倉時代から室町時代にかけて,オ列長音を開音と合音の二種に区別して発音していたことから〕
発声。発音。「クチノ―ガイイ/日葡」
→開音
→合音
開国
かいこく [0] 【開国】 (名)スル
(1)外国と交通や貿易を始めること。特に,幕末に鎖国を解き,西欧諸国と外交・貿易関係を結んだことをいう。
⇔鎖国
(2)初めて国をつくること。建国。
開国する
かいこく【開国する】
open a country to foreign intercourse.
開国始末
かいこくしまつ 【開国始末】
歴史書。島田三郎著。一巻。1888年(明治21)刊。開国を断行した井伊直弼を支持する立場から,幕末の開国問題を論じている。
開国論
かいこくろん [4] 【開国論】
江戸末期,攘夷に反対し,鎖国を廃して欧米との外交関係を結ぶべしとした主張。
開園
かいえん [0] 【開園】 (名)スル
(1)動物園・植物園など「園」とつく名称の施設・場所が,その日の業務を始めること。「朝九時に―する」
(2)動物園や幼稚園などを新設して,業務を始めること。
⇔閉園
開地遺跡
かいちいせき [4] 【開地遺跡】
丘陵・台地上につくられた遺跡。洞窟・岩陰遺跡と区別しての用語。
開坑
かいこう [0] 【開坑】
鉱山で,鉱床に向かって,坑道を切り開くこと。
開城
かいじょう カイジヤウ 【開城】
朝鮮民主主義人民共和国の南部にある都市。軍事境界線に近い。高麗の旧都で史跡が多い。付近は朝鮮人参の特産地。ケソン。
開城
かいじょう [0] 【開城】 (名)スル
降伏して敵に城・要塞を明け渡すこと。「旅順―」
開城する
かいじょう【開城する】
surrender <a fortress> ;→英和
capitulate.→英和
開基
かいき [1] 【開基】 (名)スル
(1)寺院を創立すること。また,創立した人。開山。「行基の―した寺」
(2)物事のもとを開くこと。「朝廷―の後/平家 5」
(3)宗教の一派を創始すること。また,創始した人。「寺を立て,宗風を―するに/太平記 26」
開基勝宝
かいきしょうほう [4] 【開基勝宝】
760年,日本でつくられた最初のものといわれる金貨。円形方孔で,「開基勝宝」の文字は吉備真備の筆と伝えられる。
開堂
かいどう [0] 【開堂】
禅宗で新しい住職が着任した時,最初に説法を行う儀式。開堂祝寿。開堂祝聖。
開場
かいじょう【開場】
opening.→英和
開場式 the opening ceremony.
開場
かいじょう [0] 【開場】 (名)スル
会合や催し物などで,会場を開いて人々を入れること。
⇔閉場
「正午に―する」
開墾
かいこん [0] 【開墾】 (名)スル
山野を切り開いて新しく田畑にすること。「荒れ地を―する」
開墾
かいこん【開墾】
cultivation;reclamation <of wasteland> .〜する clear <a forest> ;→英和
reclaim <wasteland> .→英和
‖開墾地 a cultivated land.未開墾地 an uncultivated land;a virgin soil.
開壇
かいだん [0] 【開壇】
密教で,伝法灌頂(デンボウカンジヨウ)を行う壇を開くこと。寺院を創設すること。
開士
かいし [1] 【開士】
〔法を開示して衆生(シユジヨウ)を導く士の意〕
菩薩の別名。
開始
かいし [0] 【開始】 (名)スル
物事を始めること。また,始まること。
⇔終了
「試合を―する」
開始
かいし【開始】
a start;→英和
a beginning.〜する begin;→英和
start;open;→英和
commence.→英和
開学
かいがく [0] 【開学】 (名)スル
学校を開設すること。「―の精神」
開封
かいほう 【開封】
中国,河南省北部の都市。黄河中流の南岸に位置する。戦国時代の魏(ギ)以来,数々の王朝の都が置かれた古都で,史跡が多い。古称,大梁(タイリヨウ)・東京(トウケイ)・汴京(ベンケイ),汴梁(ベンリヨウ)。カイフォン。
開封
かいふう [0] 【開封】 (名)スル
(1)手紙などの封を開くこと。
(2)封筒の一部を切り取って中が見えるようにした郵便物。ひらきふう。第三種および第四種郵便物は必ず開封にしなければならない。
開封する
かいふう【開封する】
open <a letter> .→英和
開局
かいきょく [0] 【開局】 (名)スル
放送局・郵便局などを新設して,業務を始めること。
⇔閉局
「―二〇周年」
開展
かいてん [0] 【開展】 (名)スル
(1)ひらけひろがること。また,くりひろげること。展開。「造化は此処に一幅の妙画譜を―す/日本風景論(重昂)」
(2)進歩発達すること。「品行を高尚にし,心思を―する/西国立志編(正直)」
開山
かいざん [0] 【開山】 (名)スル
山開き。
⇔閉山(ヘイザン)
「―式」
→かいさん(開山)
開山
かいさん【開山】
⇒開祖.
開山
かいさん [1] 【開山】 (名)スル
(1)〔山を開いて寺を建てたことから〕
寺を建立すること。また,その寺を開いた人。開基。「出家して入唐帰朝の後―す/奥の細道」
(2)宗派の祖。開祖。祖師。
(3)技術・芸能・武道など,一流をたてた者。
開山堂
かいさんどう [0] 【開山堂】
寺院内にあって,開祖・開山の像や位牌を安置した建物。祖師堂。御影堂(ミエイドウ)。
開山塔
かいさんとう [0] 【開山塔】
一宗一派の開祖を葬った基に建立した塔。
開山忌
かいさんき [3] 【開山忌】
寺院の草創者の忌日に営む法会(ホウエ)。
開巻
かいかん [0] 【開巻】 (名)スル
(1)書物を開くこと。
(2)書物の最初の部分。書き出し。「―劈頭(ヘキトウ)」
開巻驚奇侠客伝
かいかんきょうききょうかくでん カイクワンキヤウキケフカクデン 【開巻驚奇侠客伝】
読本。五集二五巻。曲亭馬琴作(五集は萩原広道作)。1832〜49年刊。鎌倉管領藤白安同に殺された脇屋義隆の一子小六が,足利義満を討つ話。史書などを参考にし壮大な構想をもつ。未完。
開市
かいし [1][0] 【開市】
市場を開くこと。貿易を始めること。
開帆
かいはん [0] 【開帆】 (名)スル
帆を揚げて船を出すこと。出帆。
開帳
かいちょう [0] 【開帳】 (名)スル
(1)寺社で,特定の日に厨子(ズシ)を開き,秘仏を一般の参拝者に公開すること。開龕(カイガン)。開扉(カイヒ)。啓龕。[季]春。《―の時は今なり南無阿弥陀/虚子》「五年に一度本尊を―する」
(2)隠しておくべきものを,人目にさらすこと。「衆目の前でご―に及んだ」
(3)博打(バクチ)場を開くこと。開張。「賭場を―する」
開帳する
かいちょう【開帳する】
exhibit a Buddhist image;open a game of gambling (賭博).
開帳場
かいちょうば [0] 【開帳場】
(1)社寺で,開帳を行なっている場所。
(2)歌舞伎で,斜面を構成する大道具。社寺の開帳場で,階段を板でおおって坂にしたものと似るところからいう。
(3)開帳{(1)}を題材にした歌舞伎(開帳物)の大切(オオギリ)。神仏が示現し,その後一座総出の大踊りとなって終わる。
開帳物
かいちょうもの [0] 【開帳物】
浄瑠璃・歌舞伎で,寺社の開帳をあてこんで作られた作品。宝永(1704-1711)頃まで盛行。古浄瑠璃「熊野権現開帳」,歌舞伎「けいせい仏の原」など。
開幕
かいまく【開幕】
the rising of the curtain.→英和
⇒開始,開会.午後5時〜 The curtain rises at 5 p.m.→英和
‖開幕試合 an opening game.
開幕
かいまく [0] 【開幕】 (名)スル
(1)演劇などで舞台の幕があくこと。開演。
⇔閉幕
⇔終幕
(2)物事が始まること。
⇔閉幕
「―第一戦」
開幕劇
かいまくげき [4] 【開幕劇】
主要な劇の前に演ずる短い劇。
開平
かいへい【開平】
《数》evolution.→英和
〜する extract the square root <of> .
開平
かいへい [0] 【開平】 (名)スル
〔数〕 ある数や代数式の平方根を求めること。平方にひらくこと。
→平方根
開庁
かいちょう [0] 【開庁】 (名)スル
(1)官庁が事務を開始すること。
(2)新しく官庁をつくること。
⇔閉庁
開店
かいてん [0] 【開店】 (名)スル
(1)新しく店を開いて商売を始めること。「支店を―する」
(2)店をあけてその日の商売を始めること。
⇔閉店
開店する
かいてん【開店する】
open[start]a store[shop];→英和
set up in business <as a grocer> .
開店休業
かいてんきゅうぎょう [0] 【開店休業】
店をあけていても客が来ないため商売にならず,休業しているのと同じであること。
開府
かいふ [1] 【開府】
(1)役所を設け属官を置くこと。中国漢代,三公(大司徒・大司馬・大司空)に許され,漢末より将軍にも許された。
(2)幕府を開くこと。特に,江戸幕府が置かれたこと。開幕。「―以来三百年」
(3)中国で,巡撫・総督などの敬称。
開府儀同三司
かいふぎどうさんし 【開府儀同三司】
(1)中国で,三公以外で開府を許された者。
(2)准大臣の別名。
(3)従一位の唐名。
開廷
かいてい [0] 【開廷】 (名)スル
裁判をするために法廷を開くこと。
⇔閉廷
「―を宣する」「午前一〇時に―する」
開廷する
かいてい【開廷する】
open[hold]a court.→英和
開式
かいしき [0] 【開式】 (名)スル
式を始めること。
⇔閉式
開張
かいちょう [0] 【開張】
(1)チョウやガなどの左右に開いた前ばねの先端を結ぶ距離。
(2)「開帳{(3)}」に同じ。
開悟
かいご [1] 【開悟】 (名)スル
悟りを開くこと。
開成
かいせい [0] 【開成】
〔易経(繋辞)〕
世の人知を開発し,事業を完成すること。
→開物成務(カイブツセイム)
開成丸
かいせいまる 【開成丸】
江戸末期の国産西洋型帆船。幕府の大船建造解禁をうけて,1856年仙台藩が松島湾の寒風沢(サブサワ)に造船所をつくって建造。
開成学校
かいせいがっこう 【開成学校】
⇒開成所(カイセイジヨ)
開成所
かいせいじょ 【開成所】
1862年江戸幕府が設立した洋学教育機関。洋書調所(蕃書調所の後身)を拡充・改称したもの。外国語・自然科学・兵学など八学科を教授,以後の洋学の源流となった。大政奉還後,明治新政府が1868年(明治1)官立学校として再興,開成学校と称した。以後幾度か名称を変え,東京大学に併合された。
開成館
かいせいかん 【開成館】
幕末,土佐藩が藩政の中心とするために設けた機関。後藤象二郎らが1866年に開設。
開戦
かいせん【開戦】
an outbreak of war.〜する open war;declare war <on> (宣戦).
開戦
かいせん [0] 【開戦】 (名)スル
戦争を始めること。戦闘を開始すること。
⇔終戦
「突如―する」
開所
かいしょ [0] 【開所】 (名)スル
研究所・事務所などを新設して,業務を始めること。
⇔閉所
開扉
かいひ [1][0] 【開扉】 (名)スル
(1)とびらをあけること。
(2)「開帳{(1)}」に同じ。
開手
ひらて [0] 【開手】
かしわで。
開披
かいひ [1] 【開披】 (名)スル
封書を開いて見ること。
開拓
かいたく [0] 【開拓】 (名)スル
(1)山野・荒れ地などを切り開いて田畑にすること。開墾。「原野を―する」「―地」
(2)新しい分野や領域,あるいは人の進路や人生・能力などを切り開くこと。「新市場を―する」「新境地を―する」
開拓
かいたく【開拓】
cultivation (土地の);reclamation <of wasteland> (開墾);exploitation (資源の).〜する open up;bring <land> under cultivation;exploit (開発);→英和
find a new market (販路).‖開拓者 a pioneer.開拓地 reclaimed land.未開拓地 undeveloped land.
開拓使
かいたくし [3] 【開拓使】
北海道の開拓にあたった明治前期の行政機関。1869年(明治2)創設,82年廃止。
開拓使官有物払い下げ事件
かいたくしかんゆうぶつはらいさげじけん 【開拓使官有物払い下げ事件】
1881年(明治14),開拓長官黒田清隆が,五代友厚らの関西貿易商会に開拓使官有物を無利息30年年賦で払い下げようとして,世論の反対にあい中止を余儀なくされた事件。
開拓者
かいたくしゃ [4][3] 【開拓者】
(1)開拓する人。「―魂」
(2)未知の分野を切り開く人。「新文学の―」
開拗音
かいようおん [3] 【開拗音】
⇒拗音(ヨウオン)
開放
かいほう [0] 【開放】 (名)スル
(1)窓や戸などをあけはなつこと。
⇔閉鎖
「扉の―厳禁」
(2)禁止したり制限したりせずに,だれでも自由に出入りするのを許すこと。「校庭を―する」「門戸―」
開放
かいほう【開放】
opening;→英和
free admittance (出入自由).〜する open;→英和
throw open <a place> to the public.→英和
〜的 openhearted.
開放システム
かいほうシステム [5] 【開放―】
システムの構成要素とその関係が一元的に限定されるのではなく,環境変化に応じてその体系の中に随時取り込むことが可能なシステム。オープン-システム。
開放体系
かいほうたいけい [5] 【開放体系】
経済理論の上で,他の諸外国との国際取引を考慮に入れて国民経済の活動をとらえること。
⇔封鎖体系
開放弦
かいほうげん [3] 【開放弦】
指板のある弦楽器を奏する際に,左手の指で押さえていない状態にある弦。
開放循環系
かいほうじゅんかんけい [0] 【開放循環系】
節足動物・軟体動物などに見られる血液循環の一型。毛細血管を欠き,血管系は末端が開放され,動脈中の血液はいったん組織間へ流れ出てから静脈に集まる。開放血管系。
⇔閉鎖循環系
開放性結核
かいほうせいけっかく [7] 【開放性結核】
患者の排出物中に結核菌が認められるもの。伝染の危険がある。
⇔閉鎖性結核
開放的
かいほうてき [0] 【開放的】 (形動)
あけっぴろげなさま。自由なさま。
⇔閉鎖的
「―な家庭」「―な性格」
開放系
かいほうけい [0] 【開放系】
外界とエネルギーおよび物質の交換をする系。生体はその例。開いた系。
⇔閉鎖系
開放経済
かいほうけいざい [5] 【開放経済】
(1)一国の経済を,外国との貿易や資本移動を考慮に入れてとらえたもの。
⇔封鎖経済
(2)外国との貿易や資本移動を自由・無差別に行うことを原則とする経済体制。
開放耕地制度
かいほうこうちせいど [8] 【開放耕地制度】
封建制下のヨーロッパの耕地制度。村落の耕地をいくつもの耕区に区分し,その中に個人の農地を一か所にまとめず散在させ,耕作は村落全体で共同して行う。
開放血管系
かいほうけっかんけい [0] 【開放血管系】
⇒開放循環系(カイホウジユンカンケイ)
開教師
かいきょうし カイケウ― [3] 【開教師】
〔仏〕 自派の教法を広めることを任務とする僧。特に,海外で布教活動に当たる者。
開敞
かいしょう [0] 【開敞】
(1)ひらけていて,さえぎるもののないこと。
(2)港湾が外海に面していて,直接風浪を受けること。
開明
かいめい [0] 【開明】 (名・形動)[文]ナリ
(1)知識がひらけ,物事が進歩する・こと(さま)。文明開化。
(2)聡明で進歩的な・こと(さま)。「―な君主」「人智―なる者は教ふるに道理を以て/明六雑誌 14」
開映
かいえい [0] 【開映】 (名)スル
映画館で,その日の上映を始めること。「一二時―」
開智
かいち [1] 【開知・開智】
知識を開くこと。知識を啓発すること。「おらつちも―とか開化とかの道を聞いて/西洋道中膝栗毛(魯文)」
開智学校
かいちがっこう 【開智学校】
擬洋風建築の代表的建造物の一。1873年(明治6)松本に開校した,わが国で最も古い小学の一つで,校舎は76年に建設された。
開札
かいさつ [0] 【開札】 (名)スル
箱を開いて入札した札を調べること。
開村
かいそん [0] 【開村】 (名)スル
選手村などを新しくつくること。「―式」
開板
かいはん [0] 【開板・開版】 (名)スル
(特に木版本の)出版。板卸(イタオロシ)。「政府の勧農局にて―せし書中に/新聞雑誌 1」
開析
かいせき [0] 【開析】 (名)スル
地表面が,多くの谷で刻まれ,その連続性を失って細分化されること。
開枕
かいちん [0] 【開枕】
〔「開被安枕(布団を敷き枕を置く意)」から〕
禅宗で,寝具をのべ,寝ること。
開架
かいか [0][1] 【開架】
図書館で,書架から自由に本をとりだして閲覧できるようにしたやり方。接架。「―式図書館」
開校
かいこう [0] 【開校】 (名)スル
学校を新しくつくり授業を始めること。
⇔閉校
開校する
かいこう【開校する】
open[found]a school.→英和
‖開校記念日 an anniversary of the opening of a school.開校式 the opening ceremony of a school.
開梱
かいこん [0] 【開梱】 (名)スル
梱包を開くこと。
開業
かいぎょう [0] 【開業】 (名)スル
商売や事業を始めること。またそれをしていること。
⇔廃業
⇔閉業
「弁護士を―する」「銀座で貴金属店を―している」
開業する
かいぎょう【開業する】
open[start]business;set <oneself> up <in business,as a dentist> ;set up a practice (医師・弁護士などが).→英和
開業医 a practitioner.→英和
開業医
かいぎょうい [3] 【開業医】
個人で医院・病院を経営し,診療に当たっている医師。
開権顕実
かいごんけんじつ 【開権顕実】
天台宗でいう法華経の趣旨で,権は方便,実は真実のこと。方便を開除して真実を顕示する,の意。従来の諸経は方便にすぎず,法華経に至って初めて真実があきらかにされたとする。開顕。開会(カイエ)。
→開三顕一
→開迹顕本(カイシヤクケンポン)
開毛
かいもう [0] 【開毛】
紡績で,塊になった原毛をほぐし夾雑物(キヨウザツブツ)を除く工程。「―機」
開法
かいほう [0] 【開法】
〔数〕 累乗根を求める計算法。開平法・開立法など。
開渠
かいきょ [1] 【開渠】
(1)上部にふたのない水路。明渠。
⇔暗渠
(2)鉄道または軌道の下を横切って通り,上部を開放して作った道路または水路。
開港
かいこう [0] 【開港】 (名)スル
(1)条約または法令により,外国との通商・貿易のために港を開き,外国船の出入りを許すこと。また,その港。
⇔鎖港
「日米通商条約により下田などを―した」
(2)港口を港外の水域に向けて自然のままに開いている港。開口港。
開港する
かいこう【開港する】
open a port <to foreign trade> .→英和
開港場 an open port.
開港場
かいこうじょう [0] 【開港場】
外国貿易のための港。条約または法令により,通商・貿易のために外国船に開放されている港。かいこうば。
開演
かいえん [0] 【開演】 (名)スル
演劇や演奏などを始めること。
⇔終演
「午後六時―」「一時間遅れて―する」
開演する
かいえん【開演する】
raise the curtain;→英和
stage <a play> (上演).→英和
開灤炭田
かいらんたんでん 【開灤炭田】
中国,河北省北東部の炭田。開平・灤州両炭田から成る。良質の粘結炭を産出する。カイロアン炭田。
開炉
かいろ [1][0] 【開炉】
禅寺で防寒のため,毎年11月1日から室内の炉を開くこと。
⇔閉炉
開版
かいはん [0] 【開板・開版】 (名)スル
(特に木版本の)出版。板卸(イタオロシ)。「政府の勧農局にて―せし書中に/新聞雑誌 1」
開物成務
かいぶつせいむ [5] 【開物成務】
〔易経(繋辞上)「夫易開�物成�務」より。「物」は人,「務」は事業の意〕
(1)易の本質をいう語。人をして卜筮(ボクゼイ)によって吉凶を知らしめ,それによって事業を成就させること。
(2)人知を開発し,人のなそうとするところをなしとげること。開成。
開環重合
かいかんじゅうごう カイクワンヂユウガフ [5] 【開環重合】
環式化合物の環が切れて重合し,鎖状高分子をつくること。ε-カプロラクタムからナイロン 6 が生成する反応はその例。
開田
かいでん [0] 【開田】
未開の地を開墾して田畑とすること。
開申
かいしん [0] 【開申】 (名)スル
(1)申し開きをすること。
(2)自分の職権内でしたことを監督官庁に報告すること。
開畑
かいはた [0] 【開畑】
原野・山林を開墾し,畑にすること。
開発
かいはつ【開発】
development;→英和
exploitation (資源).〜する develop;→英和
exploit.→英和
‖開発業者 a developer.開発銀行 a development bank.開発途上国 a developing country.
開発
かいほつ [0] 【開発】 (名)スル
「かいはつ(開発)」に同じ。
〔明治初年までは「かいほつ」の方が普通だった〕
[日葡]
開発
かいはつ [0] 【開発】 (名)スル
〔古くは「かいほつ」〕
(1)森林や荒れ地などを切り開いて人間の生活に役立つようにすること。「宅地―」
(2)天然資源を活用して産業を興すこと。「電源―」
(3)潜在している才能などを引き出し伸ばすこと。「能力を―する」
→注入
(4)新しいものを考え出し,実用化すること。「宇宙ロケットの―」
開発利益
かいはつりえき [5] 【開発利益】
土地の開発による地価の上昇によって得られる利益。社会資本整備の財源確保,社会的公平の確保のために開発利益の還元が必要とされる。
開発援助
かいはつえんじょ [5] 【開発援助】
発展途上国の経済・社会開発に対し先進諸国から資金援助や技術移転を行うこと。政府が行う政府開発援助( ODA )と民間が行うものとがある。
開発援助委員会
かいはつえんじょいいんかい 【開発援助委員会】
⇒ダック(DAC)
開発教授
かいはつきょうじゅ [5] 【開発教授】
教師と児童の問答を中心にして,児童の自発的活動や学習を重んじる教育方法。ペスタロッチ・フレーベルなどが推進した。
開発教育
かいはつきょういく [5] 【開発教育】
南北問題の理解と解決を目的に,先進国と途上国の双方で生活の改善や人々の自立を進めていくための啓発活動。
開発独裁
かいはつどくさい [5] 【開発独裁】
発展途上国で,急速な近代化を達成するため官僚・軍部と結びついた少数指導者による強権的な政治支配体制。
開発輸入
かいはつゆにゅう [5] 【開発輸入】
工業国などが資本・技術などを主に発展途上国に供与して一次産品を開発し,安定した輸入を図ること。
開発途上国
かいはつとじょうこく [6] 【開発途上国】
⇒発展途上国(ハツテントジヨウコク)
開発領主
かいはつりょうしゅ [5] 【開発領主】
平安中期以降,未開の山野荒野を開墾してその所有者となり,代々子孫に伝領した地方有力者。権門寺社・武門棟梁への寄進によって領主支配権を確保した。根本(コンポン)領主。かいほつりょうしゅ。
開白
かいびゃく 【開白】
(1)仏事の初めに法会(ホウエ)の趣旨などを仏に向かって申し述べること。啓白(ケイビヤク)。表白(ヒヨウビヤク)。「因りて―し供養すること已に訖はりき/霊異記(下)」
(2)法会の初日。
⇔結願(ケチガン)
「五月二十四日は―なり/盛衰記 3」
開目鈔
かいもくしょう 【開目鈔】
日蓮著。二巻。1272年佐渡の配所で著す。流罪という受難に対する疑問に答え,法華経を広める意図を述べたもの。
開眼
かいがん [0] 【開眼】 (名)スル
(1)目が見えるようになること。また,見えるようにすること。「―手術」
(2)物事の道理や真理がはっきりわかるようになること。また,物事のこつをつかむこと。「俳優として―する」
→かいげん(開眼)
開眼
かいげん [0] 【開眼】 (名)スル
(1)仏像や仏画像を新しく作り,最後に眼を入れて仏の霊を迎えること。また,その儀式。入眼(ジユガン)。「大仏―」
(2)世阿弥の能楽用語。演者が見物人に感動を与える一曲の山場。
(3)「かいがん(開眼)」に同じ。
開眼供養
かいげんくよう [5] 【開眼供養】
開眼{(1)}のときに行う法要。
開知
かいち [1] 【開知・開智】
知識を開くこと。知識を啓発すること。「おらつちも―とか開化とかの道を聞いて/西洋道中膝栗毛(魯文)」
開示
かいじ [1] 【開示】 (名)スル
(1)事柄の内容を明らかに示すこと。「勾留理由の―」
(2)〔「かいし」とも〕
教えさとすこと。
開示悟入
かいじごにゅう [1] 【開示悟入】
法華経に説く,仏がこの世に現れた目的。仏の悟りを衆生に示し,仏果に導くこと。
開祖
かいそ【開祖】
the founder <of a Buddhist temple> ;→英和
an originator (本元).→英和
開祖
かいそ [1] 【開祖】
(1)初めて宗派を開いた人。宗祖。開山。
(2)初めて寺院を建立し,その初代の長となった人。
(3)初めて一派を開いた人。鼻祖。
開票
かいひょう [0] 【開票】 (名)スル
投票箱を開いて投票の結果を調べること。「即日―する」
開票する
かいひょう【開票する】
open the ballots;count the votes.‖開票結果 election returns.開票所(立会人) a ballotcounting place (witness).
開立
かいりゅう【開立】
《数》the extraction of a cubic root.
開立
かいりつ [0] 【開立】 (名)スル
ある数の立方根を求めること。立方にひらくこと。かいりゅう。
→立方根
開立
かいりゅう [0] 【開立】
⇒かいりつ(開立)
開管
かいかん [0] 【開管】
両端が開いた音響管。管口に音叉を近づけたり空気を吹きこんだりすると,中の空気柱が両端を腹として振動し音を発する。フルート・横笛など。
開経
かいきょう [0] 【開経】
〔仏〕
(1)主要な経典の序説をなす経典。法華経に対する無量義経の類。
⇔結経
(2)経文を開くこと。
開経偈
かいきょうげ [3] 【開経偈】
〔仏〕 経典を読誦する前に読み上げる偈。開経の偈。
開結
かいけつ [1][0] 【開結】
〔仏〕 開経(カイキヨウ)と結経(ケツキヨウ)。開結経。
開綿
かいめん [0] 【開綿】
綿糸紡績で,産地で圧縮梱包(コンポウ)した綿花の塊をほぐし,夾雑物(キヨウザツブツ)を除く工程。
開聞岳
かいもんだけ 【開聞岳】
鹿児島県,薩摩半島南東端にある火山。海抜922メートル。鹿児島湾入り口に円錐状にそびえる。薩摩富士。
開聞神社
ひらききじんじゃ 【枚聞神社・開聞神社】
鹿児島県揖宿(イブスキ)郡にある旧国幣小社。祭神は枚聞神。発祥は開聞(カイモン)岳に対する山岳信仰という。薩摩国一の宮。
開胸
かいきょう [0] 【開胸】 (名)スル
胸腔内の器官を手術するために胸部を切り開くこと。「―手術」
開脚
かいきゃく [0] 【開脚】
足を開くこと。「―前転」「―跳び」
開脚登行
かいきゃくとこう [5] 【開脚登行】
スキーを逆八字形に開いて斜面を登る方法。魚骨形登行。ヘリング-ボーン。
開腹
かいふく [0] 【開腹】 (名)スル
腹腔内の器官を手術するために腹部を切り開くこと。「―手術」
開腹手術
かいふくしゅじゅつ【開腹手術】
<perform,undergo> laparotomy.
開船渠
かいせんきょ [3] 【開船渠】
出入り口が開放され,海水の出入りが自由な構造のドック。
→係船ドック
開花
かいか【開花】
bloom.→英和
〜する (come into) bloom[flower].‖開花期 the flowering season.
開花
かいか [1][0] 【開花】 (名)スル
(1)草木の花が咲くこと。「高山植物がいっせいに―する」
(2)物事が盛んになること。「町人文化が―する」
開花ホルモン
かいかホルモン [4] 【開花―】
花芽の分化を促進する植物ホルモン。花成ホルモン。
開花前線
かいかぜんせん [4] 【開花前線】
同一種の植物の開花日が等しい地点を結んで地図上に表した線。サクラ前線など。
開落
かいらく [1][0] 【開落】 (名)スル
花が開くことと散ること。「花の―するごとく/希臘思潮を論ず(敏)」
開衿
かいきん [0] 【開襟・開衿】 (名)スル
(1)(ボタンをはずして)えりを開くこと。
(2)心を開くこと。
(3)前立ての上部を折り返してラペルとしたえり。
(4)「開襟シャツ」の略。
開裂
かいれつ [0] 【開裂】 (名)スル
開き裂けること。裂開。
開襟
かいきん [0] 【開襟・開衿】 (名)スル
(1)(ボタンをはずして)えりを開くこと。
(2)心を開くこと。
(3)前立ての上部を折り返してラペルとしたえり。
(4)「開襟シャツ」の略。
開襟シャツ
かいきんシャツ【開襟シャツ】
an open-necked shirt.
開襟シャツ
かいきんシャツ [5] 【開襟―】
開襟{(3)}のシャツ。オープン-シャツ。
開設
かいせつ [0] 【開設】 (名)スル
新しく施設や設備を作り,その運用を開始すること。「支店をロンドンに―する」
開設
かいせつ【開設】
establishment (創立);→英和
opening (開催).→英和
〜する open;→英和
start;→英和
establish;→英和
set up.
開講
かいこう [0] 【開講】 (名)スル
講義を始めること。また,講義をすること。
⇔閉講
「夏期セミナーを―する」
開講する
かいこう【開講する】
begin a series of <one's> lectures <on> ;open a course.→英和
開議
かいぎ [1] 【開議】
会議を開くこと。
開豁
かいかつ [0] 【開豁】
■一■ (形動)[文]ナリ
(1)眺めが広々と開けているさま。「―なる広野の外に/日本開化小史(卯吉)」
(2)度量の大きいさま。こせこせしていないさま。「心胸―にして,論断公平に/偽悪醜日本人(雪嶺)」
■二■ (名)スル
開くこと。広くすること。「一層知識を―し/新聞雑誌 37」
開迹顕本
かいしゃくけんぽん 【開迹顕本】
〔「迹」は垂迹,「本」は本地(ホンジ)のこと〕
天台宗で説く法華経後半の趣旨。釈尊がこの世に現れて成仏したのは方便としての仮の姿であり,真実は永遠の昔からずっと仏であることをあきらかにする。開近顕遠(カイゴンケンオン)。
→開権顕実(カイゴンケンジツ)
→開三顕一(カイサンケンイチ)
開通
かいつう [0] 【開通】 (名)スル
道路・鉄道などが作られたり,電話線が布設されて,通じること。「トンネルが―する」
開通する
かいつう【開通する】
be opened to[for]traffic (新設).開通式 the opening ceremony.
開進
かいしん [0] 【開進】 (名)スル
(1)文化や知識が開け進むこと。「文化の未だ―せざる/明六雑誌 11」
(2)軍隊で,縦隊を横隊に変えること。「我連隊は…海岸に近き畑の中に―して/肉弾(忠温)」
開運
かいうん [0] 【開運】
運が開けること。幸運に向かうこと。「―のお守り」「―を祈る」
開運
かいうん【開運】
improvement of one's fortune.〜のお守り a charm for luck.
開達
かいたつ [0] 【開達】 (名)スル
知識などが広く行きわたること。「その才識を―すべし/新聞雑誌 11」
開都
かいと [1] 【開都】
初めて都をつくること。建都。
開鑿
かいさく [0] 【開削・開鑿】 (名)スル
土地を切り開いて道路や運河を作ること。「運河を―する」
開門
かいもん [0] 【開門】 (名)スル
門を開くこと。
⇔閉門
開門する
かいもん【開門する】
open the gate.→英和
開閉
かいへい [0] 【開閉】 (名)スル
あけることとしめること。あけたて。
開閉する
かいへい【開閉する】
open and shut.‖開閉器 a switch.開閉橋 a drawbridge.
開閉器
かいへいき [3] 【開閉器】
電気回路・電気装置などを切ったりつないだりする装置。スイッチ。
開閉機
かいへいき [3] 【開閉機】
鉄道で,列車の通過時に人や車が踏切内にはいらないようにさえぎる装置。遮断機。
開関
かいげん [0] 【開関】
〔「かいかん」とも〕
平安時代,大礼や変乱がすんだ後,閉ざしてあった逢坂(オウサカ)(はじめは愛発(アラチ))・鈴鹿・不破の三関の固めを解いたこと。
⇔固関(コゲン)
開闔
かいこう [0] 【開闔】
〔「かいごう」とも〕
(1)開くことと閉じること。
(2)平安時代,和歌所・御書所・記録所にいて,書物の出納や記録・文案のことをつかさどった役人。室町時代には,侍所・引付の下に属した。
開闢
かいびゃく [0] 【開闢】 (名)スル
〔古くは「かいひゃく」とも〕
(1)天地のはじまり。世の中のはじまり。「―以来の最大珍事」
(2)信仰の地として山を開くこと。「何ぞこの山を,惜しみ申すべき,はや―し給へ/謡曲・白髭」
開闢
かいびゃく【開闢(以来)】
(since) the beginning of the world.→英和
開院
かいいん [0] 【開院】 (名)スル
(1)病院など「院」とつく名称の機関・施設を新設して,業務を始めること。
(2)病院などがその日の業務を始めること。
(3)旧憲法で,国会が始まること。
⇔閉院
開院式
かいいんしき [3] 【開院式】
帝国議会の開会の儀式。議会開会の日,貴族院議員および衆議院議員が貴族院に集合して行なった。現在では開会式という。
開陣
かいじん [0] 【開陣】
兵を引きあげて陣営をあけること。
開陳
かいちん [0] 【開陳】 (名)スル
自分の意見や考えなどを述べること。「見解を―する」
開陳する
かいちん【開陳する】
state;→英和
set forth.
開陽丸
かいようまる カイヤウ― 【開陽丸】
幕末,幕府がオランダに発注して建造した軍艦。排水量約3000トン。1867年榎本武揚らの手で横浜に回航。幕府の崩壊に際して北海道へ脱出したが,荒天のため江差で沈没。
開集合
かいしゅうごう [3] 【開集合】
〔数〕 空間(または平面)の部分集合 � で,� に属する任意の点 a について,a を中心として適当な半径の球(円)をかけばその球(円)は � に含まれる時,� を開集合という。開集合の概念は一般の位相空間に拡張される。
⇔閉集合
開静
かいじょう 【開静】
〔「開」は「開覚」,「静」は「静睡」の意〕
禅寺で,朝,版をたたいて衆僧を起こすこと。
開音
かいおん [1] 【開音】
鎌倉時代から室町時代にかけて,オ列長音は口の開き方の広狭で二種に区別されていたが,その広い方をさす。アウ・カウ・アフ・カフ・キャウ・シャウ・ヤウなどが長音化して,オー [ɔː] と発音されたもの。元禄(1688-1704)頃には二種の区別が失われた。開口音。
⇔合音
開音節
かいおんせつ [3] 【開音節】
母音または二重母音で終わる音節。日本語の音節のほとんどは開音節である。
⇔閉音節
開頭
かいとう [0] 【開頭】 (名)スル
脳を手術するために頭蓋骨を開けること。「―手術」
開題
かいだい [0] 【開題】 (名)スル
(1)〔仏〕 経典の題目の意義を解説し,それによって経典の大意を示すこと。また,それを記した書物。
(2)「解題(カイダイ)」に同じ。
開顕
かいけん [0] 【開顕】 (名)スル
〔仏〕「開権顕実(カイゴンケンジツ)」の略。
開館
かいかん [0] 【開館】 (名)スル
(1)図書館・映画館などが,その日の業務を始めること。
(2)図書館・映画館などを新設して,業務を始めること。
⇔閉館
開館
かいかん【開館】
the opening of a hall.→英和
開高
かいこう カイカウ 【開高】
姓氏の一。
開高健
かいこうたけし カイカウ― 【開高健】
(1930-1989) 小説家。大阪生まれ。大阪市大卒。庶民の生命力を描く「パニック」「日本三文オペラ」や,ベトナム戦争に取材した「輝ける闇」などで社会問題を独自な文体で追究。
開龕
かいがん [0] 【開龕】
〔「龕」は神仏を安置する小形の箱。厨子(ズシ)〕
厨子を開いて仏像を拝ませること。開帳。
閏
うるう ウルフ [2] 【閏】
暦の上で一年の日数や月数が平年よりも多いこと。暦の上の季節と実際の季節とのずれを調節するもの。太陽暦のユリウス暦では一年を三六五日とし,地球の公転周期三六五日五時間四八分四五秒との差を四年に一回,二月を一日多くし二九日とすることで調節する。太陰太陽暦では一年を三五四日とするので,19年に七回,八年に三回などの割で適当な閏月を設けて一年を一三か月とする。
閏余
じゅんよ [1] 【閏余】
実際の一年の日時が暦の上の一年より余分にあること。うるうのあまり。
閏刑
じゅんけい [0] 【閏刑】
有位者あるいは僧侶・婦女・老幼・廃疾の人に,本刑に代えて科せられる寛大な刑罰。
閏年
うるうどし【閏年】
a leap year.
閏年
うるうどし ウルフ― [2] 【閏年】
閏のある年。
閏年
じゅんねん [0] 【閏年】
(1)うるうどし。
(2)陰暦で,閏月(ウルウヅキ)のある年。
閏日
うるうび ウルフ― [2] 【閏日】
太陽暦で,二月二九日のこと。
閏月
じゅんげつ [1][0] 【閏月】
うるうづき。
閏月
うるうづき【閏月】
a leap month.
閏月
うるうづき ウルフ― [2] 【閏月】
太陰太陽暦で,閏年に加えられる一か月。同じ月を二度繰り返し一三か月とする。
閏秒
うるうびょう ウルフベウ [2] 【閏秒】
地球の自転を基にして時刻を表す世界時( UTI )と,セシウム原子を利用して表す協定世界時( UTC )とのずれを調整するために加えたり引いたりされる一秒。誤差を常に〇・九秒以内に保つため,一月一日か七月一日,あるいは四月一日と一〇月一日の午前八時五九分の最後の秒の後に調整が実施される。
閏統
じゅんとう [0] 【閏統】
正統でない天皇の系統。
⇔正統
閑
かん [1] 【閑】 (名・形動)[文]ナリ
ひま。ひまな時間。また,ゆったりと落ち着いてしずかなさま。「忙中に―を得る」「鳥声―なる郊外/世路日記(香水)」
閑
ひま [0] 【暇・閑】
■一■ (名)
(1)仕事や義務に拘束されない時間。自由な時間。「―をもてあます」「―を見つける」
(2)休み。休暇。
(3)夫婦・主従などの関係を絶つこと。いとま。「―を出す」「―をもらう」
(4)何かをするのに必要な時間。「本を読む―もない」「手間―かけて作る」「―を盗む」
(5)動作や状態の絶え間。時間的な切れ目。「御涙の―なく流れおはしますを/源氏(桐壺)」
■二■ (形動)[文]ナリ
仕事や義務に拘束されず,自由にできる時間があるさま。するべきことがないさま。「仕事がなくなって―になる」「お―な時には是非お寄り下さい」「―で―で時間をもてあます」
閑
のど 【閑・和】 (形動ナリ)
穏やかで,静かなさま。のどか。「立つ波も―には立たぬ/万葉 3339」「明日香川…流るる水も―にかあらまし/万葉 197」
閑か
しずか シヅ― [1] 【静か・閑か】 (形動)[文]ナリ
(1)物音がしないで,ひっそりとしているさま。「―な夜」「子供たちが寝ると―になる」
(2)動かないで,じっとしているさま。「―な海」
(3)落ち着いているさま。穏やかなさま。「―に話す」「―に歩く」
(4)口数が少なく,おとなしいさま。「―な人」
[派生] ――さ(名)
閑中
かんちゅう [0] 【閑中】
ひまな間。用事のない間。
閑事
かんじ [1] 【閑事】
実生活に役立たないこと。むだごと。
閑事業
かんじぎょう [3] 【閑事業】
ひまにまかせてする仕事。また,実用を顧慮しない仕事。「お道楽の―」
閑人
かんじん [0] 【閑人】
(1)ひまな人。ひまじん。「―閑話」
(2)俗世間を離れてわび住まいする風流人。「―の茅舎をとひて/野ざらし紀行」
閑人
ひまじん [0] 【暇人・閑人】
これといった用事がなくて,ぶらぶらしている人。
閑処
かんじょ 【閑所・閑処】
(1)〔「かんしょ」とも〕
人気のない,静かな所。また,私室。「弟子共―より直(アタイ)をとらせて返してけり/沙石 5」
(2)便所。灌所(カンジヨ)。[日葡]
閑却
かんきゃく [0] 【閑却】 (名)スル
いいかげんにしておくこと。「生と死との最大問題を―する/虞美人草(漱石)」
閑却する
かんきゃく【閑却する】
neglect;→英和
disregard.→英和
閑吟
かんぎん [0] 【閑吟】 (名)スル
しずかに詩歌などを吟ずること。「風詠―して興ぜさせ給ひけるが/太平記 21」
閑吟集
かんぎんしゅう 【閑吟集】
歌謡集。一巻。編者未詳。1518年成立。小歌を中心に三一一首の歌謡を収める。恋愛心理を歌った歌謡が多いが,漢詩的な語句や風趣を扱ったものから民謡風のものまで多様で,新しい律調が生かされている。
閑地
かんち [1] 【閑地】
(1)静かな土地。
(2)使われていない土地。あきち。
(3)ひまな地位・身分。閑職。「―に就く」
閑子鳥
かんこどり【閑子鳥】
a cuckoo.→英和
〜が啼(な)く be deserted;have no customers (店が).
閑官
かんかん [0] 【閑官】
仕事のひまな官職,また官吏。
閑寂
かんじゃく [0] 【閑寂】 (名・形動)[文]ナリ
(1)もの静かなさま。静かで趣のあるさま。かんせき。「―な境内」
(2)蕉風俳諧の美的理念の一。さび。
[派生] ――さ(名)
閑居
かんきょ【閑居(する)】
(lead) a retired life.
閑居
かんきょ [1] 【閑居】 (名)スル
(1)世間の騒がしさから離れた静かな住居。また,世俗を離れて静かに暮らすこと。
(2)特にすることもなく,ひまに暮らすこと。「小人―して不善をなす」
閑庭
かんてい [0] 【閑庭】
静かな庭。「―の青苔/日乗(荷風)」
閑心
かんしん [0] 【閑心】
静かでみやびやかな心。閑雅な心。「此の道はひとへに―のもてあそびなる故に/ささめごと」
閑所
かんじょ 【閑所・閑処】
(1)〔「かんしょ」とも〕
人気のない,静かな所。また,私室。「弟子共―より直(アタイ)をとらせて返してけり/沙石 5」
(2)便所。灌所(カンジヨ)。[日葡]
閑掻
しずがき シヅ― [0] 【閑掻・静掻】
雅楽の箏(ソウ)の基本的奏法。しずかに細やかに掻き鳴らすもの。
⇔早掻(ハヤガキ)
閑散
かんさん [0] 【閑散】 (名・形動)[文]ナリ
(1)ひっそりと静まりかえっている・こと(さま)。「―とした店」
(2)ひまで手持ちぶさたなこと。「―の身の隠居は/二人女房(紅葉)」
(3)相場で,取引高が少なく市場がひまなこと。
閑散な
かんさん【閑散な】
leisurely (ひまな);dull (不活発);→英和
slack (不況).→英和
閑散期 a slack[an off]season.
閑文字
かんもじ [3] 【閑文字】
むだな字句・文章。無益なことば。かんもんじ。「―を連ねる」「―を弄(ロウ)する」
閑文字
かんもんじ [3] 【閑文字】
⇒かんもじ(閑文字)
閑日
かんじつ [0] 【閑日】
ひまな日。用事のない日。「―を送る」
閑日月
かんじつげつ [3][4] 【閑日月】
(1)ひまな月日。「―を送る」
(2)心にゆとりのあること。「英雄―あり」
閑暇
かんか [1] 【閑暇・間暇】
何もすることがないこと。ひま。
閑月
かんげつ [1][0] 【閑月】
冬などの農事のひまな月。
閑歩
かんぽ [1] 【閑歩・間歩】 (名)スル
ぶらぶら歩くこと。漫歩。
閑殺
かんさつ [0] 【閑殺】 (名)スル
気を滅入(メイ)らせて活動できないようにすること。「冷淡は人を―し/熱意(透谷)」
閑清縫い
かんせんぬい [0] 【閑清縫い】
「閑清縫(カンセイヌ)い」に同じ。
閑清縫い
かんせいぬい [0] 【閑清縫い】
袋物の縁を始末する時,糸を現したまま,打ち違いにからげ縫いにしたもの。縫い始めた人の名からという。かんせんぬい。
閑田次筆
かんでんじひつ 【閑田次筆】
随筆。四巻四冊。伴蒿蹊(コウケイ)著。1806年刊。「閑田耕筆」の続編で,紀実・考古・雑話の三部に分けて編纂したもの。
閑田耕筆
かんでんこうひつ 【閑田耕筆】
随筆。四巻四冊。伴蒿蹊(コウケイ)著。1799年刊。蒿蹊自身が見聞・考証した事柄を,天地・人・物・事の四部に分けて編纂したもの。
閑田詠草
かんでんえいそう 【閑田詠草】
歌集。三巻。伴蒿蹊(コウケイ)著。1816年刊。温雅な趣向の作が多く,雑部では多才・博識ぶりを示す。
閑窓
かんそう 【閑窓】
閑静な部屋の窓。「―の月に嘯(ウソブ)けば忘れぬ思ひ猶深し/太平記 37」
閑素
かんそ 【閑素】 (名・形動ナリ)
心静かに質素に暮らす・こと(さま)。「中山の麓に―幽栖のわびびとあり/海道記」
閑職
かんしょく [0] 【閑職】
仕事の少ないひまな職務。重要でない職。「―にまわされる」
閑職
かんしょく【閑職】
<hold> an easy post;sinecure (名誉職).→英和
閑花風
かんかふう カンクワ― [0] 【閑花風】
世阿弥の能楽用語。九位(キユウイ)の上三位の第三で,みやびやかで静かな芸。
→九位
閑言
かんげん [0] 【閑言】
(1)むだばなし。
(2)静かに話すこと。
閑話
かんわ【閑話】
an idle talk;a chat.→英和
閑話休題 to return to our subject.
閑話
かんわ [0][1] 【閑話・間話】 (名)スル
(1)むだばなしをすること。雑談。
(2)心静かに会話すること。閑談。
閑話休題
かんわきゅうだい [1] 【閑話休題】
話を本筋に戻すとき,または本題に入るときに用いる言葉。接続詞的に用いる。むだな話はさておいて。それはさておき。さて。
閑語
かんご [0][1] 【閑語】 (名)スル
(1)静かに話すこと。
(2)むだばなし。「閑人―」
閑談
かんだん [0] 【閑談】 (名)スル
(1)のんびりと話をすること。閑話。「友人と一夜―する」
(2)静かに話をすること。
閑談
かんだん【閑談】
a quiet chat;an idle talk.
閑谷黌
しずたにこう シヅタニクワウ 【閑谷黌】
岡山藩の郷学(ゴウガク)。1668年藩主池田光政が領内の民間子弟の初等教育のために和気郡閑谷(現,備前市)に創設。1701年完成の講堂は国宝。閑谷精舎。閑谷学校。
閑適
かんてき [0] 【閑適】 (名・形動)[文]ナリ
心静かに楽しむ・こと(さま)。「人心の優悠―なるを表するに/小説神髄(逍遥)」
閑閑
かんかん [0] 【閑閑】 (ト|タル)[文]形動タリ
落ち着いているさま。のんびりしているさま。「悠々―としている」
閑院
かんいん カンヰン 【閑院】
(1)藤原冬嗣の邸宅。二条大路南・西洞院西の方一町の地。平安末から鎌倉中期には各天皇の里内裏(サトダイリ)。1259年焼失。
(2)藤原師輔の子公季(キンスエ)に始まる北家藤原氏の一支流の家名。
閑院宮
かんいんのみや カンヰン― 【閑院宮】
旧宮家。四親王家の一。新井白石の建議に基づき,幕府の朝廷重視政策によって1710年東山天皇の第六皇子直仁(ナオヒト)親王に一家を創立させ,18年閑院宮の称号を贈った。
閑雅
かんが [1] 【閑雅】 (名・形動)[文]ナリ
(1)落ち着いていてみやびな・こと(さま)。上品。「―な舞」
(2)静かで趣がある・こと(さま)。「―な景色」「瀟洒な家に住つて―な生活をしてゐる/平凡(四迷)」
閑雲
かんうん [0] 【閑雲】
しずかに空に浮かぶ雲。
閑雲野鶴
かんうんやかく [5][0] 【閑雲野鶴】
しずかに空に浮かぶ雲と野に遊ぶ鶴。なにものにも束縛されない悠々自適の境遇のたとえ。
閑静
かんせい [1] 【閑静】 (形動)[文]ナリ
しずかなさま。ひっそりとしているさま。「―なたたずまい」
[派生] ――さ(名)
閑静な
かんせい【閑静な】
quiet;→英和
tranquil.→英和
閑麗
かんれい [0] 【閑麗】 (名・形動)[文]ナリ
みやびやかでうるわしい・こと(さま)。「春朝の―なるが如し/世路日記(香水)」
間
はざま 【間】
姓氏の一。
間
あいだ【間】
(1)a space(場所);→英和
a distance(距離);→英和
an interval(間隔);→英和
a gap;→英和
an opening(隙間).→英和
(2)[関係]⇒間柄.
…の〜(に) (1) between (二者の);→英和
among (数者の);halfway (中間に).→英和
(2)[時間]during <the holidays> ;→英和
for <a long time> ;→英和
while <one's is absent> ;→英和
in <one's absence> .→英和
〜がうまくゆく get on well <with> .〜にたつ ⇒仲裁,媒酌.〜をあける(つめる) leave some (no) space <between> .〜をおいて at intervals.
間
はざま [0] 【狭間・迫間・間】
〔古くは「はさま」〕
(1)物と物との間の狭くなったところ。あいだ。「雲の―」「生と死の―」
(2)谷あい。谷間。
(3)城壁にあけた,弓・鉄砲などを射つための穴。銃眼。
(4)事と事の間。間の時間。「其の暇の―には天台の止観をぞ学しける/今昔 13」
間
あいだ アヒダ [0] 【間】
(1)二つのものにはさまれた,あいている部分。中間。「駅から家までの―に停留所が二つある」「本の―にしおりをはさむ」「雲の―から月が見える」「体重は常に五〇キロから五五キロの―だ」
(2)ある範囲によって限られた一続きの時間。「七時から八時までの―に食事をとる」「夏休みの―にまとまった仕事を片付ける」「勉強している―に夜が明けた」「長い―かかって作品を仕上げる」
(3)ものとものとを隔てる空間,または時間。間隔。へだたり。ま。「二,三〇センチの―を置いて苗を植える」「行(ギヨウ)と行との―をあける」「―を置いて雷鳴が聞こえる」
(4)相対する二つの対象の関係。「日本と西欧の―には,歴史や文化に大きな相違がある」「横綱と大関の―にはあまり力の差はない」
(5)複数の事物が構成する一つのまとまり。「政治家の―では常識だ」「生徒の―に流行している遊び」
(6)人と人,ものとものの関係。間柄。仲。「二人の―は親も認めている」
(7)二つのものの平均。中間。「双方の主張の―をとって」
(8)大体の範囲。およその見当。あたり。頃。「やうやう,朱雀の―に,この車につきて/平中 25」「五六歳に成る―,泥土を以て仏の像を造り/今昔 11」
(9)二つの事物のうちどちらか。「宮中の大臣共を召されて鹿・馬の―を御尋ね候べし/太平記 26」
(10)(形式名詞)
活用語の連体形に付いて,接続助詞のように用いる。記録体・和漢混交文に多く用いられた。
(ア)単に前の叙述を後の叙述に続ける。ところ。「鹿を射むと思て待ち立てりし―,俄(ニワカ)に虎来て喰らはんとせし時/今昔 1」
(イ)前の叙述が後の叙述の理由・原因であることを表す。ゆえに。「後に,さかしき人々書きいれたる―,物語多くなれり/宇治拾遺(序)」
間
ま 【間】
■一■ [0] (名)
□一□空間的な間隔。
(1)物と物とのあいだの空間。すきま。「木(コ)の―」「少し―をあけて座布団を敷く」
(2)家屋内の一区切り。部屋。古代では,几帳(キチヨウ)・障子などで区切られた区画も「ま」と呼んだ。「次の―」「六畳の―」「中の―は院のおはしますべき御ましよそひたり/源氏(若菜下)」
(3)ある物の位置する空間を漠然とさす語。あたり。「こもりくの泊瀬(ハツセ)の山の山の―に/万葉 428」
(4)建物の柱と柱のあいだ。「御簾どもを,その―に当たりて居給へる人々寄りつつ巻き上げ給ふ/紫式部日記」
□二□時間的な間隔。
(1)事と事とのあいだの時間。ひま。「出発までにはまだ―がある」「―もなく電車が来る」
(2)事が継続しているあいだの時間。ある状態が続いているあいだ。「休む―もない」「知らぬ―に行われる」
(3)日本の伝統芸能(音楽・舞踊・演劇など)で,拍と拍(動作と動作)のあいだの時間的間隔。転じて,リズムやテンポの意にも用いられる。「―の取り方がうまい」「―を外す」
(4)適当な時機。機会。しおどき。「―をうかがう」「―を見計らう」
□三□その場の具合。雰囲気。「―の悪い思いをする」
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)部屋の数を数えるのにいう。「六畳ふた―のアパート」
(2)柱と柱のあいだを単位として数えるときに用いる。実際の長さは一定せず,平安時代には一〇尺ほどであったが,一五世紀末頃に六尺五寸が多く用いられ,土木における長さの基準となった。これに対し徳川幕府が1649年に一間(ヒトマ)を六尺と定めてから主に関東・東北地方で用いられるようになり,しだいに「けん(間)」が長さの単位として定着してきた。「勢多の橋をひと―ばかりこぼちて/更級」
→けん(間)
→京間(キヨウマ)
→田舎間(イナカマ)
(3)建物や部屋の広さをいうのに用いる。{■二■(2)}の長さをいう「ま(間)」をもととし,縦一間(ヒトマ)・横一間の広さを一間(ヒトマ)とする。「六―の客殿へ跳り出で/太平記 1」
(4)障子の桟(サン)で囲まれた一区切りなど,一定の区切られた空間を数えるのに用いる。「なほ一―づつ張られけるを/徒然 184」
間
かん 【間】
■一■ [1] (名)
(1)あいだ。物事や場所,また時間などについていう。「生死の―をさまよう」「その―,沈黙が続いた」「指呼の―」
(2)好機。「―に乗ずる」
(3)気持ちのへだたり。仲たがい。
■二■ (接尾)
名詞に付いて,「(…と…との)あいだ」の意を表す。物事・時間・空間・人と人との関係などについていう。「三日―」「東京・大阪―」「業者―の取引」
間
あい アヒ [1][0] 【間】
(1)「間狂言(アイキヨウゲン)」の略。
(2)「間駒(アイゴマ)」の略。「―を打つ」
(3)「あいの手」の略。
(4)物と物との間。あわい。「此の鹿の目の―の/宇治拾遺 7」
(5)人と人との間柄。仲。「二人ノ―ガ悪ウゴザル/日葡」
(6)杯をやりとりし合っている二人の中に入って,第三者が杯を受けて返すこと。
(7)「間(アイ)の宿(シユク)」の略。
間
あわい アハヒ [0] 【間】
(1)物と物のあいだ。また,あいだの距離。ま。「下町の雑沓する巷と巷の―に挟まりながら/秘密(潤一郎)」
(2)時間と時間とのあいだ。時間的隔たり。「帝相崩之下に四十年ばかり―がありて/史記抄 2」
(3)人と人の間柄。相互の関係。「珍しげなき―に世の人も思ひ言ふべき事/源氏(乙女)」
(4)色の取り合わせ。配色。「山吹・紅梅・薄朽葉,―よからず/堤中納言(貝あはせ)」
(5)おり。形勢。「―悪しかりければ引くは常の習なり/平家 11」
間
まん 【間】
〔「ま(間)」の撥音添加〕
めぐりあわせ。運。ま。「悦べ��,―が直つて来たぞ/歌舞伎・幼稚子敵討」
間
ま【間】
(1)[あき](a) space;→英和
room.→英和
(2)[時]time;→英和
<in> an interval <of 5 minutes> (合間).→英和
(3)[へや]a room.→英和
〜をあける leave a space <between> .
…まで〜がある lt will be long before ….
〜が良い(悪い)[運]be (un)lucky.〜が悪い[きまりが]be[feel]embarassed[awkward].あっという〜に in an instant.→英和
五〜の家 a five-room house.
間
けん 【間】
■一■ [1] (名)
(1)長さの単位。近世以降一般化した単位。1891年(明治24),度量衡法に基づいて,一間を六尺(約1.818メートル)とする尺貫法の単位として定めた。1958年(昭和33)以降法定単位としては廃止。
→ま(間)■二■(2)
(2)古く,建物の正面の柱と柱の間のこと。
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)建築で,柱と柱との間を数えるのに用いる。「三十三―堂」
→ま(間)■二■(2)
(2)碁・将棋で,目数を数えるのに用いる。「三―とび」
間
かん【間】
an interval (間隔);→英和
a period (期間).→英和
(7年)〜にわたって for (seven years).→英和
東京大阪〜 between Tokyo and Osaka;from Tokyo to Osaka.⇒間(あいだ).
間々
まま【間々】
sometimes.→英和
間がな隙がな
まがなすきがな 【間がな隙がな】 (副)
〔「がな」はもと副助詞。不特定の「間」や「隙」を漠然とさし示す意から〕
少しでもひまさえあるといつも。ひっきりなしに。まがなひまがな。「―通って来る」
間に合い
まにあい 【間に合い】
(1)「間に合わせ」に同じ。「あまりに―の説だ」「―の火箸挟めば煙る也/柳多留 54」
(2)その場逃れのでたらめ。「成程此方にござりまするて,と―を言ふ/歌舞伎・お染久松色読販」
間に合い紙
まにあいがみ [3] 【間に合い紙】
幅が三尺(約91センチメートル)ある鳥の子紙。屏風(ビヨウブ)や襖(フスマ)を張るのに用いた。
間に合う
まにあう【間に合う】
(1)[時間について]be in time <for> ;catch <the train> .→英和
(2)[役立つ]answer[serve]the purpose;→英和
be enough;be useful (有用).
千円で〜だろう A thousand yen will do[be enough].
間に合う
まにあ・う [3] 【間に合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)決められた時刻・期限に遅れない。「バスに―・う」
(2)その場の必要を満たす。十分である。「一万円もあれば―・うだろう」「お味噌はいま―・っているわ」「文房具は大体この店で―・う」
間に合す
まにあわ・す [4] 【間に合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「間に合わせる」に同じ。「代わりの物で―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒まにあわせる
間に合せ
まにあわせ [0] 【間に合(わ)せ】
仮の物をあてて当座をすませること。また,そのもの。「―の衣装」
間に合せる
まにあわ・せる [5] 【間に合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 まにあは・す
(1)当座の用にあてる。急場をしのぐ。「人から借りて―・せる」
(2)定められた時刻に遅れないようにする。「資料を会議に―・せる」
間に合ひ言葉
まにあいことば 【間に合ひ言葉】
その場かぎりの言葉。出まかせ。「問ひつめられて―/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
間に合わす
まにあわ・す [4] 【間に合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「間に合わせる」に同じ。「代わりの物で―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒まにあわせる
間に合わせ
まにあわせ [0] 【間に合(わ)せ】
仮の物をあてて当座をすませること。また,そのもの。「―の衣装」
間に合わせ
まにあわせ【間に合わせ】
a makeshift;→英和
a temporary expedient.〜の temporary;→英和
makeshift.〜に as a makeshift.
間に合わせる
まにあわ・せる [5] 【間に合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 まにあは・す
(1)当座の用にあてる。急場をしのぐ。「人から借りて―・せる」
(2)定められた時刻に遅れないようにする。「資料を会議に―・せる」
間に合わせる
まにあわせる【間に合わせる】
make <a thing> do (一時しのぎに);get <a thing> ready (用意する).
間の土山
あいのつちやま アヒ― 【間の土山】
旧東海道の鈴鹿越えの宿場町,土山のこと。鈴鹿馬子唄「坂は照る照る鈴鹿は曇る,間の土山雨が降る」で知られる。
間の子
あいのこ アヒ― [0] 【間の子・合(い)の子】
(1)混血児。ハーフ。
(2)異種の生物の間に生まれた子。
(3)二つの物の特徴を併せ持ち,どちらともいえないようなもの。
間の子船
あいのこぶね アヒ― [5] 【間の子船】
船体構造は日本式に西洋式を加味し,帆装は西洋式ないし中国式とした木造帆船。明治時代半ばから大正時代に流行。あいのこせん。
間の宿
あいのしゅく アヒ― 【間の宿】
江戸時代,旅人の休憩のために宿場と宿場の中間に設けられた宿。宿泊は禁止されていた。間の村。あい。
間の山
あいのやま アヒ― 【間の山・相の山】
三重県伊勢市の地名。伊勢神宮の内宮と外宮との間にあり,近世は遊里もあった。
間の山節
あいのやまぶし アヒ― 【間の山節】
俗謡の一。伊勢間の山の道筋で,寛文・延宝(1661-1681)頃より,お杉・お玉と名乗る女芸人が三味線・簓(ササラ)に合わせて唄い出したもの。伊勢節。
間の手
あいのて アヒ― [3][4] 【間の手・合(い)の手・相の手】
(1)邦楽で,唄と唄の間に伴奏楽器だけで演奏される部分。
(2)歌や踊りの調子に合わせてはさむ掛け声や手拍子。
(3)物事や会話の合間にはさむ動作や言葉。「―が入る」
間の楔
あいのくさび アヒ― [1] 【間の楔・合(い)の楔】
(1)物と物との間に打ち込んで両方をつなぐくさび。
(2)間をとりもつもの。物事のつなぎとしてする事柄。「夫(ソレ)じやおれを―に一席伺はせる気なんだな/坊っちゃん(漱石)」
間の物
あいのもの アヒ― 【間の物】
(1)三度入り(普通の大きさ)と五度入りの中間の大きさの土器(カワラケ)。四度入り。「―で十杯,三度入で十四杯/狂言・地蔵舞」
(2)能の間狂言にならって,浄瑠璃の段と段の間に演じられた,踊り・操り人形・からくりなどの短い出し物。古浄瑠璃時代に盛行。
間の狂言
あいのきょうげん アヒ―キヤウゲン [1][4] 【間の狂言】
⇒あいきょうげん(間狂言)
間の間
あいのま アヒ― [0] 【間の間・相の間】
(1)(「相の間」と書く)主要な二つの部屋の間にあるつなぎの部屋。社寺建築で,本殿と拝殿,礼堂と祠堂(シドウ)との間にある部屋。権現造り・八幡造りなどにみられる。
(2)柱間(ハシラマ)寸法の一。京間と田舎間との中間の広さ。六尺間。
間もなく
まもなく【間もなく】
soon;→英和
presently;→英和
before long.
間も無く
まもなく [2] 【間も無く】 (副)
ほんの短い時間で。すぐに。ほどなく。「―春が来る」「―電車がまいります」
間テクスト性
かんテクストせい [0] 【間―性】
〔(フランス) intertextualité〕
クリステバらに代表される現代の記号論・文学理論の立場。個々のテクストを独立に捉えるのではなく,文学総体の言表作用の網の目のうちで見る。
間ノ岳
あいのだけ アヒ― 【間ノ岳】
赤石山脈の主峰白根山を構成する三峰の一。海抜3189メートル。日本第四位の高峰。
間一髪
かんいっぱつ [1] 【間一髪】
〔あいだが髪の毛一本くらいしかないの意〕
ほんのちょっとのところで。あぶないところで。「―で助けられた」「―,列車に間に合った」
間一髪のところで
かんいっぱつ【間一髪のところで】
<escape> by a hairbreadth.→英和
間中
まなか 【間半・間中】
一間(イツケン)の半分。また,半畳。「―ばかりの口をあいて/狂言・清水」
間主観性
かんしゅかんせい [0] 【間主観性】
⇒相互主観性(ソウゴシユカンセイ)
間人
もうと マウト 【間人】
〔「もうど」とも〕
中世から近世にかけて,村落の正式な構成員とは認められなかった者の称。多くは新参の住民であった。亡土。
間人皇女
はしひとのひめみこ 【間人皇女】
(?-665) 孝徳天皇の皇后。舒明天皇の皇女。母は皇極天皇。653年孝徳天皇を難波に残し,兄の中大兄皇子(天智天皇),皇祖母命(皇極天皇)とともに飛鳥宮に移った。
間仕切り
まじきり [2][0] 【間仕切り】
部屋の仕切り。壁や襖(フスマ)など。
間代
まだい [0] 【間代】
部屋の借り賃。部屋代。
間伐
かんばつ [0] 【間伐】 (名)スル
林業で,林木の密度を調節して生育を助けるため,また主伐前に収穫を得るため,林木の一部を伐採すること。透かし伐(ギ)り。疎伐。
→主伐
間作
かんさく [0] 【間作】 (名)スル
(1)ある作物の畝(ウネ)と畝の間や株と株の間に他の作物を栽培すること。あいさく。
(2)輪作の一。ある農作物の収穫後,次の農作物を栽培するまでの間を利用して,野菜などを栽培すること。あいさく。
間作
あいさく アヒ― [0] 【間作・相作】
⇒かんさく(間作)
間作
かんさく【間作(する)】
(grow,raise) <vegetables as> a catch crop.
間作林
かんさくりん [4][0] 【間作林】
スギなどの高木の苗木を植え,苗木の成長するまで,その間を利用して農作物を栽培する林野。
間借り
まがり [0] 【間借り】 (名)スル
他人の家の部屋を代金を払って借りること。
⇔間貸し
間借りする
まがり【間借りする】
take[rent]a room.→英和
間借人 a lodger; <米> a roomer.→英和
間充ゲル
かんじゅうゲル [5] 【間充―】
(1)海綿動物の皮層と胃層との間にある寒天状物質の層。皮層や胃層から移入した変形細胞・骨片母細胞・原生細胞などが散在する。
(2)腔腸動物の表皮と腔腸との間にある寒天状物質の層。中膠(チユウコウ)。
間充織
かんじゅうしき [3] 【間充織】
真正後生動物の発生過程の各期にみられる幼若な結合組織。星状または不規則な突起をもつ遊離細胞と細胞間質より成る。中胚葉に由来し,結合組織の分化に関係する。間充組織。間葉。
間八
かんぱち [0] 【間八】
〔前額部に,背面から見ると「八」の字形の斑紋のあるところから〕
スズキ目の海魚。全長1.5メートルに達する。体形はブリより側扁し,体高が高い。背部は紫青色,腹部は淡灰色で,体側に淡黄色の縦帯がある。刺身にして美味。本州以南に広く分布。アカバナ。
間内
まうち [0] 【間内】
へやのなか。室内。
間切り
まぎり [0] 【間切り】
(1)区切ること。
(2)琉球王朝時代の行政区画の単位。行政の最小単位である村を数か村集めたもの。
(3)「間切り走り」の略。
間切り帆
まぎりぼ [3] 【間切り帆】
前斜め,あるいは横からの風を受ける帆。開き帆。[日葡]
間切り瓦
まぎりがわら [4] 【間切り瓦】
西洋型船や中国船の角形竜骨のこと。和船の瓦(平形竜骨)に対し,船底に突出して間切り走りに効果があるため,江戸時代につけられた呼称。
間切り走り
まぎりばしり 【間切り走り】
帆船が,斜め前からの風を,帆の面を左右交互に切り替えて受け,ジグザグのコースで風上方向に帆走すること。まぎり。
間切る
まぎ・る [2] 【間切る】 (動ラ五[四])
帆船が,間切り走りで風上に進む。「ホヲ―・ッテハシル/ヘボン」
間判
あいばん アヒ― [0] 【相判・間判・合(い)判】
(1)仕上がり寸法が縦七寸(約21センチメートル),横五寸(約15センチメートル)の大きさの紙。ノートなどに用いた。
(2)浮世絵版画で,縦一尺一寸(約33センチメートル),横七寸五分(約23センチメートル)の大きさのもの。
間別銭
まべつせん 【間別銭】
〔「まべちせん」とも〕
⇒地口銭(ジグチセン)
間十次郎
はざまじゅうじろう 【間十次郎】
(1678-1703) 江戸中期,赤穂浪士の一人。名は光興。炭小屋で吉良義央(ヨシナカ)を仕留めた。
間半
まなか 【間半・間中】
一間(イツケン)の半分。また,半畳。「―ばかりの口をあいて/狂言・清水」
間取り
まどり【間取り】
the layout[plan]of a house.→英和
〜が良い(悪い) be well (badly) planned.
間取り
まどり [0] 【間取り】
(1)住宅の部屋の配置。
(2)段取り。「切幕へ廻る―を承知しながら/滑稽本・八笑人」
間口
まぐち【間口】
the front <of a building> ;→英和
a frontage;→英和
a width.→英和
間口
まぐち [1] 【間口】
(1)土地・家屋などの前面の幅。
⇔奥行(オクユキ)
「―三間の小店」
(2)事業・研究などの領域の広さ。「―を広げすぎる」
間合
まあい [0] 【間合(い)】
(1)物と物とのへだたり。「適当に―を詰める」
(2)動作をするのに適当な時機。ころあい。また,あいま。ひま。「―をはかる」「忙がしいので―もなく/塩原多助一代記(円朝)」
間合い
まあい [0] 【間合(い)】
(1)物と物とのへだたり。「適当に―を詰める」
(2)動作をするのに適当な時機。ころあい。また,あいま。ひま。「―をはかる」「忙がしいので―もなく/塩原多助一代記(円朝)」
間塞ぎ
まふたぎ [2] 【間塞ぎ】
〔「まふさぎ」とも〕
(1)靫(ウツボ)のふたの部分。
(2)刀剣の目貫(メヌキ)の古名。
間外れ
まはずれ [2] 【間外れ】 (名・形動)[文]ナリ
タイミングがはずれている・こと(さま)。「折角の問が―にならうとしたので,とう��口へ出さずに/彼岸過迄(漱石)」
間夫
まぶ [1] 【間夫】
(1)愛情をかわす男。情夫。
(2)人妻とその夫でない男とが密通すること。また,人妻と密通する男。間男(マオトコ)。
(3)特に,遊女の情人。「白き手をいだして―をまねき/仮名草子・東海道名所記」
間奏
かんそう [0] 【間奏】
(1)歌曲の区切り目に入るピアノなど,一曲の途中にはさんで奏される部分。また,その演奏。
(2)「間奏曲」の略。
間奏曲
かんそうきょく【間奏曲】
an interlude.→英和
間奏曲
かんそうきょく [3] 【間奏曲】
(1)劇やオペラの幕間(マクアイ)に演奏される小曲。また,そのような気分をもった独立の小曲。インテルメッツォ。
(2)組曲などの器楽曲で,曲と曲とをつなぐ経過的な部分。インテルメッツォ。
→間奏曲/劇音楽「ロザムンデ」より(シューベルト)[音声]
間宮
まみや 【間宮】
姓氏の一。
間宮林蔵
まみやりんぞう 【間宮林蔵】
(1775-1844) 江戸後期の探検家。諱(イミナ)は倫宗(トモムネ)。常陸(ヒタチ)の生まれ。幕府の蝦夷(エゾ)地御用雇となり蝦夷地に勤務,伊能忠敬に測量を学ぶ。千島・西蝦夷・樺太を探検。間宮海峡を発見し,樺太(サハリン)が島であることを実証。シーボルト事件の告発者といわれる。
間宮海峡
まみやかいきょう 【間宮海峡】
サハリン北部とシベリアとの間にある海峡。最狭部は7キロメートルほどで,冬季凍結する。間宮林蔵が1809年踏査,シーボルトが命名した。タタール海峡。韃靼(ダツタン)海峡。
間尺
ましゃく [0] 【間尺】
(1)工事・工作の寸法。
(2)損得計算。割。
間尺
けんじゃく [0][1] 【間尺】
一間ごとにしるしをつけた縄。間縄(ケンナワ)。
間尺に合わぬ
ましゃく【間尺に合わぬ】
do not pay.
間島
かんとう カンタウ 【間島】
中国,吉林省の東部,豆満江北岸の延辺朝鮮族自治州にあたる地域。李朝後期以降,多くの朝鮮人が国境を越えて定着。中心都市は延吉(エンキツ)。
間島事件
かんとうじけん カンタウ― 【間島事件】
1920年(大正9),日本が中国の間島地方を拠点とする朝鮮民衆の反日独立運動を弾圧するため,日本領事館襲撃を口実に出兵した事件。
間島協約
かんとうきょうやく カンタウケフ― 【間島協約】
朝鮮の外交権を奪った日本と中国(清)との間で,1909年に結ばれた国境に関する協約。間島地方は中国領とされ,かわりに日本は中国東北部に対する利権を拡張した。
間度し
まわたし [2] 【間度し・間渡し】
壁の下地として,柱と柱の間に,縦,横に取り付けた木や竹の材。「―竹」
間座
あいざ アヒ― [0] 【間座】
「狂言座(キヨウゲンザ)」に同じ。
間延び
まのび [0] 【間延び】 (名)スル
(1)間の長いこと。間があきすぎること。「台詞(セリフ)が―する」
(2)しまりがないこと。だらしないこと。「―した顔」
間延びした
まのび【間延びした】
slow-motioned.dull;→英和
stupid-looking <face> .
間引き
まびき [0][3] 【間引き】 (名)スル
(1)農作物などをまびくこと。「大根を―する」「―運転」
(2)口べらしのために生まれたばかりの子を殺すこと。
間引き菜
まびきな [3][0] 【間引き菜】
ダイコン・カブ・ハクサイ・コマツナなどの,間引いた若菜。汁の実・浸し物などにする。つまみ菜。[季]秋。
間引き運転
まびき【間引き運転】
thinned-out operation.
間引く
まびく【間引く】
thin out <the plants> .
間引く
まび・く [2] 【間引く】 (動カ五[四])
(1)不良のものを除いたり,間隔を保ったりするため,密生している農作物を適当に抜き取る。うろぬく。「菜を―・く」
(2)口べらしのために生まれたばかりの子を殺す。「子供を―・く」
(3)ところどころ省く。「バスを―・いて運転する」
[可能] まびける
間怠い
まだる・い [3] 【間怠い】 (形)[文]ク まだる・し
(1)手間どってじれったい。手ぬるくて,はがゆい。「なんだか―・いりくつだぜ/西洋道中膝栗毛(魯文)」
(2)野暮だ。「月(ガチ)の女郎に銀つりかへてあふなど―・いことぢや/浮世草子・御前義経記」
間怠こい
まだるこ・い [4] 【間怠こい】 (形)[文]ク まだるこ・し
手間どってじれったい。まだるい。「―・い動作」
[派生] ――さ(名)
間怠こしい
まだるこし・い [5] 【間怠こしい】 (形)
「まだるこい」に同じ。「―・い調べ方」
[派生] ――さ(名)
間怠っこい
まだるっこ・い [5] 【間怠っこい】 (形)
「まだるこい」に同じ。「そんな―・いやり方ではだめだ」
[派生] ――さ(名)
間怠っこしい
まだるっこし・い [6] 【間怠っこしい】 (形)
「まだるこい」に同じ。「―・い話し方」
[派生] ――さ(名)
間性
かんせい [0] 【間性】
雌雄異体の生物で,性形質が雌型と雄型の中間型を示すこと。遺伝子組成がどの細胞も同一である点が雌雄モザイクと異なる。中性。
間投助詞
かんとうじょし [5] 【間投助詞】
助詞の一類。文中または文末の文節に付いて,語調を整えたり,感動・余情・強調などの意を添えたりするもの。口語では「な」「ね」「さ」など,文語では「や」「よ」「を」「ゑ」「ろ」などがある。
間投詞
かんとうし【間投詞】
《文》an interjection.→英和
間投詞
かんとうし [3] 【間投詞】
⇒感動詞(カンドウシ)
間抜く
まぬ・く 【間抜く】 (動カ四)
間隔をあけて抜き取る。まびく。「かれこれ―・き行くほどに/徒然 137」
間抜け
まぬけ【間抜け】
a fool;→英和
a blockhead.→英和
〜な stupid;→英和
silly.→英和
間抜け
まぬけ [0] 【間抜け】 (名・形動)[文]ナリ
考えや行動にぬかりのあること。のろまで気がきかないこと。また,そのさまやそのような人。「―面(ヅラ)」「―な奴(ヤツ)」
[派生] ――さ(名)
間拍子
まびょうし [2] 【間拍子】
〔「まひょうし」とも〕
(1)その時の拍子。時のはずみ。「―が悪い」
(2)日本音楽で,間(マ){□一□■二■(3)}を取るために打つ(数える)拍。
間接
かんせつ [0] 【間接】
(1)間に他の物を置いて事を行う,または,行われること。対象にじかに働きかけないで,他の物を仲立ちとして行うこと。「直接―の学恩」「友人を通して―に意向を聞く」
(2)はっきりと示さず遠回しに行うこと。「自分の容貌も―に弁護して置く/吾輩は猫である(漱石)」
⇔直接
〔幕末明治初期につくられた語〕
間接の
かんせつ【間接の(に)】
indirect(ly).→英和
‖間接喫煙 passive smoke.間接照明 <illuminated by> indirect[concealed]lighting.間接税 an indirect tax.間接話法(目的語)《文》indirect narration (an indirect object).
間接代理
かんせつだいり [5] 【間接代理】
自己の名をもって委託者の計算においてなされる行為。法律効果はいったん間接代理人に帰属したのち,委託者に移転される。問屋・運送取扱人がその例。
間接伝染
かんせつでんせん [5] 【間接伝染】
飲食物・衣類・土壌など,病原体に汚染された物を介して間接に感染する伝染様式。
間接侵略
かんせつしんりゃく [5] 【間接侵略】
外国による教唆・指導・支援あるいは干渉により引き起こされた大規模な内乱・騒擾(ソウジヨウ)。
⇔直接侵略
間接分析
かんせつぶんせき [5] 【間接分析】
目的とする物質を分析あるいは定量する際,他の物質と反応させて生じた第三の物質の物理的・化学的性質を利用するなどして,間接的に分析あるいは定量すること。また,その方法。例えば,塩素・過酸化水素などの酸化剤を定量するのに,ヨウ化カリウムと反応させて遊離したヨウ素を,チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する(ヨウ素還元滴定)など。
間接喫煙
かんせつきつえん [5] 【間接喫煙】
喫煙者の周囲にいる非喫煙者がタバコの煙を吸い込むこと。受動喫煙。
間接審理主義
かんせつしんりしゅぎ [8] 【間接審理主義】
訴訟が係属している裁判所および判決をなす裁判官が弁論の聴取や証拠調べを直接行わず,他の者(受託裁判所や受命裁判官など)に審理させ,その結果に基づき裁判を行う主義。
⇔直接審理主義
間接射撃
かんせつしゃげき [5] 【間接射撃】
建物や丘などの障害物のために直接見ることのできない目標に対する砲撃。補助目標や観測者の指示などによって角度・方向などを定めて行う。
間接強制
かんせつきょうせい [5] 【間接強制】
債務者が債務を履行しない場合に,裁判所が金銭の支払いを命じ,債務者を心理的に強制して債務を履行させること。
→直接強制
→代替執行
間接投資
かんせつとうし [5] 【間接投資】
対外投資のうち,経営参加や技術提携などを目的としない証券投資。外国の有価証券の取得などをいう。
⇔直接投資
間接推理
かんせつすいり [5] 【間接推理】
〔論〕 二つ以上の命題を前提とし,そこから結論を導き出す推理。結論の主語項と述語項を,両者を媒介する中項を立てて,間接的に結びつけるもの。三段論法や帰納推理など。
⇔直接推理
間接撮影
かんせつさつえい [5] 【間接撮影】
身体を透過した X 線を蛍光板やイメージ-インテンシファイアに当てて可視像とし,これを小型カメラで縮小撮影する X 線検査法。集団検診などに活用される。
間接染料
かんせつせんりょう [5] 【間接染料】
媒染剤を用いたり還元操作を行なったりしたあとでなければ染着しない染料。
⇔直接染料
間接正犯
かんせつせいはん [5] 【間接正犯】
善悪を判断する能力のない者,故意のない者を道具として利用し犯罪を行うこと。刑事責任年齢に達していない幼児に盗みをさせたり,事情を知らない印章屋に印鑑を偽造させることなど。
⇔直接正犯
間接民主制
かんせつみんしゅせい [0] 【間接民主制】
国民が選挙で選んだ代表者に一定期間自らの権力の行使を信託し,間接的に政治に意思を反映させる民主制。代表民主制。
間接測量
かんせつそくりょう [5] 【間接測量】
(1)水準測量において,既知高度の水準点を利用し,三角法などにより高低差を求める方法。間接測定。
(2)測定量と一定の関係にあるいくつかの量について測定を行い,測定値を導き出すこと。
間接照明
かんせつしょうめい [5] 【間接照明】
光源から直接到達する光の量を10パーセント以下にし,光を反射拡散面などに当て,反射光線だけを利用する照明方式。
間接的
かんせつてき [0] 【間接的】 (形動)
何かを仲立ちにして行うさま。他の何かを通してはたらきかけるさま。
⇔直接的
「―に影響される」
間接目的語
かんせつもくてきご [0] 【間接目的語】
目的語の一。「 A に B を与える」という時の「 A に」に相当するもの。
間接税
かんせつぜい [4] 【間接税】
消費税{(2)}などのように,法律上の納税義務者と実際に租税を負担する者とが一致しないことが予定されている租税。
⇔直接税
間接肥料
かんせつひりょう [5] 【間接肥料】
植物に直接吸収されるのでなく,間接的な効果によって植物の生育を助ける肥料。土壌の理化学的性質をよくしたり,微生物の活動を盛んにして養分の吸収度をよくしたりする肥料。石灰・炭木・苦土肥料・ケイ酸肥料など。
⇔直接肥料
間接訴権
かんせつそけん [5] 【間接訴権】
⇒債権者代位権(サイケンシヤダイイケン)
間接証券
かんせつしょうけん [5] 【間接証券】
資金供給者と資金需要者の間に金融機関が介在して資金の調達を行うときに金融機関が発行する証券。
→間接金融
→本源的証券
間接証拠
かんせつしょうこ [5] 【間接証拠】
訴訟において,間接的に要証事実の証明に役立つ証拠。
⇔直接証拠
間接証明法
かんせつしょうめいほう [0] 【間接証明法】
⇒帰謬法(キビユウホウ)
間接話法
かんせつわほう [5] 【間接話法】
話法の一。文章中において,他人の発言を引用する時,そのままの言い回しで引用することをせず,自分の立場に置き換えて書き表す方法。
⇔直接話法
間接論証
かんせつろんしょう [5] 【間接論証】
⇒帰謬法(キビユウホウ)
間接費
かんせつひ [4][3] 【間接費】
複数の製品の製造や販売に関して共通に発生し,特定の製品の原価に直接振り分けることが難しい費用。製造間接費・販売間接費・一般管理費など。
⇔直接費
間接選挙
かんせつせんきょ [5] 【間接選挙】
選挙人が一定数の中間選挙人を選挙し,その中間選挙人が被選挙人を選挙する制度。アメリカ合衆国の大統領選挙がその代表的な例。
⇔直接選挙
間接還元法
かんせつかんげんほう [0] 【間接還元法】
⇒帰謬法(キビユウホウ)
間接金融
かんせつきんゆう [5] 【間接金融】
企業などの資金の需要者が金融機関を介して資金を調達すること。預貯金・保険・信託などの形態で金融機関が集めた資金を借り入れる。
⇔直接金融
間擦疹
かんさつしん [4] 【間擦疹】
わきの下や股間部・前頸部などの皮膚がこすれあうところにできる湿疹。乳児や肥満体の人にみられる。間擦性湿疹。
間数
けんすう [3] 【間数】
間を単位としてはかった長さ。
間数
まかず [0] 【間数】
部屋の数。「―が多い家」
間斗束
けんとづか [3] 【間斗束】
斗栱(トキヨウ)と斗栱の間に設けた,上に斗(マス)をのせた束。
→斗束(トヅカ)
間斗束[図]
間断
かんだん [0] 【間断】
一時とぎれること。たえま。きれめ。多く「間断なく」の形で用いる。「―なくしゃべり続ける」
間断なき
かんだん【間断なき(なく)】
continual(ly) (たびたび);→英和
continuous(ly) (連続して);→英和
without interruption[a break,a pause].
間日
あいび アヒ― 【間日】
⇒まび(間日)
間日
まび 【間日】
(1)ひまのある日。仕事と仕事の間の日。あいのひ。あいび。「庚申・甲子,一夜の―もあることか/浄瑠璃・大職冠」
(2)暦(コヨミ)で,壬子(ミズノエネ)の日から癸亥(ミズノトイ)の日に至る一二日のうち,丑(ウシ)・辰(タツ)・午(ウマ)・戌(イヌ)の四日間。「思へば天一天上の,五衰八専―もなし/浄瑠璃・大経師(下)」
(3)瘧(オコリ)の発作の起こらない日。「―には影もさしませぬ/歌舞伎・幼稚子敵討」
間明き大名
まあきだいみょう [4] 【間明き大名】
縞柄の一。縞と縞との間隔の広い大名縞。
間暇
かんか [1] 【閑暇・間暇】
何もすることがないこと。ひま。
間服
あいふく アヒ― [0] 【間服・合(い)服】
春や秋の,寒暑のきびしくない季節に着る洋服。間着。
間服
あいふく【間服】
a spring[an autumn]suit.
間期
かんき [1] 【間期】
細胞が分裂していない時期。外見上は静止しているようだが,実際は DNA 合成などの代謝をさかんに行う。休止期。静止期。代謝期。中間期。
間木
まぎ [1] 【間木】
寝殿造りで,長押(ナゲシ)の上に一枚の板を横に渡した棚のようなもの。
間架結構
かんかけっこう [4] 【間架結構】
〔間架は点画と点画の間隔,結構は字形の組み立て〕
漢字一字の構成法をいう語。
間柄
あいだがら【間柄】
relation(ship).→英和
親しい〜だ be on good terms <with> .彼とはどんな〜か What is he to you?
間柄
あいだがら アヒダ― [0] 【間柄】
(1)血族・親族などのつながりの関係。「伯父と甥(オイ)の―」
(2)交際などから生じる人と人の関係。「親友の―」
間柱
まばしら [2] 【間柱】
大きな柱と柱の間に立てる柱。
間棹
けんざお [0][1] 【間竿・間棹】
(1)間数を測るための竹竿。検地などに用いられた。検地竿。
〔豊臣氏は六尺三寸,徳川氏は六尺一分のものを用いた〕
(2)「尺杖(シヤクヅエ)」に同じ。
間欠
かんけつ [0] 【間欠・間歇】
一定の間隔をおいて,物事が起こったりやんだりすること。
間欠性跛行症
かんけつせいはこうしょう [8][0] 【間欠性跛行症】
歩行を続けると下肢が痛くなり,休息すると痛みが消えるが,また歩くと再び痛くなる症状。動脈硬化による血流の不足が原因。
間欠河川
かんけつかせん [5] 【間欠河川】
降雨の後や雨季に一時的な流水がある川。乾燥地域に多く,降雨の際には激しい水流を生じることがある。
→ワジ
間欠泉
かんけつせん [4][0] 【間欠泉】
一定の時間をおいて周期的に湯やガスを噴き上げる温泉。宮城県鬼首(オニコウベ)や北海道の登別,米国のイエローストーン公園などのものが有名。
間欠熱
かんけつねつ [4] 【間欠熱】
一日のうち数時間発熱し,他の時は平熱であるもの。マラリアなどにみられる。
間欠的
かんけつてき [0] 【間欠的】 (形動)
一定の時間をおいて,繰り返し起こったりやんだりするさま。「―な頭痛」
間歇
かんけつ [0] 【間欠・間歇】
一定の間隔をおいて,物事が起こったりやんだりすること。
間歇的
かんけつ【間歇的(に)】
intermittent(ly).→英和
‖間歇泉 a geyser.間歇熱 intermittent fever.
間歩
まぶ 【間歩】
鉱山の坑道。鋪(シキ)。まんぼ。「しりくめ縄を引はへて山神祭る―の口/浄瑠璃・弁慶京土産」
間歩
かんぽ [1] 【閑歩・間歩】 (名)スル
ぶらぶら歩くこと。漫歩。
間水
けんずい 【間水・硯水・建水】
(1)軽い食事。二食の時代の朝食と夜食の間の軽い食事。現在の昼食に当たる。「奈良茶はやぢうと名づけ,昼食を―といふ/南都賦」
(2)三食のほかに飲食すること。また,その飯・餅・酒など。特に,昼食と夕食の間にする飲食。
(3)酒の異名。
間氷期
かんぴょうき [3] 【間氷期】
氷河時代のうちで氷期と次の氷期との間の,比較的気候が温暖な時期。
間渡し
まわたし [2] 【間度し・間渡し】
壁の下地として,柱と柱の間に,縦,横に取り付けた木や竹の材。「―竹」
間点線
かんてんせん [0] 【間点線】
線または十字形の間に丸点をはさむ線。地図などで境界線に用いる。―・―・―または+・+・+。
間無し
まな・し 【間無し】 (形ク)
(1)絶え間がない。「―・き恋にそ年は経にける/万葉 4033」
(2)間を置かない。すぐである。程ない。「―・くもとのごとくに/浮世草子・一代男 2」
間然
かんぜん [0] 【間然】 (名)スル
〔「間」はすきま〕
非難や批判されるような欠点のあること。「説きし所に一言の―するものなき/月世界旅行(勤)」
間物
あいもの アヒ― 【相物・間物・合物】
塩で処理した魚・干魚の総称。「―とて乾したる魚の入たる俵を取積で/太平記 7」
間狂言
あいきょうげん アヒキヤウゲン [3] 【間狂言】
能一曲の演奏で,狂言方の受け持つ部分。シテの中入りの間に登場して曲の主題を説明する語り間(アイ)が最も一般的。他にシテ・ワキ・ツレなどと応対する会釈間(アシライアイ),一曲の初めに登場して語る口開間(クチアケアイ)などがある。間の狂言。能間(ノウアイ)。
間狭
ませ [1] 【籬・間狭】
(1)竹・木などで作った,低く目のあらい垣。まがき。ませがき。「朝顔の這ひまじれる―もみな散り乱れたるを/源氏(野分)」
(2)劇場などの,枡(マス)席の仕切り。
間田
かんでん [0] 【間田】
(1)荘園で,荘官に与えて年貢・公事などが免除された田。余田。
(2)植えつけをしていない田。
間男
まおとこ【間男】
a secret lover.
間男
まおとこ [2] 【間男・密男】 (名)スル
夫のある女がひそかに夫以外の男性と通ずること。また,その相手の男。みそかおとこ。「―する女房に鼻毛を延ばす薄のろどの/社会百面相(魯庵)」
間男本多
まおとこほんだ 【間男本多】
天明(1781-1789)の頃,江戸深川の遊里で流行した女髷(マゲ)の一。髻(モトドリ)を男髷の本多髷に似せて高く結ったものという。
間直し
まんなおし 【間直し】
不運を幸運に転ずること。縁起直し。「いつそのこと,―にふたりづれで出かけまいか/滑稽本・膝栗毛(発端)」
間着
あいぎ【間着】
⇒間服.
間着
あいぎ アヒ― [0][3] 【間着・合(い)着】
(1)「間服(アイフク)」に同じ。
(2)上着と下着の間に着る衣服。特に,江戸時代,女性が打掛のすぐ下に着た小袖。
間知石
けんちいし [3] 【間知石】
大小二つの方形の面(ツラ)をもつ四角錐台状の石垣用石材。大きな方形の方を表にして積む。
間祝
まいわい [2] 【万祝・間祝(い)】
(1)意外な大漁の際に,漁業主が漁夫・知人・関係者を招いて開く祝宴。まんいわい。
(2){(1)}に漁業主が配る祝い着。藍地に「大漁」の字・鯛・鶴亀などを染め抜いた長半纏(ハンテン)。「―被(ハオ)りて/ふところ日記(眉山)」
間祝い
まいわい [2] 【万祝・間祝(い)】
(1)意外な大漁の際に,漁業主が漁夫・知人・関係者を招いて開く祝宴。まんいわい。
(2){(1)}に漁業主が配る祝い着。藍地に「大漁」の字・鯛・鶴亀などを染め抜いた長半纏(ハンテン)。「―被(ハオ)りて/ふところ日記(眉山)」
間税
かんぜい [0] 【間税】
「間接税」の略。
間竿
けんざお [0][1] 【間竿・間棹】
(1)間数を測るための竹竿。検地などに用いられた。検地竿。
〔豊臣氏は六尺三寸,徳川氏は六尺一分のものを用いた〕
(2)「尺杖(シヤクヅエ)」に同じ。
間紙
あいがみ アヒ― [0] 【間紙】
〔「あいし」とも〕
(1)汚損を防ぐために物と物との間にはさむ紙。
(2)印刷で,インクの汚れを防ぐため,印刷済みの紙の間にはさむ紙。
間紙
あいし アヒ― [0] 【間紙】
⇒あいがみ(間紙)
間細胞
かんさいぼう [3] 【間細胞】
組織において,その組織固有の細胞群の間に混在する特殊な未分化細胞。精巣中にあって男性ホルモンを分泌する細胞など。
間緩い
まぬる・い [3][0] 【間緩い】 (形)
ぐずぐずしている。のろい。「―・イコトデ金ガモウカラヌ/ヘボン」
間縄
けんなわ [0][1] 【間縄】
(1)田地測量用の縄。一間ごとに間札がついている。検縄。
(2)播種(ハシユ)・苗の移植などの際に間隔を一定にするために用いる目盛りのついた縄。
間者
かんじゃ [0] 【間者】
敵方の様子を探る者。間諜(カンチヨウ)。スパイ。
間脳
かんのう [1] 【間脳】
脊椎動物の脳の一部。大脳半球と中脳にはさまれた部分で,視床・視床上部・視床後部・視床下部からなる。嗅覚を除く感覚神経の中継中枢および自律神経系中枢がある。
間色
かんしょく [0] 【間色】
原色と原色の間の,やわらかい感じの色。また原色を混ぜ合わせてできた色。中間色。
間色
かんしょく【間色】
a compound color.
間葉
かんよう [0] 【間葉】
⇒間充織(カンジユウシキ)
間話
かんわ [0][1] 【閑話・間話】 (名)スル
(1)むだばなしをすること。雑談。
(2)心静かに会話すること。閑談。
間語り
あいがたり アヒ― [3][0] 【間語り】
能の語り間(アイ)でワキが語ること。
→語り間(アイ)
間諜
かんちょう【間諜】
a spy.→英和
間諜
うかみ 【窺見・候・間諜】
その土地や相手方の情勢を知るための見張り。斥候。ものみ。「近江京より倭京に至るまでに,処々に―を置けり/日本書紀(天武訓)」
間諜
かんちょう [0] 【間諜】
敵の情報を集め,味方に通報する者。間者(カンジヤ)。スパイ。
間貸し
まがし [0] 【間貸し】 (名)スル
代金をとって部屋を人に貸すこと。
⇔間借り
「二階を―する」
間貸する
まがし【間貸する】
rent[ <英> let]a room.→英和
間質液
かんしつえき [4] 【間質液】
⇒組織液(ソシキエキ)
間車
あいぐるま アヒ― [3] 【間車】
「遊び車{(2)}」に同じ。
間近
まぢか [1][0] 【間近】 (名・形動)[文]ナリ
時間や距離がきわめて近いところまできている・こと(さま)。「締め切りが―に迫る」「頂上は―だ」
間近い
まぢか・い [3] 【間近い】 (形)[文]ク まぢか・し
(1)距離的に,すぐ近くである。すぐそばである。「―・いところに雷が落ちた」
(2)時間的に,隔たりが少ない。大変近い。もうすぐである。「正月も―・い」
間近に
まぢかに【間近に】
near by;close at hand.
間道
かんとう [0] 【間道】
室町から江戸初期,中国や南方から渡来した縞・格子・絣(カスリ)などの織物。茶人に愛好され,名物裂(ギレ)として多く残る。間道縞。
〔広東・漢島・漢渡・漢唐などとも書く〕
間道
かんどう [0] 【間道】
主要な街道からはずれた道。また,抜け道。
⇔本道
「山越えの―がある」
間道
かんどう【間道】
a bypath;→英和
a byroad.→英和
間違い
まちがい [3] 【間違い】
(1)まちがうこと。正しくないこと。あやまり。「記録に―がある」「字の―が多い」
(2)しくじり。失敗。「―をしでかす」「選択の―」
(3)道徳的によくないおこない。特に,男女間の関係についていう。あやまち。「―を犯す」
(4)当たり前でないこと。よくないこと。事故。「何か―があったのではないか」
間違い
まちがい【間違い】
(1)[誤り]a mistake;→英和
an error;→英和
[過失]a fault;→英和
a slip.→英和
(2)[事故]an accident.→英和
(3)[争い]a quarrel;→英和
a trouble.→英和
(4)[男女間の] <commit> an indiscretion.〜を起こす get into trouble.〜なく correctly (正しく);→英和
[必ず…する]do not forget <to do> ;be sure <to do> ;certainly.→英和
間違う
まちが・う [3] 【間違う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)正しくない状態になる。誤っている。違う。「君が―・っている」「―・った考え」
(2)「間違える{(1)}」に同じ。「計算を―・う」「一つ―・えば命取りだ」
(3)「間違える{(2)}」に同じ。「道を―・った」
(4)行き違う。かけ違う。「判官殿―・うてお目にかからず/浄瑠璃・忠臣蔵」
〔本来は「間違える」に対する自動詞〕
■二■ (動ハ下二)
⇒まちがえる
間違え
まちがえ [3] 【間違え】
「間違い」に同じ。
間違える
まちが・える [4][3] 【間違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 まちが・ふ
(1)誤りをする。やりそこなう。「答えを―・える」「計算を―・える」
(2)他のものと取り違える。「靴を―・える」「友達と―・えて肩をたたく」
〔「間違う」に対する他動詞〕
間違える
まちがえる【間違える】
make a mistake;→英和
misunderstand (誤解);→英和
take <A for B> (A を B と).→英和
間違え易い
まちがえやすい【間違え易い】
mistakable;→英和
misleading (人を誤らせ易い).→英和
間違った
まちがった【間違った】
mistaken;→英和
wrong.→英和
間違って
まちがって【間違って】
<do a thing> by mistake.〜いる be mistaken;be (in the) wrong.
間違っても
間違っても
どんなことがあっても。絶対に。決して。下に打ち消しや禁止の語を伴って用いる。「私は―そんなことはしない」「―人に言うなよ」
間遠
あいどお アヒドホ 【間遠】 (形動ナリ)
時間的・空間的に間隔が広くあいているさま。まどお。「将軍の陣あらけ靡(ナビ)いて後ろの御方―に成りければ/太平記 32」
間遠
まどお [0] 【間遠】 (形動)[文]ナリ
(1)繰り返されることの間隔が長いさま。間があくさま。「親戚との行き来が―になる」
(2)間が離れているさま。遠いさま。「壁の中の蟋蟀だに―に聞きならひ給へる御耳に/源氏(夕顔)」
(3)目の粗いさま。「須磨の海士の―の衣/新勅撰(秋上)」
[派生] ――さ(名)
間遠い
まどお・い [3][0] 【間遠い】 (形)[文]ク まどほ・し
〔古くは「まとほし」と清音〕
(1)時間的・距離的に間が離れている。「銃声が―・くなる」「―・くの雲居に見ゆる妹が家に/万葉 3441」
(2)まわりくどい。まだるい。「さういふ―・い詮議より/歌舞伎・幼稚子敵討」
[派生] ――さ(名)
間遮
あいしゃ アヒ― [0] 【間遮】
「間駒(アイゴマ)」に同じ。
間部
まなべ 【間部】
姓氏の一。
間部詮勝
まなべあきかつ 【間部詮勝】
(1802-1884) 江戸末期の越前鯖江藩主。老中。下総(シモウサ)守。井伊直弼のもとで,条約勅許問題・将軍継嗣問題にあたった。
間部詮房
まなべあきふさ 【間部詮房】
(1667-1720) 江戸中期,将軍家宣・家継の側用人。武蔵国忍(オシ)の人。家宣に見いだされ,新井白石と正徳の治にあたった。高崎五万石領主。
間配り
まくばり [2] 【間配り】
間隔のあけ方。
間配る
まくば・る [3] 【間配る】 (動ラ五[四])
適当な間隔をおいて配置する。配分する。「要所へ兵を―・り/近世紀聞(延房)」
間重富
はざましげとみ 【間重富】
(1756-1816) 江戸後期の天文・暦学者。大坂の人。麻田剛立に師事し,天体観測器械を考案。寛政の改暦にあたった。
間釘
あいくぎ アヒ― [0][2] 【合釘・間釘】
板と板とを接(ハ)ぎ合わせるのに用いる,両端のとがった釘。
間鈍い
まのろ・い [3][0] 【間鈍い】 (形)[文]ク まのろ・し
のろのろしている。まぬるい。「何をやらせても―・いやつだ」
間銀
あいぎん アヒ― 【間銀・合銀】
手数料。口銭(コウセン)。間銭(アイセン)。「借入れの肝煎りして,この―を取り/浮世草子・胸算用 4」
間銭
あいせん アヒ― 【間銭】
手数料。口銭(コウセン)。間銀(アイギン)。「はや―取りて只は通さず/浮世草子・胸算用 4」
間鍋
まなべ 【間鍋】
間食(カンシヨク)。あいだ食い。[ヘボン(三版)]
間間
まま [1][0] 【間間】 (副)
ときどき。まれに。時には。「忘れることも―ある」
間関
かんかん 【間関】 (形動タリ)
鳥がなだらかに鳴くさま。また,その声。「―たる鶯の語りは/太平記 4」
間隔
かんかく [0] 【間隔】
(1)物と物との間。「一定の―をあけて並べる」
(2)時間のへだたり。「三分―で運転する」
間隔
かんかく【間隔】
<leave> a space <between> ;→英和
an interval.→英和
〜を置いて <place things> at intervals <of five feet> .
間隙
かんげき [0] 【間隙】
(1)あいだ。すきま。また,ひま。「―を縫う」
(2)気のゆるみ。油断。「―を突く」
(3)へだたり。不和。
間隙
かんげき【間隙】
a gap;→英和
a crevice (戸・壁などの);→英和
a difference <between> (不和);→英和
a breach <of friendship> .→英和
間際
まぎわ [1] 【間際・真際】
まさにある事が行われようとするとき。直前。寸前。「―になって中止する」「出発―」
間際になって
まぎわ【間際になって】
at the last moment.死ぬ〜に just before one's death.発車〜に just as the train was leaving.
間頭
けんがしら 【間頭】
江戸時代の検地用具で,田畑の測量に四隅に立てた竿。
間食
かんしょく [0] 【間食】 (名)スル
決まった食事と食事の間に物を食べること。あいだぐい。「―するから太るのだ」
間食い
あいだぐい アヒダグヒ [0] 【間食い】
「かんしょく(間食)」に同じ。
間食する
かんしょく【間食する】
eat <something> between meals.
間駒
あいごま アヒ― [0] 【間駒・合駒】 (名)スル
将棋で,王手をかけられたとき,相手の駒のきき筋の間に駒を打って王手を防ぐこと。また,その駒。間(アイ)。間遮(アイシヤ)。間馬(アイマ)。
間髪
かんぱつ [1] 【間髪】
「間(カン),髪(ハツ)を入れず」の「間,髪」を誤って一語と解釈した言い方。
→かん(間)
間鴨
あいがも アヒ― [0] 【間鴨・合鴨】
アオクビアヒルとマガモを交配させたもの。肉を食用とするほか,カモ猟のおとりにする。アヒルガモ。ナキアヒル。
閔妃
びんぴ 【閔妃】
(1851-1895) 朝鮮李朝,高宗の妃。明成皇后。大院君をしりぞけて実権を握り,開国論を唱えて1876年日本と江華島条約を結ぶ。壬午(ジンゴ)の変以後は清に従属,84年甲申の変で独立党を追放し一族の全盛期を現出。日清戦争後,大院君一派と日本公使三浦梧楼の謀略により宮中で殺害された。ミンビ。ミンピ。
閔子騫
びんしけん 【閔子騫】
中国,春秋時代の魯(ロ)の人。孔門十哲の一。名は損,子騫は字(アザナ)。徳行にすぐれた。ある冬,継母が自分の生んだ二人の子にだけ綿入れを着せた。父が知って離縁しようとしたが,子騫は母がいれば一子のみが凍え,母が去れば三子が凍えるといって継母を感悟させた。生没年未詳。
閘船渠
こうせんきょ カフ― [3] 【閘船渠】
⇒係船(ケイセン)ドック
閘門
こうもん【閘門】
a lock gate.
閘門
こうもん カフ― [0] 【閘門】
(1)運河・放水路などで水量を調節するための水門。
(2)水位の高低差の大きい運河や河川などで,船舶を通過させるために水をせき止めておく装置。ロック。
閘門式運河
こうもんしきうんが カフ― [7] 【閘門式運河】
閘門{(2)}を利用して船舶を通過させる方式の運河。二つの閘門が一組となり,その間を閘室という。入り口の閘門を開き,船を入れてからこれを閉じ,次いで閘室内の水位を次に進む水路の水位と同じにしてから出口の閘門を開いて船を進ませる。パナマ運河が代表的なもの。水閘式運河。水門式運河。有門式運河。
→水平式運河
関
ぜき 【関】 (接尾)
〔「関取」の略〕
相撲で,十両以上の力士のしこ名につけて用いる敬称。「千代の富士―」
関
かん クワン [1] 【関】
関所。門。せき。
関
せき 【関】
(1)岐阜県南部の市。鎌倉時代から刀鍛冶(カジ)で知られ,刃物・洋食器・農機具を産出。
(2)三重県北西部の町。鈴鹿峠の東麓(トウロク)にあり,鈴鹿関が置かれていた。
関
せき【関】
⇒関所.
関
せき [1] 【関】
〔「堰(セキ)」と同源〕
(1)国境その他の要地に門を設けて,通行人や通過物を調べた所。関所。関門。「逢坂の―」
(2)さえぎり止めること。また,そのもの。へだて。「人目の―に隔てられる」「心の―」
(3) [2]
(「持」とも書く)囲碁で,双方の一連の石が攻め合いの状態にあり,どちらから手をつけても,相手方の石を取り上げることができない形。
(4)相撲の,関取。
→ぜき(関)
関
せき 【関】
姓氏の一。
関が原
せきがはら【関が原】
a most decisive battle;a Waterloo;→英和
the turning point.
関して
かんして クワンシ― 【関して】 (連語)
…に関係して。…について。関し。「その件に―,二,三質問があります」
→関する
関して
かんして【関して】
about;→英和
regarding;→英和
concerning.→英和
この事に〜 in this connection.
関する
かんする【関する】
…に関する related;connected with.…に関して on;→英和
about;→英和
concerning.→英和
…に関せず regardless of.
関する
かん・する クワン― [3] 【関する】 (動サ変)[文]サ変 くわん・す
ある物事にかかわりがある。関係する。かかわる。「教育に―・する諸問題」「政治に―・して発言する」「我―・せず」
関の五本松
せきのごほんまつ 【関の五本松】
島根県美保関(ミホノセキ)町の民謡で,花柳界の酒席の騒ぎ唄。香川県多度津町の溜池造りの地固め唄「りきや節」が伝えられたもの。漁師の目印であった五本松のうち一本が,通行のじゃまになるとして切られるのを惜しんで現在の歌詞が付けられたという。
関の小万
せきのこまん 【関の小万】
(1)東海道,関の宿(シユク)に伝わる伝説的な女性。馬方との情事がはやり唄に唄われ,歌舞伎・浄瑠璃などに脚色された。
→丹波与作(タンバノヨサク)
(2)長唄「四季花笠踊」の通称。若衆歌舞伎の時代から振りとともに伝わった曲という。
関の山
せきのやま [5] 【関の山】
なしうる限度。精一杯。せいぜい。「準決勝まで残るのが―だ」
関の山
せきのやま【関の山】
(all the best) one can do.
関の扉
せきのと 【関の扉】
歌舞伎舞踊の一。常磐津(トキワズ)。本名題「積恋雪関扉(ツモルコイユキノセキノト)」。宝田寿来作詩。1784年初演。六歌仙の伝説に謡曲「墨染桜」の筋を合わせて脚色したもの。逢坂山の関で良岑宗貞(ヨシミネノムネサダ)と小野小町の恋物語の後,関守関兵衛(実は大伴黒主)が墨染桜を切ろうとして,桜の精にその素性を見破られるという筋。顔見世舞踊の代表作で,常磐津の三名曲の一。
関の木
かんのき クワン― 【貫の木・関の木・閂】
「かんぬき(閂)」に同じ。「門の―をはづして/宇治拾遺 5」
関の清水
せきのしみず 【関の清水】
滋賀県大津市逢坂の関跡付近にあった清水。((歌枕))「逢坂の―にかげ見えて今やひくらむ望月の駒/拾遺(秋)」
関の藤川
せきのふじかわ 【関の藤川】
岐阜県関ヶ原町の藤子川の古名。もと不破(フワ)関の近くを流れていたのでいう。((歌枕))「みのの国―たえずして君につかへん万代(ヨロズヨ)までに/古今(神遊びの歌)」
関らふ
かから・う カカラフ 【関らふ】 (動ハ四)
〔動詞「かかる」に継続の助動詞「ふ」の付いたものから〕
(1)関係する。[日葡]
(2)触れる。「褌(ハカマ)を以て体(ミ)に―・ふに/日本書紀(雄略訓)」
関わり
かかわり カカハリ [0] 【係わり・関わり】
(1)かかわること。関係。つながり。「事件とは何の―もない」「その事には私も多少の―がある」
(2)つながりのある者。関係者。
関わり合う
かかわりあ・う カカハリアフ [5] 【係わり合う・関わり合う】 (動ワ五[ハ四])
互いに関係し合う。関係をもつ。「もめ事に―・うのはごめんだ」
[可能] かかわりあえる
関わる
かかわ・る カカハル [3] 【係わる・関わる・拘わる】 (動ラ五[四])
(1)関係をもつ。「人命に―・る問題だ」「沽券(コケン)に―・る」
(2)こだわる。かかずらう。《拘》「小事に―・ってる時ではない」
[可能] かかわれる
関ヶ原
せきがはら 【関ヶ原】
岐阜県南西端,伊吹・鈴鹿両山地に挟まれた小盆地。軍事・交通上の要地で,古くは不破関が設けられた。また,中山道・北国街道・伊勢街道の分岐点にあたり,宿駅が置かれた。現在も鉄道・自動車交通上の要地。
関ヶ原の戦い
せきがはらのたたかい 【関ヶ原の戦い】
1600年9月15日関ヶ原で徳川家康らの東軍が石田三成らの西軍を破った戦い。豊臣秀吉の死後,天下の実権を握った家康は三成と対立し,それぞれ諸大名を糾合して戦ったが,小早川秀秋の寝返りにあった西軍は惨敗し,三成らは処刑され,豊臣秀頼は摂津・河内・和泉六〇万石の一大名に転落した。この結果,徳川氏の覇権が確立。俗に「天下分け目の戦い」という。
関一
せきはじめ 【関一】
(1873-1935) 都市行政家。静岡県生まれ。東京高商教授。社会政策を研究。招かれて大阪市助役・市長を務め,港湾・道路・地下鉄など社会資本の拡充を図った。著「労働者保護法論」「住宅問題と都市計画」
関与
かんよ クワン― [1] 【関与】 (名)スル
あることに関係すること。たずさわること。干与。「政策決定に―する」
関与する
かんよ【関与する】
participate[take part,have a share] <in> .→英和
関中
かんちゅう クワン― 【関中】
中国,陝西(センセイ)省の渭水(イスイ)盆地の古称。東の函谷関(カンコクカン),西の隴関(ロウカン),北の蕭関(シヨウカン),南の武関にかこまれているのでこの名がある。長安を中心として唐代までの中国の中心地。
関係
かんけい クワン― [0] 【関係】 (名)スル
(1)物事の間に何らかのかかわりがあること。また,そのかかわり。「その件には―がない」「収賄事件に―する」「密接な―がある」「よからぬ輩(ヤカラ)と―をもつ」「―を絶つ」
(2)相互のかかわり具合。「先輩後輩の―」「対等な―」「敵対―」
(3)(名詞の下に付いて)それに関すること。「営業―の仕事」「台風―のニュース」
(4)男女のまじわり。「人妻と―をもつ」
関係
かんけい【関係】
relation(ship);→英和
(a) connection;→英和
an interest (利害関係);→英和
participation (関与);(sexual) relations (情交).〜がある be related <to> ;be connected <with> ;have an interest <in> ;participate <in> (関与);→英和
be involved <in> (連座);have relations <with> (男女が).〜がない have no connection <with> ;have nothing to do with.‖関係者 the persons[parties]concerned.関係書類 related documents.関係代名詞(副詞)《文》a relative pronoun (adverb).
関係の論理
かんけいのろんり クワン― [6] 【関係の論理】
ブール・ド=モルガン・パースらが展開した記号論理学の一分野。二つ以上の対象間に成り立つ規定を関係として形式化し,その論理構造や法則性を取り扱う。今日の述語論理学へと発展した。
関係主義
かんけいしゅぎ クワン― [5] 【関係主義】
存在を自足的な実体を中心に捉えるのではなく,関係性こそが第一義的で実体はいわば結節点にすぎないとする主張。現代の機能主義・構造主義・システム論などに共通する立場。
関係付ける
かんけいづ・ける クワンケイ― [6] 【関係付ける】 (動カ下一)
関係があると考える。二つ以上のものを結び付けて考える。「二つの事件を―・ける」
関係代名詞
かんけいだいめいし クワン― [7] 【関係代名詞】
英語・ドイツ語・フランス語などで,接続詞と代名詞の機能を合わせもつ代名詞。関係節の先頭に立ち,人称・性・数は先行詞と一致し,格は関係節の中の働きにより決まる。英語の who, which ドイツ語の der フランス語の que, qui など。
関係副詞
かんけいふくし クワン― [5][6] 【関係副詞】
接続詞と副詞の機能を合わせもつ副詞。英語の where, when ドイツ語の wo フランス語の où など。
関係妄想
かんけいもうそう クワン―マウサウ [5] 【関係妄想】
他人の何でもない言葉や周囲の出来事に,特別な意味付けを行い,自己と関係づける妄想。
関係式
かんけいしき クワン― [3] 【関係式】
〔数〕 二つまたはそれ以上の量あるいは文字の間の関係を表す式。
関係者
かんけいしゃ クワン― [3] 【関係者】
ある事柄に関係のある人。「―を集めて説明会を開く」
関係詞
かんけいし クワン― [3] 【関係詞】
関係代名詞・関係副詞・関係形容詞の総称。
関係集団
かんけいしゅうだん クワン―シフ― [5] 【関係集団】
⇒準拠集団(ジユンキヨシユウダン)
関八州
かんはっしゅう クワンハツシウ [1][1][1] 【関八州】
江戸時代,関東の八か国の称。相模(サガミ)・武蔵・上野(コウズケ)・下野(シモツケ)・安房(アワ)・上総(カズサ)・下総(シモウサ)・常陸(ヒタチ)をいい,現在の関東地方に当たる。関東八州。坂東八箇国。八州。
関兵内
せきのへいない 【関兵内】
(1725-1766) 武蔵(ムサシ)国児玉郡関村の名主。伝馬(テンマ)騒動の指導者といわれる。
→伝馬騒動
関内
かんない クワンナイ 【関内】
横浜市中区の地名。横浜開港(1859年)以後の横浜の中心地区。
関取
せきとり【関取】
a sumo wrestler.
関取
せきとり [0][4] 【関取】
十両以上の力士の敬称。もとは大関の異称であった。
関取千両幟
せきとりせんりょうのぼり 【関取千両幟】
人形浄瑠璃。世話物。近松半二・三好松洛・竹本三郎兵衛ら作。1767年初演。力士岩川が恩ある鶴屋の若旦那礼三郎が遊女錦木を身請けするのに尽力し,悪浪人九平太の後ろ盾鉄ヶ嶽と達引(タテヒ)きを演じる筋。二段目の「岩川内」の場が有名。新内・宮薗節・常磐津節にも曲がある。
関口
せきぐち [0][2] 【堰口・関口】
堰の水を落とす所。
関口
せきぐち 【関口】
姓氏の一。
関口流
せきぐちりゅう 【関口流】
柔・居合術の一派。祖は関口弥六右衛門氏心(ウジムネ)(1598-1670)。新心流。
関口鯉吉
せきぐちりきち 【関口鯉吉】
(1886-1951) 天文学者・気象学者。静岡県生まれ。東大教授。東京天文台長を歴任。気象の研究に天文学的測定を導入し,潮汐,太陽光の透過率などを研究。
関城
せきじょう セキジヤウ 【関城】
(1)茨城県西部,真壁(マカベ)郡の町。常陸(ヒタチ)台地にあり,小貝川と鬼怒川に挟まれる。梨の産地。
(2){(1)}にあった城。南北朝争乱の折,城主関宗祐は南朝に属し,北畠親房らと籠城(ロウジヨウ)したが,高師冬に攻められ,1343年落城。土塁が現存。
関契
かんけい クワン― 【関契】
律令制で,兵を動員して三関を通過する者に交付する割符。初めは木製,のちに金属製。
関孝和
せきたかかず 【関孝和】
(1642頃-1708) 江戸前期の数学者。生地は上野国とも江戸ともいわれる。和算関流の開祖。帰源整法(筆算式代数学)を確立し,方程式の解法,行列式・正多角形・円周率など多方面に業績を残す。著「発微算法」など。
関孫六
せきのまごろく 【関孫六】
⇒兼元(カネモト)
関守
せきもり [2] 【関守】
関所を守る役人。関所の番人。
関守石
せきもりいし [4] 【関守石】
茶庭で露地の飛石の岐路に置いて,通行止めの標識とする石。蕨縄(ワラビナワ)または棕櫚縄(シユロナワ)で十文字に結んである。
関宿
せきやど 【関宿】
千葉県北西端にある町。近世,久世氏六万石の城下町。利根川と江戸川の分流点に当たり,江戸時代から明治中期まで利根川水運の河港として繁栄した。
関寛斎
せきかんさい 【関寛斎】
(1830-1912) 幕末・明治期の蘭医。上総国の生まれ。佐倉順天堂で佐藤泰然に,長崎養生所でポンペに学ぶ。徳島藩医。維新後,貧民施療に尽力。七二歳の時,北海道に入植。理想的農牧村落の建設を目指して労働と医療にあたった。
関寺
せきでら 【関寺】
(1)大津市逢坂にあった寺。もと三井(ミイ)寺の一坊。現在は長安寺となっており,小野小町が晩年に住したと伝える庵を残す。境内に,堂舎再建時に功のあった牛をまつった牛塔がある。
(2)「関寺小町」の略。
関寺小町
せきでらこまち 【関寺小町】
能の一。三番目物。世阿弥作か。年老いて近江国に庵居する小野小町は関寺の僧の訪問をうける。寺の七夕祭に案内され,稚児の舞にひかれて往事の夢を追うが,老いの無残を思い知らされる。「姨捨(オバステ)」「檜垣(ヒガキ)」とあわせて「三老女」という。
関尹子
かんいんし クワンヰンシ 【関尹子】
中国,古代の思想書。一巻。「史記」の老子伝にみえる周の関令尹喜(インキ)の作と伝えられるが,唐・五代頃の偽作とする説が有力。道家哲学を述べ,神仙思想の色彩が濃い。
関屋
せきや 【関屋】
姓氏の一。
関屋
せきや [1] 【関屋】
(1)関所の番小屋。関守のいる家。「―よりさとくづれ出でたる旅姿どもの/源氏(関屋)」
(2)源氏物語の巻名。第一六帖。
関屋敏子
せきやとしこ 【関屋敏子】
(1904-1941) ソプラノ歌手。東京生まれ。イタリアに留学,スカラ座に入団。三浦環(タマキ)と並ぶ国際的名声を得たが自殺。オペラや歌曲の創作もある。
関山
せきやま 【関山】
関所のある山。特に逢坂の関のある逢坂山。((歌枕))
関山慧玄
かんざんえげん クワンザンヱゲン 【関山慧玄】
(1277-1360) 南北朝時代の臨済宗の僧。信濃の人。関山は号。慧玄は諱(イミナ)。のち大徳寺の妙超に学び,その法を継いだ。花園上皇に招かれ,妙心寺の開山となる。本有円成ほかの国師号の勅諡を受け,無相の大師号を追諡された。
関左
かんさ クワン― [1] 【関左】
「関東{(2)}」に同じ。
関市
かんし クワン― [1] 【関市】
関所と市場。人や物が集まる場所。
関帝
かんてい クワン― [1] 【関帝】
関羽(カンウ)の敬称。
関帝廟
かんていびょう クワン―ベウ 【関帝廟】
関羽の霊をまつる廟。武神として,また財神として広く尊信される。武廟。老爺廟。
関役
せきやく [2] 【関役】
(1)関所を守る役目。また,その役人。
(2)中世,関所で課した通行税。
関心
かんしん【関心】
concern;→英和
interest.→英和
〜を持つ(持たない) be interested in (be indifferent to).〜の的 <become> the center of interest.→英和
‖関心事 (a matter of) concern.
関心
かんしん クワン― [0] 【関心】
物事に興味をもったり,注意を払ったりすること。気にかけること。「政治に―をもつ」
関心事
かんしんじ クワン― [3] 【関心事】
特に気にかけている事柄。「目下(モツカ)の―」
関戸
せきど 【関門・関戸】
関所の門。関のと。[和名抄]
関戸の院
せきどのいん 【関戸の院】
京都府南西端,大山崎町にあった離宮の跡。山城と摂津の国境にあり,古く山崎関が置かれていた。
関所
せきしょ [3] 【関所】
(1)通行人や荷物の検査あるいは防備などのため,交通上の要所や国境などに置かれた施設。古代・近世では主に政治的・軍事的目的のために置かれたが,中世では公家・幕府・大名・寺社などが,関銭徴収のために設けた。関。関門。
(2)通り抜けることが難しい所のたとえ。
関所
せきしょ【関所】
<pass through> a barrier.→英和
関所手形
せきしょてがた [4] 【関所手形】
江戸時代,関所を通る際に示した身元証明書。関所通り手形。関手形。関所切手。関所札。関札。
関所札
せきしょふだ [3] 【関所札】
「関所手形」に同じ。
関所破り
せきしょやぶり [4] 【関所破り】
江戸時代,関所手形を所持せず不法に関所を通過したり,間道を通ったりして関所を越す犯罪。また,その人。重罪であった。関破り。
関手形
せきてがた [3] 【関手形】
⇒関所手形(セキシヨテガタ)
関捩
かんれい クワン― [0] 【関捩・関棙】
(1)ねじ。ぜんまい。関捩子(カンレイス)。転じて,物事を動かす原動力となるもの。「此欲と云ふ―に由て動く者に非る莫し/明六雑誌 42」
(2)からくり。しかけ。「機器の設―の具/明六雑誌 17」
関数
かんすう [3] クワン― 【関数】 ・ カン― 【函数】
〔数〕
〔function〕
二つの変数 �・� の間に,ある対応関係があって,� の値が定まるとそれに対応して � の値が従属的に定まる時の対応関係。また,� の � に対する称。この時 � は単に変数または独立変数と呼ばれる。� が � の関数であることを �=�(�)などと表す。ふつう関数といえば,� の値に対して � の値が一つ定まるもの,すなわち一価関数をさす。従属変数。
関数尺
かんすうじゃく クワン― [3] 【関数尺】
関数目盛りの目盛られた直線。
関数方程式
かんすうほうていしき クワン―ハウテイ― [7] 【関数方程式】
未知の関数を含む方程式。微分方程式や積分方程式などの総称。
関数目盛
かんすうめもり クワン― [5] 【関数目盛(り)】
一つの関数 �(�)がある時,数直線の上でその座標が �(�)である点に � の値をしるした目盛り。
関数目盛り
かんすうめもり クワン― [5] 【関数目盛(り)】
一つの関数 �(�)がある時,数直線の上でその座標が �(�)である点に � の値をしるした目盛り。
関数空間
かんすうくうかん クワン― [5] 【関数空間】
ある条件を満たす関数の集合。
関数表
かんすうひょう クワン―ヘウ [0] 【関数表】
一種類または数種類の関数について,変数の種々の値に対する関数の値を記した表。対数表・三角関数表など。
関数解析
かんすうかいせき クワン― [5] 【関数解析】
〔数〕 位相数学的方法を用いて様々な関数空間の性質を統一的に研究し,関数方程式の研究などに役立てる近代の解析学。位相解析。
関数論
かんすうろん クワン― [3] 【関数論】
変数も関数値も複素数であるような関数(特に解析関数)について研究する数学の一部門。フランスのコーシー,ドイツのリーマンなどによって創始された。複素関数論。
関札
せきふだ [2][0] 【関札】
(1)「関所手形」に同じ。
(2)「宿札(ヤドフダ){(1)}」に同じ。
関東
かんとう クワン― [1] 【関東】
〔関の東の意〕
(1)「関東地方」の略。
⇔関西
(2)律令制下では鈴鹿(スズカ)・不破(フワ)・愛発(アラチ)の三関以東の地。平安時代には逢坂(オウサカ)の関以東をさすことが多かった。中世以降,箱根の関以東をさし坂東とほぼ同意となり,江戸開幕後は現在の関東地方にあたる関八州をさすようになった。関左。
⇔関西
(3)中国で,函谷関以東の地。また,山海関以東の地。
(4)関東に所在する政治中枢の称。
(ア)鎌倉幕府。また,鎌倉幕府方。
(イ)室町時代,鎌倉公方,関東管領(カンレイ)のこと。
(ウ)江戸幕府のこと。
関東べい
かんとうべい クワン― [3][5] 【関東べい】
〔話し言葉で文末に「べい」を付けることから〕
関東地方の訛(ナマ)り,またそれを話す人をあざけっていう語。「へへ,―が。さいろくをぜえろくと,けたいな詞つきぢやなあ/滑稽本・浮世風呂 2」
→べいべい言葉
関東ローム層
かんとうロームそう クワン― [7] 【関東―層】
関東地方の台地や丘陵をおおう火山灰層。第四紀更新世に箱根・富士・赤城・男体・榛名・浅間の諸火山から噴出したもの。赤褐色の粘土質で,乾燥すると微細な粒子となる。
関東八州
かんとうはっしゅう クワン―シウ 【関東八州】
⇒関八州(カンハツシユウ)
関東公方
かんとうくぼう クワン―バウ [5] 【関東公方】
⇒鎌倉公方(カマクラクボウ)
関東十八檀林
かんとうじゅうはちだんりん クワン―ジフハチ― 【関東十八檀林】
⇒十八檀林(ジユウハチダンリン)
関東十刹
かんとうじっさつ クワン― 【関東十刹】
〔「関東じっせつ」とも〕
室町時代以後,鎌倉五山に次ぐ寺格とされた関東の臨済宗の十大寺。普通,禅興寺・瑞泉寺・東勝寺・万寿寺・大慶寺・善福寺・長楽寺・興聖寺・東漸寺・法泉寺をいうが,時期により数も含めて異同がある。
関東取締出役
かんとうとりしまりでやく クワン― [1][6] 【関東取締出役】
江戸幕府の職名。1805年,勘定奉行の支配下に設置。関八州の公・私領を問わず警察権を行使し,俗に「八州回り」と呼ばれて恐れられた。
関東地方
かんとう【関東地方(平野)】
the Kanto district(s) (plain).
関東地方
かんとうちほう クワン―ハウ [5] 【関東地方】
東京を中心とする一都六県(神奈川・千葉・埼玉・茨城・群馬・栃木)が占める地域の総称。大部分を関東平野が占め,かつての関八州にあたる。
関東大震災
かんとうだいしんさい クワン― 【関東大震災】
1923年(大正12)9月1日正午直前,関東全域と静岡県・山梨県の一部を襲った大地震による災害。震源地は相模湾。マグニチュード七・九。死者・行方不明一四万,家屋焼失四五万,全壊一三万。混乱下に,社会主義者や朝鮮人などへの不法逮捕・虐殺事件が起きた。
関東学園大学
かんとうがくえんだいがく クワン―ガクヱン― 【関東学園大学】
私立大学の一。1976年(昭和51)設立。本部は太田市。
関東学院大学
かんとうがくいんだいがく クワン―ガクヰン― 【関東学院大学】
私立大学の一。1884年(明治17)創立の横浜バプテスト神学校を源に,1949年(昭和24)設立。本部は横浜市金沢区。
関東山地
かんとうさんち クワン― 【関東山地】
関東平野の西方にそびえ,中部地方と関東地方を分かつ壮年山地。北は碓氷(ウスイ)川の谷から南は丹沢山塊に至る。
関東州
かんとうしゅう クワン―シウ 【関東州】
中国,遼寧省の遼東半島南部にあった日本の租借地。現在の大連市一帯。日露戦争後,1905年(明治38)日本がポーツマス条約によりロシアより租借地の利権を引き継いだが,45年(昭和20)太平洋戦争の末期にソ連が占領し,50年中国に返還された。
関東平野
かんとうへいや クワン― 【関東平野】
関東地方の大半を占める,日本最大の平野。大部分が洪積台地で,第三紀層の丘陵も発達する。東京を中心に商工業地や住宅地が広がり,周縁部は農業も盛ん。
関東庁
かんとうちょう クワン―チヤウ 【関東庁】
1919年(大正8)関東都督府を廃して旅順に置かれた,関東州の日本統治機関。
関東御分国
かんとうごぶんこく クワン― 【関東御分国】
鎌倉時代,将軍家の知行国(チギヨウコク)。時期により一定しないが,初期には伊豆・相模・上総・下総など八,九か国あった。関東分国。
関東御領
かんとうごりょう クワン―リヤウ 【関東御領】
鎌倉将軍家の直轄領。平家没官領(モツカンリヨウ)や承久の乱後没収した荘園などが主体。
関東炊き
かんとうだき クワン― [0] 【関東炊き】
関西地方で,関東の煮込み風の「おでん」をいう語。関東煮。
関東煮
かんとうに クワン― [0] 【関東煮】
⇒関東炊(カントウダ)き
関東管領
かんとうかんれい クワン―クワン― [5] 【関東管領】
室町幕府の職名。鎌倉府の長官(鎌倉公方)の補任役で,代々上杉氏が世襲した。鎌倉管領。かんとうかんりょう。
関東節
かんとうぶし クワン― [0] 【関東節】
浪曲の曲調の一種。高音で語り出したのち,低音へ下げる節回し。関東地方の浪曲師が語る華やかな曲調。
→関西節
関東軍
かんとうぐん クワン― [3] 【関東軍】
関東州および満州(中国東北部)に駐留した旧日本陸軍の部隊。1919年(大正8)それまで置かれていた守備隊を改編し,独立させたもの。敗戦に至るまで,大陸侵略・満州国支配の中核をなした。
関東軍特種演習
かんとうぐんとくしゅえんしゅう クワン―エンシフ 【関東軍特種演習】
⇒関特演(カントクエン)
関東郡代
かんとうぐんだい クワン― [5] 【関東郡代】
江戸幕府の職名。関東の幕府領を支配した郡代。徳川家康の関東入部から1792年まで伊奈氏が世襲。のち勘定奉行が兼職。
関東都督府
かんとうととくふ クワン― 【関東都督府】
1906年(明治39)関東総督府を廃して旅順に置かれた,関東州の日本統治機関。
関東間
かんとうま クワン― [3] 【関東間】
⇒田舎間(イナカマ)
関板
せきいた [0] 【堰板・関板】
(1)土木工事などで,掘削した土の流出・崩壊を防ぐために設ける土留め用の板。
(2)コンクリート打ちに用いる型枠の板。
(3)弓の弭(ハズ)の部分にあてる木。
(4)板屋に使われる屋根を葺(フ)く板。
関根
せきね 【関根】
姓氏の一。
関根正二
せきねしょうじ 【関根正二】
(1899-1919) 洋画家。福島県生まれ。幻想と詩精神にあふれた作品を発表したが早世。代表作。「信仰の悲しみ」
関根正直
せきねまさなお 【関根正直】
(1860-1932) 国文学者。江戸の人。学習院・東京女高師教授などを歴任。故実に詳しく,「古事類苑」の編纂(ヘンサン)に参画。著「宮殿調度図解」「大鏡新註」
関根金次郎
せきねきんじろう 【関根金次郎】
(1868-1946) 第一三世将棋名人。千葉県生まれ。名人位の世襲制を廃止し,実力名人制を新設。
関棙
かんれい クワン― [0] 【関捩・関棙】
(1)ねじ。ぜんまい。関捩子(カンレイス)。転じて,物事を動かす原動力となるもの。「此欲と云ふ―に由て動く者に非る莫し/明六雑誌 42」
(2)からくり。しかけ。「機器の設―の具/明六雑誌 17」
関流
せきりゅう 【関流】
(1)和算の流派。関孝和を祖とするもの。
(2)砲術の一派。江戸初期の関文信を祖とするもの。
(3)琵琶法師の一派。八坂城元を祖とするもの。
関渉
かんしょう クワンセフ [0] 【関渉】 (名)スル
かかわりあうこと。また,他人事に口出しすること。干渉。「議院に在つて政事に―す/世路日記(香水)」
関温泉
せきおんせん 【関温泉】
新潟県中頸城(ナカクビキ)郡妙高村,妙高山中腹にある温泉。食塩泉。
関漢卿
かんかんけい クワン― 【関漢卿】
中国,元初の劇作家。元雑劇(元曲)の第一人者。代表作「竇娥冤(トウガエン)」「蝴蝶夢(コチヨウム)」「魯斎郎」など。生没年未詳。
関物
せきもの [0][2] 【関物】
美濃国関の刀鍛冶(カジ)が製作した刀。
関特演
かんとくえん クワン― 【関特演】
〔「関東軍特種演習」の略〕
1941年(昭和16)7月,旧日本陸軍が,独ソ開戦に乗じて極東ソ連領の占領を計画した際,秘匿するために用いた隠語。兵約七〇万,馬匹約一四万が満州に動員されたが,八月中止。
関白
かんぱく クワン― [1] 【関白】
〔漢書(霍光伝)「諸事皆先関�白光�,然後奏�御天子�」より。近世まで「かんばく」〕
■一■
(1)成人後の天皇を助けて政務をつかさどった重職。関白は,天子の政務に関(アズカ)り白(モウ)すの義で,平安中期,藤原基経をこの任にあてたのに始まる。次第にその職名となり,天皇が幼少の時は摂政,成人後は関白を任ずる慣例となった。藤原氏がその地位を独占し,例外は豊臣秀吉・秀次の二人のみ。一の人。唐名を執柄(シツペイ)・博陸(ハクロク)。
→摂政
(2)天子の政務にあずかって,意見を申し上げること。
(3)威力・権力が強く,いばっていること。「亭主―」
■二■特に,豊臣秀吉のこと。
関目
かんもく クワン― [0] 【関目】
重要な点。主眼とするところ。
関知
かんち クワン― [1] 【関知】 (名)スル
あることに関係をもっていて,知っていること。あずかり知ること。多く,下に打ち消しの語を伴って用いる。「一切―しない」「私の―するところではない」
関知する
かんち【関知する】
be concerned <in,with> .〜しない have nothing to do with.
関破り
せきやぶり [3] 【関破り】
「関所破り」に同じ。
関税
かんぜい クワン― [0] 【関税】
(1)貨物が国境を通過する際課せられる税。輸入税と輸出税があるが,現在日本には輸入税しかない。税収入を目的とする財政関税,国内の産業の保護を目的とする保護関税などがある。
(2)古く,国境・関所などで徴収した税。
関税
かんぜい【関税】
customs;a <high> tariff.→英和
〜をかける impose a duty <on a thing> .→英和
〜のかからない duty-free.‖関税障壁(率) a tariff barrier (rate).
関税割り当て制度
かんぜいわりあてせいど クワン― [9] 【関税割(り)当て制度】
〔tariff quota system〕
特定輸入品目について一定量までの輸入については低い関税率を課し,それ以上の輸入については高い関税率を課する二重関税率制度。国内の産業保護育成のためにとられる。タリフ-クオータ制。TQ 制。
関税割当て制度
かんぜいわりあてせいど クワン― [9] 【関税割(り)当て制度】
〔tariff quota system〕
特定輸入品目について一定量までの輸入については低い関税率を課し,それ以上の輸入については高い関税率を課する二重関税率制度。国内の産業保護育成のためにとられる。タリフ-クオータ制。TQ 制。
関税同盟
かんぜいどうめい クワン― [5] 【関税同盟】
二つまたはそれ以上の国家相互間で,関税を撤廃または軽減する一方,第三国に対する共通の関税制度を設立することを目的とする同盟。1834年のドイツ関税同盟など。
関税定率法
かんぜいていりつほう クワン―ハフ [0] 【関税定率法】
輸入品の関税について,課税物件・課税標準・税率・免税および減税などを定めた法律。1910年(明治43)制定。
関税政策
かんぜいせいさく クワン― [5] 【関税政策】
貿易政策の一として行われる関税制度に関する国の政策。国内産業の保護や対外関係などを勘案して決定される。
関税法
かんぜいほう クワン―ハフ 【関税法】
関税の賦課および徴収,輸出入貨物の通関手続などの基礎的事項や,密輸出入の防止・関税警察などの関税行政を規定する法律。1954年(昭和29)制定。
関税自主権
かんぜいじしゅけん クワン― [6] 【関税自主権】
国際法上,国家が自主的に関税率を定め得る権利。日本は安政五か国条約以来不利な協定税率を強要されていたので,明治政府の条約改正交渉の主要な課題であったが,1911年(明治44)完全に回復した。
関税警察
かんぜいけいさつ クワン― [5] 【関税警察】
〔法〕 関税法に基づき,密輸出入や脱税の防止など関税徴収の確保の目的で,税関長・税関職員が行う警察作用。
関税譲許表
かんぜいじょうきょひょう クワン―ジヤウキヨヘウ [0] 【関税譲許表】
ガット加盟国間の関税引き下げ交渉の結果,合意に達した特定産品に対する関税率(譲許税率)を国ごとにまとめた表。この関税率は原則としてすべての加盟国に等しく適用される。ガットの付属表。
関税貿易一般協定
かんぜいぼうえきいっぱんきょうてい クワン―ケフテイ 【関税貿易一般協定】
⇒ガット(GATT)
関税障壁
かんぜいしょうへき クワン―シヤウ― [5] 【関税障壁】
輸入品にかけられる関税が国内産業に有利に働き,輸出者に対しては障壁となること。
関空
かんくう クワン― 【関空】
関西国際空港の略。
関節
かんせつ【関節】
a joint.→英和
‖関節炎 arthritis.関節リューマチ articular rheumatism.
関節
かんせつ クワン― [0] 【関節】
骨と骨とを可動的に結合させる部分。両骨の相対する面には軟骨の薄層があり,関節の周囲は骨膜の延長である結合組織性の丈夫な膜で包まれ,内部は滑液で満たされている。
関節リューマチ
かんせつリューマチ クワン― [5] 【関節―】
膠原病(コウゲンビヨウ)の一。手足の指・肘(ヒジ)・膝(ヒザ)などの複数の関節に関節炎が起きて進行し慢性化する疾患。女性の方が多い。関節がこわばり腫れて痛むことに始まり,進行すると変形や破壊が起きて機能障害をきたす。慢性関節リューマチ。多発性関節リューマチ。
関節強直
かんせつきょうちょく クワン―キヤウ― [5] 【関節強直】
関節に病的変化が起こって運動が障害される病状。関節硬直。
関節技
かんせつわざ クワン― [4][0] 【関節技】
柔道で,肘の関節を攻める技。
関節炎
かんせつえん クワン― [4][0] 【関節炎】
関節の炎症。関節部の腫(ハ)れや疼痛(トウツウ),運動障害などの症状がある。
関節肢
かんせつし クワン― [4] 【関節肢】
節足動物に特有な脚の一型。一定数の肢節関節を形成してつながって一脚をなす。
関節腔
かんせつこう クワン―カウ [4][3] 【関節腔】
関節を形成している二つの骨端の間にみられる狭い腔所。滑液で満たされている。
関節軟骨
かんせつなんこつ クワン― [5] 【関節軟骨】
関節を形成する骨の表面をおおっている薄い軟骨。
関節鼠
かんせつねずみ クワン― [5] 【関節鼠】
関節内の遊離体。関節痛,運動障害をひき起こす。
関羽
かんう クワン― 【関羽】
(1)(?-219) 中国三国時代,蜀漢の武将。字(アザナ)は雲長。劉備(リユウビ)を助けて功があった。後世,武神・商神として関帝廟にまつられた。
(2)歌舞伎十八番の一。藤本斗文(トブン)作。1737年河原崎座にて二世市川団十郎が「閏月仁景清(ウルオイヅキニニンカゲキヨ)」の大詰めで初演。景清が中国の英雄関羽または張飛の姿で荒事を見せるもの。
関羽髯
かんうひげ クワン― [3] 【関羽髯】
関羽が生やしていたような長いりっぱなあごひげ。
関聯
かんれん クワン― [0] 【関連・関聯】 (名)スル
物事の間にかかわりあいがあること。連関。「互いに―する」「火山活動と地震は―がある」「―産業」「―性」
関脇
せきわけ [0] 【関脇】
〔「せきわき」の転。大関のわきの意〕
力士の位の一。大関の下,小結の上。
関船
せきぶね [3] 【関船】
〔「関」は関所の意か〕
中世末から近世にかけて水軍で用いられた快速の軍船。江戸時代は幕府の政策で安宅船(アタケブネ)に代わって水軍の主力となり,艪数四〇梃(チヨウ)立てから八〇梃立てまであった。はやぶね。
関船[図]
関西
かんさい【関西(地方)】
the Kansai district(s).
関西
かんさい クワン― [1] 【関西】
(1)東京地方を関東というのに対して,京阪神地方。
(2)逢坂(オウサカ)の関より西の諸国。
(3)鎌倉時代以後,鈴鹿(スズカ)・不破(フワ)・愛発(アラチ)の三関所より西の諸国。山城・大和・河内・摂津・和泉の畿内五国と近江・伊賀および山陰・山陽・南海・西海の諸道の総称。
(4)箱根の関所より西の諸国。
⇔関東
関西医科大学
かんさいいかだいがく クワン―イクワ― 【関西医科大学】
私立大学の一。大阪女子高等医学専門学校を源とし,1952年(昭和27)新制大学となる。本部は枚方市。
関西国際空港
かんさいこくさいくうこう クワン―クウカウ 【関西国際空港】
大阪府泉佐野市・泉南市・泉南郡田尻町にまたがる,大阪湾の泉州沖5キロメートルの人工島に建設した国際空港。二四時間利用できる空港として,1994年(平成6)開港。関空。
関西外国語大学
かんさいがいこくごだいがく クワン―グワイコクゴ― 【関西外国語大学】
私立大学の一。1945年(昭和20)創立の谷本学院を源とし,66年設立。本部は枚方市。
関西大学
かんさいだいがく クワン― 【関西大学】
私立大学の一。1886年(明治19)関西法律学校として設立。1905年関西大学と改称。22年(大正11)大学令による大学に昇格。48年(昭和23)新制大学となる。本部は吹田市。
関西学院大学
かんせいがくいんだいがく クワンセイガクヰン― 【関西学院大学】
私立大学の一。アメリカのメソジスト派宣教師 W = R =ランバスにより1889年(明治22)創立。1932年(昭和7)旧制大学となり,48年新制大学に移行。本部は西宮市。
関西弁
かんさいべん クワン― [0] 【関西弁】
京都・大阪を中心とした地方の方言の一般的な呼び名。近畿地方一帯で使われる。
関西文化学術研究都市
かんさいぶんかがくじゅつけんきゅうとし クワン―ブンクワ―ケンキウ― 【関西文化学術研究都市】
京都・大阪・奈良の三府県にまたがる京阪奈丘陵に建設が進められている研究学園地区。奈良先端科学技術大学院大学・国際高等研究所などが開設。
関西本線
かんさいほんせん クワン― 【関西本線】
名古屋・湊町(大阪市)間の鉄道線。名古屋・亀山(115キロメートル)の JR 東海,亀山・湊町(59.9キロメートル)の JR 西日本からなる。
関西節
かんさいぶし クワン― [0] 【関西節】
浪曲の曲調の一種。低音で語り出して次第に高音へ繰り上げ,再び低音へ下げるふし回し。関西地方の浪曲師が語る重厚な曲調。
→関東節
関谷
せきや 【関谷】
姓氏の一。
関谷清景
せきやせいけい 【関谷清景】
(1854-1896) 地震学者。岐阜県生まれ。東大理学部に新設された世界最初の地震学科の教授となり,日本地震学の育成に努めた。
関越自動車道
かんえつじどうしゃどう クワンヱツジドウシヤダウ 【関越自動車道】
東京都練馬区と新潟県長岡市を結ぶ高速道路。延長246.3キロメートル。1985年(昭和60)全線開通。練馬区で東京外環自動車道と,長岡で北陸自動車道と接続。
関路
せきじ 【関路】
関所を通る路。「不破の―にみやこ忘るな/後撰(離別)」
関路の鳥
せきじのとり 【関路の鳥】
〔にせの鶏鳴で函谷関の番人をだましたという「史記(孟嘗君伝)」の故事を詠み込んだ,清少納言の「夜をこめてとりのそらねははかるとも世にあふ坂の関は許さじ」の歌から〕
鶏をいう。「しののめも明くると,告ぐる―/御伽草子・鉢かづき」
関迎へ
せきむかえ 【関迎へ】
来る人を関で出迎えること。特に逢坂の関に出迎えること。
⇔関送り
「今日の御―は,え思ひすて給はじ/源氏(関屋)」
関送り
せきおくり [3] 【関送り】
(1)京都から伊勢参宮に旅立つ人を逢坂の関まで送ること。
⇔関迎え
(2)旅立つ人を見送ること。「其角亭において―せんともてなす/笈の小文」
関連
かんれん クワン― [0] 【関連・関聯】 (名)スル
物事の間にかかわりあいがあること。連関。「互いに―する」「火山活動と地震は―がある」「―産業」「―性」
関連する
かんれん【関連する】
be related <to> ;be connected <with> .…に〜して in connection with….関連会社 an affiliated[associated]company.関連産業 an related industry.
関野
せきの 【関野】
姓氏の一。
関野貞
せきのただす 【関野貞】
(1867-1935) 建築史家。新潟県生まれ。東大教授。日本・朝鮮・中国の古建築・遺跡を調査・研究。法隆寺非再建論を提唱。主著「平城京及び大内裏考」「楽浪郡時代の遺蹟」
関釜
かんぷ クワン― 【関釜】
山口県下関と韓国の釜山との併称。
関釜連絡船
かんぷれんらくせん クワン― 【関釜連絡船】
山口県下関と朝鮮の釜山との間を連絡していた鉄道省連絡船。1905年(明治38)に開業し,第二次大戦の終戦と同時に事実上営業中止。現在,民間の関釜フェリーが就航している。
関銭
せきせん [0][3] 【関銭】
中世,関所を通る人馬荷物などに課した通行税。関手。関賃。関料。
関鍵
かんけん クワン― [0] 【関鍵】
〔「関」はかんぬきの意〕
(1)門のかんぬきと扉のかぎ。
(2)物事のかなめ。「川島片岡両家の―は実に浪子にありて/不如帰(蘆花)」
関鎰
かんやく クワン― [0] 【関鑰・関鎰】
(1)かんぬきと錠。門戸のとじまり。
(2)出入りの要所。「旅順要塞の―たる爾霊山/此一戦(広徳)」
関鑰
かんやく クワン― [0] 【関鑰・関鎰】
(1)かんぬきと錠。門戸のとじまり。
(2)出入りの要所。「旅順要塞の―たる爾霊山/此一戦(広徳)」
関門
かんもん クワン― 【関門】
山口県下関市と福岡県北九州市門司(モジ)区。
関門
かんもん【関門】
a barrier;→英和
a gateway <to> (門戸).→英和
関門
せきど 【関門・関戸】
関所の門。関のと。[和名抄]
関門
かんもん クワン― [0] 【関門】
(1)関所の門。また,関所。
(2)通過するのに困難を伴うところ。「入試の―を突破する」
関門トンネル
かんもんトンネル クワン― 【関門―】
関門海峡にある海底トンネル。山陽本線の関門トンネル(下り1942年,上り44年),山陽新幹線の新関門トンネル(1975年),関門国道トンネル(1958年)の三つのトンネルがある。
関門橋
かんもんきょう クワン―ケウ 【関門橋】
本州と九州を結ぶ道路橋。関門海峡をまたぐつり橋。つり橋部の長さは1068メートル。海面からの桁(ケタ)下高は61メートル。1973年(昭和48)完成。
関門海峡
かんもんかいきょう クワン―ケフ 【関門海峡】
本州と九州を分かつ海峡。海陸交通の要衝。下関海峡。
関関
かんかん クワンクワン [0] 【関関】 (ト|タル)[文]形動タリ
鳥の鳴く声ののどかなさま。「春の鶯―として,花の本に滑かなり/盛衰記 12」
→関雎(カンシヨ)
関防
かんぼう クワンバウ [0] 【関防】
(1)中国で,関所。
(2)書画の始まりの位置を示すために押す長方形の印。関防印。
関雎
かんしょ クワン― [1] 【関雎】
〔「詩経(周南)」の冒頭の句「関々雎鳩」の略。「関々」は和らぐさま,「雎鳩」はミサゴの意で,文王と王妃の仲を詠じているところから〕
夫婦が仲よくて,礼儀正しいこと。
関頭
かんとう クワン― [0] 【関頭】
〔つなぎ目の意〕
物事の大きな分かれ目。大切な時。瀬戸際。「生死の―に立つ」
関[函]数
かんすう【関[函]数】
《数》a function.→英和
閣下
かっか カク― [1] 【閣下】
(1)〔(2)が原義〕
身分や地位の高い人を敬って,その名の下に付けていう語。もと勅任官・将官以上の者に用いた。単独で代名詞のようにも用いる。
(2)高殿(タカドノ)のもと。「或は楼上,もしくは―に/正法眼蔵随聞記」
閣下
かっか【閣下】
[二人称]Your Excellency;[三人称]His[Her]Excellency <複数 Their Excellencies> .
閣令
かくれい [0] 【閣令】
旧憲法下で内閣総理大臣が発した内閣の命令。
閣僚
かくりょう [0][2] 【閣僚】
内閣を組織する各大臣。
閣僚
かくりょう【閣僚】
the Cabinet ministers.
閣内
かくない [2] 【閣内】
内閣を構成する総理大臣および各大臣の範囲内。内閣の内部。
⇔閣外
閣内の
かくない【閣内の(で)】
in (inside) the Cabinet.
閣員
かくいん [0] 【閣員】
内閣を組織する各大臣。閣僚。
閣外
かくがい [2] 【閣外】
内閣の構成員に入っていないこと。内閣の外。
⇔閣内
閣外協力
かくがいきょうりょく [5] 【閣外協力】
党員を閣僚として入閣させていない政党が,政策協定などにより内閣に協力すること。
閣外相
かくがい【閣外相】
a minister out of the Cabinet.
閣老
かくろう [0] 【閣老】
(1)江戸幕府で,老中の異名。
(2)唐・明で,宰相の称。
閣議
かくぎ [1] 【閣議】
内閣がその職権を行うに際し,その意思を決定するために開く会議。内閣総理大臣が主宰する。秘密会で,議事は全会一致で決せられるのが通例。
閣議
かくぎ【閣議】
a Cabinet council[meeting].
閣議決定
かくぎけってい [4] 【閣議決定】
実務上行われている内閣の意思決定の一形式。憲法または法令に定められた法律案・政令・予算など内閣の職務権限として明示された事項および他の重要な事項について行われる。
閤下
こうか カフ― 【閤下】
〔「閤」はたかどのの意〕
身分の高い人を敬っていう語。閣下(カツカ)。「―の御事こそ,姫宮の御折にいみじかりしかど/栄花(衣の珠)」
閤門
こうもん カフ― [0] 【閤門】
宮中の内郭の諸門。南の承明・長楽・永安,東の宣陽・嘉陽・延政,西の陰明・遊義・武徳,北の玄暉(ゲンキ)・安喜・徽安(キアン)の十二門。
→内裏
閥
ばつ【閥】
a faction;→英和
a clique.→英和
閥
ばつ [1] 【閥】
出身・利害関係など,何らかの点で共通する人が結んだ排他的な集団。
閥族
ばつぞく [0] 【閥族】
(1)高貴の家柄の一族。
(2)閥を形成する一族。
閨
ねや [1][2] 【閨・寝屋】
(1)夜,寝るための部屋。寝間。寝室。特に,夫婦の寝室。
(2)家の奥の方にある部屋。女性の居室。
閨中
けいちゅう [1][0] 【閨中】
ねやのうち。寝室の中。
閨事
ねやごと [2][0] 【閨事】
男女の交わり。房事(ボウジ)。
閨室
けいしつ [0] 【閨室】
(1)寝室。ねや。閨房。
(2)妻。内室。
閨怨
けいえん [0] 【閨怨】
夫と離れている女性がひとり寝のさびしさをうらむこと。また,その気持ち。「―の詩」
閨房
けいぼう [0] 【閨房】
(1)寝室。ねま。特に,夫婦の寝室。
(2)婦人の居間。
閨所
ねやど 【閨所・寝屋処】
寝る場所。寝所。「しもと取る里長(サトオサ)が声は―まで来立ち呼ばひぬ/万葉 892」
閨秀
けいしゅう [0] 【閨秀】
学問・芸術などにすぐれた女性。女流の意でも用いる。「―作家」「―画家」
閨門
けいもん [0] 【閨門】
(1)寝室の出入り口。また,寝室。
(2)家庭。また,家庭内のこと。「あの位―のをさまつてゐた家は少からう/ヰタ・セクスアリス(鴎外)」
閨閤
けいこう [0] 【閨閤】
(1)ねや。寝所。
(2)女子の居間。また,女子。
閨閤の臣
けいこうのしん 【閨閤の臣】
主君の近くにつかえる臣。
閨閥
けいばつ [0] 【閨閥】
妻の姻戚関係で結ばれた勢力・集団。
閩
びん 【閩】
(1)中国古代,長江の河口部の南に居住した民族をさした呼称。
→閩越
(2)中国,五代十国の一(909-945)。五代の初め,後梁により王審知が福建の閩王に封ぜられ,のち福州に都して国を閩と号した。南唐に滅ぼされた。
(3)中国,福建省の古名。
閩江
びんこう 【閩江】
中国,福建省北部の河川。仙霞嶺と武夷山に源を発し,東流して東シナ海に注ぐ。河口近くに福州がある。長さ約400キロメートル。ミン-チアン。
閩越
びんえつ ビンヱツ 【閩越】
中国,古代,江南の閩江流域を中心に福建地方から台湾などの海島にかけて分布した越族。また,その国。秦・漢時代に閩越王が自立したが,漢の武帝に滅ぼされた。
閭
りょ [1] 【閭】
(1)門。村の入り口の門。
(2)〔中国,周代に二五戸を一区としたことから〕
むら。また,都市の一区画。
閭巷
りょこう [1] 【閭巷】
村里。また,ちまた,民間。「―無名の鄙婦をして/自然と人生(蘆花)」
閭里
りょり [1] 【閭里】
むらざと。村落。
閭門
りょもん [1] 【閭門】
むらざとの入り口の門。里門。
閲
えつ [1] 【閲】
(研究・校正・検査などの目的で)見たり,読んだりすること。「―を乞(コ)う」
閲す
えっ・す [0] 【閲す】 (動サ変)
⇒えっする(閲)
閲す
けみ・す 【閲す】 (動サ変)
⇒けみする(閲)
閲する
けみ・する [3][1] 【閲する】 (動サ変)[文]サ変 けみ・す
〔「けみ」は「検」の字音から〕
(1)よく調べる。検査する。「此編を綴るに至りて或一書を―・せしに/近世紀聞(延房)」「大きに菟道(ウジ)に―・す/日本書紀(天智訓)」
(2)年月を経過する。「諸邦を遊歴して多年を―・し/花柳春話(純一郎)」
閲する
えっ・する [0][3] 【閲する】 (動サ変)[文]サ変 えつ・す
(1)文書・書物などに,目を通す。「史類を―・するに/日本開化小史(卯吉)」
(2)(年月・時間などが)経つ。閲(ケミ)する。「其の後三箇月を―・して/西国立志編(正直)」
閲兵
えっぺい [0] 【閲兵】 (名)スル
軍隊を整列させて元首・司令官などが検閲すること。「―式」「近衛兵を―する」
閲兵
えっぺい【閲兵】
a review.→英和
〜する review troops.
閲微草堂筆記
えつびそうどうひっき エツビサウダウヒツキ 【閲微草堂筆記】
中国清代の筆記小説。紀韵(キイン)著。1789年から98年に発表した「灤陽消夏録」「如是我聞」「槐西雑志」「姑妄聴之」「灤陽続録」を合刻して1800年に刊行。怪異談を集め,考証を交えたもの。
閲歴
えつれき [0] 【閲歴】 (名)スル
〔原義は,年月など時間が過ぎ去ること〕
(1)ある人がそれまでに経てきたことがら。経歴。履歴。「複雑な―をたどってきた人」
(2)物事に接して知識・技能などを修得すること。また,その修得したもの。「其―する所に就て一書を著し/佳人之奇遇(散士)」
閲見
えっけん [0] 【閲見】 (名)スル
調べるために見ること。
閲覧
えつらん【閲覧】
reading;→英和
inspection;perusal.〜する read;→英和
inspect.→英和
‖閲覧券 an admission ticket.閲覧室 a reading room.
閲覧
えつらん [0] 【閲覧】 (名)スル
書物や書類などを調べたり読んだりすること。閲読。「―する者の心得」「―室」「―者」
閲読
えつどく [0] 【閲読】 (名)スル
書物・文書などを調べながら読むこと。また,読むこと。閲覧。「文献を―する」
閹人
えんじん [0] 【閹人】
去勢された人。
閻浮
えんぶ [1] 【閻浮】
〔仏〕
〔梵 Jambu〕
「閻浮提(エンブダイ)」「閻浮樹(エンブジユ)」の略。
閻浮の身
えんぶのみ 【閻浮の身】
この世の人。凡俗の身。えぶのみ。
閻浮提
えんぶだい [3] 【閻浮提】
〔梵 Jambudvīpa〕
四洲(シシユウ)の一。須弥山の南方の海上にあるという島の名。島の中央には閻浮樹(エンブジユ)の森林があり,諸仏が出現する島とされた。もとはインドをさしたが,その他の国をもいい,また人間世界・現世をさすようになった。閻浮洲。南閻浮提。南閻浮洲。南瞻部(センブ)洲。瞻部洲。瞻部。閻浮。
閻浮果報
えんぶかほう [4] 【閻浮果報】
閻浮提(エンブダイ)で受ける果報。この世に生まれた人の受ける報い。
閻浮樹
えんぶじゅ [3] 【閻浮樹】
(1)インドに自生する,深紫色の果実をつける落葉小高木の名。
(2)閻浮提(エンブダイ)にあって大森林をなす想像上の大木。閻浮。
閻浮檀金
えんぶだんごん 【閻浮檀金】
〔「えんぶだごん」とも〕
閻浮樹の大森林を流れる川の中から出るという,美しい砂金。「竜宮城より―を得て/平家 2」
閻浮洲
えんぶしゅう 【閻浮洲】
⇒閻浮提(エンブダイ)
閻王
えんおう [3] 【閻王】
「閻魔(エンマ)王」の略。[季]夏。「今までの遅参心得ずと,―怒らせ給ふぞ/謡曲・生田敦盛」
閻立本
えんりっぽん 【閻立本】
(?-673) 中国,唐代の宮廷画家。工部尚書,のち中書令として太宗に仕えた。仏画・人物画を得意とした。ボストン美術館蔵の伝閻立本筆「歴代帝王図巻」は北宋時代の模本とされる。えんりゅうほん。
閻羅
えんら 【閻羅】
〔「閻魔羅闍(エンマラジヤ)」の略〕
「閻魔(エンマ)」に同じ。「―に抜かるる舌根を/滑稽本・浮世床 2」
閻羅人
えんらにん [0] 【閻羅人】
⇒閻魔卒(エンマソツ)
閻羅王
えんらおう 【閻羅王】
⇒閻魔(エンマ)
閻若璩
えんじゃくきょ 【閻若璩】
(1636-1704) 中国,清代初期の考証学者。字(アザナ)は百詩,号は潜邱(センキユウ)。「古文尚書疏証(ソシヨウ)」を著し,「古文尚書」が後世の偽作であることを論証。
閻錫山
えんしゃくざん 【閻錫山】
(1883-1960) 中国の軍人・政治家。辛亥(シンガイ)革命に参加,のちに山西軍閥の領袖となる。蒋介石と対立したが,抗日戦後,蒋とともに内戦を起こし台湾に逃れた。イエン=シーシャン。
閻魔
えんま【閻魔】
<Skt.> Yama;the Judge of Hell.閻魔帳 a black list;a teacher's mark book.
閻魔
えんま [1] 【閻魔】
〔梵 Yama〕
(1)〔仏〕 亡者の罪に判決を下すという地獄の王。笏(シヤク)を持ち,中国の道服を着,怒りの相をあらわした姿で描かれる。もとインド神話中の神で,祖霊の王。焔摩。閻魔羅闍(ラジヤ)。閻魔羅。閻羅。閻羅王。閻魔王。閻魔大王。閻魔法王。
→閻魔天
(2)〔閻魔の像が恐ろしい顔をしていることから〕
借金取り。
(3)〔うそをつくと閻魔様にこれで舌を抜かれるという俗説から〕
釘抜きの隠語。
閻魔(1)[図]
閻魔の庁
えんまのちょう 【閻魔の庁】
閻魔が亡者の生前の行為に判決を下す場所。
閻魔卒
えんまそつ [3] 【閻魔卒】
閻魔王の部下で,罪人を責めさいなむという鬼。閻羅人(エンラニン)。
閻魔参り
えんままいり [4] 【閻魔参り】
陰暦正月と七月の一六日に,閻魔堂へ参拝すること。俗にこの日は閻魔の斎日といわれ,地獄の釜のふたがあいて,亡者も責め苦を免れるという。使用人のある家では,この日に藪入(ヤブイ)りと称して休暇を与えた。閻魔詣で。[季]夏。
閻魔堂
えんまどう [0] 【閻魔堂】
閻魔{(1)}を祀(マツ)る堂。
閻魔堂狂言
えんまどうきょうげん [6] 【閻魔堂狂言】
京都市上京区の引接寺(インジヨウジ)閻魔堂に伝わる狂言。壬生(ミブ)狂言などと同様,大念仏の折の余興として演じられた。壬生狂言が黙劇なのに対し,台詞(セリフ)のある曲も伝わる。五月二一日から二〇日間行われる。
閻魔大王
えんまだいおう [6][1][3] 【閻魔大王】
閻魔の尊称。
閻魔天
えんまてん 【閻魔天・焔摩天】
十二天の一。閻魔が密教化したもの。南を守る。水牛に乗り,手に人頭の幢(ドウ)を持つ。
閻魔天供
えんまてんく [4] 【閻魔天供・焔摩天供】
密教の修法の一。延命・除災・安産などを閻魔天に祈願する修法。閻魔天供法。
閻魔天曼荼羅
えんまてんまんだら [6] 【閻魔天曼荼羅】
閻魔天を本尊とする曼荼羅。閻魔天供(テンク)を行うときに用いる。「覚禅鈔(カクゼンシヨウ)」や「阿娑縛抄(アサバシヨウ)」に数種が伝わる。
閻魔帳
えんまちょう [0] 【閻魔帳】
(1)閻魔大王が,亡者の生前の名前や行動を記しておくという帳簿。
(2)教師が生徒の出欠・成績などを書いておく手帳の俗称。正式には教務手帳という。
(3)警察官が携帯している手帳の俗称。
閻魔王
えんまおう 【閻魔王】
〔梵 Yama-rāja〕
閻魔の尊称。
閻魔羅闍
えんまらじゃ 【閻魔羅闍】
〔梵 Yamarāja〕
「閻魔王」に同じ。
閻魔虫
えんまむし [3] 【閻魔虫】
エンマムシ科の甲虫。体長1センチメートル内外。体は卵形で,光沢ある黒色。動物の死体・糞などに集まりハエの幼虫などを食う。
閻魔蟋蟀
えんまこおろぎ [4] 【閻魔蟋蟀】
コオロギの一種。体長27ミリメートル内外で日本では最大。体は光沢のある黒褐色。雑食性で夜活動する。八月頃成虫になり,雄はコロコロリーと美声で鳴く。日本各地と東アジアに分布。
閻魔顔
えんまがお [0] 【閻魔顔】
閻魔のような恐ろしい顔。えんまづら。
⇔えびす顔
閼伽
あか [1][2] 【閼伽】
〔梵 arghya; argha 原義は「価値あるもの」の意。功徳水(クドクスイ)と訳す〕
神仏に供えるもの。一般には,仏に供える水。また,その水を入れる器。「―桶(オケ)」
閼伽井
あかい 【閼伽井】
仏に供える閼伽の水をくむ井戸。
閼伽坏
あかつき [0] 【閼伽坏】
水を入れて仏に供えるのに用いる器。銅製が多く,土器もある。
閼伽振鈴
あかしんれい [3] 【閼伽振鈴】
真言宗で行う勤行の式。閼伽坏(アカツキ)の糸底で台の縁を数度たたき,壇上の鈴を振る。
閼伽棚
あかだな [0] 【閼伽棚】
仏に供える水などを載せる棚。
閼伽棚[図]
閼伽水
あかみず [2] 【閼伽水】
「閼伽」に同じ。
閼伽灌頂
あかかんじょう [3] 【閼伽灌頂】
密教で,阿闍梨(アジヤリ)が仏道修行者の頭に香水を注ぎ,修行が完全に終わったことを証明する儀式。
閽神
かどもりのかみ 【門守の神・閽神】
⇒矢大神(ヤダイジン)
閾
しきみ [0] 【閾】
(1)門の内外を区画するために,門柱の間に敷く横木。蹴放し。
(2)「敷居(シキイ){(1)}」に同じ。
閾
いき ヰキ [1] 【閾】
(1)敷居。
(2)ある刺激の出現・消失,または二つの同種刺激間の違いが感じられるか感じられないかの境目。また,その境目の刺激の強さ(閾値)。
→刺激閾
→弁別閾
閾
しきい [0] 【敷居・閾】
(1)門の内外を区切り,また部屋を仕切るために敷く横木。溝やレールをつけて戸・障子・襖(フスマ)などを受ける。古くは閾(シキミ)と称した。戸閾。
⇔鴨居(カモイ)
(2)しきもの。「官の羆皮七十枚を借りて,賓(マロウト)の―にす/日本書紀(斎明訓)」
閾下
いきか ヰキ― [2] 【閾下】
刺激の強さが小さくて知覚されない状態。または意識にのぼらない無意識の状態。
閾値
しきいち [3] 【閾値】
⇒いきち(閾値)
閾値
いきち ヰキ― [1] 【閾値】
(1)一般に反応その他の現象を起こさせるために加えなければならない最小のエネルギーの値。
(2)生体に興奮を引き起こさせるのに必要な最小の刺激の強さの値。刺激閾。しきいち。
→閾(イキ)
→悉無律(シツムリツ)
閾濃度
いきのうど ヰキ― [3] 【閾濃度】
生体の反応が起こるために必要な,物質の最小濃度。
→閾値(イキチ)(2)
闃
げき [1] 【闃】 (ト|タル)[文]形動タリ
ひっそりと静かなさま。ひとけがないさま。「四市―として眠れる如し/慨世士伝(逍遥)」
闃寂
げきせき [0] 【闃寂】 (ト|タル)[文]形動タリ
もの寂しく静かなさま。げきじゃく。「街衢已に―として/花柳春話(純一郎)」
闃然
げきぜん [0] 【闃然】 (ト|タル)[文]形動タリ
ひっそりとして静かなさま。人気がなくさびしいさま。「―として空家の様に見えるのは/琴のそら音(漱石)」
闇
やみ [2] 【闇】
(1)暗い状態。光のささない状態。また,その所。「―に紛れる」
(2)知識のないこと。道理がわからないこと。「母の言葉の放つた光りに我身を縈(メグ)る―を破らん/浮雲(四迷)」
(3)心が乱れて,正しい判断ができなくなること。「恩愛の―」
(4)人に知られないところ。「―に葬る」
(5)前途に希望のないこと。見通しのきかないこと。「一寸先は―」
(6)秩序の失われた状態。道義が行われないこと。「義理が廃ればこの世は―だ」
(7)月の出ない夜。闇夜。
(8)正規の手続きによらない取引。「―で買う」
(9)文字の読めないこと。文盲。「その余の文字は―なる男/咄本・醒睡笑」
(10)〔陰暦の三十日(ミソカ)は闇夜であることから〕
馬方・駕籠(カゴ)かきなどの符丁で,三・三〇・三〇〇など。「まんだ安いなら―げんこ(=「五」ノ符丁)で/滑稽本・膝栗毛 5」
(11)名詞の上に付いて複合語をつくり,正当でない意を表す。「―物資」「―ブローカー」
闇
やみ【闇】
darkness;→英和
<in> the dark.→英和
〜で売る(買う) sell (buy) on the black market[through an illegal channel].〜にまぎれて under cover of darkness.〜に葬る[事件を]hush[smother]up.‖闇金融 an illegal loan.闇商人 a black marketeer.闇取引 black-marketeering.闇値 a black-market price.
闇と
やみと 【闇と・暗と】 (副)
むやみと。やたらと。「韋駄天さまあ見るやうに―かけてきやあがる/滑稽本・膝栗毛 2」
闇の夜
やみのよ [4] 【闇の夜】
(1)月の出ない夜。闇夜。
(2)「闇の夜の錦」の略。
闇の夜の
やみのよの 【闇の夜の】 (枕詞)
月のない闇夜は行く先がわからないところから,「行く先知らず」にかかる。「―行く先知らず行くわれを/万葉 4436」
闇の夜の錦
やみのよのにしき 【闇の夜の錦】
(美しい錦も闇夜には,人に見えず,かいのないことから)効果のないこと。よるのにしき。闇の錦。「―とかいふやうになむ/宇津保(祭の使)」
闇の奥
やみのおく 【闇の奥】
〔原題 The Heart of Darkness〕
コンラッドの小説。1902年刊。コンゴの植民地に赴いた白人クルツが,原初的な世界を目のあたりにして自己崩壊していく過程を,語り手マーロウの目を通して語る。
闇の現
やみのうつつ 【闇の現】
暗やみの中の現実。実際にあったことかどうかはっきりしないこと。「むばたまの―はさだかなる夢にいくらもまさらざりけり/古今(恋三)」
闇の錦
やみのにしき 【闇の錦】
「闇の夜の錦」に同じ。「山里の紅葉は―なりけり/和泉式部集」
闇カルテル
やみカルテル [3] 【闇―】
独占禁止法に違反して結ばれたカルテル。価格カルテルが多い。
闇ルート
やみルート [3] 【闇―】
闇取引の行われる経路。
闇仕合
やみじあい [3] 【闇仕合】
くらやみでの立ち合い。主に芝居で演ずるものについていう。
闇値
やみね [2][0] 【闇値】
闇相場の値段。
闇取引
やみとりひき [3][4] 【闇取引】 (名)スル
(1)法を犯して,あるいは,正規の販路・価格によらずに取引すること。「―が行われる」
(2)他人に知られないように,ひそかに取り決めること。「敵と―する」
闇商い
やみあきない [4][3] 【闇商い】
法を犯してする商い。
闇商人
やみしょうにん [3] 【闇商人】
闇商いをする人。
闇夜
やみよ [2] 【闇夜】
暗い夜。月の出ない夜。
闇夜
やみよ【闇夜】
a (pitch-)dark[moonless]night.
闇夜
あんや [1] 【暗夜・闇夜】
くらい夜。やみ夜。
闇将軍
やみしょうぐん [3] 【闇将軍】
隠れて権力をふるう人。
闇屋
やみや [2] 【闇屋】
闇取引を業とする人。
闇市
やみいち [2][3] 【闇市】
闇取引の品物を売る店の集まった所。特に,終戦直後,各地に多く見られた。闇市場。
闇市場
やみいちば [3] 【闇市場】
「闇市(ヤミイチ)」に同じ。
闇弱
あんじゃく [0] 【暗弱・闇弱】 (名・形動)[文]ナリ
愚かで劣っている・こと(さま)。「―にして天職を奉ずること能はず/百一新論(周)」
闇投
あんとう [0] 【暗投・闇投】
〔史記(鄒陽列伝)〕
いかに貴重なものであっても,贈り方を誤れば,相手に警戒心を起こさせるだけであるというたとえ。明珠闇投。
→明珠(メイシユ)を闇(ヤミ)に投ず
闇斎
あんさい 【闇斎】
⇒山崎闇斎(ヤマザキアンサイ)
闇斎学派
あんさいがくは 【闇斎学派】
山崎闇斎を祖とする朱子学の一派。崎門(キモン)の三傑といわれた浅見絅斎・佐藤直方・三宅尚斎のほかに,師の垂加神道説を受け継ぐ垂加派などがあるが,実践躬行(キユウコウ)を重んじたのが特色で,幕末の尊王攘夷思想に大きな影響を与えた。崎門。敬義学派。
闇斎点
あんさいてん 【闇斎点】
⇒嘉点(カテン)
闇汁
やみじる [0][3] 【闇汁】
各自が思い思いの食品を持ち寄り,明かりを消した暗がりの中で座にある鍋(ナベ)に入れて煮込み,何が入っているのかわからないまま食べ興じるもの。闇鍋。[季]冬。《―の杓子を逃げしものや何/虚子》
闇流し
やみながし [3][0] 【闇流し】
物資を正当なルートにのせないで売ること。
闇然
あんぜん [0] 【暗然・黯然・闇然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)暗いさま。また,はっきりしないさま。「沖より来る響,―として湧く力/抒情小曲集(犀星)」
(2)悲しみや憂いに心がふさいでいるさま。「―たる思いに沈む」
闇物資
やみぶっし [3] 【闇物資】
闇取引される物資。
闇相場
やみそうば [3] 【闇相場】
公定価格を無視してつけられた値段。闇取引における相場。「―があがる」
闇穴
あんけつ [0] 【暗穴・闇穴】
(1)暗い穴。
(2)人をののしる語。ばか。まぬけ。「さあ,片端から出しやばれえ。―めえ/滑稽本・浮世風呂 4」
闇米
やみごめ [0] 【闇米】
販売統制下で,正規の販路によらず,ひそかに取引される米。食糧管理法に違反して流通する米については,自由米とも称される。
闇絣
やみがすり [3] 【闇絣】
黒地に小さい乱れ絣のある綿絣織物。
闇者
くらもの 【暗者・闇者】
(1)「暗者女(クラモノオンナ)」に同じ。
(2)にせもの。いかさまもの。[人倫訓蒙図彙]
闇討ち
やみうち [0] 【闇討ち】 (名)スル
(1)暗闇にまぎれて人を襲うこと。「―に遭う」
(2)不意を襲うこと。「―をくわせる」
闇討ちをくわせる
やみうち【闇討ちをくわせる】
attack <a person> in the dark.→英和
闇路
やみじ [0][2] 【闇路】
(1)暗い道。闇夜の道。「―を歩く」
(2)迷って判断のつかない状態。また,煩悩(ボンノウ)にとらわれること。「恋の―」
(3)あの世。また,あの世へ行く道。冥土。「若君と一つ―を伴ひたれば/盛衰記 47」
闇部山
くらぶやま 【暗部山・闇部山】
鞍馬山の古称。くらぶの山。((歌枕))「秋の夜の月の光しあかければ暗部の山もこえぬべら也/古今(秋上)」
闇金融
やみきんゆう [3] 【闇金融】
正規の金融機関以外のものが行う金融。
闇針
うらばり [0] 【裏針・逆針・闇針】
江戸時代に用いられた船用磁石。十二支目盛りが普通の磁石とは逆回りにつけてあり,目盛り盤の北・南をそれぞれ船首・船尾に合わせて設置すると,磁針の指す方向が,進行方向として直読できる。さかばり。
闇鈍
あんどん [0] 【暗鈍・闇鈍】 (名・形動)[文]ナリ
道理に暗く鈍いこと。きわめて愚かなこと。また,そのさま。「愚痴―」
闇鍋
やみなべ [0] 【闇鍋】
「闇汁(ヤミジル)」に同じ。
闇闇
あんあん [0] 【暗暗・闇闇】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)ひそかなさま。はっきり言わないさま。「―のうちに了解した」
(2)暗いさま。「四辺(アタリ)―として暗く/鉄仮面(涙香)」
闇闇
やみやみ [3][1] 【闇闇】 (副)
(1)どうすることもできないさま。みすみす。やすやすと。「今となつて―男を取られては何う面目が立つか立ぬか/かくれんぼ(緑雨)」
(2)心が乱れて,分別を失うさま。物のけじめのわからないさま。「いかでか―としてうち奉らんとし給ふぞ/保元(中)」
闇雲
やみくも [0] 【闇雲】
〔闇の中で雲をつかむ意〕
■一■ (名・形動)[文]ナリ
見通しもなく事をすること。是非善悪を考えないですること。また,そのさま。「―にバットを振る」「―に信じこむ」「―な正義感は危険だ」
■二■ (副)
漠然としてあてのないさま。やたらに。「―とつかみあうてゐるうち,夜あけて/滑稽本・膝栗毛(発端)」
闇雲に
やみくも【闇雲に】
suddenly (突然);[でたらめに]at random;recklessly;→英和
rashly.→英和
闇黒
あんこく [0] 【暗黒・闇黒】 (名・形動)[文]ナリ
(1)まっくらな・こと(さま)。くらやみ。「―の空間」「―なる杉樹(サンジユ)の並木の中に/日光山の奥(花袋)」
(2)くらい面が強く,希望のもてない状態であるさま。「魂は―の淵をさまよう」「―な前途を照らす光明のやうに/阿部一族(鴎外)」
(3)得体の知れない・こと(さま)。「警察力の入らない―地帯」
闇龗
くらおかみ 【闇龗】
〔「くら」は谷,「おかみ」は水をつかさどる竜神の意〕
渓谷の水をつかさどる神。記紀神話では,伊弉諾尊(イザナキノミコト)がその子軻遇突智(カグツチ)を斬ったときに化成したとする。京都の貴船(キブネ)神社の祭神。
→高龗
闈司
いし ヰ― 【闈司】
⇒みかどのつかさ(闈司)
闈司
みかどのつかさ 【闈司】
律令制における後宮十二司の一。宮中の鍵の保管と出納をつかさどった。いし。
闊大
かつだい クワツ― [0] 【闊大】 (形動)[文]ナリ
ひろく大きなさま。「―なる土地に因て得る所の利益は/民約論(徳)」
闊大貨物
かつだいかもつ クワツ―クワ― [5] 【闊大貨物】
鉄道で,大きさや重さが制限を越える貨物。闊大品。
闊歩
かっぽ クワツ― [1] 【闊歩】 (名)スル
(1)大またにゆっくり歩くこと。
(2)大いばりで勝手気ままに振る舞うこと。「悪人が白昼往来を―する」「政界を―する」
闊歩する
かっぽ【闊歩する】
stalk <along a street> ;→英和
stride.→英和
闊背筋
かっぱいきん クワツパイ― [0][3] 【闊背筋】
⇒広背筋(コウハイキン)
闊葉樹
かつようじゅ クワツエフ― [3] 【闊葉樹】
広葉樹(コウヨウジユ)の旧称。
闊達
かったつ クワツ― [0] 【闊達・豁達】 (形動)[文]ナリ
〔古くは「かつだつ」〕
心が大きく,小さな物事にこだわらないさま。度量の大きいさま。「自由―に振る舞う」「兄と云ふのは寧ろ―な気性で/それから(漱石)」
[派生] ――さ(名)
闊達な
かったつ【闊達な】
broad-minded.
闋
くさり 【齣・闋】 (接尾)
〔「鎖」と同源〕
話・音曲などの一つの区切り・段落。「一―語る」
闌
たけなわ タケナハ [0] 【酣・闌】
(1)いちばん盛んな時。最盛時。「秋―の一〇月」「戦いは今まさに―」
(2)盛りを過ぎてやや衰えかけた時。「齢(ヨワイ)既に―」
闌く
た・く 【長く・闌く】 (動カ下二)
⇒たける
闌けたる位(クライ)
闌けたる位(クライ)
世阿弥の用語。能で名人・上手の域をさらに超えた至高の芸境。闌位(ランイ)。「―に上りて後は,幽玄・恋慕・哀傷,何れも自在なれば安全なるべし/申楽談儀」
闌ける
た・ける [2] 【長ける・闌ける】 (動カ下一)[文]カ下二 た・く
〔形容詞「高し」と同源〕
(1)日が高くのぼる。「朝日が既に―・けて/田舎教師(花袋)」
(2)盛りをすぎる。末になる。季節が深まる。「春―・けて」「年―・けて又越ゆべしと思ひきや/新古今(羇旅)」
(3)十分に備わっている。すぐれている。「才―・ける」「臈(ロウ)―・ける」「世故(セコ)に―・ける」
闌位
らんい [1] 【闌位】
「闌(タケ)たる位(クライ)((「たける(長)」の句項目))」の音読み。
闌声
らんせい [0] 【闌声】
世阿弥の能楽論で,名人・上手の域を超えた奔放自在な音声。
闌干
らんかん [0] 【欄干・欄杆・闌干】
廊下や橋などの側辺に,縦横に材木を渡して人の落ちるのを防ぎまた装飾とするもの。てすり。
闌干
らんかん [0] 【闌干・欄干】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)月や星のあざやかに光るさま。「北斗の独り―たるが如し/復活(魯庵)」
(2)涙のとめどなく流れるさま。「涙―たり/太平記 37」
闌曲
らんぎょく [0] 【闌曲・蘭曲・乱曲】
能で,「闌(タケ)たる位(クライ)」という最高の芸境に達してはじめて謡える曲。五音(ゴオン){(2)}の最高位の曲。現行の各流の闌曲はすべて独吟であり,廃曲の一部分(特にクセを中心とする部分)が残ったものが多い。金春流・喜多流では曲舞(クセマイ)とも呼ぶ。
闌更
らんこう ランカウ 【闌更】
⇒高桑(タカクワ)闌更
闔閭
こうりょ カフ― 【闔閭】
(?-前496) 中国,春秋時代の呉の王。名は光。孫武・伍子胥(ゴシシヨ)を用いて楚(ソ)を破り覇者となったが,越王勾践(コウセン)に敗れ,戦傷死した。その子夫差(フサ)が会稽(カイケイ)山に勾践を降し,復讐した。
闕
けつ [1] 【闕】
(1)欠けること。完全に備わっているべきものが,足りないこと。
(2)宮門。宮城。
(3)中国で,宮門の両わきに築いた台。その上を物見とした。
闕く
か・く [0] 【欠く・闕く】
■一■ (動カ五[四])
(1)(完全なものの)一部分をこわす。また,そうして不完全なものにする。「皿のふちを―・く」「顔なども―・きて血打ちて出来たり/今昔 26」
(2)そろっているものの一部分を備えていない。「首巻を―・く写本」
(3)割ったりして,大きなものの端を取り去る。「氷を―・いて口に入れる」
(4)必要なものを備えていない。足りない状態である。「穏当を―・く発言」「決め手を―・く」「義理を―・く」「塩は生命の維持に―・くことができない」「必要―・くべからざる条件」
(5)むだにする。「遊びにひまを―・く」
〔「かける(欠)」に対する他動詞〕
[可能] かける
■二■ (動カ下二)
⇒かける
闕け
かけ [0] 【欠け・闕け】
(1)かけること。かけていること。「―茶碗」
(2)かけてこわれた部分。かけら。「瀬戸―」
闕ける
か・ける [0] 【欠ける・闕ける】 (動カ下一)[文]カ下二 か・く
(1)完全なものの一部がこわれる。また,そうして不完全になる。「急須(キユウス)の口が―・けた」「刃の―・けたナイフ」
(2)そろっているべき物の一部がなくなる。欠落する。「全集の第一巻が―・けている」「其人にあらずは則―・けよ/平家 1」
(3)あるべき要素が不足する。また,存在しない。
(ア)(「…が欠ける」の形で)ある種の要素がない。欠如する。「経営能力が―・けている」「必要な機能が―・けている」
(イ)(「…に欠ける」の形で)…が,期待されている分量よりも少ない。…が不足である。「面白味に―・ける」「常識に―・ける」
(4)(「虧ける」とも書く)満月を過ぎて,月が次第に細くなる。
⇔みちる
「月が―・ける」
〔「欠く」に対する自動詞〕
闕下
けっか [1] 【闕下】
宮城の門の下。また,天子の前。
闕位
けつい [1] 【欠位・闕位】
その地位につくべき人を欠くこと。また,欠員となっている地位。空位。
闕典
けってん [0] 【欠典・闕典】
規定や文書が不完全であること。また,その規則。
闕国
けっこく 【闕国】
国司が欠員になっている国。「勧賞には―を給ふべき由おほせ下されける/平家 1」
闕失
けっしつ 【闕失・欠失】
欠いてはならない物事を欠くこと。過失。
闕字
けつじ [0] 【欠字・闕字】
(1)文章中で,あるべき文字が脱落していること。また,その文字。欠け字。
(2)律令で定められた公文書の書式の規定の一。天皇・貴人に関係した称号や言葉の上に,敬意を表すため一字または二字分の余白をあけること。欠如。擡頭(タイトウ)。平出(ヘイシユツ)。
闕官
けっかん [0] 【闕官・欠官】
(1)その職に任ずべき人が欠けていること。また,空位の官。欠員。
(2)官職を解くこと。解官(ゲカン)。免官。
闕巡
けつずん [0] 【闕巡】
宮中の会などで,遅参者に対して,それまでにまわった盃の数だけ一度に飲ませること。けちずん。「―の数に随ふべし/西宮記」
闕所
けっしょ [0] 【闕所・欠所】
(1)(「闕所」と書く)鎌倉・室町時代,敗戦・謀反・犯罪などによって没収された所領。また,幕府や領主による没収行為のこと。
(2)江戸時代の庶民に対する刑罰の一。磔(ハリツケ)・火罪・獄門・死罪・追放などの付加刑として,地所・財産を没収すること。「口論の事なれば家財―には及ぶまい/浄瑠璃・夏祭」
→改易
(3)人のものを取り上げること。「友達が来ちや―するひとりもの/柳多留 17」
(4)欠けているところ。穴のあいているところ。「墻壁の―に吶喊(トツカン)して来た/吾輩は猫である(漱石)」
闕所物奉行
けっしょものぶぎょう [6] 【闕所物奉行】
江戸幕府の職名。大目付の下に属し,闕所者の財産の売却をつかさどった役。
闕政
けっせい [0] 【闕政】
欠点のある政治。
闕文
けつぶん [0] 【欠文・闕文】
字句が脱落している文章。
闕本
けっぽん [0] 【欠本・闕本】
全部そろっていない全集や雑誌。また,かけている部分の本や雑誌。欠巻。
⇔完本
闕減
けつげん [0] 【欠減・闕減】 (名)スル
欠乏して減少すること。
闕漏
けつろう [0] 【欠漏・闕漏】
抜け落ちてもれること。また,もれたもの。もれ。おち。「―を補う」
闕画
けっかく [0] 【欠画・闕画】
漢字の画を省くこと。特に,天子や貴人の名と同じ漢字を書くとき,はばかってその最後の一画を省くこと。「玄」を「�」,「統」を「�」と書く類。欠け字。
闕略
けつりゃく [0] 【欠略・闕略】 (名)スル
欠けていてないこと。
闕腋
けってき [0] 【闕腋】
〔「けつえき」の連声〕
(1)衣服の両脇を縫わずに,あけておくこと。また,その服。わきあけ。
⇔縫腋(ホウエキ)
(2)「闕腋の袍(ホウ)」に同じ。
闕腋
けつえき [0] 【闕腋】
⇒けってき(闕腋)
闕腋の袍
けってきのほう 【闕腋の袍】
両脇をあけた無襴の袍。位階によって色が定められていた。四位以下の武官が節会(セチエ)や行幸の儀仗(ギジヨウ)の際に,また,未成年者が束帯の時に着用した。わきあけのころも。位襖。闕腋。襖(アオ)。
闕腋の袍[図]
闕遺
けつい [0][2] 【欠遺・闕遺】 (名)スル
かけおちていること。不十分なこと。「聖賢の聞へある人々にも―なきにはあらず/日本開化小史(卯吉)」
闖入
ちんにゅう [0] 【闖入】 (名)スル
ことわりなしに突然はいり込むこと。「見知らぬ男が―してきた」「―者」
闖入する
ちんにゅう【闖入する】
break[intrude,force one's way] <into> .→英和
闖入者 an intruder.
闘い
たたかい タタカヒ [0] 【戦い・闘い】
(1)たたかうこと。争い。戦争。戦闘。「―を宣する」「激烈な―の場」
(2)技芸などの優劣を争うこと。競技。試合。
(3)軍勢。軍隊。「胡国の―こはくして/平家 2」
闘い取る
たたかいと・る タタカヒ― [5] 【闘い取る】 (動ラ五[四])
闘ってかちとる。「―・った自由」
[可能] たたかいとれる
闘う
たたか・う タタカフ [0] 【戦う・闘う】 (動ワ五[ハ四])
〔動詞「たたく」の未然形に接尾語「ふ」の付いた語〕
(1)武力をもって互いに攻め合う。争う。「隣国と―・う」
(2)技芸や力の優劣を競う。勝負する。「横綱と互角に―・う」
(3)利害を異にする者が,自分の利益を守ったり獲得したりするために争う。「労使が―・う」
(4)困難や苦しみに負けないよう努力する。「難病と―・う」「暑さと―・う」
(5)繰り返し叩く。叩き合う。「小(スコ)しきの事に依りて,此の童と―・ひ合ひて/今昔 12」
[可能] たたかえる
闘争
とうそう【闘争】
a fight;→英和
a strife;→英和
a struggle.→英和
〜する fight;struggle.‖闘争資金 funds for strike;a strike fund.闘争本能 a fighting[combative]instinct.
闘争
とうそう [0] 【闘争】 (名)スル
(1)たたかうこと。たたかい争うこと。「―を繰り返す」「―本能」「―心」
(2)社会運動や労働運動などで,要求を通すために争うこと。「賃上げ―」
闘争理論
とうそうりろん [5] 【闘争理論】
〔conflict theory〕
社会過程全体を闘争状態とみなし,闘争の観点から社会現象を分析しようとする理論社会学の立場。紛争理論とも。
闘士
とうし【闘士】
a fighter[champion] <for> ;→英和
an agitator (労働運動の).
闘士
とうし [1] 【闘士】
(1)戦闘に従う兵士。
(2)特に社会運動などに活躍する人。「組合運動の―」
闘士型
とうしがた [0] 【闘士型】
クレッチマーの分類による体型の一。筋肉・骨格が発達し,肩幅・胸幅が広いがっしりした体つき。粘着気質と関連があるとされる。筋骨型。
闘将
とうしょう [0] 【闘将】
力・闘志ともに盛んな大将。また,スポーツや政治運動などで,他の先頭に立って盛んに活動する者。
闘将
とうしょう【闘将】
a brave fighter;[主義主張の]a champion.→英和
闘志
とうし【闘志】
fight;→英和
a fighting spirit.〜を示す show fight.〜満々 <be> full of fight.〜がない lack[be lacking in]fight.
闘志
とうし [1] 【闘志】
戦おうとする意欲。闘争心。「―に燃える」「―のわく相手だ」「―満々」
闘戦
とうせん [0] 【闘戦】 (名)スル
たたかうこと。「勇気を奮ひ,これと―せざるべからず/西国立志編(正直)」
闘技
とうぎ [1] 【闘技】
(1)技や力を競い合うこと。
(2)古代のギリシャ・ローマなどで行われた格闘競技。「―場」
(3)柔道・レスリングなどの格闘技。
闘技
とうぎ【闘技】
a contest;→英和
a match.→英和
闘技場 a ring;→英和
an arena.→英和
闘拳
とうけん [0] 【闘拳】
じゃんけんの一種。きつね拳・藤八(トウハチ)拳など。
闘構え
とうがまえ [3] 【闘構え・鬥構え】
漢字の構えの一。「鬨」「鬪」(常用漢字では「闘」)などの「鬥」の部分。たたかいがまえ。
闘構え
たたかいがまえ タタカヒガマヘ [5] 【闘構え】
⇒とうがまえ(闘構)
闘歌
とうか [1] 【闘歌】
歌を詠み合って,その優劣を競うこと。歌競(クラ)べ。歌合わせ。
闘牛
とうぎゅう [0] 【闘牛】
(1)牛と牛とをたたかわせる競技。また,その牛。愛媛県宇和島その他で行われている。うしあわせ。[季]春。
(2)闘牛士と牛とがたたかう競技。スペインをはじめ,フランス・ポルトガル・中南米でも行われているが,スペインでは国技とされ,特に発達している。「―場」
闘牛
とうぎゅう【闘牛】
a bullfight;a fighting bull (牛).‖闘牛士 a bullfighter;a matador.闘牛場 a bullring.
闘牛士
とうぎゅうし [3] 【闘牛士】
闘牛{(2)}で牛とたたかう人。スペインの闘牛では主役をマタドール,銛(モリ)打ちをバンデリレロ,騎乗の槍手(ヤリテ)をピカドールという。マタドールはムレタと呼ばれる赤い布で牛を誘いこみながら巧みに身をかわし,最後に剣でとどめを刺す。
闘犬
とうけん【闘犬】
a dogfight;→英和
a fighting dog (犬).
闘犬
とうけん [0] 【闘犬】
(1)犬どうしを戦わせて勝負を争う遊び。高知県で盛ん。犬合わせ。犬食い。
(2){(1)}を戦わせるための犬。秋田犬・土佐犬など。
闘病
とうびょう [0] 【闘病】 (名)スル
病気を治そうと努力し,療養に励むこと。「―生活」
闘病生活
とうびょう【闘病生活】
one's life under medical treatment.
闘茶
とうちゃ [0] 【闘茶】
(1)茶の産地による色・味などを飲み分けて勝負を競う茶会の一種。
(2)本茶(栂尾(トガノオ)産)と非茶(その他の産)を飲み,どちらであるかを当てる遊戯。宋から渡来し,鎌倉末期から室町中期まで行われた。七事式の茶かぶきに名残がある。回茶・貢茶などがある。
闘詩
とうし [1][0] 【闘詩】
詩を作って,互いにその優劣を争うこと。詩合。
闘諍
とうじょう [0] 【闘諍】 (名)スル
あらそうこと。いさかい。闘争。「太刀鉄砲と打騒ぐは…無謀の―/桐一葉(逍遥)」
闘雀
とうじゃく [0] 【闘雀】
〔「とうしゃく」とも〕
争っている雀。
闘魂
とうこん【闘魂】
a fighting spirit.
闘魂
とうこん [0] 【闘魂】
たたかい抜こうとする激しい意気込み。闘争精神。「あふれる―」
闘魚
とうぎょ【闘魚】
a fighting fish.
闘魚
とうぎょ [1] 【闘魚】
スズキ目キノボリウオ科に属する淡水魚の総称。一般に,雄どうしが鰓(エラ)やひれを広げて闘争する習性がある。ベタが代表的であるが,チョウセンブナ・タイワンキンギョなどもいる。観賞用に飼う。
闘鶏
とうけい【闘鶏】
a cockfight;a fighting cock (鶏).闘鶏場 a cockpit.→英和
闘鶏
とうけい [0] 【闘鶏】
(1)鶏を戦わせて勝負を争う遊び。とり合わせ。[季]春。
(2){(1)}を戦わせるための鶏。多くシャモが選ばれる。
闘鶏(1)[図]
闡提
せんだい [0] 【闡提】
〔仏〕
〔梵 icchantika 一闡提の略〕
仏になることのできないもの。仏になる可能性をもっていない断善闡提と,菩薩が衆生(シユジヨウ)を救うため自分の意志で成仏しない大悲闡提がある。
闡明
せんめい [0] 【闡明】 (名)スル
不明瞭であったことを,はっきりさせること。「宇宙の真理を―す可き力を有し/欺かざるの記(独歩)」
闥
たつ [1] 【闥】
(1)門。宮中の小門。
(2)とびら。「密室の―を排(オシヒラ)いて/新浦島(露伴)」
阜
つかさ 【阜・丘】
小高くなっている所。丘。「やまとのこの高市(タケチ)に小高る市の―/古事記(下)」
阜偏
こざとへん [0] 【阜偏】
漢字の偏(ヘン)の一。「防」「限」などの「阝」の部分。旁(ツクリ)の「おおざと(阝)」と区別していう。
〔漢和辞典では一般に「阜」(八画)部に配列される〕
阡
せん [1] 【千・阡・仟】
数の単位で百の一〇倍。また,数の多いこと。
〔「阡」「仟」は大字として用いる〕
阡陌
せんぱく [1] 【阡陌】
(1)南北に通ずる道と東西に通ずる道。
(2)道路の交差している所。[日葡]
阪
さか [2][1] 【坂・阪】
(1)一方が高く,一方が低く傾斜して勾配のある道。さかみち。
(2)難渋して進みがたい過程。「人生の―をのぼりつめる」「四十の―にさしかかる」
阪南
はんなん 【阪南】
(1)大阪の南の地域。
(2)大阪府南部の市。大阪湾に臨み繊維工業が盛ん。
阪南大学
はんなんだいがく 【阪南大学】
私立大学の一。1965年(昭和40)設立。本部は松原市。
阪和線
はんわせん 【阪和線】
JR 西日本の鉄道線。大阪市天王寺と和歌山(61.3キロメートル),鳳と東羽衣(1.7キロメートル)間。沿線は住宅地化が進む。日根野より関西空港線が分かれる。
阪和自動車道
はんわじどうしゃどう 【阪和自動車道】
大阪府松原市と和歌山県海南市を結ぶ高速道路。延長72.9キロメートル。1993年(平成5)全線開通。松原で近畿自動車道などと接続。
阪急電鉄
はんきゅうでんてつ ハンキフ― 【阪急電鉄】
大手民営鉄道の一。京都・大阪・神戸の都市間を中心に鉄道網をもつ。鉄道営業キロ153.7キロメートル。京都線・千里線・宝塚線・神戸線などよりなる。阪急。
阪東
ばんどう 【阪東】
姓氏の一。
阪東妻三郎
ばんどうつまさぶろう 【阪東妻三郎】
(1901-1953) 映画俳優。東京生まれ。チャンバラ無声映画全盛期に「雄呂血」などで,反逆的時代劇ヒーローを演じた。トーキー以後も「無法松の一生」「王将」などで,無垢(ムク)の魂をもった野人を表現して好評を得た。阪妻(バンツマ)。
阪神
はんしん [1] 【阪神】
大阪と神戸。また,それを中心とする地方。
阪神大震災
はんしんだいしんさい 【阪神大震災】
〔行政上の名称は「阪神・淡路大震災」〕
1995年(平成7)1月17日に発生した兵庫県南部地震により,神戸市をはじめとする主として兵庫県内の阪神地区諸都市,及び淡路島北部に生じた大震災。典型的な直下型地震として,死者約五五〇〇人,負傷者約三万五〇〇〇人。家屋の全半壊及び焼失約一六万戸のほか,JR 新幹線の高架線はじめ各種鉄道・高速自動車道等の寸断という大被害をもたらした。
阪神工業地帯
はんしんこうぎょうちたい 【阪神工業地帯】
大阪・神戸を中心に大阪湾岸に発達した工業地帯。伝統的な繊維工業を中心に,重化学工業が発達。京都南部を含めて京阪神工業地帯ともいう。
阪神電気鉄道
はんしんでんきてつどう 【阪神電気鉄道】
大手民営鉄道の一。大阪・神戸の都市間を中心に鉄道網をもつ。鉄道営業キロ40.1キロメートル。梅田・元町間の本線(32.1キロメートル)のほか,西大阪線・武庫川線よりなる。阪神電鉄。
阪神高速道路
はんしんこうそくどうろ 【阪神高速道路】
阪神高速道路公団の建設・供用する有料の自動車専用道路。大阪都心部を中心に,主として神戸市より泉佐野市にいたる大阪湾岸地域に約165キロメートル(1994年)の高速道路網をもつ。
阪路
はんろ [1] 【坂路・阪路】
(1)さかみち。
(2)競馬で,坂を利用した調教コース。
阮元
げんげん 【阮元】
(1764-1849) 中国,清代中期の政治家・学者。江蘇省の人。字(アザナ)は伯元。号は�台(ウンダイ)。要職を歴任し,学術の振興に尽くした。乾隆・嘉慶期の考証学の集大成者。編著「経籍籑詁(ケイセキセンコ)」「皇清経解」など。
阮咸
げんかん 【阮咸】
(1)西晋の思想家。竹林の七賢の一人。阮籍はその叔父。諸官を歴任した。琵琶(ビワ)の達人。生没年未詳。
(2)〔阮咸が愛用したところからという〕
中国の撥弦(ハツゲン)楽器。胴は円形・長円形・方形・八角形など,長い棹(サオ)をもち,一二柱から一五柱。正倉院の蔵品は円形胴で直径40センチメートル,棹長60センチメートル,四弦一四柱。明清代には短棹のものを月琴と称した。秦琵琶。秦漢子。
阮咸(2)[図]
阮朝
げんちょう 【阮朝】
ベトナム最後の王朝(1802-1945)。阮福映が国内を統一して建国。順化(ユエ)に都し,国号を越南(ベトナム)とする。一九世紀中期からフランスの侵略を受け,その保護国となったが1945年解体。
阮福映
げんふくえい 【阮福映】
(1762-1820) ベトナム,阮朝の初代皇帝(在位 1806-1820)。世祖。嘉隆帝。フランスの援助をうけ,ベトナム全土を統一。国号を越南とし,順化(ユエ)に都した。
阮籍
げんせき 【阮籍】
(210-263) 中国,三国時代の魏(ギ)の文人・思想家。字(アザナ)は嗣宗(シソウ)。老荘思想を好み,嵆康(ケイコウ)とともに「竹林の七賢」の中心的人物。奇行で知られ,特に,俗物を白眼で迎えた話は有名。
防ぎ
ふせぎ [3] 【防ぎ・禦ぎ・拒ぎ】
〔古くは「ふせき」〕
(1)ふせぐこと。また,そのための道具。「―にまわる」「帋子(カミコ)一衣(エ)は夜の―/奥の細道」
(2)遊里で,用心棒をいう。「近所の―をよびにやり/洒落本・寸南破良意」
防ぎ手
ふせぎて [0] 【防ぎ手】
防御の軍勢。
⇔攻め手
防ぐ
ふせぐ【防ぐ】
(1)[守る]defend <a thing against> ;→英和
protect <a thing from,against> ;→英和
resist (抵抗).→英和
(2)[防止]prevent <a person from doing> ;→英和
keep away[off];check.→英和
防ぐ
ふせ・ぐ [2] 【防ぐ】 (動ガ五[四])
〔室町頃まで「ふせく」と清音〕
(1)外部から侵入しようとするのを,くいとめる。「敵の猛攻を―・ぐ」「外敵の侵入を―・ぐ」
(2)風雨や寒さなどが内に入らないようにする。「冷たい北風を―・ぐ」「西日を―・ぐ」
(3)悪いことが起ころうとするのを,あらかじめ手段を講じてくいとめる。防止する。「病害虫の発生を―・ぐ」「事故を未然に―・ぐ」
(4)対抗して戦う。「―・く者あらば討取れ/平治(上)」
[可能] ふせげる
防人
さきもり [2] 【防人】
律令制下,大陸からの侵入を防ぐ目的で九州北部の沿岸や壱岐・対馬(ツシマ)に派遣された兵士。白村江での敗戦(663年)以後整備され,諸国の兵士が三年交代で任に当たったが,730年から東国兵士に限った。その後数度の改廃を経たが,一〇世紀の初頭には有名無実となった。
防人
さきむり 【防人】
「さきもり」の上代東国方言。「―に立たむ騒きに家の妹(イム)が/万葉 4364」
防人司
さきもりのつかさ 【防人司】
奈良時代,大宰府(ダザイフ)の管轄にあり,防人に関する名簿・武器・教練・食料などをつかさどる役所。また,その役人。
防人歌
さきもりのうた 【防人歌】
防人の詠んだ歌。万葉集巻一四・巻二〇などにみえる。家族との別れや妻子を偲(シノ)んだ,東国方言を用いた率直な歌が多い。広義には,防人の家族の歌も含める。
防備
ぼうび バウ― [1] 【防備】 (名)スル
外敵や災害に対してそなえをすること。また,そのそなえ。「―を固める」
防備
ぼうび【防備】
(a) defense.→英和
〜する defend.→英和
〜のある(ない) fortified (defenseless).〜を施す fortify <a city> .→英和
防共
ぼうきょう バウ― [0] 【防共】
共産主義勢力の侵入や拡大を防ぐこと。
防具
ぼうぐ バウ― [1] 【防具】
身を防ぐもの。特に,剣道・フェンシングなどで体を傷つけないように身をおおうもの。
防塁
ぼうるい バウ― [0] 【防塁】
防御用の土塁や石。また,それを巡らしたとりで。
防塞
ぼうさい バウ― [0] 【防塞・防寨】
敵を防ぐとりで。防塁。
防塵
ぼうじん バウヂン [0] 【防塵】
塵(チリ)・ほこりが入るのを防ぐこと。
防塵の
ぼうじん【防塵の】
dustproof;dust-tight.‖防塵めがね (a pair of) goggles.
防壁
ぼうへき バウ― [0] 【防壁】
敵の侵入や火災・風雨などの害を防ぐために設けた壁。
防壁
ぼうへき【防壁】
a wall;→英和
a barrier;→英和
a bulwark <against> .→英和
防守
ぼうしゅ バウ― [1] 【防守】 (名)スル
防ぎ守ること。防御。
防寒
ぼうかん【防寒】
protection against the cold.→英和
防寒服 winter clothes[clothing];clothes[clothing]for cold weather.
防寒
ぼうかん バウ― [0] 【防寒】
寒さを防ぐこと。
⇔防暑
「―服」
防寒住宅
ぼうかんじゅうたく バウ―ヂユウ― [5] 【防寒住宅】
寒冷地,特に北海道に建設される寒さに対処するための住宅。建設省・大蔵省が省令で基準を定めている。
防寒具
ぼうかんぐ バウ― [3] 【防寒具】
寒さを防ぐため体温をよく保つ材料で作った衣類。オーバー・手袋・防寒帽など。
防寨
ぼうさい バウ― [0] 【防塞・防寨】
敵を防ぐとりで。防塁。
防州
ぼうしゅう バウシウ 【防州】
周防(スオウ)国の別名。
防已
ぼうい バウ― [1] 【防已】
オオツヅラフジの茎や根茎を乾燥した生薬。リューマチ・神経痛・関節痛などの鎮痛剤として用いる。
防府
ほうふ ハウフ 【防府】
山口県南部,周防灘に面する市。向島などを市域に含む。周防国府の地。近世,山陽道の宿駅。塩田跡地や干拓地に,自動車・繊維工業が立地。
防弾
ぼうだん バウ― [0] 【防弾】
弾丸の通るのを防ぐこと。
防弾の
ぼうだん【防弾の】
bulletproof <jacket> .→英和
防弾ガラス
ぼうだんガラス バウ― [5] 【防弾―】
強化ガラスを無色透明なプラスチック-フィルムで多層にはり合わせ,銃弾の貫通を防げるまで強化した板ガラス。
防弾チョッキ
ぼうだんチョッキ バウ― [5] 【防弾―】
胸部・腹部を銃弾から守るために着ける防護具。合成繊維布を多層に重ねたものが多い。
防御
ぼうぎょ バウ― [1] 【防御・防禦】 (名)スル
ふせぎ守ること。ふせぐこと。「陣地を―する」「―を固める」
防御
ぼうぎょ【防御】
⇒防衛.‖防御工事 defensive works.防御戦 a defensive war.防御率《野》one's earned run average.
防御率
ぼうぎょりつ バウ― [3] 【防御率】
野球で,投手の九イニングの平均自責点で,投手としての実力を示すもの。自責点の合計に九を掛け,全イニング数で割る。
防御網
ぼうぎょもう バウ―マウ [3] 【防御網】
港湾の入り口や艦船の周囲に張りめぐらした鋼鉄製の網。潜水艦の侵入を防ぐためのもの。防潜網。
防戦
ぼうせん バウ― [0] 【防戦】 (名)スル
相手の攻撃を防ぎ戦うこと。「―すること三日,遂に落城した」
防戦
ぼうせん【防戦】
a defensive fight;defensive fighting.〜する fight in defense;defend <a position> .→英和
防戦買い
ぼうせんがい バウ―ガヒ [0] 【防戦買い】
取引で,売りくずしを防いだり買い占めに対抗するために買うこと。
防振
ぼうしん バウ― [0] 【防振】
振動を防ぐこと。「―装置」
防暑
ぼうしょ バウ― [1] 【防暑】
暑さを防ぐこと。
⇔防寒
防染
ぼうせん バウ― [0] 【防染】
染色で,糸でくくったり糊(ノリ)・蝋(ロウ)などを付着させたりして染液がしみ込むのを防ぐこと。
防楯
ぼうじゅん バウ― [0] 【防楯】
砲手を敵弾から防ぐため火砲にとりつけられた鋼製の楯(タテ)。
防止
ぼうし バウ― [0] 【防止】 (名)スル
ふせぎとめること。「事故―」
防止
ぼうし【防止】
prevention;check (抑制).→英和
〜する prevent;→英和
check.
防毒
ぼうどく バウ― [0] 【防毒】
毒,特に毒ガスを防ぐこと。
防毒マスク
ぼうどく【防毒マスク】
a gas mask.
防毒マスク
ぼうどくマスク バウ― [5] 【防毒―】
毒ガスを防ぐために顔面をおおう器具。ガス-マスク。防毒面。
防水
ぼうすい バウ― [0] 【防水】 (名)スル
(1)水がしみとおるのをふせぐこと。また,防水加工してあること。「―してあるヤッケ」「―着」
(2)出水をふせぐこと。水の流入をふせぐこと。
防水の
ぼうすい【防水の】
waterproof;→英和
watertight <box> .→英和
防水加工(する) water-proofing (waterproof).
防水剤
ぼうすいざい バウ― [3][0] 【防水剤】
織物・紙・皮革などに塗布または浸染して,水の透過を妨げる性質をもたせる薬剤。表面活性剤・合成樹脂・合成ゴムなどを主成分として含む。
防水加工
ぼうすいかこう バウ― [5] 【防水加工】
織物などを適当な防水剤で処理して,水の浸透を防ぐ加工を施すこと。
防水層
ぼうすいそう バウ― [3] 【防水層】
建造物で,雨水や地下水などの侵入を防ぐための層。
防水布
ぼうすいふ バウ― [3] 【防水布】
水の浸透を防ぐように,表面にゴムなどを引いて防水加工した布。
防水隔壁
ぼうすいかくへき バウ― [5] 【防水隔壁】
⇒水密隔壁(スイミツカクヘキ)
防水隔室
ぼうすいかくしつ バウ― [5] 【防水隔室】
船舶で,浸水を防止するために周囲を強力な隔壁で囲んだ船室。
防汚
ぼうお バウヲ [1] 【防汚】
汚れを防ぐこと。「―剤」「―塗料」
防波堤
ぼうはてい【防波堤】
a breakwater.→英和
防波堤
ぼうはてい バウハ― [0] 【防波堤】
外海からの波を防ぎ,港湾内を穏やかに保つために海中に築造された突堤。
防湿
ぼうしつ バウ― [0] 【防湿】 (名)スル
湿気を防ぐこと。
防湿の
ぼうしつ【防湿の】
dampproof.
防湿剤
ぼうしつざい バウ― [4][0] 【防湿剤】
湿気を防ぐための薬剤。吸湿剤。乾燥剤。
防潜網
ぼうせんもう バウセンマウ [3] 【防潜網】
潜水艦の侵入を防ぐために港湾の入り口などに張る網。
防潮
ぼうちょう バウテウ [0] 【防潮】
津波・高潮などの害を防ぐこと。
防潮堤
ぼうちょうてい バウテウ― [0] 【防潮堤】
高潮を防ぐために設けた堤防。
防潮林
ぼうちょうりん バウテウ― [3] 【防潮林】
潮風や津波・高潮などの被害を防ぐために設けた林。クロマツ・イヌマキなどを植える。
防火
ぼうか バウクワ [0] 【防火】 (名)スル
火災の発生や拡大を防ぐこと。「―訓練」
防火
ぼうか【防火】
fire prevention.〜の fireproof.→英和
‖防火訓練 a fire drill.防火建築 a fireproof building.防火週間 Fire Prevention Week.防火設備 fire protections.防火壁 a fire wall.
防火シャッター
ぼうかシャッター バウクワ― [4] 【防火―】
防火に効果のあるシャッター。
→防火戸
防火区画
ぼうかくかく バウクワ―クワク [4] 【防火区画】
火災時に建築物内部の延焼を防ぎ,避難を容易にするために設けられる区画。
防火地域
ぼうかちいき バウクワ―ヰキ [4] 【防火地域】
都市計画法に基づき,防火のために特に指定される地域。この地域内の建物は,耐火建築または簡易耐火建築としなければならないなど種々の制約を受ける。防火地区。
防火塗料
ぼうかとりょう バウクワ―レウ [4] 【防火塗料】
着火しにくい材料を混入した塗料。熱にあうとガラス状となるものと,発泡して断熱層となるものとがある。耐火ペイント。
防火壁
ぼうかへき バウクワ― [3] 【防火壁】
火災の延焼を防止するために設ける耐火構造の壁。特に,大きな木造建築などで設ける。
防火布
ぼうかふ バウクワ― [3] 【防火布】
不燃性の繊維で織ったり,防火剤を塗ったりした布。
防火戸
ぼうかど バウクワ― [3] 【防火戸】
火災の拡大を防ぐ目的で設置される戸。
防火材料
ぼうかざいりょう バウクワ―レウ [4] 【防火材料】
火災のとき煙や有毒ガスを出したりせず,避難に支障をきたさない材料。不燃材料・準不燃材料・難燃材料など。
防火林
ぼうかりん バウクワ― [3] 【防火林】
火災の延焼を防止するための樹林帯。常緑広葉樹・落葉広葉樹など火災に強い木が植えられる。
防火構造
ぼうかこうぞう バウクワ―ザウ [4] 【防火構造】
木造建築で,外壁・軒裏・天井などをモルタルや漆喰で仕上げ,焼失・類焼を防止できるようにした構造。
防火樹
ぼうかじゅ バウクワ― [3] 【防火樹】
火災の延焼を防ぐ目的で家屋の周囲に植える木。サンゴジュ・カシ・シイなどが用いられる。
防火界壁
ぼうかかいへき バウクワ― [4] 【防火界壁】
共同住宅などで,住戸を隔てる壁を耐火または防火構造としたもの。
→防火壁
防火管理者
ぼうかかんりしゃ バウクワクワンリ― [6] 【防火管理者】
学校や病院などで,消防用設備の点検整備や消防訓練の実施その他の防火管理上必要な業務を行う者。
防火線
ぼうかせん バウクワ― [0] 【防火線】
火災の延焼を防止するために設けた都市内の帯状の地域。防火帯。
防災
ぼうさい【防災】
prevention of disasters ‖防災計画 an antidisaster plan.
防災
ぼうさい バウ― [0] 【防災】
災害を防ぐこと。「―対策」
防災センター
ぼうさいセンター バウ― [5] 【防災―】
防災設備の管理や災害時の消防活動や避難誘導を集中的に行うための管理室。
→中央管理室
防炎
ぼうえん バウ― [0] 【防炎】
燃え広がるのを防ぐこと。「―カーテン」
防炎加工
ぼうえんかこう バウ― [5] 【防炎加工】
⇒難燃(ナンネン)加工
防煙
ぼうえん バウ― [0] 【防煙】
火災などのとき,煙の広がるのを防ぐこと。「―シャッター」
防煙区画
ぼうえんくかく バウ―クワク [5] 【防煙区画】
火災のとき煙が拡散していくことを防ぐために設ける区画。防火戸や垂れ壁などによって区画する。
防煙壁
ぼうえんへき バウ― [3] 【防煙壁】
防煙区画に用いられる間仕切り壁や垂れ壁。
防熱
ぼうねつ バウ― [0] 【防熱】
外からの熱を防ぐこと。「―服」
防燃
ぼうねん バウ― [0] 【防燃】
布などが燃え上がるのを防ぐこと。「―加工」
防爆
ぼうばく バウ― [0] 【防爆】
爆発を防ぐこと,あるいは爆発の被害をくい止めること。「―機器」「―壁」
防犯
ぼうはん【防犯】
crime prevention.防犯週間(課) Crime Prevention Week (Section).防犯ベル a burglar[an anti-robbery]alarm.
防犯
ぼうはん バウ― [0] 【防犯】
犯罪を防ぐこと。「―灯」「―ベル」
防疫
ぼうえき バウ― [0] 【防疫】
外来および国内伝染病の侵入・流行を予防するための処置。海港および空港検疫,患者または保菌者の早期発見と隔離,媒介となる動物の駆除,予防接種など。「―対策」
防疫
ぼうえき【防疫】
prevention of epidemics.
防皺加工
ぼうしわかこう バウシワ― [5] 【防皺加工】
樹脂加工などによって織物を皺になりにくくする加工。ぼうしゅうかこう。
防眩ミラー
ぼうげんミラー バウゲン― [5] 【防眩―】
〔glare proof mirror〕
自動車の室内後写鏡のうち,夜間など後続車のヘッドライトが眩(マブ)しいのを防ぐ構造をもつもの。
防石
ぼうせき バウ― [0] 【防石】
投石や落石を防ぐこと。「―ネット」
防砂
ぼうさ バウ― [0][1] 【防砂】
土砂が流出・崩壊するのを防ぐこと。また,砂が吹きつけるのを防ぐこと。
防砂堤
ぼうさてい バウ― [0] 【防砂堤】
土砂の流出や崩壊を防ぐために築いた堤。
防砂林
ぼうさりん バウ― [3] 【防砂林】
砂の移動や飛来によって起こる被害を防ぐ目的で設けられた林。
防禦
ぼうぎょ バウ― [1] 【防御・防禦】 (名)スル
ふせぎ守ること。ふせぐこと。「陣地を―する」「―を固める」
防穀令
ぼうこくれい バウコク― [4] 【防穀令】
1889年(明治22)朝鮮咸鏡道(翌年黄海道)に発布された穀物輸出禁止令。凶作予防措置であったが,日本人貿易商が打撃を受けたとして,日本政府はその撤回と賠償を要求。翌年防穀令を解除し,四年後朝鮮政府は賠償を支払った。
防空
ぼうくう【防空】
air defense.‖防空演習 an air defense drill.防空壕 an air-raid shelter.
防空
ぼうくう バウ― [0] 【防空】
航空機・ミサイルなどによる空からの攻撃を防ぐこと。「―演習」
防空壕
ぼうくうごう バウ―ガウ [3] 【防空壕】
空襲から身を守るため,地面を掘って作る待避所。
防空識別圏
ぼうくうしきべつけん バウ― [8] 【防空識別圏】
進入する航空機に対して,国籍識別・位置確認・飛行指示などを行う防空のための一定空域。
防空頭巾
ぼうくうずきん バウ―ヅ― [5][6] 【防空頭巾】
戦時中,空襲などの際に飛来物から頭を守るためにかぶった綿入れの頭巾。
防縮
ぼうしゅく バウ― [0] 【防縮】 (名)スル
織物が縮むのをふせぐこと。
防縮加工
ぼうしゅくかこう バウ― [5] 【防縮加工】
織物が洗濯や熱で縮むのをふせぐための加工。物理的・化学的の二法がある。
防縮加工した
ぼうしゅく【防縮加工した】
Sanforized <商標 Sanforize より> .→英和
防腐
ぼうふ バウ― [0] 【防腐】
物の腐るのを防ぐこと。
防腐剤
ぼうふざい バウ― [3][0] 【防腐剤】
食品・薬品・繊維・木材などに添加または塗布し,微生物の活動・増殖を抑え腐敗を防ぐ薬剤。
防腐剤
ぼうふざい【防腐剤】
a preservative.→英和
防臭
ぼうしゅう バウシウ [0] 【防臭】
臭気の発散をふせぎとめること。
防臭
ぼうしゅう【防臭】
deodorization.防臭剤 a deodorant.→英和
防臭剤
ぼうしゅうざい バウシウ― [3] 【防臭剤】
悪臭をふせぐ薬剤。脱臭剤,消臭剤,また,それ自身が芳香を放つことにより臭覚を悪臭より紛らすものをもいうことがある。
防舷材
ぼうげんざい バウゲン― [3] 【防舷材】
船の舷側に下げ,接舷時の衝撃をやわらげるためのもの。大型タイヤなど。
防虫
ぼうちゅう バウ― [0] 【防虫】
虫がつくのを防ぐこと。虫による害を防ぐこと。
防虫剤
ぼうちゅうざい【防虫剤】
an insecticide.→英和
防虫剤
ぼうちゅうざい バウ― [3][0] 【防虫剤】
衣類への害虫を防ぐために用いる薬剤。ナフタリン・樟脳など。また蚊などが近づかないように皮膚に塗布する薬剤。フタル酸エステル・安息香酸ベンジルなど。むしよけ。
防蝕
ぼうしょく バウ― [0] 【防食・防蝕】 (名)スル
金属表面の腐食を防ぐこと。塗料などによる被覆,めっき,電気的な防食などの方法がある。
防蝕剤
ぼうしょくざい バウ― [4] 【防食剤・防蝕剤】
金属を腐食から守るための塗料。さびどめ。
防蟻
ぼうぎ バウ― [1] 【防蟻】
シロアリを防ぐこと。「―工法」
防衛
ぼうえい【防衛】
(a) defense;→英和
protection.→英和
〜する defend;→英和
protect.→英和
‖防衛大学 the National Defense Academy.防衛庁 the Defense Agency.防衛費 defense expenditure.
防衛
ぼうえい バウヱイ [0] 【防衛】 (名)スル
(他からの攻撃を)ふせぎまもること。「祖国を―する」
防衛二法
ぼうえいにほう バウヱイ―ハフ [5] 【防衛二法】
防衛庁設置法および自衛隊法の総称。
防衛体力
ぼうえいたいりょく バウヱイ― [5] 【防衛体力】
正常な生体の機能を維持するため,外部から与えられる環境,細菌の感染などの刺激に抵抗する力。
防衛出動
ぼうえいしゅつどう バウヱイ― [5] 【防衛出動】
外部からの武力攻撃およびそのおそれのある場合に,内閣総理大臣の命令により自衛隊が防衛のために出動すること。国会の承認を必要とする。
防衛医科大学校
ぼうえいいかだいがっこう バウヱイイクワダイガクカウ 【防衛医科大学校】
自衛隊医官を養成する防衛庁所管の学校。修業年限は六年。1973年(昭和48)設立。所在地は埼玉県所沢市。
防衛大学校
ぼうえいだいがっこう バウヱイダイガクカウ 【防衛大学校】
幹部自衛官を養成する防衛庁所管の学校。修業年限は四年。1952年(昭和27)保安大学校として設立。54年現名に改称。所在地は神奈川県横須賀市。
防衛庁
ぼうえいちょう バウヱイチヤウ [3] 【防衛庁】
総理府の外局の一。自衛隊の管理・運営を任務とする。1954年(昭和29)に保安庁を改組して発足。国務大臣を長官として幕僚監部・統合幕僚会議などを置き,付属機関として防衛大学校・防衛医科大学校など,外局として防衛施設庁がある。
防衛施設庁
ぼうえいしせつちょう バウヱイ―チヤウ [7][6] 【防衛施設庁】
1962年(昭和37)調達庁と防衛庁建設本部を合併して設置された防衛庁の外局。自衛隊の施設の取得・建設・管理,在日米軍に対する施設の提供などを所管する。
防衛機制
ぼうえいきせい バウヱイ― [5] 【防衛機制】
〔心〕 不安・葛藤・フラストレーションなどから自己を守ろうとして働くさまざまな心の仕組み。投射・退行・抑圧・昇華・合理化など。適応機制。
防衛費
ぼうえいひ バウヱイ― [3] 【防衛費】
国の予算のうち防衛目的に支出される経費。自衛隊の人件費・食糧費・装備品購入費・訓練費・基地対策費等のほか,在日アメリカ軍駐留費の肩代わり費用も含まれる。防衛関係費。
防諜
ぼうちょう バウテフ [0] 【防諜】
スパイ活動などによって秘密が漏れるのを防ぐこと。
防護
ぼうご バウ― [1] 【防護】 (名)スル
危害や災害などから防ぎまもること。「―壁」
防護団
ぼうごだん バウ― [3] 【防護団】
警防団(1939年結成)の前身。満州事変勃発ごろから,軍部の指導のもと,民間警防組織として組織化。
→警防団
防護標章
ぼうごひょうしょう バウ―ヘウシヤウ [4] 【防護標章】
他人によって登録商標が指定商品・類似商品以外の商品に使われ混同されるのを防ぐため,商標権者が非類似商品についても登録しておく商標。
防貧
ぼうひん バウ― [0] 【防貧】
貧困に陥ることを事前に防止すること。現代社会での施策としては,社会保障制度とりわけ社会保険が大きな役割を果たしている。
→救貧
防遏
ぼうあつ バウ― [0] 【防遏】 (名)スル
ふせぎとめること。防止。「之を覗(ネラ)ふものを―する堅固な墻壁である/土(節)」
防銹
ぼうしゅう バウシウ [0] 【防銹】
さびの発生・拡散をふせぎとめること。防錆(ボウセイ)。
防銹塗料
ぼうしゅうとりょう バウシウ―レウ [5] 【防銹塗料】
金属の表面に塗って,さびの発生や広がりをふせぐための塗料。ベンガラ・鉛丹などを混ぜた乾性油,セラック-ワニス・エナメル・ペンキなどの類。
防錆
ぼうせい バウ― [0] 【防錆】
「防銹(ボウシユウ)」に同じ。「―塗料」
防長
ぼうちょう バウチヤウ 【防長】
周防(スオウ)と長門(ナガト)。長周。
防除
ぼうじょ バウヂヨ [1] 【防除】 (名)スル
(1)災害などを防ぎ除くこと。「通害を分ち職として之を―すべきの担任に至つては/民約論(徳)」
(2)農作物の病虫害を防ぎ駆除すること。
防雪
ぼうせつ バウ― [0] 【防雪】 (名)スル
雪が多く降る地域で,雪害を防ぐこと。
防雪林
ぼうせつ【防雪林】
a snowbreak (forest).
防雪林
ぼうせつりん バウ― [4] 【防雪林】
吹雪や雪崩などから鉄道線路・道路を守るために,それらに沿って設けた林帯。主に,杉・ドイツトウヒなどの常緑針葉樹を植える。
防霜
ぼうそう バウサウ [0] 【防霜】
霜の害を防ぐこと。
防露
ぼうろ バウ― [1] 【防露】
(壁や窓ガラスなどに)露が生じるのを防ぐこと。「―性のサッシ」
防音
ぼうおん バウ― [0] 【防音】 (名)スル
騒音が室内に入るのを防いだり,騒音が室外にもれるのを防ぐこと。遮音と吸音を併せていう語。「―壁」「―してある部屋」
防音の
ぼうおん【防音の】
<make a room> soundproof.→英和
防音装置 soundproofing;a silencer (器械につけた).
防音材
ぼうおんざい バウ― [3] 【防音材】
遮音材と吸音材の総称。防音材料。
防音装置
ぼうおんそうち バウ―サウ― [5] 【防音装置】
外部からの騒音を遮断したり,内部の音を外にもらさぬようにしたりするための装置。
防風
ぼうふう バウ― 【防風】
(1) [0]
風を防ぐこと。
(2) [3]
セリ科の多年草。シベリア・中国・朝鮮に分布。高さ約1メートル。根葉は柄が長く,三回羽状に深裂し,緑白色。夏,枝先に白色の小花を多数つける。漢方で,根を感冒による頭痛・関節痛などの薬に用いる。
(3) [3]
ハマボウフウの別名。[季]春。《潮の香のをり��強し―摘む/大橋越央子》
防風林
ぼうふうりん【防風林】
a windbreak.→英和
防風林
ぼうふうりん バウ― [3] 【防風林】
風害を防ぐために設けた林。海岸防風林と内陸防風林があり,樹種を異にする。
防食
ぼうしょく バウ― [0] 【防食・防蝕】 (名)スル
金属表面の腐食を防ぐこと。塗料などによる被覆,めっき,電気的な防食などの方法がある。
防食剤
ぼうしょくざい バウ― [4] 【防食剤・防蝕剤】
金属を腐食から守るための塗料。さびどめ。
防黴
ぼうばい バウ― [0] 【防黴】
黴(カビ)の発生を防ぐこと。「―塗料」
阻
そ [1] 【阻】
けわしいこと。けわしい所。
阻し
うじはや・し ウヂハヤシ 【阻し】 (形ク)
(1)情勢が険悪である。切迫している。「かく―・き時に身命を惜しまずして/続紀(天平神護一宣命)」
(2)地勢が険しい。「経途(ミチ)―・く寒風(カゼハヤ)くして雪を飛ばす/大唐西域記(長寛点)」
阻む
はば・む [2] 【阻む・沮む】
■一■ (動マ五[四])
(1)人などが進もうとするのをさまたげる。「行く手を―・む」「川に進路を―・まれる」「悪天候に―・まれる」
(2)他人がある動作を行おうとしているのをさまたげる。阻止する。「乱開発を―・む」
(3)気力や勇気が衰える。「今は最(モ)う…勇気も―・んだ/浮雲(四迷)」
[可能] はばめる
■二■ (動マ下二)
{■一■(2)}に同じ。「共に留め―・めて,祈ふ所を果さずあらむかと慮ふ/金光明最勝王経(平安初期点)」
阻む
はばむ【阻む】
prevent <a person from doing> ;→英和
check;→英和
oppose.→英和
阻却
そきゃく [0] 【阻却】 (名)スル
さまたげること。妨害してしりぞけること。「違法性を―する」
阻喪
そそう [0] 【阻喪・沮喪】 (名)スル
気力がくじけて,勢いがなくなること。「意気―する」「元気を―する」
阻塞
そそく [0] 【阻塞】 (名)スル
ふさぎとめること。
阻害
そがい【阻害】
an obstruction;a check.→英和
〜する hinder;→英和
check;prevent;→英和
hamper.→英和
阻害
そがい [0] 【阻害・阻礙】 (名)スル
じゃまをして物事を進行させないこと。「発展を―する」
阻格
そかく [0] 【阻格・沮格】 (名)スル
妨げること。じゃまをすること。「各般の分泌を―し/日本風景論(重昂)」
阻止
そし【阻止】
(an) obstruction;an impediment.→英和
〜する hinder;→英和
obstruct;→英和
prevent <a person from doing> ;→英和
check.→英和
阻止
そし [1] 【阻止・沮止】 (名)スル
邪魔をして,相手のしたいようにさせないこと。妨げること。「侵入を―する」
阻礙
そがい [0] 【阻害・阻礙】 (名)スル
じゃまをして物事を進行させないこと。「発展を―する」
阻遏
そあつ [0] 【阻遏】 (名)スル
じゃまをしておしとどめること。「内面的要求が―さるる点/三太郎の日記(次郎)」
阻隔
そかく [0] 【阻隔】 (名)スル
じゃまをして,間をへだてること。へだてはばむこと。
阿
くま [2] 【隈・曲・阿】
(1)(川や道などの)折れ曲がって入りくんだ所。「川の―」「道の―」
(2)奥まったすみの所。物かげの暗い所。「停車場(ステエシヨン)前の夜の―に/歌行灯(鏡花)」
(3)濃い色と薄い色,光と陰などの接する部分。また,濃い色や陰の部分。陰翳(インエイ)。「徹夜で,眼の下に―ができた」
(4)心の中の暗い部分。心中に隠していること。秘密。「まして心に―ある事/源氏(薄雲)」
(5)「隈取り{(2)}」に同じ。
(6)「隈取り{(3)}」に同じ。
(7)片田舎。へんぴな所。「山里めいたる―などに,おのづから侍るべかめり/源氏(橋姫)」
(8)(打ち消しの語を伴って)欠けているところ。「思ひ残せる―もなし/平家 10」
阿
あ 【阿】
〔梵 a〕
梵語の第一字母の音訳。
⇔吽(ウン)
→阿字
→梵字
阿Q正伝
あキューせいでん 【阿 Q 正伝】
魯迅(ロジン)の小説。1921年作。辛亥(シンガイ)革命期のルンペン農民阿 Q を風刺的に描くことによって,典型的な植民地的奴隷根性をもつ人間の弱さを浮き彫りにしたもの。
阿る
おもねる【阿る】
flatter;→英和
curry favor <with a person> .
阿る
おもね・る [3] 【阿る】 (動ラ五[四])
気に入られようとする。へつらう。「大衆に―・る」「時流に―・る」「其の鬼走り疲れにて,祭の食を見て―・り就きて受く/霊異記(中訓注)」
阿万が飴
おまんがあめ 【阿万が飴】
文化(1804-1818)から天保年間(1830-1844)にかけて江戸で流行した飴売り。女装し女の声色(コワイロ)をつかって呼び売りをした。
阿万が飴[図]
阿世
あせい [1] 【阿世】
世の中の大勢(タイセイ)におもねること。世にこびへつらうこと。「学は以て媚俗―の器具となりし時/求安録(鑑三)」
→曲学阿世
阿久根
あくね 【阿久根】
鹿児島県北西部の市。古くから陸海交通の要地。東シナ海に面し,沿岸漁業・水産加工業が盛ん。ボンタン・ミカンなどを栽培。温泉がある。
阿久比
あぐい アグヒ 【阿久比】
愛知県西部,知多郡の町。知多半島北部の阿久比川に沿う。
阿亀
おかめ [2] 【お亀・阿亀】
(1)「阿多福(オタフク)」に同じ。
(2)〔具をおかめの面のように並べたところから〕
かまぼこ・のり・青菜・椎茸などの具を上にのせた汁うどん・そば。
(3)近世,伊勢・尾張地方で宿場女郎・飯盛り女のこと。「みやで泊ろか―にしやうかなあ/滑稽本・膝栗毛 4」
阿仁銅山
あにどうざん 【阿仁銅山】
秋田県北秋田郡阿仁町にある銅山。銀・硫化鉄も産出。江戸時代は佐竹藩が直営。1885年(明治18)以降民営。現在,休山。
阿仏尼
あぶつに 【阿仏尼】
(?-1283) 鎌倉中期の女流歌人。平度繁(ノリシゲ)の養女。出家して,嵯峨禅尼・北林禅尼とも称す。安嘉門院に仕え安嘉門院四条と呼ばれ,のち,藤原為家の側室となり,冷泉為相・為守を産む。六十余歳で没。著「十六夜日記(イザヨイニツキ)」「うたたね」「夜の鶴」など。
阿付
あふ [1] 【阿付】 (名)スル
へつらい従うこと。おもねること。「―迎合」「其等の階級に―する多数の学者教育者/一隅より(晶子)」
阿仙薬
あせんやく [2] 【阿仙薬】
ガンビールの葉および若枝から,水で抽出してつくった乾燥エキス。タンニンを多量に含む。収斂(シユウレン)剤・下痢止めなどに用いる。ガンビール。
阿伽陀
あかだ [0] 【阿伽陀】
〔梵 agada〕
健康や不死をもたらすという霊薬。
阿佐太子
あさたいし 【阿佐太子】
597年来朝した百済(クダラ)の王子。聖徳太子に会うと観音菩薩の化身であると合掌し,聖徳太子もまた阿佐太子が前世の弟子であると言った(聖徳太子伝暦)。
阿保親王
あぼしんのう 【阿保親王】
(792-842) 平城天皇の皇子。810年薬子(クスコ)の変に連座して大宰権帥に左遷された。のち許されて帰京し,子の行平・業平に在原姓を賜った。
阿修羅
あしゅら【阿修羅】
<Skt.> Asura.〜の如く like a demon.→英和
阿修羅
あしゅら 【阿修羅】
〔梵 Asura の音写。非天と訳す。「あすら」とも〕
(1)インド神話の悪神。インドラ神(仏教では帝釈天)と戦うとされる。釈迦によって教化されたとみなす場合は,八部衆の一つとして仏教の守護神。また,六道の一つで,常に戦い合う世界の存在ともされる。興福寺の三面六手の像が有名。修羅。
(2)「阿修羅王」に同じ。
阿修羅(1)[図]
阿修羅
あすら 【阿修羅】
⇒あしゅら(阿修羅)
阿修羅王
あしゅらおう 【阿修羅王】
阿修羅の長。修羅王。阿修羅。
阿修羅道
あしゅらどう [3] 【阿修羅道】
六道の一。阿修羅が住み,常に争いの絶えない世界。修羅界。修羅道。
阿倍
あべ 【阿倍・安倍】
姓氏の一。
(1)〔上代には「あへ」〕
孝元天皇の皇子大彦命の子孫との伝承をもつ古代の名族。陰陽師(オンヨウジ)として高名な平安中期の安倍晴明の子孫は,天文道の家として陰陽家を形成,のちに土御門(ツチミカド)家を称した。
(2)平安時代の陸奥(ムツ)の地方豪族。安倍頼時など。
阿倍仲麻呂
あべのなかまろ 【阿倍仲麻呂】
(698-770) 奈良時代の文人・遣唐留学生。中国名,朝衡。717年,渡唐。玄宗に寵遇され,李白・王維らと交友があった。海難のために帰国が果たせず,在唐五十余年,同地に没す。「天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも」の歌で有名。
阿倍倉梯麻呂
あべのくらはしまろ 【阿倍倉梯麻呂】
(?-649) 古代の中央豪族。内麻呂ともいう。645年左大臣に任命され,大化改新政府の主導的地位にあった。娘の小足媛(オタラシヒメ)は有間皇子の生母。
阿倍内麻呂
あべのうちのまろ 【阿倍内麻呂】
⇒阿倍倉梯麻呂(アベノクラハシマロ)
阿倍比羅夫
あべのひらぶ 【阿倍比羅夫】
古代の水軍の将。蝦夷(エゾ)・粛慎(ミシハセ)を討ち,大化改新後の蝦夷経営に従事。白村江(ハクスキノエ)の戦いに出陣したが大敗。生没年未詳。
阿倍野
あべの 【阿倍野】
大阪市南部の区。上町台地南部一帯を占める。史跡に富む。現在は商業地となり,大阪市の副都心。
阿傍
あぼう [1] 【阿防・阿傍】
牛頭馬頭(ゴズメズ)などの地獄の獄卒の総称。頭と蹄(ヒヅメ)は牛の形,手は人の形をしているという。阿防羅刹(ラセツ)。
阿僧祇
あそうぎ 【阿僧祇】
〔梵 asaṃkhya〕
(1)数えられないこと。数えられないほど大きな数。
(2)数の単位。一〇の六四乗。[塵劫記]
阿兄
あけい [1] 【阿兄】
〔「阿」は親しみを表す語〕
お兄さん。
阿児
あご 【阿児】
三重県中東部,志摩郡の町。志摩半島南東端に位置。海女漁業・真珠養殖で有名。
→英虞(アゴ)湾
阿党
あとう [0][1] 【阿党】
権力のある者におもねり,くみすること。また,その仲間。
阿党ふ
かたちわ・う 【阿党ふ・儻ふ】 (動ハ四)
片方に親しむ。ひいきする。「或いは―・ひて曲ぐること有らば/日本書紀(孝徳訓)」
阿加流比売神
あかるひめのかみ 【阿加流比売神】
古事記に見える女神。新羅(シラギ)の女が日光を受けて懐妊し,産んだ赤玉から化成した。新羅王の子天日槍(アマノヒボコ)の妻。のちに日本の難波(ナニワ)に至り,比売碁曾(ヒメゴソ)神社の祭神となった。
阿千代
おちよ 【阿千代】
(1)「阿千代船(オチヨブネ)」に同じ。
(2)江戸時代,隅田川に船を浮かべ,船中で売春を行なった下級の遊女。
阿千代船
おちよぶね 【阿千代船】
〔「阿千代」という遊女が有名だったところから〕
江戸時代,隅田川で下級の遊女を乗せ,売春をさせた小舟。おちよ。
阿南
あなん 【阿南】
徳島県東部,紀伊水道に臨む市。農業・水産業のほか,製材・製紙業も盛ん。小島が多い海岸地帯は,室戸阿南海岸国定公園に属する景勝地。
阿南
あなみ 【阿南】
姓氏の一。
阿南惟幾
あなみこれちか 【阿南惟幾】
(1887-1945) 第二次大戦終戦時の陸軍大臣。陸軍大将。東京生まれ。ポツダム宣言受諾にあたり条件付き受諾を主張。終戦の日に割腹自決。
阿古屋
あこや 【阿古屋】
平景清(タイラノカゲキヨ)の恋人といわれる伝説上の人物。「あこう」とも。浄瑠璃「出世景清」「壇浦兜軍記(ダンノウラカブトグンキ)」などに登場。
阿古屋
あこや 【阿古屋】
(1)愛知県半田市付近の古地名。
(2)「阿古屋珠(アコヤダマ)」の略。
(3)米の粉で作った小さな餅。阿古屋珠に形が似ることから。
阿古屋の松
あこやのまつ 【阿古屋の松】
現在の山形県山形市,千歳山の松。阿古耶姫と松の精にかかわる話や実方にまつわる話が伝わる。謡曲「阿古屋松」はこれらの語に基づく。((歌枕))「陸奥(ミチノク)の―に木(コ)がくれていづべき月のいでもやらぬか/平家 2」
阿古屋の琴責
あこやのことぜめ 【阿古屋の琴責】
浄瑠璃「壇浦兜軍記」三段目の口の通称。阿古屋の琴・三味線・胡弓(コキユウ)演奏の場を見せ場とする。
阿古屋珠
あこやだま 【阿古屋珠】
真珠。あこや。「伊勢の海のあまのしわざの―/古今六帖 3」
阿古屋貝
あこやがい [3] 【阿古屋貝】
〔昔,阿古屋の浦に多く産したので〕
海産の二枚貝。殻長約10センチメートル。殻表は雲母状の殻片におおわれ,黒褐色で白斑が入る。内面には強い真珠光沢がある。養殖真珠の母貝とする。本州中部以南に広く分布。真珠貝。
阿古屋貝[図]
阿古屋貝
あこやがい【阿古屋貝】
a pearl oyster.
阿古陀
あこだ [0] 【阿古陀】
「阿古陀瓜(ウリ)」「阿古陀形(ナリ)」の略。
阿古陀形
あこだなり [0] 【阿古陀形】
阿古陀瓜の形に似た,上部のややくぼんだ,丸い形。「―の兜(カブト)」
阿古陀瓜
あこだうり [3] 【阿古陀瓜】
金冬瓜(キントウガ)の一種。果実が黄赤色で平たく丸い。主に装飾用とする。紅南瓜。
阿古陀香炉
あこだこうろ [4] 【阿古陀香炉】
阿古陀形の火屋(ホヤ)付き香炉。
阿古陀香炉[図]
阿号
あごう [1] 【阿号】
「阿弥陀(アミダ)号」の略。
阿含
あごん [0][1] 【阿含】
〔仏〕
〔梵 āgama〕
釈迦の説いた教法のことで,原始仏教の教典のこと。大乗仏教以後は,小乗仏教の教典のこと。阿含経(アゴンキヨウ)。
阿吽
あうん [0] 【阿吽・阿呍】
〔梵 a-hūṃ の音訳。「阿」は悉曇(シツタン)字母の最初の音で開口音,「吽」は最後の音で閉口音〕
(1)密教で,宇宙の初めと究極。万物の根元と,宇宙が最終的に具現する智徳。悟りを求める菩提心と,到達する涅槃(ネハン)。
(2)寺院の山門の左右にある仁王や狛犬(コマイヌ)の相。一方は口を開き,一方は口を閉じる。
(3)吐く息と吸う息。呼吸。阿吽の呼吸。
(4)対立する二つのもの。
阿吽の呼吸
あうんのこきゅう [0] 【阿吽の呼吸】
(1)「阿吽{(3)}」に同じ。
(2)二人以上で一つの事をするときに気持ちの一致する,微妙なタイミング。
阿呆
あほう アハウ [2] 【阿呆・阿房】 (名・形動)
〔近世以降「あほ」とも。「阿呆」「阿房」は当て字〕
(1)愚かなさま。また,愚かな行動,愚かな人。ばか。「―な奴」「―なことをする」「―を言う」
(2)人をののしっていう語。ばか。たわけ。「この―め」
[派生] ――さ(名)
阿呆
あほう【阿呆】
a fool;→英和
an ass;→英和
an idiot.→英和
〜な foolish;→英和
silly;→英和
stupid.→英和
⇒馬鹿.
阿呆らしい
あほらしい【阿呆らしい】
silly;→英和
absurd.→英和
阿呆らしい
あほらし・い [4] 【阿呆らしい】 (形)
ばかばかしい。あほくさい。「―・い目にあったなあ」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
阿呆口
あほうぐち アハウ― 【阿呆口】
ばかげたことを言うこと。「よい酒飲んで―たたき/浮世草子・好色万金丹」
阿呆垂れ
あほたれ [4][0] 【阿呆垂れ】
ばか者。愚か者。ばかたれ。
阿呆臭い
あほうくさ・い アハウ― [5] 【阿呆臭い】 (形)
ばからしい。ばかくさい。あほくさい。「そんな―・いこと,だれがするものか」
阿呆臭い
あほくさ・い [4] 【阿呆臭い】 (形)
「あほうくさい」に同じ。「―・いことを言う」
阿呆陀羅
あほんだら [0] 【阿呆陀羅】
「あほだら{(2)}」に同じ。
阿呆陀羅
あほだら [0] 【阿呆陀羅】
(1)「阿呆陀羅経」の略。
(2)関西地方で「あほ」を強めた言い方。ばか者。あほんだら。
阿呆陀羅経
あほだらきょう [0] 【阿呆陀羅経】
江戸後期,願人坊主のうたった巷談・時事風刺などの俗謡。「阿弥陀経」をもじった経文まがいの文句を小さな二つの木魚をたたいて拍子を取りながらうたって,銭を乞い歩いた。
阿呆面
あほうづら アハウ― [0] 【阿呆面】
愚かな顔つき。まのぬけた顔つき。馬鹿面。
阿呍
あうん [0] 【阿吽・阿呍】
〔梵 a-hūṃ の音訳。「阿」は悉曇(シツタン)字母の最初の音で開口音,「吽」は最後の音で閉口音〕
(1)密教で,宇宙の初めと究極。万物の根元と,宇宙が最終的に具現する智徳。悟りを求める菩提心と,到達する涅槃(ネハン)。
(2)寺院の山門の左右にある仁王や狛犬(コマイヌ)の相。一方は口を開き,一方は口を閉じる。
(3)吐く息と吸う息。呼吸。阿吽の呼吸。
(4)対立する二つのもの。
阿国
おくに 【阿国】
⇒出雲阿国(イズモノオクニ)
阿国歌舞伎
おくにかぶき [4] 【阿国歌舞伎】
江戸初期,出雲大社の巫女(ミコ)といわれる阿国が,京都で,当時流行の念仏踊りや狂言を卑俗化して演じた歌舞・寸劇。歌舞伎の始めとされる。
阿堵
あと [1] 【阿堵】
「阿堵物(アトブツ)」の略。
阿堵物
あとぶつ [2] 【阿堵物】
銭(ゼニ)の異名。阿堵。
〔中国,晋(シン)・宋時代の俗語で「このもの」の意。晋の王衍(オウエン)が「銭」の語を忌んで代えて用いたという「晋書(王衍伝)」の故事から〕
阿多福
おたふく [2] 【阿多福】
(1)「阿多福面(オタフクメン)」の略。
(2){(1)}に似た女の顔。顔だちの悪い女。女をののしっていう語。
阿多福豆
おたふくまめ [4] 【阿多福豆】
〔形がおたふく面に似ていることから〕
ソラマメの一品種。大粒の豆で,甘納豆にしたりする。
阿多福面
おたふくめん [4] 【阿多福面】
額の部分が広く前方に出ていて,頬がふくれ,鼻の低い女の顔の面。おたふく。おかめ。
阿多福風邪
おたふくかぜ [4] 【阿多福風邪】
〔耳下腺がはれておたふく面のような顔になるので〕
流行性耳下腺炎の俗称。
阿多福飴
おたふくあめ [4] 【阿多福飴】
棒状の飴の中に,おたふく面の形をしこみ,どこを輪切りにしてもこの形があらわれるようにしたもの。おたさん。
阿太の大野
あだのおおの 【阿太の大野】
大和国宇智(今の奈良県五条市東部)の野。ハギの名所。((歌枕))「ま葛原なびく秋風吹くごとに―の萩の花散る/万葉 2096」
阿夫利神社
あふりじんじゃ 【阿夫利神社】
神奈川県伊勢原市大山にある神社。祭神は大山祇命(オオヤマツミノミコト)。雨ごいの神として知られ,また修験道の霊地とされ,江戸中期以降大山詣でで有名。おおやまあふりじんじゃ。
阿娑縛抄
あさばしょう 【阿娑縛抄】
鎌倉時代の仏書。極楽房承澄(シヨウチヨウ)の撰。二二八巻。1275年完成。台密の教学と作法を集大成したもの。灌頂(カンジヨウ)道場・仏具類・尊像・曼荼羅(マンダラ)などの図が多数含まれ,図像集として名高い。
阿婆擦れ
あばずれ [0] 【阿婆擦れ】
〔「阿婆」は当て字〕
悪く人ずれがして厚かましく,身持ちが悪いこと。また,そういう女。ばくれん。すれっからし。古くは男にもいった。
阿婆擦れ
あばずれ【阿婆擦れ】
a (saucy) jade;a hussy.→英和
〜の saucy;→英和
shameless.→英和
阿媽港
あまこう アマカウ 【阿媽港・亜媽港】
「天川(アマカワ)」に同じ。
阿嬌
あきょう [0] 【阿嬌】
〔「漢武故事」より。「阿」は親しみを表す語。「嬌」は漢の武帝の后の幼名〕
美しい女性。美人。
阿字
あじ [1] 【阿字】
梵語字母の第一字,およびそれによって表される音。密教では,阿字はすべての梵字に含まれており,すべての宇宙の事象にも阿字が不生不滅の根源として含まれていると考える。
→阿字本不生(アジホンプシヨウ)
阿字本不生
あじほんぷしょう [1][3] 【阿字本不生】
〔仏〕 密教の根本教義の一。阿字は宇宙の根源であり,本来不生不滅すなわち永遠に存在するということ。この真理を体得する時,人は大日如来と一体化すると説く。
→阿字
阿字観
あじかん [2] 【阿字観】
〔仏〕 密教の代表的瞑想法で,阿字本不生(アジホンプシヨウ)を観ずるもの。一般には蓮華と月輪(ガチリン)に阿字を描いた画の前に座り,蓮華や月輪と自分が一体となり,そこに阿字を生じせしめる瞑想法。
→阿字本不生
阿寒
あかん 【阿寒】
北海道東部,釧路支庁にある町。
阿寒国立公園
あかんこくりつこうえん 【阿寒国立公園】
北海道東部にある山岳公園。雄阿寒岳・雌阿寒岳などの火山と阿寒湖・屈斜路(クツシヤロ)湖・摩周(マシユウ)湖などのカルデラ湖がある。
阿寒湖
あかんこ 【阿寒湖】
北海道東部,阿寒カルデラ内にある湖。雄阿寒岳の爆発による火山堰(セキ)止め湖。面積約13平方キロメートル。ヒメマス・マリモ(特別天然記念物)が生息。
阿寺の七滝
あてらのななたき 【阿寺の七滝】
愛知県南設楽(シタラ)郡鳳来町にある滝。阿寺川が七段の階段状の滝をつくり,各滝壺には大きな甌穴(オウケツ)がある。
阿州
あしゅう 【阿州】
阿波(アワ)国の別名。
阿弖流為
あてるい アテルヰ 【阿弖流為】
(?-802) 平安初期の蝦夷の族長。北上川流域を支配。789年征東大将軍紀古佐美軍を破る。802年征夷大将軍坂上田村麻呂に降る。田村麻呂の助命にもかかわらず河内国杜山で斬殺された。
阿弟
あてい [1] 【阿弟】
弟を親しんでいう語。
阿弥
あみ [1] 【阿弥】
⇒阿弥陀号(アミダゴウ)
阿弥陀
あみだ [0] 【阿弥陀】
〔梵 Amitāyus(無量寿と漢訳)・Amitābha(無量光と漢訳)の音訳〕
(1)〔仏〕 大乗仏教の浄土教の中心をなす仏。法蔵比丘(ビク)として修行中に衆生(シユジヨウ)救済の願をたて,現在は成仏し西方の極楽浄土で教化しているとされる。自力で成仏できない人も,念仏を唱えればその救済力によって,極楽に往生すると説く。平安時代に信仰が高まり,浄土宗・浄土真宗の本尊となる。弥陀(ミダ)。阿弥陀仏。阿弥陀如来。無量寿仏(ムリヨウジユブツ)。無量光仏。無碍光仏(ムゲコウブツ)。清浄光仏。尽十方無碍光如来(ジンジツポウムゲコウニヨライ)。
(2)「あみだくじ」の略。
(3)「あみだかぶり」の略。
(4)「あみだがさ」の略。
阿弥陀(1)[図]
阿弥陀の聖
あみだのひじり 【阿弥陀の聖】
(1)空也(クウヤ)上人の尊称。あみだひじり。
(2)空也に始まる踊り念仏の徒で,鹿角の杖をつき,金鼓(ゴング)をたたきながら阿弥陀仏の名号を唱え,極楽往生の教えを民衆の間にひろめて歩いた僧。
阿弥陀ヶ峰
あみだがみね 【阿弥陀ヶ峰】
京都市東山区,東山三十六峰の一。もと,山腹と山麓に阿弥陀堂があった。山頂に豊臣秀吉の廟(ビヨウ)(豊国廟)がある。
阿弥陀三尊
あみださんぞん 【阿弥陀三尊】
(1)阿弥陀仏と,その左右に脇侍(キヨウジ)する左の観音と右の勢至の二菩薩。弥陀三尊。三尊の弥陀。
(2)阿弥陀三尊{(1)}の仏像。阿弥陀三尊像。
阿弥陀二十五菩薩
あみだにじゅうごぼさつ 【阿弥陀二十五菩薩】
⇒二十五菩薩(ニジユウゴボサツ)
阿弥陀仏
あみだぼとけ 【阿弥陀仏】
「阿弥陀{(1)}」に同じ。
阿弥陀仏
あみだぶつ [3] 【阿弥陀仏】
「阿弥陀{(1)}」に同じ。
阿弥陀割
あみだわり [0] 【阿弥陀割(り)】
道路の配置を阿弥陀の後光に似せて,中心点から放射状に配する地割りの方法。
⇔碁盤割り
阿弥陀割り
あみだわり [0] 【阿弥陀割(り)】
道路の配置を阿弥陀の後光に似せて,中心点から放射状に配する地割りの方法。
⇔碁盤割り
阿弥陀号
あみだごう [3] 【阿弥陀号】
鎌倉時代以降,浄土宗各派や時宗の僧・信者の法号の一種で,下部に「阿弥陀仏」やその略である「阿弥陀」「阿弥」「阿」を含むもの。仏師・画工・能役者の名にも使われ,中世に特に多くみられる。頓阿・世阿弥など。阿号。
阿弥陀和讃
あみだわさん [4] 【阿弥陀和讃】
阿弥陀の功徳をたたえた和讃。
阿弥陀堂
あみだどう [0] 【阿弥陀堂】
(1)阿弥陀如来を本尊として安置した堂。
(2)千利休好みの釜(カマ)。豊臣秀吉が有馬温泉で開いた茶会でも用いられた。阿弥陀堂釜。
阿弥陀如来
あみだにょらい 【阿弥陀如来】
阿弥陀{(1)}の尊称。
阿弥陀寺
あみだじ 【阿弥陀寺】
(1)山口県防府市牟礼(ムレ)にある真言宗御室(オムロ)派の寺。1187年重源(チヨウゲン)の建立。東大寺別所。浄土教発展の一拠点となった。
(2)山口県下関市阿弥陀町にあった寺。中世には浄土宗,近世では真言宗に転じた。安徳天皇鎮魂のため1191年に建立。1875年(明治8)寺を廃して赤間宮となる。
→赤間神宮
阿弥陀曼荼羅
あみだまんだら [4] 【阿弥陀曼荼羅】
阿弥陀如来を中心に描いた曼荼羅。阿弥陀法を修する際に用いる。
阿弥陀法
あみだほう [0][3] 【阿弥陀法】
密教で,阿弥陀を本尊に無病息災・延命を祈る修法。
阿弥陀笠
あみだがさ [4] 【阿弥陀笠】
笠を後ろ下がりにかぶること。笠の内側の骨が仏像の光背の形に見えることからいう。あみだ。
阿弥陀籤
あみだくじ [3][4] 【阿弥陀籤】
人数分の線を引き,一端にそれぞれ異なる金額を書いて隠し,各自が引き当てた金額を出させるくじ。集めた金で茶菓子などを買い,平等に分配する。あみだ。
〔線の引き方が放射状で,阿弥陀仏の後光に似ていたからという〕
阿弥陀経
あみだきょう 【阿弥陀経】
浄土三部経の一。一巻。原典はほぼ一世紀頃成立。402年,鳩摩羅什(クマラジユウ)漢訳。阿弥陀仏の極楽浄土の美しい光景を述べ,往生を勧める。仏説阿弥陀経。小経。
阿弥陀胸割
あみだのむねわり 【阿弥陀胸割】
古浄瑠璃,本地物の一。1614年の上演記録がある。因果応報と仏を信ずる者は大慈悲に浴しうることを説く。
阿弥陀被り
あみだかぶり [4] 【阿弥陀被り】
帽子などを,後ろ下がりにかぶること。あみだ。
阿弥陀講
あみだこう [0] 【阿弥陀講】
阿弥陀如来の功徳(クドク)を説き聞かせる法会(ホウエ)。平安後期から行われた。
阿弥陀護摩
あみだごま [4][3] 【阿弥陀護摩】
密教で阿弥陀如来を本尊に,無病息災・延命を祈って焚(タ)く護摩。
阿彌陀
あみだ【阿彌陀】
<Skt.> Amitabha.〜(くじ)をやる draw lots for clubbing money.
阿房
あほう アハウ [2] 【阿呆・阿房】 (名・形動)
〔近世以降「あほ」とも。「阿呆」「阿房」は当て字〕
(1)愚かなさま。また,愚かな行動,愚かな人。ばか。「―な奴」「―なことをする」「―を言う」
(2)人をののしっていう語。ばか。たわけ。「この―め」
[派生] ――さ(名)
阿房宮
あぼうきゅう アバウ― 【阿房宮】
中国,秦の始皇帝が渭水(イスイ)の南の阿房に造営した大宮殿。工事は二世皇帝に受け継がれたが完成しないまま項羽(コウウ)に焼かれた。遺跡は陝西省西安市の西郊にある。
阿房払い
あほうばらい アハウバラヒ [4] 【阿房払い】
江戸時代,武士の刀をとりあげ,または丸裸にして追放する刑。
阿房鳥
あほうどり アハウ― [2] 【信天翁・阿房鳥】
(1)ミズナギドリ目アホウドリ科の海鳥の総称。海鳥としては最大。北半球ではアホウドリ・コアホウドリ・クロアシアホウドリの三種が生息する。いずれも太平洋の小島で集団繁殖する。アルバトロス。
(2)アホウドリ{(1)}の一種。体は白色で,翼と尾は黒色。全長約1メートル。体重約7キログラム内外,翼を開くと3メートルに達する。伊豆諸島の鳥島および尖閣列島でのみ繁殖する。羽毛業者による乱獲・火山の爆発などで個体数が激減したが,近年回復に向かいつつある。特別天然記念物・国際保護鳥。絶滅危惧(キグ)種。
信天翁(2)[図]
阿新丸
くまわかまる 【阿新丸】
(?-1363) 日野資朝(スケトモ)の子。名は邦光。父の仇(アダ)本間山城入道を討つため,一三歳で佐渡に渡ったが果たせず,敵の一族本間三郎を討った。
阿曇
あずみ アヅミ 【阿曇】
姓氏の一。
阿曇比邏夫
あずみのひらふ アヅミ― 【阿曇比邏夫】
古代の水軍の将。662年,水軍一七〇隻を率いて,新羅(シラギ)と唐に攻められていた百済(クダラ)救援に赴いたが,翌年,白村江で唐軍と交戦して敗れた。生没年未詳。
阿檀
あだん [1] 【阿檀】
タコノキ科の常緑低木。沖縄・台湾原産。気根は地中に入って支柱状になる。雌雄異株。雌株に花後パイナップル状の果実をつける。葉は裂いてパナマ帽や籠(カゴ)を編み,気根は細工物にする。
阿武山古墳
あぶやまこふん 【阿武山古墳】
大阪府高槻市阿武山丘陵にある七世紀の円墳。石室から夾紵(キヨウチヨ)棺を発掘。
阿武船
あたけぶね [4] 【安宅船・阿武船】
室町末期から近世初期に建造された軍用の大船。数十挺(チヨウ)から一〇〇挺以上の艪(ロ)を備える。矢倉は堅固な楯板(タテイタ)で囲い,矢・鉄砲のための矢狭間(ヤザマ)をあけ,前部に大砲の装備がある。五百石積みから二千石積みぐらいのものがあった。1635年建造の安宅丸はその最大のもの。あたけ。あたかぶね。
阿武隈山地
あぶくまさんち 【阿武隈山地】
福島県から茨城県北部にかけて太平洋岸を南北に走る山地。隆起準平原の高原状の山地で,最高峰は大滝根(オオタキネ)山(1193メートル)。
阿武隈川
あぶくまがわ 【阿武隈川】
福島県中南部,那須火山群の三本槍岳付近に源を発し,郡山・福島の両盆地を通って,宮城県で太平洋に注ぐ川。長さ239キロメートル。((歌枕))「世とともに―の遠ければそこなる影を見ぬぞわびしき/後撰(恋一)」
阿母
あぼ 【阿母】
母を親しんでいう語。おかあさん。
⇔阿父
阿比
あび [1] 【阿比】
アビ目アビ科の水鳥。全長60センチメートルほど。冬羽の背はまだらのある黒褐色,顔から腹は白色。夏羽の背は灰黒色,顔は青灰色。潜水・遊泳が巧み。夏,北極近くで繁殖。日本では冬期に各地の湾・河口で見られる。魚群の上に集まるので,漁船が目じるしとする。
阿毘羅吽欠
あびらうんけん 【阿毘羅吽欠】
〔梵 a vi ra hūṃ khaṃ〕
〔仏〕 胎蔵界の大日如来の真言。五字明(ゴジミヨウ)ともよばれ,五字が順に,地水火風空を意味し,この語をとなえると,すべてが成就するという。前に唵(オン),後ろに蘇婆訶(ソワカ)をつけてとなえることが多い。
阿毘達磨
あびだつま [3] 【阿毘達磨】
〔梵 abhidharma〕
三蔵の一。経蔵・律蔵につき考察や注釈を表した仏教論書。特に,部派仏教の論をさすこともある。
阿波
あわ アハ 【阿波】
旧国名の一。徳島県全域に相当。阿州(アシユウ)。
阿波丸事件
あわまるじけん アハマル― 【阿波丸事件】
第二次大戦中の1945年(昭和20)4月,連合国軍から安全を保障されて,連合国軍捕虜への救済品を輸送する任務を終え帰航中の日本船阿波丸が,台湾沖でアメリカ潜水艦により撃沈された事件。アメリカ政府はその違法性を認めたが,49年日本政府は損害賠償請求権を放棄した。
阿波座
あわざ アハザ 【阿波座】
大阪市西区の地名。近世初期,阿波堀・立売(イタチ)堀などにかこまれた水上交通の要地。西国,特に阿波の商人たちが活躍したのでこの名がある。のち,新町遊郭内の下等な遊女屋の町として知られた。
阿波座烏
あわざがらす アハザ― 【阿波座烏】
近世,阿波座の遊郭をひやかして歩いた客。
阿波浄瑠璃
あわじょうるり アハジヤウルリ [3] 【阿波浄瑠璃】
徳島県下に伝わる人形芝居。義太夫節による三人遣い人形。幕末から明治にかけて栄え,現在も残る。
阿波縮
あわちぢみ アハ― [3] 【阿波縮】
阿波(アワ)国から産出する木綿の縮。多くは縞織り。阿波しじら。
阿波踊り
あわおどり アハヲドリ 【阿波踊り】
徳島市近辺の盆踊り。数十人が連(レン)を組み,三味線・笛・鉦(カネ)・太鼓の囃子(ハヤシ)に乗って町中を踊り歩く。唄は熊本県の「牛深はいや節」系統のものであったが,大正初期には江戸後期のはやり唄「よしこの節」に替えられた。
阿漕
あこぎ 【阿漕】
■一■ (名)
三重県津市の海岸の辺りの地名。昔,伊勢神宮に供える魚をとるための禁漁域であった。漁師が密漁して捕らえられたという話が謡曲「阿漕」などにあるが,「古今六帖 3」の「逢ふ事を阿漕の島にひく網のたび重ならば人も知りなむ」に基づく後世の付会とされる。「阿漕が浦」「阿漕の島」などと和歌に詠まれた。((歌枕))
■二■ [1][0] (形動)[文]ナリ
〔■一■ の歌・伝説から,しつこくずうずうしい意を生じたもの〕
(1)貪欲で無情なさま。強欲であくどいさま。「―なかせぎ方」「―な商売」
(2)繰り返すさま。しつこいさま。「阿漕の海士(アマ)の―にも過ぎにし方を思ひ出で/浄瑠璃・丹波与作(下)」
阿漕の平次
あこぎのへいじ 【阿漕の平次】
禁漁であった伊勢国阿漕ヶ浦に網を入れたために捕らえられ,簀(ス)巻きにされたといわれる伝説上の漁師。
阿漕ヶ浦
あこぎがうら 【阿漕ヶ浦】
三重県津市阿漕町の海岸。
阿父
あふ 【阿父】
父を親しみをこめて呼ぶ語。
⇔阿母
阿片
あへん [0][1] 【阿片・鴉片】
〔opium の中国での音訳〕
ケシ{(1)}の未熟な果実に傷をつけたとき分泌する乳状液を乾燥して得るゴム状の物質。モルヒネ・コデインなどのアルカロイドを主成分とし,麻酔・鎮痛作用をもつ。医薬品とされる。習慣性があり,薬用以外の使用を法律で禁止している。
阿片
あへん【阿片(を吸う)】
(smoke,eat) opium.→英和
‖阿片窟(くつ) an opium den.阿片常用者 an opium addict.阿片中毒 opium poisoning.
阿片タバコ
あへんタバコ [4] 【阿片―】
阿片入りのタバコ。
阿片中毒
あへんちゅうどく [4] 【阿片中毒】
阿片による中毒症状。頭痛・めまい・悪心・顔面紅潮・チアノーゼなどの症状を起こす。阿片の吸飲が切れると常習者は禁断症状を呈する。
阿片戦争
あへんせんそう 【阿片戦争】
清朝の阿片輸入禁止に対してイギリスがしかけた侵略戦争(1840-1842)。清国が敗れ,廈門(アモイ)・上海など五港の開港,香港(ホンコン)の割譲などを約した南京条約をイギリスと結び,のち同様の不平等条約を米・仏と結んで,中国半植民地化の端緒となった。
阿片窟
あへんくつ [2] 【阿片窟】
禁令を犯してひそかに阿片を吸わせる場所。
阿直岐
あちき 【阿直岐】
百済(クダラ)からの渡来人。応神天皇の時に,百済王の使者として来日。経典に通じ,太子菟道稚郎子(ウジノワキイラツコ)の師となり,また,百済から博士王仁(ワニ)を招いたという。阿直岐史(アチキノフヒト)の祖。阿直吉師。
阿知使主
あちのおみ 【阿知使主】
古代の渡来人。東漢氏(ヤマトノアヤウジ)の祖とされる。応神天皇の時,多くの民を率いて渡来し,のち呉国に遣わされ,織女・縫女を連れ帰ったという。
阿礼
あれ 【阿礼】
〔動詞「ある(生)」の名詞形か〕
神霊の出現の縁となる物。榊(サカキ)の木など。綾絹(アヤギヌ)や鈴などを飾りつけて使う。賀茂社や松尾社のものが知られている。
阿礼の幡
あれのはた 【阿礼の幡】
古代,正月一七日の射礼(ジヤライ)の時,豊楽(ブラク)殿の庭に立てた幡。あれはた。
阿礼少女
あれおとめ 【阿礼少女】
賀茂神社の斎院の異名。
阿礼幡
あれはた [0] 【阿礼幡】
「阿礼(アレ)の幡(ハタ)」に同じ。
阿礼男
あれおとこ 【阿礼男】
賀茂祭の祭主。
阿私仙
あしせん 【阿私仙】
⇒阿私陀(アシダ)
阿私陀
あしだ 【阿私陀】
〔梵 Asita〕
仏典にみえる中インドの仙人。釈迦の誕生に際してその相を占い,家にあれば偉大な帝王となり,出家すれば人類を救う仏陀(覚者)となると予言したという。阿私。阿私仙。
阿羅漢
あらかん [2] 【阿羅漢】
〔仏〕
〔梵 arhat 応供(オウグ)・殺賊(セツゾク)などと意訳〕
悟りを得て人々の尊敬と供養を受ける資格を備えた人。小乗仏教では修行者の到達しうる最高の位とする。大乗では,小乗の修行者として否定的に用いる場合と,最高の修行者として肯定的に用いる場合がある。如来(ニヨライ)の十号の一としても数える。羅漢。
阿羅漢果
あらかんか [3] 【阿羅漢果】
阿羅漢に到達した境地。この境地に至ると,迷いの世界を流転することなく涅槃(ネハン)に入ることができるとされる。
阿羅邏仙人
あららせんにん 【阿羅邏仙人】
〔梵 Ārāḍakālāma〕
出家した釈迦が最初に教えを求めた仙人。
阿羅野
あらの 【曠野・阿羅野】
俳諧撰集。山本荷兮(カケイ)編。八巻二冊・員外一冊。1689年序。蕉門のみならず貞門・談林まで含めた幅広い選句をしたもの。俳諧七部集の一。曠野集。
阿翁
あおう [1] 【阿翁】
(1)妻が夫の父をいう語。
(2)祖父。
阿耆尼
あぎに 【阿耆尼】
⇒アグニ
阿耨多羅三藐三菩提
あのくたらさんみゃくさんぼだい 【阿耨多羅三藐三菩提】
〔梵 anuttara-samyak-saṃbodhi 無上正等正覚,正覚などと訳す〕
仏の悟り。一切の真理をあまねく正しく知る仏の智慧。最高の悟り。
阿耨観音
あのくかんのん 【阿耨観音】
三十三観音の一。この観音を念ずれば,海難を免れるという。尊像は岩の上に座って海面を見る姿。
阿耨達池
あのくだっち 【阿耨達池】
〔梵 Anavatapta 清涼・無熱と訳す〕
ヒマラヤ(雪山)の北にあるとされる想像上の池。金・銀などの四宝を岸とし,中には竜王がすみ,その四方からガンジス川など,四つの川が流れ出て世界をうるおすという。阿那婆達多(アナバタツタ)。無熱悩池。
阿育王
あいくおう 【阿育王】
⇒アショーカ王
阿育王山
あいくおうざん 【阿育王山】
中国,浙江省寧波の東にある山。晋(シン)の太康年間(280-289)に劉薩訶がアショーカ王の舎利を得て,ここに塔を建ててまつった。のち,山中に阿育王寺が建立された。宋五山の一。育王山。
阿膠
あきょう [1] 【阿膠】
〔「あこう」の転〕
中国,山東省東阿県から産出する上質の膠(ニカワ)。接合用のほか,漢方薬で用いる。
阿良礼走り
あらればしり 【阿良礼走り・霰走り・踏歌】
〔終わりに「万年(ヨロズヨ)あられ」と繰り返して歌いながら足早に退場することから〕
踏歌(トウカ)の異名。
阿若丸
くまわかまる 【阿若丸】
熊王丸(クマオウマル)の別名。
阿茶の局
あちゃのつぼね 【阿茶の局】
(1555-1637) 徳川家康の側室。大坂の陣で和議の使者。秀忠の娘和子の入内では母代わりを務める。従一位。一位の尼。
阿茶羅漬
アチャラづけ [0] 【阿茶羅漬(け)】
〔(ペルシヤ) achara〕
季節の野菜などをきざみ,唐辛子(トウガラシ)を加えた甘酢に漬けたもの。ポルトガル人が伝えたという。アジャラづけ。
阿茶羅漬け
アチャラづけ [0] 【阿茶羅漬(け)】
〔(ペルシヤ) achara〕
季節の野菜などをきざみ,唐辛子(トウガラシ)を加えた甘酢に漬けたもの。ポルトガル人が伝えたという。アジャラづけ。
阿菊虫
おきくむし [3] 【阿菊虫・螠虫】
アゲハチョウの類のさなぎの俗称。尾部を樹皮に固定し,胸部は一本の糸で枝からつる。後ろ手に縛り上げられた姿に似ているとして「播州皿屋敷」のお菊になぞらえてこの名があるという。
阿菩大神
あぼのおおかみ 【阿菩大神】
出雲系神話の神。大和(ヤマト)三山の妻争い神話で,仲裁に出雲から大和へ行く途中,いさかいが終わったことを聞き,播磨(ハリマ)国揖保(イイボ)郡上岡の里に鎮座したという。「播磨国風土記」に見える。
阿蒙
あもう [1] 【阿蒙】
⇒呉下(ゴカ)の阿蒙(アモウ)
阿蘇
あそ 【阿蘇】
熊本県北東部,阿蘇郡の町。阿蘇山のカルデラ内に位置し,放牧が盛ん。阿蘇温泉がある。
阿蘇くじゅう国立公園
あそくじゅうこくりつこうえん 【阿蘇くじゅう国立公園】
熊本県と大分県にまたがる山岳公園。阿蘇山を中心に,九重(クジユウ)火山群・由布(ユフ)岳・鶴見岳などを含む。
阿蘇山
あそさん 【阿蘇山】
九州中央部にある典型的な複式活火山。最高峰は中央火口丘の阿蘇五岳中の高岳(タカダケ)で,海抜1592メートル。世界最大級のカルデラをもち,火口原には多くの集落や温泉がある。
阿蘇神社
あそじんじゃ 【阿蘇神社】
熊本県阿蘇郡一の宮町にある神社。主神は建磐竜命(タケイワタツノミコト)。肥後国一の宮。
阿蘭若
あらんにゃ [2] 【阿蘭若】
〔梵 āraṇya〕
〔仏〕 閑静で僧の修行に適した所。転じて,寺院。寂静処。遠離処。練若(レンニヤ)。
阿蘭陀流
オランダりゅう [0] 【阿蘭陀流】
(1)松永貞徳を祖とする貞門俳諧を排して,西山宗因や西鶴らが興した速吟軽口の俳風を,貞門俳人が非難して呼んだ名称。
(2)オランダから伝来した流儀。オランダ式。「―の外科/浮世草子・好色万金丹」
阿衡
あこう [1] 【阿衡】
〔書経(太甲上)〕
摂政・関白の異名。
〔「阿」は「よりかかる」,「衡」は「はかり」の意。王がこれによって公正を得る意。殷(イン)の大臣伊尹(イイン)の任じられた官名〕
阿衡事件
あこうじけん 【阿衡事件】
887年宇多天皇即位の際に藤原基経を関白に任じた勅書に「阿衡の任をもって卿の任となすべし」とあったため,基経は阿衡とは位のみで職掌を伴わない空名であるとして政務をみず,半年後,天皇が譲歩し勅書を改めた事件。阿衡の紛議。
阿諛
あゆ [1] 【阿諛】 (名)スル
相手の気に入るようなことを言ったりしたりすること。へつらい。「―追従(ツイシヨウ)」
阿諛
あゆ【阿諛】
flattery.
阿諛追従
あゆついしょう [1] 【阿諛追従】 (名)スル
大いにこびへつらうこと。「上司に―する」
阿賀野川
あがのがわ 【阿賀野川】
福島県西部から,新潟県北部を流れる川。新潟市北方で日本海に注ぐ。長さ210キロメートル。上流は会津盆地で合する日橋(ニツパシ)川と只見川。山地では曲流して渓谷美をなし,流域に電源地帯を形成する。
阿輸迦王
あしゅかおう 【阿輸迦王】
⇒アショーカ王
阿逸多
あいった 【阿逸多】
〔梵 Ajita〕
(1)十六羅漢の一。阿氏多。
(2)弥勒菩薩(ミロクボサツ)の異名。
阿遮
あしゃ 【阿遮】
〔仏〕「阿遮羅(アシヤラ)」の略。
阿遮一睨
あしゃいちげい [1] 【阿遮一睨】
不動明王が,左眼をとじ,右眼でにらむこと。
阿遮羅
あしゃら 【阿遮羅】
〔梵 Acala〕
不動明王のこと。
阿那含果
あなごんか [3] 【阿那含果】
〔仏〕 小乗仏教で修行の段階を示す四果の第三の位。欲界の九つの迷いのうち,残っていた三つを断じて,欲界に戻ることのなくなった状態。不還果。阿那含。
阿那律
あなりつ 【阿那律】
〔梵 Aniruddha〕
釈迦十大弟子の一人。釈迦の従弟で,天眼第一といわれた。
阿部
あべ 【阿部】
姓氏の一。
阿部一族
あべいちぞく 【阿部一族】
小説。森鴎外作。1913年(大正2)発表。殉死を許されぬ阿部弥一右衛門は,武士の意地から追い腹を切る。その科(トガ)により,遺族は処刑・上意討ちにより滅亡する。
阿部信行
あべのぶゆき 【阿部信行】
(1875-1953) 軍人・政治家。石川県生まれ。陸軍大将。1939年(昭和14)組閣し,日中戦争早期決着,協調外交などの穏健政策をとったが軍部の支持を得られず,五か月で総辞職した。のち翼賛政治会総裁・朝鮮総督を歴任。
阿部将翁
あべしょうおう 【阿部将翁】
(1650-1753) 江戸中期の本草家。盛岡の人。幕命で全国に採薬。実地に植物を採集観察する学風と物産学の基礎を築く。著「本草綱目類考」「採薬使記」
阿部忠秋
あべただあき 【阿部忠秋】
(1602-1675) 江戸初期の老中。武蔵忍(オシ)藩主。三十数年老中を務め,家光・家綱期の幕政に深く関与した。
阿部槙
あべまき [0] 【阿部槙】
ブナ科の落葉高木。本州中部以西に自生し,高さ17メートルに達する。葉・花・実ともクヌギに似るが葉の裏に密毛がある。五月頃,黄褐色の小花をつける。樹皮は厚く,コルク層が発達しているので,コルクガシの代用にする。ワタクヌギ。
阿部次郎
あべじろう 【阿部次郎】
(1883-1959) 評論家・哲学者。山形県生まれ。東大卒。夏目漱石に師事。小宮豊隆・安倍能成らとともに大正教養派の一人。「三太郎の日記」「倫理学の根本問題」「人格主義」などで,個人の内面を追究,理想主義的な人格主義を説いた。
阿部正弘
あべまさひろ 【阿部正弘】
(1819-1857) 幕末の老中。備後(ビンゴ)福山藩主。1854年,ペリーとの間に日米和親条約を結ぶなど,開国政策を推進。洋学所・海軍伝習所を創設。
阿部知二
あべともじ 【阿部知二】
(1903-1973) 小説家・英文学者。岡山県生まれ。東大卒。主知的文学論を唱え,戦前・戦中の知識人の心象をヒューマニズムの立場から描いた。小説「冬の宿」「風雪」など。
阿部野神社
あべのじんじゃ 【阿部野神社】
大阪市阿倍野区北畠に鎮座。祭神は北畠親房(チカフサ)・顕家(アキイエ)父子。
阿里山
ありさん 【阿里山】
台湾中部,玉山(新高山)西方の山群。付近は森林地帯で良質のヒノキを産出する。最高峰は海抜2274メートル。アーリー-シャン。
阿閦
あしゅく [0] 【阿閦】
〔梵 Akṣobhya 不動・無動の意〕
「阿閦仏(アシユクブツ)」に同じ。
阿閦仏
あしゅくぶつ 【阿閦仏】
(1)大日如来の説法を聞いて発願し,修行ののち成仏して東方の善快という浄土で説法しているという仏。あしく。あしくば。
(2)密教で,金剛界の五智如来の一。東方に位置して大円鏡智をあらわす。あしく。あしくば。
阿閦婆
あしくば 【阿閦婆】
⇒阿閦仏(アシユクブツ)
阿闍世
あじゃせ 【阿闍世】
〔梵 Ajātaśatru〕
古代インド,マガダ国の王。頻婆娑羅(ビンバシヤラ)王の子。提婆達多(ダイバダツタ)の教唆(キヨウサ)で父王を幽閉・殺害して即位したが,のち釈迦に帰依して仏教を保護した。阿闍世王。
阿闍世コンプレックス
あじゃせコンプレックス [7] 【阿闍世―】
〔心〕 母親を愛するために母親を亡きものにしたいという欲望。1931年(昭和6)に精神分析家古沢平作の提唱した理論。日本人の母子関係の特徴とされる。
阿闍梨
あじゃり [1][0] 【阿闍梨】
〔仏〕
〔梵 ācārya の音写。軌範師・教授・正行などと訳す。「あざり」とも〕
(1)
(ア)密教で,修行が一定の段階に達し,灌頂(カンジヨウ)を受けた僧。
(イ)日本で,真言・天台両宗の僧に与えられた職位。
(2)修法を執り行う僧。「修法始めむと仕れば,―にまうでくる人もさぶらはぬを/大鏡(道隆)」
(3)密教系の僧に対する敬称の一種。
阿闍梨
あざり 【阿闍梨】
「あじゃり(阿闍梨)」に同じ。「願なども立てさせむとて―ものせよと言ひやりつるは/源氏(夕顔)」
阿防
あぼう [1] 【阿防・阿傍】
牛頭馬頭(ゴズメズ)などの地獄の獄卒の総称。頭と蹄(ヒヅメ)は牛の形,手は人の形をしているという。阿防羅刹(ラセツ)。
阿難陀
あなんだ 【阿難陀】
〔梵 Ānanda〕
釈迦十大弟子の一人。釈迦の従弟。出家後,常に釈迦に従っていたので多聞第一といわれた。第一結集(ケツジユウ)に努力。阿難。
阿頼耶識
あらやしき [3] 【阿頼耶識】
〔梵 ālaya-vijñāna〕
〔仏〕 知覚や認識・推論・自己意識などの諸意識の根底にある意識。すべての心の働きの源となるもの。唯識思想の八識の第八。阿頼耶識を煩悩(ボンノウ)をもつとするか,真如とするかは説によって分かれる。阿梨耶識(アリヤシキ)。頼耶。頼耶識。蔵識。無没識(ムモツシキ)。
阿骨打
アクダ 【阿骨打】
(1068-1123) 中国,金の初代皇帝(在位 1115-1123)。廟号(ビヨウゴウ)は太祖。女真族の完顔(ワンヤン)部の族長。女真族を統合し,遼(リヨウ)から独立して金を建国。ついで宋と結び遼を滅ぼした。女真文字を制定。
阿魏
あぎ [1] 【阿魏】
〔イラン語から〕
(1)セリ科の多年草。イラン・アフガニスタン地方原産。茎は太く高さ約1メートル。葉は大きく,形はニンジンに似て羽状に細裂する。茎頂に黄色の小花を多数つける。
(2){(1)}の茎から取れるゴム状樹脂を固めたもの。咳止め・虫下しなどの薬用にする。
阿麻組
あまぐみ [0] 【疎組(み)・阿麻組(み)・亜麻組(み)】
日本建築における斗栱(トキヨウ)の配し方の一。柱の上にのみ斗栱を組むもの。柱と柱の間には間斗束(ケントヅカ)や蟇股(カエルマタ)などが置かれる。疎(マバ)ら組み。
→詰め組み
阿麻組み
あまぐみ [0] 【疎組(み)・阿麻組(み)・亜麻組(み)】
日本建築における斗栱(トキヨウ)の配し方の一。柱の上にのみ斗栱を組むもの。柱と柱の間には間斗束(ケントヅカ)や蟇股(カエルマタ)などが置かれる。疎(マバ)ら組み。
→詰め組み
阿鼻
あび [1] 【阿鼻】
〔仏〕
〔梵 Avīci の音訳「阿鼻旨」の略。無間(ムゲン)と訳す。間断なく,の意〕
八大地獄の第八。地下の最深部にある最悪の地獄。五逆などの大悪を犯した者が落ち,火の車・剣の山などで絶え間なく苦しみを受ける所とされる。阿鼻地獄。阿鼻叫喚地獄。無間地獄。阿鼻焦熱地獄。
阿鼻叫喚
あびきょうかん [1][1][0] 【阿鼻叫喚】
(1)〔仏〕 阿鼻地獄に落ちた亡者が責め苦に堪えられず,泣き叫ぶさま。
→阿鼻
(2)非常にむごたらしいようす。「―の巷(チマタ)」
阿鼻地獄
あびじごく [3] 【阿鼻地獄】
⇒阿鼻(アビ)
陀羅助
だらすけ [2] 【陀羅助】
「陀羅尼助(ダラニスケ)」の略。「寺の門前に,洞呂川の―を請売る人がござりますれば/浄瑠璃・千本桜」
陀羅尼
だらに [1][0] 【陀羅尼】
〔仏〕
〔梵 dhāraṇī 総持・能持と訳す〕
教えの精髄を凝縮させて含んでいるとされる言葉。教えの真理を記憶させる力,行者を守る力,神通力を与える力があるとされる呪文。訳経において意訳せず,梵語音写のまま唱える。主として長文のものをいう。大咒(ダイシユ)。
→真言
陀羅尼助
だらにすけ [3] 【陀羅尼助】
〔僧が「陀羅尼」を唱える時,眠気を防ぐために口に含んだことによるという〕
キハダの皮やセンブリの根を煮つめてあめのように固めた,黒くてにがい薬。腹痛などに効く。奈良県の吉野大峯の洞川(ドロカワ)製を良薬とする。
陀羅尼呪
だらにじゅ [3] 【陀羅尼呪】
〔仏〕 陀羅尼の呪文。密教の呪文。
陀羅尼鐘
だらにがね [3] 【陀羅尼鐘】
〔仏〕 陀羅尼を唱えながら鐘をつくこと。また,その鐘ないし鐘の音。一般に建仁寺の東鐘楼の鐘をいう。
附き
つき [2] 【付き・附き】
(1)付くこと。付着すること。「―がよい接着剤」
(2)火の移りつくこと。火のつき具合。「薪が湿っていて―が悪い」
(3)勝負事などで調子がよいこと。好運。「―がまわってくる」「―に見放される」
(4)つきそい。従者。「お―の者」
(5)てがかりとなるもの。「人にあはむ―のなきには/古今(雑体)」
(6)人に応対する態度。人づき。「ぜんたい,―のわるい内だ/洒落本・遊子方言」
(7)名詞の下に付いて複合語をつくる。連濁により「づき」となることがある。
(ア)上の語の表すものが示しているようすを表す。「顔―」「言葉―」「あぶなっかしい手―」
(イ)上の語の表すものにつきそっていること,または付属していることを表す。「社長―秘書」「大使館―になる」
(ウ)上の語の表すものが備わっていることを表す。「一泊二食―」「一〇か月の保証―」「瘤(コブ)―」
→について(連語)
→につき(連語)
附け
つけ 【付け・附け】
〔動詞「付ける」の連用形から〕
■一■ [2] (名)
(1)勘定書き。請求書。書きつけ。「―をまわす」
(2)現金払いでなく,後日まとめて勘定することにして帳簿につけておくこと。「―で買い物をする」「この店は―がきく」
(3)歌舞伎で,見得(ミエ)・駆け足・打擲(チヨウチヤク)・立ち回りなどの時,上手(カミテ)横で大道具方または狂言方が,拍子木に似た柝(キ)で板を打つこと。また,その拍子。つけ拍子。
(4)「付け帳」の略。
(5)(普通「ツケ」と書く)囲碁で,相手の石に単独で接触させて打つ手。
(6)理由。口実。「赤児を―に転寝(ゴロネ)しては/露小袖(乙羽)」
(7)手紙。「此中(コンジユウ)―をよこした女(アマ)よ/滑稽本・浮世床(初)」
(8)その人についてまわる運。「ここは―が悪い。又さきへ行つて飲みやれ/滑稽本・膝栗毛 8」
(9)連歌・俳諧で,「付合」に関するすべての事象(付心・付所・付味など)をさしていう語。
(10)名詞の下に付いて,それを付けることの意を表す。「かざり―」「袖―」
→につけ(連語)
■二■ (接尾)
動詞の連用形に付いて,し慣れていることの意を表す。「行き―の店」
附す
ふ・す [1][2] 【付す・附す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「付する」の五段化〕
「付する」に同じ。「条件を―・す」
[可能] ふせる
■二■ (動サ変)
⇒ふする(付)
[慣用] 一笑に―・荼毘(ダビ)に―・等閑に―
附する
ふ・する [2] 【付する・附する】 (動サ変)[文]サ変 ふ・す
(1)つく。つき従う。「先学の驥尾(キビ)に―・する」
(2)添える。つける。「書類に証明書を―・する」
(3)物事を任せる。託す。…という形で処理する。付託する。「問題を審議に―・する」「不問に―・する」
附与
ふよ [1] 【付与・附与】 (名)スル
授け与えること。「権限を―する」
附会
ふかい [0] 【付会・附会】 (名)スル
(1)付け加えること。つなぎあわせること。
(2)関係のない事柄を理屈をつけて結びつけること。無理にこじつけること。「牽強(ケンキヨウ)―」「自家の感情をもてこれに―する/即興詩人(鴎外)」
附則
ふそく [0] 【付則・附則】
(1)ある規則を補充するために付加された規則。
(2)法令の構成要素のうち,主要事項に付随する必要事項を定めた部分。法令の施行期日・経過措置・関係法令の改廃などを定める。
⇔本則
附加
ふか [2][1] 【付加・附加】 (名)スル
(1)つけ加えること。「新しい条項を―する」
(2)〔化〕 一般に,二個以上の分子が直接結合して一つの分子になること。特に,有機化合物中の二重結合または三重結合に,水素・ハロゲン・水などの分子が結合すること。また,その反応。付加反応。
附加刑
ふかけい [2] 【付加刑・附加刑】
主刑に付加してのみ科すことのできる刑罰。刑法は没収のみを付加刑と定める。
附加税
ふかぜい [2] 【付加税・附加税】
国税または上級地方団体の租税を本税とし,これに付加して一定の割合で賦課した地方税。1950年(昭和25)廃止。
→独立税
附合
ふごう [0] 【付合・附合】
所有者の異なる二個以上の物が何らかの理由で強く結合し,分離されると物理的・経済的に著しく不適当と認められる場合,民法上一個の物として取り扱うこと。甲の田に植えられた乙の苗などがその例。
附和
ふわ [1] 【付和・附和】 (名)スル
自分に決まった意見がなく,無批判に他人の説に従うこと。「これに―する群衆は/うづまき(敏)」
→付和雷同
→付和随行
附和随行
ふわずいこう [1] 【付和随行・附和随行】 (名)スル
自身に一定の主義・意見・方針もなく,他人のするままに同調し,行動すること。
附和雷同
ふわらいどう [1] 【付和雷同・附和雷同】 (名)スル
自分にしっかりした考えがなく,他人の意見にすぐ同調すること。
附図
ふず [1] 【付図・附図】
主となるものにつけられた図・地図・図表。
附子
ぶし [1] 【付子・附子】
トリカブトの塊根。アコニチンそのほかのアルカロイドを含む。劇薬。身体諸機能の衰弱・失調の回復・興奮に,また鎮痛に用いる。烏頭(ウズ)。ぶす。
附子
ぶす [1] 【付子・附子】
(1)「ぶし(付子)」に同じ。
(2)〔(1) の毒が恐ろしがられたことから〕
いとうべきもの。きらいなもの。「(雷ハ)われらが―/浄瑠璃・浦島年代記」
附子
ぶす 【附子】
狂言の一。外出する主人に毒薬附子の番を命じられた太郎冠者・次郎冠者は,それを砂糖と見破ってなめてしまう。そのあとで主人の大切にしている掛物を破ったりして,主人が帰宅するや,貴重なものを損じたから死のうと思って毒を食べたと言い訳する。
附属
ふぞく [0] 【付属・附属】 (名)スル
(1)主となるものに付き従っていること。「本島に―する小島」「―する協定」「―物」
(2)「付属学校」の略。
(3)(「付嘱」とも書く)師が弟子に仏教を伝え,その布教を託すること。ふしょく。
附帯
ふたい [0] 【付帯・附帯】 (名)スル
主な物事に伴って生ずること。付随。「―事項」「これに―する雑件」
附庸
ふよう [0] 【付庸・附庸】
宗主国に従属して,その命令に従う小国。属国。
附憑
ふひょう [0] 【付憑・附憑】
怨霊(オンリヨウ)などがとりつくこと。
附款
ふかん [0] 【付款・附款】
法律行為から生ずる効果を制限する目的で,表意者が法律行為に際して特に付加する制限。条件・期限などがその例。
附着
ふちゃく [0] 【付着・附着】 (名)スル
(1)物について離れないこと。「貝が船底に―する」
(2)種類の異なる二物質が接触して互いにくっつき合う現象。例えば,固体の表面に液体が付着する濡れなど。
附票
ふひょう [0] 【付票・附票】
荷物などに付ける札。
附箋
ふせん [0] 【付箋・附箋】
種々の用件などを書きしるし,また目印・備忘のために,貼り付ける小さな紙片。
附置
ふち [1] 【付置・附置】 (名)スル
付属させて設置すること。「大学に研究施設を―する」
附表
ふひょう [0] 【付表・附表】
本文・本表などに付属する表。
附言
ふげん [0] 【付言・附言】 (名)スル
付け加えて言うこと。また,その言葉。「―を要しない」「―すれば次のとおり」
附訓本
ふくんぼん [0] 【付訓本・附訓本】
⇒点本(テンポン)
附託
ふたく [0] 【付託・附託】 (名)スル
他にたのみ,まかせること。特に議会で,本会議の議決に先立ち,議案などの審査を,他の機関にゆだねること。「委員会に―する」
附記
ふき [1][2] 【付記・附記】 (名)スル
付け加えて記すこと。また,その記したもの。「注意事項を―する」
附設
ふせつ [0] 【付設・附設】 (名)スル
付属させて設けること。「研究所を―する」
附註
ふちゅう [0] 【付注・附註】
注をつけること。また,その注。
附語
ふご [1] 【付語・附語】
「付言(フゲン)」に同じ。
附議
ふぎ [1] 【付議・附議】 (名)スル
会議にかけること。また,付け加えて議論すること。「提案を委員会に―する」
附載
ふさい [0] 【付載・附載】 (名)スル
中心となる文章に付け加えて掲載すること。「―されている表」
附近
ふきん [2][1] 【付近・附近】 (名)スル
(1)そのあたり。近い所。「駅の―をうろつく」「―の図書館」
(2)近づくこと。「これと親炙し―するものをして/西国立志編(正直)」
附録
ふろく [0] 【付録・附録】
(1)主要な物に添えられたもの。また本などで,本文を補足する目的などで添えられたもの。「巻末―」
(2)雑誌などで,本体に添えてある冊子などの類。「正月号の―」「別冊―」
附随
ふずい [0] 【付随・附随】 (名)スル
主たる物事に関係して成り立っていること。つき従って起こること。「―条項」「―する困難を解決する」
附鳳
ふほう [0] 【附鳳】
勢力のある者につき従うこと。
→攀竜附鳳(ハンリヨウフホウ)
陋
ろう [1] 【陋】 (名・形動)[文]ナリ
場所がせまくるしいこと。心がせせこましく,卑しいこと。また,そのさま。「拖泥帯水(タデイタイスイ)の―を遺憾なく示して/草枕(漱石)」「長者の胸の卑にして―なる/慨世士伝(逍遥)」
陋劣
ろうれつ [0] 【陋劣】 (名・形動)[文]ナリ
いやしく劣っている・こと(さま)。下劣。「秩序(ダラシ)のない,―な吾/平凡(四迷)」
陋劣な
ろうれつ【陋劣な】
mean;→英和
base.→英和
陋宅
ろうたく [0] 【陋宅】
(1)狭く,きたない家。
(2)自分の家をへりくだっていう語。
陋室
ろうしつ [0] 【陋室】
(1)狭くてみすぼらしい部屋。
(2)自室をへりくだっていう語。
陋居
ろうきょ [1] 【陋居】
陋屋(ロウオク)。
陋屋
ろうおく【陋屋】
⇒あばら屋(や).
陋屋
ろうおく [0] 【陋屋】
(1)狭くてむさくるしい家。粗末な家。
(2)自分の家をへりくだっていう語。
陋巷
ろうこう [0] 【陋巷】
狭苦しいちまた。むさくるしい町。「―に放浪してゐた事がある/ふらんす物語(荷風)」
陋弊
ろうへい [0] 【陋弊】
悪いならわし。陋習。
陋態
ろうたい [0] 【陋態】
見苦しい様子。醜態。
陋狭
ろうきょう [0] 【陋狭】
むさくるしくて狭いこと。
陋猥
ろうわい [0] 【陋穢・陋猥】 (名・形動)[文]ナリ
せまくてみだらな・こと(さま)。「―にして野卑/当世書生気質(逍遥)」
陋穢
ろうわい [0] 【陋穢・陋猥】 (名・形動)[文]ナリ
せまくてみだらな・こと(さま)。「―にして野卑/当世書生気質(逍遥)」
陋策
ろうさく [0] 【陋策】
浅はかなはかりごと。拙策(セツサク)。
陋習
ろうしゅう [0] 【陋習】
悪い習慣。「―を打ち破る」
陋習
ろうしゅう【陋習(を破る)】
(do away with)an evil custom.
陋見
ろうけん [0] 【陋見】
(1)いやしい見解。せまい了見。「人文進化の道を蔽塞すべき―/渋江抽斎(鴎外)」
(2)自己の見解をへりくだっていう語。
陋風
ろうふう [0] 【陋風】
卑しい風習。悪い習慣。陋習。
陌上
はくじょう [0] 【陌上】
〔「陌」は道の意〕
路上。道ばた。
降す
くだ・す [0] 【下す・降す】 (動サ五[四])
(1)高い地位や,権威ある地位にある者が命令・判決などを申し渡す。《下》「判決を―・す」「厳罰を―・す」「この人の領にてあるべきよし,仰せ―・されにければ/大鏡(師尹)」
(2)はっきりとした判断をする。《下》「決断を―・す」「評価を―・す」「君はいやに邪推を―・して/当世書生気質(逍遥)」
(3)戦いやスポーツの試合で,相手を負かす。攻め落とす。「強敵を―・す」「城ヲ―・ス/ヘボン」
(4)(「瀉す」とも書く)下痢をする。また,薬などで体内のものを肛門から外へ出す。《下》「腹を―・す」「虫を―・す」
(5)(「手をくだす」の形で)他人に指図してやらせるのではなく,自分で行う。《下》「自ら手を―・す」
(6)下の方に向けて,ある行為をする。《下》「盤上に石を―・す」「自ら筆を―・す」「刀(トウ)を―・すべき,貴船伯爵夫人の手術をば/外科室(鏡花)」
(7)(動詞の連用形に付いて)物事をとどこおることなく一気に進める。《下》「読み―・す」「書き―・す」「飲み―・す」
(8)身分の上の者が下の者に金品を与える。《下》「―・され物」
(9)都から地方へつかわす。「これより―・し給ふ人ばかりに(手紙ヲ)つけてなむ/源氏(若菜上)」
(10)高い所から低い所へ行かせる。「汝が助にとて,片時の程とて―・ししを/竹取」
(11)身分などを下げる。格下げする。「庶人に―・し,大隅の国に適せしむ/読本・春雨(天津処女)」
(12)川の上流から下流へ流れにのせて流す。「大堰川―・すいかだのみなれ棹(ザオ)/拾遺(恋一)」
(13)雨や雪を降らせる。「そま山に立つ煙こそ神無(カミナ)月時雨を―・す雲となりけれ/拾遺(雑秋)」
〔「下る」に対する他動詞〕
[可能] くだせる
降す
こう・す カウ― 【降す】 (動サ変)
〔「こうず」とも〕
降伏する。降参する。「宗任等九人―・して出で来る/今昔 25」
降って
くだって [0] 【下って・降って】 (接続)
〔「くだりて」の転〕
(1)目上の人にあてた手紙で,自分のことを書き出す場合に,へりくだって用いる語。「―私ども一同元気でおります」
(2)時がたつと。「―,明治の頃ともなると」
(3)階層や程度が低いものに言及する時に用いる。「―,庶民の生活はというと」
降って湧(ワ)く
降って湧(ワ)・く
思いがけなく物事の起こることのたとえ。「―・いた災難」「―・いたような話」
降って湧く
ふってわ・く 【降って湧く】 (連語)
物事が思いがけなく起こる。「―・いたような縁談」
→降る
降つ
くた・つ 【降つ】 (動タ四)
〔平安以降「くだつ」とも。「腐(クタ)す」と同源〕
(1)盛りが過ぎる。衰える。「我が盛りいたく―・ちぬ/万葉 847」
(2)夜が明け方に近づく。また,日が夕方に近づく。「夜―・ちて鳴く川千鳥/万葉 4147」「日―・つまで坐朝(マツリゴトキコ)しめして/日本書紀(武烈訓)」
降らす
ふら・す [2] 【降らす】 (動サ五[四])
降るようにする。降らせる。「雨を―・す雲」
降らす
ふらす【降らす】
shed <blood> .→英和
雨を〜 send rain.血の雨を〜 shed blood.
降らせる
ふら・せる [3] 【降らせる】 (動サ下一)
「降らす」に同じ。「前線が雨を―・せる」
降り
ふり [2] 【降り】
雨・雪などが降ること。また,降り方。「ひどい―になる」「この―では中止だろう」
降り
くだり [0] 【下り・降り】
〔動詞「下る」の連用形から〕
(1)高い所から低い方へ移動すること。上から下におりること。また,その道。
⇔のぼり
「登りは苦しいが―は楽だ」「この先は―になっている」
(2)乗り物や道路など交通機関で,線区または路線区の起点から終点への方向。また,その方向に走行する列車やバス。《下》
⇔のぼり
「―の最終列車」「―車線」
(3)上流から下流の方向へ行くこと。《下》
⇔のぼり
「淀の―」「川―」
(4)都から地方へ向かうこと。「斎宮の御―などぞやうの折の/源氏(関屋)」
(5)近世,上方から江戸へ向かうこと。また,上方から江戸にもたらされた物産。「酒は嬉しくも地酒にあらぬ―なり/ふところ日記(眉山)」
(6)〔内裏が都城の北にあったところから〕
京都で,南へ向かって行くこと。
⇔のぼり
「三条を東へ,高倉を―に/平治(中)」
(7)上方から江戸へ来ている人。「―の乗込み,一座のさはぎ/滑稽本・根無草後編」
(8)昔の時間の単位である時(トキ)の呼び方で,ある刻限の終わり近く。「申(サル)の―/宇治拾遺 11」
(9)下痢。くだりばら。「いよ��―も留りませず,大ねつがさしまして/浮世草子・織留 4」
(10)(地名の下に付いて)その土地のはずれの方,また,遠く隔った土地の意を表す。くんだり。「わざ��鎌倉―迄出掛けて来て/彼岸過迄(漱石)」
降りしこる
ふりしこ・る 【降りしこる】 (動ラ四)
盛んに降る。降りしきる。「白雪の藤の森の松に―・りて/浮世草子・永代蔵 2」
降りみ降らずみ
ふりみふらずみ 【降りみ降らずみ】 (連語)
降ったりやんだり。降ったり降らなかったり。「―の空模様」
降りる
お・りる [2] 【下りる・降りる】 (動ラ上一)[文]ラ上二 お・る
(1)人が高い所から低い所に移る。
⇔のぼる
⇔あがる
《下》「山から(を)―・りる」「二階から―・りる」「階段を―・りる」「エレベーターで―・りる」
(2)上がったり下がったりして働くものが,下がった状態になる。《下》「遮断機が―・りる」「錠が―・りる」
(3)上から垂れ下がった状態になる。《下》「幕が―・りる」
(4)乗り物から外に出る。
⇔のる
《降》「電車から(を)―・りる」「船を―・りる」「名古屋で―・りる」
(5)高い地位・職などを退く。「大臣の椅子を―・りる」「主役を―・りる」「蔵人―・りたる人/枕草子(四〇能因本)」「帝―・りさせ給ふと見ゆる/大鏡(花山)」
(6)勝負などに加わることを途中でやめる。「今回は―・りた」
(7)官公庁や上位者から許可・金品などが与えられる。「保健所の許可が―・りる」「年金が―・りる」
(8)霜・露などが(天から降ったように)現れる。「霜が―・りる」
(9)体外に出る。《下》「薬で虫が―・りる」
(10)貴人の前から退出する。「曹司に―・り給へば/伊勢 65」
〔「おろす」に対する自動詞〕
[慣用] 肩の荷が―
降り乗り
おりのり [2] 【降り乗り】
(1)降りることと乗ることと。
(2)交渉。談合。「―は私が致します/浄瑠璃・潤色江戸紫」
降り出す
ふりだ・す [0][3] 【降り出す】 (動サ五[四])
雨や雪が降り始める。
降り出す
ふりだす【降り出す】
It begins to rain[snow].
降り募る
ふりつの・る [0][4] 【降(り)募る】 (動ラ五[四])
ますます激しく降る。「―・る雨」
降り口
おりぐち [2] 【下り口・降り口】
〔「おりくち」とも〕
(1)おりる場所・ところ。
(2)通路・階段などの降りぎわの所。
降り懸かる
ふりかかる【降り懸かる】
fall <on the earth> ;→英和
[起こる]fall <on a person> ;happen <to a person> .→英和
降り懸かる
ふりかか・る [4] 【降り掛(か)る・降り懸(か)る】 (動ラ五[四])
(1)降ってきて,物の上に落ちる。「火の粉が―・る」
(2)災いなどが身に及ぶ。「身に―・る危険を感じる」
降り懸る
ふりかか・る [4] 【降り掛(か)る・降り懸(か)る】 (動ラ五[四])
(1)降ってきて,物の上に落ちる。「火の粉が―・る」
(2)災いなどが身に及ぶ。「身に―・る危険を感じる」
降り懸魚
くだりげぎょ [4] 【降り懸魚】
破風(ハフ)の両脇の低い位置に取りつけられる懸魚。桁(ケタ)の端を隠し,装飾とする。脇懸魚。桁隠し。
降り掛かる
ふりかか・る [4] 【降り掛(か)る・降り懸(か)る】 (動ラ五[四])
(1)降ってきて,物の上に落ちる。「火の粉が―・る」
(2)災いなどが身に及ぶ。「身に―・る危険を感じる」
降り掛る
ふりかか・る [4] 【降り掛(か)る・降り懸(か)る】 (動ラ五[四])
(1)降ってきて,物の上に落ちる。「火の粉が―・る」
(2)災いなどが身に及ぶ。「身に―・る危険を感じる」
降り敷く
ふりし・く [0][3] 【降(り)敷く】 (動カ五[四])
降って,あたり一面をおおう。「白雪の所も分かず―・けば/古今(冬)」
降り暮らす
ふりくら・す 【降り暮らす】 (動サ四)
雨や雪が一日中降り続く。「雨のいみじう―・して/伊勢 126」
降り月
くだりづき [3] 【降り月】
陰暦十八夜頃から二十一,二夜までの次第に欠けてゆく月。
⇔上(ノボ)り月
降り棟
くだりむね [3] 【降り棟】
屋根部の大棟の両端から屋根の流れに沿って軒に向かって下降する棟。
→棟
降り止む
ふりやむ【降り止む】
It stops raining[snowing].
降り止む
ふりや・む [3][0] 【降り止む】 (動マ五[四])
今まで降っていた雨や雪などが降らなくなる。やむ。「雨が―・む」
降り残す
ふりのこ・す 【降り残す】 (動サ四)
雨や雪が,そこだけ降らないままにする。「五月雨の―・してや光堂/奥の細道」
降り注ぐ
ふりそそ・ぐ [4][0] 【降(り)注ぐ】 (動ガ五[四])
雨などが盛んに降りかかる。その物に集中して降る。「日光が―・ぐ」「非難の声が―・ぐ」
降り濡つ
ふりそぼ・つ [4] 【降り濡つ】 (動タ五[四])
〔古くは「ふりそほつ」〕
雨などが降ってびっしょりぬれる。「春雨に―・つ柳」「雨も涙も―・ちつつ/古今(恋三)」
降り物
ふりもの 【降り物】
(1)連歌・俳諧で,雨・雪など,空から降るもの。三句以上隔てる決まりがある。
(2)偶然起こること。予測できないこと。また,僥倖(ギヨウコウ)。「元来御鬮(ミクジ)といふ物が―の危な物/浄瑠璃・蘆屋道満」
降り癖
ふりぐせ [0] 【降り癖】
雨や雪が,一度降ると癖になったようによく降ること。「―がつく」
降り積む
ふりつ・む 【降り積む】 (動マ四)
「降り積もる」に同じ。「雪,深く―・み,人目絶えたる頃/源氏(手習)」
降り積もる
ふりつも・る [4][0] 【降り積(も)る】 (動ラ五[四])
雪などが降ってつもる。「夜の間に―・った雪」
降り積る
ふりつも・る [4][0] 【降り積(も)る】 (動ラ五[四])
雪などが降ってつもる。「夜の間に―・った雪」
降り立つ
おりた・つ [3][0] 【降(り)立つ・下(り)立つ】 (動タ五[四])
(1)乗り物・馬などから降りて地面に立つ。「列車からホームに―・つ」
(2)高い所から低い所に行って立つ。川や水田などの中に入る。「―・つ田子の身づからぞうき/源氏(葵)」
(3)自分自身でそのことを行う。「道の程の御送り迎へも,―・ちて仕うまつらむに/源氏(宿木)」
(4)身を入れてする。熱心に行う。「惟光―・ちてよろづはものし侍り/源氏(夕顔)」
降り竜
くだりりゅう [3] 【降り竜】
天から地上に降ろうとする竜。また,そのさまを描いた絵。くだりりょう。
降り籠める
ふりこ・める [0][4] 【降り籠める】 (動マ下一)[文]マ下二 ふりこ・む
雨や雪がたくさん降って家から出られないようにする。多く受け身の形で使う。「大雪に―・められる」
降り紛ふ
ふりまが・う 【降り紛ふ】
■一■ (動ハ四)
区別がつかないほどに入りまじって降る。「矢釣山木立も見えず―・ふ雪にさわける朝(アシタ)楽しも/万葉 262」
■二■ (動ハ下二)
降って入りまじらせる。「草も木も―・へたる雪もよに/新古今(冬)」
降り続く
ふりつづ・く [0][4] 【降(り)続く】 (動カ五[四])
長い間続いて降る。「―・く雨」
降り続く
ふりつづく【降り続く】
It continues to rain[snow].降り続いている It has been raining <since> .
降り荒ぶ
ふりすさ・ぶ [0][4] 【降り荒ぶ】 (動バ五[四])
激しく降る。降りしきる。「―・ぶ雨」
降り込む
ふりこむ【降り込む】
come[sweep]into <a room> (雨が).降り込められる be kept indoors by rain.
降り込む
ふりこ・む [0][3] 【降(り)込む】 (動マ五[四])
雨や雪が降って屋内に入る。「雪が―・む」
降り頻く
ふりし・く 【降り頻く】 (動カ四)
「ふりしきる」に同じ。「白雪の―・く山を越え行かむ/万葉 4281」
降り頻る
ふりしきる【降り頻る】
[it が主語]rain[snow]hard.〜雨を冒して in spite of the pouring rain.
降り頻る
ふりしき・る [4][0] 【降り頻る】 (動ラ五[四])
雨・雪が盛んに降る。「―・る雨の中を走る」
降る
お・る 【下る・降る】 (動ラ上二)
⇒おりる
降る
ふ・る [1] 【降る】 (動ラ五[四])
(1)空から雨・雪などが落ちてくる。露・霜・霧などにもいう。「雪が―・る」「か黒き髪にいつの間か霜の―・りけむ/万葉 804」
(2)上から物が落ちてくる。「火山灰が―・る」「上から看板が―・ってきた」
(3)思いがけないことが身に及ぶ。「幸運が―・ってくる」
(4)たくさんの物が集中する。「―・るような星」
降る
ふる【降る】
fall;→英和
come down.雨(雪)が〜 It rains (snows).雨が降ったり止んだりする It rains off and on.雨に降られる be caught in a rain.→英和
降る
くだ・る [0] 【下る・降る】 (動ラ五[四])
(1)高い所から低い所へ移動する。
⇔のぼる
「坂道を―・る」「山を―・る」
(2)川の上流から下流へ移動する。《下》
⇔のぼる
「川を―・る」
(3)都から地方へ行く。《下》
⇔のぼる
「奥州へ―・る」
(4)〔内裏が都の北にあったところから〕
京都で,南へ向かって行く。《下》
⇔のぼる
「烏丸通りを七条まで―・る」「西の大宮より―・らせ給て/大鏡(道長下)」
(5)上位の人や権威ある人から決定・判定・判決・命令などが言い渡される。《下》「判決が―・る」「出動命令が―・った」「評価が―・る」
(6)時が過ぎる。また,年月が過ぎて後の時代になる。「やや時代が―・っての事」「ひつじ―・るほどに/源氏(藤裏葉)」
(7)戦争に負けて敵の勢力下にはいる。降参する。降伏する。「軍門に―・る」
(8)数・程度・価値などがある基準よりも下になる。下回る。多く打ち消しの語を伴う。《下》「月収は百万を―・らない」
(9)一段低く見られている所へゆく。《下》「野(ヤ)に―・る」
(10)(「瀉る」とも書く)下痢(ゲリ)をする。《下》「おなかが―・る」
(11)(「涙(が)くだる」の形で)涙を流す。「涙滂沱(ボウダ)として―・る」
(12)雨や雪が降る。「国土に雨―・りて/平家(一末・延慶本)」
(13)素性・身分・人柄などが劣る。「高きも―・れるも惜しみ/源氏(柏木)」
(14)低くなる。低い状態である。「車は高く,おるるところは―・りたるを/源氏(宿木)」
(15)さげ渡される。下賜される。「御かはらけ―・り/源氏(若菜上)」
(16)謙遜する。へりくだる。「大人(ウシ)の―・り給ふ事甚し/読本・雨月(吉備津の釜)」
〔「下す」に対する自動詞〕
[可能] くだれる
降る程
降る程
非常にたくさん。「縁談は―ある」
降る雪の
ふるゆきの 【降る雪の】 (枕詞)
雪の消えやすくまた白いことから,「消(ケ)」「白髪(シラカミ)」にかかる。「―消なば消ぬがに恋ふと言ふ我妹(ワギモ)/万葉 624」「―白髪までに/万葉 3922」
降ろす
おろ・す [2] 【下ろす・降ろす】 (動サ五[四])
(1)高い所から低い所に移す。下の方にさげる。
⇔あげる
《下》「棚から箱を―・す」「なべを火から―・す」「ベンチに腰を―・す」
(2)上げたり下げたりして使うものを,下げた状態にする。
⇔あげる
「国旗を―・す」
(3)上を固定して,下の方へ伸ばす。《下》「すだれを―・す」「幕を―・す」
(4)人や荷物を,乗り物から外に出す。
⇔のせる
《降》「乗客を―・す」「荷を―・す」
(5)神仏に供えた物をさげる。また,貴人の食事の残りや使っていた物を与えられる。《下》「お供えを―・す」「そこの奉る御衣を一つ二つ―・し候はん/今昔 23」
(6)人を高い地位・役割などからはずす。退かせる。「社長の座から―・す」「主役を―・す」「御門(ミカド)をも―・したてまつりき/増鏡(新島守)」
(7)本体から切り離す。
(ア)(木の)枝を切る。《下》「枝を―・す」
(イ)魚・獣の肉を解体する。「アジを三枚に―・す」「獣ノ四足ヲ―・ス/日葡」
(ウ)頭髪を剃ったり切ったりして仏門に入る。「髪を―・す」
(エ)(「卸す」とも書く)物をすって小さくする。「大根を―・す」
(8)体外に出す。「虫を―・す」「子を―・す」
〔堕胎の意味では「堕ろす」と書く〕
(9)使わないでしまってあった物を出して使う。「新しいタオルを―・す」
(10)貯金などを引き出す。《下》「一〇万円―・す」
(11)貴人の前から退出させる。「みな下屋に―・し侍りぬるを/源氏(帚木)」
(12)悪く言う。けなす。「あさましく咎め出でつつ,―・す/源氏(乙女)」
(13)風が山の峰から下に向かって吹く。「三室山―・す嵐のさびしきに/千載(秋下)」
[慣用] 錨(イカリ)を―・看板を―・根を―・暖簾(ノレン)を―・筆を―
降三世
ごうざんぜ ガウ― 【降三世】
「降三世明王」の略。
降三世明王
ごうざんぜみょうおう ガウ―ミヤウワウ 【降三世明王】
〔梵 Trailokyavijaya〕
五大明王の一。東方に配され,貪(トン)・瞋(ジン)・痴の三毒を滅ぼすとも,三界を降伏(ゴウブク)するともいう。通常は四面八臂(ハツピ)の怒りの姿で,左足で大自在天を,右足でその妃烏摩を踏む。降三世。月黶尊(ゲツエンソン)。
降三世明王[図]
降三世法
ごうざんぜほう ガウ―ホフ [5] 【降三世法】
密教で,降三世明王を本尊として,悪人調伏のために修する秘法。
降下
こうか【降下】
a fall;→英和
a descent.→英和
〜する descend;→英和
fall;drop;→英和
land (着陸).→英和
降下
こうか カウ― [1][0] 【降下】 (名)スル
(1)高い所からおりること。「落下傘で―する」
(2)命令などがくだること。「組閣の大命が―した」
降下煤塵
こうかばいじん カウ―ヂン [4] 【降下煤塵】
大気中の粒子状汚染物質のうち,粒径10マイクロメートル以上で,重力や雨によって降下しやすいもの。
→粒子状汚染物質
降交点
こうこうてん カウカウテン [3] 【降交点】
交点{(2)}の二つの交点のうち,惑星などが黄道を北から南へ通過する点。
⇔昇交点
降人
こうにん カウ― 【降人】
降参した人。こうじん。「我等が中へ―になり給へ/平家 9」
降人
こうじん カウ― 【降人】
⇒こうにん(降人)
降任
こうにん カウ― [0] 【降任】 (名)スル
現職よりも下位の職につけること。位を下げること。降職。
⇔昇任
降伏
こうふく【降伏】
(a) surrender.→英和
〜する surrender;capitulate.→英和
‖降伏文書 an instrument of surrender.
降伏
ごうぶく ガウ― [0] 【降伏】 (名)スル
神仏の力により,悪魔などを抑え鎮めること。調伏(チヨウブク)。
降伏
こうふく カウ― [0] 【降伏・降服】 (名)スル
戦いに負けて,敵に服従すること。「抵抗をやめて―する」「無条件―」
→ごうぶく(降伏)
降伏法
ごうぶくほう ガウ―ホフ [0] 【降伏法】
密教の五種の修法の一。護摩をたいて祈り,怨敵(オンテキ)・悪魔などを退散させるもの。調伏法。
降伏点
こうふくてん カウ― [4] 【降伏点】
応力の増加がほとんどないまま,急にひずみが増して永久ひずみとなる時の応力の値。物体に働く外力がその物体の弾性限界をこえると出現する。
降兵
こうへい カウ― [0] 【降兵】
敵に降参した兵。投降兵。
降冪
こうべき カウ― [0] 【降冪】
多項式で,ある文字に関して,次数の高い項から順に並んでいること。
⇔昇冪
降募る
ふりつの・る [0][4] 【降(り)募る】 (動ラ五[四])
ますます激しく降る。「―・る雨」
降卒
こうそつ カウ― [0] 【降卒】
投降した兵卒。
降参
こうさん【降参】
surrender;→英和
capitulation.〜する surrender <to> ;yield[give in] <to> ;→英和
be beaten;admit one's mistake (誤りを認める).
降参
こうさん カウ― [0] 【降参】 (名)スル
(1)戦いや争いに負け,相手に従うこと。「とうとう鬼は桃太郎に―しました」
(2)やっかいな事柄にほどこす手段がなく,閉口すること。「あいつの頑固さには―だ」「雑踏に―して辛ふじて汽車に上る/ふところ日記(眉山)」
降圧剤
こうあつざい カウアツ― [4][0] 【降圧剤】
血圧を下げる薬。高血圧症の治療に用いる。
降壇
こうだん カウ― [0] 【降壇】 (名)スル
壇から降りること。
⇔登壇
降嫁
こうか カウ― [1] 【降嫁】 (名)スル
皇女・王女が臣下にとつぐこと。「臣籍に―する」
降将
こうしょう カウシヤウ [0] 【降将】
投降した大将。
降心
こうしん カウ― [0] 【降心】
心底から承知すること。納得。得心。「其御返答を承つて,佐渡悉く―いたした/沓手鳥孤城落月(逍遥)」
降敷く
ふりし・く [0][3] 【降(り)敷く】 (動カ五[四])
降って,あたり一面をおおう。「白雪の所も分かず―・けば/古今(冬)」
降旗
こうき カウ― [1] 【降旗】
降参の意思を表す旗。ふつう白旗。
降服
こうふく カウ― [0] 【降伏・降服】 (名)スル
戦いに負けて,敵に服従すること。「抵抗をやめて―する」「無条件―」
→ごうぶく(降伏)
降板
こうばん カウ― [0] 【降板】 (名)スル
野球で,投手が交代させられて投手板を降りること。
⇔登板
降板する
こうばん【降板する】
leave the mound (野球);→英和
<話> be knocked out.
降格
こうかく カウ― [0] 【降格】 (名)スル
階級や地位を下げること。格下げ。
⇔昇格
「―人事」
降格
こうかく【降格】
demotion.〜させる demote.→英和
降水
こうすい カウ― [0] 【降水】
地上に降下する,大気中の水分。雨・雪・霰(アラレ)など。
降水
こうすい【降水(量)】
precipitation.→英和
〜確率 a rainfall probability.
降水日
こうすいび カウ― [3] 【降水日】
降水のあった日。降水量として記録されなくても,降水現象が確認されれば,降水日と数える。
降水確率予報
こうすいかくりつよほう カウ― [9] 【降水確率予報】
天気予報のうち,ある期間内に1ミリメートル以上の雨または雪の降る可能性を〇から100パーセントまでの10パーセントきざみの確率で予報すること。いつ,どのくらい降るかは問わない。確率予報。
降水量
こうすいりょう カウ―リヤウ [3] 【降水量】
降水がすべて地表にたまったと仮定したときの水深。雪や霰(アラレ)はとけて水になったものとして測る。単位はミリメートル。雨量。
降河回遊
こうかかいゆう カウカクワイイウ [4] 【降河回遊】
産卵回遊のうち,ウナギのように川から海に下る回遊。降海回遊。
降河魚
こうかぎょ カウカ― [3] 【降河魚】
⇒降流魚(コウリユウギヨ)
降注ぐ
ふりそそ・ぐ [4][0] 【降(り)注ぐ】 (動ガ五[四])
雨などが盛んに降りかかる。その物に集中して降る。「日光が―・ぐ」「非難の声が―・ぐ」
降流魚
こうりゅうぎょ カウリウ― [3] 【降流魚】
産卵のために川から海へ下る魚類。ウナギなど。降河魚。
⇔昇流魚
降海回遊
こうかいかいゆう カウカイクワイイウ [5] 【降海回遊】
⇒降河回遊(コウカカイユウ)
降海型
こうかいがた カウカイ― [0] 【降海型】
魚類の生態型の一。一生のほとんどを海で生活し,繁殖は河川湖沼で行うもの。陸封型に比べ一般に大形で寿命も長く,繁殖力も大きい。サケ・マス類やチョウザメ類などにみられる。
→陸封型
降涙
こうるい カウ― [0] 【降涙】 (名)スル
涙を落とすこと。落涙。
降灰
こうかい カウクワイ [0] 【降灰】
噴火で吹き上げられた火山灰などが地上に落下すること。また,その灰。こうはい。
降灰
こうはい カウハヒ [0] 【降灰】
「こうかい(降灰)」に同じ。
降灰
こうかい【降灰】
a fall of ash(es).
降着
こうちゃく カウ― [0] 【降着】 (名)スル
(1)航空機が地上・水上に着陸・着水すること。
(2)競馬で,レース中の進路妨害により,加害馬が被害馬のあとの着順になること。
降神
こうしん カウ― [0] 【降神】
祈祷(キトウ)やまじないによって神を招き寄せること。神降ろし。
降神術
こうしんじゅつ カウシン― [3] 【降神術】
霊媒に,祈祷(キトウ)や呪術によって神や死霊を招き寄せさせて,その口を通じて述べさせること。交霊術。
降立つ
おりた・つ [3][0] 【降(り)立つ・下(り)立つ】 (動タ五[四])
(1)乗り物・馬などから降りて地面に立つ。「列車からホームに―・つ」
(2)高い所から低い所に行って立つ。川や水田などの中に入る。「―・つ田子の身づからぞうき/源氏(葵)」
(3)自分自身でそのことを行う。「道の程の御送り迎へも,―・ちて仕うまつらむに/源氏(宿木)」
(4)身を入れてする。熱心に行う。「惟光―・ちてよろづはものし侍り/源氏(夕顔)」
降等
こうとう カウ― [0] 【降等】 (名)スル
旧陸海軍の懲罰で,一階級下げること。格下げ。
降紅
こうこう カウ― [0] 【降紅】
煎茶点前(センチヤテマエ)で用いる火箸。
降納
こうのう カウナフ [0] 【降納】 (名)スル
国旗などをおろししまうこと。
⇔掲揚
降級
こうきゅう カウキフ [0] 【降級】 (名)スル
等級が下がること。
⇔昇級
降給
こうきゅう カウキフ [0] 【降給】 (名)スル
給与を下げること。特に,公務員の受ける俸給の位(号俸)を引き下げること。「―処分」
→減給
降続く
ふりつづ・く [0][4] 【降(り)続く】 (動カ五[四])
長い間続いて降る。「―・く雨」
降職
こうしょく カウ― [0] 【降職】 (名)スル
下級の職務に下げること。降任。降格。
降臨
こうりん カウ― [0] 【降臨】 (名)スル
〔古くは「ごうりん」とも〕
(1)神仏が天界から地上に天下ること。「天孫―」「聖霊―日」「造化正統の神胤を此大地上に―せしめ/開化本論(徳明)」
(2)他人の出席することを敬っていう語。
降臨
こうりん【降臨】
advent.〜する descend <upon> .→英和
‖降臨節 the Advent.
降誕
ごうたん ガウ― [0] 【降誕】
仏や菩薩が世に生まれること。特に,釈迦が生まれること。
降誕
こうたん カウ― [0] 【降誕】 (名)スル
神仏・貴人・聖人などが生まれること。「キリストの―」
→ごうたん(降誕)
降誕
こうたん【降誕】
birth;→英和
the Nativity (キリストの).キリスト降誕祭 Christmas.→英和
降誕会
ごうたんえ ガウ―ヱ [3] 【降誕会】
(1)四月八日,釈迦の誕生を祝う法会(ホウエ)。灌仏会(カンブツエ)。花祭り。[季]春。
(2)各宗派で,宗祖などの誕生を祝う法会。
降誕祭
こうたんさい カウ― [3] 【降誕祭】
〔「キリスト降誕祭」の略〕
クリスマス。[季]冬。
降車
こうしゃ カウ― [0][1] 【降車】 (名)スル
自動車や電車などから降りること。下車。
⇔乗車
降車口
こうしゃぐち【降車口】
the way out;the exit.→英和
降車口
こうしゃぐち カウ― [3] 【降車口】
電車やバスなどの,降車する客の専用の出口。
⇔乗車口
降込む
ふりこ・む [0][3] 【降(り)込む】 (動マ五[四])
雨や雪が降って屋内に入る。「雪が―・む」
降鑒
こうかん カウ― [0] 【降鑒】 (名)スル
神が天にあって人間界を見守ること。「皇祖の霊や天より―し/日本開化小史(卯吉)」
降雨
こうう【降雨】
a rainfall;→英和
rain.→英和
降雨量 <30 millimeters of> rainfall;precipitation.→英和
降雨
こうう カウ― [1] 【降雨】
雨が降ること。また,降る雨。
降雨量
こううりょう カウ―リヤウ [3] 【降雨量】
降水量のこと。特に,雨だけの量をいうこともある。雨量。
降雪
こうせつ カウ― [0] 【降雪】 (名)スル
雪がふること。また,ふり積もった雪。
降雪
こうせつ【降雪】
<have> a <heavy,light> snow(fall).→英和
降雹
こうひょう カウ― [0] 【降雹】
雹が降ること。
降霜
こうそう カウサウ [0] 【降霜】
霜がおりること。また,その霜。
降順
こうじゅん カウ― [0] 【降順】
データを整理する基礎となるコード番号が,大きいほうから小さいほうへの順に並べられていること。逆順。
⇔昇順
降魔
ごうま ガウ― [1] 【降魔】
〔仏〕 心の中に生じる煩悩魔や外から襲ってくる天魔などの悪魔を,仏法の力によって打ち倒すこと。悪魔を降伏(ゴウブク)すること。がま。
降魔
がま 【降魔】
〔「がうま」の転〕
「ごうま(降魔)」に同じ。
降魔の利剣
ごうまのりけん ガウ― 【降魔の利剣】
不動明王が持っている悪魔を降伏(ゴウブク)させる剣。
降魔の印
ごうまのいん ガウ― 【降魔の印】
悪魔降伏の印相。左手を膝におき,右手を垂れて地をさす姿。指地印。触地(ソクジ)印。
降魔の相
ごうまのそう ガウ―サウ 【降魔の相】
(1)八相の一つで,釈迦が悪魔の妨害を退けて悟りを完成した時の姿。
(2)不動明王などの,悪魔を降伏する時の憤怒(フンヌ)の形相。
降魔坐
ごうまざ ガウ― [0] 【降魔坐】
結跏趺坐(ケツカフザ)の一。座禅で行う座法。
→結跏趺坐
限って
−かぎって【−限って】
今日に〜 today,of all days.彼に〜…しない he is the last person <to do> .
限って
かぎって 【限って】 (連語)
(1)(「…に限って」の形で)特にそれと限定する意を表す。…だけは。…だけ特に。「うちの息子に―そんなことはしない」「こんな時に―外出している」
(2)…でさえも。…にさえも。「親類―この沙汰することなかれ/浮世草子・武家義理物語 5」
限らない
かぎら∘ない 【限らない】 (連語)
(1)(「…にかぎらない」の形で)…だけではない。「疲れているのは君に―∘ない」
(2)(「…とはかぎらない」「…ともかぎらない」の形で)…でないこともある。「合格するとは―∘ない」「雨が降らないとも―∘ない(=降ルコトモアル)」
限り
きり 【切り・限り】
■一■ [2] (名)
(1)物事がそこで終わりになる切れ目。区切り。ひと区切り。「―のいいところでやめる」「―をつける」
(2)かぎり。限界。限度。「ぐちを言い出せば―がない」
(3)芸能で,終わりの部分。
(ア)能で,一曲の終わりの部分。また,「切能(キリノウ)」の略。
(イ)浄瑠璃・歌舞伎で,一段・一幕の終わりの部分。また,「大切り」「切狂言(キリキヨウゲン)」の略。
(ウ)寄席(ヨセ)で,その日の席の最後の出し物。また,その演者。
(4)商品・株式取引で,定期取引の受け渡し期限。限月(ゲンゲツ)。《限》「先―(サキギリ)」「当―(トウギリ)」
■二■ (接尾)
助数詞。やや厚めに切ったものを数えるのに用いる。きれ。「ほし瓜三―ばかり食ひ切りて/宇治拾遺 7」
限り
かぎり [1][3] 【限り】
(1)一定の範囲の限界となるぎりぎりの点。
(ア)数量・程度の限界。「数には―がある」「人間の欲望には―がない」
(イ)空間的・時間的限界。はて。最後。「―もなく広がる海原」「今日を―と戦う」
(ウ)物事の行きつく上限。最上。きわみ。「光栄の―」「うれしい―だ」
(2)一定の範囲・限界のうち。
(ア)その範囲のうち。だけ。「できる―のことはした」「私の知る―ではない」「緊急の場合はこの―ではない」
(イ)あるだけ全部。「声を―に叫ぶ」「力の―戦う」「見渡す―の原野」
(3)(修飾の語句を伴って)
(ア)その内容を限定する。「考えを改めない―許さない」
(イ)その範囲を限定・制限する。「今日―絶交する」「この場―の話」
(4)一生の終わり。臨終。「―とて別るる道のかなしきにいかまほしきは命なりけり/源氏(桐壺)」
(5)葬送。とむらい。「―の有様さへはかなげにて/源氏(総角)」
限り
かぎり【限り】
a limit;→英和
limitation;→英和
bounds.〜ある limited;→英和
finite.→英和
〜ない unlimited;→英和
boundless.→英和
〜なく without limit;endlessly.→英和
できる〜 as much as one can.本月15日〜 not later than the 15th of this month.
限りの事
かぎりのこと 【限りの事】
最後の事。葬儀。「限りの御ことども,し給ふ/源氏(御法)」
限りの太鼓
かぎりのたいこ 【限りの太鼓】
江戸時代,大坂新町遊郭で,門限を知らせるために打つ太鼓。寛永(1624-1643)頃は夜の四つ時。のち,次第に遅れて九つ時・八つ時となる。
限りの度
かぎりのたび 【限りの度】
最後の回。最後の機会。「あやにくに―しも(匂宮ヲ)入れたてまつらずなりにしよ/源氏(蜻蛉)」
限りの旅
かぎりのたび 【限りの旅】
最後の旅。冥途へ行く旅。「悲しきこよひかな―と見るにつけても/山家(雑)」
限りの月
かぎりのつき 【限りの月】
⇒かぎりづき(限り月)
限り月
かぎりづき 【限り月】
一年の最後の月。一二月。極月(ゴクゲツ)。限りの月。[日葡]
限り無い
かぎりな・い [4] 【限り無い】 (形)[文]ク かぎりな・し
(1)どこまでも広がって,果てるところがない。尽きることなく続く。「―・い可能性を秘める」「―・く広がる夢」
(2)最高である。この上ない。「―・い感謝を捧げる」「―・き十善の王におはしますめれ/栄花(日蔭のかづら)」
(3)程度がはなはだしい。著しい。「うつくしき事―・し/竹取」
限り無き人
限り無き人
きわめて身分の高い人。「―も,親などおはして/源氏(末摘花)」
限り無し
きりなし [0][2] 【限り無し】
(1)際限がないこと。
(2)絶え間がないこと。「次から次へと―に来客がある」
限り限り
ぎりぎり [0] 【限り限り】 (名・形動)
許される範囲いっぱいで,それ以上余地のない・こと(さま)。限界。限度。極限。副詞的にも用いられる。「―のところ」「時間ぎれまでもう―だった」「時間―にできあがる」「譲歩できるのは―そこまでだ」「―で間に合う」
限り限り決着
ぎりぎりけっちゃく [0] 【限り限り決着】
もうこれ以下は無理だという状況になること。「今日迄―の生活をして来たんだ/明暗(漱石)」
限る
かぎる【限る】
(1) limit;→英和
set bounds[limits] <to> .
(2) be the best <for> (最上である);→英和
be the only way <to do> .
日を〜 fix a date.→英和
…に限られる be limited to….
…とは限らない be[do]not necessarily[always]….
これに〜 There is nothing like this.
限る
かぎ・る [2] 【限る】 (動ラ五[四])
(1)時間・空間・数量などの範囲を定める。事物の限界を設ける。限定する。「同伴は一名に―・る」「時間を―・って閲覧させる」「―・られた予算」「天地は―・る所なし/徒然 211」
(2)特にそれだけを,とりたてる。「最終日に―・り三割引き」
→かぎって
(3)(「…は…に限る」の形で)それを最もよいとする。「花は桜に―・る」「分からない事は聞くに―・る」
→限らない
[可能] かぎれる
限制
げんせい [0] 【限制】 (名)スル
範囲を定めること。制限。「権柄も亦必ず―せらるる所あれば/明六雑誌 6」
限外
げんがい [0][1] 【限外】
限度を超えていること。一定の条件を満たす範囲外であること。
限外濾過
げんがいろか [5] 【限外濾過】
コロジオン膜や合成高分子の膜を用いて,加圧または吸引によって分子レベルの粒子を分離すること。脱塩やタンパク質の分別などに用いる。
限外発行
げんがいはっこう [5] 【限外発行】
⇒制限外発行(セイゲンガイハツコウ)
限外顕微鏡
げんがいけんびきょう [0] 【限外顕微鏡】
分解能より小さな物を見る顕微鏡。特殊な照明装置により微粒子の散乱光を観察する。明確な像は見えないが存在や動きがわかる。暗視野(アンシヤ)顕微鏡。
限定
げんてい [0] 【限定】 (名)スル
(1)物事の量・範囲などを定めて,それを超えるものを認めないこと。「応募資格を二〇歳以下に―する」
(2)〔論〕 概念の内包を増加して外延を縮小し,曖昧(アイマイ)さを除くこと。規定。制限。
⇔概括
限定する
げんてい【限定する】
limit;→英和
restrict.→英和
限定版 a limited edition.
限定出版
げんていしゅっぱん [5] 【限定出版】
発行部数を限定して出版すること。
限定戦争
げんていせんそう [5] 【限定戦争】
戦争目的・攻撃目標・使用兵器・戦闘地域などが一定範囲に限定されている戦争。制限戦争。局地戦争。
→全面戦争
限定承認
げんていしょうにん [5] 【限定承認】
相続により承継する債務が,相続で得る財産より多い(負債超過)ときには,その財産で弁済しうる分だけを弁済する,という留保を付けた相続の承認。限定相続。
→単純承認
限定版
げんていばん [0] 【限定版】
部数を限って出版する出版物やレコード・ CD など。
限定相続
げんていそうぞく [5] 【限定相続】
「限定承認(ゲンテイシヨウニン)」に同じ。
限定能力
げんていのうりょく [5] 【限定能力】
法律によって制限された人の行為能力。未成年者・禁治産者などの行為能力がこれに当たり,その者のなした行為は取り消し得る。
限定詞
げんていし [3] 【限定詞】
〔attributive〕
名詞の前またはあとに付いて名詞を修飾する形容詞,またはその代わりとなる語句や節。付加詞。限定辞。
限定責任能力
げんていせきにんのうりょく [9] 【限定責任能力】
刑法上の責任能力が低いこと。心神耗弱者(シンシンコウジヤクシヤ)と瘖唖者(インアシヤ)の一部は刑が減軽される。
限局
げんきょく [0] 【限局】 (名)スル
範囲をせまく限ること。「―性白皮症」
限度
げんど【限度】
<set> a limit <to> .→英和
〜に達する(を越える) reach (exceed) the limit.…を〜として within the limits <of> .‖最大(小)限度 the maximum (minimum);at most (least).
限度
げんど [1] 【限度】
物事の範囲・程度などが,それを超えることはできないという境。かぎり。「ふざけるにも―がある」「許容の―を超える」
限性遺伝
げんせいいでん [5] 【限性遺伝】
ある形質が雌雄いずれか一方のみに発現する遺伝。グッピーの雄の背びれに生ずる黒斑など。
限時法
げんじほう [0] 【限時法】
有効期間を明示した法令。時限立法。
⇔恒久法
→臨時法
限月
きりげつ [2] 【限月】
⇒げんげつ(限月)
限月
げんげつ [1] 【限月】
先物取引における受け渡し期限。
限棒
ませぼう [2] 【馬塞棒・限棒・笆棒】
「ませ(馬柵)」に同じ。
限田法
げんでんほう [0] 【限田法】
中国で,豪族の土地所有額の制限に関する法令。董仲舒(トウチユウジヨ)の思想的影響を受け,前漢末哀帝の時小農民を保護するために発布されたが実施されず,西晋の占田課田法に継承された。
限界
げんかい【限界】
a limit;→英和
bounds.〜を定める set limits <to> ; ‖限界効用(説) (the theory of) marginal utility.
限界
げんかい [0] 【限界】
物事の及ぶ一番端。その状態をもちこたえることのできるぎりぎりのところ。かぎり。「体力の―」「我慢もこれが―だ」
限界ゲージ
げんかいゲージ [5] 【限界―】
機械部品の寸法や角度が所定の値になっているかどうかを検査する器具。普通,許される誤差を加えた寸法のゲージと,誤差を引いた寸法のゲージを組み合わせて用いる。狭範(キヨウハン)。リミット-ゲージ。
限界ゲージ[図]
限界効用
げんかいこうよう [5] 【限界効用】
ある財が消費者に与える満足度(=効用)に関し,その財の消費量を一単位増加したとき,これに伴う満足度の増加分をいう。最終効用。
限界効用逓減の法則
げんかいこうようていげんのほうそく [5][0] 【限界効用逓減の法則】
限界効用は,消費する財の数量の増加につれて減少するという法則。効用逓減の法則。
限界応力
げんかいおうりょく [5] 【限界応力】
物体が破壊せずに耐えうる最大の応力。
限界消費性向
げんかいしょうひせいこう [8] 【限界消費性向】
所得の増加分に対する消費の増加分の割合。一般に,低所得層ほど高い。
限界状況
げんかいじょうきょう [5] 【限界状況】
〔(ドイツ)Grenzsituation〕
ヤスパースの実存哲学の用語。平素は無自覚であるが,生きている限り不可避的にそれに直面するしかない状況。死・苦悩・闘争・罪責など。この根源的な場面を通して,人は自己の実存に覚醒するとされる。極限状況。
限界生産費
げんかいせいさんひ [7] 【限界生産費】
産出量を一単位増加させるのに要する総費用の増加分。
限界租税負担率
げんかいそぜいふたんりつ [9] 【限界租税負担率】
所得がある水準から増大したとき,それに対応して税負担がどれくらい増すかを表す比率。
限界税率
げんかいぜいりつ [5] 【限界税率】
所得の課税対象額(課税標準)がある水準から増大したとき,その増大分に適用される税率。また,課税標準をいくつかの金額区分に分け,その区分ごとに異なる率で課される税率。累進課税ではこれが段階的に高くなり,比例税では不変,逆進課税では低くなる。
→累進税
限界貯蓄性向
げんかいちょちくせいこう [8] 【限界貯蓄性向】
所得の増加分に対する貯蓄の増加分の割合。一般に,高所得層ほど高い。
限界費用
げんかいひよう [5] 【限界費用】
財・サービスを生産するとき,ある生産量からさらに一単位多く生産するのに伴う追加的な費用。
限界輸入性向
げんかいゆにゅうせいこう [8] 【限界輸入性向】
国民所得がある水準から増大したとき,それに対応して輸入がどのくらい増すかを表す比率。経済の拡大が国際収支をどう変化させるかをみる上で重要である。限界輸入依存度。
限界革命
げんかいかくめい [5] 【限界革命】
1870年代に起こった古典派経済学からの経済理論の変革。限界効用理論に基づく価値理論が,ジェボンズ・メンガー・ワルラスによりそれぞれ独自に,しかもほぼ同時期に展開され,近代経済学の基礎が築かれたことをいう。
陛下
へいか [1] 【陛下】
〔「陛(階段)」の下の近臣を通して奏上する意〕
天皇・皇后・皇太后・太皇太后の敬称。単独で用いるときは天皇を表すことが多い。
陛下
へいか【陛下】
His[Her]Majesty (三人称);Their Majesties (両陛下).天皇(皇后)陛下 His (Her) Majesty the Emperor (the Empress).
陝西
せんせい 【陝西】
中国,黄河中流の大湾曲部の内側の黄土高原を占める省。南部の渭水盆地は古代文明の発祥地で長く漢民族活動の中心地。省都,西安。別名,陝。シャンシー。
陝西歴史博物館
せんせいれきしはくぶつかん 【陝西歴史博物館】
中国陝西省西安にある博物館。1955年開設の陝西省博物館からその収蔵品の多くを移設して91年開館。
陞任
しょうにん [0] 【昇任・陞任】 (名)スル
上級の地位・役職にのぼること。「部長に―する」
陞叙
しょうじょ [1] 【昇叙・陞叙】 (名)スル
官位があがること。
陞等
しょうとう [0] 【昇等・陞等】
等級が上がること。
陞進
しょうしん [0] 【昇進・陞進】 (名)スル
〔古くは「しょうじん」とも〕
地位・官職などがあがること。「部長に―する」
院
いん ヰン [1] 【院】
■一■ (名)
〔周囲を高い垣で囲まれた大きな建築物の意〕
(1)上皇・法皇・女院の御所。「―に参る」
(2)上皇・法皇・女院のこと。「―の仰せ」
■二■ (接尾)
(1)官庁などの国家機関や学校・病院など公共の建物の名に付ける。「人事―」「養老―」「施薬(セヤク)―」
(2)寺またはその中の一つの建物,付属する塔頭(タツチユウ)などの名に付ける。「三千―」
(3)上皇・法皇・女院などの諡号(シゴウ)に付ける。「後白河―」「後鳥羽―」
(4)〔仏〕 中世以降,大名など身分ある死者の戒名に付ける。院号。近代では庶民も付けるようになった。
院の伝奏
いんのてんそう ヰン― 【院の伝奏】
上皇または法皇の側近く仕え,臣下の請願などを取り次ぐ官職。江戸時代には通例二人で,大・中納言が任ぜられた。院伝奏。
→伝奏
院の北面
いんのほくめん ヰン― 【院の北面】
院の御所の北面に控え,院中の警備や御幸の警護にあたった職。また,その者。白河上皇の院政の初期に設置。
→院の西面
→北面の武士
院の司
いんのつかさ ヰン― 【院の司】
⇒いんし(院司)
院の庁
いんのちょう ヰン―チヤウ 【院の庁】
平安後期,上皇・法皇が政務を執る所。職員は,別当以下執事・年預(ネンニヨ)・判官代(ホウガンダイ)・主典代(シユテンダイ)などの院司。
院の御所
いんのごしょ ヰン― [1] 【院の御所】
上皇または法皇の住居。仙洞。仙洞御所。
院の武者所
いんのむしゃどころ ヰン― 【院の武者所】
院の御所の警備や御幸の警護をする武士の詰め所。
院の西面
いんのさいめん ヰン― 【院の西面】
院の御所の西面に控え,院中の警備にあたる武士。後鳥羽上皇が設置し,1221年の承久の乱後に廃止。
→院の北面
→西面の武士
院中
いんちゅう ヰン― 【院中】
〔古くは「いんぢゅう」〕
上皇または法皇の御所の中。また,御所。「此程―の人々の兵具をととのへ/平家 2」
院主
いんじゅ ヰン― [0][1] 【院主】
(1)住職。寺院の主。
(2)禅宗で,監寺(カンス)の旧称。
院代
いんだい ヰン― [1][0] 【院代】
(1)虚無僧(コムソウ)寺の住持。
(2)院家の寺格をもつ寺院の住職の代理者。
(3)一般に,寺院の住職の代理者。
院伝奏
いんてんそう ヰン― [3] 【院伝奏】
⇒院(イン)の伝奏(テンソウ)
院体
いんたい ヰン― [0][1] 【院体】
(1)中国の宮廷画院である翰林図画院(カンリントガイン)の画風。
(2)書道で,役所風の型にはまった書体。
院体画
いんたいが ヰン―グワ [0] 【院体画】
⇒院画(インガ)
院内
いんない ヰン― [1] 【院内】
(1)衆議院・参議院の内部。「―交渉団体」
(2)院と名のつく施設・機関の内部。
院内の[で]
いんない【院内の[で]】
inside the House[Diet].院内総務 <米> the floor leader[ <英> the (party) whip].
院内会派
いんないかいは ヰン―クワイ― [5] 【院内会派】
議員が国会内で活動するために,二人以上で結成する会派。会派の人数によって,委員会の委員数の割り当てや質問時間配分などが決められる。
院内感染
いんないかんせん ヰン― [5] 【院内感染】
入院中の患者あるいは新生児などが病院内で病原体の感染を受けること。
院内銀山
いんないぎんざん ヰンナイ― 【院内銀山】
秋田県雄勝郡雄勝町にあった銀山。1605年ごろの発見という。江戸時代は秋田藩直営,1875年(明治8)官営となり,のち古河鉱業に払い下げられた。1954年(昭和29)閉山。
院参
いんざん ヰン― 【院参】
院の御所に参上すること。「木曾左馬頭義仲―して,…奏聞す/平家 9」
院参衆
いんざんしゅう ヰン― [3] 【院参衆】
江戸時代,院の御所に参勤した公家衆。納言以下が一〇日交替で宿直勤務した。
院号
いんごう ヰンガウ [3][0] 【院号】
(1)上皇・皇太后・准母などの尊号。
(2)貴人の建立した寺院の称号。また,その貴人の称号。
(3)死者の戒名につける「院」のついた称号。
(4)年功を経た修験者(シユゲンジヤ)につける称号。
院司
いんし ヰン― [1] 【院司】
〔「いんじ」とも〕
上皇・法皇・女院に仕え,院の事務を執る役人。いんのつかさ。
院外
いんがい ヰングワイ [1] 【院外】
(1)院と名のつく建物や官庁の外。
(2)衆議院・参議院の外部。
院外の
いんがい【院外の】
outside the House[Diet];nonparliamentary.院外団 lobbyists;nonparliamentary members.
院外処方箋
いんがいしょほうせん ヰングワイシヨハウ― [6] 【院外処方箋】
発行した病院外の薬局で調剤される処方箋。医薬分業の推進により増加している。
院外団
いんがいだん ヰングワイ― [3] 【院外団】
議員以外の党員で組織され,議会外で政党活動を行う団体。
院宣
いんぜん ヰン― [0] 【院宣】
上皇または法皇の命により,院庁の役人の出す公文書。天皇の詔勅に相当する。
院宮
いんぐう ヰン― [3] 【院宮】
上皇・法皇・女院および三后・東宮などの総称。またその人たちの住む殿舎。いんきゅう。「ひとへに―のごとくにてぞ有ける/平家 4」
院宮給
いんぐうきゅう ヰン―キフ [3][0] 【院宮給】
院宮に給される年官と年爵。
院家
いんげ ヰン― [1] 【院家】
〔仏〕
(1)門跡寺の別院にいて,本寺の諸務を補佐する僧。出家前の門跡に仕えた貴族などが出家してつとめる。
(2)平安末期頃,本寺内の院において有名貴族の子弟が出家して名乗った称。{(1)}に起源するが,自ら本寺の座主などについた。
院尊
いんそん ヰンソン 【院尊】
(1120-1198) 平安後期・鎌倉時代の仏師。院派に属す。南都復興の時,興福寺造仏を指揮し,東大寺大仏光背を造るなど平安末期から鎌倉時代にかけて活躍。現存作品はない。
院展
いんてん ヰン― [0] 【院展】
「日本美術院展覧会」の略。日本美術院主催の日本画の公募展。
院庁
いんちょう ヰンチヤウ 【院庁】
⇒いんのちょう(院庁)
院庁下文
いんのちょうくだしぶみ ヰン―チヤウ― 【院庁下文】
院の庁が発する公文書。「院庁下」と書き出し,末尾に別当・判官代・主典代その他の院司が連署する形式のもので,内容も院の御領・御願寺に関する場合が多く,院宣が簡便で内容が多岐にわたるのとは異なる。
院庄
いんのしょう ヰンノシヤウ 【院庄】
岡山県津山市の地名。後醍醐天皇の隠岐(オキ)遷幸のとき,児島高徳(コジマタカノリ)が桜木を削って志を述べた所(「太平記」)。
→児島高徳
院政
いんせい ヰン― [0] 【院政】
(1)上皇または法皇が院庁で政治を行なったこと。また,その政治形態。1086年白河上皇に始まり,形式的には1840年光格上皇死去まで断続した。
(2)俗に,会社・組織などで,現職を引退した実力者が経営や組織運営の実権を握っていること。また,その形態。
→院政(1)[表]
院政時代
いんせいじだい ヰン― [5] 【院政時代】
平安後期の,院政の行われた時代。白河・鳥羽・後白河の三代をいう。摂関時代に次ぐ時代。
院方
いんがた ヰン― [0] 【院方】
上皇・法皇・女院などの側。また,それにつき従う人々。「―へ参るよしを言ひて/保元(上)」
院本
いんぽん ヰン― [0] 【院本】
(1)中国金代に盛行した演劇。一幕物の風刺劇が主体となっていたと推定され,北宋の雑劇を引き継いだもので,元代の雑劇の母胎となった。
(2)江戸時代,浄瑠璃の詞章全部を収めた版本。丸本(マルホン)。
院殿
いんでん ヰン― [0] 【院殿】
社会的地位の高い人の戒名で,「院」の下にさらに「殿」を添えたもの。古く,将軍・大名などの戒名に用いられ,現在も各種の功績のあった人に付けられることがある。例えば,徳川家康の「一品大相国安国院殿徳蓮社崇誉道和大居士」
院派
いんぱ ヰン― 【院派】
仏師の一派。平安後期から鎌倉時代にかけて活躍した七条大宮仏所・六条万里小路仏所の系統の称。院助・院朝・院覚・院尊ら院の字のついた仏師名が多いところから後世この呼称が生まれた。
→慶派
院生
いんせい ヰン― [0] 【院生】
大学院・日本棋院などに籍を置く者。特に,大学院の学生。
院画
いんが ヰングワ [0] 【院画】
中国の翰林図画院(カンリントガイン)の画家たちが描いた絵,またはその様式をそなえたもの。宋代頃おこる。時代や絵の種類によって画風が異なるが,一般に細密で写実的な山水・花鳥画をさすことが多い。院体画。
院議
いんぎ ヰン― [1] 【院議】
衆議院・参議院の会議または決議。
院長
いんちょう【院長】
the director of a hospital (病院の);→英和
the president;→英和
the principal (学院の).→英和
院長
いんちょう ヰンチヤウ [1] 【院長】
病院など院が付く組織・機構・施設などの長。
陣
じん【陣】
a formation (陣立);→英和
a camp (陣営);→英和
a position (陣地).→英和
〜をしく take up (a) position.
陣
じん ヂン [1] 【陣】
(1)兵士を配列すること。軍勢を配置すること。また,その隊列。陣形。陣立て。「鶴翼の―」「背水の―」
(2)戦場で軍勢が集結している所。陣屋。陣営。陣地。
(3)たたかい。いくさ。「大坂冬の―」
(4)名詞の下に付いて,その集団・むらがりの意を表す。「教授―」「報道―」
(5)禁中で,衛士の詰め所。また,衛士が列座している所。また,そこに詰めている人。「春宮のたちはきの―にて/古今(春下・詞)」
(6)宮中で公事が行われる時に,公卿が並んで座した席。陣の座。「―に夜の設けせよ/徒然 23」
(7)僧の出入り口。「―の外まで僧都見えず/徒然 238」
陣
しきり 【陣】
〔動詞「頻(シキ)る」の連用形から〕
出産間際の間隔の短い陣痛(ジンツウ)。「―はくれども取あげ婆の約束もなく/浮世草子・置土産 3」
陣す
じん・す ヂン― 【陣す】 (動サ変)
⇒じんする(陣)
陣する
じん・する ヂン― [3] 【陣する】 (動サ変)[文]サ変 ぢん・す
陣を構える。陣どる。「両軍,川をはさんで―・する」
陣の定
じんのさだめ ヂン― 【陣の定】
平安時代,朝廷における評議の制度。大臣以下の公卿が陣の座につき,政務に関する討議を行なったもの。議題は神事・即位・改元など朝儀関係から官吏の任免・叙位,民政・司法・立法・対外問題など,国政全般にわたった。出席者に意見を述べさせ,天皇・摂関が裁可した。院政時代以降,形骸化。陣定(ジンジヨウ)。陣議。仗議(ジヨウギ)。
陣の座
じんのざ ヂン― 【陣の座】
宮中で,神事・節会(セチエ)・任官・叙位などの公事に,公卿が列座して事を行なった座席。仗座(ジヨウザ)。陣。「おこなひに―ざまにおはします道に/大鏡(忠平)」
陣中
じんちゅう ヂン― [1] 【陣中】
陣地の中。また,戦場。「―日誌」
陣中の[で]
じんちゅう【陣中の[で]】
in camp;in the field;→英和
at the front.→英和
陣中見舞
じんちゅうみまい ヂン―マヒ [5] 【陣中見舞(い)】
(1)戦場にいる人をたずね,金品を贈って慰問すること。また,贈る金品。
(2)選挙運動中の人や,仕事に忙殺されている人などを出向いて慰問すること。
陣中見舞い
じんちゅうみまい ヂン―マヒ [5] 【陣中見舞(い)】
(1)戦場にいる人をたずね,金品を贈って慰問すること。また,贈る金品。
(2)選挙運動中の人や,仕事に忙殺されている人などを出向いて慰問すること。
陣代
じんだい ヂン― [0][1] 【陣代】
(1)陣屋の留守をする役。地方の代官。
(2)室町以後の,武家の職名。主君に代わって戦陣におもむく者。軍代。
(3)主君が幼少のとき,家族または老臣などで軍務・政務のすべてを統括した役職。
陣伍
じんご ヂン― [1] 【陣伍】
軍隊の列。隊伍。陣列。
陣備え
じんぞなえ ヂンゾナヘ [3] 【陣備え】
陣地のしき方。軍隊の配置の仕方。陣立て。
陣僧
じんそう ヂン― [0] 【陣僧】
室町時代,従軍して戦死者の回向(エコウ)や将軍の文書係的役割などを果たした僧。
陣内
じんない ヂン― [1] 【陣内】
(1)陣地の中。「相手の―へ攻め込む」
(2)陣営の中。陣屋の内。
陣刀
じんとう ヂンタウ [0] 【陣刀】
戦場で使う刀。軍刀。
陣刀
じんがたな ヂン― [3] 【陣刀】
戦陣で用いる刀。軍刀。じんとう。
陣列
じんれつ ヂン― [0] 【陣列】
軍勢の配列。陣立て。
陣取り
じんとり ヂン― [3][4] 【陣取り】
子供の遊戯の一。二組に分かれて陣地を定め,互いに相手の陣を奪い合い,また捕虜にしたりするもの。じんどり。「―合戦」
陣取る
じんどる【陣取る】
take up one's position;encamp;→英和
place[install]oneself (位置を占める).
陣取る
じんど・る ヂン― [3] 【陣取る】 (動ラ五[四])
(1)ある場所に陣を構える。「川を前にして―・る」
(2)ある場所を占める。占有する。「花見客が公園の真ん中に―・る」
陣営
じんえい ヂン― [0] 【陣営】
(1)戦場で軍勢が集結して待機している所。陣所。陣屋。
(2)ある勢力を有する人々の集団。勢力団体の内部をさす語。「自由主義―」「野党―」
陣営
じんえい【陣営】
a camp;→英和
an encampment;→英和
the <conservative> camp (比喩的).
陣回り
じんまわり ヂンマハリ [3] 【陣回り】
陣屋を見回ること。
陣地
じんち ヂン― [1] 【陣地】
戦闘のために部隊を配置してある所。「―を構築する」「敵の―を攻撃する」
陣地
じんち【陣地】
a position.→英和
⇒陣.
陣場
じんば ヂン― [0][3] 【陣場】
陣を構える所。陣所。
陣太鼓
じんだいこ ヂン― [3] 【陣太鼓】
戦場で,軍兵の進退を合図するために打つ太鼓。「山鹿流の―」
陣太鼓[図]
陣容
じんよう ヂン― [0] 【陣容】
(1)陣の構え。陣の形。「―を立て直す」
(2)ある集団を構成する顔ぶれ。「派遣チームの―」
陣容
じんよう【陣容】
battle array;→英和
a lineup (野球など).→英和
〜を整える array <formation> .
陣屋
じんや ヂン― [3] 【陣屋】
(1)軍隊の陣営。陣所。
(2)江戸時代,城をもっていない下級の大名が領地内にもっていた館(ヤカタ)。
(3)代官などの役人の詰め所。
(4)宮中の警固に当たる衛士(エジ)の詰め所。
陣幕
じんまく ヂン― [1] 【陣幕】
陣屋に張る幕。
陣形
じんけい ヂン― [0] 【陣形】
戦闘の隊形。陣構え。碁・将棋の構えについてもいう。「―を整える」
陣所
じんしょ ヂン― [3] 【陣所】
陣屋。陣営。
陣扇
じんせん ヂン― [0] 【陣扇】
軍陣で,大将が軍を指揮するのに用いた軍配団扇(ウチワ)。
陣払い
じんばらい ヂンバラヒ [3] 【陣払い】
陣所を引き払うこと。退却すること。陣開き。
陣構え
じんがまえ ヂンガマヘ [3] 【陣構え】
戦陣の形。陣容。
陣歿
じんぼつ ヂン― [0] 【陣没・陣歿】 (名)スル
陣中や戦地で死ぬこと。戦死や戦病死。「―したる幾多の戦友/肉弾(忠温)」
陣没
じんぼつ ヂン― [0] 【陣没・陣歿】 (名)スル
陣中や戦地で死ぬこと。戦死や戦病死。「―したる幾多の戦友/肉弾(忠温)」
陣法
じんぽう ヂンパフ [0] 【陣法】
戦いのとき,陣を布く方法。魚鱗(ギヨリン)・鶴翼(カクヨク)・長蛇・偃月(エンゲツ)などの類。
陣痛
じんつう【陣痛】
labor (pains);→英和
throes.〜中 be in labor.〜を起す go into labor.
陣痛
じんつう ヂン― [0] 【陣痛】
(1)分娩時に,子宮の収縮によって腹部に間欠的に起こる痛み。産痛。「―が起こる」
(2)物ができあがるまでの困難や苦しみ。
陣立
じんだて【陣立】
⇒陣.
陣立て
じんだて ヂン― [4][0] 【陣立て】
戦闘に際して,軍勢を配置すること。また,その配置。
陣笠
じんがさ【陣笠】
a soldier's helmet.陣笠連[政党の]the rank and file;backbenchers.
陣笠
じんがさ ヂン― [0][3] 【陣笠】
(1)昔,陣中で足軽・雑兵などの下級の武士が兜(カブト)の代わりにかぶった笠。
(2)政党の幹部に追従し,自分の主義・主張をもたない議員。「―連」
陣笠(1)[図]
陣羽織
じんばおり ヂン― [3] 【陣羽織】
陣中で,鎧(ヨロイ)・具足の上に着用した上着。具足羽織。押し羽織。
陣羽織[図]
陣胴服
じんどうぶく ヂン― [3] 【陣胴服】
武家時代,軍陣で鎧(ヨロイ)の上に着た胴服。陣羽織。
陣胴烏賊
じんどういか ヂンドウ― [3] 【陣胴烏賊】
イカの一種。胴の長さ10センチメートルほど。ひれは菱形で大きい。吸盤には歯がある。食用。北海道南部以南に分布。
陣触れ
じんぶれ ヂン― 【陣触れ】
(1)出陣の命令。
(2)陣中での命令。「二夜の腰兵粮をつけよと―して/常山紀談」
陣議
じんぎ ヂン― [1] 【陣議】
⇒陣(ジン)の定(サダメ)
陣貝
じんがい ヂンガヒ [1] 【陣貝】
戦陣で進退の合図に鳴らす法螺貝(ホラガイ)。
陣貝[図]
陣那
じんな ヂンナ 【陣那】
⇒ディグナーガ
陣鉦
じんがね ヂン― [1] 【陣鉦・陣鐘】
軍隊を進退させるときや,種々の合図をするときに打つ鉦(カネ)や半鐘。
陣鐘
じんがね ヂン― [1] 【陣鉦・陣鐘】
軍隊を進退させるときや,種々の合図をするときに打つ鉦(カネ)や半鐘。
陣門
じんもん ヂン― [0] 【陣門】
陣営の門。軍門。轅門(エンモン)。
陣開き
じんびらき ヂン― [3] 【陣開き】
「陣払い」に同じ。
陣陣
じんじん ヂンヂン [0] 【陣陣】
■一■ (名)
おのおのの陣。
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
(1)風の吹きしきるさま。「湘海(シヨウカイ)は―の風に吹き立てられて/自然と人生(蘆花)」
(2)切れ切れに続くさま。
陣頭
じんとう ヂン― [0] 【陣頭】
(1)戦闘部隊またはこれに類するものの真っ先。第一線。
(2)禁中の近衛の陣の座。
(3)禁中で,警固の武官の詰め所のあたり。
陣頭
じんがしら ヂン― [3] 【陣頭】
一軍の統率者。
陣頭に立つ
じんとう【陣頭に立つ】
be at the head <of an army> ;→英和
lead the van <of> .→英和
陣頭指揮
じんとうしき ヂン― [5] 【陣頭指揮】 (名)スル
長たる者が,戦場や職場の先頭に立って部下を指図すること。「―に当たる」
陣風
じんぷう ヂン― [0] 【陣風】
はやて。
除
のぞく [0] 【除】
暦注の十二直の一。煤(スス)払い・祭礼などに吉,結婚・移転などに凶という日。
除
じょ ヂヨ [1] 【除】
割ること。わり算。
除き高
のぞきだか 【除き高】
江戸時代,村高のうち年貢あるいは諸役を免除されている高。
除く
のぞく【除く】
[除去]remove;→英和
get rid of;[除外]exclude;→英和
omit.→英和
…を除いて except(ing).→英和
除く
のぞ・く [0] 【除く】 (動カ五[四])
(1)取り去る。取ってすてる。除去する。「活性炭で水の臭気を―・く」「芝生の雑草を―・く」「患者の不安を―・く」「殿上―・かれたりし次の年の春/隆信集」
(2)あるものの範囲に加えない。同類からはずす。除外する。「沖縄を―・く各地に雪が降った」「出張中の一人を―・いて全員集まった」
(3)じゃまな人などを殺す。「君側の奸(カン)を―・く」
[可能] のぞける
除け
よけ [2][0] 【避け・除け】
よけること。また,よけるためのもの。多く他の語の下に付いて複合語として用いる。「日―」「災難―」「泥―」「魔―」
除ける
の・ける [0] 【退ける・除ける】 (動カ下一)[文]カ下二 の・く
(1)現在の位置から去らせる。どける。《退》「押し―・ける」「それがしを―・けうよりもそちがのけ/狂言・牛馬」
(2)物をよそへ移す。どける。《除》「石を―・ける」
(3)除外する。取りのぞく。《除》「虫の食った豆は―・けておく」「部屋代と食費を―・けると,手もとにいくらも残らない」「取り―・ける」
(4)(補助動詞)
動詞の連用形に「て」の付いた形に付く。
(ア)(困難なことを)みごとにしとげる,しおおせる意を表す。「困難な仕事をみごとにやって―・けた」
(イ)(やりにくいことを)あえてする,思いきってしてしまう意を表す。「思ったままを平気で言って―・ける」
〔「のく」に対する他動詞〕
除ける
のける【除ける】
⇒除(のぞ)く.
除ける
よ・ける [2] 【避ける・除ける】 (動カ下一)[文]カ下二 よ・く
〔「よこ(横)」と同源〕
(1)出会わないように自分の位置を変える。「犬を―・けて通る」「自動車を危く―・けた」
(2)被害に遭わないように前もって防ぐ。「霜を―・けるために菊におおいをする」「水ヲ―・クル/日葡」
(3)一部分だけを別にする。のける。「不良品を―・ける」
→よく(避)
除け地
よけち [0] 【除け地】
⇒じょち(除地)
除け物
のけもの [0] 【除け物】
取りのけて置くもの。取り除いたもの。「其一枚は―数には入れまい/門三味線(緑雨)」
除け者
のけもの [0] 【除け者】
仲間に入れない者。仲間からはずした者。仲間はずれ。「―にする」「―扱い」
除け者になる
のけもの【除け者になる】
be rejected;be excluded.〜にする reject;→英和
exclude;→英和
leave <a person> out.
除け金
のけがね 【除け金】
必要になる事の起きたときのために,あらかじめ取りのけてしまっておいた金。「―にて年にも似合ぬ扇屋の太夫を請出て/浮世草子・新永代蔵」
除こる
のぞこ・る 【除こる】 (動ラ四)
とりのけられてなくなる。除かれる。「障り―・り,罪消えて/沙石 2」
除する
じょ・する ヂヨ― [2] 【除する】 (動サ変)[文]サ変 ぢよ・す
(1)割り算をする。
⇔乗ずる
(2)とりのぞく。「障害を―・する」
(3)もとの官職を解いて,新しい官職に任ずる。「新たに―・する者には特に引見して/日本開化小史(卯吉)」
除伐
じょばつ ヂヨ― [0] 【除伐】
幼齢林の手入れの一。育成しようとする樹木以外の木を切りのぞくこと。
除光液
じょこうえき ヂヨクワウ― [2] 【除光液】
マニキュア・ペディキュアを取り除く溶剤。除去液。エナメル-リムーバー。
除免
じょめん ヂヨ― [0] 【除免】
(1)「免除」に同じ。
(2)古代,有位の人に限って科した免官・除名の総称。
除刑日
じょけいにち ヂヨケイ― 【除刑日】
江戸時代,祝祭日・将軍の忌日など,死刑を執行しないことに定めた日。除日。
除却
じょきゃく ヂヨ― [0] 【除却】 (名)スル
とりのぞくこと。「其―したる脚色(シクミ)に代ふべき清絶高雅の脚色/小説神髄(逍遥)」
除去
じょきょ【除去】
(a) removal;→英和
elimination.〜する get rid <of> ;remove;→英和
eliminate.→英和
除去
じょきょ ヂヨ― [1] 【除去】 (名)スル
とりのぞくこと。「障害を―する」
除号
じょごう ヂヨガウ [0] 【除号】
割り算の記号。「÷」の符号。
除名
じょめい【除名】
(an) expulsion.→英和
〜する dismiss <a person> from membership;expel <from> .→英和
〜される be dismissed[expelled] <from> .
除名
じょめい ヂヨ― [0] 【除名】 (名)スル
組織体において,特定の構成員についてその構成員たる資格を奪うこと。「党則違反で党から―する」
除喪
じょそう ヂヨサウ [0] 【除喪】
服喪を終わること。除服。じょも。
除喪
じょも ヂヨ― [1] 【除喪】
⇒じょそう(除喪)
除地
じょち ヂヨ― [1] 【除地】
(1)江戸時代,年貢諸役を免除された土地。社寺の境内や無年貢証文のある田畑・屋敷など。よけち。のぞきち。
(2)国有林の旧土地区分の一。林地以外の土地で,苗畑・林道などの付帯地や,貸地,雑地をさした。1991年(平成3)の経営規程改正で整理された。
除夕
じょせき ヂヨ― [0][1] 【除夕】
おおみそかの夜。除夜(ジヨヤ)。
除外
じょがい【除外】
exception;→英和
exclusion.→英和
〜する except;→英和
exclude <from> ;→英和
exempt <a person from a duty> (免除).→英和
‖除外例 an exception.
除外
じょがい ヂヨグワイ [0] 【除外】 (名)スル
ある枠の中に入れないこと。区別してのぞくこと。「特殊なケースとして―する」
除外例
じょがいれい ヂヨグワイ― [2] 【除外例】
原則にあてはまらない例。特例。
除夜
じょや ヂヨ― [1] 【除夜】
一年の最終日の夜。大晦日(オオミソカ)の夜。[季]冬。
除夜
じょや【除夜】
New Year's Eve.除夜の鐘 the watch-night bell.
除夜の鐘
じょやのかね ヂヨ― 【除夜の鐘】
大晦日の午後一二時頃から元旦にかけて,仏教寺院で打ち鳴らす鐘。百八煩悩(ボンノウ)を除く意味をこめて一〇八回つき鳴らす。百八の鐘。[季]冬。
除官
じょかん ヂヨクワン [0] 【除官】
もとの官位をやめて,新しい官位に就けること。
除幕
じょまく ヂヨ― [0] 【除幕】 (名)スル
銅像・記念碑などの完成を祝い,おおってある布を取り払って関係者に披露すること。「―式」
除幕
じょまく【除幕】
unveiling.〜する unveil <a statue> .→英和
‖除幕式 an unveiling ceremony.
除感作
じょかんさ ヂヨ― [2] 【除感作】
「脱感作(ダツカンサ)」に同じ。
除数
じょすう ヂヨ― [2] 【除数】
割り算で,割る方の数。�÷� の �。
除数
じょすう【除数】
《数》a divisor.→英和
除斥
じょせき ヂヨ― [0] 【除斥】 (名)スル
〔法〕
(1)裁判の公正を期するため,事件の当事者またはその事件と特殊な関係にある裁判官・裁判所書記官などをその事件の担当から除くこと。
→忌避
(2)法人などの清算の場合に,期間内に届け出・申し出をしない債権者を弁済・配当から除外すること。
除斥期間
じょせききかん ヂヨ― [5][4] 【除斥期間】
特定の権利について法律が認める存続期間。その期間の経過により権利は消滅する。
除族
じょぞく ヂヨ― [1][0] 【除族】
華族・士族の身分をとり上げ,平民とすること。
除服
じょぶく ヂヨ― [0] 【除服】
〔「じょふく」とも〕
服喪の期間が終わり,喪服をぬぐこと。また,喪が明けること。
除染
じょせん [0] 【除染】 (名)スル
放射性物質で汚染された衣服・機器・施設から,汚染を除去すること。
除棄
じょき ヂヨ― [1] 【除棄】 (名)スル
取り除いてすてること。
除権判決
じょけんはんけつ ヂヨケン― [4] 【除権判決】
〔法〕 有価証券を喪失した者を救済するために,申立人の利益になるように権利関係を消滅または変更する判決。例えば,紛失した株券の無効を宣言する判決など。
→公示催告
除比の理
じょひのり ヂヨヒ― 【除比の理】
�:�=�:� ならば(�−�):�=(�−�):� であるということ。
除毛
じょもう ヂヨ― [0] 【除毛】 (名)スル
毛をとりのぞくこと。脱毛。
除毛剤
じょもうざい ヂヨ― [2] 【除毛剤】
⇒脱毛剤(ダツモウザイ)
除法
じょほう ヂヨハフ [0][1] 【除法】
割り算。
⇔乗法
除法
じょほう【除法】
《数》division.→英和
除湿
じょしつ ヂヨ― [0] 【除湿】 (名)スル
室内の湿気を取り除くこと。「―機」「書庫の中を―する」
除湿する
じょしつ【除湿する】
dehumidify.→英和
‖除湿器 a dehumidifier.
除滅
じょめつ ヂヨ― [0] 【除滅】 (名)スル
除きほろぼすこと。根だやしにすること。「其病根の存する所を知るを得ば我は之を―するを得ん/求安録(鑑三)」
除田
じょでん ヂヨ― [0] 【除田】
平安末期から中世,年貢・諸役の対象とならない田地。荒田・神田・寺田など。
⇔定田
除目
じもく ヂ― [1] 【除目】
〔「除」は任命する,「目」は目録に記す意〕
平安時代以降,大臣以外の官を任ずる儀式。定例春秋二回。春は外官(地方官)を任命するので県召(アガタメシ)の除目,秋は大臣以外の京官を任命するので司召(ツカサメシ)の除目という。このほか,臨時除目・坊官除目・女官除目などがあった。除書(ジヨシヨ)。
除算
じょざん ヂヨ― [0] 【除算】
割り算。除法。
⇔乗算
除籍
じょしゃく ヂヨ― 【除籍】
⇒じょせき(除籍)
除籍
じょせき ヂヨ― [0] 【除籍】 (名)スル
(1)名簿や戸籍からその人の名を除くこと。「死亡により―する」「―謄本」
(2)平安時代,殿上の間から日給の簡(フダ)を除いて,殿上人の身分をとり上げたこと。じょしゃく。
除籍する
じょせき【除籍する】
remove <a person's name> from the register;→英和
expel <from school> .→英和
除籍簿
じょせきぼ ヂヨ― [3] 【除籍簿】
戸籍から全員が除かれたのち,その戸籍を戸籍簿から除いて別につづった帳簿。